JP5360784B2 - 弁装置 - Google Patents

弁装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5360784B2
JP5360784B2 JP2012049072A JP2012049072A JP5360784B2 JP 5360784 B2 JP5360784 B2 JP 5360784B2 JP 2012049072 A JP2012049072 A JP 2012049072A JP 2012049072 A JP2012049072 A JP 2012049072A JP 5360784 B2 JP5360784 B2 JP 5360784B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
valve body
receiving surface
pressure
pressure receiving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012049072A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013185612A (ja
Inventor
太 新倉
Original Assignee
新倉工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 新倉工業株式会社 filed Critical 新倉工業株式会社
Priority to JP2012049072A priority Critical patent/JP5360784B2/ja
Publication of JP2013185612A publication Critical patent/JP2013185612A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5360784B2 publication Critical patent/JP5360784B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Safety Valves (AREA)

Description

本発明は、早い開弁速度が要求されるリリーフ弁等に適用されて好適な弁装置に関するものである。
タンク等の密閉容器では、気温の変化や内部の蒸気圧の変化等によってその内部圧力が上昇し、設定圧力以上に達することがある。
例えば、ケミカルタンカーやオイルタンカー等に設備されている密閉容器としてのタンクにあっては、積載物の積み込みよってタンク内の気体が圧縮されて内部圧力が上昇することがある。また、安全上の理由により、積載物が積み込まれた余剰空間部に不活性ガス等を充填している。この場合には、気温により不活性ガスが膨張し内部圧力の上昇をきたすことがある。
このような圧力上昇を抑制するために、密閉容器にリリーフ弁を設けて、内部圧力が設定圧力に至った際に、密閉容器内の気体を外部へ放出して内部圧力を設定圧力以内に保持することが行われている。
例えば、ケミカルタンカー等に設備されるリリーフ弁においては、開弁から閉弁までの間、常に排気速度を30m/sec以上の高速で上方へ排気することにより、タンクへの火災の侵入を防止する安全対策が採られている(特許文献1)。
特許第4282326号公報
ところで、このように排気速度を30m/sec以上の高速にするためには、弁体の開弁速度を速くする必要がある。このタンク内圧を利用して弁体の開弁速度を速くする方法として、弁体の自重を小さくする方法と、弁体の受圧面積を大きくする方法がある。
しかしながら、弁体の自重を小さくする方法、即ち、弁体を軽くする方法では、弁体の自重による閉弁機能が低下するため、目的とする設定値よりも低い圧力で開弁する問題がある。
弁体の受圧面積を大きくする方法としては、弁体に設定圧力で開弁させる第1の受圧面と、それよりも大きい面積を有する第2の受圧面とを設け、タンク内圧を第1の受圧面から第2の受圧面に段階的に作用させることで、開弁速度を速くする方法が考えられる。この方法では、弁体を持ち上げる力が第1の受圧面と第2の受圧面との面積比に対応して上昇するため、この面積比を大きくすることで、開弁速度をより速くすることが可能である。
しかし、ただ単に第2の受圧面を設けただけでは、その第2の受圧面が作動段階にあるとき弁体は既に開状態に移行しているため、タンク内圧を弁体の開弁速度を速める力として十分に作用させることはできない。即ち、第2の受圧面の作動段階では、弁体が既に開状態に移行していて気体の放出が開始されているため、その分、開弁速度が低下するという問題が残る。
本発明は、前述した従来の問題点に鑑みてなされたもので、密閉容器内の圧力が設定値を超えた際の開弁速度をより速くして流体の放出動作の応答性を向上させることができる弁装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための本発明は、弁体と、弁体が当接する弁座と、弁体により開閉される流体排出口が形成された弁箱とを備え、弁箱に導かれる流体の圧力が設定値に至った際に、その圧力により前記流体排出口が開状態となり、弁箱内の流体を弁箱外へ放出する弁装置であって、
前記弁体には、前記弁箱内の圧力が常時作用する第1の受圧面と、弁体が前記弁座から離間させられた際に前記弁箱内の圧力が作用する第2の受圧面とが形成され、
前記弁体又は弁座には、相互に気密状態又は液密状態で摺動可能に嵌合するガイド部が、前記第2の受圧面を取り囲むように形成されていることを特徴とする。
このような構成とすることにより、弁箱内の圧力が所定圧力に達すると、弁体に形成されている第1の受圧面に作用する力によって、弁体が開弁方向へ移動させられる。
開弁動作の初期において、弁体が弁座より離間した際に、この弁体に形成されている第2の受圧面が弁箱へ連通させられるとともに、この第2の受圧面に弁箱内の圧力が作用し、この第2の受圧面に作用する力が前記弁体に加わることにより、弁体の開弁動作が加速される。
このとき、弁体又は弁座には、相互に気密状態又は液密状態で摺動可能に嵌合するガイド部が、第2の受圧面を取り囲むように形成されているので、第2の受圧面から排出される流体の量をガイド部によって抑制することが可能になり、第2の受圧面に作用する力を確実に得ることができる。
これにより、密閉容器内の圧力が設定値を超えた際の開弁速度をより速くして流体の放出動作の応答性を格段に向上させることができる。
本発明の好ましい形態では、前記弁座が前記流体排出口の周囲に環状に形成され、前記ガイド部は、前記弁座の外周部分から弁体側へ向かい立ち上がっていることを特徴とする。
このように、ガイド部を弁座の外周部分から弁体側へ向かい立ち上がっている構成とすることで、弁体及び弁座の構造をより簡素化して製作性の向上並びに低コスト化を図ることができる。
本発明の好ましい形態では、前記弁座は、前記流体排出口からその径方向へ離れるにしたがって弁体側へ傾斜したテーパ面に形成され、前記弁体には、前記テーパ面に対応する斜面と、前記ガイド部に接触する摺動面とが設けられていることを特徴とする。
このように、弁体に、テーパ面に対応する斜面と、ガイド部に接触する摺動面とを設けることで、原理的には既存の弁体や弁座の構造を適用し、それにガイド部を加えるだけの簡便な構造で済ますことができる。これにより、弁体及び弁座の構造をより簡素化して製作性の向上並びに低コスト化を図ることができる。
本発明の好ましい形態では、前記ガイド部が前記弁体に設けられ、このガイド部が気密状態又は液密状態で摺動可能に嵌合する嵌合面が弁座の外周部分に設けられていることを特徴とする。
このように、ガイド部を弁体に設けても、上記と同様の効果を得ることができるが、特に、弁体と弁座の相対する面に斜面を設けない、平面と鉛直面だけの簡易な構成とすることができる。
本発明の好ましい形態では、前記弁体の第1の受圧面と第2の受圧面との間に、第1の受圧面の周囲を囲む環状の凸部が設けられ、前記弁座に対して前記弁体が前記凸部を介して当接した状態で、前記第2の受圧面を形成する空間が設けられていることを特徴とする。
このような構成とした場合、環状の凸部によって第1の受圧面と第2の受圧面が区画されると共に、弁体が閉状態にあるときでも第2の受圧面を形成する空間が形成されているので、この第2の受圧面の機能をさらに高めることができる。
本発明の好ましい形態では、前記弁体が、鉛直方向に移動可能に設けられ、質量により前記弁体が前記弁座へ向けて付勢されていることを特徴とする。
このような構成とすることにより、弁体の質量と弁体に付随する部材の合計質量に対してのみ、開弁動作ならびに閉弁動作のための諸条件の設定、各種受圧面の面積、寸法等の設定を行うものであるから、設定が簡便で容易である。
本発明によれば、密閉容器内の圧力が設定値を超えた際の開弁速度をより速くして流体の放出動作の応答性を格段に向上させることができる。
本発明の実施形態1に係る弁装置を示す縦断面図である。 本発明の実施形態1に係る弁装置の動作を説明するための縦断面図である。 本発明の実施形態1に係る弁装置の要部の拡大縦断面図である。 本発明の実施形態1に係る弁装置の可動体の他の例を示す正面図である。 本発明の実施形態2に係る弁装置の要部の概略縦断面図である。 本発明の実施形態2に係る弁装置の動作を説明するための概略縦断面図である。 本発明の実施形態3に係る弁装置の要部の概略縦断面図である。 本発明の実施形態3に係る弁装置の動作を説明するための概略縦断面図である。
以下、本発明の実施形態について図1ないし図8を参照して説明する。
<実施形態1>
図1中、符号1は、実施形態1に係るリリーフ弁(弁装置)を示し、弁体2と、図示しない密閉容器に取り付けられて、その内部と連通させられる気体導入口(流体導入口)3a、および密閉容器内の気体を外部へ放出する気体排出口(流体排出口)3bとを備えた弁箱3とを備えている。
前記弁体2には、前記弁箱3の内壁との間に気体の流路Lを形成する可動体4が同軸上に設けられている。前記弁体2には、前記弁箱3内の圧力が常時作用する第1の受圧面2aと、弁体2が前記弁箱3の気体排出口3bの内面に形成された略円錐台形状の弁座3cから離間させられた際に前記弁箱3内の圧力が作用する第2の受圧面2bとが形成されている。
また、図3に示すように、前記弁箱3には、前記弁体2が気密状態で摺動可能に嵌合させられるガイド部15を、前記第2の受圧面2bを取り囲むように形成して、第2の受圧面2bへの圧力の作用を高めるように構成してある。
この実施形態1では、弁体2の弁座3cが気体排出口3bの周囲に環状に形成され、ガイド部15は、弁座3cの外周部分から弁体2側へ向かい立ち上がっている。この立ち上がり寸法としては、弁体2の重量や、弁体2が開弁動作するときの設定圧力等によっても異なるが、数ミリから数センチ程度の範囲に設定される。
このガイド部15の立ち上がり寸法が小さすぎると弁体作動後、上方へ排気されない。立ち上がり寸法が大きすぎると弁体閉鎖時の圧力が逃げきらず閉弁の動作に支障が出ることも考えられる。したがって、ガイド部15の立ち上がり寸法はこれらの点にも配慮して決定される。
弁座3cは、気体排出口3bからその径方向へ離れるにしたがって弁体2側へ傾斜したテーパ面に形成されている。弁体2の第2の受圧面2bは、弁座のテーパ面に対応する斜面に形成されている。さらに、弁体2には、前記ガイド部15の内面に接触する摺動面2cが設けられている。
前記弁体2が、本実施形態では鉛直方向に移動可能に設けられ、質量により弁体2が弁座3cへ向けて付勢されている。
さらに、本実施形態では、前記可動体4に、前記第1の受圧面2aよりも大きな第3の受圧面4aが形成されている。前記弁箱3の内壁には、前記弁体2が前記弁座3cから離間させられた際に、前記可動体4と協働して前記流路Lを狭める小径部3dが形成され、この小径部3dの上流側が大径部3eとなされている。3fは吸気弁の取り付け部である。
前記弁体2および可動体4は、前記弁箱3の中心部に一方向(本実施形態においては上下方向)に往復動可能に装着されたロッド5の上端部および略中間部に一体に取り付けられている。
すなわち、前記可動体4は、前記ロッド5に被嵌されているとともに、前記ロッド5にピン6を介して軸方向の移動が拘束された状態で取り付けられたストッパー7と、このストッパー7と所定間隔をおいて螺着されたナット8とによって前記ロッド5に固定されている。
前記弁体2は、前記ロッド5に被嵌されているとともに、このロッド5の上端部近傍に形成された段部(図示略)と、前記ロッド5の端部に螺着されたナット9とによって挟持されて固定されている。
また、この弁体2に形成されている前記第2の受圧面2bは、前記弁座3cの内面形状とほぼ同一の外面形状に形成され、この弁座3cに気密に当接させられるようになっている。
前記弁箱3は、円筒状で略中間部にステー10aが形成された本体10と、この本体10の上端部に着脱可能に装着された蓋体11とによって構成されている。
前記ステー10aの中央には、前記ロッド5が摺動自在に嵌合させられるガイドブッシュ12が一体に取り付けられている。また、前記蓋体11の上端部内面には前記弁座3cが形成されているとともに、上下方向略中間部には、前記ロッド5が摺動自在に嵌合されるガイド13が複数のステー14を介して一体に設けられている。
このように構成された本実施形態に係るリリーフ弁1は、図1に示すように、弁体2の第2の受圧面2bが蓋体11の弁座3cに全周にわたって気密に当接させられることにより、気体排出口3bが閉じられる閉弁状態となされる。
本実施形態においては、前記弁体2や可動体4およびこれらを連結するロッド5やストッパー7、ピン6、ナット8,および、ナット9等の質量によって前記弁体2と弁座3cとの当接がなされている。
タンカーのタンク等の図示しない密閉容器に接続されて使用されるリリーフ弁1は、その内部の圧力が前記密閉容器内の圧力と均衡しており、その圧力が、弁体2の第1の受圧面2aに作用し、開弁方向への力が作用している。
このとき、前記可動体4には、気体による力は作用していない。前記弁体2が閉弁位置に位置させられていて、可動体4の全周にわたって均一な圧力が作用しているからである。
密閉容器内の圧力が上昇すると、弁箱3内の圧力も上昇し、第1の受圧面2aに作用する開弁方向への力が増加し、設定圧力以上になった時点で弁体2が開方向へ移動させられる。
弁体2の開方向への移動に伴い、第2の受圧面2bが弁座3cより離間し、この第2の受圧面2bに圧力が加わり開弁方向への力が生じ、前記第1の受圧面2aに加わる力とともに弁体2を開弁方向へ移動させる。
このとき、弁箱3の弁座3cの周囲には、相互に気密状態又は液密状態で摺動可能に嵌合するガイド部15が、第2の受圧面2bを取り囲むように形成されているので、第2の受圧面2bから排出される気体の量をガイド部15によって抑制することが可能になり、第2の受圧面2bに作用する力を確実に得ることができる。これにより、密閉容器内の圧力が設定値を超えた際の開弁速度をより速くして気体の放出動作の応答性を格段に向上させることができる。
また、このように、ガイド部15を弁座3cの外周部分から弁体2側へ向かい立ち上がっている構成とすることで、弁体2及び弁座3cの構造をより簡素化して製作性の向上並びに低コスト化を図ることができる。
また、弁体2に、弁座3cのテーパ面に対応する斜面(第2の受圧面2b)と、図3に示すようにガイド部15に接触する摺動面2cとを設けることで、原理的には既存の弁体や弁座の構造を適用し、それにガイド部を加えるだけの簡便な構造で済ますことができる。これにより、弁体2及び弁箱3の弁座3cの構造をより簡素化して製作性の向上並びに低コスト化を図ることができる。
また、前記弁体2を、鉛直方向に移動可能に設け、質量により弁体2を弁座3cへ向けて付勢してあるので、弁体2の質量と弁体2に付随する部材の合計質量に対してのみ、開弁動作ならびに閉弁動作のための諸条件の設定、各種受圧面の面積、寸法等の設定を行うものであるから、設定が簡便で容易である。
本実施形態においては、弁体2の開弁動作が継続すると、図2に示すように、弁箱3が大きく開放されて、可動体4の弁座3c側の圧力が低下する。
これによって、可動体4の流路Lの上流側と下流側とに圧力差が生じ、この圧力差によって、前記可動体4が、弁座3方向へ移動させられる。
また、可動体4の移動により、この可動体4が弁箱3の小径部3dへ移動し流路Lを狭め、前記可動体4の上流側の圧力が上昇し、この可動体4の開弁方向への押圧力が高められる。
このように、複数の押圧力が合わさって開弁方向に作用することなり、開弁速度がさらに著しく向上する。
前記密閉容器内の圧力が設定圧力より低くなると閉弁動作が開始されるが、この閉弁動作時において、弁体2を開方向に移動させようとする力が、可動体4の大径部3eへの移動によって急激に減少する。
したがって、弁体2は閉弁位置に向かって急速に移動し、その慣性力と相まって、迅速な閉弁が行われる。
なお、前記実施形態において示した各構成部材の諸形状や寸法等は一例であって、設計要求等に基づき種々変更可能である。
また、前記実施形態の可動体4は、肉厚の円筒部材を切削加工して小径部分と大径部分とを形成した例を示しているが、この可動体4としては、図4に示すように、筒状の本体部41と、その上端部に固定した孔あき円板42とにより構成しても良い。
このように構成した場合、可動体4自体の制作性が容易で、より低コスト化を図ることができる。
<実施形態2>
図5は、本発明を高速排気管頭に適用した場合に好適な弁装置の要部の概略縦断面図であり、図6はその弁装置の動作を説明するための概略縦断面図である。なお、これらの図では、説明の便宜上、弁体と便座の関係を原理的に示してある。また、これらの図において、図3と基本的に同一の構成要素については同一の符号を付してある。
この実施形態2では、前記ガイド部15が前記弁体2に設けられ、このガイド部15が気密状態又は液密状態で摺動可能に嵌合する嵌合面31が弁座3cの外周部分に設けられている。弁座3cは平坦な面に形成されている。弁体2は、内部に図示しないバルブウエイトを備えている。弁体2の上部はカバー21で覆われている。
気体排出口3bの周囲には、弁体2側へ突出する上向き凸部32が、気体排出口3bの周囲に沿って環状に形成されている。一方、弁体2の第1の受圧面2aと第2の受圧面2bとの間には、第1の受圧面2aの周囲を囲む環状の下向き凸部22が設けられている。そして、前記弁座3cの上向き凸部32に対して前記弁体2が前記下向き凸部22を介して当接した状態で、前記第2の受圧面2bを形成する空間23が設けられている。
このような構成とした場合、環状の下向き凸部22によって第1の受圧面2aと第2の受圧面2bが区画されると共に、弁体2が閉状態にあるときでも第2の受圧面2bを形成する空間23が形成されているので、この第2の受圧面2bの機能をさらに高めることができる。
即ち、弁体2の開弁動作の初期においては、この下向き凸部22の存在により、第2の受圧面2bにおける弁体2と便座3c間の間隙に比べて凸部22、32間の間隙は小さい。そのため、凸部22、32間の間隙から第2の受圧面2bを形成する空間23に流入する気体により、弁体2を開弁動作させる力を増大させることができる。また、第2の受圧面2bの面積をより大きく形成できると共に、傾斜のない平坦な面として形成することができる。
<実施形態3>
図7は本発明の実施形態3に係る弁装置の要部の概略縦断面図であり、図8はその弁装置の動作を説明するための概略縦断面図である。なお、この実施形態3においても、説明の便宜上、弁体と便座の関係を原理的に示してある。また、これらの図において、図5と基本的に同一の構成要素については同一の符号を付してある。
この実施形態3では、前記ガイド部15が前記弁箱3に設けられ、このガイド部15が気密状態又は液密状態で摺動可能に嵌合する摺動面2cが弁体2の外周部分に設けられている。前記弁座3cは平坦な面に形成され、かつ、前記気体排出口3bの周囲に環状に形成されている。前記ガイド部15は、前記弁座3cの外周部分から弁体2側へ向かい立ち上がっている。弁体2は、実施形態2と同様に、内部に図示しないバルブウエイトを備え、弁体2の上部はカバー21で覆われている。
弁体2の第1の受圧面2aと第2の受圧面2bとの間には、第1の受圧面2aの周囲を囲む環状の下向き凸部22が設けられている。そして、前記平坦な弁座3cに対して前記弁体2が前記下向き凸部22を介して当接した状態で、前記第2の受圧面2bを形成する空間23が設けられている。
このような構成とした場合、環状の下向き凸部22によって第1の受圧面2aと第2の受圧面2bが区画されると共に、弁体2が閉状態にあるときでも第2の受圧面2bを形成する空間23が形成されているので、この第2の受圧面2bの機能をさらに高めることができる。また、ガイド部15を弁箱3の弁座3c側に設けることで、図示のように弁体2及び弁座3cの構造を簡素化して製作性の向上並びに低コスト化を図ることができる。また、第2の受圧面2bの面積をより大きく形成できると共に、傾斜のない平坦な面として形成することができる。
なお、以上の実施例では、本発明をリリーフ弁等の気体圧制御用の弁装置に適用した例を示したが、本発明はこれに限らず、蒸気圧制御弁や液体圧制御弁等の流体圧制御用の弁装置として広く適用可能である。
1 リリーフ弁
2 弁体
2a 第1の受圧面
2b 第2の受圧面
21 カバー
22 下向き凸部
3 弁箱
3a 気体導入口
3b 気体排出口
3c 弁座
3d 小径部
3e 大径部
31 嵌合面
32 上向き凸部
4 可動体
5 ロッド
6 ピン
7 ストッパー
8 ナット
9 ナット
10 本体
10a ステー
11 蓋体
12 ガイドブッシュ
13 ガイド
14 ステー
15 ガイド部

Claims (6)

  1. 弁体と、弁体が当接する弁座と、弁体により開閉される流体排出口が形成された弁箱とを備え、弁箱に導かれる流体の圧力が設定値に至った際に、その圧力により前記流体排出口が開状態となり、弁箱内の流体を弁箱外へ放出する弁装置であって、
    前記弁体には、前記弁箱内の圧力が常時作用する第1の受圧面と、弁体が前記弁座から離間させられた際に前記弁箱内の圧力が作用する第2の受圧面とが形成され、
    前記弁体又は弁座には、相互に気密状態又は液密状態で摺動可能に嵌合するガイド部が、前記第2の受圧面を取り囲むように形成されていることを特徴とする弁装置。
  2. 前記弁座が前記流体排出口の周囲に環状に形成され、前記ガイド部は、前記弁座の外周部分から弁体側へ向かい立ち上がっていることを特徴とする、請求項1に記載の弁装置。
  3. 前記弁座は、前記流体排出口からその径方向へ離れるにしたがって弁体側へ傾斜したテーパ面に形成され、前記弁体には、前記テーパ面に対応する斜面と、前記ガイド部に接触する摺動面とが設けられていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の弁装置。
  4. 前記ガイド部が前記弁体に設けられ、このガイド部が気密状態又は液密状態で摺動可能に嵌合する嵌合面が弁座の外周部分に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の弁装置。
  5. 前記弁体の第1の受圧面と第2の受圧面との間に凸部が設けられ、前記弁座に対する弁体の当接状態で、前記第2の受圧面を形成する空間が設けられていることを特徴とする、請求項1〜4の何れかに記載の弁装置。
  6. 前記弁体が、鉛直方向に移動可能に設けられ、質量により前記弁体が前記弁座へ向けて付勢されていることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の弁装置。
JP2012049072A 2012-03-06 2012-03-06 弁装置 Active JP5360784B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012049072A JP5360784B2 (ja) 2012-03-06 2012-03-06 弁装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012049072A JP5360784B2 (ja) 2012-03-06 2012-03-06 弁装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013185612A JP2013185612A (ja) 2013-09-19
JP5360784B2 true JP5360784B2 (ja) 2013-12-04

Family

ID=49387222

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012049072A Active JP5360784B2 (ja) 2012-03-06 2012-03-06 弁装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5360784B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001195132A (ja) * 2000-01-13 2001-07-19 Yoshitake Inc 減圧弁
JP3778836B2 (ja) * 2001-10-09 2006-05-24 サンデン株式会社 逆止弁
JP2005249154A (ja) * 2004-03-08 2005-09-15 Tgk Co Ltd 逆止弁
JP4329645B2 (ja) * 2004-08-18 2009-09-09 株式会社豊田自動織機 逆止弁

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013185612A (ja) 2013-09-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100858683B1 (ko) 조절 가능한 감쇠력을 가진 진동 감쇠기
RU2561965C2 (ru) Переключательный клапан
JP2004263786A (ja) 安全弁
AU2013327419B2 (en) Combination air valve
JP2010516954A (ja) 圧縮ガスを充填可能なガス冷却発生器の耐圧容器用の閉鎖デバイス
JP5360784B2 (ja) 弁装置
EP2516295B1 (en) Pressure regulated flow valve with gas-piston
US20170368927A1 (en) Filling head for an operating liquid tank with a gas and liquid valve body
JP5431009B2 (ja) 減圧弁
JP5539282B2 (ja) リリーフ弁
US10060544B2 (en) Noise attenuated fill limit vent valve
JP7097430B2 (ja) 弁装置
KR102018404B1 (ko) 감압 밸브
JP2013001481A (ja) エレベータの油入緩衝器
JP7054515B2 (ja) 溶栓式安全弁
US935709A (en) Safety-valve.
JP3200907U (ja) フレームアレスタ
JP2011102098A (ja) 燃料遮断弁
DK2776747T3 (en) Vent valve for cargo tanks
RU2638329C2 (ru) Клапан сброса давления для контейнеров, приспособленных для пневматической загрузки сыпучих твердых продуктов, в частности бункеров для хранения
WO2016063582A1 (ja) バルブ機構
JP7085359B2 (ja) 弁装置
JP6085491B2 (ja) リリーフバルブ
US9182050B2 (en) Piston cap with center vent
SE534481C2 (sv) En gascylinder, och en metod för att åstadkomma en sådan gascylinder

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130712

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20130712

TRDD Decision of grant or rejection written
A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20130814

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130820

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130827

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5360784

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250