JP5356337B2 - 参照電極 - Google Patents

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本発明は、電極電位の算出や電気化学測定の基準となる参照電極に関するものである。
pH測定等において一定の基準電位を提示するために用いられる内部電極は、例えば銀/塩化銀等からなる内部電極を高濃度のKCl溶液からなる内部液に浸し、この内部液がセラミックスやガラス等の多孔質部材からなる液絡部を介して試料液体に接触するように構成してあるものがある。
ところで、参照電極の内部液として高濃度のKCl溶液を使用すると、常にKとClが試料液体側に液絡部を介して試料液体中に流出することにより、内部液のKCl濃度が低下してしまう。このKCl濃度の低下による基準電位の変動を防ぐためには、内部液を頻繁に補充、交換する必要がある。また、液体である内部液の揮発性を考慮して、内部液を収容する支持管内の容積を大きくする必要がある等の設計上の制約もある。
例えば、液間電位差の変動や液絡部の目詰まり、又はKCl溶液の試料液体への流出による減少を防ぐために、KCl溶液を内部液として用いつつ、液絡部をゲル化した疎水性イオン液体により構成して塩橋とした参照電極について本出願人は出願している(特許文献1、2参照)。
しかしながら、これらの参照電極では、試料液体と接触するゲル化した疎水性イオン液体からは、わずかながらイオン液体を構成するイオンが試料液体へと流出する。そのため、ゲル中のイオン液体が所定量以下になることがあり、製品寿命を長くすることが難しくなる可能性がある。
このような問題に対して、疎水性イオン液体のゲルの厚みを大きくして多量のイオン液体を含ませることも考えられるが、例えば、疎水性イオン液体のゲル単独で形状を保ち続けることができる程度の硬さを保ちつつ、ゲルの厚みや大きさを大きくすることは、製造技術的に非常に難しく大きなコストがかかってしまう。
特開2007−64971号公報 国際公開公報WO2008/032790号公報
本発明は上述したような問題点を鑑みてなされたものであり、製造するのが困難な所定以上の硬度又は粘度を有するとともに厚み等が大きいゲル化した疎水性イオン液体を用いる必要がなく、製品寿命を向上させることができる参照電極を提供することを目的とする。
すなわち、本発明の参照電極は、内部電極と、前記内部電極と試料液体とを電気的に接続する充填材とを収容する収容体を備えた参照電極であって、前記内部電極から、前記試料液体と前記充填材とが接触するための前記収容体に設けられた開口部との間において当該充填材が層を形成しており、前記充填材が、水溶性電解質溶液からなり、内部電極に接触するように形成された第1層と、疎水性イオン液体からなり、前記第1層と接触するように形成された第2層と、多孔質材からなり、前記第2層に接触するとともに前記開口部に形成された第3層とから構成されることを特徴とする。なお、「疎水性イオン液体」とは、詳細は後述するが、有機又は無機陽イオンと有機又は無機陰イオンとの組み合わせからなり、融点が100℃以下で、水への溶解度が数mM(mmol/dm)程度以下の疎水性の塩を主として意味する。ここで、イオン液体は、イオン性液体又は常溶解塩等とも呼ばれる。さらに、「参照電極」とは、参照極、照合電極、基準電極、比較電極と同義である。また、本明細書中では、「溶液」及び「液体」は特に限定されていない限り、通常の液体だけでなく、ゲル化されて流動する状態及び形状を保つことができる状態をも含む概念である。
このようなものであれば、第3層を構成する多孔質材が試料液体に接触しており、第2層の疎水性イオン液体が直接試料液体に接触しないので、疎水性イオン液体を構成するイオンが試料液体に流出するのを抑えることができる。また、第3層により第2層は蓋をされた状態であるので、形状を保つために第2層の疎水性イオン液体をゲル化する必要がない。従って、ゲル化された疎水性イオンを用いないこともできるので、ゲルがやせ細ることによるシール機能の低下し、製品寿命が短くなってしまうという問題自体を無くすことができる。
また、第1層は水溶性電解質溶液により構成されており、第2層は疎水性イオン液体で構成されているため、第1層と第2層はお互いに溶けあうこともなく、たとえ混じりあったとしても自然に分離させることができる。
例えば、参照電極を横向きに倒した場合等において、第1層を構成する水溶性電解質溶液と第2層を構成する疎水性イオン液体とが混じり合うのを防ぐには、前記第1層を構成する水溶性電解質溶液が、ゲル化されたものであればよい。
前記第1層と前記第2層とが混じり合わないようにして、参照電極を常にすぐに使える状態を保てるようにするための具体的な実施の態様としては、前記第1層を構成する水溶性電解質溶液の粘度がエマルションになるのを抑える程度、例えば20mPa・s、より好ましくは100mPa・s以上であればよい。
製造を容易にするには、前記第2層を構成する疎水性イオン液体が、ゲル化されていない液体であればよい。
第1層と第2層とが混じり合うのをより防ぎやすくするには、前記第2層を構成する疎水性イオン液体が、ゲル化されている液体であればよい。さらに、製造上の容易性を考えた場合、第2層の疎水性イオン液体の硬度又は粘度は、第3層の疎水性イオン液体の硬度又は粘度よりも小さいものにしておけばよい。
第1層と第2層の混合を好適に防ぎつつ、疎水性イオン液体をゲル化したとしても製造を容易なものにすることができる具体的な態様としては、前記第2層を構成する疎水性イオン液体の粘度が、300mPa・s以上1000mPa・s以下であればよい。
第1層と第2層とが混じり合ったとしても、自然に第1層と第2層がこの順で分離するようにするには、前記第1層を構成する水溶性電解質溶液の比重が、前記第2層を構成する疎水性イオン液体の比重よりも軽いものであればよい。
第2層を構成する疎水性イオン液体自体が第3層を構成する多孔質材を通過して直接試料液体中に流出してしまうのを防ぐには、前記第3層を構成する多孔質材が親水性のものであればよい。このようなものであれば、第2層を構成するのは疎水性イオン液体であるから親水性の多孔質材の表面でははじかれることになり、第3層を通過するのを防ぐことができる。
第2層を構成する疎水性イオン液体自体の流出を防ぐための別の態様としては、前記第3層を構成する多孔質材の孔の径が、前記第2層を構成する疎水性イオン液体が侵入できない程度の大きさであればよい。
疎水性イオン液体流出を防ぐのに好適な実施の態様としては、前記第3層を構成する多孔質材の孔の径が100nm〜100μmの範囲であればよい。
前記多孔質材の具体的な実施の態様としては、前記第3層を構成する多孔質材がポリカーボネートであるものが挙げられる。
このように本発明の参照電極によれば、第3層を構成する多孔質材により、第2層を構成する疎水性イオン液体と試料液体とが直接接触しないように構成してあるので、疎水性イオン液体を構成するイオンが試料液体中へと流出するのを防ぐことができる。また、第3層により第2層は収容体にて蓋がされた状態であるので、形状を保つために硬度の高いゲル状のものにする必要がない。従って、第2層の疎水性イオン液体は液体又は硬度の低いゲル状といった製造のしやすいものを用いることができる。つまり、ゲル化された疎水性イオン液体を用いないことができ、疎水性イオン液体のゲルがやせ細り、製品寿命が短くなってしまうという問題自体を無くすことができる。
本発明の第1実施形態に係る参照電極を示す模式図。 本発明の第2実施形態にかかる参照電極を示す模式図。 第2実施形態における支持管先端部における内部構造を示す模式的断面図。 第2実施形態の変形実施形態における支持管先端部における内部構造を示す模式的断面図。 第2実施形態の変形実施形態における支持管先端部における内部構造を示す模式的断面図。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
本第1実施形態に係る参照電極100は、図1に示すように、円筒状の支持管3(本発明の収容部に相当)と、その支持管3の先端部に設けられる開口部31とを備え、その内部に前記内部電極1と試料液体4とを電気的に接続する充填材2が充填してある。前記充填材2は層をなしてあり、特に開口部31に設けてある第3層23を構成する多孔質材の膜は、支持管3に膜固定部32により固定されている。
支持管3は、内部電極1及び充填材2を収容するものであり、その材質としては、PP、PE、アクリル、PTFE(四フッ化エチレン樹脂)、PVDF(フッ化ビニリデン樹脂)、PEEK(ポリエーテル・エーテル・ケトン樹脂)等の樹脂、ガラス、金属、セラミック等が考えられる。本実施形態においては、PVDFを用いて成形したものである。支持管3の基端部には、充填材2が支持管3の外に漏れ出ないように、基端部に液密に接触するシールパッキン33と、そのシールパッキン33に覆い被さるキャップ34とが設けられている。
また、支持管3の先端部は、外径が小さくなっており、その先端部の外周面には、雄ねじ部32aが設けられており、前記雄ねじ部32aと概略円筒状の内側周面に雌ねじ部が形成された膜固定部32とが螺合するようにしてある。また、先端部の先端面には、Oリング35を収容するための収容溝が、支持管3の中心軸と同心円上に設けられている。そして、その先端面に覆い被さるように、第3層23である多孔質材による膜が設けられる。
前記内部電極1は、例えばAg/AgCl電極であり、内部の銀を塩化銀で被覆して構成してある。その他の態様としては、Hg/HgCl電極、Hg/HgSO電極であっても構わない。
前記充填材2は、図1に示すように図前記内部電極1から前記支持管3の先端にある開口部31との間において複数の層をなすように充填してある。より具体的には、前記充填材2は、水溶性電解質溶液からなり、前記内部電極1に接触するように形成された第1層21と、疎水性イオン液体からなり、前記第1層21と接触するように形成された第2層22と、ゲル化された疎水性イオン液体からなり、前記第2層22に接触するとともに前記開口部31に形成された第3層23とから構成してある。
前記第1層21を構成する水溶性電解質溶液は、例えばKCl溶液である。なお、水溶性電解質溶液としては、内部電極1がAg/AgClからなるものである場合はClを含むものが使用でき、後述する第2層22の疎水イオン液体に入り込むものでなければよい。また、後述する第2層の疎水性イオン液体が塩橋として機能することから液間電位の発生を抑えることができるので、例えば、NaCl溶液等を用いてることもできる。また、Clと後述する疎水性イオン液体の陽イオンと同じカチオンからなる電解質溶液等を用いてもよい。これは疎水性イオン液体を構成するイオンと同じものは、電解質溶液から侵入しても特に問題がないためである。
このKCl溶液はゲル化してあり、常に前記内部電極1を被覆するとともに、その周辺の支持管3の内部を密閉するのに十分な粘度にして少なくとも前記内部電極1の周囲に設けてある。ここで、水溶性電解質溶液をゲル化する方法としては、特に限定されず、例えば、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、ポリメチルメタクリレート、ポリアクリロニトリル、ポリブチルアクリレート、及び、その他の合成ゴム等のポリマーを用いる方法が挙げられる。また、水溶性電解質溶液とポリマーの混合比を調整することにより、ゲルの粘度を調整してある。より具体的には、前記第1層21を構成する水溶性電解質溶液の粘度はエマルションになるのを抑える程度、例えば20mPa・s、より好ましくは100mPa・s以上にしてある。
前記第2層22を構成する疎水性イオン液体は、陽イオンが、4級アンモニウムカチオン、4級フォスフォニウムカチオン又は4級アルゾニウムカチオンの少なくとも1つ以上であり、陰イオンが、[RSONSO(R1、R2はそれぞれ炭素数1〜5のパーフルオロアルキル基)、フッ素及び4価のホウ素を含むボレートイオン、ビス(2−エチルヘキシル)スルホサクシネイト、AlCl 、AlCl 、NO 、BF 、PF 、CHCOO、CFCOO、CFSO 、(CFSO、(CFSO、AsF 、SbF 、F(HF) 、CFCFCFCFSO 、(CFCFSO、又はCFCFCFCOOの少なくとも1つ以上であるものが挙げられ、これらの疎水性イオン性液体から用途に合わせて適宜選択して用いており、第1層21を構成する水溶性電解質溶液と試料液体との間で塩橋としての機能を発揮するようにしてある。
この第2層22を構成する疎水性イオン液体は、ゲル化されていない液体であり、第2層22の厚みが大きかったとしても容易に製造できるようにしてある。また、前記第1層21を構成する電解質溶液の比重が、前記第2層22を構成する疎水性イオン液体の比重よりも軽くしてある。
前記第3層23は、前記開口部31を塞ぐように設けてあり、ポリカーボネートによって多孔質膜にしてある。この多孔質膜は親水性のものであり、試料液体4中の水分は含有するが、疎水性イオン液体は表面においてはじかれるようにしてある。また、多孔質膜の孔の径は100nm〜100μm程度にしてあり、第2層22を構成する疎水性イオン液体が表面張力等により多孔質膜の内部に侵入できないようにもしてある。疎水性イオン液体の粘度は、孔の径が大きい場合ほど高く設定して、表面張力等が働きやすいようにしておけばよい。
このように構成された参照電極100によれば、第3層23を構成する多孔質膜が試料液体4に接触しており、第2層22の疎水性イオン液体は直接試料液体には接触しないので、疎水性イオン液体を構成するイオンが試料液体4中へと流出するのを防ぐことができる。また、第3層23により第2層22は、支持管3内において蓋がされた状態となっているので、疎水性イオン液体は形状を保つためにゲル化する必要がない。従って、参照電極100にゲル化された疎水性イオン液体を用いていなようにすることができ、ゲルがやせ細ることによりシール機能が低下し、製品寿命が短くなってしまうといった問題自体を無くすことができる。
加えて、第1層21は水溶性電解質溶液により構成されており、第2層22は疎水性イオン液体で構成されているため、第1層21と第2層22はお互いに溶けあうこともなく、たとえ混じりあったとしても自然に分離させることができ、しかも、第1層21の方が第2層22よりも比重が軽いので、参照電極100を立てておくだけで層の順番を元に戻すことができる。
また、前記第1層21を構成する水溶性電解質溶液はゲル化されており、支持管3内に隙間がないようしてあるので、参照電極100を横向けにした場合でも第1層21と第2層22が混じりあうことを防ぐことができる。
その他の実施形態について説明する。前記第1実施形態では、第3層の多孔質膜は、支持管本体と膜固定部33により挟持することで固定していたがその他の方法によって開口部31に設けておいても構わない。例えば、膜固定部33の先端を覆うように多孔質膜を熱融着させておいてもよい。また、支持管3の本体の先端に多孔質膜を熱融着させておいてもよい。
前記第1実施形態では第2層を構成する疎水性イオン液体は、ゲル化されていない液体の状態であったが、ゲル化しても構わない。この場合、ゆるいゲル状にしておき、製造を容易にしておくことが好ましい。第2層を構成する疎水性イオン液体の具体的な粘度としては300mPa・s以上1000mPa・s以下の範囲にあればよい。このような範囲で第2層をゲル化しておくことにより、製造が容易であるとともに第1層と第2層とが混じり合うのを防ぐこともできる。なお、疎水性イオン液体も上述した水溶性電解質溶液のゲル化と同じ方法でゲル化してもよい。
また、前記第1実施形態では、第1層を構成する水溶性電解質溶液がゲル化されていたが、液体であっても構わない。
前記実施形態とは異なるマルチピンホール型の参照電極100であっても構わない。より具体的には、第2実施形態の参照電極100は、図2の外観図及び図3の試料液体4につけた状態での拡大図に示すように、概略円筒形状であるガラス製の支持管3(本発明の収容体に相当)を備えたものである。この支持管3が内部には、内部電極1が収容してあり、前記内部電極1と試料液体4とを電気的に接続する充填材2が充填してある。前記内部電極1には、リード線11が接続してあり、リード線11はこの支持管3の基端部から外部に延出し、図示しない計測機器に接続されるように構成してある。
前記支持管3は、前記試料液体4と前記充填材2とが接触できるようにその先端を開口させて開口部31が形成してあるとともに、その先端中央部が突出させて、外径を基端側に比べて小さくしてある。
第3層は前記第2実施形態では、支持管の先端における突出部分だけを塞ぐように設けていたが、内部側まで層の厚みがあってもよい。図4に示すように、第3層23を薄平板状の中央部をわずかに突出させた形状にした多孔質材にしておけば、第3層23を支持管3に対して第3層が引っ掛かりやすい部分ができ、固定させやすい。
また、前記第2実施形態の開口部31は、まっすぐに穴が形成してあったが、例えば、図5に示すように、前記開口部31がテーパ状になっており、支持管3の内側の開口径が先端側の開口径よりも大きく設定してあるものであっても構わない。このようなものであれば、第3層を構成する多孔質材が開口部31から脱落するのを防ぎやすくすることができる。
加えて、第1層、第2層の厚みも適宜変更可能であり、例えば、第1層と第2層に内部電極が接触するようにしてもかまわない。この場合は、温度補償等の補正手段を用いて基準電圧が変動しないようにすればよい。また本発明の参照電極と種々の測定用電極とを組み合わせることにより、イオン濃度測定やpH測定等に用いても構わない。
前記各実施形態では第3層を構成する多孔質材は膜状に形成してあったが、膜以外の形状であっても構わない。加えて、ポリカーボネート以外の材料を用いてもよく、ガラスあるいはガラスファイバ、セラミック、熱可塑性樹脂を素材とする多孔質のシート状フィルム等であってもよい。熱可塑性樹脂としては、ポリカーボネート以外ではポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ナイロン、PET等が挙げられる。また、前記第2層を構成する疎水性イオン液体の粘度に応じて、例えば第3層を構成する多孔質材の孔を調整しても構わない。具体的には、第3層を構成する部材に対してマルチピンホールを形成して多孔質としておき、その孔径や、数を調整することによって、内部電極と試料液体とを電気的に適切に接続しつつ、第2層の疎水性イオン液体自体が孔を通って試料液体に流れ出て行かないようにしても構わない。
その他、本発明の趣旨に反しない限りにおいて、様々な変形や実施形態の組み合わせを行っても構わない。
100・・・参照電極
1・・・内部電極
2・・・充填材
21・・・第1層
22・・・第2層
23・・・第3層
3・・・支持管(収容体)
4・・・試料液体

Claims (4)

  1. 内部電極と、前記内部電極と試料液体とを電気的に接続する充填材とを収容する収容体を備えた参照電極であって、
    前記内部電極と、前記試料液体と前記充填材とが接触するための前記収容体に設けられた開口部との間において当該充填材が層を形成しており、
    前記充填材が、水溶性電解質溶液からなり、内部電極に接触するように形成された第1層と、疎水性イオン液体からなり、前記第1層と接触するように形成された第2層と、多孔質材からなり、前記第2層に接触するとともに前記開口部に形成された第3層とから構成されることを特徴とする参照電極。
  2. 前記第1層を構成する水溶性電解質溶液が、ゲル化されたものである請求項1記載の参照電極。
  3. 前記第2層を構成する疎水性イオン液体が、ゲル化されたものである請求項1又は2記載の参照電極。
  4. 前記第1層を構成する水溶性電解質溶液の比重が、前記第2層を構成する疎水性イオン液体の比重よりも軽い請求項1、2又は3記載の参照電極。
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