JP5351358B2 - 毛髪の外観を向上させるヘアケア組成物 - Google Patents

毛髪の外観を向上させるヘアケア組成物 Download PDF

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Description

本発明は、より濃い及び/又はより豊かな毛髪、より長い毛髪の外観を向上すること、及び/又は白髪の現れるのを遅らせることが可能な、健康なより若々しい毛髪をもたらすヘアケア組成物及び方法に関する。
魅力的であると考えられている毛髪の外観には、多くの特質が寄与している。例えば、豊かで濃い毛髪の外観は非常に望ましい。対照的に、薄い毛髪の外観は魅力がなく、髪の毛の薄い人は生活年齢よりも老けている印象をもたらす場合さえある。加えて、白髪の外観もまた、人が年齢より老けている印象をもたらす場合がある。更に、薄い毛髪及び白髪は、スタイル及び髪質を整えるのがより困難であり得、典型的には、それほど多くの髪型にスタイルできず、酸化により毛髪が損傷した人を不満にさせ、だらしのない外観にさせる。薄い毛髪及び白髪が出始めた毛髪に関連する前述の問題のために、多くの人は、手入れに大変な努力と時間を費やしているが、依然として彼らの所望する髪型及び外観は実現されていない。このことは、彼らの外観に対する不満及び/又は自信のなさを引き起こすことがある。これらの問題は女性及び男性の両方の消費者によって、かつ様々な年齢で経験される場合がある。
したがって、毛髪の外観の豊かさ及び密生度を増し、白髪の外観を減らすことによって、より健康で若々しい見た目の、より魅力的な毛髪の外観を結果的にもたらす方法を消費者に提供する必要がある。
本発明は、より豊か及び/又はより濃い毛髪の外観を向上すること及び/又は白髪の外観を減らすことを助けることができ、結果的に、より健康で若々しい毛髪をもたらすことができるヘアケア組成物及び方法に関する。この結果は、毛幹及び毛嚢の直径を増すこと、毛髪の数を増すこと、白髪の現れるのを減らすこと、より長い毛髪を育成すること、及び/又は、損傷のより少ない毛髪を有することによって達成される。一態様において、方法は、毛髪の外観の改善を目的として、育毛阻害剤の有効量を含むヘアケア組成物を局所的に頭皮に塗布することを含む。特定の実施形態では、育毛阻害剤はアクアポリン−3の発現を上方調節する物質を含む。
更なる実施形態では、ヘアケア組成物は、アピゲニンの相乗的混合物と、キサンチン化合物と、ビタミンB3化合物と、パンテノール化合物と、を含む。特定の実施形態では、相乗的混合物は、カフェインと、ナイアシンアミドと、パンテノールと、を含む。一実施形態では、本組成物は約0.15%〜約3%、別の実施形態では約0.2%〜約2%、更に別の実施形態では約0.5%〜約1.5%のアピゲニンを含む。幾つかの実施形態では、組成物は、約0.1%〜約10%のキサンチン化合物(例えば、カフェイン)を含み、別の実施形態では、約0.5%〜約5%のキサンチン化合物を含み、更に別の実施形態では、約1%〜約2%のキサンチン化合物を含む。一部の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約25%のビタミンB3化合物(例えば、ナイアシンアミド)を含み、別の実施形態では、約0.5%〜約15%のビタミンB3化合物、更に別の実施形態では、約3.5%〜約7.5%のビタミンB3化合物を含む。一部の実施形態では、組成物は、約0.01%〜約3%のパンテノール化合物(例えば、パンテノール)、別の実施形態では、約0.02%〜約1%のパンテノール化合物、更に別の実施形態では、約0.2%〜約0.5%のパンテノール化合物を含む。一実施形態では、組成物はまた、体、衣類、又は家財道具の意図しない領域に望ましくなく滴ることがないよう、頭皮上に活性剤を保持するのに役立つ増粘剤も含み、組成物に持続性を提供する。
本発明のこれら及び他の特徴、態様及び利点は、本発明の開示を読むことによって当業者に明白となろう。
本明細書は、本発明を詳細に示し、かつ、明確に請求することによって結論付けられるが、本発明は次の記述によって更によく理解されるものと考えられる。特別の定めがない限り、百分率、部及び比率は全て、本発明のヘアケア組成物の全重量に基づいており、かつ、測定値は全て25℃で行われたものである。列挙する成分に関連するこのような全ての重量は、活性レベルに基づくので、特に指定しない限り、市販の物質に包含される場合があるキャリア又は副生成物を包含しない。
本明細書で用いられる用語「毛髪ケア組成物」とは、毛髪及び/又は毛髪の下の皮膚に施される組成物であって、毛髪の処理又はケアを行うために用いられる組成物を包含する組成物である。「ヘアケア組成物」という成句により意図される製品としては、液体、クリーム、拭き取り用品、ヘアコンディショナー(リンスオフ及びリーブオン)、ヘアトニック、シャンプー、染毛剤、ムース、噴射型ローション、発泡体、エマルション、ひげそり用ジェル、ひげそり後用トニック及びローション、一時的あごひげ毛染め剤等が挙げられるが、これらに限定されない。
「育毛阻害剤」としては、哺乳動物の育毛を低減する、阻害する、減衰する、又は少なくすることができる任意の物質が含まれる。
「より豊かでより濃い毛髪の外観を向上させる」は、有効量の本発明の組成物を、有効な結果が得られる期間にわたって所望の部位に局所的に塗布したとき、毛髪の対象部位(例えば、頭皮、あごひげ)における毛嚢及び/又は毛幹の直径が、統計的に有意な量増大することを意味する。
「白髪が現れるのを遅らせる」は、白髪が現れる速度を遅らせることを意味する。これは、目視観察によって、及び資生堂に割り当てられた日本の特許出願第2005−296352A号に記載の方法によって測定され得る。この計数法は前頭頭皮のいずれかの側の50mm×10mmの区域を指定することと、その区域内の全ての毛髪を収集することと、その区域から切断された1000本の毛髪を数えることと、を含む。白髪及び顔料を有する毛髪の両方を数える。このプロセスを毎月、又は所望のように繰り返し、白髪の百分率を算出する。
本明細書で使用するとき、用語「哺乳類の毛髪」は、哺乳類の体の任意の部分上の毛髪を含み、顔、頭又は体の毛を含むことができるが、これらに限定されない。例えば、頭皮、頭部、首、あごひげ、口ひげ、眉及びもみあげの毛髪を挙げることができる。
本明細書で使用するとき、用語「局所的塗布」は、本発明の組成物を、影響を受ける毛髪がそこから成長するケラチン性組織の表面上に塗布又はのばすことを意味する。
本明細書で使用するとき、用語「皮膚科学的に許容可能な」は、そのように記述されている組成物又はそれらの成分が、過度の毒性、不適応性、不安定性、アレルギー反応、等を引き起こすことなく、哺乳類の角質組織と接触して用いるのに適していることを意味する。
本明細書で使用するとき、用語「有効量」は、毛髪の被験領域内の毛幹の直径を統計的に有意に増すために、及び/又は毛髪密度(面積あたりの毛髪数)を統計的に有意に増すために、及び/又は白髪の現れるのを統計的に有意に遅らせるために十分な化合物又は組成物の量を意味する。
特に規定のない限り、本発明の全ての実施形態では、全ての百分率は、特に記載のない限り、全組成物の重量による。特に断らない限り、比は全て重量比である。範囲は全て、包括的かつ結合可能である。有効数字の数は、指示されている量を限定するものでもなく、測定の精度を限定するものでもない。特に断らない限り、数量はいずれも、「約」という語によって修飾されているものと理解される。全ての測定は、25℃でかつ周囲条件で行われることが分かる。ここで「周囲条件」とは、約1気圧及び相対湿度約50%の条件を意味する。
これまで、不要な毛髪の発育をなくすため、減らすため、及び/又は遅らせるための努力として、育毛阻害剤を含む多様な組成物が毛髪の望まれない体面積に塗布されてきた。この従来の知見に反して、出願人らは、より多くの毛髪の外観が望まれる領域への局所塗布育毛阻害剤の組み合わせが、より濃い及び/又はより豊かな毛髪の外観を有することによって実際に毛髪の健康な外観を向上することができること、及び/又は白髪の現れるのを遅らせることができることを見出した。例えば、これまでの文献には、育毛の遅延又は阻害又は除去を含めて哺乳類の育毛を調節するためにアピゲニンが有用であることが教示されてきた(米国特許第2008/0254055A1号及び第6,239,170号を参照)。
理論に制限されるものではないが、多様な育毛阻害剤の局所的塗布がアクアポリン3(「AQP3」)アップレギュレーターを刺激し、次いで毛幹及び毛嚢がより太くなると考えられる。局所的塗布はまた、毛髪が成長期を終える速度を遅らせ、白髪の現れるのを遅らせるのに役立つ場合もある。毛幹及び毛嚢の直径増大は、より濃くより豊かな毛髪の外観をもたらす。更に、毛髪の直径は加齢とともに減少することが知られているので、局所的塗布はより若々しい見た目の毛髪の外観をもたらすことができ、白髪が現れるのを遅らせることができる。
アクアポリン(「AQP」)は、原形質膜で見出されている一群の水チャネルタンパク質である。現在、ヒトでは13種のAQPが同定されており、それらはアクアポリンとアクアグリセロポリンの2群に分類される。同定されたアクアポリンの大部分は、主に水の通過に対して選択的であるアクアポリン群に属する。AQP 3、7、9及び10は、水、グリセロール及び種々の他の溶質の移動を促進するアクアグリセロポリン群に属する。免疫細胞化学を通して、出願人らは、AQP3が、毛嚢の増殖性ケラチノサイトにおいて強く発現していることを見出した。更に、出願人らはまた、AQP3の免疫染色が毛幹で検出できることも見出した。出願人らは、AQP3アップレギュレーターが、AQP3の発現を刺激することにより、毛幹及び毛嚢の太さを増大させ、これにより、より多くの水及び水結合分子が細胞に輸送されて、細胞代謝を改善し、細胞の大きさを増大させることができると考えている。これは、キューティクルを拡張し、それをより太くする、毛髪のキューティクル層の水和を増大させる。結果として、毛髪繊維及び毛嚢の直径が増大し、より濃く、より豊かな毛髪の外観が得られる。
アクアポリン3のアップレギュレーターを刺激する育毛阻害剤の組み合わせを含む組成物が提供される。本発明の物質の相乗的組み合わせは望まれている。アピゲニンとカフェインとの組み合わせは上方調節を促進することが可能であり、より若々しい見た目の毛髪を助けることができる。
本発明のヘアケア組成物の局所的塗布は成長期の延長を助けることができる。成長期の延長は、成長期から休止期への移行を阻止することによって又は成長期から休止期への移行を阻害することによって達成され得る。毛嚢は育毛期(成長期)か休止期のどちらかにある。毛嚢のほとんどは成長期にある。成長期は通常約2年〜10年持続する。この長さは様々である。これに対し休止期ははるかに短く、通常約3ヶ月である。一般に人の毛嚢の約94%は成長期にあり、6%は休止期にある。一ヶ月に毛嚢の約2%が成長期から休止期に移行し、それと同時に毛嚢の約2%が休止期から成長期に移行する。本発明のヘアケア組成物を塗布することにより、成長期を終える約2%の毛嚢を阻止又は遅延して、成長期にある毛嚢の割合を増やすことができる。成長期にある毛嚢の量の増加は頭部の毛髪密度を増す。成長期の長さを約2週間〜約2.5ヶ月増加できると考えられる。毛髪密度(頭皮の特定の面積の毛髪数)の増加は測定可能である。本発明の一実施形態では、毛髪密度は毛髪約2本/cm2、好ましくは約3本/cm2増すことになり、幾つかの実施形態では4本/cm2以上増すことになる。成長期、毛髪密度及び毛髪直径の増加、並びに白髪の現れの遅れによる利益の結果として、人の毛髪の見た目を3年以上若返らせることになる。
消費者は、より濃く、より豊かな毛髪の外観を向上させる目的で育毛阻害剤を使用することに慣れていないため、本発明は、かかる製品及び/又はその使用方法に由来する可能性がある効果を潜在的消費者が評価するのを助けるために、有利に使用することができる市販方法も提供する。更に、第1組成物を、育毛阻害剤を含む第2組成物と比較することにより、第1組成物の市販方法も提供する。この方法は、消費者が、潜在的に類似の効果を与えることができる製品を特定するのを支援する。
A.ヘアケア組成物
一態様では、本発明は、より濃く、より豊かな毛髪の外観を向上させるために使用することができるヘアケア組成物を提供する。ヘアケア組成物は育毛阻害剤の組み合わせを含む。好ましくは、育毛阻害剤は安全かつ有効な量で存在する。所望により、ヘアケア組成物は、皮膚科学的に許容可能な担体及び/又は任意の所望の好適な任意成分を含んでよい。
育毛阻害剤は、ブチル化ヒドロキシトルエン,ブチル化ヒドロキシアニソール,ヘキサミジン,ヘキシルイソブチレート,メンチルアントラニレート,メソフラン、3−ブチリデンフタリド、グリセリルジラウレート,ヘキサンジオール,アグマチン,アミノグアニジン、フェニルブチルニトロン及び他のスピントラップ、エトキシキン,塩化セチルピリジニウム、緑茶エキス、カテキン、ファイトステロール、ウルソル酸,アピゲニン,植物エキス、植物エキス化合物、3−ブチリデンフタリド、その塩、その誘導体、及びそれらの混合物並びに組み合わせからなる群から選択することができる。一実施形態では、組成物はアピゲニン、キサンチン化合物、ビタミンB3化合物、パンテノール化合物、又はそれらの混合物を含む。具体的な物質については、以下でより詳細に記載する。
1.アピゲニン
本発明の組成物はフラボノイド、アピゲニン(4’,5,7−トリヒドロキシフラボン)を含む。アピゲニンすなわち5,7−ジヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)−4H−1−ベンゾピラン−4−オンは、多くのタイプの植物及び野菜に存在する変異原生作用欠如のかんきつ類バイオフラボノイドである。例としては、グレープフルーツ、パセリ、タイム、カモミール、りんご、セロリ、バジル、オレガノ、タラゴン、シラントロ、セイヨウノコギリソウ、及びパッションフラワーが挙げられるが、これらに限定されない。アピゲニンは多くの植物及び野菜から発見され得るが、本発明ではアピゲニンの純度は最低でも95%でなくてはならず、より好ましくは、最低でも98%の純度でなくてはならない。これらの材料におけるアピゲニンの全濃度は大きく異なり、これらの材料には本発明に有用となるために十分なアピゲニンが存在しない場合がある。本発明のためには、合計組成物に基づいてアピゲニン自体が最低でも0.15%の量で存在しなくてはならない。アピゲニンは約0.2%,0.25%、0.3%、0.4%、0.5%、0.7%、0.9、及び1%を超える量で存在してもよい。アピゲニンは典型的には約3%、2.5%、2%、1.8%、1.6%、1.5%、1.4%、1.3%、1.2%、1%、0.9%、0.8%、0.7%、0.6%、0.5%、0.4%、0.3%、及び0.2%未満の量で存在する。
2.キサンチン化合物
本発明の組成物はキサンチン化合物を含んでよい。本明細書で用いられる「キサンチン化合物」は、1種類以上のキサンチン、それらの誘導体、及びそれらの混合物を意味する。本明細書で有用であり得るキサンチン化合物は、カフェイン、キサンチン、1−メチルキサンチン、テオフィリン、テオブロミン、それらの誘導体、及びそれらの混合物を包含するが、それらに限定されない。一実施形態では、組成物は、約0.1%〜約10%のキサンチン化合物を含み、別の実施形態では、約0.5%〜約5%のキサンチン化合物を含み、更に別の実施形態では、約1%〜約2%のキサンチン化合物を含む。
3.ビタミンB3化合物
本発明の組成物は、ビタミンB3化合物を含んでよい。ビタミンB3化合物は、米国特許第5,939,082号に記載されているように、皮膚の状態を調節するのに特に有用である。一部の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約25%のビタミンB3化合物を含み、別の実施形態では、約0.5%〜約15%のビタミンB3化合物を含み、更に別の実施形態では、約3.5%〜約7.5%のビタミンB3化合物を含む。本明細書で使用するとき、「ビタミンB3化合物」は、次式を有する1種以上の化合物を意味する。
Figure 0005351358
式中、Rは−CONH2(すなわち、ナイアシンアミド)、−COOH(すなわち、ニコチン酸)又は−CH2OH(すなわち、ニコチニルアルコール)、これらの誘導体、これらの混合物、及び前述の任意の塩である。
前述のビタミンB3化合物の代表的な誘導体としては、非血管拡張性のニコチン酸エステル(例えば、ニコチン酸トコフェロール、ニコチン酸ミリスチル)、ニコチニルアミノ酸、カルボン酸のニコチニルアルコールエステル、ニコチン酸N−オキシド及びナイアシンアミドN−オキシドを含む、ニコチン酸エステルが挙げられる。
好適なニコチン酸エステルには、C1〜C22、好ましくは、C1〜C16、より好ましくはC1〜C6アルコールのニコチン酸エステルが挙げられる。アルコールは、好適には直鎖又は分枝鎖、環式又は非環式、飽和又は不飽和(芳香族を含む)、及び置換又は非置換である。エステルは好ましくは非血管拡張性である。本明細書で使用される用語「非血管拡張性」とは、エステルが、対象組成物中で皮膚に塗布された後、一般に目に見えるフラッシング反応を生じないことを意味する(かかる化合物は肉眼で認識できない血管拡張を生じさせる場合があるが、一般人口の大多数は目に見えるフラッシング反応を示さない、即ち、エステルは非発赤性である)。非血管拡張性のニコチン酸エステルとしては、ニコチン酸トコフェロール及びヘキサニコチン酸イノシトールが挙げられ、ニコチン酸トコフェロールが好ましい。
ビタミンB3化合物の他の誘導体は、アミド基の水素の1つ以上を置換することにより得られる、ナイアシンアミドの誘導体である。本明細書で有用なナイアシンアミドの誘導体の非限定的な例としては、例えば、活性化ニコチン酸化合物(例えば、ニコチン酸アジド又は塩化ニコチニル)と、アミノ酸及び有機カルボン酸(例えば、C1〜C18)のニコチニルアルコールエステルとの反応に由来するニコチニルアミノ酸が挙げられる。かかる誘導体の具体例としては、ニコチン尿酸(C8H8N2O3)及びニコチニルヒドロキサム酸(C6H6N2O2)が挙げられ、これらは以下の化学構造を有する。
Figure 0005351358
代表的なニコチニルアルコールエステルとしては、カルボン酸サリチル酸、酢酸、グリコール酸、パルミチン酸等のニコチニルアルコールエステルが挙げられる。本明細書で有用なビタミンB3化合物の他の非限定的な例は、2−クロロニコチン酸アミド、6−アミノニコチンアミド、6−メチルニコチンアミド、N−メチルニコチンアミド、N,N−ジエチルニコチンアミド、N−(ヒドロキシメチル)−ニコチンアミド、キノリン酸イミド、ニコチンアニリド、N−ベンジルニコチンアミド、N−エチルニコチンアミド、ニフェナゾン、ニコチンアルデヒド、イソニコチン酸、イソニコチン酸メチル、チオニコチンアミド、ニアラミド、1−(3−ピリジルメチル)尿素、2−メルカプトニコチン酸、ニコモール及びナイアプラジンである。
上記のビタミンB3化合物の例は、当該技術分野において周知であり、多数の供給源(例えば、Sigma Chemical Company(ミズーリ州St.Louis)、ICN Biomedicals,Inc.(カリフォルニア州Irvine)、及びAldrich Chemical Company(ワイオミング州Milwaukee))より市販されている。
本明細書では、1種以上のビタミンB3化合物を使用することができる。好ましいビタミンB3化合物は、ナイアシンアミド及びニコチン酸トコフェロールである。ナイアシンアミドがより好ましい。
使用するとき、ナイアシンアミドの塩、誘導体及び塩誘導体は、好ましくは、ナイアシンアミドと実質的に同じ有効性を有するものである。
ビタミンB3化合物の塩もまた本明細書で有用である。本明細書で有用なビタミンB3化合物の塩の非限定的な例としては、有機塩又は無機塩、例えばアニオン性無機種を有する無機塩(例えば、塩化物、臭化物、ヨウ化物、炭酸塩、好ましくは塩化物)、及び有機カルボン酸塩(モノ−、ジ−及びトリ−C1〜C18カルボン酸塩、例えば、酢酸塩、サリチル酸塩、グリコール酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、クエン酸塩が挙げられ、好ましくは酢酸塩などのモノカルボン酸塩)が挙げられる。これら及び他のビタミンB3化合物の塩は、例えば、W.Wenner,「The Reaction of L−Ascorbic and D−Iosascorbic Acid with Nicotinic Acid and Its Amide」,J.Organic Chemistry,Vol.14,22〜26(1949)に記載されているように、当業者により容易に調製され得る。Wennerは、ナイアシンアミドのアスコルビン酸塩の合成について記載している。
好ましい実施形態において、このビタミンB3化合物の環窒素は、実質的に化学的に遊離しており(例えば、非結合状態であり、かつ/若しくは妨害されておらず)、又は、皮膚まで送達された後、実質的に化学的に遊離状態になる(「化学的に遊離状態の」は、以下、代替的に「錯体化されていない」と称される)。より好ましくは、ビタミンB3化合物は、本質的に錯体化されていない。したがって、この組成物が、塩さもなければ錯体化型形態のビタミンB3化合物を含有する場合、そのような錯体は、この組成物が皮膚へ送達されたとき、好ましくは実質的に可逆的であり、より好ましくは本質的に可逆的である。例えば、そのような錯体は約5.0〜約6.0のpHで実質的に可逆的となることが望ましい。そのような可逆性は、当業者によって容易に決定され得る。
より好ましくは、ビタミンB3化合物は、ケラチン性組織への送達前に、組成物中で実質的に非錯体化型である。望ましくない錯体の形成を最小限に抑える又は防ぐ代表的な方法としては、ビタミンB3化合物と実質的に不可逆的である又は他の錯体を形成する物質、pH調節、イオン強度調節、界面活性剤の使用を除くこと、並びに、ビタミンB3化合物及びそれと錯体を形成する物質を異なる相に配合することが挙げられる。かかる方法は、十分当業者のレベルの範囲内である。
したがって、好ましい実施形態では、ビタミンB3化合物は、制限された量の塩形態を含有し、より好ましくはビタミンB3化合物の塩を実質的に含まない。好ましくは、ビタミンB3化合物は約50%未満のかかる塩を含有し、より好ましくは本質的に塩形態を含まない。pH約4〜約7の本明細書の組成物中のビタミンB3化合物は、典型的には、約50%未満の塩形態を含有する。
ビタミンB3化合物は、実質的に純物質として、又は、天然(例えば、植物)原料からの好適な物理的及び/又は化学的単離により得られた抽出物として含まれてよい。ビタミンB3化合物は、好ましくは実質的に純粋であり、より好ましくは本質的に純粋である。
4.パンテノール化合物
本発明の組成物は、パンテノール化合物を含んでよい。本明細書で用いられる用語「パンテノール化合物」は、パンテノール、1種類以上のパントテン酸誘導体、及びそれらの混合物を包含するのに十分なほど広義である。パンテノール及びその誘導体には、D−パンテノール([R]−2,4−ジヒドロキシ−N−[3−ヒドロキシプロピル)]−3,3−ジメチルブタミド)、DL−パンテノール、パントテン酸及びそれらの塩(好ましくは、カルシウム塩、トリ酢酸パンテニル)、ローヤルゼリー、パンテチン、パントテイン、パンテニルエチルエーテル、パンガミン酸、パントイルラクトース、ビタミンB錯体、又はそれらの混合物が包含されることがある。
酸性組成物の中、又はアルミニウム含有活性物質のような酸生成性物質を含有する組成物の中で、パンテノール及び他の類似物質より安定であるパントテン酸誘導体を含有する組成物もまた、本明細書で用いるのに適していることもある。選択されたパントテン酸誘導体は、最も典型的には液体形態であり、この組成物の液体担体成分の全体にわたって分散されるか、さもなければ組成物の液体担体成分内で可溶化される。
本明細書で用いられる用語「パントテン酸誘導体」とは、
Figure 0005351358
式中、R1、R2及びR3は、水素、C2〜C20炭化水素、C2〜C20カルボン酸エステル、又はこれらの組み合わせであるが、R1、R2及びR3のうち2つ以下が水素である。一実施形態では、R1、R2及びR3は、水素、C2〜C8炭化水素、C2〜C8カルボン酸エステル、又はこれらの組み合わせから独立に選択され、別の実施形態では、R1及びR2は水素であり、R3はC2〜C8炭化水素、C2〜C8カルボン酸エステル、又はこれらの組み合わせであり、更に別の実施形態では、R1及びR2は水素であり、R3はエチルである。選択されたパントテン酸誘導体は、既知のあらゆる供給源であって、結果として得られる物質が上記に定義される化学式を有する限り、パントテン酸又はパントテン酸以外の物質を包含することができる供給源から誘導され得るか、さもなければそれら供給源から得られることができる。
本明細書で用いるための選択されたパントテン酸誘導体の具体的非限定的例には、エチルパンテノール、パンテニルトリアセテート、及びそれらの組み合わせが包含される。特定の実施形態において、パントテン酸誘導体は、そのような1種類以上の派生形態の1種類以上のd−異性体、例えばd−エチルパンテノール、を含有する。一実施形態では、組成物は約0.01%〜約5%のパンテノール化合物を含有することになる。典型的には、組成物は約0.03重量%〜約3重量%、約0.05重量%〜約2重量%、及び約0.1重量%〜約1重量%の最終組成物を含有することになる。
5.任意成分
本発明の組成物はまた、必要に応じて任意の好適な任意成分を更に含んでよい。例えば、組成物は、所望により他の活性又は不活性成分を含むことができる。
例えば、本発明は、糖アミン、レチノイド、ペプチド、ジアルカノイルヒドロキシプロリン、ヘキサミジン、サリチル酸、フィトステロール、日焼け止め活性物質、水溶性ビタミン、油容性ビタミン、これらの誘導体、これらの前駆体、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、追加の皮膚ケア活性物質を含んでよい。更に、組成物は、所与の製品の種類で従来用いられる好適な成分を含んでよい。組成物は、ピリチオン亜鉛、ミノキシジル、シリコーン、コンディショニング剤、及び他の好適な材料のような他の一般的な毛髪成分もまた含んでもよい。本明細書の組成物に添加可能な非限定的な多様な材料は、CTFA Cosmetic Ingredient Handbook,Tenth Edition(Cosmetic,Toiletry,and Fragrance Association,Inc.出版(Washington,D.C.))(2004)(以下では「CTFA」と呼ぶ)に記載されている。これらの構成成分の部類の例には、研磨材、吸収剤、美容成分、例えば、芳香剤、顔料、染色/着色剤、精油、皮膚感覚剤、収れん剤など(例えば、丁子油、メントール、カンファー、ユーカリ油、オイゲノール、メンチルラクテート、ウィッチヘーゼル留出物)、抗ニキビ剤、固化防止剤、消泡剤、抗菌剤(例えば、ヨードプロピルブチルカーバメート)、酸化防止剤、結合剤、生物学的添加物、緩衝剤、充填剤、キレート化剤、化学添加物、着色剤、化粧用収れん剤、化粧用殺生物剤、変性剤、薬物収れん剤、外用鎮痛剤、被膜形成体又は物質、例えば、組成物の被膜形成特性及び実質性を補助するポリマー(例えば、エイコセン及びビニルピロリドンのコポリマー)、不透明化剤、pH調整剤、噴射剤、還元剤、金属イオン封鎖剤、皮膚脱色及び美白剤(例えば、ヒドロキノン、コウジ酸、アスコルビン酸、リン酸アスコルビルマグネシウム、アスコルビン酸グルコシド、ピリドキシン)、スキンコンディショニング剤(例えば、湿潤剤及び閉塞剤)、皮膚処理剤(例えば、ビタミンD化合物、モノ−、ジ−、及びトリ−テルペノイド、β−イオノール、セドロール)、増粘剤、ヘアコンディショニング剤及び界面活性剤が挙げられるが、これらに限定されない。
一実施形態では、組成物は、体の他の部位、衣類、又は家財道具上に望ましくなく滴ることがないよう、組成物の直接性を増大させるために増粘剤を含む。例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロースのようなセルロースベースの増粘剤等の、任意の好適な増粘剤を用いてもよい。いくつかの実施形態では、組成物はアルコール、ジプロピレングリコール、及び/又は水を含む。
本発明の製剤は通常のヘアケア組成物中にも存在し得る。それらは溶液、分散液、エマルション、粉末、タルク、カプセル形態、球体、スポンジャー(sponger)、固形剤形、発泡体、及び他の送達機構の形態であってもよい。本発明の組成物はヘアトニック、コンディショナー、トリートメント、及びスタイリング製品のようなリーブオンヘア製品、コンディション、シャンプー、及びトリートメント製品のようなリンスオフヘア製品、並びに毛髪に塗布可能であり好ましくは頭皮に塗布可能な任意の他の形態であってもよい。
本発明のヘアケア組成物はアピゲニンを含有する。アピゲニンはキサンチン、ビタミンB3、及びパンテノールと同じ相又は生成物であってもよく、異なる相又は生成物であってもよい。2つの生成物が使用される場合、それらの生成物をともに同時に使用してもよく、順に使用してもよい。順の使用は1つの生成物の使用直後のような短時間に行われてもよく、数時間又は数日の期間にかけて行われてもよい。
C.より濃くより豊かな毛髪の外観及び/又は白髪の外観を向上するための方法
本発明は、毛幹及び毛嚢の直径の増加及び毛嚢の密度の増加のための方法もまた提供する。これは、より濃い及び/又はより豊かな毛髪の外観をもたらすことができ、白髪の発症が遅れている外観をもたらすことができる。一態様では、本方法は、発育阻害剤の組み合わせを含むヘアケア組成物を、毛髪の発育する皮膚表面の一領域に塗布することを含む。例えば、ヘアケア組成物は頭皮に塗布することができる。別の実施形態では、本方法は、有効量の育毛阻害剤の組み合わせを含むヘアケア組成物を、より濃い及び/又はより豊かな毛髪の外観を向上すること又は白髪の現れるのを遅らせることを求めている哺乳類の皮膚の一領域に局所的に塗布することを含む。
更にもう1つの実施態様において、本方法は、投薬計画に従って本組成物を塗布する段階であって、
(a)頭皮及び/又は顔を清潔にして、浄化された頭皮及び/又は顔を作ることと、
(b)本組成物を、この浄化された頭皮及び/又は浄化された顔に局所的に塗布することとを含む、段階を含む。
本発明のヘアケア組成物は毎日、又は毎週、又は多様な処方計画で使用することができる。ヘアケア組成物は夜及び午前中など、一日一回以上使用してもよい。この製品は毛髪洗浄後に使用してもよく、すなわちそれは特定の日には一日一回以上多く使用してもよく、あるいは週に数回だけ使用してもよいことを意味する。ヘアケア組成物は一日に3回、一日に2回、一日に1回、週に6回、週に5回、週に4回、週に3回、週に2回、又は週に一回使用してもよい。幾つかの実施形態では、ヘアケア組成物は週に4回、5回、又は7回使用される。
ヘアケア組成物は女性が使用しても男性が使用してもよい。組成物は、育毛促進を望む人又はより健康な又はより若々しい見た目の毛髪を望む人による使用が望まれる場合がある。本発明の製剤は脱毛症がほとんどない被験者又は通常を超える脱毛がない被験者において驚くほどよく機能することが見出された。脱毛症と診断されていない被験者にこの製剤を使用することが望まれてもよい。この製剤は、およそ20才、25才、30才、35才、40才、45才、又は50才より上の年齢の被験者に使用してもよい。この製剤は、およそ70才、65才、60才、55才、又は50才未満の年齢の被験者に使用してもよい。製剤は、約20才〜70才、約30才〜60才、及び約35才〜55才の年齢の被験者に対して好ましい場合がある。毛髪直径は年齢が20才を超すと減り始める可能性があるので、これらの年齢以降に、より健康的な毛髪及びより豊かでより濃い毛髪の外観を向上することが望まれる可能性がある。毛髪直径は減り続け、被験者によっては年齢が30才又は40才以降に、より激しく減ることがある。加えて、遺伝的特徴に依存して、白髪は早ければ20才で、しかし一般には30才又は40才で現れ始める。
製剤及び実施例
以下は本発明の非限定的な実施例である。これらの実施例は単に説明のために示すものであり、本発明を限定するものと解釈すべきでなく、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、多くの改変が可能であり、当業者にはこれらのことが理解されよう。
実施例においては、特に指定のない限り、全ての濃度が重量%として列挙されており、希釈剤、充填剤などの微量物質は除外し得る。そのため、列挙した配合は、列挙した成分及びこのような成分に関連するいかなる微量物質をも含む。当業者にとって明白なように、このような微量成分の選択は、本明細書に記載したように本発明を作るために選択した特定成分の物理的及び化学的特質によって変わることになる。
実施例1及び2:相乗的組み合わせを用いたトニックの実施例
Figure 0005351358
実施例3〜16:アピゲニンを用いたトニックを2工程の方法に使用
Figure 0005351358
Figure 0005351358
Figure 0005351358
実施例17:2工程の処置方法のためのトニック実施例
Figure 0005351358
Figure 0005351358
データ例
真皮乳頭は、正常なヒト毛髪において、毛髪直径及び成長のコントロールセンターである。in situでの真皮乳頭細胞の生存率の増加によって毛髪直径の増加及び成長期の延長が得られる結果、より長い毛髪、より高い毛髪密度がもたらされ、かつ白髪の現れるのを遅らせる可能性もある。この毛髪の外観はより健康的で若々しい見た目の毛髪を結果としてもたらす。したがって、真皮乳頭細胞の生存率の増加は、毛髪直径の増加、より長い毛髪、より高い毛髪密度、及び白髪の発症の遅れを示す、より健康的な毛髪との相関がある。
培養下の一次ヒト真皮乳頭細胞からなるインビトロモデルは、代謝的ストレスを受けた真皮乳頭細胞の生存率の驚くべき相乗的増加を示す。一次ヒト真皮乳頭細胞は、低減させた標準組織培養培地で、48時間、代謝的ストレスを受けた。このストレス期間の間、それらの細胞は、以下の混合物で処置された。48時間後、Cell Titer Glo(商標)キット(Promega)を用いて、それら細胞の代謝活性をATPの量で測定した。
アピゲニンとカフェイン、パンテノール及びナイアシンアミドとの組み合わせは驚くほど高い結果をもたらす。カフェイン、パンテノール、及びナイアシンアミドの組み合わせは生存毛嚢の185%の増加をもたらす。アピゲニンで処置した毛嚢細胞は生存細胞の122%の増加をもたらした。驚くべきことに、カフェイン、パンテノール、及びナイアシンアミドとアピゲニンとの組み合わせは、この組み合わせの予測されていた増加よりはるかに高い423%という生存毛嚢細胞数の増加をもたらした。
追加的試験では、カフェイン、パンテノール、及びナイアシンアミドの個々の構成要素が、ストレスを受けた真皮乳頭細胞の生存率をほとんど増加させなかった又は全く増加させなかったが、3つの構成成分の混合物は、DP細胞生存率において、算出平均だけでなく、個々の構成成分の期待された相加効果をも上回る、統計的に有意な増加を生みだす相乗効果をもたらした。
Figure 0005351358
本明細書に開示した寸法及び値は、記述された正確な数値に厳しく限定されるものと理解すべきでない。むしろ、特に言及しない限り、そのようなそれぞれの寸法は、記述された値と、その値の周辺の機能的に同等の範囲との両方を意味することを意図する。例えば、「40mm」として開示された寸法は、「約40mm」を意味することを意図する。
本発明の「発明を実施するための形態」で引用した全ての文献は、関連部分において本明細書に援用するが、いずれの文献の引用もそうした文献が本発明に対する先行技術であることを容認するものとして解釈されるべきではない。本書における用語の任意の意味又は定義が、参照により組み込まれた文献における同一の用語の任意の意味又は定義と相反する限りにおいては、本書においてその用語に与えられた意味又は定義が適用されるものとする。
本発明の特定の実施形態が例示され記載されてきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を実施できることが、当業者には自明であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのような全ての変更及び修正を添付の特許請求の範囲で扱うものとする。

Claims (1)

  1. a.0.15%〜3%のアピゲニンと、
    b.0.1%〜10%のカフェインと、
    c.0.1%〜25%のナイアシンアミドと、
    d.0.01%〜3%のパンテノールと
    を含む、ヘアケア組成物。
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