JP5371559B2 - 電気接続箱 - Google Patents

電気接続箱 Download PDF

Info

Publication number
JP5371559B2
JP5371559B2 JP2009136917A JP2009136917A JP5371559B2 JP 5371559 B2 JP5371559 B2 JP 5371559B2 JP 2009136917 A JP2009136917 A JP 2009136917A JP 2009136917 A JP2009136917 A JP 2009136917A JP 5371559 B2 JP5371559 B2 JP 5371559B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grommet
notch
electric wire
junction box
wire binding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009136917A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010284054A (ja
Inventor
宏明 頭司
文雄 河原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KOBASHI INDUSTRIES CO., LTD.
Original Assignee
KOBASHI INDUSTRIES CO., LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KOBASHI INDUSTRIES CO., LTD. filed Critical KOBASHI INDUSTRIES CO., LTD.
Priority to JP2009136917A priority Critical patent/JP5371559B2/ja
Publication of JP2010284054A publication Critical patent/JP2010284054A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5371559B2 publication Critical patent/JP5371559B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Connection Or Junction Boxes (AREA)

Description

本発明は、一端側が開口したボックス本体内に収容された電子基板に接続された電線を、ボックス本体の側板部に設けられた切り欠きから外部に引き出す電気接続箱に関する。
このような電気接続箱は、水が外部から電線と切り欠きとの間の隙間を通ってボックス本体内に浸入するのを防止する観点から、切り欠きにはグロメットが挿着されたものが知られている(特許文献1参照)。
この従来のグロメットは、一端側に電線を束ねた状態で挿通可能な筒部が設けられ、他端側に電気接続箱に設けられた切り欠きに嵌合可能な取付部が設けられ、筒部と取付部との間に蛇腹状連結筒が連設されている。
切り欠きは正面視においてU字状に形成され、切り欠きの表側の内周面には内周面に沿って延びる凹溝が設けられ、切り欠きの裏側の内周面には内周面に沿って延びる凸板部が設けられている。
この切り欠きに嵌合するグロメットの取付部は、正面視においてU字状に形成され、取付部の表側の周縁には切り欠きの凹溝に望む凸板部が設けられ、取付部の裏側の周縁には切り欠きの凸板部に望む凹溝が設けられている。
使用時においては、グロメットの取付部の凸板部を切り欠きの凹溝に嵌合させるとともに、切り欠きの凸板部をグロメットの取付部の凹溝に嵌合させるが、グロメットは、ゴム材料で形成されているので、シール性能を向上させるために嵌合部分の密着性を高めると、切り欠きに対するグロメットの挿入がし難くなる。
実用新案登録第2524913号公報(P.3、図6)
このように従来のグロメットが挿着される電気接続箱は、グロメットのシール性能を高くすると、切り欠きに対するグロメットの組立作業性が悪くなるが、グロメットの組立作業性を良くするために、グロメットのシール性能を低くすると、水が電気接続箱内に浸入し易くなって電子基板に不都合が起きる虞が生じ、また電線を引っ張ったり曲げたりしただけで、電線とグロメットが電気接続箱から脱落する虞が生じる。
本発明は、このような背景に鑑みてなされたものであり、切り欠きに対するグロメットの組立作業性が良く、電線を引っ張ったり曲げたりしてもグロメットが電気接続箱から容易に脱落することがない電気接続箱を提供することを目的とする。
このような課題を解決するため、本発明は、一端側に開口する収容凹部を有し、収容凹部内に電子基板が収容されたボックス本体を備え、ボックス本体の周囲に形成された側板部に切り欠きが設けられ、切り欠きに電子基板に接続された電線(例えば、実施形態における基板側電線103)を挿通する貫通孔を有したグロメットが挿着され、切り欠きが設けられた側板部の外面側の切り欠き近傍位置に電線結束用突出部が設けられ、グロメットの貫通孔を通ってボックス本体外側へ延びる電線は、電線結束用突出部とともに紐部材によって共締めされて電線結束用突出部に固定されることを構成要件とする(請求項1)。
ボックス本体は、一端側が開口する収容凹部を有し、収容凹部内に電子基板を収容するものであり、収容凹部を覆う蓋体はない。具体的には、ボックス本体は、収容凹部の底部側を形成する天板部と、天板部の周囲に設けられる側板部を有してキャップ状に形成される。
切り欠きは、側板部の先端部に開口して側板部基端側に延び、切り欠きの形状は、挿入されるグロメットの形状に応じて設定される。切り欠きに対するグロメットの挿入方向は、切り欠き端部の開口から側板部に沿って切り欠き内に挿入する方向の他、側板部に直交する方向から切り欠き内に挿入する方向でもよい。
グロメットはボックス本体に挿着されるが、本願発明に係わる電気接続箱は、収容凹部を覆う蓋体を備えていないので、切り欠きに挿入されたグロメットを蓋体によってボックス本体に固定することができない。このため、グロメットの脱着を防止するため、グロメットを切り欠きに強固に挿着すると、グロメットの挿着作業の作業性が悪くなる。一方、挿着作業の作業性を容易にするため、グロメットと切り欠きの密着性を低くするとシール性が低下する。そこで、本願発明は、グロメットから延出する電線を、紐部材によって電線結束用突出部とともに共締めして電線結束用突出部に固定することで、グロメットが切り欠きから脱着する虞がなくなる。このため、グロメットを切り欠きに対して密着性が低い状態で挿着することができ、グロメットの挿着作業の作業性を向上することができる。
電線結束用突出部は、グロメットの貫通孔を通ってボックス本体外側へ延びる電線を紐部材によって共締め可能なものであればよく、切り欠きが設けられた側板部の外面側の切り欠き近傍位置に設けられる。切り欠き近傍位置とは、グロメットの貫通孔を通ってボックス本体外側へ延びる電線を屈曲させないで電線結束用突出部に固定することができる位置をいう。
電線結束用突出部の収容凹部開口側には、グロメットの貫通孔から延出する電線の外周面に沿って接触可能な接触面が設けられ、電線結束用突出部の収容凹部底部側には、紐部材が掛け回される掛回し面が設けられ、グロメットの貫通孔から延出する電線は、掛回し面に掛け回された紐部材によって接触面に接触した状態で電線結束用突出部に共締めされる(請求項2)。
電線は、その外周面が接触面に接触した状態で電線結束用突出部に共締めされるので、接触面は、電線の外周面に沿った形状が好ましい。このため、電線の外周面が曲面状である場合には、接触面も曲面状にする。
また電線は、接触面に接触した状態で電線結束用突出部に共締めされるので、紐部材が掛け回される掛回し面は、電線の外周に沿った方向に延びるように形成される。具体的には、電線の外周面が曲面状である場合には、掛回し面も曲面状にする。
本発明に係わる電気接続箱によれば、グロメットの貫通孔を通ってボックス本体外側へ延びる電線は、電線結束用突出部とともに紐部材によって共締めされることで、ボックス本体内側から外側へ延びる電線は、電線結束用突出部に固定されているので、電線が引っ張られたり曲げられたりしてもグロメットに力が作用することはない。このため、ボックス本体へのグロメットへの挿着強度を低く抑えることができ、グロメットのボックス本体への挿着作業の作業性を容易にすることができる。また、電線は電線結束用突出部に紐部材によって固定されているので、電線が引っ張られたり曲げられたりしても、電線やグロメットがボックス本体から外れる虞を無くすことができる。
本発明の一実施形態に係わる電気接続箱の断面図を示す。 本発明の一実施形態に係わる電気接続箱を搭載した耕耘作業機の平面図を示す。 本発明の一実施形態に係わる電気接続箱を搭載した耕耘作業機を示し、同図(a)は耕耘作業機の延長作業機体が格納位置にあるときの耕耘作業機の側面図であり、同図(b)は耕耘作業機の延長作業機体が作業位置にあるときの耕耘作業機の側面図である。 本発明の一実施形態に係わる電気接続箱及びこれを覆うカバーを示し、同図(a)は電気接続箱及びカバーの平面図であり、同図(b)は同図(a)のIV−IV矢視に相当する部分の電気接続箱及びカバーの断面図である。 本発明の一実施形態に係わる電気接続箱を示し、同図(a)は電気接続箱の平面図であり、同図(b)は電気接続箱の側面図であり、同図(c)は電気接続箱の背面図であり、同図(d)は電気接続箱の正面図である。 本発明の一実施形態に係わる電気接続箱の断面図を示し、同図(a)は図5(a)のVa−Va矢視に相当する部分の断面図であり、同図(b)は図5(a)のVb−Vb矢視に相当する部分の断面図であり、同図(c)は図5(a)のVc−Vc矢視に相当する部分の断面図である。 本発明の一実施形態に係わる電気接続箱の断面斜視図を示す。 本発明の一実施形態に係わる電気接続箱に挿着されるグロメットを示し、同図(a)はグロメットの正面図であり、同図(b)はグロメットの平面図であり、同図(c)はグロメットの背面図であり、同図(d)はグロメットの側面図である。
以下、本発明に係わる電気接続箱の実施形態を図1から図8に基づいて説明する。先ず、電気接続箱を説明する前に、電気接続箱を搭載した耕耘作業機について説明する。なお、電気接続箱を搭載するものは、耕耘作業機等の農業機械の他に、自動車等の輸送機械も含まれる。
耕耘作業機1は、図2(平面図)、図3(a)(側面図)に示すように、走行機体90の後部に装着されて走行機体90の前進走行とともに進行して耕耘作業を行うものである。耕耘作業機1は、進行方向に対して左右方向(以下、単に「左右方向」と記す)に延びる作業機本体10と、作業機本体10の左右両側に上下方向に折り畳み自在に取り付けられた延長作業機体30を有して構成される。図3(a)は、耕耘作業機1の延長作業機体30が折り畳まれた状態にあるときの図2のIIa−IIa矢視に相当する耕耘作業機1の側面図を示す。なお、図3(a)には図面の理解を容易にする観点から延長作業機体30の記載を省略している。
耕耘作業機1の作業機本体10には左右方向に延びる本体フレーム11が設けられ、本体フレーム11の前側には走行機体90の後部に設けられた3点リンク連結機構に連結されるトップマストとロアーリンク連結部が設けられて、耕耘作業機1は走行機体90の後部に対して昇降可能に装着される。
本体フレーム11の左右方向の両側には伝動ケース14及びサポートフレーム15が設けられ、これらの下側間に耕耘ロータ17が回転自在に支持されている。
本体フレーム11の左右方向中央部には走行機体90からの動力を入力する入力軸19aを備えたギヤボックス19が設けられ、走行機体90から取り出された動力はユニバーサルジョイント等を介して入力軸19aに伝達される。入力軸19aに伝達された動力は、本体フレーム11及び伝動ケース14内に設けられた動力伝達機構を介して耕耘ロータ17を回転させる。
耕耘ロータ17の上方にはシールドカバー18が配設され、シールドカバー18の後端部には前端部が回動自在に取り付けられて後側が斜め後方へ延びる本体側エプロン20が設けられている。本体側エプロン20の後端部には上下方向に回動自在に取り付けられた本体側レベラー22が設けられている。
延長作業機体30は、作業機本体10との間に連結された回動機構50を介して折り畳み可能であり、回動機構50に設けられ前後方向に延びる回動軸56を回動支点として、作業機本体10の上方位置に格納される格納位置と、作業機本体10の側方位置に配置されて作業が可能な作業位置Ps(図2参照)との間を回動可能である。
延長作業機体30は、図3(b)を更に追加して説明すると、左右方向に延びて回転自在に支持された延長耕耘ロータ32と、延長耕耘ロータ32の上方を覆う延長側シールドカバー33と、この後部に回動自在に設けられた延長側エプロン34と、延長側エプロン34の後端部に上下方向に回動自在に取り付けられた第1延長レベラー35と、第1延長レベラー35の端部に上下方向に回動自在に取り付けられた第2延長レベラー36とを有してなる。なお、図3(b)は、延長作業機体30が作業位置Psに位置するときの耕耘作業機1の側面図を示す。
延長耕耘ロータ32は、延長作業機体30が作業位置Psに移動すると、耕耘ロータ17の動力がクラッチを介して伝達可能に構成されている。延長作業機体30は、これが作業位置Psに移動すると、作業機本体10に対する延長作業機体30の回動をロックされ、延長作業機体30が作業位置Psから格納位置側に移動すると、作業機本体10に対する延長作業機体30のロック状態が解除されるようになっている。
また、延長作業機体30は、これを作業位置Psに移動させると、作業機本体10の本体側エプロン20の左右方向端部に延長作業機体30の延長側エプロン34が連結されるとともに、作業機本体10の本体側レベラー22の左右方向端部に延長作業機体30の第1延長レベラー35が連結されるようになっている。さらに、作業位置Psに移動した延長作業機体30を格納位置側に移動させると、これらの連結が解除されるようになっている。
第1延長レベラー35の左右方向端部には、前後方向に延びる回動軸を中心として上下方向に回動自在に取り付けられた第2延長レベラー36が設けられている。第2延長レベラー36は、第1延長レベラー35の上方位置に格納される格納位置と、第1延長レベラー35の側方位置に配置されて作業が可能な作業位置Ps(図2参照)との間を回動可能である。第2延長レベラー36は、延長作業機体30の延長側シールドカバー33上に設けられた回動装置44によって格納位置と作業位置Psとの間を回動可能である。
次に、本願発明に係わる電気接続箱について説明する。電気接続箱70は、走行機体90に搭乗した作業者Mが操作する無線指令装置60から送信される無線方式の指令信号を受信しこの指令信号に応じて耕耘作業機1の作動を制御する電子基板100を収容したものである。
電気接続箱70は、図2、図4(a)(平面図)、図4(b)(断面図)に示すように、作業機本体10の本体フレーム11の左右方向一方側の端部に設けられた取付板38に固定されている。取付板38は、その裏面側の上部に設けられた脚部39が本体フレーム11に固着された逆U字状の固定部40にボルト41等の締結手段を介して固定されている。取付板38は、耕耘作業機1の作業状態において、耕耘作業機1を装着する走行機体90の運転席に搭乗する作業者側に向く角度になっている。
この取付板38上に電気接続箱70が取り付けられている。電気接続箱70は、図5(a)(平面図)、図5(b)(側面図)、図5(c)(裏面図)、図5(d)(正面図)を更に追加して説明すると、内部に収容凹部76を有したボックス本体71を備える。ボックス本体71はキャップ状をなし、外観形状は箱状に形成され、収容凹部76の底部を形成する矩形状に形成された天板部78と、天板部78の周縁部から天板部78に対して略直交する方向に延びる側板部79とを有してなる。天板部78と側板部79によって囲まれた内側の空間部が収容凹部76となっている。
収容凹部76は、直方体状に形成され、その開口側に矩形状の開口部76aが開口している。収容凹部76及び開口部76aは、電子基板100を収容可能な大きさを有する。このため、電子基板100は、開口部76aから挿入されて収容凹部76内に収容される。収容凹部76を形成する天板部78の裏面の四隅には、電子基板100を取り付けるための略同一長さを有した係止突起部78aが形成されている。この係止突起部78aの長さは収容凹部76の深さと比較して短い。このため、電子基板100が係止突起部78aに取り付けられると、電子基板100は天板部78の内側近傍の位置に配置されて、天板部78に沿って延びた状態で支持される。
収容凹部76の開口部76aの外周には、底面が平面状に形成されて外側へ延びるフランジ部77が環状に形成されている。このフランジ部77は、電気接続箱70を取付板38に取り付ける際に、取付板38に面した状態で接触する。フランジ部77の底面は電気接続箱70の天板部78と略平行に延びる。このため、電気接続箱70を取付板38に取り付けると、天板部78は取付板38と略平行に延びた状態になる。
電気接続箱70の四隅には段部70aが形成され、この段部70aにはボルト42を通すための貫通孔70bが設けられている。この貫通孔70bと取付板38に設けられた貫通孔にボルト42を挿通し、取付板38の裏側から突出するボルト先端部にナット80を螺合することで、電気接続箱70が取付板38に取り付けられる。
電気接続箱70は、取付板38に取り付けられるに際に、フランジ部77と取付板38との間にパッキン81(図5(c)参照)を介して取り付けられる。
電気接続箱70内に収容される電子基板100には、無線指令装置60(図2参照)からの指令信号を受信するアンテナや、アンテナで受信した指令信号に応じて耕耘作業機1を駆動させるアクチュエータの作動を制御する制御部が設けられている。
電子基板100には、制御部と電気的に接続された基板側電線103が接続され、この基板側電線103の先端部に基板側コネクタ104が取り付けられている。この基板側電線103は、電気接続箱70に設けられた切り欠き82を通って電気接続箱外側へ延び、その先端側は取付板38の下端部外側を回り、基板側コネクタ104は取付板38の裏面側の下端部周辺に配置される。基板側コネクタ104は、アクチュエータに接続された駆動側電線105の先端部に取り付けられた駆動側コネクタ106に接続される。電気接続箱70は、カバー110によって覆われている。
電気接続箱70のボックス本体71の長手方向一方側の側板部79には、図6(c)を更に追加して説明すると、収容凹部76に連通し、ボックス本体幅方向に所定間隔を有して2つの切り欠き82が設けられている。この切り欠き82は、側板部幅方向に所定距離を有して平行に延びる一対の側面部82aと、側面部82aの天板部側の端部同士を繋ぐ半円状の頂面部82bを有してU字状に形成され、収容凹部76の開口側に開口部82cが形成されている。この切り欠き82に後述する電線を通したグロメットが挿着される。
切り欠き82が設けられた側板部79の外面側の頂面部82bの近傍位置には、扇状に形成された電線結束用突出部120(図5(d)参照)が設けられている。この電線結束用突出部120は、図6(b)、図7(断面斜視図)に示すように、その内部の切り欠き側に切り欠き82の頂面部82bと略同一面上に形成されてグロメット130を挿着する半円状の挿着凹溝121が形成されている。挿着凹溝121は電線結束用突出部120の突出方向中間部から収容凹部76側に向かって側板部79の内面近傍位置まで延びている。電線結束用突出部120の先端側には、挿着凹溝121に連通し、挿着凹溝121よりも小径の接触凹溝122が形成されている。この接触凹溝122の内面は、基板側電線103(図4(b)参照)の外周面が密着できるように半円状に湾曲した接触面122aが形成されている。接触面122aは、挿着凹溝121の幅方向先端部から電線結束用突出部120の先端部に亘って形成されている。なお、図7は、図5(a)のVb'−Vb'矢視に相当する部分の断面斜視図を示している。
電線結束用突出部120の収容凹部底部側の外側面には、紐部材126(図1参照)を掛け回す掛回し面123が設けられている。この掛回し面123は、接触面122aよりも大きな曲率半径を有して円弧状に形成されている。掛回し面123は、側板部79の外面から電線結束用突出部120の先端部近傍位置までの幅を有している。
このため、掛回し面123の突出部先端側及び切り欠き82から外側に延びる基端側電線103(図1参照)に対して紐部材126を掛け回して締結すると、基端側電線103の周面が接触面122aに接触した状態で基端側電線103を電線結束用突出部120に固定することができる。なお、掛回し面123及び接触面122aは円弧状に形成されたものを示したが、これに限るものではなく、複数の面を連続的に繋いで多角形状に形成してもよい。
電線結束用突出部120の掛回し面123の幅方向先端部には、鍔部124が環状に突設されている。この鍔部124によって掛回し面123に掛け回される紐部材126が掛回し面123から容易に外れる事態を防止している。
このように構成された電線結束用突出部120の挿着凹溝121及び切り欠き82に挿着されるグロメット130は、図8(a)(正面図)、図8(b)(平面図)、図8(c)(裏面図)、図8(d)(側面図)に示すように、直方体状に形成された本体部131を備える。
本体部131の幅方向両側であって厚さ方向中間部には、本体部131の一端側から他端側に延びる係合凹溝132が設けられている。これらの係合凹溝132の底部間の寸法W0は切り欠き82の側面部間の寸法W1(図6(c)参照)よりも小さく、係合凹溝132の幅寸法B0は、切り欠き82の側面部82aの厚さB1(図5(c)参照)よりも僅かに大きい。このため、切り欠き82の開口部82cから切り欠き82内に向かってグロメット130を移動させると、係合凹溝132内に切り欠き82を形成する側板部79が挿入されて、グロメット130を切り欠き82に挿入することができる。
本体部131の表面側の一方側端部は先端部が湾曲した凸状部133を形成している。この凸状部133の直径φは本体部131の幅W2よりも小さく、切り欠き82の側面部間の寸法W1(図6(c)参照)よりも僅かに小さい寸法を有している。凸状部133の曲率半径r(φ/2)は、電線結束用突出部120の挿着凹溝121及び切り欠き82の頂面部82bの曲率半径と略同一又は少し大きな曲率半径を有している。また凸状部133の高さHは、挿着凹溝121の幅よりも大きな寸法を有している。このため、切り欠き82の開口部82cから切り欠き82内にグロメット130を挿入すると、挿着凹溝121の内面の略全面に凸状部133の先端面が接触して、挿着凹溝121と凸状部133とのシール性が高められる。
本体部131の凸状部側には電線を通すための貫通孔134が設けられている。この貫通孔134は、基端側電線103の直径よりも僅かに小さい径を有している。ここで、基端側電線103とは、電気接続箱70内に収容された電子基板100に接続された複数の電線の束である。貫通孔134は、グロメット130が切り欠き82に挿着されると、貫通孔134の内面の一部が電線結束用突出部120の接触面122aと略同一面上に位置するように設けられている。
本体部131の裏面側には、グロメット130の切り欠き82への挿着時に、切り欠き82の周縁部を覆う鍔部135が設けられている。このため、グロメット130が切り欠き82に挿着されると、鍔部135によって切り欠き周縁部が覆われるので、グロメット130と切り欠き82との間のシール性をより向上させることができる。
このように構成されたグロメット130から延びる基端側電線103は、図1に示すように、紐部材126によって電線結束用突出部120とともに共締めされて電線結束用突出部120に固定される。紐部材126は、合成樹脂等の材料で形成され、帯状に延びるストラップ126aと、ストラップ126aの一端側に設けられストラップ126aを挿通して固定するヘッド126bを有してなる。
グロメット130から延びる基端側電線103は、掛回し面123及び基端側電線103を囲むようにして掛け回され、掛回し面123上に位置させたヘッド126bにストラップ126aを挿入して締め上げて固定する。従って、基端側電線103は接触面122aに接触した状態で電線結束用突出部120に固定される。
このため、基端側電線103を引っ張ったり曲げたりしてもグロメット130に力が作用しないので、グロメット130が電気接続箱70から脱着する虞を無くすことができる。また、グロメット130は、切り欠き82の開口部82cから切り欠き82内に挿入されるが、グロメット130に設けられた係合凹溝132とこれに嵌合する切り欠き82の側板部79の板厚は隙間を有して嵌合するので、グロメット130の挿着作業の作業性を容易にすることができる。
つまり、本願発明の電気接続箱70は、グロメット130から延出する基端側電線103を、紐部材126によって電線結束用突出部120に固定するので、グロメット130が切り欠き82から脱着する虞がなくなり、グロメット130を切り欠き82に対して密着性が低い状態で挿着することができ、グロメット130の挿着作業の作業性を向上することができる。
70 電気接続箱
71 ボックス本体
79 側板部
70 電気接続箱
82 切り欠き
100 電子基板
103 基板側電線(電線)
120 電線結束用突出部
122a 接触面
123 掛回し面
126 紐部材
130 グロメット
134 貫通孔

Claims (2)

  1. 一端側に開口する収容凹部を有し、前記収容凹部内に電子基板が収容されたボックス本体を備え、
    前記ボックス本体の周囲に形成された側板部に切り欠きが設けられ、
    前記切り欠きに前記電子基板に接続された電線を挿通する貫通孔を有したグロメットが挿着され、
    前記切り欠きが設けられた前記側板部の外面側の切り欠き近傍位置に電線結束用突出部が設けられ、
    前記グロメットの前記貫通孔を通ってボックス本体外側へ延びる電線は、前記電線結束用突出部とともに紐部材によって共締めされて前記電線結束用突出部に固定されることを特徴とする電気接続箱。
  2. 前記電線結束用突出部の収容凹部開口側には、前記グロメットの前記貫通孔から延出する電線の外周面に沿って接触可能な接触面が設けられ、
    前記電線結束用突出部の収容凹部底部側には、前記紐部材が掛け回される掛回し面が設けられ、
    前記グロメットの前記貫通孔から延出する電線は、前記掛回し面に掛け回された紐部材によって前記接触面に接触した状態で前記電線結束用突出部に共締めされることを特徴とする請求項1に記載の電気接続箱。
JP2009136917A 2009-06-08 2009-06-08 電気接続箱 Active JP5371559B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009136917A JP5371559B2 (ja) 2009-06-08 2009-06-08 電気接続箱

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009136917A JP5371559B2 (ja) 2009-06-08 2009-06-08 電気接続箱

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010284054A JP2010284054A (ja) 2010-12-16
JP5371559B2 true JP5371559B2 (ja) 2013-12-18

Family

ID=43540282

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009136917A Active JP5371559B2 (ja) 2009-06-08 2009-06-08 電気接続箱

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5371559B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2524913Y2 (ja) * 1990-04-06 1997-02-05 矢崎総業株式会社 グロメットのシール構造
JPH10257646A (ja) * 1997-03-14 1998-09-25 Sumitomo Wiring Syst Ltd グロメットの取付構造
JP2000088889A (ja) * 1998-09-10 2000-03-31 Tokin Corp カレントトランスとそれを用いた装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010284054A (ja) 2010-12-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2332697B1 (en) Hook for electric power tools and electric power tool equipped with the hook
JP5588773B2 (ja) ワイヤカバー、電気コネクタ
JP2002329492A (ja) バッテリ接続部用保護カバー
US9088091B2 (en) Connector with wire cover
AU2019200604B2 (en) Lawn mower robot
JP7195409B2 (ja) 電動パワーユニット及び作業機
KR20130010824A (ko) 보행형 작업기
JP5371559B2 (ja) 電気接続箱
JP2019160540A (ja) コネクタカバー
US9078395B2 (en) Folding arrangement for a handle assembly of a walk-behind power tool
JP4518326B2 (ja) 端子カバー
JP5206576B2 (ja) 電気接続箱
JP4920358B2 (ja) 端子カバー
JP4673826B2 (ja) 歩行型耕耘機に備えた線状部材の配設構造
JP5264252B2 (ja) 車両シートにおけるワイヤハーネス配索構造
EP3549424A1 (en) Lawn mower robot
JP5778511B2 (ja) 歩行型電動作業機
JP6416075B2 (ja) 歩行型作業機
CN114071988A (zh) 步行式管理机
JP4773321B2 (ja) 歩行型作業機
JP5734029B2 (ja) 歩行型管理機
JP6848422B2 (ja) ワイヤハーネス
JP5451276B2 (ja) ケーブルガイド装置およびこれを備えた自転車
JP5358294B2 (ja) 無線受信制御装置
JP2023001124A (ja) ワイヤハーネス用プロテクタ及びプロテクタ付ワイヤハーネス

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120508

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130716

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130820

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130917

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5371559

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D03

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250