JP5366480B2 - 計算機システム及びそのバックアップ方法 - Google Patents

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Description

本発明は、計算機システム及びそのバックアップ方法に関し、例えば、ライトデータを格納するボリュームのバックアップを実施する計算機システムに適用して好適なものである。
従来、例えば、ストレージシステムが有する機能として、スナップショット機能やジャーナル機能が知られている。
スナップショット機能とは、ある時点(例えば、ホスト計算機からスナップショット取得要求を受けた時点)のある論理ボリュームのイメージを保持する機能である。ストレージシステムでは、定期的にスナップショット機能を実行することにより、論理ボリューム内のデータのレプリケーション(バックアップ)を間欠的に取得しておくことが可能となる。また、ストレージシステムでは、スナップショット機能を用いた場合、スナップショット取得時点の論理ボリュームをリストアすることが可能である。
ジャーナル機能とは、ホスト計算機からのライトコマンドで指定されている論理ボリュームにライトデータを書き込む場合に、そのライトデータ及びその書込みに関する制御情報を含んだデータ(ジャーナルデータ)を作成し、作成したジャーナルデータをジャーナルボリュームに保存する機能である。
特許文献1には、スナップショット機能によって取得したスナップショットに、ジャーナルボリューム内のジャーナルデータを書き込むことによって、スナップショットを作成したポイント以外のポイントにおいて実行されるリカバリ処理について開示されている。また、特許文献2には、スナップショットとジャーナルの切り替えについての開示がされている。特許文献3には、スナップショットのリストアボリュームの運用についての開示がされている。
特開2005−18738号公報 特開2007−80131号公報 特開2007−133471号公報
ところで、一般的に、バックアップサーバでは、ジャーナルデータの格納されたジャーナルボリュームをターゲットの論理ボリュームとして認識することができない。バックアップサーバが認識することができるのは、通常の論理ボリュームやそのレプリカボリュームである。ジャーナルデータの格納されたジャーナルボリュームは、ストレージシステム内でアクセスするための独自フォーマットのデータとなっている。また、従来のテープ装置は、通常、ファイル単位か論理ボリューム単位でデータを格納している。
このように、ジャーナルデータの格納されたジャーナルボリュームは、バックアップサーバが認識することができず、テープ装置に格納することができないため、大量のジャーナルデータを確保する場合には、ストレージシステム内の物理記憶デバイスの容量が不足するおそれがある。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、物理記憶デバイスの運用効率を格段的に向上させ得る計算機システム及びそのバックアップ方法を提案するものである。
かかる課題を解決するために本発明においては、計算機システムにおいて、ホスト計算機と、バックアップ計算機と、前記バックアップ計算機に接続された記憶装置と、前記ホスト計算機及び前記バックアップ計算機に接続されたストレージシステムとを備え、前記ストレージシステムは、前記ホスト計算機から受信したライトコマンドに従ってライトデータを書き込む第一の論理ボリュームと、前記第一の論理ボリュームのジャーナルデータを所定時点ごとに区切って格納し、前記バックアップ計算機からは格納されているジャーナルデータを読み出すことができない第二の論理ボリュームと、仮想ボリュームである第三のボリュームと、前記ホスト計算機から送信される所定時点の前記第一の論理ボリュームのバックアップ指示を受信すると、前記バックアップ計算機が前記ジャーナルデータを読み出すためにアクセス可能な前記第三のボリュームを作成する仮想ボリューム作成部と、前記仮想ボリューム作成部により作成された前記第三のボリュームに、前記第二の論理ボリュームのうちの前記ジャーナルデータが格納されているアドレスをマッピングするマッピング部と、前記バックアップ計算機からの前記第三のボリュームに対するリードコマンドに応じて、前記第三のボリュームにマッピングされた前記アドレスに従って前記ジャーナルデータを前記第二の論理ボリュームから読み出し、前記バックアップ計算機に転送するバックアップ部とを有し、前記バックアップ計算機は、前記ストレージシステムから受信した前記ジャーナルデータを前記記憶装置に格納する。
また、本発明においては、計算機システムにおいて、ホスト計算機と、バックアップ計算機と、記憶装置と、ストレージシステムとを備え、前記ストレージシステムは、当該ストレージシステム内で独自に形成され、前記ホスト計算機と前記バックアップ計算機からリードライトできない論理ボリュームと、仮想ボリュームと、前記バックアップ計算機が前記論理ボリュームに格納されている第一のデータをリードするためにアクセス可能な前記仮想ボリュームを作成する仮想ボリューム作成部と、前記論理ボリュームのうちの前記第一のデータが格納されているアドレスを前記仮想ボリュームにマッピングするマッピング部と、前記バックアップ計算機からの前記仮想ボリュームに対するリードコマンドに応じて、前記仮想ボリュームにマッピングされた前記アドレスに従って前記第一のデータを前記論理ボリュームから読み出し、前記バックアップ計算機に転送するバックアップ部とを有し、前記バックアップ計算機は、前記ストレージシステムから受信した前記第一のデータを前記記憶装置に格納する。
さらに、本発明においては、ホスト計算機と、バックアップ計算機と、記憶装置と、ストレージシステムとを有する計算機システムのバックアップ方法において、前記ストレージシステムが、前記ホスト計算機から受信したライトコマンドに従って、ライトデータを書き込む第一の論理ボリュームと、前記第一の論理ボリュームのジャーナルデータを所定時点ごとに区切って格納し、前記バックアップ計算機からは格納されている前記ジャーナルデータを読み出すことができない第二の論理ボリュームと、仮想ボリュームである第三のボリュームとを有し、前記ストレージシステムが、前記ホスト計算機から送信される所定時点の前記第一の論理ボリュームのバックアップ指示を受信すると、前記バックアップ計算機が前記ジャーナルデータを読み出すためにアクセス可能な前記第三のボリュームを作成する第一のステップと、前記ストレージシステムが、前記第一のステップにおいて作成した前記第三のボリュームに、前記第二の論理ボリュームのうちの前記ジャーナルデータが格納されているアドレスをマッピングする第二のステップと、前記ストレージシステムが、前記バックアップ計算機からの前記第三のボリュームに対するリードコマンドに応じて、前記第三のボリュームにマッピングされた前記アドレスに従って前記ジャーナルデータを前記第二の論理ボリュームから読み出し、前記バックアップ計算機に転送する第三のステップと、前記バックアップ計算機が、前記ストレージシステムから前記受信した前記ジャーナルデータを前記記憶装置に格納する第四のステップとを備える。
従って、記憶装置が従来の同様の構成であっても、ジャーナルデータの格納された第二のボリュームを第二の計算機が認識することができ、ジャーナルデータを第二の計算機を介して記憶装置に書き込むことができる。このため、大量のジャーナルデータを確保する場合に、ストレージシステム内の物理記憶デバイスの容量が不足するのを有効に防止することができる。
本発明によれば、物理記憶デバイスの運用効率を格段的に向上させ得る計算機システム及びそのバックアップ方法を実現することができる。
以下、本発明の一実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
(1)計算機システムの構成
図1は、本実施の形態に係る計算機システム1の構成を示している。計算機システム1は、ホスト計算機2、管理サーバ3、ストレージシステム4、バックアップサーバ5及びテープ装置6が第1のネットワーク7〜第3のネットワーク9を介して接続されることにより構成されている。
第1のネットワーク6には、1以上のホスト計算機2及び1以上のストレージシステム4が接続されている。第2のネットワーク8には、1以上のバックアップサーバ5及び1以上のテープ装置6が接続されている。テープ装置6は、VTL(Virtual Tape Library)や安価なHDD(Hard Disk Drive)を備えた記憶装置、リモートコピー先のストレージシステム等、ストレージシステム4の外部におかれた記憶装置であれば種類は問わない。
第3のネットワーク9には、1以上のホスト計算機2、1以上の管理サーバ3及び1以上のストレージシステム4が接続されている。第1のネットワーク7〜第3のネットワーク9は、それぞれ、任意の種類のネットワークを採用することができる。例えば、第1のネットワーク7及び第2のネットワーク8は、SAN(Storage Area Network)であって、第3のネットワーク9は、LAN(Local Area Network)である。
ホスト計算機2は、ストレージシステム4から提供される論理ボリュームにアクセスする計算機である。ホスト計算機2は、CPU(Central Processing Unit)11、メモリ12、補助記憶デバイス13、入力装置(例えば、キーボードやポインティングデバイス)14、出力装置(例えば、表示装置)15、第1のネットワーク7に接続されるストレージアダプタ(例えば、ホストバスアダプタ)16及び第3のネットワーク9に接続されるネットワークアダプタ17を備えている。
CPU11は、ストレージアダプタ16を介して、アドレスを指定したI/Oコマンド(ライトコマンド又はリードコマンド)を送信する。
管理サーバ3は、第3のネットワーク9に接続されているホスト計算機2、ストレージシステム4、バックアップサーバ5及びテープ装置6を管理する計算機である。管理サーバ3は、CPU(Central Processing Unit)21、メモリ22、補助記憶デバイス23、入力装置(例えば、キーボードやポインティングデバイス)24、出力装置(例えば、表示装置)25及び第3のネットワーク9に接続されるネットワークアダプタ26を備えている。
CPU21は、ネットワークアダプタ26を介してホスト計算機2、ストレージシステム4、バックアップサーバ5又はテープ装置6に所定のコマンドを送信する。メモリ22は、図3に示すコンピュータプログラム及び情報を記憶するメモリである。
ストレージシステム4は、コントローラ31と記憶デバイス群32とを有する。コントローラ31は、例えば、複数のフロントエンドインタフェース33と、複数のバックエンドインタフェース34と、第1の内部ネットワーク35と、1以上のキャッシュメモリ36と、1以上の制御メモリ37と、1以上の制御プロセッサ38とを備える。記憶デバイス群32は、複数の物理記憶デバイス(以下、「PDEV」と言う)39により構成されている。
フロントエンドインタフェース33は、ストレージシステム4の外部のホスト計算機2、バックアップサーバ5及びテープ装置6と通信するためのインタフェース回路である。従って、フロントエンドインタフェース33としては、第1のネットワーク7に接続されるインタフェースと、第2のネットワーク8に接続されるインタフェースがある。フロントエンドインタフェース33は、例えば、第1のネットワーク7又は第2のネットワーク8に接続されるポート41と、メモリ42と、ローカルルータ(Local Router)(以下、「LR」と略記する)43とを有する。
LR43には、ポート41及びメモリ42が接続されている。LR43は、ポート41を介して受けたデータを任意の制御プロセッサ38で処理するための振り分けを行う。具体的には、例えば、制御プロセッサ38は、あるアドレスを指定するI/Oコマンドをその制御プロセッサ38で行うようにLR43に対して設定する。そして、LR43は、その設定に従って、I/Oコマンドやデータを振り分ける。
バックエンドインタフェース34は、PDEV39と通信するためのインタフェース回路である。バックエンドインタフェース34は、例えば、PDEV39に接続されるディスクインタフェース44と、メモリ45と、LR46とを有する。LR46には、ディスクインタフェース44及びメモリ45が接続されている。
第1の内部ネットワーク35は、例えば、スイッチ(一例として、クロスバスイッチ)あるいはバスで構成される。第1の内部ネットワーク35には、複数のフロントエンドインタフェース33、複数のバックエンドインタフェース34、1以上のキャッシュメモリ36、1以上の制御メモリ37及び1以上の制御プロセッサ38が接続されている。これらの要素間の通信は、第1の内部ネットワーク35を介して行われる。
キャッシュメモリ36は、ホスト計算機2からのI/Oコマンドに従って読み出される又は書き込まれるデータを一時記憶するメモリである。
制御メモリ37は、種々のコンピュータプログラム及び/又は情報(例えば、図2に示すコンピュータプログラム及び情報)を記憶するメモリである。例えば、制御メモリ37には、どのP−VOL(ホスト計算機2との間でオンラインで使用される論理ボリューム)が、どのホスト計算機2からアクセスされる論理ボリュームであるかを表す情報が記憶されている。制御プロセッサ38は、この情報から、どのP−VOLがどのホスト計算機2に関わる論理ボリュームであるかを特定することが可能である。
制御プロセッサ38は、後述するように、あるホスト計算機2についてのホストライトサイズをストレージシステム4が受領した場合、当該あるホスト計算機2に関わるP−VOLを、制御メモリ37に記憶されている情報を参照することで特定し、特定されたP−VOL81について、ホストライトサイズを設定することができる。また、制御プロセッサ38は、制御メモリ37に記憶されている種々のコンピュータプログラムを実行することで、後述する処理を行う。
PDEV39は、不揮発性の記憶デバイスであり、例えば、ハードディスクドライブあるいはフラッシュメモリデバイスである。2以上のPDEV39により、RAID(Redundant Array of Independent Disks)の規則に従うPDEVグループであるRAIDグループが構成される。RAIDグループ上には、1又は複数の論理ボリューム(LU :Logical Unit)が設定される。
コントローラ31の各構成要素であるフロントエンドインタフェース33、バックエンドインタフェース34、キャッシュメモリ36、制御メモリ37及び制御プロセッサ38には、第2の内部ネットワーク(例えば、LAN)47が接続されており、その第2の内部ネットワーク47に、保守管理端末48が接続されている。
保守管理端末48は、第3のネットワーク9にも接続されており、ストレージシステム4を保守又は管理する計算機である。ストレージシステム4の保守員は、例えば、保守管理端末48(又は、その保守管理端末48と通信可能な管理サーバ3)を操作して、制御メモリ37に記憶される種々の情報を定義することができる。
テープ装置6は、バックアップサーバ5からデータを受け取りバックアップしたり、データを読み出してバックアップサーバ5に送信する。
以下の説明では、論理ボリュームを「VOL」と略記することがある。また、ライトという言葉を「WR」と略記することがある。
図2は、制御メモリ37に記憶されているコンピュータプログラム及び情報を示している。以下の説明において、プログラムが主語になる処理は、実際には、そのプログラムを実行する制御プロセッサ38が行う処理である。
制御メモリ37には、R/Wプログラム51、CoW(Copy on Write)プログラム52、JNL(「JNL」はジャーナルの略語である)バックアッププログラム53、V−VOL(後述)生成プログラム54、V−VOL−JNLマッピング管理プログラム55、JNLリストアプログラム56、JNLマージプログラム57が記憶されている。また、制御メモリ37には、デバイス構成管理テーブル58、LU管理テーブル59、P−VOL構成管理テーブル60、JNL情報テーブル61、V−VOLマッピングテーブル62、JNL管理テーブル63、V−VOLヘッダ情報テーブル64が記憶されている。また、制御メモリ37には、システム領域(図示せず)がある。
R/Wプログラム51は、ホスト計算機2からのI/Oコマンドに従うI/Oを制御する。JNLバックアッププログラム53は、JNLデータをテープ装置6へバックアップするための環境を構築するプログラムである。JNLリストアプログラム56は、テープ装置6にバックアップしたJNLデータをストレージシステム4内で指定された世代の論理ボリュームとして復元するプログラムである。JNLマージプログラム57は、複数の世代の世代間差分データ(後述)をマージするプログラムである。制御メモリ37に記憶されている各種プログラム及び情報の詳細は、後に説明する。
図3は、図2に示したデバイス構成管理テーブル58の例を示している。デバイス構成管理テーブル58は、P−VOL81(後述)毎に用意されるテーブルである。デバイス構成管理テーブル58には、各P−VOL81についての、デバイス#、状態、パスの有無、接続ホスト情報、容量及び属性が記録される。
「デバイス#」は、論理ボリュームを特定するための番号である。「状態」は、論理ボリュームの状態、例えば、R/W不可、Rのみ可といったアクセス制限状態の情報である。「パスの有無」は、ホスト計算機とのアクセスパスが定義されているかどうかの情報である。「接続ホスト情報」は、ホスト計算機の種類の情報であり、例えば、Windows(登録商標)やAIX及びホストライトサイズなどである。「容量」は、論理ボリュームの容量の情報である。「属性」は、通常の論理ボリュームか仮想ボリュームかの情報である。
図4は、図2に示したLU管理テーブル59の例を示している。LU管理テーブル59は、ホスト計算機2が入出力するためのLUに用意されるテーブルである。LU管理テーブル59には、各LUについての、ポート#、デバイス#及びLUNが記録される。
「ポート#」は、論理ボリュームに対応したターゲットデバイスに割り当てられているポートの番号である。「デバイス#」は、PDEV39を特定するための番号である。「LUN」は、論理ユニットの番号(LUN :Logical Unit Number)であり、LUを識別するための識別子である。
図5は、図2に示したP−VOL構成管理テーブル60、JNL情報テーブル61及びV−VOLマッピングテーブル62の例を示している。なお、図5には、図2に示されていないJNL制御情報テーブル65と、JNL制御情報テーブル65で管理されているJNLデータとが示されているが、JNL制御情報65及びJNLデータは、制御メモリ37には記憶されず、記憶デバイス群32(後述の例では、ストレージプール)に記憶される。
P−VOL構成管理テーブル60は、デバイス構成管理テーブル58で、属性が通常の論理ボリュームである論理ボリュームについて用意されるテーブルである。P−VOL構成管理テーブル60には、デバイス#、JNLG#及びJNL情報テーブル先頭アドレスが記録される。
「デバイス#」は、PDEV39を特定するための番号である。「JNLG#」は、ジャーナルグループの番号である。同じJNLGをもつJNLデータ(又は論理ボリューム)は、世代を切り替えるタイミングが同時である。「JNL情報テーブル先頭アドレス」は、JNL情報テーブル61の先頭アドレスである。
JNL情報テーブル61は、P−VOL毎に用意されP−VOLに対応する世代間差分データを管理するためのテーブルである。世代間差分データについては、世代毎に、先頭アドレス、長さ、作成時刻が記録される。
「先頭アドレス」は、JNL制御情報テーブル65の先頭アドレスである。「長さ」は、世代間差分データのその世代のデータサイズや要素数である。「作成時刻」は、その世代の差分を記憶することになった時刻(例えば、最新世代の確定の原因となったマーカの受領時刻)である。
同様に、マージ差分データ(後述)についても、世代毎に、先頭アドレス、長さ及び作成時刻が記録される。
なお、ここでの「世代」は、マージ差分データに対応する複数世代のうちのある世代(例えば、最新又は最古の世代)であり、「作成時刻」は、対応するマージ差分データがJNLデータ格納エリアに格納された時刻である。ストレージシステム4は、JNLデータに対応した「先頭アドレス」を参照することで、そのJNLデータに対応したJNL制御情報65を参照することが可能となる。
JNL制御情報テーブル65は、世代間差分データ及びマージ差分データのそれぞれについて、世代毎に存在する。JNL制御情報テーブル65は、世代に対応した差分BM(Bitmap)とデータ要素の在り処とを管理するためのテーブルである。具体的には、例えば、JNL制御情報テーブル65には、デバイス#、長さ、差分BM及びデータ格納アドレスが記録される。
「デバイス#」は、対応するP−VOLの番号である。「長さ」は、対応するJNLデータ(世代間差分データ又はマージ差分データ)の長さである。「差分BM」は、世代に対応した差分BMである。「データ格納アドレス」は、対応するJNLデータを構成する各JNLデータ要素に対応したアドレスである。
V−VOLマッピングテーブル62は、V−VOL(P−VOLのバックアップボリューム)毎のテーブルで、JNLデータをバックアップするために、V−VOLにどの世代の情報をマッピングしたかを管理するためのものである。V−VOLマッピングテーブル62には、V−VOL#、JNL世代先頭アドレスが記録される。「V−VOL#」は、V−VOLを特定するための番号である。「JNL世代格納先頭アドレス」は、バックアップ対象となる世代の情報が格納されたアドレスである。
図6は、図2に示したJNL管理テーブル63の例を示している。JNL管理テーブル63は、P−VOL毎に用意されており、P−VOLに関するバックアップデータを管理するためのテーブルである。JNL管理テーブル63には、例えば、P−VOL#、スナップショット取得時刻、バックアップ取得時刻が記録される。
「P−VOL#」は、P−VOLを特定するための番号)である。「スナップショット取得時刻」は、P−VOLとペアを構成するS−VOLを作成した時刻である。「バックアップ取得時刻」は、バックアップが取得された日時(言い換えれば、その世代の確定の原因となったマーカ受領の日時)である。
その他、図6には記載されていないが、P−VOLについてのバックアップの世代の個数である取得世代数、バックアップ期間及び何世代分の世代間差分データが溜まったときにマージ処理を実行するかマージ世代数などが記録される。
図7は、図2に示したV−VOLヘッダ情報テーブル64の例を示している。V−VOLヘッダ情報テーブル64は、JNLデータをテープ装置6にバックアップするときに、バックアップサーバ5からJNLデータを読み出すために生成する論理ボリュームの情報である。
V−VOLは、仮想ボリュームであり、実体はなく、アクセスが必要となったときに、ストレージシステム4が、V−VOLヘッダ情報テーブル64に登録された情報と対応するJNLデータをマッピングしてV−VOLへのアクセスを実現する。その際のV−VOLヘッダ情報を、予めV−VOLヘッダ情報テーブル64に作成し、登録しておく。V−VOLヘッダ情報テーブル64は、バックアップサーバ5のホストOS(Operating System)毎に、V−VOLヘッダ情報を登録する。
V−VOLヘッダ情報テーブル64には、ホストOS及びOS依存のヘッダ領域情報が記録される。「ホストOS」は、バックアップサーバ5のOSの種類を示す識別子である。「OS依存のヘッダ領域情報」は、V−VOLヘッダ情報である。なお、V−VOLヘッダ情報は、制御メモリ37にあってもよいし、PDEV39内にあってもよい。
図8は、管理サーバ3のメモリ22に記憶されているコンピュータプログラム及び情報を示している。
メモリ22には、カタログ管理プログラム71、バックアップスケジュールプログラム72、カタログ管理情報73及びスケジュール管理情報74が記憶されている。
バックアップスケジュールプログラム72は、ユーザが予めバックアップのスケジュールを立てて管理サーバ3のスケジュール管理情報74に登録し、スケジュールどおりに管理サーバ3がバックアップサーバ5にバックアップ指示を送信する。カタログ管理情報73は、バックアップサーバ5が、ストレージシステム4からテープ装置6にバックアップし、又はテープ装置6からストレージシステム4にリストアする契機で、更新される。
図9は、図8に示したカタログ管理情報73の例を示している。カタログ管理情報73は、どのデータをどの装置へ格納したかを管理する情報である。また、カタログ管理情報73は、テープ装置6に格納したバックアップ世代番号とストレージシステム4内の世代番号を管理する。
世代番号は、ストレージシステム4及びテープ装置6間で必ずしも一致するとは限らない。このため、管理サーバ3は、JNLデータをテープ装置6からストレージシステム4に戻してある世代のボリュームを復元する際、ストレージシステム4内での世代番号と一致させてから復元する。また、管理サーバ3は、ストレージシステム4からテープ装置6にバックアップする際に、ストレージシステム4内の対象となるP−VOL#を格納する。
また、カタログ管理情報73は、どのバックアップサーバ5からどのテープ装置6に格納したのかを格納する。カタログ管理情報73には、P−VOL#、ストレージシステム番号、ストレージシステム内での世代番号、テープ装置内での世代番号、バックアップサーバ番号、テープ装置番号及びバックアップ取得時刻が記録される。
「P−VOL#」は、バックアップする元の論理ボリュームであるP−VOLを特定するための番号である。「ストレージシステム番号」は、バックアップ元の装置の製品番号などの識別子である。「ストレージシステム内での世代番号」は、バックアップ対象となるJNLデータがストレージシステム4内で管理されている世代番号である。「テープ装置内での世代番号」は、バックアップ対象となるデータのテープ装置6内での世代番号である。「バックアップサーバ番号」は、バックアップ処理を実行するバックアップサーバ5の製品番号などの識別子である。「テープ装置番号」は、JNLデータをバックアップする先の装置の製品番号などの識別子である。「バックアップ取得時刻」は、バックアップ処理を開始した時刻である。
図10は、バックアップのスケジュール例を示している。このスケジュールでは、毎日曜日にフルボリュームバックアップ(P−VOLのすべてのデータのバックアップ)をテープ装置6が取得し、月曜日から土曜日の1日単位に前日との差分データであるジャーナルデータをテープ装置6にバックアップ(JNLデータバックアップ)している。また、ストレージシステム4は、当該ストレージシステム4内のジャーナル量を監視して、ジャーナルデータを移動するか否かを判定し、ジャーナルデータを移動する場合には、どのジャーナルデータをどこに移動するかをスケジュールする。ホスト計算機2は、フルボリュームバックアップを実行するときは「スナップショット指示(フルボリュームバックアップ指示)」を送信し、JNLデータバックアップを実行するときは「マーカ指示(JNLデータバックアップ指示)」を送信する。これらの指示をストレージシステム4が受領すると、世代が切り替わることとなる。
図10のスケジュールでは、日曜日にスナップショットを取得し、そのスナップショットを使ってテープ装置6にバックアップする。また、図10のスケジュールでは、日曜日以外に、JNLデータのみをテープ装置6にバックアップする。日曜日のスナップショットとは別に日曜日のJNLデータを取得すると共に、次の日曜日に新規スナップショットを取得する場合は、前回のスナップショットは削除することが可能となる。
(2)JNLデータの格納の概要
図11は、JNLデータの格納の概要を示している。ストレージシステム4は、P−VOL81及びJNL−VOL82を有する。
P−VOL81は、プライマリの論理ボリューム(オンラインの論理ボリューム)である。ストレージシステム4は、ホスト計算機2から送信されるライトデータ(WRデータ)を書き込むことで、P−VOL81を更新する。JNL−VOL82は、JNLを書き込む論理ボリュームである。ストレージシステム4は、JNLデータを書き込むことで、JNL−VOL82を更新する。
JNL関連エリア83は、ホスト計算機2に非提供の記憶領域である。このJNL関連エリア83は、ストレージプール内(図示せず)に存在する。ストレージプールは、複数のプール領域で構成され、JNLデータが書き込まれることに起因して、ストレージプールから領域が割り当てられ、書込み対象のデータが、その領域に書き込まれる。
JNL関連エリア83は、JNL制御情報格納エリア84及びJNLデータ格納エリア85により構成されている。JNL制御情報格納エリア84には、図11に示すように、確定した世代毎に対応した差分BM(BMは「ビットマップ(Bit Map)」の略語である)86が格納される。JNLデータ格納エリア85には、確定した世代毎に対応した世代間差分データ87が格納される。
ここで、「世代」とは、P−VOL81についてのある時点のことである。例えば、世代(N)とは、世代(N−1)を過ぎてP−VOL81について所定の世代確定イベントが発生した時(本実施の形態では、ホスト計算機2からJNLデータバックアップ指示を受領した時)のことである。なお、図11の例では、確定している最新の世代が世代(N)のため、未確定世代は、世代(N+1)である。世代(N)は、JNLデータバックアップ指示カを受領した時に、新しい世代(N+1)に切り替わる。ストレージシステム4は、世代が切り替わった際に、JNL情報テーブル61の世代間差分データ87の世代のエントリを追加する。
「差分BM」とは、論理ボリュームの世代間での差分を表すビットマップである。具体的には、例えば、図11の例において、世代(N)に対応した差分BM86は、世代(N)のP−VOL81と世代(N−1)のP−VOL81との差分を表すビットマップである。ストレージシステム4は、P−VOL81内のあるブロックに、世代(N−1)より後のある時点で初めてライトデータ要素を書き込んだ場合、そのあるブロックに対応したビット(世代(N)に対応した差分BM86内のビット)を、オンにし(すなわち、ライト発生を表す値(例えば「1」)に更新し)、そのライトデータ要素に対応する差分データ要素を、JNLデータ格納エリア85に格納する。なお、差分BM86を構成する各ビットは、P−VOL81の各ブロックに対応している。「ホストライトサイズ」とは、ホスト計算機2から書き込まれるデータの単位サイズ(ライトデータ要素のサイズ)である。この例では各世代が、「月曜日のジャーナル」「火曜日のジャーナル」のように対応する。
「世代間差分データ」とは、世代間差分データ要素の集合である。「世代間差分データ要素」とは、P−VOL81にデータ要素が書き込まれることに起因し、P−VOL81から退避されたデータ要素である。具体的には、例えば、未確定世代が世代(N)の場合、ストレージシステム4がホスト計算機2からマーカ指示(特定の電子データ)を受領した時に、世代(N)が確定し、未確定世代が(N+1)となる。その場合、JNLデータ格納エリア85に蓄積されている世代間差分データ87(つまり、世代(N)のP−VOL81と世代(N−1)のP−VOL81との差分に相当するデータ)が、1つ前の世代となり、ストレージシステム4は、当該世代間差分データ87を世代間差分データ要素としてJNLデータ格納エリア85に退避する。
このように、ストレージシステム4は、世代(N−1)に対応した世代間差分データ87(すなわち、世代(N−1)と世代(N−2)との差分に相当するデータ)をJNLデータ格納エリア85に蓄積する。
(3)JNLデータ取得方法
JNLデータを取得する方法は2つあり、通常はP−VOL81に更新し、マーカ指示受領時に、更新データをJNLデータとしてJNL−VOL82に格納する方法(図12)と、更新前データをJNLデータとしてJNL−VOL82に格納する方法(図13)を説明する。
図12は、P−VOL81にライトデータ要素を書き込むライト処理(After JNL)の概要を示している。以下、ライトコマンドで指定されているP−VOL81を、それぞれ、図12の説明において「対象P−VOL81」という。また、以下の説明では、説明が冗長になるのを防ぐ観点から、世代「K」に対応した対象のことを、その対象の名称の後に(K)を付けて表すことがある。具体的には、例えば、世代(j)に対応したJNL制御情報を「JNL制御情報(j)」と表すことがある。
まず、フロントエンドインタフェース33は、ホスト計算機2からライトコマンドを受信すると(S1)、ライトコマンドを制御プロセッサ38に転送する。続いて、R/Wプログラム51(図2参照)は、ライトコマンドの受領に応答して、キャッシュメモリ36からスロットを確保する(S2)。なお、「スロット」とは、キャッシュメモリ36の単位管理領域である。スロットのサイズは、例えば、ホストライトサイズよりも大きい。
続いて、R/Wプログラム51は、ライトコマンド完了を、ライトコマンドの送信元のホスト計算機2に報告する(S3)。R/Wプログラム51は、当該報告に応答してライトデータ要素がホスト計算機2から送信されると、フロントエンドインタフェース33内のメモリ42に記憶する(S4)。
続いて、R/Wプログラム51は、フロントエンドインタフェース33内のメモリ42に記憶されたライトデータ要素を、キャッシュメモリ36のスロットにそれぞれ書き込む(S5)。続いて、R/Wプログラム51は、キャッシュメモリ36のスロット内のライトデータ要素を、対象P−VOL81内のライト先ブロックに非同期に書き込む(S6)。続いて、R/Wプログラム51は、対象P−VOL81の差分BMのビットのうち、更新のあった場所に対応するビットをオンに変更する(S7)。
一方、ホスト計算機2は、別のタイミングで対象P−VOL81にマーカ指示を送信する。R/Wプログラム51は、は、マーカ指示を受領すると(S8)、JNL−VOL82を作成して、JNL制御情報テーブル65を更新する(S9)。
すなわち、R/Wプログラム51は、対象P−VOL81の差分ビットがオンになっている箇所のライトデータ(JNLデータ)をJNLデータ格納エリア85内にコピーする。この際、R/Wプログラム51は、JNLデータ格納エリア85内にコピーする前に、JNLデータ格納エリア85から領域を確保してその領域のアドレスも管理する。そして、R/Wプログラム51は、JNL−VOL82の作成が完了すると、ホスト計算機2にJNL−VOL82の作成完了報告を送信する(S10)。
なお、R/Wプログラム51は、ホストライトサイズが未設定の場合には、初期値として、例えば、スロットのサイズでライトデータ要素を作成する。
図13は、本実施の形態において対象P−VOL81にライトデータ要素を書き込むライト処理(Before JNL)の概要を示している。
まず、R/Wプログラム51は、ホスト計算機2からライトコマンドを受領すると(S11)、ライトデータ要素を格納するためのスロットをキャッシュメモリ36に確保する(S12)。さらに、R/Wプログラム51は、更新前データ要素(P−VOL81に現在格納されているライトデータ)に対応した差分BM86内の、ライトコマンドで指定されているライト先ブロックに対応したビットを参照する(S13)。
そして、R/Wプログラム51は、S13の結果、参照先がオンビットの場合、更新前データ要素をJNL−VOL82に書き込まずに、S18以降を実行する(S14)。すなわち、R/Wプログラム51は、ライト先ブロックに記憶されているデータ要素を更新前データ要素としてJNL−VOL82に退避することを行わない。
一方、R/Wプログラム51は、S13の結果、参照先がオフビットの場合、対象P−VOL(ライトコマンドで指定されているP−VOL)81に対応するJNL制御情報テーブル65を参照することで、対象P−VOL81についての更新前データ要素に対応するJNL関連エリア83内の空きセグメントを特定する(S15)。なお、R/Wプログラム51は、もし、JNLデータ格納エリア85内に空きセグメントがなければ、新たにJNLデータ格納エリア85を確保することが可能である。
S15の次に、R/Wプログラム51は、ライト先ブロックに記憶されている更新前データ要素を、上記特定された空きセグメントに退避する(S16)。そして、R/Wプログラム51は、オンライン更新差分データに対応するJNL制御情報テーブル65を更新する(S1)。具体的には、R/Wプログラム51は、ライト先ブロックに対応したビット(差分BM内の上記参照先のオフビット)をオンに変更し、そのライト先ブロックに対応したデータ格納アドレスとして、上記空きセグメントを表すアドレスを追加する。
その後、R/Wプログラム51は、フロントエンドインタフェース33内のメモリ42に記憶されているライトデータ要素を、S12で確保されたキャッシュメモリ36のスロットに書き込む(S18)。
R/Wプログラム51は、そのスロットに書き込まれているライトデータ要素を、対象P−VOL81内のライト先ブロックに書き込む(S19)。以降、本願発明においては、更新前データをJNLデータとして格納する方法をベースに説明する。なお、更新データをJNLデータとして格納する方法についても、同様に処理することができる。
(4)バックアップ処理
図14は、バックアップ処理の概要を示している。
まず、管理サーバ3は、バックアップサーバ5にバックアップ指示を送信する(S21)。続いて、バックアップサーバは、ホスト計算機2にバックアップ要求を送信する(S22)。続いて、ホスト計算機2は、アプリケーション(図示せず)を停止し、ストレージシステム4にバックアップ指示を送信する(S23)。なお、ホスト計算機2は、フルボリュームバックアップの場合にはスナップショット指示、JNLデータバックアップの場合にはマーカ指示を送信する。
続いて、管理サーバ3は、ホスト計算機2のアプリケーションの使用しているP−VOL81がどこにあるかなどを認識する(S24)。ストレージシステム4は、ホスト計算機2からフルボリュームバックアップ指示を受信すると、バックアップ対象となるP−VOL81を分割して、スナップショットを作成し、バックアップ世代を切り離す(S25)。また、ストレージシステム4は、JNLデータバックアップ指示を受け取ると、テープ装置6が認識することができる形式であるV−VOL88を作成し、JNLデータを世代ごとにV−VOL88に割当て、JNLデータのバックアップを行う(S26)。
図15は、フルボリュームバックアップ処理のフローチャートを示している。
まず、管理サーバ3は、ユーザからのバックアップ指示とバックアップする世代番号又はバックアップする論理ボリュームの時間が入力されると、ホスト計算機2のストレージシステムエージェントプログラムにバックアップ指示を送信する(S31)。
続いて、ホスト計算機2は、フルボリュームバックアップ指示をストレージシステム4に送信する(S32)。続いて、ストレージシステム4は、フルボリュームバックアッププログラム(図示せず)を起動する(S33)。続いて、ストレージシステム4は、バックアップ対象となる論理ボリューム(P−VOL81)を分割(Split)してスナップショット(又はレプリカ)を作成する(S34)。なお、ストレージシステム4は、スナップショットを取得するときに、仮想ボリュームとしてV−VOL88を使用してスナップショットを取得するようにしても良く、V−VOL88とは異なる別の仮想ボリュームを使用してスナップショットを取得するようにしても良い。
続いて、ストレージシステム4は、スナップショット作成が終了した時点で(S35)、世代が切り替わり、JNL情報テーブル61を更新する(S36)。続いて、ストレージシステム4は、ホスト計算機2に、取得したスナップショットの、ホスト計算機2が認識することができる論理ボリューム番号を通知する(S37)。続いて、ホスト計算機2は、受信したスナップショット先の論理ボリューム番号をバックアップサーバ5に通知し、バックアップ指示を送信する(S38)。
続いて、バックアップサーバ5は、ストレージシステム4に対して、受信したスナップショットの論理ボリューム番号に対するスナップショットボリュームのリード要求を発行する(S39)。続いて、ストレージシステム4は、スナップショットボリュームからデータを読み出し、バックアップサーバ5に転送する(S40)。続いて、バックアップサーバ5は、ストレージシステム4からリードしたデータをテープ装置6に転送する(S41)。続いて、テープ装置6は、受信したデータを格納する(S42)。
続いて、バックアップサーバ5は、テープ装置6にデータ転送終了した時点で、バックアップ終了を管理サーバ3に報告する(S43)。そして、管理サーバ3は、実施したバックアップ情報について、カタログ管理情報73を作成し、管理する(S44)。
図16は、JNLデータバックアップ処理のフローチャートを示している。
まず、管理サーバ3は、ユーザからのバックアップ指示とバックアップする世代番号またはバックアップする論理ボリュームの時間が入力されると、ホスト計算機2のストレージシステムエージェントプログラムにバックアップ指示を送信する(S51)。なお、管理サーバ3のバックアップスケジュールプログラム72は、ジャーナルデータを移動すると判断し、さらに、どのジャーナルデータ(どの世代のデータ)をどこへ移動するかを決定し、指示を送信するようにしても良い。
続いて、ホスト計算機2は、JNLデータバックアップ指示をストレージシステム4に送信する(S52)。続いて、ストレージシステム4は、JNLバックアッププログラム53を起動する(S53)。続いて、ストレージシステム4は、システム内にJNLバックアップするためのV−VOL88が既に作成されているかどうか検索する(S54)。そして、ストレージシステム4は、V−VOL88が既に作成されていれば(S54:YES)、S55に進む。これに対して、ストレージシステム4は、V−VOL88が作成されていなければ(S54:NO)、S58に進む。
続いて、ストレージシステム4は、既に生成済みのV−VOL88のうち使用中でないものを検索する(S55)。そして、ストレージシステム4は、既に生成済みのV−VOL88で使用中でないものあれば(S55:YES)、S59に進む。これに対して、ストレージシステム4は、空いているV−VOL88がない場合(S55:NO)、さらにV−VOL88を追加して作成するか判断する(S56)。
そして、ストレージシステム4は、さらにV−VOL88を追加して作成する場合(S56:YES)、S58に進む。これに対して、ストレージシステム4は、V−VOL88を追加して作成しない場合(S56:NO)、V−VOL88に空きがでるのを待ち受ける(S57)。なお、ストレージシステム4は、V−VOL88に空きがでたかを定期的にチェックするために、所定の時間が経過したら、S55に戻る処理を実行してステップS55〜S57をループする。
続いて、ストレージシステム4は、V−VOL88を生成する場合、V−VOL生成プログラム54を起動する(S58)。なお、詳細については、後述する。
続いて、ストレージシステム4は、V−VOL88が生成されると、バックアップ対象となるJNLデータをマッピングし(S59)、V−VOLマッピングテーブル62を更新する。続いて、ストレージシステム4は、ホスト計算機2に、バックアップするJNLデータがマッピングされたV−VOL番号を通知する(S60)。続いて、ホスト計算機2は、受信したV−VOL番号をバックアップサーバ5に通知し、バックアップ指示を送信する(SP61)。
続いて、バックアップサーバ5は、ストレージシステム4に対して、受信したV−VOL番号に対するV−VOL88のリード要求を発行する。すなわち、バックアップサーバ5は、LU管理テーブル59のデバイス#がV−VOL番号となるLUNにアクセスをする(S62)。続いて、ストレージシステム4は、V−VOL88(JNL−VOL82)からデータを読み出し、バックアップサーバ5に転送する(S63)。続いて、バックアップサーバ5は、ストレージシステム4からリードしたデータをテープ装置6に転送する(S64)。続いて、テープ装置6は、受信したデータを格納する(S65)。
ジャーナルデータは、V−VOL88単位でテープ装置6に格納され、V−VOL88を作成したときに付加されるヘッダ情報も格納される。さらに、テープ装置6は、当該テープ措置6に格納されるタイミングで、ジャーナルデータの世代番号、格納時刻、ジャーナルグループ番号(複数のJNL−VOL82の世代を同時に変更するグループ識別子)、ジャーナルデータの順番などの情報も書き込むこともある。なお、これらは、管理サーバ3と両方で保持していてもよい。
続いて、バックアップサーバ5は、テープ装置6にデータ転送終了した時点で、バックアップ終了を管理サーバ3に報告する(S66)。そして、管理サーバ3は、実施したバックアップ情報について、カタログ管理情報73を作成し、管理する(S67)。
上記の図16の処理は、管理サーバ3がカタログ管理を行い、カタログ管理情報73を保持している構成における処理である。なお、本発明においては、カタログ管理情報73を、ストレージシステム4が保持する場合(図17)、バックアップサーバ5が保持する場合(図18)も同様に処理することができる。
図17は、カタログ管理情報73をストレージシステム4が保持する場合のJNLデータバックアップ処理のフローチャートを示している。
まず、ストレージシステム4は、自己のストレージシステム4内でジャーナルデータ量を監視し、P−VOL81のバックアップをするかどうかを判断する(S71)。判断する契機は、予め決めた単位時間毎でもよいし、ジャーナルデータ量が増加した時でもよい。また、判断の基準は、予め決めた閾値量をジャーナルデータ量が超えたかどうかでもよいし、全体のデータ格納可能な容量に対するジャーナルデータ量の割合でもよい。ストレージシステム4は、バックアップすると判断した場合、どのジャーナルデータをどこへバックアップするかを決定する(S71)。
S72〜S78は、S53〜S59と同様である。
続いて、ストレージシステム4は、バックアップ指示(テープ装置6へのジャーナルデータの移動)をホスト計算機2に送信させる。その際に、ホスト計算機2は、バックアップする対象となるジャーナルデータを割り当てたV−VOL番号とバックアップするテープ装置6の番号を送信する(S80)。
S81〜S84は、S62〜S65と同様である。
続いて、バックアップサーバ5は、テープ装置6にデータ転送終了した時点で、バックアップ終了をホスト計算機2に報告する(S85)。続いて、ホスト計算機2は、バックアップ終了のストレージシステム4に通知する(S86)。そして、ホスト計算機2は、実施したバックアップ情報について、カタログ管理情報73を作成し、管理する(S87)。
図18は、カタログ管理情報73をバックアップサーバ5が保持する場合の処理のフローチャートを示している。
まず、バックアップサーバ5は、ジャーナルデータ量を監視し、P−VOL81のバックアップをするかどうかを判断する。判断の仕方は、ストレージシステム4がカタログ管理情報73を管理する場合と同様で良い。ジャーナルデータ量の監視は、カタログ管理情報73をバックアップサーバ5で行うことから、バックアップサーバ5がカタログ管理情報73から判断してもよいし、管理サーバ3やストレージシステム4がジャーナルデータ量を定期的に送信し、送信されたジャーナル量から判断してもよい。バックアップサーバ5は、バックアップすると判断した場合、どのジャーナルデータをどこへバックアップするかを決定する(S91)。
S92〜S105は、S52〜S65と同様である。
続いて、バックアップサーバ5は、カタログ管理情報73を更新(S106)し、バックアップ終了をホスト計算機2に通知する(S107)。
図19は、任意の時点に指定時刻または世代をバックアップする処理のフローチャートを示している。
管理サーバ3は、ユーザからバックアップするデータの時刻又は世代を入力されると、ホスト計算機2のストレージシステムエージェントプログラムにバックアップ指示を送信する(S111)。続いて、ホスト計算機2は、フルボリュームバックアップ指示をストレージシステム4に送信する(S112)。
続いて、ストレージシステム4は、図15に示したフルボリュームバックアップ処理を行う。すなわち、ストレージシステム4は、現状業務に使用しているP−VOL81のスナップショットを取得する。そして、バックアップサーバ5は、そのスナップショットボリュームのデータを読み出してテープ装置6に転送する。
続いて、ストレージシステム4は、バックアップする世代のJNLデータを取得するために、図16に示したJNLデータバックアップ処理を行う。すなわち、ストレージシステム4は、V−VOL88を作成し、バックアップしたい世代のJNLデータ格納エリア83のアドレスをV−VOL88にマッピングする。そして、バックアップサーバ5は、JNLデータ格納エリア83からデータを読み出してテープ装置6に転送する。
以上のように、計算機システム1では、バックアップ運用を行い、JNLデータのバックアップを行う。
図20は、V−VOL88の構成と、V−VOL88へのマッピングのイメージを示している。V−VOL88のボリューム先頭にあるヘッダ情報は、V−VOLヘッダ情報テーブル64の記憶エリアに格納されている。V−VOL生成プログラム54は、バックアップサーバ5のOS(Operating System)がアクセスするためのV−VOL88のヘッダ領域情報をリンクする。バックアップサーバ5は、V−VOL88へのアクセス要求を受信すると、V−VOL88のボリューム先頭エリアに対応するOSのヘッダ領域情報をストレージシステム4側が自動的にマッピングしてV−VOL88へのアクセスを実行できるようにする。
V−VOL88のJNL情報格納領域の部分には、バックアップ要求の世代のJNL制御情報とJNLデータがマッピングされているが、実体のデータが格納されているのはJNLデータ格納エリア85である。このため、ストレージシステム4は、アクセス時には、V−VOLマッピングテーブル62に登録されたアドレスを検索し、対応するJNLデータを読み出し、バックアップサーバ5に転送する。
V−VOL88は、バックアップ要求のあった世代ごとに対応させてマッピングされる。
ストレージシステム4は、バックアップの指示契機で作成してもよいし、予めV−VOL88を作成しておいても良い。また、ストレージシステム4は、V−VOL88のJNL情報格納領域の部分に、JNL制御情報とJNLデータをマッピングするが、バックアップ指示を受信すると、対応させる世代をマウントすることで、1つのV−VOL88で複数世代をマッピングすることができる。このため、ストレージシステム4は、通常、アクセス不可状態とし、バックアップ元のP−VOL#とバックアップ取得世代#と世代差分データ格納先頭アドレスがV−VOLマッピングテーブル62にマッピングしたときに、アクセスできるように管理する。
本実施の形態においては、バックアップの指示を、管理サーバ3から入力される処理で示したが、管理サーバ3が存在しない構成においては、バックアップサーバ5にユーザがバックアップ要求を入力し、バックアップ処理を開始しても良い(バックアップ処理は同様)。その場合、ユーザは、取得したいバックアップ世代又は時間を指定する。
1つのV−VOL88は、ホスト計算機2のモードを変更することにより、当該V−VOL88とOS依存のヘッダ領域情報とのマッピングを変更して、多種のOSへの対応を可能とする。例えば、あるときは、「A」というOSからアクセスされるV−VOL88であり、また別のときは、「B」というOSからアクセスされるV−VOL88であることも可能である。
このように、更新箇所の差分情報とデータであるジャーナルデータは、ストレージシステム4内部に独自に作成するデータであるため、通常バックアップサーバ5からジャーナルデータを認識しない。そこで、計算機システム1では、バックアップサーバ5が、ジャーナルデータを認識し読み出すことができるような機能をストレージシステム4で提供し、使用頻度の低い、古い世代のジャーナルデータを、外部の低コストの記憶装置に移行する、階層管理を行い、ユーザ指定の論理ボリュームをバックアップする。
(5)リストア処理
図21は、リストア処理の概要を示している。
まず、バックアップサーバ5は、管理サーバ3からリストア指示が送信されると(S121)、ホスト計算機2にリストア要求を送信する。続いて、ホスト計算機2は、アプリケーションを静止し、ストレージシステム4にリストア指示を送信する(S123)。続いて、管理サーバ3は、ホスト計算機2のアプリケーションの使用しているV−VOL88がどこにあるか等を認識する(S124)。
続いて、ストレージシステム4は、ホスト計算機2からリストア指示を受信すると、リストア用のボリューム(リストアボリューム)89を確保する(S125)。続いて、ストレージシステム4は、JNLデータリストア用のV−VOL88とJNLデータ格納エリア85を確保する(S126)。
続いて、バックアップサーバ5は、ストレージシステム4の準備が整った旨を受信すると、テープ装置6のフルボリュームとJNLデータをストレージシステム4への転送を開始する(S127)。ストレージシステム4は、受信したフルボリュームのデータとJNLデータからユーザ指定の世代の論理ボリュームを復元する(S128)。
図22は、JNLデータをリストアするリストア処理をフローチャートで示している。
まず、管理サーバ3は、ユーザからのリストア指示とリストアする世代番号またはリストアするものの時間が入力されると、ホスト計算機2のストレージシステムエージェントプログラムにリストア指示を送信する(S131)。続いて、ホスト計算機2は、リストア指示をストレージシステム4に送信する(S132)。続いて、ストレージシステム4は、JNLリストアプログラム56を起動する(S133)。
続いて、ストレージシステム4は、テープ装置6からフルボリュームバックアップ処理でバックアップした論理ボリュームをリストアするためのリストアボリューム89を空きボリュームから確保する(S134)。続いて、ストレージシステム4は、JNLデータをリストアするためのV−VOL88が既に作成されているかどうか検索する(S135)。そして、ストレージシステム4は、V−VOL88が既に作成されていれば(S135:YES)、S139に進む。これに対して、ストレージシステム4は、V−VOL88が作成されていなければ(S135:NO)、S136に進む。
続いて、ストレージシステム4は、既に生成済みのV−VOL88のうち使用中でないものを検索する(S136)。そして、ストレージシステム4は、既に生成済みのV−VOL88で使用中でないものあれば(S136:YES)、S139に進む。これに対して、ストレージシステム4は、空いているV−VOL88がない場合(S136:NO)、さらにV−VOL88を追加して作成するか判断する(S137)。
そして、ストレージシステム4は、さらにV−VOL88を追加して作成する場合(S137:YES)、S139に進む。これに対して、ストレージシステム4は、V−VOL88を追加して作成しない場合(S137:NO)、V−VOL88が空きがでるのを待ち受ける(S138)。なお、ストレージシステム4は、V−VOL88に空きがでたかを定期的にチェックするために、所定の時間が経過したら、S136に戻る処理を実行してステップS136〜S138をループする。
続いて、ストレージシステム4は、V−VOL88を生成する場合、V−VOL生成プログラム54を起動する(S139)。
続いて、ストレージシステム4は、V−VOL88が生成されると、リストアするJNLデータを格納するためのJNLデータ格納エリア85を用意してマッピングし(S140)、V−VOLマッピングテーブル62を更新する(S140)。続いて、管理サーバ3は、ストレージシステム4からリストア準備が完了した旨の報告を受信すると、ユーザからのリストア指示要求がどのテープ装置6に格納したかを確認し、バックアップサーバ5にリストア指示を送信する(S141)。続いて、バックアップサーバ5は、リストア元であるテープ装置6に転送指示を送信する(S142)。
続いて、テープ装置6は、対象データをバックアップサーバ5に転送する(S143)。続いて、バックアップサーバ5は、テープ装置6からリードしたデータをストレージシステム4内に格納するために、ストレージシステム4にライト要求を送信する(S146)。このとき、バックアップサーバ5は、確保されたライト先をストレージシステム4から通知される(ホスト計算機2経由でも良い)。
続いて、ストレージシステム4は、自己のストレージシステム4に送信されたデータを受信し、確保した箇所へデータを格納する(S145)。このとき、ストレージシステム4は、ライトデータとともに、テープ装置6にJNLデータを書き込むときに付加した情報(ジャーナルの世代、取得時刻等)もストレージシステム4内の制御メモリ37に格納する。続いて、ストレージシステム4は、ライトデータの受信が終了すると、管理サーバ3に終了報告を送信する。
続いて、管理サーバ3は、ストレージシステム4にリストアボリューム89の復元指示を送信する(S146)。続いて、ストレージシステム4は、S145で格納した情報や、管理サーバ3で管理するカタログ管理情報73からリストアしたジャーナルデータがどのフルボリューム(リストアボリューム89)のジャーナルデータであるか(どのフルボリュームにジャーナルデータを更新すればよいのか)を認識し、フルボリューム(リストアボリューム89)に、リストアしたV−VOL88のデータを上書きし、JNLデータを反映させて、リストアボリューム89をユーザが復元を指示した世代の内容に復元する(S147)。そして、管理サーバ3は、実施したリストア情報について、カタログ管理情報73を作成し、管理する(S148)。
このように、計算機システム1では、ストレージシステム4の外部に移行したジャーナルデータを再びストレージシステム4に移行して、ユーザ指定の論理ボリュームをリストアする。
(6)差分のマージ
後述する図23及び図24を参照して説明するように、複数の世代分の世代間差分データ87及び差分BM86は、マージが可能である。これにより、計算機システム1では、消費される記憶容量を削減することができる。以下、マージ後の世代間差分データ87を「マージ差分データ」という。
図23は、世代間差分データ87をマージする処理のフローチャートを示している。図24は、そのマージ処理に関するデータ要素の動きを示している。以下、図23及び図24を参照して、マージ処理を説明する。
JNLマージプログラム57(図2参照)は、或る世代数分(例えば、(m+1)世代(世代(N)〜世代(N+m))の世代間差分データ87が格納されていることを検出したときに、(m+1)世代分の世代間差分データをマージ差分データ87に変換するマージ処理を開始する(後述)。なお、マージ処理の開始の契機として、(m+1)世代分の世代間差分データ87が格納されていることが検出されたということは、一例にすぎず、他の契機、例えば、直前回のマージ処理から所定期間が経過したときであっても良い。
まず、JNLマージプログラム57は、JNL情報テーブル61でマージ対象の世代(N)〜世代(N+m)の「状態」(図示せず)を“マージ中”に変更する。そして、JNLマージプログラム57は、マージ対象のもっとも古い世代(N)の世代間差分データ87を、対象として選択する(S151)。
続いて、JNLマージプログラム57は、対象の世代間差分データ87に対応した差分BM86(N)の先頭ビットを参照位置として決定する(S152)。
続いて、JNLマージプログラム57は、差分BM86(N)について参照位置とされているビットを検索する(S153)。そして、JNLマージプログラム57は、当該ビットがオンであれば(S153:YES)、S154に進み、当該ビットがオフであれば(S153:NO)、S159に進む。以下においては、図23及び図24の説明において、その参照位置とされているビットを「対象ビット」といい、そのビットがオンであれば「対象オンビット」といい、そのビットがオフであれば「対象オフビット」という。
続いて、JNLマージプログラム57は、今回作成するマージ差分データ87に対応した差分BM86(以下、図23及び図24の説明において、「マージ差分BM」という)について、上述した対象ビットと同じ位置にあるビットを検索する(S154)。そして、JNLマージプログラム57は、当該対象ビットがオフであれば(S154:YES)、S155に進み、当該対象ビットがオンであれば(S154:NO)、S159に進む。
続いて、JNLマージプログラム57は、差分BM86(N)における対象オンビットに対応した世代間差分データ87のJNLデータ格納エリア85のデータ格納アドレスを検索し(S155)、当該アドレスを特定する(S156)。そして、JNLマージプログラム57は、当該アドレスが示すセグメントに記憶されている世代間差分データ87を、当該セグメントから、今回作成されるマージ差分データ87に対応したJNLデータ格納エリア85内のセグメント(直前回のコピー先のセグメントの次のセグメント)にコピー(上書き)する(S157)。そして、JNLマージプログラム57は、マージ差分BM86における、対象ビットと同じ位置にあるビットを、オンに変更する(S158)。
続いて、JNLマージプログラム57は、差分BM86(N)において、これまでの参照位置の次の位置に未参照のビットを検索する(S154)。そして、JNLマージプログラム57は、当該ビットがあれば(S159:YES)、次のビットを参照位置として変更し(S160)、S153に進む。これに対して、JNLマージプログラム57は、次の位置に未参照のビットがなければ(S159:NO)、その世代(N)についての処理を終了し(S161)、次の世代があるかを検索する(S162)。そして、JNLマージプログラム57は、次の世代があれば(S162:YES)、S151に進み、次の世代(N+1)の世代間差分データ87を、対象として選択する。これに対して、JNLマージプログラム57は、次の世代がなければ(すなわち、直前回に処理された世代が(N+m)であれば)(S162:NO)、マージ処理を終了する。
以上の流れによれば、ストレージシステム4は、図24に示すように、マージ対象の世代(N)〜(N+m)のうちの古い世代に対応した世代間差分データ87から先に処理する。また、ストレージシステム4は、世代間差分データ87に対応した差分BM86ではオンビットであって、マージ差分BM86において、そのオンビットに対応したビットがオフであれば、そのオンビットに対応した世代間差分データ87を、マージ差分データ87に対応したJNLデータ格納エリア85にコピーする。一方、ストレージシステム4は、世代間差分データ87に対応した差分BM86ではオンビットであり、マージ差分BM86においても、そのオンビットに対応したビットがオンであれば、世代間差分データ87に対応した差分BM86内のオンビットに対応したデータ要素をコピーしない。
要するに、ストレージシステム4は、古い世代に対応した世代間差分データ87ほど、優先的に、マージ差分データ87に対応したJNLデータ格納エリア85にコピーする。具体的には、例えば、図24に示すように、世代(N)と世代(N+m)の2つの世代について、P−VOL81の先頭ブロックに対応した世代間差分データ87の要素「A」及び「G」が存在している。この場合、上述したように、古い世代に対応した世代間差分データ要素ほど優先されるので、ストレージシステム4は、世代(N)についての要素「A」を、マージ差分データ87に対応したJNLデータ格納エリア85にコピーするが、その世代(N)よりも新しい世代についての要素「G」を、そのJNLデータ格納エリア85にコピーしない。
なお、このマージ処理では、古い世代から先に処理するが、新しい世代から先に処理するようにしても良い。この場合、ストレージシステム4は、世代間差分データに対応した差分BM86ではオンビットであり、マージ差分BM86においても、そのオンビットに対応したビットがオンであれば、世代間差分データ87に対応した差分BM86内のオンビットに対応したデータを、マージ差分データ87に対応したJNLデータ格納エリア85に記憶されている、オンビットに対応したマージ差分データ87に上書きするようにしても良い。また、ストレージシステム4は、マージ差分データ87を作成した場合、当該マージ差分データ87の基になった複数世代分の世代間差分データ87を、マージ差分データ87の作成完了の直後に、又は計算機(例えば、ホスト計算機2又は管理サーバ3)からの指示に応答して、削除するようにしても良い。
また、ストレージシステム4は、世代間差分データ87やマージ差分データ87を古い世代から削除するようにしても良い。この場合、ストレージシステム4は、例えば、図示しないJNL削除プログラムにより、削除対象の世代に対応したJNL制御情報テーブル64及びJNLデータを解放し、解放した領域を空きの領域として管理する。また、JNL削除プログラムは、P−VOL構成管理テーブル60及びJNL情報テーブル61から、削除対象の世代に対応したエントリを削除する。
なお、ストレージシステム4では、上述のように、差分をマージしてからテープ装置6にバックアップすることもできる。
このようにして、計算機システム1では、バックアップサーバ5がJNLデータを認識できる機能をストレージシステム4が提供する。
すなわち、ストレージシステム4は、JNLデータの容量に対応する仮想ボリューム(V−VOL88)を生成する。続いて、ストレージシステム4は、バックアップサーバ5からV−VOL88を認識させるため、V−VOL88の先頭にV−VOL88独自のヘッダ情報を設定する。なお、ヘッダ情報は、バックアップサーバ5のOSの種別によって異なる。
続いて、ストレージシステム4は、生成したV−VOL88に、対応するJNLデータを対応させる。具体的には、ストレージシステム4は、バックアップする世代(又は時間)をユーザが指定し、その世代に対応するJNLデータが格納されている位置を検索し、V−VOL88にマッピングする。そして、バックアップサーバ5は、ストレージシステム4のV−VOL88からJNLデータを読み出して、読み出したJNLデータをテープ装置6に格納し、JNLデータをバックアップする。
また、計算機システム1では、バックアップしたJNLデータを復元する機能をストレージシステム4が提供する。すなわち、ストレージシステム4は、管理サーバ3からのリストア指示により、テープ装置6に格納されたJNLデータをV−VOL88を使用してストレージシステム4内に戻して、リストア指示に基づく論理ボリュームを復元する。
従って、バックアップサーバ5が、JNLデータそのものを直接読み出して、テープ装置6にJNLデータを格納することができる。また、テープ装置6に格納したJNLデータをストレージシステム4に送信し、JNLデータそのものとして、ストレージシステム4がアクセスすることができる。
かくして、計算機システム1では、バックアップサーバ5が、ストレージスステム4からJNLデータを読み出す技術を一般化することで、JNLデータそのものをストレージシステム4の外部の周辺装置(テープ装置6等)にバックアップすることができる。
なお、本実施の形態においては、バックアップサーバ5が認識することができないボリュームとしてジャーナルデータが格納されたJNL-VOL82について記載したが、本発明は、これに限らず、ジャーナルデータが格納されたJNL-VOL82以外のストレージシステム4内の独自の形式の情報について適用することができる。例えば、上述のような独自形式の情報として、スナップショットの差分データや、動的に記憶領域を拡張するボリューム(シンプロビジョニング)の格納データ等が挙げられる。これらのデータは、ストレージシステム4内でストレージプールを生成する必要があり、当該ストレージプール内に書き込む必要があるため、ストレージシステム4内の独自の形式の情報となり、バックアップサーバ5等、外部の記憶装置から認識することができないデータとなるからである。
また、本実施の形態においては、JNLデータを移動する対象の選択方法として、使用頻度(アクセス頻度)の低いものから移動したり、JNLデータの作成時刻の古いものから移動したり、ユーザ指定のものを移動したりする方法を選択することもできる。
さらに、本実施の形態においては、JNLデータを移動する契機として、ストレージシステム4内の使用PDEV39の総容量が予め設定した値より大きくなったときや、予め設定した頻度よりアクセス頻度が低いJNLデータが発生したとき、ユーザが指定したときに、JNLデータを移動するようにしても良い。
本発明は、データを格納する論理ボリュームのバックアップを実施するストレージ装置に広く適用することができる。
本発明の計算機システムの構成図である。 ストレージシステムのプログラムの構成図である。 デバイス構成管理テーブルの構成図である。 LU管理テーブルの構成図である。 P−VOL構成管理テーブル、JNL情報テーブル、V−VOLマッピングテーブル、JNL制御情報テーブルの構成図である。 JNL管理テーブルの構成図である。 V−VOLヘッダ情報テーブルの構成図である。 管理サーバのプログラムの構成図である。 カタログ管理情報の構成図である。 バックアップスケジュール例である。 計算機システムのJNLデータ格納の概要図である。 JNL取得処理のフローチャート図である。 JNL取得処理のフローチャート図である。 バックアップ処理の概要図である。 フルボリュームバックアップ処理のフローチャート図である。 JNLデータバックアップ処理のフローチャート図である。 JNLデータバックアップ処理のフローチャート図である。 JNLデータバックアップ処理のフローチャート図である。 指定世代のバックアップ処理のフローチャート図である。 V−VOLの構成図である。 リストア処理の構成図である。 JNLリストア処理のフローチャート図である。 マージ処理のフローチャート図である。 マージ処理の概要図である。
符号の説明
1……計算機システム、2……ホスト計算機、3……管理サーバ、4……ストレージシステム、5……バックアップサーバ、6……テープ装置、38……制御プロセッサ、51……R/Wプログラム、52……CoWプログラム、53……JNLバックアッププログラム、54……V−VOL生成プログラム、55……V−VOL−JNLマッピング管理プログラム、56……JNLリストアプログラム、57……JNLマージプログラム、58……デバイス構成管理プログラム、59……LU管理テーブル、60……P−VOL構成管理テーブル、61……JNL情報テーブル、62……V−VOLマッピングテーブル、63……JNL管理プログラム、64……V−VOLヘッダ情報テーブル

Claims (16)

  1. ホスト計算機と、
    バックアップ計算機と、
    前記バックアップ計算機に接続された記憶装置と、
    前記ホスト計算機及び前記バックアップ計算機に接続されたストレージシステムと
    を備え、
    前記ストレージシステムは、
    前記ホスト計算機から受信したライトコマンドに従ってライトデータを書き込む第一の論理ボリュームと、
    前記第一の論理ボリュームのジャーナルデータを所定時点ごとに区切って格納し、前記バックアップ計算機からは格納されているジャーナルデータを読み出すことができない第二の論理ボリュームと、
    仮想ボリュームである第三のボリュームと、
    前記ホスト計算機から送信される所定時点の前記第一の論理ボリュームのバックアップ指示を受信すると、前記バックアップ計算機が前記ジャーナルデータを読み出すためにアクセス可能な前記第三のボリュームを作成する仮想ボリューム作成部と、
    前記仮想ボリューム作成部により作成された前記第三のボリュームに、前記第二の論理ボリュームのうちの前記ジャーナルデータが格納されているアドレスをマッピングするマッピング部と、
    前記バックアップ計算機からの前記第三のボリュームに対するリードコマンドに応じて、前記第三のボリュームにマッピングされた前記アドレスに従って前記ジャーナルデータを前記第二の論理ボリュームから読み出し、前記バックアップ計算機に転送するバックアップ部とを有し、
    前記バックアップ計算機は、前記ストレージシステムから受信した前記ジャーナルデータを前記記憶装置に格納することを特徴とする計算機システム。
  2. 前記仮想ボリューム作成部は、
    前記第三のボリュームを前記バックアップ計算機のオペレーティングシステムの種類に応じて作成し、
    前記バックアップ計算機は、
    前記仮想ボリューム作成部により作成された前記第三のボリュームを介して前記第二の論理ボリュームにアクセスする
    ことを特徴とする請求項1に記載の計算機システム。
  3. 前記ホスト計算機、前記バックアップ計算機及び前記ストレージシステムを管理する管理計算機
    を備え、
    前記管理計算機は、
    前記第二の論理ボリュームのジャーナルデータと前記第一の論理ボリュームのライトデータが格納されている前記記憶装置の記憶装置番号を管理する管理情報
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の計算機システム。
  4. 前記ストレージシステムは、
    前記第二の論理ボリュームのジャーナルデータと前記第一の論理ボリュームのライトデータが格納されている前記記憶装置の記憶装置番号を管理する管理情報
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の計算機システム。
  5. 前記バックアップ計算機は、
    前記第二の論理ボリュームのジャーナルデータと前記第一の論理ボリュームのライトデータが格納されている前記記憶装置の記憶装置番号を管理する管理情報
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の計算機システム。
  6. 前記ストレージシステムは、
    複数の前記バックアップ計算機のオペレーティングシステムの種類毎に、前記第三のボリュームを使用する
    ことを特徴とする請求項1に記載の計算機システム。
  7. 前記ストレージシステムは、
    前記第三のボリュームに使用する複数の前記バックアップ計算機のオペレーティングシステムに応じたものをマッピングして使用する
    ことを特徴とする請求項1に記載の計算機システム。
  8. 前記ストレージシステムは、
    リストア用の第四のボリュームと、
    所定時点の第一の論理ボリュームを復元するリストア部と
    を備え、
    前記仮想ボリューム作成部は、
    前記ホスト計算機から所定時点の前記第一の論理ボリュームのリストア指示を受信すると、前記第三のボリュームを作成し、
    前記リストア部は、
    前記リストア指示を受信すると、前記第四のボリュームを作成し、前記第三のボリュームを通じて受信するジャーナルデータを格納する領域を前記第二の論理ボリュームに確保して、前記第一の論理ボリュームのライトデータと前記第二の論理ボリュームのジャーナルデータとが格納されている前記記憶装置から前記ライトデータ及び前記ジャーナルデータを受信して前記ライトデータを前記第四のボリュームに格納し、前記ジャーナルデータを前記第二の論理ボリュームに格納して、前記第四のボリュームに前記ジャーナルデータを反映させることにより前記所定時点の第一の論理ボリュームを復元する
    ことを特徴とする請求項1に記載の計算機システム。
  9. ホスト計算機と、バックアップ計算機と、記憶装置と、ストレージシステムとを有する計算機システムのバックアップ方法において、
    前記ストレージシステムが、前記ホスト計算機から受信したライトコマンドに従って、ライトデータを書き込む第一の論理ボリュームと、前記第一の論理ボリュームのジャーナルデータを所定時点ごとに区切って格納し、前記バックアップ計算機からは格納されている前記ジャーナルデータを読み出すことができない第二の論理ボリュームと、仮想ボリュームである第三のボリュームとを有し、
    前記ストレージシステムが、前記ホスト計算機から送信される所定時点の前記第一の論理ボリュームのバックアップ指示を受信すると、前記バックアップ計算機が前記ジャーナルデータを読み出すためにアクセス可能な前記第三のボリュームを作成する第一のステップと、
    前記ストレージシステムが、前記第一のステップにおいて作成した前記第三のボリュームに、前記第二の論理ボリュームのうちの前記ジャーナルデータが格納されているアドレスをマッピングする第二のステップと、
    前記ストレージシステムが、前記バックアップ計算機からの前記第三のボリュームに対するリードコマンドに応じて、前記第三のボリュームにマッピングされた前記アドレスに従って前記ジャーナルデータを前記第二の論理ボリュームから読み出し、前記バックアップ計算機に転送する第三のステップと、
    前記バックアップ計算機が、前記ストレージシステムから受信した前記ジャーナルデータを前記記憶装置に格納する第四のステップと
    を備えることを特徴とする計算機システムのバックアップ方法。
  10. 前記第一のステップでは、
    前記ストレージシステムが、前記第三のボリュームを前記バックアップ計算機のオペレーティングシステムの種類に応じて作成し、
    前記バックアップ計算機が、前記ストレージシステムにより作成された前記第三のボリュームを介して前記第二の論理ボリュームにアクセスする
    ことを特徴とする請求項に記載の計算機システムのバックアップ方法。
  11. 前記ホスト計算機、前記バックアップ計算機及び前記ストレージシステムを管理する管理計算機を有し、
    前記管理計算機が、前記第二の論理ボリュームのジャーナルデータと前記第一の論理ボリュームのライトデータが格納されている前記記憶装置の記憶装置番号を管理する管理情報を有する
    ことを特徴とする請求項に記載の計算機システムのバックアップ方法。
  12. 前記ストレージシステムが、前記第二の論理ボリュームのジャーナルデータと前記第一の論理ボリュームのライトデータが格納されている前記記憶装置の記憶装置番号を管理する管理情報を有する
    ことを特徴とする請求項に記載の計算機システムのバックアップ方法。
  13. 前記バックアップ計算機が、前記第二の論理ボリュームのジャーナルデータと前記第一の論理ボリュームのライトデータが格納されている前記記憶装置の記憶装置番号を管理する管理情報を有する
    ことを特徴とする請求項に記載の計算機システムのバックアップ方法。
  14. 前記ストレージシステムが、複数の前記バックアップ計算機のオペレーティングシステムの種類毎に、前記第三のボリュームを使用する
    ことを特徴とする請求項に記載の計算機システムのバックアップ方法。
  15. 前記ストレージシステムが、前記第三のボリュームに使用する複数の前記バックアップ計算機のオペレーティングシステムに応じたものをマッピングして使用する
    ことを特徴とする請求項に記載の計算機システムのバックアップ方法。
  16. 前記ストレージシステムが、リストア用の第四のボリュームを有し、
    前記ストレージシステムが、所定時点の第一の論理ボリュームを復元する第四のステップを備え、
    前記第一のステップでは、
    前記ストレージシステムが、前記ホスト計算機から所定時点の前記第一の論理ボリュームのリストア指示を受信すると、前記第三のボリュームを作成し、
    前記第四のステップでは、
    前記ストレージシステムが、前記リストア指示を受信すると、前記第四のボリュームを作成し、前記第三のボリュームを通じて受信するジャーナルデータを格納する領域を前記第二の論理ボリュームに確保して、前記第一の論理ボリュームのライトデータと前記第二の論理ボリュームのジャーナルデータとが格納されている前記記憶装置から前記ライトデータ及び前記ジャーナルデータを受信して前記ライトデータを前記第四のボリュームに格納し、前記ジャーナルデータを前記第二の論理ボリュームに格納して、前記第四のボリュームに前記ジャーナルデータを反映させることにより前記所定時点の第一の論理ボリュームを復元する
    ことを特徴とする請求項に記載の計算機システムのバックアップ方法。
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