JP5350931B2 - 電源装置および制御方法 - Google Patents

電源装置および制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5350931B2
JP5350931B2 JP2009178877A JP2009178877A JP5350931B2 JP 5350931 B2 JP5350931 B2 JP 5350931B2 JP 2009178877 A JP2009178877 A JP 2009178877A JP 2009178877 A JP2009178877 A JP 2009178877A JP 5350931 B2 JP5350931 B2 JP 5350931B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power supply
units
power
unit
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009178877A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011034271A (ja
Inventor
孝 庄司
稔 可児
智行 田口
智則 橘木
栄一郎 京谷
公彦 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Omron Terminal Solutions Corp
Original Assignee
Hitachi Omron Terminal Solutions Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Omron Terminal Solutions Corp filed Critical Hitachi Omron Terminal Solutions Corp
Priority to JP2009178877A priority Critical patent/JP5350931B2/ja
Priority to CN2012103006994A priority patent/CN102855686A/zh
Priority to CN201010236997.2A priority patent/CN101989365B/zh
Publication of JP2011034271A publication Critical patent/JP2011034271A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5350931B2 publication Critical patent/JP5350931B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)
  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)
  • Power Sources (AREA)
  • Direct Current Feeding And Distribution (AREA)
  • Control Of Voltage And Current In General (AREA)

Description

本発明は、電源装置およびその制御方法に関し、特に、複数の動作ユニットを有する装置のための電源装置およびその制御方法に関する。
現金自動取引装置(Automated Teller Machine、以下「ATM」と呼ぶ)は、顧客(利用者)が銀行等の金融機関の窓口で手続きを行わなくとも、顧客が自ら操作して現金の預け払い処理や振り込み処理等の取引処理を行うことを可能とする装置である。ATMは、例えば紙幣入出金機構や通帳機構といった所定の動作を行う動作ユニットを複数有しており、ATM用の電源装置は、各動作ユニットに電力を供給する(例えば特許文献1ないし3参照)。
特開2001−155220号公報 特開2002−117439号公報 特開2006−204034号広報
ATMは、運用中に、取引実行状態や待機状態といった複数の状態間を遷移する。ATMの各状態では、稼働する動作ユニットの数や種類が異なる場合がある。そのため、ATMは、その状態に応じて電力負荷が変動する。従来、ATM用の電源装置の効率改善のために種々の改良が施されてきたが、さらなる効率改善の余地があった。
なお、上記課題は、ATM用の電源装置に限らず、複数の動作ユニットを有する装置のための電源装置に共通の課題であった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、複数の動作ユニットを有する装置のための電源装置の効率を改善させることを目的とする。
上記課題の少なくとも一部を解決するために、本発明は、以下の形態または適用例として実現することが可能である。本発明の一形態は、複数の動作ユニットを有する装置のための電源装置であって、前記複数の動作ユニットとの接続のための複数のコネクタと、前記複数のコネクタを介して前記複数の動作ユニットに電力を供給する複数の電源ユニットと、前記複数の電源ユニットのそれぞれの出力と前記複数のコネクタのそれぞれの入力とを並列に接続する接続配線部と、前記複数の動作ユニットを有する装置から制御指示情報を受信する情報受信部と、前記制御指示情報に基づき前記複数の電源ユニットのそれぞれの駆動/停止を制御する電源制御部と、前記電源装置の動作モードと前記複数の電源ユニットのそれぞれの駆動/停止状態とを対応付ける対応情報を記憶する記憶部と、を備え、
前記制御指示情報は、前記動作モードを指定する情報を含み、前記電源制御部は、前記対応情報を参照し、前記制御指示情報により指定された前記動作モードに対応する駆動/停止状態となるよう、前記複数の電源ユニットのそれぞれの駆動/停止を制御し、前記接続配線部は、前記複数の電源ユニットの出力間の接続を切断可能な少なくとも1つの第1のスイッチを含み、前記対応情報は、前記動作モードと前記第1のスイッチの開閉状態とを対応付ける情報を含み、前記電源制御部は、前記対応情報を参照し、前記制御指示情報により指定された前記動作モードに対応する開閉状態となるよう、前記第1のスイッチの開閉を制御する、電源装置である。この電源装置では、複数の電源ユニットのそれぞれの出力と複数のコネクタのそれぞれの入力とが並列に接続され、制御指示情報に基づき複数の電源ユニットのそれぞれの駆動/停止が制御されるため、電源の負荷率を向上させることが可能であると共に、駆動される電源ユニットから複数のコネクタを介して複数の動作ユニットに並列に電力を供給することができ、複数の動作ユニットを有する装置のための電源装置の効率を改善させることができる。また、この電源装置では、複数の動作ユニットを有する装置から電源装置に対して動作モードを指定する情報が送信され、指定された動作モードと対応情報とに基づき電源装置の制御が行われるため、伝達する情報を簡素にできると共に、複数の動作ユニットを有する装置のための電源装置の効率を改善させることができる。また、この電源装置では、動作モードに応じて複数の電源ユニットの出力間の接続/切断を制御することができ、複数の電源ユニットから複数の動作ユニットへの電力供給の経路を柔軟に設定することができ、電源の負荷率を向上させて電源装置の効率を改善させることができる。その他、本発明は、以下のような形態として実現することも可能である。
[適用例1]
複数の動作ユニットを有する装置のための電源装置であって、
前記複数の動作ユニットとの接続のための複数のコネクタと、
前記複数のコネクタを介して前記複数の動作ユニットに電力を供給する複数の電源ユニットと、
前記複数の電源ユニットのそれぞれの出力と前記複数のコネクタのそれぞれの入力とを並列に接続する接続配線部と、
前記複数の動作ユニットを有する装置から制御指示情報を受信する情報受信部と、
前記制御指示情報に基づき前記複数の電源ユニットのそれぞれの駆動/停止を制御する電源制御部と、を備える、電源装置。
この電源装置では、複数の電源ユニットのそれぞれの出力と複数のコネクタのそれぞれの入力とが並列に接続され、制御指示情報に基づき複数の電源ユニットのそれぞれの駆動/停止が制御されるため、電源の負荷率を向上させることが可能であると共に、駆動される電源ユニットから複数のコネクタを介して複数の動作ユニットに並列に電力を供給することができ、複数の動作ユニットを有する装置のための電源装置の効率を改善させることができる。
[適用例2]適用例1に記載の電源装置であって、さらに、
前記電源装置の動作モードと前記複数の電源ユニットのそれぞれの駆動/停止状態とを対応付ける対応情報を記憶する記憶部を備え、
前記制御指示情報は、前記動作モードを指定する情報を含み、
前記電源制御部は、前記対応情報を参照し、前記制御指示情報により指定された前記動作モードに対応する駆動/停止状態となるよう、前記複数の電源ユニットのそれぞれの駆動/停止を制御する、電源装置。
この電源装置では、複数の動作ユニットを有する装置から電源装置に対して動作モードを指定する情報が送信され、指定された動作モードと対応情報とに基づき電源装置の制御が行われるため、伝達する情報を簡素にできると共に、複数の動作ユニットを有する装置のための電源装置の効率を改善させることができる。
[適用例3]適用例2に記載の電源装置であって、
前記接続配線部は、前記複数の電源ユニットの出力間の接続を切断可能な少なくとも1つの第1のスイッチを含み、
前記対応情報は、前記動作モードと前記第1のスイッチの開閉状態とを対応付ける情報を含み、
前記電源制御部は、前記対応情報を参照し、前記制御指示情報により指定された前記動作モードに対応する開閉状態となるよう、前記第1のスイッチの開閉を制御する、電源装置。
この電源装置では、動作モードに応じて複数の電源ユニットの出力間の接続/切断を制御することができ、複数の電源ユニットから複数の動作ユニットへの電力供給の経路を柔軟に設定することができ、電源の負荷率を向上させて電源装置の効率を改善させることができる。
[適用例4]適用例2または適用例3に記載の電源装置であって、さらに、
前記複数の電源ユニットのそれぞれの出力電圧を設定する電圧設定部を備え、
前記対応情報は、前記動作モードと前記複数の電源ユニットのそれぞれの出力電圧とを対応付ける情報を含み、
前記電源制御部は、前記対応情報を参照し、前記制御指示情報により指定された前記動作モードに対応する出力電圧が前記複数の電源ユニットから出力されるよう、前記電圧設定部を制御する、電源装置。
この電源装置では、複数の電源ユニットから複数の動作ユニットへの電力供給の経路や出力電圧を柔軟に設定することができる。
[適用例5]適用例2ないし適用例4のいずれかに記載の電源装置であって、
前記接続配線部は、少なくとも1つの前記コネクタについて、前記コネクタと前記複数の電源ユニットのすべてとの接続を切断可能な少なくとも1つの第2のスイッチを含み、
前記対応情報は、前記動作モードと前記第2のスイッチの開閉状態とを対応付ける情報を含み、
前記電源制御部は、前記対応情報を参照し、前記制御指示情報により指定された前記動作モードに対応する開閉状態となるよう、前記第2のスイッチの開閉を制御する、電源装置。
この電源装置では、動作モードに応じて、コネクタと複数の電源ユニットのすべてとの接続を切断することができ、複数の動作ユニットを有する装置の消費電力をより低減することができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、電源装置、電源システム、電源装置または電源システムを有する取引処理装置、これらの装置またはシステムの制御方法、等の態様で実現することができる。
本発明の第1実施例における現金自動取引装置10の構成を概略的に示す説明図である。 現金自動取引装置10の内部構成を概略的に示す説明図である。 第1実施例における電源システム100の構成を概略的に示す説明図である。 電源の負荷率と変換効率との関係を例示的に示す説明図である。 第2実施例における電源システム100aの構成を概略的に示す説明図である。 第3実施例における電源システム100bの構成を概略的に示す説明図である。 第4実施例における接続回路170cの構成を概略的に示す説明図である。 第4実施例の変形例における接続回路170dの構成を概略的に示す説明図である。 第4実施例の電源システムにおけるATMモード制御処理の流れを示す説明図である。 第4実施例の電源システムにおけるATMモード制御処理の流れを示す説明図である。 電源システム100の電源モードを例示的に示す説明図である。 ATMモード制御処理における画面表示の一例を示す説明図である。 ATMモード制御処理における画面表示の一例を示す説明図である。 ATMモード制御処理における画面表示の一例を示す説明図である。 ATMモード制御処理における画面表示の一例を示す説明図である。 ATMモード制御処理における画面表示の一例を示す説明図である。 ATMモード制御処理における画面表示の一例を示す説明図である。 第5実施例の電源システムにおけるATMモード制御処理の流れを示す説明図である。 第5実施例の電源システムにおけるATMモード制御処理の流れを示す説明図である。
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.第1実施例:
B.第2実施例:
C.第3実施例:
D.第4実施例:
E.第5実施例:
F.変形例:
A.第1実施例:
図1は、本発明の第1実施例における現金自動取引装置10の構成を概略的に示す説明図である。また、図2は、現金自動取引装置10の内部構成を概略的に示す説明図である。本実施例の現金自動取引装置(以下、「ATM」とも呼ぶ)10は、例えば金融機関や小売店、公共施設等に設置され、顧客(利用者)の操作に基づき現金出納等の所定の取引処理を行う装置である。ATM10は、現金自動預け払い機とも呼ばれる。
図1および図2に示すように、ATM10は、ATM10全体を制御する制御部200と、各種の情報を記憶する記憶部290と、顧客に対するインターフェースとしての操作部220と、顧客のカードを取り扱うと共に取引内容を明細票に印字して排出するカード/明細票機構250と、顧客の通帳を取り扱う通帳機構260と、紙幣の入出金処理を行う紙幣入出金機構230と、硬貨の入出金処理を行う硬貨入出金機構240と、ホストコンピュータ(不図示)との接続のための回線接続部210と、ATM10に近づいた顧客を検知するセンサとしての顧客検知部270と、顧客を撮像するカメラとしての顧客撮像部280と、ATM10用の電源装置としての電源システム100と、を有している。
制御部200は、CPUとプログラムやデータを記憶するメモリとを有し、CPUがメモリに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、ATM10における各種の制御を行う。操作部220は、例えば入力機能と表示機能とを備えるタッチパネルにより構成されており、種々の情報を画面に表示すると共に顧客の画面タッチ操作を検知することにより、顧客の取引操作を誘導したり、顧客による画面表示された項目の選択や暗証番号の入力等を受け付けたりする。カード/明細票機構250は、取引処理に必要な顧客情報が記録された顧客の磁気カードおよびICカードの受け入れ/排出動作や、カードに含まれる磁気ストライプまたはICチップを対象としたリード/ライト動作、カードのエンボス部分のイメージの読み取り動作等を行う。通帳機構260は、顧客の通帳の受け入れ/排出動作や、磁気ストライプを対象としたリード/ライト動作、通帳への印字動作等を行う。なお、ATM10に含まれる制御部200や、操作部220、紙幣入出金機構230、硬貨入出金機構240、カード/明細票機構250、通帳機構260、顧客検知部270等は、それぞれが所定の動作を行う構成要素である。本明細書では、これらの構成要素を動作ユニットと呼ぶ。すなわち、ATM10は、複数の動作ユニットを有する。
電源システム100は、複数の動作ユニットのそれぞれに直流の電力(DC電力)を供給する。なお、本実施例では、図2に示すように、いくつかの動作ユニットは、電源システム100から供給された電力の電圧を変換する電源部(DC/DCコンバータ)を含んでいる。
ATM10は、運用中において取引実行状態や待機状態といった複数の状態間を遷移する。ATM10の各状態では、稼働する動作ユニットの数や種類が互いに異なる場合がある。例えば、現金の入金や出金を行う取引の実行状態では、紙幣入出金機構230や硬貨入出金機構240が稼働し、通帳記入を行う取引の実行状態では、通帳機構260が稼働する。また、待機状態では、操作部220や紙幣入出金機構230といった動作ユニットの大半は稼働しない。そのため、ATM10は、その状態に応じて、電力負荷が比較的大きく変動する。電源システム100は、ATM10の最大電力負荷に対応可能な電力供給能力を有している。
図3は、第1実施例における電源システム100の構成を概略的に示す説明図である。図3に示すように、電源システム100は、動作ユニットとの接続のための複数(m個)の出力コネクタ150と、出力コネクタ150を介して動作ユニットに電力を供給する複数(n個)の電源ユニット110と、電源システム100を制御する電源制御回路120と、を有している。なお、図3では、一部の構成要素の図示を省略している。また、本明細書では、同一の構成要素が複数ある場合において、各構成要素を区別する場合には、各構成要素の符号の末尾に識別番号を付加して表現するものとする。例えば、図3に示す電源システム100に含まれるn個の電源ユニット110は、それぞれ、電源ユニット110−1、電源ユニット110−2、・・・、電源ユニット110−nとも表現される。同一の構成要素が複数ある場合において、各構成要素を区別する必要のない場合には、各構成要素の符号の末尾への識別番号の付加を省略するものとする。
各電源ユニット110は、商用電源(交流電源)に接続され、入力された交流電力を変換して直流電力を出力する。電源ユニット110は、電源制御回路120の制御の下、出力電圧を設定する電圧設定部112と、駆動/停止の別を設定する駆動/停止部118と、を有している。また、電源ユニット110は、出力電力を検出する電力検出部114を有する。電源ユニット110は、検出された出力電力を表す信号を、信号線116を介して電源制御回路120に送信する。
電源制御回路120は、信号線116を介して受信した各電源ユニット110の出力電力を表す信号に基づき電力量の総和を算出する電力量算出部としての加算器122と、加算器122から出力された電力量の総和の算出結果を例えば4ビットのデジタル値に変換するA/D変換部124と、A/D変換部124から出力されたデジタル値に基づき、各電源ユニット110の駆動/停止や出力電圧を決定し、信号線130を介して各電源ユニット110に駆動/停止の別を指定する信号や出力電圧を指定する信号を送信する論理部126と、を有している。論理部126は、例えばPLD(プログラマブル・ロジック・デバイス)やマイコンを用いて構成される。
なお、電圧設定部112は、D/Aコンバータを備え、電源制御回路120から送信されたデジタルの電圧信号をアナログの電圧値に変換し、その電圧を電源フィードバックの基準電圧に使用することで、電源ユニット110の出力電圧を変更することができる。また、電源の制御にDSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)等を使用した場合には、電圧設定部112はDSP内の電圧設定用レジスタに相当し、当該電圧設定用レジスタの値を書き換えることにより電源ユニット110の出力電圧を変更することができる。また、論理部126と各電源ユニット110とを接続する信号線130は、例えばUSBやRS232−C、I2Cといったシリアルインターフェース接続により構成してもよいし、パラレルインターフェース接続により構成してもよい。
電源制御回路120から駆動信号を受信した電源ユニット110は、設定された出力電圧で、直流電力を出力する。また、電源制御回路120から停止信号を受信した電源ユニット110は、電力の出力を停止する。
図3に示すように、各電源ユニット110の出力は、接続配線140を介して互いに並列に接続される。また、電源ユニット110の出力の接続箇所には、複数の出力コネクタ150の入力側が並列に接続される。すなわち、本実施例の電源システム100では、複数の電源ユニット110のそれぞれの出力と複数の出力コネクタ150のそれぞれの入力とが配線を介して並列に接続されている。そのため、電源システム100では、各電源ユニット110から各出力コネクタ150へ電力供給することが可能である。
第1実施例のATM10における電源システム100では、各電源ユニット110から各出力コネクタ150へ電力供給することが可能であるため、電源システム100から供給する電力に応じて、負荷率がなるべく高くなるように各電源システム100の駆動/停止を制御することが可能であり、電源システム100の効率を向上させることが可能である。
図4は、電源の負荷率と変換効率との関係を例示的に示す説明図である。負荷率は、定格出力電力に対する実際の出力電力の割合である。一般に、負荷率が高いほど、電源の変換効率は高くなる傾向にある。例えば、不図示ではあるが、負荷率が20%のときの変換効率は70%であり、負荷率が80%のときの変換効率は83%であり、負荷率が100%のときの変換効率は85%となる。図4の例では、負荷率が20%のときの変換効率は70%であり、負荷率が80%のときの変換効率は85%である。なお、必ずしも最大負荷率のときの最大変換効率になるとは限らず、図4の例では、負荷率が100%のときの変換効率は80%となっている。
例えば、図4に示す電源の負荷率と変換効率との関係において、電源システム100の有する電源ユニット110の個数(n)が5台であるとし、各電源ユニット110の定格出力電力がすべて同じ値Poutであるものとすると、電源システム100は、電力Pr=Poutx5の供給が可能である。例えば、実際に電源システム100が供給する電力P1の値がPr/5である場合に、5台すべての電源ユニット110を駆動すると、電源の負荷率は20%となり、変換効率は70%となる(図4参照)。一方、1台の電源ユニット110のみを駆動し、残り4台の電源ユニット110を停止すると、電源の負荷率は100%となり、変換効率は80%となる。また、実際に電源システム100が供給する電力P1の値がPr/4である場合に、5台すべての電源ユニット110を駆動すると、電源の負荷率は80%となり、変換効率は85%となる。本実施例の電源システム100では、各電源ユニット110から各出力コネクタ150へ電力供給することが可能であるため、各電源ユニット110の駆動/停止を適切に制御することにより、電源システム100の効率を向上させることができる。
具体的には、例えば、電源システム100が供給する電力P1の値がPr/5を超えるまでは、電源制御回路120は1台の電源ユニット110のみを駆動させると共に、残りの電源ユニット110を停止状態とし、駆動される電源ユニット110に各出力コネクタ150に対して並列に電力を供給させる。同様に、電力P1の値が2・Pr/5を超えるまでは2台の電源ユニット110を駆動させて各出力コネクタ150に並列に電力を供給させる。電力P1の値が4・Pr/5を超えた場合には5台すべての電源ユニット110を駆動させて各出力コネクタ150に並列に電力を供給させる。このような制御を行うことにより、電源の負荷率を高めて電源システム100の効率を向上させることができる。
なお、各電源ユニット110の定格出力電力が互いに等しくない場合であっても、各電源ユニット110の出力電力に基づき算出された電力量の総和に基づき各電源ユニット110の駆動/停止を制御することにより、同様に、電源システム100の効率を向上させることが可能である。また、電源システム100に接続される負荷側(動作ユニット側)の最小電力が予め分かっている場合には、最小電力を供給可能な電源ユニット110を少なくとも1台設けることにより、電源システム100の変換効率を良好に向上させることが可能である。また、上記実施例では、電力検出部114により電源ユニット110の出力側の電力を検出して電源制御回路120に通知しているが、電源ユニット110の入力側の電力を検出して電源制御回路120に通知するものとしてもよい。
B.第2実施例:
図5は、第2実施例における電源システム100aの構成を概略的に示す説明図である。第2実施例の電源システム100aは、各電源ユニット110の出力電流を平衡状態とする電流平衡部を有する点が、図3に示した第1実施例の電源システム100と異なる。第2実施例の電源システム100aのその他の構成は、第1実施例の電源システム100と同様である。
図5に示すように、電流平衡部は、各電源ユニット110に設けられる電流平衡回路119と、各電源ユニット110の出力電流を表す信号を交換する電流信号線160と、により構成される。電流平衡部は、例えば最大電流追従方式により出力電流の平衡を実現する。
複数の電源ユニット110を並列動作させる場合に、各電源ユニット110の出力電流が平衡状態とならないと、その影響を補正すべく各電源ユニット110の定格出力電力を高く設定した設計が必要となる場合があり、そのことにより負荷率の低下やコストアップ、装置サイズの増大といった弊害がもたらされる。第2実施例の電源システム100aは、電流平衡部を有するため、複数の電源ユニット110を並列動作させる場合に電源システム100aからの電力供給を最大限に行うことができると共に、負荷率の高い領域での動作を行うことができ、電源システム100aの効率を良好に向上させることができる。
C.第3実施例:
図6は、第3実施例における電源システム100bの構成を概略的に示す説明図である。第3実施例の電源システム100bは、複数の電源ユニット110のそれぞれの出力と複数の出力コネクタ150のそれぞれの入力とを並列に接続する部分(以下、「接続回路170」とも呼ぶ)が各電源ユニット110の出力間の接続を切断可能な第1のスイッチ172を有する点と、電源制御回路120bが各第1のスイッチ172の開閉(接続/切断)を制御するスイッチ制御部128を含む点とが、図3に示した第1実施例の電源システム100と異なる。第1のスイッチ172は、各出力コネクタ150間の接続の切断も可能である。第3実施例の電源システム100bのその他の構成は、第1実施例の電源システム100と同様である。
第1のスイッチ172は、リレーやパワー半導体素子(パワーMOS FETやパワートランジスタなど)により構成されている。スイッチ制御部128は、PLDやマイコンなどにより構成されている。図6に示す例では、電源システム100bは、l個の第1のスイッチ172(第1のスイッチ172−1〜172−l)を有している。スイッチ制御部128は、各電源ユニット110の出力電力を表す信号に応じて、l個の第1のスイッチ172のそれぞれに対して接続/切断を制御する制御信号を出力する。なお、図6において、接続回路170と出力コネクタ150とが同一回路上に設けられているとしてもよい。
例えば、電源システム100bの最大出力時には、第1のスイッチ172のすべてを「接続(閉)」状態にすることにより、出力コネクタ150を介して動作ユニット側に同一電圧の電力を出力することができる。
また、例えば、1つの第1のスイッチ172(第1のスイッチ172−1)を「切断(開)」状態にし、他の第1のスイッチ172(第1のスイッチ172−2〜172−l)を「接続(閉)」状態にすることにより、1つの電源ユニット110(電源ユニット110−1)の出力を他の電源ユニット110の出力と切り離すことができると共に、1つの出力コネクタ150(出力コネクタ150−1)と他の出力コネクタ150とを切り離すことができる。この状態では、接続回路170により出力が接続された電源ユニット110毎に独立して出力電圧を設定することができる。例えば、電源ユニット110−1の電圧設定部112−1に対して48Vを出力するよう設定を行い、他の電源ユニット110の電圧設定部112に対して24Vを出力するよう設定を行うことにより、出力コネクタ150−1からは48Vの電力を出力し、他の出力コネクタ150からは24Vの電力を出力することができる。さらに、動作中に電圧を同一にしたり、異なった電圧にしたりすることも可能である。
このように、第3実施例の電源システム100bでは、第1のスイッチ172の接続/切断を制御すると共に、n個の電源ユニット110のそれぞれの出力電圧を個別に制御することにより、最大でn通りの異なった出力電圧を動作ユニットに供給することができる。従って、第3実施例の電源システム100bでは、動作ユニットに対する出力電圧を柔軟に設定することができる。
D.第4実施例:
図7は、第4実施例における接続回路170cの構成を概略的に示す説明図である。第4実施例の接続回路170cは、各電源ユニット110の出力の並列接続部分と各出力コネクタ150との接続を切断可能な第2のスイッチ174(第2のスイッチ174−1〜174−m)を有する点が、図6に示した第3実施例の接続回路170と異なる。第4実施例の接続回路170cのその他の構成は、第3実施例の接続回路170と同様である。
第2のスイッチ174は、各出力コネクタ150に対応して設けられ、各出力コネクタ150とすべての電源ユニット110との接続を切断可能となっている。第2のスイッチ174は、リレーやパワー半導体素子(パワーMOS FETやパワートランジスタなど)により構成され、スイッチ制御部128(図6)の出力する制御信号に従い、接続/切断される。
第4実施例の電源システム100では、例えば不測の事態で、出力コネクタ150に接続された動作ユニット(操作部220や紙幣入出金機構230等)の内の1つにおいて、外来ノイズ等の影響によりソフトウェア制御に異常が発生した場合に、当該動作ユニットが接続された出力コネクタ150に対応する第2のスイッチ174を一旦「切断(開)」状態にして当該動作ユニットを電源システム100から切り離し、その後、第2のスイッチ174を「接続(閉)」状態に戻すことにより、異常動作ユニットの再起動を容易に行うことができる。
また、例えば動作ユニットの異常の内容がハードウェアの短絡である場合には、他の動作ユニットに電圧低下の影響が及び、ATM10の障害が引き起こされるおそれがある。第4実施例の電源システム100では、第2のスイッチ174によって異常動作ユニットを切り離す縮退動作を行うことにより、ATM10の稼働(動作)を継続することができ、信頼性の高いATM10の運用を実現することができる。
また、ATM10の取引動作が無い状態では、電源システム100による電力供給を停止しても影響のない動作ユニットへの電力供給を停止することで、動作ユニット側の消費電力をさらに低減することができる。
図8は、第4実施例の変形例における接続回路170dの構成を概略的に示す説明図である。第4実施例の変形例の接続回路170dは、第3のスイッチ176(第3のスイッチ176−1、176−2)を有する点が、図7に示した第4実施例の接続回路170cと異なる。第3のスイッチ176は、各電源ユニット110の出力の並列接続部分と各出力コネクタ150との接続線間の接続を開閉可能なスイッチである。第3のスイッチ176は、リレーやパワー半導体素子(パワーMOS FETやパワートランジスタなど)により構成され、スイッチ制御部128(図6)の出力する制御信号に従い、接続/切断される。
第4実施例の変形例では、電源ユニット110と出力コネクタ150との接続関係をより柔軟に設定することができる。例えば、1つの出力コネクタ150−2に対して電源ユニット110−2から接続線140−2を介して電力供給が行われていた場合に、第2のスイッチ174−2を切断すると共に第3のスイッチ176−2を接続することにより、出力コネクタ150−2に対して電源ユニット110−2ではなく別の電源ユニット110から電力が供給されるように、電力経路を切り替えることができる。このように、第4実施例の変形例では、電源システム100の柔軟な運用を実現することができる。
図9および図10は、第4実施例の電源システムにおけるATMモード制御処理の流れを示す説明図である。ATMモード制御処理は、ATM10の状態に応じて電源システム100の電源モードを設定・制御する処理である。
図11は、電源システム100の電源モードを例示的に示す説明図である。図11に示すように、本実施例では、電源システム100の電源モードとして、最大出力モード(取引モード)と、待機モードと、2つの省エネモード(省エネモードAおよびB)と、の合計4つの電源モードが予め設定されている。
最大出力モード(取引モード)は、ATM10が取引動作を実行する際の電源モードである。最大出力モードでは、すべての動作ユニットへの電力供給が可能となるように、すべての電源ユニット110が駆動され、電源ユニット110の出力電圧は48Vと24Vとの2種類に設定され、すべての第2のスイッチ174(図7参照)が「接続(閉)」状態とされる。
待機モードは、ATM10が待機動作を行う際の電源モードである。待機モードでは、ATM10は、顧客検知部270や顧客撮像部280により顧客が検知されると即時取引処理を開始することができる状態にある。待機モードでは、待機モード時に動作する動作ユニット(制御部200や顧客検知部270)への電力供給が可能なように能力が設定された1台の電源ユニット110のみが駆動される。また、待機モードでは、駆動される電源ユニット110の出力電圧が待機モード時に動作する動作ユニットの出力電圧(本実施例では24V)に設定されると共に、すべての第2のスイッチ174が「接続(閉)」状態とされる。
省エネモードは、待機モードよりも消費電力を低減可能な電源モードである。省エネモードでは、ATM10は、顧客検知部270や顧客撮像部280により顧客が検知されてから取引処理を開始するまでに、立ち上げ処理の実行を要する状態にある。省エネモードでは、省エネモード時に動作する動作ユニットへの電力供給が可能なように能力が設定された1台の電源ユニット110のみが駆動されると共に、駆動される電源ユニット110の出力電圧が待機モード時に動作する動作ユニットの出力電圧(本実施例では24V)に設定される。また、省エネモードでは、省エネモード時に動作しない動作ユニットに接続される出力コネクタ150に対応する第2のスイッチ174の少なくとも一部が「切断(開)」状態とされる。上記立ち上げ処理の際には、「切断(開)」状態にある第2のスイッチ174を「接続(閉)」状態に変更する処理が行われる。なお、省エネモードAにおいて「切断(開)」状態とされる第2のスイッチ174の数は、省エネモードBにおいて「切断(開)」状態とされる第2のスイッチ174の数よりも少ない。そのため、省エネモードAは、省エネモードBよりも省エネ効果が小さいが、省エネモードAにおいて立ち上げ処理に要する時間は、省エネモードBにおいて立ち上げ処理に要する時間よりも短い。
図11に示した各電源モード(最大出力モード、待機モード、省エネモードAおよびB)と電源システム100の各構成要素の状態(駆動する電源ユニット110の数、出力電圧、第2のスイッチ174の開閉状態等)との対応関係を示す情報(対応関係情報)は、予め記憶部290に格納されており、制御部200によって参照される。
なお、上記対応関係情報は、駆動する電源ユニット110の数のみならず、どの電源ユニット110を駆動するかを特定する情報を含む。また、出力電圧が2種類ある場合には、上記対応関係情報は、各出力電圧と電源ユニット110との対応を特定する情報を含む。また、上記対応関係情報は、どの第2のスイッチ174を開状態とし、どの第2のスイッチ174を閉状態とするかを示す情報を含む。上記対応関係情報は、各電源モードと第1のスイッチ172の開閉状態といった他の構成要素の状態との関係を示す情報を含むとしてもよい。
ATMモード制御処理(図9)は、ATM10が起動開始されると開始される。ATM10の起動開始前は、操作部220(タッチパネル)には図12に示すように何も表示されていない。ATM10の起動が開始されると、電源システム100は、制御部200に給電を開始する(ステップS110)。次に、制御部200は、電源システム100に対して情報を伝達する。制御部200から電源システム100に対して伝達される情報は、例えば、各電源ユニット110の駆動/停止を指定する情報や各電源ユニット110の出力電圧を指定する情報、各第1のスイッチ172や各第2のスイッチ174の接続/切断を指定する情報、各電源ユニット110の異常時の設定(過電圧値、過電流値、温度保護値)を指定する情報が含まれる。なお、制御部200と電源システム100との間の情報伝達は、USBやRS232−C、I2Cといったシリアルインターフェースや、パラレルインターフェースを介して実行可能である。
制御部200から情報を受領した電源システム100は待機状態となる(ステップS130)。次に、制御部200は、各動作ユニットの初期診断を実行する(ステップS140)。初期診断実行中は、操作部220に図13に示す画面(待機依頼画面)が表示される。初期診断の完了後、制御部200は、顧客検知部270の状態(初期状態ではOFF(非検知)である)に変化があったか否かを判定する(ステップS150)。顧客検知部270の状態に変化があった場合(顧客を検知した場合)には、電源システム100は取引モードに設定される(ステップS160)。取引モードにおいては、操作部220に図14に示す画面(取引開始選択画面)が表示され、顧客が表示された「開始」ボタンを選択すると、操作部220に図15に示す画面(取引種別選択画面)が表示される。その後は、顧客の選択に従い、所定の取引処理が実行される。一方、顧客検知部270の状態に変化が無かった場合(顧客を検知していない場合)には、電源システム100は待機モードに設定される(ステップS170)。待機モードにおいては、操作部220に図16(広告表示画面)に示す画面が表示される。待機モードにおいて、図12に示すように、操作部220に何も表示しないようにしてもよい。
ATM10における取引処理が終了すると(図10のステップS210)、制御部200は、顧客検知部270の状態(ON(検知))に変化があったか(OFF(非検知)になったか)否かを監視する(ステップS220)。顧客検知部270の状態に変化があった(OFF(非検知)になった)場合、あるいは、ATM10が待機モードの状態にあった場合(図9のステップS170)、制御部200は、省エネモード移行条件に関する判定を行う(ステップS230)。本実施例では、省エネモードBへの移行条件として現在時刻が閑散時間帯であることが設定されており、省エネモードAへの移行条件として現在時刻が中処理時間帯であることが設定されており、省エネモードへ移行しない(待機モードとなる)条件として現在時刻が繁忙時間帯であることが設定されている。閑散時間帯、中処理時間帯、繁忙時間帯は、ATM10の設定場所に応じて予め設定される。
省エネモード移行条件に関する判定(ステップS230)において、繁忙時間帯であると判定された場合には、電源システム100が待機モードに設定される(ステップS240)。待機モードにおいて、顧客検知部270等により顧客が検知された場合には、電源システム100は取引モードに移行し、ATM10は取引処理を開始する。
省エネモード移行条件に関する判定(ステップS230)において、中処理時間帯であると判定された場合には、電源システム100を省エネモードAに移行する処理が開始される(ステップS250)。この場合には、所定時間の経過を待ち(ステップS260)、その後、制御部200が電源システム100に対して情報を伝達する(ステップS270)。伝達される情報は、ステップS120(図9)で伝達される情報と同様である。情報の伝達を受けた電源システム100は、省エネモードAに対応する電源システム100の駆動・停止設定や出力電圧設定を行う(ステップS280)。以上の処理により、省エネモードAへの移行処理が完了する(ステップS290)。省エネモードAにおいては、操作部220には図12に示すように何も表示されない。なお、所定時間経過(ステップS260)の前に顧客検知部270等により顧客が検知された場合には、電源システム100は取引モードに移行し、ATM10は取引処理を実行する。
省エネモード移行条件に関する判定(ステップS230)において、閑散時間帯であると判定された場合には、電源システム100を省エネモードBに移行する処理が開始される(ステップS300)。省エネモードBへの移行処理(ステップS300〜S340)は、省エネモードAへの移行処理と同様に行われる。省エネモードBにおいても、操作部220には図12に示すように何も表示されない。
電源システム100の状態が待機モードまたは省エネモードであるときには、制御部200が取引開始を監視し(図9のステップS180)、取引が開始されると図9のステップS120以降の処理が実行される。省エネモードAまたはBの状態から取引が開始される場合には、操作部220に図17に示す画面(待機依頼画面)が表示される。
なお、図9のステップS120や図10のステップS270、S320において制御部200から電源システム100に対して伝達される情報は、設定された4つの電源モード(図11参照)の内の1つを指定する情報であるとしてもよい。この場合には、電源モードを指定する情報を受信した電源システム100が、指定された電源モードに対応する状態となるように、電源ユニット110の駆動/停止状態や出力電圧、第1のスイッチ172や第2のスイッチ174の接続/切断状態等の設定・制御を行う。
以上説明したように、第4実施例のATM10におけるATMモード制御処理では、ATM10の状態に応じて、電源システム100のモードを適切に設定することができ、電源システム100の効率を向上させることができると共に、ATM10の消費電力の低減を実現することができる。
E.第5実施例:
図18および図19は、第5実施例の電源システムにおけるATMモード制御処理の流れを示す説明図である。図18および図19に示した第5実施例の電源システムにおけるATMモード制御処理は、電源システム100による制御部200への給電(図18のステップS110)、制御部200から電源システム100への情報伝達(ステップS120)、電源システム100待機状態(ステップS130)の後に、電源システム100から制御部200への情報伝達(ステップS132)が実行される点と、省エネモードAまたはBへの移行において、電源システム100が省エネモードに切り替わった後(ステップS280またはS330)、電源システム100から制御部200への情報伝達(ステップS282またはS332)が実行される点と、が、図9および図10に示した第4実施例の電源システムにおけるATMモード制御処理と異なる。第5実施例のATMモード制御処理のその他の処理内容は、第4実施例のATMモード制御処理と同様である。
図18のステップS132において、電源システム100は、正常に電源システム100の設定が行われたことを制御部200に伝達する。第5実施例のATMモード制御処理では、このような電源システム100から制御部200への情報伝達が行われるため、ATM10における電源供給の不具合の発生を抑制することができる。例えば、不測の事態によって電源システム100が省エネモードの状態のままでATM10が取引処理を開始することによる電源ダウンといった不具合の発生を抑制することができる。なお、図示していないが、電源システム100から制御部200に伝達される情報により、電源システム100の設定が正常に行われていないと判断される場合には、電源システム100の設定が正常に行われたと判断されるまで、制御部200から電源システム100に対する情報伝達(図18のステップS120)と電源システム100から制御部200に対する情報伝達(ステップS132)とが繰り返し実行される。
F.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
F1.変形例1:
上記各実施例におけるATM10の構成は、あくまで一例であり、種々変形可能である。例えば、ATM10は、図2に示した構成要素をすべて有する必要はなく、例えば顧客撮像部280を有しないとしてもよい。また、ATM10は、図2に示していない他の構成要素を有していてもよく、例えば音声案内部や静脈認証機構を有するとしてもよい。また、上記各実施例における電源システム100の構成は、あくまで一例であり、種々変形可能である。例えば、電源システム100は、少なくとも2つの電源システム100を有していればよい。また、上記実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。
F2.変形例2:
上記実施例では、電源システム100のモードとして4つのモードが設定されているが(図11参照)、電源システム100のモードとして4つのモードのいずれかが設定されていなくてもよいし、4つのモード以外の他のモードが設定されていてもよい。
F3.変形例3:
上記各実施例では、ATM10用の電源システム100について説明したが、本発明は所定の動作を行う動作ユニットを複数有する装置用の電源装置に適用可能である。
10…現金自動取引装置(ATM)
100…電源システム
110…電源ユニット
112…電圧設定部
114…電力検出部
116…信号線
118…駆動/停止部
119…電流平衡回路
120…電源制御回路
122…加算器
126…論理部
128…スイッチ制御部
130…信号線
140…接続配線
150…出力コネクタ
160…電流信号線
170…接続回路
172…第1のスイッチ
174…第2のスイッチ
176…第3のスイッチ
200…制御部
210…回線接続部
220…操作部
230…紙幣入出金機構
240…硬貨入出金機構
250…カード/明細票機構
260…通帳機構
270…顧客検知部
280…顧客撮像部
290…記憶部

Claims (3)

  1. 複数の動作ユニットを有する装置のための電源装置であって、
    前記複数の動作ユニットとの接続のための複数のコネクタと、
    前記複数のコネクタを介して前記複数の動作ユニットに電力を供給する複数の電源ユニットと、
    前記複数の電源ユニットのそれぞれの出力と前記複数のコネクタのそれぞれの入力とを並列に接続する接続配線部と、
    前記複数の動作ユニットを有する装置から制御指示情報を受信する情報受信部と、
    前記制御指示情報に基づき前記複数の電源ユニットのそれぞれの駆動/停止を制御する電源制御部と
    前記電源装置の動作モードと前記複数の電源ユニットのそれぞれの駆動/停止状態とを対応付ける対応情報を記憶する記憶部と、を備え、
    前記制御指示情報は、前記動作モードを指定する情報を含み、
    前記電源制御部は、前記対応情報を参照し、前記制御指示情報により指定された前記動作モードに対応する駆動/停止状態となるよう、前記複数の電源ユニットのそれぞれの駆動/停止を制御し、
    前記接続配線部は、前記複数の電源ユニットの出力間の接続を切断可能な少なくとも1つの第1のスイッチを含み、
    前記対応情報は、前記動作モードと前記第1のスイッチの開閉状態とを対応付ける情報を含み、
    前記電源制御部は、前記対応情報を参照し、前記制御指示情報により指定された前記動作モードに対応する開閉状態となるよう、前記第1のスイッチの開閉を制御する、電源装置。
  2. 複数の動作ユニットを有する装置のための電源装置であって、
    前記複数の動作ユニットとの接続のための複数のコネクタと、
    前記複数のコネクタを介して前記複数の動作ユニットに電力を供給する複数の電源ユニットと、
    前記複数の電源ユニットのそれぞれの出力と前記複数のコネクタのそれぞれの入力とを並列に接続する接続配線部と、
    前記複数の動作ユニットを有する装置から制御指示情報を受信する情報受信部と、
    前記制御指示情報に基づき前記複数の電源ユニットのそれぞれの駆動/停止を制御する電源制御部と、
    前記電源装置の動作モードと前記複数の電源ユニットのそれぞれの駆動/停止状態とを対応付ける対応情報を記憶する記憶部と、を備え、
    前記制御指示情報は、前記動作モードを指定する情報を含み、
    前記電源制御部は、前記対応情報を参照し、前記制御指示情報により指定された前記動作モードに対応する駆動/停止状態となるよう、前記複数の電源ユニットのそれぞれの駆動/停止を制御し、
    前記接続配線部は、少なくとも1つの前記コネクタについて、前記コネクタと前記複数の電源ユニットのすべてとの接続を切断可能な少なくとも1つの第2のスイッチを含み、
    前記対応情報は、前記動作モードと前記第2のスイッチの開閉状態とを対応付ける情報を含み、
    前記電源制御部は、前記対応情報を参照し、前記制御指示情報により指定された前記動作モードに対応する開閉状態となるよう、前記第2のスイッチの開閉を制御する、電源装置。
  3. 請求項または請求項に記載の電源装置であって、さらに、
    前記複数の電源ユニットのそれぞれの出力電圧を設定する電圧設定部を備え、
    前記対応情報は、前記動作モードと前記複数の電源ユニットのそれぞれの出力電圧とを対応付ける情報を含み、
    前記電源制御部は、前記対応情報を参照し、前記制御指示情報により指定された前記動作モードに対応する出力電圧が前記複数の電源ユニットから出力されるよう、前記電圧設定部を制御する、電源装置。
JP2009178877A 2009-07-31 2009-07-31 電源装置および制御方法 Expired - Fee Related JP5350931B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009178877A JP5350931B2 (ja) 2009-07-31 2009-07-31 電源装置および制御方法
CN2012103006994A CN102855686A (zh) 2009-07-31 2010-07-21 电源装置以及控制方法
CN201010236997.2A CN101989365B (zh) 2009-07-31 2010-07-21 电源装置以及控制方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009178877A JP5350931B2 (ja) 2009-07-31 2009-07-31 電源装置および制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011034271A JP2011034271A (ja) 2011-02-17
JP5350931B2 true JP5350931B2 (ja) 2013-11-27

Family

ID=43763292

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009178877A Expired - Fee Related JP5350931B2 (ja) 2009-07-31 2009-07-31 電源装置および制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5350931B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5455494B2 (ja) * 2009-07-31 2014-03-26 日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社 電源装置および制御方法
JP5758241B2 (ja) * 2011-09-05 2015-08-05 株式会社Nttファシリティーズ 電力供給システム及び電力供給方法
JP5758240B2 (ja) * 2011-09-05 2015-08-05 株式会社Nttファシリティーズ 給電システム、及び制御方法
JP5830311B2 (ja) * 2011-09-05 2015-12-09 株式会社Nttファシリティーズ 給電システム、出力端スイッチ制御装置及び給電方法
JP6542578B2 (ja) * 2014-07-29 2019-07-10 株式会社Nttファシリティーズ 給電システム、給電方法およびサーバ
JP2016103238A (ja) * 2014-11-28 2016-06-02 株式会社東芝 紙幣処理装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01290012A (ja) * 1988-05-17 1989-11-21 Pfu Ltd 電源切替制御方式
JPH07219688A (ja) * 1994-02-04 1995-08-18 Casio Comput Co Ltd データ処理装置
JPH09179663A (ja) * 1995-12-26 1997-07-11 Kofu Nippon Denki Kk システム電源制御装置
JP2000099166A (ja) * 1998-09-21 2000-04-07 Toshiba Corp 情報処理システムにおける電源制御方法ならびに装置
JP2002189540A (ja) * 2000-12-20 2002-07-05 Pfu Ltd 装置電源の節電制御装置および節電制御方法並びに記録媒体
JP4066410B2 (ja) * 2002-05-07 2008-03-26 株式会社リコー 画像形成装置
US7436950B2 (en) * 2003-07-02 2008-10-14 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Apparatus and method for real-time power distribution management
JP5060274B2 (ja) * 2007-12-25 2012-10-31 パナソニック株式会社 電源システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011034271A (ja) 2011-02-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5350931B2 (ja) 電源装置および制御方法
JP2002117439A (ja) 自動取引装置
CN101989365B (zh) 电源装置以及控制方法
JP2019128761A (ja) 電子機器、電子機器の制御方法及びプログラム
JP5455494B2 (ja) 電源装置および制御方法
JP2007323230A (ja) 自動取引装置
JP2014193010A (ja) 電子機器
CN108700927A (zh) 用于降低电子设备的待机电力的电源供给装置及方法
CN109964197A (zh) 电源电路
US10459513B2 (en) Financial device and control method thereof
JP6166668B2 (ja) 電源制御回路および電子機器
JP5367032B2 (ja) 電子機器および電子機器の駆動方法
JPWO2014013655A1 (ja) 管理装置、電力供給システム、管理方法、及び、プログラム
JP2021072206A (ja) 燃料電池システム
JP2018152025A (ja) 電源制御装置
JP7075904B2 (ja) 自動取引装置、保守要求通知方法、及び保守要求通知プログラム
JP2013020516A (ja) 電子機器
CN112346370B (zh) 钱箱系统及其控制方法
JP2008234600A (ja) 顧客端末装置
JP2018163625A (ja) 自動取引装置
JP5706807B2 (ja) 自動取引装置、電力供給方法、および、電力供給制御プログラム
KR20090073776A (ko) 금융거래 시스템의 전원안정장치 및 그 운용방법
KR101288660B1 (ko) 자동 부팅 장치 및 방법
JP2014081840A (ja) 取引処理装置および取引処理装置の制御方法
CN117493244A (zh) Usb接口的控制方法、pos设备、电子设备及存储介质

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120120

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130129

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130813

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130822

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees