JP5351622B2 - 映像信号多重伝送装置および映像信号多重伝送装置を用いた撮像装置。 - Google Patents

映像信号多重伝送装置および映像信号多重伝送装置を用いた撮像装置。 Download PDF

Info

Publication number
JP5351622B2
JP5351622B2 JP2009138467A JP2009138467A JP5351622B2 JP 5351622 B2 JP5351622 B2 JP 5351622B2 JP 2009138467 A JP2009138467 A JP 2009138467A JP 2009138467 A JP2009138467 A JP 2009138467A JP 5351622 B2 JP5351622 B2 JP 5351622B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
amplifier
input
output
signal
inverting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009138467A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010021993A (ja
Inventor
和彦 中村
敬久 關口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Kokusai Electric Inc
Original Assignee
Hitachi Kokusai Electric Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Kokusai Electric Inc filed Critical Hitachi Kokusai Electric Inc
Priority to JP2009138467A priority Critical patent/JP5351622B2/ja
Publication of JP2010021993A publication Critical patent/JP2010021993A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5351622B2 publication Critical patent/JP5351622B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は、テレビジョンカメラ装置等の撮像装置に用いる映像信号多重伝送装置における伝送方式の改良に関するものである。
従来、テレビジョンカメラシステムではカメラヘッドとカメラコントロールユニットの間で本線映像信号,送り返し映像信号,音声信号,コントロール用シリアルデータ信号,及び電源の伝送を3重同軸(トライアックス)ケーブル1本の伝送路で行なっている。簡易方法として伝送路に通常の同軸ケーブルも用いることもある。通常、これらの信号は周波数変調され周波数多重伝送するか、デジタルで時分割多重伝送される。
主な映像信号としてはSDTVとして有効走査線485本のNTSCと有効走査線575本のPAL、HDTVとして有効走査線720本と有効走査線1080本、SHDTVとして有効走査線2160本、UHDTVとして有効走査線4320本がある。
カメラ部から出力されたNTSCの10bit4:2:2の映像シリアルデジタルインタフェース(SDI)信号は270Mbpsのデータ量があり、送り返しの映像信号はデータ圧縮しても約50Mbpsのデータ量がある。時分割双方向伝送の場合、映像信号を時間圧縮し、約360Mbpsの信号にして短い時間で間欠的にカメラヘッドからカメラ制御装置に伝送する。そして時間圧縮により空いた期間に、カメラ制御装置からカメラヘッドの方向に360Mbpsに時間圧縮した送り返しの映像信号を短い時間で間欠的に伝送する。その処理を1秒間に数回の速度で入出力切換え器により切り替えを行なうことにより時分割双方向伝送を実現している(特許文献1)。HDTV用のSDI信号は1500Mbpsのデータ量がある。3GのSDI信号は2970Mbpsのデータ量がある。UHDTV用のSDI信号は24000Mbpsのデータ量が予想される。
パルス波形の再生を行うことを波形等化という。通常、直径8.6mmのトライアックスケーブルの300MHzの減衰量は100mで12dBで1kmで120dBと大きく、現状の市販の波形等化器では、直径8.6mmのトライアックスケーブルでは約400m程度しかカメラヘッドとカメラコントロールユニットの間は延長できない。中継ケーブルの挿入による延長には、伝送された基準信号に基づき、デジタル映像信号のケーブル周波数特性の劣化を予め補正する必要がある(特許文献2)。
SDI信号は、アナログ信号処理回路において反転増幅器が多用されるため、信号の極性を常に留意していることが煩わしくなる。そこで、G(x)=(x9 +x4 +1)(x+1)という生成多項式による自己同期型スクランブルド(Non Return To Zero)NRZ−I符号を採用し、データの0/1を0→1,1→0の反転情報に置き換えることによって、極性フリーでスペクトルが均一に分布したSDI信号を実現している。こうした自己同期型スクランブルを掛けると、シリアル伝送路上に、1水平ラインに亘り、1ビットの1に続いて19ビットの0が続くパターン(あるいはその反転パターン)の信号や、20ビットの1が連続した後20ビットの0が連続するパターン(あるいはその反転パターン)の信号が発生する場合がある。これらのパターンは、パソロジカルパターンと呼ばれている。したがって、パソロジカルパターンの最大長20からSDI信号の基本クロック周波数の1/20から3倍の高調波周波数を伝送すれば、誤りなくSDI信号を伝送できる(非特許文献1参照)。HD−SDI信号も同様である。
送信回路と受信回路のインピーダンスがケーブルインピーダンス75Ωから外れると反射が起こり伝送エラーが増加する。SDI信号を長距離にケーブル伝送するには、送信回路と受信回路のインピーダンスを所要周波数内で、ケーブルインピーダンス75Ωにできるだけ一致させるのが望ましい(非特許文献2)。
デジタル映像信号のケーブル周波数特性の劣化を予め補正するには、高周波数信号を増強するのがC/Nから望ましいが振幅が増加してしまうのでPECL等の小振幅論理集積回路では実現が困難だった。小振幅論理信号規格の送信信号の低周波数成分を減衰させるのが一般的だった(非特許文献3)。
電流帰還演算増幅器(Operational Amplifier: Op Amp)は0.2Vp−pの小振幅で増幅度1倍(0dB)なら1.8GHz程度、増幅度2倍(+6dB)なら1.2GHz程度までの高周波数を増幅でき、2Vp−pの大振幅なら750MHz程度までの高周波数を増幅でき、シャットダウン(SD)機能を有するものもある(非特許文献4)。抵抗内蔵の演算増幅器は0.1Vp−pの小振幅で増幅度5倍(+14dB)なら2.4GHzまでの高周波数を増幅でき、2Vp−pなら1.5GHz程度までの高周波数を増幅できる(非特許文献5)。さらに差動増幅器は、増幅度4倍(+12dB)で1Vp−pなら3.9GHz程度までの高周波数を増幅できる(非特許文献6)。
しかし、電流帰還演算増幅器内部の増幅トランジスタのエミッタが負入力端子に接続されており、負入力端子の接続インピーダンスは高周波数成分が抵抗成分でないと、高周波数で発振を起こしやすい。そのため、電流帰還演算増幅器の負入力端子を容量で接地し、高周波数成分を増強する増幅回路の実現は困難だった。
従来の一実施例の概要と動作を図2で説明する。図2は、従来の一実施例のトライアックスカメラシステムを示すブロック図である。図2において、トライアックスカメラシステムは撮像部1とトライアックスケーブル2と制御部3で構成している。
撮像部1の撮像素子102は、レンズ部101で結像された入射光を光電変換してデジタル映像信号処理部204に出力する。デジタル映像信号処理部204は、映像信号のレベル増幅や輪郭強調等の処理を施し出力する。伝送路2が長い場合、映像圧縮部105で映像圧縮を行い、短い場合はそのまま時分割双方向切換部210に出力される。時分割双方向切換部210では、デジタル映像信号とデジタル音声信号とを時分割多重化し、双方向伝送する。撮像部1より出力されたシリアルデジタル信号は、トライアックスケーブル2を介して制御部3に伝送される。制御部3に伝送されたシリアルデジタル信号は、時分割双方向切換部216で分解され、もとのデジタル映像信号とデジタル音声信号とに復調し、映像伸縮を行い、デジタル信号処理部217で信号処理後、D/Aコンバータ128でアナログ映像信号に変換され、映像信号を出力する。また、制御部3から入力し撮像部1から出力する外部映像信号も上記と同様に伝送される。
時分割双方向切換部210と216とは、高速なFETバススイッチのICを用いるが、FETバススイッチのIC内のFETのソースーゲート間電圧が約1V以上確保されないとFETバススイッチが導通されない。またFETバススイッチのIC内のFETのソースーゲート間電圧が約2VではFETバススイッチの導通抵抗が高い。またFETバススイッチのIC内のFETのソースーゲート間電圧が約2.5V以上確保されないとFETバススイッチの導通抵抗が下がりきらない。そのため、時分割双方向切換部を通過する信号は、FETバススイッチのICの正電源電圧から約2.5V低い電圧以下に圧縮され、FETバススイッチのICの正電源電圧から約2V低い電圧以下に強く圧縮され、FETバススイッチのICの正電源電圧から約1V低い電圧以下に制限される(非特許文献7参照)。
ところで、最近不要輻射低減用に、低い周波数では、低いインピーダンスで、特定周波数からインピーダンスが急激に高くなり、抵抗成分が大きいフェライトビーズが多様な種類で各社から量産されている。フェライトビーズの近似の等価回路はインダクタと容量と抵抗との並列接続したものと抵抗との直列接続したものである(非特許文献8参照)。
特開平7−203399号公報 特開平8−317251号公報
SMPTE259M ARIB−T77 日経エレクトロニクス2008.2.10 p141-p148 ナショナルセミコンダクタ製LMH6703 DS201106 テキサスインスツルメント製THS4302 SLOS403H アナログデバイセズ製ADL5562 Rev.0 ルネサス テクノロジ高速バススイッチ HD74CBTシリーズ TDK製mmz2012Equivalent Circuit
従来のトライアックスシステムのデジタル伝送では360Mbpsという高い周波数でのビットレートで伝送するため、ケーブルでの減衰量が大きくなってしまい、ケーブル長を延長することが困難であった。また、伝送された基準信号に基づきデジタル映像信号のケーブル周波数特性の劣化を予め補正するために、小振幅論理信号規格の送信信号の低周波数成分を減衰させても高周波数信号のC/Nの劣化が大きくなり、ケーブル長を延長することが困難であった。
本発明は、これらの欠点を除去し、デジタル伝送でも中継ケーブルを挿入し長いケーブル長で運用できるトライアックスシステムを提供することを目的とする。
本発明は、上記の目的を達成するために、一つの伝送路を介して双方向に、デジタル化した映像信号、音声信号、制御信号を含むデジタル信号を送受するデジタル映像信号多重伝送装置において、受信側に波形等化器を有し、送信側または受信側の波形等化器の前の少なくとも一方に前記デジタル信号の波形を増幅する増幅器と、前記デジタル信号の波形を増幅する増幅器の(非反転増幅の負入力の接地抵抗または非反転増幅の正入力の接地抵抗または反転増幅の出力と反転極性の入力の入力抵抗または増幅器の出力抵抗または2段の増幅回路間の接続抵抗等の)回路特性抵抗に比較して、前記デジタル信号の波形のクロック基本波周波数におけるインピーダンスが低く、前記デジタル信号の波形のクロック高調波周波数におけるインピーダンスが高いインダクタと容量と抵抗との並列接続したものと抵抗との直列接続したものまたは前記デジタル信号の波形のクロック高調波周波数におけるインピーダンスが高いインダクタと容量と抵抗との並列接続したものと抵抗との直列接続したものの近似の等価回路として表せるもの少なくとも一方(以下インピーダンス体)を有し、前記波形等化器に入力する、前記デジタル信号の波形のクロック基本波周波数以下の低周波数成分を減衰し、前記デジタル信号の波形のクロック高調波成分を増強する事を特徴とする映像信号多重伝送装置である。
また、上記において、上記増幅器が演算増幅器であり、前記演算増幅器の負入力の接地抵抗または負入力の入力抵抗のいずれか一方を有し、上記インピーダンス体を前記演算増幅器の出力と前記演算増幅器の負入力間に設けること、あるいは上記増幅器が差動増幅器であり、前記差動増幅器の反転極性の入力の入力抵抗と前記差動増幅器の非反転極性の入力の入力抵抗とを有し、上記インピーダンス体を前記差動増幅器の非反転増幅の出力と反転極性の入力間と前記差動増幅器の反転増幅の出力と非反転極性の入力間とに設けること、あるいは上記増幅器がアンバッファインバータであり、前記アンバッファインバータの反転極性の入力の入力抵抗を有し、上記インピーダンス体を前記アンバッファインバータの出力と前記アンバッファインバータの反転極性の入力間に設けること、あるいは上記増幅器の少なくとも一部が、抵抗内蔵の演算増幅器であり、増幅器の2段の非反転増幅回路と接続抵抗と並列終端抵抗を有し、初段の非反転増幅の出力と同一極性の入力を前記デジタル信号波形と並列終端抵抗と直接接続し、2段目の出力と同一極性の入力を初段の非反転増幅の出力と接続抵抗で接続し、2段目の非反転増幅回路の正入力を接地する上記インピーダンス体を設けること、あるいは上記増幅器が、送信側のCMOS論理出力ICであり、前記CMOS論理出力IC出力と接地した上記インピーダンス体とを結合容量で接続すること、の少なくとも一方を特徴とする映像信号多重伝送装置である。
また、上記において、上記デジタル信号が(25Mbps、50Mbps、100Mbps、270Mbps、1500Mbps、2970Mbps等の)シリアルデジタルインタフェース(SDI)信号であり、上記インピーダンス体がフェライトビーズまたは、フェライトビーズと抵抗または、インダクタと抵抗の少なくとも一つである事を特徴とする映像信号多重伝送装置である。
また、上記において、上記インピーダンス体の上記デジタル信号の波形のクロックの基本波周波数におけるインピーダンスと上記デジタル信号の波形のクロックの3次高調波周波数インピーダンスとの比が3倍以上である事を特徴とする映像信号多重伝送装置である。
また、上記において、高域通過フィルタ(以下HPF)と低域通過フィルタ(以下LPF)とを有し、上記デジタル信号が映像シリアルデジタルインタフェース(以下SDI)信号であり、送り返し方向のSDI信号は高い映像圧縮比で映像圧縮されており、順方向のSDI信号のクロックの基本波周波数と送り返し方向の映像圧縮されたSDI信号のクロックの基本波周波数との比が、前記順方向のSDI信号のパソロジカルパターンの最大長(20等)と前記送り返し方向の映像圧縮されたSDI信号の波形のクロックの高調波次数(3等)との積(25MHzと1500MHzとの比60等)倍以上異なり、前記順方向のSDI信号を前記HPFで通過させ、前記送り返し方向の映像圧縮されたSDI信号を前記LPFで通過させ、前記順方向のSDI信号と前記送り返し方向の映像圧縮されたSDI信号とを双方向伝送させる事を特徴とする映像信号多重伝送装置である。
また、一つの伝送路を介して時分割により、双方向にデジタル化した映像信号、音声信号、制御信号を含むデジタル信号を送受するデジタル映像信号多重伝送装置において、前記伝送路の両側の終端に時分割多重を切換えるアナログ切換器を有し、少なくとも送信側に前記デジタル信号の波形を増幅する増幅器を有し、受信側に波形等化器を有し、送信側の前記増幅器の増幅度を前記デジタル信号の波形のクロックの3次以上の高調波成分までの周波数で一定とし、受信側で前記伝送路の周波数特性補正を行う事を特徴とする映像信号多重伝送装置である。
また、上記において、前記伝送路の両側の終端に時分割多重を切換えるアナログ切換器がFETバススイッチのICであり、該FETバススイッチのICが約3V以上の正電源を有し該正電源電圧より約2.5V以上低い(負の)電圧に前記FETバススイッチのICを通過するデジタル信号をバイアスする事、または前記FETバススイッチのICが負電源と約2.5V以上の正電源とを有し前記FETバススイッチのICを通過するデジタル信号を接地電位とする事、とのどちらか一方を特徴とする映像信号多重伝送装置である。
また、上記の映像信号多重伝送装置を具備する事を特徴とする撮像装置である。
以上説明したように本発明によれば、ケーブル長が延びたときに生じる周波数補正の信号劣化を送信側で送信信号の低周波数成分を減衰させ、受信側で受信信号の高周波数成分を増幅させるだけでなく、送信側で送信信号の高周波数成分を増幅させるまたは受信側で受信信号の低周波数成分を減衰させる事を追加する事により、更に改善することができ、デジタル映像信号多重伝送装置のケーブル長を延ばすことができる。極性フリーのSDI信号は反転しても問題ない。さらに、デジタル映像信号多重伝送装置の出力抵抗を前記伝送路(ケーブル)の特性抵抗(75Ω)より十分低くし、ケーブル内の伝送波形とは独立に信号劣化を補正するので、中継ケーブルの挿入によるケーブル長の変更に容易に対応し、トライアックスケーブルだけでなく、通常の同軸ケーブルでも従来より長いケーブルが補正可能となる。
本発明の一実施例の全体構成を示すブロック図。 従来の一実施例の全体構成を示すブロック図。 本発明の1実施例の反転増幅回路のブロック図。 本発明の1実施例の非反転増幅回路のブロック図。 本発明の1実施例の反転増幅回路のブロック図。 本発明の1実施例の非反転増幅回路のブロック図。 本発明の1実施例の送出増幅回路のブロック図。 本発明の1実施例の送出増幅回路のブロック図。 本発明の1実施例の差動増幅回路のブロック図。 本発明の1実施例の送出増幅回路のブロック図。 本発明の1実施例の増幅回路のブロック図。 本発明の1実施例の反転増幅回路の入出力波形図。 本発明の1実施例の非反転増幅回路の入出力波形図。 本発明の1実施例の反転増幅回路の入出力波形図。 本発明の1実施例の非反転増幅回路の入出力波形図。 本発明の1実施例の送出増幅回路の入出力波形図。 本発明の1実施例の送出増幅回路の入出力波形図。 本発明の1実施例の差動増幅回路の入出力波形図。 本発明の1実施例の送出増幅回路の入出力波形図。 本発明の1実施例の反転増幅回路の動作の模式図。 本発明の1実施例の非反転増幅回路の動作の模式図。 本発明の1実施例の反転増幅回路の動作の模式図。 本発明の1実施例の非反転増幅回路の動作の模式図。 本発明の1実施例の送出増幅回路の動作の模式図。 本発明の1実施例の送出増幅回路の動作の模式図。 本発明の1実施例の差動増幅回路の動作の模式図。 本発明の1実施例の送出増幅回路の動作の模式図。 本発明の1実施例のフェライトビーズの周波数特性の模式図。
背景技術で説明したように、電流帰還演算増幅器は小振幅で増幅度2倍なら1.2GHz程度までの高周波数を増幅できる。しかし、電流帰還演算増幅器内部の増幅トランジスタのエミッタが負入力端子に接続されており、負帰還入力端子の接続インピーダンスは高周波数成分が抵抗成分でないと、高周波数で発振を起こしやすい。そのため、電流帰還演算増幅器の負帰還入力端子を容量で接地するのではなく、本発明の1実施例のフェライトビーズの周波数特性の模式図の図6の様な、おおよそ25MHzまたは270MHzまたは1500MHzまたは3000MHzのクロック基本波周波数Fcにおけるインピーダンス(抵抗)分が前記電流帰還演算増幅器の非反転増幅の負入力の接地抵抗または反転増幅の負入力の入力抵抗より低く、クロック高調波周波数におけるインピーダンス(抵抗)分が非反転増幅の負入力の接地抵抗または反転増幅の負入力の入力抵抗より高いフェライトビーズを電流帰還演算増幅器の出力と電流帰還演算増幅器の負入力間に設け、伝送信号の低周波数成分を減衰し高周波数成分を増強する。高周波数の出力インピーダンスが上昇してしまう場合は、電流バッファICを追加する。
抵抗内蔵の演算増幅器は小振幅で増幅度5倍なら2.4GHzまでの高周波数を増幅できる。そこで、2段構成として、初段に電流帰還演算増幅器を用い、2段目の入力までに、低域を減衰させて、2段目の抵抗内蔵の演算増幅器で増幅しても良い。
さらに差動入力で差動出力なので部品が多くなるが、差動増幅器は、増幅度4倍(+12dB)で1Vp−pなら3.9GHz程度までの高周波数を増幅できる。
双方向部の通過信号振幅に余裕がある場合は、広帯域でスルーレートが十分に高い増幅器で送信側の伝送信号の基本波周波数以下の低周波数成分を減衰し3次以上の高調波成分を増強するのがS/N的には好ましい。通過信号振幅に余裕がある場合は、高速CMOS論理ICで増幅し本発明の1実施例のフェライトビーズの周波数特性の模式図の図6の様な、Fcで特性抵抗(75Ω)よりインピーダンスが低く、3Fcで特性抵抗よりインピーダンスが高いフェライトビーズを用いて、多数並列化で単体の出力抵抗を特性抵抗(75Ω)より十分低くして、基本波周波数以下の低周波数成分を減衰させ3次以上の高調波成分を増強して送信し、受信側の波形等化器に入力する。送信回路の並列化で、送信回路の全体の出力抵抗はR6〜R106の並列として75Ωにできるだけ一致させ、反射を抑える。
または、双方向部の通過信号振幅に余裕がない場合は、送信側では増幅度を3次高調波までの周波数で一定としてオーバーシュートを防止して振幅を制限し、受信側で基本波周波数以下の低周波数成分を減衰させ高調波成分を増強する。また、双方向部の切替器がFETバススイッチであれば、FETバススイッチのICが約3V以上の正電源を有し該正電源電圧より約2.5V以上低い(負の)電圧にFETバススイッチのICを通過するデジタル信号をバイアスする、またはFETバススイッチのICが負電源と約2.5V以上の正電源とを有し前記FETバススイッチのICを通過するデジタル信号を接地電位とする。
さらに、波形等化器の入力振幅に余裕がない場合は、伝送路が長く伝送路の損失が大きいときのみ、増幅度を高くし、伝送路が短く伝送路の損失が小さいときは増幅度を0dB(特性整合損失を除けば+6dB)付近にする。
制御部より撮像部に送り返し伝送される送り返し映像シリアルデジタルインタフェース(SDI)信号の映像圧縮比が低く、圧縮した送り返しSDI信号のクロックの基本周波数と、撮像部で生成された順方向のSDI信号のクロックの基本周波数との比がおおよそ1/10以下であれば、順方向のSDI信号と圧縮した送り返しSDI信号の時分割切換または周波数選別を行う双方向部は、時分割のアナログ切換器のICが好ましい。送り返しSDI信号の映像圧縮比が高く、圧縮した送り返しSDI信号のクロックの基本周波数と、順方向のSDI信号のクロックの基本周波数との比(映像圧縮比)が順方向のSDIのパソロジカルパターンの最大長(20等)と圧縮した送り返しSDI信号の高調波次数(3等)との積(25MHzと1500MHzとの比60等)倍の逆数(の1/60等)以下であれば、双方向部は、順方向のSDI信号を高域通過フィルタ(HPF)で通過させ、送り返し方向の映像圧縮されたSDI信号を低域通過フィルタ(LPF)で通過させ、順方向のSDI信号と送り返し方向の映像圧縮されたSDI信号とを双方向伝送させても良い。
以下、本発明の一実施例のトライアックスカメラシステムの全体をを図1で説明してから、本発明の1実施例の反転増幅回路と非反転増幅回路のブロック図と入出力波形図と動作の模式図とを図3A〜図3H、図4A〜図4H、図5A〜図5Hを用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例のトライアックスカメラシステムの全体を示すブロック図であり、撮像部1とトライアックスケーブル2と制御部3で構成している。101は図示していない入射光を結像するためのレンズ部、102はレンズ部101で結像した光を光電変換する撮像素子、103は映像信号をデジタル映像信号に変換するA/Dコンバータ、104と127とはデジタル映像信号を所定のレベルに増幅する事や輪郭強調等の処理を施す映像処理部である。105と136とは映像の圧縮を行う映像圧縮部で、107と135とはデジタル映像信号とデジタル音声信号と制御信号(CPUデータ)とを多重化するENCODE部、108と133とはデジタル信号を増幅する増幅部で、109と134とははトライアックスケーブル2の周波数特性分を補正する増幅部で受信側の波形等化器の前にある。この増幅部の切換はケーブル2の長さに応じて撮像部1または制御部3のCPUの113と130とからの制御により、増幅部がシャットダウン機能を有する増幅器や切り替え機能を有する増幅器や低インピーダンスの切換ICで構成されていれば、増幅部108と109と133と134とで行う。双方向部112と121とが時分割多重のアナログ切換ICであり、108と109と133と134との増幅部が、長いケーブル用と短いケーブル用と各2組ある場合は、双方向部112と121とで切換えても良い。113と130とは制御するためのCPU(Central Processing Unit)、120は撮像部1とトライアックスケーブル2とをつなぐ接栓で142はトライアックスケーブル2と制御部3をつなぐ接栓、112は撮像部1で生成された映像信号と制御部3より伝送されてきた外部映像信号の時分割切換または周波数選別を行う双方向部、121とは外部映像信号と撮像部1より伝送されてきた映像信号の切換を行う切換部、119と122とは伝送されてきた信号の波形等化を行う波形等化器、116と125とはもとのデジタル映像信号とデジタル音声信号とに復調するDECODE部、115と126とは映像の伸長を行う映像伸縮部、114と128とはデジタル映像信号をアナログ映像信号に変換するD/Aコンバータ(DAC)、138は増幅器である。
次に本発明の一実施例の動作について説明する。
電源投入時に撮像部1のCPUの113または制御部3のCPUの130でケーブル2の遅延量または減衰量を測定する事によりケーブル2の長さを検出する。検出したケーブル2の長さは撮像部1または制御部3のCPUに伝送し、ケーブル2の長さは撮像部1と制御部3とで共用する。
背景技術の非特許文献1の様に、映像シリアルデジタルインタフェース(SDI)信号はG(x)=(x9 +x4 +1)(x+1)という生成多項式による自己同期型スクランブルド(Non Return To Zero)NRZ−I符号を採用し、データの0/1を0→1,1→0の反転情報に置き換えることによって、極性フリーでスペクトルが均一に分布したSDI信号を実現している。こうした自己同期型スクランブルを掛けると、シリアル伝送路上に、1水平ラインに亘り、1ビットの1に続いて19ビットの0が続くパターン(あるいはその反転パターン)の信号や、20ビットの1が連続した後20ビットの0が連続するパターン(あるいはその反転パターン)の信号が発生する場合がある。これらのパターンは、パソロジカルパターンと呼ばれている。したがって、パソロジカルパターンの最大長20からSDI信号の基本クロック周波数の1/20から3倍の高調波周波数を伝送すれば、誤りなくSDI信号を伝送できる。SDI信号の生成にパソロジカルパターンの最大長をより短くする自己同期型スクランブルド符号を用いれば周波数帯域をさらに狭くできる。
ここで、撮像部で生成された順方向のSDI信号はNTSCで270Mbps、HDTVで1500Mbpsのデータ量がある。3GのSDI信号は2970Mbpsのデータ量がある。UHDTV用のSDI信号は24000Mbpsのデータ量が予想される。また、制御部より撮像部に送り返し伝送される送り返しの映像信号はMPEG2で圧縮すると映像圧縮比がおおよそ1/5となり、順方向のSDI信号と圧縮した送り返しSDI信号の時分割切換または周波数選別を行う双方向部は時分割のアナログ切換器のICが好ましい。H.264で圧縮すると撮像部で生成された順方向のSDI信号の1500Mbpsに対し送り返し方向の映像圧縮されたSDI信号の25Mbpsと映像圧縮比が1/60と、パソロジカルパターンの最大長20と高調波次数3との積60倍の逆数の1/60以下も可能となる。音声信号,制御信号(CPUデータ信号)をSDI信号に重畳してあるので、順方向のSDI信号と圧縮した送り返しSDI信号の時分割切換または周波数選別を行う双方向部は、順方向のSDI信号を高域通過フィルタ(HPF)で通過させ、送り返し方向の映像圧縮されたSDI信号を低域通過フィルタ(LPF)で通過させ、順方向のSDI信号と送り返し方向の映像圧縮されたSDI信号とを双方向伝送させる組み合わせでも良い。
撮像部1の撮像素子102は、レンズ部101で結像された入射光を光電変換してデジタル映像信号処理部104に出力する。デジタル映像信号処理部104は、映像信号のレベル増幅や輪郭強調等の処理を施し出力する。映像圧縮部105で、HDTVのSDI信号と3GのSDI信号の場合は低遅延の映像圧縮を行い、UHDTV用のSDI信号の場合はH.264等の高圧縮比の映像圧縮を行い、SDI信号を270Mbpsに圧縮し、NTSCのSDI信号の270MbpsはそのままENCODE部107に出力される。ENCODE部107では、デジタル映像信号とデジタル音声信号とCPUデータとを多重化される。多重化された信号は、ケーブル2が長い場合には、増幅部108と109とにより増強される。短い場合には、一定の低増幅率とする。撮像部1より出力された補正デジタル信号波形は、ケーブル2を介して制御部3に伝送される。制御部3に伝送されたデジタル信号波形は、ケーブル2が長い場合には、増幅部109とで基本波周波数以下の低周波数成分を減衰させ3次以上の高調波成分を増強してから波形等化器122で波形等化が行われ、その後DECODE部125によりもとのデジタル映像信号とデジタル音声信号とに復調し、映像伸縮部126で映像伸縮を行い、デジタル信号処理部127で信号処理後、D/Aコンバータ128でアナログ映像信号に変換され増幅器138から出力する。又、DECODE部125からは、CPUデータ、音声データも再生される。増幅部の108と109と波形等化器の119と122との性能が向上し1500Mbps等の高いデータ量が伝送できる場合は、映像圧縮部105の圧縮比を下げてより低遅延とする。低遅延で高圧縮比の映像圧縮が可能となれば、映像圧縮部105の出力SDI信号を25Mbps、50Mbps等の100Mbps以下に圧縮し、本発明の1実施例のフェライトビーズの周波数特性の模式図の図6の(c)の様な低い周波数でインピーダンスが変化するフェライトビーズで、SDI信号のクロック基本波周波数以下の低周波数成分を減衰させ、高調波成分を増強する。
双方向部112と121とはHPFとLPFとで構成されており通過信号振幅に余裕がある場合、または双方向部112と121とは時分割のアナログ切換器のICであるが通過信号振幅に余裕がある場合は、ケーブル2の長さが長い場合は、送信側と受信側とで基本波周波数以下の低周波数成分を減衰させ3次以上の高調波成分を増強する。双方向部112と121とはFETバススイッチのICであり通過信号振幅に余裕がない場合は、ケーブル2の長さが長い場合は、送信側では増幅度を3次高調波までの周波数で一定としてオーバーシュートを防止して振幅を制限し、受信側で基本波周波数以下の低周波数成分を減衰させ3次以上の高調波成分を増強する。また、FETバススイッチのICが約3V以上の正電源を有し該正電源電圧より約2.5V以上低い(負の)電圧に前記FETバススイッチのICを通過するデジタル信号をバイアスする、または前記FETバススイッチのICが負電源と約2.5V以上の正電源とを有し前記FETバススイッチのICを通過するデジタル信号を接地電位とする。その結果、受信側での波形等化による補正量が小さくなる。そのため、波形等化による劣化を最小限にする事が可能なるため、長いケーブルに応じた波形等化が可能となる。ケーブル2はトライアックスケーブルだけでなく、通常の同軸ケーブルでも従来より長いケーブルが補正可能となる。さらに、ケーブル内の伝送波形とは独立に信号劣化を補正するので、中継ケーブルの挿入によるケーブル長の変更に容易に対応し、トライアックスケーブルだけでなく、通常の同軸ケーブルでも従来より長いケーブルが補正可能となる。
また、制御部3から入力し撮像部1に送り返えされて撮像部1から出力する外部デジタル映像信号も上記と同様に伝送される。図1では、送り返し方向の映像圧縮は映像圧縮部136で圧縮されているが、圧縮された外部デジタル映像信号を入力しても良い。
上記は270MbpsのNTSCの4:2:2映像信号の伝送について説明したが、HDTVの映像信号のHD−SDIの1500Mbps(4:2:2)や3000Mbps(4:4:4)やSHDTVや24000Mbpsのデータ量が予想されるUHDTVのSDIについても、A/Dコンバータ、D/Aコンバータ、増幅器、波形等化器、アナログ切替IC等が高速化すれば、適用可能となる。
以下、説明を簡易化するため、広帯域で一般的な電流帰還演算増幅器と抵抗内蔵の演算増幅器と差動増幅器と高速CMOS論理バッファICと高速CMOS論理アンバッファICとで説明する。広帯域な電圧帰還演算増幅器を用いても良い。
図3Aと図3Cとは本発明の1実施例の反転増幅回路のブロック図であり、図3Bと図3Dとは本発明の1実施例の非反転増幅回路のブロック図であり、図3Eと図3Fとは本発明の1実施例の送出増幅回路のブロック図であり、図3Gは本発明の1実施例の差動増幅回路のブロック図であり、図3Hは本発明の1実施例の送出増幅回路のブロック図であり、図4Aと図4Cとは本発明の1実施例の反転増幅回路の入出力波形図であり、図4Bと図4Dとは本発明の1実施例の非反転増幅回路の入出力波形図であり、図4Eと図4Fとは本発明の1実施例の送出増幅回路の入出力波形図であり、図4Gは本発明の1実施例の差動増幅回路の入出力波形図であり、図4Hは本発明の1実施例の送出増幅回路の入出力波形図であり、図5Aと図5Cとは、本発明の1実施例の反転増幅回路の動作の模式図であり、図5Bと図5Dとは本発明の1実施例の非反転増幅回路の動作の模式図であり、図5Eと図5Fとは本発明の1実施例の送出増幅回路の動作の模式図であり、図5Gは本発明の1実施例の差動増幅回路の動作の模式図であり、図5Hは本発明の1実施例の送出増幅回路の動作の模式図であり、図6は、本発明の1実施例のフェライトビーズの周波数特性の模式図である。本発明に用いるインピーダンス体は、図6のフェライトビーズの周波数特性例をしめす模式図のようなフェライトビーズまたは、図6と同様な周波数特性例をしめすインダクタと容量の並列接続と抵抗である。
図3Aと図3Bとは反転+6dBや非反転+12dBで帯域3Fcが確保できる電流帰還演算増幅器または電流帰還演算増幅器と電流バッファICのIC1を用いた場合であり、図3Cと図3Dとは反転0dBや非反転0dBで帯域3Fcが確保できる電流帰還演算増幅器または電流帰還演算増幅器と電流バッファICのIC3と14dBで帯域3Fcが確保できる抵抗内蔵の演算増幅器のIC4を用いた場合である。背景技術で説明した様に電流帰還演算増幅器は0.2Vp−pの小振幅で0dBなら1.8GHz程度、+6dBなら1.2GHz程度までの高周波数を増幅でき、2Vp−pの大振幅なら750MHz程度までの高周波数を増幅できる。抵抗内蔵の演算増幅器は0.1Vp−pの小振幅で+14dBなら2.4GHzまでの高周波数を増幅でき、2Vp−pなら1.5GHz程度までの高周波数を増幅できる。そのため、図5Aから図5Dの増幅回路の動作の模式図の(b)受信側で小振幅の様に、高周波数増幅に余裕ができるので、フェライトビーズの周波数特性のインピーダンス変化がより大きくなれば、より長いケーブルが補正できる。
図3Eと図3Fとは小振幅を3.6Vp-pや5Vp-pの論理振幅に増幅する高速CMOS論理ICのIC15〜IC44を用いた場合である。図3Gは差動増幅器のIC45と伝送トランスのTi、Toを用いた場合であり、図3HはIC1に抵抗内蔵の演算増幅器を用いた場合である。図3A〜図3Fにおいて、IC2、IC5〜IC14はアナログ切替器で、IC15〜IC34は高速CMOS論理バッファIC、IC35〜IC44は高速CMOS論理アンバッファICであり、Z1、Z2,Z5〜Z24は図6の周波数特性の模式図のようなフェライトビーズであり、C1〜C14は容量であり、Riは入力抵抗、Roは出力抵抗、R1〜R11、R15〜R54は抵抗である。
図3Aと図3Bと図3Cと図3Dとの増幅部109の出力抵抗Roは次の等化器122の入力の特性抵抗にそろえるが、増幅部109の増幅器の出力と次の等化器122の入力との配線長がデジタル信号の波形のクロック基本波周波数の波長の1/8(270MHzなら154mm)以下なら出力抵抗Roは短絡可能である。図3Eと図3Fの様に、増幅部108として用いる場合は、出力抵抗Roは伝送路2の特性抵抗(一般に75Ω)となる。
図3Aと図3Bと図4Aと図4Bと図5Aと図5Bにおいて、アナログ切替器のIC2の切替により、伝送ケーブルが近距離時は演算増幅器の負入力の接地抵抗または負入力の入力抵抗のR1と演算増幅器の出力と演算増幅器の負入力間の帰還抵抗のR2の値の比から増幅度(Gain)は周波数によらず一定で、出力は0.8Vp-pとなる。そして、伝送ケーブルが遠距離時は、例えばSDIでは演算増幅器の出力と演算増幅器の負入力間の帰還のフェライトビーズZ1の周波数特性から低周波数が減衰され、高周波数が増強される。具体的には、本発明の1実施例のフェライトビーズの周波数特性の模式図の図6の(a)BLM15BA220SNで基本波付近の300MHzでは73Ωで基本波成分の振幅はおおよそ0.4Vp-pと少なく、3倍高調波付近の1000MHzでは505Ωで、3倍高調波成分の振幅はおおよそ1.4Vp-pと大きくなる。またHD−SDIではフェライトビーズZ1が本発明の1実施例のフェライトビーズの周波数特性の模式図の図6の(b)MMMZ0603F100Cが3並列で基本波付近の1500MHzでは66Ωで基本波成分の振幅はおおよそ0.4Vp-pと少なく、3倍高調波付近の4500MHzでは220Ωで、3倍高調波成分の振幅はおおよそ1.2Vp-pと大きくなる。通常、直径8.6mmのトライアックスケーブルの300MHzの減衰量は100mで12dBである。したがって、6dB低域を減衰させ6dB高域を増幅すれば、SDIではおおよそ100m延長したケーブルでも波形等化が可能となる。図3Aまたは図3Bの本発明の1実施例の増幅回路を、送信と受信の両方に設ければ、補正量とケーブル延長量は倍になり、SDIではおおよそ200m延長したケーブルでも波形等化が可能となる。
ケーブル2の長さが長い場合のみ、送信側で高域周波数成分を増強し低周波数成分を減衰を行う事で、受信側での波形等化による補正量が小さくなるため、波形等化による劣化を最小限にする事が可能なるため、長いケーブルに応じた波形等化が可能となる。さらに基本波の周波数に合わせてフェライトビーズの特性を選択することで、さらに長いケーブルに応じた波形等化が可能となる。
基本波周波数インピーダンスが負入力抵抗の半分以下で、3次高調波周波数インピーダンス分が負入力抵抗の2倍以上のフェライトビーズであれば、実用になる。基本波周波数インピーダンスが低い方が好ましいが、受信側の波形等化器が許容する範囲以下の基本波周波数とな場合は、図3Cと図3Dとの様にフェライトビーズに直列抵抗を挿入し、低周波数の振幅を確保する。いいかえれば、図3Cと図3Dのように抵抗R5をフェライトビーズZ1と直列に挿入すれば、ケーブル2の長さが中距離の場合に適切となる。さらに、図3Cと図3Dのように、2段増幅構成として、2段目の入力までに高域周波数成分を増強し低周波数成分を減衰を行い2段目は増幅のみとすれば、反転0dBや非反転0dBで帯域3Fcが確保できる電流帰還演算増幅器または電流帰還演算増幅器と電流バッファICと抵抗内蔵の演算増幅器とで図4Cと図4Dの入出力波形図と、図5Cと図5Dの動作の模式図となる。つまり、抵抗内蔵の演算増幅器を2段目とすることで、帯域3Fcでの電流帰還演算増幅器の単体での増幅度が0dBと少なくとも、1dB低域を減衰させ14dB高域を増幅すれば、SDIではおおよそ125m延長したケーブルでも波形等化が実現できる。図3Cまたは図3Dの本発明の1実施例の増幅回路を、送信と受信の両方に設ければ、補正量とケーブル延長量は倍になり、SDIではおおよそ250m延長したケーブルでも波形等化が可能となる。
図3Cと図3Dと図4Cと図4Dと図5Cと図5Dにおいて、例えばSDIではフェライトビーズZ1が模式図の図6の(a)BLM15BA220SNで、100MHzでは5Ωで無視でき、抵抗R5=220Ωと抵抗R2=680Ωとの並列で約167Ωで基本波成分の振幅はおおよそ0.4Vp-pで、3倍高調波付近の1000MHzでは505Ωで725Ωと抵抗R2=680Ωとの並列で約351Ωでと、3倍高調波成分の振幅はおおよそ0.8Vp-pとなる計算である。またHD−SDIではフェライトビーズZ1を本発明の1実施例のフェライトビーズの周波数特性の模式図の図6の(b)MMMZ0603F100Cが3並列とすればよい。また、H.264等の映像圧縮が高画質で高圧縮比を維持してより低遅延となり、50Mbps等のより低いデータ量でカメラの映像信号が伝送可能となった場合は、フェライトビーズZ1を本発明の1実施例のフェライトビーズの周波数特性の模式図の図6の(c)MMMZ2012D301Bとすればよい。
本発明の1実施例の送出増幅回路のブロック図の図3Eと図3Fと、本発明の1実施例の送出増幅回路の入出力波形図の図4Eと図4Fと、本発明の1実施例の動作の模式図の図5Eと図5Fは、0.8Vp-pのPECLや約2Vp-pの小振幅を3.6Vp-pや5Vp-pの論理振幅に増幅する高速CMOS論理ICとフェライトビーズを用いて、高周波増強と低周波低減し、多数並列化で出力抵抗を特性抵抗(75Ω)より十分低くし、送信側の反射を低減し伝送距離を延ばすプリエンファシスである。図3Eは受動であり、図3Fは増幅回路の帰還である。図3Fは、アンバッファインバータの負帰還にフェライトビーズを用いて反転増幅する。HDSDI信号は極性フリーなので図3Eと図3Fのバッファインバータはバッファでも良い。例えばSDIではフェライトビーズZ1が模式図の図6の(a)BLM15BA220SNで、基本波300MHz付近で73Ωで抵抗R5=75Ωとの直列で約148Ωでの振幅はおおよそ0.4Vp-pで、3倍高調波付近の1000MHzでは505Ωと抵抗R5=75Ωとの直列で約580Ωで、3倍高調波成分の振幅はおおよそ2.4Vp-pとなる計算である。またHD−SDIではフェライトビーズZ1が本発明の1実施例のフェライトビーズの周波数特性の模式図の図6の(b)MMMZ0603F100Cが3並列とすれば、基本波1500MHz付近で66Ωで抵抗R5=75Ωとの直列で約141Ωでの振幅はおおよそ0.4Vp-pで、3倍高調波付近の4500MHzでは220Ωと抵抗R5=75Ωとの直列で約295Ωで、3倍高調波成分の振幅はおおよそ2.4Vp-pとなる計算である。通常、直径8.6mmのトライアックスケーブルの1500MHzの減衰量は100mで約19dBである。したがって、6dB低域を減衰させ9dB高域を増幅すれば、HD−SDIではおおよそ85m延長したケーブルでも波形等化が可能となる。SDIではおおよそ125m延長したケーブルでも波形等化が可能となる。図3Fの本発明の1実施例の増幅回路を、送信に設け、図3Cまたは図3Dの本発明の1実施例の増幅回路を受信に設け、7dB低域を減衰させ23dB高域を増幅すれば、SDIではおおよそ250m延長したケーブルでも波形等化が可能となる。
図3Gは差動増幅器のIC45と伝送トランスのTi、Toを用いた場合の本発明の1実施例の差動増幅回路のブロック図であり、増幅部109に用いた場合であるが送出の増幅部108に用いても良い。図4Gは本発明の1実施例の差動増幅回路の入出力波形図であり、図5Gは本発明の1実施例の差動増幅回路の動作の模式図である。図3Gの差動増幅回路は差動入力で差動出力なので部品が多くなるが、背景技術で説明した様に、差動増幅器は、増幅度4倍(+12dB)で1Vp−pなら3.9GHz程度までの高周波数を増幅できる。そのため、1500MbpsのHD−SDIにも対応できる。また、300MbpsのSDIでは図5Gの増幅回路の動作の模式図の様に、高周波数増幅に余裕ができるので、フェライトビーズの周波数特性のインピーダンス変化がより大きくなれば、より長いケーブルが補正できる。図3GにおいてC1〜C4は直流除去用の結合容量であり、Riは増幅部109の入力抵抗、R1とR6=R1とは差動増幅器IC45の入力抵抗であり、R2とR7=R2とは差動増幅器IC45の帰還抵抗であり、R9とR10は差動増幅回路の出力抵抗である。不平衡の入力信号Vinは伝送トランスのTiで平衡に変換され、抵抗R1、R6=R1と抵抗R2、R7=R2と比で差動増幅器のIC45で増幅される。または差動増幅器IC45の入力抵抗のR1とR6=R1と差動増幅器IC45の帰還のインピーダンス体Z1、Z2=Z1とのインピーダンス比で差動増幅器のIC45で増幅される。増幅された差動増幅器のIC45の平衡出力は出力抵抗R9、R10を介して伝送トランスのToで、不平衡の出力信号Voに変換される。本発明の1実施例の増幅部の入出力波形図の図4Gは図4Aの入出力波形図と同等であるが、より高いクロック基本周波数のSDIに対応できる。
本発明の1実施例の送出増幅回路のブロック図の図3Hと本発明の1実施例の送出増幅回路と増幅回路のブロック図の図3Iの双方向部112の切替器のIC46には、従来技術の非特許文献7の様な高速切換可能で導通抵抗が低いが通過信号振幅に余裕がないFETバススイッチのICを用いる。FETバススイッチのIC内のFETのソースーゲート間電圧が約1V以上確保されないとバススイッチが導通されない。またFETバススイッチのIC内のFETのソースーゲート間電圧が約2.5V以上確保されないとバススイッチの導通抵抗が下がりきらない。そのため、時IC46を通過する信号は、IC46の正電源電圧から約2.5V低い電圧以下に圧縮され、IC46の正電源電圧から約1V低い電圧以下に制限される。そこで、図3Hと図3Iとで異なる工夫を行う。
図3Hは抵抗内蔵の演算増幅器IC4を用いた場合の本発明の1実施例の送出増幅回路のブロック図であり、図4Hは本発明の1実施例の送出増幅回路の入出力波形図であり、図5Hは本発明の1実施例の送出増幅回路の動作の模式図である。背景技術で説明した様に、抵抗内蔵の演算増幅器は0.1Vp−pの小振幅で増幅度5倍(+14dB)なら2.4GHzまでの高周波数を増幅でき、2Vp−pなら1.5GHz程度までの高周波数を増幅できる。図3Hにおいて、R6は抵抗内蔵の演算増幅器IC4の入力抵抗であり、R7とR14とはIC4の帰還抵抗であり、Roは出力抵抗である。図3HのIC4は高速で広帯域な演算増幅器でも良い。双方向部112の切替器のIC46がFETバススイッチのICであれば、IC46が負電源と約2.5V以上の正電源とを有し、IC46を通過するデジタル信号を接地電位とする。IC46を通過する信号は、接地電位以下に圧縮されても、接地電位の小振幅信号は歪が防止される。IC46の正電源を3.5V以上に高くすれば、接地電位のIC46を通過する2Vp−p以下の信号は歪が防止される。
図3Hの送出増幅回路は抵抗帰還であり、本発明の1実施例の送出増幅回路の動作の模式図の図5Hの様に、増幅度を3次高調波までの周波数で一定として、本発明の1実施例の送出増幅回路の入出力波形図の図4Hの様に、入出力は基本的に振幅が相違するのみであり、図4Aから図4Gの様にオーバーシュートが防止され、振幅を制限できる。
図3Hは抵抗内蔵の演算増幅器IC4でR14をR6の数倍としたが、図3Aや図3Gで、Z1=Z2=4R1=4R6として図3Aや図3Gの増幅部109を108や133の増幅部として用いても増幅度を3次高調波までの周波数で一定としてオーバーシュートを防止して振幅を制限できる。
図3Iは抗内蔵の演算増幅器IC4とIC49とを用いた場合の本発明の1実施例の送出増幅回路と、背景技術の非特許文献4の様にシャットダウン(SD)機能を有する演算増幅器IC47とIC48とを用いた場合の本発明の1実施例の増幅回路のブロック図であり、送出の増幅部108と増幅部134に用いた場合であるが、送出の増幅部133と増幅部109に用いても良い。IC47とIC48とは、SD機能端子の電圧が0Vでシャットダウンするので、機能端子名のSDに上線がついている。送出の増幅部108において、R1とR6とは演算増幅器IC4とIC49との入力抵抗であり、R2とR7とは演算増幅器IC4とIC49との帰還抵抗であり、Roは出力抵抗である。増幅部134において、Riは増幅部134の入力抵抗、R12は演算増幅器IC47とIC48との負入力の設置抵抗であり、R12は演算増幅器IC47の帰還抵抗であり、Z1は演算増幅器IC48の帰還のインピーダンス体であり、Roは出力抵抗である。演算増幅器IC15は論理インバータICであり、CPU制御により演算増幅器IC47が動作している場合はIC48をシャットダウンし、CPU制御により演算増幅器IC47がシャットダウンしている場合はIC48を動作させる。図3Iの双方向部112の切換器のIC46は説明の簡略化のため、切り替え器として図示したが、FETバススイッチのICの組み合わせである。
前述の様に、FETバススイッチのIC46を通過する信号はIC46の正電源電圧から約2.5V低い電圧以下に圧縮される。そのため、本発明の1実施例の送出増幅回路と増幅回路のブロック図の図3Iでは、IC46の正電源電圧を約2.5Vから5Vとし、結合容量C1〜C4とバイアス抵抗R55=R56=R57=R58<R59=R60=R61=R62とにより、該FETバススイッチのICを通過するデジタル信号をかまたは前記FETバススイッチのICの正電源より2.5V以上低い電圧にバイアスする。IC46の正電源電圧を約2.5VとするとIC46を通過する信号は、接地電位の微小振幅信号は歪が防止される。IC46の正電源電圧を3VとするとIC46を通過する信号は、0.5V以下に圧縮されても、接地電位の0.5Vp−p以下の信号は歪が防止される。IC46の正電源を4.5V以上に高くすれば、接地電位のIC46を通過する2Vp−p以下の信号は歪が防止される。
また、図3Iの双方向部112の切換器のIC46と図示しない双方向部121の切換器とが通過信号振幅の余裕を確保する対策として、ケーブル2の長さが長い場合は、本発明の1実施例の送出増幅回路の入出力波形図の図4Hの遠距離時のR14側の様に増幅して、送信側では増幅度を3次高調波までの周波数で一定として振幅を制限し、受信側で基本波周波数以下の低周波数成分を減衰させ3次以上の高調波成分を増強する。つまり、伝送路が長い場合は、送信側では抵抗で帰還回路を構成した抵抗内蔵の演算増幅器で3次高調波までの周波数で一定の高増幅度とし、受信側では、負入力の接地抵抗と、基本波周波数インピーダンスが負入力抵抗の約半分で3次高調波周波数インピーダンスが負入力抵抗の約3倍のフェライトビーズを電流帰還演算増幅器の出力と負入力間に設けて基本波周波数以下の低周波数成分を減衰させ3次以上の高調波成分を増強させる。伝送路が短い場合は、送信側も受信側も抵抗で帰還回路を構成した演算増幅器で0dB(特性整合損失を除けば+6dB)の増幅度ととする。図1のIC4とIC49とIC47とIC48は高速で広帯域な演算増幅器でも良い。
図3Iの入出力特性は、送出の増幅部108の入出力波形は図4Hと同一であり、送出の増幅部108の増幅度の周波数特性は図5Hと同一である。送出の増幅部の増幅度を周波数で一定としてオーバーシュートを防止して振幅を制限できる。増幅部134の入出力波形は図4Aの受信側と同一であり、増幅部108の増幅度の周波数特性は図5Aの受信側と同一である。
図3Aと図3Bと図3Eと図3Gと図3Hとで、増幅部の切換ICで切換えるとしたが、108と133との増幅部が、長いケーブル用と短いケーブル用と各2組あり、図3Iの様に、双方向部112のアナログ切換ICで切換えても良い。また、図3Aと図3Bとは、シャットダウン(SD)機能付きの演算増幅器で切換えても良い。
1:撮像部、2:トライアックスケーブル、3:制御部、
101:レンズ部、102:撮像素子、
103,129,141:A/Dコンバータ(ADC)、
104,127,204、217:デジタル信号処理部、
105,136:映像圧縮部、
106:切換部、112,121:双方向部、
107,135:ENCODE部、116,125:DECODE部、
114,128,139,140:D/Aコンバータ(DAC)、
108,109,133,134,:増幅部、
138,139:増幅器、113,130:CPU、
115,126:映像伸縮部、119,122:波形等化器、
211、215:フィルタ、120,142:接栓、
208,209、222,224:MULTIPLEX部、
210,216:時分割双方向切換部
IC1,IC3,IC47,IC48:演算増幅器または演算増幅器と電流バッファ、
IC4,IC49:抵抗内蔵の演算増幅器、
IC2,IC5〜IC14,IC46:アナログ切替器、
IC15〜IC34:CMOS論理バッファIC、
IC35〜IC44:CMOS論理アンバッファIC、
IC45:差動増幅器、Ti,To:伝送トランス、
Z1〜Z2,Z5〜Z24:フェライトビーズ、C1〜C14:容量、
Ri:入力抵抗、Ro:出力抵抗、R1〜R62:抵抗、
Vin:入力信号、Vo:出力信号、Vcc:正電源、Vee:負電源

Claims (5)

  1. 一つの伝送路を介して双方向に、デジタル化した映像信号、音声信号、制御信号を含むデジタル信号を送受するデジタル映像信号多重伝送装置において、受信側に波形等化器を有し、送信側または受信側の波形等化器の前の少なくとも一方に前記デジタル信号の波形を増幅する増幅器と、前記デジタル信号の波形を増幅する増幅器の非反転増幅の負入力の接地抵抗または非反転増幅の正入力の接地抵抗または反転増幅の出力と反転極性の入力の入力抵抗または増幅器の出力抵抗または2段の増幅回路間の接続抵抗等の回路特性抵抗に比較して、前記デジタル信号の波形のクロック基本波周波数におけるインピーダンスが低く、前記デジタル信号の波形のクロック高調波周波数におけるインピーダンスが高いフェライトビーズを有し、前記波形等化器に入力する、前記デジタル信号の波形のクロック基本波周波数以下の低周波数成分を減衰し、前記デジタル信号の波形のクロック高調波成分を増強する事を特徴とする映像信号多重伝送装置。
  2. 請求項1の伝送装置において、
    上記増幅器が演算増幅器であり、前記演算増幅器の負入力の接地抵抗または負入力の入力抵抗のいずれか一方を有し、上記フェライトビーズを前記演算増幅器の出力と前記演算増幅器の負入力間に設けること、
    あるいは上記増幅器が差動増幅器であり、前記差動増幅器の反転極性の入力の入力抵抗と前記差動増幅器の非反転極性の入力の入力抵抗とを有し、上記フェライトビーズ体を前記差動増幅器の非反転増幅の出力と反転極性の入力間と前記差動増幅器の反転増幅の出力と非反転極性の入力間とに設けること、
    あるいは上記増幅器がアンバッファインバータであり、前記アンバッファインバータの反転極性の入力の入力抵抗を有し、上記フェライトビーズを前記アンバッファインバータの出力と前記アンバッファインバータの反転極性の入力間に設けること、
    あるいは上記増幅器の少なくとも一部が、抵抗内蔵の演算増幅器であり、増幅器の2段の非反転増幅回路と接続抵抗と並列終端抵抗を有し、初段の非反転増幅の出力と同一極性の入力を前記デジタル信号波形と並列終端抵抗と直接接続し、2段目の出力と同一極性の入力を初段の非反転増幅の出力と接続抵抗で接続し、2段目の非反転増幅回路の正入力を接地する上記フェライトビーズを設けること、
    あるいは上記増幅器が、送信側のCMOS論理出力ICであり、前記CMOS論理出力IC出力と接地した上記フェライトビーズとを結合容量で接続すること、
    の少なくとも一方を特徴とする映像信号多重伝送装置。
  3. 一つの伝送路を介して双方向に、デジタル化した映像信号、音声信号、制御信号を含むデジタル信号を送受するデジタル映像信号多重伝送装置において、受信側に波形等化器を有し、送信側または受信側の波形等化器の前の少なくとも一方に前記デジタル信号の波形を増幅する増幅器と、前記デジタル信号の波形を増幅する増幅器の非反転増幅の負入力の接地抵抗または非反転増幅の正入力の接地抵抗または反転増幅の出力と反転極性の入力の入力抵抗または増幅器の出力抵抗または2段の増幅回路間の接続抵抗等の回路特性抵抗に比較して、前記デジタル信号の波形のクロック基本波周波数におけるインピーダンスが低く、前記デジタル信号の波形のクロック高調波周波数におけるインピーダンスが高いインダクタと容量と抵抗との並列接続したものと抵抗との直列接続したものまたは前記デジタル信号の波形のクロック高調波周波数におけるインピーダンスが高いインダクタと容量と抵抗との並列接続したものと抵抗との直列接続したものの近似の等価回路として表せるものの少なくとも一方(以下インピーダンス体)を有し、前記波形等化器に入力する、前記デジタル信号の波形のクロック基本波周波数以下の低周波数成分を減衰し、前記デジタル信号の波形のクロック高調波成分を増強する事を特徴とする映像信号多重伝送装置において、高域通過フィルタ(以下HPF)と低域通過フィルタ(以下LPF)とを有し、上記デジタル信号が映像シリアルデジタルインタフェース(以下SDI)信号であり、送り返し方向のSDI信号は高い映像圧縮比で映像圧縮されており、順方向のSDI信号のクロックの基本波周波数と送り返し方向の映像圧縮されたSDI信号のクロックの基本波周波数との比が、前記順方向のSDI信号のパソロジカルパターンの最大長(20等)と前記送り返し方向の映像圧縮されたSDI信号の波形のクロックの高調波次数(3等)との積(25MHzと1500MHzとの比60等)倍以上異なり、前記順方向のSDI信号を前記HPFで通過させ、前記送り返し方向の映像圧縮されたSDI信号を前記LPFで通過させ、前記順方向のSDI信号と前記送り返し方向の映像圧縮されたSDI信号とを双方向伝送させる事を特徴とする映像信号多重伝送装置。
  4. 請求項3の伝送装置において、
    上記増幅器が演算増幅器であり、前記演算増幅器の負入力の接地抵抗または負入力の入力抵抗のいずれか一方を有し、上記インピーダンス体を前記演算増幅器の出力と前記演算増幅器の負入力間に設けること、
    あるいは上記増幅器が差動増幅器であり、前記差動増幅器の反転極性の入力の入力抵抗と前記差動増幅器の非反転極性の入力の入力抵抗とを有し、上記インピーダンス体を前記差動増幅器の非反転増幅の出力と反転極性の入力間と前記差動増幅器の反転増幅の出力と非反転極性の入力間とに設けること、
    あるいは上記増幅器がアンバッファインバータであり、前記アンバッファインバータの反転極性の入力の入力抵抗を有し、上記インピーダンス体を前記アンバッファインバータの出力と前記アンバッファインバータの反転極性の入力間に設けること、
    あるいは上記増幅器の少なくとも一部が、抵抗内蔵の演算増幅器であり、増幅器の2段の非反転増幅回路と接続抵抗と並列終端抵抗を有し、初段の非反転増幅の出力と同一極性の入力を前記デジタル信号波形と並列終端抵抗と直接接続し、2段目の出力と同一極性の入力を初段の非反転増幅の出力と接続抵抗で接続し、2段目の非反転増幅回路の正入力を接地する上記インピーダンス体を設けること、
    あるいは上記増幅器が、送信側のCMOS論理出力ICであり、前記CMOS論理出力IC出力と接地した上記インピーダンス体とを結合容量で接続すること、
    の少なくとも一方を特徴とする映像信号多重伝送装置。
  5. 請求項1乃至請求項4に記載された映像信号多重伝送装置のいずれか1つを具備する事を特徴とする撮像装置。
JP2009138467A 2008-06-11 2009-06-09 映像信号多重伝送装置および映像信号多重伝送装置を用いた撮像装置。 Active JP5351622B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009138467A JP5351622B2 (ja) 2008-06-11 2009-06-09 映像信号多重伝送装置および映像信号多重伝送装置を用いた撮像装置。

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008153088 2008-06-11
JP2008153088 2008-06-11
JP2009138467A JP5351622B2 (ja) 2008-06-11 2009-06-09 映像信号多重伝送装置および映像信号多重伝送装置を用いた撮像装置。

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010021993A JP2010021993A (ja) 2010-01-28
JP5351622B2 true JP5351622B2 (ja) 2013-11-27

Family

ID=41706401

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009138467A Active JP5351622B2 (ja) 2008-06-11 2009-06-09 映像信号多重伝送装置および映像信号多重伝送装置を用いた撮像装置。

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5351622B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012111557A1 (ja) * 2011-02-17 2012-08-23 株式会社日立国際電気 映像信号多重伝送装置およびそれを具備する撮像装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0338119A (ja) * 1989-07-05 1991-02-19 Fujitsu Ltd 自動等化器
JPH0390117U (ja) * 1989-11-17 1991-09-13
JP2572235Y2 (ja) * 1993-03-17 1998-05-20 株式会社京三製作所 光信号検出装置
JP2001007742A (ja) * 1999-04-22 2001-01-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 双方向伝送回路及びバスシステム
JP4101780B2 (ja) * 2004-03-22 2008-06-18 株式会社日立国際電気 信号伝送方法および信号伝送装置
JP4822475B2 (ja) * 2006-07-20 2011-11-24 株式会社日立国際電気 映像信号伝送装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010021993A (ja) 2010-01-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6590470B1 (en) Cable compensator circuit for CCD video probe
JP4101780B2 (ja) 信号伝送方法および信号伝送装置
WO2017159394A1 (ja) 撮像素子および電子機器
JP5180226B2 (ja) 信号干渉を決定論的に削減するための手法
JP2009055306A (ja) データ受信装置
JP5907749B2 (ja) 映像信号多重伝送装置およびそれを具備する撮像装置
US20180296065A1 (en) Endoscope device
EP1083741B1 (en) Image acquisition and signal processing circuits
Sahni et al. An equalizer with controllable transfer function for 6-Gb/s HDMI and 5.4-Gb/s DisplayPort receivers in 28-nm UTBB-FDSOI
JP5963978B2 (ja) 電子内視鏡
JP5351622B2 (ja) 映像信号多重伝送装置および映像信号多重伝送装置を用いた撮像装置。
US8737521B2 (en) Signal conversion during transmission of serial data streams
US7668236B2 (en) Multi-stage cable equalizer
KR100733936B1 (ko) 신호 처리 장치
JPS6218809A (ja) チユ−ナagc回路
US10284180B2 (en) Circuits for correction of signals susceptible to baseline wander
US7764731B2 (en) Equalizer and semiconductor device
US10637689B2 (en) Endoscopy arrangement with galvanic isolation and associated method
US20080032658A1 (en) Analog front end device
JP2011171906A (ja) ノイズ低減回路及びノイズ低減方法
JPH11205263A (ja) 二つの広帯域信号を結合し増幅するための装置
JP3400350B2 (ja) ディジタル信号の伝送装置
JP2013255214A (ja) Sdi機器及びそれを備えたsdi信号伝送システム
JP2004120468A (ja) インプットイコライザ
JP3390542B2 (ja) ディジタル信号多重伝送方法およびその装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120330

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130430

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130508

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130604

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130627

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130703

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130725

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130823

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5351622

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250