JP5369437B2 - 難燃性ポリウレタンフォーム - Google Patents

難燃性ポリウレタンフォーム Download PDF

Info

Publication number
JP5369437B2
JP5369437B2 JP2008000623A JP2008000623A JP5369437B2 JP 5369437 B2 JP5369437 B2 JP 5369437B2 JP 2008000623 A JP2008000623 A JP 2008000623A JP 2008000623 A JP2008000623 A JP 2008000623A JP 5369437 B2 JP5369437 B2 JP 5369437B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flame retardant
polyurethane foam
weight
retardant polyurethane
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008000623A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009161656A (ja
Inventor
多恵 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2008000623A priority Critical patent/JP5369437B2/ja
Publication of JP2009161656A publication Critical patent/JP2009161656A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5369437B2 publication Critical patent/JP5369437B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Description

本発明は難燃性ポリウレタンフォームに係り、特に非ハロゲン系の難燃剤を配合した難燃性ポリウレタンフォームに関する。
難燃性ポリウレタンフォームに配合される難燃剤としてクレジルジフォスフェート等のトリアリールフォスフェートを用いることが特開平8−217846に記載されている。ただし、このトリアリールフォスフェートの具体例としてt−ブチルフェニルジフェニルホスフェートは記載されていない。
このクレジルジフォスフェートを含むウレタンフォームは、その表面を熱溶融させて他の基材に融着させる熱融着特性を有しており、また難燃性にも優れる。
特開平8−217846
しかしながら、クレジルジフォスフェートは長期的には徐々に分解してクレゾール臭を発生させる。
本発明は、長期にわたってクレゾール臭などの臭気を発生させることがなく、車両用シートクッションとして好適に用いることができる難燃性ポリウレタンフォームを提供することを目的とする。
請求項1の難燃性ポリウレタンフォームは、少なくともポリエーテルオール、エチレングリコール及び/又はジエチレングリコール、イソシアネート、発泡剤及び難燃剤を含む原料を使用してなるポリウレタンフォームにおいて、該難燃剤はt−ブチルフェニルジフェニルホスフェートであることを特徴とするものである。
請求項の難燃性ポリウレタンフォームは、請求項1において、前記原料は、ポリエーテルポリオール100重量部に対し難燃剤5〜25重量部を配合したものであり、この配合物のイソシアネートインデックスが95〜115であることを特徴とするものである。
請求項の難燃性ポリウレタンフォームは、請求項1又は2において、車両シートクッション用であることを特徴とするものである。
本発明では、難燃剤としてt−ブチルフェニルジフェニルホスフェートを用いている。このt−ブチルフェニルジフェニルホスフェートは、クレジルジフォスフェートと異なり、クレゾール臭を発生させることがないことが認められた。
これは、t−ブチルフェニルジフェニルホスフェートは加水分解してクレゾールを発生しないためである。
クレゾール臭は特に刺激臭として強烈であるが、この臭気を無くすことにより、この難燃性ポリウレタンフォームを車両用シートクッションその他の内装材として用いた場合、車両の室内環境が格段に向上する。
以下、本発明についてさらに詳細に説明する。
<ポリオール>
ポリオールとしては、ポリエーテルポリオールを用いる。このポリエーテルポリオールとしては、複数個のエーテル結合及び少なくとも2個のヒドロキシル基以外の官能基を実質的に含まない線状及び/又は分岐状のポリエーテルが挙げられる。ポリエーテルポリオールの具体例としては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール及びポリブチレングリコール等が挙げられる。
ポリエーテルポリオールとしては、分子量3000〜5000程度のものが好適である。
<イソシアネート>
イソシアネートとしては、通常の芳香族、脂肪族、及び脂環族のものを挙げることができ、例えばトリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート及びこれらの変性品誘導体、粗製体及び前記イソシアネートと多価アルコール類又はポリオール類との反応により得られるイソシアネートプレポリマーが挙げられる。しかしこれらに限定されるものではない。
<発泡剤>
発泡剤としては、水及び低沸点の有機化合物を単独又は併用にて使用できる。低沸点の有機化合物としては、トリクロロモノフルオロメタン、ジクロロジフロロメタン、モノクロロジフロロメタン、トリクロロトリフロロエタン、メチレンクロライド等がある。
<触媒>
触媒としては、金属含有触媒とアミン系触媒とを併用するのが好ましい。
金属含有触媒は、ポリオールとポリイソシアネートの反応触媒として配合される成分である。かかる金属含有触媒の具体例としては、オクテン酸第1錫、イソオクテン酸第2錫等が挙げられる。
アミン触媒としては、トリエチレンジアミン、ジメチルアミノヘキサノール、ジメチルアミノエトキシエタノール、ジメチルエタノールアミン、ジメチルアミノエトキシエタノール、トリメチルアミノエチルエタノールアミン、メチルヒドロキシエチルピペラジン、テトラメチルヒドロキシプロピレンジアミン、ヒドロキシエトキシモルフォリン等が挙げられる。
<整泡剤>
整泡剤としてはシリコーン系界面活性剤が好適である。
<難燃剤>
難燃剤としては、t−ブチルフェニルジフェニルホスフェートを用いる
<その他の添加剤>
本発明では、架橋剤としてエチレングリコール及び/又はジエチレングリコールを配合する。
また、上記した各成分の他に、公知の成分、添加剤等を配合することが可能である。このようなものとして顔料、酸化防止剤、帯電防止剤、気泡連通剤、抗菌剤等が挙げられる。
<配合比>
ポリエーテルポリオール100重量部に対する好ましい配合量は次の通りであり、原料配合物のイソシアネートインデックスは95〜115であることが好ましい。
エチレングリコール及び/又は
ジエチレングリコール 0.5〜5.0重量部
低沸点有機発泡剤 0〜20重量部
水 1.5〜5.0重量部
金属含有触媒 0.1〜1.0重量部
アミン系触媒 0.1〜2.0重量部
整泡剤 0.5〜2.0重量部
難燃剤 5〜25重量部
本発明の難燃性ポリウレタンフォームは、上記のポリオールとイソシアネート及びその他の原料を混合し、発泡硬化させることにより製造される。ポリオール及びイソシアネート以外の原料は、ポリオール、イソシアネートのいずれか又は双方に予め混合しておくのが好ましい。
実施例1
下記配合にて難燃性ポリウレタンフォームの製造を行った。
ポリエーテルポリオール(分子量3000) :100重量部
ジエチレングリコール :2.0重量部
トリレンジイソシアネート(T−80) :41.307重量部
メチレンクロライド :8.0重量部
蒸留水 :2.70重量部
トリエチレンジアミン :0.5重量部
第2錫イソオクトエート :0.35重量部
t−ブチルフェニルジフェニルホスフェート :10.0重量部
ポリオキシアルキレン・シリコーンコポリマー:1.70重量部
黒顔料(カーボンブラック) :3.0重量部
(イソシアネートインデックス:105)
なお、ポリエーテルポリオールは、三菱化学ダウ社製・「ボラノール3010」である。トリレンジイソシアネートは、住友バイエルウレタン社製・スミジュールT−80)である。t−ブチルフェニルジフェニルホスフェートとしては、スプレスタ社製のフォスフレックス71Bを用いた。
上記を配合及び混合攪拌して、ポリウレタンフォームを得た。その特性を表1に示す。
[比較例1]
実施例1において、t−ブチルフェニルジフェニルホスフェートの代わりにクレジルジフェニルホスフェートを同一重量部用いた他は同様にしてポリウレタンフォームを得た。特性を表1に示す。
Figure 0005369437
表1の通り、本発明によると、臭気が少なく、しかも従来品(比較例1)と同等の物性を有した難燃性ポリウレタンフォームが得られる。なお、この難燃性ポリウレタンフォームは、従来品と同等の熱融着性を有することが認められた。

Claims (3)

  1. 少なくともポリエーテルオール、エチレングリコール及び/又はジエチレングリコール、イソシアネート、発泡剤及び難燃剤を含む原料を使用してなるポリウレタンフォームにおいて、
    該難燃剤はt−ブチルフェニルジフェニルホスフェートであることを特徴とする難燃性ポリウレタンフォーム。
  2. 請求項1において、前記原料は、ポリエーテルポリオール100重量部に対し難燃剤5〜25重量部を配合したものであり、この配合物のイソシアネートインデックスが95〜115であることを特徴とする難燃性ポリウレタンフォーム。
  3. 請求項1又は2において、車両シートクッション用であることを特徴とする難燃性ポリウレタンフォーム。
JP2008000623A 2008-01-07 2008-01-07 難燃性ポリウレタンフォーム Expired - Fee Related JP5369437B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008000623A JP5369437B2 (ja) 2008-01-07 2008-01-07 難燃性ポリウレタンフォーム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008000623A JP5369437B2 (ja) 2008-01-07 2008-01-07 難燃性ポリウレタンフォーム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009161656A JP2009161656A (ja) 2009-07-23
JP5369437B2 true JP5369437B2 (ja) 2013-12-18

Family

ID=40964640

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008000623A Expired - Fee Related JP5369437B2 (ja) 2008-01-07 2008-01-07 難燃性ポリウレタンフォーム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5369437B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104955888B (zh) * 2013-01-29 2017-08-04 大八化学工业株式会社 树脂用阻燃剂、包含其的阻燃性树脂组合物以及有机磷化合物的制造方法
CN111378092B (zh) * 2020-04-15 2022-04-01 山东蓝星东大有限公司 阻燃聚氨酯材料及其制备方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6134011A (ja) * 1984-07-26 1986-02-18 Ikeda Bussan Co Ltd ウレタンフオ−ムの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009161656A (ja) 2009-07-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5644116B2 (ja) 高難燃性ポリウレタンフォーム
DE102011003150A1 (de) Silikonpolyetherblock-Copolymere mit hochmolekularen Polyetherresten und deren Verwendung als Stabilisatoren zur Herstellung von Polyurethanschäumen
ES2911643T3 (es) Retardantes de llama reactivos para espumas de poliuretano flexibles
JP5353010B2 (ja) 除膜ポリウレタンフォーム及び流体フィルタ
CN107254029A (zh) 客车内饰用高效阻燃环保聚氨酯软质泡沫塑料及制备方法
JPH0361689B2 (ja)
JPWO2007077792A1 (ja) ポリオール組成物および低反発性ポリウレタンフォーム
JPH10147623A (ja) 難燃性軟質ポリウレタンフォーム用組成物
JP5024524B2 (ja) 難燃性ポリウレタンフォーム
JP5369437B2 (ja) 難燃性ポリウレタンフォーム
JP2006282854A (ja) 軟質ウレタンフォームの製造方法
JPH0328447B2 (ja)
JP6126944B2 (ja) ポリウレタン発泡止水材
US20150266993A1 (en) Flame retarded slabstock polyurethane foam composition for flame lamination
AU2002234544B2 (en) Process for making polyurethane integral skin foams
JP4718158B2 (ja) 軟質ポリウレタン発泡体
JP5391416B2 (ja) 止水性ポリウレタンフォーム
JP6218306B2 (ja) ポリウレタンフォーム
JP4745671B2 (ja) 連続気泡構造を有するポリウレタン発泡体の製造方法
JP4028383B2 (ja) イソシアン組成物および改善された防火特性を有する発泡ポリウレタンの製造におけるその使用
JP2005146113A (ja) フレームラミネーション用軟質ポリウレタンフォーム
US20210301068A1 (en) Vehicle cushion pad and vehicle seat cushion
JPH0912667A (ja) 軟質ポリウレタンモールドフォーム
JP5602608B2 (ja) 車両用シートパッド
JP4462416B2 (ja) ポリウレタンフォーム配合物及びポリウレタンフォーム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110106

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120719

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130521

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130628

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130820

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130902

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5369437

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees