JP5366613B2 - 非水電解液二次電池 - Google Patents

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Description

この発明は、正負の少なくとも一方の電極材料に、一次粒子の粒径が1μm以下であり、その表面に導電物質の被覆層が形成された活物質が用いられている非水電解液二次電池の改良技術に関する。
ノートブック型パーソナルコンピュータ(ノートPC)や電動工具などの電源として、非水電解液二次電池が多用されている。図1は、一般的に「リチウムイオン二次電池」と呼称されている非水電解液二次電池の蓄電素子の外観を示す透視図であり、図2は図1中のa−a線矢視断面図である。これらの図に示すように、蓄電素子1は、「ラミネート型」であり、シート状の集電体12上に、リチウムイオンを可逆的に吸蔵・放出可能な正極用電極材11が塗布されたシート状の正極10と、同じくシート状の集電体22上にリチウムイオンの吸蔵・放出可能な負極用電極材21が塗布されたシート状の負極20とを備えている。正極10と負極20とは、セパレータ50を介して対向配置され、それによって1単位の発電要素60aが形成されている。そして、少なくとも1単位以上の発電要素60aがさらに積層されて電極積層体60が形成される。
正極10と負極20の個々の集電体(12,22)には、電力を入出力するためのタブ40が取り付けられている。タブ40は、正極10同士、及び負極20同士でそれぞれ、積層された状態で超音波溶接などによって接続されている。そして、電極積層体60を袋状のラミネートフィルムからなる外装体30内に収納しつつ、タブ40をその外装体30の袋の外部に導出するとともに、外装体30の中にリチウム塩を含む電解液を充填してラミネートフィルムを密封封止することで、ラミネート型の非水電解液二次電池の蓄電素子1が完成する。
なお、上記1単位の発電要素60aを円筒、もしくは角筒状に巻回し、その筒状の発電要素を筒状の電池缶に挿入した構造を有する非水電解液二次電池もある。本発明は、これらのような非水電解液二次電池を対象としている。
非水電解液二次電池の蓄電素子をなす主要構成要素であるシート状電極は、正極を例に挙げると、次の手順で製造される。まず、正極活物質となる遷移金属とリチウムの複合化合物(例えば、コバルト酸リチウムやリン酸鉄リチウム等)を粉末状にしたのち、その粉末状活物質とアセチレンブラックなどの導電材との混合物にバインダを加えて攪拌し、スラリー状の正極用電極材を生成する。つぎに、そのスラリー状の電極材を金属箔などのシート状集電体状に塗工する。そして、塗工した電極材を乾燥させた後、圧延してシート状電極を完成させる。
ここで、近年にあっては、非水電解液二次電池は、上述したノートPCやパーソナルコンピュータや電動工具などの電源だけではなく、ハイブリッド自動車(HV)や電気自動車(EV)などの電源、あるいは定置用大型電源などの高出力型の電源としても期待されている。そして、このような高出力化への要求に応えるための技術として、電極用の活物質の粒径を1μm以下の「ナノ粒子」に微粒子化して活物質の総表面積を増加させるとともに、その微粒子化した活物質の表面に導電物質の被覆層を形成して導電性を確保するという手法が開発されている。
即ち、当該手法は、一次粒子の粒径が数十〜100nm程である活物質の表面に、炭素等の導電物質からなる導電性の被覆層を形成するものであり、一次粒子の導電性の向上と、粒子間の接触抵抗の低減化とを図り得、もってリチウム二次電池の高出力化に寄与し得るとされている。
しかしながら、上記の一次粒子表面を炭素等の導電物質で被覆した活物質を電極材料として用いてリチウム二次電池を作製してみても、理論容量に相当する容量は得られず、その結果エネルギー密度も低く、しかも充放電サイクル特性についても芳しくなく、更なる改善が望まれていた。
そこで、本発明者等は種々の実験を行って鋭意研究を進め、考察を重ねたところ、一次粒子の表面を炭素等の導電物質で被覆すると、導電性の可及的な改善が図れて電極の抵抗を下げ得るものの、逆に当該導電物質の被覆層がリチウムイオンの活物質内への出入りを阻む障壁となってしまい、これに起因してリチウム二次電池の高エネルギー密度化と高出力密度化、並びに充放電サイクル特性の向上が阻害されてしまうという知見を得るに至った。
本発明は上記の様な知見に基づいて創案されたものであり、その目的は、電極用の活物質の粒径を1μm以下の「ナノ粒子」に微粒子化して活物質の総表面積を増加させるとともに、その微粒子化した活物質の表面に導電物質の被覆層を形成して導電性を向上させた非水電解液二次電池において、その高エネルギー密度化と高出力密度化とを図ることにある。
上記目的を達成するために本発明では、シート状の正極と負極とがセパレータを介して対向配置されてなる発電要素をリチウム塩を含む電解液とともに密封封止してなる非水電解二次電池において、正負の少なくとも一方の電極材料は電極活物質と導電材とを含み、その電極活物質の粒径は1μm以下の一次粒子でその表面には導電物質の被覆層が形成され、かつ該被覆層には初期充放電サイクルにおける予備充放電処理に伴う体積膨張・収縮によって欠損部が形成されていることを特徴とする。
また、前記電極活物質は正極に設けられたリチウム複合化合物であり、その結晶構造がオリビン型またはスピネル型のいずれかであることが望ましい。
なお、上記リチウム複合化合物をLiFePOとすれば、材料が安価で安定供給が見込まれるため、非水電解液二次電池の蓄電素子を安価に提供することが期待できる。
本発明に係る非水電解液二次電池によれば、電極材料として用いられた活物質の一次粒子表面を被覆する導電物質の被覆層に、充放電処理に伴う体積膨張・収縮によって欠損部を形成したので、当該欠損部から電解液が浸透し易くなり、電解液と活物質との接触性が向上する。これ故、導電物質の被覆層によるリチウムイオンの活物質に対する拡散抵抗が減少し、もって充放電時のリチウムイオン拡散が円滑になって、リチウムイオン伝導率が向上し、エネルギー密度の向上、サイクル特性の改善、高出力化が可及的に図れるようになる。
従来例と本発明とに共通する非水電解液二次電池の蓄電素子構造を示す透視斜視図図である。 図1中のa−a線矢視断面図である。
===非水電解液二次電池の構造===
本発明におけるこの実施例に係る非水電解液二次電池の構造は、基本的には図1と図2とによって示した従来の非水電解液二次電池と同じである。しかし、本発明では、非水電解液二次電池の組み立て完了後に、その正極側のシート状電極10に用いられているリチウム複合化合物の一次粒子表面を被覆している導電性被覆層に欠損部を生じさせる処理を施し、これにより非水電解液二次電池の蓄電素子1の高出力化を達成している。以下、本実施例における非水電解液二次電池の蓄電素子1の具体的な構成について説明する。
===正極活物質について===
非水電解液二次電池にあっては、一般的にその正極に用いられる活物質としては、ニッケル酸リチウム(LiNiO)、コバルト酸リチウム(LiCoO)、マンガン酸リチウム(LiMn)などがよく知られているが、現在では、LiNiOよりも安全で、LiMnよりも容量特性に優れていることから、LiCoOが採用される場合が多い。
しかし、本実施例では、上記の一般的な正極活物質ではなく、リン酸鉄リチウム(LiFePO)を採用している。このLiFePOは、LiCoOのように、高価なコバルトを含まず、安価で安定供給が見込まれる鉄を含んでいる。また、安全性も高い。現在の環境問題や将来の化石燃料の枯渇などを考えると、非水電解液二次電池の蓄電素子を安定して大量生産することが必要不可欠となり、そのためにもこのLiFePOを正極活物質に採用する意義は大きい。
LiFePOは、上述した利点がある一方で、導電率が他の正極活物質よりも低いという欠点がある。そのために、このLiFePOに対する微粒子化への要求は、他の正極活物質よりも大きい。そして、このLiFePOにおいて微粒子化に関わる問題が解決されれば、他の正極活物質にもその解決方法を適用することが可能となる。このような観点からも、本発明の実施例に係る非水電解液二次電池における蓄電素子の正極活物質としてこのLiFePOを選択した。ここで、本発明はLiFePO等のリチウム複合化合物にあって、特に、オリビン型あるいはスピネル型の結晶構造を有したものに対して適用するとより好適である。
===正極活物質の製造方法===
まず、シート状の正極を製造するのに先立って、正極活物質自体を製造する。本実施例では、以下のA〜Eの工程手順で正極活物質を製造した。
(A)シュウ酸鉄二水和物(FeC・2HO)、リン酸二水素アンモニウム(NHPO)、および炭酸リチウム(LiCO)を所定のモル比となるように混合する。
(B)2−プロパノールを溶媒としてボールミルで、上記(A)で得た混合物を10時間粉砕しながら混合する。
(C)上記(B)で粉砕混合したものを真空乾燥して上記溶媒を除去して前駆体を得る。
(D)上記前駆体をアルミナ製の香鉢に入れるとともに、0.5L/minでアルゴンを流通させながら環状焼成炉で300℃、5時間の条件で、仮焼成する。
(E)上記(D)によって仮焼成した前駆体を、0.5L/minでアルゴンを流通させながら、650℃、20時間で焼成して、粒径が数十〜100nm程のLiFePOの一次粒子の表面に導電性炭素の被覆層を形成した粉末(以下、正極活物質)を合成する。
===正極の製造方法===
本実施例におけるシート状正極は、上記正極活物質と、導電材となるアセチレンブラックと、バインダ(結着剤)であるポリフッ化ビニリデンとを、それらの重量比が90:5:5となるように調整混合して、これに更にNメチルピロリドンを加えて正極スラリーとなしたものを、シート状集電体に塗布してなるものである。
即ち、上記のように調製混合したスラリー状の正極材料は、正極のシート状集電体であるアルミニウム箔12上に塗布されて乾燥される。そして、塗布面を圧延ローラーによって圧延し、さらに、集電体12にタブ40を取り付けるとシート状正極10が完成する。
===負極の製造方法===
本実施例の非水電解液蓄電素子の負極は、従来の非水電解液蓄電素子と同様にして作製されたものである。具体的には、負極活物質である黒鉛とバインダ(ポリフッ化ビニリデン)との混合物に溶剤(Nメチルピロリドン)を加えてスラリー状の負極材料とした。なお、黒鉛とバインダと溶剤の重量比は、95:3:2とした。
このようにして調製したスラリー状の負極材料は、負極のシート状集電体である銅箔22上に塗布されて乾燥される。そして、塗布面を圧延ローラーを用いて圧延し、さらに、集電タブ40を取り付けるとシート状負極20が完成する。
===組立===
次に、上述したシート状正極10とシート状負極20とを用いて、図1と図2とに示した非水電解液二次電池の蓄電素子1を組み立てる工程を説明する。
まず、シート状正極10とシート状負極20とをセパレータ50を介して対向配置して1単位の積層体60aを作製し、その積層体60aを更に所定数積層してなる電極積層体60を真空中で105℃、20時間の条件で乾燥する。
そして、シート状集電体(12,22)に取り付けられている各タブ40を、正極同士、および負極同士で接続したのち、電極積層体60をアルゴン雰囲気下のグローボックス中にて厚さ0.11mmのアルミニウムラミネートフィルムからなる外装体30の袋内に挿入する。このとき、タブ40を外装体30外に導出させる。そして、電解液を外装体30内に注入した後、ラミネートフィルムを熱圧着して封止し、最終的に図1に示した非水電解液二次電池の蓄電素子1を完成させる。なお、電解液は、エチレンカーボネートとエチルメチルカーボネートとを体積比3:7で混合した溶媒に、1モル/LのLiPF6を溶解させたものに、さらにビニレンカーボネートを加えて調製したものである。
===一次粒子被覆層の欠損部形成===
本発明に係る非水電解液二次電池にあっては、上述の様にして組み立てられた蓄電素子1に対して初期充放電サイクルにおける予備充放電を行うことで、電極の活物質の一次粒子表面に形成されている導電物質の被覆層に欠損部を生じさせるようにしている。
ここで、本実施例では、非水電解液二次電池の初期充放電サイクルにおいて、20Cの充電レートで電圧が4.5Vになるまで、1〜15分の所定時間に亘って過剰な定電流充電を行った後、20Cの放電レートで電圧が1.5Vになるまで定電流放電させる予備充放電処理を予め施すことによって、上記欠損部を生じさせている。即ち、上記のような予備充放電処理を行うと、正極活物質のLiFePOからなるリチウム複合化合物は、その充放電に伴って体積が膨張・収縮し、その体積変化によって当該リチウム複合化合物の一次粒子表面に形成してある、炭素からなる導電性被覆層の一部にクラック等の欠損部が生じることになる。
そして、導電性被覆層の一部にこのような欠損部が生じると、当該欠損部を通じて電解液が被覆層の内部に浸透し易くなり、電解液と活物質との接触性が向上する。これ故、導電物質の被覆層によるリチウムイオンの活物質に対する拡散抵抗が減少し、もって充放電時のリチウムイオン拡散が円滑になって、リチウムイオン伝導率が向上し、エネルギー密度の向上、サイクル特性の改善、高出力化が可及的に図れるようになる。
ここで、本実施例においては、組み立ての完了した非水電解二次電池の蓄電素子に対して、上記の予備充電処理を1分間行った試験体1と、3分間行った試験体2と、5分間行った試験体3と、10分間行った試験体4と、15分間行った試験体5との5種類を作製した。
===特性評価===
上記実施例における非水電解液二次電池の5種類の蓄電素子の容量特性を、従来の非水電解液二次電池の蓄電素子の容量特性と比較した。
ここで上記実施例の蓄電素子と従来の蓄電素子とは、正極電極における活物質の一次粒子表面に欠損部が形成されているか否かのみが異なっており、その他の負極の製造方法や組立手順等は双方ともに同一である。
<従来品の正極材料>
正極活物質(LiFePO)と導電材(アセチレンブラック)とバインダ(ポリフッ化ビニリデン)が所定の重量比となるように計量したのち、これらに増粘剤(Nメチルピロリドン)を加えて混合しながら攪拌して従来品1の正極材料を作製した。ここで、正極活物質の一次粒子の表面を被覆している導電性炭素の被覆層に対しては、これを欠損させる欠損部形成処理は行わなずに未処理とした。なお、正極活物質と導電材とバインダの重量比は、90:5:5とした。
<容量特性>
上記実施例における被覆層の欠損部形成処理が異なる試験体1〜5と、欠損部形成処理を行っていない従来品の蓄電素子との6種類の非水電解液二次電池の蓄電素子について、25℃の温度下で、0.2Cの充電レートで電圧が4.0Vとなるまで定電流充電を行った後、様々な放電レートで終止電圧が2.0Vとなるまで定電流放電を行い、各蓄電素子の充放電容量を測定した。
当該測定結果を下記の表1に示した。ここで、各蓄電素子の容量は、正負の活物質の充填量から求めた理論容量を100としたときの相対値で示している。また、表中での比率とは、理論容量を100としたときの比率を示している。
Figure 0005366613
この表1に示した結果から、本実施例の非水電解液二次電池の蓄電素子にあっては、1分間,3分間,5分間の予備充放電処理を施した試験体1〜3では、全ての放電レートにおいて、すなわち、小電流で放電しても、大電流で放電しても、ともに従来品の蓄電素子以上の高い容量を得ることができた。特に予備充放電を5分間行った試験体3の蓄電素子の容量増大効果が顕著であった。すなわち、高エネルギー密度化が達成できていることが確認できた。
また、予備充放電を10分間行った試験体4の蓄電素子は、0.2Cと0.5Cと1.0Cとの放電レートで従来品の蓄電素子よりも高い容量が得られたが、2.0C,3.0Cの放電レートでは従来品の蓄電素子の容量を下回った。さらに15分間の予備充放電を行った試験体5の蓄電素子では、0.2C放電レートでは従来品よりも高い容量が得られたが、0.5C,1.0C,2.0C,3.0Cの放電レートでは従来品の容量を下回ってしまった。すなわち、定性的に見て、放電レートが低い場合の方が容量の増大効果が顕著であった。
ここで、従来品よりも容量が低くなってしまう要因としては、導電性物質の被覆層に欠損部が大きく形成され過ぎてしまい、その結果として、導電性が損なわれて電極の抵抗が高まってしまうものと考察し得る。
===負極への応用===
上記実施例では、非水電解液二次電池において、その正極の活物質をなすリチウム複合化合物の一次粒子表面を覆う導電物質の被覆層に予備充放電処理による欠損部を生じさせて高容量・高出力化を図る場合を例示したが、本発明は負極にも及んでおり、ナノ粒子化した負極活物質の一次粒子に対して、その表面を被覆する導電物質の被膜層の一部を予備充放電処理により欠損させて、高容量・高出力化を図る場合にも適用することが可能である。
1 非水電解液二次電池の蓄電素子
10 正極
11 正極材料
12 正極側シート状集電体
20 負極
21 負極材料
22 負極側シート状集電体
30 外装体
40 タブ
50 セパレータ

Claims (2)

  1. シート状の正極と負極とがセパレータを介して対向配置されてなる発電要素を、リチウム塩を含む電解液とともに密封封止してなる非水電解液二次電池であって、
    正負の少なくとも一方の電極材料は電極活物質と導電材とを含み、その電極活物質の一次粒子の粒径は1μm以下であり、その表面には導電物質の被覆層が形成され、かつ該被覆層には初期充放電サイクルにおける予備充放電処理に伴う体積膨張・収縮によって欠損部が形成されていることを特徴とする非水電解液二次電池。
  2. 請求項1において、前記電極活物質が正極に設けられたリチウム複合化合物であり、その結晶構造がオリビン型またはスピネル型のいずれかであることを特徴とする非水電解液二次電池。
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