JP5355156B2 - 機器台帳サーバ - Google Patents
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Description
機器台帳システムは、機器の情報を体系的に管理するために、機器台帳の情報をデータベース化して管理する。これまでの機器台帳システムでは、機器台帳の台帳項目毎にデータベース定義を行い、機器の情報を登録してきた。
この場合、既存の紙での機器台帳をシステムへ登録しようとすると、利用者が紙の機器台帳の情報を読み取り、システムへ入力する必要があるため、膨大なデータ入力作業が発生し、有効利用できるレベルにまでデータを登録することが難しかった。
この問題を解決するために、特許文献1では、機器台帳のイメージファイルから文字列を抽出し、文字位置情報とともにデータベースで管理することで、台帳項目毎のデータベース定義及び機器の情報の入力作業を不要としている。
このため、機器台帳の台帳項目と、対応する値で検索したい場合、例えば、機器台帳に“重量”という項目があり、利用者が“重量が100である”の機器を検索したい時に、検索キーワードとして「重量」、「100」を指定して検索すると、「重量」と「100」の両方を含む機器が、検索結果に含まれる。しかし、その中には「重量」と「100」の間に何の関連もない機器も含まれている。
すなわち、電源容量が100VAで、重量が85kgの機器も検索結果に含まれ、重量が100kgをもつ機器だけの検索結果が得られないという問題があった。
以下、この発明の実施の形態1を図に基づいて説明する。
図1は、この発明の実施の形態1による機器台帳システムを示す構成図である。
図1において、機器台帳システムは、機器台帳検索端末100及び機器台帳サーバ200から構成されている。
機器台帳検索端末100は、表検索の実施有無及び利用者が入力した検索文字列を含む検索リクエストを機器台帳サーバ200に送信するとともに、機器台帳サーバ200から受信した検索結果一覧を表示する。
機器台帳サーバ200は、機器台帳検索端末100から受信した検索リクエストをもとに機器台帳の検索を行い、検索文字列を含む機器台帳のイメージファイルのリストを検索結果一覧として機器台帳検索端末100に送信する。
機器台帳サーバ200は、後述する機器台帳検索手段210、機器台帳検索用インデックス220(機器台帳検索用インデックス手段)、及び表判定手段230(判定手段)から構成されている。
機器台帳検索手段210は、機器台帳検索端末100から受信した検索リクエストから表検索を実施するかどうかを判定する。表検索を実施する場合、機器台帳検索手段210は、表判定手段230に検索文字列を送信し、表判定手段230から検索文字列を含む機器台帳のイメージファイルのリストを受信する。表検索を実施しない場合、機器台帳検索手段210は、機器台帳検索用インデックス220から検索文字列を含む機器台帳のイメージファイルを検索する。なお、この場合、機器台帳検索手段210は、従来の機器台帳システムの検索機能と同じ検索結果を得る。
機器台帳検索用インデックス220は、機器台帳のイメージファイルのファイル名とファイル内に含まれる文字列、及び文字列の位置情報として機器台帳上での座標を管理している。
ファイル名の替りに、機器台帳検索用インデックス220におけるファイル格納位置などでも、機器台帳のイメージファイルを特定できるファイルIDであればどのようなものでもよい。
図3において、機器台帳は、表の項目名(以下、表項目という)とその値(以下、表値という)を対にして保有している。
また、図3で、検索文字列S1の位置情報の座標PS1及び検索文字列S2の位置情報の座標PS2は、図中、四角で囲んでいる範囲を指定する座標である。距離Dは、四角で囲んでいる範囲間の距離を表している。
利用者が機器台帳検索端末100にて、検索文字列を入力し、表検索の実施有無を指定すると、検索が開始される。表検索を実施する場合は、機器台帳の表項目と表値の対を検索条件として指定する。このため、検索文字列は2つもしくは2の倍数個指定する必要がある。機器台帳の表項目と表値の対をカッコで囲んだり、所定のキーワードの後に記述したりするなどして、表検索に使用する文字列と、通常の検索に使用する文字列を区別してやれば、検索文字列の数が奇数でも表検索が実施できるようになる。
図2では、説明を簡単にするために、検索文字列を2つとしてS1とS2で表し、S1は表項目、S2は表値としている。表検索を実施しない場合は、検索文字列は1つ以上でよいが、表検索実施の場合と合わせるために、検索文字列をS1、S2と2つ記載している。
Step10で、機器台帳検索端末100は、検索リクエストとして検索文字列S1とS2及び表検索の実施有無を機器台帳検索手段210に送信する。
Step20で、機器台帳検索手段210は、機器台帳検索端末100から受信した検索リクエストから検索文字列S1とS2及び表検索の実施有無を読み取る。
Step25で、表検索を実施する場合、Step30へ進む。表検索を実施しない場合、Step26に進む。
Step26で、機器台帳検索手段210は、機器台帳検索用インデックス220から検索文字列S1とS2の両方を含むファイル名F1・・・Fnを検索する。その後、Step200に進む。
Step30で、機器台帳検索手段210は、表項目である検索文字列S1と表値であるS2を表判定手段230に送信する。
Step41で、表判定手段230は、Step40の検索結果をもとに、検索された各ファイルに対して、検索文字列S1の座標PS1と検索文字列S2の座標PS2から、検索文字列S1とS2の距離Dを求める。
Step42で、表判定手段230は、Step41で求めた各ファイル上での検索文字列S1とS2の距離Dが短い順に、ファイル名F1・・・Fnをソートする。
Step43で、表判定手段230は、検索文字列S1とS2の距離Dの最小閾値Dminと最大閾値Dmaxを持っており、検索文字列S1とS2の距離DがDmin≦D≦Dmaxのファイル名のリストを作成する(F1・・・Fm ただし、m≦n)。
D<Dminの場合、検索文字列S1とS2は、一連の文字列である可能性が高く、D>Dmaxの場合、検索文字列S1とS2に関連がなく、表項目と表値として対応していない可能性が高いため、該当するファイル名をリストからはずす。
Step44で、表判定手段230は、ファイル名のリストを機器台帳検索手段210に送信する。
Step200で、機器台帳検索手段210は、Step26またはStep44で得たファイル名のリストを機器台帳検索端末100に送信する。
これにより、検索文字列が明らかに表項目と表値として関連がない機器台帳を排除し、表項目と表値として関連する可能性の高い機器台帳から順に検索結果として利用者に提供することができる。
この発明の実施の形態2を図に基づいて説明する。
図4は、この発明の実施の形態2による機器台帳システムを示す構成図である。
図4において、100、200、210、220、230は図1におけるものと同一のものである。図4では、機器台帳サーバ200に定型シートインデックス240を設けている。
この定型シートインデックス240(定型シートインデックス管理手段)は、機器台帳の様式を予め定義する。表項目及びその位置情報の座標、表項目に対応する表値が記載されるべき位置情報の座標を管理している。定型シートインデックス240が管理する表項目に対応する表値が記載されるべき位置情報の座標(表示される位置範囲を特定する座標)を、シート座標と呼ぶ。
図6において、定型シートとして、機器台帳の様式が示され、検索文字列S1の座標Q1と、Q1に対応する表値の座標Q2が示されている。このQ1及びQ2は、図中、四角で囲んでいる範囲を指定する座標である。
開始からStep30までと、Step44、Step200は、図2のフロー図と同じ処理を行っている。
ここでは、Step50からStep60までの処理について説明する。
Step50で、表判定手段230は、定型シートインデックス240から表項目である検索文字列S1の位置情報の座標Q1と、これに対応する表値が記載されるべき位置情報の座標Q2を検索する。
Step55で、Step50の結果、定型シートインデックス240の表項目に検索文字列S1がない場合、該当する機器台帳のイメージファイルがないので、ファイル名のリストが0でStep44に進む。定型シートインデックス240の表項目に検索文字列S1があった場合、Step60に進む。
上記の定型シートインデックス240での検索文字列S1の位置情報の座標Q1と対応する表値が記載されるべき位置情報の座標Q2については、図6に示す。
この実施の形態2では、項目とその項目に対応する値の位置情報を定型シートインデックス240で管理するため、機器台帳の様式が表形式でなくても利用可能である。
この発明の実施の形態3を図に基づいて説明する。
図7は、この発明の実施の形態3による機器台帳システムを示す構成図である。
図7において、100、200、210、220、230は図4におけるものと同一のものである。図7では、図4の定型シートインデックス240を複数の定型シートインデックス250に変更し、さらに機器台帳サーバ200に、シートインデックスを検索するための定型シートインデックス検索手段260を設けている。複数の定型シートインデックス250と定型シートインデックス検索手段260が、定型シートインデックス管理手段である。
定型シートインデックス250は、複数の機器台帳の様式を予め定義するものであり、表項目の項目名及びその項目名の位置情報の座標(表示範囲を特定する座標)、表項目に対応する表値が記載されるべき位置情報の座標(表示範囲を特定する座標)を管理している。
定型シートインデックス検索手段260は、定型シートインデックス250から表項目の項目名をキーとして、該当する表項目と表値の座標を検索する。
図9は、この発明の実施の形態3による機器台帳を示す図である。
図9において、図6の機器台帳の様式(定型シート)が複数示されている。Q1及びQ2は四角で囲んでいる範囲を指定する座標である。
開始からStep30までと、Step44、Step200は図5のフロー図と同じ処理を行っている。
ここでは、Step40からStep44までの処理について説明する。
Step40で、表判定手段230は、表項目である検索文字列S1を定型シートインデックス検索手段260へ送信する。
Step50で、定型シートインデックス検索手段260は、定型シートインデックス250から表項目である検索文字列S1の位置情報の座標Q1と、これに対応する表値が記載されるべき位置情報の座標Q2の組を検索文字列S1を有する定型シートの数(m個)検索する。
Step60で、Step50の結果、定型シートインデックス250の表項目に検索文字列S1がない場合、該当する機器台帳のイメージファイルがないので、ファイル名のリストが0でStep44に進む。定型シートインデックス250の表項目に検索文字列S1があった場合、Step90に進む。
Step100で、表判定手段230は、i番目の座標Q1i(表項目)と検索文字列S1(表項目)、座標Q2i(表値)と検索文字列S2(表値)をもとに、機器台帳検索用インデックス220から検索文字列S1が座標Q1iにあり、かつ検索文字列S2が座標Q2iにあるファイル名F1・・・Fmを検索する。
Step110で、Step100の結果、検索対象となる座標を全て検索し終えていればStep44に進む。未検索の検索対象となる座標がある場合は、Step100へ進む。
また、この実施の形態3では、項目とその項目に対応する値の位置情報を定型シートインデックスで管理するため、機器台帳の様式が表形式でなくても利用可能である。
この発明の実施の形態4を図に基づいて説明する。
図10は、この発明の実施の形態4による機器台帳システムを示す構成図である。
図10において、100、200、210、220、230、250、260は図7におけるものと同一のものである。図10では、機器台帳検索端末100から送信される表値の検索文字列S2を、判定式Jに変更し、さらに機器台帳サーバ200に、数値判定手段270を設けている。
数値判定手段270は、表判定手段230と通信し、文字列の中から数値を抜き出し、その数値が判定式の範囲に含まれるか否かを判定する。
利用者が機器台帳検索端末100にて、検索文字列と判定式と表検索の実施有無を指定すると、検索を開始する。
表検索を実施する場合、機器台帳の表項目と表値の対を検索条件として指定するため、検索文字列は2つもしくは2の倍数個指定する必要がある。図10では、説明を簡単にするために、検索文字列を2つとしてS1と判定式Jで表し、S1は表項目、Jは表値の範囲としている。表検索を実施しない場合は、検索文字列は1つ以上でよいが、表検索実施の場合と合わせるために、検索文字列をS1、Jと記載している。
Step10で、機器台帳検索端末100は、検索リクエストとして検索文字列S1と判定式J及び表検索の実施有無を機器台帳検索手段210に送信する。
Step20で、機器台帳検索手段210は、検索リクエストで指定された検索文字列S1、表検索実施の有無、判定式Jを読み取る。
Step25で、表検索を実施する場合、Step30へ進む。表検索を実施しない場合、Step26に進む。
Step26で、機器台帳検索手段210は、指定された検索文字列S1、判定式Jをキーにして、機器台帳検索用インデックス220から文字列S1を含むファイル名F1・・・Fnを検索する。
Step30で、機器台帳検索手段210は、表項目検索文字列S1(表項目)、判定式Jを表判定手段230へ送信する。
Step50で、定型シートインデックス検索手段260は、検索文字列S1をもとに、定型シートインデックス250から表項目の文字列S1とその座標Q1とそれに対応する表値の座標Q2の組を検索文字列S1を有する定型シートの数(m個)検索する。
Step60で、Step50の結果、定型シートインデックス250の表項目に検索文字列S1がない場合、該当する機器台帳のイメージファイルがないので、ファイル名のリストが0でStep44に進む。定型シートインデックス250の表項目に検索文字列S1があった場合、Step70に進む。
Step70で、定型シートインデックス検索手段260は、Step50で得たm個の座標Q1、座標Q2を表判定手段230へ送信する。
Step90で、Step80の結果、検索対象となる座標を全て検索し終えていれば、Step100に進む。未検索の検索対象となる座標がある場合は、Step80へ進む。
Step100で、表判定手段230は、検索結果のファイル名F1・・・Fkと文字列S21・・・S2k、文字列判定式Jを数値判定手段270へ送信する。
Step110で、数値判定手段270は、文字列S2iの数字部分を数値化し、数値以外の文字列を削除する。
Step115で、数値判定手段270は、数値と判定式Jを比較する。
Step121で、検索条件を満たさないファイル名Fiを検索結果から削除する。
Step130で、Step120の結果、数値判定の対象となる検索結果を全て検索し終えていればStep140に進む。未判定の検索結果がある場合は、Step110へ進む。
Step140で、数値判定手段270は、判定結果を表判定手段230へ送信する。
Step44で、表判定手段230は、検索結果のファイル名のリストを機器台帳検索手段210に送信する。
Step200で、機器台帳検索手段210は、検索結果のファイル名一覧を機器台帳検索端末100へ送信する。
これにより、実施の形態3より柔軟な条件で機器台帳を検索できるようになる。例えば、実施の形態3では重量100kgのように1つの数値でしか検索できなかったが、実施の形態4では、重量80kg〜120kgのように範囲検索が可能である。
この発明の実施の形態5を図に基づいて説明する。
図12は、この発明の実施の形態5による機器台帳システムを示す構成図である。
図12において、100、200、210、220、230、250、260、270は図10におけるものと同一のものである。図12では、機器台帳サーバ200に、単位換算表280を設け、数値判定手段270の判定に利用する。単位換算表280は、単位の文字列と、1m=1000mm等、単位間の換算表を有するものである。
開始からStep100までと、Step115から終了までは、図11のフロー図と同じ処理を行っている。ここでは、Step110からStep112までの処理について説明する。
Step110で、数値判定手段270は、文字列S2iに含まれる、単位換算表280に記載されている単位と一致する文字列を単位として抽出する。
Step111で、数値判定手段270は、文字列S2iの数字部分を数値化し、数値以外の文字列を削除する。
Step112で、数値判定手段270は、単位換算表280を元に、Step110で得られた単位を、判定式Jに合わせて単位が一致するよう単位変換する。
また、判定式と検索対象となる表値の単位が異なる場合にも単位を合わせて範囲検索できるようになる。
これにより、実施の形態4より正確に機器台帳を検索することができる。例えば、実施の形態4では、重量80kg〜120kgの範囲検索では、100gも判定式の範囲内として検索結果に含まれてしまうが、実施の形態5では、100g=0.1kgであるので、判定式の範囲外として検索することができる。
200 機器台帳サーバ
210 機器台帳検索手段
220 機器台帳検索用インデックス
230 表判定手段
240 定型シートインデックス
250 定型シートインデックス
260 定型シートインデックス検索手段
270 数値判定手段
280 単位換算表
Claims (3)
- 機器の諸元情報を有する表項目から構成される機器台帳のイメージファイルを、項目名の文字列及びこの表項目に対応する表値の文字列を検索文字列とする検索リクエストによって検索する機器台帳サーバであって、
上記機器台帳のイメージファイルごとに、ファイルID、含まれる文字列及びその位置を示す座標を有する機器台帳検索用インデックス手段と、
上記機器台帳を構成する表項目ごとに、上記項目名の文字列及びこの表項目に対応する表値が存在する位置範囲を特定するシート座標を定義する定型シートインデックスを管理する定型シートインデックス管理手段と、
上記定型シートインデックス管理手段から検索リクエストに含まれる検索文字列中の項目名の文字列を有する上記定型シートインデックスを検索して、検索された上記定型シートインデックスから当該表項目の上記シート座標を取得し、
上記機器台帳検索用インデックス手段から上記検索文字列に該当する文字列を有する上記機器台帳のイメージファイルのファイルID及び上記文字列の位置を示す座標を検索し、上記表項目に対応する表値の文字列の座標が上記シート座標で特定される位置範囲にある上記機器台帳のイメージファイルを、上記検索リクエストに該当する上記機器台帳のイメージファイルであると判定する判定手段とを備えたことを特徴とする機器台帳サーバ。 - 上記検索リクエストは、検索に用いる数値の範囲を示す判定式を含むとともに、
数値が上記判定式の範囲に含まれるかどうかを判定する数値判定手段を備え、
上記数値判定手段が、上記機器台帳検索用インデックス手段から上記検索文字列に該当する文字列を有する上記機器台帳のイメージファイルのファイルID及び上記判定式に対応する上記項目の上記シート座標の位置にある数値を取得し、この数値と上記判定式を上記数値判定手段に与えて、上記数値判定手段が上記数値が上記判定式の範囲に含まれると判定した上記機器台帳のイメージファイルを、上記検索リクエストに該当する上記機器台帳のイメージファイルであると判定することを特徴とする請求項1記載の機器台帳サーバ。 - 数値の単位を変換する単位換算手段を備え、
上記数値判定手段は、上記単位換算手段を用いて与えられた上記数値の単位を、上記判定式の数値の単位に変換して上記判定を行うことを特徴とする請求項2記載の機器台帳サーバ。
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