JP5356712B2 - 吸収性樹脂粒子の製造方法 - Google Patents
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米国特許第4650716号明細書
水溶性ビニルモノマー(a1)及び/又は加水分解性ビニルモノマー(a2)、並びに架橋剤(a3)を必須構成単量体(a)とする単量体と、セルロース(B)とを混合した後、これらを共重合して架橋重合体/セルロース複合体ゲル(A/B)を得る工程(2)と、
架橋重合体/セルロース複合体ゲル(A/B)を後処理して吸収性樹脂粒子を得る工程(3)と
を含み、必須構成単量体(a)及びセルロース(B)の重量に基づいて、必須構成単量体(a)の使用量が40〜95重量%、セルロース(B)の使用量が5〜60重量%であり、
セルロース(B)と必須構成単量体(a)とのグラフト率(重量%)が、70以下であり、
得られる吸収性樹脂粒子が、式(1)、(2)及び(3);式(4)、(5)及び(6);式(7)、(8)及び(9);又は式(10)、(11)及び(12)のいずれかを満たす点を要旨とする。
29 ≦ (X) ≦ 38 (1)
17 ≦ (Y) ≦ 25 (2)
5 ≦ (Z) ≦ 15 (3)
21 ≦ (X) ≦ 34 (4)
8 ≦ (Y) ≦ 19 (5)
15 < (Z) ≦ 30 (6)
22 ≦ (X) ≦ 30 (7)
6 ≦ (Y) ≦ 19 (8)
30 < (Z) ≦ 50 (9)
18 ≦ (X) ≦ 26 (10)
6 ≦ (Y) ≦ 17 (11)
50 < (Z) ≦ 60 (12)
ただし、(X)は生理食塩水に1時間浸漬後、15分間吊して水切りし、遠心分離器で150G、90秒間遠心脱水して測定される吸収性樹脂粒子の保水量(g/g)、(Y)は6.2kPaの荷重下における生理食塩水に1時間浸漬後の吸収性樹脂粒子の吸収量(g/g)、(Z)は架橋重合体(A)及びセルロース(B)の重量に基づく、セルロース(B)の含有量(%)である。
また、本発明の吸収体は、上記の吸収性樹脂粒子を用いているため、高い吸収性能を発揮する。
また、本発明の吸収性物品は、上記の吸収体を用いているため、高い吸収性能を発揮する。
水溶性ビニルモノマー(a1)としては特に限定はなく公知{たとえば、特許第3648553号、特開2003−165883号、特開2005−75982号、特開2005−95759号}のビニルモノマー等が使用できる。
これらのうち、吸収性能等の観点から、エチレン性不飽和基を2個以上有する架橋剤が好ましく、さらに好ましくは炭素数2〜10のポリオールのポリ(メタ)アリルエーテル、特に好ましくはトリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、テトラアリロキシエタン及びペンタエリスリトールトリアリルエーテル、最も好ましくはペンタエリスリトールトリアリルエーテルである。
置換度は、JIS K0070:1992「化学製品の酸価,けん化価,エステル価,よう素価,水酸基価及び不けん化物の試験方法」の7.3ピリジン−塩化アセチル化法に準拠して反応前後の水酸基価を測定して、次式から求められる。
(置換度)=3−(メチル化後の水酸基価/メチル化前の水酸基価)×3
水溶性ビニルモノマー(a1)及び/又は加水分解性ビニルモノマー(a2)、並びに架橋剤(a3)を必須構成単量体(a)とする単量体と、セルロース(B)との混合は、均一混合できれば方法に制限はなく、公知の方法で行うことができる。
工程(1)又は(2)で得た架橋重合体/セルロース複合体ゲル(A/B)は、後処理により吸収性樹脂粒子に導くことができる。
後処理としては、細断、溶媒留去(乾燥)、粉砕、粒度調節、表面架橋及び添加剤の混合等が含まれる。これらの後処理は組み合わせて行ってもよいし、いずれか一つだけ行ってもよい。また、後処理の順番に制限はなく、適宜決定されるが、上記の順序が好ましい。なお、これらの後処理のうち、乾燥を含むことが好ましい。また、水溶液重合を採用する場合、さらに、粉砕を含むことが好ましい。
細断は、公知の方法で行うことができ、公知の細断装置{たとえば、ベックスミル、ラバーチョッパ、ファーマミル、ミンチ機、衝撃式粉砕機及びロール式粉砕機}等を使用して細断できる。
工程(1)又は(2)の共重合において、溶媒(有機溶媒及び水等)を使用した場合、この溶媒を留去することが好ましい。
溶媒に有機溶媒を含む場合、留去後の有機溶媒の含有量(重量%)は、吸収性樹脂粒子の重量に基づいて、10〜0.01が好ましく、さらに好ましくは5〜0.05、特に好ましくは3〜0.1、最も好ましくは1〜0.5である。この範囲であると、吸収性能がさらに良好となる。
なお、溶媒留去に先立ち、デカンテーション及び濾過等により、溶媒を除くことができる。
粉砕は溶媒を留去した後に行うことが好ましい。
粉砕方法は特に限定がなく、公知の粉砕装置{たとえば、ハンマー式粉砕機、衝撃式粉砕機、ロール式粉砕機及びシェット気流式粉砕機}等により粉砕できる。
粉砕された粒子は、必要によりふるい分け等により粒度調節される。
粉砕された粒子の重量平均粒子径(μm)は、100〜800が好ましく、さらに好ましくは200〜500、特に好ましくは300〜400である。この範囲であると、吸収性能がさらに良好となる。したがって、この範囲になるように粒度調節することが好ましい。
全粒子に占める106μm以下(好ましくは150μm以下)の微粒子の含有量は、3重量%以下が好ましく、さらに好ましくは1重量%以下である。
微粒子の含有量は、上記の重量平均粒子径を求める際に作成するプロットを用いて求めることができる。
裁断された細断ゲル又は粉砕された粒子は、必要に応じて、表面架橋剤により表面架橋処理を行うことができる。
表面架橋剤としては、公知{たとえば、特開昭59−189103号、特開昭58−180233号、特開昭61−16903号、特開昭61−211305号、特開昭61−252212号、特開昭51−136588号及び特開昭61−257235号等}の表面架橋剤{多価グリシジル、多価アルコール、多価アミン、多価アジリジン、多価イソシアネート、シランカップリング剤及び多価金属等}等が使用できる。これらの表面架橋剤のうち、経済性及び吸収性能の観点から、多価グリシジル、多価アルコール及び多価アミンが好ましく、さらに好ましくは多価グリシジル及び多価アルコール、特に好ましくは多価グリシジル、最も好ましくはエチレングリコールジグリシジルエーテルである。
細断ゲル、乾燥粒子、粉砕粒子又は表面架橋粒子等には、他の添加剤{たとえば、公知(特開2003−225565号、特開2006−131767号等)の防腐剤、防かび剤、抗菌剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、着色剤、芳香剤、消臭剤、無機質粉末及び有機質繊維状物等}を混合することができる。
他の添加剤を混合する場合、均一混合できれば混合方法に制限はなく、公知の混合方法が適用できる。
公称目開き1mmのふるい(JIS Z8801:2006)でふるい分けして、1mm以下の大きさに調整した後、100℃、1時間乾燥し、目開き150、300μmのふるいでふるい分けして、150〜300μmの測定試料を調製する。測定試料1.00g(G1)を、50℃、500rpmで攪拌している溶媒200gに分散させ、24時間維持した後、濾過して、溶媒100gで3回洗浄し、さらにメタノール100gで3回洗浄し、100℃、1時間乾燥してから、乾燥重量(G2)を測定して、次式からグラフト率を求める。ただし、(Z)は架橋重合体(A)及びセルロース(B)の重量に基づく、セルロース(B)の含有量(%)である。
17 ≦ (Y) ≦ 25 (2)
5 ≦ (Z) ≦ 15 (3)
8 ≦ (Y) ≦ 19 (5)
15 < (Z) ≦ 30 (6)
6 ≦ (Y) ≦ 19 (8)
30 < (Z) ≦ 50 (9)
6 ≦ (Y) ≦ 17 (11)
50 < (Z) ≦ 60 (12)
18 ≦ (Y) ≦ 24 (14)
5 ≦ (Z) ≦ 15 (15)
9 ≦ (Y) ≦ 18 (17)
15 < (Z) ≦ 30 (18)
7 ≦ (Y) ≦ 18 (20)
30 < (Z) ≦ 50 (21)
7 ≦ (Y) ≦ 16 (23)
50 < (Z) ≦ 60 (24)
<保水量の測定法>
目開き63μm(JIS Z8801−1:2006)のナイロン網で作成したティーバッグ(縦20cm、横10cm)に測定試料1.00gを入れ、生理食塩水(食塩濃度0.9重量%)1,000ml中に無撹拌下、1時間浸漬した後、15分間吊るして水切りする。その後、ティーバッグごと、遠心分離器にいれ、150Gで90秒間遠心脱水して余剰の生理食塩水を取り除き、ティーバックを含めた重量(h1)を測定し次式から保水量を求める。なお、使用する生理食塩水及び測定雰囲気の温度は25℃±2℃である。
保水量(g/g)=(h1)−(h2)
<荷重下吸収量>
目開き63μm(JIS Z8801−1:2006)のナイロン網を底面に貼った円筒型プラスチックチューブ(内径:25mm、高さ:34mm)内に、250〜500μmの粒子径にふるい分けした測定試料0.16gを秤量し、円筒型プラスチックチューブを垂直にしてナイロン網上に測定試料がほぼ均一厚さになるように整えた後、この測定試料の上に分銅(重量:310.6g、外径:24.5mm、)を乗せる。この円筒型プラスチックチューブ全体の重量(M1)を計量した後、生理食塩水(食塩濃度0.9重量%)60mlの入ったシャーレ(直径:12cm)の中に測定試料及び分銅の入った円筒型プラスチックチューブを垂直に立ててナイロン網側を下面にして浸し、60分静置する。60分後に、円筒型プラスチックチューブをシャーレから引き上げ、これを斜めに傾け、垂れた水滴を除去した後、測定試料及び分銅の入った円筒型プラスチックチューブ全体の重量(M2)を計量し、次式から荷重下吸収量を求める。なお、使用する生理食塩水及び測定雰囲気の温度は25℃±2℃である。
荷重下吸収量(g/g)={(M2)−(M1)}/0.16
水溶性ビニルモノマー(a1−1){アクリル酸、三菱化学株式会社製、純度100%}108.5部(1.51モル部)、架橋剤(a3−1){ペンタエリスリトールトリアリルエーテル、ダイソ−株式会社製}0.35部(0.0014モル部)及び脱イオン水389.9部を攪拌・混合しながら3℃に保った。この混合物中に窒素を流入して溶存酸素量を1ppm以下とした後、1%過酸化水素水溶液0.43部及び2%アスコルビン酸水溶液0.81部を添加・混合して重合を開始させた。混合物の温度が60℃に達した後、60±2℃で約8時間重合することにより架橋重合体含水ゲル(A1)を得た。
水溶性ビニルモノマー(a1−1){アクリル酸、三菱化学株式会社製、純度100%}77.45部(1.08モル部)、架橋剤(b1){ペンタエリスリトールトリアリルエーテル、ダイソ−株式会社製}0.25部(0.0010モル部)及び脱イオン水421.3部を攪拌・混合しながら3℃に保った。この混合物中に窒素を流入して溶存酸素量を1ppm以下とした後、1%過酸化水素水溶液0.31部及び2%アスコルビン酸水溶液0.58部を添加・混合して重合を開始させた。混合物の温度が40℃に達した後、40±2℃で約8時間重合することにより架橋重合体含水ゲル(A2)を得た。
水溶性ビニルモノマー(a1−1){アクリル酸、三菱化学株式会社製、純度100%}62.00部(0.86モル部)、架橋剤(b1){ペンタエリスリトールトリアリルエーテル、ダイソ−株式会社製}0.20部(0.0008モル部)及び脱イオン水437.0部を攪拌・混合しながら3℃に保った。この混合物中に窒素を流入して溶存酸素量を1ppm以下とした後、1%過酸化水素水溶液0.25部及び2%アスコルビン酸水溶液0.47部を添加・混合して重合を開始させた。混合物の温度が35℃に達した後、35±2℃で約8時間重合することにより架橋重合体含水ゲル(A3)を得た。
水溶性ビニルモノマー(a1−1){アクリル酸、三菱化学株式会社製、純度100%}131.5部(1.83モル部)、架橋剤(b1){ペンタエリスリトールトリアリルエーテル、ダイソ−株式会社製}0.43部(0.0017モル部)及び脱イオン水366.5部を攪拌・混合しながら3℃に保った。この混合物中に窒素を流入して溶存酸素量を1ppm以下とした後、1%過酸化水素水溶液0.53部及び2%アスコルビン酸水溶液0.99部を添加・混合して重合を開始させた。混合物の温度が70℃に達した後、70±2℃で約8時間重合することにより架橋重合体含水ゲル(A4)を得た。
製造例1で得た架橋重合体含水ゲル(A1)400部をミンチ機(ROYAL社製12VR−400K)で細断しながら、35%水酸化ナトリウム水溶液99.2部及びセルロース(B1){KCフロック W−400G、日本製紙ケミカル株式会社製}45.3部を添加し、混合・中和して、細断ゲルを得た。さらに細断ゲルを通気型バンド乾燥機{90℃、風速2m/秒}で乾燥し、乾燥体を得た。乾燥体をジューサーミキサー(Oster社製OSTERIZER BLENDER)にて粉砕した後、ふるい分けして、目開き710〜150μmの粒子径範囲に調整して、粉砕粒子を得た。ついで、粉砕粒子100部を高速攪拌(ホソカワミクロン株式会社製高速攪拌タービュライザー:回転数2000rpm)しながら、これに、表面架橋剤{エチレングリコールジグリシジルエーテルを濃度9%で含有する水/メタノール混合溶液(水/メタノール=70/30;重量比)}5.5部を添加し、均一混合した後、90℃で45分間静置して、本発明の吸収性樹脂粒子(1)を得た。
「製造例1で得た架橋重合体含水ゲル(A1)400部」を「製造例2で得た架橋重合体含水ゲル(A2)400部」に変更したこと、「35%水酸化ナトリウム水溶液99.2部」を「35%水酸化ナトリウム水溶液70.9部」に変更したこと、及び「セルロース(B1)45.3部」を「セルロース(B2){セオラス TG−101、旭化成ケミカルズ株式会社製}75.6部」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(2)を得た。
「製造例1で得た架橋重合体含水ゲル(A1)400部」を「製造例3で得た架橋重合体含水ゲル(A3)400部」に変更したこと、「35%水酸化ナトリウム水溶液99.2部」を「35%水酸化ナトリウム水溶液56.7部」に変更したこと、及び「セルロース(B1)45.3部」を「セルロース(B3){KCフロック W−100GK、日本製紙ケミカル株式会社製}90.7部」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(3)を得た。
「製造例1で得た架橋重合体含水ゲル(A1)400部」を「製造例4で得た架橋重合体含水ゲル(A4)400部」に変更したこと、「35%水酸化ナトリウム水溶液99.2部」を「35%水酸化ナトリウム水溶液120.5部」に変更したこと、及び「セルロース(B1)45.3部」を「セルロース(B4){セオラス TG−F20、旭化成ケミカルズ株式会社製}22.7部」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(4)を得た。
「セルロース(B1)45.3部」を「セルロース(B5){KCフロック W−200G、日本製紙ケミカル株式会社製}47.6部」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(5)を得た。
「製造例1で得た架橋重合体含水ゲル(A1)400部」を「製造例3で得た架橋重合体含水ゲル(A3)400部」に変更したこと、「35%水酸化ナトリウム水溶液99.2部」を「35%水酸化ナトリウム水溶液56.7部」に変更したこと、及び「セルロース(B1)45.3部」を「セルロース(B6){KCフロック W−300G、日本製紙ケミカル株式会社製}63.0部」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(6)を得た。
「製造例1で得た架橋重合体含水ゲル(A1)400部」を「製造例4で得た架橋重合体含水ゲル(A4)400部」に変更したこと、「35%水酸化ナトリウム水溶液99.2部」を「35%水酸化ナトリウム水溶液120.5部」に変更したこと、及び「セルロース(B1)45.3部」を「セルロース(B7){NPファイバーW−10MG2、日本製紙ケミカル株式会社製}6.8部」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(7)を得た。
「製造例1で得た架橋重合体含水ゲル(A1)400部」を「製造例4で得た架橋重合体含水ゲル(A4)400部」に変更したこと、「35%水酸化ナトリウム水溶液99.2部」を「35%水酸化ナトリウム水溶液120.5部」に変更したこと、及び「セルロース(B1)45.3部」を「セルロース(B4){セオラス TG−F20、旭化成ケミカルズ株式会社製}24.5部」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(8)を得た。
「表面架橋剤5.5部」を「表面架橋剤3部」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(9)を得た。
「製造例1で得た架橋重合体含水ゲル(A1)400部」を「製造例2で得た架橋重合体含水ゲル(A2)400部」に変更したこと、「35%水酸化ナトリウム水溶液99.2部」を「35%水酸化ナトリウム水溶液70.9部」に変更したこと、「セルロース(B1)45.3部」を「セルロース(B2){セオラス TG−101、旭化成ケミカルズ株式会社製}75.6部」に変更したこと、及び「表面架橋剤5.5部」を「表面架橋剤3部」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(10)を得た。
「セルロース(B1)45.3部」を「セルロース(B5){KCフロック W−200G、日本製紙ケミカル株式会社製}47.6部」に変更したこと、及び「表面架橋剤5.5部」を「表面架橋剤3部」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子(11)を得た。
水溶性ビニルモノマー(a1−1){アクリル酸}21.7部(0.30モル部)、水溶性ビニルモノマー(a1−2){アクリル酸ナトリウム}72.9部(0.78モル部)、架橋剤(a3−2){エチレングリコールジグリシジルエーテル}0.17部(0.00097モル部)、セルロース(B1)94.5部及び脱イオン水421.4部を攪拌・混合しながら3℃に保った。この混合物中に窒素ガスを流入させて、混合物中の溶存酸素量を1ppm以下とした後、1%過酸化水素水溶液0.31部及び2%アスコルビン酸水溶液0.58部を添加・混合して重合を開始させた。混合物の温度が40℃に達した後、40±2℃で約8時間重合することにより架橋重合体含水ゲル(A5)を得た。
カルボキシメチルセルロース(アルドリッチ社製、置換度0.7)の5%水溶液4000部とポリビニルアルコール(和光純薬工業株式会社製、重量平均分子量44000、ケン化度88モル%)の5%水溶液1000部とを80℃で5時間攪拌混合して、混合水溶液を得た。ついで、この混合水溶液に、40%グリオキザール水溶液50部と濃硫酸2.5部とを加え、均一攪拌した後、100℃の熱風乾燥機で7時間静置して、架橋反応させながら、乾燥して、乾燥体を得た。乾燥体をジューサーミキサー(Oster社製、OSTERIZER BLENDER)で粉砕した後、目開き710μm及び150μmのふるいでふるい分けして、比較用の吸収性樹脂粒子(H1)を得た。
比較例1で得た吸収性樹脂粒子(H1)100部を高速攪拌(ホソカワミクロン株式会社製高速攪拌タービュライザー:回転数2000rpm)しながら、これに、表面架橋剤{エチレングリコールジグリシジルエーテルを濃度9%で含有する水/メタノール混合溶液(水/メタノール=70/30;重量比)}5.0部を添加し、均一混合した後、90℃で45分間静置して、比較用の吸収性樹脂粒子(H2)を得た。
熱風乾燥機内の静置時間を「7時間」から「10時間」に変更したこと以外、比較例1と同様にして、比較用の吸収性樹脂粒子(H3)を得た。
フラッフパルプ120部と評価試料{吸収性樹脂粒子}80部とを気流型混合装置{株式会社オーテック社製パッドフォーマー}で混合して、混合物を得た後、この混合物を坪量約500g/m2となるように均一にアクリル板(厚み4mm)上に積層し、5Kg/cm2の圧力で30秒間プレスし、吸収体を得た。この吸収体を14cm×36cmの長方形に裁断し、各々の上下に吸収体と同じ大きさの吸水紙(坪量15.5g/m2、アドバンテック社製、フィルターペーパー2番)を配置し、さらにポリエチレンシート(タマポリ社製ポリエチレンフィルムUB−1)を裏面に、不織布(坪量20g/m2、旭化成社製エルタスガード)を表面に配置することにより紙おむつを調製した。
SDME(Surface Dryness Measurement Equpment)試験器(WK system社製)の検出器を十分に湿らした紙おむつ{人工尿(塩化カリウム0.03重量%、硫酸マグネシウム0.08重量%、塩化ナトリウム0.8重量%及び脱イオン水99.09重量%)の中に紙おむつを浸し、60分放置して調製した。}の上に置き、0%ドライネス値を設定し、次に、SDME試験器の検出器を乾いた紙おむつ{紙おむつを80℃、2時間加熱乾燥して調製した。}の上に置き100%ドライネスを設定し、SDME試験器の校正を行った。次に、測定する紙おむつの中央に金属リング(内径70mm、長さ50mm)をセットし、人工尿80mlを注入し、人工尿を吸収し終えたら{人工尿による光沢が確認できなくなるまで}、直ちに金属リングを取り去り、紙おむつの中央にSDME検出器を載せて、表面ドライネス値の測定を開始し、測定開始から5分後の値を表面ドライネス値とした。なお、人工尿、測定雰囲気及び放置雰囲気は、25±5℃、65±10%RHで行った。
Claims (4)
- 水溶性ビニルモノマー(a1)及び/又は加水分解性ビニルモノマー(a2)、並びに架橋剤(a3)を必須構成単量体(a)とする単量体を共重合して架橋重合体(A)を得た後、架橋重合体(A)とセルロース(B)とを混合して架橋重合体/セルロース複合体ゲル(A/B)を得る工程(1);又は
水溶性ビニルモノマー(a1)及び/又は加水分解性ビニルモノマー(a2)、並びに架橋剤(a3)を必須構成単量体(a)とする単量体と、セルロース(B)とを混合した後、これらを共重合して架橋重合体/セルロース複合体ゲル(A/B)を得る工程(2)と、
架橋重合体/セルロース複合体ゲル(A/B)を後処理して吸収性樹脂粒子を得る工程(3)と
を含み、必須構成単量体(a)及びセルロース(B)の重量に基づいて、必須構成単量体(a)の使用量が40〜95重量%、セルロース(B)の使用量が5〜60重量%であり、
セルロース(B)と必須構成単量体(a)とのグラフト率(重量%)が、70以下であり、
得られる吸収性樹脂粒子が、式(1)、(2)及び(3);式(4)、(5)及び(6);式(7)、(8)及び(9);又は式(10)、(11)及び(12)のいずれかを満たすことを特徴とする吸収性樹脂粒子の製造方法。
29 ≦ (X) ≦ 38 (1)
17 ≦ (Y) ≦ 25 (2)
5 ≦ (Z) ≦ 15 (3)
21 ≦ (X) ≦ 34 (4)
8 ≦ (Y) ≦ 19 (5)
15 < (Z) ≦ 30 (6)
22 ≦ (X) ≦ 30 (7)
6 ≦ (Y) ≦ 19 (8)
30 < (Z) ≦ 50 (9)
18 ≦ (X) ≦ 26 (10)
6 ≦ (Y) ≦ 17 (11)
50 < (Z) ≦ 60 (12)
ただし、(X)は生理食塩水に1時間浸漬後、15分間吊して水切りし、遠心分離器で150G、90秒間遠心脱水して測定される吸収性樹脂粒子の保水量(g/g)、(Y)は6.2kPaの荷重下における生理食塩水に1時間浸漬後の吸収性樹脂粒子の吸収量(g/g)、(Z)は架橋重合体(A)及びセルロース(B)の重量に基づく、セルロース(B)の含有量(%)である。 - 工程(1)で架橋重合体/セルロース複合体ゲル(A/B)を得る場合、架橋重合体(A)とセルロース(B)との混合が混合装置で混合及び細断する工程であり、
工程(2)で架橋重合体/セルロース複合体ゲル(A/B)を得る場合、工程(3)に細断装置で架橋重合体/セルロース複合体ゲル(A/B)を細断する工程を含む請求項1に記載の製造方法。 - 請求項1又は2の製造方法で得た吸収性樹脂粒子を含有する吸収体。
- 請求項3に記載された吸収体を用いた吸収性物品。
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