JP5367409B2 - 液晶表示装置および照明装置 - Google Patents

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Description

本発明は、発光ダイオード素子を用いたパッケージ光源を有する液晶表示装置および照明装置に適用して有効な技術に関するものである。
従来、面状光線を発する照明装置(以下、面発光型の照明装置という)は、たとえば、液晶表示装置のバックライトユニット、室内照明用の照明装置、X線写真のフィルムを観察する際のライトボックスなどに用いられている。面発光型の照明装置には、たとえば、光源として、発光ダイオード素子(以下、LED素子という)を有するパッケージ光源を用いたものがある。
液晶表示装置のバックライトユニットは、従来、光源として冷陰極蛍光灯(CCFL)などの蛍光灯を用いることが多かった。しかしながら、近年の液晶表示装置では、バックライトユニットの光源として、LED素子を有するパッケージ光源を用いることが多くなってきており、今後も適用規模が拡大していくと予想される。
液晶表示装置のバックライトユニットは、白色の面状光線を発する面発光型の照明装置である。このとき、バックライトユニットの光源の構成としては、たとえば、青色系の光を発する青色パッケージ光源、緑色系の光を発する緑色パッケージ光源、および赤色系の光を発する赤色パッケージ光源の3種類のパッケージ光源を用いる構成と、白色光を発する白色パッケージ光源を用いる構成とが考えられる。白色パッケージ光源を用いるバックライトユニットは、3種類のパッケージ光源を用いる構成に比べて、低コストで構成できる。そのため、液晶表示装置のバックライトユニットでは、白色パッケージ光源を用いることが多い。
従来の白色パッケージ光源の代表的な構成は、青色LED素子と、たとえば、Ceイオンをドープしたガーネット結晶黄色蛍光体とを組み合せた構成である。この白色パッケージ光源では、補色関係にある青色発光と黄色蛍光を合成して白色光を得ている。
しかしながら、黄色蛍光体を励起して得られる黄色系の光では、緑色から赤色までの広範囲なスペクトルをカバーすることが難しい。そのため、このような構成の白色パッケージ光源には、演色性が不十分で色再現範囲が狭くなるという課題がある。また、バックライトユニットの光源としてこのような構成の白色パッケージ光源を用いた液晶表示装置は、一般に、色再現範囲がNTSC比で65%程度という、狭い範囲の画像色再現しかできない。
また、近年では、色純度や演色性を高め、色再現範囲を拡大するための白色パッケージ光源の構成として、種々の構成が提案されている(たとえば、特許文献1乃至特許文献4を参照。)。
特許文献1には、青色LED素子と、緑色蛍光体および赤色蛍光体の2種類の蛍光体とを用いた白色パッケージ光源が示されており、各蛍光体の色度座標の範囲を規定することで、従来よりも広い色再現範囲と優れた色均一性を確保することができるとしている。
また、特許文献2には、赤色LED素子および青色LED素子と、緑色蛍光体とを組合せた白色パッケージ光源が示されており、色温度が低い領域における演色性や、発光効率を高くすることができるとしている。
また、特許文献3には、少なくとも青色光と緑色光を発光する多色発光LED素子1つと、赤色蛍光体とを組み合わせた白色パッケージ光源が示されており、基本三原色が含まれる色バランスのとれた白色光を提供でき、かつ、1種類の蛍光体のみを用いて分散しているので、白色パッケージ光源ごとの白色バランスが安定するとしている。
また、特許文献4には、少なくとも1つの青色LEDダイおよび少なくとも1つの緑色LEDダイと、赤色蛍光体とを組み合わせた白色パッケージ光源が示されており、青色LEDダイと緑色ダイから出射した光の波長を別の波長に転換することで、青色光、緑色光、および赤色光が混合した白色光に調整することが可能であるとしている。
またさらに、近年の白色パッケージ光源の構成には、たとえば、紫外LED素子と、青色蛍光体、緑色蛍光体、および赤色蛍光体の3種類の蛍光体とを用いる構成や、1つのパッケージ光源内に青色LED素子、緑色LED素子、および赤色LED素子が搭載されている構成などもある。
特開2007−134606号公報 特開2008−147190号公報 特開2008−041807号公報 特開2007−142389号公報
しかしながら、従来のLED素子を用いた白色パッケージ光源には、それぞれ、以下のような問題がある。
青色LED素子と黄色蛍光体とを組み合せた第1の構成の白色パッケージ光源には、前述のように、演色性が不十分で色再現範囲が狭いという問題がある。そのため、第1の構成の白色パッケージ光源をバックライトユニットの光源として用いた液晶表示装置では、たとえば、色再現範囲がNTSC比で65%程度という狭い範囲の画像色再現しかできないという問題がある。
青色LED素子と、緑色蛍光体および赤色蛍光体の2種類の蛍光体とを組み合わせた第2の構成の白色パッケージ光源や、紫外LED素子と、青色蛍光体、緑色蛍光体、および赤色蛍光体の3種類の蛍光体とを組み合わせた第3の構成の白色パッケージ光源は、演色性や色再現範囲が第1の構成の白色パッケージ光源よりも改善されており、画像色再現の点で適用性が向上している。そのため、第2の構成および第3の構成の白色パッケージ光源には、色再現範囲がNTSC比で80%以上のものもある。
しかしながら、第2の構成および第3の構成の白色パッケージ光源における白色光の色度は、最初に設定した2種類または3種類の蛍光体により、ほぼ固定されることになるので、制御性はほとんどとれない。そのため、第2の構成および第3の構成の白色パッケージ光源における白色光の色度座標の調整は、蛍光体分量の比率を調節することによって行うが、蛍光体の密度や封止量の違いにより、色度や他の特性にバラツキを生じやすい。
また、第2の構成および第3の構成の白色パッケージ光源で使用する蛍光体材料の比重が異なる場合は、たとえば、2種類または3種類の蛍光体を含有させた混合樹脂を作製する際に、各蛍光体粒子の沈降に差が生じるので、色度やスペクトル分布の調整が難しくなる。すなわち、蛍光体を2種類以上使用する白色パッケージ光源では、蛍光体の相対的な比重の違いや均等に分散できない不十分な混和性と沈降性の違いによって、色の分離や輝度の変動分布が生じるという問題がある。
またさらに、紫外LED素子を用いる第3の構成のパッケージ光源では、紫外LED素子が発する紫外線によりパッケージ構成部材、基板構成部材、および光学系部材などに光劣化が生じる。そのため、第3の構成の白色パッケージ光源は、白色光の色度に経時変化が生じやすく、信頼性の点で問題がある。
液晶表示装置のバックライトユニットなどに用いられる面発光型の照明装置の光源として白色パッケージ光源を用いるときには、通常、複数個の白色パッケージ光源により面状光線を生成する。また、このような面発光型の照明装置では、通常、面状光線の色度が面内で一定になる用にすることが望まれる。したがって、液晶表示装置のバックライトユニットなどの面発光型の照明装置の光源として第2の構成または第3の構成の白色パッケージ光源を用いた場合は、たとえば、面状光線の色度を均一化させることや、色度が均一化された状態を長時間維持することが難しいという問題がある。
1つのパッケージ光源内に青色LED素子、緑色LED素子、および赤色LED素子が搭載されている第4の構成の白色パッケージ光源は、基本三原色の混色により白色光を得る構成であるため、色再現範囲を理想的に向上させることができ、NTSC比で100%を超える色再現範囲を実現することができる。また、第4の構成の白色パッケージ光源は、RGB光源のスペクトル比率を制御することにより、白色光の色度を自在に制御することが可能である。
しかしながら、第4の構成の白色パッケージ光源が搭載している3種類のLED素子は、通常、動作時に注入する電流によって色度や輝度の変化の仕方がそれぞれ異なるので、目標とする色度座標への調整と制御が複雑になる。そのため、バックライトユニットなどの面発光型の照明装置の光源として第4の構成の白色パッケージ光源を用いる場合は、たとえば、それぞれのLED素子の配線ラインに対応させた制御回路を設けるとともに、白色光の色度を3波長色センサーによって受光してフィードバックする回路を設けて、白色光源の色度や輝度を制御することが必要となる。このように、LED素子毎に色度と輝度を調整する場合は、輝度を安定化させる制御と、色度を安定化させる制御の方向が必ずしも一致しない状況がある。そのうえ、電流を注入して制御する場合は、各LED素子の接合温度が増大変動し、温度特性にしたがった白色光の色度座標の変動がさらに加わることになる。そのため、バックライトユニットなどの面発光型の照明装置の光源として第4の構成の白色パッケージ光源を用いる場合は、接合温度の変動に対する制御に関しても、色センサーによるフィードバック回路の制御上、所定に相関関係で同期させるか関連させる構成の回路を搭載させる必要がある。
環境温度が変化した場合には、定電流で制御していても、各LED素子の接合温度が変動し、各LED素子の色度および輝度に、温度特性を反映した変動が生じる。LED素子の温度特性は、青色LED素子<緑色LED素子<赤色LED素子の順に大きく、環境温度の影響を受けて変動する。このような温度変化による色度および輝度の変動を抑制するには、温度センサーを適用することにより、フィードバック回路を設けて制御することが必要となる。温度変化に対するフィードバック制御には、温度センサからのフィードバック信号を受け取り、実際に制御を行うまでに、構成部材の熱伝導を介しているので、時間を要するフィードバック制御となる。そのため、このようなフィードバック制御をする場合、構成部材が大型になると、全体系の温度が安定するのに数十分かかる場合もある。
これに対し、液晶表示装置では、画像の応答速度を考慮して、画質として色度や輝度が時間変動することを避け、安定して制御できるように対応する必要がある。そのため、液晶表示装置のバックライトユニットの光源として第4の構成の白色パッケージ光源を用いる場合は、上記のような温度変化に対するフィードバック制御をタイミングよく行ってバックライト光源モジュールが安定に動作するように対応することに困難な点が多く、画像の時間的に変化する速度に応答できない状況が生じてくる。
したがって、バックライトユニットなどの面発光型の照明装置の光源として第4の構成の白色パッケージ光源を用いた場合は、色度および輝度の制御が困難になるとともに、制御回路が複雑になるという問題がある。また、バックライトユニットなどの面発光型の照明装置の光源として第4の構成の白色パッケージ光源を用いた場合は、色度および輝度を制御する制御回路が複雑になることなどから、製造コストや消費電力が増大するという問題がある。
また、特許文献2に示されている白色パッケージ光源は、赤色LED素子の温度特性が大きく変化するので、輝度と色度の調整を両立させる条件の設定が難しく、駆動回路の構成も複雑になる。
また、特許文献3に示されている白色パッケージ光源は、1つの多色発光LED素子と1つの蛍光体材料で構成されるので、構成としては単純化されるものの、多色発光LED素子の電流制御による色度の調整が難しく、色度と輝度の調整を両立させる条件が成立せず、駆動回路の構成も複雑になる。
またさらに、特許文献4に示されている白色パッケージ光源は、1つのパッケージ内に対して、青色LED素子、緑色LED素子、および赤色蛍光体を設置し、赤色蛍光体を介して青色光および緑色光の一部を波長変換して赤色光を呈することにより、白色光を出射する。特許文献4には、パッケージの部材構成や、蛍光体の材料仕様、青色LED素子および緑色LED素子の発光波長などに関して、詳細な内容が記述されている。このうち、LED素子の構成に関しては、赤色蛍光体の混入量に合せて青色LED素子と緑色LED素子の数量を設定することにより、色温度を2500Kから7000Kの範囲に調整することができることを記述している。また、回路構成に関しては、1つの駆動回路により、青色LED素子および緑色LED素子を駆動する場合と、2つの駆動回路により、青色LED素子と緑色LED素子とを独立に変調して駆動する場合を示している。
しかしながら、特許文献4には、色度や輝度の制御に関する詳細な内容が示されておらず、駆動条件によって実際に色度や輝度が制御されている結果は全く示されていない。さらに、特許文献4では、温度によって変化する色度や輝度の変動に対する制御について全く触れていない。
液晶表示装置のバックライトユニットで用いる光源は、前述のように、液晶表示パネルに対応する精密な色度座標の調整と、色度や輝度の変動に対する安定性を制御することが要求されている。また、液晶表示装置では、バックライトユニットから液晶表示パネル1に照射する面状光線に、たとえば、色温度15000Kから20000K程度に対応する色度座標が要求される。
しかしながら、特許文献4には、色温度15000Kから20000Kに対応する色度座標を実現していることや、色度座標の安定性についての変動分布が示されていない。すなわち、特許文献4には、液晶表示装置のバックライトユニットの光源として用いることが可能であることを開示または示唆する、色度や輝度の温度変化の許容量制御に関しても記述がない。
以上のことをまとめると、従来のLED素子を有する白色パッケージ光源を液晶表示装置のバックライトユニットの光源として用いた場合は、たとえば、各白色パッケージ光源から出射する白色光の色度および輝度を制御することが難しいという問題があった。
また、このような問題は、液晶表示装置のバックライトユニットに限らず、白色光の色度および輝度を精度よく制御することが要求される面発光型の照明装置全般に言える。
本発明の目的は、たとえば、バックライトユニットの光源としてLED素子を有する白色パッケージ光源を用いた液晶表示装置における白色光の色度および輝度を精度よく制御することが可能な技術を提供することにある。
本発明の他の目的は、たとえば、バックライトユニットの光源としてLED素子を有する白色パッケージ光源を用いた液晶表示装置における、パッケージ光源の温度変化による白色光の色度および輝度の変動を抑制することが可能な技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面によって明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概略を説明すれば、以下の通りである。
(1)液晶表示パネルと、基材と、前記基材上に形成された青色LED素子および緑色LED素子と、前記青色LED素子および前記緑色LED素子を封止する樹脂と、前記青色LED素子および前記緑色LED素子を制御する光源制御回路とを有し、前記樹脂は、赤色蛍光体を含有し、前記青色LED素子からの出射光、前記緑色LED素子からの出射光、およびそれらの出射光で赤色蛍光体を励起して得られる放射光を混合した白色光を前記液晶表示パネルに照射する液晶表示装置であって、前記樹脂に含有させる前記赤色蛍光体の含有量により、前記青色LED素子からの出射光および当該出射光で赤色蛍光体を励起して得られる放射光を混合した第1の光の色度座標x値と、前記緑色LED素子からの出射光および当該出射光で赤色蛍光体を励起して得られる放射光を混合した第2の光の色度座標x値とを、それぞれ、あらかじめ定められた範囲に合わせるとともに、前記光源制御回路により前記青色LED素子からの出射光の光量および前記緑色LED素子からの出射光の光量を制御して前記樹脂から出射する前記白色光の色度座標y値をあらかじめ定められた範囲に合わせる液晶表示装置。
(2)前記(1)の液晶表示装置において、前記光源制御回路は、あらかじめ用意された前記青色LED素子からの出射光の光量、前記緑色LED素子からの出射光の光量、および前記樹脂から出射する白色光の輝度の関係を示したデータを有し、当該データに基づいて、前記青色LED素子からの出射光の光量および緑色LED素子からの出射光の光量を電流または電圧により制御する液晶表示装置。
(3)前記(1)の液晶表示装置において、前記光源制御回路は、前記青色LED素子および前記緑色LED素子の温度に応じて、前記青色LED素子および前記緑色LED素子に加える電流または電圧の大きさを制御する手段を有する液晶表示装置。
(4)前記(3)の液晶表示装置において、前記青色LED素子および前記緑色LED素子に加える電流または電圧の大きさを制御する前記手段は、前記青色LED素子および前記緑色LED素子のそれぞれに接続されたツェナーダイオードである液晶表示装置。
(5)前記(1)の液晶表示装置において、前記赤色蛍光体は、蛍光活性物としてユーロピウム(Eu)イオンを有する液晶表示装置。
(6)前記(1)の液晶表示装置において、前記色度座標x値の前記あらかじめ定められた範囲は、0.005以下である液晶表示装置。
(7)前記(1)の液晶表示装置において、前記色度座標y値の前記あらかじめ定められた範囲は、0.005以下である液晶表示装置。
(8)前記(1)の液晶表示装置において、前記液晶表示パネルは、薄膜トランジスタを有する液晶画素がマトリクス状に配置されており、前記薄膜トランジスタの電圧駆動により、青色、緑色、および赤色の各色に相当するカラーフィルタ対応の前記液晶画素の透過率を開閉調整し、前記青色LED素子の発光スペクトル、緑色LED素子の発光スペクトル、および前記赤色蛍光体の蛍光スペクトルをそれぞれ分離独立して前記液晶表示パネルから取り出すことにより、青色、緑色、および赤色のバックライト光を抽出する構成を有する液晶表示装置。
(9)前記(1)の液晶表示装置において、前記光源制御回路は、前記青色LED素子からの出射光の光量と前記緑色LED素子からの出射光の光量とを独立して制御する液晶表示装置。
(10)前記(1)の液晶表示装置において、前記光源制御回路は、前記青色LED素子からの出射光の光量および前記緑色LED素子からの出射光の光量を単一に制御する液晶表示装置。
(11)前記(1)の液晶表示装置において、前記青色LED素子および前記緑色LED素子は、前記液晶表示パネルの表示領域の背面側に配置されている液晶表示装置。
(12)前記(1)の液晶表示装置において、前記白色光の色度座標は、色温度が15000K以上20000K以下の範囲である液晶表示装置。
(13)基材と、前記基材上に形成された青色LED素子および緑色LED素子と、前記青色LED素子および前記緑色LED素子を封止する樹脂と、前記青色LED素子および前記緑色LED素子を制御する光源制御回路とを有し、前記樹脂は、赤色蛍光体を含有し、前記青色LED素子からの出射光、前記緑色LED素子からの出射光、およびそれらの出射光で赤色蛍光体を励起して得られる放射光を混合した白色光を出射する照明装置であって、前記樹脂に含有させる前記赤色蛍光体の含有量により、前記青色LED素子からの出射光および当該出射光で赤色蛍光体を励起して得られる放射光を混合した第1の光の色度座標x値と、前記緑色LED素子からの出射光および当該出射光で赤色蛍光体を励起して得られる放射光を混合した第2の光の色度座標x値とを、それぞれ、あらかじめ定められた範囲に合わせるとともに、前記光源制御回路により前記青色LED素子からの出射光の光量および前記緑色LED素子からの出射光の光量を制御して前記樹脂から出射する前記白色光の色度座標y値をあらかじめ定められた範囲に合わせる照明装置。
本発明の液晶表示装置および照明装置によれば、たとえば、パッケージ光源から出射する白色光の色度および輝度を容易に制御することができる。
また、本発明の液晶表示装置および照明装置によれば、パッケージ光源の温度変化による白色光の色度および輝度の変動を抑制することができる。
実施例1の液晶表示装置における主要部の概略構成の一例を示す模式斜視図である。 実施例1の液晶表示装置の概略構成を補足する模式ブロック図である。 パッケージ光源の概略構成の一例を示す模式平面図である。 図3のA−A’線におけるパッケージ光源の断面構成の一例を示す模式断面図である。 パッケージ光源から所望の色度の白色光を出射させる方法の原理を説明するための模式xy色度図である。 パッケージ光源から出射させる白色光の色度の制御方法の一例を説明するための模式xy色度図である。 実施例1の液晶表示装置における青色LED素子の駆動電流と緑色LED素子の駆動電流との相関関係の一例を示す模式グラフ図である。 LED素子の駆動電流と白色光の光出力との関係の一例を示す模式グラフ図である。 パッケージ光源の接続方法の第1の例を示す模式回路図である。 パッケージ光源の接続方法の第2の例を示す模式回路図である。 パッケージ光源の接続方法の第3の例を示す模式回路図である。 パッケージ光源の接続方法の第4の例を示す模式回路図である。 実施例1の液晶表示装置におけるLED素子の駆動電流と白色光の色度x値との関係の一例を示す模式グラフ図である。 実施例1の液晶表示装置におけるLED素子の駆動電流と白色光の色度y値との関係の一例を示す模式グラフ図である。 色度y値をほぼ0.20に固定したときの色度x値の変動幅を見通した結果を示す模式グラフ図である。 色度y値が固定されるようにLED素子の駆動電流を制御したときの駆動電流と色度x値との関係の一例を示す模式グラフ図である。 色度y値が0.20になるように制御したときの各LED素子の駆動電流の関係の一例を示す模式グラフ図である。 実施例1の液晶表示装置においてパッケージ光源から出射する白色光の分光スペクトルの一例を示す模式グラフ図である。 実施例1の液晶表示装置における色再現範囲の一例を示す模式xy色度図である。 図11に示した接続方法を適用した場合のバックライト光源モジュールの回路構成の一例を示す模式回路図である。 図12に示した接続方法を適用した場合のバックライト光源モジュールの回路構成の一例を示す模式回路図である。 本発明による実施例2の液晶表示装置の概略構成の一例を示す模式ブロック図である。 実施例2の液晶表示装置におけるパッケージ光源の接続方法の第1の例を示す模式回路図である。 実施例2の液晶表示装置におけるパッケージ光源の接続方法の第2の例を示す模式回路図である。 実施例2の液晶表示装置におけるパッケージ光源の接続方法の第3の例を示す模式回路図である。 実施例2の液晶表示装置におけるパッケージ光源の接続方法の第4の例を示す模式回路図である。 パッケージ光源に定電流を加えたときの温度と光出力の相対値との関係の一例を示す模式グラフ図である。 LED素子の駆動電流と白色光の色度x値との関係を温度毎に調べた結果の一例を示す模式グラフ図である。 実施例2の液晶表示装置におけるパッケージ光源の温度と光出力の相対値との関係の一例を示す模式グラフ図である。 実施例2の液晶表示装置におけるパッケージ光源の温度と白色光の色度x値との関係の一例を示す模式グラフ図である。 実施例2の液晶表示装置におけるパッケージ光源の温度と白色光の色度y値との関係の一例を示す模式グラフ図である。 図25に示した接続方法を適用した場合のバックライト光源モジュールの回路構成の一例を示す模式回路図である。 図26に示した接続方法を適用した場合のバックライト光源モジュールの回路構成の一例を示す模式回路図である。
以下、本発明について、図面を参照して実施の形態(実施例)とともに詳細に説明する。
なお、実施例を説明するための全図において、同一機能を有するものは、同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
図1および図2は、本発明による実施例1の液晶表示装置の概略構成の一例を説明するための模式図である。
図1は、実施例1の液晶表示装置における主要部の概略構成の一例を示す模式斜視図である。図2は、実施例1の液晶表示装置の概略構成を補足する模式ブロック図である。
実施例1の液晶表示装置は、たとえば、図1に示すように、液晶表示パネル1、バックライト光源モジュール2、光拡散板3、光拡散フィルム4、プリズムシート5、および偏光反射シート6を有する。また、実施例1の液晶表示装置は、そのほかに、たとえば、図2に示すように、第1の駆動回路10、第2の駆動回路11、光源制御回路12、および主制御回路13を有する。また、実施例1の液晶表示装置における光源制御回路12は、ルックアップテーブル14を有する。
液晶表示パネル1は、一対の基板の間に液晶材料が封入された表示パネルであり、たとえば、図2に示すように、複数の映像信号線DLおよび複数の走査信号線GLを有する。このとき、複数の映像信号線DLは、第1の駆動回路10と接続しており、複数の走査信号線GLは、第2の駆動回路11と接続している。また、液晶表示パネル1の表示領域DAは、複数の画素からなり、それぞれの画素は、TFT素子、画素電極、液晶層、および共通電極を有する。実施例1の液晶表示装置における液晶表示パネル1は、たとえば、従来の透過型または半透過型の液晶表示装置で用いられているアクティブマトリクス型の液晶表示パネルであればよい。そのため、本明細書では、液晶表示パネル1に関する詳細な説明を省略する。
第1の駆動回路10は、一般にデータドライバなどと呼ばれている駆動回路であり、それぞれの画素の画素電極に加える階調電圧を生成して各映像信号線に出力する回路である。また、第2の駆動回路11は、一般に走査ドライバまたはゲートドライバなどと呼ばれている駆動回路であり、映像信号線に入力された階調電圧を加える画素電極(画素)を選択する走査信号を生成して各走査信号線に出力する回路である。実施例1の液晶表示装置における第1の駆動回路10および第2の駆動回路11は、それぞれ、従来の液晶表示装置で用いられている駆動回路であればよい。そのため、本明細書では、第1の駆動回路10および第2の駆動回路11に関する詳細な説明を省略する。
バックライト光源モジュール2は、配線板7および複数のパッケージ光源8を有する。複数のパッケージ光源8は、それぞれ、白色光9を発する光源であり、配線板7のうちの、液晶表示パネル1の表示領域DAと重なる領域LAにマトリクス状に配置されている。このとき、各パッケージ光源8は、配線板7に設けられた配線を介して光源制御回路12と接続している。実施例1の液晶表示装置におけるパッケージ光源8の構成例や、各パッケージ光源8と光源制御回路12との接続方法の例は、後述する。
光源制御回路12は、各パッケージ光源8の光量を制御する回路であり、たとえば、パッケージ光源8の輝度や色度の電流依存性に関するデータが登録されたルックアップテーブル14を有する。光源制御回路12の構成例や、各パッケージ光源8に加える電流値の制御方法の例は、後述する。
光拡散板3、光拡散フィルム4、プリズムシート5、および偏光反射シート6は、各パッケージ光源8が発した白色光9の面輝度や偏光状態を調整するための光学部品である。実施例1の液晶表示装置におけるこれらの光学部品は、たとえば、従来の透過型または半透過型の液晶表示装置で用いられているものと同じでよい。そのため、本明細書では、光拡散板3、光拡散フィルム4、プリズムシート5、および偏光反射シート6に関する詳細な説明を省略する。なお、バックライト光源モジュール2と液晶表示パネル1との間に介在させる光学部品の構成は、上記の構成に限らず、別の構成であってもよいことはもちろんである。
主制御回路13は、一般に、TFTコントローラまたはタイミングコントローラなどと呼ばれている制御回路であり、たとえば、液晶表示装置の外部から入力された信号に基づいて第1の駆動回路10、第2の駆動回路11、および光源制御回路12の動作を制御する信号を生成して出力する回路である。また、主制御回路13は、たとえば、第1の駆動回路10、第2の駆動回路11、および光源制御回路12を動作させる電力を生成する回路や、液晶表示パネル1の共通電極に加える電圧を生成する回路なども有する。実施例1の液晶表示装置における主制御回路13は、従来の液晶表示装置で用いられている制御回路であればよい。そのため、本明細書では、第1の駆動回路10および第2の駆動回路11に関する詳細な説明を省略する。
図3および図4は、実施例1の液晶表示装置におけるパッケージ光源の概略構成の一例を説明するための模式図である。
図3は、パッケージ光源の概略構成の一例を示す模式平面図である。図4は、図3のA−A’線におけるパッケージ光源の断面構成の一例を示す模式断面図である。
実施例1の液晶表示装置では、パッケージ光源8として、青色LED素子が発する青色系の光、緑色LED素子が発する緑色系の光、およびそれらの光で赤色蛍光体を励起することで得られる赤色系の光が混合した白色光9を出射し、かつ、青色LED素子の発光量と緑色LED素子の発光量とを独立して制御することが可能な白色パッケージ光源を用いる。このとき、パッケージ光源8は、たとえば、図3および図4に示すように、基材15、配線16a,16b,16c,16d、青色LED素子17、緑色LED素子18、ダイボンド材19、ボンディングワイヤ20a,20b,20c,20d、リフレクタ21、および封止樹脂22を有する。
基材15は、樹脂モールド材またはセラミック材でなる絶縁基板であり、たとえば、表面に配線16a,16b,16c,16dが設けられている。
青色LED素子17は、所定の大きさの電流を流すことで青色系の光を発する発光ダイオード素子であり、ダイボンド材19で基板15に固定されている。このとき、青色LED素子17は、第1の電極がボンディングワイヤ20aにより配線16aと接続しており、第2の電極がボンディングワイヤ20bにより配線16bと接続している。
緑色LED素子18は、所定の電流を流すことで緑色系の光を発する発光ダイオード素子であり、ダイボンド材19で基板15に固定されている。このとき、緑色LED素子18は、第1の電極がボンディングワイヤ20cにより配線16cと接続しており、第2の電極がボンディングワイヤ20dにより配線16dと接続している。
リフレクタ21は、白色光9の出射方向およびその広がり量を調整するための環状の部品である。なお、リフレクタ21の内周面の傾斜角度は、図4に示したような角度に限らず、適宜変更可能であることはもちろんである。
封止樹脂22は、エポキシ樹脂やアクリル樹脂などの無色透明な樹脂に赤色蛍光体を分散させた樹脂でなる。このとき、赤色蛍光体には、蛍光活性物としてEuイオンを含有する蛍光体材料(たとえば、Eu添加したCaSiAlNやSrCaSiAlN)を用いる。なお、封止樹脂21の光出射面は、図4に示したような平坦な面に限らず、凸状または凹状の曲面であってもよいことはもちろんである。
また、図3および図4に示した構成は、実施例1の液晶表示装置に用いるパッケージ光源8の構成の一例である。すなわち、実施例1の液晶表示装置に用いるパッケージ光源8は、青色LED素子17、緑色LED素子18、および赤色蛍光体を有する構成であり、かつ、青色LED素子17の光量と緑色LED素子18の光量を独立して制御することが可能な構成であれば、別の構成であってもよい。
このような構成のパッケージ光源8から出射する光は、青色LED素子17が発する青色系の光、緑色LED素子18が発する緑色系の光、および各LED素子が発した光で赤色蛍光体を励起して得られる赤色系の光を混合した光である。そのため、パッケージ光源8は、青色系の光、緑色系の光、および赤色系の光の光量や色度を調整することで、所望の色度(色温度)の白色光9を出射させることができる。
図5は、パッケージ光源から所望の色度の白色光を出射させる方法の原理を説明するための模式xy色度図である。
なお、図5において、横軸xはxy色度のx値であり、縦軸yはxy色度のy値である。また、図5において、線CLは単色光軌跡(スペクトル軌跡と呼ぶこともある)であり、曲線TLはプランク式による色温度曲線(黒体軌跡または完全放射体軌跡とよぶこともある)の一部である。また、図5において、丸印は青色LED素子17のみを発光させたときにパッケージ光源8から出射する第1の光の色度座標を示す点であり、四角印は緑色LED素子18のみを発光させたときにパッケージ光源8から出射する第2の光の色度座標を示す点であり、菱形印はパッケージ光源8から出射させることが可能な白色光の色度座標を示す点である。
光源が発する光の色は、たとえば、xy色度の色度座標や、xy色度と対応した色温度で表現される。光源が発する光の色は、たとえば、図5に示したxy色度図における単色光軌跡CLで囲まれる領域の内側に存在する色度座標(x,y)で表される。
また、光源が発する光の色温度は、物体を完全放射体と仮定してプランク式(プランクの放射法則)を表すことで、次のように示される。プランク式によると、黒体の分光放射発散度Mは、下記数式1で表される。
M=c・λ−5/[exp(c/λT)−1] ・・・(数式1)
数式1において、cおよびcは定数であり、c=3.71415×10−16W/m、c=1.4388×10−2mKである。また、数式1において、λは波長(単位はm)であり、Tは絶対温度で表される黒体温度(単位はK)である。
また、分光放射発散度Mを可視領域の波長λの依存性で示し、分光スペクトルとすると、光の三刺激値XYZから、xy色度図における色度座標(x,y)が求まる。このとき、各黒体温度Tにおける色度座標(x,y)をxy色度図にプロットすると、その分布は、たとえば、図5に示したような色温度曲線TLで表される。
液晶表示装置のバックライトユニットに用いる光源は、高い色温度が要求され、白色補正バランスに必要な色度座標からすると、色温度を15000K以上の値に制御することが望まれる。
パッケージ光源8から出射する光は、青色LED素子17のみを発光させたときに出射する第1の光と、緑色LED素子18のみを発光させたときに出射する第2の光とを混合した光である。このとき、パッケージ光源8から出射する光の色度座標は、第1の光の色度座標と第2の光の色度座標とを結ぶ線分上に存在する。またこのとき、パッケージ光源8から出射させることが可能な白色光9の色度座標、すなわちパッケージ光源8の白色点は、第1の光の色度座標と第2の光の色度座標を結ぶ線分と、色温度曲線TLとの交点になる。
したがって、たとえば、図5に示すように、第1の光の色度座標(丸印の点)が領域BAに入り、第2の光の色度座標(四角印の点)が領域GAに入るようなパッケージ光源8を用いれば、液晶表示装置で要求される色温度が15000Kから20000Kの白色光9を得ることができる。
また、パッケージ光源8における第1の光の色度座標および第2の光の色度座標は、パッケージ光源8の仕様、たとえば、各LED素子17,18が発する光の波長、赤色蛍光体が発する光の波長、および樹脂材料22に含まれる赤色蛍光体の量などによって決まる。そのため、パッケージ光源8の白色点の色度座標および色温度が液晶表示装置で要求される値になるように調整することは、比較的容易である。
ところで、液晶表示装置は、通常、バックライトから液晶表示パネル1に照射する光の輝度を調整できるようになっている。そのため、液晶表示装置のバックライト光源としてパッケージ光源8を用いる場合、パッケージ光源8から出射する白色光9は、たとえば、輝度によらず、色度座標(色温度)が一定であることが望まれる。
したがって、実施例1の液晶表示装置では、パッケージ光源8の仕様および駆動方法を、以下で説明するような仕様および駆動方法にすることで、輝度に依存した白色光9の色度座標(色温度)の変動を抑制する。なお、実施例1の液晶表示装置では、輝度に依存した白色光9の色度x値の変動量および色度y値の変動量が、それぞれ、0.005以下になることを目標にしている。
図6乃至図8は、実施例1の液晶表示装置における白色光の色度の制御方法の一例を説明するための模式図である。
図6は、パッケージ光源から出射させる白色光の色度の制御方法の一例を説明するための模式xy色度図である。図7は、実施例1の液晶表示装置における青色LED素子の駆動電流と緑色LED素子の駆動電流との相関関係の一例を示す模式グラフ図である。図8は、LED素子の駆動電流と白色光の光出力との関係の一例を示す模式グラフ図である。
なお、図6において、横軸xはxy色度のx値であり、縦軸yはxy色度のy値である。また、図6において、線CLは単色光軌跡であり、曲線TLはプランク式による色温度曲線の一部である。また、図6において、丸印は第1の光の色度座標(x,y)を示す点であり、四角印は第2の光の色度座標(x,y)を示す点であり、菱形印は所望の白色光9の色度座標(x,y)を示す点である。
また、図7において、横軸Iblueは青色LED素子17の駆動電流(単位はmA)であり、縦軸Igreenは緑色LED素子18の駆動電流(単位はmA)である。
また、図8において、横軸Iblueは青色LED素子16の駆動電流(単位はmA)であり、縦軸RINTは出射する白色光の光出力の相対値である。
実施例1では、パッケージ光源8から出射させる白色光9の色度の制御方法の一例として、パッケージ光源8に要求される白色光9の色度座標、すなわち白色点が、図6に示した菱形印で示した点(x,y)である場合を挙げる。
パッケージ光源8から出射する光の色度座標は、前述のように、第1の光の色度座標と、第2の光の色度座標とを結ぶ線分上にある。そのため、パッケージ光源8の白色点が点(x,y)になるようにするには、第1の光の色度座標および第2の光の色度座標が、それぞれ、たとえば、図6に示した丸印で示した点(x,y)および四角印で示した点(x,y)になるようにすればよい。
パッケージ光源8における第1の光の色度座標および第2の光の色度座標が、それぞれ、点(x,y)および点(x,y)になるようにするには、たとえば、青色LED素子17および緑色LED素子18が発する光の波長に基づいて、赤色蛍光体の種類や、封止樹脂22への含有量などを調整すればよい。
このようなパッケージ光源8から白色光9を出射させるには、たとえば、第1の光と第2の光との光量(スペクトル強度)の比がΔy:Δyになるように、青色LED素子17の駆動電流と緑色LED素子18の駆動電流を制御すればよい。なお、ΔyおよびΔyは、それぞれ、図6に示したように、白色光9の色度y値yと第1の光の色度y値yとの差、および第2の光の色度y値yと白色光9の色度y値yとの差である。
ところで、パッケージ光源8から出射する白色光9の色度x値は、主として、赤色蛍光体の種類や封止樹脂22への含有量などによって決まる。そのため、パッケージ光源8は、第1の光の色度x値x、第2の光の色度x値x、および白色点の色度x値xの関係が、x≒x≒xになるように赤色蛍光体の種類や、封止樹脂22への含有量などを調整することが望ましい。このようなパッケージ光源8は、白色光9の色度x値の変動量を制御しやすくなり、目標とする範囲(たとえば、0.005以下)に抑えることができる。
これに対し、パッケージ光源8から出射する白色光9の色度y値は、主として、各LED素子17,18が発する光の光量(輝度)、すなわち各LED素子17,18に加える駆動電流の大きさによって決まる。そのため、実施例1の液晶表示装置では、あらかじめ、パッケージ光源8から出射する白色光9の色度y値の変動量が所望の範囲(たとえば、0.005以下)になるような、青色LED素子17の駆動電流Iblueと緑色LED素子18の駆動電流Igreenとの関係を調べる。
この関係を調べるときには、たとえば、青色LED素子17に所定の駆動電流Iblueを加えた状態で緑色LED素子18に加える駆動電流Igreenを変化させ、パッケージ光源8から出射する光の色度座標が、所望の白色光9の色度座標(x,y)と一致するか、または最も近くなる駆動電流Igreenを求めればよい。
本願発明者らが、あるパッケージ光源8における上記の関係を調べたところ、パッケージ光源8から出射する白色光9の色度座標が輝度によらず概ね一定になる駆動電流Iblueと駆動電流Igreenとの関係として、たとえば、図7に四角印で示したような結果が得られ、四角印の点を結ぶとほぼ直線関係になった。
このとき、当該パッケージ光源8における駆動電流Iblueと白色光9の光出力の相対値RINTとの関係は、たとえば、図8に示すような関係になった。なお、図8における光出力は、図7の関係に基づいて設定される駆動電流Iblue,Igreenを供給したときにパッケージ光源8から出射する白色光9の光出力である。
図7および図8に示したような駆動電流Iblue,Igreenの関係、および駆動電流Iblue,Igreenと白色光9の光出力の相対値RINTとの関係に基づいて、青色LED素子17に加える駆動電流Iblueおよび緑色LED素子18に加える駆動電流Igreenを制御すれば、パッケージ光源8から出射させる白色光9の色度および輝度を、精度よく制御できる。
したがって、実施例1の液晶表示装置では、ルックアップテーブル14に、たとえば、図7および図8に示したような関係を登録しておく。
光源制御回路12は、前述のように、各パッケージ光源8の光量を制御する回路であり、たとえば、主制御回路13からの制御信号に基づいて、各パッケージ光源8に加える駆動電流Iblue,Igreenを生成する。このとき、光源制御回路12は、ルックアップテーブル14を参照し、当該制御信号で指定されている白色光9の輝度と図8の関係から青色LED素子17に加える駆動電流Iblueの値を決定し、決定した駆動電流Iblueの値と図7の関係から緑色LED素子18に加える駆動電流Igreenの値を決定する。そして、光源制御回路12は、上記の手順で決定した値の駆動電流Iblue,Igreenを生成し、各パッケージ光源8に供給する。
以上のようにして、光源制御回路12は、封止樹脂22を通過して出射する第1の光および第2の光を、電流あるいは電圧制御によって、白色光9の色度座標y値を目標とする範囲に合わせている。この結果、目標とする白色光9の色度座標を制御することができるとともに、必要とされる光量を実現し、目標とする輝度を設定することも両立させることができる。したがって、実施例1の液晶表示装置では、輝度による白色光9の色度(色温度)の変動を抑制することができる。
図9乃至図12は、実施例1の液晶表示装置におけるパッケージ光源の接続方法の例を説明するための模式回路図である。
図9は、パッケージ光源の接続方法の第1の例を示す模式回路図である。図10は、パッケージ光源の接続方法の第2の例を示す模式回路図である。図11は、パッケージ光源の接続方法の第3の例を示す模式回路図である。図12は、パッケージ光源の接続方法の第4の例を示す模式回路図である。
実施例1の液晶表示装置では、前述のように、図7および図8に示したような関係に基づいて、青色LED素子17の駆動電流Iblueと緑色LED18の駆動電流Igreenとを決定し、白色光9の色度(色温度)および輝度を制御する。
そのため、パッケージ光源8と光源制御回路12とを接続するときには、たとえば、図9に示すように、青色LED素子17および緑色LED素子18に、それぞれ、独立した抵抗23,24とトランジスタ25,26とを接続する。このようにすると、光源制御回路12は、青色LED素子17に加える駆動電流Iblueの大きさと、緑色LED素子18に加える駆動電流Igreenの大きさとを独立して制御できる。そのため、光源制御回路12は、図7および図8に示したような関係に基づいて、青色LED素子17の駆動電流Iblueと緑色LED18の駆動電流Igreenとを生成し、各LED素子17,18に供給することで、各パッケージ光源8から出射する白色光9の色度および輝度を制御することができる。
また、実施例1の液晶表示装置では、青色LED素子17に加える駆動電流Iblueと緑色LED素子18に加える駆動電流Igreenとを独立して制御することができればよい。したがって、パッケージ光源8と光源制御回路12とを接続するときには、たとえば、図10に示すように、青色LED素子17の第1の電極および緑色LED素子18の第1の電極を、抵抗27を介して1つのトランジスタ28のソース(またはドレイン)に接続してもよい。
この場合、青色LED素子17および緑色LED素子18は、1つのトランジスタ28により駆動するが、青色LED素子17側の抵抗23と緑色LED素子18側の抵抗24との比率により、各LED素子17,18に注入される電流を相関する比率に制御することができる。そのため、光制御回路12は、青色LED素子17と緑色LED素子18との電流制御を独立して行うことができ、図9に示した接続方法と同様に、各パッケージ光源8から出射する白色光9の色度および輝度を制御することができる。
また、図9および図10に示した例は、複数のパッケージ光源8に加える駆動電流Iblue,Igreenを、パッケージ光源8毎に独立して制御する場合の接続方法の一例である。しかしながら、実施例1の液晶表示装置の場合、配線板7に搭載されるパッケージ光源8の数が多いので、駆動電流Iblue,Igreenを、パッケージ光源8毎に独立して制御するのは効率が悪い。
したがって、パッケージ光源8と光源制御回路12とを接続するときには、たとえば、図11に示すように、4個のパッケージ光源8を直列に接続し、それらを1つのパッケージ光源(光源ユニット)と見なして光源制御回路12と接続してもよい。このとき、4個のパッケージ光源8は、青色LED素子17同士を直列に接続し、緑色LED素子18同士を直列に接続する。そして、青色LED素子17および緑色LED素子18に、それぞれ、独立した抵抗23,24とトランジスタ25,26とを接続する。このようにすると、光源制御回路12は、4個の青色LED素子17に加える駆動電流Iblueの大きさと、4個の緑色LED素子18に加える駆動電流Igreenの大きさとを独立して制御できる。そのため、光源制御回路12は、図7および図8に示したような関係に基づいて、青色LED素子17の駆動電流Iblueと緑色LED18の駆動電流Igreenとを生成し、各LED素子17,18に供給することで、各パッケージ光源8から出射する白色光9の色度および輝度を制御することができる。
また、実施例1の液晶表示装置において、4個のパッケージ光源8からなる光源ユニットと光源制御回路12とを接続するときには、たとえば、図12に示すように、青色LED素子17および緑色LED素子18を、抵抗27を介して1つのトランジスタ28のソース(またはドレイン)に接続してもよい。この場合も、光制御回路12は、図11に示した接続方法と同様に、各パッケージ光源8から出射する白色光9の色度および輝度を制御することができる。
なお、複数個のパッケージ光源8を直列に接続する場合、接続するパッケージ光源8の個数は、図11および図12に示したような4個に限らず、別の個数でもよいことはもちろんである。
また、実施例1の液晶表示装置では、複数個のパッケージ光源8を直列に接続する代わりに、1つの基材15に青色LED素子17および緑色LED素子18の組が複数組搭載されているパッケージ光源8を用いてもよいことはもちろんである。
図13乃至図19は、実施例1の液晶表示装置の作用効果を説明するための模式図である。
図13は、実施例1の液晶表示装置におけるLED素子の駆動電流と白色光の色度x値との関係の一例を示す模式グラフ図である。図14は、実施例1の液晶表示装置におけるLED素子の駆動電流と白色光の色度y値との関係の一例を示す模式グラフ図である。図15は、色度y値をほぼ0.20に固定したときの色度x値の変動幅を見通した結果を示す模式グラフ図である。図16は、色度y値が固定されるようにLED素子の駆動電流を制御したときの駆動電流と色度x値との関係の一例を示す模式グラフ図である。図17は、色度y値が0.20になるように制御したときの各LED素子の駆動電流の関係の一例を示す模式グラフ図である。図18は、パッケージ光源から出射する白色光の分光スペクトルの一例を示す模式グラフ図である。図19は、実施例1の液晶表示装置における色再現範囲の一例を示す模式xy色度図である。
実施例1の液晶表示装置では、前述のように、バックライト光源として使用するパッケージ光源8における青色LED素子17と緑色LED素子18の駆動電流Iblue,Igreenと白色光9の輝度との関係をあらかじめ調べておき、その関係をルックアップテーブル14に登録しておくことで、白色光9の色度および輝度を精度よく制御する。
このような方法でパッケージ光源8を制御したときの、青色LED素子17の駆動電流Iblueと白色光9の色度x値との関係は、本願発明者らが調べたところ、たとえば、図13に示すような関係になった。なお、図13における白色光9の色度x値は、図7に示した青色LED素子17の駆動電流Iblueと緑色LED素子18の駆動電流Igreenとの関係に基づいてパッケージ光源8を駆動させたときの値である。
このように、実施例1の液晶表示装置では、青色LED素子17に加える駆動電流Iblueが10mAから85mAの範囲においてパッケージ光源8から出射する白色光9の輝度による色度x値の変動量が0.004であった。したがって、実施例1の液晶表示装置は、輝度による白色光9の色度x値の変動量を、前述の目標の範囲(0.005以下)に抑えることができている。
またこのとき、青色LED素子17の駆動電流Iblueと白色光9の色度y値との関係は、たとえば、図14に示すような関係になった。なお、図13における白色光9の色度x値は、図7に示した青色LED素子17の駆動電流Iblueと緑色LED素子18の駆動電流Igreenとの関係に基づいてパッケージ光源8を駆動させたときの値である。
このように、実施例1の液晶表示装置では、青色LED素子17に加える駆動電流Iblueが10mAから85mAの範囲においてパッケージ光源8から出射する白色光9の輝度による色度y値の変動量が0.004であった。したがって、実施例1の液晶表示装置は、輝度による白色光9の色度y値の変動量も、前述の目標の範囲(0.005以下)に抑えることができている。
また、本願発明者らは、図13および図14に示したような、各LED素子の駆動電流Iblue,Igreenと色度xy値との関係に基づいて、色度y値の変動を抑制してほぼ0.20に固定した場合に、色度x値の変動量がどの程度になるかを見通してみた。その結果、青色LED素子17の駆動電流Iblueと白色光9の色度x値との関係は、たとえば、図15に示すような関係になり、白色光9の色度x値の変動量は0.0036であった。これにより、色度xy値のどちらか一方を固定するように各LED素子の駆動電流Iblue,Igreenを制御することで、他方の色度値の変動量を多少とも低減できるものと期待される。
そこで、本願発明者らが、実際に青色LED素子17の駆動電流Iblueおよび緑色LED素子18の駆動電流Igreenを同時に制御しながら、色度y値を固定したときにおける、色度x値の変動量を調べたところ、たとえば、図16に示すような結果が得られ、色度x値の変動量は0.0031に制限されることがわかった。なお、図16に示した結果は、青色LED素子17の駆動電流Iblueを10mAから100mAまで変化させ、色度y値が0.20になるように緑色LED素子18の駆動電流Igreenを制御したときの色度x値の変動量である。
すなわち、色度y値が固定されるように各LED素子の駆動電流を制御したときの色度x値の変動幅は、図13および図14に示したような各LED素子の電流値の相関関係を比例させて調整した場合の変動幅と比べて、約0.001小さくできることが示された。
また、色度y値が0.2に固定されるように各LED素子の駆動電流Iblue,Igreenを制御したときの、駆動電流Iblue,Igreenの相関関係は、たとえば、図16に示すような関係になった。この駆動電流Iblue,Igreenの相関関係は、図7に示した相関関係と比べると、多少下に凸の曲線となる関係にある。
このように、実施例1の液晶表示装置では、青色LED素子17および緑色LED素子18の駆動電流Iblue,Igreenの相関関係を把握した上で、色度xy値のどちらか一方を固定するように駆動電流Iblue,Igreenの相関関係を微調整して精度よく制御することにより、白色光9の色度(色温度)の制御性がさらに向上することがわかる。
また、上記の結果から、実施例1の液晶表示装置では、たとえば、色度xy値の変動量を所定の範囲(0.005以下)に抑制しながら、青色LED素子17の駆動電流Iblueおよび緑色LED素子18の駆動電流Igreenをパルス幅変調することにより、相対的に輝度値を振幅させることも可能である。
また、実施例1の液晶表示装置で用いたパッケージ光源8に対して上記のような制御を行ったところ、白色光9の分光スペクトルは、たとえば、図18に実線で示した曲線SP1のような分布になった。これに対し、緑色蛍光体および赤色蛍光体を青色LED素子で励起する従来の白色光源における白色光の分光スペクトルは、たとえば、図18に点線で示した曲線SP2のような分布になる。
このように、実施例1の液晶表示装置で用いるパッケージ光源8は、緑色蛍光体および赤色蛍光体を青色LED素子で励起する従来の白色光源とは異なり、緑色LED素子により色純度の高いスペクトルが実現されている。さらに、図18に示した分光スペクトル分布から、実施例1の液晶表示装置で用いるパッケージ光源8は、カラーフィルタの透過スペクトルに対応し、RGBカラーフィルタのクロスする波長域ではスペクトル強度が低く抑えられ分離していることも見て取れる。これは、RGBカラーフィルタに対し光利用効率が高いことを示し、液晶表示パネル1に対しバックライト光源として有効に作用することを意味する。このことは、バックライト光源がRGBカラーフィルタと液晶表示パネル1を通しても色再現を高く反映させることができることを示唆する。
またさらに、本願発明者らが、バックライト光源としてパッケージ光源8を用いた場合の、RGBカラーフィルタと液晶表示パネル1を透過した光の色再現範囲を調べたところ、たとえば、図19に示すような結果が得られた。なお、図19のxy色度図において、点線で示した三角形の領域CA1は、NTSC方式の映像における色再現範囲である。
実施例1の液晶表示装置における色再現範囲は、図19に実線の三角形で示した範囲CA2であり、NTSC比で約83%であることがわかった。これに対し、緑色蛍光体および赤色蛍光体を青色LED素子で励起する従来の白色光源では、色再現範囲がNTSC比で78%までである。したがって、実施例1の液晶表示装置は、従来の液晶表示装置に比べて、約5%は色再現範囲を拡大できていることになる。
以上説明したように、実施例1の液晶表示装置は、青色LED素子17および緑色LED素子18の電流特性を反映した制御データをルックアップテーブル14に登録し、当該ルックアップデータ14に基づいて青色LED素子17の駆動電流Iblueおよび緑色LED素子18の駆動電流Igreenを制御することで、白色光9の色度および輝度を精度よく制御できる。
また、実施例1の液晶表示装置は、従来の液晶表示装置に比べて色再現範囲を拡大できる
図20および図21は、実施例1の液晶表示装置におけるバックライト光源モジュールの具体例を説明するための模式回路図である。
図20は、図11に示した接続方法を適用した場合のバックライト光源モジュールの回路構成の一例を示す模式回路図である。図21は、図12に示した接続方法を適用した場合のバックライト光源モジュールの回路構成の一例を示す模式回路図である。
実施例1の液晶表示装置におけるバックライト光源モジュール2は、たとえば、図1および図2に示したように、複数のパッケージ光源8がマトリクス状に配置されている。このとき、バックライト光源モジュール2から液晶表示パネル1に照射される面状光線の面輝度は、表示領域DAの全体における面輝度が均一になるように制御するだけでなく、たとえば、エリア分割制御またはローカルディミングと呼ばれる制御方法のように、表示領域DAを複数の小領域に分割して小領域毎に独立して制御することもできる。
表示領域DAを複数の小領域に分割し、バックライト光源モジュール2から液晶表示パネル1に照射される面状光線の面輝度を小領域毎に制御する場合、バックライト光源モジュール2の回路構成は、たとえば、図20に示すような構成にする。このとき、パッケージ光源8は、たとえば、図11に示したように4個の直列に接続したパッケージ光源8を1つの光源ユニット29とし、当該光源ユニット29を配線板7の領域LA内にマトリクス状に配置する。そして、それぞれの光源ユニット29に接続しているトランジスタ25,26のゲートをフリップフロップ回路30に接続しておき、光源制御回路12からの信号が、それぞれの分割エリアに相応するトランジスタに入力されるようにしておく。このようにすると、バックライト光源モジュール2から出射する白色光9の輝度は、光源ユニット29毎に制御することができる。そのため、実施例1の液晶表示装置は、バックライト光源モジュール2の構成を、図20に示すような構成にすることで、たとえば、液晶表示パネル1に表示する映像や画像に応じて、表示領域DAのある小領域は輝度を高くし、別のある小領域は輝度を低くするという制御をすることができるようになる。
また、表示領域DAを複数の小領域に分割し、バックライト光源モジュール2から液晶表示パネル1に照射される面状光線の面輝度を小領域毎に制御する場合、バックライト光源モジュール2の回路構成は、たとえば、図21に示すような構成にしてもよい。このとき、パッケージ光源8は、たとえば、図12に示したように4個の直列に接続したパッケージ光源8を1つの光源ユニット29とし、当該光源ユニット29を配線板7の領域LAにマトリクス状に配置する。この場合も、バックライト光源モジュール2から出射する白色光9の輝度は、光源ユニット29毎に制御することができる。そのため、実施例1の液晶表示装置は、バックライト光源モジュール2の構成を、図21に示すような構成にすることで、たとえば、液晶表示パネル1に表示する映像や画像に応じて、表示領域DAのある小領域は輝度を高くし、別のある小領域は輝度を低くするという制御をすることができるようになる。
またこのとき、実施例1の液晶表示装置において各パッケージ光源8から出射する白色光は、輝度による色度x値および色度y値の変動量がそれぞれ目標の範囲(0.005以下)に収まるように制御される。そのため、実施例1の液晶表示装置では、たとえば、輝度が高い小領域における色度と、輝度が低い小領域における色度とのずれによる映像の違和感などを低減することができる。
エリア分割制御では、たとえば、第1の駆動回路10に用いるドライバICの個数とチャンネル数を対応させることにより、たとえば、光源ユニット29の数に合せて、エリアの分割数を確保することができる。これらにより、目標とする白色光の輝度と色度を制御しながら、光源ユニット29がカバーするエリアを分割して制御することが可能である。
実施例1の液晶表示装置では、上記のようにして、青色LED素子17、緑色LED素子18、およびそれらのLED素子からの光で励起される赤色蛍光体により、白色バランスのとれた白色光を生成する白色光源(パッケージ光源8)について述べており、白色光源が発した白色光9から、青色発光スペクトル、緑色発光スペクトル、および赤色蛍光スペクトルを抽出し、映像信号のRGB色と対応する画素のバックライト光とすることができる。すなわち、液晶表示パネル1の各液晶画素(画素)が有する薄膜トランジスタ(TFT素子)の電圧駆動を用いて、青色、緑色、および赤色の各色のカラーフィルタに相応する液晶画素の透過率を開閉調整することによって、バックライト光源モジュール2から出射される、青色LED素子17の発光スペクトル、緑色LED素子18の発光スペクトル、および赤色蛍光体の蛍光スペクトルを混合した、図18に示すような白色光スペクトルから、上記RGB色スペクトルをそれぞれ分離独立して、液晶表示パネル1から取り出すことができる。これにより、実施例1の液晶表示装置は、青色、緑色、および赤色のバックライト光を対応する各RGB色のカラーフィルタから抽出する構成ができ、映像信号の色を忠実に再現することが可能になる。
実施例1では、液晶表示装置に用いるバックライト光源モジュール2と光源制御回路12との構成について提案説明した。実施例1の構成では、バックライト光源モジュール2に必要とされる、白色光9の輝度や色度の目標値を達成できるだけでなく、電流変化によって変動する輝度や色度を制御することにより、分布を抑制し光学的な均一性を確保できる。また、このような構成は、大型テレビ用の液晶表示装置に適用可能であるばかりではなく、たとえば、ノートブック型パーソナルコンピュータ用や車載カーナビゲーション用、あるいは携帯電話端末用などの中型または小型サイズの液晶表示装置にも適用可能である。またさらに、実施例1の液晶表示装置に用いているバックライト光源モジュール2は、駆動条件を制御することによって、白色光9の色度を調整することができ、白色補正バランスをとることが可能であり、用途に応じた所定の白色補正バランスをとった面状光線を提供することができる。そのため、実施例1のバックライト光源モジュール2および光源制御回路12の構成は、液晶表示装置のバックライトに限らず、たとえば、室内照明や屋外照明、X線写真のフィルムの観察に用いるライトボックスなどの面発光型の照明装置にも適用できる。
実施例1の液晶表示装置では、青色LED素子17に加える駆動電流Iblueと緑色LED素子18に加える駆動電流Igreenとの相関関係をあらかじめ調べ、その相関関係をルックアップテーブル14に登録しておくことで、パッケージ光源8から出射する白色光9の色度(色温度)の、輝度による変動幅を抑制している。
このとき、実施例1の液晶表示装置では、たとえば、ある大きさの駆動電流Iblueを加えたときの青色LED素子17の光量、およびある大きさの駆動電流Igreenを加えたときの緑色LED素子18の光量が、それぞれ、常に同じ光量であることを想定している。
しかしながら、青色LED素子17および緑色LED素子18は、それぞれ、温度により発光効率が変化し、駆動電流Iblue,Igreenが一定であっても、温度が高くなるほど光量が低下するのが一般的である。
そこで、実施例2の液晶表示装置では、青色LED素子17および緑色LED素子18の光量の温度依存性も考慮した駆動電流Iblue,Igreenの相関関係に基づいて、各パッケージ光源8に加える駆動電流Iblue,Igreenを制御する。
図22は、本発明による実施例2の液晶表示装置の概略構成の一例を示す模式ブロック図である。
実施例2の液晶表示装置は、たとえば、図22に示すように、液晶表示パネル1、パッケージ光源8がマトリクス状に配置されたバックライト光源モジュール2、第1の駆動回路10、第2の駆動回路11、ルックアップテーブル14’を有する光源制御回路12、主制御回路13、および光源温度測定手段31を有する。なお、実施例2の液晶表示装置において、実施例1と異なるのは、主として、光源温度測定手段31を有する点と、ルックアップテーブル14’に登録する相関関係のデータの構成および光源制御回路12における駆動電流Iblue,Igreenの制御方法である。
実施例2の液晶表示装置では、バックライト光源モジュール2を動作させているときに、たとえば、光源温度測定手段31でパッケージ光源8の温度を測定し、その温度データを光源制御回路12にフィードバックする。このとき、光源制御回路12のルックアップテーブル14’には、前述のように、青色LED素子17および緑色LED素子18の光量の温度依存性も考慮した駆動電流Iblue,Igreenの相関関係を登録しておく。そして、光源制御回路12は、たとえば、パッケージ光源8の温度データおよびルックアップテーブル14’に登録された相関関係に基づいて、各LED素子に加える駆動電流Iblue,Igreenを生成する。
図23乃至図26は、実施例2の液晶表示装置におけるパッケージ光源の接続方法の例を説明するための模式回路図である。
図23は、実施例2の液晶表示装置におけるパッケージ光源の接続方法の第1の例を示す模式回路図である。図24は、実施例2の液晶表示装置におけるパッケージ光源の接続方法の第2の例を示す模式回路図である。図25は、実施例2の液晶表示装置におけるパッケージ光源の接続方法の第3の例を示す模式回路図である。図26は、実施例2の液晶表示装置におけるパッケージ光源の接続方法の第4の例を示す模式回路図である。
実施例2の液晶表示装置では、青色LED素子17および緑色LED素子18の光量の温度変化による白色光9の色度(色温度)および輝度の変動を抑制するために、たとえば、図23に示すように、青色LED素子17とトランジスタ25との間および緑色LED素子18とトランジスタ26との間に、それぞれ、ツェナーダイオード32,33を接続する。このとき、青色LED素子17とトランジスタ25との間に接続するツェナーダイオード32は、たとえば、青色LED素子17の光量の温度変化を補償するような温度係数と抵抗を有する仕様に合う特性、すなわち、温度に応じて青色LED17を流れる電流の大きさが所定の変化をする特性のものを選択する。同様に、緑色LED素子18とトランジスタ26との間に接続するツェナーダイオード33は、たとえば、緑色LED素子18の光量の温度変化を補償するような温度係数と抵抗を有する仕様に合う特性のものを選択する。すなわち、実施例2の液晶表示装置では、ツェナーダイオード32,33を光源温度測定手段31として機能させる。
このようにすると、光源制御回路12は、図7および図8に示したような関係に基づいて、青色LED素子17の駆動電流Iblueと緑色LED18の駆動電流Igreenとを生成し、各LED素子17,18に供給することで、温度変化による白色光9の色度および輝度の変動を抑制することができる。
また、実施例2の液晶表示装置では、青色LED素子17に加える駆動電流Iblueと緑色LED素子18に加える駆動電流Igreenとを独立して制御することができればよい。したがって、パッケージ光源8と光源制御回路12とを接続するときには、たとえば、図23に示すように、青色LED素子17に接続しているツェナーダイオード32と緑色LED素子18に接続しているツェナーダイオード33を、抵抗27を介して1つのトランジスタ28のソース(またはドレイン)に接続してもよい。
この場合、青色LED素子17および緑色LED素子18は、1つのトランジスタ28により駆動するが、青色LED素子17側の抵抗23と緑色LED素子18側の抵抗24との比率により、各LED素子17,18に注入される電流を相関する比率に制御することができる。そのため、光制御回路12は、青色LED素子17と緑色LED素子18との電流制御を独立して行うことができ、図24に示した接続方法と同様に、温度変化による白色光9の色度および輝度の変動を抑制することができる。
また、図23および図24に示した例は、複数のパッケージ光源8に加える駆動電流Iblue,Igreenを、パッケージ光源8毎に独立して制御する場合の接続方法の一例である。しかしながら、実施例2の液晶表示装置の場合も、配線板7に搭載されるパッケージ光源8の数が多いので、駆動電流Iblue,Igreenを、パッケージ光源8毎に独立して制御するのは効率が悪い。
したがって、実施例2の液晶表示装置において、パッケージ光源8と光源制御回路12とを接続するときには、たとえば、図25に示すように、4個のパッケージ光源8を直列に接続し、それらの1つのパッケージ光源(光源ユニット)と見なして光源制御回路12と接続してもよい。このとき、4個のパッケージ光源8は、青色LED素子17同士を直列に接続し、緑色LED素子18同士を直列に接続する。そして、青色LED素子17および緑色LED素子18に、それぞれ、独立した抵抗23,24、ツェナーダイオード32,33、およびトランジスタ25,26を接続する。このようにすると、光源制御回路12は、4個の青色LED素子17に加える駆動電流Iblueの大きさと、4個の緑色LED素子18に加える駆動電流Igreenの大きさとを独立して制御できる。そのため、光源制御回路12は、図7および図8に示したような関係に基づいて、青色LED素子17の駆動電流Iblueと緑色LED18の駆動電流Igreenとを生成し、各LED素子17,18に供給することで、温度変化による白色光9の色度および輝度の変動を抑制することができる。
また、実施例2の液晶表示装置において、4個のパッケージ光源8からなる光源ユニットと光源制御回路12とを接続するときには、たとえば、図26に示すように、青色LED素子17に接続されたツェナーダイオード32および緑色LED素子18に接続されたツェナーダイオード33を、抵抗27を介して1つのトランジスタ28のソース(またはドレイン)に接続してもよい。この場合も、光制御回路12は、図25に示した接続方法と同様に、温度変化による白色光9の色度および輝度の変動を抑制することができる。
なお、複数個のパッケージ光源8を直列に接続する場合、接続するパッケージ光源8の個数は、図25および図26に示したような4個に限らず、別の個数でもよいことはもちろんである。
また、実施例2の液晶表示装置では、複数個のパッケージ光源8を直列に接続する代わりに、1つの基材に青色LED素子16および緑色LED素子17の組が複数組搭載されているパッケージ光源8を用いてもよいことはもちろんである。
図27乃至図31は、実施例2の液晶表示装置の作用効果を説明するための模式図である。
図27は、パッケージ光源に定電流を加えたときの温度と光出力の相対値との関係の一例を示す模式グラフ図である。図28は、LED素子の駆動電流と白色光の色度x値との関係を温度毎に調べた結果の一例を示す模式グラフ図である。図29は、実施例2の液晶表示装置におけるパッケージ光源の温度と光出力の相対値との関係の一例を示す模式グラフ図である。図30は、実施例2の液晶表示装置におけるパッケージ光源の温度と白色光の色度x値との関係の一例を示す模式グラフ図である。図31は、実施例2の液晶表示装置におけるパッケージ光源の温度と白色光の色度y値との関係の一例を示す模式グラフ図である。
実施例2の液晶表示装置に用いるパッケージ光源8は、図3および図4に示したような構成である。このようなパッケージ光源8に所定の駆動電流Iblue,Igreenを加えたときのパッケージ光源8の温度と光出力との関係は、たとえば、図27に示したような関係になる。なお、図27には、室温25℃でパッケージ光源8の点灯を開始し、開始時の光出力を1としたときの各温度における光出力を示している。
このように、パッケージ光源8を定電流で駆動させると、温度が上昇するにつれて光出力が低下し、パッケージ光源8の温度が80℃になると、光出力は約6%低下する。
また、パッケージ光源8の温度を一定に保った状態で駆動電流Iblue,Igreenを変えると、白色光9の色度x値は、たとえば、図28に示すような変化をする。なお、図28には、温度を25℃、35℃、45℃、55℃、65℃、75℃、および80℃に保ったときの、それぞれの温度における駆動電流Iblueと白色光9の色度x値との関係を示している。またこのとき、緑色LED素子18に加える駆動電流Igreenは、たとえば、図7の関係に基づき、白色光9の色度y値がほぼ0.2に固定されるように制御している。
このように、パッケージ光源8の温度変化を考慮すると、駆動電流Iblue,Igreenに依存した白色光9の色度x値の変動幅は0.006になる。そのため、実施例1の液晶表示装置の場合は、たとえば、使用時間、すなわちパッケージ光源8の点灯時間が長くなり、温度が上昇すると、駆動電流Iblue,Igreenに依存した白色光9の色度の変動量が目標としている範囲よりも大きくなってしまう。
これに対し、実施例2の液晶表示装置のように、青色LED素子17および緑色LED素子18のそれぞれにツェナーダイオード32,33を接続した場合、温度と光出力との関係は、たとえば、図29に示したような関係になる。なお、図29には、ツェナーダイオード32,33を接続した場合の関係を黒塗りの菱形印で示しており、接続していない場合の関係を白抜きの菱形印で示している。
このように、実施例2の液晶表示装置は、パッケージ光源8を定電流で駆動させたときの白色光9の光出力の温度変化を抑制することができる。
また、実施例2の液晶表示装置では、パッケージ光源8を定電流で駆動させたときの温度と白色光9の色度x値との関係が、たとえば、図30に示したような関係になる。なお、図30には、ツェナーダイオードを接続した場合の関係を黒塗りの菱形印で示しており、接続していない場合の関係を白抜きの菱形印で示している。
またこのとき、実施例2の液晶表示装置では、パッケージ光源8を定電流で駆動させたときの温度と白色光9の色度y値との関係が、たとえば、図31に示したような関係になる。なお、図31には、ツェナーダイオード32,33を接続した場合の関係を黒塗りの菱形印で示しており、接続していない場合の関係を白抜きの菱形印で示している。
このように、実施例2の液晶表示装置は、パッケージ光源8を定電流で駆動させたときに白色光9の色度x値が一定である温度範囲が、実施例1の液晶表示装置に場合に比べて広くなる。また、実施例2の液晶表示装置は、パッケージ光源8を定電流で駆動させたときの、温度変化による白色光9の色度y値の変動量が、実施例1の液晶表示装置に比べて狭くなる。
したがって、実施例2の液晶表示装置は、白色光9の色度および輝度を、実施例1の液晶表示装置よりもさらに精度よく制御することができる。
以上説明したように、実施例2の液晶表示装置は、パッケージ光源8のLED素子17,18にツェナーダイオード32,33を接続し、その状態での青色LED素子17および緑色LED素子18の電流特性を反映した制御データに基づいて青色LED素子17の駆動電流Iblueおよび緑色LED素子18の駆動電流Igreenを制御することで、白色光9の色度および輝度をさらに精度よく制御できる。
図33および図34は、実施例2の液晶表示装置におけるバックライト光源モジュールの具体例を説明するための模式回路図である。
図33は、図25に示した接続方法を適用した場合のバックライト光源モジュールの回路構成の一例を示す模式回路図である。図34は、図26に示した接続方法を適用した場合のバックライト光源モジュールの回路構成の一例を示す模式回路図である。
実施例2の液晶表示装置におけるバックライト光源モジュール2は、たとえば、図22に示したように、複数のパッケージ光源8がマトリクス状に配置されている。このとき、バックライト光源モジュール2から液晶表示パネル1に照射される面状光線の面輝度は、表示領域DAの全体における面輝度が均一になるように制御するだけでなく、たとえば、エリア分割制御またはローカルディミングと呼ばれる制御方法のように、表示領域DAを複数の小領域に分割して小領域毎に独立して制御することもできる。
表示領域DAを複数の小領域に分割し、バックライト光源モジュール2から液晶表示パネル1に照射される面状光線の面輝度を小領域毎に制御する場合、バックライト光源モジュール2の回路構成は、たとえば、図32に示すような構成にする。このとき、パッケージ光源8は、たとえば、図25に示したように4個の直列に接続したパッケージ光源8を1つの光源ユニット29とし、当該光源ユニット29を配線板の領域LA内にマトリクス状に配置する。そして、それぞれの光源ユニット29に接続しているトランジスタ25,26のゲートをフリップフロップ回路30に接続しておき、光源制御回路12からの信号が、それぞれの分割エリアに相応するトランジスタに入力されるようにしておく。このようにすると、バックライト光源モジュール2から出射する白色光9の輝度は、光源ユニット29毎に制御することができる。そのため、実施例2の液晶表示装置は、バックライト光源モジュール2の構成を、図32に示すような構成にすることで、たとえば、液晶表示パネル1に表示する映像や画像に応じて、表示領域DAのある小領域は輝度を高くし、別のある小領域は輝度を低くするという制御をすることができるようになる。
また、表示領域DAを複数の小領域に分割し、バックライト光源モジュール2から液晶表示パネル1に照射される面状光線の面輝度を小領域毎に制御する場合、バックライト光源モジュール2の回路構成は、たとえば、図33に示すような構成にしてもよい。このとき、パッケージ光源8は、たとえば、図26に示したように4個の直列に接続したパッケージ光源8を1つの光源ユニット29とし、当該光源ユニット29を配線板7の領域LA内にマトリクス状に配置する。この場合も、バックライト光源モジュール2から出射する白色光9の輝度は、光源ユニット29毎に制御することができる。そのため、実施例1の液晶表示装置は、バックライト光源モジュール2の構成を、図33に示すような構成にすることで、たとえば、液晶表示パネル1に表示する映像や画像に応じて、表示領域DAのある小領域は輝度を高くし、別のある小領域は輝度を低くするという制御をすることができるようになる。
またこのとき、実施例2の液晶表示装置において各パッケージ光源8から出射する白色光9の色度は、加える駆動電流の大きさおよび温度変化による変動量が目標の範囲(0.005以下)に収まるように制御される。そのため、実施例2の液晶表示装置では、たとえば、輝度が高い小領域における色度と、輝度が低い小領域における色度とのずれによる映像の違和感などを低減することができる。
エリア分割制御では、たとえば、第1の駆動回路10に用いるドライバICの個数とチャンネル数を対応させることにより、たとえば、光源ユニットの数に合せて、エリアの分割数を確保することができる。これらにより、目標とする白色光の輝度と色度を制御しながら、光源ユニットがカバーするエリアを分割して制御することが可能である。
実施例2では、液晶表示装置に用いるバックライト光源モジュール2と光源制御回路12との構成について提案説明した。実施例2の構成では、バックライト光源モジュール2に必要とされる、白色光9輝度や色度の目標値を達成できるだけでなく、電流変化によって変動する輝度や色度を制御することにより、分布を抑制し光学的な均一性を確保できる。また、このような構成は、大型テレビ用の液晶表示装置に適用可能であるばかりではなく、たとえば、ノートブック型パーソナルコンピュータ用や車載カーナビゲーション用、あるいは携帯電話端末用などの中型または小型サイズの液晶表示装置にも適用可能である。またさらに、実施例2の液晶表示装置に用いているバックライト光源モジュール2は、駆動条件を制御することによって、白色光9の色度を調整することができ、白色補正バランスをとることが可能であり、用途に応じた所定の白色補正バランスをとった面状光線を提供することができる。そのため、実施例2のバックライト光源モジュール2および光源制御回路12の構成は、液晶表示装置のバックライトに限らず、たとえば、室内照明や屋外照明、X線写真のフィルムの観察に用いるライトボックスなどの面発光型の照明装置にも適用できる。
また、実施例2では、ツェナーダイオード32,33を用いて、青色LED素子17および緑色LED素子18の光量の温度変化を抑制しており、ツェナーダイオード32,33が光源温度測定手段31として機能している。しかしながら、実施例2の液晶表示装置では、たとえば、各LED素子17,18の光量の電流依存性および温度依存性に関するデータをルックアップテーブル14’に登録しておき、パッケージ光源8の温度に合わせた駆動電流Iblue,Igreenを生成することができればよい。そのため、光源温度測定手段31は、上記のツェナーダイオード32,33に限らず、別の温度センサなどでもよい。
以上、本発明を、前記実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々変更可能であることはもちろんである。
たとえば、実施例1および実施例2では、青色LED素子17、緑色LED素子18、および赤色蛍光体を有するパッケージ光源8を用いた場合を挙げた。しかしながら、本発明は、これに限らず、たとえば、青色LED素子、赤色LED素子、および緑色蛍光体を有するパッケージ光源、または緑色LED素子、赤色LED素子、および青色蛍光体を有するパッケージ光源などを用いる場合にも適用できることはもちろんである。
また、実施例1および実施例2では、青色LED素子17および緑色LED素子18を有するパッケージ光源8を用いた場合を挙げた。しかしながら、本発明は、これに限らず、たとえば、青色および緑色の半導体レーザダイオードを有するパッケージ光源を用いた場合にも適用できることはもちろんである。
また、実施例1および実施例2では、液晶表示パネル1の表示領域DAの後方にパッケージ光源8が配置されている、いわゆる直下型のバックライトユニットを挙げている。しかしながら、本発明は、これに限らず、導光板を用いて、複数のパッケージ光源8から出射した光を面状光線に変換する導光板方式(エッジライト方式ということもある)のバックライトにも適用できることはもちろんである。
本明細書の実施例1および実施例2では、液晶表示装置のバックライトに本発明を適用した場合を挙げた。しかしながら、本発明は、これに限らず、たとえば、前述の照明装置やライトボックスのように、パッケージ光源8から出射する白色光9の輝度を段階的に調整することが可能であり、かつ、輝度による色度(色温度)の変動量を一定の範囲に抑制することが望まれる面発光型の照明装置にも適用できることはもちろんである。
1 液晶表示パネル
2 バックライト光源モジュール
3 光拡散板
4 光拡散フィルム
5 プリズムシート
6 偏光反射シート
7 配線板
8 パッケージ光源
9 白色光
10 第1の駆動回路
11 第2の駆動回路
12 光源制御回路
13 主制御回路
14 ルックアップテーブル
15 基材
16a,16b,16c,16d 配線
17 青色LED素子
18 緑色LED素子
19 ダイボンド材
20a,20b,20c,20d ボンディングワイヤ
21 リフレクタ
22 封止樹脂
23,24,27 抵抗
25,26,28 トランジスタ
29 光源ユニット
30 フリップフロップ回路
31 光源温度測定手段
32,33 ツェナーダイオード

Claims (11)

  1. 液晶表示パネルと、
    基材と、
    前記基材上に形成された青色LED素子および緑色LED素子と、
    前記青色LED素子および前記緑色LED素子を封止する樹脂と、
    前記青色LED素子および前記緑色LED素子を制御する光源制御回路と、を有し、
    前記樹脂は、赤色蛍光体を含有し、
    前記青色LED素子からの出射光、前記緑色LED素子からの出射光、およびそれらの出射光で赤色蛍光体を励起して得られる放射光を混合した白色光を前記液晶表示パネルに照射する液晶表示装置であって、
    前記樹脂に含有させる前記赤色蛍光体の含有量により、前記青色LED素子からの出射光および当該出射光で赤色蛍光体を励起して得られる放射光を混合した第1の光の色度座標x値と、前記緑色LED素子からの出射光および当該出射光で赤色蛍光体を励起して得られる放射光を混合した第2の光の色度座標x値とを、それぞれ、前記樹脂から出射する前記白色光の輝度を変化させたときの当該白色光の色度座標x値の変動量が0.005以下に収まるように合わせるとともに、
    前記光源制御回路により前記青色LED素子からの出射光の光量および前記緑色LED素子からの出射光の光量を制御して、前記樹脂から出射する前記白色光の色度座標y値を当該白色光の輝度を変化させたときの当該色度座標y値の変動量が0.005以下に収まるように合わせることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記光源制御回路は、あらかじめ用意された前記青色LED素子からの出射光の光量、前記緑色LED素子からの出射光の光量、および前記樹脂から出射する白色光の輝度の関係を示したデータを有し、当該データに基づいた電流制御または電圧制御により、前記青色LED素子からの出射光の光量および緑色LED素子からの出射光の光量を制御することを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記光源制御回路は、前記青色LED素子および前記緑色LED素子の温度に応じて、前記青色LED素子および前記緑色LED素子に加える電流または電圧の大きさを制御する手段を有することを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  4. 前記青色LED素子および前記緑色LED素子に加える電流または電圧の大きさを制御する前記手段は、前記青色LED素子および前記緑色LED素子のそれぞれに接続されたツェナーダイオードであることを特徴とする請求項3に記載の液晶表示装置。
  5. 前記赤色蛍光体は、蛍光活性物としてユーロピウム(Eu)イオンを有することを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  6. 前記液晶表示パネルは、薄膜トランジスタを有する液晶画素がマトリクス状に配置されており、
    前記薄膜トランジスタの電圧駆動により、青色、緑色、および赤色の各色に相当するカラーフィルタ対応の前記液晶画素の透過率を開閉調整し、前記青色LED素子の発光スペクトル、緑色LED素子の発光スペクトル、および前記赤色蛍光体の蛍光スペクトルをそれぞれ分離独立して前記液晶表示パネルから取り出すことにより、青色、緑色、および赤色のバックライト光を抽出する構成を有することを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  7. 前記光源制御回路は、前記青色LED素子からの出射光の光量と前記緑色LED素子からの出射光の光量とを独立して制御することを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  8. 前記光源制御回路は、前記青色LED素子からの出射光の光量および前記緑色LED素子からの出射光の光量を単一に制御することを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  9. 前記青色LED素子および前記緑色LED素子は、前記液晶表示パネルの表示領域の背面側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  10. 前記白色光の色度座標は、色温度が15000K以上20000K以下の範囲であることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  11. 基材と、
    前記基材上に形成された青色LED素子および緑色LED素子と、
    前記青色LED素子および前記緑色LED素子を封止する樹脂と、
    前記青色LED素子および前記緑色LED素子を制御する光源制御回路と、を有し、
    前記樹脂は、赤色蛍光体を含有し、
    前記青色LED素子からの出射光、前記緑色LED素子からの出射光、およびそれらの出射光で赤色蛍光体を励起して得られる放射光を混合した白色光を出射する照明装置であって、
    前記樹脂に含有させる前記赤色蛍光体の含有量により、前記青色LED素子からの出射光および当該出射光で赤色蛍光体を励起して得られる放射光を混合した第1の光の色度座標x値と、前記緑色LED素子からの出射光および当該出射光で赤色蛍光体を励起して得られる放射光を混合した第2の光の色度座標x値とを、それぞれ、前記樹脂から出射する前記白色光の輝度を変化させたときの当該白色光の色度座標x値の変動量が0.005以下に収まるように合わせるとともに、
    前記光源制御回路により前記青色LED素子からの出射光の光量および前記緑色LED素子からの出射光の光量を制御して、前記樹脂から出射する前記白色光の色度座標y値を当該白色光の輝度を変化させたときの当該色度座標y値の変動量が0.005以下に収まるように合わせることを特徴とする照明装置。
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