JP5365410B2 - 通信制御装置、通信装置及びプログラム - Google Patents
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請求項3に記載の発明は、前記制御手段は、前記第1の割合が予め定められた第1の基準値以上であり、かつ前記第2の割合が予め定められた第2の基準値未満であるときは、前記送信データに含まれる前記既送データの量を変化させない請求項2に記載の通信制御装置である。
請求項4に記載の発明は、前記制御手段は、前記第1の割合が予め定められた第1の基準値以上であり、かつ前記第2の割合が予め定められた第2の基準値以上であるときは、前記送信データに含まれる前記既送データの量を増加させる請求項2に記載の通信制御装置である。
請求項5に記載の発明は、前記制御手段は、前記第1の割合が予め定められた第1の基準値未満であるときは、前記第2の割合に関わらず、前記送信データに含まれる前記既送データの量を増加させる請求項2に記載の通信制御装置である。
請求項2の発明によれば、他の通信装置における画像データの受信の失敗が送信元である通信装置の負荷の状況に起因すると予想されるか否かを考慮して、画像データに付加される既送データのデータ量を制御することができる。
請求項3の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、他の通信装置における画像データの受信の失敗が送信元である通信装置の負荷の状況に起因しないと予想されるときに、画像データの伝送が非効率的になることを抑えることができる。
請求項4の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、他の通信装置における画像データの受信の失敗が送信元である通信装置の負荷の状況に起因すると予想されるときに、画像データの再送に伴う更なる受信の失敗の発生を抑えることができる。
請求項5の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、他の通信装置における画像データの受信の失敗が送信元である通信装置の負荷の状況に起因すると予想されるときに、画像データの再送に伴う更なる受信の失敗の発生を抑えることができる。
請求項6の発明によれば、画像データを送信する通信装置の負荷の状況を反映させて、画像データに付加される既送データのデータ量を制御することができる。
請求項7の発明によれば、画像データを送信する通信装置の負荷の状況を反映させて、画像データに付加される既送データのデータ量を制御することができる。
図1は、本実施の形態が適用される通信システムの構成例を示した図である。図示するように、この通信システムでは、第1のネットワークファクシミリ装置10と、第2のネットワークファクシミリ装置20とが、インターネットなどのIP(Internet Protocol)ネットワーク80を介して接続されている。また、G3ファクシミリ装置30がPSTN(Public Switched Telephone Networks;公衆交換電話網)70を介してVoIP(Voice over Internet Protocol)ゲートウェイ40に接続され、更にそのVoIPゲートウェイ40がIPネットワーク80に接続されている。
第1のネットワークファクシミリ装置10は、通信装置、自装置の一例であり、第2のネットワークファクシミリ装置20は、他の通信装置、相手装置の一例である。本実施の形態では、第1のネットワークファクシミリ装置10を送信側、第2のネットワークファクシミリ装置20を受信側として、ファクシミリ送信が行われる場合を考える。尚、他の通信装置、相手装置はVoIPゲートウェイ40であってもよい。
図2は、本発明の実施の形態における第1のネットワークファクシミリ装置10のハードウェア構成の例を示した図である。図示するように、第1のネットワークファクシミリ装置10は、主制御部10aとして、CPU(Central Processing Unit)11と、RAM(Random Access Memory)12と、ROM(Read Only Memory)13と、画像データ記憶部14と、入出力制御部15と、スキャナ制御部16と、プリンタ制御部17と、インタフェース制御部18とを備える。また、第1のネットワークファクシミリ装置10は、操作パネル15aと、スキャナ16aと、プリンタ17aと、ネットワークインタフェース18aとを備える。
RAM12は、CPU11の作業用メモリ等として用いられるメモリである。
ROM13は、CPU11が実行する各種プログラム等を記憶するメモリである。
画像データ記憶部14は、スキャナ16aが読み取った画像のデータ(画像データ)を記憶するメモリである。
入出力制御部15は、利用者に知らせる情報を操作パネル15aに表示し、また、操作パネル15aを介して利用者の入力操作を受け付ける。
プリンタ制御部17は、プリンタ17aによる紙等の記録媒体への画像の形成を制御する。ここで、プリンタ17aとしては、感光体に付着させたトナーを記録媒体に転写して像を形成する電子写真方式や、インクを記録媒体上に吐出して像を形成するインクジェット方式のものを用いるとよい。
尚、図示しないが、第2のネットワークファクシミリ装置20のハードウェア構成についても上記と同様である。
図3は、ITU−T勧告T.38において定められているUDPパケットのフォーマットの概略図である。図示するように、UDPパケット100は、ヘッダ101と、主要パケット102と、n個の冗長パケット103(103_1〜103_n)とから構成される。主要パケット102がプライマリメッセージに、冗長パケット103が冗長メッセージ(セカンダリメッセージ)にそれぞれ相当する。
図4は、第1のネットワークファクシミリ装置10の機能構成例を示したブロック図である。通信制御装置50は、CPU11がROM13等に記憶されたプログラムをRAM12に読み込んで実行することにより、第1のネットワークファクシミリ装置10内に仮想的に実現される。尚、図4では、通信制御装置50は第1のネットワークファクシミリ装置10に内蔵されているが、通信制御装置50は第1のネットワークファクシミリ装置10とは独立した装置であってもよい。
通信制御装置50は、第2のネットワークファクシミリ装置20における画像データの受信の失敗が送信側の第1のネットワークファクシミリ装置10に起因するか否かを判定し、その判定結果に応じて、送信される画像データのUDPパケット100に付加される冗長パケット数を制御する。
送信データ生成部60は、通信制御装置50の制御により設定された個数の冗長パケット103をUDPパケット100に付加し、第1のネットワークファクシミリ装置10が送信する画像データのUDPパケット100を生成する。
送信部61は、インタフェース制御部18及びネットワークインタフェース18aを介して、画像データ、設定情報等を第2のネットワークファクシミリ装置20へ送信する。本実施の形態では、送信手段の一例として、送信部61を設けている。
図示するように、本実施の形態における通信制御装置50は、負荷状況取得部51と、記憶部52と、受信部53と、付加個数制御部54と、送信制御部55とを備える。これらのうち、記憶部52は、RAM12により実現される。また、負荷状況取得部51、受信部53、付加個数制御部54、送信制御部55の各機能は、CPU11がROM13等に記憶されたプログラムをRAM12に読み込んで実行することにより、実現される。
記憶部52は、負荷状況取得部51が取得した負荷の状況を記憶する。
付加個数制御部54は、送信される画像データのUDPパケット100に付加される冗長パケット数を、受信部53により受信された結果と、その画像データを第1のネットワークファクシミリ装置10が送信したときの負荷状況取得部51により取得された負荷の状況とに基づき制御する。この制御の具体的な内容については後述する。本実施の形態では、付加量制御手段の一例として、付加個数制御部54を設けている。
本実施の形態では、第1のネットワークファクシミリ装置10は、画像データをECM(Error Correction Mode)により送信する。ECMでは、画像データを予め定められた長さのフレームに分割して送信し、通信のエラーが発生した場合はそのフレームについて再送を行う。ここでは、64Kバイトの画像データを256フレームに分割する(1フレームのデータ量は256バイトとなる)ものとして説明を行う。
まず、第1のネットワークファクシミリ装置10は第2のネットワークファクシミリ装置20へ伝送速度の情報を送信し、両者の装置が利用可能な伝送速度を決めるためのトレーニング処理を行う(P11)。そして、送信データ生成部60により生成された画像フレーム0〜255を、送信部61が決められた伝送速度で送信する(P12_0〜P12_255)。画像フレームには、画像データが上述したUDPパケット100の形式で、主要パケット102及び冗長パケット103として含まれている。主要パケット102のシーケンス番号はフレームの番号と対応し、冗長パケット103は設定された個数のものが含まれている。
まだ送信すべき画像データが残っていれば、P12_0に戻って新たな画像フレームの送信が行われる。一方、すべての画像データが送信されていれば、画像データの送信処理は終了する。
図6は、付加個数制御部54が用いる受信の成否と負荷の状況のテーブルと、それに基づく計算結果の例を示したテーブルである。
上記の通り、各番号の画像フレームについての第2のネットワークファクシミリ装置20における受信の成否は、受信部53が受信する。また、各番号の画像フレームが送信されたときの第1のネットワークファクシミリ装置10の負荷の状況は、記憶部52に記憶されている。そこで、付加個数制御部54が、フレーム番号と、受信の成否と、負荷の状況とを図6(A)のテーブルのように対応付けて、記憶部52に記憶する。
また、本実施の形態では、負荷の状況として、「高」と「低」の2段階を用いている。これは、例えば、各画像フレームが送信されるときに負荷状況取得部51が取得した送信待ちのパケット数及び送信処理に要した時間と、予め定められた基準値との大小関係により判定される。付加個数制御部54は、第1のネットワークファクシミリ装置10の負荷の状況として、例えば、送信待ちのパケット数及び送信処理に要した時間の両方が基準値よりも大きい場合に「高」であり、その他の場合に「低」であると判定する。
尚、この判定は、負荷状況取得部51が送信待ちのパケット数及び送信処理に要した時間を取得するときに、負荷状況取得部51が行ってもよい。
(ア)256個の全画像フレームの中で、第2のネットワークファクシミリ装置20が受信に失敗したものの個数(図6(A)の中で「NG」と表示されているものの個数)
(イ)受信の失敗があった画像フレームの中で、対応する負荷の状況が「高」であるものの個数とその割合(以下、第1の割合と呼ぶ。)
(ウ)受信の失敗があった画像フレームの中で、対応する負荷の状況が「低」であるものの個数とその割合
(エ)256個の全画像フレームの中で、対応する負荷の状況が「高」であるものの個数とその割合(以下、第2の割合と呼ぶ。)
(オ)256個の全画像フレームの中で、対応する負荷の状況が「低」であるものの個数とその割合
(ケース1)第1の割合が予め定められた第1の基準値未満である場合
この場合は、自装置である第1のネットワークファクシミリ装置10の負荷が高くないにもかかわらず画像フレームの受信の失敗(エラー)が起こっていることになる。従って、付加個数制御部54は、この場合のエラーは自装置側ではなく回線側(IPネットワーク80側)に起因すると判定し、冗長パケット数を増やす処理を行う。
この場合は、エラーが起こったときの高負荷の割合も全画像フレームについての高負荷の割合も同じように高いため、これらの情報からはエラーが自装置に起因するとは認められない。従って、付加個数制御部54は、この場合のエラーは回線側(IPネットワーク80側)に起因すると判定し、ケース1と同様に、冗長パケット数を増やす処理を行う。
この場合は、256個の画像フレームが送信されたときに全体的に第1のネットワークファクシミリ装置10は高負荷の状況でなかったにもかかわらず、高負荷のときに送信された画像フレームについて、基準値以上の割合でエラーが起こっている。このことから、エラーの原因は、第1のネットワークファクシミリ装置10にかかった負荷により、画像フレームが適切な時間間隔で送信されなかったことにあると推測される。従って、付加個数制御部54は、この場合のエラーは自装置に起因すると判定し、冗長パケット数は不変とする。
また、第1の基準値(例えば80%)及び第2の基準値(例えば80%)は、ユーザが操作パネル15aを介して設定するようにしてもよい。
まず、第1のネットワークファクシミリ装置10と第2のネットワークファクシミリ装置20との間で伝送速度の決定がなされる(ステップ11)。そして送信部61が1つの画像フレームを送信し、それに伴い負荷状況取得部51が自装置の負荷の状況を取得して、記憶する(ステップ12)。まだ送信すべき画像フレームがあればステップ12へ戻り、なければ次のステップへ進む(ステップ13)。
以上で、256個の画像フレームを送信する際に、第1のネットワークファクシミリ装置10が行う処理は終了する。
図示するように、コンピュータ90は、演算手段であるCPU(Central Processing Unit)91と、記憶手段であるメインメモリ92及び磁気ディスク装置(HDD:Hard Disk Drive)93とを備える。ここで、CPU91は、OS(Operating System)やアプリケーション等の各種ソフトウェアを実行し、上述した各機能を実現する。また、メインメモリ92は、各種ソフトウェアやその実行に用いるデータ等を記憶する記憶領域であり、磁気ディスク装置93は、各種ソフトウェアに対する入力データや各種ソフトウェアからの出力データ等を記憶する記憶領域である。
更に、コンピュータ90は、外部との通信を行うための通信インタフェース94と、ビデオメモリやディスプレイ等からなる表示機構95と、キーボードやマウス等の入力デバイス96とを備える。
Claims (7)
- 通信装置が他の通信装置へ画像データと既に送信された当該画像データである既送データとを含む送信データを順次送信する際の当該通信装置の負荷状況を当該送信データ毎に取得する負荷状況取得手段と、
前記他の通信装置における前記送信データの受信の成否を当該他の通信装置から受信する受信手段と、
送信データに含まれる既送データの量を、前記成否と、前記負荷状況とに基づき制御する制御手段と
を備えた通信制御装置。 - 前記制御手段は、前記他の通信装置が受信に失敗した複数の前記送信データのうちで、それぞれの送信データが送信されたときの前記負荷状況が予め定められた基準に基づき高負荷であると判定された送信データの割合である第1の割合、及び/又は送信された全ての前記送信データのうちで、それぞれの送信データが送信されたときの前記負荷状況が当該基準に基づき高負荷であると判定された送信データの割合である第2の割合に基づき、前記送信データに含まれる前記既送データの量を制御する請求項1記載の通信制御装置。
- 前記制御手段は、前記第1の割合が予め定められた第1の基準値以上であり、かつ前記第2の割合が予め定められた第2の基準値未満であるときは、前記送信データに含まれる前記既送データの量を変化させない請求項2に記載の通信制御装置。
- 前記制御手段は、前記第1の割合が予め定められた第1の基準値以上であり、かつ前記第2の割合が予め定められた第2の基準値以上であるときは、前記送信データに含まれる前記既送データの量を増加させる請求項2に記載の通信制御装置。
- 前記制御手段は、前記第1の割合が予め定められた第1の基準値未満であるときは、前記第2の割合に関わらず、前記送信データに含まれる前記既送データの量を増加させる請求項2に記載の通信制御装置。
- 画像データと既に送信された当該画像データである既送データとを含む送信データを相手装置へ順次送信する送信手段と、
前記送信手段が前記送信データを送信する際の自装置の負荷状況を当該送信データ毎に取得する負荷状況取得手段と、
前記送信データの、前記相手装置における受信の成否を、当該相手装置から受信する受信手段と、
送信データに含まれる既送データの量を、前記成否と、前記負荷状況とに基づき制御する制御手段と
を備えた通信装置。 - コンピュータに、
通信装置が他の通信装置へ画像データと既に送信された当該画像データである既送データとを含む送信データを順次送信する際の当該通信装置の負荷状況を当該送信データ毎に取得する機能と、
前記他の通信装置における前記送信データの受信の成否を当該他の通信装置から受信する機能と、
送信データに含まれる既送データの量を、前記成否と、前記負荷状況とに基づき制御する機能と
を実現させるプログラム。
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