JP5361532B2 - 防災訓練支援システムおよび防災訓練支援方法 - Google Patents

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Description

本発明は、防災訓練支援技術に係り、特に、プラント機器のプロセス量に異常が検出されたものと仮定し、そのプロセス量の異常により如何なるプラント機器のプロセス量に異常が生じ得るかを示した訓練用シナリオを用いてプロセス量のシミュレーションを実行し、このシミュレーション結果に基づいて行われる防災訓練支援システムおよび防災訓練支援方法に関する。
従来、防災訓練支援技術としては、プラント機器のプロセス量に異常が発生した状況を仮想体験しながら防災訓練を実施できるようにして、防災訓練の実効性を高めるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平06-051694号公報
防災訓練の実効性を高めるためには、想定し得るプラント異常事象を網羅した訓練用シナリオを作成することが重要となる。しかしながら、プラント異常事象の発生箇所や程度の推測が及ばず、プラントにおいて実際にプロセス量の異常が検出された都度、異常が検出されたプロセス量の実データを用いて訓練用シナリオが作成されることがある。このため、プラント運用拠点から発信される異常プロセス量の実データを用いて訓練用シナリオが作成され、作成された訓練用シナリオが防災訓練拠点で行われる防災訓練に適用されるまでのプロセスを連続的且つ特定された流れとして確立させたいという要求があった。この防災訓練支援技術が確立されれば、防災訓練の実効性を確実且つ容易に高めることができる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、プラント運用拠点から発信される異常プロセス量の実データを用いて訓練用シナリオが作成され、作成された訓練用シナリオが防災訓練拠点で行われる防災訓練に適用されるまでのプロセスを連続的且つ特定された流れとして確立できる防災訓練のシステムおよび方法を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するため、本発明に係る防災訓練支援システムでは、プラントのプロセス量を監視して異常が検出されたプロセス量の実データを外部に発信するプラント運用拠点と、このプラント運用拠点からプロセス量の実データを受信し、このプロセス量の実データを指標として防災対策が作成される緊急対策拠点と、特定のプラント機器のプロセス量に異常が検出されたものと仮定したとき、そのプロセス量の異常により如何なるプラント機器のプロセス量に異常が生じ得るかを示した訓練用シナリオが登録可能に設けられ、シミュレーションの実行要求信号を受けて、登録された訓練用シナリオに示された対象プラント機器のプロセス量のシミュレーションを実行し、シミュレーション結果に応じた防災訓練を可能にする防災訓練拠点と、前記プラント運用拠点から緊急対策拠点に送信されたプロセス量の実データを用いて訓練用シナリオを作成し、作成した訓練用シナリオを前記防災訓練拠点に登録する防災拠点連携手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る防災訓練方法では、プラント運用拠点が、プラントのプロセス量を監視して異常が検出されたプロセス量の実データを外部に発信するステップと、緊急対策拠点が、前記プラント運用拠点からプロセス量の実データを受信し、このプロセス量の実のデータを指標のとして防災対策が作成されるステップと、防災拠点連携手段が、前記プラント運用拠点から緊急対策拠点に送信されたプロセス量の実データを訓練用データとして用いて訓練用シナリオを作成し、作成した訓練用シナリオを防災訓練拠点に登録するステップと、を含み、前記防災訓練拠点は、特定のプラント機器のプロセス量に異常が検出されたものと仮定したとき、そのプロセス量の異常により如何なるプラント機器のプロセス量に異常が生じ得るかを示した訓練用シナリオが登録可能に設けられ、シミュレーションの実行要求信号を受けて、登録された訓練用シナリオに示された対象プラント機器のプロセス量のシミュレーションを実行し、シミュレーション結果に応じた防災訓練を可能にするものであることを特徴とする。
本発明によれば、プラント運用拠点から発信される異常プロセス量の実データを用いて訓練用シナリオが作成され、作成された訓練用シナリオが防災訓練拠点で行われる防災訓練に適用されるまでのプロセスを連続的且つ特定された流れとして確立できる。
本発明に係る防災訓練支援システムの第1実施形態を示すシステム構成図。 第1実施形態の防災訓練支援システムの要部詳細図。 本発明に係る防災訓練支援システムの第2実施形態を示すシステム構成図(要部詳細図)。 本発明に係る防災訓練支援システムの第3実施形態を示すシステム構成図(要部詳細図)。 本発明に係る防災訓練支援システムの第4実施形態を示すシステム構成図(要部詳細図)。 本発明に係る防災訓練支援システムの第5実施形態を示すシステム構成図(要部詳細図)。
本発明に係る防災訓練支援システムおよび防災訓練支援方法の実施形態を、添付図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
図1は本発明に係る防災訓練支援システムの第1実施形態を示すシステム構成図である。
本実施形態の防災訓練支援システム1は、プラントを対象とした防災訓練に適用され、プラントの温度、圧力、流量などのプロセス量に異常が検出されたものと仮定して行われる防災訓練の支援システムである。この防災訓練支援システム1は、図1に示すように、プラント運用拠点10と、緊急対策拠点20と、防災訓練拠点30と、緊急対策用ネットワーク手段40と、防災拠点連携手段50と、を備える。なお、図1は防災訓練支援システム1が原子力発電プラントを対象とした防災訓練に適用された例である。
プラント運用拠点10は、原子力発電プラント12のプロセス量を監視し、異常が検出されたプロセス量の実データPを、電力会社本店11を経由して緊急対策拠点20に送信する拠点である。緊急対策拠点20は、受信した実データPを指標として防災対策が作成される拠点である。
防災訓練拠点30は、原子力発電プラント12のプロセス量異常を想定した防災訓練が実施される拠点である。防災訓練拠点30は、シミュレータ31を備える。
シミュレータ31は、訓練用シナリオが登録可能に設けられる。訓練用シナリオとは、原子力発電プラント12に設けられる特定のプラント機器(不図示)のプロセス量に異常が検出されたものと仮定したとき、そのプロセス量の異常により如何なるプラント機器のプロセス量に異常が生じ得るかを示したシナリオである。シミュレータ31では、登録された訓練用シナリオに示される対象プラント機器のプロセス量のシミュレーションが実行される。このシミュレーションの結果は、想定し得るプラント異常事象として利用される。
緊急対策用ネットワーク手段40は、プラント運用拠点10、緊急対策拠点20および防災訓練拠点30の各拠点間でプロセス量の実データPの送受信を可能にするネットワークシステムである。
防災拠点連携手段50は、プラント運用拠点10から緊急対策拠点20に送信されたプロセス量の実データPを取得し、この実データPを訓練用データとして用いて訓練用シナリオを作成する。そして、作成した訓練用シナリオを防災訓練拠点30に登録する。また、防災訓練拠点30のシミュレータ31に、この登録済みの訓練用シナリオに示される対象プラント機器に関し、そのプロセス量についてのシミュレーションの実行を要求する。
図2は防災訓練支援システム1の要部詳細図である。
緊急対策拠点20は、表示手段21と、報知手段22と、を有する。表示手段21は、緊急対策拠点20が緊急対策用ネットワークシステム40を介して受信した各情報を表示するモニタである。報知手段22は、緊急対策拠点20が緊急対策用ネットワークシステム40を介して防災訓練実施信号を受信したとき、防災訓練中である旨を報知するスピーカ装置である。
防災訓練拠点30は、複数の防災訓練拠点30および防災訓練拠点30aから成り、それぞれシミュレータ31およびシミュレータ31aを有する。各シミュレータ31(31a)は、訓練用シナリオ・データベース32(32a)、計算機33(33a)、シミュレーション制御手段34(34a)、シミュレータ間同期手段35(35a)と、を有する。
訓練用シナリオ・データベース32は、訓練用シナリオを出力可能に登録する。計算機33は、訓練用シナリオ・データベース32に登録されている訓練用シナリオを用いて、この訓練用シナリオに示される対象プラント機器に関し、そのプロセス量についてのシミュレーションを実行する。
シミュレーション制御手段34は、訓練用シナリオ・データベース32に登録されている訓練用シナリオを取り出して計算機33に送信する。そして、シミュレーションの実行要求信号を受けたとき、上記シミュレーションを計算機33に実行させる。
シミュレータ間同期手段35は、他のシミュレータ31aと同期する際に用いられる。すなわち、シミュレータ間同期手段35は、シミュレータ31の訓練用シナリオ・データベース32に登録されている訓練用シナリオが計算機33で実行できない形式であった場合、シミュレーション制御手段34からその訓練用シナリオを受け取ってシミュレータ31aのシミュレータ間同期手段35aに渡す。そして、シミュレータ31aにおけるシミュレータ間同期手段35aは、シミュレーション制御手段34aにシミュレーション制御手段34と同様の処理を実行させる。なお、シミュレータ31aの各構成の機能は、シミュレータ31の各構成の機能と同様であるので、同一部分について同一符号にaを付して説明を省略する。
緊急対策用ネットワークシステム40は、記録手段41を有する。この記録手段41は、受信した情報を緊急対策拠点20の表示手段21に出力するための情報を記録する。また、記録した情報がプロセス量のシミュレーション値Sであるときは、防災訓練実施信号を緊急対策拠点20の報知手段22に送信する。
防災訓練支援システム1の防災拠点連携手段50は、緊急対策拠点20に設けられる緊急対策用ネットワークシステム40と防災訓練拠点30のシミュレータ31との間に介設され、訓練用シナリオ登録部52と、シミュレーション実行要求部53と、情報通信管理部54と、緊急対策拠点情報登録部55と、を有する。
防災拠点連携手段50の訓練用シナリオ登録部52とシミュレーション実行要求部53は、防災拠点連携手段50の訓練用シナリオ作成端末51に設けられる。なお、訓練用シナリオ作成端末51は、プラント運用拠点10から緊急対策拠点20に送信されたプロセス量の実データPを用いて訓練用シナリオを作成するために必要なアプリケーション・プログラムを保有する。この訓練用シナリオ作成端末51は何処に設けてもよい。図2は訓練用シナリオ作成端末51が緊急対策拠点20に設けられた例である。
防災拠点連携手段50の訓練用シナリオ登録部52には、訓練用シナリオ作成端末51を介して作成され、シミュレータ31の訓練用シナリオ・データベース32に登録される訓練用シナリオが登録される。
防災拠点連携手段50のシミュレーション実行要求部53は、防災訓練支援システム1のオペレータによる操作を受け、シミュレータ31のシミュレーション制御手段34に対してシミュレーションの実行要求信号を送信する。
防災拠点連携手段50の情報通信管理部54は、緊急対策拠点20および防災訓練拠点30の適所に設けられる。図2は情報通信管理部54が防災訓練拠点30のシミュレータ31および緊急対策拠点20の緊急対策用ネットワークシステム40に設けられた例である。
防災訓練拠点30のシミュレータ31に設けられた情報通信管理部54は、訓練用シナリオ登録部52に登録された訓練用シナリオを取り出し、シミュレータ31の訓練用シナリオ・データベース32に登録する。また、緊急対策拠点20の緊急対策用ネットワーク手段40に設けられた情報通信管理部54は、シミュレータ31の計算機33で算出されたプロセス量のシミュレーション値Sを受け取り、このシミュレーション値Sを緊急対策用ネットワークシステム40の記録手段41に記録する。
防災拠点連携手段50の緊急対策拠点情報登録部55には、シミュレータ31に設けられた情報通信管理部54によるシミュレーション値Sの送信先となる緊急対策拠点20の識別情報が登録される。シミュレータ31に設けられた情報通信管理部54は、シミュレーション値Sを緊急対策拠点20に送信する際に、この緊急対策拠点情報登録部55から送信先の緊急対策拠点20の識別情報を取り出す。
次に、防災訓練支援システム1の作用を説明する。
プラント運用拠点10から異常が検出されたプロセス量の実データPが外部発信されたとき、この実データPは緊急対策拠点20の緊急対策用ネットワークシステム40により受信される。緊急対策拠点20では、受信した実データPに基づき如何なる異常が発生しているかを分析し、その分析結果を踏まえて防災対策が策定される。また、緊急対策拠点20では、防災拠点連携手段50の訓練用シナリオ作成端末51を介して、受信したプロセス量の実データPから訓練用シナリオが作成される。すなわち、プラント運用拠点10から緊急対策拠点20に送信されたプロセス量の実データPは、防災対策の策定に用いられると共に訓練用シナリオの作成に必要な訓練用データとして用いられる。
緊急対策拠点20で作成された訓練用シナリオは、防災拠点連携手段50の情報通信管理部54により、防災訓練拠点30に設けられるシミュレータ31の訓練用シナリオ登録部52に登録される。そして、この訓練用シナリオ登録部52に登録された訓練用シナリオは、プラント機器のプロセス量のシミュレートに用いられる。すなわち、防災拠点連携手段50のシミュレーション実行要求部53からシミュレータ31のシミュレーション制御手段34に対してシミュレーションの実効要求信号が送信されたとき、このシミュレーション制御手段34によって訓練用シナリオ登録部52に登録された訓練用シナリオが計算機33に送信される。それと共に、計算機33による訓練用シナリオを用いたプラント機器のプロセス量のシミュレーションが実行される。このように、異常が検出されたプロセス量の実データPを取得して訓練用シナリオが作成されるまでのプロセスと、作成された訓練用シナリオが防災訓練拠点30で行われる防災訓練に適用されるまでのプロセスが連続的で且つ特定された流れとなる。
次に、防災訓練支援システム1の効果を説明する。
防災訓練支援システム1にあっては、
(1) プラントのプロセス量を監視して異常が検出されたプロセス量の実データを外部に発信するプラント運用拠点10と、プラント運用拠点10から発信されたプラントのプロセス量の実データPを受信し、この実データPを指標として防災対策が作成される緊急対策拠点20と、訓練用シナリオが登録可能に設けられ、登録された訓練用シナリオに示された対象プラント機器のプロセス量のシミュレーションを実行し、シミュレーション結果の異常に応じた防災訓練を可能にする防災訓練拠点30と、プラント運用拠点10から緊急対策拠点20に送信されたプロセス量の実データPを訓練用データとして用いて訓練用シナリオを作成し、作成した訓練用シナリオを防災訓練拠点30に登録する防災拠点連携手段50と、を備える。このため、プラント運用拠点から発信される異常プロセス量の実データを用いて訓練用シナリオが作成され、作成された訓練用シナリオが防災訓練拠点で行われる防災訓練に適用されるまでのプロセスを連続的且つ特定された流れとして確立できる。
(2) 防災拠点連携手段50は、防災訓練支援システム1のオペレータによる操作を受け、防災訓練拠点30に対してシミュレーションの実行要求信号を送信するシミュレーション実行要求部53と、防災訓練拠点30で実行されるシミュレーションにより得られたプロセス量のシミュレーション値Sを、緊急対策拠点20に送信する情報通信管理部54と、を有する。このため、緊急対策拠点20における応急対策の策定に必要なプロセス量Pのシミュレーションを、防災訓練拠点30に設けられるシミュレータ31を利用して実行できる。
(3) 緊急対策拠点20は、防災訓練拠点30で実行されるシミュレーションにより得られたプロセス量のシミュレーション値Sを受け取ったとき、防災訓練が実施中である旨を報知する報知手段22を有する。このため、緊急対策拠点20において、防災訓練拠点30で防災訓練が開始されたことを迅速且つ確実に知ることができる。この結果、たとえば、緊急対策拠点20の表示手段21にプロセス量のシミュレーション値Sが表示されたとき、このシミュレーション値Sに基づきプロセス量の実データが異常であると混同して応急対策が策定されるといった判断ミスを防止できる。
[第2実施形態]
図3は本発明に係る防災訓練支援システムの第2実施形態を示すシステム構成図(要部詳細図)である。
第2実施形態は、第1実施形態における防災訓練支援システム1の防災拠点連携手段50(図1参照)に構成を追加した例である。なお、第1実施形態と同様の構成は、同一符号を付して説明を省略し、第1実施形態の構成を変更し或いは新たに追加した構成は、符号末尾に「A」を付して説明する。
本実施形態における防災訓練支援システム1Aの防災拠点連携手段50A(図1参照)は、図3に示すように、データ統合部56Aを備える。
この防災拠点連携手段50Aのデータ統合部56Aは、防災訓練拠点30で実行されるシミュレーションにより得られ、緊急対策拠点20に送信されるプロセス量のシミュレーション値Sと、プラント運用拠点10で取得され、緊急対策拠点20に送信されるプロセス量の実データPとの統合データ「P/S」を作成する。この統合データ「P/S」のフォーマット561Aは、実データのフォーマット561と同様である。また、データ統合部56Aは、プロセス量のシミュレーション値Sと実データPとを識別可能な情報を統合データ「P/S」に付加する。たとえば、統合データの「番号2」の項目がプロセス量のシミュレーション値Sであるとき、「信号指標」に「Sim」を付加する。
次に、防災訓練支援システム1Aの効果を説明する。
防災訓練支援システム1Aにあっては、第1実施形態の(1)〜(3)の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
(4) 防災訓練支援システム1Aは、データ統合部56Aを有する。これにより、プロセス量のシミュレーション値Sと実データを1つのデータファイルとして緊急対策拠点20に送信できる。そして、統合データ「P/S」のフォーマット561Aは、実データPのフォーマット561と同様であるので、統合データの専用送信路を設ける必要がない。加えて、プロセス量の実データとシミュレーション値Sとが識別容易となる。このため、緊急対策拠点20にプロセス量Pのシミュレーション値Sが送信されたとき、このシミュレーション値Sに基づいてプロセス量の実データPが異常であると混同して応急対策が策定されるといった判断ミスを防止できる。
[第3実施形態]
図4は本発明に係る防災訓練支援システムの第3実施形態を示すシステム構成図(要部詳細図)である。
第3実施形態は、第1実施形態における防災訓練支援システム1の防災拠点連携手段50(図1参照)に構成を追加した例である。なお、第1実施形態と同様の構成は、同一符号を付して説明を省略し、第1実施形態の構成を変更し或いは新たに追加した構成は、符号末尾に「B」を付して説明する。
本実施形態における防災訓練支援システム1Bの防災拠点連携手段50B(図1参照)は、図4に示すように、訓練モードデータベース57Bと、訓練モード切り替え部58Bと、を有する。
防災拠点連携手段50Bの訓練モードデータベース57Bには、訓練モードとして、「単独訓練モード実行中」、「連携訓練モード実行中」、「連携訓練モード実行中/単独訓練モード受付済み」、「単独訓練モード実行中/連携訓練モード受付済み」、「訓練休止中」が記録される。連携訓練モードでは、緊急対策拠点20に送信されたプロセス量の実データPを用いて作成された訓練用シナリオに基づいた防災訓練すなわち第1実施形態と同様の防災訓練が実施される。単独訓練モードでは、緊急対策拠点20に送信されたプロセス量の実データPを用いられず、防災訓練拠点30で独自作成された訓練用シナリオに基づいた防災訓練が実施される。なお、訓練モードの内容は、訓練モードの切り替え利便性を考慮して設定される。
訓練モード切り替え部58Bは、オペレータから訓練モード切り替え要求を受けたとき、訓練モードデータベース57Bに記録されている訓練モードを要求に従い更新する。訓練モードの記録更新の方法は、「訓練モード通常切り替え」と「訓練モード強制切り替え」の2種類が用意され、オペレータにより選択される。なお、訓練モードは、シミュレータ31に設けられる情報通信管理部54によって、訓練モードデータベース57Bの記録内容に従い切り替えられる。
次に、防災訓練支援システム1Bの作用を説明する。
「訓練モード通常切り替え」が選択されている状態で訓練モード切り替え部58Bが訓練モード切り替え要求を受けたとき、訓練モードデータベース57Bの記録内容が「連携訓練モード実行中/単独訓練モード受付済み」或いは「単独訓練モード実行中/連携訓練モード受付済み」に更新される。
訓練モードデータベース57Bの記録内容が「連携訓練モード実行中/単独訓練モード受付済み」に更新された場合、シミュレータ31に設けられる情報通信管理部54が連携訓練モードによる防災訓練の終了信号を受信したことを条件に、この情報通信管理部54によって訓練モードが単独訓練モードに切り替えられる。この情報通信管理部54が連携訓練モードの終了信号を受信するまでは、単独訓練モードの受付状態となる。同様に、訓練モードデータベース57Bの記録内容が「単独訓練モード実行中/連携訓練モード受付済み」に交信された場合、シミュレータ31に設けられる情報通信管理部54が単独訓練モードによる防災訓練の終了信号を受信したことを条件に、この情報通信管理部54によって訓練モードが連携訓練モードに切り替えられる。この情報通信管理部54が単独訓練モードによる防災訓練の終了信号を受信するまでは、連携訓練モードの受付状態となる。
他方、「訓練モード強制切り替え」が選択されている状態で訓練モード切り替え部58Bが訓練モード切り替え要求を受けたとき、訓練モードデータベース57Bの記録内容が「単独訓練モード実行中」、「連携訓練モード実行中」或いは「訓練休止中」に更新される。このとき、訓練モードデータベース57Bの記録内容がどのようなものであっても、訓練モードデータベース57Bの記録内容はその要求に従い更新される。たとえば、単独訓練モードによる防災訓練の実施中に連携訓練モードによる防災訓練への切り替え要求を受けたとき、訓練モードデータベース57Bの記録内容は、訓練モード切り替え部58Bによって「単独訓練モード実行中」から「連携訓練モード実行中」に強制的に更新される。そして、シミュレータ31に設けられる情報通信管理部54によって、訓練モードが連携訓練モードに切り替えられる。
次に、防災訓練支援システム1Bの効果を説明する。
防災訓練支援システム1Bにあっては、第1実施形態の(1)〜(3)の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
(5) 防災拠点連携手段50Bは、訓練モード切り替え要求を受けて、緊急対策拠点20に送信されたプロセス量の実データPを用いて作成された訓練用シナリオを用いる連携訓練モードとするか、緊急対策拠点に送信されたプロセス量の実データPを用いないで作成された訓練用シナリオを用いる単独訓練モードとするかの訓練モード切り替えを行う。このため、状況に応じた適切な防災訓練が実施できる。たとえば、プラントのプロセス量に異常が検出された場合、緊急対策拠点20にプロセス量のシミュレーション値Sが送信されないよう、単独モードを選択することもできる。この結果、プロセス量のシミュレーション値Sに基づきプロセス量の実データPが異常であると混同し、応急対策が策定されるといった判断ミスを防止できる。
(6) 防災拠点連携手段50Bは、訓練モード切り替え要求を受けたとき、防災訓練が実施中のときは実施中の防災訓練の終了信号を受けたことを条件に、要求を受けた訓練モードに切り替える「訓練モード通常切り替え」と、訓練モード切り替え要求を受けたとき、防災訓練が実施中のときは実施中の防災訓練を強制終了して、要求を受けた訓練モードに切り替える「訓練モード強制切り替え」と、を実行する。このため、訓練モードの切り替え利便性が向上する。
[第4実施形態]
図5は本発明に係る防災訓練支援システムの第4実施形態を示すシステム構成図(要部詳細図)である。
第4実施形態は、第1実施形態における防災訓練支援システム1の防災拠点連携手段50(図1参照)に構成を追加した例である。なお、第1実施形態と同様の構成は、同一符号を付して説明を省略し、第1実施形態の構成を変更し或いは新たに追加した構成は、符号末尾に「C」を付して説明する。
本実施形態における防災訓練支援システム1Cの防災拠点連携手段50C(図1参照)は、図5に示すように、インストラクタ端末59Cと、全計算機特性データベース593Cと、計算機特性データベース594Cと、訓練用シナリオ作成部595Cと、全訓練用シナリオ・データベース596Cと、を備える。
防災拠点連携手段50Cのインストラクタ端末59Cは、各防災訓練拠点50(50a)に設けられる。各インストラクタ端末59Cは、シミュレーション実行拠点選択部(シミュレータコントロール選択手段)591Cと、シミュレーション実行拠点表示部(シミュレータコントロール状態表示手段)592Cと、を有する。
インストラクタ端末59Cのシミュレーション実行拠点選択部591Cは、オペレータによる要求に従い、シミュレーション制御手段34に対してシミュレーションの実行要求信号を送信できる権限を、このインストラクタ端末59Cに付与するか、防災拠点連携手段50Cのシミュレーション実行要求部53に与えるかの選択信号をシミュレーション制御手段34に送信する。シミュレーション制御手段34は、この選択信号に従い、このシミュレーション制御手段34にシミュレーションの実行要求信号を送信できる権限をインストラクタ端末59C或いはシミュレーション実行要求部53に設定する。また、インストラクタ端末59Cとシミュレーション実行要求部53のいずれかが、シミュレーションの実行要求信号を送信する権限を有するかを示した識別データを、防災拠点連携手段50Cのシミュレーション実行拠点表示部592Cに送信する。
防災拠点連携手段50Cのシミュレーション実行拠点表示部592Cは、上記識別データを受信して、シミュレーションの実行要求信号を送信する権限を有するシミュレーション実行要求部(インストラクタ端末59C或いはシミュレーション実行要求部53)ならびにそのシミュレーション実行要求部が設けられている拠点を表示する。なお、シミュレーション実行拠点表示部592Cは緊急対策拠点20にも設けられており、このシミュレーション実行拠点表示部592Cにも同様の表示が行われる。
訓練用シナリオ作成端末51Cの全計算機特性データベース593Cには、防災拠点連携手段50Cに接続されている各シミュレータ31(31a)に設けられる計算機33(33a)で用いられる訓練用シナリオならびにシミュレーションに必要なファンクション、初期状態、シミュレーションポイントおよびマルファンクションなどが出力可能に登録される。ファンクションは、たとえば、シミュレーションの初期条件、開始および終了の条件、実行時刻などから構成される。シミュレーションポイントは、シミュレーションの対象であり、プロセス量を計測するセンサ、プラント制御機器或いは信号伝送路などから構成される。なお、訓練用シナリオ、ファンクションなどの情報は、情報通信管理部54を介して、各防災訓練拠点30(30a)に設けられるシミュレータ31(31a)の計算機特性データベース594Cから全計算機特性データベース593Cに送信される。なお、ファンクションおよびシミュレーションポイントは、あらかじめシミュレーション・データベース597Cに記録される。
訓練用シナリオ作成端末51Cの訓練用シナリオ作成部595Cは、全計算機特性データベース593Cから訓練用シナリオやファンクションなどを取り出す。そして、取り出した情報に基づいて、全訓練用シナリオ・データベース596Cに登録されている訓練用シナリオを、各防災訓練拠点30(30a)に設けられるシミュレータ31(31a)の計算機33(33a)で実行可能な形式に改変する。そして、改変により作成された訓練用シナリオにシナリオIDを付加する。
次に、防災訓練支援システム1Cの作用を説明する。
全訓練用シナリオ・データベース596Cに登録された訓練用シナリオは、訓練用シナリオ作成端末51Cの訓練用シナリオ登録部52により取り出され、各シミュレータ31(31a)の情報通信管理部54に送信される。そして、訓練用シナリオは、この情報通信管理部54によって、各防災訓練拠点30(30a)に設けられるシミュレータ31(31a)の訓練用シナリオ・データベース32(32a)に登録される。
訓練用シナリオ作成端末51Cのシミュレーション実行要求部53或いはインストラクタ端末59Cからシミュレーションの実行要求信号が出力されたとき、シミュレータ31の計算機33或いは/およびシミュレータ31aの計算機33aにより訓練用シナリオに従ったシミュレーションが開始される。なお、防災訓練拠点30或いは防災訓練拠点30aのうち、いずれの防災訓練拠点に設けられる計算機でシミュレーションを実行するかは、オペレータにより選択される。
ここで、シミュレーションの実行要求信号として、一括実行要求信号と個別実行要求信号が用意される。一括実行要求信号は、防災拠点連携手段50Cの情報通信管理部54に送信された訓練用シナリオのすべてを一括して実行するよう要求する信号である。情報通信管理部54は、シミュレーション実行要求部53から一括実行要求信号を受信したときは、シミュレーション制御手段34に対して、受信した訓練用シナリオのすべてのIDを送信する。
一方、個別実行要求信号は、防災拠点連携手段50Cの情報通信管理部54に送信された訓練用シナリオを部分的に実行するよう要求する信号である。情報通信管理部54は、シミュレーション実行要求部53から個別実行要求信号を受信したときは、シミュレーション制御手段34に対して訓練用シナリオのIDをあらかじめ設定された条件に従って分割して送信する。
各防災訓練拠点30(30a)に設けられるシミュレータ31(31a)において、シミュレーション制御手段34(34a)は、情報通信管理部54から取得したシナリオIDに一致する訓練用シナリオを訓練用シナリオ・データベース32(32a)から取り出す。そして、取り出した訓練用シナリオを計算機33(33a)に送信すると共に計算機33(33a)に訓練用シナリオに従ったシミュレーションを実行させる。
また、各計算機33(33a)によるプロセス量のシミュレーション値Sは、防災拠点連携手段50Cの情報通信管理部54により、シミュレーション実行要求部53に送信される。そして、シミュレーション実行要求部53には、そのシミュレーション値Sと共に各計算機33(33a)の進行状況も送信され、各計算機33(33a)の進行情報がシミュレーション実行要求部53の内部表示部(不図示)に表示される。オペレータは、この表示に基づいてシミュレーションの実行中或いは完了を判断でき、シミュレーション実行要求部53に対して次回のシミュレーションの実行要求タイミングを計ることができる。
次に、防災訓練支援システム1Cの効果を説明する。
防災訓練支援システム1Cにあっては、第1実施形態の(1)〜(3)の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
(7) 防災拠点連携手段50Cは、緊急対策拠点20と防災訓練拠点30の両拠点に、防災訓練支援システム1Cのオペレータによる操作を受けてシミュレーションの実行要求信号を送信するシミュレーション実行要求部を有する。そして、オペレータによる選択を受けて、両拠点のシミュレーション実行要求部のうち何れか一方のシミュレーション実行要求部に対してシミュレーションの実行要求信号の送信権限を付与すると共に、その送信権限が付与されたシミュレーション実行要求部およびこのシミュレーション実行要求部が設けられた拠点のうち少なくとも一方を識別できる情報をオペレータに提示する。このため、緊急対策拠点20と防災訓練拠点30(30a)のうち何れの拠点からも、プラント機器のプロセス量についてのシミュレーションを実行できる。また、そのシミュレーションの実行権限が緊急対策拠点20と防災訓練拠点30(30a)の何れに付与されているかを容易に判別できる。
(8) 防災拠点連携手段50Cは、防災訓練拠点30(30a)に設けられてシミュレーションを実行する計算機33(33a)で実行可能な訓練用シナリオを作成する訓練用シナリオ作成部595Cを有するため、訓練用シナリオの汎用性が向上する。
[第5実施形態]
図6は本発明に係る防災訓練支援システムの第5実施形態を示すシステム構成図(要部詳細図)である。
第5実施形態は、第1実施形態における防災訓練支援システム1の緊急対策拠点20(図1参照)に構成を追加した例である。なお、第1実施形態と同様の構成は、同一符号を付して説明を省略し、第1実施形態の構成を変更し或いは新たに追加した構成は、符号末尾に「D」を付して説明する。
本実施形態における防災訓練支援システム1Dの緊急対策拠点20D(図1参照)は、図6に示すように、事故シミュレータとしての系統事故シミュレータ23Dを備える。この系統事故シミュレータ23Dは、系統事故訓練用シナリオ・データベース24Dと、系統事故シミュレーション制御手段25Dと、系統事故シミュレーション用計算機26Dと、系統データ送信手段27Dと、を有する。
系統事故シミュレータ23Dの系統事故訓練用シナリオ登録部52Dは、訓練用シナリオ作成端末51を介して作成され、系統事故訓練用シナリオを登録する。系統事故訓練用シナリオは、落雷や停電等によるプラント各系統に設けられるプラント機器の事故原因およびプラント機器の事故発生タイミングの算出に必要なシナリオである。
系統事故シミュレータ23Dの系統事故シミュレーション制御手段25Dは、シミュレーション実行要求部53からシミュレーションの実行要求信号を受けて、系統事故シミュレーション用計算機26Dを起動させる。また、系統事故シミュレーション制御手段25Dは、防災拠点連携手段50の情報通信管理部54を介して、系統事故訓練用シナリオ登録部52Dに登録されている系統事故訓練用シナリオを系統事故シミュレーション用計算機26Dに送信する。なお、防災訓練拠点30または防災訓練拠点30aのうち何れか一方に系統事故訓練用シナリオがあるときは、その防災訓練拠点から系統事故訓練用シナリオを取得するようにしても良い。
系統事故シミュレータ23Dの系統事故シミュレーション用計算機26Dは、系統事故訓練用シナリオ登録部52Dに登録されている系統事故訓練用シナリオを用いてプラント機器の事故シミュレーションを実行する。この事故シミュレーションでは、落雷や停電等によるプラント各系統に設けられるプラント機器の事故原因およびプラント機器の事故発生タイミングが算出される。なお、系統事故シミュレータ23Dの系統データ送信手段27Dは、系統事故訓練用シナリオに含まれる各種系統パラメータを外部送信する。たとえば、防災訓練拠点30で系統パラメータが必要な場合、系統データ送信手段27Dは防災訓練拠点30に系統パラメータを送信する。
次に、防災訓練支援システム1Dの効果を説明する。
防災訓練支援システム1Dにあっては、第1実施形態の(1)〜(3)の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
(9) 緊急対策拠点20Dは、プラント各系統に設けられるプラント機器の事故シミュレーションを行う系統事故シミュレータ23Dを有するため、緊急対策拠点20Dで、プラント機器の事故シミュレーションを実行できるようになる。
1…防災訓練支援システム,10…プラント運用拠点,20…緊急対策拠点,21…表示手段,22…報知手段,23D…系統事故シミュレータ,24D…系統事故訓練用シナリオ・データベース,25D…系統事故シミュレーション制御手段,26D…系統事故シミュレーション用計算機,27D…系統データ送信手段,30…防災訓練拠点,31、31a…シミュレータ,32、32a…訓練用シナリオ・データベース,33、33a…計算機,34、34a…シミュレーション制御手段,35、35a…シミュレータ間同期手段,40…緊急対策用ネットワーク手段,41…記録手段,50…防災拠点連携手段,51…訓練用シナリオ作成20端末,52…訓練用シナリオ登録部,53…シミュレーション実行要求部,54…情報通信管理部,55…緊急対策拠点情報登録部,56A…データ統合部,561A…統合データのフォーマット,57B…訓練モードデータベース,58B…訓練モード切り替え部,59C…インストラクタ端末,591C…シミュレーション実行拠点選択部,592C…シミュレーション実行拠点表示部,593C…全計算機特性データベース,594C…計算機特性データベース,595C…訓練用シナリオ作成部,596C…全訓練用シナリオ・データベース,597C…シミュレーション・データベース.

Claims (8)

  1. プラントのプロセス量を監視して異常が検出されたプロセス量の実データを外部に発信するプラント運用拠点と、
    このプラント運用拠点からプロセス量の実データを受信し、このプロセス量の実データを指標として防災対策が作成される緊急対策拠点と、
    特定のプラント機器のプロセス量に異常が検出されたものと仮定したとき、そのプロセス量の異常により如何なるプラント機器のプロセス量に異常が生じ得るかを示した訓練用シナリオが登録可能に設けられ、シミュレーションの実行要求信号を受けて、登録された訓練用シナリオに示された対象プラント機器のプロセス量のシミュレーションを実行し、シミュレーション結果に応じた防災訓練を可能にする防災訓練拠点と、
    前記プラント運用拠点から緊急対策拠点に送信されたプロセス量の実データを訓練用データとして用いて訓練用シナリオを作成し、作成した訓練用シナリオを前記防災訓練拠点に登録する防災拠点連携手段と、
    を備えることを特徴とする防災訓練支援システム。
  2. 前記防災拠点連携手段は、
    防災訓練支援システムのオペレータによる操作を受け、前記防災訓練拠点に対して前記シミュレーションの実行要求信号を送信するシミュレーション実行要求部と、
    前記防災訓練拠点で実行されるシミュレーションにより得られたプロセス量のシミュレーション値を、前記緊急対策拠点に送信する情報通信管理部と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の防災訓練支援システム。
  3. 前記緊急対策拠点は、防災訓練拠点で実行されるシミュレーションにより得られたプロセス量のシミュレーション値を受け取ったとき、防災訓練が実施中である旨を報知する報知手段を有することを特徴とする請求項2に記載の防災訓練支援システム。
  4. 前記防災拠点連携手段は、前記防災訓練拠点のシミュレーションにより得られ、前記緊急対策拠点に送信されるプロセス量のシミュレーション値と、前記プラント運用拠点で取得され、前記緊急対策拠点に送信されるプロセス量の実データとの統合データを作成すると共に、この統合データにプロセス量のシミュレーション値と実データとを識別可能な情報を付加するデータ統合部を有することを特徴とする請求項2に記載の防災訓練支援システム。
  5. 前記防災拠点連携手段は、訓練モード切り替え要求を受けたとき、前記緊急対策拠点に送信されたプロセス量の実データを用いて作成された訓練用シナリオを用いる連携訓練モードとするか、前記緊急対策拠点に送信されたプロセス量の実データを用いないで作成された訓練用シナリオを用いる単独訓練モードとするかの訓練モード切り替えを行うことを特徴とする請求項1に記載の防災訓練支援システム。
  6. 前記防災拠点連携手段は、
    前記訓練モード切り替え要求を受けたとき、防災訓練が実施中のときは実施中の防災訓練の終了信号を受けたことを条件に、要求を受けた訓練モードに切り替える訓練モード通常切り替え機能と、
    前記訓練モード切り替え要求を受けたとき、防災訓練が実施中のときは実施中の防災訓練を強制終了して、要求を受けた訓練モードに切り替える訓練モード強制切り替え機能と、
    を有することを特徴とする請求項5に記載の防災訓練支援システム。
  7. 前記防災拠点連携手段は、
    前記緊急対策拠点と防災訓練拠点の両拠点に、防災訓練支援システムのオペレータによる操作を受けてシミュレーションの実行要求信号を送信するシミュレーション実行要求部を有し、
    オペレータによる選択を受けて、前記両拠点のシミュレーション実行要求部のうち何れか一方のシミュレーション実行要求部に対してシミュレーションの実行要求信号の送信権限を付与すると共に、その送信権限が付与されたシミュレーション実行要求部およびこのシミュレーション実行要求部が設けられた拠点のうち少なくとも一方を識別できる情報をオペレータに提示することを特徴とする請求項1に記載の防災訓練支援システム。
  8. プラント運用拠点が、プラントのプロセス量を監視して異常が検出されたプロセス量の実データを外部に発信するステップと、
    緊急対策拠点が、前記プラント運用拠点からプロセス量の実データを受信し、このプロセス量の実データを指標として防災対策が作成されるステップと、
    防災拠点連携手段が、前記プラント運用拠点から緊急対策拠点に送信されたプロセス量の実データを訓練用データとして用いて訓練用シナリオを作成し、作成した訓練用シナリオを防災訓練拠点に登録するステップと、を含み、
    前記防災訓練拠点は、特定のプラント機器のプロセス量に異常が検出されたものと仮定したとき、そのプロセス量の異常により如何なるプラント機器のプロセス量に異常が生じ得るかを示した訓練用シナリオが登録可能に設けられ、シミュレーションの実行要求信号を受けて、登録された訓練用シナリオに示された対象プラント機器のプロセス量のシミュレーションを実行し、シミュレーション結果に応じた防災訓練を可能にするものであることを特徴とする防災訓練支援方法。
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