JP5370164B2 - 液晶装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、基板上に無機配向膜を有する液晶装置の製造方法に関する。
液晶装置の製造方法は、例えば、基板上に画素電極を含む複数の画素を形成する工程と、画素と外部駆動回路との間で信号を伝達するための端子部を形成する工程とを有する。端子部は、例えば、アルミニウムを含む金属膜からなり、所定の方向に複数配列して構成されている。その後、画素電極を覆うように無機材料からなる無機配向膜を形成する。
次に、無機配向膜に付着した異物等を除去するため、例えば、特許文献1に記載のようなIPA(イソプロピルアルコール)を用いて基板を洗浄する。その後、基板を乾燥させる乾燥処理を施す。
特開2008−83222号公報
上記無機配向膜のIPA洗浄・乾燥工程では、基板に乾燥処理を施す際、乾燥の温度が高温になることから、基板に形成された端子部の極一部がIPAに溶解し、基板を乾燥させる状態(例えば、表示領域より上方に端子部が配置される状態)によっては、溶けた金属膜を含むIPAが無機配向膜が形成された表示領域に流れていた。これにより、無機配向膜の表面状態に影響を及ぼし、例えば、液晶分子のチルト角が変わって配向ムラが発生し、この液晶装置を表示装置に使用して画像を表示させた際、配向ムラに起因するしみが表示される等、表示品質が低下するという課題があった。
本発明は、上記課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る液晶装置の製造方法は、基板第1方向に沿ってアルミニウムを含む金属膜からなる端子が複数配列する端子部を形成する端子部形成工程と、少なくとも表示領域に無機配向膜を形成する無機配向膜形成工程と、前記基板をIPA(イソプロピルアルコール)を用いて洗浄する洗浄工程と、前記第1方向が略鉛直方向となるように前記基板を配置して乾燥させる乾燥工程と、を有することを特徴とする。

この方法によれば、第1方向に向かって形成された複数の端子の配列方向が略鉛直方向と同じ方向になる状態でIPAを乾燥させるので、乾燥させる温度によって端子部の極一部がIPAに溶解しても、溶けた金属膜を含むIPAが、第1方向と交差する第2方向に形成された表示領域に流れることを抑えることができる。よって、無機配向膜のチルト角などが変わることを抑え、その結果、表示品質を向上させることができる。
[適用例2]上記適用例に係る液晶装置の製造方法において、前記乾燥工程は、IPA(イソプロピルアルコール)の蒸気に前記基板を暴露して乾燥させることが好ましい。
この方法によれば、IPAの蒸気で基板を乾燥させるので、基板の表面に付着している液分がIPAに置換され、基板の表面から液分を効率よく除去することができる。
[適用例3]上記適用例に係る液晶装置の製造方法において、前記乾燥工程は、前記基板における前記第1方向の一方から他方に向けて気体を吹き付けることが好ましい。
この方法によれば、複数の端子が配列する第1方向の一方から他方に気体を吹きつけるので、自重でIPA(溶けた金属膜を含む)を第1方向に流す方法に比べて、強制的にIPAの流れる方向を規制することができる。よって、溶けた金属膜が表示領域側に流れることを抑えることができる。
[適用例4]上記適用例に係る液晶装置の製造方法において、前記乾燥工程は、前記基板の表面を略鉛直方向に対して傾斜させて乾燥することが好ましい。
この方法によれば、基板の表面を略鉛直方向に対して傾斜させているので、例えば、四角形の基板を傾斜させずに乾燥させたときと比較して、基板の下側の辺(端面)に液が溜まることを抑えることができる。
[適用例5]上記適用例に係る液晶装置の製造方法において、前記端子部形成工程は、前記基板の表面より低い位置に前記端子部を形成することが好ましい。
この方法によれば、基板の表面より低い位置に端子部を形成するので、乾燥工程において溶けた金属膜を含むIPAが表示領域側に流れ出ることを抑えることができる。
[適用例6]上記適用例に係る液晶装置の製造方法において、前記端子部形成工程は、前記第1方向における複数の前記端子を含む領域に繋がった凹部を形成することが好ましい。
この方法によれば、複数の端子を含む領域を第1方向に繋げて凹部を形成するので、IPAを乾燥する際、IPA(溶けた金属膜を含む)を凹部に沿って流すことが可能となり、溶けた金属膜が表示領域側に流れることを抑えることができる。
液晶装置の構造を示す模式平面図。 図1に示す液晶装置のA−A'線に沿う模式断面図。 液晶装置の電気的な構成を示す等価回路図。 液晶装置の製造方法を工程順に示すフローチャート。 マザー基板の構成を示す模式図、及び液晶装置の製造方法のうち乾燥方法を示す模式図。 乾燥工程の変形例におけるマザー基板とノズルとの配置関係を示す模式図。 マザー基板の変形例の構成を示す模式平面図。 図7に示すマザー基板のC−C'線に沿う模式断面図。 洗浄工程及び乾燥工程の変形例におけるマザー基板の状態を示す模式図。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面に従って説明する。なお、使用する図面は、説明する部分が認識可能な状態となるように、適宜拡大または縮小して表示している。本実施形態では、例えば、投射型映像装置である液晶プロジェクターにおいてライトバルブとして用いられるTFT(Thin Film Transistor)アクティブマトリクス駆動方式の液晶装置を例に挙げて説明する。
なお、以下の形態において、「上」とは、基板から見て液晶層が配置された方向を示し、「○○上に」と記載された場合、○○の上に接するように配置される場合または○○の上に他の構成物を介して配置される場合または○○の上に一部が接するように配置され、一部が他の構成物を介して配置される場合を表すものとする。
<液晶装置の構成>
図1は、液晶装置の構造を示す模式平面図である。図2は、図1に示す液晶装置のA−A'線に沿う模式断面図である。以下、液晶装置の構造を、図1及び図2を参照しながら説明する。
図1及び図2に示すように、液晶装置11は、例えば、薄膜トランジスター(以下、「TFT(Thin Film Transistor)素子」と称する。)を画素のスイッチング素子として用いたTFTアクティブマトリクス方式の液晶装置である。液晶装置11は、一対の基板を構成する素子基板12と対向基板13とが、平面視略矩形枠状のシール材14を介して貼り合わされている。
素子基板12を構成する基板としての第1基板71、及び対向基板13を構成する第2基板72は、例えば、石英などの透光性材料によって構成されている。液晶装置11は、シール材14に囲まれた領域内に液晶層15が封入された構成になっている。なお、シール材14には液晶を注入するための液晶注入口16が設けられ、液晶注入口16は封止材17により封止されている。
液晶層15としては、例えば、正の誘電率異方性を有する液晶材料が用いられる。液晶装置11は、シール材14の内周近傍に沿って遮光性材料からなる平面視矩形枠状の額縁遮光膜18が対向基板13に形成されており、この額縁遮光膜18の内側の領域が表示領域19となっている。
額縁遮光膜18は、例えば、遮光性材料であるアルミニウム(Al)で形成されており、対向基板13側の表示領域19の外周を区画するように設けられている。
表示領域19内には、画素領域21がマトリクス状に設けられている。画素領域21は、表示領域19の最小表示単位となる1画素を構成している。シール材14の外側の領域には、データ線駆動回路22及び端子部としての接続端子部23’が第1基板71の一辺(図1における下側の辺)に沿って形成されている。接続端子部23’は、複数の端子23からなり、例えば、アルミニウム(Al)を含む金属膜で構成されている。
また、シール材14の内側の領域には、この一辺に隣接する二辺に沿って走査線駆動回路24がそれぞれ形成されている。第1基板71の残る一辺(図1における上側)には、検査回路25が形成されている。対向基板13側に形成された額縁遮光膜18は、例えば、素子基板12上に形成された走査線駆動回路24及び検査回路25に対向する位置(平面的に重なる位置)に形成されている。
一方、対向基板13の各角部(例えば、シール材14のコーナー部の4箇所)には、素子基板12と対向基板13との間の電気的導通をとるための上下導通端子26が配設されている。
また、図2に示すように、素子基板12の液晶層15側には、複数の画素電極27やTFT素子33等が形成されている。画素電極27は、ITO(Indium Tin Oxide)等の透明導電材料からなる導電膜である。そして、これら画素電極27を覆うように、所定の方向に配向処理が施された配向膜28が形成されている。
配向膜28は、例えば、酸化シリコン(SiO2)等の無機材料によって形成されている。配向膜28は、素子基板12の配向膜形成面に対して所定の角度で結晶成長させた柱状結晶からなる無機配向膜である。
配向膜28上には、図示しない反応層が形成されている。反応層は、配向膜28を洗浄する際に形成されるものである。具体的には、配向膜28の表面をIPAで洗浄(IPA洗浄)することで、例えば、液晶との反応性の高いシラノール基(−Si−OH)との反応活性を低減させることができる。つまり、配向膜28の表面を改質することが可能となり、界面における液晶との反応活性を抑制することができる。
配向膜28上には、シール材14により囲まれた空間に液晶等の電気光学物質が封入された液晶層15が設けられている。シール材14は、素子基板12及び対向基板13をそれらの周辺で貼り合わせるための、例えば光硬化性樹脂や熱硬化性樹脂からなる接着剤であり、両基板12,13間の距離を所定値とするためのグラスファイバー或いはガラスビーズ等のスペーサーが混入されている。
対向基板13の液晶層15に面する側には、平面ベタ状の透明な共通電極31を覆って、所定の方向に配向処理が施された配向膜32が形成されている。配向膜32は、素子基板12側の配向膜28と同様、酸化シリコンなどの無機材料によって形成された無機配向膜である。
また、配向膜32上には、配向膜32を洗浄する際に形成された反応層(図示せず)が設けられている。なお、反応層は、配向膜28,32のうち一方の配向膜のみに形成するようにしてもよい。
液晶層15は、画素電極27からの電界が印加されていない状態で配向膜28及び配向膜32によって所定の配向状態をとる。液晶装置11は透過型であって、素子基板12及び対向基板13における光の入射側と出射側とにそれぞれ偏光板(図示せず)等が配置されて用いられる。なお、液晶装置11の構成は、これに限定されず、反射型や半透過型の構成であってもよい。
図3は、液晶装置の電気的な構成を示す等価回路図である。以下、液晶装置の電気的な構成を、図3を参照しながら説明する。
図3に示すように、液晶装置11は、表示領域19を構成する複数の画素領域21を有している。各画素領域21には、それぞれ画素電極27が配置されている。また、画素領域21には、TFT素子33が形成されている。
TFT素子33は、画素電極27へ通電制御を行うスイッチング素子である。TFT素子33のソース側には、データ線34が電気的に接続されている。各データ線34には、例えば、データ線駆動回路22(図1参照)から画像信号S1,S2,…,Snが供給されるようになっている。
また、TFT素子33のゲート側には、走査線35が電気的に接続されている。走査線35には、例えば、走査線駆動回路24(図1参照)から所定のタイミングでパルス的に走査信号G1,G2,…,Gmが供給されるようになっている。また、TFT素子33のドレイン側には、画素電極27が電気的に接続されている。
走査線35から供給された走査信号G1,G2,…,Gmにより、スイッチング素子であるTFT素子33が一定期間だけオン状態となることで、データ線34から供給された画像信号S1,S2,…,Snが、画素電極27を介して画素領域21に所定のタイミングで書き込まれるようになっている。
画素領域21に書き込まれた所定レベルの画像信号S1,S2,…,Snは、画素電極27と共通電極31(図2参照)との間で形成される液晶容量で一定期間保持される。なお、保持された画像信号S1,S2,…,Snがリークするのを防止するために、画素電極27に電気的に接続された画素電位側容量電極と容量線の一例であるシールド層(図示せず)に電気的に接続された容量電極36との間に蓄積容量37が形成されている。
このように、液晶層15に電圧信号が印加されると、印加された電圧レベルにより、液晶分子の配向状態が変化する。これにより、液晶層15に入射した光が変調されて、画像光が生成されるようになっている。
<液晶装置の製造方法>
図4は、液晶装置の製造方法を工程順に示すフローチャートである。図5は、マザー基板の構成を示す模式図、及び液晶装置の製造方法のうち乾燥方法を示す模式図である。以下、液晶装置の製造方法を、図4及び図5を参照しながら説明する。なお、ここでは、素子基板12(対向基板13)が多数面付けされている大型のマザー基板に各処理を施すものとする。
最初に、素子基板12側の製造方法を説明する。ステップS11では、第1基板71上にTFT素子33等を形成する。具体的には、周知の成膜技術、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を用いて、第1基板71上にTFT素子33などを形成する。
ステップS12(端子部形成工程)では、画素電極27と共に接続端子部23’を形成する。具体的には、周知の成膜技術、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を用いて、TFT素子33や層間絶縁膜(図示せず)の上に画素電極27を形成する。また、表示領域19の外側に、画素と外部駆動回路との間で信号を伝達するための接続端子部23’を形成する。
ステップS13(無機配向膜形成工程)では、画素電極27上に配向膜28(無機配向膜)を形成する。配向膜28の製造方法としては、酸化シリコン(SiO2)などの無機材料を斜方蒸着する斜方蒸着法が用いられる。これにより、無機材料の柱状構造物が、素子基板12の配向膜形成面に対して所定の角度をなして配列しながら堆積し、無機の配向膜28が形成される。
ステップS14(洗浄工程)では、配向膜28が形成されたマザー基板12’(素子基板12)を洗浄する(IPA洗浄)。具体的には、マザー基板12’を洗浄液に浸漬して、無機の配向膜28を超音波洗浄する。洗浄液としては、IPA(イソプロピルアルコール)が用いられる。洗浄液の温度は、例えば、25℃である。浸漬する時間は、例えば、10分である。これにより、配向膜28に付着した異物などが除去される。
同時に、IPAによって配向膜28の表面が表面処理される。具体的には、酸化シリコン(SiO2)等の無機材料で形成された配向膜28の表面に生成されているシラノール基(−Si−OH)が、IPAの溶液中のイソプロピル基(−C3H7)と脱水反応、或いは縮合反応して、配向膜28の表面に反応層が形成される。
その結果、イソプロピル基(−C3H7)が配向膜28の表面に反応固着されて、配向膜28の表面が改質され、アンカリング力を向上させることができる。加えて、配向膜28の表面での液晶との反応活性が抑制、或いは阻止される。その後、マザー基板12’をX方向に沿って引き上げる。なお、X方向は略鉛直方向となっている。
ステップS15(乾燥工程)では、マザー基板12’を乾燥させる。具体的には、図5を参照しながら説明する。図5は、乾燥室41内においてIPA42を用いた洗浄後のマザー基板12’を乾燥させている状態を示している。まず、マザー基板12’の構成について、図5を参照しながら説明する。
マザー基板12’には、複数の素子基板12がマトリクス状に面付けされている。個々の素子基板12には、端子23が第1方向としてのX方向(素子基板12の一方の辺部に沿った方向)に複数配列する接続端子部23’と、この方向と交差する第2方向としてのY方向(素子基板12の上記一方の辺部と交差する他方の辺部に沿った方向)に画素電極27などを覆うように形成された配向膜28を有する表示領域19と、が形成されている。また、マザー基板12’には、円周の一部が切り欠かれたオリフラ43が形成されている。マザー基板12’は、この状態で乾燥室41内に配置されている。
マザー基板12’を乾燥させる方法は、IPA(イソプロピルアルコール)を用いたIPA蒸気乾燥を行う。乾燥室41内の温度は、例えば、82〜83℃程度である。また、乾燥室41内は、IPAの蒸気42’で充満されている。この乾燥室41内にマザー基板12’を投入すると、IPAの蒸気42’がマザー基板12’の表面で凝縮し、この表面に付着されている液分と置換されて、その表面から液分が除去される。
このとき、接続端子部23’を構成する複数の端子23の極一部が、乾燥する温度に影響を受けて溶解する場合がある。しかしながら、マザー基板12’の配置を、複数の端子23の配列方向(X方向)が略鉛直方向と同じ方向になる状態にしてIPAを乾燥させるので、乾燥させる温度によって端子23の極一部がIPAに溶解しても、溶けた金属膜を含むIPAが、X方向と交差するY方向に形成された表示領域19側に流れることを抑えることができる。よって、配向膜28のチルト角などが変わることを抑え、その結果、表示品質を向上させることができる。その後、マザー基板12’を所定時間、乾燥室41内に放置した後にX方向に沿って引き上げる。なお、X方向は略鉛直方向となっている。以上により、素子基板12側が完成する。
次に、図4を参照しながら対向基板13側の製造方法を説明する。まず、ステップS21では、石英基板等の透光性材料からなる第2基板72上に、周知の成膜技術、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を用いて、共通電極31を形成する。
ステップS22では、共通電極31上に配向膜32(無機配向膜)を形成する。配向膜32の製造方法は、素子基板12側に形成した配向膜28と同様であり、斜方蒸着法を用いる。
ステップS23では、IPAを洗浄液として用いて対向基板13の配向膜32を洗浄する。これにより、素子基板12側と同様、配向膜32に付着した異物などが除去されると共に、IPAによって配向膜32の表面が表面処理される。IPAの洗浄条件は、上記した素子基板12側と同様である。
ステップS24では、マザー基板(対向基板13)を乾燥させる。乾燥方法は、素子基板12側と同様、IPA(イソプロピルアルコール)を用いたIPA蒸気乾燥である。以上により、対向基板13側が完成する。以下、引き続き図4を参照しながら、素子基板12と対向基板13とを貼り合わせる方法を説明する。
ステップS31では、素子基板12上にシール材14を塗布する。詳しくは、素子基板12とディスペンサー(吐出装置でも可能)との相対的な位置関係を変化させて、素子基板12における表示領域19の周縁部に(表示領域19を囲むように)シール材14を塗布する。
ステップS32では、素子基板12と対向基板13とを貼り合わせる。具体的には、素子基板12に塗布されたシール材14を介して素子基板12と対向基板13とを貼り合わせる。より具体的には、互いの基板12,13の平面的な縦方向や横方向の位置精度を確保しながら行う。
ステップS33では、液晶注入口16(図1参照)から構造体の内部に液晶を注入し、その後、液晶注入口16を封止する。封止には、例えば、樹脂等の封止材17が用いられる。以上により、液晶装置11が完成する。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られる。
(1)本実施形態によれば、X方向(第1方向)に向かって形成された複数の端子23の配列方向が略鉛直方向と同じ方向になるようにマザー基板12’を配置し、その状態でIPAの溶液を乾燥させるので、乾燥させる温度によって接続端子部23’(端子23)の極一部がIPAに溶解しても、溶けた金属膜を含むIPAが、X方向と交差するY方向(第2方向)に形成された表示領域19に流れることを抑えることができる。よって、配向膜28(無機配向膜)のチルト角などが変わることを抑え、その結果、優れた表示品質を有する液晶装置11を歩留まりよく製造することができる。
なお、実施形態は上記に限定されず、以下のような形態で実施することもできる。
(変形例1)
上記したように、IPAの蒸気42’のみで乾燥させることに限定されず、例えば、図6に示すように、エアーブローを利用して洗浄液の流れる方向を規制するようにしてもよい。図6(a)は、乾燥工程におけるマザー基板とノズルとの配置関係を示す模式図である。図6(b)は、(a)に示す模式図をB方向から見た模式図である。
図6に示すように、まず、IPAによる洗浄工程の後、本実施形態と同様、複数の端子23の配列方向が略鉛直方向と同じ方向になるようにマザー基板12’の配置方向を調整する。次に、マザー基板12’の斜め上方に設けられたノズル51からマザー基板12’に対し気体52を吹きつける。具体的には、複数の端子23が配列する接続端子部23’の一方から他方(マザー基板12’の上方から下方)に向かって気体52を吹きつける。これにより、端子23の配列方向に沿って気体52を吹きつけることが可能となり、IPA42を所定の方向に強制的に流すことができる。よって、IPA42が表示領域19側に流れることを抑えることができる。なお、ノズル51は、上下方向(端子23の配列方向)にスライド移動できることが望ましい。気体52は、窒素などの不活性ガスを用いることが引火防止などの安全性を確保する点で好ましい。
(変形例2)
図2に示したように、接続端子部23’(端子23)を素子基板12上に突起させて形成することに限定されず、例えば、図7及び図8に示すように、素子基板12(表示領域)の表面より第1基板71側に入り込んだ低い位置に形成するようにしてもよい。図7は、マザー基板の構成を示す模式平面図である。図8は、図7に示すマザー基板のC−C'線に沿う模式断面図である。
詳述すると、このマザー基板112’は、第1基板71上にTFT素子(図示せず)などが形成されており、その上に接続配線61や層間絶縁膜62a,62bなどが形成されている。そして、表示領域19の外側において、接続配線61の端部を露出させるための凹部63を形成し、この部分を接続端子部123’を構成する端子123とする。
このように、マザー基板112’の表面より低い位置である凹部63の中に端子123を設けることにより、マザー基板112’を乾燥させる際、乾燥させる温度に起因して、端子123の極一部がIPAに溶解した場合でも、凹部63の中に留めることが可能となり、表示領域19側に流れ出ることを抑えることができる。また、凹部63の中からマザー基板112’の表面に出た場合でも、複数の端子123の配列方向が略鉛直方向と同じ方向になる状態でIPAを乾燥させるので、溶けた金属膜を含むIPAが表示領域19側に流れることを抑えることができる。
また、1つの端子123に対して1つの凹部63を設けることに限定されず、例えば、1つの接続端子部123’の領域を含む長い凹部を形成するようにしてもよい。また、X方向に沿って(図5参照)、複数の素子基板12の領域に跨って複数の接続端子部123’の領域を含む1つの長い凹部、又は溝部を形成するようにしてもよい。これによれば、IPAを乾燥する際、IPA(溶けた金属膜を含む)を凹部又は溝部に沿って流すことが可能となり、溶けた金属膜が表示領域19側に流れることを抑えることができる。
(変形例3)
上記したように、マザー基板12’,112’の形状は、丸形状であることに限定されず、例えば、図9に示すような、四角形状であってもよい。図9は、洗浄工程及び乾燥工程におけるマザー基板212’の状態を示す模式図である。図9に示すような、四角形状のマザー基板212’には、複数の素子基板12が面付けされている。なお、洗浄工程において、マザー基板212’をIPAの溶液から引き上げる際は、略鉛直方向に対してマザー基板212’の表面212a’の方向にマザー基板212’を傾斜させていることが好ましい。これによれば、マザー基板212’を傾斜させずに引き上げたときと比較して、マザー基板212’の下側の辺(端面)212b’にIPAの溶液が溜まることを抑えることができる。
また、乾燥工程において、マザー基板212’を乾燥させる際は、洗浄工程と同様に、略鉛直方向に対してマザー基板212’の表面212a’の方向にマザー基板212’を傾斜させていることが好ましい。これによれば、マザー基板212’を傾斜させずに配置した場合と比較して、マザー基板212’の下側の辺(端面)212b’にIPAの溶液が溜まることを抑えることができる。
(変形例4)
上記したように、液晶装置11を液晶プロジェクターに搭載することに限定されず、例えば、高精細EVF(Electric View Finder)、携帯電話機、モバイルコンピューター、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、テレビ、車載機器、オーディオ機器などに用いることができる。
11…液晶装置、12,112…素子基板、12’,112’,212’…マザー基板、13…対向基板、14…シール材、15…液晶層、16…液晶注入口、17…封止材、18…額縁遮光膜、19…表示領域、21…画素領域、22…データ線駆動回路、23,123…端子、23’…端子部としての接続端子部、24…走査線駆動回路、25…検査回路、26…上下導通端子、27…画素電極、28,32…配向膜、31…共通電極、33…TFT素子、34…データ線、35…走査線、36…容量電極、37…蓄積容量、41…乾燥室、42…IPA、43…オリフラ、51…ノズル、52…気体、61…接続配線、62…層間絶縁膜、63…凹部、71…基板としての第1基板、72…第2基板。

Claims (5)

  1. 基板第1方向に沿ってアルミニウムを含む金属膜からなる端子が複数配列する端子部を形成する端子部形成工程と、
    少なくとも表示領域に無機配向膜を形成する無機配向膜形成工程と、
    前記基板をIPA(イソプロピルアルコール)を用いて洗浄する洗浄工程と、
    前記第1方向が略鉛直方向となるように前記基板を配置して乾燥させる乾燥工程と、
    を有することを特徴とする液晶装置の製造方法。
  2. 請求項1に記載の液晶装置の製造方法であって、
    前記乾燥工程は、IPA(イソプロピルアルコール)の蒸気に前記基板を暴露して乾燥させることを特徴とする液晶装置の製造方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の液晶装置の製造方法であって、
    前記乾燥工程は、前記基板における前記第1方向の一方から他方に向けて気体を吹き付けることを特徴とする液晶装置の製造方法。
  4. 請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の液晶装置の製造方法であって、
    前記端子部形成工程は、前記基板の表面より低い位置に前記端子部を形成することを特徴とする液晶装置の製造方法。
  5. 請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の液晶装置の製造方法であって、
    前記端子部形成工程は、前記第1方向における複数の前記端子を含む領域に繋がった凹部を形成することを特徴とする液晶装置の製造方法。
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