JP5365576B2 - 液晶表示装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、液晶表示装置の製造方法に関する。
近年、電源が無くても表示保持可能で、電気的に書換えが可能な電子ペーパーの技術分野が急速に発展している。電子ペーパーは、電源を切断してもメモリ表示可能な超低消費電力と目にやさしく、疲れない反射型の表示と紙のような可撓性のあるフレキシブルで薄型の表示体の実現を目指している。電子ペーパーの電子ブック、電子新聞、電子ポスター等への応用が進められている。表示方式としては、帯電粒子を空気中や液体中で移動させる電気泳動方式、二色に色分けした帯電粒子を回転させるツイストボール方式、有機EL方式、液晶層の干渉反射を利用した双安定性のある選択反射型の液晶方式の開発が進められている。
このような各種方式の中で、液晶方式は、「メモリ機能」、「低電力化」、「カラー化」などの面で優位である。この場合、液晶としては、一般にコレステリック液晶が使用される。以下の説明では、コレステリック液晶を使用した反射型の液晶表示装置を例として説明するが、本発明はこれに限定されず、液晶パネルを積層した反射型液晶表示装置であれば適用可能である。
コレステリック液晶方式は、カラー表示においては、圧倒的に有利である。コレステリック液晶方式以外の方式は、画素ごとに3色に塗り分けたカラーフィルタを配置させなければならないため、明るさが最大でも3分割に相当した1/3になり、現実的とはいえない。これに対して、コレステリック液晶方式は、液晶の干渉で色を反射するため、積層するだけでカラー表示が可能であり、50パーセントに近い又はそれ以上の明るさが得られるという利点がある。コレステリック液晶パネルでカラー表示を行うために、例えば選択反射の中心波長が約480nmの青色表示用パネル、選択反射の中心波長が約550nmの緑色表示用パネルおよび選択反射の中心波長が約6300nmの赤色表示用パネルを、画素位置を一致させて積層する。
特開2000−292806号公報
各液晶パネルを製造する際に、露光工程でのばらつきや、レジストベーク処理などの熱履歴などにより、各液晶パネルで画素位置のばらつきが発生する。特に、熱履歴によるフィルムの収縮は、液晶パネル全体で発生し、液晶パネルごとに収縮量は一定でなく、ある程度バラツキを有する。各液晶パネルで画素位置のばらつきが発生すると、画素の開口幅が小さくなるため、表示の明るさが低下するという問題が発生する。
発明の一観点によれば、複数の液晶パネルを積層した液晶表示装置の製造方法であって、積層する2枚の液晶パネルを異なる温度にして、前記2枚の液晶パネルの画素位置を位置決めし、前記位置決めした前記2枚の液晶パネルを固定する液晶表示装置の製造方法が提供される。
上記の観点によれば、比較的な簡単な方法で、全面で明るく、明るさの一様な積層型液晶表示装置が実現できる。
図1は、実施例1の製造方法で製造する反射型カラー液晶表示装置の概略構成を示す断面図である。 図2は、液晶パネルの平面図である。 図3は、液晶パネルの製造工程を示す図である。 図4は、液晶パネルの製造工程を示す図である。 図5は、3枚の液晶パネルの画素位置にずれがある場合に、従来方法で積層した場合の画素位置のずれの例を示す図である。 図6は、実施例1の製造方法における積層工程を説明する図である。 図7は、実施例1で製造する液晶表示装置のアライメントマークの例を示す図である。 図8は、実施例1における積層工程を示すフローチャートである。 図9は、実施例1における積層工程の説明図である。 図10は、温度調整可能なヘッドステージの側面図である。 図11は、図11は、実施例2の製造方法で積層する液晶パネルのアライメントマークの配置を示す図である。 図12は、実施例2で使用するヘッドステージの説明図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。
実施例1について、図1から図10を参照して説明する。
図1は、実施例1の製造方法で製造する反射型カラー液晶表示装置の概略構成を示す断面図である。実施例1の反射型カラー液晶表示装置は、画素位置をほぼ一致させて積層した、青色表示を行う液晶パネル10Bと、緑色表示を行う液晶パネル10Gと、赤色表示を行う液晶パネル10Rと、を有する。液晶パネル10B、10Gおよび10Rは、観察側からこの順に配置され、液晶パネル10Rの後側の面(観察側と反対側の面)には、図示していないが、光を吸収する光吸収層が形成される。なお、3枚の液晶パネルの配置順は、この例に限定されるものではない。以下、観察側を上面、観察側と反対側を下面と称する場合がある。
液晶パネル10Bは、対向するフィルム基板(以下、単に「対向フィルム基板」と言う)11Bと12Bの間に液晶13Bを封止した構造を有する。対向フィルム基板11Bと12Bにはそれぞれ電極パターンが形成されており、電極パターンは対向フィルム基板の端部に設けられた電極に接続される。端部に設けられた電極は、表示装置の回路基板とフレキシブル基板14Bおよび15B等で接続される。
液晶パネル10Gは、同様に、対向フィルム基板11Gと12Gの間に液晶13Gを封止し、フレキシブル基板14Gおよび15G等で表示装置の回路基板に接続される。また、液晶パネル10Rは、対向するフィルム基板11Rと12Rの間に液晶13Rを封止し、フレキシブル基板14Rおよび15R等で表示装置の回路基板に接続される。
液晶パネル10B、10Gおよび10Rは、類似の構成を有するが、例えば反射の中心波長がそれぞれ青色(約480nm)、緑色(約550nm)、赤色(約630nm)になるように、液晶材料およびカイラル材が選択される。
対向フィルム基板として、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムが使用される。対向フィルム基板は、熱履歴により収縮するが、室温付近の温度範囲では、温度が上昇すれば伸び、温度が低下すれば縮むという特性を有する。
図2は、液晶パネル10の平面図であり、液晶パネル10B、10Gおよび10Rは、図2に示す構造を有する。
液晶パネル10では、対向フィルム基板11および12の一方のフィルム基板に、対向フィルム基板間の間隙を維持するための支持構造を樹脂で形成し、対向フィルム基板11と12を、例えばアクリル系の接着剤を塗布して形成されたシール材16を介して貼り合わせる。図2に示すように、シール材16は、フィルム基板間の周囲に設けられ、対向フィルム基板間を接着固定すると同時に、対向フィルム基板11と12の間に液晶を密閉するための空間を形成する。シール材16で囲まれる領域が、表示エリア19である。対向フィルム基板11と12の間には、液晶13を空間内に注入するための液晶注入口17が設けられている。液晶注入口17から液晶13を空間内に注入した後、封止用接着剤18で液晶注入口17を塞ぐことで液晶を空間内に密閉する。
図3および図4は、液晶パネル10の製造工程を示す図であり、液晶パネル10B、10Gおよび10Rは、例えば図3および図4に示した工程で製造される。
電極生成工程では、フィルム基板12上に導電性透明膜の電極層21を形成する。
次に、フォトリソグラフィで電極層21をパターニングする。
まず、レジスト塗布工程で、電極層21上にレジスト22を塗布する。
露光工程では、フォトマスク23に形成された電極パターンの露光を行う。露光の光源としては、例えば紫外線(UV)を用いることができる。
現像工程では、スプレイノズル24から現像液25をレジスト22に射出して現像を行う。これにより、レジスト22は、電極パターンに対応したパターンのレジスト22’になる。
エッチング工程では、スプレイノズル24からエッチング液26を、電極層21およびレジスト22’に射出してエッチングを行う。これにより、電極層21は、電極パターン21’になる。
剥離工程では、スプレイノズル24から剥離液27を、電極パターン21’およびレジスト22’に射出してレジスト22’の剥離を行う。
以上のようにして、フォトリソグラフィにより、電極パターン21’が形成される。
スペーサ形成工程では、電極パターン21’のパターン間に、スペーサ28を形成する。スペーサ28は、対向フィルム基板の間隙を維持するための支持構造を形成する。
シール塗布工程では、フィルム基板12の周囲にシール材16を形成する。
一方、フィルム基板11についても、シール塗布工程を除く上記と同様の工程を行い、フィルム基板11上に電極パターン31を形成する。
対向フィルム基板の一方はコモン電極基板で、もう一方はセグメント電極基板であり、貼り合わせると対向フィルム基板の電極パターン21’と31が直交するような電極パターンが形成される。
図4に示すように、貼り合わせ工程では、上記のように製造した対向フィルム基板11と12を、全面で画素位置をほぼ一致させて貼り合わせる。
シール硬化工程では、紫外線(UV)を照射してシール材16を硬化して、対向フィルム基板11と12を固定する。
液晶注入工程では、液晶注入口17から液晶を注入する。
封止工程では、液晶注入口17を封止用接着剤18で液晶注入口17を塞ぐ。
対向フィルム基板11と12にも収縮の差は生じるが、上記のように、電極パターンが直行するように対向フィルム基板を貼り合わせるので、少しの収縮の差は問題にならない。
上記の工程後、対向フィルム基板11と12の端部に設けられた電極に、フレキシブル基板を接続する。
液晶パネル10B、10Gおよび10Rは、同一の電極パターンを形成するように同一の工程で製造されるが、電極パターン形成工程での熱履歴により、対向フィルム基板が収縮し、液晶パネル10B、10Gおよび10Rの収縮率はある程度のばらつきを生じる。液晶パネルの収縮率に差があると、ある部分で画素位置をほぼ一致させる位置決めを行っても、他の部分では画素位置にずれが発生する。実際には、このずれに、熱履歴による収縮以外の製造ばらつき(特に露光工程のばらつき)による画素位置のバラツキを加えた分だけ画素位置にずれが発生する。
図5は、3枚の液晶パネルの画素位置にずれがある場合に、従来方法で積層した場合の画素位置のずれの例を示す図である。画素位置のずれは、全面でできるだけ平均化するようにアライメント(位置合わせ)が行われる。言い換えれば、全面における最大の画素位置のずれが、所定範囲内に入るようにアライメントが行われ、所定範囲に入らない画素が存在する場合には、その液晶表示装置は不良品となる。そのため、図5の(A)に示すように、画面の中央付近で画素位置がほぼ一致するようにアライメントを行う。図5において、参照番号51および52は、液晶パネルを固定する接着剤層である。この場合の画素の開口幅Wは、3枚の液晶パネルのスペーサ28B、28Gおよび28Rで遮られない範囲である。画面の中央付近で画素位置がほぼ一致するようにアライメントした場合、図5の(B)に示すように、液晶パネルの伸縮率の差に対応した画素位置のずれが発生する。図5の(B)に示す例では、緑色の液晶パネル10Gの収縮がもっとも大きく、次に青色の液晶パネル10Bの収縮が大きく、赤色の液晶パネル10Rの収縮がもっとも小さい。そのため、開口幅W’は、中央の開口幅Wに比べて小さくなっている。
図6は、実施例1の製造方法における積層工程を説明する図である。図6の(A)に示すように、赤色の液晶パネル10Rを積層ステージ61に保持し、緑色の液晶パネル10Gを温度調整可能なヘッドステージ62に保持する。赤色の液晶パネル10Rの緑色の液晶パネル10Gが積層される側の表面には、例えば可視光重合型一液性接着剤を塗布して接着剤層52が形成される。
各液晶パネル10は、四隅に、図7に示すようなアライメントマーク71を有している。アライメントマーク71は、スペーサ(支持構造)27の一部をアライメントマークとしてもよい。緑色の液晶パネル10Gのアライメントマークが、赤色の液晶パネル10Rのアライメントマークにほぼ一致するように、ヘッドステージ62の温度を変化させる。前述のように、液晶パネル10の対向フィルム基板を形成するPETフィルムは、室温付近の温度範囲では、温度が上昇すれ伸び、温度が低下すれば縮むという特性を有する。そこで、図5に示したように緑色の液晶パネル10Gの収縮が大きく、赤色の液晶パネル10Rの収縮が小さい場合、ヘッドステージ62の温度を上昇させて緑色の液晶パネル10Gを伸ばし、2枚の液晶パネル10Rと10Gのアライメントマークをほぼ一致させる。もし、緑色の液晶パネル10Gの収縮が小さく、赤色の液晶パネル10Rの収縮が大きい場合、ヘッドステージ62の温度を低下させて緑色の液晶パネル10Gを縮ませ、2枚の液晶パネル10Rと10Gのアライメントマークをほぼ一致させる。その上で、420nm〜450nmの可視光を接着剤層52に部分的に照射して、接着剤層52の一部52’を硬化させて仮固定する。仮固定した液晶パネル10Rと10Gは、積層ステージ61およびヘッドステージ62から取り外され、可視光を全面に照射して固定される。
前述のように、積層する液晶パネル間の収縮量の差は、50μm程度であり、液晶パネル10Rと10Gの間に数度、例えば±3度程度の温度差を生じさせられればよい。なお、上記の例では、緑色の液晶パネル10Gの温度を調整したが、赤色の液晶パネル10Rの温度を調整することも可能である。また、緑色の液晶パネル10Gの温度と赤色の液晶パネル10Rの温度を、それぞれ調整することも可能である。
次に、積層した液晶パネル10Rと10Gを積層ステージ61に保持し、青色の液晶パネル10Bをヘッドステージ62に保持し、上記と同様の処理を行って3つの液晶パネル10R、10Gおよび10Bを積層する。
3つの液晶パネル10R、10Gおよび10Bのアライメントマークは、四隅でほぼ一致する。したがって、画素位置は、図6の(B)に示すように画面の中央付近でほぼ一致し、かつ図6の(C)に示すように画面の周辺部でもほぼ一致する。これにより、開口幅Wは、画面の中央付近および周辺部で同じであり、全面で明るく、明るさの差がない表示を実現できる。
なお、図6に示すように、スペーサ(支持構造)28R、28Gおよび28Bの幅を異ならせてもよい。その場合、積層する3枚の液晶パネルの内、中央の液晶パネル(ここでは液晶パネル10G)のスペーサの幅を上下の液晶パネル(ここでは液晶パネル10Rおよび10B)のスペーサの幅より狭く形成し、かつ、表示エリア内の支持構造の密度を低く(数量を少なく)形成することにより、温調で収縮させても支持構造が上下の液晶表示パネルで重なり合い、画素面積が狭くなることがなく、また、積層後のパネルの反りが抑制される。これにより、パネル内の全面で均一な画素が形成されるので、良好な表示品質が得られる。
図8は実施例1における積層工程を示すフローチャートであり、図9は積層工程の説明図である。図8および図9を参照して積層工程を説明する。
ステップS11では、パネル搬送部101が、積層する一方のパネルA(ここでは液晶パネル10R)を、塗布ステージ102に搬送する。
ステップS12では、塗布ステージ102は、パネルAを真空吸着などにより固定する。
ステップS13では、パネルAの位置および方位を検出するアライメント処理が行われる。具体的には、パネルAのアライメントマークを光学的に検出する光学ヘッド113が、パネルAの上方に移動し、パネルAのアライメントマークを撮影する。認識部111は、画像処理によりパネルAのアライメントマークを認識して、パネルAのアライメントマークの位置を検出する。認識部111は、例えばコンピュータおよび画像処理ソフトウェアなどにより実現される。ここでは、アライメントマークの位置と共に、パネルAのアライメントマーク間の距離が算出される。
ステップS14では、塗布ヘッド112に設けられたノズル114が、パネルAのパネルBが積層される側の表面に、例えば可視光重合型一液性接着剤を塗布する。
ステップS15では、パネル搬送部101が、パネルAを、塗布ステージ102から積層ステージ104に搬送する。積層ステージ104は、パネルAを真空吸着などにより固定する。
一方、ステップS21では、パネル搬送部101が、積層する他方のパネルB(ここでは液晶パネル10G)を、ヘッドステージ113上に搬送する。ヘッドステージ113は、搬送されたパネルBを真空吸着により吸着して固定する。
ステップS22では、光学ヘッド106が、パネルB下に移動し、パネルBのアライメントマークを撮影する。認識部105は、画像処理によりパネルBのアライメントマークを認識して、パネルBのアライメントマークの位置を検出する。認識部105は、認識部111と共通化することが望ましい。ここでも、アライメントマークの位置と共に、パネルBのアライメントマーク間の距離が算出される。さらに、パネルBのアライメントマーク間の距離を、パネルAのアライメントマーク間の距離に等しくするための倍率、およびパネルBを算出した倍率だけ伸縮するためのパネルB(ヘッドステージ113)の温度変化量を算出する。
ステップS23では、光学ヘッド106が、パネルAを保持した積層ステージ104の上方に移動する。
ステップS24では、温度制御部114は、ヘッドステージ113の温度を、ステップS22で算出した温度変化量だけ変化させる。パネルBがこの温度変化量だけ変化するまで、この状態が維持される。なお、パネルBの温度調整後、必要に応じてパネルBのアライメント動作を再度行い、パネルAとパネルBのアライメントマークがほぼ一致することを確認するようにしてもよい。
ステップS16では、積層ステージ104に保持されたパネルAのアライメントマークが、ヘッドステージ113に保持され温度調整されたパネルBのアライメントマークに、ほぼ一致するように、駆動部121が、積層ステージ104の位置および回転位置を補正する。
ステップS31では、パネルAのアライメントマークとパネルBのアライメントマークがほぼ一致する状態で、パネルAにパネルBを積層する。
ステップS32では、部分的に420nm〜450nmの可視光を照射して積層したパネルAとパネルBを仮固定する。
ステップS33では、積層ステージ104およびヘッドステージ113の吸着を解除して、積層したパネルAおよびパネルBをステージから取り外せる状態にして、パネル搬送部101により硬化ステージに搬送する。
ステップS35では、積層したパネルAおよびパネルBの全面に可視光を照射して、接着剤を硬化する。
図9の制御部122は、図9に示した各部を含む積層工程を実行するシステム全体を制御する。操作盤131は、ユーザが積層工程の各種動作を操作するのに使用される。
図10は、温度調整可能なヘッドステージ113の側面図である。ヘッドステージ113は、窒化アルミニューム製の基材146と、基材146に支持された温度変化部143と、温度変化部143に支持されたなどで作られた断熱材142と、断熱材142に支持されたヘッド部141と、基材146を冷却する冷却気体噴出口147と、を有する。ヘッド部141は、図示していない真空吸着機構を有し、表面に載置された液晶パネルを吸着して固定できる。温度変化部143は、内部にセラミックヒータ142と、冷却水が循環する冷却機構145と、を有し、ヘッド部141の温度は、セラミックヒータ142または冷却機構145を駆動することにより調整できる。セラミックヒータ142を動作させた場合に発生する熱は、ヘッド部141を加熱すると共に、基材146も加熱するので、冷却気体噴出口147から冷却気体を噴出して冷却する。
上記のようにして、液晶パネル10Rと10Gを積層し固定した後、積層した液晶パネル10Rと10GをパネルAとし、液晶パネル10BをパネルBとして、図8に示したフローチャートおよび図9に示した説明図にしたがって、積層処理を行う。このようにして、3枚の液晶パネル10R、10Gおよび10Bを積層した積層パネルが作られる。
実施例1では、ヘッドステージ113を温度調整可能とし、積層ステージ104は特に温度調整可能としていないが、パネルAとパネルBの温度差を精密に制御するために、積層ステージ104も温度調整可能としてもよい。この場合、パネルAとパネルBの収縮の差を補正するための温度差は、積層ステージ104は一定温度に制御し、ヘッドステージ113の温度調整により温度差を実現することが望ましい。しかし、積層ステージ104およびヘッドステージ113の両方を室温から変化させて、パネルAとパネルBの収縮の差を補正するための温度差を得られるようにしてもよい。
また、積層ステージの位置および回転位置を調整して2枚の液晶パネルのアライメントマークをほぼ一致させたが、ヘッドステージまたは積層ステージとヘッドステージの両方の位置および回転位置を調整可能にして、2枚の液晶パネルの位置をそれぞれ調整してもよい。
実施例1では、熱履歴による液晶パネルの収縮は、パネル全面で一様に発生するとしたが、部分的に異なる形で発生する場合もある。次に説明する実施例2の製造方法によれば、熱履歴による液晶パネルの収縮が、パネルの部分で異なる場合にも、全面で画素位置をほぼ一致させることが可能になる。実施例2の製造方法は、実施例1の製造方法と、以下の点が異なり、他は同じである。
図11は、実施例2の製造方法で積層する液晶パネルのアライメントマークの配置を示す図である。図11の(A)に示すように、実施例2の液晶パネルは、液晶パネルの四隅付近に設けられたアライメントマーク71A−71Dに加えて、中央部分にアライメントマーク71Eを有する。例えば、図11の(B)に示すように、液晶パネルを上下左右に4等分した時に、右上の部分の熱履歴による収縮が、残りの3つの部分(左上、左下、右下)より小さいとする。このような場合、実施例1では、積層する2つの液晶パネルのアライメントマーク71A、71B、71D、71Eをほぼ一致させることはできるが、アライメントマーク71Cを一致させることはできない。
実施例2では、ヘッドステージ113は、図12に示すように、ヘッドステージ113を上下左右に4等分した4つの部分150A、150B、150C、150Dの温度がそれぞれ独立に調整可能である。このため、ヘッドステージ113の温度変化部143に設けられるセラミックヒータ144および冷却機構145も、4つの部分に対応して分割して設けられている。
一方のパネルAは部分的な収縮がなく全面が一様に収縮しており、他方のパネルBは図11の(B)のような部分的な収縮があり、パネルAはパネルBより全体として収縮している場合に、パネルAとパネルBを積層する場合について説明する。
図12のヘッドステージ113の部分150A、150Bおよび150Dの温度を第1の温度に設定し、部分150Cの温度を第1の温度より低い第2の温度に設定する。積層ステージ104は、第2の温度より高い第3の温度に設定する。第1から第3の温度は、上記のような関係を有するが、個別の値は、パネルAの収縮量、パネルBの4つの部分150A、150B、150C、150Dに対応する部分の収縮量に応じて設定する。
このような温度調整により、パネルBの部分150A、150Bおよび150Dに対応する部分は収縮し、パネルBの部分150Cに対応する部分はさらに収縮し、パネルBの5個のアライメントマーク71A−71Eは、パネルAの5個のアライメントマーク71A−71Eにほぼ一致させることができる。
積層ステージ106も同様に部分的に温度設定が変えられるようにしてもよい。さらに、温度設定が変えられる部分の個数は、任意に設定できるようにしてもよい。この場合は、温度設定が変えられる部分の個数に応じてアライメントマークの個数も増加させる必要がある。
以上、実施形態を説明したが、ここに記載したすべての例や条件は、発明および技術に適用する発明の概念の理解を助ける目的で記載されたものであり、特に記載された例や条件は発明の範囲を制限することを意図するものではなく、明細書のそのような例の構成は発明の利点および欠点を示すものではない。発明の実施形態を詳細に記載したが、各種の変更、置き換え、変形が発明の精神および範囲を逸脱することなく行えることが理解されるべきである。
10、10B、10G、10R 液晶パネル
11、11B、11G、11R 対向フィルム
12、12B、12G、12R 対向フィルム
13B、13G、13R 液晶層
28B、28G、28R スペーサ(支持構造)
51 52 接着剤層
61、104 積層ステージ
62、113 ヘッドステージ
71、71A−71E アライメントマーク

Claims (5)

  1. 複数の液晶パネルを積層した液晶表示装置の製造方法であって、
    積層する2枚の液晶パネルを異なる温度にして、前記2枚の液晶パネルの画素位置を位置決めし、
    前記位置決めした前記2枚の液晶パネルを固定することを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  2. 前記位置決めは、前記積層する2枚の液晶パネルの一方の温度を変化させることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置の製造方法。
  3. 前記位置決めは、前記積層する2枚の液晶パネルの一方を、表示面上の位置により部分的に異なる温度にすることを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装置の製造方法。
  4. さらに、前記固定した前記2枚の液晶パネルと、1枚の液晶パネルとを異なる温度にして、前記2枚の液晶パネルと前記1枚の液晶パネルとの画素位置を位置決めし、
    前記位置決めした前記2枚の液晶パネルと前記1枚の液晶パネルとを固定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の液晶表示装置の製造方法。
  5. 前記液晶パネルは、青、緑または赤色の表示を行う選択反射波長の異なる反射型コレステリック液晶パネルであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の液晶表示装置の製造方法。
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