JP4719287B2 - 膜式堤防 - Google Patents

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Description

本発明は、可搬式の膜構造体を用いた膜式堤防に関する。尚、ここでいう堤防とは、防潮・防波堤(陸閘)に限らず、地下鉄入口等雨水進入によって機能が妨げられる施設も含む。
津波,高潮,豪雨などのために、通常、陸上沿岸部には防潮・防波堤(陸閘)が整備されている。この防潮・防波堤の開口部には、従来、重厚な鉄扉などが設置されている場合が多い。
しかし、重厚な鉄扉の場合には、手動式であれ、機械式であれ、迅速に設置(開口部を閉鎖)させなくては、津波などの被害を拡大させる可能性がある。また、設置工事も大掛りとなって工事期間や工事費用も嵩むという問題点もあった。
そこで、近年では、軽量で持ち運びが可能なシート等の膜構造体を用いて開口部を締め切るものが種々考案されている。
例えば、特許文献1では、シャッターカーテンが降下するシャッターラインに沿って床面下に設けられた底板ケースとシャッターカーテンの座板との間に、シャッターカーテンの卷上げにより緊張状態で防水シートが張設される防潮装置が開示されている。
また、特許文献2では、複数の鋼製スラットを屈曲自在に連結して構成されて建物や地下道の開口部を閉鎖し得るスラット扉体の前面側に、該スラット扉体による開口部の閉鎖時に当該スラット扉体の下部から所定の高さまで防水性シートが添設される防潮装置付シャッターが開示されている。
実公平6−16098号公報 実公平8−2391号公報
しかしながら、特許文献1や特許文献2に開示されたようなものにあっては、ともにシャッターに付設されるものであり、シート等の膜構造体のみでは成立しないので、装置が大掛りとなってコストアップを招来するという問題点があった。また、特許文献1では、緩みのない緊張状態で(鉛直方向にフラットな面で)防水シートが張設されることから、左,右両側の支柱等に水圧による大きな荷重が伝達されることから、取付強度の面でも難点があった。
そこで、本発明の目的は、迅速かつ簡易に開口部を閉鎖することができるとともに、取付強度的にも優位な膜式堤防を提供することにある。
前記目的を達成するための本発明に係る膜式堤防は、下記のように構成される。
(1)膜と膜高さ方向に複数段に亙って配される複数本の補強用索条とからなる膜構造体を必要に応じて展張することで堤防の開口部を閉鎖し得るようにした膜式堤防において、
前記膜構造体による開口部閉鎖時の水圧作用下で膜構造体をアーチ状に展張・支持し得る展張手段を設けると共に、
前記展張手段として、膜構造体の膜端部を定着させる定着機構を堤防の開口縁部に設け、
前記定着機構は、膜構造体の膜端部を堤防の開口縁部側に押圧する押圧体と、該押圧体を昇降させるべく堤防の開口縁部側に支持部材を介して支持された昇降手段と、該昇降手段の下降の際に押圧体を堤防の開口縁部側に付勢すべく当該押圧体と堤防の開口縁部側に設けられた支持部材との間に設けられた楔機構と、を有することを特徴とする。
(2)前記昇降手段は、ハンドル操作で昇降するねじ機構を有し、該ねじ機構がリンク機構を介して押圧体に連結されていることを特徴とする。
(3)前記楔機構は、少なくとも上下方向の2箇所に設けられることを特徴とする。
(4)また、前記複数本の補強用索条の端部を定着する金具にターンバックルを用いることを特徴とする。
(5)また、前記複数本の補強用索条の端部を定着する金具に安全装置付きフックを用いることを特徴とする。
(6)また、前記膜構造体の膜下端部にスカートが付設され、該スカートが錘付きゴムマットで押えられることを特徴とする。
(7)また、前記膜構造体は、その上端部にフックを多数取り付け、該フックを端から順にプロペラ型台車に引っ掛けつつ当該プロペラを回転することにより収納されることを特徴とする。
(8)また、前記膜構造体は、その膜高さ方向に折り畳まれた状態で台車搬送可能な樽形ドラムに巻き付けられることにより収納されることを特徴とする。
(1)の構成によれば、膜を用いて軽量化することによって迅速かつ簡易に開口部を閉鎖することができると共に、展張時の膜の形状は平面視でアーチ状となっており、開口部の左,右両側縁部の支持部に対し引張力のみで水圧による荷重を伝達できるサスペンション構造であるので取付強度的にも優位であるという本来的な作用効果に加えて、定着機構により、膜端部に作用する張力を保持すると共に膜端部からの漏水を防ぐことができる。
(2)の構成によれば、押圧体を容易に昇降させられる。
(3)の構成によれば、側面方向と底面方向の2方向を同時に止水することができる。
(4)の構成によれば、索条の垂れ下がりを容易に調整することができる。
(5)の構成によれば、索条が抜けることがなくなり、安全性・施工性が向上する。
(6)の構成によれば、膜下端部が設置される底面に不陸があっても、当該底面に安定して密着され、膜下端からの漏水を妨げることができる。
安定して展張される。
(7)の構成によれば、膜構造体を簡易に収納することができると共に、トグロ状に膜構造体表面が触れることなく巻くことによって濡れた膜構造体を乾かすことができる。
(8)の構成によれば、膜構造体を簡易に収納することができると共に、ドラムの大きさに依存した収納が可能になるので、小型ドラムを採用でき、収納の省スペース化が図れる。
本発明の実施例1を示す膜構造体の展開斜視図である。 同じく膜構造体の保管状態を示す斜視図である。 同じく膜構造体の展張状態の斜視図である。 本発明の実施例2を示す伸縮装置の説明図である。 本発明の実施例3を示す膜構造体の展張時の要部斜視図である。 安全装置付きフックの説明図である。 ターンバックルの説明図である。 本発明の実施例4を示す膜端部の定着機構の正面図である。 同じく平面図である。 同じく側面図である。 本発明の実施例5を示す膜端部の定着機構の正面図である。 同じく平面図である。 本発明の実施例6を示す膜構造体展張時の断面図である。 ゴムマットの変形例である。 本発明の実施例7を示す膜構造体収納時の説明図である。 本発明の実施例8を示す膜構造体収納時の説明図である。
以下、本発明に係る膜式堤防を実施例により図面を用いて詳細に説明する。
図1−aは本発明の実施例1を示す膜構造体の展開斜視図、図1−bは同じく膜構造体の保管状態を示す斜視図、図1−cは同じく膜構造体の展張状態の斜視図である。
図1−aに示すように、合成樹脂や布等からなる軽量の防水膜(シート)1と、上下方向に所定間隔離間して配置された複数本(図示例では5本)の補強用繊維ロープ(索条)2、複数本の補強用繊維ロープ2のうち少なくとも最上段(図示例では最上段のみ)の補強用繊維ロープ2に沿って設けられた当該補強用繊維ロープ2より長さが短い形状保持用繊維ロープ(索条,展張手段)3と、該形状保持用繊維ロープ3の端部に連結された引張りばね(伸縮装置,展張手段)4と、から膜構造体5が構成される。
補強用繊維ロープ2は、その中間部が防水膜1の袋状部6に通されると共に、左右両端部は防水膜1(膜構造体5)の左,右両側縁部から導出されてリング状の係止部(アイスプライス等展張手段)7に形成されている。形状保持用繊維ロープ3は、その中間部が少なくとも最上段(図示例では最上段のみ)の補強用繊維ロープ2が通る袋状部6に一緒に通されると共に、左右両端部は防水膜1の左,右両側縁部から導出されてリング状の係止部(アイスプライス等展張手段)8に形成され、該係止部8に引張りばね4の一端が引っ掛けられている。
防水膜1(膜構造体5)の左,右両端部には、膜端部の定着手段として防水膜側ファスナー9Aが取り付けられる。尚、膜端部の定着手段としては後述する他の実施例における定着機構を用いても良い。
このように構成された膜構造体5は、通常は、図1−bに示すように、保管用ケース10内に保管され、津波,高潮,豪雨などの災害時には、図1−cに示すように、保管用ケース10から取り出されて既存の防潮・防波堤(堤防)11の開口部12を水密に閉塞すべく展張される。
即ち、開口部12の左,右両端縁部には前記係止部7及び引張りばね4が係合するフック(展張手段)13が上下方向に複数箇(図示例では5箇)取着されると共に、開口部12の左,右両側縁部(海水等が侵入する側)には前記防水膜側ファスナー9Aと係合する開口部側ファスナー9B(展張手段)が取着されているのである。
そして、開口部閉鎖時の水圧作用下では、膜構造体5は平面視でアーチ状に陸側に膨らんで展張・支持されるようになっている(図1−cの鎖線参照)。
このようにして、本実施例では、膜構造体5を用いて軽量化することによって、迅速かつ簡易に防潮・防波堤11の開口部12を閉鎖することができる。
即ち、膜構造体5を保管用ケース10から取り出した後、各補強用繊維ロープ2の係止部5及び形状保持用繊維ロープ3の引張りばね4をフック13に引っ掛けると共に防水膜側ファスナー9Aと開口部側ファスナー9Bとを係合させるという簡単な動作で済むのである。
この際、本実施例では、形状保持用繊維ロープ3及び引張りばね4により、無水時にロープサグによって垂れ下がる膜形状を垂れ下がらないように保持することによって、膜構造体5の垂れ下がり(初期形状)を設計水位より上部に位置づけることが可能になると共に、高潮等到来時(水圧作用下)には荷重負担を、引張りばね4のばね荷重(定数)の設定により、形状保持用繊維ロープ3から補強用繊維ロープ2に円滑に移行させられる。
また、前記水圧作用下では、膜構造体5は平面視でアーチ状に展張・支持されるので、フック13に対する引張力を軽減でき、取付強度も高められる。さらに、膜構造体5は軽量なため、動力を一切使わずに少数の人力で迅速に持ち運べ、かつ構造が簡単なため、開口縁部への取り付けも容易である。
図2は本発明の実施例2を示す伸縮装置の説明図である。
これは、実施例1における引張りばね4に代えて、ゴム被覆チェーン式の伸縮装置14を使用する例であり、これによるも実施例1と同様の作用効果が得られる。
図3は本発明の実施例3を示す膜構造体の展張時の要部斜視図、図4は安全装置付きフックの説明図、図5はターンバックルの説明図である。
これは、実施例1における複数本の補強用繊維ロープ2のうち少なくとも最上段(図示例では最上段のみ)の補強用繊維ロープ2の端部を定着(固定・取付)するのに先立って、当該補強用繊維ロープ2の端部を防潮・防波堤11の開口縁部側に引き込むための手動式のウインチ15(索条牽引装置)を、防潮・防波堤11における開口部の左,右両縁部(膜端固定部)のいずれか一方に立設した支柱16上に取着した例である。
即ち、ウインチ15に最上段の補強用繊維ロープ2の端部(後述するターンバックル18)を連結した後、ウインチ15を使って当該補強用繊維ロープ2を所定の位置まで巻き上げ、その後当該補強用繊維ロープ2の端部をフック(後述する安全装置17a付きのフック)に引っ掛けて定着するのである。この定着後、ウインチ15は用済みとなる。
また、本実施例では、複数本(図示例では最上段を除く)の補強用繊維ロープ2の端部を定着する金具に安全装置(抜け止め)17a付きのフック(アイフック)17(図4参照)を用いると共に、最上段の補強用繊維ロープ2の端部を定着する金具にターンバックル18(図5参照)を用いている。尚、図示例では、実施例1の形状保持用繊維ロープ3を特に用いていないが用いてもよい。また、上から二段の補強用繊維ロープ2の端部は安全装置17a付きのフック17を介して前記支柱16に定着されているが、実施例1と同様に防潮・防波堤11の開口縁部側に定着してもよい。
本実施例によれば、ウインチ15を用いることで膜構造体5を容易に取り付けることができ、設置時間の短縮が図れる。即ち、最初にウインチ15を用いて最上段の補強用繊維ロープ2を定着すれば、それ以下の補強用繊維ロープ2は容易に定着することができるのである。また、安全装置17a付きのフック17を用いるので、補強用繊維ロープ2が抜けることがなくなり、安全性・施工性が向上する。また、ターンバックル18を用いるので、補強用繊維ロープ2の垂れ下がりを容易に調整することができる。
図6は本発明の実施例4を示す膜端部の定着機構の正面図、図7は同じく平面図、図8は同じく側面図である。
図6乃至図8に示すように、膜構造体5の膜端部を定着させる定着機構(展張手段)20が防潮・防波堤11の開口縁部に設けられる。定着機構20は、膜構造体5の膜端部を防潮・防波堤11の開口縁部側に押圧する押圧体21と、該押圧体21を昇降させるべく防潮・防波堤11の開口縁部側にブラケット22(支持部材)を介して支持された昇降機構(昇降手段)23と、該昇降機構の下降の際に押圧体21を防潮・防波堤11の開口縁部側に付勢すべく当該押圧体21と防潮・防波堤11の開口縁部側に設けられた上下二つのL字ブラケット(支持部材)24との間に設けられた楔(楔機構)25a,25bと、を有する。
前記昇降機構23は、ハンドル26の操作でブラケット22の雌ねじ部22aを昇降するねじ棒(ねじ機構)27を有し、該ねじ棒27の下端がリンク機構28を介して押圧体21に連結されている。押圧体21は、リンク機構28が連結された角パイプ21aとこの角パイプ21aの一端面に付設されたJ字状の押圧板21bと該押圧板21bに貼設されたゴムパッド21cとからなる。上述した楔25aは角パイプ21aの両側面に取着される。
前記ブラケット22は、防潮・防波堤11の開口縁部の側面に付設された支持ブロック30の上面に取着され、上下二つのL字ブラケット24は支持ブロック30の端面に取着される。また、支持ブロック30の端面には前記押圧板21bを介してゴムパッド21cが圧着される圧接板31がボルトで取り付けられている。圧接板31は押圧板21bと同様にJ字状に形成される。
尚、本実施例では、前記支持ブロック30に、実施例3におけるウインチ15等が取り付けられた支柱16が立設されると共に各補強用繊維ロープ2の定着部が設けられる。また、上述した定着機構20は、前記支柱16等と共に防潮・防波堤11の開口縁部に直に設けても良い。また、定着機構20は、防潮・防波堤11における開口部の左右両縁部に設けられる。
このように構成されるため、膜構造体5の展張時には、膜端部を圧接板31と押圧板21b及びゴムパッド21cとの間に位置させた状態で、ハンドル26を下方方向へ回すと、楔25a,25bが接触しながら押圧体21が支持ブロック30の端面側に押圧移動され、やがて膜端部の左方(側縁部)と下方(下縁部の一部分)が圧接板31と押圧板21b及びゴムパッド21cに挾持されて定着される。
従って、本実施例では、実施例1で述べた本来的な作用効果に加えて、定着機構20により膜端部に作用する張力を保持することができると共に膜端部からの漏水を防ぐことができる。また、上述した昇降機構23により押圧体21を容易に昇降させられる。また、楔25a,25bを上下方向に2箇所設けたので、防潮・防波堤11の開口縁部における側面方向と底面方向の2方向を同時に止水することができる。
図9は本発明の実施例5を示す膜端部の定着機構の正面図、図10は同じく平面図である。
図9及び図10に示すように、防潮・防波堤11の開口縁部の側面に支持ブロック40が付設され、この支持ブロック40の側面に膜端部の定着機構(展張手段)41が設けられる。
前記定着機構41は、膜構造体5の膜端部を貫通支持して支持ブロック40から水平に突出する雄ねじ部材42と、該雄ねじ部材42に螺合する雌ねじ部材43を回転自在に嵌合し当該雌ねじ部材43をねじ込み方向に螺回転させることで膜端部を支持ブロック40の側面側に押圧するゴムパッド44付きの押圧板45と、短筒部47aにおいてねじ機構46により雌ねじ部材43を螺回転可能に支持すべく支持ブロック40の側面に突設されたL字ブラケット(支持部材)47と、雌ねじ部材43を螺回転させる取外し及び折畳み可能なハンドル(回転駆動手段)48と、を有する。
前記押圧板45に対し雌ねじ部材43は上下方向に複数箇所(図示例では3箇所)設けられ、これに対応して雄ねじ部材42も支持ブロック40に対し上下方向に複数箇所(図示例では3箇所)設けられる。また、定着機構41は、防潮・防波堤11における開口部の左右両縁部に設けられる。
尚、図中49は雌ねじ部材43の進入を許容するための溝で、50は雄ねじ部材42が抜け出すのを防止する抜止め部材である。
このように構成されるため、膜構造体5の展張時には、膜端部を当該膜端部に形成した図示しない貫通孔を介して雄ねじ部材42に貫通させた状態で、雌ねじ部材43に取り付けたハンドル48をねじ込み方向へ螺回転させると、雄ねじ部材42と雌ねじ部材43とが螺合し、その後雌ねじ部材43の螺回転が進行することによって押圧板45が支持ブロック40の側面側に押圧移動され、やがて膜端部の左方(側縁部)が押圧板45により支持ブロック40側面に圧着され、定着される。
従って、本実施例では、実施例1で述べた本来的な作用効果に加えて、定着機構41により膜端部に作用する張力を保持することができると共に膜端部からの漏水を防ぐことができる。また、ハンドル48は取外し及び折畳み可能であるので、ハンドルの保管が容易であると共に不用意に定着機構41が動作されることが無い。
図11は本発明の実施例6を示す膜構造体展張時の断面図、図12はゴムマットの変形例である。
これは、上述した各実施例における膜構造体5の膜下端(縁)部にスカート5aを付設し、該スカート5aを多数の錘52付きのゴムマット53で押えるようにした例である。
これによれば、膜下端部が設置される底面に不陸があっても、当該底面に安定して密着され、膜下端からの漏水を妨げることができる。
また、錘52付きのゴムマット53に代えて、図12に示すように、厚板からなる複数枚(図示例では3枚)のゴムマット53a,53b,53cを柔らかい板状ゴム(又は布)54a,54bで連結した折畳み可能なものを用いても良い。これを一組として複数組連結する際は、丸カン55とカラビナ56等の連結具を用いると好適である。
図13は本発明の実施例7を示す膜構造体収納時の説明図である。
これは、膜構造体5の上端(縁)部にフック60を所定間隔離間して多数取り付け、該フック60を端から順に、台車61上に回転自在に支持されたプロペラ62のリング状係止部62aに引っ掛けつつ当該プロペラ62を回転させて膜構造体5を収納するようにした例である。
これによれば、膜構造体5を簡易に収納することができると共に、トグロ状に膜構造体表面が触れることなく巻くことによって濡れた膜構造体5を乾かすことができる。勿論、持ち運びも容易である。
図14は本発明の実施例8を示す膜構造体収納時の説明図である。
これは、膜構造体5をその膜高さ方向に折り畳んだ状態で台車搬送可能な樽形ドラム70に巻き付けることにより収納するようにした例である。
これによれば、膜構造体3を簡易に収納することができると共に、樽形ドラム70の大きさに依存した収納が可能になるので、小型ドラムを採用でき、省スペース化が図れる。
尚、本発明は上記各実施例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で各種変更が可能であることはいうまでもない。例えば、各実施例を適宜組み合わせて実施しても良い。
本発明は、地下鉄入口等雨水進入によって機能が妨げられる施設にも利用することができる。
1 防水膜(シート)
2 補強用繊維ロープ
3 形状保持用繊維ロープ
4 引張りばね
5 膜構造体
5a スカート
6 袋状部
7,8 リング状の係止部
9A 防水膜側ファスナー
9B 開口部側ファスナー
10 保管用ケース
11 防潮・防波堤
12 開口部
13 フック
14 ゴム被覆チェーン式の伸縮装置
15 ウインチ
16 支柱
17 安全装置付きフック
17a 安全装置(抜け止め)
18 ターンバックル
20 定着機構
21 押圧体
21a 角パイプ
21b 押圧板
21c ゴムパッド
22 ブラケット
22a 雌ねじ部
23 昇降機構
24 ブラケット
25a,25b 楔
26 ハンドル
27 ねじ棒
28 リンク
30 支持ブロック
31 圧接板
40 支持ブロック
41 定着機構
42 雄ねじ部材
43 雌ねじ部材
44 ゴムパッド
45 押圧板
46 ねじ機構
47 L字ブラケット
47a 短筒部
48 ハンドル
49 溝
50 抜止め部材
52 錘
53,53a,53b,53c ゴムマット
54a,54b 板状ゴム
55 丸カン
56 カラビナ
60 フック
61 台車
62 プロペラ
62a リング状係止部
70 樽形ドラム

Claims (3)

  1. 膜と膜高さ方向に複数段に亙って配される複数本の補強用索条とからなる膜構造体を必要に応じて展張することで堤防の開口部を閉鎖し得るようにした膜式堤防において、
    前記膜構造体による開口部閉鎖時の水圧作用下で膜構造体をアーチ状に展張・支持し得る展張手段を設けると共に、
    前記展張手段として、膜構造体の膜端部を定着させる定着機構を堤防の開口縁部に設け、
    前記定着機構は、膜構造体の膜端部を堤防の開口縁部側に押圧する押圧体と、該押圧体を昇降させるべく堤防の開口縁部側に支持部材を介して支持された昇降手段と、該昇降手段の下降の際に押圧体を堤防の開口縁部側に付勢すべく当該押圧体と堤防の開口縁部側に設けられた支持部材との間に設けられた楔機構と、を有することを特徴とする膜式堤防。
  2. 前記昇降手段は、ハンドル操作で昇降するねじ機構を有し、該ねじ機構がリンク機構を介して押圧体に連結されていることを特徴とする請求項1記載の膜式堤防。
  3. 前記楔機構は、少なくとも上下方向の2箇所に設けられることを特徴とする請求項1又は2記載の膜式堤防。
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