JP5363180B2 - 起伏ゲート式防波堤 - Google Patents
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倒伏状態の扉体を係留するための係留力を低減するために、
幅方向に並設した隣接する扉体ブロック同士を連結した扉体が、空気室内への給気によって得られた浮力により起立する起伏ゲート式防波堤において、
前記扉体を水中で格納する収納部において、倒伏状態にある扉体の裏面と相対する部分に設置された転向ガイドと、
一端側が前記扉体の裏面に取り付けられ、他端側は前記転向ガイドを介して水面上に引き出される係留ロープと、
この係留ロープの他端側に設けられ、水面上に引き出された係留ロープを固定する固定装置と、
同じく前記係留ロープの他端側に設けられ、必要時に係留ロープの係留を解除する解除装置と、を備え、
倒伏状態にある前記各扉体ブロックの頂端と前記収納部との間に存在する開口面積の、前記各扉体ブロックの面積に対する比率を、隣接する扉体ブロック間に存在する開口面積の、各扉体ブロックの面積に対する比率の2.5倍未満としたことを最も主要な特徴としている。
以下、倒伏状態にある各扉体ブロックの頂端と収納部との間に存在する開口面積の、各扉体ブロックの面積に対する比率を、各扉体ブロックの頂端部側の開口率という。また、隣接する扉体ブロック間に存在する開口面積の、各扉体ブロックの面積に対する比率を、各扉体ブロックの両側端部の開口率という。
図1及び図2は本発明の起伏ゲート式防波堤の各種の状態を説明する概略図、図3は本発明の起伏ゲート式防波堤の平面図である。
静水圧は水深に依存するため、波の山の直下の海底では圧力が高く、波の谷の直下の海底では圧力が低くなる。各扉体ブロックBの頂端と収納部14の間隔d2の影響を無視でき、扉体12の下側の閉空間S2の圧力が、各扉体ブロックBの両側端部の開口幅d1からのみ伝播していると仮定すると、扉体12の上面と下面に圧力差は生じないことになる。よって、各扉体ブロックBの両側端部の開口幅d1が、各扉体ブロックBの頂端と収納部14の間隔d2よりも十分に広い場合は、扉体12には波浪による浮上力も沈降力も発生しない。
各扉体ブロックBの両側端部の開口幅d1の影響を無視でき、扉体12の下側の閉空間S2の圧力が、各扉体ブロックBの頂端と収納部14の間隔d2からのみ伝播していると仮定すると、扉体12の下側の閉空間S2の圧力は扉体12の頂端の水位にのみ依存することになる。よって、各扉体ブロックBの頂端と収納部14の間隔d2が、各扉体ブロックBの両側端部の開口幅d1よりも十分に広い場合は、扉体12の上下で圧力差を生じ、扉体12には大きな浮上力が作用することになる。
幅方向に並設した隣接する扉体ブロックB同士を連結した扉体12が、空気室12b内への給気によって得られた浮力により起立する起伏ゲート式防波堤11において、
前記扉体12を水中で格納する収納部14において、倒伏状態にある扉体12の裏面12cと相対する部分に設置された転向ガイド17と、
一端側が前記扉体12の裏面12cに取り付けられ、他端側は前記転向ガイド17を介して水面上に引き出される係留ロープ18と、
この係留ロープ18の他端側に設けられ、水面上に引き出された係留ロープ18を固定する固定装置19と、
同じく前記係留ロープ18の他端側に設けられ、必要時に係留ロープ18の係留を解除する解除装置20と、を備え、
倒伏状態にある前記各扉体ブロックBの頂端部側の開口率を、各扉体ブロックBの両側端部の開口率の2.5倍未満としたことを特徴とするものである。
扉体12を収納部14の格納位置に着床させた状態で、係留ロープ18の他端側の端末を固定装置19に取付け、扉体12が浮上しないように保持する。
例えば地震の発生により津波警報が発令されて浮上指令が出た時には、解除装置20(主切断装置20aと副切断装置20b)を作動して係留ロープ18を切断する。この切断により、予め圧縮空気が供給された空気室12bで発生する浮力により係留ロープ18が引き出されて、通常水位まで扉体12が浮上する。
扉体12の上端部に設けた排気弁12dを開放して、空気室12b内の空気を排気しつつ、空気室12b内に海水を入れて扉体12を倒伏させる。なお、図1に示したストッパ装置22を設けている場合は、この扉体12の倒伏に連動してウインチ24を作動して係留ロープ23bを巻き取り、支持ロッド22aを倒伏させる。
11 起伏ゲート式防波堤
12 扉体
12a 回転軸
12b 空気室
12c 裏面
14 収納部
15 軸受
16 給気装置
17 転向ガイド
18 係留ロープ
19 固定装置
20 解除装置
26 遮水膜
Claims (2)
- 幅方向に並設した隣接する扉体ブロック同士を連結した扉体が、空気室内への給気によって得られた浮力により起立する起伏ゲート式防波堤において、
前記扉体を水中で格納する収納部において、倒伏状態にある扉体の裏面と相対する部分に設置された転向ガイドと、
一端側が前記扉体の裏面に取り付けられ、他端側は前記転向ガイドを介して水面上に引き出される係留ロープと、
この係留ロープの他端側に設けられ、水面上に引き出された係留ロープを固定する固定装置と、
同じく前記係留ロープの他端側に設けられ、必要時に係留ロープの係留を解除する解除装置と、を備え、
倒伏状態にある前記各扉体ブロックの頂端と前記収納部との間に存在する開口面積の、前記各扉体ブロックの面積に対する比率を、隣接する扉体ブロック間に存在する開口面積の、各扉体ブロックの面積に対する比率の2.5倍未満としたことを特徴とする起伏ゲート式防波堤。 - 前記隣接する扉体ブロック間を、遮水膜で塞いだことを特徴とする請求項1に記載の起伏ゲート式防波堤。
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JP2009106841A JP5363180B2 (ja) | 2009-04-24 | 2009-04-24 | 起伏ゲート式防波堤 |
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