JP2006500185A - 毛髪トリートメントアプリケータ - Google Patents

Abstract

アプリケータ（１０）は、ハンドル（２０）、前記ハンドルに接続された第１先端部（１００）、前記ハンドルに接続された第２先端部（２００）、及び分離空間（３００）を有する。第１先端部は、第１保持部（１５９）を形成する複数本の第１歯（１２０）を有し、第２先端部は、第２保持部（２５０）を形成する複数本の第２歯を有する。第１及び第２保持部は、分離空間（３００）によって分離し、第１及び第２保持部は毛髪トリートメントを保持する。

Description

本発明は、毛髪トリートメント装置に関する。より具体的には、本発明は、毛髪トリートメントアプリケータと、毛髪トリートメントを毛髪に塗布する方法とに関する。

毛髪トリートメントアプリケータ又はヘアカラーアプリケータは既知である。そのような毛髪トリートメントアプリケータによって、ユーザは、ハイライトなどの毛髪製品を毛髪に塗布できる。

米国特許第６，０７９，４２０号（マサム（Musum））では、ハイライトコームが開示されている。該コームは、ハンドルに接続されたとげ状突起に固定した複数本の歯を有する。歯は、直線に沿って互いに隣接して配置されている。コームのユーザは、隣接する歯のそれぞれの間に配置される保持区域の中にトリートメント材料を配置し、次に、毛髪の間に歯を通過させる。開示されたコームは、処理されることなく毛髪が通過することがある、保持区域間の分離を提供しない欠点を持っている。

米国特許第６，１４２，１５７号（ラフォケード（Laforcade））では、アプリケータシステムが開示されている。アプリケータは、ブラシを有するハンドルと、ブラシの第１側面から延びる複数本のブラシ部材とを有する。ブラシ部材は、ブラシの第１側面に沿って、平行な列及び垂直な列で配置されている。ユーザは毛髪製品をブラシ部材の上に配置し、アプリケータを少量の毛髪に沿って通過させ、ブラシ部材が、毛髪製品を毛髪に付着させる。開示されたアプリケータは、処置された毛髪と未処置の毛髪との分離ができない欠点を持っている。

毛髪トリートメントを毛髪の複数の箇所に塗布する毛髪トリートメントアプリケータを提供することが、本発明の目的である。
処置された毛髪を明確な組にわけるような又ははっきりと分けられた２つの毛髪部分にわたってハイライトするようなアプリケータを提供することが本発明のもう１つの目的である。
処置された２つの毛髪部分の間に、別の未処置の毛髪部分を提供するアプリケータを提供することが、本発明の更にもう１つの目的である。

本発明のこれらの及び他の目的と長所とは、ハンドルと、前記ハンドルに接続された複数の保持構造体とを有する毛髪トリートメントアプリケータによって提供される。複数の保持構造体各々は、分離空間によって互いに分離している。複数の保持構造体は、毛髪トリートメントを保持する。

本発明は、ハンドルと、前記ハンドルに接続された複数の先端部と、複数の先端部の各々に接続された保持構造体とを有する、毛髪トリートメントを毛髪に塗布するための毛髪トリートメントアプリケータでもある。複数の先端部の各先端部は、分離空間によって互いに分離している。保持構造体は、毛髪トリートメントを保持する。

本発明は、ハンドルと、第１保持部を形成する複数本の第１歯を有する前記ハンドルに接続された第１先端部と、第２保持部を形成する複数の第２歯を有する、前記ハンドルに接続された第２先端部と、分離空間とを有する、毛髪に毛髪トリートメントを塗布するための毛髪トリートメントアプリケータでもある。第１保持部及び第２保持部は、分離空間によって分離している。第１及び第２保持部は、毛髪トリートメントを保持する。
本発明の他の及び更なる目的、長所、特徴は、次を参照することによって理解される。

図面に関し、特に図１及び図２に関し、参照番号１０で概ね表される本発明の毛髪トリートメントアプリケータの実施形態が示されている。アプリケータ１０は、ハンドル２０と、前記ハンドルに接続された先端部５０とを有する。好ましくは、ハンドル２０及び先端部５０は共に、一体的に成形又は形成される。

ハンドル２０とは、次に詳細に論じられるように、ユーザの毛髪に沿って先端部５０を通過させる時、ユーザが自分の手で把持する伸長したハンドルである。ハンドル２０は、先端部５０に固定されるか又は先端部５０と一体成形若しくは形成される、当該技術分野において既知のいかなるタイプのハンドルであってもよい。ハンドル２０は、好ましくは、アプリケータ１０がユーザの毛髪に沿って通過するか又は同毛髪を撫でる時にアプリケータ１０の繰り返しの動きのために、ユーザにとっての快適性及び有効性を最大化するように人間工学的に設計された外形をなす。

図１〜図７に関し、先端部５０は、左右対称な形を有し、好ましくはハート形を有する。先端部５０は、第１コーム１００及び第２コーム２００を有する。この実施形態では、アプリケータ１０は、２つのコーム１００、２００を有する。しかし、次に詳細に検討されるように、いかなる数のコームが本発明と共に使用されてもよい。

コーム１００、２００は各々、基部１１０、２１０を有する。好ましくは、基部１１０、２１０は、円形である。コーム１００は、基部１１０から延びる複数本の歯１２０を有し、コーム２００は、基部２１０から延びる複数本の歯２２０を有する。好ましくは、歯１２０は、正方形のパターンで基部１１０に沿って配置された４本の歯であり、歯２２０は、正方形のパターンで基部２１０に沿って位置された４本の歯である。より好ましくは、歯１２０、２２０は、基部１１０、２１０に垂直である。

歯１２０、２２０は、好ましくはほぼ円筒形で、近位端１２２、２２２及び遠位端１２４、２２４を有する。近位端１２２、２２２は各々、基部１１０、２１０に連続されている。より好ましくは、歯１２０、２２０は、円錐台形を有するか、又は各々、近位端１２２、２２２から遠位端１２４、２２４まで先細になっている。遠位端１２４、２２４は、好ましくは平坦な末端部表面を有するが、例えば、毛髪の処置される部分又はふさまで、歯１２０、２２０を最初に挿入するのを容易にするために、尖った末端部又は鋭く先細になった末端部など、平坦な末端部表面以外が使用されてもよい。

好ましくは、歯１２０、２２０は、約６．３５ｍｍ（１／４インチ）〜約２．５４ｃｍ（１．０インチ）の間の高さを有する。より好ましくは、歯１２０、２２０は、約９．５２５ｍｍ（３／８インチ）〜約１９．０５ｍｍ（３／４インチ）の間の高さを有する。好ましくは、近位端１２２、２２２は、約１．５８ｍｍ（１／１６インチ）〜約７．９３ｍｍ（５／１６インチ）の間の直径を有する。より好ましくは、近位端１２２、２２２は、約３．１７５ｍｍ（１／８インチ）〜約６．３５ｍｍ（１／４インチ）の間の直径を有する。好ましくは、遠位端１２４、２２４は、約１．５８ｍｍ（１／１６インチ）〜約９．５２５ｍｍ（３／８インチ）の間の直径を有する。より好ましくは、遠位端１２４、２２４は、約１．５８ｍｍ（１／１６インチ）〜約７．９３ｍｍ（５／１６インチ）の間の直径を有する。

この実施形態は４本の歯１２０及び４本の歯２２０を有する一方、別数の歯１２０、２２０も使用できる。更に、この実施形態では、基部１１０、２１０に沿って正方形のパターンで歯１２０、２２０を配置し、各歯が正方形の角に配置されている。歯１２０、２２０は、基部１１０、２１０に沿って配置され、正方形のパターンの辺は、ハンドル２０の長手方向軸線にほぼ平行か又は垂直のどちらかである。

使用中、毛髪の流れは、ハンドル２０の長手方向軸線に平行な歯１２０、２２０の間にある。歯の間に保持される毛髪トリートメントの、より一様な分配を提供するので、歯１２０、２２０の正方形のパターンが、好ましい。毛髪の流れへの歯の抵抗を制限するために、歯は均等に空間をあけ、空間１４０、２４０が毛髪の流れに垂直（ハンドル２０の長手方向軸線に沿って）であるので、正方形のパターンはまた、歯１２０、２２０各々の間の空間１４０、２４０の、毛髪の通過も容易にする。しかし、四角いパターンを含む、基部１１０、２１０に沿った歯１２０、２２０の配置のための別のパターン又は形も使用できる。好ましくは、空間１４０、２４０は、約０．７９ｍｍ（１／３２インチ）〜約７．９３ｍｍ（５／１６インチ）の間である。より好ましくは、空間１４０、２４０は、約１．５８ｍｍ（１／１６インチ）〜約４．７６ｍｍ（３／１６インチ）の間である。

コーム１００、２００はバッフル（反らせ板）１３０、２３０も有する。バッフル１３０、２３０は、好ましくは歯１２０、２２０の内の又は内側の対の間に形成されるので、バッフルは、ハンドル２０の長手方向軸線にほぼ平行で、空間１４０、２４０を通過する毛髪の通路に平行である。好ましくは、バッフル１３０、２３０の高さは、約３．１７５ｍｍ（１／８インチ）〜約２．５４ｃｍ（１．０インチ）の間である。より好ましくは、バッフル１３０、２３０の高さは、約６．３５ｍｍ（１／４インチ）〜約９．５２５ｍｍ（３／８インチ）の間である。

好ましい実施形態では、コーム１００、基部１１０、歯１２０、及びバッフル１３０は、保持部１５０を形成する。同様に、コーム２００、基部２１０、歯２２０、及びバッフル２３０は、保持部２５０を形成する。使用中、保持部１５０、２５０は、ユーザの毛髪に塗布される毛髪トリートメントで充填され、毛髪は保持部を通過し、空間１４０、２４０を通過する。

先端部５０は、分離空間３００及びグリップ４００も有する。分離空間３００は、コーム１００の内の歯１２０とコーム２００の内の歯２２０とによって形成される。分離空間３００は、毛髪製品で処置されない毛髪のための通路を提供する。使用中、毛髪の流れは、保持部１５０、分離空間１５０、及び保持部２５０を通過する。毛髪トリートメントは、保持部１５０及び保持部２５０の両方に配置される。毛髪のストランドの中間又は中心は、毛髪トリートメントにさらされずに分離空間３００を通過する一方、毛髪の外のストランドは、毛髪トリートメントが塗布された保持部１５０及び保持部２５０を通過する。これによって、間に未処置の別個の毛髪部分を有する、明確に別個の２つの毛髪部分にわたる、別個で明確な処置した毛髪又はハイライトの組が提供される。

図６及び図７に関し、分離空間３００は幅Ｓを有する。好ましくは、幅Ｓは、最小で約６．３５ｍｍ（１／４インチ）である。この幅Ｓの最小値によって、間にはっきりと分けられた未処置部分を有する、はっきりと分けられた毛髪トリートメント又はハイライトが可能になる。

従来のアプリケータは、毛髪製品を幅の広い単一ストライプで塗布する欠点を持っている。塗布の時に、アプリケータが毛髪を通過する時、毛髪のストランドがアプリケータの歯によって一時的に分離するので、そのようなアプリケータのユーザには、多数のストライプがあるように見える。

先端部５０のグリップ４００は、先端部の後部中央部分に形成されるへこみ又は凹所である。グリップ４００によって、ユーザは、アプリケータ１０をより良好に取り扱い、制御するために、自分の指をグリップに配置できる。

好ましい実施形態では、バッフル１３０、２３０は、毛髪トリートメントを保持部１５０、２５０の中に保持するのを支援するので、毛髪トリートメントは、分離空間３００に入らない。バッフル１３０、２３０はまた、分離空間３００を通過する毛髪のストランドが、保持部１５０、２５０の外側周辺部にあるいかなる毛髪トリートメントとも接触するのも防止する。これが、毛髪への毛髪トリートメントのより均等で均一な塗布と、毛髪の処置部分と未処置部分との間の分離のよりまっすぐな線とを提供する。

好ましい実施形態では、アプリケータ１０は、第１コーム１００及び第２コーム２００を有し、それらの間に分離空間３００を有する。しかし、本発明において複数のコーム１００、２００がいくつか使用されて、分離空間３００をいくつか形成してもよい。更に、アプリケータ１０は、間に分離空間３００を有する別個の２つのコーム１００、２００を有する。あるいは、間に１以上の分離空間３００を形成する、複数の正方形の又は他のパターンに配置された歯１２０を有する単一コーム１００が使用されてもよく、毛髪は、１以上の分離空間を通って流れ、処置部分の毛髪の間に別個で明確な未処置部分をつくり得る。
アプリケータ１０は好ましくは、単一片として射出成形される。アプリケータ１０は、例えば、ポリエチレン又はポリプロピレンなど、いかなる成形可能な材料からも作成できる。

図８に関し、参照番号１０’によって概ね表される、本発明の毛髪トリートメントアプリケータのもう１つの実施形態が示されている。アプリケータ１０’は、ハンドル２０’と、前記ハンドルに接続された先端部５０’とを有する。先端部５０’は、歯１２０’、２２０’を有するコーム１００’、２００’を有する。歯１２０’、２２０’は、正方形のパターンで配置され、正方形の辺は、アプリケータ１０’の長手方向軸線に平行か又は垂直のどちらかである。

このもう１つの実施形態では、内の歯１２０’、２２０’は、間にバッフル又は壁構造体を有さない。コーム１００’、２００’は、ハンドル２０’の長手方向軸線に垂直及び平行の両方である空間１４０’、２４０’を有する。これによって、ユーザは、ハンドル２０’の長手方向軸線に平行である通路に沿って、歯１２０、２２０’の間に毛髪を通過させて、別個で明確なハイライト又は毛髪トリートメントをつくることができる。ユーザはまた、現行のアプリケータで行われているように、ハンドル２０’の長手方向軸線に垂直な通路に沿って、歯１２０、２２０’の間に毛髪を通過させて、幅の広い単一ハイライト又は毛髪トリートメントもつくり得る。

このもう１つの実施形態では、毛髪トリートメントは、バッフル又は他の分離構造体の必要性なしに、保持部１５０’、２５０’に残る充分高い粘度を有する。好ましくは、最低粘度、約８Ｐａ（８０００ｃＰ）を有する毛髪トリートメント製品は、コーム１００’、２００’と分離空間３００’との間にバッフル又は壁を使用することなく保持部１５０’、２５０’に残る。

本発明の好ましい形態を特に参照して説明したが、本明細書で画定した、本発明の主旨及び範囲から逸脱することなく、本発明の様々な変更及び修正が行われてもよいことは明白である。

発明を実施するための最良の形態で引用されたすべての文献は、関連部分において本明細書に参考として組み込まれるが；いずれの文献の引用も、それが本発明に関して先行技術であることを認めるものとして解釈されるべきではない。

本発明の特定の実施形態を例示及び説明したが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、様々なその他の変形及び変更が可能であることは、当業者に明らかであろう。従って、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正は、添付の特許請求の範囲に包含されるものとする。

発明の詳細な説明において引用されるすべての文献は、その関連部分において本明細書に参考として組み込まれるが、いずれの文献の引用も、それが本発明に対する先行技術であることを認めるものと解釈されるべきではない。

本発明の毛髪トリートメントアプリケータの上面斜視図。 図１のアプリケータの底面斜視図。 図１のアプリケータの底面図。 図１のアプリケータの平面図。 図１のアプリケータの側面図。 図１のアプリケータの正面図。 図１のアプリケータの背面図。 本発明の毛髪トリートメントアプリケータの、もう１つの実施形態の底面図。

Claims (3)

1. 毛髪に毛髪トリートメントを塗布するための毛髪トリートメントアプリケータであって、
   ハンドルと、
   各々が、分離空間によって互いに分離し、前記毛髪トリートメントを保持する、前記ハンドルに接続された複数の保持構造体と
   を備えるアプリケータ。
2. 毛髪トリートメントを毛髪に塗布するための毛髪トリートメントアプリケータであって、
   ハンドルと、
   前記ハンドルに接続された複数の先端部と、
   分離空間によって互いに分離した前記複数の先端部の各々に接続された、前記毛髪トリートメントを保持する保持構造体と
   を備えるアプリケータ。
3. 毛髪に毛髪トリートメントを塗布するための毛髪トリートメントアプリケータであって、
   ハンドルと、
   第１保持部を形成する複数本の第１歯を有し、前記ハンドルに接続された第１先端部と、
   第２保持部を形成する複数本の第２歯を有し、前記ハンドルに接続された第２先端部と、
   前記毛髪トリートメントを保持する前記第１保持部及び前記第２保持部が分離される分離空間と
   を備えるアプリケータ。

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