JP5957943B2 - 通信装置およびインタネットファクシミリ装置 - Google Patents
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Description
データコネクトサービスは、音声、映像、画像のようなリアルタイム指向のデータをNGNを介して転送するサービスである。
そのため、発呼する側のIP−FAX(発呼機)は、通信相手である着呼する側のIP−FAX(着呼機)と、通信前に利用する帯域のネゴシエーションを行い、通信で利用する帯域を決定する必要がある。
(1)オファー側である発呼機が利用したい帯域を宣言する。
(2)アンサー側である着呼機は、発呼機で宣言された帯域と自身の状況を加味して帯域を宣言する。
したがって、IP−FAXは、より高い画質の原稿を画像データとして送信することができる。
この発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、通信装置が、通信相手とのネゴシエーションによって決定した帯域と通信相手との通信で実際に利用されている帯域とに差が生じた場合でも、通信相手と意図しない帯域および通信速度での通信の継続を回避できるようにすることを目的とする。
(a)上記通信相手と帯域のネゴシエーションを行うネゴシエーション制御手段
(b)そのネゴシエーション制御手段による上記ネゴシエーション後に上記通信相手とのインタネットファクシミリの通信制御を行う通信制御手段
(d)上記ネゴシエーション制御手段による上記ネゴシエーションによって決定した帯域と上記通信帯域取得手段が取得した情報による帯域とを比較する帯域比較手段
そして、上記通信制御手段は、上記帯域比較手段による比較の結果、上記ネゴシエーションによって決定した帯域と上記取得した情報による帯域との差が予め設定された閾値よりも大きい場合には、上記通信相手との通信に利用する帯域を前記ネゴシエーションによって決定した帯域よりも大きな値に変更して、上記通信相手との通信制御を行うことを特徴とする。
以下の実施形態では、通信装置が、通信相手とインタネットファクシミリの通信を行うのに際して、以下に示す処理を行うことを特徴とする。つまり、通信相手とのネゴシエーションによって決定した帯域とそのネゴシエーション後の通信相手との通信で実際に利用されている帯域とを比較する。そして、その比較の結果、上記ネゴシエーションによって決定した帯域と上記通信相手との通信で実際に利用されている帯域との差が予め設定された閾値よりも大きい場合には警告を発する。例えば、次の(a)〜(d)のいずれかのように警告する。あるいは、警告を発する代わりに、下記の(e)又は(f)の制御を行う。それによって、意図しない帯域および通信速度で通信が行われることを防ぐことができる。
(b)上記ネゴシエーションによって決定した帯域での通信を行うことができない旨を示す警告情報を操作表示部のディスプレイに表示する。
(c)(a)又は(b)の警告情報を表示する際に、通信相手との通信を継続するか否かの選択を促す情報も表示する。
(e)通信相手との通信を終了する(その通信を切断する)。
(f)通信相手との通信に利用する帯域を上記ネゴシエーションによって決定した帯域よりも大きな値に変更して、通信相手との通信制御を行う。
まず、この発明による通信装置の一実施形態であるインタネットファクシミリ装置を含む通信システムのネットワーク構成について説明する。
図1は、その通信システムのネットワーク構成例を示す概念図である。
この通信システムにおいて、発呼側のイントラネット10および着呼側のイントラネット20は、それぞれネットワーク同士を結ぶために開発されたインタネットの技術を使って、企業等の内部のネットワークを構築したものである。なお、説明の便宜上、各イントラネット10,20をそれぞれ発呼側,着呼側としたが、その逆にもなる。
着呼側のイントラネット20には、ゲートウェイ21およびルータ22,23と、PC24,25およびインタネットファクシミリ装置26等が接続されている。
IPネットワーク30には、SIPサーバ31が含まれている。このSIPサーバ31は、SIP(Session Initiation Protocol)と呼ばれるプロトコルを利用し、電話番号をIPアドレスと対応付けたり、通信相手を呼び出して接続するといった呼制御を行う。
この発呼側のイントラネット10と着呼側のイントラネット20は、発呼側のゲートウェイ11と着呼側のゲートウェイ21およびIPネットワーク30を介して互いに通信可能に接続される。
よって、発呼側のPC14,15およびインタネットファクシミリ装置16等は、相互に通信することができる。
着呼側のルータ22,23は、着呼側のイントラネット20内のあるネットワーク(例えばLAN)上を流れるデータを他のネットワークに中継する通信機器である。
よって、着呼側のPC24,25およびインタネットファクシミリ装置26等は、相互に通信することができる。
図2は、そのインタネットファクシミリ装置(以下単に「ファクシミリ装置」という)16,26の構成例を示すブロック図である。
メイン制御部101は、このファクシミリ装置全体を統括制御する制御手段であり、CPU(中央処理装置)を用いている。
時計部103は、現在時刻の情報を生成出力するためのものである。
プロッタ部105は、スキャナ部104によって読み取った画像データ、インタネット通信制御部108によって受信したファクシミリ画像データ、あるいはNVRAM109に蓄積されたファクシミリ画像データを可視画像として用紙等の記録媒体に印刷(画像形成)して出力する画像形成手段である。
符号化復号化部107は、画像データの圧縮符号化や、圧縮符号化された画像データの元の画像データへの復号化を行う。例えば、圧縮符号化された画像データがファクシミリ画像データとなる。
NVRAM109は、フラッシュROM等の不揮発性メモリであり、インタネット通信制御部108によって受信したファクシミリ画像データや、インタネット通信制御部108によって送信するファクシミリ画像データ等の各種データの一時的な保存等の用途に用いられる。
図3は、そのファクシミリ装置16,26の主要な機能構成の一例を示すブロック図であり、特にこの発明に関わる特徴的な部分のみ抽出して示している。
通信制御手段202は、ネゴシエーション制御手段201によるネゴシエーション後に通信相手とのインタネットファクシミリの通信制御を行う。
通信帯域計測手段203は、通信制御手段202による通信相手との通信開始後に通信相手との通信で実際に利用されている帯域の計測を行う。
また、通信相手との通信開始後に通信相手との通信で実際に利用されている帯域の情報は、ファクシミリ装置内の通信帯域計測手段203によって取得する以外に、イントラネット10又は20内、あるいはIPネットワーク30内に存在する図示しない通信帯域計測器から取得することもできる。
帯域比較手段205は、ネゴシエーション制御手段201によるネゴシエーションによって決定した帯域と通信帯域取得手段204によって取得した情報による帯域とを比較し、両帯域の差を算出する。
〔第1実施例〕
まず、第1実施例について説明する。
図4は、図3に示したファクシミリ装置16の各手段によるこの発明に関わる制御の第1例を示すフローチャートである。
そしてまず、ネゴシエーション制御手段201が、ステップS1で通信相手であるファクシミリ装置26と帯域のネゴシエーションを行う。そして、このネゴシエーションによって帯域を決定する。
そして、通信が終了していない場合には、ステップS4へ進み、通信帯域取得手段204が、通信帯域計測手段203からファクシミリ装置26との通信開始後にファクシミリ装置26との通信で実際に利用されている帯域の情報を取得する。この情報は、上述したようにイントラネット10内又はIPネットワーク30内の通信帯域計測器から取得することもできる。
そして、その比較の結果、決定帯域と通信帯域との差が予め設定された閾値(以下単に「閾値」ともいう)よりも大きくないと判断した(閾値以下である)場合には、ステップS3に戻り、以後通信が終了するまでステップS3〜S5の処理を繰り返し行う。つまり、その処理を定期的に行うことになる。通信が終了すると、ステップS9へ移行する。
そして、所定時間内に通信を終了する旨の指示がなされたと判断すると、ステップS9へ進む。
また、所定時間内に通信を継続する旨の指示がなされたか、あるいは所定時間が経過してもいずれの指示もなされずにタイムアウトと判断した場合には、ステップS8へ進む。
ステップS9では、通信制御手段202がファクシミリ装置26との通信を切断して、図4の制御を終了する。なお、ステップS9に進んだときに、ファクシミリ装置26と通信がまだ終了していない場合には、その通信が遮断されるため、その通信が強制的に終了することになる。
また、ファクシミリ装置が、上記警告を発する際に、通信相手との通信を継続するか否かの選択を促す情報を表示すれば、ユーザは通信相手との通信を継続するか否かを選択するための操作を確実に行うことができる。よって、ファクシミリ装置の使い勝手の向上につながる。
次に、第2実施例について説明する。
図5は、図3に示したファクシミリ装置16の各手段によるこの発明に関わる制御の第2例を示すフローチャートである。
ファクシミリ装置16では、ネゴシエーション制御手段201を含む各手段が、図5のステップS11〜S15で図4によって説明したステップS1〜S5と同様の処理を行う。
次のステップS17では、操作表示制御手段206が、操作表示部106から通信相手であるファクシミリ装置26とのネゴシエーションに利用させる帯域のオファー値を変更するか変更しない旨の指示がなされたかどうかを判断する。
ステップS18では、通信制御手段202がファクシミリ装置26との通信を最後まで行う。その後ステップS19へ進み、通信制御手段202がファクシミリ装置26との通信を切断して、図5の制御を終了する。
つまり、ユーザが、通信相手とのネゴシエーションに利用させる帯域のオファー値を変更して、再度通信を行わせることができる。そうすれば、通信相手と意図した通信速度および通信帯域での通信を極力継続させることができるため、ファクシミリ装置の使い勝手が更に向上する。
次に、第3実施例について説明する。
図6は、図3に示したファクシミリ装置16の各手段によるこの発明に関わる制御の第3例を示すフローチャートである。
このフローチャートは、ファクシミリ送信中にユーザがファクシミリ装置16の前にいないような場合を想定してメモリ蓄積送信を行う。メモリ蓄積送信とは、図2のスキャナ部104によって原稿から読み取った画像データをファクシミリ画像データとしてNVRAM(メモリ)109に蓄積した後、その蓄積したファクシミリ画像データを通信相手であるファクシミリ装置26へファクシミリ送信する処理のことである。
そして、その蓄積が完了した後、図6の制御を開始する。
しかし、ステップS35で、ネゴシエーションによって決定した帯域と取得した通信帯域との差が閾値よりも大きいと判断した場合は、ステップS36へ進んで、通信制御手段202がファクシミリ装置26との通信を切断して、図6の制御を終了する。
次に、第4実施例について説明する。
図7は、図3に示したファクシミリ装置16の各手段によるこの発明に関わる制御の第4例を示すフローチャートである。
このファクシミリ装置16では、ネゴシエーション制御手段201を含む各手段が、図7のステップS41〜S45で図4によって説明したステップS1〜S5と同様の処理を行う。
その後、ステップS43に戻り、以後通信が終了するまでステップS43〜S46の処理を繰り返し行い、通信が終了すると、ステップS47でファクシミリ装置26との通信を切断して、図7の制御を終了する。
なお、ネゴシエーションによって決定した帯域よりもどれだけ大きな値の帯域を利用するかについては、その値をこのファクシミリ装置16の内部で固定の値として所有することも可能であるし、ネゴシエーションによって決定した帯域と通信帯域との差に合わせて、動的に変更することも可能である。
それによって、通信相手とのネゴシエーションによって決定した帯域と通信相手との通信で実際に利用されている帯域とに差が生じた場合でも、通信相手と意図しない帯域および通信速度での通信の継続を確実に回避することができる。
したがって、通信元では余分な通信費用がかかってしまうことが確実になくなる。また、通信相手と意図した通信速度での通信を確実に継続させることできるため、ファクシミリ装置の使い勝手が更に向上する。
この例の画面は、図4のステップS5での比較の結果、ネゴシエーションによって決定した帯域と通信帯域(通信相手との通信で実際に利用されている帯域)との差が閾値よりも大きい場合に、ステップS6で操作表示部106のディスプレイ106a上に表示される。
この画面には、ネゴシエーションによって決定した帯域での通信を行うことができない旨を示す警告情報(本文)と、通信相手との通信を継続するか否か(通信を終了するか)の選択を促す情報(選択肢の文面)とが表示されている。
なお、図5のステップS16でも、操作表示部106に警告情報を含む画面が表示されるが、図8とは本文や選択肢の文面が異なるだけであるため、図示を省略する。
さらに、この発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜他の機能を追加したり、一部の機能を省略したりすることができる。また、上述した各実施例を矛盾しない範囲で適宜組み合わせて実施しても良い。
12,13,22,23:ルータ
14,15,24,25:パーソナルコンピュータ(PC)
16,26:インタネットファクシミリ装置 30:IPネットワーク
31:SIPサーバ 101:メイン制御部 102:RAM部
103:時計部 104:スキャナ部 105:プロッタ部 106:操作表示部
106a:ディスプレイ 107:符号化復号化部
108:インタネット通信制御部 109:NVRAM 110:システムバス
201:ネゴシエーション制御手段 202:通信制御手段
203:通信帯域計測手段 204:通信帯域取得手段 205:帯域比較手段
206:操作表示制御手段
Claims (4)
- セッション制御にセッション・イニシエーション・プロトコルを利用しているIPネットワークに接続可能であり、該IPネットワークを介して通信相手と通信を行う通信装置であって、
前記通信相手と帯域のネゴシエーションを行うネゴシエーション制御手段と、
該ネゴシエーション制御手段による前記ネゴシエーション後に前記通信相手とのインタネットファクシミリの通信制御を行う通信制御手段と、
該通信制御手段による前記通信相手との通信で実際に利用されている帯域の情報を取得する通信帯域取得手段と、
前記ネゴシエーション制御手段による前記ネゴシエーションによって決定した帯域と前記通信帯域取得手段が取得した情報による帯域とを比較する帯域比較手段とを設け、
前記通信制御手段は、前記帯域比較手段による比較の結果、前記ネゴシエーションによって決定した帯域と前記取得した情報による帯域との差が予め設定された閾値よりも大きい場合には、前記通信相手との通信に利用する帯域を前記ネゴシエーションによって決定した帯域よりも大きな値に変更して、前記通信相手との通信制御を行うことを特徴とする通信装置。 - 請求項1に記載の通信装置において、
前記通信帯域取得手段は、前記通信相手との通信で実際に利用されている帯域を計測する通信帯域計測手段を有し、該通信帯域計測手段から前記通信相手との通信で実際に利用されている帯域の情報を取得することを特徴とする通信装置。 - 請求項1に記載の通信装置において、
前記通信帯域取得手段は、前記通信相手との通信で実際に利用されている帯域を計測する通信帯域計測器と通信可能であり、該通信帯域計測器から前記通信相手との通信で実際に利用されている帯域の情報を取得することを特徴とする通信装置。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の通信装置を備えたインタネットファクシミリ装置。
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