JP5365431B2 - エレベータの制御装置 - Google Patents

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Description

この発明はエレベータのかごを駆動するモータに電力を供給する電力変換装置を制御するエレベータの制御装置に関するものである。
エレベータにおいては、インバータが動作する際、配線のインダクタンスにより、サージ電圧が発生する。このため、インバータに使用する半導体素子の耐電圧を大きくしたり、スナバ回路を付加してサージ電圧を抑制したりしている。
また、半導体素子のゲート抵抗を可変にすることで、半導体素子のスイッチング速度を通常速度よりも遅くして、サージ電圧を抑制するものが提案されている。これによれば、半導体素子の耐電圧を小さくしたり、スナバ回路の省力化が図られる(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−357429号公報
しかし、引用文献1に記載のサージ電圧の抑制のように、スイッチング速度を遅くすると、副作用として、半導体素子の発熱が発生するという問題があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、半導体素子の耐電圧を小さくしたり、スナバ回路の省力化を図りつつ、半導体素子の発熱を軽減することができるエレベータの制御装置を提供することである。
この発明に係るエレベータの制御装置は、エレベータのかごを駆動するモータに接続され、複数の半導体素子をスイッチングすることにより、供給された直流電力を交流電力に変換して、前記モータに供給するインバータと、前記複数の半導体素子のスイッチングを制御するスイッチング制御装置と、を備え、前記スイッチング制御装置は、前記複数の半導体素子のうち、少なくとも二つの半導体素子を予め設定された時間内にスイッチングさせるときは、前記少なくとも二つの半導体素子のスイッチング速度を通常速度よりも遅くするとともに、前記少なくとも二つの半導体素子以外の半導体素子のスイッチング速度を通常速度に維持するものである。
この発明によれば、半導体素子の耐電圧を小さくしたり、スナバ回路の省力化を図りつつ、半導体素子の発熱を軽減することができる。
この発明の実施の形態1におけるエレベータの制御装置が利用されるエレベータの概略図である。 この発明の実施の形態1におけるエレベータの制御装置が利用されるエレベータのエレベータ用駆動モータを駆動するためのインバータの回路図である。 この発明の実施の形態1におけるエレベータの制御装置に制御されるインバータのオン・オフ動作を説明するためのタイミングチャートである。
この発明を実施するための形態について添付の図面に従って説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1におけるエレベータの制御装置が利用されるエレベータの概略図である。
図1において、1は交流電源である。この交流電源1は、エレベータが設置された建築物に設けられる。2はコンバータである。このコンバータ2は、交流電源1の交流電力を直流電力に変換する機能を備える。
3は平滑コンデンサである。この平滑コンデンサ3は、コンバータ2から出力された直流電力を平滑化する機能を備える。4はインバータである。このインバータ4は、平滑コンデンサ3に平滑化された直流電力を交流電力に変換する機能を備える。5はエレベータ用駆動モータである。このエレベータ用駆動モータ5は、インバータ4から出力された交流電力により、回転する機能を備える。
6は巻上機である。この巻上機6は、エレベータ用駆動モータ5の回転に伴って、綱車(図示せず)を回転させる機能を備える。7は主ロープである。この主ロープ7は、巻上機6の綱車に巻き掛けられる。この主ロープ7の一端には、かご8が連結される。一方、主ロープ7の他端には、カウンタ9が連結される。
かかる構成のエレベータにおいては、エレベータ用駆動モータ5の駆動力により、綱車が回転する。この綱車の回転により、主ロープ7が移動する。この主ロープ7の移動により、かご8とカウンタ9とが昇降する。即ち、エレベータ用駆動モータ5は、綱車、主ロープ7を介して、かご8とカウンタ9とを駆動する。
ここで、10は負荷重量検出装置である。この負荷重量検出装置10は、かご8内にかかる負荷重量を検出する機能を備える。11は電流検出装置である。この電流検出装置11は、インバータ4とエレベータ用駆動モータ5の各相との間に接続される。この電流検出装置11は、インバータ4とエレベータ用駆動モータ5の各相との間に流れる電流の大きさを検出する電流値検出装置として機能する。また、電流検出装置11は、インバータ4とエレベータ用駆動モータ5の各相との間に流れる電流の向きを検出する電流方向検出装置としても機能する。
12は制御回路である。この制御回路12は、負荷重量検出装置10と電流検出装置11との検出結果等に基づいて、インバータ4のスイッチングを制御する機能を備える。即ち、制御回路12は、インバータ4とエレベータ用駆動モータ5の各相との間に流れる電流の大きさや向き、かご8内にかかる負荷重量等に基づいて、インバータ4のスイッチングを制御する。
次に、図2を用いて、制御回路12によるインバータ4の制御方法を具体的に説明する。
図2はこの発明の実施の形態1におけるエレベータの制御装置が利用されるエレベータのエレベータ用駆動モータを駆動するためのインバータの回路図である。
図2において、インバータ4は、3相ブリッジ接続した構成となっている。即ち、インバータ4は、エレベータ用駆動モータ5の各相に対応したアームを備える。これらのアームは、上アーム13と下アーム14とが直列接続して構成される。各上アーム13は、インバータ4に直流電力を供給する直流電源の正極側に設けられる。各下アーム14は、直流電源の負極側に設けられる。
各上アーム13には、スイッチング用半導体素子として、上アーム側IGBT15が設けられる。各下アーム14には、スイッチング用半導体素子として、下アーム側IGBT16が設けられる。各上アーム側IGBT15には、上アーム側ダイオード17が逆並列接続される。各下アーム側IGBT16には、下アーム側ダイオード18が逆並列接続される。各上アーム側IGBT15のゲート(制御端子)には、上アーム側ゲート抵抗19が接続される。各下アーム側IGBT16のゲート(制御端子)には、下アーム側ゲート抵抗20が接続される。これらの上アーム側及び下アーム側ゲート抵抗19、20は、可変抵抗からなる。
かかる構成のインバータ4においては、制御回路12により上アーム側及び下アーム側IGBT15、16のゲートに入力される制御信号がオン・オフ制御されることで、所望周波数の電圧が生成され、エレベータ用駆動モータ5に供給される。即ち、制御回路12は、上アーム側及び下アーム側IGBT15、16のスイッチングを制御するスイッチング制御装置として機能している。
また、制御回路12は、上アーム側及び下アーム側ゲート抵抗19、20の抵抗値を変化させることで、単位時間当たりの上アーム側及び下アーム側IGBT15、16のゲート電圧の立ち上がり、立ち下がり時間を変化させる。これにより、上アーム側及び下アーム側IGBT15、16のコレクタとエミッタとの間の電圧変化時間も変動するようになっている。
ここで、上アーム側及び下アーム側IGBT15、16をスイッチングする際には、配線のインダクタンス成分と単位時間当たりの電流変化di/dtとによって、上アーム側及び下アーム側IGBT15、16のコレクタとエミッタとの間にサージ電圧が発生する。
本実施の形態においては、上アーム側及び下アーム側IGBT15、16が単体でスイッチングするときに発生するサージ電圧により、上アーム側及び下アーム側IGBT15、16が破壊しないように、上アーム側及び下アーム側IGBT15、16の耐電圧が決定されたり、スナバ回路(図示せず)が付加されたりする。
具体的には、上アーム側及び下アーム側IGBT15、16が単体でスイッチングするときに発生するサージ電圧に応じて、極力小さい耐電圧を有する上アーム側及び下アーム側IGBT15、16が利用されたり、極力小さいスナバ回路が利用されたりする。
しかし、複数の上アーム側及び下アーム側IGBT15、16のスイッチングが、予め設定された時間内でほぼ同時に発生する場合は、特に過大なサージ電圧が発生する。そこで、本実施の形態では、過大なサージ電圧の発生を抑制する構成となっている。
具体的には、制御回路12は、電流検出装置11に検出された電流値を、許容サージ電圧の大きさやシステムのインダクタンス成分に基づいて予め設定された電流閾値と比較する。この比較結果に基づいて、スイッチング速度を通常速度よりも遅くする上アーム側及び下アーム側IGBT15、16が決定される。
より具体的には、制御回路12は、複数対の上アーム側及び下アーム側IGBT15、16のうち、少なくとも二対の上アーム側及び下アーム側IGBT15、16を予め設定された時間内にスイッチングさせるときに、電流検出装置11に検出された電流値と電流閾値とを比較する。
そして、制御回路12は、上記少なくとも二対の上アーム側又は下アーム側IGBT15、16のうち、電流検出装置11に検出された電流値が電流閾値よりも大きい相に対応した上アーム側及び下アーム側IGBT15、16のスイッチング速度を通常速度よりも遅くする。このスイッチング速度の変更は、上アーム側及び下アーム側ゲート抵抗19、20の抵抗値を調整して大きくすることにより行われる。
これに対し、制御回路12は、上記少なくとも二対の上アーム側又は下アーム側IGBT15、16のうち、電流検出装置11に検出された電流値が予め設定された電流閾値よりも小さい相に対応した上アーム側及び下アーム側IGBT15、16のスイッチング速度を通常速度に維持する。
次に、図3を用いて、上アーム側及び下アーム側IGBT15、16のスイッチング速度を遅くするタイミングをより詳細に説明する。
図3はこの発明の実施の形態1におけるエレベータの制御装置に制御されるインバータのオン・オフ動作を説明するためのタイミングチャートである。図3においては、横軸は時間を表し、縦軸はエレベータ用駆動モータ5の各相への電圧指令値や各相に対応した上アーム側及び下アーム側IGBT15、16の動作状態を表す。
21〜23は、それぞれエレベータ用駆動モータ5のU相、V相、W相への電圧指令値である。24は三角波キャリア信号である。制御回路12は、各相の電圧指令値21〜23と三角波キャリア信号24とを比較することで、エレベータ用駆動モータ5のU相、V相、W相に対応した上アーム側及び下アーム側IGBT15、16の動作状態25〜27を決定する。
ここで、第1のタイミング28では、エレベータ用駆動モータ5のV相及びW相に対応した上アーム側IGBT15のオフ動作と下アーム側IGBT16のオン動作とが重なる。この場合、制御回路12は、エレベータ用駆動モータ5のV相及びW相に対応した上アーム側及び下アーム側ゲート抵抗19、20を通常よりも大きくする。これにより、エレベータ用駆動モータ5のV相及びW相に対応した上アーム側及び下アーム側IGBT15、16のスイッチング速度が遅くなる。
第2のタイミング29では、エレベータ用駆動モータ5のU相及びW相に対応した上アーム側IGBT15のオフ動作と下アーム側IGBT16のオン動作とが重なる。この場合、制御回路12は、エレベータ用駆動モータ5のU相及びW相に対応した上アーム側及び下アーム側ゲート抵抗19、20を通常よりも大きくする。これにより、エレベータ用駆動モータ5のU相及びW相の上アーム側及び下アーム側IGBT15、16のスイッチング速度が遅くなる。
第3のタイミング30では、エレベータ用駆動モータ5のV相及びW相に対応した上アーム側IGBT15のオフ動作と下アーム側IGBT16のオン動作とが重なる。この場合、制御回路12は、エレベータ用駆動モータ5のV相及びW相に対応した上アーム側及び下アーム側ゲート抵抗19、20を通常よりも大きくする。これにより、エレベータ用駆動モータ5のV相及びW相の上アーム側及び下アーム側IGBT15、16のスイッチング速度が遅くなる。
第4のタイミング31では、エレベータ用駆動モータ5のU相及びW相に対応した上アーム側IGBT15のオフ動作と下アーム側IGBT16のオン動作とが重なる。この場合、制御回路12は、エレベータ用駆動モータ5のU相及びW相に対応した上アーム側及び下アーム側ゲート抵抗19、20を通常よりも大きくする。これにより、エレベータ用駆動モータ5のU相及びW相の上アーム側及び下アーム側IGBT15、16のスイッチング速度が遅くなる。
上記のように、制御回路12は、少なくとも二つの相に対応した上アーム側及び下アーム側IGBT15、16を予め設定された時間内にスイッチングさせるときは、これらの上アーム側及び下アーム側IGBT15、16のスイッチング速度を通常速度よりも遅くする。これにより、過大なサージ電圧の発生が抑制される。
即ち、これらの上アーム側及び下アーム側IGBT15、16のみ、通常よりも発熱量が多くなる。これに対し、これら以外の上アーム側及び下アーム側IGBT15、16のスイッチング速度は通常速度に維持される。このため、これら以外の上アーム側及び下アーム側IGBT15、16の余分な発熱が抑制される。
以上で説明した実施の形態1によれば、制御回路12は、複数対の上アーム側及び下アーム側IGBT15、16のうち、少なくとも二対の上アーム側及び下アーム側IGBT15、16を予め設定された時間内にスイッチングさせるときは、これらの少なくとも二対の上アーム側及び下アーム側IGBT15、16のスイッチング速度を通常速度よりも遅くする。また、これと同時に、制御回路12は、これらの少なくとも二対の上アーム側及び下アーム側IGBT15、16以外の上アーム側及び下アーム側IGBT15、16のスイッチング速度を通常速度に維持する。
具体的には、これらの少なくとも二対の上アーム側及び下アーム側IGBT15、16を予め設定された時間内にスイッチングするときに、対応した上アーム側及び下アーム側ゲート抵抗19、20の抵抗値を調整して大きくする。このため、上アーム側及び下アーム側IGBT15、16の耐電圧を小さくしたり、スナバ回路の省力化、小型化を図りつつ、上アーム側及び下アーム側IGBT15、16の発熱を軽減することができる。これにより、インバータ4の長寿命化、省エネ化も実現される。
また、制御回路12は、複数対の上アーム側及び下アーム側IGBT15、16のうち、少なくとも二対の上アーム側及び下アーム側IGBT15、16を予め設定された時間内にスイッチングさせるときに、上記少なくとも二対の上アーム側及び下アーム側IGBT15、16に対し、電流検出装置11に検出された電流値が電流閾値よりも大きい相に対応した上アーム側及び下アーム側IGBT15、16のスイッチング速度を通常速度よりも遅くする。
これに対し、制御回路12は、上記少なくとも二対の上アーム側及び下アーム側IGBT15、16に対し、電流検出装置11に検出された電流値が電流閾値よりも小さい相に対応した上アーム側及び下アーム側IGBT15、16のスイッチング速度を通常速度に維持する。このため、スイッチング速度を遅くする上アーム側及び下アーム側IGBT15、16の個数を減らすことができる。即ち、インバータ4の発熱の総量をより少なくすることができる。
なお、実施の形態1においては、かご8内にかかる負荷重量とカウンタ9とのアンバランス量を考慮せずに、上アーム側及び下アーム側IGBT15、16のスイッチング速度を制御していた。しかし、かご8内にかかる負荷重量とカウンタ9とのアンバランス量を考慮して、上アーム側及び下アーム側IGBT15、16のスイッチング速度を制御してもよい。
具体的には、制御回路12が、少なくとも二対の上アーム側及び下アーム側IGBT15、16を予め設定された時間内にスイッチングさせるときに、負荷重量検出装置10に検出されたかご8内の負荷重量が予め設定された荷重閾値よりも大きい場合は、少なくとも二対の上アーム側及び下アーム側IGBT15、16のスイッチング速度を通常速度よりも遅くするようにする。また、これと同時に、制御回路12が、これらの少なくとも二対の上アーム側及び下アーム側IGBT15、16以外の上アーム側及び下アーム側IGBT15、16のスイッチング速度を通常速度に維持するようにする。
さらに、制御回路12が、少なくとも二対の上アーム側及び下アーム側IGBT15、16を予め設定された時間内にスイッチングさせるときに、負荷重量検出装置10に検出されたかご8内の負荷重量が荷重閾値よりも小さい場合は、複数対の上アーム側及び下アーム側IGBT15、16のうち、全ての上アーム側及び下アーム側IGBT15、16のスイッチング速度を通常速度に維持するようにする。
この場合、スイッチング速度を遅くする上アーム側及び下アーム側IGBT15、16の個数を減らすことができる。即ち、インバータ4の発熱の総量をより少なくすることができる。
実施の形態2.
一般に、インバータ4の動作においては、アーム短絡を防止するために、上アーム側及び下アーム側IGBT15、16のオン・オフ動作のタイミングをずらすデットタイムが設けられている。しかし、実施の形態1においては、デットタイムを考慮せずに、上アーム側及び下アーム側IGBT15、16のスイッチング速度を制御していた。そこで、実施の形態2においては、デットタイムをも考慮して、上アーム側及び下アーム側IGBT15、16のスイッチング速度を制御する構成とした。
ここで、インバータ4とエレベータ用駆動モータ5の各相との間に流れる電流がインバータ4からエレベータ用駆動モータ5に向かって流れている場合を考える。この場合、上アーム側IGBT15をオンに切り換えるとき、下アーム側ダイオード18のオフによるリカバリ電流によって、下アーム側IGBT16にサージ電圧が発生する。また、上アーム側IGBT15をオフに切り換えるとき、上アーム側IGBT15のオフによって発生した電流変化によって、上アーム側IGBT15にサージ電圧が発生する。
これに対し、下アーム側IGBT16をオンに切り換えるとき、既に下アーム側ダイオード18に電流が流れている。このため、下アーム側IGBT16のオンによる電流変化は発生しない。即ち、サージ電圧は発生しない。また、下アーム側IGBT16をオフに切り換えるとき、下アーム側ダイオード18に電流が流れ続けている。このため、下アーム側IGBT16のオンによる電流変化は発生しない。即ち、サージ電圧は発生しない。
次に、インバータ4とエレベータ用駆動モータ5との間の電流がエレベータ用駆動モータ5からインバータ4に向かって流れている場合を考える。この場合、上アーム側IGBT15をオンに切り換えるとき、既に上アーム側ダイオード17に電流が流れている。このため、上アーム側IGBT15のオンによる電流変化は発生しない。即ち、サージ電圧は発生しない。また、上アーム側IGBT15をオフに切り換えるとき、上アーム側ダイオード17に電流が流れ続けている。このため、上アーム側IGBT15のオンによる電流変化は発生しない。即ち、サージ電圧は発生しない。
これに対し、下アーム側IGBT16をオンに切り換えるとき、上アーム側ダイオード17のオフによるリカバリ電流によって、上アーム側IGBT15にサージ電圧が発生する。また、下アーム側IGBT16をオフに切り換えるとき、下アーム側IGBT16のオフによって発生した電流変化によって、下アーム側IGBT16にサージ電圧が発生する。
そこで、実施の形態2においては、制御回路12は、スイッチング動作の重なる少なくとも二つの相の上アーム側及び下アーム側IGBT15、16に対し、電流検出装置11に検出された電流がインバータ4からエレベータ用駆動モータ5に向かって流れている場合は、上アーム側IGBT15のスイッチング速度を通常速度よりも遅くする。また、これと同時に、制御回路12は、下アーム側IGBT16のスイッチング速度を通常速度に維持する。
さらに、制御回路12は、スイッチング動作の重なる少なくとも二つの相の上アーム側及び下アーム側IGBT15、16に対し、電流検出装置11に検出された電流がエレベータ用駆動モータ5からインバータ4に向かって流れている場合は、上アーム側及び下アーム側IGBT1516のうち、下アーム側IGBT16のスイッチング速度を通常速度よりも遅くする。また、これと同時に、制御回路12は、上アーム側IGBT15のスイッチング速度を通常速度に維持する。
以上で説明した実施の形態2によれば、上アーム側及び下アーム側ゲート抵抗19、20の余分な抵抗値の変更を不要とし、スイッチング速度を遅くする上アーム側及び下アーム側IGBT15、16の個数を減らすことができる。即ち、インバータ4の発熱の総量をより少なくすることができる。
なお、実施の形態1及び2においては、インバータ4のスイッチング速度の制御方法を説明した。しかし、コンバータ2のスイッチング速度も、上記同様の方法で制御すれば、コンバータ2のIGBTの耐電圧を小さくしたり、スナバ回路の省力化、小型化を図りつつ、IGBTの発熱を軽減することができる。
この場合、コンバータ2の複数のIGBTのうち、少なくとも二つのIGBTを予め設定された時間内にスイッチングさせるときに、これらの少なくとも二つのIGBT素子のスイッチング速度を通常速度よりも遅くするとともに、これらの少なくとも二つのIGBT以外のIGBTのスイッチング速度を通常速度に維持すればよい。
なお、実施の形態1及び2においては、スイッチング用半導体素子として、IGBTを利用する場合を説明した。しかし、スイッチング用半導体素子として、IGBT以外の半導体素子を利用する場合でも、同様の構成で、同様の効果を得ることができる。
1 交流電源、 2 コンバータ、 3 平滑コンデンサ、 4 インバータ、
5 エレベータ用駆動モータ、 6 巻上機、 7 主ロープ、 8 かご、
9 カウンタ、 10 負荷重量検出装置 11 電流検出装置、 12 制御回路、13 上アーム、 14 下アーム、 15 上アーム側IGBT、
16 下アーム側IGBT、 17 上アーム側ダイオード、
18 下アーム側ダイオード、 19 上アーム側ゲート抵抗、
20 下アーム側ゲート抵抗、 21〜23 電圧指令値、
24 三角波キャリア信号、 25〜27 動作状態、
28〜31 第1〜第4のタイミング

Claims (5)

  1. エレベータのかごを駆動するモータに接続され、複数の半導体素子をスイッチングすることにより、供給された直流電力を交流電力に変換して、前記モータに供給するインバータと、
    前記複数の半導体素子のスイッチングを制御するスイッチング制御装置と、
    を備え、
    前記スイッチング制御装置は、前記複数の半導体素子のうち、少なくとも二つの半導体素子を予め設定された時間内にスイッチングさせるときは、前記少なくとも二つの半導体素子のスイッチング速度を通常速度よりも遅くするとともに、前記少なくとも二つの半導体素子以外の半導体素子のスイッチング速度を通常速度に維持することを特徴とするエレベータの制御装置。
  2. 前記インバータと前記モータの各相との間を流れる電流の大きさを検出する電流値検出装置、
    を備え、
    前記インバータは、前記モータの各相に対応して前記半導体素子が設けられ、
    前記スイッチング制御装置は、前記少なくとも二つの半導体素子を予め設定された時間内にスイッチングさせるときに、前記少なくとも二つの半導体素子に対し、前記電流値検出装置に検出された電流値が予め設定された電流閾値よりも大きい相に対応した半導体素子のスイッチング速度を通常速度よりも遅くするとともに、前記電流値検出装置に検出された電流値が前記電流閾値よりも小さい相に対応した半導体素子のスイッチング速度を通常速度に維持することを特徴とする請求項1記載のエレベータの制御装置。
  3. 前記インバータと前記モータの各相との間を流れる電流の向きを検出する電流方向検出装置、
    を備え、
    前記インバータは、前記モータの各相に対応して、前記直流電力を供給する直流電源の正極側に上アーム側半導体素子が設けられるとともに、前記直流電源の負極側に下アーム側半導体素子が設けられ、
    前記スイッチング制御装置は、前記モータの少なくとも二つの相に対応した上アーム側及び下アーム側半導体素子を予め設定された時間内にスイッチングさせるときに、前記少なくとも二つの相に対応した上アーム側及び下アーム側半導体素子に対し、
    前記インバータから前記モータに向かって電流が流れている場合は、上アーム側半導体素子のスイッチング速度を通常速度よりも遅くするとともに、下アーム側半導体素子のスイッチング速度を通常速度に維持し、
    前記モータから前記インバータに向かって電流が流れている場合は、下アーム側半導体素子のスイッチング速度を通常速度よりも遅くするとともに、上アーム側半導体素子のスイッチング速度を通常速度に維持することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエレベータの制御装置。
  4. 前記エレベータのかご内の負荷重量を検出する負荷重量検出装置、
    を備え、
    前記スイッチング制御装置は、前記少なくとも二つの半導体素子を予め設定された時間内にスイッチングさせるときに、前記負荷重量検出装置に検出されたかご内の負荷重量が予め設定された荷重閾値よりも小さい場合は、前記複数の半導体素子のうち、全ての半導体素子のスイッチング速度を通常速度に維持することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のエレベータの制御装置。
  5. 前記半導体素子の制御端子の各々に接続された複数の可変抵抗、
    を備え、
    前記スイッチング制御装置は、前記半導体素子の各々に接続された可変抵抗の各々の抵抗値を変化させることにより、前記半導体素子の各々のスイッチング速度を調整することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のエレベータの制御装置。
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