JP5353263B2 - 蓄熱装置 - Google Patents

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Description

本発明は、蓄熱して加熱を必要とする部位に利用する蓄熱装置に関するものである。
従来、車両燃費の改善を図る、或いは車両始動直後にすぐさま冷暖房効果を得る方法として、車両走行中に発生する車両エンジンの排熱を蓄熱する技術が知られている。具体的に、排熱を蓄熱する技術として特許文献1が知られている。特許文献1に記載の車両用内燃機関の冷却系装置は、エンジン冷却水回路に蓄熱タンクが設けられており、この蓄熱タンクにエンジンから流出された冷却水が貯留されることで、蓄熱(顕熱蓄熱)されるようになっている。そして、エンジン始動直後において、エンジンを暖機する場合は蓄熱タンク内の冷却水をエンジン側にのみ流し、また、即効暖房をする場合は蓄熱タンク内の冷却水をヒータコア側のみに流すようにしている。
ここで、上記特許文献1の顕熱蓄熱に対して、化学蓄熱材を用いた冷凍システムが特許文献2に示されている。この冷凍システムでは、反応器内に化学蓄熱材が充填されており、エンジンの排気熱が熱輸送部(高温側供給熱交換器、熱交換用パイプ、および高温側熱交換器)を介して化学蓄熱材に供給可能となっている。また、反応器は、凝縮器用接続パイプによって凝縮器に接続され、更に蒸発器用接続パイプによって蒸発器に接続されている。
この冷凍システムでは、排気熱が熱輸送部によって化学蓄熱材に供給されることにより、化学蓄熱材に蓄熱(化学蓄熱)され、更にその熱が凝縮器用接続パイプを介して凝縮器に輸送されることで、凝縮器からの放熱を可能としている。また、蒸発器で吸熱した熱を、蒸発器用接続パイプを介して反応器に輸送して蓄熱材に放熱することで、蒸発器での吸熱を可能としている。
特開平10−71837号公報 特開2008−111592号公報
しかしながら、特許文献1のような顕熱蓄熱方式では、蓄熱のエネルギ密度が低い。その結果、暖機等に必要な熱量を確保する為に装置の体格を非常に大きくしなければならないといった問題点がある。更に、時間の経過とともに温水から放熱が生じるため、長時間のエンジン停止における蓄熱の維持は難しい。
これに対して、特許文献2においては、化学蓄熱によって蓄熱をしており、化学蓄熱材の化学変化を利用して蓄熱するため、高いエネルギ密度の蓄熱の実現が可能となる。しかし、外気温度が低い場合、化学蓄熱材の化学変化における反応速度が非常に遅くなり、エンジン始動直後(〜5分程度)において短時間で暖機等に必要な熱量を確保し難いといった問題点がある。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、高いエネルギ密度での蓄熱が可能であるとともに、短時間で熱回収が可能な蓄熱装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載の発明は、内部に作動媒体が液相状態で封入された第1容器(131、331)を備える第1ユニット(130)と、第1容器(131、331)に連通し、内部に第1容器(131、331)内に封入された作動媒体よりも濃度の濃い作動媒体が液相状態で封入された第2容器(141、341)を備える第2ユニット(140)と、第1容器(131、331)内の液相作動媒体を第2容器(141、341)内に吐出する液体流路(150)と、第1容器(131、331)内に第2容器(141、341)内の気相作動媒体を吐出する気体流路(160)と、液体流路(150)および気体流路(160)を開閉する流路開閉手段(151、161)とを有し、第1ユニット(130)は、第1容器(131、331)内の気相作動媒体を凝縮させる凝縮手段(132、331)を備え、第2ユニット(140)は、第2容器(141、341)内の液相作動媒体を蒸発させる蒸発手段(142、341)と、第2容器(141、341)内の作動媒体が第1容器(131、331)内の作動媒体によって希釈される際に放出する希釈熱を回収する希釈熱回収手段(142、341)とを備え、流路開閉手段(151、161)にて液体流路(150)および気体流路(160)を開け、希釈熱回収手段(142、341)を作動させて希釈熱を回収する熱回収モードと、流路開閉手段(151、161)にて液体流路(150)を閉め気体流路(160)を開け、凝縮手段(132、331)および蒸発手段(142、341)を作動させて蓄熱する蓄熱モードと、流路開閉手段(151、161)にて液体流路(150)および気体流路(160)を閉め、蓄熱を維持する蓄熱維持モードとに設定可能となっており、
蒸発手段(341)および希釈熱回収手段(341)は、第2容器(341)であり、
第2容器(341)は、内部に作動媒体が液相状態で封入された内側容器(342)と、内側容器(342)を覆うように内側容器(342)を内部に収納する外側容器(343)とを備え、
内側容器(342)内における液相作動媒体と、内側容器(342)と外側容器(343)との間を流動する熱媒体とを熱交換させて、第2容器(341)内における液相作動媒体を蒸発させるとともに希釈熱を回収するようになっており、
内側容器(342)と外側容器(343)との間には、熱交換を促進させるフィン(344)が配設されていることを特徴とする。
これによれば、熱回収モードにおいて、第1容器(131、331)内の液相作動媒体を液体流路(150)を介して第2容器(141、341)内に吐出させ、第2容器(141、341)内の液相作動媒体を希釈することで放出される希釈熱を希釈熱回収手段(142、341)によって回収することができる。また、蓄熱モードにおいて、蒸発手段(142、341)によって蒸発させ第2容器(141、341)内の液相作動媒体の濃度を濃くするとともに、蒸発手段(142、341)によって蒸発した第2容器(141、341)内の気相作動媒体を気体流路(160)を介して第1容器(131、331)内に吐出させ、凝縮手段(132、331)よって凝縮させることで第1容器(131、331)内に濃度の薄い液相作動媒体を貯留することができる。そして、蓄熱維持モードにおいて、第1容器(131、331)内に濃度の薄い液相作動媒体を封入し、一方、第2容器(141、341)内に濃度の濃い液相作動媒体を封入することによって希釈熱を蓄熱することができるとともに、第2容器(141、341)内の液相作動媒体における顕熱も蓄熱することができる。これらのモードを制御部によって設定することで、水のみの顕熱蓄熱方式に比べて高いエネルギ密度で蓄熱することが可能となる。また、希釈される作動媒体、及び希釈する作動媒体がともに液相状態で封入されているので、希釈熱回収モードにおいて、第2容器(141、341)内における作動媒体の希釈速度を速め、短時間で大きな熱量を回収することが可能となる。
また、第2容器(341)内に蒸発器(142)等の蒸発手段(341)および希釈熱回収手段(341)を収納する必要が無くなる為、第2容器(341)の小型化を図ることが可能となる。また、外側容器(343)が内側容器(342)を覆うように内部に収納している為、内側容器(342)内に封入された作動媒体の漏洩防止を図ることが可能となる。
請求項2に係る発明では、第2ユニット(140)は、第1ユニット(130)の下方に配置されており、液体流路(150)は、一端が常に第1容器(131、331)内における液相作動媒体の液面よりも低い位置に開口し、他端が常に第2容器(141、341)内における液相作動媒体の液面よりの高い位置に開口する管部材であり、気体流路(160)は、一端が常に第1容器(131、331)内における液相作動媒体の液面よりも高い位置に開口し、他端が常に第2容器(141、341)内における液相作動媒体の液面よりの高い位置に開口する管部材であることを特徴とする。
これによれば、液体流路(150)の一端が、常に第1容器(131、331)内における液相作動媒体の液面よりも低い位置に開口しているので、第1容器(131、331)内における液相作動媒体を重力によって液体流路(150)を通過させることができ、簡易な構造で液体流路(150)を構成することが可能となる。また、液体流路(150)の他端が、常に第2容器(141、341)内における液相作動媒体の液面よりの高い位置に開口しているので、液体流路(150)の逆流を防止することが可能となる。ここで、液体流路(150)の逆流とは、液体流路(150)を介して第2容器(141、341)内における液相作動媒体が、第1容器(131、331)内に流出することである。更に、気体流路(160)の一端が、常に第1容器(131、331)内における液相作動媒体の液面よりも高い位置に開口しているので、第1容器(131、331)内における液相作動媒体が、気体流路(160)を介して第2容器(141、341)内に流出することを防止することが可能となる。また、気体流路(160)の他端が、常に第2容器(141、341)内における液相作動媒体の液面よりの高い位置に開口しているので、第2容器(141、341)内における液相作動媒体が、気体流路(160)を介して第1容器(131、331)内に流出することを防止することが可能となる。
請求項3に係る発明では、凝縮手段(132、331)は、第1容器(131)内に収納された凝縮器(132)であり、凝縮器(132)は、凝縮器(132)の少なくとも一部が、常に第1容器(131)内における液相作動媒体の液面よりも高い位置になるように配置されることを特徴とする。
これによれば、凝縮手段(132)を簡素な構造で提供することが可能となる。また、凝縮器(132)を、凝縮器(132)の一部が液相作動媒体の液面よりも常に高い位置になるように、換言すると、凝縮器(132)の一部が液相作動媒体に決して浸漬しない位置になるように配置しているので、凝縮器(132)と第1容器(131)内における気相作動媒体との熱交換を促進することが可能となる。
請求項4に係る発明では、凝縮手段(331)は、第1容器(331)であり、第1容器(331)は、内部に作動媒体が液相状態で封入された第1内側容器(332)と、第1内側容器(332)を覆うように第1内側容器(332)を内部に収納する第1外側容器(333)とを備え、第1内側容器(332)内における気相作動媒体と、第1内側容器(332)と第1外側容器(333)との間を流動する第1熱媒体とを熱交換させて、第1容器(331)内における気相作動媒体を凝縮させることを特徴とする。
これによれば、第1容器(331)内に凝縮器(132)等を収納する必要が無くなる為、第1容器(331)の小型化を図ることが可能となる。また、第1外側容器(333)が第1内側容器(332)を覆うように内部に収納している為、第1内側容器(332)内に封入された作動媒体の漏洩防止を図ることが可能となる。
請求項に係る発明では、第1ユニット(130)および第2ユニット(140)の少なくとも一方は、作動媒体から外気への熱移動を遮断する断熱材(402、502)に覆われることを特徴とする。
これによれば、蓄熱装置を覆う断熱材(402、502)が作動媒体から外気への熱移動を遮断する為、作動媒体の顕熱を確実に蓄熱することが可能となる。また、断熱材(402、502)が蓄熱装置を覆っている為、蓄熱装置に対する衝撃を和らげるクッション材として機能し、蓄熱装置内に封入された作動媒体の漏洩防止を図ることが可能となる。
請求項に係る発明では、蒸発手段(142、341)は、第2容器(141、341)内における液相作動媒体を加熱する発熱体(603)を有することを特徴とする。
これによれば、第2容器(141、341)内における液相作動媒体を加熱して温度上昇させることで、更に高濃度にすることが可能となる。
請求項に係る発明では、第2ユニット(140)は、第2容器(141、341)内における液相作動媒体を攪拌する攪拌装置(704)を備えることを特徴とする。
これによれば、作動媒体の希釈速度を速め、更に短時間で希釈熱を回収することが可能となる。
尚、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
第1実施形態における蓄熱装置の概略構成を示す模式図である。 第1実施形態における蓄熱装置の各モード時のおける状態を示す模式図である。 硫酸水溶液の濃度に対する無限希釈エンタルピーを示すグラフである。 第1実施形態における第1容器および第2容器内の液相作動媒体の蒸気圧力変化を示すグラフである。 第1実施形態における蓄熱装置の第1容器および第2容器内における液相作動媒体の蒸気圧力変化を示すグラフ(冬季)である。 第2実施形態における蓄熱装置を有する給湯器の概略構成を示す模式図である。 他の実施形態における蓄熱装置の概略構成を示す模式図である。 他の実施形態における蓄熱装置の概略構成を示す模式図である。 他の実施形態における蓄熱装置の概略構成を示す模式図である。 他の実施形態における蓄熱装置の概略構成を示す模式図である。 他の実施形態における蓄熱装置の第1容器および第2容器内における液相作動媒体の蒸気圧力変化を示すグラフ(発熱体を有するもの)である。 他の実施形態における蓄熱装置の概略構成を示す模式図である。 他の実施形態における蓄熱装置の概略構成を示す模式図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態における蓄熱装置100の構造について、図1を用いて説明する。図1は、本実施形態における蓄熱装置100の概略構成を示す模式図である。
本実施形態における蓄熱装置100は、図示しない車両に搭載されている。車両には、凝縮回路110と冷却水回路120と蓄熱装置100とが設けられている。凝縮回路110は、第1ポンプ111、放熱器112、第1上流弁113、凝縮器132、第1下流弁114の順に配管接続されて構成されている。一方、冷却水回路120は、第2ポンプ121、第2上流弁123、蒸発器142、第2下流弁124、エンジン101の順に配管接続されて構成されている。更に、第2ポンプ121と第2上流弁123との間から第2下流弁124とエンジン101との間へ蒸発器142等をバイパスするヒータコア路122aが設けられており、そのヒータコア路122aには、ヒータコア122が設けられている。
以下、各構成部品について詳細に述べると、凝縮回路110内では、第1熱媒体が還流している。第1ポンプ111は、凝縮回路110内に第1熱媒体を還流させるための流体装置である。放熱器112は、第1熱媒体と外気とを熱交換させて第1熱媒体を冷却する熱交換器である。第1上流弁113は、凝縮器132に流入する第1熱媒体量を調整するためのバルブである。凝縮器132は、後述する第1容器131内における気相作動媒体と第1熱媒体とを熱交換させて気相作動媒体を凝縮させる熱交換器である。第1下流弁114は、凝縮器132から流出する第1熱媒体量を調整するためのバルブである。
一方、冷却水回路120では、第2熱媒体である冷却水が還流している。エンジン101は、冷却水によって冷却される内燃機関である。第2ポンプ121は、冷却水回路120内に冷却水を還流させるための流体装置である。第2上流弁123は、蒸発器142に流入する冷却水量を調整するためのバルブである。蒸発器142は、後述する第2容器141内における液相作動媒体と冷却水とを熱交換させて液相作動媒体を蒸発させる熱交換器である。第2下流弁124は、蒸発器142から流出する冷却水量を調整するためのバルブである。ヒータコア122は、図示しない車室内に吹き出す空調空気と冷却水とを熱交換させて空調空気を加熱して車室内を暖房するための熱交換器である。
蓄熱装置100は、第1ユニット130、第2ユニット140、液体流路150、気体流路160、液体弁151および気体弁161を備えている。第1ユニット130は、第1容器131と、凝縮回路110内に配設された凝縮器132とを有して構成されている。第1容器131内には、濃度の薄い作動媒体が液相状態で封入されている。凝縮器132は、第1容器131内における気相作動媒体を凝縮させる凝縮手段であり、第1容器131内に収納されるとともに、その凝縮器132の少なくとも一部が、常に第1容器131内における液相作動媒体の液面よりも高い位置になるように配置されている。
一方、第2ユニット140は、第2容器141と、冷却水回路120内に配置された蒸発器142とを有して構成されている。第2容器141は、第1容器131より下方側に配置されており、第2容器141内には、第1容器131内に封入された作動媒体よりも濃度の濃い作動媒体が液相状態で封入されている。また、第2容器141の容積は、第1容器131内に封入された液相作動媒体の体積と第2容器141内に封入された液相作動媒体の体積との和よりも大きい。蒸発器142は、第2容器141内における液相作動媒体を蒸発させる蒸発手段であるとともに、第2容器141内の作動媒体が第1容器131内の作動媒体によって希釈される際に放出する希釈熱を回収する希釈熱回収手段である。蒸発器142は、第2容器141内に収納されるとともに、蒸発器142の少なくとも一部が、常に第2容器141内における液相作動媒体の液面より低い位置になるように配置されている。
液体流路150は、第1容器131内の液相作動媒体を第2容器141内に吐出するものであって、その一端が第1容器131内の下方側に開口し、その他端が第2容器141内の上方側に開口する管部材である。換言すると、液体流路150は、一端が常に第1容器131内における液相作動媒体の液面よりも低い位置に開口し、他端が常に第2容器141内における液相作動媒体の液面よりの高い位置に開口している。本実施形態における液体流路150の一端は、第1容器131の底面に開口している。また、液体流路150の他端は、第2容器141の上面に開口している。液体弁151は、液体流路150から吐出される作動媒体量を調整するバルブである。
気体流路160は、第1容器131内に第2容器141内の気相作動媒体を吐出するものであって、その一端が第1容器131内の上方側に開口し、その他端が第2容器141内の上方側に開口する管部材である。換言すると、気体流路160は、一端が常に第1容器131内における液相作動媒体の液面よりも高い位置に開口し、他端が常に第2容器141内における液相作動媒体の液面よりの高い位置に開口している。本実施形態における気体流路160の一端は、第1容器131の上面近傍に開口している。また、気体通路160の他端は、第2容器141の上面に開口している。気体弁161は、気体流路160から吐出される作動媒体量を調整するバルブである。ここで、液体弁151および気体弁161は、本発明の流路開閉手段に相当する。また、本実施形態における作動媒体は、硫酸水溶液であり、第1容器131及び第2容器141内は作動媒体の蒸気以外は存在しない略真空状態となっている。第1容器131及び第2容器141内を真空状態にして作動媒体を封入することで、空気が作動媒体の凝縮を邪魔することを防止している。
また、本実施形態における蓄熱装置100は、第1上流弁113、第1下流弁114、第2上流弁123、第2下流弁124、液体弁151および気体弁161の開閉制御を行う図示しない制御装置を備えている。制御装置は、CPU、ROMおよびRAMなどを含むマイクロコンピュータとその周辺回路とを備えて構成されており、第1上流弁113、第1下流弁114、第2上流弁123、第2下流弁124、液体弁151および気体弁161の開閉制御を行い、後述する蓄熱維持モード、熱回収モードおよび蓄熱モードへの設定を可能とするものである。
次に、本実施形態における蓄熱装置100の作動について、図2〜図4を用いて説明する。図2は、本実施形態における蓄熱装置100の各モード時のおける状態を示す模式図である。図3は、硫酸水溶液の濃度に対する無限希釈エンタルピーを示すグラフである。図4は、本実施形態における第1容器131および第2容器141内の液相作動媒体の蒸気圧力変化を示すグラフである。図4は、その縦軸が蒸気圧(Pa)を示し(対数表示)、その横軸が温度(℃)を示す片対数グラフである。図4では、液相作動媒体のモル濃度(mol/kg)をパラメータにして、蒸気圧と温度との関係を示している。図4中の黒丸aは、第1容器131内の液相作動媒体の状態を示しており、白丸b、cは、第2容器141内の液相作動媒体の状態を示している。ここで、本実施形態における蓄熱装置100は、例えば、外気温が20度(℃)の環境で使用されている。また、エンジン101内を流れる冷却水の温度は、暖機後の通常運転時に、例えば、90度(℃)程度に維持されるようになっている。
まず、車両始動前段階においては、図示しない制御装置は、液体弁151および気体弁161を閉めて液体流路150および気体流路160を閉状態とする。そして、第1容器131内には、薄い濃度(例えば、0.01mol/kg)の液相作動媒体が封入され、第2容器141内には、濃い濃度(例えば、55.51mol/kg)の液相作動媒体が封入されている。
1.熱回収モード(図2a)
まず、蓄熱装置100は、エンジン101の始動直後、制御装置によって熱回収モードに設定される。熱回収モードにおいて、制御装置は、第1上流弁113および第1下流弁114を閉めて凝縮器132を非作動状態とし、第2上流弁123および第2下流弁124を開けて蒸発器142を作動状態とし、液体弁151および気体弁161を開けて液体流路150および気体流路160を開状態とする。
熱回収モードでは、液体流路150を介して、第1容器131内の濃度の薄い作動媒体を第2容器141内に吐出させて第2容器141内の濃度の濃い作動媒体を希釈するとともに、低温の冷却水が内部を流れる蒸発器142によって、希釈された作動媒体が放出する希釈熱を回収する。希釈熱とは、濃い作動媒体が薄い作動媒体によって希釈されると、元の濃度と薄められた濃度との濃度差に応じて放出される熱である。例えば、第1容器131内の0.01mol/kgの液相作動媒体を第2容器141内に吐出させて第2容器141内の55.51mol/kgの液相作動媒体を希釈し、第2容器141内の液相作動媒体濃度が10mol/kgとなったとする。このとき発生する希釈熱は、図3に示す硫酸水溶液の無限希釈エンタルピーと、希釈熱を算出する下記の数式1より約36kJ/molが放出される。ここで、気体流路160は、第2容器141内における気相作動媒体を第1容器131内に吐出し第1容器と第2容器内の圧力を均圧させることで、第1容器内の作動媒体がスムーズに第2容器内へ流れるようにしている。
Figure 0005353263
その結果、蒸発器142にて回収された希釈熱によって、蒸発器142内を流通する低温の冷却水は短時間で暖機に適した温度に加熱される。尚、短時間とは、具体的に5分程度である。そして、加熱された冷却水をエンジン101内に流してエンジン101を暖機する。或いは、加熱された冷却水をヒータコア122内に流して車室内を暖房する。また、制御装置は、液体流路150を介して第1容器131内の液相作動媒体を第2容器141内に吐出し終えると、液体弁151を閉めて液体流路150を閉状態とする。
2.蓄熱モード(図2b)
蓄熱装置100は、第1容器131内において液相作動媒体が無くなり熱回収が終了すると、制御装置によって熱回収モードから蓄熱モードに設定される。蓄熱モードにおいて、第1上流弁113および第1下流弁114を開けて凝縮器132を作動状態とし、第2上流弁123および第2下流弁124を開けて蒸発器142を作動状態とし、液体弁151を閉めて液体流路150を閉状態とし、気体弁161を開けて気体流路160を開状態とする。
蓄熱モードでは、上記熱回収モードの後に適温(90℃)となった冷却水が内部を流れる蒸発器142によって、第2容器141内の液相作動媒体を蒸発させるとともに、低温(外気温度と同等の20℃)の凝縮水が内部を流れる凝縮器132によって、気体流路160を介して第2容器141内から第1容器131内に吐出された気相作動媒体を凝縮させる。ここで、各容器131、141内には、水蒸気と作動媒体の蒸気とが存在するが、水蒸気圧の方が作動媒体の蒸気圧よりも大きい為、蒸気の大部分は、水蒸気となる。
図4を用いて説明すると、第1容器131内の温度は、低温(20℃)の第1熱媒体が内部を流れる凝縮器132によって、略20度(℃)となり、第1容器131内の蒸気は、大部分が水蒸気であるため、第1容器131内の状態は、図4中の黒丸aとなる。つまり、第1容器131内は、水蒸気(硫酸モル濃度約0mol/kg)における温度20度(℃)、蒸気圧2.3kPaの状態となる。
一方、第2容器141内の温度は、適温(90℃)の冷却水が内部を流れる蒸発器142によって、略90度(℃)となる。このとき、第2容器141内の液相作動媒体が例えば10mol/kgであった場合、第2容器141内の蒸気圧は図4中の白丸b(28.9kPa)まで上昇することとなる。しかし、第1容器131と第2容器141とは、気体流路160にて連通している為、第2容器141内の蒸気は、第1容器131内と第2容器141内に生じた差圧によって第1容器131内へ移動し、凝縮器132表面で凝縮する。この過程において、第2容器141内の作動媒体の濃度が次第に上昇していく。そして、第2容器141内の液相作動媒体の蒸気圧が第1容器131内の蒸気圧(2.3kPa)付近まで濃縮されると、第2容器141内の作動媒体濃度は約30mol/kgまで上昇する(図4中の白丸c)。この条件においては、これ以上作動媒体の濃縮が進まなくなる。
その結果、蓄熱モードでは、第1容器131内の液相作動媒体と第2容器141内の液相作動媒体との間に濃度差がつけられることになり、従って、第2容器141内における液相作動媒体の濃度は濃くなり、一方、第1容器131内には、濃度の薄い液相作動媒体が貯留される。そして、制御装置は、第1容器131内の圧力と第2容器141内の圧力とが等しくなると、第2容器141内の液相作動媒体の濃縮反応は終了し、気体弁161を閉めて気体流路160を閉状態とする。
3.蓄熱維持モード(図2c)
蓄熱装置100は、第1容器131内における液相作動媒体の蒸気圧と、第2容器141内における液相作動媒体の蒸気圧とが等しくなり蓄熱が終了すると、制御装置によって蓄熱モードから蓄熱維持モードに設定される。蓄熱維持モードにおいて、第1上流弁113および第1下流弁114を閉めて凝縮器132を非作動状態とし、第2上流弁123および第2下流弁124を閉めて蒸発器142を非作動状態とし、液体弁151および気体弁161を閉めて液体流路150および気体流路160を閉状態とする。
蓄熱維持モードでは、初期状態のように、第1容器131内に濃度の薄い作動媒体を液相状態で封入し、第2容器141内に第1容器131内に封入された作動媒体より濃度の濃い作動媒体を液相状態で封入し、第1容器131および第2容器141内に封入された作動媒体は、各濃度のまま維持される。
その結果、第1容器131内には、図4中黒丸aの濃度の薄い作動媒体(約0mol/kg)が液相状態で封入され、第2容器141内には、図4中白丸cの濃度の濃い作動媒体(約30mol/kg)が液相状態で封入される。そして、エンジン101が停止して冷却水が低温(20℃)となった後、再びエンジン101を始動させた場合に備えて、高いエネルギ密度で蓄熱維持する。そして、再びエンジン101が始動されると、上記熱回収モードの実行が可能となり、以下、蓄熱モード、蓄熱維持モードが順に実行されるのである。
以下、本実施形態における蓄熱装置100の作用効果について述べると、本実施形態における蓄熱装置100は、熱回収モードにおいて、第1容器131内の液相作動媒体を液体流路150を介して第2容器141内に吐出させ、第2容器141内の液相作動媒体を希釈することで放出される希釈熱を希釈熱回収手段によって回収することができる。また、蓄熱モードにおいて、蒸発手段によって蒸発させ第2容器141内の液相作動媒体の濃度を濃くするとともに、蒸発手段によって蒸発した第2容器141内の気相作動媒体を気体流路160を介して第1容器131内に吐出させ、凝縮手段よって凝縮させることで第1容器131内に濃度の薄い液相作動媒体を貯留することができる。そして、蓄熱維持モードにおいて、第1容器131内に濃度の薄い液相作動媒体を封入し、一方、第2容器141内に濃度の濃い液相作動媒体を封入することによって希釈熱を蓄熱維持することができる。これらのモードを制御装置によって繰り返し設定することで、水のみの顕熱蓄熱方式に比べて高いエネルギ密度で蓄熱することが可能となる。また、希釈される作動媒体、及び希釈する作動媒体がともに液相状態で封入されているので、希釈熱回収モードにおいて、第2容器141内における作動媒体の希釈速度を速め、短時間で大きな熱量を回収することが可能となる。
また、本実施形態では、液体流路150の一端が、常に第1容器131内における液相作動媒体の液面よりも低い位置に開口しているので、第1容器131内における液相作動媒体を重力によって液体流路150を通過させることができ、簡易な構造で液体流路150を構成することが可能となる。また、液体流路150の他端が、常に第2容器141内における液相作動媒体の液面よりの高い位置に開口しているので、液体流路150の逆流を防止することが可能となる。ここで、液体流路150の逆流とは、液体流路150を介して第2容器141内における液相作動媒体が、第1容器131内に流出することである。更に、気体流路160の一端が、常に第1容器131内における液相作動媒体の液面よりも高い位置に開口しているので、第1容器131内における液相作動媒体が、気体流路160を介して第2容器141内に流出することを防止することが可能となる。また、気体流路160の他端が、常に第2容器141内における液相作動媒体の液面よりの高い位置に開口しているので、第2容器141内における液相作動媒体が、気体流路160を介して第1容器131内に流出することを防止することが可能となる。
また、凝縮部を、凝縮器132の一部が液相作動媒体の液面よりも常に高い位置になるように配置しているので、凝縮器132と第1容器131内の気相作動媒体との熱交換を促進することが可能となる。
また、蒸発器142を、蒸発器142の一部が液相作動媒体の液面よりも常に低い位置になるように配置しているので、蒸発器142と第1容器131内の液相作動媒体との熱交換を促進することが可能となる。
また、本実施形態における蓄熱装置100は、図5に示すように、外気温が20度(℃)から0度(℃)に低下すると、第1容器131内の液相作動媒体は、黒丸aから黒丸dになり、第2容器141内における液相作動媒体の蓄熱モードで得られる到達濃度は、第1容器131内における液相作動媒体の蒸気圧に応じて上昇し、白丸b(約30mol/kg)から白丸e(約60mol/kg)となる。図5は、本実施形態における蓄熱装置100の第1容器131および第2容器141内における液相作動媒体の蒸気圧力変化を示すグラフ(冬季)である。つまり、本実施形態における蓄熱装置100は、外気温が低いほど、各容器131、141内の作動媒体の濃度差を大きくすることができ、その結果、高いエネルギ密度の蓄熱が望まれる冬季において、夏季より高いエネルギ密度で蓄熱することが可能となる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態における蓄熱装置200を有する給湯器202について、図6を用いて説明する。ここで、本実施形態を含む以下の各実施形態において、既に説明した実施形態と同一、又は相当する構成については、同一符号を付し、その重複説明を省略する。図6は、本実施形態における蓄熱装置200を有する給湯器202の概略構成を示す模式図である。
本実施形態のおける蓄熱装置200は、太陽熱を利用して温水を作り出す給湯器202に搭載されている。給湯器202は、ソーラー回路210と給水回路220と貯湯タンク270と蓄熱装置200と図示しない制御装置とを有している。ソーラー回路210は、ソーラーパネル201、蒸発器142、ソーラー加熱器213、ソーラーポンプ211、ソーラー弁212の順に配管接続されている。更に、ソーラーパネル201と蒸発器142との間からソーラーポンプ211とソーラー弁212との間へソーラーパネル201等をバイパスするバイパス路214aが設けられており、そのバイパス路214aには、バイパス弁214が設けられている。一方、給水回路220は、給水源から凝縮器132、給水弁221、貯湯タンク270内へ順に配管接続されて構成されている。
以下、各構成部品について詳細に述べると、ソーラー回路210内では、第3熱媒体であるソーラー水が還流している。ソーラーパネル200は、太陽熱を集熱する集熱器である。ソーラー加熱器213は、貯湯タンク270内の温水とソーラー水とを熱交換させて温水を加熱する熱交換器である。ソーラーポンプ211は、ソーラー水をソーラー回路210内を還流させるための流体装置である。ソーラー弁212は、ソーラーパネル201に流入するソーラー水量を調整するためのバルブである。バイパス弁214は、バイパス路214a内を流れるソーラー水量を調整するためのバルブである。
給水回路220は、給水源から貯湯タンク270内に給水するための回路で、給水回路220内では、第4熱媒体である給水が給水源から貯湯タンク270内に向かって流れている。給水弁221は、凝縮器132から流出する給水量を調整するためのバルブである。
貯湯タンク270内には、温水が貯められている。貯湯タンク270は、ソーラー回路210内に配設されたソーラー加熱器213と、貯湯加熱器271と、流出管272とを有している。ソーラー加熱器213は、貯湯タンク270内下部に収納されるとともに、ソーラー加熱器213の少なくとも一部が、常に貯湯タンク270内における温水の液面より低い位置になるように配置されている。貯湯加熱器271は、貯湯加熱器271内を流れる第5熱媒体と貯湯タンク270内の温水とを熱交換させて温水を加熱する熱交換器である。貯湯加熱器271は、貯湯タンク270内に収納されるとともに、貯湯加熱器271の少なくとも一部が、常に貯湯タンク270内における温水の液面より低い位置になるように配置されている。流出管272は、貯湯タンク270内に貯められた温水を給湯器202の使用者へ供給するための配管であり、その内部が貯湯タンク270内に連通するように設けられている。流出管272には、流出弁273が設けられている。流出弁273は、流出管272内を流れる温水量を調整するためのバルブである。なお、蓄熱装置200は、上記第1実施形態において車両に搭載される蓄熱装置100と略同じ構成であるので、説明を省略する。
また、本実施形態における図示しない制御装置は、給湯器202を蓄熱モード、熱回収モード、蓄熱維持モードに設定可能なものである。図6の(a)は、蓄熱モードにおける給湯器202の状態を示しており、図6の(b)は、熱回収モードにおける給湯器202の状態を示している。
次に、第2実施形態における蓄熱装置200を有する給湯器202の作動について説明する。日中など、太陽熱が発生している場合、ソーラーパネル201にて太陽熱を集熱し、ソーラー水を介してソーラー加熱器213にて貯湯タンク270内の温水を加熱する。そして、貯湯タンク270内の温水は、流出管272を介して給湯器202の使用者に提供される。また、給湯器202は、貯湯タンク270内の温水量に応じて給水源から給水回路220を介して貯湯タンク270内に給水している。
太陽熱が余剰に発生する場合において、給湯器202は、蓄熱モードに設定される。蓄熱モードにおいて、給水弁221を開けて凝縮器132を作動状態とし、ソーラー弁212を開けるとともにバイパス弁214を閉めてソーラーパネル201および蒸発器142を作動状態とし、液体弁151を閉めて液体流路150を閉状態とし、気体弁161を開けて気体流路160を開状態とする。そして、余剰に発生した太陽熱によって高温となったソーラー水をソーラーポンプ211によって蒸発器142の内部に流し、給水源から低温(外気温)の給水を凝縮器132の内部に流す。その結果、蒸発器142によって、第2容器141内の液相作動媒体を蒸発させるとともに、凝縮器132によって、気体流路160を介して第2容器141内から第1容器131内に吐出された気相作動媒体を凝縮させることができる。また、作動媒体である硫酸の蒸気圧が水の蒸気圧に比べて小さいことから、第2容器141内における液相作動媒体の濃度は濃くなり、一方、第1容器131内には、濃度の薄い液相作動媒体が貯留される。
その後、第1容器131内における液相作動媒体の蒸気圧と、第2容器141内における液相作動媒体の蒸気圧とが等しくなり蓄熱が終了すると、蓄熱モードから蓄熱維持モードに設定される。蓄熱維持モードにおいて、液体弁151および気体弁161を閉めて液体流路150および気体流路160を閉状態とする。そして、第1容器131内に濃度の薄い作動媒体を液相状態で封入し、第2容器141内に第1容器131内に封入された作動媒体より濃度の濃い作動媒体を液相状態で封入する。従って、凝縮器132によって第1容器131内の気相作動媒体が凝縮することが無く、蒸発器142によって第2容器141内の液相作動媒体が蒸発することも無く、第1容器131と第2容器141との間に作動媒体の行き来が無い状態となり、第1容器131および第2容器141内に封入された作動媒体は、各濃度のまま維持される。尚、本実施形態における蓄熱維持モードでは、ソーラーポンプ211は、非作動状態に制御され、ソーラー回路210を非運転状態としている。
そして、夜間など、太陽熱が得られない場合において使用者に給湯する場合、給湯器202は、熱回収モードに設定される。熱回収モードにおいて、給水弁221を閉めて凝縮器132を非作動状態とし、ソーラー弁212を閉めるとともにバイパス弁214を開けてソーラーパネル201を非作動状態とするとともに蒸発器142を作動状態とし、液体弁151および気体弁161を開けて液体流路150および気体流路160を開状態とする。そして、液体流路150を介して、第1容器131内の濃度の薄い作動媒体を第2容器141内に吐出させて第2容器141内の濃度の濃い作動媒体を希釈するとともに、ソーラーポンプ211を作動させて蒸発器142にソーラー水を流すことによって、希釈された作動媒体が放出する希釈熱を回収することができる。
本実施形態における給湯器202は、蓄熱装置200を備え、蓄熱モード、蓄熱維持モードおよび熱回収モードに設定される。その結果、日中などに余剰に発生した太陽熱を高いエネルギ密度で蓄熱することが可能となり、また、夜間などの太陽熱が得られない状況において、短時間で貯湯タンク270内の温水を加熱することが可能となる。
(他の実施形態)
上記各実施形態では、作動媒体は、硫酸水溶液であり、真空状態にて封入されているが、本発明は、これに限定されることは無い。作動媒体は、真空状態で封入されていなくても良い。また、作動媒体は、硫酸でなくても良く、希釈されると放熱する水溶液であれば良い。
また、上記各実施形態では、凝縮手段として、第1容器131内に収納された凝縮器132によって提供されているが、本発明は、これに限定されることは無い。例えば、凝縮手段は、図7に示すような第1容器331で提供されていても良い。図7は、他の実施形態における蓄熱装置300の概略構成を示す模式図である。図7の(a)は、正面図であり、図7の(b)は、図7の(a)におけるA−A断面図である。第1容器331は、内部に作動媒体が液相状態で封入された第1内側容器332と、第1内側容器332を覆うように第1内側容器332を内部に収納する第1外側容器333とを備えている。第1外側容器333の一端部は、熱媒体の凝縮水(給水など)を第1外側容器333内に流入させる第1流入管335が設けられ、第1外側容器333の他端部には、熱媒体の凝縮水(給水など)を第1外側容器333内から流出させる第1流出管336が設けられている。そして、第1内側容器332内における気相作動媒体と、第1内側容器332と前記第1外側容器333との間を流動する熱媒体の凝縮水(給水など)とを熱交換させて、第1内側容器332内における気相作動媒体を凝縮させている。また、本実施形態では、第1内側容器332と第1外側容器333の間に熱交換を促進させる第1フィン334を配設している。本構成によれば、第1容器331内に凝縮器132等の凝縮手段を収納する必要が無くなるので、第1容器331の小型化を図ることが可能となる。また、第1外側容器333が第1内側容器332を覆うように内部に収納しているので、第1内側容器332内に封入された作動媒体の漏洩防止を図ることが可能となる。
また、上記各実施形態では、蒸発手段として、第2容器141に収納された蒸発器142によって提供されているが、本発明は、これに限定されることは無い。例えば、蒸発手段は、図7に示すような第2容器341で提供されていても良い。第2容器341は、内部に作動媒体が液相状態で封入された第2内側容器342と、第2内側容器342を覆うように第2内側容器342を内部に収納する第2外側容器343とを備えている。第2外側容器343の一端部は、熱媒体(冷却水、ソーラー水など)を第2外側容器343内に流入させる第2流入管345が設けられ、第2外側容器343の他端部には、熱媒体(冷却水、ソーラー水など)を第2外側容器343内から流出させる第2流出管346が設けられている。そして、第2内側容器342内における液相作動媒体と、第2内側容器342と前記第2外側容器343との間を流動する熱媒体(冷却水、ソーラー水など)とを熱交換させて、第2内側容器342内における液相作動媒体を蒸発させている。また、本実施形態では、第2内側容器342と第2外側容器343の間に熱交換を促進させる第2フィン344を配設している。本構成によれば、第2容器内341に蒸発器142等の蒸発手段を収納する必要が無くなる為、第2容器341の小型化を図ることが可能となる。また、第2外側容器343が第2内側容器342を覆うように内部に収納している為、第2内側容器342内に封入された作動媒体の漏洩防止を図ることが可能となる。
また、上記各実施形態の蓄熱装置100、200、300は、内部に封入された作動媒体から外気への熱移動を遮断する断熱材402、502を備え、図8および図9に示すように、その断熱材402、502に覆われることが好ましい。図8は、他の実施形態における蓄熱装置400の概略構成を示す模式図である。図9は、他の実施形態における蓄熱装置500の概略構成を示す模式図である。図9の(a)は、正面図であり、図9の(b)は、図9の(a)におけるB−B断面図である。断熱材402、502が作動媒体から外気への熱移動を遮断するので、作動媒体の顕熱を蓄熱することが可能となる。また、断熱材402、502が蓄熱装置400、500を覆っているので、蓄熱装置400、500に対する衝撃を和らげるクッション材として機能し、蓄熱装置400、500内に封入された作動媒体の漏洩防止を図ることが可能となる。
また、上記各実施形態の蓄熱装置100、200、300、400、500は、蒸発手段として、図10に示すように、更に第2容器141内における液相作動媒体を加熱する発熱体603を有することが好ましい。図10は、他の実施形態における蓄熱装置600の概略構成を示す模式図である。発熱体603は、第2容器141の底方に設けられており、例えば、電気ヒータ等が適用される。発熱体603を備えることで、第2容器141内における液相作動媒体を加熱して温度上昇させることで、図11に示すように、更に高濃度にすることが可能となる。図11は、他の実施形態における蓄熱装置600の第1容器131および第2容器141内における液相作動媒体の蒸気圧力変化を示すグラフ(発熱体603を有するもの)である。第2容器141内における液相作動媒体は、発熱体603に加熱されて90度(℃)から100度(℃)に温度上昇し、白丸bから白丸fとなる。その結果、更に高濃度の作動媒体を第2容器141内に封入することが可能となる。
また、上記各実施形態の第2ユニット140は、図12に示すように、第2容器141内における液相作動媒体を攪拌する攪拌装置704を備えることが好ましい。図12は、他の実施形態における蓄熱装置700の概略構成を示す模式図である。攪拌装置704は、第2容器141の底方に設けられており、例えば、プロペラ羽根を有する電動モータ等が適用される。攪拌装置704を備えることで、第2容器141内の液相作動媒体の希釈速度を速め、更に短時間で希釈熱を回収することが可能となる。
また、上記各実施形態では、第2ユニット140は、第1ユニット130の下方に配置されているが、本発明は、これに限定されることは無い。例えば、第1ユニット130と第2ユニット140とは、図13に示すように水平に配置されていても良い。図13は、他の実施形態における蓄熱装置800の概略構成を示す模式図である。液体流路150は、第1容器131の下方側および第2容器141の下方側に開口している。また、液体流路150は、第1容器131内の液相作動媒体を第2容器141内に吐出する液体ポンプ805を有している。また、気体流路160は、第1容器131の上方側および第2容器141の上方側に開口している。本構成においても、上記各実施形態と同様の効果を奏することが可能である。
また、上記各実施形態では、希釈熱は、エンジン101を冷却する冷却水や、貯湯タンク270の温水を加熱するソーラー水に回収されているが、本発明は、これに限定されることは無い。例えば、潤滑油、具体的には、エンジンオイルやATF(オートマチック・トランスミッション・フルード)等に希釈熱を回収するようにしても良い。
130…第1ユニット
131…第1容器
132…凝縮器(凝縮手段)
140…第2ユニット
141…第2容器
142…蒸発器(蒸発手段、希釈熱回収手段)
150…液体流路
151…液体弁(流路開閉手段)
160…気体流路
161…気体弁(流路開閉手段)
331…第1容器(凝縮手段)
332…第1内側容器
333…第1外側容器
341…第2容器(蒸発手段、希釈熱回収手段)
342…第2内側容器
343…第2外側容器
402、502…断熱材
603…発熱体
704…攪拌装置

Claims (7)

  1. 内部に作動媒体が液相状態で封入された第1容器(131、331)を備える第1ユニット(130)と、
    前記第1容器(131、331)に連通し、内部に前記第1容器(131、331)内に封入された作動媒体よりも濃度の濃い作動媒体が液相状態で封入された第2容器(141、341)を備える第2ユニット(140)と、
    前記第1容器(131、331)内の液相作動媒体を前記第2容器(141、341)内に吐出する液体流路(150)と、
    前記第1容器(131、331)内に前記第2容器(141、341)内の気相作動媒体を吐出する気体流路(160)と、
    前記液体流路(150)および前記気体流路(160)を開閉する流路開閉手段(151、161)とを有し、
    前記第1ユニット(130)は、前記第1容器(131、331)内の気相作動媒体を凝縮させる凝縮手段(132、331)を備え、
    前記第2ユニット(140)は、前記第2容器(141、341)内の液相作動媒体を蒸発させる蒸発手段(142、341)と、前記第2容器(141、341)内の作動媒体が前記第1容器(131、331)内の作動媒体によって希釈される際に放出する希釈熱を回収する希釈熱回収手段(142、341)とを備え、
    前記流路開閉手段(151、161)にて前記液体流路(150)および前記気体流路(160)を開け、前記希釈熱回収手段(142、341)を作動させて前記希釈熱を回収する熱回収モードと、
    前記流路開閉手段(151、161)にて前記液体流路(150)を閉め前記気体流路(160)を開け、前記凝縮手段(132、331)および前記蒸発手段(142、341)を作動させて蓄熱する蓄熱モードと、
    前記流路開閉手段(151、161)にて前記液体流路(150)および前記気体流路(160)を閉め、蓄熱を維持する蓄熱維持モードとに設定可能となっており、
    前記蒸発手段(341)および希釈熱回収手段(341)は、前記第2容器(341)であり、
    前記第2容器(341)は、内部に前記作動媒体が液相状態で封入された内側容器(342)と、前記内側容器(342)を覆うように前記内側容器(342)を内部に収納する外側容器(343)とを備え、
    前記内側容器(342)内における前記液相作動媒体と、前記内側容器(342)と前記外側容器(343)との間を流動する熱媒体とを熱交換させて、前記第2容器(341)内における前記液相作動媒体を蒸発させるとともに前記希釈熱を回収するようになっており、
    前記内側容器(342)と前記外側容器(343)との間には、熱交換を促進させるフィン(344)が配設されていることを特徴とする蓄熱装置。
  2. 前記第2ユニット(140)は、前記第1ユニット(130)の下方に配置されており、
    前記液体流路(150)は、一端が常に前記第1容器(131、331)内における前記液相作動媒体の液面よりも低い位置に開口し、他端が常に前記第2容器(141、341)内における前記液相作動媒体の液面よりの高い位置に開口する管部材であり、
    前記気体流路(160)は、一端が常に前記第1容器(131、331)内における前記液相作動媒体の液面よりも高い位置に開口し、他端が常に前記第2容器(141、341)内における前記液相作動媒体の液面よりの高い位置に開口する管部材であることを特徴とする請求項1に記載の蓄熱装置。
  3. 前記凝縮手段(132)は、前記第1容器(131)内に収納された凝縮器(132)であり、
    前記凝縮器(132)は、前記凝縮器(132)の少なくとも一部が、常に前記第1容器(131)内における前記液相作動媒体の液面よりも高い位置になるように配置されることを特徴とする請求項1または2に記載の蓄熱装置。
  4. 前記凝縮手段(331)は、前記第1容器(331)であり、
    前記第1容器(331)は、内部に前記作動媒体が液相状態で封入された第1内側容器(332)と、前記第1内側容器(332)を覆うように前記第1内側容器(332)を内部に収納する第1外側容器(333)とを備え、
    前記第1内側容器(332)内における前記気相作動媒体と、前記第1内側容器(332)と前記第1外側容器(333)との間を流動する第1熱媒体とを熱交換させて、前記第1容器(331)内における前記気相作動媒体を凝縮させることを特徴とする請求項1または2に記載の蓄熱装置。
  5. 前記第1ユニット(130)および前記第2ユニット(140)の少なくとも一方は、前記作動媒体から外気への熱移動を遮断する断熱材(402、502)に覆われることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1つに記載の蓄熱装置。
  6. 前記蒸発手段(142、341)は、前記第2容器(141、341)内における前記液相作動媒体を加熱する発熱体(603)を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1つに記載の蓄熱装置。
  7. 前記第2ユニット(140)は、前記第2容器(141、341)内における前記液相作動媒体を攪拌する攪拌装置(704)を備えることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1つに記載の蓄熱装置。
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