JP5374445B2 - 余寿命診断方法、余寿命診断装置及びプログラム - Google Patents
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Description
詳細は、後記する。
R(λ)(%)=(S(λ)-D(λ))/(Rw(λ)-D(λ))×100 ・・・ (式1)
(式1)に示すように、ノイズ分である反射強度スペクトルD(λ)を差し引いた配線10からの反射強度を、白色材の反射強度に対する百分率(%)としてR(λ)で表すことにより、光源3の劣化で光の強さが弱まった場合でも、測定結果に影響が及ばないようにしている。光源の光の強さが安定している場合には、劣化度を求める際に利用した白色材やノイズ分の反射強度は、測定日の測定前に1度だけしか測定しなくても構わない。
なお、反射率スペクトルのデータを間引いたり、劣化のときに大きく変化する波長領域のみを基準データとしたりしてもよい。このようにすることで、データ量を圧縮できる。
M(i) = Σ[j = 1,N]X(i,j) / N (i = 1,2,…,K) ・・・ (式2)
S(i) = {Σ[j = 1,N](X(i,j) - M(j))2 / (N−1)}1/2 (i = 1,2,…,K)
・・・ (式3)
Y(i,j) = (X(i,j) - M(i)) / S(i) (i = 1,2,…,K)(j = 1,2,…,N)
・・・ (式4)
R(i,j) = Σ[L = 1,N]Y(i,L)Y(j,L) / N (i,j = 1,2,…,K) ・・・ (式5)
Ym(i) = (Xm(i) - M(i)) / S(i) (i = 1,2,…,K) ・・・ (式6)
となり、基準化値Ym(i)と、相関係数行列R(i,j)の逆行列A(i,j)とから(式7)により測定データXm(1),…,Xm(K)に対応するマハラノビス距離(劣化度)Dを算出できる。
D = Σ[i,j = 1,K]Ym(i)A(i,j)Ym(j) / K ・・・ (式7)
E(%)=ΔL/L×100 ・・・ (式8)
ここで、Lは新品時の被覆の長さであり、ΔLは破断時までに伸びた長さである。図9の伸びE(%)は加速劣化時間をtとして、所定の関数fを用いて、次式で表せる。
E(%)=f(t) ・・・ (式9)
D = g(t) ・・・ (式10)
したがって、(式9)と(式10)とからtを消去することにより、伸び率E(%)と劣化度Dの関係が求まる。
D = g(f−1(E)) ・・・ (式11)
ここで、f−1はfの逆関数である。(式11)を用いることで、寿命として定める所定の伸び率E(%)に対する劣化度D、即ち、寿命閾値Rtを決定できる。この寿命閾値Rtは、配線10の線種や色毎に寿命閾値記憶部23に記憶される。なお、寿命となる伸び率E(%)としては、例えば、100%以下を用いる。なお、本実施形態では、伸び率E(%)を寿命閾値Rtを決定する寿命因子として取り上げたが、同様の方法で配線被覆の引っ張り強さ、含水量、絶縁抵抗などに基づき寿命閾値Rtを算出してもよい。
H(%)=f(t) ・・・ (式12)
同一サンプルの表面抵抗率ZRと劣化時間tとの関係は、所定の関数gを用いて、次式で表せる。
ZR=g(t) ・・・ (式13)
したがって、(式12)と(式13)とからtを消去することにより、水分含有率Hと表面抵抗率ZRの関係が求まる。
ZR=g(f−1(H)) ・・・ (式14)
ここで、f−1はfの逆関数である。(式14)を用いることで、寿命として定める所定の水分含有率H(%)に対応する表面抵抗率ZR、即ち、寿命閾値ZRtを決定できる。
1a 溝部
2 分光器(センサ)
3 光源
5 光ファイバ
6 光計測制御部
10 配線((第1の)検査対象物)
11 劣化度算出部
12 寿命閾値算出部
13 余寿命診断部
14 環境性評価部
21 反射強度記憶部
22 劣化度記憶部
23 寿命閾値記憶部
24 環境性記憶部
25 基準データ記憶部
100 余寿命診断装置
Claims (5)
- 受変電設備に関連した検査対象物の余寿命を診断する余寿命診断装置に用いる余寿命診断方法であって、
検査用の光を照射された新品の前記検査対象物からの反射光を用いて定まる基準データと前記検査対象物の寿命因子を用いて定まる劣化度の寿命閾値とを、前記余寿命診断装置の記憶部に記憶するステップと、
検査用の光を照射された劣化品の前記検査対象物からの反射光を用いて定まる計測データを、センサを介して取得するステップと、
前記取得した計測データおよび前記基準データに基づいて、劣化品である前記検査対象物の現在の劣化度を算出するステップと、
前記検査対象物の劣化度と経年が比例関係にあるものとし、前記寿命閾値と寿命経年数の比が前記ステップで算出した現在の劣化度と検査対象物の現在経年の比に等しくなるように前記寿命経年数を算出するステップと、
前記ステップで算出した寿命経年数と現在経年数の差を検査対象物の余寿命として算出するステップとを含む
ことを特徴とする余寿命診断方法。 - 劣化品である前記検査対象物の劣化度を算出するステップは、前記基準データを基準空間としたときの、前記計測データに対応するマハラノビス距離を算出するステップから成る
ことを特徴とする請求項1に記載の余寿命診断方法。 - 受変電設備に関連し同一サイトの受電盤内の第1の検査対象物とそれとは別の第2の検査対象物の余寿命を診断する余寿命診断装置の余寿命診断方法であって、
検査用の光を照射された新品の前記第1の検査対象物からの反射光を用いて定まる第1の基準データを前記余寿命診断装置の記憶部に記憶するステップと、
検査用の光を照射された劣化品の前記第1の検査対象物からの反射光を用いて定まる計測データを、センサを介して取得するステップと、
前記第1の基準データを基準空間としたときの、前記計測データに対応するマハラノビス距離を、前記第1の検査対象物の第1の劣化度として算出するステップと、
前記第1の検査対象物の第1の劣化度と第1の経年が比例関係にあるものとし、前記第1の劣化度を前記第1の経年で除して前記第1の検査対象物の劣化の進行速度を算出するステップと、
予め記憶されている劣化の進行速度と環境性との関係に基づいて、前記ステップで求めた劣化の進行速度に対する環境性を求めるステップと、
環境性と前記受変電設備に関連した経年ごとの第2の検査対象物の物性値との対応関係に基づいて、前記ステップで求められた環境性に対する所定の経年の第2の検査対象物の物性値を求めるステップと、
経年が0である新品の第2の検査対象物の物性値と所定の経年の第2の検査対象物の物性値とから第2の検査対象物の経年に対する劣化予測線を生成するステップと、
前記劣化予測線を延長して、前記第2の検査対象物の寿命因子により定まる物性値である第2の寿命閾値と物性値が同じになる時期を第2の検査対象物の寿命とするステップと、
現在の第2の検査対象物の経年数から第2の検査対象物の前記寿命までの時間を第2の検査対象物の余寿命として算出するステップと
を含むことを特徴とする余寿命診断方法。 - 受変電設備に関連した検査対象物の余寿命を診断する余寿命診断装置であって、
検査用の光を照射された新品の前記検査対象物からの反射光を用いて定まる基準データと、
前記検査対象物の寿命因子を用いて定まる劣化度の寿命閾値と、を記憶する記憶部と、
検査用の光を照射された劣化品の前記検査対象物からの反射光を用いて定まる計測データを、センサを介して取得する制御と、
前記取得した計測データおよび前記基準データに基づいて、劣化品の前記検査対象物の劣化度を算出する制御と、
劣化度と経年が比例関係にあるものとし、前記寿命閾値と寿命経年数の比が前記ステップで算出した現在の劣化度と検査対象物の現在経年の比に等しくなるように前記寿命経年数を算出する制御と、
前記ステップで算出した寿命経年数と現在経年数の差を余寿命として算出する制御とをおこなう制御部と
を備えたことを特徴とする余寿命診断装置。 - 余寿命診断装置のコンピュータに請求項1に記載の余寿命診断方法を実行させるためのプログラム。
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