JP5373422B2 - 銅合金の鋳造方法 - Google Patents
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Description
所定の活性金属(1200℃における酸化物の標準生成自由エネルギーが−100kcal/molO2以下の活性金属)を含む銅合金からなるスクラップ材として、Cu−0.22Fe−0.13Mg−0.10P合金(0.2質量%のFeと0.13質量%のMgと0.10質量%のPを含み、残部がCuであるCu−Fe−Mg−P系合金)からなるスクラップ材を用意し、このスクラップ材32質量%と、Cuからなるスクラップ材68質量%とを原料(原料中のMg換算量は0.042質量%)として溶融炉内に投入し、大気中において1200℃で溶融した後、溶湯を鋳型に流し込み、鋳塊(鋳造製品)を得た。この鋳造製品の組成分析を行ったところ、鋳造製品中のMg含有量は0.0015質量%、Fe含有量は0.06質量%、P含有量は0.03質量%であった。
Cu−0.22Fe−0.13Mg−0.10P合金からなるスクラップ材42質量%と、Cuからなるスクラップ材58質量%とを原料(原料中のMg換算量は0.055質量%)とした以外は、実施例1と同様の方法により、鋳塊(鋳造製品)を得た。この鋳造製品の組成分析を行ったところ、鋳造製品中のMg含有量は0.0015質量%、Fe含有量は0.08質量%、P含有量は0.04質量%であった。
Cu−0.22Fe−0.13Mg−0.10P合金からなるスクラップ材53質量%と、Cuからなるスクラップ材47質量%とを原料(原料中のMg換算量は0.069質量%)とした以外は、実施例1と同様の方法により、鋳塊(鋳造製品)を得た。この鋳造製品の組成分析を行ったところ、鋳造製品中のMg含有量は0質量%、Fe含有量は0.11質量%、P含有量は0.05質量%であった。
Cu−0.22Fe−0.13Mg−0.10P合金からなるスクラップ材53質量%と、Cuからなるスクラップ材47質量%とを原料(原料中のMg換算量は0.069質量%)とした以外は、実施例1と同様の方法により、鋳塊(鋳造製品)を得た。この鋳造製品の組成分析を行ったところ、鋳造製品中のMg含有量は0.003質量%、Fe含有量は0.11質量%、P含有量は0.05質量%であった。
Cuからなるスクラップ材を使用しないで、Cu−0.22Fe−0.13Mg−0.10P合金からなるスクラップ材100質量%を原料(原料中のMg換算量は0.13質量%)とした以外は、実施例1と同様の方法により、鋳塊(鋳造製品)を得た。この鋳造製品の組成分析を行ったところ、鋳造製品中のMg含有量は0.004質量%、Fe含有量は0.18質量%、P含有量は0.06質量%であった。
原料の溶融の際に湯面の全面を木炭で被覆した以外は、実施例5と同様の方法により、鋳塊(鋳造製品)を得た。この鋳造製品の組成分析を行ったところ、鋳造製品中のMg含有量は0.08質量%、Fe含有量は0.20質量%、P含有量は0.08質量%であった。
所定の活性金属(1200℃における酸化物の標準生成自由エネルギーが−100kcal/molO2以下の活性金属)を実質的に含まない銅合金からなるスクラップ材として、Cu−0.20Fe−0.15Ni−0.07Sn−0.06P(0.20質量%のFeと0.15質量%のNiと0.07質量%のSnと0.06質量%のPを含み、残部がCuであるCu−Fe−Ni−Sn−P系合金)からなるスクラップ材を用意するとともに、所定の活性金属を含む銅合金からなる銅合金からなるスクラップ材として、Cu−0.22Fe−0.13Mg−0.10P合金からなるスクラップ材を用意し、所定の活性金属を実質的に含まない銅合金からなるスクラップ材89.4質量%と、所定の活性金属を含む銅合金からなるスクラップ材10.6質量%とを原料(原料中のMg換算量は0.014質量%)として溶融炉内に投入し、大気中において1250℃で溶融し、目的とする合金組成の銅合金を鋳造するために必要なFe、Ni、Sn、Pなどの合金元素を添加して成分調整をした後、溶湯を鋳型に流し込み、鋳塊(鋳造製品)を得た。この鋳造製品の組成分析を行ったところ、鋳造製品中のMg含有量は0.0016質量%、Fe含有量は0.20質量%、Ni含有量は0.13質量%、Sn含有量は0.06質量%、P含有量は0.06質量%であった。
Cu−0.20Fe−0.15Ni−0.07Sn−0.06Pからなるスクラップ材88.9質量%と、Cu−0.22Fe−0.13Mg−0.10P合金からなるスクラップ材11.1質量%とを原料(原料中のMg換算量は0.014質量%)とした以外は、実施例6と同様の方法により、鋳塊(鋳造製品)を得た。この鋳造製品の組成分析を行ったところ、鋳造製品中のMg含有量は0.0015質量%、Fe含有量は0.20質量%、Ni含有量は0.13質量%、Sn含有量は0.06質量%、P含有量は0.06質量%であった。
Cu−0.20Fe−0.15Ni−0.07Sn−0.06Pからなるスクラップ材81.4質量%と、Cu−0.22Fe−0.13Mg−0.10P合金からなるスクラップ材18.6質量%とを原料(原料中のMg換算量は0.024質量%)とした以外は、実施例6と同様の方法により、鋳塊(鋳造製品)を得た。この鋳造製品の組成分析を行ったところ、鋳造製品中のMg含有量は0.0016質量%、Fe含有量は0.20質量%、Ni含有量は0.12質量%、Sn含有量は0.06質量%、P含有量は0.06質量%であった。
Cu−0.20Fe−0.15Ni−0.07Sn−0.06Pからなるスクラップ材72.3質量%と、Cu−0.22Fe−0.13Mg−0.10P合金からなるスクラップ材27.7質量%とを原料(原料中のMg換算量は0.036質量%)とした以外は、実施例6と同様の方法により、鋳塊(鋳造製品)を得た。この鋳造製品の組成分析を行ったところ、鋳造製品中のMg含有量は0.0014質量%、Fe含有量は0.20質量%、Ni含有量は0.11質量%、Sn含有量は0.05質量%、P含有量は0.07質量%であった。
Cu−0.20Fe−0.15Ni−0.07Sn−0.06Pからなるスクラップ材72.2質量%と、Cu−0.22Fe−0.13Mg−0.10P合金からなるスクラップ材27.8質量%とを原料(原料中のMg換算量は0.036質量%)とした以外は、実施例6と同様の方法により、鋳塊(鋳造製品)を得た。この鋳造製品の組成分析を行ったところ、鋳造製品中のMg含有量は0.0015質量%、Fe含有量は0.20質量%、Ni含有量は0.11質量%、Sn含有量は0.05質量%、P含有量は0.07質量%であった。
Cu−0.20Fe−0.15Ni−0.07Sn−0.06Pからなるスクラップ材69.6質量%と、Cu−0.22Fe−0.13Mg−0.10P合金からなるスクラップ材30.4質量%とを原料(原料中のMg換算量は0.040質量%)とした以外は、実施例6と同様の方法により、鋳塊(鋳造製品)を得た。この鋳造製品の組成分析を行ったところ、鋳造製品中のMg含有量は0.0016質量%、Fe含有量は0.20質量%、Ni含有量は0.10質量%、Sn含有量は0.05質量%、P含有量は0.07質量%であった。
Cu−0.20Fe−0.15Ni−0.07Sn−0.06Pからなるスクラップ材67.6質量%と、Cu−0.22Fe−0.13Mg−0.10P合金からなるスクラップ材32.4質量%とを原料(原料中のMg換算量は0.042質量%)とした以外は、実施例6と同様の方法により、鋳塊(鋳造製品)を得た。この鋳造製品の組成分析を行ったところ、鋳造製品中のMg含有量は0.0014質量%、Fe含有量は0.20質量%、Ni含有量は0.10質量%、Sn含有量は0.05質量%、P含有量は0.07質量%であった。
所定の活性金属(1200℃における酸化物の標準生成自由エネルギーが−100kcal/molO2以下の活性金属)を含む銅合金からなるスクラップ材として、Cu−0.20Fe−0.13Mg−0.09P−0.03Sn−0.03Zn合金(0.20質量%のFeと0.13質量%のMgと0.09質量%のPと0.03質量%のSnと0.03質量%のZnを含み、残部がCuであるCu−Fe−Mg−P−Sn−Zn系合金)からなるスクラップ材を用意し、このスクラップ材40質量%と、Cuからなるスクラップ材59.95質量%と、Cu−50Fe合金(50質量%のFeを含み、残部がCuであるCu−Fe系合金)からなるスクラップ材0.05質量%とを原料(原料中のMg換算量は0.052質量%)として溶融炉内に投入し、大気中において空気を吹き込みながら1200℃で溶融した後、溶湯を鋳型に流し込み、鋳塊(鋳造製品)を得た。この鋳造製品の組成分析を行ったところ、鋳造製品中のMg含有量は0質量%、Fe含有量は0.10質量%、P含有量は0.03質量%、Sn含有量は0.01質量%、Zn含有量は0.01質量%であった。
所定の活性金属(1200℃における酸化物の標準生成自由エネルギーが−100kcal/molO2以下の活性金属)を含む銅合金からなるスクラップ材として、Cu−0.11Fe−0.20Mg−0.04P−0.18Sn−0.35Zn合金(0.11質量%のFeと0.20質量%のMgと0.04質量%のPと0.18質量%のSnと0.35質量%のZnを含み、残部がCuであるCu−Fe−Mg−P−Sn−Zn系合金)からなるスクラップ材を用意し、このスクラップ材20質量%と、Cuからなるスクラップ材75.44質量%と、Cu−50Fe合金(50質量%のFeを含み、残部がCuであるCu−Fe系合金)からなるスクラップ材4.4質量%と、Cu−15P合金(15質量%のPを含み、残部がCuであるCu−P系合金)からなるスクラップ材0.16質量%とを原料(原料中のMg換算量は0.04質量%)として溶融炉内に投入し、大気中において1200℃で溶融した後、溶湯を鋳型に流し込み、鋳塊(鋳造製品)を得た。この鋳造製品の組成分析を行ったところ、鋳造製品中のMg含有量は0.005質量%、Fe含有量は2.30質量%、P含有量は0.03質量%、Sn含有量は0.03質量%、Zn含有量は0.07質量%であった。
所定の活性金属(1200℃における酸化物の標準生成自由エネルギーが−100kcal/molO2以下の活性金属)を含む銅合金からなるスクラップ材として、Cu−0.72Mg−0.005P合金(0.72質量%のMgと0.005質量%のPを含み、残部がCuであるCu−Mg−P系合金)からなるスクラップ材を用意し、このスクラップ材5質量%と、Cu−1.0Ni−0.9Sn−0.05P合金(1.0質量%のNiと0.9質量%のSnと0.05質量%のPを含み、残部がCuであるCu−Ni−Sn−P系合金)からなるスクラップ材95質量%とを原料(原料中のMg換算量は0.036質量%)として溶融炉内に投入し、大気中において1200℃で溶融した後、溶湯を鋳型に流し込み、鋳塊(鋳造製品)を得た。この鋳造製品の組成分析を行ったところ、鋳造製品中のMg含有量は0.0017質量%、Ni含有量は0.95質量%、Sn含有量は0.85質量%、P含有量は0.05質量%であった。
所定の活性金属(1200℃における酸化物の標準生成自由エネルギーが−100kcal/molO2以下の活性金属)を含む銅合金からなるスクラップ材として、Cu−0.72Mg−0.005P合金(0.72質量%のMgと0.005質量%のPを含み、残部がCuであるCu−Mg−P系合金)からなるスクラップ材を用意し、このスクラップ材15質量%と、Cu−0.025P合金(0.025質量%のPを含み、残部がCuであるCu−P系合金)からなるスクラップ材85質量%とを原料(原料中のMg換算量は0.108質量%)として溶融炉内に投入し、大気中において1200℃で溶融した後、溶湯を鋳型に流し込み、鋳塊(鋳造製品)を得た。この鋳造製品の組成分析を行ったところ、鋳造製品中のMg含有量は0.007質量%、P含有量は0.02質量%であった。
Cu−0.72Mg−0.005P合金からなるスクラップ材50質量%と、Cu−0.025P合金からなるスクラップ材50質量%とを原料(原料中のMg換算量は0.36質量%)とした以外は、実施例16と同様の方法により、鋳塊(鋳造製品)を得た。この鋳造製品の組成分析を行ったところ、鋳造製品中のMg含有量は0.15質量%、P含有量は0.01質量%であった。
所定の活性金属(1200℃における酸化物の標準生成自由エネルギーが−100kcal/molO2以下の活性金属)を含む銅合金からなるスクラップ材として、Cu−0.15Cr−0.09Sn合金(0.15質量%のCrと0.09質量%のSnを含み、残部がCuであるCu−Cr−Sn系合金)からなるスクラップ材を用意し、このスクラップ材23質量%と、Cuからなるスクラップ材76.9質量%と、Snからなるスクラップ材0.1質量%とを原料(原料中のCr換算量は0.035質量%)として溶融炉内に投入し、大気中において1200℃で溶融した後、溶湯を鋳型に流し込み、鋳塊(鋳造製品)を得た。この鋳造製品の組成分析を行ったところ、鋳造製品中のCr含有量は0.0008質量%、Sn含有量は0.11質量%であった。
所定の活性金属(1200℃における酸化物の標準生成自由エネルギーが−100kcal/molO2以下の活性金属)を含む銅合金からなるスクラップ材として、Cu−0.31Cr−0.25Sn−0.20Zn合金(0.31質量%のCrと0.25質量%のSnと0.20質量%のZnを含み、残部がCuであるCu−Cr−Sn系合金)からなるスクラップ材を用意し、このスクラップ材15質量%と、Cuからなるスクラップ材85質量%とを原料(原料中のCr換算量は0.047質量%)として溶融炉内に投入し、大気中において1200℃で溶融した後、溶湯を鋳型に流し込み、鋳塊(鋳造製品)を得た。この鋳造製品の組成分析を行ったところ、鋳造製品中のCr含有量は0.002質量%、Sn含有量は0.04質量%、Zn含有量は0.03質量%であった。
所定の活性金属(1200℃における酸化物の標準生成自由エネルギーが−100kcal/molO2以下の活性金属)を含む銅合金からなるスクラップ材として、Cu−0.4Si−0.5Sn−0.4Zn−1.6Ni合金(0.4質量%のSiと0.5質量%のSnと0.4質量%のZnと1.6質量%のNiを含み、残部がCuであるCu−Si−Sn−Zn−Ni系合金)からなるスクラップ材を用意し、このスクラップ材10質量%と、Cuからなるスクラップ材90質量%とを原料(原料中のSi換算量は0.04質量%)として溶融炉内に投入し、大気中において1200℃で溶融した後、溶湯を鋳型に流し込み、鋳塊(鋳造製品)を得た。この鋳造製品の組成分析を行ったところ、鋳造製品中のSi含有量は0.0005質量%、Sn含有量は0.05質量%、Zn含有量は0.04質量%、Ni含有量は0.16質量%であった。
所定の活性金属(1200℃における酸化物の標準生成自由エネルギーが−100kcal/molO2以下の活性金属)を含む銅合金からなるスクラップ材として、Cu−0.55Si−0.10Mg−0.14Sn−0.40Zn−2.50Ni合金(0.55質量%のSiと0.10質量%のMgと0.14質量%のSnと0.40質量%のZnと2.50質量%のNiを含み、残部がCuであるCu−Si−Mg−Sn−Zn−Ni系合金)からなるスクラップ材を用意し、このスクラップ材10質量%と、Cuからなるスクラップ材90質量%とを原料(原料中のSi換算量は0.055質量%、Mg換算量は0.01質量%)として溶融炉内に投入し、大気中において1200℃で溶融した後、溶湯を鋳型に流し込み、鋳塊(鋳造製品)を得た。この鋳造製品の組成分析を行ったところ、鋳造製品中のSi含有量は0.001質量%、Mg含有量は0質量%、Sn含有量は0.01質量%、Zn含有量は0.03質量%、Ni含有量は0.25質量%であった。
所定の活性金属(1200℃における酸化物の標準生成自由エネルギーが−100kcal/molO2以下の活性金属)を含む銅合金からなるスクラップ材として、Cu−0.1Zr合金(0.1質量%のZrを含み、残部がCuであるCu−Zr系合金)からなるスクラップ材を用意し、このスクラップ材50質量%と、Cuからなるスクラップ材49.8質量%と、Cu−15P(15質量%のPを含み、残部がCuであるCu−P系合金)からなるスクラップ材0.2質量%とを原料(原料中のZr換算量は0.05質量%)として溶融炉内に投入し、大気中において1200℃で溶融した後、溶湯を鋳型に流し込み、鋳塊(鋳造製品)を得た。この鋳造製品の組成分析を行ったところ、鋳造製品中のZr含有量は0質量%、P含有量は0.025質量%であった。
所定の活性金属(1200℃における酸化物の標準生成自由エネルギーが−100kcal/molO2以下の活性金属)を含む銅合金からなるスクラップ材としてのCu−0.11Zr−0.24Cr−0.02Si合金(0.11質量%のZrと0.24質量%のCrと0.02質量%のSiを含み、残部がCuであるCu−Zr−Cr−Si系合金)からなるスクラップ材30質量%と、所定の活性金属を実質的に含まない銅合金からなるスクラップ材としてのCu−15P合金(15質量%のPを含み、残部がCuであるCu−P系合金)からなるスクラップ材0.2質量%と、Cuからなるスクラップ材69.8質量%とを原料(原料中のZr換算量は0.033質量%、Cr換算量は0.072質量%、Si換算量は0.006質量%)として溶融炉内に投入し、大気中において1200℃で溶融した後、溶湯を鋳型に流し込み、鋳塊(鋳造製品)を得た。この鋳造製品の組成分析を行ったところ、鋳造製品中のZr含有量は0質量%、Cr含有量は0.0015質量%、Si含有量は0質量%、P含有量は0.03質量%であった。
所定の活性金属(1200℃における酸化物の標準生成自由エネルギーが−100kcal/molO2以下の活性金属)を含む銅合金からなるスクラップ材としてのCu−3.2Ti合金(3.2質量%のTiを含み、残部がCuであるCu−Ti系合金)からなるスクラップ材6.5質量%と、所定の活性金属を実質的に銅合金からなるスクラップ材としてのCu−15P(15質量%のPを含み、残部がCuであるCu−P系合金)からなるスクラップ材0.2質量%と、Cuからなるスクラップ材93.3質量%とを原料(原料中のTi換算量は0.21質量%)として溶融炉内に投入し、大気中において1300℃で溶融した後、溶湯を鋳型に流し込み、鋳塊(鋳造製品)を得た。この鋳造製品の組成分析を行ったところ、鋳造製品中のTi含有量は0.008質量%、P含有量は0.03質量%であった。
Cu−3.2Ti合金からなるスクラップ材10質量%と、Cu−15Pからなるスクラップ材0.2質量%と、Cuからなるスクラップ材89.8質量%とを原料(原料中のTi換算量は0.32質量%)とした以外は、実施例23と同様の方法により、鋳塊(鋳造製品)を得た。この鋳造製品の組成分析を行ったところ、鋳造製品中のTi含有量は0.10質量%、P含有量は0.03質量%であった。
Claims (10)
- 所定の活性金属として1200℃における酸化物の標準生成自由エネルギーが−100kcal/molO2以下の活性金属を含む銅合金からなるスクラップ材に、前記所定の活性金属を実質的に含まない銅合金および銅の少なくとも一方を添加して原料とし、この原料を大気中で溶解して前記原料の溶湯の表面のスラグを除去することにより、前記原料の溶湯中の前記所定の活性金属の含有量を減少させ、前記溶湯を鋳型に流し込んで、前記所定の活性金属を実質的に含まない銅合金を鋳造することを特徴とする、銅合金の鋳造方法。
- 前記所定の活性金属が、マグネシウム、クロム、ジルコニウム、チタンおよびケイ素からなる群から選ばれる1種以上の金属であることを特徴とする、請求項1に記載の銅合金の鋳造方法。
- 所定の活性金属として1200℃における酸化物の標準生成自由エネルギーが−100kcal/molO2以下の活性金属を含む銅合金としてCu−Fe−Mg−P系合金からなるスクラップ材を原料として大気中で溶解して原料の溶湯の表面のスラグを除去することにより、前記原料の溶湯中の前記所定の活性金属の含有量を減少させ、前記溶湯を鋳型に流し込んで、前記所定の活性金属を実質的に含まない銅合金としてCu−Fe−P系合金を鋳造することを特徴とする、銅合金の鋳造方法。
- 前記所定の活性金属を含む銅合金がCu−Mg−P系合金であり、Cu−Ni−Sn−P系合金を鋳造することを特徴とする、請求項1または2に記載の銅合金の鋳造方法。
- 所定の活性金属として1200℃における酸化物の標準生成自由エネルギーが−100kcal/molO2以下の活性金属を含む銅合金としてCu−Mg−P系合金からなるスクラップ材を原料として大気中で溶解して原料の溶湯の表面のスラグを除去することにより、前記原料の溶湯中の前記所定の活性金属の含有量を減少させ、前記溶湯を鋳型に流し込んで、前記所定の活性金属を実質的に含まない銅合金としてりん脱酸銅を鋳造することを特徴とする、銅合金の鋳造方法。
- 所定の活性金属として1200℃における酸化物の標準生成自由エネルギーが−100kcal/molO2以下の活性金属を含む銅合金としてCu−Cr−Sn系合金からなるスクラップ材を原料として大気中で溶解して原料の溶湯の表面のスラグを除去することにより、前記原料の溶湯中の前記所定の活性金属の含有量を減少させ、前記溶湯を鋳型に流し込んで、前記所定の活性金属を実質的に含まない銅合金としてCu−Sn系合金を鋳造することを特徴とする、銅合金の鋳造方法。
- 所定の活性金属として1200℃における酸化物の標準生成自由エネルギーが−100kcal/molO2以下の活性金属を含む銅合金としてCu−Sn−Zn−Ni−Si系合金からなるスクラップ材を原料として大気中で溶解して原料の溶湯の表面のスラグを除去することにより、前記原料の溶湯中の前記所定の活性金属の含有量を減少させ、前記溶湯を鋳型に流し込んで、前記所定の活性金属を実質的に含まない銅合金としてCu−Sn−Zn−Ni系合金を鋳造することを特徴とする、銅合金の鋳造方法。
- 所定の活性金属として1200℃における酸化物の標準生成自由エネルギーが−100kcal/molO2以下の活性金属を含む銅合金としてCu−Zr系合金からなるスクラップ材を原料として大気中で溶解して原料の溶湯の表面のスラグを除去することにより、前記原料の溶湯中の前記所定の活性金属の含有量を減少させ、前記溶湯を鋳型に流し込んで、前記所定の活性金属を実質的に含まない銅合金としてCu−P系合金を鋳造することを特徴とする、銅合金の鋳造方法。
- 前記原料中の前記所定の活性金属の含有量が0.01〜0.3質量%であることを特徴とする、請求項1乃至8のいずれかに記載の銅合金の鋳造方法。
- 前記所定の活性金属を実質的に含まない銅合金中の前記所定の活性金属の含有量が0.01質量%未満であることを特徴とする、請求項1乃至9のいずれかに記載の銅合金の鋳造方法。
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