JP5365334B2 - 平面アンテナ、無線モジュール及び無線システム - Google Patents

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Description

本発明は、共振周波数を調整可能な平面アンテナに関する。
近年、大容量のデータを高速に通信するため、マイクロ波やミリ波を用いた無線通信の重要性が高まっている。無線通信は決められた周波数帯の中で行う必要があり、機器に搭載されるアンテナはその通信周波数帯で性能を発揮するよう設計される。無線通信機器のアンテナとして、誘電体基板上にグラウンド導体及び方形(長方形又は正方形)や円形のアンテナ導体を形成したパッチアンテナ構造の平面アンテナが広く用いられている。このパッチアンテナ構造の平面アンテナでは、アンテナ導体の大きさと誘電体基板の誘電率によってアンテナを動作させる共振周波数が決まる。
一般にパッチアンテナ構造では1つのアンテナを広い周波数帯で動作させることは難しく、アンテナは特定の周波数帯でしか使用できない。通信周波数帯を変更するには、アンテナを共振周波数の異なるものに取り替える必要がある。これには共振周波数の異なるアンテナをあらかじめ用意しなければならないという問題点がある。
他にも平面アンテナの共振周波数に関して次のような問題がある。すなわち、アンテナ導体の大きさや誘電体基板の誘電率が製造条件による公差を含むため、アンテナの共振周波数は設計値に対して変動する。また、アンテナは通信機器内部において他の電子デバイスとともに高密度に実装される。このときアンテナ導体が周囲の電子デバイスや金属部品などと電気的に結合することによってもアンテナの共振周波数は変動する。
アンテナの共振周波数が目的の通信周波数帯と合致しない場合には、アンテナ導体の大きさを変更するなどしてアンテナを再度製作しなければならないという問題点がある。以上の問題点から、通信周波数帯の変更や通信周波数帯とアンテナの共振周波数を合致させるため、アンテナの共振周波数を変化させる技術が必要とされている。
平面アンテナの共振周波数を変化させる技術に関して、例えば特許文献1及び特許文献2に示される技術がある。特許文献1では、誘電体基板の表面に基本パッチ部と付加パッチ部が形成され、両パッチ間がPINダイオードで接続されているものが開示されている。このダイオードに印加する制御用の直流電圧により両パッチの電気的な接続を切り替えている。これにより基本パッチ部と付加パッチ部との電気的な接続を切り替え、アンテナ導体の実効的な大きさを変えることでアンテナの共振周波数を変化させている。
特許文献2では、アンテナ導体となる給電素子の周囲にマトリックス状に分割された無給電素子が配置されているものが開示されている。隣接する無給電素子をPINダイオード等により接続し、その選択的なスイッチングにより導通する無給電素子の面積を変えている。これによりアンテナ導体の共振周波数を変化させ、目的の共振周波数を得ている。
特許文献3では、第1の誘電体基板上に形成されたアンテナ導体表面に第2の誘電体基板を配設している。第2の誘電体基板の波長短縮効果によりアンテナ導体の共振周波数を低周波化している。
特開平10−190347号公報 特開2006−115451号公報 特開2003−179427号公報
しかしながら、上記特許文献1および特許文献2に開示される技術では、半導体素子のスイッチングを行うための電源と制御回路が必要であり、さらにバイアス配線や制御用配線を引き回す必要がある。このためアンテナ装置の構成が複雑になり、設計に手間がかかるという問題がある。また、特許文献3に開示される技術では、第2の誘電体基板をアンテナ導体表面に配設するため、第1の誘電体基板と第2の誘電体基板とを半田付けなどで固定する工程を必要とする。しかし、このようにして固定された誘電体基板は容易に交換することはできず、第2の誘電体基板を配置した後にアンテナ導体の共振周波数を再度調整することは困難である。
本発明は上記事情に鑑みて成されたものであり、電子回路や配線の引き回しを必要とせず、簡易な構成で共振周波数を調整可能な平面アンテナ、無線モジュール及び無線システムを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
本発明に係る平面アンテナは、板状の第一誘電体と、該第一誘電体の一方の面側に配されたアンテナ導体と、前記第一誘電体の他方の面側に配されたグランド導体と、を有する第一層と、該第一層に積層される板状の第二誘電体と、該第二誘電体に積層されるパッド導体と、を有する第二層と、前記第二誘電体と接する前記アンテナ導体又は前記グランド導体の何れか一方と、前記パッド導体と、を異なる電位に維持した状態で、前記アンテナ導体又は前記グランド導体の何れか他方と、前記パッド導体と、を同電位に接続する接続導体と、誘電体基板の上下面にそれぞれアンテナ導体およびグラウンド導体が取り付けられ、厚さ方向に複数の貫通孔が穿孔された板状アンテナと、前記板状アンテナの貫通孔に選択的に取り付けられる共振周波数調整部材と、を備えていることを特徴とする。
また、本発明に係る無線モジュールは、本発明に係る平面アンテナを備えていることを特徴とする。さらに、本発明に係る無線システムは、本発明に係る無線モジュールを備えていることを特徴とする。
本発明によれば、電子回路や配線の引き回しを必要とせず、簡易な構成で共振周波数を調整することができる。
また、本発明によれば、電源や制御回路またはバイアス配線や制御配線を必要とせず、また、共振周波数調整用の誘電体基板を半田付けなどで固定する必要もなく、共振周波数調整部材の取り付け/取り外しにより、アンテナの製造後であっても容易に共振周波数を調整することができる効果がある。
本発明の第1の実施形態に係る平面アンテナを示す分解斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る平面アンテナの接続導体によるパッド導体とグラウンド導体の接続を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る平面アンテナの接続導体、アンテナ導体、グラウンド導体、パッド導体の接続を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る平面アンテナにおけるパッチアンテナの構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る平面アンテナにおけるTE10モードの電圧分布を示すグラフである。 本発明の第1の実施形態に係る平面アンテナにおけるTE20モードの電圧分布を示すグラフである。 本発明の第1の実施形態に係る平面アンテナの変形例を示す分解斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る平面アンテナの変形例における接続導体によるパッド導体とグラウンド導体、金属筐体の接続を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る平面アンテナの変形例における接続導体、アンテナ導体、グラウンド導体、パッド導体、金属筐体の接続を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る平面アンテナを示す分解斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る平面アンテナの接続導体によるパッド導体とアンテナ導体の接続を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る平面アンテナの接続導体、アンテナ導体、グラウンド導体、パッド導体の接続を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る平面アンテナを示す分解斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係る平面アンテナの接続導体による接続形態を示す斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係る平面アンテナの接続形態を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る平面アンテナの変形例における接続導体による接続形態を示す斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係る平面アンテナの変形例における接続形態を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る平面アンテナの電磁界シミュレーションモデルを示す全体図である。 図18における接続導体、アンテナ導体、グラウンド導体、パッド導体の接続を示す断面図である。 電磁界シミュレーションモデルにおける接続導体によるパッド導体とグラウンド導体の接続パターン(6箇所)を示す図である。 電磁界シミュレーションモデルにおける接続導体によるパッド導体とグラウンド導体の接続パターン(10箇所)を示す図である。 電磁界シミュレーションモデルにおける接続導体によるパッド導体とグラウンド導体の接続パターン(22箇所)を示す図である。 パッド導体の個数を変化させたときの電力反射係数のシミュレーション結果を示すグラフである。 パッド導体の大きさを変化させたときの電力反射係数のシミュレーション結果を示すグラフである。 パッド導体とアンテナ導体間の誘電体厚さを変化させたときの電力反射係数のシミュレーション結果を示すグラフである。 アンテナ導体とグラウンド導体間を1.6mm、パッド導体とアンテナ導体間を0.2mm、パッド導体の大きさを3mm×3mmとしたときの電力反射係数のシミュレーション結果を示すグラフである。 アンテナ導体とグラウンド導体間を1.2mm、パッド導体とアンテナ導体間を0.2mm、パッド導体の大きさを3mm×3mmとしたときの電力反射係数のシミュレーション結果を示すグラフである。 アンテナ導体とグラウンド導体間を0.8mm、パッド導体とアンテナ導体間を0.2mm、パッド導体の大きさを3mm×3mmとしたときの電力反射係数のシミュレーション結果を示すグラフである。 本発明の第4の実施形態による平面アンテナの構成を示す断面図である。 第4の実施形態による平面アンテナの要部の構成を示す斜視図である。 第4の実施形態による平面アンテナの分解斜視図である。 第4の実施形態による平面アンテナと金属筐体との接続例を示す斜視図である。 第4の実施形態による平面アンテナと金属筐体との接続例を示す斜視図である。 第4の実施形態による平面アンテナと金属筐体との接続例を示す分解斜視図である。 第4の実施形態による平面アンテナの要部である板状アンテナの斜視図である。 第4の実施形態による板状アンテナにおけるTE10モードの電圧分布を示す図である。 第4の実施形態による板状アンテナにおけるTE20モードの電圧分布を示す図である。 本発明の第5の実施形態による平面アンテナの構成を示す断面図である。 第5の実施形態による平面アンテナの分解斜視図である。 本発明の第6の実施形態による平面アンテナの構成を示す断面図である。 第6の実施形態による平面アンテナの分解斜視図である。 第4の実施形態による平面アンテナの電磁界シミュレーションモデルを示す斜視図である。 同モデルの断面図である。 同モデルにおける共振周波数調整部材の配置例を示す図である。 同モデルにおける共振周波数調整部材の配置例を示す図である。 同モデルにおける共振周波数調整部材の配置例を示す図である。 同モデルによる共振周波数の測定結果を示す図である。 同モデルによる共振周波数の測定結果を示す図である。 同モデルによる共振周波数の測定結果を示す図である。 同モデルによる共振周波数の測定結果を示す図である。
本発明に係る第1の実施形態について、図1から図9を参照して説明する。
本実施形態に係る無線システム1が有する無線モジュール2の平面アンテナ10は、図1から図3に示すように、板状の第一誘電体11と、第一誘電体11の一方の面11a側に配された方形のアンテナ導体12と、第一誘電体11の他方の面11b側に配されたグランド導体13と、を有する第一層15と、第一層15に積層される板状の第二誘電体16と、第二誘電体16に積層されるパッド導体17と、を有する第二層18と、第二誘電体16と接するアンテナ導体12と、パッド導体17と、を異なる電位に維持した状態で、グランド導体13と、パッド導体17と、を同電位に接続する接続導体20と、を備えている。
パッド導体17は、アンテナ導体12とグランド導体13との間の電圧が大きい箇所や小さい箇所に複数配されている。
接続導体20は、パッド導体17と接続される第一接続部21と、グランド導体13と接続される第二接続部22と、第一接続部21及び第二接続部22とを接続する本体部23と、を備えている。
第一誘電体11、アンテナ導体12、第二誘電体16、グランド導体13、及びパッド導体17には、それぞれ厚さ方向に本体部23が貫通可能な位置に貫通孔25が配されている。第一誘電体11、アンテナ導体12、第二誘電体16、及びグランド導体13には、貫通孔25が複数配されている。各パッド導体17には、貫通孔25が一つ配されている。貫通孔25は、本体部23よりも大径に形成されている。そのため、接続導体20と接触しないパッド導体17と、アンテナ導体12と、は異電位に維持されている。
接続導体20は、すべてのパッド導体17とグランド導体13とを接続するものではなく、平面アンテナ10の共振周波数を調整する際、所望の共振周波数を得るために必要な箇所のパッド導体17と対応するグランド導体13とを選択して接続する。
アンテナ導体12に対する給電構造は、背面給電や共平面給電、或いは電磁結合型給電といった構造を用途に応じて採用すればよい。
次に、この平面アンテナ10の作用について説明する。
図4に示すような平面アンテナ10では、アンテナ導体12とグランド導体13との間の電圧がアンテナ導体12に沿って半波長の定在波を生じる基本共振モードが主に使用される。
この基本共振モードにおいてアンテナ導体12とグランド導体13との間に図5に示す電圧が生じる。すなわち、y方向には分布を持たず、x方向の端部で最大、中央部で最小となる半波長の電圧定在波が生じる。
平面アンテナ10では、アンテナ導体12とパッド導体17との間のキャパシタンスが、アンテナ導体12とグランド導体13との間に付加され、両導体間の電圧に対して作用してアンテナの共振周波数が低下する。ここで、パッド導体17が大きいほどアンテナ導体12との間に形成されるキャパシタンスも大きく、アンテナの共振周波数も大きく低下する。また、アンテナ導体12とグランド導体13との間の電圧が大きい箇所に配置されたキャパシタンスによって共振周波数が大きく低下する一方、電圧が小さい箇所に配置されたキャパシタンスによって共振周波数が小さく低下する。
この無線システム1、無線モジュール2、平面アンテナ10によれば、パッド導体17の大きさ及び配設位置、すなわちパッド導体17とアンテナ導体12との間のキャパシタンスの大きさ、及びキャパシタンスが付加される箇所におけるアンテナ導体12とグランド導体13との間の電圧の大きさにより、アンテナの共振周波数を変化する割合を調整することができる。
より高調波の共振モードでアンテナを使用する場合も同様に考えてよい。
例えば図6に示すように、アンテナ導体12とグランド導体13との間に1波長の電圧定在波が生じる共振モードでは、アンテナ導体12のx方向両端および中央部で電圧が大きく、これらの中間部では電圧が小さい。
このとき、アンテナ導体12のx方向両端および中央部に形成されたパッド導体17による共振周波数の変化は相対的に大きく、端部と中央部の中間に形成されたパッド導体17による共振周波数の変化は相対的に小さい。
なお、図7から図9に示すように、第二接続部22を介してグランド導体13と電気的に接続された金属筐体(導電性筐体)27を備えた平面アンテナ30でもよい。この場合、本体部23が非導電性であれば、共振周波数を変化させることなくアンテナ導体12等が金属筐体27に固定される。すなわち、本体部を導電性のものと非導電性のものとで使いわけることによって、必要な周波数で共振するようにアンテナ導体12の共振周波数を変化させつつ、アンテナ導体12を金属筐体27に安定して固定することが可能となる。
次に、第2の実施形態について図10から図12を参照しながら説明する。
なお、上述した第1の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第2の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る平面アンテナ40の第二誘電体16が、第一層15のグランド導体13に積層され、接続導体20が、パッド導体17と、アンテナ導体12と、を同電位に接続するとともに、パッド導体17と、グランド導体13と、が異電位に維持されているとした点である。
すなわち、本実施形態に係る平面アンテナ40は、第1の実施形態に係る平面アンテナ10のアンテナ導体12とグランド導体13とを入れ替えた構成となっている。接続導体20の第二接続部22は、アンテナ導体12と接続されている。
次に、この平面アンテナ40の作用について説明する。この平面アンテナ40は、パッド導体17とグランド導体13との間のキャパシタンスがアンテナ導体12とグランド導体13との間に付加されることになる。この際、平面アンテナ40の共振周波数が変化する。
この平面アンテナ40によれば、第1の実施形態と同様の効果を奏することができる。
すなわち、パッド導体17をアンテナ導体12若しくはグランド導体13の何れとも対向させても同様の効果が得られる。このため、他の電子回路が形成されるプリント基板内にアンテナを設ける際には、プリント基板の層構成やアンテナへの給電回路の構成に応じて、パッド導体17をアンテナ導体12またはグランド導体13の何れかに対向させるかを選択することができる。
次に、第3の実施形態について図13から図15を参照しながら説明する。
なお、上述した他の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第3の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る平面アンテナ50が、第一層15に積層される第三誘電体51と、第三誘電体51に積層される第二パッド導体52と、を備え、接続導体53が、パッド導体17と第二パッド導体52とを同電位に接続するとした点である。
第二パッド導体52は、パッド導体17と同様に複数配されている。接続導体53は、第二パッド導体52とグランド導体13とを電気的に接続するための短絡導体55をさらに備えている。なお、図16及び図17に示すように、パッド導体17とアンテナ導体12との間に短絡導体55が配された平面アンテナ60としてもよい。
この平面アンテナ50では、パッド導体17とアンテナ導体12との間のキャパシタンスがアンテナ導体12とグランド導体13との間に付加され、共振周波数を変化させる。
一方、平面アンテナ60では、第二パッド導体52とグランド導体13との間のキャパシタンスがアンテナ導体12とグランド導体13との間に付加され、共振周波数を変化させる。
この平面アンテナ50,60によれば、多層プリント基板中に他の電子回路とともに平面アンテナを形成する場合、アンテナ導体及びグランド導体の両者が誘電体基板の内層に形成されることがあっても、第1の実施形態と同様に共振周波数を調節することができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、パッド導体17や第二パッド導体52の大きさは、異なる大きさであってもよい。この場合には、アンテナ導体12とグランド導体13との間の電圧が大きい箇所や小さい箇所に配されることによって、より好適にアンテナ導体12とグランド導体13との間のキャパシタンスを調節することができる。
第1の実施形態に係る平面アンテナ10に対して、共振周波数の変化に関するシミュレーションを実施した。
ここで、図18に示すように、平面アンテナ10は、大きさ50mm×50mm、厚さt1の基板である第一誘電体11の他方の面11b側に50mm×50mmのグランド導体13が形成され、一方の面11a側の中心部に30mm×30mmのアンテナ導体12が形成されている。さらに、厚さt2の第二誘電体16がアンテナ導体12の上部に形成され、22箇所に大きさd×dのパッド導体が配されている。第一誘電体11及び第二誘電体16はフッ素樹脂基板とし、その比誘電率を2.4、誘電正接を0.002とした。
図18中にPで示す信号源接続位置において、アンテナ導体12とグランド導体13との間に不図示の50Ωの抵抗と電圧源とを直列に接続し、平面アンテナ10への給電部とした。ここでは、x軸方向に半波長の電圧定在波を生じる基本モードでパッチアンテナを利用することとする。給電部の抵抗とアンテナの入力インピーダンスとを整合させるため、アンテナ導体12のx軸方向の端から10.5mm、y軸方向の中心部に信号源接続位置Pが設けられている。
図19に示すように、パッド導体17、アンテナ導体12、及びグランド導体13には、それぞれ直径1.5mmの貫通孔25が設けられている。第一接続部21及び第二接続部22は直径2mm、厚さ0.5mmとされ、本体部23は、直径1mmとされて、接続導体20によってパッド導体17とグランド導体13とが接続されている。
図20から図22に示すように、黒丸を描いたパッド導体17に接続導体20を配置して、3種(それぞれパターン1,2,3と称す)、及び共振周波数の基準として接続導体20を配置しないパターンの計4種をシミュレーション対象とした。このようなシミュレーションモデルにおいて、不図示の信号源からの入力電力と反射電力の比である電力反射係数を計算した。なお、このシミュレーションには電磁界解析手法であるFDTD(Finite Difference Time Domain)法を使用した。
t1=1.6mm、t2=0.2mm、d=3mmとしたときの接続導体20の配置パターン1,2,3に対するシミュレーション結果を図23に示す(図中、61が、接続導体を配置しないときの電力反射係数、71がパターン1のときの電力反射係数、72がパターン2のときの電力反射係数、73がパターン3のときの電力反射係数を示す)。
また、t1=1.6mm、t2=0.2mm、接続導体20の配置をパターン1としたときのパッド導体17の大きさd=2mm、3mm、4mmに対するシミュレーション結果を図24に示す(図中、81がd=2mmのときの電力反射係数、82がd=3mmのときの電力反射係数、83がd=4mmのときの電力反射係数を示す)。
さらに、t1=1.6m、d=3mm、接続導体20の配置をパターン1としたときの、第二誘電体16の厚さt2=0.1mm、0.2mm、0.3mmに対するシミュレーション結果を図25に示す(図中、91がt2=0.3mmのときの電力反射係数、92がt2=0.2mmのときの電力反射係数、93がt2=0.1mmのときの電力反射係数を示す)。
また、t2=0.2mm、d=3mm、接続導体20の配置をパターン1としたときの、第一誘電体11の厚さt1=1.6mmに対するシミュレーション結果を図26に示す(図中、101が本条件下での電力反射係数、61が接続導体を配置しないときの電力反射係数を示す)。
また、t2=0.2mm、d=3mm、接続導体20の配置をパターン1としたときの、第一誘電体11の厚さt1=1.2mmに対するシミュレーション結果を図27に示す(図中、111が本条件下での電力反射係数、112が接続導体を配置しないときの電力反射係数を示す)。
さらに、t2=0.2mm、d=3mm、接続導体20の配置をパターン1としたときの、第一誘電体11の厚さt1=0.8mmに対するシミュレーション結果を図28に示す(図中、121が本条件下での電力反射係数、122が接続導体を配置しないときの電力反射係数を示す)。
なお、これら図23から図28には、シミュレーションで計算した反射係数のうち、基本モードにおける共振周波数付近の結果のみを表示している。これらの図において、反射係数が最小となる周波数が共振周波数である。
図23から図25に示すように、パッド導体17とグランド導体13との接続数を増やす、パッド導体を大きくする、又は第二誘電体16の厚さを薄くするほど、すなわち、パッド導体17とアンテナ導体12との間に形成されるキャパシタンスを増加するほど、共振周波数が低下することがわかった。
また図26から図28に示すように、パッド導体17とアンテナ導体12との間のキャパシタンスが同一であっても、アンテナ導体12とグランド導体13との間の誘電体が厚いほど、共振周波数を低下する割合が大きいことがわかった。これは、アンテナ導体12とグランド導体13との間の誘電体が厚いほど、両導体間のキャパシタンスは小さくなり、これに付加されるパッド導体17とアンテナ導体12との間のキャパシタンスが相対的に大きくなるためである。
以上から、パッド導体17とアンテナ導体12との間のキャパシタンス、及びアンテナ導体12とグランド導体13との間のキャパシタンスを変化させることにより、共振周波数を調整可能であることがわかった。
次に、図面を参照し第4の実施形態について説明する。
図29は本発明の第4の実施形態による平面アンテナ100の構成を示す断面図、図30は平面アンテナ100のアンテナ導体200、誘電体基板300、グラウンド導体400の構成を示す斜視図、図31は平面アンテナ100の分解斜視図である。この平面アンテナ100において、図29、図30に示すように、板状の誘電体基板300の上下面にそれぞれ薄板状のアンテナ導体200およびグラウンド導体400が取り付けられ、板状アンテナが構成されている。誘電体基板300には複数の貫通孔500(図29)が形成され、アンテナ導体200およびグラウンド導体400には、図30に示すように、貫通孔500と同じ位置に貫通孔500よりわずかに大径の孔500aおよび孔500bが穿孔されている。
貫通孔500、500・・・の位置には、図31に示す共振周波数調整部材600が選択的に取り付けられる。この共振周波数調整部材600は、小円盤状の上部導体700(上記、パッド導体17と第一接続部21で構成したもの)と、この上部導体700とほぼ同形の下部導体800と、上部導体700と下部導体800を接続する接続導体900と、上部導体700とアンテナ導体200との間に介装される誘電シート1000から構成されている。ここで、接続導体900の径は誘電体基板300の貫通孔500の径とほぼ同じであり、したがって、接続導体900がアンテナ導体200およびグラウンド導体400に接触することはない。また、接続導体900の下端部には雄ネジが形成され、下部導体800には該雄ネジと螺合する雌ネジが形成されている。また、誘電シート1000の平面サイズは上部導体700と同じ程度あればよく、アンテナ導体全体を覆うほど大きなシートを用意する必要はない。そして、この共振周波数調整部材600は、図29に示すように、上部導体700とアンテナ導体200との間に誘電シート1000が介挿され、下部導体800がグラウンド導体400に密着されて電気的に接続された状態で、貫通孔500に取り付けられる。
このような構成において、共振周波数調整部材600は平面アンテナ100の共振周波数を調整する際、所望の共振周波数を得るために貫通孔500,500・・・の中から必要な箇所に配置して取り付けられる。大きさの異なる上部導体700や、異なる誘電率や厚さを有する複数の誘電シート1000を用いることにより、アンテナ導体200とグラウンド導体400間の複数個所にそれぞれ異なる容量のキャパシタンスを付加することができる。これにより、アンテナの共振周波数を微調整することが可能となる。また、上部導体700および接続導体900と下部導体800がボルト・ナットと同様の取り付け構造であるので、半田付けなどで固定する必要はなく、アンテナの共振周波数を調整する際の交換作業を容易に行うことができる。
また、図32〜図34に示すように、下部導体800を金属筐体1500に取り付けることで、平面アンテナ100を金属筐体1500上に固定する実装方法も可能である。これは、図29において上部導体700および接続導体900を導電性のネジとし、下部導体800を金属筐体1500に取り付けられたスタッドと考えればよい。また、このとき接続導体900を非導電性の接続体に置き換えれば、共振周波数を変化することなく平面アンテナ100を金属筐体1500に固定することができる。すなわち、導電性のネジとプラスチックなどの非導電性のネジを使いわけることで、必要な周波数で共振するように平面アンテナ100の共振周波数を変化させつつ、平面アンテナ100を金属筐体1500に安定して固定することが可能となる。
ここで、本実施形態における平面アンテナ100の共振モードとパッド導体の形成位置について説明する。図35は誘電体基板300の上下面に方形のアンテナ導体とグラウンド導体とを形成したパッチアンテナである。 このようなパッチアンテナでは、アンテナ導体200とグラウンド導体400間の電圧がアンテナ導体200に沿って半波長の定在波を生じる基本共振モードが主に使用される。
図35の構成では、この基本共振モードにおいてアンテナ導体とグラウンド導体間に図36に示す電圧が生じる。すなわち、y方向には分布を持たず、x方向の端部で最大、中央部で最小となる半波長の電圧定在波が生じる。本実施形態の平面アンテナ100では、アンテナ導体200と上部導体700間のキャパシタンスによりアンテナの共振周波数を調整する。このキャパシタンスはアンテナ導体200とグラウンド導体400間に付加され、両導体間の電圧に対して作用してアンテナ100の共振周波数を低下させる。付加されるキャパシタンスの大きさは、上部導体700とアンテナ導体200の対向する面積、これらの導体間に配置された誘電シート1000の厚さおよび誘電率によって決まる。アンテナ導体200とグラウンド導体400間に付加されるキャパシタンスが大きいほど、平面アンテナ100の共振周波数は大きく低下する。なお、誘電シート1000の誘電率は、共振周波数調整部材600の場所により異なるようにしてもよい。
また、アンテナ導体200とグラウンド導体400間の電圧が大きい箇所に配置されたキャパシタは共振周波数を大きく低下させ、電圧が小さい箇所に配置されたキャパシタは共振周波数を小さく低下させる。上部導体700の大きさや、誘電シート1000の厚さ、誘電率を変化させることでアンテナ導体200とグラウンド導体400間に付加されるキャパシタンスを制御できる。さらに、アンテナ導体200に対する上部導体700、下部導体800、接続導体900、誘電シート1000の配置位置を変えることにより、アンテナ導体200とグラウンド導体400間の電圧の大きさに応じてアンテナの共振周波数を変化させる割合を調整することができる。
以上のように、上部導体7とアンテナ導体200間に形成されるキャパシタンスの大きさと、このキャパシタンスを付加する位置を調整することにより、平面アンテナ100の共振周波数を制御することが可能となる。
より高調波の共振モードで平面アンテナ1を使用する場合も同様に考えてよい。例えば図37に示すようにアンテナ導体200とグラウンド導体400間に1波長の電圧定在波が生じる共振モードでは、アンテナ導体200のx方向両端および中央部で電圧が大きく、これらの中間部では電圧が小さい。このとき、アンテナ導体200のx方向両端および中央部に形成されたキャパシタンスによる共振周波数の変化は相対的に大きく、端部と中央部の中間に形成されたキャパシタンスによる共振周波数の変化は相対的に小さい。
なお、これらの図にはアンテナ導体に対する給電構造は描かれていないが、背面給電や共平面給電、および電磁結合型給電といった構造を用途に応じて採用すればよい。
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。
図38、図39は本発明の第5の実施形態による平面アンテナ2100の構成を示す断面図および分解斜視図である。この第5の実施形態においては、グラウンド導体400と下部導体800間に誘電シート1100が配置され、下部導体800は接続導体900と上部導体700を介してアンテナ導体200と電気的に接続されている。この構成では、下部導体800とグラウンド導体400間にキャパシタンスが形成される。上部導体700とアンテナ導体200が電気的に接続されているため、このキャパシタンスはアンテナ導体200とグラウンド導体400間に付加される。これにより平面アンテナ2100の共振周波数を変化させることができる。
このように、本発明の平面アンテナでは誘電シートをアンテナ導体と上部導体間、またはグラウンド導体と下部導体間のどちらに配置しも同じ効果が得られる。 このため、平面アンテナの配置位置や給電回路の構成などに応じて、誘電シートをアンテナ導体側もしくはグラウンド導体側に配置するかを選択することができる。
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。
図40、図41は本発明の第6の実施形態による平面アンテナ3100の構成を示す断面図および分解斜視図である。この第6の実施形態においては、誘電シート1000を介してアンテナ導体200と対向して電極導体1200が配置され、電極導体1200は上部導体700と接続導体900および下部導体800を介してグラウンド導体400と電気的に接続されている。この構成では、電極導体1200とアンテナ導体200間にキャパシタンスが形成される。このキャパシタンスの大きさは電極導体1200の平面サイズによって決まる。例えば上部導体700、接続導体900、下部導体800をボルトとナットによるネジ止めで構成した場合でも、同一のボルトとナットを使用しながら電極導体1200のみを取り替えることによりキャパシタンスの大きさを制御し、平面アンテナ3100の共振周波数を調整することができる。
次に、前述した第4の実施形態による平面アンテナ1の共振周波数の変化に関するシミュレーション結果を述べる。
図42はシミュレーションモデルの分解斜視図、図43は上部導体700、接続導体900、下部導体800と誘電シート1000の接続および位置関係を示す断面図である。図42に示すように、大きさ50mm×50mm、厚さ1.2mmの誘電体基板300の底面に50mm×50mmのグラウンド導体400を形成し、上面の中心部に30mm×30mmのアンテナ導体200を形成した。誘電体基板300はフッ素樹脂基板を想定し、その比誘電率を2.4、誘電正接を0.002とした。図42中にPで示す信号源接続位置において、アンテナ導体200とグラウンド導体400との間に50Ωの抵抗と電圧源を直列に接続し、アンテナへの給電部とした。ここでは、x軸方向に半波長の電圧定在波を生じる基本モードでパッチアンテナを利用することとし、給電部の抵抗とアンテナの入力インピーダンスを整合させるため、アンテナ導体のx軸方向の端から10.5mm、y軸方向の中心部に信号源接続位置Pを設けた。
誘電体基板300の12箇所に接続導体を貫通させるため1mm×1mmの貫通孔500(図43)を形成した。同じ位置においてアンテナ導体200とグラウンド導体400には1.5mm×1.5mmの孔500a、500bを形成した。上部導体700は厚さ0.5mm、1辺がdの正方形、誘電シート1000は厚さt、面内方向の大きさは上部導体700と同じとした。誘電シート1000の比誘電率は2.0、誘電正接は0.001とした。下部導体800は厚さ0.5mm、2mm×2mmの正方形とし、グラウンド導体400と接触させて両者を電気的に接続した。接続導体900は1mm×1mmの角柱とし、上部導体700と下部導体800を接続した。図44〜図46に上部導体700、下部導体800、接続導体900および誘電シート1000からなる共振周波数調整部材の配置パターン例を示す。ここでは図44〜図46の3種、および共振周波数の基準として共振周波数調整部材を配置しないパターンの計4種をシミュレーション対象とした。
このようなシミュレーションモデルにおいて、信号源からの入力電力と反射電力の比である電力反射係数を計算した。なお、このシミュレーションには電磁界解析手法であるFDTD(Finite Difference Time Domain)法を使用した。
図47にt=0.4mm、d=3mmとしたときの図44〜図46の各パターンに対するシミュレーション結果を示す。図において、51は共振周波数調整部材を配置しない場合(以下、同様)、61〜63はそれぞれ共振周波数調整部材を図44〜図46の位置に配置した場合である。
図48にt=0.4mmとし、図44の配置パターンとしたときの上部導体700の大きさd=2mm、3mm、4mmに対するシミュレーション結果を示す。図において、71〜73はそれぞれ上部導体700の大きさがd=2mm、3mm、4mmの場合である。図49にd=3mmとし、図44の配置パターンとしたときの誘電シート1000の厚さt=0.2mm、0.4mm、0.6mmに対するシミュレーション結果を示す。図において、81〜83はそれぞれ誘電シート1000の厚さがt=0.2mm、0.4mm、0.6mmの場合である。図50にt=0.4mm、d=3mmとし、図44の配置パターンとしたときの誘電シート1000の比誘電率を2.0、4.0、6.0に対するシミュレーション結果を示す。図において、91〜93はそれぞれ比誘電率が2.0、4.0、6.0の場合である。なお、これら図47〜図50には、シミュレーションで計算した反射係数のうち、基本モードにおける共振周波数付近の結果のみを表示している。
これらの図において、反射係数が最小となる周波数が共振周波数である。図47では共振周波数調整部材の配置数を増やすほど、図48では上部導体700が大きいほど共振周波数が低下する。図49では誘電シート1000が薄いほど、図50では誘電シート1000の比誘電率が高いほど共振周波数は低下する。これらの結果より、アンテナ導体200とグラウンド導体400間に付加されるキャパシタンスを大きくするほど共振周波数は低周波化する。
以上から、上部導体700の大きさや誘電シート1000の厚さ、比誘電率により上部導体700とアンテナ導体200間のキャパシタンスを増減させ、その配置箇所や個数を変化させることで平面アンテナ100の共振周波数を制御できることが分かる。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1 無線システム
2 無線モジュール
10,30,40,50,60 平面アンテナ
11 第一誘電体
11a 一方の面
11b 他方の面
12 アンテナ導体
13 グランド導体
15 第一層
16 第二誘電体
17 パッド導体
18 第二層
20,53 接続導体
27 金属筐体(導電性筐体)
51 第三誘電体
52 第二パッド導体
100,2100,3100…平面アンテナ
200…アンテナ導体
300…誘電体基板
400…グラウンド導体
500…貫通孔
500a,500b…孔
600…共振周波数調整部材
700…上部導体
800…下部導体
900…接続導体
1000…誘電シート
1500…金属導体

Claims (15)

  1. 板状の第一誘電体と、該第一誘電体の一方の面側に配されたアンテナ導体と、前記第一誘電体の他方の面側に配されたグランド導体と、を有する第一層と、
    該第一層に積層される板状の第二誘電体と、該第二誘電体に積層されるパッド導体と、を有する第二層と、
    前記第二誘電体と接する前記アンテナ導体又は前記グランド導体の何れか一方と、前記パッド導体と、を異なる電位に維持した状態で、前記アンテナ導体又は前記グランド導体の何れか他方と、前記パッド導体と、を同電位に接続する接続導体と、
    誘電体基板の上下面にそれぞれアンテナ導体およびグラウンド導体が取り付けられ、厚さ方向に複数の貫通孔が穿孔された板状アンテナと、
    前記板状アンテナの貫通孔に選択的に取り付けられる共振周波数調整部材と、
    を備えていることを特徴とする平面アンテナ。
  2. 前記パッド導体が複数配され、
    前記接続導体が、前記パッド導体の少なくとも一つと接続されていることを特徴とする請求項1に記載の平面アンテナ。
  3. 前記グランド導体と電気的に接続された導電性筐体を備え
    前記パッド導体と、前記グランド導体と、が前記接続導体によって同電位に接続されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の平面アンテナ。
  4. 前記第二誘電体が、前記第一誘電体の前記一方の面側に配され、
    前記グランド導体を挟んで積層される第三誘電体と、
    該第三誘電体に積層される第二パッド導体と、
    を備え、
    前記接続導体が、前記パッド導体と前記第二パッド導体とを同電位に接続することを特徴とする請求項1又は2に記載の平面アンテナ。
  5. 前記第二パッド導体が複数配され、前記接続導体が、前記パッド導体の少なくとも一つと前記第二パッド導体の少なくとも一つとに接続されていることを特徴とする請求項4に記載の平面アンテナ。
  6. 請求項1から5の何れか一つに記載の平面アンテナを備えていることを特徴とする無線モジュール。
  7. 請求項6に記載の無線モジュールを備えていることを特徴とする無線システム。
  8. 前記共振周波数調整部材は、
    前記アンテナ導体に対向して配置される上部導体と、
    前記グラウンド導体に密着して配置される下部導体と、
    前記貫通孔に挿入され、前記上部導体と前記下部導体を接続する接続導体と、
    前記上部導体および前記アンテナ導体の間に介挿される誘電シートと、
    を具備することを特徴とする請求項に記載の平面アンテナ。
  9. 前記共振周波数調整部材は、
    前記アンテナ導体に密着して配置される上部導体と、
    前記グラウンド導体に対向して配置される下部導体と、
    前記貫通孔に挿入され、前記上部導体と前記下部導体を接続する接続導体と、
    前記下部導体および前記グラウンド導体の間に介挿される誘電シートと、
    を具備することを特徴とする請求項に記載の平面アンテナ。
  10. 前記共振周波数調整部材は、
    前記アンテナ導体に対向して配置される上部導体と、
    前記上部導体に密着して配置される電極導体と、
    前記グラウンド導体に密着して配置される下部導体と、
    前記貫通孔に挿入され、前記上部導体と前記下部導体を接続する接続導体と、
    前記電極導体および前記アンテナ導体の間に介挿される誘電シートと、
    を具備することを特徴とする請求項に記載の平面アンテナ。
  11. 前記接続導体の下端部に雄ネジが形成され、前記下部導体に前記雄ネジと螺合する雌ネジが形成されていることを特徴とする請求項〜請求項10のいずれかの項に記載の平面アンテナ。
  12. 前記下部導体が金属筐体の前記貫通孔に対応する位置に予め取り付けられていることを特徴とする請求項9または請求項10に記載の平面アンテナ。
  13. 前記上部導体の前記アンテナ導体に対向する面積を大にすることにより共振周波数を低下させることを特徴とする請求項に記載の平面アンテナ。
  14. 前記下部導体の前記グラウンド導体に対向する面積を大にすることにより共振周波数を低下させることを特徴とする請求項に記載の平面アンテナ。
  15. 前記アンテナ導体およびグラウンド導体間の電圧が大の箇所に前記共振周波数調整部材を取り付けて共振周波数を大きく低下させ、該電圧が小の箇所に前記共振周波数調整部材を取り付けて共振周波数を小さく低下させることを特徴とする請求項1,請求項8〜請求項12のいずれかの項に記載の平面アンテナ。
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