JP5359499B2 - 固体酸化物形燃料電池用の複合型酸化ニッケル粉末材料とその製造方法、及びそれを用いた燃料極材料 - Google Patents
固体酸化物形燃料電池用の複合型酸化ニッケル粉末材料とその製造方法、及びそれを用いた燃料極材料 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5359499B2 JP5359499B2 JP2009099712A JP2009099712A JP5359499B2 JP 5359499 B2 JP5359499 B2 JP 5359499B2 JP 2009099712 A JP2009099712 A JP 2009099712A JP 2009099712 A JP2009099712 A JP 2009099712A JP 5359499 B2 JP5359499 B2 JP 5359499B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nickel oxide
- cerium
- oxide powder
- powder material
- fine particles
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P70/00—Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
- Y02P70/50—Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product
Landscapes
- Inert Electrodes (AREA)
- Fuel Cell (AREA)
Description
一般に、固体酸化物形燃料電池は、空気極、固体電解質及び燃料極が順次積層された構造を有している。通常、燃料極としては、例えば、ニッケル又は酸化ニッケルと、安定化ジルコニア(YSZ)やサマリウムやガドリニウムがドープされたセリアからなる固体電解質などが用いられる。また、空気極としては、多孔性のLaMnO3などが、固体電解質としては、安定化ジルコニア(YSZ)やサマリウムやガドリニウムがドープされたセリア(SDCやGDC)などが用いられている。
そして、このような固体酸化物形燃料電池では、空気極側から取り込まれた酸素と燃料極側の水素とが、固体電解質を介して電気化学的に反応することにより起電力を生じる。
しかしながら、この方法では、多孔質ニッケル骨格が大部分を占めるため、酸化還元サイクルに対する耐久性(RedOx耐久性)の面では十分な効果を発揮しない。また、微粒セリアを得るために、遠心分離による沈降分離や乾燥、解砕、混合を必要とし、操作が煩雑でコストが増加するため好ましくない。
以下、本発明の複合型酸化ニッケル粉末材料とその製造方法、及びそれを用いた燃料極材料を詳細に説明する。
1.複合型酸化ニッケル粉末材料
本発明の複合型酸化ニッケル粉末材料は、酸化ニッケル微粒子からなる芯粒子(a)と、芯粒子(a)の全面又はその一部分に形成されたセリウム水酸化物を主成分として含む被覆層(b)とからなり、かつ、被覆層(b)中におけるセリウムの含有量は、芯粒子(a)の表面積あたり0.0005g/m2を超え、0.05g/m2未満であることを特徴とする。さらに、必要に応じて、前記被覆層(b)は、セリウム水酸化物に代えて、セリウム酸化物を主成分として含むことができる。
一方、酸化ニッケル微粒子の表面に前記被覆層(b)を形成している複合型酸化ニッケル粉末材料では、焼結によるポアの消滅が起こらず、発電中もニッケル微粒子近傍にポアが存在した状態となる。このようなポアが存在した状態においては、燃料供給異常などにより電極が酸化された場合においても、ニッケルの酸化による膨張をポアが良好に吸収し、電極の酸化膨張を著しく低下させることが達成される。
また、それに加え、セリア、もしくはサマリウムやガドリニウムがドープされたセリア(SDCやGDC)を用いた本発明の複合型酸化ニッケル粉末材料は、セリアの価数変化による還元膨張効果が組み合わさることにより、ニッケル酸化時の膨張を抑制可能なポアを燃料極に更に導入が可能となる。また、前記被覆層(b)から得られる酸化物層が焼結を抑制するという機能を持つことから、電極の微細構造を良好に形成でき、電極反応抵抗の低減が可能でセル出力が向上する。更に、同じ理由で長期耐久性の向上も可能である。
また、酸化ニッケル微粒子の粒径は、特に限定されるものではなく、メディアン径D50で、0.1〜5μmであることが好ましい。すなわち、粒径が5μmを超えると、発電時に、電極中の反応界面が少なくなり、発電特性に影響を及ぼす可能性があるため、好ましくない。一方、粒径が0.1μm未満では、電極中の電気抵抗が大きくなり、また、燃料ガスや発電により生じた水蒸気の拡散の妨げとなり、発電特性に影響を及ぼす可能性がある。また、上記酸化ニッケル粉末材料の製造上の制約もある。
被覆層(b)がセリウム水酸化物を含む場合は、電極を形成するために該複合型酸化ニッケル粉末材料を焼成するとき、セリウム水酸化物はセリウム酸化物に変換される。すなわち、一旦焼成された後には、セリウムを主成分として含む酸化物層により被覆された酸化ニッケル微粒子の焼成物が得られる。
したがって、本発明の複合型酸化ニッケル粉末をあらかじめ加熱して、該被覆層(b)中の水酸化物を酸化物に変換したものを、電極材料として焼成に用いることができる。しかも、水酸化物が酸化物に転換されるときには、水蒸気が放出されるため焼成中の水蒸気による割れなどの影響が懸念される場合がある。このためには、あらかじめ加熱して前記被覆層(b)中の水酸化物を酸化物としておくことが有利である。
本発明においては、被覆層(b)中のセリウムの含有量は、芯粒子(a)として用いられた酸化ニッケル微粒子の単位表面積(単位:m2)あたりの重量(単位:g)として規定され、0.0005g/m2を超え、0.05g/m2未満であり、好ましくは0.005〜0.025g/m2であることが望ましい。なお、酸化ニッケル微粒子の表面積は、BET法で行った比表面積の測定により求めたものである。
被覆層(b)中のセリウムの含有量が、0.0005g/m2以下では、被覆量が少なく、十分に酸化ニッケル微粒子を被覆することができず、燃料極に用いられた際に酸化雰囲気に曝された場合の酸化膨張の抑制効果が得られない。一方、被覆層(b)中のセリウムの含有量が、0.05g/m2以上では、被覆量が過大であり、燃料極に用いられた際に燃料極の電気抵抗値が増大し発電効率が低下する。
また、均一に表面を被覆したときの被覆層(b)の層厚は、0.1nmを超え、10nm未満であり、その中でも1〜5nmが好ましい。
本発明の複合型酸化ニッケル粉末材料の製造方法は、特に限定されるものではないが、好ましくは、次の2つの製法を例示することができる。
(1)酸化ニッケル微粒子を含む水性懸濁液に、セリウム塩を含む水溶液を混合させると同時に、アルカリ性水溶液を添加して、セリウム水酸化物を主成分として含む被覆層を有する酸化ニッケル微粒子を形成する工程(A)、及び工程(A)で形成された酸化ニッケル微粒子を固液分離して、乾燥処理に付す工程(B)を含む製造方法。
(2)上記工程(A)、工程(B)に続いて、前記工程(B)で得られた乾燥処理後の酸化ニッケル微粒子を加熱処理に付し、セリウム水酸化物を熱分解する工程(C)を含む製造方法。
第一の方法では、セリウム水酸化物を主成分として含む被覆層(b)を有する複合型酸化ニッケル粉末材料が、また第二の方法では、セリウム酸化物を主成分として含む被覆層(b)を有する複合型酸化ニッケル粉末材料が得られる。
そして、これらの製造方法により、本発明の複合型酸化ニッケル粉末材料が効率的にかつ低コストで得られる。
上記コート液の供給量は、得られる酸化ニッケル粉末材料の被覆層(b)に含有されるセリウム量が、芯粒子(a)である酸化ニッケル微粒子の表面積あたり0.0005g/m2を超え、0.05g/m2未満、好ましくは0.005〜0.025g/m2となるに十分な量のセリウム塩が供給されることが必要である。
アルカリ水溶液の添加量は、特に限定されないが、被覆層形成時のpHを8〜12に制御することが好ましい。pHが8未満では、水酸化セリウムの収率が低下する場合があり、一方、pHが12を超えると、反応が急激となり単独析出する水酸化セリウム量が増えるため、好ましくない。
また、サマリウムやガドリニウムなどがドープされたセリア(SDCやGDC)からなる被覆層を形成させるときは、セリウム塩を含むコート液中にサマリウムやガドリニウムなどの塩を共存させる。これにより、焼成後の酸化物層をサマリウムやガドリニウムなどがドープされたセリア酸化物層とすることができる。
また、化学反応式(1)に示すように、セリウム水酸化物を形成するための水酸基はアルカリ水溶液の水酸化ナトリウムから主に供給される。この際、水酸化ナトリウム水溶液の添加量は、特に限定されるものではないが、pHを8〜12に安定して保持するのに十分な量とすることが好ましい。
すなわち、粒径が0.1μm未満では、被覆層(b)を形成するための被覆時の濾過性やハンドリング性が悪くなったり、撹拌による慣性力が小さいために連結が顕著になる恐れがある。一方、粒径が5μmを超えると、被覆時に沈降し、均一な被覆が困難になる恐れがある。
なお、特に、水酸化物が酸化物に転換されて放出される水蒸気による焼成中の割れなどが懸念される場合には、工程(C)により、焼成に先立って事前に加熱処理することが望ましい。これにより、被覆層の付着が強固となり、燃料極製造工程での被覆層の剥離を防止する効果がある。
本発明の固体酸化物形燃料電池用の燃料極材料は、上記複合型酸化ニッケル粉末材料に、所定量の固体電解質および所望に応じて他の構成成分を配合し、混練することにより作製される。
その際、混練方法としては、特に限定されるものではなく、例えば、ボールミルなどのように構成成分が均一に混合できるような方法であればよい。
その際、製造工程を簡略化して製造コストを低減するために、通常は、燃料極、電解質、空気極等の各構成材料の少なくとも2つを同時に焼成する方法がとられる。また、円筒タイプの場合には、円筒状の支持体に電極及び電解質を構成する材料の各スラリーを塗布した後に同様に焼成することによって製造される。
レーザー光回折散乱式粒度分析計(Microtrac 9320−X100、Microtrac Inc製)を用いて行った。
(2)酸化ニッケル原料の比表面積の測定:
比表面積測定装置(NOVA 1000e、ユアサアイオニクス社製)を用いて、BET法で行い、比表面積を求めた。これより、酸化ニッケル原料量から比表面積を算出した。
(3)酸化ニッケル粉末材料のセリウムの分析:
ICP発光分光分析法で行った。
燃料極材料の酸化膨張率測定用試料の作製方法としては、酸化ニッケル粉末材料とセリアとを、酸化ニッケル粉末材料と固体電解質の合計に対する固体電解質の配合割合が質量比率で40%となるように秤量して電極材料を得た。これにエチルセルロースを電極材料の全量に対して5質量%添加し、その後、エタノールを所定量添加し、乳鉢とノンバブリングニーダーを用いて均一になるように混合を行った。
乾燥、解砕後に混合粉体約1gを分取して、圧力98MPaで直径5mmの円柱状のペレットに一軸加圧成形した。次いで、この加圧成形ペレットを用いて、大気下、10℃/分の昇温速度で加熱し、1400℃で3時間の条件で焼成を行った。次いで、得られた焼結ペレットの酸化膨張率を、TMA装置(ブルカーエイエックスエス社製、形式TMA−4000S)を用いて測定した。
具体的には、2容量%水素98容量%窒素を0.3リットル/分で導入しながら、ペレットを10℃/分の昇温速度で900℃まで加熱し、ペレットを還元させた。続いて、同じサンプルを、窒素を0.3リットル/分で導入しながら700℃まで昇温して保持したのち、空気を0.3リットル/分で導入しながら、ペレットを酸化し、700℃での垂直方向(円住の高さ方向)における酸化膨張率を測定した。また、評価サンプルの酸化度については、1400℃で焼成後のサンプルの重量、および900℃還元後のサンプルの重量、酸化膨張測定後のサンプルの重量から、下記の計算式(1)を用いて計算した。
(酸化膨張測定後のサンプルの重量−900℃還元後のサンプルの重量)/(1400℃焼成後のサンプルの重量−900℃還元後のサンプルの重量)×100(%)
ビーカーを用いて、水1L中に、メディアン径D50が0.3μm、及び比表面積4.4m2/gの酸化ニッケル(NiO)微粒子5gを投入し、十分に分散するように強攪拌して水性懸濁液を得た。この水性懸濁液を70℃に加温しながら、硫酸第一セリウムを0.07mol/L及び尿素を18g/Lの濃度で含有する水溶液からなるコート液5mLと、0.35mol/L水酸化ナトリウム溶液を同時に添加しpHを10に保持した。コート液添加後1時間以上攪拌しながら保持させた後、0.1μmのセルロースメンブランフィルターを用いて濾過回収後、大気乾燥機で100℃で乾燥し、その後乳鉢で弱解砕し、セリウム水酸化物で被覆された酸化ニッケル粉末材料を得た。なお、添加されたコート液量は、酸化ニッケル微粒子の表面積あたりのセリウム量として0.005g/m2であり、均一に表面を被覆したとして計算した被覆層(b)の層厚として1nmの仕込み量に対応する。
その後、得られた酸化ニッケル粉末材料を用いて、上記測定方法に従って、酸化ニッケル微粒子の表面積あたりの被覆層(b)に含有されるセリウム量、酸化膨張率を求めた。結果を表1に示す。
前記コート液の添加量を15mLとしたこと以外は実施例1と同様の方法で、セリウム水酸化物で被覆された酸化ニッケル粉末材料を得た。なお、添加されたコート液量は、前記セリウム量として0.015g/m2であり、前記被覆層(b)の層厚として3nmの仕込み量に対応する。
その後、得られた酸化ニッケル粉末材料を用いて、上記測定方法に従って、酸化ニッケル微粒子の表面積あたりの被覆層(b)に含有されるセリウム量、酸化膨張率を求めた。結果を表1に示す。
前記コート液の添加量を25mLとしたこと以外は実施例1と同様の方法で、セリウム水酸化物で被覆された酸化ニッケル粉末材料を得た。なお、添加されたコート液量は、前記セリウム量として0.025g/m2であり、前記被覆層(b)の層厚として5nmの仕込み量に対応する。
その後、得られた酸化ニッケル粉末材料を用いて、上記測定方法に従って、酸化ニッケル微粒子の表面積あたりの被覆層(b)に含有されるセリウム量、酸化膨張率を求めた。結果を表1に示す。
前記コート液の添加量を0.5mLとしたこと以外は実施例1と同様の方法で、セリウム水酸化物で被覆された酸化ニッケル粉末材料を得た。なお、添加されたコート液量は、前記セリウム量として0.0005g/m2であり、前記被覆層(b)の層厚として0.1nmの仕込み量に対応する。
その後、得られた酸化ニッケル粉末材料を用いて、上記測定方法に従って、酸化ニッケル微粒子の表面積あたりの被覆層(b)に含有されるセリウム量、酸化膨張率を求めた。結果を表1に示す。
前記コート液の添加量を50mLとしたこと以外は実施例1と同様の方法で、セリウム水酸化物で被覆された酸化ニッケル粉末材料を得た。なお、添加されたコート液量は、前記セリウム量として0.05g/m2であり、前記被覆層(b)の層厚として10nmの仕込み量に対応する。
その後、得られた酸化ニッケル粉末材料を用いて、上記測定方法に従って、酸化ニッケル微粒子の表面積あたりの被覆層(b)に含有されるセリウム量、酸化膨張率を求めた。
前記コート液を添加しなかったこと以外は実施例1と同様の方法で、酸化ニッケル粉末材料を得た。
その後、得られた酸化ニッケル粉末材料を用いて、上記測定方法に従って、酸化ニッケル微粒子の表面積あたりの被覆層(b)に含有されるセリウム量、酸化膨張率を求めた。結果を表1に示す。
Claims (8)
- 固体酸化物形燃料電池を構成する燃料極材料に用いる複合型酸化ニッケル粉末材料であって、
酸化ニッケル微粒子からなる芯粒子(a)と、芯粒子(a)の全面又はその一部分に形成されたセリウム水酸化物又はセリウム酸化物を主成分として含む被覆層(b)とからなり、かつ、被覆層(b)中におけるセリウムの含有量は、芯粒子(a)の表面積あたり0.005〜0.025g/m2であることを特徴とする複合型酸化ニッケル粉末材料。 - 芯粒子(a)の粒径は、メディアン径D50で0.1〜5μmであることを特徴とする請求項1に記載の複合型酸化ニッケル粉末材料。
- 酸化ニッケル微粒子を含む水性懸濁液に、セリウム塩を含む水溶液を混合させると同時に、アルカリ性水溶液を添加して、セリウム水酸化物を主成分として含む被覆層を有する酸化ニッケル微粒子を形成する工程(A)、及び工程(A)で形成された酸化ニッケル微粒子を固液分離して、乾燥処理に付す工程(B)を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の複合型酸化ニッケル粉末材料の製造方法。
- さらに、工程(B)で得られた乾燥処理後の酸化ニッケル微粒子を加熱処理に付し、セリウム水酸化物を熱分解する工程(C)を含むことを特徴とする請求項3に記載の複合型酸化ニッケル粉末材料の製造方法。
- 前記セリウム塩を含む水溶液は、複合型酸化ニッケル粉末材料の被覆層(b)に含有されるセリウム量が、芯粒子(a)に用いる酸化ニッケル微粒子の表面積あたり0.005〜0.025g/m2となるに十分な量のセリウム塩を含むことを特徴とする請求項3又は4に記載の複合型酸化ニッケル粉末材料の製造方法。
- 前記セリウム塩は、硫酸セリウム又は硝酸セリウムであることを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の複合型酸化ニッケル粉末材料の製造方法。
- 請求項1又は2に記載の複合型酸化ニッケル粉末材料に全量基準で30〜50質量%の固体電解質を配合してなる固体酸化物形燃料電池用燃料極材料。
- TMA測定したとき、500℃〜700℃の温度下、還元雰囲気で保持した後、空気を吹き込んで再酸化する条件で得られた長手方向の膨張率が0.5%以下であることを特徴とする請求項7に記載の固体酸化物形燃料電池用燃料極材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009099712A JP5359499B2 (ja) | 2009-04-16 | 2009-04-16 | 固体酸化物形燃料電池用の複合型酸化ニッケル粉末材料とその製造方法、及びそれを用いた燃料極材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009099712A JP5359499B2 (ja) | 2009-04-16 | 2009-04-16 | 固体酸化物形燃料電池用の複合型酸化ニッケル粉末材料とその製造方法、及びそれを用いた燃料極材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010251141A JP2010251141A (ja) | 2010-11-04 |
JP5359499B2 true JP5359499B2 (ja) | 2013-12-04 |
Family
ID=43313251
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009099712A Active JP5359499B2 (ja) | 2009-04-16 | 2009-04-16 | 固体酸化物形燃料電池用の複合型酸化ニッケル粉末材料とその製造方法、及びそれを用いた燃料極材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5359499B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5626837B2 (ja) * | 2010-02-03 | 2014-11-19 | 三菱マテリアル株式会社 | ニッケル系合金粉末の製造方法 |
JP2013030359A (ja) * | 2011-07-28 | 2013-02-07 | Kyocera Corp | 燃料電池装置 |
WO2018056766A1 (ko) | 2016-09-23 | 2018-03-29 | 한국전력공사 | 산소전달입자 제조용 원료 조성물, 이를 이용하여 제조된 산소전달입자 및 산소전달입자 제조방법 |
KR101919300B1 (ko) * | 2017-05-19 | 2018-11-16 | 한국전력공사 | 산소전달입자 제조용 원료 조성물, 이를 이용하여 제조된 산소전달입자 및 산소전달입자 제조방법 |
KR102000912B1 (ko) * | 2017-10-17 | 2019-07-17 | 한국전력공사 | 산소전달입자 제조용 원료 조성물, 이를 이용하여 제조된 산소전달입자 및 산소전달입자 제조방법 |
CN111634963A (zh) * | 2020-07-03 | 2020-09-08 | 朱义奎 | 一种用于超级电容器的铁掺杂纳米氧化镍粉体的制备方法 |
CN116169345B (zh) * | 2022-12-02 | 2024-03-22 | 重庆太蓝新能源有限公司 | 一种固态电解质材料及其制备方法和电池 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004164864A (ja) * | 2002-11-08 | 2004-06-10 | Toyota Motor Corp | 固体電解質型燃料電池用燃料極 |
JP2006228587A (ja) * | 2005-02-18 | 2006-08-31 | Mitsubishi Materials Corp | 固体電解質型燃料電池用発電セルの燃料極 |
DK2448049T3 (en) * | 2005-08-18 | 2017-05-01 | Sumitomo Metal Mining Co | Nickel oxide powder material for solid oxide fuel cell, manufacturing process thereof, raw material composition for use with the same and anode material using nickel powder material |
-
2009
- 2009-04-16 JP JP2009099712A patent/JP5359499B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010251141A (ja) | 2010-11-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5218419B2 (ja) | 固体酸化物形燃料電池用の酸化ニッケル粉末材料とその製造方法、並びにそれを用いた燃料極材料、燃料極、及び固体酸化物形燃料電池 | |
JP5359499B2 (ja) | 固体酸化物形燃料電池用の複合型酸化ニッケル粉末材料とその製造方法、及びそれを用いた燃料極材料 | |
JP5642197B2 (ja) | 複合セラミック材料及びその製造方法 | |
JP5163122B2 (ja) | 固体電解質型燃料電池用の酸化ニッケル粉末材料、その製造方法、それに用いられる原料組成物及びそれを用いた燃料極材料 | |
JP2006028009A (ja) | NiO−セラミック複合粉体、これから製造された固体酸化物燃料電池の燃料極、及びこれの製造方法 | |
JP2018190730A (ja) | プロトン伝導性酸化物燃料電池の製造方法 | |
Prasad et al. | A significant enhancement in sintering activity of nanocrystalline Ce0. 9Gd0. 1O1. 95 powder synthesized by a glycine-nitrate-process | |
EP2538474A2 (en) | Material for solid oxide fuel cell, cathode including the material, and solid oxide fuel cell including the material | |
JP5509142B2 (ja) | 複合材料およびその利用 | |
KR101308020B1 (ko) | 코어-셀 구조의 복합 분말 및 그 제조 방법 | |
JP5293382B2 (ja) | 固体酸化物形燃料電池用燃料極およびその製造方法 | |
KR101756695B1 (ko) | 계면활성제와 초음파 분산을 이용한 고체산화물 연료전지 연료극용 니켈-이트리아 안정화 지르코니아 코어-셀 복합체 제조방법 | |
WO2014027442A1 (ja) | 固体酸化物型燃料電池の支持体を兼ねる燃料極および燃料極支持型の固体酸化物型燃料電池 | |
KR100898219B1 (ko) | 다공성 나노 복합분말, 이의 제조방법, 및 이를 이용한고체산화물 연료극 및 연료전지 | |
JP2008077998A (ja) | 固体酸化物形燃料電池 | |
Solodkyi et al. | Effect of grain size on the electrical properties of samaria-doped ceria solid electrolyte | |
KR101390733B1 (ko) | 고체산화물 연료전지 연료극용 금속이온 고용된 니켈/이트리아 안정화 지르코니아 코어-셀 복합체의 제조방법 | |
JP7477729B2 (ja) | 複合酸化物粉末およびその製造方法 | |
JP6318877B2 (ja) | 複合セラミックス材料およびその製造方法、固体酸化物形燃料電池用スラリー、固体酸化物形燃料電池用燃料極並びに固体酸化物形燃料電池 | |
JPH09302438A (ja) | Ni/YSZサーメット及びその製造方法 | |
JP6779744B2 (ja) | 固体酸化物形燃料電池および該燃料電池の反応抑止層形成用材料 | |
JP6779745B2 (ja) | 固体酸化物形燃料電池および該燃料電池のカソード形成用材料 | |
JP2007200663A (ja) | セリア系固体電解質型燃料電池の製造方法 | |
US9543592B2 (en) | Method of manufacturing anode core-shell complex for solid oxide fuel cell using hydrazine reducing agent and surfactant | |
JP5626837B2 (ja) | ニッケル系合金粉末の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110808 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130418 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130507 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130704 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130806 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130819 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5359499 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |