JP3958179B2 - 防潮・防波堤 - Google Patents

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  • Revetment (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、港湾、漁港、河川などに設けられる防潮・防波堤に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の防潮・防波堤として、下記特許文献1に示すものが知られている。図10において、防潮・防波堤100は、水底に打設された基盤コンクリート101と、気密な袋状体に形成された可撓性膜102と、可撓性膜102を基盤コンクリート101に固定する固定部103と、可撓性膜102内に流体を供給・排出する供給管104・排出管105と、供給・排出設備(図示せず)と、可撓性膜102内に配置された、箱型形状の収納部106とを主な構成要素としている。収納部106の上面には、可撓性膜102を収納・展開するための開口部107が設けられている。また、可撓性膜102は、基盤コンクリート101と接触している下部可撓性膜108と、それ以外の上部可撓性膜109とから構成されている。
【0003】
上記の構成からなる防潮・防波堤100によれば、可撓性膜102を倒伏させるときには、前記供給・排出設備からの排出管105を介して可撓性膜102内の空気は、強制的に排出する。すると、水圧により上部可撓性膜109は、まず、収納部106の外面に接触する。その後、上部可撓性膜109は、略中央部の左右から水圧により押されて合掌状態に接触し、開口部107から収納部106内へ落ち込み、図11に示すように収納される。
【0004】
逆に、可撓性膜102を起立させるときには、供給・排出設備からの供給管104を介して、可撓性膜102内に空気を強制的に供給する。空気が供給された可撓性膜102の上部可撓性膜109は、空気の浮力により、開口部107から収納部106外へ展開し、図10に示す鉛直断面において、略円弧形状をなして起立する。このようにして、上部可撓性膜109の頂上部が水面上に突出することにより、防潮・防波堤100は、水の流れを止め、波を防ぐことができる。
【0005】
【特許文献1】
特開昭62−178614号公報 (第2−3頁、第1図、第2図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の防潮・防波堤100においては、水底部に可撓性膜102を収納するため、船舶の投錨によって、水底部に収納された可撓性膜102が破損される恐れがあるという問題があった。
【0007】
また、可撓性膜102は、その大部分が常に水の中に存在するため、可撓性膜102をメインテナンスするときには、作業員が水中に潜らなければならず、作業が困難であるという問題があった。
【0008】
さらに、水底に収納部106などの装置を施工する際には、収納部106などは、水路を横断するように設置されているので、水路が閉鎖される。そのため、防潮・防波堤100の施工時には、船舶が水路を航行できなくなるという問題があった。
【0009】
風速が10〜20(m/s)の条件下でも水路を閉じる必要があるが、可撓性膜102が波にあおられるなどして、水路を完全に閉じることができない可能性があるという問題があった。
【0010】
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、船舶の投錨や、防潮・防波堤の施工時に船舶の航行を許容でき、膜構造物のメインテナンスが容易に行えて、さらに嵐のような悪条件下においても、水路を閉じる作業を安定して行える防潮・防波堤を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の防潮・防波堤では、上記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
請求項1にかかる発明は、前記海側と港側とをつなぐ水路を間に挟む一対の係止基礎と、これら係止基礎間に架設される膜構造物とを備え、前記膜構造物が、前記各係止基礎間に設けられて前記水路を閉じる際に、前記各係止基礎のうちの何れか一方もしくは両方に設けられた第1連結部に対して連結される第2連結部を備え、前記第1連結部が、海側から来る波浪に対して港側を向いて開口し、連結時の前記第2連結部を波浪より覆う凹所を有することを特徴とする。
【0012】
この発明にかかる防潮・防波堤によれば、前記膜構造物が、前記係止基礎間に架設されていない際、前記膜構造物は、前記水路の水底には存在していない。そのため、前記膜構造物は、例えば、船舶から投錨された錨に引っ掛けられることがない。
【0013】
また、前記膜構造物が、前記係止基礎間に架設されていない際、前記膜構造物のいずれか一方または両方の端部は前記係止基礎に連結されていない。そのため、前記係止膜構造物を水上に引き上げることができ、前記膜構造物をメインテナンスするのに、水中に潜る必要がない。
【0014】
前記防潮・防波堤の施工には、前記水路に対する部分がほとんどない。そのため、前記防潮・防波堤の施工時には、前記水路が閉鎖されることがない。
【0015】
前記第1連結部が、連結時の前記第2連結部を波浪より覆う前記凹所を有するため、連結時の前記第2連結部周辺は波浪が小さくなる。これにより、前記第1連結部と前記第2連結部との連結作業は、波浪の影響を受けにくくなる。
【0016】
請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の防潮・防波堤において、前記第1連結部と前記第2連結部との間を接続する前記索条体と、該索条体を牽引する前記牽引手段とを有することを特徴とする。
【0017】
この発明にかかる防潮・防波堤によれば、前記第1連結部と前記第2連結部との間を前記索条体で接続され、前記索条体を牽引する前記牽引手段とを有するため、前記牽引手段により、前記索条体を巻き取ることで前記第2連結部を前記第1連結部に引き寄せることができる。
【0018】
また、それぞれの前記索条体の張力を、前記牽引手段で調節することで、波浪に影響されることなく、前記第2連結部を安定して前記第1連結部に引き寄せることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、この発明の実施の形態について説明する。図1から図3はこの発明の第一の実施形態を示す図である。
図1において防潮・防波堤10は、海側と港側とをつなぐ水路を開閉する遮蔽体である膜構造物11と、膜構造物11の端部を定着するアンカレイジ(係止基礎、第1連結部)12R、12Lと、アンカレイジ12R、12Lの左右に伸びる防波堤13R、13Lとを主な構成要素としている。
膜構造物11には、水路を遮蔽する膜体14と、水圧を受ける複数のケーブルワイヤ15とが設けられ、膜構造物11に浮力を与える浮体16が複数で間隔を開けて設けられている。ケーブルワイヤ15は、膜体14に沿って、互いに所定間隔離して配置され、膜体14は、海側からケーブルワイヤ15に張り付くように係止されている。
【0020】
図2に示すように、全てのケーブルワイヤ15の一端には、アンカレイジ12Rと定着するための、連結体(第2連結部)17が設けられている。連結体17は、ケーブルワイヤ15が結合している矩形部18と、膜側定着面19がケーブルワイヤ15の中心軸線に略垂直となるように設けられた尖端部20とからなり、中空構造となるよう鉄板を組み合わせて構成されている。
【0021】
図3(a)、(b)に示すように、アンカレイジ12Rには、連結体17と定着する一対の略L字形状をなす把持体21と、把持体21を開閉駆動する油圧駆動部22が設けられている。
把持体21は、略L字形状の長辺先端を、旋回軸23を介して、アンカレイジ12Rに回転自在に固定され、略L字形状の短辺が互いに向かい合うように配置されている。略L字形状の短辺の内面には、基礎側定着面24が設けられ、膜側定着面19と定着するように構成されている。
【0022】
さらに、アンカレイジ12R、12Lの水路に面した壁面には、港方向を向いて開口する凹所25が設けられ、凹所25には、把持体21が配置されている。
【0023】
また、連結体17には、パイロットロープ(索条体)26が接続されており、パイロットロープ26の他端は、アンカレイジ12R上に設けられた巻き上げ機(牽引手段)27に接続されている。
【0024】
上記の構成からなる防潮・防波堤10においては、水路を閉じる必要がないときには、膜構造物11は、防波堤13Lの港側の壁面に沿って係止される。このときパイロットロープ26は水底に沈んでおり、船等の航行の支障にはならない。
水路を閉じる必要が生じると、アンカレイジ12R上に設けられた巻き上げ機27を用いて、それぞれのパイロットロープ26の張力を調節しながら牽引することで、膜構造物11の端部に設けられた連結体17を、アンカレイジ12Rまで牽引する。
【0025】
また、海側から来る波浪は、凹所25が港側を向いて開口しているので、凹所25内に入り難くなる。そのため、連結体17が凹所25内まで牽引されると、連結体17は波浪の影響を受けにくくなり、連結体17の姿勢は安定する。
【0026】
図3(a)に示すように、アンカレイジ12Rの一対の把持体21は、油圧駆動部22により開かれており、開かれた把持体21の間に連結体17が牽引されてくる。
そして、連結体17が把持体21の間に入ったら、図3(b)に示すように、一対の把持体21は、油圧駆動部22により閉じられ、連結体17の膜側定着面19と把持体21の基礎側定着面24とが接触し、連結体17と把持体21とが定着され、つまり、連結体17が設けられた膜構造物11と把持体21が設けられたアンカレイジ12Rとが定着される。
【0027】
上記の構成によれば、膜構造物11は、水路を閉じていないときには、防波堤13Lの港側の壁面に沿って係止されている。そのため、膜構造物11は、水路の水底には存在しておらず、船舶から投錨された錨に引っ掛けられる等して破損する恐れがない。
【0028】
また、膜構造物11は、メインテナンスするときには、防波堤13L上に引き上げることができる。そのため、膜構造物11をメインテナンスする作業員は、水中に潜る必要がなく、作業を行いやすくなる。
【0029】
防潮・防波堤10の施工は、主にアンカレイジ12R、12Lの施工であり、水路に対しては、ほとんど手が加えられない。そのため、防潮・防波堤10の施工時には、水路が閉鎖されることがなく、船舶の航行を許容することができる。
【0030】
凹所25内に、把持体21が配置されているため、凹所25内の把持体21の周辺は波浪が小さくなり、連結体17と把持体21との定着作業は、波浪の影響を受け難くなるため、膜構造物11とアンカレイジ12Rとの定着作業が安定して行えるようになり、嵐のような悪条件下においても、水路を閉じる作業を安定して行うことができる。
【0031】
連結体17は、複数のパイロットロープ26により牽引されるため、それぞれのパイロットロープ26の張力を調節することで、波浪に影響されることなく安定して連結体17を牽引することができる。つまり、膜構造物11の展開作業が安定して行えるようになり、嵐のような悪条件下においても、水路を閉じる作業を安定して行うことができる。
【0032】
図4から図6は、この発明の第二の実施形態を示す図である。全体の構成は図1に示すものと同様であり、同一構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
図4及び図5において防潮・防波堤40は、全てのケーブルワイヤ15の一端には、アンカレイジ12Rと定着するための、連結体(第2連結部)41が設けられている。連結体41は、ケーブルワイヤ15が結合している矩形部42と、膜側定着面43がケーブルワイヤ15側に向かってすぼまるように設けられた拡幅部44とからなり、中空構造となるよう鉄板を組み合わせて構成されている。
【0033】
アンカレイジ12Rの凹所25に囲まれた部分の内部には、さらに凹んだ収納部45が設けられ、収納部45の開口部両端に、連結体41と定着する一対の把持体46が設けられている。アンカレイジ12Rには、把持体46を開閉駆動する油圧駆動部47が設けられている。
把持体46は、旋回軸24を介して、アンカレイジ12Rに回転自在に固定され、先端部には、膜側定着面43と係止する基礎側定着面48が設けられ、基礎側定着面48が、収納部45の開口部と反対を向くように配置されている。
【0034】
上記の構成からなる防潮・防波堤40においては、図6(a)に示すように、アンカレイジ12Rの一対の把持体46は、油圧駆動部47により開かれており、開かれた把持体46の間に連結体41が牽引されてくる。
海側から来る波浪は、凹所25が港側を向いて開口しているので、凹所25内に入り難くなる。そのため、連結体41が凹所25内まで牽引されると、連結体41は波浪の影響を受けにくくなり、連結体41の姿勢は安定する。
【0035】
そして、連結体41が把持体46の間に入ったら、図6(b)に示すように、一対の把持体46は、油圧駆動部47により閉じられ、連結体41の膜側定着面43と把持体46の基礎側定着面48とが接触し、連結体41と把持体46とが定着され、つまり、連結体41が設けられた膜構造物11と把持体46が設けられたアンカレイジ12Rとが定着される。
【0036】
連結体41は、複数のパイロットロープ26により牽引されるため、それぞれのパイロットロープ26の張力を調節することで、波浪に影響されることなく安定して連結体41を牽引することができる。つまり、膜構造物11の展開作業が安定して行えるようになり、嵐のような悪条件下においても、水路を閉じる作業を安定して行うことができる。
【0037】
上記の構成によれば、凹所25内に、把持体46が配置されているため、凹所25内の把持体46の周辺は波浪が小さくなり、連結体41と把持体46との定着作業は、波浪の影響を受け難くなるため、膜構造物11とアンカレイジ12Rとの定着作業が安定して行えるようになり、嵐のような悪条件下においても、水路を閉じる作業を安定して行うことができる。
【0038】
図7から図9は、この発明の第三の実施形態を示す図である。全体の構成は図1に示すものと同様であり、同一構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
図7及び図8において防潮・防波堤50は、全てのケーブルワイヤ15の一端には、アンカレイジ12Rと定着するため、1つの連結体(第2連結部)51が設けられている。連結体51は、中空構造となるよう鉄板を組み合わせて構成されており、ケーブルワイヤ15が連結体51の一端に結合し、連結体51の側面には、貫通孔52が形成されている。
【0039】
アンカレイジ12Rの凹所25に囲まれた部分の内部には、さらに凹んだ収納部45が設けられ、収納部45の側壁には、連結体51の貫通孔52と定着する挿通杆体53が設けられている。アンカレイジ12Rには、挿通杆体53を突出、収納する油圧駆動部54が設けられている。
挿通杆体53は、油圧駆動部54の油圧シリンダ55により、アンカレイジ12Rの収納部45側壁から突出、収納自在に配置されている。
【0040】
上記の構成からなる防潮・防波堤50においては、図9(a)に示すように、アンカレイジ12Rの挿通杆体53は、油圧駆動部54の油圧シリンダ55により、収納部45の側壁に収納されており、収納部45内に連結体51が牽引されてくる。
海側から来る波浪は、凹所25が港側を向いて開口しているので、凹所25内に入り難くなる。そのため、連結体51が凹所25内まで牽引されると、連結体51は波浪の影響を受けにくくなり、連結体51の姿勢は安定する。
【0041】
そして、連結体51が収納部45内に入ったら、図9(b)に示すように、挿通杆体53は、油圧駆動部54の油圧シリンダ55により、収納部45の側壁から突出され、連結体51の貫通孔52に挿通され、連結体51と挿通杆体53とが定着され、つまり、連結体51が設けられた膜構造物11と挿通杆体53が設けられたアンカレイジ12Rとが定着される。
【0042】
上記の構成によれば、凹所25内に、挿通杆体53が配置されているため、凹所25内の挿通杆体53の周辺は波浪が小さくなり、連結体51と挿通杆体53との定着作業は、波浪の影響を受け難くなるため、膜構造物11とアンカレイジ12Rとの定着作業が安定して行えるようになり、嵐のような悪条件下においても、水路を閉じる作業を安定して行うことができる。
【0043】
連結体51は、複数のパイロットロープ26により牽引されるため、それぞれのパイロットロープ26の張力を調節することで、波浪に影響されることなく安定して連結体51を牽引することができる。つまり、膜構造物11の展開作業が安定して行えるようになり、嵐のような悪条件下においても、水路を閉じる作業を安定して行うことができる。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明によれば、水路が閉じられていない時には、前記膜構造物は、前記係止基礎間に架設されておらず、前記水路の水底には存在していない。そのため、前記膜構造物は、船舶から投錨された錨に引っ掛けられて破損する恐れがないという効果を奏する。
また、前記膜構造物のいずれか一方または両方の端部は前記係止基礎に連結されていないため、前記係止膜構造物を水上に引き上げることができる。そのため、前記膜構造物をメインテナンスするのに、作業員が、水中に潜る必要がなく、作業を行いやすくなるという効果を奏する。
【0045】
前記防潮・防波堤の施工には、前記水路に対する部分がほとんどない。そのため、前記防潮・防波堤の施工時には、前記水路が閉鎖されることがなく、船舶の航行を許容することができるという効果を奏する。
【0046】
連結時の前記第2連結部周辺は波浪が小さくなる。これにより、前記第1連結部と前記第2連結部との連結作業は、波浪の影響を受けにくくなるため、前記膜構造物と前記係止基礎との定着作業が安定して行えるようになり、嵐のような悪条件下においても、前記水路を閉じる作業を安定して行えるという効果を奏する。
【0047】
請求項2に係る発明によれば、前記牽引手段により、前記索条体を巻き取ることで前記第2連結部を前記第1連結部に引き寄せることができる。これにより、嵐のような悪条件下においても、前記水路を閉じる作業を安定して行えるという効果を奏する。
【0048】
また、それぞれの前記索条体の張力を、前記牽引手段で調節することで、波浪に影響されることなく、前記第2連結部を安定して前記第1連結部に引き寄せることができる。これにより、前記第1連結部と前記第2連結部との連結作業は、波浪の影響を受けにくくなるため、前記膜構造物と前記係止基礎との定着作業が安定して行えるようになり、嵐のような悪条件下においても、前記水路を閉じる作業を安定して行えるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による防潮・防波堤の第一の実施形態を示す平面図である。
【図2】 本発明による防潮・防波堤の第一の実施形態を示す要部断面図である。
【図3】 本発明による防潮・防波堤の第一の実施形態を示す要部平面図である。
【図4】 本発明による防潮・防波堤の第二の実施形態を示す平面図である。
【図5】 本発明による防潮・防波堤の第二の実施形態を示す要部断面図である。
【図6】 本発明による防潮・防波堤の第二の実施形態を示す要部平面図である。
【図7】 本発明による防潮・防波堤の第三の実施形態を示す平面図である。
【図8】 本発明による防潮・防波堤の第三の実施形態を示す要部断面図である。
【図9】 本発明による防潮・防波堤の第三の実施形態を示す要部平面図である。
【図10】 従来の防潮・防波堤の一例を示す断面図である。
【図11】 従来の防潮・防波堤の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
10、40、50 防潮・防波堤
11 膜構造物
12R、12L アンカレイジ(係止基礎、第1連結部)
17、41、51 連結体(第2連結部)
25 凹所
26 パイロットロープ(索条体)
27 巻き上げ機(牽引手段)

Claims (2)

  1. 海側と港側とをつなぐ水路を間に挟む一対の係止基礎と、これら係止基礎間に架設される膜構造物とを備え、
    前記膜構造物が、前記各係止基礎間に設けられて前記水路を閉じる際に、前記各係止基礎のうちの何れか一方もしくは両方に設けられた第1連結部に対して連結される第2連結部を備え、
    前記第1連結部が、海側から来る波浪に対して港側を向いて開口し、連結時の前記第2連結部を波浪より覆う凹所を有することを特徴とする防潮・防波堤。
  2. 請求項1に記載の防潮・防波堤において、
    前記第1連結部と前記第2連結部との間を接続する索条体と、該索条体を牽引する牽引手段とを有することを特徴とする防潮・防波堤。
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