JP5371539B2 - 撮影装置 - Google Patents

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Description

本発明は、撮影装置に関する。
たとえば、デジタル一眼レフカメラ等の撮影装置においては、付加価値向上等の目的で、本来の静止画の撮影機能の他に、動画の撮影機能を付加した製品が出現している。
このような動画の撮影においては、動画記録中に、被写体の輝度変化に応じて電子シャッタ速度、絞り、撮像素子の感度を制御して、動画像信号の明るさ成分を適正に保つ必要がある。
電子シャッタや撮像感度の制御は電気的な制御であり、動画においては次の画面(フレーム)への切替りの時間で瞬時に変更可能であるが、複数の絞り羽根等の機械的な要素の駆動を伴う絞り制御は変更に比較的時間がかかるため、動画の1フレーム取得中に絞りを駆動する必要がある。
その場合、絞り制御中は、被写体輝度と絞り値、電子シャッタ速度、感度の関係が崩れてしまい、絞り動作により動画像の輝度成分が乱れるため、動画の画質が劣化してしまう。
そのため、たとえば、撮影した動画像を表示する場合には、表示画像がちらついてしまい表示品質が低下する等の技術的課題がある。
このような技術的課題に対して、動画記録向けのビデオカメラにおいては、一般に、絞りを無段階に切替え可能な、動画用に最適化された絞り機構を採用している。
すなわち、時間をかけて緩やかに絞りを変化させ、単位時間あたりの輝度変動量を減らすことで、輝度成分の乱れを防いでいる。
図1は、無段階絞りを用いたときの絞り制御を示す線図である。
撮像素子を制御する垂直同期信号をVDとする。VDのパルスの立ち上がりタイミングで1フレーム撮像する動作が開始する。
積分期間とは、撮像素子の画素が光を受けることによって出力される電流を電荷蓄積する時間であり、撮像の露光時間である。
図1では、数フレームにわたり、絞りをF5.6から、F4までゆっくり変化させた場合が示されている。
この図1の線図のように、絞りを緩やかに変更すれば、絞りにより微小変化した分、次のフレームで微小変化を打ち消す方向に電子シャッタ速度や感度を制御するフィードバック制御により、結果として安定した露光量の動画が得られる。
しかし、静止画撮影では、一瞬の撮影シーンを取得することが重要なので、絞りはすばやく動くことが求められる。そのため、本来、静止画の撮影に最適化されたデジタル一眼レフに用いられる撮影レンズの絞りの駆動方式は、絞りの開口面積を段階的に変化させるステップ駆動が一般的である。
図2は、このようなステップ駆動の絞りを動画記録で用いる場合の技術的課題を説明する線図である。
図2のように、左から3回目のVD立ち上がりで絞りを変更する場合に、撮像素子の積分中に急激に絞り開口を変化させることになり、この積分期間の画像の輝度成分が不安定になる。
そして、絞り駆動による輝度成分の変動を電子シャッタ秒時や感度により補う場合は、絞りを駆動している期間が積分期間の割合によって、画像の輝度成分が異なることや、絞りの駆動速度が絞り値によって変化する。このため、絞り駆動による輝度成分の変動の予測が難しく補正制御が困難であるという技術的課題がある。
さらに、撮像素子を用いる場合には、図3に示されるような電子シャッタ方式の相違にも配慮が必要である。
すなわち、図3の上側に示されるように、撮像素子の全画素ラインを同時タイミングで積分する、いわゆるグローバルシャッタ方式の電子シャッタであれば、画像の輝度成分の問題のみである。しかし、最近の高級一眼レフで採用されているCMOS系の撮像素子は、図3の下側に示されるように、垂直方向に、各画素ライン毎に遂次積分が行われるローリングシャッタ方式の電子シャッタで構成されている。
このような遂次積分を行うタイプの撮像素子では、1画面の画像を取得中に輝度成分変化が起こると、積分タイミングにより輝度成分変化を受ける画素ラインと受けない画素ラインが発生し、画像に輝度成分の縞が生じてしまうという技術的課題も生じる。
このような技術的課題があるため、静止画向けの一眼レフカメラ等では一般的に動画記録中は絞りを変更しないようにして、画像の品質を維持しようとしているが、撮影中に被写体の輝度が変化する場合には画質が劣化することは避けられない。
なお、動画の撮影中における絞りを制御する技術として、特許文献1に開示された技術が知られている。
この特許文献1では、動画圧縮装置に入力するための動画像を撮影するビデオカメラにおいて、平均測光値に基づいて、輝度値を表すY値が所定範囲内に収まるようにアイリス径およびAGC回路のゲインを制御する回路系に、1フレーム内での動作時間を制限するタイマおよびトリガ回路を設けた構成が開示されている。
そして、被写体および背景の明るさが一定でも、画面内における被写体の占める割合の変動に応じて平均輝度が変化することに起因するフレーム間のデータ差分の増加によって圧縮データ量が増大することを防止しようとしている。
すなわち、アイリス駆動制御、ゲイン制御、撮像タイミングは同期をとって制御され、撮像装置が積分動作を開始すると同時に、アイリス駆動回路とAG駆動回路を起動して動作させ、所定時間後にアイリス制御とゲイン制御を停止させる。
このように、1フレーム内においてアイリス駆動時間とゲイン制御を所定時間内に収める制御をすることで、図4に示すように積分期間Bに対する絞り駆動期間Aの割合をコントロールすることができ、絞り駆動の影響による圧縮データ量の増大を軽減しようとしている。
しかしながら、この特許文献1の技術は、グローバルシャッタ方式の撮像素子では有効であるが、ローリングシャッタ方式では、一部の画素ラインの露光中にアイリスの開度が変動する場合が発生し、やはり、動画像のムラが生じる懸念がある、という技術的課題は依然として残る。
特開平9−238281号公報
本発明の目的は、動画像の画質劣化を生じることなく、動画記録中における被写体輝度の変化に応じた絞り変更を実現することが可能な技術を提供することにある。
本発明は、開口量が段階的に変化する絞り手段を備えた撮影レンズを介して入射する光を電気信号に変換する撮像手段と、
前記撮像手段の撮像感度および電子シャッタ速度と、前記絞り手段を制御し、動画撮影時に、1フレーム周期内で、前記撮像手段の露光時間と、前記絞り手段を動作させる絞り駆動時間とを排他的に割り当てる制御手段と、
を具備した撮影装置を提供する。
本発明によれば、動画像の画質劣化を生じることなく、動画記録中における被写体輝度の変化に応じた絞り変更を実現することが可能な技術を提供することができる。
従来の動画記録向けのカメラにおける動画記録において無段階絞りを用いたときの絞り制御を示す線図である。 従来の開口量が段階的に変化するステップ駆動の絞りを動画記録で用いる場合の技術的課題を説明する線図である。 撮像素子における電子シャッタにおけるグローバルシャッタ方式とローリングシャッタ方式の相違を説明する概念図である。 従来技術において撮像素子の露光期間中に絞りを変化させる場合の技術的課題を説明する線図である。 本発明の一実施の形態である撮影装置の制御方法を実施する撮影装置の構成の一例を示す概念図である。 本発明の一実施の形態である撮影装置の制御方法を実施する撮影装置の作用の一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態である撮影装置の制御方法を実施する撮影装置の作用の一例を示すプログラム線図である。 本発明の一実施の形態である撮影装置の制御方法を実施する撮影装置の作用の一例を示す概念図である。 本発明の一実施の形態である撮影装置の制御方法を実施する撮影装置の作用の一例を示す線図である。 本発明の一実施の形態である撮影装置の制御方法を実施する撮影装置における動画撮影時の自動露出制御の作用の一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態である撮影装置の制御方法を実施する撮影装置の作用の一例を示すプログラム線図である。 本発明の一実施の形態である撮影装置の制御方法を実施する撮影装置の作用の一例を示すタイミングチャートである。 本発明の一実施の形態である撮影装置の制御方法を実施する撮影装置の作用の一例を示すタイミングチャートである。 本発明の一実施の形態である撮影装置の制御方法を実施する撮影装置の作用の一例を示すフローチャートである。
本実施の形態の撮影装置では、一態様として、たとえば、デジタル一眼レフカメラのように、静止画撮影向けに撮影レンズの絞り機構の開度が段階的に変化するように設計された撮影装置において、動画撮影における絞り駆動時に生じる画像ちらつき等の画質低下を防止する。
すなわち、本態様では、撮影レンズ等の光学系に静止画に最適な段階的な絞り駆動機構を持つレンズ交換式の一眼レフカメラ等の撮影装置において、動画撮影を行う場合に、撮像制御に同期して絞り制御を行う。
具体的には、撮像積分時間(露光時間)である積分期間Teに対して排他的なタイミングになるように、レンズ特性に応じた絞り駆動時間Tdに応じて、絞りを駆動するタイミングおよび絞り制御段数を制御する。
動画撮影中のプログラム線図は、撮像積分時間とフレーム周期の差分である空き時間ΔTが1STEPの絞り駆動時間以上のとき、シャッタ速度(Tv)値を優先する制御にて、絞り制御を行うように構成する。
また、絞りを開放側へ変化させる絞り制御においては、絞り変更ポイントで撮像素子の感度を一時的に上げることで、絞り駆動時間Tdを賄える前記空き時間ΔTを確保する。
すなわち、本態様では、一例として、露光(撮像)と絞りの駆動とが排他的に行われるように同期を取り、1フレーム内において露光(撮像積分時間)の完了のタイミングで絞り制御を行う。
この場合、絞り駆動時間を賄う空き時間は、撮像素子におけるグローバルシャッタ方式と、ローリングシャッタ方式の各々で、以下のように算出される。
すなわち、撮像素子の全画素を一括積分するグローバルシャッタ方式では、
「絞り駆動時間Td(空き時間ΔT)」=「1フレーム周期Tf」−「積分期間Te」
となる。
また、ローリングシャッタ方式では、
「絞り駆動時間Td(空き時間ΔT)」=「1フレーム周期Tf」−「垂直同期時間(積分開始期間差Tn)×(垂直方向の画素ライン本数N−1)+積分期間Te」
となる。
たとえば、レンズ絞り1STEP(1/3段)が0.75msとすると、絞り駆動可能の段数は、絞り駆動時間/(1STEPの絞り駆動時間)で算出する。
上述の各々の計算式で求めた結果、絞り制御可能な最短シャッタ秒時、すなわち、絞りを少なくとも1Step駆動可能な空き時間を確保できる最短シャッタ秒時よりも明るいところで絞り駆動を行うようにプログラム線図を設計する。
絞り制御可能な最短シャッタ秒時よりも暗いところで絞り制御を実行する場合は、撮像素子の感度を一時的に上げて、シャッタ速度を早くする(露光時間を短くする)という感度とシャッタ秒時のプログラムシフトを行い、絞り制御可能な最短シャッタ秒時より早く(露光時間が短く)なるようにして空き時間を確保し、この空き時間内にレンズ絞り制御を行い、絞り制御完了後は、感度とシャッタ秒時のプログラムシフトを元に戻すことで、絞り駆動中の不安定な露出状態で露光されることがなく、動画の画質が劣化することを防止できる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
[構成]
図5は、本発明の一実施の形態である撮影装置の制御方法を実施する撮影装置の構成の一例を示す概念図である。
図5では、撮影装置の一例としてデジタル一眼レフカメラの場合を例示している。
図5に示されているように、このデジタル一眼レフカメラ(以下、単に「カメラM(撮影装置)」と記す)は、ボディユニット100と、例えば交換可能なレンズユニット(すなわちレンズ鏡筒)200と、フラッシュユニット181と、撮影した画像データを記録しておく記録メディア131で構成されている。
ここで、記録メディア131は、通信コネクタ130を介してボディユニット100に接続される。
また、フラッシュユニット181は、フラッシュ用通信コネクタ185を介してボディユニット100に接続されている。
このフラッシュユニット181は、発光体184を駆動する発光制御回路182と、後述のボディ制御用マイクロコンピュータ101(制御手段)(以下、Bμcomと略記する)からの指令に応じてこの発光制御回路182を制御するフラッシュ制御用マイクロコンピュータ183を備えている。
レンズユニット200(撮影レンズ)は、ボディユニット100の前面に設けられた、図示しないレンズマウントを介して当該ボディユニット100に対して着脱自在に装着されており、このカメラMに対して交換可能となっている。
このレンズユニット200は、光軸方向に配列された複数の撮影レンズ210a及び撮影レンズ210bと、これらの間に配置された絞り203(絞り手段)を備えている。
さらに、レンズユニット200には、レンズ駆動機構204と、絞り駆動機構202と、レンズ制御用マイクロコンピュータ201(以下、「Lμcom」と称することとする)とから構成されている。
撮影レンズ210a及び撮影レンズ210bは、レンズ駆動機構204内に備えられている図示しないDCモータによって、光軸方向に駆動される。
絞り203は、絞り駆動機構202内に備えられている図示しないステッピングモータによって駆動されることにより、開口面積が段階的に変化するように動作する。
また、Lμcom201は、レンズ駆動機構204や絞り駆動機構202などの、レンズユニット200内の各部を駆動制御する。
このLμcom201は、ボディユニット100の側に設けられた後述のBμcom101と、通信コネクタ160を介して電気的に接続されており、Bμcom101と各種のデータの授受が可能であり、Bμcom101により制御される。
本実施の形態の場合、Lμcom201は、絞り駆動機構202が絞り203を1段分(1Av_step)変化させるのに必要な時間である絞り駆動時間Td(絞り駆動時間)を記憶しており、Bμcom101によるレンズユニット200の認識処理等においてBμcom101に送信する。
一方、本実施の形態のカメラMのボディユニット100は、以下のように構成されている。
レンズユニット200内の撮影レンズ210a及び210b、絞り203を介して入射される図示しない被写体からの光束の光軸上には、フォーカルプレーン式のシャッタユニット120と、光学系を通過した被写体像を光電変換するための撮像素子111(撮像手段)が配置されている。
撮影レンズ210a及び210bを通った光束は、撮像素子111の撮像面に結像される。撮像素子111は、撮像素子駆動IC110により光電変換動作が制御される。
すなわち、本実施の形態の場合、撮像素子駆動IC110は、撮像素子111の撮像感度Sv(撮像感度)や、電子シャッタのシャッタ速度Tv(電子シャッタ速度)(露光時間)を制御する。
そして、撮像素子111は、このカメラMのレンズユニット200等の結像光学系により、上述のようにして結像された被写体像を光電変換して、アナログ電気信号に変換する。撮像素子111から出力される前記電気信号は、撮像素子駆動IC110により、画像処理IC102が処理するためのデジタル電気信号に変換され、画像処理IC102により、画像信号に変換される。
また、ボディユニット100には、画像処理を行うための画像処理IC102が設けられている。この画像処理IC102には、撮像素子111、撮像素子駆動IC110と、画像データ等の記憶領域として設けられたSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)104と、液晶モニタ140と、通信コネクタ130を介して記録メディア131とが接続されている。
これらの画像処理IC102およびその周辺構成は、本実施の形態のカメラMにおいて電子撮像機能と共に電子記録表示機能を提供する。
また、本実施の形態のカメラMでは、画像処理IC102には、必要に応じて、被写体の人物画像からの顔検出処理を提供する顔検出エンジン103が接続されている。
記録メディア131は、各種の不揮発性の半導体メモリカードや外付けのハードディスクドライブ(HDD)等の外部記録媒体で構成され、通信コネクタ130を介してボディユニット100に対してデータ通信可能、且つ交換可能に装着される。
また、画像処理IC102は、このボディユニット100内の各部を制御するためのボディ制御用マイクロコンピュータ101に接続されている。
このBμcom101は、カメラMの全体の動作を制御する制御手段の他、計数手段、モード設定手段、検出手段、判別手段、演算手段等の機能を有している。また、本実施の形態の場合、Bμcom101は、連写や動画の撮影時の撮影間隔(フレーム周期)を計測する図示しないタイマを有している。
本実施の形態の場合、一例として、Bμcom101のこれらの各手段は、Bμcom101が制御プログラム101a(制御プログラム)を実行することにより実現される。
また、Bμcom101には、後述のプログラム線図データ101bや、動画撮影時に用いられるプログラム線図データ101cが記憶されている。
この制御プログラム101aおよびプログラム線図データ101b、プログラム線図データ101cは、Bμcom101に設けられた電気的に書き換え可能なEEPROM等の不揮発性メモリに記憶されている。
なお、Bμcom101は、通信コネクタ160と、シャッタ駆動制御回路121等と接続されており、更に、カメラの動作状態を表示出力によって撮影者へ告知するための液晶モニタ140と、カメラ操作スイッチ(SW)150と、図示されていない電源が接続されている。
本実施の形態の場合、Bμcom101とLμcom201は、レンズユニット200をボディユニット100へ装着することにより、通信コネクタ160を介して通信可能に電気的接続がなされ、Bμcom101は、レンズユニット200を認識する。
そして、Lμcom201がBμcom101に従属的に協働しながら、デジタルカメラとして稼動することにより、後述のフローチャートに例示されるような機能を実現する。
シャッタ駆動制御回路121は、シャッタユニット120における図示しない先幕と後幕との動きを制御すると共に、Bμcom101との間で、シャッタユニット120の開閉動作を制御する信号と、先幕の走行完了時の信号の授受を行う。
液晶モニタ140は、カメラMの動作状態を表示出力によってユーザ(撮影者)へ可視化して提示する。
カメラ操作スイッチ150は、例えば撮影動作の実行を指示するレリーズスイッチ、撮影モードを連写モードや通常撮影モードなどに切り替えるモード変更スイッチ、電源のオン・オフを切り替えるパワースイッチなど、ユーザがカメラを操作するために必要な操作ボタンを含むスイッチ群で構成される。
ボディユニット100には、図示しない電源回路が設けられ、この電源回路は、電源としての図示しない電池の電圧を、カメラMの各回路ユニットが必要とする電圧に変換して供給する。
次に、本実施の形態のカメラMの作用の一例について説明する。
まず、このカメラMによる撮影動作及びライブビュー動作について説明する。
<撮影動作>
まず、Bμcom101により画像処理IC102が制御されて、撮像素子111と撮像素子駆動IC110から画像データが画像処理IC102に入力されると、画像処理IC102は、この画像データを、一時保存用メモリであるSDRAM104に保存する。
なお、SDRAM104は、画像処理IC102による画像処理のためにワークエリアとしても使用される。また、画像処理IC102は、この画像データをJPEGデータに変換する画像処理を行って、記録メディア131で保存させることができる。
シャッタ駆動制御回路121は、Bμcom101からシャッタを駆動制御するための信号を受け取るとシャッタユニット120を制御してシャッタの開閉動作を行わせる。
それと共に、所定のタイミングで、Bμcom101からフラッシュ用通信コネクタ185を介してフラッシュ制御用マイクロコンピュータ183及び発光制御回路182に対し、フラッシュを発光させるための発光信号を出力する。
このときに撮像素子111と撮像素子駆動IC110から出力された画像データに対して所定の画像処理を行って記録メディア131に記録することで静止画撮影動作が完了する。
なお、静止画の撮影時には、プログラム線図データ101bによって、被写体の輝度に応じた、絞り203、シャッタユニット120、撮像素子111の撮像感度の制御が行われる。
<ライブビュー動作および動画撮影>
ライブビュー動作では、Bμcom101は、シャッタユニット120を常時開放し、撮像素子駆動IC110による電子シャッタを動作させる。
撮影レンズ210a及び210bからの光束は撮像素子111と撮像素子駆動IC110へと導かれる。
このとき、電子シャッタにより、例えば1秒当たり30枚程度の割合で連続的に露光を行い、撮像素子111と撮像素子駆動IC110から出力される画像データを、画像処理IC102によりビデオ信号に変換して液晶モニタ140に与えることで、被写体の動画像を液晶モニタ140に実時間で表示させることができる。
このときに撮像素子111と撮像素子駆動IC110から出力された画像データに対して所定の画像処理を行って記録メディア131に記録することで動画撮影が行われる。
このような表示は「ライブビュー」として知られている。なお、液晶モニタ140での画像データのライブビュー表示を、本実施の形態のカメラMで行わせるには、ユーザが上述したカメラ操作スイッチ150の中のモード変更スイッチを操作して、ライブビューモードを選択すればよい。なお、以降では、ライブビューを「LV」と略すこともある。
また、LV動作時には、シャッタユニット120が開放され、撮影レンズ210a及び210bからの光束は常に撮像素子111へと導かれているので、被写体の明るさを計測する測光処理や、被写体に対する周知の測距処理を、撮像素子111と撮像素子駆動IC110から出力される画像データに基づいて、画像処理IC102に行わせることができる。
本実施の形態の場合、上述のようにして、撮像素子111より撮像素子駆動IC110を介して出力される画像データに基づいて、画像処理IC102及びBμcom101により行われる被写体の明るさの測光処理及び被写体に対する測距及び自動合焦の処理は、それぞれ「LV測光」及び「LVAF」と記す。
図6は、本発明の一実施の形態である撮影装置の制御方法を実施する撮影装置の作用の一例を示すフローチャートである。
この図6のフローチャートは、本実施の形態のカメラMにおける、LV動作での動画撮影の一例を示している。
<STEP310>
ボディユニット100の電源ON時、またはレンズユニット200を接続した時、前記レンズユニット200が接続されていることをボディユニット100のBμcom101が認識した場合、STEP320に移行する。
<STEP320>
ボディユニット100のBμcom101とレンズユニット200のLμcom201は、通信コネクタを160介して通信を行い、撮像素子111の垂直同期信号(VD)レンズデータ要求コマンドがボディユニット100からレンズユニット200へ伝えられる。
レンズユニット200からは、絞り制御速度、例えば絞り203を1ステップ駆動させるのに要する駆動時間(絞り駆動時間Td)などの情報がボディユニット100へ送信される(第1ステップ)。
ボディユニット100から所定の絞り駆動時間Tdをレンズユニット200に送信し、レンズユニット200が前記所定の絞り駆動時間Tdで駆動可能な絞り量を計算し、算出した絞り量をボディユニット100へ送信してもよい。
このような絞り駆動速度を示す情報を計算することができない、または送信することができない種類のレンズユニット200の場合、ボディユニット100のBμcom101は絞り駆動時間Tdとして、大きめの所定値として設定して動作する。
<STEP330>
次に、Bμcom101は、前述のライブビュー動作を開始する。被写体の輝度変化に応じて、絞り203、撮像素子111の電子シャッタのシャッタ秒時および撮像感度を制御し適正露光量を維持する。
<STEP340>
Bμcom101は、カメラ操作スイッチ(SW)150のレリーズスイッチボタンがONになったかどうか判断する。ONならSTEP350へ移行する。
<STEP350>
Bμcom101は、ライブビュー動作で得られた動画像を、画像処理IC102により処理して記録メディア131に記録する動作を開始する。
<STEP360>
そして、Bμcom101は、この動画の記録中には、被写体の輝度に応じて、絞り203、電子シャッタのシャッタ秒時、撮像感度を、後述する図10のフローチャートに例示される処理で制御する自動露出制御を行う。
<STEP370>
Bμcom101は、自動露出動作を実行後、レリーズボタンの状態を確認する。記録開始後、もう一度レリーズボタンが押されるまで自動露出制御動作を繰返し行い、動画を記録し続ける。
そして、レリーズボタンが押されたら、STEP380へ移行する。
<STEP380>
Bμcom101は、動画記録を終了すべく、記録メディア131への記録を停止し、液晶モニタ140に動画記録を停止したことを表示する。
なお、本実施の形態の図6のフローチャートでは、説明の簡略化のためSTEP380の完了後はカメラMの動作終了となっているが、この記録停止後は、STEP330のライブビュー動作開始に戻り、STEP340のレリーズボタンのオンの待機状態になるようにしてもよい。
次に、本実施の形態のカメラMにおける上述のSTEP360での、動画撮影中の自動露出制御についてさらに詳細に説明する。
図7は、本発明の一実施の形態である撮影装置の制御方法を実施する撮影装置の作用の一例を示すプログラム線図である。
ライブビュー動作中のBμcom101による自動露出制御は、図7に例示されるプログラム線図に基づいて、被写体輝度に応じた絞り203の絞り値、撮像素子111のシャッタ秒時、撮像感度が求められる。
なお、本実施の形態の場合、図7のプログラム線図は、Bμcom101が持つ上述のプログラム線図データ101bとして実装されている。
図7のプログラム線図におけるAv、Tv、Sv、Bvとは、APEX(Additive System of Photographic Exposure)演算で用いられる数値であり、順に絞り値、シャッタ速度、撮像感度、被写体輝度を示すものである。
Av値が小さいほど、絞り203の開口面積が大きくなり、撮像素子111への光が多く入射する。Tv値が小さいほど、露光時間が長くなり、撮像素子111への光量が多くなる。
撮像素子111における露光期間とは、画素が光を受けて発生した電荷を画素毎に存在する容量成分に蓄積する期間であり、この露光期間を積分期間と呼ぶ。
Sv値が小さいほど、撮像素子111の撮像感度Svが低くなり、適正レベルにするには多くの光量が必要になる。Bv値が小さいほど、暗い被写体であり、撮像素子111への入射光量が小さくなる
Av+Tv=Sv+Bvの関係が成立するとき、適正露光量となる。
プログラム線図は、図7に示すように2つの2次元グラフで構成されており、上のグラフが被写体輝度を示すBvと、撮像の感度を示すSvの関係を示すBv−Svグラフ、下のグラフが、レンズの絞り量を表すAv値と、シャッタ速度を示すTv値との関係を示す、Tv−Avグラフである。
上下の二つのグラフに跨がる斜めの点線は、同じ露出量Ev値(=Av+Tv=Bv+Sv)を示すものであり、この点線上にあるものはAv+Tv、またはSv+Bvが同じ値となる。
図7において○印で図示されるa、b、c、dの各点で説明する。
被写体輝度Bvと撮像感度Svの位置が、b点である場合、Av値とTv値は、c点、d点のどちらの位置でも適正レベルとなる。
また、上のグラフでb点を同じ破線上のa点に置き換えても同様である。
本実施の形態のカメラMの露出制御を、図7のプログラム線図の黒い太い線上(上のグラフのBv対Sv制御線L1および下のグラフのTv対Av制御線L2)で制御する場合、Bv対Sv制御線L1では、被写体輝度がBv=5のとき、b点であり撮像感度はSv値で5と示される。
一例として、本実施の形態で使用する撮影レンズ210aおよび撮影レンズ210bでは、開放状態がAv値=2である。また、撮像素子111の撮像感度Svの最低値は5とする。
図7のプログラム線図では、被写体輝度Bv=4からBv=3の低輝度側への変化では、暗くなるほど絞り203を開く、すなわちAvの値を小さくする制御を行い、Bv=3より暗い場合は、絞り開放状態のAv=2に固定したままで感度を上げる、すなわち撮像感度Svの値を大きくするというBv対Sv制御線L1およびTv対Av制御線L2が例示されている。
また、高輝度では、絞り203を絞る(Av値をより大きくする)ことで撮像信号が飽和しないように制御し、撮像感度Svを最低感度に下げる、すなわちSv=5とする線図としている。
このBv対Sv制御線L1およびTv対Av制御線L2の線図に従い、被写体輝度Bvに応じて、絞り値Av(開口量)、シャッタ速度Tv、撮像感度Svを制御することで露光量が適正な画像データを取得することができる。
ところが、従来のように絞り制御のタイミングを考慮しない場合には、前述したとおり、絞り203が動いている間の画像の明るさ成分が不安定となり動画画質が劣化するという技術的課題がある。
たとえば、Bv=3からBv=4へ被写体輝度が変化した場合、絞りがAv=2からAv=2.5へ変化することになり、画像の変化が発生する。
そこで、本実施の形態では、Bμcom101の制御プログラム101aは、以下の図8に例示されるように、1フレーム内の非露光時間である空き時間ΔTに絞り駆動時間Tdを割り当てて絞り制御を実行させることで動画の画質の劣化を防止するように制御する。
図8は、本発明の一実施の形態である撮影装置の制御方法を実施する撮影装置の作用の一例を示す概念図である。
図8は、本実施の形態において、電子シャッタとしてローリングシャッタ方式を用いた撮像素子111を使用した場合の、撮像素子111を構成する複数(この場合、N本)の上下方向の画素ライン111a毎の積分(露光)期間(Te)のずれの例を示している。
ローリングシャッタ式の撮像素子111は、従来のように絞り制御のタイミングを考慮しない場合には、動画記録中に絞り制御の影響を受けて画像が乱れやすく、かつ現在では高級一眼レフカメラに多く採用されている撮像素子である。
ローリングシャッタ式の撮像素子111は、複数の画素ライン111aの積分(露光)タイミングが上下方向の画素ライン111aの位置によって異なり、たとえば、図8のように、露光タイミング差Tsだけ、上下に隣り合う走査ライン(画素ライン111a)で異なり上から下へ順に積分(露光)していく。
被写体輝度や撮像素子111の感度等の条件によっては、一番上の画素ライン111aが積分(露光)完了しても下の画素ライン111aはまだ積分(露光)開始前という状態が発生する。
図8に示す例では、N本の走査ラインで、隣り合う走査ラインの露光タイミング差Tsの場合、積分開始期間差Tn=Ts×(N−1)=7msとなりとしており、積分開始期間が上下の両端の画素ライン111aで7ms異なり、プログラム線図によりシャッタ速度Tvに応じた露光時間が8ms、すなわち積分期間Te(露光時間)が8msの場合、撮像全画素の積分にかかる全画素積分時間Tt(=Tn+Te)は15msかかるという例が示されている。
また、フレームレートが60fpsの場合、VD(垂直同期信号)の周期(1フレーム周期Tf)は約16msである。
このような場合では、VDの1周期内の全画素積分時間Ttを除いた空き時間ΔT(=Tf−Tt)は1ms存在している。
また、積分期間Teが8msより短い場合は、前記空き時間ΔTは、その分だけ、フレームの開始方向により長くなる。
本実施の形態では、この空き時間ΔTを、レンズユニット200の絞り203を制御するために必要な絞り駆動時間Tdとして利用する。
図9は、本発明の一実施の形態である撮影装置の制御方法を実施する撮影装置の作用の一例を示す線図である。
この図9では、本実施の形態のBμcom101の制御プログラム101aが、上記ローリングシャッタ式の撮像素子111の撮像制御に同期して絞り制御を行う動作例が示されている。
ここで、絞り203を1ステップ動作させるのに1ms弱で必要ある(すなわち、絞り駆動時間Td≒1ms)と仮定する。そして、VD1周期内の全画素積分時間Ttの完了後の1msの空き時間ΔTの期間に絞りを1ステップ動作させる。
電子シャッタ速度が、8msの露光期間(Tv値では7)より短い期間のシャッタ速度の場合に、このように、1フレーム周期Tf内で、絞り動作タイミング(絞り駆動時間Td)と積分タイミング(積分期間Te)を排他的に配置する事が可能である。
ところで、カメラMとしては被写体輝度Bv等の条件に応じて、電子シャッタのシャッタ速度をTv=7よりも遅い長秒時で制御する必要も生じる。
このような状況にもかかわらず、むやみに撮像素子111の電子シャッタのシャッタ速度を速くすると、蛍光灯の明滅(フリッカ)の影響を受けやすくなるという技術的課題や、撮影駒間で積分していない期間が増えることから、連続的な動画ではなくコマ送りのような画像になり動画像の品質を落とすという技術的課題を生じる。
そこで、本実施の形態では、以下の図10のフローチャートおよび図11のプログラム線図による制御により、上述の技術的課題を回避して、動画像の画質を向上させる。
図10は、本発明の一実施の形態である撮影装置の制御方法を実施する撮影装置の作用の一例を示すフローチャートである。
図11は、本発明の一実施の形態である撮影装置の制御方法を実施する撮影装置の作用の一例を示すプログラム線図である。
図10は、Bμcom101の制御プログラム101aによる上述の図6のSTEP360の自動露出制御の詳細動作の一例を示している。
<STEP410>
Bμcom101は、被写体輝度Bvの値を取得する。
<STEP420>
Bμcom101は、取得した上記Bv値に応じて図7のプログラム線図を参照し、前回の自動露出制御により制御された現在の絞り203の状態から絞り開口を変更する必要があるか否か判別する。
そして、変更する必要がある場合、STEP430へすすむ。一方、絞りを変更する必要がない場合は本フローチャートの処理を終了する。
<STEP430>
Bμcom101は、図8で示される空き時間ΔTがあるかどうかを判別し、空き時間ΔTがある場合はSTEP450に進む。
一方、空き時間ΔTが不足する場合はSTEP440に進む。
空き時間ΔTがあるか否かの判別は以下のように実行する。
図6のフローチャートのSTEP320により得られた撮影レンズ210a,210bの絞り仕様情報から、絞り203の1ステップ分の動作に必要な時間(絞り駆動時間Td)を参照する。
そして、空き時間ΔTが、上記絞り203の1ステップ分の動作に必要な時間よりも大きい場合は、空き時間ΔTがあると判別する。
また、空き時間ΔTが、上記絞り203の1ステップ分の動作に必要な絞り駆動時間Td以下の場合は、空き時間ΔTがないと判別する。
<STEP440>
Bμcom101は、STEP430で空き時間ΔTが不足すると判定された場合には、以下のように、適正な露光状態を確保しつつ積分期間Teを短縮して空き時間ΔTを捻出する処理を行う。
図6のSTEP320により、レンズユニット200から得られた、絞り203の1ステップ分の動作に必要な絞り駆動時間Tdを参照し、この1ステップ動作に必要な絞り駆動時間Td以上の時間を、上述の図8で示される空き時間ΔTとして確保する。
ここで、一例として、絞り203の1ステップの絞り駆動時間Tdは1ms弱であるとする。
また、図8の例においては、積分期間Teが8ms以下であれば、1msの空き時間ΔTが存在することとなる。
ここで、積分期間Teが8msであるTv値をTv=7とする。Tv値が、Tv7未満である場合に、図7のプログラム線図上でTv=7へシフトさせることにより、空き時間ΔTの範囲内に、絞り駆動時間Tdを割り当てることができる。
適正露光を維持するにはAv+Tv=Bv+Svが成り立てばよい。すなわち、Tv変化量をΔTv、Sv変化量をΔSvとすると、ΔTv=ΔSvが成り立てば、露光量は適正状態のまま、Tv値、をTv7以上に変更できる。
このようなシフト動作を、図11のプログラム線図に示す。本実施の形態の場合、この図11のプログラム線図は、上述のようにBμcom101に実装されたプログラム線図データ101cによって実現される。
この図11において、太い破線が図7のBv対Sv制御線L1およびTv対Av制御線L2であり、太い実線がこのSTEP440でのシフト動作に用いられるBv対Sv制御線L1aおよびTv対Av制御線L2aである。
一例として、図11に図示された点e、gを用いて説明する。
たとえば、現在の絞り203の状態が点gに設定されているものとすると、点gはTv6であり積分期間Teは16msである。したがって1画面分の撮像全画素の全画素積分時間Ttは7+16=23msであり、空き時間ΔTは16−23=−7ms<1msとなり、空き時間ΔTはないと判別される。
空き時間ΔTがないと判別されると、空き時間ΔTを捻出するために、Bμcom101は、たとえばTv対Av制御線L2上のTv6(点g)から、Tv対Av制御線L2a上のTv7(点h)へ変更する。
同時に、Bμcom101は、Sv−Bvグラフ上で点gに対応するBv対Sv制御線L1上の点eを、Tv変化分だけBv対Sv制御線L1a上の点fへシフトさせる。
上記の制御により、図8と積分期間Teが同じ状態となり、絞り駆動時間Tdを割り当て可能な長さの空き時間ΔT=1msが捻出される。
<STEP450>
次に、Bμcom101は、絞り変更量を算出する。現在の絞り値と、STEP410で得られた被写体輝度Bv値から、図7のプログラム線図で求められる絞り値との差分ΔAvを求める。
<STEP460>
Bμcom101は、算出されたΔAvから、VDで何周期分に振り分けて絞りを変更するか算出する。本実施の形態では、1VD(1フレーム)につき、絞り1ステップ分(Av_step)を変更するものとしている。よって、求めるフレーム数Nfは、Nf=ΔAv/Av_step、で得られる。
<STEP470>
Bμcom101は、レンズユニット200のLμcom201に、1フレーム周期Tfにおける積分期間Teと排他的な空き時間ΔTの期間内に絞り駆動時間Tdを割り当てて絞り203を1ステップ変更する動作を指示する(第2ステップ)。
同時に、Bμcom101は、撮像素子111の撮像素子駆動IC110には1VD(1フレーム)毎にAv_stepと同量ずつSv値またはTv値を変更していくように指令する。
図12は、本発明の一実施の形態である撮影装置の制御方法を実施する撮影装置の作用の一例を示すタイミングチャートである。
図12のタイミングチャートには、絞り203を絞る(絞り値Avを大きくする)方向に変化させる場合における、この絞り値Avおよび撮像感度Svと、VDの1フレーム周期のタイミングの関係が例示されている。
Av_step=0.33として、0.66段だけ絞りを変化させる場合、1VD(フレーム)毎に、Avを0.33段づつ絞り、撮像感度Svは0.33段づつ上げていく。
1フレームで変化させる撮像感度Sv値をSv_stepとするとAv_step=Sv_stepである限り、Av+Tv=Sv+Bvの関係は保たれ、適正露出を維持することが出来る。
絞り203を絞る場合、撮像感度SvではなくTv値で適正を維持しようとすると、図8の積分期間を8msから伸ばすことになり、絞り駆動できる空き時間ΔTがなくなってしまうためである。
図13は、本発明の一実施の形態である撮影装置の制御方法を実施する撮影装置の作用の一例を示すタイミングチャートである。
一方、図13に示すように、絞り203を開く方向である場合は、Tv値を毎フレーム(VD)毎に上げる制御を行う。
1VDで変化させるTv量をΔTv_stepとすると、
Av_step=Tv_step
である限り、適正露出は維持される。
絞り203を開く場合は、Tv値が短くなる方向なので、絞り駆動時間Tdが割り当てられる、図8で図示された空き時間ΔTが増える方向になるためTv値で制御を行う。
Sv値で制御すると撮像感度を下げることになり、この後の処理でSTEP440のシフト分を元に戻す処理により、STEP470で感度を下げすぎた為に、これ以上感度を下げられないということが起きないようにしている。
このようにして、適正露出を維持した状態で絞り値Avを変更することが可能となる。
このSTEP470の動作の一例を図14のフローチャートを参照してさらに詳細に説明する。
<STEP501>
まず、Bμcom101は、絞り駆動時間Tdを振り分けるフレーム数を管理する変数nを0に初期化する。
<STEP502>
次に、Bμcom101は、絞り203を絞る(すなわち、絞り値Avを増加させる)方向に変化させるか否かを判別する。
そして、絞る方向の場合にはSTEP503以降に分岐し、開く方向の場合には、STEP507以降に分岐する。
<STEP503>
絞る方向の場合、Bμcom101は、当該フレーム内における空き時間ΔTの開始タイミングを待つ。
<STEP504>
そして、Bμcom101は、空き時間ΔTの開始タイミングが到来したら、絞り駆動時間Tdの間に絞り値Avを1Av_stepだけ増加させるとともに、撮像感度Svを1Sv_stepだけ増加させる。
<STEP505>
その後、Bμcom101は、現在のフレームの絞り203の制御が完了したとして変数nをインクリメントする。
<STEP506>
次に、Bμcom101は、nが上述のSTEP460で算出されたフレーム数Nfに達したか判別し、Nfに達するまで、STEP503以下の処理を反復する。
<STEP507>
一方、絞り203を開く(絞り値Avを減少させる)方向に変化させる場合には、Bμcom101は、STEP503と同様に、まず、現在のフレーム内での空き時間ΔTの開始タイミングを待つ。
<STEP508>
そして、この場合には、Bμcom101は、空き時間ΔTの開始タイミングが到来したら、絞り駆動時間Tdの間に、Avを1Av_stepだけ減らすとともに、シャッタ速度Tvを1Tv_stepだけ増加(すなわち、積分期間Teを短縮)させる。
<STEP509>
次に、Bμcom101は、上述のSTEP505と同様に、nをインクリメントする。
<STEP510>
さらに、Bμcom101は、上述のSTEP506と同様に、nがフレーム数Nfに達したか判別し、Nfに達するまで、STEP507以下の処理を反復する。
これにより、一つまたは複数のフレームの空き時間ΔTに対して、絞り駆動時間Tdを振り分けて割り当てることができる。
上述の図10のフローチャートの説明に戻る。
<STEP480>
Bμcom101は、STEP450で算出されたΔAvの絞り変更が完了したら、STEP440で行ったSv−Tvシフトを元に戻す。
すなわち、STEP440でΔSv、ΔTv加算した分、このSTEP480では減算する。
以上で、Bμcom101による自動露出制御が終わり、上述の図6のSTEP370に処理が進む。
この一連の処理をBμcom101の制御プログラム101aが行うことで、上述の図3に記載したローリングシャッタ方式の撮像素子111の露光と、絞り駆動のオーバーラップに起因する動画像の画質低下の技術的課題を解決することが可能となる。
本実施の形態では、毎VD(毎フレーム)1ステップずつ絞り203を作動させる例を開示したが、絞り203の動作速度が速い場合や、図8に例示された空き時間ΔTが多く確保できる場合は、複数の絞り変更ステップ(絞り駆動時間Td)を1フレーム内の空き時間ΔTに割り当てるように制御しても良い。
絞り203がステップ駆動でないレンズユニット200の場合においても、最短絞り駆動時間を、これまで説明した1ステップの絞り駆動時間Tdに置き換えれば、同様に、本実施の形態の自動露出制御を適用できる。
本実施の形態のカメラMによれば、静止画撮影時は、絞り203の段階的な駆動による高速な絞り動作を行うとともに、動画記録中は絞り変更による動画像の画質劣化を確実に防止することが可能となる。
すなわち、本実施の形態のカメラMにおいては、動画像の画質劣化を生じることなく、動画記録中における被写体輝度の変化に応じた絞り変更を実現することが可能となる。
なお、本発明は、上述の実施の形態に例示した構成に限らず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
たとえば、レンズユニット200は、ボディユニット100に一体に固定された構成のカメラにも適用できる。
また、撮像素子111がグローバル方式の電子シャッタを備えたカメラにも適用できる。
100 ボディユニット
101 ボディ制御用マイクロコンピュータ
101a 制御プログラム
101b プログラム線図データ
101c プログラム線図データ
102 画像処理IC
103 顔検出エンジン
104 SDRAM
110 撮像素子駆動IC
111 撮像素子
111a 画素ライン
120 シャッタユニット
121 シャッタ駆動制御回路
130 通信コネクタ
131 記録メディア
140 液晶モニタ
150 カメラ操作スイッチ(SW)
160 通信コネクタ
181 フラッシュユニット
182 発光制御回路
183 フラッシュ制御用マイクロコンピュータ
184 発光体
185 フラッシュ用通信コネクタ
200 レンズユニット
201 レンズ制御用マイクロコンピュータ
202 絞り駆動機構
203 絞り
204 レンズ駆動機構
210a 撮影レンズ
210b 撮影レンズ
Td 絞り駆動時間
Te 積分期間
Tf 1フレーム周期
Tn 積分開始期間差
Ts 露光タイミング差
Tt 全画素積分時間
ΔT 空き時間
Av 絞り値
Bv 被写体輝度
Sv 撮像感度
Tv シャッタ速度
Ev 露出量
L1 Bv対Sv制御線
L1a Bv対Sv制御線
L2 Tv対Av制御線
L2a Tv対Av制御線
M カメラ

Claims (4)

  1. 開口量が段階的に変化する絞り手段を備えた撮影レンズを介して入射する光を電気信号に変換する撮像手段と、
    前記撮像手段の撮像感度および電子シャッタ速度と、前記絞り手段を制御し、動画撮影時に、1フレーム周期内で、前記撮像手段の露光時間と、前記絞り手段を動作させる絞り駆動時間とを排他的に割り当てる制御手段と、
    を具備し、
    前記制御手段は、前記1フレーム周期と前記露光時間との差である空き時間に前記絞り駆動時間を割り当て、
    前記空き時間が、前記絞り手段の少なくとも一段階分の所定量の前記開口量を変化させるために必要な前記絞り駆動時間を割り当て可能な長さとなるように、前記撮像手段の前記撮像感度を上げて前記電子シャッタ速度を小さくするように制御して前記露光時間を短縮させ、前記撮像手段の出力する電気信号に基づいて被写体輝度の変化分を求め、前記被写体輝度の変化分に対応する前記絞り手段の開口量の変化分を前記所定量に応じて複数のフレームに振り分け、前記絞り手段の絞りを前記所定量だけ前記複数のフレームの数だけ動作させることを特徴とする撮影装置。
  2. 請求項1に記載の撮影装置において、
    前記撮像手段は、前記1フレーム周期内での前記露光時間の開始タイミングが異なる複数の画素列より構成されることを特徴とする撮影装置。
  3. 請求項1に記載の撮影装置において、
    前記制御手段は、前記絞り手段の絞りを前記振り分けに応じて前記複数フレームの数だけ動作させた後に、前記電子シャッタ速度を小さくする前の電子シャッタ速度に設定し、前記撮像感度を上げる前の撮像感度に設定することを特徴とする撮影装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の撮影装置において、
    前記撮影レンズが交換可能に装着されるレンズマウントを具備し、
    前記撮影レンズは、
    前記絞り手段の1段階分の開口量を変化させるために必要な駆動時間に関する情報を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された情報を読み出して、前記レンズマウントを介して前記制御手段へ送信する送信手段と、
    を具備することを特徴とする撮影装置。

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