JP4611062B2 - 計算機システムおよび計算機システムにおけるデータのバックアップ方法 - Google Patents

計算機システムおよび計算機システムにおけるデータのバックアップ方法 Download PDF

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Description

本発明は、インターネットを介して接続された顧客毎に個別にストレージサーバを備える計算機システムにおいて、各ストレージサーバに記憶されたデータをバックアップする技術に関する。
サーバやクライアントが用いるデータを記憶するストレージサーバは、万一のデータの喪失を防止するため、定期的にデータのバックアップを行うことが重要である。データのバックアップは、例えば、ストレージサーバとファイバチャネル等により接続されたメディアサーバにデータを転送することで、所定の記録媒体に対して行うことができる(例えば、特許文献1参照)。バックアップ先の記録媒体としては、例えば、テープメディアや光ディスク、光磁気ディスク等の可搬性のある記録媒体を用いることができ、磁気ディスクや半導体メモリ装置などの固定的な記録媒体を用いることもできる。
米国特許第6460113号明細書
近年では、ストレージサーバやWebサーバ等の保守や運用を専門的に行い、インターネットを介してこれらの装置の機能を顧客に提供するサービスが発展しつつある。通常、これらのサーバは、サービス提供者が運営するデータセンタと呼ばれる施設に設置されている。データセンタに設置されるストレージサーバは、他の顧客からのアクセスを制限するため、顧客毎に個別に用意されている場合がある。
このようなデータセンタにおいてストレージサーバに記憶されたデータのバックアップを行うためには、例えば、ストレージサーバと同様に、メディアサーバを顧客毎に個別に用意する方法が考えられる。しかし、このような方法では、設備投資が増大するとともに設備が複雑化することによりメンテナンス性が低下するおそれがある。そこで、複数のストレージサーバに対して1台のメディアサーバをネットワークを介して接続する方法が考えられる。しかし、このような方法では、折角、顧客毎に個別に設置したストレージサーバが、ネットワークを介して相互に接続されることになってしまい、顧客のデータがデータのバックアップ中にネットワークを介して他の顧客に漏洩してしまうおそれがある。
本発明は、このような種々の課題を考慮してなされたものであり、設備投資の増大を抑えるとともに、データの漏洩を抑制しつつ各顧客のデータを適切にバックアップすることを目的とする。
上記目的を踏まえ、本発明の計算機システムを次のように構成した。すなわち、予め定めた区分毎に個別にストレージサーバを備え、インターネットを介してアクセスされる計算機システムであって、
前記ストレージサーバに記憶されたデータをバックアップするバックアップ装置と、
前記各ストレージサーバおよび前記バックアップ装置に接続されており、前記バックアップ装置から受信したバックアップ要求に応じて、前記各ストレージサーバからデータを読み出し、該読み出したデータを、前記バックアップ装置に転送するデータ中継サーバとを備え、
前記データ中継サーバは、前記インターネットで用いられるプロトコルとは異なる通信手順に基づきデータの授受が行われる通信路によって前記各ストレージサーバと接続されており、該通信路を介して前記各ストレージサーバから前記データの読み出しを行うことを要旨とする。
本発明の計算機システムでは、ストレージサーバとバックアップ装置との間にデータ中継サーバを設けるものとした。このデータ中継サーバとストレージサーバとは、インターネットにおいて用いられるプロトコルとは異なる通信手順に基づきデータの授受が行われる通信路によって接続されている。そのため、この計算機システムにインターネットを介して接続を行う顧客の計算機は、ストレージサーバを超えて、バックアップ装置側にアクセスすることが制限されることになる。すなわち、本発明によれば、ストレージサーバに記憶されたデータのバックアップ処理中に、データ中継サーバとバックアップ装置との間で転送されている顧客のデータが、他の顧客によって不正に取得されたり漏洩したりすることが抑制され、適切にデータのバックアップを行うことが可能になる。また、本発明の構成によれば、1台のストレージサーバに対して個別にバックアップ装置を設置する必要がなく、低コストに計算機システムを構築することが可能になる。なお、予め定めた区分とは、例えば、顧客や顧客の部門等の相違に応じて区分けすることができる。
上記構成の計算機システムにおいて、前記データ中継サーバと前記バックアップ装置とは、前記インターネットで用いられるプロトコルと同一のプロトコルに基づき通信が行われるネットワークによって接続されているものとしてもよい。こうすることにより、汎用的なネットワーク機器を用いて、バックアップ装置とデータ中継サーバとを接続することができる。
ここで、前記インターネットで用いられるプロトコルとは、インターネットプロトコルであるものとすることができる。インターネットプロトコルとは、国際標準化機構によって制定されたOSI参照モデルのネットワーク層に位置する通信プロトコルであり、ネットワーク上の各ノードに割り振られたIPアドレスに基づきノード間の通信を行うプロトコルである。
また、前記各ストレージサーバと前記データ中継サーバとは、前記通信路として、IEEE1394、USB、シリアルインタフェース、インフィニバンド、ファイバチャネルのうち、いずれかの通信路によって接続されているものとしてもよい。なお、かかる通信路では、例えば、IPX/SPXやNetBEUI等のように、インターネットプロトコルと互換性のないプロトコルによってのみ通信が行われればよく、バックアップ装置とデータ中継サーバとの接続で用いられるネットワークと物理的に同一規格の通信路(例えば、イーサネット(登録商標))によって接続されているものとしてもよい。
上記構成の計算機システムにおいて、前記各ストレージサーバは、CPUによる所定のプログラムの実行により、同一のサーバ装置内にソフトウェア的に構築されているものとしてもよい。また、更に、前記データ中継サーバも、前記CPUによる所定のプログラムの実行により前記サーバ装置と同一のサーバ装置内にソフトウェア的に構築されているものとしてもよい。これら構成であれば、計算機システムの構成を簡略化することができるため、低コストにシステムを構築することが可能になる。
かかる構成において、前記サーバ装置は、該サーバ装置のメモリ内に、前記各ストレージサーバと前記データ中継サーバとが前記データの受け渡しに用いるための受信バッファ領域をそれぞれ確保しており、前記各ストレージサーバと前記データ中継サーバとは、該受信バッファ領域を前記通信路として用いるものとしてもよい。
このような構成であれば、受信バッファを介してデータそのものを授受することができるため、インターネットプロトコルを用いた不正進入等を抑制することができる。また、通信プロトコルに基づくデータ転送のように、データをパケットに分割したりプロトコルヘッダを付加する処理が不要であるため、効率的にデータを転送することができる。
ここで、前記サーバ装置は、ソフトウェア的に構築された前記各ストレージサーバと前記データ中継サーバとによって用いられる該サーバ装置の物理デバイスの割り当てを、所定のリソース割当テーブルに基づき制御するものとしてもよい。
前記物理デバイスには、例えば、CPU、メモリ、磁気ディスク、ネットワークインタフェース、のうち少なくともいずれか1つが含まれるものとすることができ、前記リソース割当テーブルには、前記各ストレージサーバおよび前記データ中継装置毎に、占有可能なCPUの使用率、占有可能なメモリ領域、占有可能なディスク領域、使用可能なネットワークインタフェース、のうち、少なくともいずれか1つが定義されているものとすることができる。
このようなリソース割当テーブルを用いれば、1台のサーバ装置によって、効率的にストレージサーバの機能とデータ中継サーバの機能とをソフトウェア的に実現することができる。
上述した種々の構成の計算機システムにおいて、前記バックアップ装置は、バックアップ対象のデータの所在が登録されたリストを記憶しており、該リストに基づき、前記データ中継サーバにバックアップ要求を送信するものとしてもよい。
例えば、前記リストには、バックアップ対象のデータの所在が、前記各ストレージサーバを個別に識別するための識別パスと、該ストレージサーバ内の固有のパスとからなるディレクトリ構造によって登録されており、前記データ中継サーバは、前記識別パスによって、バックアップ対象のデータを記憶しているストレージサーバを特定し、該ストレージサーバから前記固有のパスに記憶された前記データの読み出しを行うものとすることができる。
このような構成であれば、バックアップ対象のストレージサーバを特定するための識別子と、そのストレージサーバに記憶されているデータの所在とを、統一した形式でリストに登録することができるため、効率的にバックアップ対象のデータの所在を管理することができる。
また、上述した種々の構成の計算機システムにおいて、前記各ストレージサーバは、バックアップ対象となるデータの記憶場所の基準となる開始パスを記憶しており、該開始パスに基づき、前記データ中継サーバから指定されたデータを特定し、該特定したデータを前記データ中継サーバに出力するものとしてもよい。このような構成であれば、バックアップ装置だけではなく、ストレージ装置によってもバックアップを行うデータの範囲を設定することができる。
かかる構成の計算機システムにおいて、前記各ストレージサーバは、前記インターネットを介して接続された計算機によって、前記開始パスの内容を変更する手段を備えるものとしてもよい。こうすることで、インターネットを介してストレージサーバを利用している顧客が、バックアップを行うデータの範囲を柔軟に設定することができる。
また、上述した種々の構成の計算機システムにおいて、前記バックアップ装置は、所定の記録媒体に前記データを書き込むメディアサーバと、該メディアサーバと前記データ中継サーバとを制御して前記バックアップを行わせるバックアップ管理装置とから構成されるものとしてもよい。
このような構成では、前記バックアップ管理装置は、前記データ中継サーバに対するバックアップ要求の送信に先立ち、前記メディアサーバにデータソケットを開設させ、該メディアサーバと前記データ中継サーバとの間にコネクションを確立させるものとすることができる。
ここで、前記バックアップ装置が前記データをバックアップする記録媒体は、テープメディアであるものとすることができる。一般的にテープメディアは、磁気ディスク等よりも記憶容量が大きいため、より多くのデータをバックアップすることができる。
また、前記ストレージサーバと前記バックアップ装置と前記データ中継サーバとは、同一のデータセンタ内に設けられている構成とすることができる。
なお、本発明は、上述した種々の計算機システムとしての構成以外にも、次のような方法の発明としても構成することができる。すなわち、インターネットを介してアクセスされ、予め定めた区分毎に個別に用意されたストレージサーバと、該各ストレージサーバに記憶されたデータをバックアップするバックアップ装置と、前記ストレージサーバおよび前記バックアップ装置に接続されたデータ中継サーバとを備える計算機システムにおいてデータのバックアップを行うバックアップ方法であって、
前記バックアップ装置から送信されるバックアップ要求を、前記データ中継サーバが受信し、
該データ中継サーバは、前記受信したバックアップ要求に応じて、前記ストレージサーバから、前記インターネットで用いられるプロトコルとは異なる通信手順に基づきデータの授受が行われる通信路を介してデータを読み出すとともに、該読み出したデータを、前記バックアップ装置に転送し、
該バックアップ装置は、前記転送されたデータをバックアップするバックアップ方法である。
このような構成のバックアップ方法によっても、上述した計算機システムと同様に、ストレージサーバに記憶されたデータのバックアップ処理中に、データ中継サーバとバックアップ装置との間で転送されている顧客のデータが、他の顧客によって不正に取得されたり漏洩したりすることが抑制され、適切にデータのバックアップを行うことが可能になる。
また、本発明は、上述した計算機システムやバックアップ方法としての態様の他、データのバックアップをコンピュータに実現させるためのコンピュータプログラムなどとしても構成することができる。かかるコンピュータプログラムは、データ信号として搬送波内に具現化されていてもよいし、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されているものとしてもよい。記録媒体としては、例えば、CD−ROMやフレキシブルディスク、光磁気ディスク、DVDなどを用いることができる。
上述した本発明の作用・効果を一層明らかにするため、本発明の実施の形態を次の順序で説明する。
A.実施の形態:
B.第1実施例:
(B1)システムの全体構成:
(B2)バックアップ処理:
(B3)効果:
C.第2実施例:
D.変形例:
A.実施の形態:
図1は、本発明の実施形態の基本構成を示す説明図である。図示するように、本実施形態の計算機システムは、データセンタDCと、このデータセンタDCにインターネットINTを介して接続される顧客の計算機とからなる。本実施形態では、A社の計算機100Aと、B社の計算機100Bと、C社の計算機100Cとが、データセンタDCに接続されているものとした。データセンタDC内には、各顧客に対応したA社用システム200Aと、B社用システム200Bと、C社用システム200Cとが備えられ、更に、これらのシステム内に存在するデータのバックアップを行うバックアップシステムBSが備えられている。なお、本実施形態では、顧客の数を3社としたが、その数に制限はない。
A社用システム200Aは、ルータRT1とWebサーバSV1とストレージサーバST1とがローカルエリアネットワークLAN1によって相互に接続されることにより構成されている。ルータRT1には、インターネットINTを介して、A社の計算機100Aが接続されている。ストレージサーバST1は、ディスク装置DK1を備えたNAS(Network Attached Storage)として構成されており、かかるディスク装置DK1内に、WebサーバSV1で用いられるHTML(Hyper Text Markup Language)データ等が記憶されている。
一方、B社用システム200Bは、ルータRT2とデータベースサーバSV2とストレージサーバST2とがローカルエリアネットワークLAN2によって相互に接続されることにより構成されている。ルータRT2には、インターネットINTを介して、B社の計算機100Bが接続されている。ストレージサーバST2は、ディスク装置DK2を備えたNASとして構成されており、かかるディスク装置DK2内に、データベースサーバSV2で用いられるデータベース等が記憶されている。
また、C社用システム200Cは、ルータRT3とFTPサーバSV3とストレージサーバST3とがローカルエリアネットワークLAN3によって相互に接続されることにより構成されている。ルータRT3には、インターネットINTを介して、C社の計算機100Cが接続されている。ストレージサーバST3も、ディスク装置DK3を備えたNASとして構成されており、かかるディスク装置DK3内に、FTPサーバSV3によってファイル転送に供される種々のデータが記憶されている。
バックアップシステムBSは、データ中継サーバ300とバックアップ管理装置400とメディアサーバ500とが、ローカルエリアネットワークLAN4によって相互に接続されることにより構成されている。データ中継サーバ300には、更に、上述したストレージサーバST1〜ST3がそれぞれ接続されている。
バックアップ管理装置400は、ストレージサーバST1〜ST3とデータ中継サーバ300とメディアサーバ500との間で行われるファイルのバックアップを総合的に制御するための装置である。バックアップ管理装置400は、予めシステム管理者によってバックアップ対象のファイルの所在が登録されたファイルリストFLを記憶しており、かかるファイルリストFLに基づきファイルのバックアップを制御する。バックアップ管理装置400は、ファイルのバックアップを行うプロトコルとして、例えば、インターネットプロトコル上で動作する、NDMP(Network Data Management Protocol)を用いることができる。
データ中継サーバ300は、バックアップ管理装置400からのバックアップ要求に基づき、ストレージサーバST1〜ST3に記憶されたファイルを読み出して、これをローカルエリアネットワークLAN4を介してメディアサーバ500に転送するための装置である。
メディアサーバ500は、ローカルエリアネットワークLAN4を介してデータ中継サーバ300から転送されたデータをテープメディアに記録するための装置である。
ここで、本実施形態の計算機システムでは、インターネットINTやローカルエリアネットワークLAN1〜LAN4を介した各装置間における通信では、通信プロトコルとして、インターネットプロトコル(IP)が用いられる。しかし、データ中継サーバ300とストレージサーバST1〜ST3との間は、インターネットプロトコルを通過させず、バックアップ対象のデータと、これに付随する制御データのみを通過させる通信路によって接続されている。かかる通信路の具体例は、後述する実施例で説明する。
このような構成の実施形態によれば、インターネットINT側からローカルエリアネットワークLAN4側へのインターネットプロトコルを用いたアクセスが制限されるため、顧客の計算機100A〜100Cを用いて、バックアップシステムBS内を流れるバックアップデータが不正に取得されることを抑制することできる。以下では、本実施形態が適用されるいくつかの実施例について説明する。
B.第1実施例:
(B1)システムの全体構成:
図2は、第1実施例としての計算機システムの全体構成を示す説明図である。本実施例では、上記実施形態のうち、ストレージサーバST1〜ST3の機能とデータ中継サーバ300の機能とを1台のサーバ装置でソフトウェア的に実現するものとした。かかるサーバ装置を、以下の説明ではデータサーバ600と呼ぶ。
図示するように、データサーバ600は、CPU610やメモリ620、ネットワークインタフェースNIC1〜NIC4、ホストバスアダプタHBA等を備えたコンピュータとして構成されている。ネットワークインタフェースNIC1〜NIC4には、それぞれ、ローカルエリアネットワークLAN1〜LAN4が接続されている。一方、ホストバスアダプタHBAには、3台のディスク装置DK1〜DK3が接続されている。
メモリ620には、CPU610によって実行される仮想ストレージサーバプログラムVSP1〜VSP3と、仮想データ中継サーバプログラムVDPと、プロセス制御プログラムPCPと、このプロセス制御プログラムPCPが用いるリソース割当テーブルTB1とが記憶されている。なお、これらのプログラムは、ディスク装置DK1〜DK3のいずれかにインストールされているものとしてもよく、この場合、CPU610によって物理ディスクからメモリ620上に読み出されて実行される。
仮想ストレージサーバプログラムVSP1〜VSP3は、それぞれ、上記実施形態におけるストレージサーバST1〜ST3の機能を実現するためのプログラムである。一方、仮想データ中継サーバプログラムVDPは、上記実施形態におけるデータ中継サーバ300の機能を実現するためのプログラムである。
プロセス制御プログラムPCPは、上述した各プログラムが実行された時に生成されるプロセスに対して、固有のリソースを割り当てるとともに、各プロセスの動作を制御するためのプログラムである。リソースの割当は、リソース割当テーブルTB1を参照して行う。
図3は、リソース割当テーブルTB1の一例を示す説明図である。図示するように、このリソース割当テーブルTB1には、各プロセス毎(各プログラム毎)に、使用可能なメモリ空間やディスク領域、ネットワークインタフェース、占有可能なCPU使用率の上限等が設定されている。また、各仮想ストレージサーバプログラムVSP1〜VSP3と仮想データ中継サーバプログラムVDPとの間でデータの受け渡しを行うための受信バッファのメモリ領域も設定されている。なお、本実施例では、図示するように、各プロセスに割り当てるディスク領域として、磁気ディスクDK1〜DK3がマウントされているパス(例えば、「/mnt/dk1/」)を割り当てるものとした。しかし、これに対して、磁気ディスク内の物理アドレスの範囲をそれぞれ割り当てるものとしてもよいし、磁気ディスク内に確保した論理ドライブを個々に割り当てるものとしてもよい。また、任意のディレクトリやパーティションを割り当てるものとしてもよい。
図4は、上述した各プログラムが実行されることにより実現されるデータサーバ600の論理的な構成を示す説明図である。図示するように、データサーバ600内には、仮想ストレージサーバプログラムVSP1の実行によってA社用の仮想ストレージサーバST1Vがソフトウェア的に構築される。同様に、仮想ストレージサーバプログラムVSP2の実行によってB社用の仮想ストレージサーバST2Vが構築され、仮想ストレージサーバプログラムVSP3の実行によってC社用の仮想ストレージサーバST3Vが構築される。また、仮想データ中継サーバプログラムVDPの実行によって、仮想データ中継サーバ300Vがソフトウェア的に構築される。
図示するように、各仮想ストレージサーバST1V〜ST3Vには、リソース割当テーブルTB1に基づき、それぞれ個別のネットワークインタフェースNIC1〜NIC3やディスク領域DK1V〜DK3V、受信バッファA〜Cが割り当てられている。更に、各仮想ストレージサーバST1V〜ST3Vは、それぞれに割り当てられたメモリ空間もしくはディスク領域の中に、「開始パス」を記憶している。開始パスには、バックアップ対象となるデータの記憶場所の基準となるパスが設定されている。
一方、仮想データ中継サーバ300Vには、リソース割当テーブルTB1に基づき、ネットワークインタフェースNIC4が割り当てられ、更に、仮想ストレージサーバST1V〜ST3V毎に、個別の受信バッファ1〜3が割り当てられている。また、仮想データ中継サーバ300Vは、リソース割当テーブルTB1に基づき割り当てられたメモリ空間あるいはディスク領域の中に、各仮想ストレージサーバST1V〜ST3Vを管理するためのストレージサーバテーブルTB2を記憶している。
図5は、ストレージサーバテーブルTB2の一例を示す説明図である。図示するように、このストレージサーバテーブルTB2には、「識別パス」と、「ストレージサーバ名」と、「インタフェース」との対応関係が定義されている。「識別パス」は、後述するバックアップ処理においてバックアップ管理装置400がバックアップ対象の仮想ストレージサーバを指定する際に用いる識別子である。「ストレージサーバ名」は、各仮想ストレージサーバST1V〜ST3Vに固有に付された名称であり、本実施例では、仮想ストレージサーバST1Vには「vnas1」と、仮想ストレージサーバST2Vには「vnas2」と、仮想ストレージサーバST3Vには「vnas3」と、名称が付されているものとする。「インタフェース」には、各仮想ストレージサーバST1V〜ST3Vが仮想データ中継サーバ300Vとの間でデータを授受する際に用いる受信バッファが指定されている。
(B2)バックアップ処理:
図6および図7は、仮想ストレージサーバST1V〜ST3Vと、仮想データ中継サーバ300Vと、バックアップ管理装置400と、メディアサーバ500との間で実行されるバックアップ処理のフローチャートである。かかるバックアップ処理は、システム管理者がバックアップ管理装置400に対してバックアップを行うための操作を行った場合に開始される。
このバックアップ処理が実行されると、まず、バックアップ管理装置400は、ローカルエリアネットワークLAN4を介してメディアサーバ500に対して接続を要求する(ステップS100:「Connect」)。メディアサーバ500は、接続待ち状態においてかかる要求を受信すると、接続許可通知(「OK」)を返信する(ステップS110)。
バックアップ管理装置400は、メディアサーバ500から接続許可通知を受信すると、メディアサーバ500に対してデータソケットの開設を要求する(ステップS120:「Open Data Port」)。メディアサーバ500は、かかる要求を受信するとデータソケットを開設し、開設したデータソケットのポート番号をバックアップ管理装置400に通知する(ステップS130:「Data Port Number」)。
バックアップ管理装置400は、メディアサーバ500からポート番号の通知を受けると、ローカルエリアネットワークLAN4を介して、仮想データ中継サーバ300Vに対して接続を要求する(ステップS140:「Connect」)。仮想データ中継サーバ300Vは、接続待ち状態においてかかる要求を受信すると、接続許可通知(「OK」)を返信する(ステップS150)。
バックアップ管理装置400は、仮想データ中継サーバ300Vから接続許可通知を受信すると、上記ステップS130においてメディアサーバ500から通知されたポート番号の情報を仮想データ中継サーバ300Vに通知し、かかるポート番号に対応するデータソケットへの接続を要求する(ステップS160:「Connect Data Port」)。
仮想データ中継サーバ300Vは、かかる要求を受信すると、メディアサーバ500に開設されたデータソケットに接続を行う。データソケットへの接続が完了すれば、接続完了通知(「OK」)をバックアップ管理装置400に返信する(ステップS170)。
以上の処理によれば、仮想データ中継サーバ300Vとメディアサーバ500との間でローカルエリアネットワークLAN4を介してコネクションが確立される。従って、仮想データ中継サーバ300Vからメディアサーバ500へのローカルエリアネットワークLAN4を介したデータの転送が可能になる。
説明を図7へ移す。上述した処理により、仮想データ中継サーバ300Vとメディアサーバ500との間でコネクションが確立されると、バックアップ管理装置400は、ローカルエリアネットワークLAN4を介して仮想データ中継サーバ300Vに対してバックアップ要求を送信する(ステップS180)。このとき、バックアップ管理装置400は、バックアップ要求とともに、バックアップ対象のファイルのリストが登録されたファイルリストFLを仮想データ中継サーバ300Vに送信する。
図8は、ファイルリストFLの一例を示す説明図である。図示するように、ファイルリストFLには、バックアップの対象となるファイルがディレクトリ構造によって登録されている。例えば、図示するリストの1番目には、バックアップの対象のファイルとして、「/vnas1/secret.txt」と登録されている。これは、「vnas1」、すなわち、仮想ストレージサーバST1Vに記憶されている「secret.txt」というファイルがバックアップ対象であることを示している。また、例えば、リストの6番目には、「/vnas3/log/*」と指定されている。これは、「vnas3」、すなわち、仮想ストレージサーバST3Vの「log」というディレクトリに記憶されているすべてのファイルがバックアップ対象であることを示している。
説明を図7に戻す。仮想データ中継サーバ300Vは、バックアップ管理装置400からバックアップ要求とともにファイルリストFLを受信すると(ステップS190)、ファイルリストFL中に存在する識別パスの部分と、ストレージサーバテーブルTB2中の識別パスとを照合して、受信したファイルリストFLを各仮想ストレージサーバST1V〜ST3V毎のファイルリストに分割する(ステップS200)。例えば、ファイルリストFL中に「/vnas1」という識別パスが含まれている場合には、そのリストは、vnas1用のファイルリストとして分割される。
図9は、図8に示したファイルリストFLを分割した例を示す説明図である。図9(a)には、vnas1用のファイルリストFL1を示し、図9(b)には、vnas2用のファイルリストFL2を示した。また、図9(c)には、vnas3用のファイルリストFL3を示している。図示するように、仮想データ中継サーバ300Vは、ファイルリストFLを分割する際に、各ファイルリストFL1〜FL3から、「/vnas1」や「/vnas2」といった識別パスの部分を削除する。
説明を図7に戻す。仮想データ中継サーバ300Vは、ファイルリストFLの分割を行うと、各仮想ストレージサーバST1V〜ST3V(vnas1〜vnas3)に対して、それぞれのファイルリストFL1〜FL3を送信し、ファイルの転送を要求する(ステップS210)。かかるファイル転送要求は、ストレージサーバテーブルTB2に設定されたインタフェース(図5参照)を介して送信する。すなわち、本実施例では、各仮想ストレージサーバに割り当てられた受信バッファa〜cと、仮想データ中継サーバ300Vに割り当てられた受信バッファ1〜3を介して送信されることになる。
各仮想ストレージサーバST1V〜ST3Vは、仮想データ中継サーバ300Vから受信バッファを介してファイルの転送要求およびファイルリストを受信すると(ステップS220)、図4に示した「開始パス」をそのファイルリストに追加する(ステップS230)。例えば、「開始パス」に「/user/local/」というパスが設定されており、ファイルリストに、「database/customer.db」というファイルが登録されている場合には、開始パス追加後のファイルリストは、「/user/local/database/customer.db」となる。なお、仮想ストレージサーバに「開始パス」が設定されていない場合には、当該ステップS230の処理はスキップする。
各仮想ストレージサーバST1V〜ST3Vは、開始パスをファイルリストに追加すると、そのファイルリストに登録されたファイルに該当するファイルを自己のディスク領域から検索し、これを仮想データ中継サーバ300Vに送信する(ステップS240)。かかるファイルの送信も、上記ステップS210と同様に、受信バッファを介して行われる。
仮想データ中継サーバ300Vは、受信バッファを介して各仮想ストレージサーバST1V〜ST3Vからファイルを受信すると(ステップS250)、受信したファイルを、上記ステップS170においてコネクションを確立したメディアサーバ500のデータソケットに対して転送する(ステップS260)。かかるファイルの転送は、ローカルエリアネットワークLAN4を介して行われる。
メディアサーバ500は、仮想データ中継サーバ300Vからファイルを受信すると(ステップS270)、受信した全てのファイルをテープメディアに対して書き込む(ステップS280)。そして、書き込みが完了すれば、ローカルエリアネットワークLAN4を介して、仮想データ中継サーバ300Vに対し、書き込みが完了した旨の完了通知を送信する(ステップS290)。
仮想データ中継サーバ300Vは、メディアサーバ500から完了通知を受信すると(ステップS300)、ローカルエリアネットワークLAN4を介して、バックアップ管理装置400に対し、バックアップが完了した旨の完了通知を送信する(ステップS310)。そして、バックアップ管理装置400が、かかる完了通知を受信すると(ステップS320)。一連のバックアップ処理が終了する。
(B3)効果:
以上で説明した本実施例の計算機システムでは、仮想ストレージサーバST1V〜ST3Vと仮想データ中継サーバ300Vとの間におけるデータの授受は、データサーバ600のメモリ620上に確保された受信バッファを介して行われる。ローカルエリアネットワークLAN1〜LAN3やインターネットINTでは、通信プロトコルとして、インターネットプロトコルが用いられるが、受信バッファでは、このような通信プロトコルが用いられず、データそのものが直接的にやり取りされる。そのため、インターネットINTを介して接続された顧客の計算機100A〜100CやWebサーバSV1等からは、バックアップシステムBS側に構築されたローカルエリアネットワークLAN4に直接アクセスすることが制限されることになる。従って、上述したファイルのバックアップ処理中にローカルエリアネットワークLAN4内を転送されている顧客のファイルが、他の顧客の計算機によって不正に取得されたり漏洩したりすることが防止され、適切にファイルのバックアップを行うことが可能になる。
また、本実施例によれば、1台のデータサーバ600によって、前述した実施形態におけるストレージサーバST1〜ST3の機能とデータ中継サーバ300の機能とがソフトウェア的に実現されることになるため、低コストにシステムを構築することが可能になる。
C.第2実施例:
図10は、第2実施例としての計算機システムの全体構成を示す説明図である。上述した第1実施例では、ストレージサーバST1〜ST3の機能とデータ中継サーバ300の機能とをソフトウェア的に1台のデータサーバ600によって実現するものとしたが、これに対して、本実施例では、実施形態における基本構成と同様に、ストレージサーバST1〜ST3とデータ中継サーバ300とは、それぞれ独立した装置であるものとした。
ストレージサーバST1〜ST3は、それぞれ、CPUやメモリ、ネットワークインタフェースNIC、ホストバスアダプタHBA、コミュニケーションポートCOM等を備えている。各ストレージサーバST1〜ST3のネットワークインタフェースNICは、それぞれ、ローカルエリアネットワークLAN1〜LAN3に接続され、ホストバスアダプタHBAは、それぞれディスク装置DK1〜DK3に接続されている。また、メモリには、それぞれ、開始パスが記憶されている。
一方、データ中継サーバ300は、CPUやメモリ、ローカルエリアネットワークLAN4に接続するためのネットワークインタフェースNIC、3つのコミュニケーションポートCOMを備えている。メモリには、ストレージサーバテーブルTB2bが記憶されている。
図11は、ストレージサーバテーブルTB2bの一例を示す説明図である。図示するように、このストレージサーバテーブルTB2bは、第1実施例の図5で示したストレージサーバテーブルTB2とほぼ同じ内容であるが、「インタフェース」の内容が異なる。すなわち、第1実施例では、データの転送に用いるインタフェースとして受信バッファを用いることとしたが、本実施例では、コミュニケーションポートCOMを用いるものとしている。
コミュニケーションポートCOMとしては、本実施例では、IEEE1394ポートを用いるものとする。IEEE1394ポートでは、インターネットプロトコルではなく、IEEE1394プロトコルに基づきデータの転送が行われる。なお、コミュニケーションポートCOMとしては、その他にも、RS−232Cなどの双方向シリアルポートやUSBポート、インフィニバンド、ファイバチャネルなどを利用することができる。また、例えば、インターネットプロトコルとの互換性のないIPX/SPXやNetBEUI等のプロトコルのみを用いるものとすれば、イーサネット(登録商標)ポートをコミュニケーションポートCOMとして用いることができる。
以上のように構成された本実施例の計算機システムでは、第1実施例において図6および図7を用いて説明したバックアップ処理と同様の処理が行われる。ただし、図6および図7において、仮想ストレージサーバST1V〜ST3Vが実行した処理は、図10に示したストレージサーバST1〜ST3が実行し、図6および図7において、仮想データ中継サーバ300Vが実行した処理は、図10に示したデータ中継サーバ300が実行することになる。
かかるバックアップ処理において、図7のステップS210で示したファイル転送の要求とファイルリストの送信処理は、本実施例では、コミュニケーションポートCOMを介して行われる。また、同様に、ステップS240で示したファイルの送信処理も、コミュニケーションポートCOMを介して行われる。
以上のように構成された第2実施例によれば、ストレージサーバST1〜ST3とデータ中継サーバ300との間におけるデータの授受は、コミュニケーションポートCOMを介して、IEEE1394プロトコルに基づき行われる。ローカルエリアネットワークLAN1〜LAN3やインターネットINTでは、通信プロトコルとしてインターネットプロトコルが用いられるが、コミュニケーションポートCOMを介した通信では、このインターネットプロトコルが用いられないため、インターネットINTを介して接続された顧客の計算機100A〜100CやWebサーバSV1等からは、バックアップシステムBS側に構築されたローカルエリアネットワークLAN4に直接アクセスすることが制限されることになる。従って、ファイルのバックアップ処理中にローカルエリアネットワークLAN4内を転送されている顧客のファイルが、他の顧客の計算機によって不正に取得されたり漏洩したりすることが防止され、適切にファイルのバックアップを行うことが可能になる。
D.変形例:
以上、本発明のいくつかの実施例について説明したが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々なる態様で実施可能である。例えば、次のような変形が可能である。
上述した各実施例では、受信バッファやコミュニケーションポートCOMを用いることで、インターネットプロトコルの通過を遮断し、顧客の計算機100A〜100C等からデータセンタDC内に存在するバックアップシステムBSへのアクセスを制限するものとした。これに対して、例えば、ストレージサーバST1〜ST3とデータ中継サーバ300とを、イーサネット(登録商標)で接続した構成において、データ中継サーバ300が、ストレージサーバST1〜ST3から送信される全てのパケットを監視して、バックアップ管理装置400からのファイルの転送要求に応じたデータのみを通過させる制御を行うものとしてもよい。この場合、データ中継サーバ300は、ストレージサーバST1〜ST3や顧客の計算機100A〜100Cから自発的に送信されるパケットは全て破棄するものとする。このような制御を行うものとすれば、ストレージサーバST1〜ST3とデータ中継サーバ300との間のデータ転送をインターネットプロトコルに基づき行うものとしても、ストレージサーバST1〜ST3やインターネットINT側からバックアップシステムBS側へのアクセスを制限することができる。
また、上述した各実施例において、ストレージサーバST1〜ST3や仮想ストレージサーバVST1〜VST3に記憶された「開始パス」は、顧客の計算機100A〜100Cから任意に設定できるものとしてもよい。設定方法としては、例えば、顧客の計算機100A〜100Cが、インターネットINTを経由して、各自のストレージサーバから開始パスを読み出し、計算機100A〜100Cにインストールされたテキストエディタなどを用いて開始パスの内容を編集する。そして、再び、各自のストレージサーバに書き戻すことで、任意の開始パスを設定することができる。このように、開始パスを編集可能であるものとすれば、顧客は、バックアップ対象の範囲を柔軟に設定することが可能となる。
また、各ストレージサーバとデータ中継サーバとの間におけるデータの転送は、既存のプロトコルを用いることなく、独自のプロトコルに基づき通信を行うものとしてもよい。また、その通信路も独自に構築するものとしてもよい。
本発明の実施形態の基本構成を示す説明図である。 第1実施例としてのシステム全体の構成を示す説明図である。 リソース割当テーブルTB1の一例を示す説明図である。 データサーバ600の論理的な構成を示す説明図である。 ストレージサーバテーブルTB2の一例を示す説明図である。 バックアップ処理のフローチャートである。 バックアップ処理のフローチャートである。 ファイルリストFLの一例を示す説明図である。 分割後のファイルリストを示す説明図である。 第2実施例としてのシステム全体の構成を示す説明図である。 ストレージサーバテーブルTB2bの一例を示す説明図である。
符号の説明
100A〜100C...計算機
300...データ中継サーバ
300V...仮想データ中継サーバ
400...バックアップ管理装置
500...メディアサーバ
600...データサーバ
ST1〜ST3...ストレージサーバ
ST1V〜ST3V...仮想ストレージサーバ
DC...データセンタ
BS...バックアップシステム
RT1〜RT3...ルータ
SV1...Webサーバ
SV2...データベースサーバ
SV3...FTPサーバ
VSP1〜VSP3...仮想ストレージサーバプログラム
PCP...プロセス制御プログラム
VDP...仮想データ中継サーバプログラム

Claims (11)

  1. インターネットを介して複数の計算機に接続され前記複数の計算機のうちアクセスが許可された計算機からアクセスされる複数の仮想ストレージサーバと、前記仮想ストレージサーバ毎に割り当てられるメモリの記憶領域を介して前記複数の仮想ストレージサーバのそれぞれに対してデータの受け渡しを行う仮想データ中継サーバと、をプログラムの実行によって実現するCPUを有し、前記仮想ストレージサーバ毎に割り当てられる複数の記憶装置が接続される、サーバ装置と、
    ローカルエリアネットワークを介して前記サーバ装置に接続されるバックアップ装置と、を備え、
    前記仮想データ中継サーバは、前記バックアップ装置から、バックアップ対象のファイルを識別するための第1の識別情報と前記バックアップ対象のファイルを格納する記憶装置が割り当てられた前記仮想ストレージサーバを識別するための第2の識別情報との対応関係を示すファイル情報を受信すると、前記ファイル情報に基づいて前記仮想ストレージサーバ毎に前記第1の識別情報を送信し、
    前記第1の識別情報を受信した仮想ストレージサーバは、該第1の識別情報によって特定されるファイルを、該仮想ストレージサーバに割り当てられている記憶装置から読み出して、該仮想ストレージサーバに割り当てられた前記メモリの記憶領域を介して前記仮想データ中継サーバに送信し、
    前記仮想データ中継サーバは、前記複数の仮想ストレージサーバから受信したファイルを前記バックアップ装置に送信し、
    前記バックアップ装置は、前記仮想データ中継サーバから受信したファイルを格納する、
    計算機システム。
  2. 請求項1に記載の計算機システムであって、
    前記データ中継サーバと前記バックアップ装置とは、インターネットプロトコルに基づいて通信を行う、
    計算機システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の計算機システムであって、
    前記サーバ装置は、前記各仮想ストレージサーバと前記仮想データ中継装置とによって用いられる該サーバ装置の物理デバイスの割り当てを、所定のリソース割当テーブルに基づき制御する
    計算機システム。
  4. 請求項に記載の計算機システムであって、
    前記物理デバイスには、CPU、メモリ、磁気ディスク、ネットワークインタフェース、のうち少なくともいずれか1つが含まれており、
    前記リソース割当テーブルには、前記各仮想ストレージサーバおよび前記仮想データ中継装置毎に、占有可能なCPUの使用率、占有可能なメモリ領域、占有可能なディスク領域、使用可能なネットワークインタフェース、のうち、少なくともいずれか1つが定義されている
    計算機システム。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の計算機システムであって、
    前記第2の識別情報は、前記各仮想ストレージサーバを個別に識別するための識別パスによって表され、前記第1の識別情報は、前記仮想ストレージサーバ内の固有のファイルパスによって表され、前記ファイル情報には、前記対応関係として、前記識別パスと前記ファイルパスとからなるディレクトリ構造が記録されており、
    前記仮想データ中継サーバは、前記識別パスによってバックアップ対象のファイルを記憶している仮想ストレージサーバを特定し、該特定された仮想ストレージサーバに対して前記ファイルパスの送信を行う
    計算機システム。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の計算機システムであって、
    前記各仮想ストレージサーバは、バックアップ対象となるファイルの記憶場所の基準となる開始パスを記憶しており、該開始パスと、前記仮想データ中継サーバから受信した第1の識別情報とに基づいて前記ファイルの特定を行う
    計算機システム。
  7. 請求項に記載の計算機システムであって、
    前記各仮想ストレージサーバは、前記インターネットを介して接続された計算機によって、前記開始パスの内容を変更する手段を備える
    計算機システム。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載の計算機システムであって、
    前記バックアップ装置は、所定の記録媒体に前記ファイルを格納するメディアサーバと、該メディアサーバと前記仮想データ中継サーバとを制御するバックアップ管理装置とを備える
    計算機システム。
  9. 請求項に記載の計算機システムであって、
    前記バックアップ管理装置は、前記仮想データ中継サーバに対して前記ファイル情報を送信するのに先立ち、前記メディアサーバにデータソケットを開設させ、該メディアサーバと前記仮想データ中継サーバとの間にコネクションを確立させる
    計算機システム。
  10. 請求項1から請求項9までのいずれか一項に記載の計算機システムであって、
    前記バックアップ装置が前記ファイルを格納する記録媒体は、テープメディアである
    計算機システム。
  11. インターネットを介して複数の計算機に接続され前記複数の計算機のうちアクセスが許可された計算機からアクセスされる複数の仮想ストレージサーバと、前記仮想ストレージサーバ毎に割り当てられるメモリの記憶領域を介して前記複数の仮想ストレージサーバのそれぞれに対してデータの受け渡しを行う仮想データ中継サーバと、をプログラムの実行によって実現するCPUを有し、前記仮想ストレージサーバ毎に割り当てられる複数の記憶装置が接続されるサーバ装置、および、ローカルエリアネットワークを介して前記サーバ装置に接続されるバックアップ装置、を備える計算機システムにおけるファイルのバックアップ方法であって、
    前記仮想データ中継サーバは、前記バックアップ装置から、バックアップ対象のファイルを識別するための第1の識別情報と前記バックアップ対象のファイルを格納する記憶装置が割り当てられた前記仮想ストレージサーバを識別するための第2の識別情報との対応関係を示すファイル情報を受信すると、前記ファイル情報に基づいて前記仮想ストレージサーバ毎に前記第1の識別情報を送信し、
    前記第1の識別情報を受信した仮想ストレージサーバは、該第1の識別情報によって特定されるファイルを、該仮想ストレージサーバに割り当てられている記憶装置から読み出して、該仮想ストレージサーバに割り当てられた前記メモリの記憶領域を介して前記仮想データ中継サーバに送信し、
    前記仮想データ中継サーバは、前記複数の仮想ストレージサーバから受信したファイルを前記バックアップ装置に送信し、
    前記バックアップ装置は、前記仮想データ中継サーバから受信したファイルを格納する
    バックアップ方法。
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