JP5350187B2 - 識別媒体およびその識別方法 - Google Patents
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Description
図1には、発明を利用した識別媒体100が示されている。識別媒体100は、観察が行われる側から、λ/2板(1/2波長板)のパターン層101、透明基板102、コレステリック液晶層103、コレステリック液晶層103に形成されたエンボス構造により構成されたホログラム形成層(ホログラム干渉層)104、粘着層105と積層された構造を有している。
以下、識別媒体100の製造方法の一例を説明する。まず透明基板102を用意し、その一面にλ/2板のパターン層101を形成する。λ/2板のパターン層101の形成は、ストライプ状に形成されたλ/2板として機能する光透過性の樹脂フィルムを転写する方法で形成される。λ/2板のパターン層101を形成する方法としては、液晶材料の印刷による方法、液晶材料に光線を当てて描画を行い、部分的に複屈折性を付与する方法等を利用することもできる。また、λ/2板のパターン層101は、液晶以外に位相差のある膜を転写することで構成してもよい。
図2は、光学フィルタを介して識別媒体100を介して観察している状態を示す概念図である。図3は、識別媒体100の見え方を示す概念図である。図2には、右旋回円偏光を透過し、左旋回円偏光を遮断する右円偏光フィルタ203を介して、右目201で識別媒体100を観察し、同時に、左旋回円偏光を透過し、右旋回円偏光を遮断する左円偏光フィルタ204を介して、左目202で識別媒体100を観察する様子が示されている。
コレステリック液晶からの反射光を利用したホログラムは、偽造が困難であるという優位性がある。すなわち、普通の光透過性の材料に形成され、アルミ蒸着などの反射層のあるエンボスホログラム加工は、感光材料がその上に密着させた状態で、紫外域のレーザ光などによるこの感光材料の感光を行うことで、ホログラム加工を構成するエンボス構造(凹凸構造)を比較的容易に写し取ることができる。一方、コレステリック液晶層は、特定の中心波長の光を選択的に反射する性質を持っている。よって、上述した複製の技術では、その反射スペクトル特性に合った感光特性の感光材料が必要とされる。しかしながら、コレステリック液晶層の反射特性に合った感光特性の感光材料を用意するのは、困難である。このため、コレステリック液晶層に設けられたホログラム加工の複製は、原版を入手しない限り困難となる。
図4は、他の実施形態の識別媒体を示す概念図である。図4には、識別媒体400が示されている。識別媒体400において、図1の識別媒体100と同じ符号の部分は、図1に関連して説明した内容と同じである。
図1、図4の例では、右目用の像と左目用の像を交互に配置された線状のパターンによって形成したが(ストライプ配置)、矩形状のドットパターンを交互に配置した市松模様(チェック柄)のパターン配置を採用することもできる。図5には、左右の像を構成するパターン配置の他の例を示す概念図である。
図6には、実施形態の識別媒体600が示されている。識別媒体600は、観察する側から、表面保護層601、λ/2板のパターン層602、コレステリック液晶層603、ホログラム形成層604、基板605、粘着層606と積層された構成を有している。
図7には、他の実施形態の識別媒体700が示されている。識別媒体700は、識別媒体100と同様に、観察が行われる側から、λ/2板のパターン層101、透明基板102、コレステリック液晶層103、コレステリック液晶層103に形成されたエンボス構造により構成されたホログラム形成層(ホログラム干渉層)104、粘着層105と積層された構造を有している。
図7の同様な視覚効果を得る方法として、図1に示す構成におけるパターン104aおよび104bの一つを更にストライプ状に分離し、右目用のホログラム像と左目用のホログラム像を複数用意する方法が挙げられる。この場合、図1のパターン104aがストライプ上に分割され、そこに複数の角度用のホログラムが用意される。また、図1のパターン104bがストライプ上に分割され、そこに複数の角度用のホログラムが用意される。
図1には、第1の像を右目用とし、第2の像を左目用とし、立体像を観察可能とする例が記載されているが、第1の像を数字、第2の像をアルファベット文字としてもよい。この場合、当該識別媒体を直視すると、数字とアルファベット文字が同時に見え、右円偏光フィルタを介して当該識別媒体を観察すると、数字のみが見え、左円偏光フィルタを介して当該識別媒体を観察すると、アルファベット文字のみが見える。この見え方の変化を利用することで、識別が行われる。
第1の立体像を識別に利用する形態において、直視した場合に像が2重にぶれて見えてしまう現象を緩和した例を以下に説明する。図8は、本実施形態の識別媒体の見え方を概念図である。図8(A)には、識別媒体800が示されている。識別媒体800は、図1に例示した断面構造を有し、コレステリック液晶層は、左円偏光を選択的に反射する設定とされている。また、コレステリック液晶層には、以下に説明する左右のホログラム像とダミーホログラムが形成されている。
他の構成7の変形として、ダミーホログラム802をλ/2板を介さずに観察する構成としてもよい。この場合、ダミーホログラム802と右目用のホログラム像801が同時に右目で結像し、左目用のホログラム像803を左目で見ている状態で、ダミーホログラム像802が左目で結像しない構成とする。
Claims (6)
- ホログラムを表示するためのホログラム層を有するコレステリック液晶層と、
前記コレステリック液晶層に積層され、前記コレステリック液晶層を覆う第1の部分と覆わない第2の部分とが周期的に繰り返されたパターンを有するλ/2板として機能する層と
を備え、
前記ホログラム層は、前記第1の部分に対応した複数の第1の領域と前記第2の部分に対応した複数の第2の領域とを有し、
前記複数の第1の領域により第1のホログラム像が構成され、
前記複数の第2の領域により第2のホログラム像が構成されており、
前記第1のホログラム像が左右の目の一方の目用のホログラム像であり、
前記第2のホログラム像が左右の目の他方の目用のホログラム像であり、
前記第1のホログラム像と前記第2のホログラム像とにより立体像が構成されていることを特徴とする識別媒体。 - 前記第1のホログラム像および前記第2のホログラム像が、当該識別媒体を見る角度に応じて複数用意されていることを特徴とする請求項1に記載の識別媒体。
- 前記第1の領域と前記第2の領域がストライプ状のパターンまたは市松模様を構成していることを特徴とする請求項1または2に記載の識別媒体。
- 前記第1のホログラム像は、前記左右の目の一方で結像し、
更に、前記第1のホログラム像からの反射光と同じ旋回方向の円偏光を当該識別媒体の外部に反射し、且つ、前記左右の目の一方で結像せず他方で結像するダミーホログラムが前記コレステリック液晶層に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の識別媒体。 - 前記第1のホログラム像は、前記左右の目の一方で結像し、
更に、前記第1のホログラム像からの反射光と逆の旋回方向の円偏光を当該識別媒体の外部に反射し、且つ、前記左右の目の一方で結像し他方で結像しないダミーホログラムが前記コレステリック液晶層に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の識別媒体。 - 請求項1〜5のいずれか一項に記載の識別媒体を第1の旋回方向を透過し、それとは逆旋回方向の第2の旋回方向を遮断する光学フィルタを介して、左右の目の一方の目で観察し、且つ、前記第2の旋回方向を透過し、前記第1の旋回方向を遮断する光学フィルタを介して、左右の目の他方の目で観察することを特徴とする識別媒体の識別方法。
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