JP5358420B2 - 蛍光式温度センサ及び温度の測定方法 - Google Patents
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Description
本発明の態様に係る蛍光式温度センサは、蛍光を伝搬する光導波路の長さにかかわらず、蛍光体の雰囲気温度を正確に測定することを可能にする。
本発明の態様に係る温度の測定方法は、蛍光を伝搬する光導波路の長さにかかわらず、蛍光体の雰囲気温度を正確に測定することを可能にする。
本発明の態様に係る蛍光式温度センサも、蛍光を伝搬する光導波路の長さにかかわらず、蛍光体の雰囲気温度を正確に測定することを可能にする。
本発明の態様に係る温度の測定方法も、蛍光を伝搬する光導波路の長さにかかわらず、蛍光体の雰囲気温度を正確に測定することを可能にする。
第1の実施の形態に係る蛍光式温度センサは、図1に示すように、励起光を発する発光体2と、光導波路15を介して励起光を照射され、スペクトルに広がりのある蛍光を発する蛍光体1と、光導波路15を介して蛍光体1の蛍光を受光し、蛍光強度及び蛍光寿命の値を測定する蛍光測定器4と、光導波路15を介さずに励起光を受光し、励起光の光強度の値を測定する励起光測定器3と、を備える。
IE=αI0 ・・・(1)
IFt=γe-dLae-t/τ(1−α)I0 ・・・(2)
蛍光測定器4は、下記(3)式で与えられる、励起光が消光した瞬間又は直後(t=0)の蛍光の光強度IFを測定する。さらに蛍光測定器4は、蛍光体1の蛍光寿命の値τaを測定する。
IF=γe-dLa(1−α)I0 ・・・(3)
A = IF/IE
={γe-dLa(1−α)I0}/αI0
={(1−α)γe-dLa}/α ・・・(4)
La = −ln[Aα/{γ(1−α)}]/d ・・・(5)
ダイクロイックミラー11を透過する励起光の比率αは、励起光及びダイクロイックミラー11によって定まる定数である。励起光の光強度に対する蛍光の光強度の比率γは、蛍光体1の組成によって定まる定数である。光導波路15の損失係数dは、光導波路15の材料等によって定まる定数である。
T=f1(τ) ・・・(6)
D=La−L0 ・・・(7)
ここで、図10に示すように、光導波路15の長さLaの実測値が、光導波路の長さL0の所定の値よりも長い場合は、測定される蛍光寿命τが長くなる傾向にある。また、図11に示すように、光導波路15の長さLaの実測値が、光導波路の長さL0の所定の値よりも短い場合は、測定される蛍光寿命τが短くなる傾向にある。
る。
Δτ=τa−τo ・・・(8)
関係記憶部401は、図12に示すような、所定の値からの光導波路の長さの偏差Dと、光導波路の長さの偏差Dによって生じる蛍光寿命の測定誤差Δτと、の予め取得された
関係を表す、下記(9)式を保存する。
Δτ=f2(D) ・・・(9)
する。さらに蛍光補正部304は、下記(10)式に示すように、蛍光測定器4で測定された蛍光寿命の値τaから、測定誤差Δτの算出値を引き、蛍光寿命の補正値τcを算出
する。
τc=τa−Δτ ・・・(10)
温度算出部305は、上記(6)式の蛍光寿命τの変数に代入し、蛍光体1の雰囲気温度Tの値を算出する。
(a)ステップS101で、図1に示す発光体2は励起光を放射する。ステップS102で、励起光測定器3は、光導波路15を介さずに励起光の光強度IEの値を測定し、CPU300に伝送する。CPU300の強度比算出部301が、励起光の光強度IEの値を受信する。ステップS103で、蛍光測定器4は、励起光が消光した瞬間又は直後の蛍光の光強度IFの値を測定し、CPU300に伝送する。CPU300の強度比算出部301が、蛍光の光強度IFの値を受信する。
式を読み出す。さらに蛍光補正部304は、偏差算出部303から受信した光導波路の長さの偏差Dの値を、上記(9)式の偏差Dの変数に代入し、偏差Dの値に対応する蛍光寿命の測定誤差Δτの値を算出する。ステップS303で、蛍光補正部304は、蛍光測定
器4から受信した蛍光寿命の測定値τaから、測定誤差Δτの算出値を引き、蛍光寿命の
補正値τcを算出する。蛍光補正部304は、蛍光寿命の補正値τcを温度算出部305に伝送する。
第2の実施の形態に係る蛍光式温度センサは、図14に示すように、実測長算出部302が算出した光導波路15の長さLaの実測値が、関係記憶部401に保存されている関係を取得する際に用いられた光導波路の長さL0の所定の値に近似するか判定する長さ判定部306をさらに備える。例えば、CPU300に含まれる長さ判定部306は、光導波路15の長さLaの実測値が、所定の値に近似しているとみなし得る長さの範囲内に入るか否かを判定する。なお、温度測定に求められる正確性は、測定対象によって異なる。したがって、所定の値に近似しているとみなし得る長さの範囲は、測定対象によって任意に定められ得る。
(a)まず、第1の実施の形態と同様に、ステップS101乃至ステップS201を実施する。ステップS251で、図14に示す長さ判定部306は、実測長算出部302から、光導波路15の長さLaの実測値を受信する。さらに、長さ判定部306は、範囲記憶部402から、光導波路の長さL0の所定の値に近似しているとみなし得る長さの範囲を読み出す。その後、長さ判定部306は、光導波路15の長さLaの実測値が、所定の値に近似しているとみなし得る長さの範囲内に入るか否かを判定する。
第3の実施の形態に係る蛍光式温度センサは、図16に示すように、強度比算出部301が算出した強度比Aの測定値が、光導波路15が所定の値の長さL0を有する場合の強度比Aの所定の値に近似するか判定する強度比判定部307をさらに備える。ここで、光導波路15が所定の値の長さL0を有する場合の強度比Aの所定の値は、上記(4)式中の長さLaの変数に、長さL0の所定の値を代入して得られる。
(a)まず、第1の実施の形態と同様に、ステップS101乃至ステップS105を実施する。ステップS151で、図16に示す強度比判定部307は、強度比算出部301から、強度比Aの測定値を受信する。さらに、強度比判定部307は、範囲記憶部402から、強度比Aの所定の値に近似しているとみなし得る強度比の範囲を読み出す。その後、強度比判定部307は、強度比Aの測定値が、所定の値に近似しているとみなし得る強度比の範囲内に入るか否かを判定する。
第4の実施の形態に係る蛍光式温度センサは、図18に示すように、励起光を発する発光体2と、光導波路15を介して励起光を照射される蛍光体1と、光導波路15を介して蛍光体1の蛍光を受光し、蛍光強度IFの値及び蛍光寿命の値τaを測定する蛍光測定器4と、光導波路15を介さずに励起光を受光し、励起光の光強度IEの値を測定する励起光測定器3と、を備える。
ある。ここで、関係記憶部451は、所定の値からの光導波路の長さの偏差Dと、光導波路の長さの偏差Dによって生じる蛍光体1の雰囲気温度の測定誤差ΔTと、の予め取得さ
れた関係を表す、下記(11)式をさらに保存する。
ΔT=f3(D) ・・・(11)
うに、温度算出部355で算出された蛍光体1の雰囲気温度の算出値Tに、測定誤差ΔT
の算出値を足し、蛍光体1の雰囲気温度の補正値Tcを算出する。
Tc=Ta+ΔT ・・・(12)
(a)ステップS501で、図18に示す発光体2は励起光を放射する。ステップS502で、励起光測定器3は、光導波路15を介さずに励起光の光強度IEの値を測定し、CPU350に伝送する。CPU350の強度比算出部351が、励起光の光強度IEの値を受信する。ステップS503で、蛍光測定器4は、励起光が消光した瞬間又は直後の蛍光の光強度IFの値を測定し、CPU350に伝送する。CPU350の強度比算出部351が、蛍光の光強度IFの値を受信する。
、上記(11)式を読み出す。さらに温度補正部354は、偏差算出部353から受信した光導波路の長さの偏差Dの値を、上記(11)式の偏差Dの変数に代入し、偏差Dの値に対応する蛍光体1の雰囲気温度の測定誤差ΔTの値を算出する。ステップS703で、
温度補正部354は、温度算出部355から受信した蛍光体1の雰囲気温度の算出値Tに、測定誤差ΔTの算出値を足し、蛍光体1の雰囲気温度の補正値Tcを算出する。
図20に示す第5の実施の形態に係る蛍光式温度センサの長さ判定部356は、図14に示す第2の実施の形態に係る長さ判定部306と同様に機能する。第5の実施の形態において、光導波路15の長さLaの実測値が、所定の値に近似しているとみなし得る長さの範囲内に入ると長さ判定部356が判定した場合、温度算出部355で算出された蛍光体1の雰囲気温度の算出値Tが出力装置322等に出力され、偏差算出部353及び温度補正部354は機能を停止する。
(a)まず、第4の実施の形態と同様に、ステップS501乃至ステップS601を実施する。ステップS651で、図20に示す長さ判定部356は、実測長算出部352から、光導波路15の長さLaの実測値を受信する。さらに、長さ判定部356は、範囲記憶部452から、光導波路の長さL0の所定の値に近似しているとみなし得る長さの範囲を読み出す。その後、長さ判定部356は、光導波路15の長さLaの実測値が、所定の値に近似しているとみなし得る長さの範囲内に入るか否かを判定する。
図22に示す第6の実施の形態に係る蛍光式温度センサの強度比判定部357は、図16に示す第3の実施の形態に係る強度比判定部307と同様に機能する。第6の実施の形態において、強度比Aの測定値が、強度比Aの所定の値に近似しているとみなし得る強度比の範囲内に入ると強度比判定部357が判定した場合、温度算出部355で算出された蛍光体1の雰囲気温度の算出値Tが出力装置322等に出力され、実測長算出部352、偏差算出部353、及び温度補正部354は機能を停止する。
(a)まず、第4の実施の形態と同様に、ステップS501乃至ステップS506を実施する。ステップS551で、図22に示す強度比判定部357は、強度比算出部351から、強度比Aの測定値を受信する。さらに、強度比判定部357は、範囲記憶部452から、強度比Aの所定の値に近似しているとみなし得る強度比の範囲を読み出す。その後、強度比判定部357は、強度比Aの測定値が、所定の値に近似しているとみなし得る強度比の範囲内に入るか否かを判定する。
上記のように本発明を実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす記述及び図面はこの発明を限定するものであると理解するべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかになるはずである。例えば、第1の実施の形態において、図1に示す強度比算出部301が、励起光測定器3から光導波路15を経由しなかった励起光の光強度IEの値を受信する例を説明した。しかし、例えば発光体2が配置される環境の温度が一定であり、光導波路15を経由しない励起光の光強度IEの値の変動が低い場合は、強度比算出部301は、予め取得された励起光の光強度IEの一定の値を用いて、強度比Aを算出してもよい。
2 発光体
3 励起光測定器
4 蛍光測定器
10 筺体
11 ダイクロイックミラー
12 レンズ
13 アダプタ
14 コネクタ
15 光導波路
16 保護容器
21 パッケージ
22 光学窓
23 発光素子
301 強度比算出部
302 実測長算出部
303 偏差算出部
304 蛍光補正部
305 温度算出部
306 判定部
307 強度比判定部
321 入力装置
322 出力装置
323 プログラム記憶装置
324 一時記憶装置
351 強度比算出部
352 実測長算出部
353 偏差算出部
354 温度補正部
355 温度算出部
356 長さ判定部
357 強度比判定部
400 データ記憶装置
401 関係記憶部
402 範囲記憶部
450 データ記憶装置
451 関係記憶部
452 範囲記憶部
501 通電制御部
Claims (30)
- 励起光を発する発光体と、
光導波路を介して前記励起光を照射される蛍光体と、
前記光導波路を介して前記蛍光体の蛍光を受光し、蛍光強度及び蛍光寿命の値を測定する蛍光測定器と、
前記光導波路が所定の値の長さを有する場合の、前記蛍光寿命及び前記蛍光体の雰囲気温度の関係を保存する関係記憶部と、
前記蛍光強度の測定値及び前記光導波路を介さずに測定された前記励起光の光強度の値に基づき、前記光導波路の長さの実測値を算出する実測長算出部と、
前記光導波路の長さの所定の値からの前記長さの実測値の偏差に基づき、前記測定された蛍光寿命の値を補正する蛍光補正部と、
前記蛍光寿命及び前記蛍光体の雰囲気温度の関係と、前記補正された蛍光寿命の値と、に基づき、前記蛍光体の雰囲気温度の値を算出する温度算出部と、
を備える蛍光式温度センサ。 - 前記関係記憶部が、前記所定の値からの前記光導波路の長さの偏差と、前記長さの偏差によって生じる前記蛍光寿命の測定誤差と、の関係を更に保存する、請求項1に記載の蛍光式温度センサ。
- 前記蛍光補正部が、前記長さの偏差及び前記蛍光寿命の測定誤差の関係と、前記所定の値からの前記長さの実測値の偏差と、に基づき、前記蛍光寿命の測定誤差の値を算出する、請求項2に記載の蛍光式温度センサ。
- 前記蛍光補正部が、前記蛍光寿命の測定誤差の算出値に基づき、前記測定された蛍光寿命の値を補正する、請求項3に記載の蛍光式温度センサ。
- 前記蛍光補正部が、前記測定された蛍光寿命の値から、前記蛍光寿命の測定誤差の算出値を引く、請求項4に記載の蛍光式温度センサ。
- 前記光導波路の長さの実測値が前記所定の値に近似するか判定する長さ判定部を更に備える、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の蛍光式温度センサ。
- 前記光導波路の長さの実測値が前記所定の値に近似する場合、前記温度算出部が、前記蛍光寿命及び前記蛍光体の雰囲気温度の関係と、前記測定された蛍光寿命の値と、に基づき、前記蛍光体の雰囲気温度の値を算出する、請求項6に記載の蛍光式温度センサ。
- 前記励起光の光強度の測定値と、前記蛍光強度の測定値と、の強度比の測定値を算出する強度比算出部と、
前記強度比の測定値が、前記光導波路が所定の値の長さを有する場合の強度比の所定の値に近似するか判定する強度比判定部と、
を更に備える、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の蛍光式温度センサ。 - 前記強度比の測定値が前記強度比の所定の値に近似する場合、前記温度算出部が、前記蛍光寿命及び前記蛍光体の雰囲気温度の関係と、前記測定された蛍光寿命の値と、に基づき、前記蛍光体の雰囲気温度の値を算出する、請求項8に記載の蛍光式温度センサ。
- 発光体から励起光を発することと、
光導波路を介して前記励起光を蛍光体に照射することと、
前記光導波路を介して前記蛍光体の蛍光を受光し、蛍光強度及び蛍光寿命の値を測定することと、
前記光導波路が所定の値の長さを有する場合の、前記蛍光寿命及び前記蛍光体の雰囲気温度の関係を用意することと、
前記蛍光強度の測定値及び前記光導波路を介さずに測定された前記励起光の光強度の値に基づき、前記光導波路の長さの実測値を算出することと、
前記光導波路の長さの所定の値からの前記長さの実測値の偏差に基づき、前記測定された蛍光寿命の値を補正することと、
前記蛍光寿命及び前記蛍光体の雰囲気温度の関係と、前記補正された蛍光寿命の値と、に基づき、前記蛍光体の雰囲気温度の値を算出することと、
を含む、温度の測定方法。 - 前記所定の値からの前記光導波路の長さの偏差と、前記長さの偏差によって生じる前記蛍光寿命の測定誤差と、の関係を用意することを更に含む、請求項10に記載の温度の測定方法。
- 前記補正することが、前記長さの偏差及び前記蛍光寿命の測定誤差の関係と、前記所定の値からの前記長さの実測値の偏差と、に基づき、前記蛍光寿命の測定誤差の値を算出することを含む、請求項11に記載の温度の測定方法。
- 前記補正することにおいて、前記蛍光寿命の測定誤差の算出値に基づき、前記測定された蛍光寿命の値が補正される、請求項12に記載の温度の測定方法。
- 前記補正することにおいて、前記測定された蛍光寿命の値から、前記蛍光寿命の測定誤差の算出値が引かれる、請求項13に記載の温度の測定方法。
- 前記光導波路の長さの実測値が前記所定の値に近似するか判定することを更に含む、請求項10乃至14のいずれか1項に記載の温度の測定方法。
- 前記励起光の光強度の測定値と、前記蛍光強度の測定値と、の強度比の測定値を算出することと、
前記強度比の測定値が、前記光導波路が所定の値の長さを有する場合の強度比の所定の値に近似するか判定することと、
を更に含む、請求項10乃至14のいずれか1項に記載の温度の測定方法。 - 励起光を発する発光体と、
光導波路を介して前記励起光を照射される蛍光体と、
前記光導波路を介して前記蛍光体の蛍光を受光し、蛍光強度及び蛍光寿命の値を測定する蛍光測定器と、
前記光導波路が所定の値の長さを有する場合の、前記蛍光寿命及び前記蛍光体の雰囲気温度の関係を保存する関係記憶部と、
前記蛍光寿命及び前記蛍光体の雰囲気温度の関係と、前記測定された蛍光寿命の値と、に基づき、前記蛍光体の雰囲気温度の値を算出する温度算出部と、
前記蛍光強度の測定値及び前記光導波路を介さずに測定された前記励起光の光強度の値に基づき、前記光導波路の長さの実測値を算出する実測長算出部と、
前記光導波路の長さの所定の値からの前記長さの実測値の偏差に基づき、前記蛍光体の雰囲気温度の算出値を補正する温度補正部と、
を備える蛍光式温度センサ。 - 前記関係記憶部が、前記所定の値からの前記光導波路の長さの偏差と、前記長さの偏差によって生じる前記蛍光体の雰囲気温度の測定誤差と、の関係を更に保存する、請求項17に記載の蛍光式温度センサ。
- 前記温度補正部が、前記長さの偏差及び前記蛍光体の雰囲気温度の測定誤差の関係と、前記所定の値からの前記長さの実測値の偏差と、に基づき、前記蛍光体の雰囲気温度の測定誤差の値を算出する、請求項18に記載の蛍光式温度センサ。
- 前記温度補正部が、前記蛍光体の雰囲気温度の測定誤差の値に基づき、前記蛍光体の雰囲気温度の算出値を補正する、請求項19に記載の蛍光式温度センサ。
- 前記温度補正部が、前記蛍光体の雰囲気温度の算出値に、前記蛍光体の雰囲気温度の測定誤差の値を足す、請求項20に記載の蛍光式温度センサ。
- 前記光導波路の長さの実測値が前記所定の値に近似するか判定する長さ判定部を更に備える、請求項17乃至21のいずれか1項に記載の蛍光式温度センサ。
- 前記励起光の光強度の測定値と、前記蛍光強度の測定値と、の強度比の測定値を算出する強度比算出部と、
前記強度比の測定値が、前記光導波路が所定の値の長さを有する場合の強度比の所定の値に近似するか判定する強度比判定部と、
を更に備える、請求項17乃至21のいずれか1項に記載の蛍光式温度センサ。 - 発光体から励起光を発することと、
光導波路を介して前記励起光を蛍光体に照射することと、
前記光導波路を介して前記蛍光体の蛍光を受光し、蛍光強度及び蛍光寿命の値を測定することと、
前記光導波路が所定の値の長さを有する場合の、前記蛍光寿命及び前記蛍光体の雰囲気温度の関係を用意することと、
前記蛍光寿命及び前記蛍光体の雰囲気温度の関係と、前記測定された蛍光寿命の値と、に基づき、前記蛍光体の雰囲気温度の値を算出することと、
前記蛍光強度の測定値及び前記光導波路を介さずに測定された前記励起光の光強度の値に基づき、前記光導波路の長さの実測値を算出することと、
前記光導波路の長さの所定の値からの前記長さの実測値の偏差に基づき、前記蛍光体の雰囲気温度の算出値を補正することと、
を含む、温度の測定方法。 - 前記所定の値からの前記光導波路の長さの偏差と、前記長さの偏差によって生じる前記蛍光体の雰囲気温度の測定誤差と、の関係を用意することを更に含む、請求項24に記載の温度の測定方法。
- 前記補正することが、前記長さの偏差及び前記蛍光体の雰囲気温度の測定誤差の関係と、前記所定の値からの前記長さの実測値の偏差と、に基づき、前記蛍光体の雰囲気温度の測定誤差の値を算出することを含む、請求項25に記載の温度の測定方法。
- 前記補正することにおいて、前記蛍光体の雰囲気温度の測定誤差の値に基づき、前記蛍光体の雰囲気温度の算出値が補正される、請求項26に記載の温度の測定方法。
- 前記補正することにおいて、前記蛍光体の雰囲気温度の算出値に、前記蛍光体の雰囲気温度の測定誤差の値が足される、請求項27に記載の温度の測定方法。
- 前記光導波路の長さの実測値が前記所定の値に近似するか判定することを更に含む、請求項24乃至28のいずれか1項に記載の温度の測定方法。
- 前記励起光の光強度の測定値と、前記蛍光強度の測定値と、の強度比の測定値を算出することと、
前記強度比の測定値が、前記光導波路が所定の値の長さを有する場合の強度比の所定の値に近似するか判定することと、
を更に含む、請求項24乃至28のいずれか1項に記載の温度の測定方法。
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