JP5363760B2 - 毛髪用塗布具 - Google Patents

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Description

本発明は、薬剤を毛髪に塗布するための毛髪用塗布具に関し、詳しくは薬剤の塗布性の向上を図った毛髪用塗布具に関する。
一般に、ファッションの1つとして、例えば染毛剤により毛髪の色を変えたり、脱色剤や脱染剤により毛髪の色を落としたり、パーマ処理剤により毛髪にウェーブをかける等、各種毛髪処理剤(薬剤)により毛髪に変化を施すことが広く定着している。かかる薬剤を毛髪に塗布するための道具として毛髪用塗布具が知られている。かかる毛髪用塗布具は、薬剤を保持しながら毛髪に薬剤を絡ませるために、通常ブラッシング方向に複数列の櫛歯を有している。従来より、前記薬剤の毛髪用塗布具として、特許文献1,2に記載される毛髪用塗布具が知られている。特許文献1は、ブラッシング方向に3列又は4列の櫛歯を配列させた毛髪用塗布具について開示する。各列の櫛歯は、ブラッシング方向に対する垂直方向に交互に位置をずらして配置される。特許文献2は、ブラッシング方向に3列の櫛歯を起立させた毛髪用塗布具について開示する。各列の櫛歯は、ブラッシング方向に対する垂直方向に交互に位置をずらして配置される。
特開平7−298920号公報(図17,19) 特開2007−320622号公報(図4)
ところが、特許文献1,2に開示される毛髪用塗布具は、櫛歯間が短く、密に配設されているために、ブラッシング作業によって毛髪に付着した薬剤を必要以上に掻き取る場合があり、薬剤の毛髪に対するなじみが悪いという問題があった。そのため、毛髪に均一に薬剤を塗布するためにブラッシング作業を多く行う必要があり、施術者の負担が大きかった。その一方、櫛歯間を単に離間させて毛髪用塗布具を構成すると薬剤が櫛歯に絡みにくくなり、十分に毛髪に薬剤をなじませることが困難になるという問題が生じた。
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、少ないブラッシング操作で薬剤を均一に毛髪になじませることができる毛髪用塗布具を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の毛髪用塗布具は、柄部、及び櫛部を有し、薬剤を毛髪に塗布するための毛髪用塗布具において、前記櫛部は、基台面と該基台面上に立設される櫛歯体から構成され、前記櫛歯体は、3本の櫛歯が一組となって略直線状に整列してなり、前記櫛歯体は、前記基台面上において、ブラッシング方向に対する垂直方向おいて櫛歯体中央部の櫛歯の中心軸線間において6〜8mmの間隔で、且つ3本の櫛歯の中心軸を通る仮想線がブラッシング方向に対し35〜55°の角度で傾斜した状態で基台面の長手方向において複数配置され、前記複数配置された櫛歯体の一組が、一列形成され、前記櫛部を構成する前記櫛歯は、各櫛歯の中心軸線間がブラッシング方向に対する垂直方向において1.5〜3mmの間隔となるよう整列していることを特徴とする。
請求項2に記載の毛髪用塗布具は、柄部、及び櫛部を有し、薬剤を毛髪に塗布するための毛髪用塗布具において、前記櫛部は、基台面と該基台面上に立設される櫛歯体から構成され、前記櫛歯体は、第1〜第4櫛歯からなる4本の櫛歯が一組となって順に略直線状に整列してなり、前記櫛歯体は、前記基台面上において、ブラッシング方向に対する垂直方向おいて櫛歯体の中央の櫛歯の中心軸線間において6〜8mmの間隔で、且つ4本の櫛歯の中心軸を通る仮想線がブラッシング方向に対し35〜55°の角度で傾斜した状態で基台面の長手方向において複数配置され、前記複数配置された櫛歯体の一組が、一列形成され、前記櫛歯体を構成する前記櫛歯は、第1〜第4櫛歯の中心軸線間がブラッシング方向に対する垂直方向において1.5〜3mmの間隔で整列し、前記櫛部を構成する前記櫛歯は、第1〜第3櫛歯について、各櫛歯の中心軸線間がブラッシング方向に対する垂直方向において1.5〜3mmの間隔となるよう整列していることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の毛髪用塗布具において、前記櫛歯体は、前記櫛歯体の両端に配置される櫛歯の直径より前記櫛歯体の中央部に配置される櫛歯の直径の方が小さいことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項に記載の毛髪用塗布具において、前記櫛歯体は、隣り合う2列の櫛歯体を第1の櫛歯体と第2の櫛歯体とした場合、第1の櫛歯体の第4櫛歯と、第2の櫛歯体の第1櫛歯を直線で結んだ際、ブラッシング方向において略平行に配されていることを特徴とする。
本発明によれば、少ないブラッシング操作で薬剤を均一に毛髪になじませることができる毛髪用塗布具を提供することができる。
以下に、本発明の毛髪用塗布具を具体化した一実施形態を図1〜4に基づいて詳細に説明する。
図1,2に示されるように本実施形態の毛髪用塗布具11は、長四角板状をなす柄部12と、該柄部12の上部一側に一体に形成した塗布部としての櫛部13と、該櫛部13の反対側において一体的に又は植毛により形成した刷毛部14とにより構成されている。毛髪用塗布具11は櫛部13によって薬剤を毛髪に塗布するとともに、薬剤を毛髪になじませることができる。また、主として刷毛部14によって毛髪の根元付近に薬剤をなじませることができる。なお、本実施形態の毛髪用塗布具11を形成する材料は、特に限定されないが、好ましくは、可撓性を有する合成樹脂より形成される。例えば、PP(ポリプロピレン)、LLDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)、LDPE(低密度ポリエチレン)、MDPE(中密度ポリエチレン)、HDPE(高密度ポリエチレン)、ABS(アクリロニトリル−スチレン共重合体とアクリロニトリル−スチレン共重合体を混合したもの)、AS(アクリロニトリル−スチレン共重合体)、PS(ポリスチレン)、PC(ポリカーボネート)等の合成樹脂材料、及びそれらを混合したものにより形成することができる。これらの中でも引っ張り強さや伸び率が高いことからPP、LLDPE、LDPE、MDPE及びHDPEが好ましい。また、単層でも二種以上の樹脂層を積層したものでもよく、あるいは二種以上の樹脂材料を混合又は重合したものでもよい。その他、櫛部13はゴム等の弾性体により形成されていてもよい。弾性体で形成することにより、頭の形に容易にフィットし、頭髪内部に薬剤を確実に押し込むことができる。また、頭皮の刺激低減効果も高くなる。
図3に示されるように、櫛部13は、略長方形状の基台面13aと該基台面13a上に立設される複数の櫛歯体13bから構成される。櫛歯体13bの基台面13a上における数は2以上であれば特に限定されず、操作性、製造コスト等により適宜設定される。櫛歯体13bは、3本の櫛歯13cが一組となって構成され、該3本の櫛歯13cが略直線状に整列している。該3本の櫛歯13cの中心軸を通る仮想線X1は、櫛部13のブラッシング方向Yに対し、35〜55°になるよう傾斜している。つまり、仮想線X1とブラッシング方向Yの間に形成される角度(θ1)は、35〜55°の範囲に規定される。角度(θ1)が、この範囲に規定されることによって薬剤を均一に毛髪になじませることができる。基台面13a上に立設される複数の櫛歯体13bの角度(θ1)は、同一であっても異なっていてもよい。薬剤をより均一に毛髪になじませるため、好ましくは、角度(θ1)は、同一に規定される。
櫛歯13cの直径は特に限定されず、目的に応じ適宜設定されるが、好ましくは0.5〜3mm、より好ましくは1〜2.5mmに規定される。櫛歯体13bを構成する3本の櫛歯13cの直径は、同一であっても異なっていてもよい。好ましくは、櫛歯体13bの両端に配される櫛歯13dの直径より中央部に配される櫛歯13eの直径の方が小さく構成される(図3,4)。より具体的には、櫛歯体13bの両端に配される櫛歯13dの直径は、好ましくは1.5〜3mmに規定され、櫛歯体13bの中央部に配される櫛歯13eの直径は、好ましくは0.5mm以上1.5mm未満に規定される。櫛歯13dの直径より櫛歯13eの直径の方が小さい場合、薬剤をより均一に毛髪になじませることができるとともに、毛髪用塗布具11の操作性をより向上させることができる。より好ましくは、櫛歯13cが可撓性を有する合成樹脂により構成される。かかる場合、薬剤15が付着された毛髪16におけるブラッシング方向Yへの塗布作業(図4(a))の途中で櫛部13をブラッシング方向Yに対し垂直方向Zに移動させると、直径の小さい櫛歯13eは櫛歯13dよりもブラッシング方向Yに対し垂直方向Zに撓むため、櫛歯13eと櫛歯13dの間に毛髪を挟み込むことができる(図4(b))。それにより、薬剤15を毛髪によりなじませることができる。また、櫛歯13c間の嵌挿される毛髪の厚みが大きい場合にも、上記と同様の効果が期待される。
櫛歯13cは、ブラッシング方向Yに対する垂直方向において櫛歯13cの中心軸線間の距離が1.5〜3mmの範囲に規定される。つまり、ブラッシング方向Yに対する垂直方向において隣り合う櫛歯13c間の距離(L1,L2,L3)は、それぞれ1.5〜3mmの範囲に規定される(図3)。櫛歯13c間の距離(L1,L2,L3)は、同一であっても異なっていてもよい。薬剤をより均一に毛髪になじませるため、好ましくは、櫛歯13c間の距離(L1,L2,L3)は、同一に規定される。櫛歯13c間の距離(L1,L2,L3)が、1.5〜3mmの範囲に規定されることによって、薬剤を均一に毛髪になじませることができる。
櫛歯体13bは、ブラッシング方向Yに対する垂直方向おいて6〜8mmの間隔で配列される。隣り合う櫛歯体13bの角度(θ1)が異なる場合、櫛歯体13b間の距離は、櫛歯体13bの中央部に配される櫛歯13eの中心軸線間の距離(L4)によって求められる(図3)。隣り合う櫛歯体13b間の距離(L4)が6mm未満であると、毛髪が櫛歯に引っ掛かりやすくなり操作性が低下するとともに、薬剤を少ないブラッシング操作で毛髪に均一になじませることができない。一方、隣り合う櫛歯体13b間の距離(L4)が8mmを超えると、薬剤を少ないブラッシング操作で毛髪に均一になじませることができない。
以上詳述した本実施形態の毛髪用塗布具11によれば、以下のような効果が発揮される。
(1)本実施形態の毛髪用塗布具11の櫛部13は、3本の櫛歯13cが一組となって略直線状に整列した櫛歯体13bが、ブラッシング方向Yに対し35〜55°の角度で傾斜した状態で6〜8mmの間隔で配列され、櫛歯13cは、ブラッシング方向Yに対する垂直方向において1.5〜3mmの間隔で整列するように構成されている。したがって、ブラッシング作業の操作性を低下させることなく薬剤を引き伸ばすことができる。
(2)本実施形態では、ブラッシング作業の操作性を低下させることなく薬剤を引き伸ばすことができる。したがって、薬剤を毛髪に均一になじませることができる。
(3)本実施形態では、薬剤を毛髪に均一になじませることができる。したがって、少ないブラッシング作業により薬剤を毛髪に塗布することができ、施術者の負担を低減させることができる。
(4)本実施形態の毛髪用塗布具11は、好ましくは、櫛歯体13bの両端に配される櫛歯13dの直径より中央部に配される櫛歯13eの直径の方が小さく構成される。したがって、薬剤をより均一に毛髪になじませることができるとともに、毛髪用塗布具11の操作性を向上させることができる。
(5)本実施形態では、薬剤を塗布するための櫛部13と主として薬剤を毛髪根元付近に押し込む刷毛部14を1つの柄部12に取り付けた。したがって、薬剤塗布作業において、複数の櫛を持ち変える必要がなく、周囲への汚染を防止することができるとともに、塗布作業が容易になる。
(6)本実施形態では、薬剤を毛髪に均一になじませることができる。したがって、塗布される薬剤として、例えば染毛剤、脱色剤、脱染剤、及びパーマ剤が用いられる場合、それぞれ染色性の向上効果、脱色性の向上効果、脱染性の向上効果、及びパーマの均一性の向上効果が得られる。
なお、上記実施形態は以下のように変更して構成することもできる。
・上記実施形態において、櫛歯体は略直線状に整列される4本の櫛歯から構成されてもよい。櫛歯体が4本の櫛歯から構成される場合、毛髪用塗布具11を構成する櫛歯は、櫛歯体を構成する少なくとも3本の櫛歯について、該櫛歯がブラッシング方向Yに対する垂直方向において1.5〜3mmの間隔で整列していればよい。かかる構成においても、薬剤を毛髪に均一になじませることができる。
・図5に示されるように、4本の櫛歯13cから構成される櫛歯体13fが用いられる場合、好ましくは櫛歯体13fの両端に位置する櫛歯13g、13hがそれぞれ隣り合う櫛歯体13fの他端側に位置する櫛歯13i、13jとブラッシング方向において略平行に配される。つまり、櫛歯体13fの一端側に位置する櫛歯13gと、隣接する櫛歯体13fの他端側に位置する櫛歯13iとを結ぶ仮想線X2は、ブラッシング方向Yと略平行である。また、櫛歯体13fの一端側に位置する櫛歯13hと、隣接する櫛歯体13fの他端側に位置する櫛歯13jとを結ぶ仮想線X3は、ブラッシング方向Yと略平行である。かかる構成においても、薬剤を毛髪に均一になじませることができる。
・本実施形態の毛髪用塗布具は、刷毛部が形成されず、櫛部のみから構成されてもよい。尚、薬剤として所定の粘度を有する染毛・脱色剤を塗布する場合は、操作性の観点から毛髪用塗布具は、櫛部及び刷毛部の両方を有する方が好ましい。
・本実施形態の毛髪用塗布具において、櫛歯13cの基台面13aからの高さは、特に限定されず、各種用途、操作性等を考慮して適宜設定される。
・本実施形態の毛髪用塗布具11を用いて塗布される薬剤の粘度は特に限定されず、例えばクリーム状、ゲル状、ペースト状、及び液状が挙げられる。また、薬剤の種類は、特に限定されず、例えば染毛剤、脱色剤、脱染剤、パーマ剤、シャンプー、トリートメント、リンス、ヘアケア剤、育毛剤等の毛髪化粧料が挙げられる。
・本実施形態の毛髪用塗布具において、櫛歯13cの直径は、櫛歯13cの根元から先端まで同一に構成されてもよく、櫛歯13cの根元から先端に向かうに連れて小さくなるテーパ状に構成されてもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(a)可撓性を有する合成樹脂より形成される前記毛髪用塗布具。かかる構成により、頭皮上にかかる圧力が減少し、頭皮刺激が低減される。
(b)さらに、刷毛部を有している前記毛髪用塗布具。薬剤塗布作業において、複数の櫛を持ち変える必要がなく、周囲への汚染を防止することができるとともに、塗布作業が容易になる。
次に、前記実施形態を更に具体的に説明する。
下記に示される各実施例及び比較例の櫛歯を有する毛髪用塗布具を作製した。まず、黒髪のモデルの頭髪に脱色剤(ビューティーンブリーチプラチナブロンド:ホーユー社製)1.5gを頭髪の根元から10mmの長さ、50mmの幅で塗布し、各例の毛髪用塗布具を用い、頭髪の上から下方向へ5回ブラッシング操作を行った。次に、再度、同一箇所に前記脱色剤1.5gを頭髪の根元から10mmの長さ、50mmの幅で塗布し、各例の毛髪用塗布具を用い、頭髪の上から下方向へ5回ブラッシング操作を行い、室温で30分間放置した。次に、頭髪に付着した脱色剤を水で洗い流した後、シャンプーを2回、リンスを1回施した。続いて、頭髪を温風で乾燥し、これらの脱色処理が施された頭髪について脱色剤の毛髪へのなじみ及び均一性について評価した。また、脱色剤を毛髪に塗布する際の操作性について評価した。結果を表1に示す。
(実施例1)
図3に示される櫛歯体13bが3本の櫛歯13cからなる毛髪用塗布具において、該3本の櫛歯13cは全て同一直径(根元付近において2mm)で構成した。また、角度(θ1)を45°、ブラッシング方向Yに対する垂直方向における櫛歯13c間の距離(L1〜L3)は全て2.33mm、ブラッシング方向Yに対する垂直方向における櫛歯体13b間の距離(L4)は全て7mmに規定した。
(実施例2)
実施例1の構成において、櫛歯体13bを構成する3本の櫛歯13cのうち両端の櫛歯13dの直径が2mm(根元付近)に規定され、中央部に位置する櫛歯13eの直径が1.2mm(根元付近)に規定される。その他の構成は実施例1と同一である。
(実施例3)
図5に示される櫛歯体13fが4本の櫛歯13cからなる毛髪用塗布具において、該4本の櫛歯13cは全て同一直径(根元付近において2mm)で構成した。また、櫛歯体13fを構成する4本の櫛歯13cの軸線を通る仮想線X4とブラッシング方向Yとの間の角度(θ2)を45°に規定した。ブラッシング方向Yに対する垂直方向における櫛歯13c間の各距離(L5〜L8)をそれぞれ2.33mmに規定した。ブラッシング方向Yに対する垂直方向における櫛歯体13f間の距離(L9)をそれぞれ7mmに規定した。
(比較例1)
実施例1の構成において、ブラッシング方向Yに対する垂直方向における櫛歯体13b間の距離(L4)を5mmに規定した。その他の構成は実施例1と同一である。
(比較例2)
実施例1の構成において、ブラッシング方向Yに対する垂直方向における櫛歯体13b間の距離(L4)を9mmに規定した。その他の構成は実施例1と同一である。
(比較例3)
実施例1の構成において、角度(θ1)を60°に規定した。その他の構成は実施例1と同一である。
(比較例4)
実施例1の構成において、角度(θ1)を30°に規定した。その他の構成は実施例1と同一である。
(比較例5)
図6に示される構成を有する毛髪用塗布具を使用した。櫛歯13cを波状に整列させた。具体的には、3本の櫛歯13cが整列した複数の櫛歯体13kから構成され、さらに櫛歯体13k間の中央部に一本の櫛歯13mを配置した。櫛歯体13kを構成する3本の櫛歯13cの軸線を結ぶ仮想線X5とブラッシング方向Yとの間に形成される角度(θ3)は45°である。櫛歯体13kを構成する3本の櫛歯13cについて、ブラッシング方向Yに対する垂直方向における櫛歯13c間の距離(L10,L11)はそれぞれ2.3mmに規定した。ブラッシング方向Yに対する垂直方向における櫛歯体13k間の距離(L12)を9.2mmに規定した。尚、櫛歯13mのブラッシング方向Yに対する垂直方向において隣り合う櫛歯13cとの距離も2.3mmに規定した。
(比較例6)
図7に示される構成を有する毛髪用塗布具を使用した。図7に示される毛髪用塗布具はブラッシング方向Yに対する垂直方向に整列させた一列の櫛歯13cのみから構成される。各櫛歯13c間の距離(L13)は全て3.5mmとした。
(比較例7)
図8に示される構成を有する毛髪用塗布具を使用した。2本の櫛歯13cが整列した櫛歯体13nから構成される。2本の櫛歯13cの軸線を結ぶ仮想線X6とブラッシング方向Yとの間に形成される角度(θ4)は45°である。ブラッシング方向Yに対する垂直方向における櫛歯13c間の距離(L14,L15)はそれぞれ3.5mmに規定した。ブラッシング方向Yに対する垂直方向における櫛歯体13n間の距離(L16)を7mmに規定した。
(比較例8)
実施例3の構成において、ブラッシング方向Yに対する垂直方向における櫛歯体13f間の距離(L9)を9.2mmに規定した。その他の構成は実施例3と同一である。
(比較例9)
図9に示される構成を有する毛髪用塗布具を使用した。5本の櫛歯13cが整列した櫛歯体13pから構成される。5本の櫛歯13cの軸線を結ぶ仮想線X7とブラッシング方向Yとの間に形成される角度(θ5)は45°である。ブラッシング方向Yに対する垂直方向における櫛歯13c間の距離(L17〜L20)はそれぞれ2.33mmに規定した。ブラッシング方向Yに対する垂直方向における櫛歯体13p間の距離(L21)を7mmに規定した。
(比較例10)
図10に示される構成を有する毛髪用塗布具を使用した。6本の櫛歯13cが整列した櫛歯体13qから構成される。6本の櫛歯13cの軸線を結ぶ仮想線X8とブラッシング方向Yとの間に形成される角度(θ6)は45°である。ブラッシング方向Yに対する垂直方向における櫛歯13c間の距離(L22〜L25)はそれぞれ2.33mmに規定した。ブラッシング方向Yに対する垂直方向における櫛歯体13q間の距離(L26)を7mmに規定した。
(脱色剤の毛髪へのなじみ)
脱色剤を塗布した毛髪の根元からブリーチされた部分までの長さを目視で確認し、その長さを測定した。結果を表1に示す。
(脱色剤の毛髪への均一性)
パネラーが脱色後の各毛髪について、目視にて確認し、次の5段階の評価を行った。脱色された部分が非常にムラなく伸びている場合を「5」、脱色された部分がよりムラが少なく伸びている場合を「4」、脱色された部分がムラが少なく伸びている場合を「3」、脱色された部分にムラがある場合を「2」、脱色された部分にムラが非常にある場合を「1」とした。結果を表1に示す。
(塗布時における操作性)
パネラーが各実施例及び比較例の毛髪用塗布具を用いて、脱色剤を頭髪に塗布している時の梳かしやすさを次の5段階の評価を行った。毛髪に櫛歯が引っ掛からず、非常に梳かしやすい場合を「5」、毛髪に櫛歯が引っ掛からず、梳かしやすい場合を「4」、毛髪に多少櫛歯が引っ掛かるが、比較的梳かしやすい場合を「3」、毛髪に櫛歯が引っ掛かり、梳かしにくい場合を「2」、毛髪に櫛歯が引っ掛かり、非常に梳かしにくい場合を「1」とした。結果を表1に示す。
Figure 0005363760
表1に示されるように、各実施例の毛髪用塗布具は、少ないブラッシング操作で均一に脱色剤を毛髪になじませることができることが確認された。櫛歯体の中央部に配される櫛歯の直径が小さく構成される実施例2は、操作性を低下させることなく、薬剤の均一性をより向上させることができることが確認された。
櫛歯体間の距離が5mmである比較例1は、なじみ及び操作性の評価が劣ることが確認された。櫛歯体間の距離が9mmである比較例2は、均一性及びなじみの評価が劣ることが確認された。櫛歯体の角度θ1が60°の比較例3は、均一性及びなじみの評価が劣ることが確認された。櫛歯体の角度θ1が30°の比較例4は、均一性及びなじみの評価が劣ることが確認された。櫛歯を波状に整列させた比較例5は、均一性及びなじみの評価が劣ることが確認された。
櫛歯が一列のみから構成される比較例6は、操作性は優れるが、均一性及びなじみの評価が劣ることが確認された。櫛歯体が2本の櫛歯から構成される比較例7は、なじみの評価が劣ることが確認された。櫛歯体が4本の櫛歯から構成され、櫛歯体間の距離が9.2mmである比較例8は、均一性及びなじみの評価が劣ることが確認された。櫛歯体を構成する櫛歯の数が5本以上の比較例9,10は、なじみは優れるが均一性及び操作性が非常に劣ることが確認された。
本実施形態における毛髪用塗布具を示す正面図。 本実施形態における毛髪用塗布具を示す櫛部側の側面図。 櫛部における要部拡大図(ブラッシング方向Yが上下方向に記載される)。 使用時の櫛部における要部拡大図。(a)毛髪用塗布具をブラッシング方向Yに移動させた場合の櫛部における要部拡大図。(b)毛髪用塗布具をブラッシング方向Yとは垂直方向にZに移動させた場合の櫛部における要部拡大図。 この発明の別の実施形態の毛髪用塗布具について、櫛部における要部拡大図。 比較例5における櫛部における要部拡大図。 比較例6における櫛部における要部拡大図。 比較例7における櫛部における要部拡大図。 比較例9における櫛部における要部拡大図。 比較例10における櫛部における要部拡大図。
符号の説明
11…毛髪用塗布具、12…柄部、13…櫛部、13b…櫛歯体、13c…櫛歯、13d…櫛歯体の両端に配される櫛歯、13e…櫛歯体の中央部に配される櫛歯、14…刷毛部、15…薬剤、16…毛髪、X1…櫛歯体を構成する櫛歯の中心軸線が通る仮想線、Y…ブラッシング方向、Z…ブラッシング方向に対する垂直方向。L1〜L3…ブラッシング方向に対する垂直方向における櫛歯間の距離。L4…ブラッシング方向に対する垂直方向における櫛歯体間の距離。

Claims (4)

  1. 柄部、及び櫛部を有し、薬剤を毛髪に塗布するための毛髪用塗布具において、
    前記櫛部は、基台面と該基台面上に立設される櫛歯体から構成され、
    前記櫛歯体は、3本の櫛歯が一組となって略直線状に整列してなり、
    前記櫛歯体は、前記基台面上において、ブラッシング方向に対する垂直方向おいて櫛歯体中央部の櫛歯の中心軸線間において6〜8mmの間隔で、且つ3本の櫛歯の中心軸を通る仮想線がブラッシング方向に対し35〜55°の角度で傾斜した状態で基台面の長手方向において複数配置され、
    前記複数配置された櫛歯体の一組が、一列形成され、
    前記櫛部を構成する前記櫛歯は、各櫛歯の中心軸線間がブラッシング方向に対する垂直方向において1.5〜3mmの間隔となるよう整列していることを特徴とする毛髪用塗布具。
  2. 柄部、及び櫛部を有し、薬剤を毛髪に塗布するための毛髪用塗布具において、
    前記櫛部は、基台面と該基台面上に立設される櫛歯体から構成され、
    前記櫛歯体は、第1〜第4櫛歯からなる4本の櫛歯が一組となって順に略直線状に整列してなり、
    前記櫛歯体は、前記基台面上において、ブラッシング方向に対する垂直方向おいて櫛歯体の中央の櫛歯の中心軸線間において6〜8mmの間隔で、且つ4本の櫛歯の中心軸を通る仮想線がブラッシング方向に対し35〜55°の角度で傾斜した状態で基台面の長手方向において複数配置され、
    前記複数配置された櫛歯体の一組が、一列形成され、
    前記櫛歯体を構成する前記櫛歯は、第1〜第4櫛歯の中心軸線間がブラッシング方向に対する垂直方向において1.5〜3mmの間隔で整列し、
    前記櫛部を構成する前記櫛歯は、第1〜第3櫛歯について、各櫛歯の中心軸線間がブラッシング方向に対する垂直方向において1.5〜3mmの間隔となるよう整列していることを特徴とする毛髪用塗布具。
  3. 前記櫛歯体は、前記櫛歯体の両端に配置される櫛歯の直径より前記櫛歯体の中央部に配置される櫛歯の直径の方が小さいことを特徴とする請求項1に記載の毛髪用塗布具。
  4. 前記櫛歯体は、隣り合う2列の櫛歯体を第1の櫛歯体と第2の櫛歯体とした場合、第1の櫛歯体の第4櫛歯と、第2の櫛歯体の第1櫛歯を直線で結んだ際、ブラッシング方向において略平行に配されていることを特徴とする請求項に記載の毛髪用塗布具。
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