JP5358926B2 - 炭化珪素トレンチmos型半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、炭化珪素単結晶(以下、SiCと略記する)を半導体結晶材料として用いたトレンチMOS型半導体装置に関する。
高耐圧、大電流を制御するパワー半導体装置の材料としては、従来、シリコン単結晶(以下、シリコンと略記する)が用いられている。パワー半導体装置にはいくつかの種類があり、用途に合わせてそれらが使い分けられているのが現状である。たとえば、バイポーラトランジスタやIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)は、電流密度が多く取れるものの、高速でのスイッチングには限界がある。たとえば、バイポーラトランジスタでは、たかだか数kHz程度の周波数が、IGBTでは20kHz程度の周波数が、それぞれその使用限界である。一方パワーMOSFETは、伝導度変調が無くてオン抵抗が大きくなり易いので、大電流には向かないが、数MHzまでの高速で使用できる。しかしながら、市場では大電流と高速性とを兼ね備えたパワーデバイスへの要求が強いため、IGBTやパワーMOSFETなどでは、その電気特性の改良に力が注がれ、現在ではほぼシリコンの材料限界に近いところまで特性改良が進んできた。
一方、パワー半導体装置の電気特性の改良については、半導体結晶材料の見直しという観点からの検討もされるようになった。ShenaiらがIEEE Transaction on Electron Devices(Vol.36,No.9p.1811−1823,September 1989)に報告しているように、SiCがシリコンよりも、次世代パワー半導体装置に関して、低オン電圧、高速・高温特性を得るための優れた半導体材料であるとして、最近、特に注目を集めている。さらには、SiCは化学的に非常に安定な材料であり、バンドギャップが3eVとシリコンより広く、高温でも半導体として極めて安定的に使用できる材料という極めて優れた特長を有している。またさらに、最大電界強度もシリコンより1桁以上大きい材料である点も注目される。たとえば、SiCのアバランシェ降伏時の臨界電界強度は、2.5MV/cmから3MV/cm程度ある。このように、SiCはシリコンの物性的限界を超える可能性大であることからパワー半導体材料の用途として、今後の伸長が大きく期待される。
また、前述のパワー半導体装置の一つであるパワーMOSFETは、高速で容易に駆動できる素子であって、大きく分けて2種類のMOSゲート構造を持っている。プレーナーゲート型とトレンチゲート型である。トレンチゲート型では、図9(c)の断面図に示すように、n-ベース層2の上に形成されるpベース領域3の表面層に選択的に形成されるn+ソース領域4の表面から、pベース領域3を貫通して、n-ベース層2に達する深さのトレンチ8が掘られる。そのトレンチ8には、その内表面に形成されるゲート絶縁膜6−3を介してゲート電極7が充填されている(図10(e))。このトレンチゲート型MOSFETは、優れた低オン抵抗特性を有するので、特に期待されているMOS型パワー半導体装置のひとつである。
図9〜図10は、そのような従来のトレンチゲート型MOSFETを製造する際の主要なウエハ工程を示す断面図である。n+ドレイン基板(n+sub)1上にエピタキシャル成長またはその後の不純物拡散によって、順次、n-ベース層2、pベース領域3を形成する(図9(a))。pベース領域3の表面層にイオン注入によってn+ソース領域4とp+コンタクト領域5を形成する(図9(b))。n+ソース領域4の表面からシリコン酸化膜をマスクとして、n+ソース領域4とpベース領域3とを貫通してn-ベース領域2に達するトレンチ8を形成する(図9(c))。次いで、シリコン酸化膜マスクを除去し(図10(d))、順次、ゲート絶縁膜6−3とゲート材料となる導電性ポリシリコン層を成膜し、導電性ポリシリコン層をトレンチ8内に残すように選択的にエッチングする。トレンチ8内の導電性ポリシリコン層はゲート電極7となる。この後、層間絶縁膜6−4を所定のパターンに形成してゲート電極7上を被覆した後、ソース電極9を構成するニッケル(Ni)膜9−1をn+ソース領域4表面およびp+コンタクト領域5表面とに共通に接触するように形成し、さらにその上にAl膜9−2を積層する。n+ドレイン基板(n+sub)1の裏面側にニッケル(Ni)膜などのドレイン電極10を形成する。(図10(e))。
このようなトレンチゲート型MOSFETに、さらに保護ダイオードを接続させた半導体装置として、ポリシリコン層からなり環状に形成された複数のpn接合を有する保護ダイオードが一端部でソース電極に電気的に接続され、他端部でゲート金属配線を介してゲート電極に電気的に接続されるMOSFETであって、かつ前記保護ダイオードがMOSFET本体のシリコン基板表面に形成される凹部内に絶縁膜を介して配置される構造の半導体装置が公知となっている(特許文献1)。
特開2006−100494号公報(請求項1)
しかしながら、前述のトレンチゲート型MOSFETでは、ソース−ドレイン間に高電圧が印加されると、トレンチゲート構造のドレイン電極側に面した底部のゲート酸化膜に過大な電界が集中する。シリコン半導体を用いたトレンチゲート型MOSFETの場合は、トレンチゲート底部のゲート酸化膜が絶縁破壊電界に達する前にシリコン内のpn接合が先にアバランシェ降伏を生ずるため、前記ゲート酸化膜の底部が破壊することはないのであるが、SiCの場合は前述したようにアバランシェ破壊の臨界電界が高いために、pn接合がアバランシェ降伏に入る前にトレンチ底部の酸化膜が絶縁破壊し、MOSFETが壊れるという問題がある。
この問題を解決する方法として、トレンチゲートの底部にp領域を形成して酸化膜を保護する方法が提案されている(I.A.Khan et al, IEEE ISPSD 2002, pp.157, 2002)。しかし、トレンチ底部にp領域を設けることは、MOSFET導通時にその電流に寄与すべき蓄積層の消滅を意味し、その結果、オン抵抗が非常に高くなるというデメリットも有する。さらには、トレンチ底部に精度よくp領域を形成することはプロセス上非常に困難である。たとえば、1μm未満のp領域の位置ずれでも、トレンチゲート部の反転層が消滅することもあり、その結果オン抵抗が非常に高くなるという惧れもある。
本発明は、以上述べた点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、トレンチ底部での酸化膜の絶縁破壊による耐圧低下を防ぐと共に、低オン抵抗を維持し、かつ長期信頼性に優れた炭化珪素トレンチMOS型半導体装置を提供することにある。
特許請求の範囲の請求項1記載の発明によれば、不純物濃度の炭化珪素半導体基板の一方の主面に、該基板よりも低不純物濃度の一導電型ベース層と、他導電型ベース層との積層をこの順に備え、前記他導電型ベース層の表面に選択的に形成される一導電型のソース領域と、該ソース領域と前記他導電型ベース層の表面に共通に接触する第一主電極と、前記基板の他方の主面に接触する第二主電極と、前記ソース領域の表面から前記第一導電型ベース層に達する深さのトレンチと、該トレンチ内面にゲート絶縁膜を介して制御電極と、からなる活性領域と、該活性領域を囲む環状の周辺耐圧領域とを有する炭化珪素トレンチMOS型半導体装置において、前記環状の周辺耐圧領域は、前記活性領域からチップの端部にかけて前記第一導電型ベース層に達する深さの凹部であり、前記周辺耐圧領域の凹部表面に絶縁膜を介して、前記第二主電極にカソードが接続され、前記表面に垂直の環状pn接合が複数形成されるダイオードを前記周辺耐圧領域の全面に備え、該ダイオードの耐圧が前記MOS型半導体装置の耐圧よりも低い炭化珪素トレンチMOS型半導体装置とする。
特許請求の範囲の請求項2記載の発明によれば、前記高不純物濃度の炭化珪素半導体基板が一導電型である特許請求の範囲の請求項1記載の炭化珪素トレンチMOS型半導体装置とする。
特許請求の範囲の請求項3記載の発明によれば、前記高不純物濃度の炭化珪素半導体基板が他導電型である特許請求の範囲の請求項1記載の炭化珪素トレンチMOS型半導体装置とする。
特許請求の範囲の請求項4記載の発明によれば、前記第一主電極に前記アノードが接続される特許請求の範囲の請求項2または3に記載の炭化珪素トレンチMOS型半導体装置とする。
特許請求の範囲の請求項5記載の発明によれば、前記ゲート電極に前記アノードが接続される特許請求の範囲の請求項2または3に記載の炭化珪素トレンチMOS型半導体装置とする。
本発明によれば、トレンチ底部での酸化膜の絶縁破壊による耐圧低下を防ぐと共に、低オン抵抗を維持し、かつ長期信頼性に優れた炭化珪素トレンチMOS型半導体装置を提供することができる。
以下、本発明にかかる炭化珪素トレンチMOS型半導体装置およびその製造方法について、図面を参照して詳細に説明する。本発明はその要旨を超えない限り、以下に説明する実施例の記載に限定されるものではない。
図1〜図6は実施例1のSiC−トレンチMOSFETの製造工程を説明するための要部断面図である。図7は実施例3、4のSiC−トレンチIGBTの活性領域の要部断面図である。図8は実施例1のSiC−トレンチMOSFETと従来ベベル構造の周辺耐圧領域を有するSiC−トレンチMOSFETのTHB試験結果図である。図12は実施例1のSiC−トレンチMOSFETの平面図である。
以下、本発明の炭化珪素トレンチMOS型半導体装置にかかる実施例1について、図1〜図6、図12を参照して説明する。なお、本実施例1ではトレンチMOSパワー半導体装置として、耐圧1200VのトレンチMOSFETを示す。図1〜図6中の(a)、(b)は、いずれもMOSFETの主電流の流れる活性領域(a)と周辺耐圧領域(b)の要部断面図をそれぞれ示す。図12にはソース電極とゲートパッド部からなる活性領域と、この活性領域を取り囲む環状の周辺耐圧領域とこの周辺耐圧領域上に形成される保護ダイオード100と周辺耐圧領域の外側に形成されるドレイン電極10−1の概略的な平面配置を示す。
まず、十分に高濃度のn型SiC半導体基板1を用意する。ここでは、不純物として窒素を2×1018cm-3程度含むSiC半導体基板を用いる。この基板1上に、窒素を1.0×1016cm-3程度の濃度で含むn-型SiC層(n-ベース層)2を厚さ10μm程度、さらに、アルミ二ウムを2.1×1017cm-3程度の濃度で含むp型SiC層(pベース層)3を2.5μmエピタキシャル成長させる。この製造工程までは、図1の(a)と(b)は同じである(図1)。
MOSFETの活性領域となるpベース層3の表面層に、p+コンタクト領域5とn+ソース領域4をイオン注入法と熱処理で形成する(図2(a))。MOSFETの前記活性領域を取り囲む環状の周辺耐圧領域となるpベース層3の表面層にはp+コンタクト領域5を形成する(図2(b))。p+コンタクト領域5を形成するための不純物としてはアルミ二ウムを、またn+ソース領域4の不純物としてはリンを用いた。熱処理温度と時間は1700℃と1分である。
次に、p+コンタクト領域5とn+ソース領域4とを形成したpベース層3の表面層に厚さ1.6μmのシリコン酸化膜(以下酸化膜と略す)6−1を成長させ、フォトリソグラフィにより、周辺耐圧領域上のシリコン酸化膜6−1を選択的に除去して、残ったシリコン酸化膜6−1をマスクとしてエッチングにて周辺耐圧領域のp+コンタクト領域5とpベース層3とその下層のn-ベース層2の表面層部分をエッチングにより除去し、n-ベース層2を露出させるような凹部を形成する(図3(b))。
シリコン酸化膜6−2を付け直すか、付け増しして、活性領域上のシリコン酸化膜6−2部分に、5μmおきに1.2μm幅のストライプ状酸化膜マスクパターンを形成した後、n+ソース領域4の表面からのRIE(Reactive Ion Etching)などによる異方性の強いトレンチエッチングによりpベース層3を貫通しn-ベース層2に達するトレンチ8を形成する(図4(a))。なお、このときのトレンチ深さは3μmとした。シリコン酸化膜マスク6−2を除去する(図5)。
活性領域では、トレンチ8内部に厚さ100nmのゲート酸化膜6−3の成長後に、n型に高濃度ドープされたポリシリコン層からなるゲート電極7をトレンチ8に埋め込む。ゲート電極7上に層間絶縁膜6−4を形成する。層間絶縁膜6−4にp+コンタクト領域5とn+ソース領域4とに共通にソース電極9を表面接触させるための窓明けを形成した後、ソース電極9を被覆する。n型SiC半導体基板1の裏面側にドレイン電極10を形成する。ソース電極9としては、p+コンタクト領域5とn+ソース領域4とに接触するニッケル(Ni)膜9−1を介してその上にアルミニウム(Al)膜9−2が形成される(図6(a))。
また環状の周辺耐圧領域に形成される環状の凹部では、前記トレンチ8の内部に形成されるゲート酸化膜6−3と同時に形成される酸化膜6−3が形成され、さらに、その上に前記ゲート電極7と同時に形成されるn型に高濃度ドープされたポリシリコン層が積層され、環状の凹部に充填される。このn型に高濃度ドープされたポリシリコン層にボロンのイオン注入により複数の選択的に狭い環状のp層を形成してn層とp層とが交互に繰返し配置され、基板1の表面に垂直に環状のpn接合が複数形成される構成を有する多段ダイオード100とする。次に、前記ポリシリコン層の上に、前記層間絶縁膜6−4の形成と同時に絶縁膜6−4が被覆される。さらにこの層間絶縁膜6−4の形成時の加熱温度処理により、前記n型ポリシリコン層に形成されたボロンイオン注入層が活性化されp層となる。そして、前述のn層とp層とが交互に環状に繰返すように配置された多段ダイオードの一方の最終端のアノード側のp層をソース電極9に、また他方の最終端のカソード側のn層を、n-ベース層2の表面に接触するドレイン電極10−1に電気的に接続させる。このポリシリコン層からなる多段ダイオードを図6(b)では符号100として示す。こうして、保護ダイオードを備えた炭化珪素トレンチMOSFETが完成する。
本実施例1のトレンチMOSFETでは、n+ソース領域4およびn+半導体基板1との良好なコンタクト特性を確保するため、活性領域の表面側で接触するソース電極9および裏面に接触するドレイン電極10のコンタクトメタルとしてはNi(ニッケル)膜を電極として用いた。さらに前記ポリシリコンダイオードのカソード側に接触する、周辺耐圧領域の端部に設けられるドレイン電極10−1についても、コンタクトメタルはNi(ニッケル)膜が好ましく、その上にAl(アルミニウム)膜が積層される。アノード側のコンタクトメタルはソース電極と同じNi(ニッケル)膜となる。ソース電極のNi膜の上にはさらにAl膜が積層される。
実施例1の保護ダイオードを備えた炭化珪素トレンチMOSFETではチップサイズを3mm角とし、活性領域の面積を7.85mm2とした。この炭化珪素トレンチMOSFETチップのオン抵抗と耐圧を測定したところ、測定素子数は50個におけるオン抵抗(RonA)は平均値2.50mΩcm2、最大値2.77mΩcm2、最小値2.40mΩcm2であり、また素子耐圧は平均1250Vと最大値1270V、最小値1241Vであった。これらの測定結果は優れた低オン抵抗特性と1200VのMOSFETとして十分良好な耐圧特性を示している。
またアバランシェ突入後に流れるアバランシェ電流も、すべてのトレンチMOSFETで測定器の限界20mA以上流れることを確認した。これは、ドレイン電極10に高電圧が印加されると、ソース・ドレイン間に内蔵する前記ポリシリコン層からなる多段ダイオード100が、メインのMOSFETが活性領域内でアバランシェ降伏を起こす前に、先にアバランシェ降伏を起こし、それによって生じたアバランシェ電流を流すため、ドレイン電極10に印加された高電圧のエネルギーをポリシリコン多段ダイオード100で電流を流すことにより吸収できるため、メインのMOSFETの活性領域にダメージを与えることが避けられることを意味している。
なお、前記実施例1で説明した保護ダイオードを備えた炭化珪素トレンチMOSFETと比較するための従来の保護ダイオードを備えない炭化珪素トレンチMOSFET(従来ベベル構造)を、共通する製造プロセスについては同時に試作し、それぞれの電気特性を比較した。ただし、この従来の炭化珪素トレンチMOSFETの耐圧構造については、MOSFETのpn主接合(pベース層3とn-ベース層2間の接合)の終端部に対する耐圧構造を、耐圧構造領域に基板表面からpベース層3を貫通してn-ベース層2に達するトレンチを形成して、このトレンチの側面に接合終端部をメサ形のように露出させて露出表面を絶縁膜などで被覆しただけの構造(前者の従来耐圧構造)と、さらに、電圧印加時に電界集中が起きて耐圧が低下し易い活性領域中のトレンチゲートの底部にp領域を設けて、底部での電界集中を緩和する構造を追加した構造(後者の従来耐圧構造)との2種類のMOSFETを作成した。前者の従来耐圧構造を図11の断面図に示す。
なお、本実施例1の発明にかかる炭化珪素トレンチMOSFETの場合は、環状に形成された凹部に形成される周辺耐圧領域の表面に形成される酸化膜6−3上に前記ポリシリコンダイオード100を堆積形成し、なおかつそのダイオードの両端がソース・ドレイン電極に電気的に接続されているため、本体のMOSFETの耐圧構造領域上に設けられるフィールドプレートとしても動作する。そのため、トレンチ底部にp領域を形成する必要がそもそも無い。
前者の従来耐圧構造にかかる保護ダイオードなしのトレンチMOSFETのオン抵抗は平均値2.51mΩcm2、最大値2.79mΩcm2、最小値2.40mΩcm2であり、本実施例1の保護ダイオード有りのトレンチMOSFETのオン抵抗とほとんど同一の特性を示したが、素子耐圧はそのほとんどが800V付近であり、平均値が820Vと1200V未満の特性であり、本実施例1のMOSFETより低い。さらにアバランシェに突入後、前者の従来耐圧構造にかかる保護ダイオードなしのトレンチMOSFETにおいて、いずれも極めて小さい電流(600nA程度)にて素子が破壊し、その破壊点は活性領域のトレンチゲート底部であることを確認した。つまり、トレンチゲート底部に電界が集中してゲート酸化膜の絶縁破壊が発生したため、MOSFETが破壊したことになる。
後者の従来耐圧構造にかかる保護ダイオードなしのトレンチMOSFETは、活性領域のトレンチゲートの底部に電界緩和のためのp領域を形成したMOSFETである。作成方法は本実施例1のMOSFETと類似しているが、活性領域内のトレンチゲート内部に熱酸化膜を形成後パターニングしトレンチ底部にアルミニウムを2.0×1019cm-3程度の濃度になるようにイオン注入し、1700℃で1分間活性化することで、トレンチ底部にp領域を形成する。これはソース・ドレイン間に高電圧が印加された際、トレンチ底部に電界集中しその結果、トレンチゲート底部の酸化膜破壊を防ぐためである。その後、上記熱酸化膜を除去する。この後者の保護ダイオードなしのトレンチMOSFETの素子耐圧は平均値1252V、最大値1272V、最小値1241Vと1200VのMOSFETとして十分良好な特性を示している。1200VのMOSFETとして十分な値を示すだけでなく、アバランシェ突入後の電流も測定器の限界20mA以上流れることを確認した。しかしながら、オン抵抗は平均値6.25mΩcm2と本実施例1のトレンチMOSFETに比べて高く、またMOSFETによっては20mΩcm2以上の高いオン抵抗を示すものもあるようにバラツキも大きい。
本実施例1にかかる保護ダイオード有りのトレンチMOSFETでは、85℃、85%RH雰囲気中にて印加試験(THB試験)を行ったところ、図8に示すように、3000時間経過後も、耐圧変動はほとんど観測されず、高信頼性が確認できる。これに対して、従来耐圧構造(後者)にかかる保護ダイオードなしのトレンチMOSFET(従来ベベル構造)についてのTHB試験に結果は、図8に示すように、200時間で耐圧がほとんど0V近くまで劣化する。前述のように本実施例1にかかる保護ダイオード有りのトレンチMOSFETの耐圧が高信頼性を示すのは、周辺耐圧領域上に絶縁膜を介してポリシリコンダイオードが形成されているため、ポリシリコンダイオードが周辺耐圧領域において、抵抗性フィールドプレート効果を奏することにより得られる結果であると考えられる。
トレンチMOSFETの作成方法は前記実施例1とほとんど同じである。異なる点は内蔵ポリシリコンダイオードを電気的に接続させるMOSFETの電極を、実施例1ではソース電極とドレイン電極間であったが、この実施例2ではゲート電極とドレイン電極間と変えたことである。
実施例1と同様に、周辺耐圧領域において、ゲート用トレンチ形成時に同時にポリシリコンダイオードの配置用の環状トレンチを形成し、該環状トレンチ側壁部ならびに底部表面に前記ゲート酸化膜と同時作成の酸化膜を形成する。その後、前記n型にドープされたゲートポリシリコン層を環状トレンチ内にも環状ポリシリコン層として充填する。そして該ポリシリコン層の一部にマスキングをしてボロンをイオン注入することで、複数の狭い環状p層を形成する。イオン注入した前記p層は環状ポリシリコン層上に積層される絶縁層の形成時の熱処理で活性化される。そして複数の狭い環状p層のうち、一方の最終端のアノード側p層をゲート電極に、また他方の最終端のカソード側n層をドレイン電極にそれぞれ電気的に接続させる。こうして、サージ電圧に対する保護用ダイオードを備えるトレンチMOSFETが完成する。
実施例2の保護ダイオードを備えた炭化珪素トレンチMOSFETではチップサイズを3mm角とし、活性領域の面積を7.85mm2とした。この炭化珪素トレンチMOSFETチップのオン抵抗と耐圧を測定したところ、測定素子数は50個におけるオン抵抗(RonA)は平均値2.50mΩcm2、最大値2.79mΩcm2、最小値2.39mΩcm2であり、また素子耐圧は平均1252Vと最大値1270V、最小値1243Vであった。これらの測定結果は優れた低オン抵抗特性と1200VのMOSFETとして十分良好な耐圧特性を示している。
またアバランシェ突入後に流れるアバランシェ電流も、すべての素子で測定器の限界20mA以上流れることを確認した。これは、ドレイン電極に高電圧が印加されると、ゲート・ドレイン間に内蔵するポリシリコンダイオードがMOSFET活性領域でのアバランシェ電圧に達する前に先にアバランシェ降伏を起こし、それによって生じたアバランシェ電流がゲート電極を流れる。その際、ゲート・ソース間の抵抗によってゲート電圧が上昇しその結果、一時的にMOSFETがオンする。そうすることで、ドレイン電極に印加された高電圧のエネルギーをメインのMOSFETがオンすることでメインのMOSFETに電流を流すことにより吸収できるため、MOSFETの活性領域にダメージを与えることが抑制される。
また実施例2の炭化珪素トレンチMOSFETでも、図8に示すように、85℃、85%RH雰囲気中にて印加試験(THB試験)を行ったところ、3000時間経過後も、耐圧変動はほとんど観測されず、高信頼性が確認できた。
実施例3にかかる炭化珪素トレンチMOS型半導体装置の作成方法は、基本的に前記実施例1とほとんど同じである。異なるのは、図7の断面図に示すように、高濃度n型SiC基板1をp型基板1−1に代え、かつn-型SiC層2の不純物濃度と厚さをそれぞれ1.0×1014cm-3程度と40μmとし、かつ1.0×1017cm-3程度のn型SiC層2−1を前記p型基板1−1と前記n-型SiC層2の間に設けている点である。これにより、作成した素子はパンチスルー形トレンチIGBTとなる。その活性領域ならびに周辺耐圧領域、さらには内蔵ポリシリコン層の作成方法は前記実施例1と同じである。チップサイズは3mm角であり、活性領域の面積は7.85mm2である。測定素子数は50個とした。電流密度100A/cm2流れた時のソース・ドレイン間電圧(オン電圧)は平均値3.5V、最大値3.8V、最小値3.3V、また素子耐圧は平均4850Vと最大値4920V、最小値4740Vと4500VのIGBTとして十分良好な耐圧特性を示している。
なお比較用のIGBTとして、n+型基板をp+型基板に代えたことと、前記実施例1と同様に内蔵ポリシリコンダイオードを備えないことと、トレンチ底部に電界緩和用のp領域を有しない他は、前述の実施例1のトレンチMOSFETとほぼ同じ構造の比較用トレンチIGBT(その1)と、さらに前記比較用トレンチIGBTに、トレンチ底部の電界緩和用のp領域を有する比較用IGBT(その2)とを作成した。その結果、内蔵ポリシリコンダイオードが無く活性領域内のトレンチ底部にp領域を形成していない比較用IGBT(その1)は、素子耐圧が1000V程度しかないものがほとんどであった。またトレンチ底部にp領域を形成した比較用IGBT(その2)に関しては、オン電圧が高めにばらつく素子が多く、最大でオン電圧が9.2V、平均でも6.4Vとなった。
さらに、前記実施例2と同様にポリシリコンダイオードをゲート・ドレイン間に変えて接続した実施例3にかかるIGBTも作成して特性を調べたところ、オン電圧は平均値3.4V、最大値3.8V、最小値3.3V、また素子耐圧は平均4850Vと最大値4935V、最小値4740Vと4500VのIGBTとして十分良好な特性を示している。また本実施例3にかかるトレンチIGBTでも、85℃、85%RH雰囲気中にて印加試験(THB試験)を行ったところ、3000時間経過後も、耐圧変動はほとんど観測されず、高信頼性が確認できた。
以上、説明したように、本発明の実施例1、2、3にかかる、それぞれ保護ダイオードを有するSiCトレンチMOSFETおよびSiCトレンチIGBTは、たとえば、サージ電圧がソース・ドレイン間に印加されるとアバランシェ降伏現象が、前記内蔵されたpn接合ダイオードで発生する。このpn接合ダイオードは十分大きなアバランシェ破壊耐量を示すので、素子を破壊することなくサージ電圧のエネルギーを消費できるのである。
また前記内蔵されたpn接合ダイオードのアノード側をゲート電極に、カソード側をドレイン電極に接続することもできる。こうすることで、アバランシェをゲート・ドレイン間で生じさせることで、アバランシェ電流がゲート電極に流れゲート電圧が上昇し、一時的にMOSFETのゲートをオンさせる。これによりMOSFETが導通状態になり、アバランシェエネルギーを素子破壊させること無く消費させることができる。
また、前記pn接合ダイオードを周辺耐圧領域上に配置することで、ちょうど抵抗性フィールドプレートと同じ効果を示せる。そのため、外乱イオンに対してのシールド効果が得られ耐圧変動が極めて小さくなる。以上のことにより、オン抵抗が極めて低くかつアバランシェ破壊耐量の十分大きな、かつ長期信頼性に優れた炭化珪素トレンチMOS型半導体装置が可能となる。
本発明の実施例1にかかSiC−トレンチMOSFETの製造工程を説明するための要部断面図(その1)である。 本発明の実施例1にかかSiC−トレンチMOSFETの製造工程を説明するための要部断面図(その2)である。 本発明の実施例1にかかSiC−トレンチMOSFETの製造工程を説明するための要部断面図(その3)である。 本発明の実施例1にかかSiC−トレンチMOSFETの製造工程を説明するための要部断面図(その4)である。 本発明の実施例1にかかSiC−トレンチMOSFETの製造工程を説明するための要部断面図(その5)である。 本発明の実施例1にかかSiC−トレンチMOSFETの製造工程を説明するための要部断面図(その6)である。 本発明の実施例3、4にかかるSiC−トレンチIGBTの活性領域の断面図である。 本発明の実施例1にかかるSiC−トレンチMOSFETと従来ベベル構造の周辺耐圧領域を有するSiC−トレンチMOSFETのTHB試験結果図である。 従来のトレンチゲート型MOSFETの製造工程を示す主要なウエハ工程ごとの断面図(その1)である。 従来のトレンチゲート型MOSFETの製造工程を示す主要なウエハ工程ごとの断面図(その2)である。 従来耐圧構造を示す要部断面図である。 本発明の実施例1にかかるSiC−トレンチMOSFETの平面図である。
符号の説明
1 n+ドレイン基板(n+sub)
2 n-ベース層
3 p-ベース層
4 n+ソース領域
5 p+コンタクト領域
6−1 シリコン酸化膜マスク
6−2 シリコン酸化膜マスク
6−3 ゲート酸化膜
6−4 層間絶縁膜
7 ゲート電極
8 トレンチ
9 ソース電極
9−1 Ni膜
9−2 Al膜
10、10−1、10−2 ドレイン電極。

Claims (5)

  1. 不純物濃度の炭化珪素半導体基板の一方の主面に、該基板よりも低不純物濃度の一導電型ベース層と、他導電型ベース層との積層をこの順に備え、前記他導電型ベース層の表面に選択的に形成される一導電型のソース領域と、該ソース領域と前記他導電型ベース層の表面に共通に接触する第一主電極と、前記基板の他方の主面に接触する第二主電極と、前記ソース領域の表面から前記第一導電型ベース層に達する深さのトレンチと、該トレンチ内面にゲート絶縁膜を介して制御電極と、からなる活性領域と、該活性領域を囲む環状の周辺耐圧領域とを有する炭化珪素トレンチMOS型半導体装置において、前記環状の周辺耐圧領域は、前記活性領域からチップの端部にかけて前記第一導電型ベース層に達する深さの凹部であり、前記周辺耐圧領域の凹部表面に絶縁膜を介して、前記第二主電極にカソードが接続され、前記表面に垂直の環状pn接合が複数形成されるダイオードを前記周辺耐圧領域の全面に備え、該ダイオードの耐圧が前記MOS型半導体装置の耐圧よりも低いことを特徴とする炭化珪素トレンチMOS型半導体装置。
  2. 前記高不純物濃度の炭化珪素半導体基板が一導電型であることを特徴とする請求項1記載の炭化珪素トレンチMOS型半導体装置。
  3. 前記高不純物濃度の炭化珪素半導体基板が他導電型であることを特徴とする請求項1記載の炭化珪素トレンチMOS型半導体装置。
  4. 前記第一主電極に前記アノードが接続されることを特徴とする請求項2または3に記載の炭化珪素トレンチMOS型半導体装置。
  5. 前記ゲート電極に前記アノードが接続されることを特徴とする請求項2または3に記載の炭化珪素トレンチMOS型半導体装置。
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