JP5370166B2 - 電子回路システム - Google Patents
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Description
ノイズ対策に関する従来技術として、特許文献1には、放射線測定器(個人線量計)について、電源ラインに及び信号ライン対する電磁ノイズの影響を遮断するため、充電可能な電池124,126を有する第1,第2バッテリ部110,114を内蔵し、充電された状態の第1,第2バッテリ部110,114により動作可能に構成したものが開示されている。
すなわち、信号出力回路からの出力信号をS/H回路がサンプルする期間は、信号出力回路に対しては、コンデンサの充電電荷が電源として供給されているので、外部より電源が直接供給される経路は遮断されている。これにより、信号出力回路は、前記電源供給経路を介して伝搬しようとする電磁ノイズの影響を受けない状態で動作して、信号を出力することができる。
すなわち、出力切替え手段を介して外部に出力される信号は、常にコンデンサの充電電荷が供給されて、外部より電源が直接供給される経路が遮断されている側の信号出力回路となる。したがって、請求項1のようにS/H回路を用いることなく、外来ノイズの影響を回避した結果得られた信号を常時得ることができる。
以下、第1実施例について図1及び図2を参照して説明する。尚、図7と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分について説明する。本実施例のIC(半導体集積回路)11には、図7と同様にセンサエレメント(センサ素子)2及びセンサ回路(信号出力回路)3が形成されている。そして、IC11の電源端子12と、センサ回路3に繋がる電源ライン13との間には、切替えスイッチ(充放電切替え手段)14が挿入されている。切替えスイッチ14の固定接点Aは電源端子12に接続され、固定接点Bは電源ライン13に接続され、可動接点MはIC11の端子15に接続されている。切替えスイッチ14は、例えばマルチプレクサを用いても良い。前記端子15とIC11のグランド端子16との間には、容量が例えばμFオーダーのコンデンサ17が外付けされている。
また、IC11上に構成されるセンサエレメント2及びセンサ回路3は電磁ノイズの影響を受け易いので、センサ回路3に適用することでノイズの影響を排除した高精度のセンサ信号を得ることができる。そして、クロック信号発生回路18より出力されるクロック信号の2値レベル変化に応じて切替えスイッチ14及びS/H回路19の制御を行うので、クロック信号に同期させて、各部における電源や信号の切替えを一括して行うことができる。
図3及び図4は本発明の第2実施例を示すものであり、第1実施例と異なる部分について説明する。第2実施例のIC(半導体集積回路)21には、第1実施例のセンサエレメント2及びセンサ回路3と同じ構成のセンサエレメント2及びセンサ回路3が、もう1組設けられている(前者の組の符号に(1)を付し、後者の組の符号に(2)を付す)。それに併せて切替えスイッチ14(2),コンデンサ17(2)が追加されており、S/H回路19は削除されている。切替えスイッチ14(2)の可動接点M(2)は、IC21の端子15(2)を介してコンデンサ17(2)の一端に接続されている。
図5及び図6は本発明の第3実施例を示すものであり、第2実施例と異なる部分について説明する。図5に示す第3実施例のIC31は、第2実施例のIC21におけるセンサエレメント2を1つだけにした場合の構成を示す。この場合、センサエレメント2に対して供給される電源は、切替えスイッチ32(センサ素子電源切替え手段)を介してセンサ回路3(1)側,3(2)側に切り換えられる。そして、センサエレメント2が出力するセンサ信号は、切替えスイッチ33(デマルチプレクサ,センサ信号切替え手段)を介して2つのセンサ回路3(1),3(2)に振り分けられる。
コンデンサは、信号出力回路の消費電力,コンデンサの容量と切替え用クロック信号周波数との関係等から、形成可能である場合は半導体集積回路上に形成すれば良い。
センサ素子及びセンサ回路に適用するものに限らず、半導体集積回路に搭載され、所定の回路動作を行った結果として得られる信号を外部に出力する信号出力回路であれば適用可能である。
Claims (6)
- 半導体集積回路に搭載され、所定の回路動作を行った結果として得られる信号を外部に出力する信号出力回路と、
この信号出力回路に供給する電源を、充電電荷により保持するコンデンサと、
外部より前記半導体集積回路に供給される電源によって前記コンデンサを充電させるか(充電側)、前記コンデンサに保持された電源を前記信号出力回路に供給させるか(放電側)を切替える充放電切替え手段と、
前記信号出力回路により出力される信号のレベルを保持して外部に出力するサンプルアンドホールド回路と、
前記充放電切替え手段が前記放電側となる場合に、前記サンプルアンドホールド回路に前記信号出力回路により出力される信号のレベルをサンプルさせ、
前記充放電切替え手段が前記充電側となる場合に、前記サンプルアンドホールド回路のサンプルレベルをホールドさせるように交互に切替え制御する制御手段とを備えたことを特徴とする電子回路システム。 - 半導体集積回路に搭載され、同一の回路動作を行い、その結果として得られた同一の信号を外部に出力する第1,第2信号出力回路と、
これらの信号出力回路にそれぞれ供給する電源を、充電電荷により保持する第1,第2コンデンサと、
外部より前記半導体集積回路に供給される電源によって前記第1,第2コンデンサを充電させるか(充電側)、前記コンデンサに保持された電源を前記第1,第2信号出力回路に供給させるか(放電側)をそれぞれ切替える第1,第2充放電切替え手段と、
前記第1,第2信号出力回路により出力される信号を、選択して外部に出力する出力切替え手段と、
前記第1充放電切替え手段が前記充電側,前記放電側となる場合に、前記第2充放電切替え手段が前記放電側,前記充電側となるように切替えさせると共に、
前記出力切替え手段に、前記充放電切替え手段が前記充電側となっている信号出力回路の出力信号を交互に選択させるように制御する制御手段とを備えたことを特徴とする電子回路システム。 - 前記信号出力回路は、センサ素子が検出した物理量に応じて出力するセンサ信号について増幅・調整等の信号処理を行うセンサ回路であることを特徴とする請求項1記載の電子回路システム。
- 前記第1,第2信号出力回路は、センサ素子が検出した物理量に応じて出力するセンサ信号について増幅・調整等の信号処理を行う第1,第2センサ回路であることを特徴とする請求項2記載の電子回路システム。
- 1つのセンサ素子が出力するセンサ信号を、前記第1,第2センサ回路の一方に出力するように切替えるセンサ信号切替え手段を備え、
前記制御手段は、前記充放電切替え手段が前記充電側となっているセンサ回路に前記センサ信号を出力するよう、前記センサ信号切替え手段を制御することを特徴とする請求項4記載の電子回路システム。 - 前記制御手段は、所定周波数のクロック信号を出力するクロック信号発生回路を備え、
前記各切替え手段は、前記クロック信号の2値レベル変化に応じて切替えを行うように構成されることを特徴とする請求項1ないし5の何れかに記載の電子回路システム。
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