以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。本発明に係る電子マネーサーバ80及びポイント管理装置90を含む電子マネーシステム1は、図1に示すように、店舗である複数の遊技場A,B,C…,イ,ロ…の各々に設けられる玉貸ユニット20,簡易型玉貸ユニット20’,電子マネーカード発行回収機30,電子マネーチャージ機40,ポイント会員端末50,ホールコンピュータ60,及び場内残額管理装置65と、カード会社に設けられる場外残額管理装置70,電子マネーサーバ80,及びポイント管理装置90と、ユーザが利用する金融機関Aに設けられる金融機関サーバ100Aと、カード会社が利用する金融機関Bに設けられる金融機関サーバ100Bと、リモート発行センタに設けられるリモート発行サーバ110と、からなる。ここで各店舗に設けられる構成要素とカード会社に設けられる構成要素は、該カード会社が設置及び管理するものである。また電子マネーシステム1では、カード会社が管理し各店舗においてユーザに対して発行される会員カード2及び電子マネーカード3と、該ユーザが所有している携帯電話4及びパーソナルコンピュータ5(以下、「PC5」と略記する。)とが使用され、該電子マネーカード3及び携帯電話4は、電子マネーをチャージ可能なICチップを内蔵している。
[1.電子マネーシステム1の概要]
まず、説明の便宜のために、この電子マネーシステム1の概要について説明する。当システムにおいて、ユーザは、各店舗において会員登録することにより会員カード2の発行を受け、該会員カード2に入金すると、玉貸ユニット20で、該会員カード2に入金されたプリペイド残額を使用して、遊技媒体であるパチンコ玉の貸与(即ち玉貸)を受けて、該貸与されたパチンコ玉を、当該玉貸ユニット20に対応する遊技機であるパチンコ機10での遊技に使用することができる。なお簡易型玉貸ユニット20’では、会員カード2を使用することができない。
また当システムでは、カード会社が運営する電子マネーサービスが提供される。まずユーザは、図24に示すように、電子マネーカード発行回収機30で、電子マネーをチャージ可能な電子マネーカード3の発行を受け、図28に示すように、電子マネーチャージ機40で、該電子マネーカード3に電子マネーをチャージすると、玉貸ユニット20及び簡易型玉貸ユニット20’で、該電子マネーカード3にチャージされた電子マネーを使用して、玉貸を受けることができる。
またユーザは、図4に示すように、自己が所有し電子マネーをチャージ可能な(即ち財布機能を有する)携帯電話4を電子マネー使用登録して、電子マネー使用プログラムをダウンロードすると、該携帯電話4で電子マネーを使用可能となり、図28に示すように、電子マネーチャージ機40で、該携帯電話4に電子マネーをチャージするか、あるいは図10に示すように、モバイルバンキング決済を利用して、該携帯電話4に電子マネーをチャージする(以下、「エアチャージ」と称する。)と、玉貸ユニット20及び簡易型玉貸ユニット20’で、該携帯電話4にチャージされた電子マネーを使用して、玉貸を受けることができる。
なお、以下においては、電子マネーを使用可能な媒体として電子マネーカード3と携帯電話4とを区別しない場合には、これらを「電子マネー媒体」と総称し、該電子マネー媒体を個々に識別可能な情報を「電子マネー媒体ID」と総称する。
さらに当システムでは、カード会社が運営するポイントサービスが提供される。まずユーザは、図12又は図31に示すように、携帯電話4,PC5,又はポイント会員端末50から、前記会員カード2についてポイントの付与を受けるためのポイント会員登録を行うと、図41(a)に示すように、ポイント管理装置90で、該会員カード2の使用に応じたポイントの付与、具体的には当該会員カード2の発行店舗(当店)で前記玉貸に使用されたプリペイド使用額に応じた使用ポイントの付与を受けることができる。なおユーザは、ポイント会員登録を行う前であっても、図41(b)に示すように、当店でのプリペイド使用額に応じた潜在使用ポイントの付与を受けることができ、ポイント会員登録を行うと、該潜在使用ポイントが正規の使用ポイントとして移行される。
またユーザは、図13又は図32に示すように、携帯電話4,PC5,又はポイント会員端末50から、前記電子マネー媒体についてポイントの付与を受けるためのポイント会員登録を行うと、図42(a)に示すように、ポイント管理装置90で、該電子マネー媒体への電子マネーのチャージに応じたポイントの付与、具体的にはチャージされた電子マネーに対応するチャージ額に応じたチャージポイントの付与を受けることができると共に、非加盟店で前記玉貸に使用された電子マネー使用額に応じたチャージポイントの付与を受けることができる。なおユーザは、ポイント会員登録を行う前であっても、図42(b)に示すように、チャージ額に応じた潜在チャージポイントの付与を受けることができると共に、非加盟店での電子マネー使用額に応じた潜在チャージポイントの付与を受けることができ、ポイント会員登録を行うと、これら潜在チャージポイントが正規のチャージポイントとして移行される。
さらにユーザは、図14又は図33に示すように、携帯電話4,PC5,又はポイント会員端末50から、ポイント会員登録済の会員カード2と電子マネー媒体とを対応付ける追加登録を行うと、図41(a)に示すように、ポイント管理装置90で、該電子マネー媒体にチャージされた電子マネーの使用に応じたポイントの付与、具体的には会員カード2の発行店舗(当店)で前記玉貸に使用された電子マネー使用額に応じた使用ポイントの付与と、加盟店で前記玉貸に使用された電子マネー使用額に応じた加盟店ポイントの付与とを受けることができる。なおユーザは、追加登録を行う前であっても、図41(c)に示すように、当店での電子マネー使用額に応じた潜在使用ポイントの付与と、加盟店での電子マネー使用額に応じた潜在使用ポイントの付与を受けることができ、ポイント会員登録を行うと、これら潜在使用ポイントが正規の使用ポイント及び加盟店ポイントとして移行される。
またユーザは、携帯電話4,PC5,又はポイント会員端末50から、電子マネー媒体について特典電子マネーの発行を受けるための特典会員登録を行うと、電子マネーサーバ80で、電子マネー媒体の利用履歴に応じた特典電子マネーの発行、具体的には累計チャージ額に応じた特典電子マネーの発行を受けることができる。なお特典会員登録を行う前であっても、図42(b)に示すように、累計チャージ額に応じた潜在特典電子マネーの付与を受けることができ、特典会員登録を行うと、該潜在特典電子マネーが正規の特典電子マネーとして移行される。以下においては、電子マネー媒体について前記ポイント会員登録を行うと、自動的に特典会員登録も行われるものとする。
そしてユーザは、図11又は図30に示すように、携帯電話4,PC5,又はポイント会員端末50からポイント管理装置90が提供するウェブサイトにログインして、図57に示すように、前記付与された正規のポイント(即ち使用ポイント,チャージポイント,及び加盟店ポイント)の合算ポイントを、商品との交換や抽選への応募に使用することができ、前記電子マネー媒体について特典会員登録(即ちポイント会員登録)が行われている場合には、商品としての特典電子マネーとの交換(D204)や、賞品が特典電子マネーである抽選への応募(D201)に、前記正規のポイントを使用することができる。なお前記付与された潜在ポイント(即ち潜在使用ポイント,潜在チャージポイント,及び潜在加盟店ポイント)は、そのままでは使用することができないが、前述の如くポイント会員登録を行うと、正規のポイントに移行されて使用することができるようになる。
さらにユーザは、図45に示すように、ポイント引継元の会員カード2に付与された使用ポイントをポイント引継先の会員カード2の使用ポイントとして引き継いだり、図46〜図49に示すように、ポイント引継元の電子マネー媒体に付与されたチャージポイントをポイント引継先の電子マネー媒体のチャージポイントとして引き継いだりすることができる。なおチャージポイントの引継としては、電子マネーカード3から携帯電話4への引継と、携帯電話4から電子マネーカード3への引継と、電子マネーカード3から電子マネーカード3への引継の、3種類の引継は行うことができるが、携帯電話4から携帯電話4への引継は行うことができない。ただし携帯電話4の機種変更を行う場合には、旧携帯電話から新携帯電話に対して、携帯電話4を個々に識別可能な携帯電話IDが移行されることにより、該携帯電話IDに対応付けられている電子マネーとチャージポイントも自動的に移行されることになる。
[2.電子マネーシステム1の各構成要素]
次に、電子マネーシステム1の各構成要素について説明する。なお、以下においては、図1に示すように、店舗が遊技場であり、該店舗での取引が玉貸である例について説明する。ここで店舗には、前記ポイントサービスの加盟店である複数の遊技場A,B,C…と、該ポイントサービスの非加盟店である複数の遊技場イ,ロ…とが含まれ、これらすべての店舗において、前記電子マネーサービスが提供される。これら各店舗は、各店舗(遊技場)を個々に識別可能な店舗識別情報である店舗IDにより識別される。ここでの店舗IDは、各店舗に割り当てられた符号であり、例えば遊技場A(「A店」とも称する。)であれば「A」,遊技場イ(「イ店」とも称する。)であれば「イ」である。なお、各店舗に設けられる構成要素は同様であるため、以下においては、遊技場Aに設けられる構成要素について説明する。
また、以下においては、リーダ/ライタを「R/W」,データベースを「DB」,ステップを「S」と略記する。また、以下で説明する各フローチャートにおいて、待機状態で予め設定された所定時間が経過した場合には、該待機状態を解除して各処理を終了するものとする。さらに、以下においては、後述する図40に示すポイント会員DBにおいて、会員カード2の会員カードID及び/又は電子マネー媒体の電子マネー媒体IDが登録されていること(即ちポイント会員登録が行われていること)を「ポイント会員登録済」又は単に「登録済」と称し、それらが登録されていないことを「未登録」と称する。
まず、会員カード2について説明する。会員カード2は会員用記録媒体の一例であって、各店舗において会員登録した会員に対して発行され、該発行店舗でのみ使用使用可能なものであり、当該会員用記録媒体を個々に識別可能な会員用記録媒体識別情報かつ当該会員を個々に識別可能な会員識別情報である会員カードIDを、記憶部であるICチップで予め記憶していると共に、会員カード2の表面に目視可能に記録している。この会員カードIDは、当該会員カード2を発行した店舗の店舗ID(ここではA,B,C…,イ,ロ…のいずれか)と、会員登録した会員を個々に識別するための数字(ここではユニークな5桁の数字)の組み合わせからなるIDである。即ち会員カードIDの所定箇所(ここでは先頭の1文字)には、当該会員カード2を発行した店舗の店舗IDが含まれるので、該会員カードIDは、店舗を特定可能な情報である。
またICチップでは、会員カード2が発行された店舗でのみ玉貸に使用可能な価値であるプリペイド残額を記憶している。このプリペイド残額は、各店舗に設けられたコンピュータである場内残額管理装置65が記憶しているプリペイド残額DBにおいて、当該店舗の会員カードIDに対応付けて管理されると共に、カード会社に設けられた場外残額管理装置70が記憶しているプリペイド残額DBにおいて、各店舗の会員カードIDに対応付けて管理される。そして会員カード2が記憶しているプリペイド残額は、玉貸ユニット20において、該会員カード2に対して入金が行われた時に加算更新され、玉貸に使用された時に減算更新される。また場内残額管理装置65が管理しているプリペイド残額,及び場外残額管理装置70が管理しているプリペイド残額は、玉貸ユニット20から入金金額と会員カードIDとを受信すると加算更新され(図18のS13)、玉貸ユニット20からプリペイド使用額と会員カードIDとを受信すると減算更新される(図19のS54)。
この会員カード2は、以下のようにして発行される。まず店舗に設けられる会員管理装置(図示外)において、ユーザが希望する暗証番号と、該ユーザの属性情報(ここでは氏名,住所,性別,及び生年月日)が受け付けられて会員登録が行われると、カード会社から店舗に納入されている会員カード2のうちの1枚から、当該会員カード2に予め記録されている会員カードIDが読み取られ、当該会員管理装置が記憶している会員DB(図示外)において、前記読み取った会員カードIDと前記受け付けられた暗証番号及び属性情報とが対応付けて登録される。
次に、電子マネーカード3について説明する。電子マネーカード3は電子マネーをチャージ可能な電子マネー媒体及び記録媒体の一例であって、各店舗に設けられる電子マネーカード発行回収機30から発行され、該電子マネーカード発行回収機30で回収され、発行店舗のみならず電子マネーシステム1のすべての店舗で使用可能なものであり、該電子マネーカード3を個々に識別可能な記録媒体識別情報である電子マネーカードIDを、記憶部であるICチップで予め記憶していると共に、電子マネーカード3の表面に目視可能に記録している。この電子マネーカードIDは、電子マネーカード3である旨を識別するための符号(ここではDM)と、該会員カードIDを個々に識別するための数字(ここではユニークな5桁の数字)の組み合わせからなるIDである。この電子マネーカードIDは、前記電子マネー媒体IDでもある。
次に、携帯電話4,PC5について説明する。携帯電話4,PC5は、電子メール送受信機能及びインターネット接続機能等を備える一般的なものである。
また携帯電話4は、予めダウンロードされたプログラムを実行するプログラム実行機能,及び財布機能を備えるものであり、電子マネーサーバ80に電子マネー使用登録を行うことにより、電子マネーをチャージ可能であり、電子マネーシステム1のすべての店舗で使用可能な電子マネー媒体及び携帯端末となり、該携帯電話4を個々に識別可能な携帯端末識別情報である携帯電話ID,電子マネー額,及び電子マネー使用プログラムを、記憶部であるICチップで記憶する。この携帯電話IDは、携帯電話4である旨を識別するための符号(ここではK)と、該携帯電話4を個々に識別するための数字(ここではユニークな5桁の数字)の組み合わせからなるIDである。この携帯電話IDは、前記電子マネー媒体IDでもある。
この携帯電話4では、ICチップが記憶している電子マネー使用プログラムが実行されることにより、インターネットを介して、電子マネーサーバ80,金融機関サーバ100A,及びリモート発行サーバ110と通信可能になる。なお電子マネー使用登録及び電子マネー使用プログラムの実行による電子マネーの購入については、図3〜図10を参照して後述する。
これら会員カード2,電子マネーカード3,及び携帯電話4が内蔵するICチップは、CPU,RAM,ROM,EEPROM,通信モジュール等を備えており、EEPROMでは、前記各情報が記憶される。このICチップは、外部のICチップR/Wからの電磁波による電磁誘導によって電力が供給されて作動することにより、ROM(あるいはEEPROM)に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行され、ICチップR/Wからの電磁波である搬送波を当該ICチップやICチップR/Wが変調させることによって、当該ICチップとICチップR/Wとの間における通信が行われる。
また電子マネー媒体(電子マネーカード3,携帯電話4)のICチップでは、すべての店舗で玉貸に使用可能な電子マネー額を記憶している。この電子マネー額は、カード会社に設けられた電子マネーサーバ80が記憶している電子マネーDB(図37)において、電子マネー媒体IDに対応付けて管理される。そして電子マネー媒体が記憶している電子マネー額は、電子マネーチャージ機40において、電子マネー媒体に対して電子マネーがチャージされた時に加算更新され、玉貸ユニット20又は簡易型玉貸ユニット20’において、玉貸に使用された時に減算更新される。また携帯電話4が記憶している電子マネー額は、該携帯電話4に対して電子マネーがエアチャージされた時に加算更新される。また電子マネーサーバ80が管理している電子マネー額は、エアチャージを行った携帯電話4から受信応答(図8,図9のSc06)を受信すると加算更新され、電子マネーチャージ機40から購入額と電子マネーカードIDと電子マネー額とを含む購入額チャージ完了情報(図27のS421)を受信すると加算更新され、ホールコンピュータ60から電子マネー使用額と電子マネーカードIDと電子マネー額とを受信すると減算更新される(図20のS69)。なお本例では、電子マネー媒体にチャージできる電子マネーに上限は無く、また電子マネー媒体にチャージされた電子マネーを精算して現金化することはできない。
次に、リモート発行サーバ110について説明する。リモート発行サーバ110は、携帯電話4の記憶部であるICチップに、電子マネーを書き込むための書込処理を行うものである。このリモート発行サーバ110は、図2に示す書込状況DBを記憶している。この書込状況DBでは、各携帯電話4に付与される各携帯電話ID毎に、当該携帯電話4から受信した書込開始要求(図8のSc08)に含まれる発行番号,及び発行額が記憶されると共に、書込済フラグが記憶される。ここで書込済フラグが「1」であれば、書込処理が完了している旨を示し、書込済フラグが「0」であれば、書込処理が完了していない旨を示す。
図1に戻り、金融機関サーバ100Bについて説明する。この金融機関サーバ100Bが設置されている金融機関Bは、電子マネーサービスの運営機関であるカード会社が利用する金融機関であり、該金融機関Bには、電子マネーの対価を受け取るための、カード会社の電子マネー対価受取用の預金口座である決済口座と、特典電子マネーを会員に発行するためのギフト用資金が入金される、カード会社のギフト資金用の預金口座であるギフト口座とが設けられている。この金融機関サーバ100Bは、電子マネーサーバ80と通信することが可能である。
次に、金融機関サーバ100Aについて説明する。この金融機関サーバ100Aが設置されている金融機関Aは、ユーザが利用する金融機関であり、該金融機関Aには、携帯電話4にチャージする電子マネーに相当するチャージ額の決済を行うための資金が入金される、ユーザの預金口座が設けられている。この金融機関Aには、第1金融機関と第2金融機関とが含まれる。
ここで第1金融機関は、専用ネットワークに加盟している金融機関であり、かつ、前記チャージ額の決済を要求する第1決済要求(図7のSb19)を携帯電話4から受け付けると共に、当該第1決済要求に対する決済が完了したことを通知するための第1決済完了通知(同Sb21)を前記専用ネットワークを介して電子マネーサーバ80(後述する第2のチャージ処理手段)に通知する第1金融機関サーバが設置された金融機関である。即ち第1金融機関は、第1金融機関サーバと電子マネーサーバ80との間で専用ネットワークを介して間接的にチャージ額の決済を行う、間接決済に対応する金融機関である。この専用ネットワークとは、各種収納機関及び金融機関が専用線で閉域接続された、金融機関専用ネットワークである。
また第2金融機関は、前記チャージ額の決済を要求する第2決済要求(図9のSb31)を電子マネーサーバ80(後述する決済処理手段)から受け付けると共に、当該第2決済要求に対する決済が完了したことを通知するための第2決済完了通知(同Sb35)を電子マネーサーバ80(後述する第2のチャージ処理手段)に通知する第2金融機関サーバが設置された金融機関である。即ち第2金融機関は、第2金融機関サーバと電子マネーサーバ80との間で専用ネットワークを介さずに直接的にチャージ額の決済を行う、直接決済に対応する金融機関である。
次に、ポイント管理装置90について説明する。このポイント管理装置90は、図34に示すように接続される通信部91,制御部92,ディスプレイ93,入力装置94,及びハードディスク95等を備えているサーバコンピュータである。このポイント管理装置90はウェブサーバとして機能するものであり、インターネットを介して、図11〜図14に示す各画面を携帯電話4,PC5に配信するものである。
通信部91は、電子マネーカード発行回収機30,ポイント会員端末50,ホールコンピュータ60,電子マネーサーバ80,及びインターネットと通信可能に接続されている。制御部92は、CPU,RAM,ROM等を備えており、ROMやハードディスク95に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、ポイント管理装置90に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。
ディスプレイ93は、各種の情報を表示するためのデバイスであり、例えば液晶ディスプレイである。入力装置94は、各種の情報を入力するためのデバイスであり、例えばキーボードやマウスである。
これらディスプレイ93及び入力装置94は加盟店設定手段の一例であって、ポイント管理装置90が提供するポイントサービスに加盟する店舗を設定するものである。ここでは図39(a)に示すように、ディスプレイ93に表示される加盟店設定画面において、オペレータが入力装置94を操作することにより、加盟店と非加盟店とを設定するものであり、この設定内容はハードディスク95で記憶される。本例では、遊技場A,B,C…について加盟店と設定され、遊技場イ,ロ…について非加盟店と設定される。
またディスプレイ93及び入力装置94はポイント付与率設定手段の一例であって、ここでは図39(b)に示すように、ディスプレイ93に表示されるポイント付与率設定画面において、オペレータが入力装置94を操作することにより、1.プリペイド使用額に応じた使用ポイントの付与率及び当店での電子マネー使用額に応じた使用ポイントの付与率と、2.加盟店での電子マネー使用額に応じた加盟店ポイントの付与率と、3.非加盟店での電子マネー使用額に応じたチャージポイントの付与率と、4.チャージ額に応じたチャージポイントの付与率とを設定する。この設定内容はハードディスク95で記憶される。本例では、1と2と4については1000円毎に1ポイントが付与され、3については2000円毎に1ポイントが付与されるように、ポイント付与率が設定される。これらポイント付与率は、任意の値を設定可能であるが、3の非加盟店での電子マネー使用額に応じたチャージポイントについては、2の加盟店での電子マネー使用額に応じた加盟店ポイントの付与率よりも低い付与率が設定されることが好ましい。両者を同じ付与率とすると、加盟店となることのメリットが低減されるため、加盟店と非加盟店との間において公平性を保つことができないからである。
またディスプレイ93及び入力装置94は上限値設定手段の一例であって、所定期間において会員カード2や電子マネー媒体に付与する使用ポイント及びチャージポイントの上限値を設定するものである。ここでは図39(c)に示すように、ディスプレイ93に表示されるポイント付与上限値設定画面において、オペレータが入力装置94を操作することにより、所定期間である1日あたりに付与する、1.プリペイド使用額に応じた使用ポイントと当店での電子マネー使用額に応じた使用ポイントとの合算値の上限値と、2.加盟店での電子マネー使用額に応じた加盟店ポイントの上限値と、3.非加盟店での電子マネー使用額に応じたチャージポイントの上限値と、4.チャージ額に応じたチャージポイントの上限値とを設定する。この設定内容はハードディスク95で記憶される。本例では、いずれについても1日あたり10ポイントまで付与されるように、ポイント付与上限値が設定される。これらポイント付与上限値は、任意の値を設定可能である。
記憶手段であるハードディスク95は、図40に示すポイント会員DBと、図41に示す使用ポイントDBと、図42に示すチャージポイントDBと、図43(a)に示す抽選情報DBと、図43(b)に示す商品情報DBとを記憶している。
図40に示すポイント会員DBは識別情報記憶手段の一例であって、会員カードIDと電子マネー媒体IDとを対応付けて記憶するものである。このポイント会員DBでは、ポイント会員登録が行われた会員カード2の会員カードID及び/又は電子マネー媒体の電子マネー媒体ID(DMで始まる電子マネー媒体ID又はKで始まる携帯電話ID)毎に、暗証番号と、ポイント会員登録を行ったユーザを個々に特定可能なユーザ特定情報である属性情報(氏名,住所,性別,及び生年月日)と、本日登録フラグとが対応付けて記憶される。ここで本日登録フラグが「1」であれば、ポイント会員登録が本日行われた旨を示し、本日登録フラグが「0」であれば、ポイント会員登録が本日行われていない旨を示す。
図41に示す使用ポイントDBはポイント管理手段の一例であって、付与されたポイントを各会員カード2毎(及び各電子マネー媒体毎)に管理するものであると共に、付与間隔毎ポイント管理手段の一例でもあって、付与されたポイントを各会員カード2毎(及び各電子マネー媒体毎)かつ各付与間隔毎(ここでは1日毎)に管理するものである。この使用ポイントDBには、図41(a)に示すように、ポイント会員登録済の会員カード2及び該会員カード2に対応付けられた電子マネー媒体に付与される使用ポイントを管理するデータテーブルと、図41(b)に示すように、未登録の会員カード2に付与される潜在使用ポイントを管理するデータテーブルと、図41(c)に示すように、会員カード2と対応付けられていない電子マネー媒体に付与される潜在使用ポイントを管理するデータテーブルとが設けられている。
図41(a)に示すデータテーブルでは、電子マネー媒体との対応付けが行われている登録済の会員カード2(例えばA00001)について、当該会員カード2の会員カードID及び当該電子マネー媒体の電子マネー媒体ID毎に、該会員カード2による発行店舗(当店)でのプリペイド使用額,該電子マネー媒体による当店での電子マネー使用額,及び該プリペイド使用額と電子マネー使用額に応じて付与された使用ポイントと、該電子マネー媒体による各加盟店での電子マネー使用額,及び該電子マネー使用額に応じて付与された加盟店ポイントとが、ポイントの付与間隔である1日毎に管理されると共に、それらの累計と、当店の累計使用ポイント又は各加盟店の累計加盟店ポイントから商品との交換や抽選への応募に使用されたポイントの累計である消費ポイントと、当店の累計使用ポイント又は各加盟店の累計加盟店ポイントから各消費ポイントを減算したポイント残高とが管理される。また電子マネー媒体との対応付けが行われていない登録済の会員カード2(例えばA00004)について、当該会員カード2の会員カードID毎に、該会員カード2による発行店舗(当店)でのプリペイド使用額,及び該プリペイド使用額に応じて付与された使用ポイントが、ポイントの付与間隔である1日毎に管理されると共に、それらの累計と、当店の累計使用ポイントから商品との交換や抽選への応募に使用されたポイントの累計である消費ポイントと、当店の累計使用ポイントから消費ポイントを減算したポイント残高とが管理される。
また図41(a)に示すデータテーブルでは、各会員カードID毎に、引継元IDと引継日付とを含む引継特定情報が記憶される。この引継特定情報は、図45に示す会員カード引継処理において、引継元会員カード2に使用ポイントを付与した後に引継処理が行われた旨を特定可能な情報であり、また図47に示す第1の電子マネー媒体引継処理,及び図49に示す第2の電子マネー媒体引継処理において、引継元電子マネー媒体に対応する会員カード2に電子マネー使用額に応じた使用ポイント及び加盟店ポイントを付与した後に引継処理が行われた旨を特定可能な情報である。この図41(a)に示す例では、3月6日にA00888の引継元会員カード2に使用ポイントを付与した後に、本日である3月7日にA01234の引継先会員カード2に会員カード引継処理が行われた旨を示しており、また、3月2日にB00013の引継元会員カード2に使用ポイントを付与した後に、3月3日にB00776の引継先会員カード2に会員カード引継処理が行われた旨を示している。なお引継特定情報は、引継処理が行われた後であっても消去されない。
図41(b)に示すデータテーブルでは、未登録の会員カード2の会員カードID毎に、該会員カード2による発行店舗(当店)でのプリペイド使用額,及び該プリペイド使用額に応じて付与された潜在使用ポイントが、ポイントの付与間隔である1日毎に管理されると共に、それらの累計が管理される。
図41(c)に示すデータテーブルでは、会員カード2と対応付けられていない電子マネー媒体(図40のポイント会員DBで登録済の場合と未登録の場合とがある)の電子マネーID毎に、該電子マネー媒体による各加盟店での電子マネー使用額,及び該電子マネー使用額に応じて付与された潜在加盟店ポイントが、ポイントの付与間隔である1日毎に管理されると共に、それらの累計が管理される。
図42に示すチャージポイントDBはポイント管理手段の一例であって、付与されたポイントを各電子マネー媒体毎に管理するものであると共に、付与間隔毎ポイント管理手段の一例でもあって、付与されたポイントを各電子マネー媒体毎かつ各付与間隔毎(ここでは1日毎)に管理するものである。このチャージポイントDBには、図42(a)に示すように、ポイント会員登録済の電子マネー媒体に付与されるチャージポイントを管理するデータテーブルと、図42(b)に示すように、未登録の電子マネー媒体に付与される潜在チャージポイントを管理するデータテーブルとが設けられている。
図42(a)に示すデータテーブルでは、登録済の電子マネー媒体の電子マネー媒体ID毎に、該電子マネー媒体に対応付けられている会員カード2の会員カードIDと、該電子マネー媒体に対する電子マネーのチャージ額,該チャージ額に応じて付与されたチャージポイントと、該電子マネー媒体による各非加盟店での電子マネー使用額,及び該電子マネー使用額に応じて付与されたチャージポイントとが、ポイントの付与間隔である1日毎に管理されると共に、それらの累計と、チャージ額に応じた累計チャージポイント又は各非加盟店での電子マネー使用額に応じた累計チャージポイントから商品との交換や抽選への応募に使用されたポイントの累計である消費ポイントと、各累計チャージポイントから各消費ポイントを減算したポイント残高とが管理される。
また図42(a)に示すデータテーブルでは、各電子マネー媒体毎に、引継元IDと引継日付とを含む引継特定情報が記憶される。この引継特定情報は、図46に示す第1の電子マネー媒体引継処理,及び図48に示す第2の電子マネー媒体引継処理において、引継元電子マネー媒体にチャージポイントを付与した後に引継処理が行われた旨を特定可能な情報である。この図42(a)に示す例では、3月6日にDM41267の引継元電子マネー媒体にチャージポイントを付与した後に、本日である3月7日にK00001の引継先電子マネー媒体に電子マネー媒体引継処理が行われた旨を示しており、また、3月3日にK00417の引継元電子マネー媒体にチャージポイントを付与した後に、3月4日にDM24278の引継先電子マネー媒体に電子マネー媒体引継処理が行われた旨を示している。なお引継特定情報は、引継処理が行われた後であっても消去されない。
図42(b)に示すデータテーブルでは、未登録の電子マネー媒体の電子マネー媒体ID毎に、該電子マネー媒体に対する電子マネーのチャージ額,該チャージ額に応じて付与された潜在チャージポイントと、該電子マネー媒体による各非加盟店での電子マネー使用額,及び該電子マネー使用額に応じて付与された潜在チャージポイントとが、ポイントの付与間隔である1日毎に管理されると共に、それらの累計と、累計チャージ額に応じた潜在特典電子マネーとが管理される。ここで累計チャージ額に応じた潜在特典電子マネーは、後述する図35(b)に示すように、累計チャージ額10000円毎に500円が発行されるので、累計チャージ額÷10000円の商の整数部分に500円を乗じた値である。
図43(a)に示す抽選情報DBでは、各抽選を識別可能な抽選ID毎に、該抽選への応募を受け付ける期間である応募期間と、該抽選にあたり用意される各賞の賞名と、各賞の当選者数と、各賞に応募するために必要なポイント数である必要ポイントと、賞品種別(各賞の賞品が、電子マネー以外の一般賞品であるか、あるいは電子マネーであるか)と、各賞の説明と、各賞への応募者の登録済の会員カードID又は電子マネー媒体IDである応募者IDとが対応付けて記憶される。本例では、抽選IDが4034である抽選のC賞の特典(賞品)として、10000円の電子マネーが設定されている。ここで抽選IDから賞の説明までの各項目は、ポイント管理装置90において抽選の設定が行われると記憶される。また応募者IDの項目では、賞品が電子マネーである場合には、応募者の電子マネー媒体IDが記憶され、賞品が電子マネー以外である場合には、応募者の会員カードID又は電子マネー媒体IDが記憶される。
図43(b)に示す商品情報DBでは、ポイントと交換可能な各商品毎に、商品名と、該商品と交換するために必要なポイント数である必要ポイントと、商品種別(各商品が、電子マネー以外の一般商品であるか、あるいは電子マネーであるか)とが記憶される。本例では、商品交換により付与される特典(商品)として、100ポイントの必要ポイントに対して1000円の電子マネーが設定されている。
なお、ポイント管理装置90のその他の機能については後述する。
次に、電子マネーサーバ80について説明する。この電子マネーサーバ80は、図34に示すように接続される通信部81,制御部82,ディスプレイ83,入力装置84,及びハードディスク85等を備えているサーバコンピュータである。この電子マネーサーバ80はウェブサーバとして機能するものであり、インターネットを介して、図4に示す各画面を携帯電話4に配信するものである。
通信部81は、電子マネーカード発行回収機30,電子マネーチャージ機40,ポイント管理装置90,インターネット,及び専用ネットワーク(図7)と通信可能に接続されている。制御部82は、CPU,RAM,ROM等を備えており、ROMやハードディスク85に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、電子マネーサーバ80に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。
ディスプレイ83は、各種の情報を表示するためのデバイスであり、例えば液晶ディスプレイである。入力装置84は、各種の情報を入力するためのデバイスであり、例えばキーボードやマウスである。
これらディスプレイ83及び入力装置84は金融機関設定手段の一例であって、ユーザが利用する複数の金融機関Aのそれぞれが、前記第1金融機関(間接決済に対応する金融機関)及び前記第2金融機関(直接決済に対応する金融機関)のいずれであるかを設定するものである。ここでは図35(a)に示すように、ディスプレイ83に表示される金融機関設定画面において、オペレータが入力装置84を操作することにより、間接決済のみに対応する金融機関(ここでは「ダイヤモンド銀行」及び「りえぞん銀行」)と、直接決済のみに対応する金融機関(ここでは「三友銀行」)と、直接決済及び間接決済のいずれにも対応する金融機関(ここでは「やまと銀行」)とを設定するものであり、この設定内容はハードディスク85で記憶される。
またディスプレイ83及び入力装置84は特典設定手段の一例であって、電子マネー媒体の利用履歴等に応じて特典電子マネーを発行する特典発行条件を設定するものである。ここでは図35(b)に示すように、ディスプレイ83に表示される特典設定画面において、オペレータが入力装置84を操作することにより、電子マネー媒体(携帯電話4及び/又は電子マネー媒体)の利用履歴である累計チャージ額に応じた特典電子マネーの発行を必須設定すると共に、電子マネー媒体(携帯電話4及び/又は電子マネー媒体)のポイント会員登録による特典電子マネーの発行と、電子マネー媒体(携帯電話4及び/又は電子マネー媒体)のポイント会員登録を行ったユーザの誕生日に応じた特典電子マネーの発行とを、対応するチェックボックスのチェックによって任意設定するものであり、この設定内容は、ハードディスク85で記憶されると共に、ポイント管理装置90に対して送信されて、該ポイント管理装置90のハードディスク95でも記憶される。本例では、携帯電話4及び電子マネーカード3を対象とする累計チャージ額10000円毎に500円の特典電子マネーが発行され、携帯電話4を対象とするポイント会員登録の当日に500円の特典電子マネーが発行され、携帯電話4を対象とするポイント会員登録を行ったユーザの誕生日の前日に1000円の特典電子マネーが発行されるように、特典電子マネーの発行額及び発行対象が設定される。
記憶手段であるハードディスク85は、図36に示す携帯電話DBと、図37に示す電子マネーDBと、図38に示す発行履歴DBとを記憶している。
図36に示す携帯電話DBでは、ユーザが所有する携帯電話4について後述する図3に示す電子マネー使用登録が行われたときに付与される携帯電話ID毎に、該携帯電話4の電子メールアドレスと、決済銀行と、口座番号と、暗証番号の記憶欄が設けられている。
そして電子マネー使用登録において、決済銀行として直接決済対応の金融機関が指定された場合には、携帯電話ID及び電子メールアドレスに対応付けて、該指定された決済銀行と、ユーザが当該決済銀行に開設した預金口座の口座番号と、当該預金口座からの決済を行うための暗証番号とが記憶される。このように、携帯電話DBにおいて決済銀行と口座番号と暗証番号とが記憶されることにより、電子マネーサーバ80は、当該決済銀行が第2金融機関(即ち直接決済に対応する金融機関)であると判定することができる。
また電子マネー使用登録において、決済銀行として間接決済対応の金融機関が指定された場合には、携帯電話ID及び電子メールアドレスに対応付けて、該指定された決済銀行が記憶され、口座番号と暗証番号は記憶されない。このように、携帯電話DBにおいて決済銀行のみが記憶されることにより、電子マネーサーバ80は、当該決済銀行が第1金融機関(即ち間接決済に対応する金融機関)であると判定することができる。
さらに電子マネー使用登録において、決済銀行としていずれの金融機関も指定されなかった場合には、携帯電話ID及び電子メールアドレスのみが記憶され、決済銀行と口座番号と暗証番号は記憶されない。このように、携帯電話DBにおいて決済銀行が記憶されないことにより、電子マネーサーバ80は、モバイルバンキング決済を利用することができないため、エアチャージをすることができないと判定することができる。この場合には、電子マネーチャージ機40でのみ、電子マネーを携帯電話4にチャージすることができる。
図37に示す電子マネーDBでは、各電子マネー媒体ID(Kで始まる携帯電話ID及びDMで始まる電子マネーカードID)毎に、各電子マネー媒体にチャージされている電子マネー額と、各電子マネー媒体に本日チャージされた購入額である本日チャージ額とが対応付けて記憶されている。この各電子マネー媒体毎の電子マネー額は、電子マネーの購入額や特典電子マネーの発行額が当該電子マネー媒体にチャージされる毎に加算更新され、また該チャージされた電子マネー額が使用される毎に減算更新される。また各電子マネー媒体ID毎の本日チャージ額は、電子マネーの購入額が当該電子マネー媒体にチャージされる毎に加算更新され、締め処理時において、ポイント管理装置90に対して送信される(図52(a))。この本日チャージ額は、電子マネー媒体への電子マネーのチャージに関する電子マネーチャージ情報である。なお本日チャージ額は、特典電子マネーの発行額が電子マネー媒体にチャージされても、加算更新されない。
図38に示す発行履歴DBでは、各電子マネー媒体ID(Kで始まる携帯電話ID及びDMで始まる電子マネーカードID)毎に、電子マネーの発行(即ち電子マネーの購入,ポイントと電子マネーとの交換,抽選による電子マネーの当選,又は特典電子マネーの発行のいずれか)が行われたときに付与される発行番号と、発行額と、発行の種別(購入,交換,当選,又は特典のいずれか)と、チャージ済フラグとが対応付けて記憶される。ここでチャージ済フラグが「1」であれば、発行額が携帯電話4にチャージされている旨を示し、チャージ済フラグが「0」であれば、発行額が携帯電話4にチャージされていない旨を示す。
なお、電子マネーサーバ80のその他の機能については後述する。
次に、図3に示すフローチャートを主として、図4に示す携帯電話4のディスプレイに表示される画面を参照しつつ、電子マネー使用登録処理について説明する。この説明において、携帯電話4と、電子マネーサーバ80,及びリモート発行サーバ110との間では、インターネットを介して通信が行われる。
まずユーザが所有する携帯電話4から、インターネット接続機能により、電子マネーサーバ80が提供するウェブサイトにアクセスして(Sa01)、電子マネー使用登録の申込をすると、電子マネーサーバ80は、DK01に示す利用規約同意画面を携帯電話4に対して配信し、携帯電話4は、該DK01を表示する(Sa02)。このDK01では、利用規約への同意を求める旨と、利用規約とが表示されると共に、利用規約に同意するか否かを選択するためのラジオボタンが表示される。
このDK01で、「同意しない」のラジオボタンが選択されて、「次へ」ボタンが操作されると、処理を終了する。一方、「同意する」のラジオボタンが選択されて、「次へ」ボタンが操作されると、携帯電話4は、当該携帯電話4の電子メールアドレスを含む電子マネー使用登録要求を、電子マネーサーバ80に対して送信する(Sa03)。
電子マネーサーバ80は、該電子マネー使用登録要求を受信すると、該電子マネー使用登録要求に含まれる電子メールアドレスを、図36に示す携帯電話DBに登録して(Sa04)、DK02に示す金融機関選択画面を携帯電話4に対して配信し、携帯電話4は、該DK02を表示する(Sa05)。このDK02では、金融機関を登録すると電子マネーをエアチャージすることができる旨と、金融機関を登録しなくても店舗に設置された電子マネーチャージ機40で電子マネーをチャージすることができる旨が表示されると共に、金融機関を登録するか否かを選択するためのラジオボタンと、登録する金融機関を選択するためのコンボボックスとが表示される。このコンボボックスでは、図35に示す金融機関設定画面で設定した金融機関が表示される。
このDK02で、「登録する」のラジオボタンが選択され、コンボボックスでいずれかの金融機関が選択されて、「次へ」ボタンが操作されると、携帯電話4は、該選択された金融機関を含む金融機関選択情報を、電子マネーサーバ80に対して送信する(Sa06)。またDK02で、「登録しない」のラジオボタンが選択されて、「次へ」ボタンが操作されると、携帯電話4は、金融機関を含まない金融機関選択情報を、電子マネーサーバ80に対して送信する(Sa06)。
電子マネーサーバ80は、該金融機関選択情報を受信すると、該金融機関選択情報に基づいて、金融機関種別判定を行う(Sa07)。具体的には、受信した金融機関選択情報に含まれる金融機関が、図35に示す金融機関設定画面で設定した金融機関のうち、直接決済及び間接決済のいずれにも対応する金融機関であるか、直接決済のみに対応する金融機関であるか、あるいは間接決済のみに対応する金融機関であるかを判定する。
このSa07で金融機関が直接決済及び間接決済のいずれにも対応する金融機関(本例では「やまと銀行」)であると判定された場合には、電子マネーサーバ80は、DK03に示す決済方法選択画面を携帯電話4に対して配信し、携帯電話4は、該DK03を表示する(Sa08)。このDK03では、選択された金融機関は直接決済と間接決済の選択ができる旨が表示されると共に、直接決済か間接決済かを選択するためのラジオボタンが表示される。
このDK03で、「直接決済」のラジオボタンが選択されて、「次へ」ボタンが操作されると、携帯電話4は、直接決済が選択された旨を示す決済方法選択情報を、電子マネーサーバ80に対して送信し(Sa09)、電子マネーサーバ80は、該決済方法選択情報を受信すると、Sa10の処理を行う。一方、DK03で、「間接決済」のラジオボタンが選択されて、「次へ」ボタンが操作されると、携帯電話4は、間接決済が選択された旨を示す決済方法選択情報を、電子マネーサーバ80に対して送信し(Sa09)、電子マネーサーバ80は、該決済方法選択情報を受信すると、Sa13の処理を行う。
前記Sa07で金融機関が直接決済のみに対応する金融機関(本例では「三友銀行」)であると判定された場合,及びSa09で直接決済が選択された旨を示す決済方法選択情報を受信した場合には、電子マネーサーバ80は、DK04に示す金融機関確認画面及びDK05に示す口座番号入力画面を携帯電話4に対して送信し、携帯電話4は、該DK04を表示して、DK05を一時的に記憶する(Sa10)。このDK04では、選択された金融機関と、決済方法が直接決済である旨とが表示される。このDK04で、「次へ」ボタンが操作されると、携帯電話4は、前記記憶しているDK05を表示する。このDK05では、チャージ額の決済に使用する預金口座の口座番号とモバイルバンキングの暗証番号の入力を求める旨が表示されると共に、該口座番号と暗証番号の入力欄が表示される。このDK05で、口座番号と暗証番号が入力されて、「次へ」ボタンが操作されると、携帯電話4は、DK04で示される金融機関,及びDK05で入力された口座番号と暗証番号を含む金融機関確認通知を、電子マネーサーバ80に対して送信する(Sa11)。
電子マネーサーバ80は、該金融機関確認通知を受信すると、該金融機関確認通知に含まれる金融機関,口座番号,及び暗証番号を、当該携帯電話4の電子メールアドレスに対応付けて、図36に示す携帯電話DBに登録して(Sa12)、Sa16の処理を行う。ここでSa11の金融機関確認通知を受信する通信部81は金融機関指定受付手段の一例であって、複数の金融機関のうちから、チャージ額の決済に使用する金融機関の指定を携帯電話4から受け付けるものである。また該通信部81は口座特定情報受付手段の一例であって、金融機関指定受付手段により指定された金融機関が第2金融機関(即ち直接決済に対応する金融機関)である場合には、ユーザが当該金融機関に開設した口座を特定可能な口座特定情報を携帯電話4から受け付けるものである。
前記Sa07で金融機関が間接決済のみに対応する金融機関(本例では「ダイヤモンド銀行」又は「りえぞん銀行」)であると判定された場合,及びSa09で間接決済が選択された旨を示す決済方法選択情報を受信した場合には、電子マネーサーバ80は、DK06に示す金融機関確認画面を携帯電話4に対して送信し、携帯電話4は、該DK06を表示する(Sa13)。このDK06では、選択された金融機関と、決済方法が間接決済である旨とが表示される。このDK06で、「次へ」ボタンが操作されると、携帯電話4は、DK06で示される金融機関を含む金融機関確認通知を、電子マネーサーバ80に対して送信する(Sa14)。
電子マネーサーバ80は、該金融機関確認通知を受信すると、該金融機関確認通知に含まれる金融機関を、当該携帯電話4の電子メールアドレスに対応付けて、図36に示す携帯電話DBに登録して(Sa15)、Sa16の処理を行う。ここでSa14の金融機関確認通知を受信する通信部81は金融機関指定受付手段の一例であって、複数の金融機関のうちから、チャージ額の決済に使用する金融機関の指定を携帯電話4から受け付けるものである。
前記Sa07で金融機関が選択されていないと判定された場合(即ちSa06で金融機関を含まない金融機関選択情報を受信した場合),Sa12の処理を行った場合,及びSa15の処理を行った場合には、電子マネーサーバ80は、携帯電話IDを付与し、該付与した携帯電話IDを、当該携帯電話4の電子メールアドレスに対応付けて、図36に示す携帯電話DBに登録すると共に、該付与した携帯電話IDを、図37に示す電子マネーDB及び図38に示す発行履歴DBに登録する(Sa16)。これにより、電子マネーサーバ80において、電子マネー使用登録が行われ、当該携帯電話4で電子マネーを使用可能とするための領域が確保されたことになる。ここで携帯電話DBは金融機関記憶手段の一例であって、各携帯電話4について、前記金融機関指定受付手段(Sa11,Sa14を受信する通信部81)により指定された金融機関を特定可能な情報を記憶すると共に、前記口座特定情報受付手段(Sa11を受信する通信部81)により受け付けた口座特定情報を記憶するものである。
そして電子マネーサーバ80は、DK07に示すダウンロード要求画面を携帯電話4に対して送信し、携帯電話4は、該DK07を表示する(Sa17)。このDK07では、電子マネー使用登録が完了した旨と、付与された携帯電話IDと、電子マネー使用プログラムのダウンロードを促す旨とが表示される。また携帯電話4は、該DK07に含まれる携帯電話IDを、ICチップのEEPROMで記憶すると共に(Sa18)、当該携帯電話4で電子マネーを使用可能とするための領域をICチップのEEPROMに確保する。
このDK07で、「ダウンロード」ボタンが操作されると、携帯電話4は、ダウンロード要求を、電子マネーサーバ80に対して送信し(Sa19)、電子マネーサーバ80は、該ダウンロード要求を受信すると、電子マネー使用プログラムを携帯電話4に対して送信する(Sa20)。携帯電話4は、該電子マネー使用プログラムをICチップのEEPROMで記憶して(Sa21)、該電子マネー使用プログラムを起動し(Sa22)、EEPROMで記憶している携帯電話IDを含む領域確保要求を、リモート発行サーバ110に対して送信する(Sa23)。
リモート発行サーバ110は、該領域確保要求を受信すると、該領域確保要求に含まれる携帯電話IDを、図2に示す書込状況DBに登録する(Sa24)。これにより、リモート発行サーバ110において、当該携帯電話4で電子マネーを使用可能とするための領域が確保されたことになる。そしてリモート発行サーバ110は、領域確保通知を携帯電話4に対して送信し(Sa25)、携帯電話4は、該領域確保通知を受信すると、電子マネー使用プログラムに含まれる、図5のDK10に示すメニュー画面を表示して(Sa26)、処理を終了する。
次に、図5に示す携帯電話4のディスプレイに表示される画面を参照して、電子マネー使用プログラムが行う処理について説明する。この図5に示す画面は、電子マネー使用プログラムに含まれる画面である。まず携帯電話4において、プログラム実行機能により、ICチップで記憶している電子マネー使用プログラムが起動されると、該携帯電話4は、DK10に示すメニュー画面を表示する。このDK10では、ICチップで記憶している携帯電話IDと、ポイント会員登録をすると電子マネーのチャージに応じたポイントや特典電子マネーが付与される旨とが表示されると共に、メニューの選択を受け付けるための選択肢として、「1.電子マネー購入」,「2.残高照会」,「3.金融機関変更/登録」,及び「4.ポイント会員専用HP」が表示される。
このDK10で、「2.残高照会」が選択されると、携帯電話4は、DK21の残高照会画面を表示する。このDK21では、ICチップで記憶している電子マネー額が表示される。またDK10で、「3.金融機関変更/登録」が選択されると、携帯電話4は、金融機関選択要求を、電子マネーサーバ80に対して送信し、電子マネーサーバ80は、該金融機関選択要求を受信すると、前記DK02に示す金融機関選択画面を携帯電話4に対して配信し、携帯電話4は、該DK02を表示する。これにより、登録済の金融機関を変更することができると共に、金融機関を未登録の場合には改めて登録することができる。またDK10で、「4.ポイント会員専用HP」が選択されると、携帯電話4は、インターネット接続機能により、ポイント管理装置90が提供するウェブサイトにアクセスして、該ポイント管理装置90から配信されてくる、後述する図11のD100に示すポイント会員専用ホームページを表示する。
次に、図6に示す電子マネー購入処理,図7に示す間接決済処理,図8に示す電子マネーチャージ処理,及び図9に示す直接決済処理のフローチャートを主として、図10に示す携帯電話4のディスプレイに表示される画面を参照しつつ、電子マネーの購入及びチャージについて説明する。この説明において、携帯電話4と、電子マネーサーバ80,金融機関サーバ100A,及びリモート発行サーバ110との間では、インターネットを介して通信が行われる。
まず図6に示すフローチャートを主として、図10に示す画面を参照しつつ、電子マネー購入処理について説明する。前記DK10で、「2.電子マネー購入」が選択されると、携帯電話4は、電子マネー使用プログラムに含まれる、DK11に示す購入額選択画面を表示する(図6のSb01)。このDK11では、電子マネーの購入額の選択を受け付けるための選択肢として、1000円,2000円,3000円,5000円,及び10000円の5種類のラジオボタンが表示される。
このDK11で、いずれかの購入額(ここでは5000円)が選択されて、「確認」ボタンが操作されると、携帯電話4は、電子マネー使用プログラムに含まれる、DK12に示す購入額確認画面を表示する(Sb02)。このDK12では、DK11で選択された購入額と、電子マネーの購入毎に該電子マネーの書込処理(エアチャージ)に対してリモート発行センタが徴収する手数料(ここでは200円)と、該購入額と手数料との合計額が表示される。
このDK12で、「送信」ボタンが操作されると、携帯電話4は、電子マネー使用プログラムの処理により、携帯電話4のICチップで記憶している携帯電話IDを含むチャージ要求を、電子マネーサーバ80に対して送信する(Sb03)。
電子マネーサーバ80は、該チャージ要求を受信すると、該チャージ要求に含まれる携帯電話IDに対応付けて図38に示す発行履歴DBで記憶している電子マネーのうち、未チャージの(即ちチャージ済フラグが0の)電子マネーが有るか否かを判定する(Sb04)。このSb04で未チャージの電子マネーが有る(YES)と判定された場合には、電子マネーサーバ80は、「未チャージの電子マネーが有るのでチャージして下さい」というメッセージを示す画面を携帯電話4に対して送信し、携帯電話4は、該画面を表示して(Sb05)、電子マネー使用プログラムを終了する。これによれば、未チャージの電子マネーが有る場合には、新たな電子マネーを購入できないので、ユーザによる過誤の電子マネーの購入を防止することができる。
次に電子マネーサーバ80は、前記チャージ要求に含まれている携帯電話IDに対応付けて図36に示す携帯電話DBで記憶している決済銀行が、間接決済に対応する第2金融機関であるか直接決済に対応する第1金融機関であるかを判定する(Sb06)。このSb06の判定を行う制御部82は金融機関判定手段の一例であって、チャージ要求を携帯電話4から受け付けたことに基づいて、前記金融機関指定受付手段(Sa11,Sa14を受信する通信部81)により指定された金融機関が第1金融機関であるか第2金融機関であるかを判定するものである。
このSb06で間接決済に対応する第2金融機関である(YES)、即ち携帯電話DBで決済銀行のみが記憶されていると判定された場合には、図7のSb11に進む。一方、Sb06で直接決済に対応する第1金融機関である(NO)、即ち携帯電話DBで決済銀行と口座番号と暗証番号とが記憶されていると判定された場合には、図9のSb31に進む。なおSb06で携帯電話DBに決済銀行が記憶されていないと判定された場合には、図示しないが、電子マネーサーバ80は、「金融機関が未登録なのでエアチャージできません」というメッセージを示す画面を携帯電話4に対して送信し、携帯電話4は、該画面を表示して、電子マネー使用プログラムを終了する。
次に図7に示すフローチャートを主として、図10に示す画面を参照しつつ、間接決済処理について説明する。前記Sb06で決済銀行が間接決済に対応する第2金融機関である(YES)と判定された場合には、図7に進み、電子マネーサーバ80は、当該決済銀行の金融機関サーバ100AのモバイルバンキングにアクセスするためのURLを含むアクセス情報を携帯電話4に対して送信する(Sb11)。このSb11のアクセス情報を送信する処理を行う電子マネーサーバ80は決済処理手段の一例であって、携帯電話4への電子マネーのチャージを要求するチャージ要求を当該携帯電話4から受け付けたことに基づいて、該携帯電話4を所有するユーザが金融機関に開設した口座の残高を使用して当該携帯電話4にチャージする電子マネーに相当するチャージ額の決済を行うための決済処理を行うものであり、ここでは該決済処理として、前記金融機関判定手段(Sb06を行う制御部82)により第1金融機関であると判定されたことを条件として、携帯電話4から第1金融機関サーバ(金融機関サーバ100A)にアクセスして第1決済要求を送信するためのアクセス情報を当該携帯電話4に送信する処理、即ち前記金融機関記憶手段(携帯電話DB)の記憶情報から特定される金融機関の第1金融機関サーバを第1決済要求の通信先として示す情報をアクセス情報として携帯電話4に送信する処理を行う。
携帯電話4は、該アクセス情報を受信すると、電子マネー使用プログラムに含まれる、DK13に示すモバイルバンキング遷移画面を表示する(Sb12)。このDK13では、決済銀行のモバイルバンキングに遷移する旨が表示される。このDK13で、「確認」ボタンが操作されると、携帯電話4は、インターネット接続機能により、前記受信したURL、即ち決済銀行の金融機関サーバ100Aが提供するウェブサイトにアクセスして(Sb13)、該金融機関サーバ100Aから配信されてくる、DK14に示すログイン画面を表示する。このDK14では、預金口座の口座番号とモバイルバンキングの暗証番号の入力欄が表示される。このDK14で、各入力欄に入力されて、「ログイン」ボタンが操作されると、携帯電話4は、ICチップで記憶している携帯電話IDと、DK14で入力された口座番号及び暗証番号と、DK12で表示された合計額とを含むログイン要求を、金融機関サーバ100Aに対して送信する(Sb15)。
金融機関サーバ100Aは、該ログイン要求を受信すると、該ログイン要求に含まれる口座番号及び暗証番号の認証を行い、認証OKであるか否かを判定する(Sb16)。ここで認証NGであれば(NO)、金融機関サーバ100Aは、再度のログインを促す再ログイン画面を携帯電話4に対して配信する。一方、認証OKであれば(YES)、金融機関サーバ100Aは、該口座番号の預金口座の残高が前記ログイン要求に含まれる合計額以上であるか否かを判定する(Sb17)。ここで預金口座の残高が合計額未満であれば(NO)、金融機関サーバ100Aは、その旨を示すエラー画面を携帯電話4に対して配信する。一方、預金口座の残高が合計額以上であれば(YES)、金融機関サーバ100Aは、DK15に示す決済確認画面を携帯電話4に対して配信し(Sb18)、携帯電話4は、該DK15を表示する。このDK15では、預金口座の残高と引き落とし額(即ち前記合計額)とが表示される。このDK15で、「決済」ボタンが操作されると、携帯電話4は、ICチップで記憶している携帯電話IDを含む第1決済要求を、金融機関サーバ100Aに対して送信する(Sb19)。
金融機関サーバ100Aは、該第1決済要求を受信すると、前記預金口座から前記合計額を引き落すことにより、決済処理を行い(Sb20)、該第1決済要求に含まれる携帯電話IDと、前記カード会社の決済口座に振り込まれた購入額とを含むと共に、専用ネットワークにおいて、前記合計額のうちの購入額(即ち合計額から手数料を減算した額)を、金融機関サーバ100Bに設けられているカード会社の決済口座に振り込むと共に、前記合計額のうちの手数料を、リモート発行センタの決済口座に振り込むための情報を含み、前記第1決済要求に対する決済が完了したことを通知するための第1決算完了通知を、専用ネットワークを介して、電子マネーサーバ80に対して送信する(Sb21)。
電子マネーサーバ80は、該第1決算完了通知を受信すると、発行番号を生成し、図38に示す発行履歴DBで、前記第1決済完了通知に含まれる携帯電話IDに対応付けて、該生成した発行番号を記憶し、発行額として該第1決済完了通知に含まれる購入額を記憶し、種別として「購入」と記憶し、かつチャージ済フラグとして「0(即ち発行額が携帯電話4にチャージされていない旨)」を記憶する(Sb22)。
そして電子マネーサーバ80は、DK16に示す電子マネー購入電子メールを、前記第1決済完了通知に含まれる携帯電話IDに対応付けて図36に示す携帯電話DBで登録されている電子メールアドレスの携帯電話4に対して送信する(Sb23)。このDK16の電子メールでは、前記発行額(ここでは5000円)分の電子マネーが購入された旨,及び前記発行番号が表示されると共に、「ここをクリックすると電子マネーが携帯電話にチャージされます」と表示されたチャージ実行要求の送信リンクが表示される。このSb23の電子メールを送信する処理を行う電子マネーサーバ80は第2のチャージ処理手段の一例であって、決済が完了したことを通知するための決算完了通知を受信したことを条件として、前記チャージ額(発行額)に相当する電子マネーを携帯電話4にチャージするためのチャージ処理を実行するものであり、ここでは該チャージ処理として、第1決済要求に対する第1決算完了通知を専用ネットワークを介して受信したことを条件として、携帯電話4に電子マネーをチャージするための第1チャージ処理を実行するものであり、さらに該第1チャージ処理として、電子マネーのチャージが可能になった旨を通知し、該電子マネーのチャージのために操作されるリンク情報を含む電子メールを送信し、該リンク情報が操作されたことに基づいて、携帯電話4に電子マネーをチャージする処理を実行するものである。
ここで図8に示すフローチャートを主として、図10に示す画面を参照しつつ、電子マネーチャージ処理について説明する。携帯電話4は、DK16の電子メールが展開されると(Sc01)、ICチップで記憶している電子マネー使用プログラムを起動し(Sc02)、該電子メールで表示されるチャージ実行要求の送信リンクがクリックされると、電子マネー使用プログラムの処理により、前記電子メールに含まれる発行番号及び発行額と、ICチップで記憶している携帯電話IDとを含むチャージ実行要求を、電子マネーサーバ80に対して送信する(Sc03)。
電子マネーサーバ80は、該チャージ実行要求を受信すると、該チャージ実行要求に含まれる発行番号に対応付けて図38に示す発行履歴DBでチャージ済フラグとして「1(即ち発行額が携帯電話4にチャージされている旨)」が記憶されているか否かを判定する(Sc04)。このSc04でチャージ済フラグとして「1」が記憶されている(YES)と判定された場合には、電子マネーサーバ80は、発行額が携帯電話4にチャージされている旨を示すチャージ済画面を携帯電話4に対して送信する。一方、Sc04でチャージ済フラグとして「0」が記憶されている(NO)と判定された場合には、電子マネーサーバ80は、チャージOK情報を携帯電話4に対して送信する(Sc05)。
携帯電話4は、該チャージOK情報を受信すると、電子マネー使用プログラムの処理により、受信応答を電子マネーサーバ80に対して送信すると共に(Sc06)、Sc01で展開した電子メールに含まれる発行番号及び発行額と、ICチップで記憶している携帯電話IDとを含む書込開始要求を、リモート発行サーバ110に対して送信する(Sc08)。
電子マネーサーバ80は、前記受信応答を受信すると、前記チャージ実行要求に含まれる発行番号に対応付けて図38に示す発行履歴DBで記憶している発行額を、該発行番号に対応する携帯電話IDに対応付けて図37に示す電子マネーDBで記憶している電子マネー額及び本日チャージ額に加算すると共に、発行履歴DBで、当該発行番号に対応するチャージ済フラグとして「1」を記憶する(Sc07)。
リモート発行サーバ110は、前記書込開始要求を受信すると、該書込開始要求に含まれる発行番号が図2に示す書込状況DBで記憶されているか否かを判定する(Sc09)。このSc9で発行番号が記憶されていない(NO)と判定された場合には、リモート発行サーバ110は、書込状況DBで、前記書込開始要求に含まれる携帯電話IDに対応付けて、該書込開始要求に含まれる発行番号及び発行額を記憶し、かつ書込済フラグとして「0(即ち書込処理が完了していない旨)」を記憶して(Sc10)、書込実行情報を携帯電話4に対して送信する(Sc11)。一方、Sc09で発行番号が記憶されている(YES)と判定された場合には、リモート発行サーバ110は、該発行番号に対応付けて書込状況DBで書込済フラグとして「1(即ち書込処理が完了している旨)」が記憶されているか否かを判定する(Sc12)。このSc12で書込済フラグとして「1」が記憶されている(YES)と判定された場合には、リモート発行サーバ110は、書込済である旨を示す書込済画面を携帯電話4に対して送信する。一方、Sc12で書込済フラグとして「0」が記憶されていない(NO)と判定された場合には、リモート発行サーバ110は、書込実行情報を携帯電話4に対して送信する(Sc11)。
そして書込実行情報を送信したリモート発行サーバ110は、携帯電話4のICチップで記憶している電子マネー使用プログラムを介さずに、該ICチップと直接やり取りを行うことにより、発行額を携帯電話4のICチップに記憶(チャージ)する。具体的には、該ICチップのCPUに対して前記発行額の書込を指示し、該CPUがEEPROMで記憶している電子マネー額に該発行額を加算することにより、書込処理を行い(Sc13)、該書込処理が完了すると、書込完了情報を当該携帯電話4に対して送信し(Sc14)、書込情報DBで、当該発行番号に対応する書込済フラグとして「1」を記憶する(Sc15)。
携帯電話4は、前記書込完了情報を受信すると、電子マネー使用プログラムに含まれる、DK17のチャージ完了画面を表示する。このDK17では、Sc01で展開した電子メールに含まれる発行額が今回チャージ額として表示されると共に、チャージ後にICチップで記憶している電子マネー額の残高が表示される。なおDK17で「メニュー」ボタンが操作されると、図5のDK10に示すメニュー画面に戻る。
このようにして携帯電話4に記憶(チャージ)された電子マネー額は、該携帯電話4が図15に示す玉貸ユニット20又は図16に示す簡易型玉貸ユニット20’のICチップR/W25に近接される(かざされる)ことにより、該ICチップR/W25と携帯電話4に搭載されているICチップとの間で相互認証が行われた後に、図20に示す電子マネー玉貸処理に使用されるが、これについては後述する。
次に図9に示すフローチャートを参照して、直接決済処理について説明する。前記図6のSb06で決済銀行が直接決済に対応する第2金融機関である(NO)と判定された場合には、図9に進み、電子マネーサーバ80は、携帯電話IDと、該携帯電話IDに対応付けて図36に示す携帯電話DBで記憶している口座番号及び暗証番号と、DK12で表示された合計額とを含む第2決済要求を、当該決済銀行の金融機関サーバ100Aに対して送信する(Sb31)。このSb31の第2決済要求を送信する処理を行う電子マネーサーバ80は前記決済処理手段の一例であって、携帯電話4への電子マネーのチャージを要求するチャージ要求を当該携帯電話4から受け付けたことに基づいて、該携帯電話4を所有するユーザが金融機関に開設した口座の残高を使用して当該携帯電話4にチャージする電子マネーに相当するチャージ額の決済を行うための決済処理を行うものであり、ここでは該決済処理として、前記金融機関判定手段(Sb06を行う制御部82)により第2金融機関であると判定されたことを条件として、第2決済要求を第2金融機関サーバ(金融機関サーバ100A)に送信する処理、即ち前記金融機関記憶手段(携帯電話DB)に記憶されている口座特定情報から特定される口座からの決済要求を要求する第2決済要求を送信する処理を行う。
金融機関サーバ100Aは、該第2決済要求を受信すると、該第2決済要求に含まれる口座番号及び暗証番号の認証を行い、認証OKであるか否かを判定する(Sb32)。ここで認証NGであれば(NO)、金融機関サーバ100Aは、再度のログインを促す再ログイン画面を携帯電話4に対して配信する。一方、認証OKであれば(YES)、金融機関サーバ100Aは、該口座番号の預金口座の残高が前記ログイン要求に含まれる合計額以上であるか否かを判定する(Sb33)。ここで預金口座の残高が合計額未満であれば(NO)、金融機関サーバ100Aは、その旨を示すエラー画面を携帯電話4に対して配信する。一方、預金口座の残高が合計額以上であれば(YES)、金融機関サーバ100Aは、該預金口座から該合計額を引き落とし、該合計額のうちの購入額(即ち合計額から手数料を減算した額)を、金融機関サーバ100Bに設けられているカード会社の決済口座に振り込むと共に、該合計額のうちの手数料を、リモート発行センタの決済口座に振り込むことにより、決済処理を行い(Sb34)、前記第2決済要求に含まれる携帯電話IDと、前記カード会社の決済口座に振り込まれた購入額とを含む第2決算完了通知を、電子マネーサーバ80に対して送信する(Sb35)。
電子マネーサーバ80は、該第2決算完了通知を受信すると、発行番号を生成し、図38に示す発行履歴DBで、前記第2決済完了通知に含まれる携帯電話IDに対応付けて、該生成した発行番号を記憶し、発行額として該第2決済完了通知に含まれる購入額を記憶し、種別として「購入」と記憶し、かつチャージ済フラグとして「0(即ち発行額が携帯電話4にチャージされていない旨)」を記憶する(Sb36)。
そして電子マネーサーバ80は、チャージOK情報を携帯電話4に対して送信する(Sb37)。このSb37のチャージOK情報を送信する処理を行う電子マネーサーバ80は第2のチャージ処理手段の一例であって、決済が完了したことを通知するための決算完了通知を受信したことを条件として、前記チャージ額(発行額)に相当する電子マネーを携帯電話4にチャージするためのチャージ処理を実行するものであり、ここでは該チャージ処理として、第2決済要求に対する第2決算完了通知を第2金融機関サーバ(金融機関サーバ100A)から受信したことを条件として、携帯電話4に電子マネーをチャージするための第2チャージ処理を実行するものであり、さらに該第2チャージ処理として、携帯電話4に電子マネーをチャージする処理を実行するものである。
以上のようにしてチャージOK情報の送信が行われると、前記図8で説明したSc06以下の処理が行われて、購入額に相当する電子マネーが携帯電話4にチャージされる。
以上に説明したように、ユーザが所有する携帯電話4からチャージ要求(図6のSb03)を受け付けると、該ユーザが金融機関に開設した口座の残高を使用してチャージ額の決済を行うための決済処理(図7のSb11,図9のSb31)が行われ、該決済が完了すると、チャージ額に相当する電子マネーを携帯電話4にエアチャージするためのチャージ処理(図7のSb23,図9のSb37)が実行されるので、ユーザが価値を手元に所有していない場合であっても電子マネーを携帯電話4にエアチャージすることができ、携帯電話4を所有するユーザの利便性を向上させることができる。
また、専用ネットワークに加盟している金融機関(間接決済に対応する第1金融機関)だけでなく専用ネットワークに加盟していない金融機関(直接決済に対応する第2金融機関)も電子マネーのチャージ額の決済に使用することができるようになるので、ユーザの利便性を向上させることができ、電子マネーの利用を促進することができる。
また、指定された金融機関が第1金融機関であっても第2金融機関であっても、図36に示す携帯電話DBで予め記憶された金融機関を特定可能な情報や口座特定情報が用いられて決済が行われるので、電子マネーのチャージ額の決済毎に該決済のための情報を入力する手間を省くことができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
さらに、第1金融機関を指定したユーザについては、電子マネーのチャージが可能になった旨を通知する電子メール(図7のSb23)が携帯電話4に送信されるので、チャージが可能となったことを確実に認識させることができると共に、該電子メールに含まれるリンク情報を操作することにより、携帯電話4に電子マネーがチャージされるので、該ユーザの電子マネーのチャージのための操作負担を軽減することができる。また第2金融機関を指定したユーザについては、該決済後においてユーザが何らの操作をしなくても、携帯電話4に電子マネーがチャージされるので、迅速に携帯電話4に電子マネーをチャージすることができる。
次に、図11〜図14を参照して、PC5又は携帯電話4(以下、「アクセス端末」と称する。)からインターネットを介してポイント管理装置90に対して送信される、各種の要求や情報について説明する。この図11〜図14に示す各画面は、ウェブサーバであるポイント管理装置90から、インターネットを介して配信されてきて、アクセス端末のディスプレイで表示される画面である。
具体的には、まず図11に示すように、ポイントサービスの加盟店の店舗会員であるユーザが、当該店舗に掲示されているポイント会員登録に関するポスターを見て、自己が所有するアクセス端末から、該ポスターに掲載されている電子メールアドレス宛に電子メール(ここではタイトルや内容を入力していない、いわゆる空メール)を送信すると、該電子メールが、インターネットを介して、ポイント管理装置90に対して送信され、該ポイント管理装置90から当該アクセス端末に対して、ポイント会員専用ホームページのログイン画面にアクセスするためのURLを含む電子メールが返信される。
この電子メールを受信したアクセス端末で、ユーザが、該電子メールを展開し、該電子メールに含まれるURLをクリックすると、該URLが示すアクセス先であるポイント管理装置90が提供するウェブサイトから配信される、D100に示すログイン画面が表示される。このD100では、ポイント会員登録済の会員カードID又は電子マネー媒体IDの入力欄,及び暗証番号の入力欄と、「ログイン」ボタンとが表示されると共に、新規のポイント会員登録を受け付けるための「新規登録」ボタンが表示される。
ここで図12〜図13に示す画面と、図44に示すフローチャートとを参照して、ポイント管理装置90が行うポイント会員登録処理について説明する。アクセス端末は、図11に示すD100で、「新規登録」ボタンが操作されると、前記ウェブサイトから配信される、図12のD110に示す登録媒体選択画面を表示する。このD110では、ポイント会員登録する媒体の種類を選択するためのボタンとして、「会員カード」ボタンと「電子マネー媒体」とが表示される。
このD110で、「会員カード」ボタンが操作されると、アクセス端末は、前記ウェブサイトから配信される、図12のD111に示す属性情報入力画面を表示する。このD111では、会員カードIDの入力欄と、登録する暗証番号の入力欄と、ユーザの属性情報である氏名,住所,性別,及び生年月日の入力欄とが表示される。このD111で、各入力欄に入力されて、「登録」ボタンが操作されると、アクセス端末は、該入力された会員カードID,暗証番号,氏名,住所,性別,及び生年月日を含むポイント会員登録要求を、ポイント管理装置90に対して送信する。
このD111で入力を受け付けるアクセス端末はポイント会員登録受付手段の一例であって、会員カード2について使用ポイントの付与を受けるためのポイント会員登録をユーザから受け付けると共に、該ポイント会員登録を行うユーザを特定可能なユーザ特定情報(ここでは属性情報)を受け付けるものである。
ポイント管理装置90は、該ポイント会員登録要求を受信すると、図44に示すポイント会員登録処理を行う。まずポイント管理装置90は、該受信したポイント会員登録要求に含まれるのが会員カードIDであるか否かを判定するが(S500)、ここでは会員カード2である(YES)と判定される。そしてポイント管理装置90は、同一のユーザによる重複したポイント会員登録を排除するために、同一の属性情報が登録済であるか否かを判定する(S501)。具体的には、前記ポイント会員登録要求に含まれる属性情報(氏名,住所,性別,及び生年月日)と同一の属性情報が、該ポイント登録要求に含まれる会員カードID以外の会員カードIDに対応付けて、図40に示すポイント会員DBで既に登録されているか否かを判定する。このS501の判定を行う制御部92はユーザ特定情報受付判定手段の一例であって、ポイント会員登録受付手段により受け付けたユーザ特定情報(ここでは属性情報)と同一のユーザ特定情報を既に受け付けているか否か(即ちポイント会員DBで登録されているか否か)を判定するものである。
このS501で同一の属性情報が登録されていない(NO)と判定された場合には、ポイント管理装置90は、ポイント会員登録を行う(S502)。具体的には、図40に示すポイント会員DBにおいて、前記ポイント会員登録要求に含まれる会員カードID,暗証番号,及び属性情報(氏名,住所,性別,及び生年月日)を対応付けて登録すると共に、本日登録フラグ1(即ちポイント会員登録が本日行われた旨)を登録する。
またポイント管理装置90は、該ポイント会員登録を行った会員カードIDに潜在使用ポイントが付与されている場合には、該潜在使用ポイントの移行を行う(S503)。具体的には、図41に示す使用ポイントDBにおいて、まず前記ポイント会員登録を行った会員カードIDを(a)のデータテーブルで記憶し、次に当該会員カードIDについて(b)のデータテーブルで記憶されている当店のプリペイド使用額を(a)のデータテーブルに移行して、当該会員カードIDに対応付けて記憶し、次に当該会員カードIDについて(b)のデータテーブルで記憶されている当店の潜在使用ポイントを正規の使用ポイントとして(a)のデータテーブルに移行して、当該会員カードIDに対応付けて記憶する。この潜在使用ポイントの移行が行われることにより、該移行された使用ポイントが使用できるようになる。なおポイント会員登録を行った会員カードIDに潜在使用ポイントが付与されていない場合には、S503の処理は行わない。
このS503の処理を行う制御部92はポイント移行処理手段の一例であって、ポイント会員登録を受け付けたことを条件として、該ポイント会員登録を受け付けた会員カード2に付与されている使用ポイント(即ち潜在使用ポイント)を当該会員カード2の正規の使用ポイントとして移行する処理を行うものである。これによれば、ポイント会員登録を受け付けると、該ポイント会員登録を受け付ける以前に付与された潜在使用ポイントが会員カード2の正規の使用ポイントとして移行されるので、ポイント会員登録を受け付けるタイミングによってユーザが不利になることがない。
そしてポイント管理装置90は、図12のD112に示す登録完了画面を前記アクセス端末に対して配信して(S504)、ポイント会員登録処理を終了し、アクセス端末は、該D112を表示する。このD112では、ポイント会員登録が完了した旨と、潜在使用ポイントから移行した使用ポイントとが表示されると共に、電子マネー媒体IDの追加登録を受け付けるための「電子マネー媒体IDの追加登録」ボタンと、「メニュー」ボタンとが表示される。ここで「電子マネー媒体IDの追加登録」ボタンが操作されると、後述するD180に進み、「メニュー」ボタンが操作されると、後述するD150に進む。
図44のS501で同一の属性情報が登録されている(YES)と判定された場合には、ポイント管理装置90は、図12のD113に示す登録不可画面をアクセス端末に対して配信し(S511)、アクセス端末は、該D113を表示する。このD113では、同一の属性情報が登録済なのでポイント会員登録ができない旨が表示されると共に、引継の場合にはポイント会員登録を認めるべく、該引継をするための「引継」ボタンが表示される。このD113で、「引継」ボタンが操作されると、アクセス端末は、会員カード引継指令を、ポイント管理装置90に対して送信する。
このD113の画面を表示する前記ポイント会員登録受付手段であるアクセス端末は、前記ユーザ特定情報受付判定手段により同一のユーザ特定情報(属性情報)を既に受け付けている(即ちポイント会員DBで登録されている)と判定されたことを条件として、ポイント会員登録を受け付けないものである。これによれば、同一のユーザによる重複したポイント会員登録を排除することができるので、他人の会員カード2についてポイント会員登録を行うことにより、該他人の会員カード2に付与されているポイントを自己の会員カード2に付与されているポイントに加算するという行為を防止することができる。
図44に戻り、S511の処理を行ったポイント管理装置90は、アクセス端末から送信されてくる会員カード引継指令の受信を待機しており(S512)、該会員カード引継指令の受信が有ると(YES)、前記同一の属性情報に対応付けて図40に示すポイント会員DBで登録されている会員カードIDを引継元の会員カードIDとして含む、図12のD114に示す引継元会員カード確認画面をアクセス端末に対して配信し(S513)、アクセス端末は、該D114を表示する。このD114では、引継元の会員カードIDが表示されると共に、引継を実行するための「引継」ボタンが表示される。このD114で、「引継」ボタンが操作されると、アクセス端末は、D111で入力された引継先の会員カードIDと、ポイント管理装置90から受信した引継元の会員カードIDとを含む会員カード引継要求を、ポイント管理装置90に対して送信する。
ここでアクセス端末は引継情報受付手段の一例であって、ポイント引継元の会員カード2に付与されている引継元ポイントを特定可能な情報(ポイント管理装置90から受信する引継元の会員カードID)と、ポイント引継先の会員カード2を特定可能な情報(図12のD111で入力された引継先の会員カードID)とを受け付けるものであり、ここでは前記ユーザ特定情報受付判定手段により同一のユーザ特定情報(属性情報)を既に受け付けている(即ちポイント会員DBで登録されている)と判定されたことに基づいて、該受付を行うものである。これによれば、ポイント会員登録を行うユーザの属性情報と同一の属性情報が既に受け付けられている場合には、ポイント会員登録の受付に併せて引継の受付ができるので、該引継のためのユーザの手間を軽減することができる。
図44に戻り、S513の処理を行ったポイント管理装置90は、アクセス端末から送信されてくる会員カード引継要求の受信を待機しており(S514)、該会員カード引継要求の受信が有ると(YES)、図45に示す会員カード引継処理を行って(S515)、ポイント会員登録処理を終了する。
ここで図45を参照して、ポイント管理装置90が行う会員カード引継処理の一例について説明する。この図45は、会員カード引継処理による使用ポイントDB(図41)の記憶内容の推移を表す図であり、[0]に示すように、引継元の会員カードIDが登録済のA00888で、引継先の会員カードIDが未登録のA01234である例について説明する。本例は、ユーザが、3月5日に、A00888の会員カード2を紛失してA01234の会員カード2の再発行を受け、該3月5日には、再発行を受けたA01234のプリペイド残額が使用され、また3月5日と6日には、紛失したA00888に対応付けられているK00417の電子マネー媒体の電子マネー額が使用され、3月7日に引継が行われるような例である。
まずポイント管理装置90は、会員カード引継要求を受信すると、[1]の処理として、第1に、ポイント会員DBにおいて、該会員カード引継要求に含まれる引継先の会員カードID(A01234)について、前記図44のS502で説明したのと同様にして、ポイント会員登録を行うと共に、引継元の会員カードID(A00888)に電子マネー媒体ID(K00417)が対応付けられている場合には、該電子マネー媒体IDを引継先の会員カードIDに対応付けて登録する。
第2には、使用ポイントDBにおいて、前記図44のS503で説明したのと同様にして、図41(b)のデータテーブルで該ポイント会員登録を行った引継先の会員カードID(A01234)に対応付けられている各データ(即ち当店のプリペイド使用額及び潜在使用ポイント)を図41(a)のデータテーブルに移行する(潜在使用ポイントについては正規の使用ポイントとして移行する)と共に、引継元の会員カードID(A00888)に電子マネー媒体ID(K00417)が対応付けられている場合には、該電子マネー媒体IDを引継先の会員カードIDに対応付けて登録する。そして第3に、使用ポイントDBにおいて、引継先の会員カードID(A01234)に対応付けて、引継元の会員カードID(A00888)と引継日付(3月7日)とを、引継特定情報として記憶する。
次にポイント管理装置90は、[2]の処理として、使用ポイントDBにおいて、引継元の会員カードID(A00888)に対応付けられている各データ(即ち当店のプリペイド使用額及び使用ポイントと、各加盟店の電子マネー使用額及び加盟店ポイント)を、引継先の会員カードID(A01234)に引き継いで、各累計を更新する。ここで使用ポイント及び各加盟店ポイントについては、各日毎の引継元ポイントと引継先ポイントとの合算値が図39(c)に示すポイント付与上限値設定画面で設定された上限値である10ポイントを超えている場合には、該10ポイントを引き継ぐ。本例では、例えば3月5日の使用ポイントについて、引継元の4ポイントと引継先の10ポイントとの合算値が14ポイントであるため、上限値である10ポイントを引き継ぐ。これにより、引継元の各データは0になり、引継先の各データは、引継元の値と引継先の値との合算値(ただし使用ポイント及び各加盟店ポイントについては上限値まで)になる。
またポイント管理装置90は、引継元の会員カードID(A00888)に対応付けられている各消費ポイント(即ち使用ポイントに対する消費ポイントと、各加盟店ポイントに対する消費ポイント)を、引継先の会員カードID(A01234)に引き継いで、使用ポイント及び各加盟店ポイントから当該各消費ポイントを減算することにより、各ポイント残高を更新する。
この[2]の処理を行う制御部92は引継処理手段の一例であって、引継情報受付手段(アクセス端末)により受け付けた情報(会員カード引継要求)から特定される引継元ポイント(使用ポイント及び各加盟店ポイント)を引継先の会員カード2のポイントとして引き継ぐ引継処理を行うものである。これによれば、引継元の会員カード2に付与されている引継元ポイントを引継先の会員カード2のポイントとして引き継ぐことができるので、例えば会員カード2を紛失したユーザの利便性を向上できる。
また該引継処理手段である制御部92は、引継処理として、同一の付与間隔(ここでは1日毎)において引継元の会員カード2に付与されたポイント(使用ポイント及び各加盟店ポイント)と引継先の会員カード2に付与されたポイントとの合算値が前記上限値設定手段(図39(c)に示すディスプレイ93及び入力装置94)により設定された上限値を超えていることを条件として、該上限値のポイントを引き継ぐ処理を行うものである。これによれば、引継を悪用して上限値を超えたポイントの付与を受ける行為を防止することができる。
次にポイント管理装置90は、[3]の処理として、ポイント会員DB及び使用ポイントDBにおいて、引継元の会員カードID(A00888)のデータを抹消する。これにより、引継日以降に、当該引継元の会員カード2が使用されても、プリペイド使用額に応じた使用ポイントは付与されないようになる。なお引継先の会員カードID(A01234)に対応付けて引継特定情報が記憶されていることにより、引継日付の当日については、引継元の会員カード2の使用による使用ポイントが付与されるが、これについては図53を参照して後述する。そしてポイント管理装置90は、[4]の処理として、引継が完了した旨を示す引継完了画面(図示外)をアクセス端末に対して配信して、会員カード引継処理を終了する。
図12に戻り、前記D110で、「電子マネー媒体ID」ボタンが操作されると、アクセス端末は、前記ウェブサイトから配信される、図13のD121に示す属性情報入力画面を表示する。このD121では、電子マネー媒体IDの入力欄と、登録する暗証番号の入力欄と、ユーザの属性情報である氏名,住所,性別,及び生年月日の入力欄とが表示される。なお電子マネー使用プログラムを記憶している携帯電話4において、図5のDK10で「4.ポイント会員専用HP」が選択されて、図11のD100→図12のD110→図13のD121と遷移してきた場合には、該D121で、電子マネー使用プログラムの処理により、ICチップで記憶している携帯電話IDが、電子マネー媒体IDの入力欄に入力される。このD121で、各入力欄に入力されて、「登録」ボタンが操作されると、アクセス端末は、該入力された電子マネー媒体ID,暗証番号,氏名,住所,性別,及び生年月日を含むポイント会員登録要求を、ポイント管理装置90に対して送信する。
このD121で入力を受け付けるアクセス端末はポイント会員登録受付手段の一例であって、電子マネー媒体(電子マネーカード3,携帯電話4)についてチャージポイントの付与を受けるためのポイント会員登録をユーザから受け付けると共に、該ポイント会員登録を行うユーザを特定可能なユーザ特定情報(ここでは属性情報)を受け付けるものである。また該アクセス端末は特典会員登録受付手段の一例でもあって、電子マネー媒体について特典電子マネーの発行を受けるための特典会員登録(ここではポイント会員登録)をユーザから受け付けるものである。
ポイント管理装置90は、該ポイント会員登録要求を受信すると、図44に示すポイント会員登録処理を行う。まずポイント管理装置90は、該受信したポイント会員登録要求に含まれるのが会員カードIDであるか否かを判定するが(S500)、ここでは会員カード2でない(NO)、即ち電子マネー媒体IDであると判定される。そしてポイント管理装置90は、同一のユーザによる重複したポイント会員登録を排除するために、同一の属性情報が登録済であるか否かを判定する(S521)。具体的には、前記ポイント会員登録要求に含まれる属性情報(氏名,住所,性別,及び生年月日)と同一の属性情報が、該ポイント登録要求に含まれる電子マネー媒体ID以外の電子マネー媒体IDに対応付けて、図40に示すポイント会員DBで既に登録されているか否かを判定する。このS521の判定を行う制御部92はユーザ特定情報受付判定手段の一例であって、ポイント会員登録受付手段により受け付けたユーザ特定情報(ここでは属性情報)と同一のユーザ特定情報を既に受け付けているか否か(即ちポイント会員DBで登録されているか否か)を判定するものである。
このS521で同一の属性情報が登録されていない(NO)と判定された場合には、ポイント管理装置90は、ポイント会員登録を行う(S522)。具体的には、図40に示すポイント会員DBにおいて、前記ポイント会員登録要求に含まれる電子マネー媒体ID,暗証番号,及び属性情報(氏名,住所,性別,及び生年月日)を対応付けて登録すると共に、本日登録フラグ1(即ちポイント会員登録が本日行われた旨)を登録する。
またポイント管理装置90は、該ポイント会員登録を行った電子マネー媒体IDに潜在チャージポイントが付与されている場合には、該潜在チャージポイントの移行を行う(S523)。具体的には、図42に示すチャージポイントDBにおいて、まず前記ポイント会員登録を行った電子マネー媒体IDを(a)のデータテーブルで記憶し、次に当該電子マネー媒体IDについて(b)のデータテーブルで記憶されているチャージ額と各非加盟店の電子マネー使用額を(a)のデータテーブルに移行して、当該電子マネー媒体IDに対応付けて記憶し、次に当該電子マネー媒体IDについて(b)のデータテーブルで記憶されているチャージ額に応じた潜在チャージポイントと各非加盟店の潜在チャージポイントとを正規のチャージポイントとして(a)のデータテーブルに移行して、当該電子マネー媒体IDに対応付けて記憶する。この潜在チャージポイントの移行が行われることにより、該移行されたチャージポイントが使用できるようになる。なおポイント会員登録を行った電子マネー媒体IDに潜在チャージポイントが付与されていない場合には、S523の処理は行わない。
このS523の処理を行う制御部92はポイント移行処理手段の一例であって、ポイント会員登録を受け付けたことを条件として、該ポイント会員登録を受け付けた電子マネー媒体IDに付与されているチャージポイント(即ち潜在チャージポイント)を当該電子マネー媒体の正規のチャージポイントとして移行する処理を行うものである。これによれば、ポイント会員登録を受け付けると、該ポイント会員登録を受け付ける以前に付与された潜在チャージポイントが電子マネー媒体の正規のチャージポイントとして移行されるので、ポイント会員登録を受け付けるタイミングによってユーザが不利になることがない。
またポイント管理装置90は、前記ポイント会員登録を行った電子マネー媒体IDについて潜在特典電子マネーが発行されている場合には、該電子マネー媒体IDと潜在特典電子マネーとを含む潜在特典電子マネー発行要求を、電子マネーサーバ80に対して送信する(S524)。電子マネーサーバ80は、該潜在特典電子マネー発行要求を受信すると、図58に示すようにして、該潜在特典電子マネー発行要求に含まれる潜在特典電子マネーを該潜在特典電子マネー発行要求に含まれる電子マネー媒体IDの電子マネー媒体の正規の特典電子マネーとして発行するが、これについては後述する。
そしてポイント管理装置90は、図13のD122に示す登録完了画面を前記アクセス端末に対して配信して(S525)、ポイント会員登録処理を終了し、アクセス端末は、該D122を表示する。このD122では、ポイント会員登録が完了した旨と、潜在チャージポイントから移行したチャージポイントとが表示されると共に、会員カードIDの追加登録を受け付けるための「会員カードIDの追加登録」ボタンと、「メニュー」ボタンとが表示される。ここで「会員カードIDの追加登録」ボタンが操作されると、後述するD190に進み、「メニュー」ボタンが操作されると、後述するD150に進む。
図44のS521で同一の属性情報が登録されている(YES)と判定された場合には、ポイント管理装置90は、図13のD123に示す登録不可画面をアクセス端末に対して配信し(S531)、アクセス端末は、該D123を表示する。このD123では、同一の属性情報が登録済なのでポイント会員登録ができない旨が表示されると共に、引継の場合にはポイント会員登録を認めるべく、登録する電子マネー媒体(即ちD121で入力された電子マネー媒体IDの電子マネー媒体)がポイント引継先であるかポイント引継元であるかを指定するための「引継先」ボタン及び「引継元」ボタンが表示される。
このD123の画面を表示する前記ポイント会員登録受付手段であるアクセス端末は、前記ユーザ特定情報受付判定手段により同一のユーザ特定情報(属性情報)を既に受け付けている(即ちポイント会員DBで登録されている)と判定されたことを条件として、ポイント会員登録を受け付けない(即ちポイント会員登録を行わない)ものである。これによれば、同一のユーザによる重複したポイント会員登録を排除することができるので、他人の電子マネー媒体についてポイント会員登録を行うことにより、該他人の電子マネー媒体に付与されているポイントを自己の電子マネー媒体に付与されているポイントに加算するという行為を防止することができる。また複数の電子マネーカード3の発行を受けて各々についてポイント会員登録を行い(あるいは携帯電話4とは別に電子マネーカード3の発行を受けて携帯電話4と電子マネーカード3の各々についてポイント会員登録を行い)、所定期間に付与される上限値を超えたポイントの付与を受けるという行為を防止することができる。
D123で、「引継先」ボタンが操作されると、アクセス端末は、登録する電子マネー媒体がポイント引継先である旨を示す電子マネー媒体引継指令を、ポイント管理装置90に対して送信する。一方、D123で、「引継元」ボタンが操作されると、アクセス端末は、登録する電子マネー媒体がポイント引継元である旨を示す電子マネー媒体引継指令を、ポイント管理装置90に対して送信する。
図44に戻り、S531の処理を行ったポイント管理装置90は、アクセス端末から送信されてくる電子マネー媒体引継指令の受信を待機しており(S512)、該電子マネー媒体引継指令の受信が有ると(YES)、登録する電子マネー媒体がポイント引継先であるか否かを判定する(S533)。
このS533で登録する電子マネー媒体がポイント引継先である(YES)、即ち前記受信した電子マネー媒体引継指令がポイント引継先である旨を示すと判定された場合には、前記同一の属性情報に対応付けて図40に示すポイント会員DBで登録されている電子マネー媒体IDを引継元の電子マネー媒体IDとして含む、図13のD124に示す引継元電子マネー媒体確認画面をアクセス端末に対して配信し(S534)、アクセス端末は、該D124を表示する。このD124では、引継元の電子マネー媒体IDが表示されると共に、引継を実行するための「引継」ボタンが表示される。このD124で、「引継」ボタンが操作されると、アクセス端末は、D121で入力された引継先の電子マネーカードIDと、ポイント管理装置90から受信した引継元の電子マネーカードIDとを含む第1の電子マネー媒体引継要求を、ポイント管理装置90に対して送信する。
ここでアクセス端末は引継情報受付手段の一例であって、ポイント引継元の電子マネー媒体に付与されている引継元ポイントを特定可能な情報(ポイント管理装置90から受信する引継元の電子マネー媒体ID)と、ポイント引継先の電子マネー媒体IDを特定可能な情報(図13のD121で入力された引継先の電子マネー媒体ID)とを受け付けるものであり、ここでは前記ユーザ特定情報受付判定手段により同一のユーザ特定情報(属性情報)を既に受け付けている(即ちポイント会員DBで登録されている)と判定されたことに基づいて、該受付を行うものである。これによれば、ポイント会員登録を行うユーザの属性情報と同一の属性情報が既に受け付けられている場合には、ポイント会員登録の受付に併せて引継の受付ができるので、該引継のためのユーザの手間を軽減することができる。
図44に戻り、S534の処理を行ったポイント管理装置90は、アクセス端末から送信されてくる第1の電子マネー媒体引継要求の受信を待機しており(S535)、該第1の電子マネー媒体引継要求の受信が有ると(YES)、図46及び図47に示す第1の電子マネー媒体引継処理を行って(S536)、ポイント会員登録処理を終了する。
ここで図46及び図47を参照して、ポイント管理装置90が行う第1の電子マネー媒体引継処理の一例について説明する。この図46は、第1の電子マネー媒体引継処理によるチャージポイントDB(図42)の記憶内容の推移を表す図であり、[0]に示すように、引継元の電子マネー媒体ID(ここでは携帯電話ID)が登録済のK00001で、引継先の電子マネー媒体ID(ここでは電子マネーカードID)が未登録のDM41267である例について説明する。本例は、ユーザが、例えば3月5日に、K00001の携帯電話4を忘れてDM41267の電子マネーカード3の発行を受け、該3月5日と6日には、該発行を受けたDM41267に電子マネーをチャージし、また3月6日には、K00001に電子マネーをチャージし、3月7日に、該K00001の携帯電話4を解約や機種変更等により利用できなくなったために、DM41267の電子マネーカード3を引継元とする引継が行われるような例である。
まずポイント管理装置90は、第1の電子マネー媒体引継要求を受信すると、図示しないが、携帯電話4から携帯電話4への引継を行わないために、該第1の電子マネー媒体引継要求に含まれる引継元と引継先の電子マネー媒体IDが両方とも携帯電話IDであるか否かを判定する。ここで両方が携帯電話IDであると判定された場合には、携帯電話4から携帯電話4への引継はできない旨を示す画面をアクセス端末に対して配信して第1の電子マネー媒体引継処理を終了する。
一方、少なくとも片方は電子マネーカードIDであると判定された場合には、ポイント管理装置90は、[1]の処理として、第1に、ポイント会員DBにおいて、前記第1の電子マネー媒体引継要求に含まれる引継先の電子マネー媒体ID(DM41267)について、前記図44のS522で説明したのと同様にして、ポイント会員登録を行うと共に、引継元の電子マネー媒体ID(K00001)に会員カードID(A00001)が対応付けられている場合には、該会員カードIDを引継先の電子マネー媒体IDに対応付けて登録する。
第2には、チャージポイントDBにおいて、前記図44のS523で説明したのと同様にして、図42(b)のデータテーブルで前記ポイント会員登録を行った引継先の電子マネー媒体ID(DM41267)に対応付けられている各データ(即ちチャージ額及び該チャージ額に応じた潜在チャージポイントと、各非加盟店での電子マネー使用額及び該電子マネー使用額に応じた潜在チャージポイント)を図42(a)のデータテーブルに移行する(潜在チャージポイントについては正規のチャージポイントとして移行する)と共に、引継元の電子マネー媒体ID(K00001)に会員カードID(A00001)が対応付けられている場合には、該会員カードIDを引継先の電子マネー媒体IDに対応付けて登録する。
第3には、前記図44のS524で説明したのと同様にして、前記ポイント会員登録を行った引継先の電子マネー媒体ID(DM41267)と、該引継先の電子マネー媒体IDについて図42(b)のデータテーブルで管理されている潜在特典電子マネーの額(ここでは1500円)とを含む潜在特典電子マネー発行要求を、電子マネーサーバ80に対して送信する。
そして第4に、チャージポイントDBにおいて、引継先の電子マネー媒体ID(DM41267)に対応付けて、引継元の電子マネー媒体ID(K00001)と引継日付(3月7日)とを、引継特定情報として記憶する。
次にポイント管理装置90は、[2]の処理として、チャージポイントDBにおいて、引継元の電子マネー媒体ID(K00001)に対応付けられている各データ(即ちチャージ額及び該チャージ額に応じたチャージポイントと、各非加盟店での電子マネー使用額及び該電子マネー使用額に応じたチャージポイント)を、引継先の電子マネー媒体ID(DM41267)に引き継いで、各累計を更新する。ここで各チャージポイントについては、各日毎の引継元ポイントと引継先ポイントとの合算値が図39(c)に示すポイント付与上限値設定画面で設定された上限値である10ポイントを超えている場合には、該10ポイントを引き継ぐ。本例では、例えば3月6日のチャージ額に応じたチャージポイントについて、引継元の3ポイントと引継先の10ポイントとの合算値が13ポイントであるため、上限値である10ポイントを引き継ぐ。これにより、引継元の各データは0になり、引継先の各データは、引継元の値と引継先の値との合算値(ただし各チャージポイントについては上限値まで)になる。
またポイント管理装置90は、引継元の電子マネー媒体ID(K00001)に対応付けられている各消費ポイント(即ちチャージ額に応じたチャージポイントに対する消費ポイントと、各非加盟店での電子マネー使用額に応じたチャージポイントに対する消費ポイント)を、引継先の電子マネー媒体ID(DM41267)に引き継いで、各チャージポイントから当該各消費ポイントを減算することにより、各ポイント残高を更新する。
この[2]の処理を行う制御部92は引継処理手段の一例であって、引継情報受付手段(アクセス端末)により受け付けた情報(会員カード引継要求)から特定される引継元ポイント(チャージ額に応じたチャージポイントに対する消費ポイントと、各非加盟店での電子マネー使用額に応じたチャージポイントに対する消費ポイント)を引継先の電子マネー媒体IDのポイントとして引き継ぐ引継処理を行うものである。これによれば、引継元の電子マネー媒体IDに付与されている引継元ポイントを引継先の電子マネー媒体のポイントとして引き継ぐことができる。
また該引継処理手段である制御部92は、引継処理として、同一の付与間隔(ここでは1日毎)において引継元の電子マネー媒体に付与されたポイント(チャージ額に応じたチャージポイントと、各非加盟店での電子マネー使用額に応じたチャージポイント)と引継先の電子マネー媒体に付与されたポイントとの合算値が前記上限値設定手段(図39(c)に示すディスプレイ93及び入力装置94)により設定された上限値を超えていることを条件として、該上限値のポイントを引き継ぐ処理を行うものである。これによれば、引継を悪用して上限値を超えたポイントの付与を受ける行為を防止することができる。
次にポイント管理装置90は、[3]の処理として、ポイント会員DB及びチャージポイントDBにおいて、引継元の電子マネー媒体ID(K00001)のデータを抹消する。これにより、引継日以降に、当該引継元の電子マネー媒体が使用されても、チャージ額に応じたチャージポイントや非加盟店での電子マネー使用額に応じたチャージポイントは付与されないようになる。なお引継先の電子マネー媒体ID(DM41267)に対応付けて引継特定情報が記憶されていることにより、引継日付の当日については、引継元の電子マネー媒体の使用によるチャージポイントが付与されるが、これについては図54を参照して後述する。
そしてポイント管理装置90は、[4]の処理として、引継先の電子マネー媒体IDに会員カードIDが対応付けられているか否かを判定する。ここで会員カードIDが対応付けられていないと判定された場合には、ポイント管理装置90は、引継が完了した旨を示す引継完了画面(図示外)をアクセス端末に対して配信して、第1の電子マネー媒体引継処理を終了する。
一方、会員カードIDが対応付けられていると判定された場合には、ポイント管理装置90は、図47に進んで、使用ポイントの引継を行う。この図47は、第1の電子マネー媒体引継処理による使用ポイントDB(図41)の記憶内容の推移を表す図である。
まずポイント管理装置90は、[1]の処理として、第1に、使用ポイントDBにおいて、まず引継先の電子マネー媒体ID(DM41267)と当該電子マネー媒体IDに対応付けられている会員カードID(A00001)とを(a)のデータテーブルで記憶し、次に当該電子マネー媒体IDについて(c)のデータテーブルで記憶されている当店のプリペイド使用額と各加盟店の電子マネー使用額とを(a)のデータテーブルに移行して、当該電子マネー媒体IDに対応付けて記憶し、次に当該電子マネー媒体IDについて(c)のデータテーブルで記憶されている当店の潜在使用ポイントと各加盟店の潜在加盟店ポイントとを正規の使用ポイントとして(a)のデータテーブルに移行して、当該電子マネー媒体IDに対応付けて記憶する。そして第2に、使用ポイントDBにおいて、引継先の電子マネー媒体ID(DM41267)に対応付けて、引継元の電子マネー媒体ID(K00001)と引継日付(3月7日)とを、引継特定情報として記憶する。
そしてポイント管理装置90は、以下、前記図45に示す会員カード引継処理の[2]以降と同じ処理を行って、第1の電子マネー媒体引継処理を終了する。具体的には、図45[2]の引継元から引継先へのデータの引継と、図45[3]の使用ポイントDBにおける引継元のデータの抹消と、図45[4]の引継完了画面の配信とを行って、第1の電子マネー媒体引継処理を終了する。
以上に説明した図46及び図47に示す例のように、引継元の携帯電話4から引継先の電子マネーカード3に引き継ぐ場合には、電子マネーをチャージ可能な携帯電話4が利用できなくなったユーザの利便性を向上できる。なお第1の電子マネー媒体引継処理において、引継元の電子マネーカード3から引継先の携帯電話4に引き継ぐことも、当然に可能であり、この場合には、新たに携帯電話4の利用を開始するユーザや一時的に電子マネーカード3を利用したユーザの利便性を向上できる。
図44に戻り、S533で登録する電子マネー媒体がポイント引継元である(NO)、即ち前記受信した電子マネー媒体引継指令がポイント引継元である旨を示すと判定された場合には、前記同一の属性情報に対応付けて図40に示すポイント会員DBで登録されている電子マネー媒体IDを引継先の電子マネー媒体IDとして含む、図13のD125に示す引継先電子マネー媒体確認画面をアクセス端末に対して配信し(S541)、アクセス端末は、該D125を表示する。
このD125では、引継先の電子マネー媒体IDが表示されると共に、引継を実行する引継タイミングを、引継先の電子マネー媒体が次に使用された日(以下、「次回使用日」と称する。)とするか、あるいは指定日とするかを選択するためのラジオボタンと、引継を実行するための「引継」ボタンが表示される。ここで引継タイミングの指定を受け付けるのは、例えば普段使用している携帯電話4が故障したために、電子マネーカード3の発行を受けて一時的に使用したような場合において、携帯電話4の故障が直る前に、該携帯電話4を引継先とし、一時的に使用した電子マネーカード3を引継元とする引継を受け付けたときに、該引継を直ちに実行してしまうと、該引継を実行してから携帯電話4の故障が直るまでの間、電子マネーカード3及び携帯電話4のいずれも使用できなくなってしまうため、引継先の携帯電話4の次回使用日か、あるいは該携帯電話4の故障が直る時期を見越した指定日に、引継が実行されるようにするためである。
このD125で、次回使用日のラジオボタンが選択されて、「引継」ボタンが操作されると、アクセス端末は、D121で入力された引継先の電子マネーカードIDと、ポイント管理装置90から受信した引継元の電子マネーカードIDと、引継タイミングが次回使用日である旨を含む第2の電子マネー媒体引継要求を、ポイント管理装置90に対して送信する。一方、D125で、指定日のラジオボタンが選択され、指定日が入力されて、「引継」ボタンが操作されると、アクセス端末は、D121で入力された引継先の電子マネーカードIDと、ポイント管理装置90から受信した引継元の電子マネーカードIDと、入力された指定日とを含む第2の電子マネー媒体引継要求を、ポイント管理装置90に対して送信する。
ここでアクセス端末は引継情報受付手段の一例であって、ポイント引継元の電子マネー媒体に付与されている引継元ポイントを特定可能な情報(図13のD121で入力された引継先の電子マネー媒体ID)と、ポイント引継先の電子マネー媒体IDを特定可能な情報(ポイント管理装置90から受信する引継元の電子マネー媒体ID)とを受け付けるものであり、ここでは前記ユーザ特定情報受付判定手段により同一のユーザ特定情報(属性情報)を既に受け付けている(即ちポイント会員DBで登録されている)と判定されたことに基づいて、該受付を行うものである。これによれば、ポイント会員登録を行うユーザの属性情報と同一の属性情報が既に受け付けられている場合には、ポイント会員登録の受付に併せて引継の受付ができるので、該引継のためのユーザの手間を軽減することができる。
図44に戻り、S541の処理を行ったポイント管理装置90は、アクセス端末から送信されてくる第2の電子マネー媒体引継要求の受信を待機しており(S542)、該第2の電子マネー媒体引継要求の受信が有ると(YES)、図48及び図49に示す第2の電子マネー媒体引継処理を行って(S543)、ポイント会員登録処理を終了する。
ここで図48及び図49を参照して、ポイント管理装置90が行う第2の電子マネー媒体引継処理の一例について説明する。この図48は、第2の電子マネー媒体引継処理によるチャージポイントDB(図42)の記憶内容の推移を表す図であり、[0]に示すように、引継先の電子マネー媒体ID(ここでは携帯電話ID)が登録済のK00001で、引継元の電子マネー媒体ID(ここでは電子マネーカードID)が未登録のDM41267である例について説明する。本例は、あるユーザが、3月5日に、K00001の携帯電話4を忘れてDM41267の電子マネーカード3の発行を受け、該3月5日と6日には、該発行を受けたDM41267に電子マネーをチャージし、また3月6日には、K00001に電子マネーをチャージし、3月7日に、DM41267の電子マネーカード3にチャージされた電子マネーを使い切ったために、K00001の携帯電話4を引継元とする引継が行われるような例である。
まずポイント管理装置90は、第2の電子マネー媒体引継要求を受信すると、図示しないが、携帯電話4から携帯電話4への引継を行わないために、該第2の電子マネー媒体引継要求に含まれる引継元と引継先の電子マネー媒体IDが両方とも携帯電話IDであるか否かを判定する。ここで両方が携帯電話IDであると判定された場合には、携帯電話4から携帯電話4への引継はできない旨を示す画面をアクセス端末に対して配信して第2の電子マネー媒体引継処理を終了する。
一方、少なくとも片方は電子マネーカードIDであると判定された場合には、ポイント管理装置90は、図示しないが、[1]の処理として、チャージポイントDBにおいて、引継先の電子マネー媒体ID(K00001)に対応付けて、引継元の電子マネー媒体ID(DM41267)と引継日付とを、引継特定情報として記憶する。ここで前記第2の電子マネー媒体引継要求に、引継タイミングが次回使用日である旨が含まれる場合には、引継日付として次回使用日と記憶し、指定日が含まれる場合には、引継日付として該指定日を記憶する。
そしてポイント管理装置90は、[2]の処理として、引継先の電子マネー媒体IDに会員カードIDが対応付けられているか否かを判定する。ここで会員カードIDが対応付けられていないと判定された場合には、ポイント管理装置90は、指定された引継タイミングに引継を行う旨を示す引継予告画面(図示外)をアクセス端末に対して配信して、第2の電子マネー媒体引継処理を終了する。
該第2の電子マネー媒体引継処理を終了した後、ポイント管理装置90は、[3]の処理として、引継日付として次回使用日と記憶している引継元の電子マネー媒体ID(DM41267)について、締め処理時に、ホールコンピュータ60から電子マネー使用額(図21(b))を受信するか、あるいは電子マネーサーバ80から本日チャージ額(図37)を受信すると、当日の日付を引継日付として記憶する。
そしてポイント管理装置90は、引継日付の当日になると、[4]の処理として、当日のチャージポイント付与処理(図54)を行う前に、前記図44のS524で説明したのと同様にして、引継元の電子マネー媒体ID(DM41267)と、該引継元の電子マネー媒体IDについて図42(b)のデータテーブルで管理されている潜在特典電子マネーの額(ここでは1500円)とを含む潜在特典電子マネー発行要求を、電子マネーサーバ80に対して送信して、前記図46に示す第1の電子マネー媒体引継処理の[2]及び[3]と同じ処理を行う。具体的には、図46[2]の引継元から引継先へのデータの引継(ただし引継元の潜在チャージポイントは引継先の正規のチャージポイントとして引き継ぐ)と、図46[3]のチャージポイントDBにおける引継元のデータの抹消とを行う。
一方、図48[2]で会員カードIDが対応付けられていると判定された場合には、ポイント管理装置90は、図49に進んで、使用ポイントの引継を行う。この図49は、第2の電子マネー媒体引継処理による使用ポイントDB(図41)の記憶内容の推移を表す図である。
まずポイント管理装置90は、[1]の処理として、使用ポイントDBにおいて、引継先の電子マネー媒体ID(K00001)に対応付けて、引継元の電子マネー媒体ID(DM41267)と引継日付(次回使用日又は指定日)とを、引継特定情報として記憶する。そしてポイント管理装置90は、[2]の処理として、指定された引継タイミングに引継を行う旨を示す引継予告画面(図示外)をアクセス端末に対して配信して、第2の電子マネー媒体引継処理を終了する。
該第2の電子マネー媒体引継処理を終了した後、ポイント管理装置90は、[3]の処理として、引継日付として次回使用日と記憶している引継元の電子マネー媒体ID(DM41267)について、締め処理時に、ホールコンピュータ60から電子マネー使用額(図21(b))を受信するか、あるいは電子マネーサーバ80から本日チャージ額(図37)を受信すると、当日の日付を引継日付として記憶する。
そしてポイント管理装置90は、引継日付の当日になると、[4]の処理として、当日の使用ポイント付与処理(図53)を行う前に、使用ポイントDBにおいて、引継元の電子マネー媒体ID(DM41267)に対応付けられている各データ(即ち当店のプリペイド使用額及び潜在使用ポイントと、各加盟店の電子マネー使用額及び潜在加盟店ポイント)を、引継先の電子マネー媒体ID(K00001)に引き継いで、各累計を更新する。なお引継元の潜在使用ポイントは引継先の正規の使用ポイントとして引き継ぎ、引継元の各潜在加盟店ポイントは引継先の正規の各加盟店ポイントとして引き継ぐ。ここで使用ポイント及び各加盟店ポイントについては、各日毎の引継元ポイントと引継先ポイントとの合算値が図39(c)に示すポイント付与上限値設定画面で設定された上限値である10ポイントを超えている場合には、該10ポイントを引き継ぐ。本例では、例えば3月5日の使用ポイントについて、引継元の8ポイントと引継先の10ポイントとの合算値が18ポイントであるため、上限値である10ポイントを引き継ぐ。これにより、引継元の各データは0になり、引継先の各データは、引継元の値と引継先の値との合算値(ただし使用ポイント及び各加盟店ポイントについては上限値まで)になる。そしてポイント管理装置90は、使用ポイント及び各加盟店ポイントから当該各消費ポイントを減算することにより、各ポイント残高を更新する。
次にポイント管理装置90は、[5]の処理として、使用ポイントDBにおいて、引継元の電子マネー媒体ID(DM41267)のデータを抹消する。これにより、引継日以降に、当該引継元の電子マネー媒体が使用されても、電子マネー使用額に応じた使用ポイントや加盟店ポイントは付与されないようになる。なお引継先の電子マネー媒体ID(K00001)に対応付けて引継特定情報が記憶されていることにより、引継日付の当日については、引継元の電子マネー媒体IDの使用による使用ポイントや加盟店ポイントが付与されるが、これについては図53を参照して後述する。
この第2の電子マネー媒体引継処理を行う、前記引継処理手段として機能する制御部92は、前記引継処理として、ポイント会員登録を受け付けていない引継元の電子マネー媒体に付与されているポイント(即ち潜在チャージポイント及び潜在加盟店ポイント)を、ポイント会員登録を受け付けた引継先の電子マネー媒体の正規のポイントとして引き継ぐ処理を行うものである。これによれば、ポイント会員登録を受け付けていない引継元の電子マネー媒体について一旦ポイント会員登録をすることなく、該引継元の電子マネー媒体に付与されている潜在ポイントを、ポイント会員登録を受け付けた引継先の電子マネー媒体の正規のポイントとして引き継ぐことができるので、該引継のためのユーザの手間を低減することができる。
また、以上に説明した図49及び図49に示す例のように、引継元の電子マネーカード3から引継先の携帯電話4に引き継ぐ場合には、新たに携帯電話4の利用を開始するユーザや一時的に電子マネーカード3を利用したユーザの利便性を向上できる。なお第2の電子マネー媒体引継処理において、引継元の携帯電話4から引継先の携帯電話4に引き継ぐことも、当然に可能であり、この場合には、電子マネーをチャージ可能な携帯電話4が利用できなくなったユーザの利便性を向上できる。
図11に戻り、D100において、以上のようにしてポイント会員登録を行った登録済の会員カードID又は電子マネー媒体IDと、暗証番号とが入力されて、「ログイン」ボタンが操作されると、アクセス端末は、該入力された会員カードID又は電子マネー媒体ID(以下、「ログインID」を称する。)と暗証番号とを含むログイン要求を、ウェブサーバであるポイント管理装置90に対して送信する。
なおアクセス端末において、D100のログイン画面にログインID及び暗証番号が入力された状態で、該ログイン画面のURLをブックマーク(お気に入り)に登録しておくと、該入力されたログインID及び暗証番号がクッキーに記憶される。そして該登録されているブックマークを選択すると、クッキーに記憶されているログインID及び暗証番号が入力された状態でD100のログイン画面が表示される。
ポイント管理装置90は、前記ログイン要求を受信すると、図40に示すポイント会員DBの記憶内容に基づいて、該ログイン要求に含まれるログインIDと暗証番号の照合を行う。ここで照合NGであれば、照合NGである旨を示す画面をアクセス端末に対して配信する。一方、照合OKであれば、ログインIDに対応付けて図41に示す使用ポイントDBで記憶している使用ポイントのポイント残高,及び各加盟店ポイントのポイント残高と、ログインIDに対応付けて図42に示すチャージポイントDBで記憶している各チャージポイントのポイント残高とを抽出し、該抽出した各加盟店ポイントのポイント残高の合計である合計加盟店ポイントと、該抽出した各チャージポイントのポイント残高の合計である合計チャージポイントとを算出して、D150に示すメニュー画面をアクセス端末に対して配信し、アクセス端末は、該D150を表示する。
このD150では、ポイント管理装置90が抽出した使用ポイントと、ポイント管理装置90が算出した合計加盟店ポイント,及び合計チャージポイントとが表示されると共に、メニューを選択するためのボタンとして、「ポイント使用」ボタン,「登録情報の更新」ボタン,「引継」ボタン,「電子マネー媒体IDの追加登録」ボタン,及び「会員カードIDの追加登録」ボタンが表示される。これらのボタンが操作されると、図14及び図57に示す各画面に遷移するが、該遷移した各画面で「メニュー」ボタンが操作されると、D150のメニュー画面に戻る。
このD150で、「登録情報の更新」ボタンが操作されると、アクセス端末は、前記ログインIDを含む変更画面送信要求を、ポイント管理装置90に対して送信する。ポイント管理装置90は、該会員情報変更画面送信要求を受信すると、該会員情報変更画面送信要求に含まれるログインIDに対応付けて図40に示すポイント会員DBで登録されている氏名及び住所を抽出して、図14のD160に示す会員情報変更画面をアクセス端末に対して配信し、アクセス端末は、該D160を表示する。このD160では、ポイント管理装置90が抽出した氏名及び住所が、現在の会員情報として表示されると共に、変更後の氏名及び住所の入力欄が表示される。
このD160で、変更後の氏名及び/又は住所が入力されて、「更新」ボタンが操作されると、アクセス端末は、該入力された氏名及び/又は住所と前記ログインIDとを含む会員情報変更要求を、ポイント管理装置90に対して送信する。ポイント管理装置90は、該会員情報変更要求を受信すると、該会員情報変更要求に含まれるログインIDに対応付けて図40に示すポイント会員DBで登録されている氏名及び/又は住所を、該会員情報変更要求に含まれる氏名及び/又は住所に変更する、会員情報変更処理を行って、会員情報の変更が完了した旨を示す会員情報変更完了画面(図示外)をアクセス端末に対して配信する。
図11に戻り、D150で、「引継」ボタンが操作されると、アクセス端末は、ポイント管理装置90から配信される、図16のD170に示す引継媒体確認画面を表示する。このD170では、ログインIDが会員カードIDである場合には、引継するのが会員カード2で良いかを確認する旨が表示され、ログインIDが電子マネー媒体IDである場合には、引継するのが電子マネー媒体で良いかを確認する旨が表示されると共に、両者に共通して、引継する媒体の種類が違う場合には該引継する媒体のIDでのログインを求める旨が表示される。
このD170で、引継するのが会員カード2で良いかを確認する旨が表示されている状態で、「OK」ボタンが操作されると、アクセス端末は、ポイント管理装置90から配信される、D171に示す引継先会員カードID入力画面を表示する。このD171では、引継先の会員カードIDの入力欄が表示される。
このD171で、引継先の未登録の会員カードIDが入力されて、「引継」ボタンが操作されると、アクセス端末は、D100で入力された引継元の会員カードID(ログインID)と、該D171で入力された引継先の会員カードIDとを含む会員カード引継要求を、ポイント管理装置90に対して送信する。ここでアクセス端末は引継情報受付手段の一例であって、ポイント引継元の会員カード2に付与されている引継元ポイントを特定可能な情報(D100で入力された引継元の会員カードID)と、ポイント引継先の会員カード2を特定可能な情報(D171で入力された引継先の会員カードID)とを受け付けるものである。
ポイント管理装置90は、この会員カード引継要求を受信すると、前記図45に示す会員カード引継処理を行う。
一方、D170で、引継するのが電子マネー媒体で良いかを確認する旨が表示されている状態で、「OK」ボタンが操作されると、アクセス端末は、ポイント管理装置90から配信される、D172に示す引継電子マネー媒体確認画面を表示する。このD172では、ログインIDである電子マネー媒体IDに対応する電子マネー媒体がポイント引継先であるかポイント引継元であるかを指定するための「引継先」ボタン及び「引継元」ボタンが表示される。
このD172で、「引継先」ボタンが操作されると、アクセス端末は、ポイント管理装置90から配信される、D173に示す引継元電子マネー媒体ID入力画面を表示する。このD173では、引継元の電子マネー媒体IDの入力欄が表示される。
このD173で、引継元の電子マネー媒体IDが入力されて、「引継」ボタンが操作されると、アクセス端末は、D100で入力された引継先の電子マネー媒体ID(ログインID)と、該D173で入力された引継元の電子マネー媒体IDとを含む第1の電子マネー媒体引継要求を、ポイント管理装置90に対して送信する。ここでアクセス端末は引継情報受付手段の一例であって、ポイント引継元の電子マネー媒体に付与されている引継元ポイントを特定可能な情報(D173で入力された引継元の電子マネー媒体ID)と、ポイント引継先の電子マネー媒体を特定可能な情報(D100で入力された引継先の電子マネー媒体ID)とを受け付けるものである。
ポイント管理装置90は、この第1の電子マネー媒体引継要求を受信すると、前記図46及び図47に示す第1の電子マネー媒体引継処理を行う。ただし、この第1の電子マネー媒体引継要求に含まれるのは、未登録の引継元の電子マネー媒体IDと、登録済の引継先の電子マネー媒体IDであるので、第1の電子マネー媒体引継処理において、図46[1]では、該引継先の電子マネー媒体IDのポイント会員登録は行わず、また図46[2]では、引継元の潜在チャージポイントを引継先の正規のチャージポイントとして引き継ぎ、図47[2]で引用する図45[2]では、引継元の潜在使用ポイント及び潜在加盟店ポイントを引継先の正規の使用ポイント及び加盟店ポイントとして引き継ぐ。
一方、D172で、「引継元」ボタンが操作されると、アクセス端末は、ポイント管理装置90から配信される、D174に示す引継先電子マネー媒体ID入力画面を表示する。このD174では、引継先の電子マネー媒体IDの入力欄が表示されると共に、前記図13のD125と同様に、引継タイミングの選択を受けるためのラジオボタンが表示される。
このD174で、引継先の電子マネー媒体IDが入力され、引継タイミングが選択されて、「引継」ボタンが操作されると、アクセス端末は、D100で入力された引継元の電子マネー媒体ID(ログインID)と、該D174で入力された引継先の電子マネー媒体IDと、該D174で選択された引継タイミング(次回使用日又は指定日)とを含む第2の電子マネー媒体引継要求を、ポイント管理装置90に対して送信する。ここでアクセス端末は引継情報受付手段の一例であって、ポイント引継元の電子マネー媒体に付与されている引継元ポイントを特定可能な情報(D100で入力された引継元の電子マネー媒体ID)と、ポイント引継先の電子マネー媒体を特定可能な情報(D174で入力された引継先の電子マネー媒体ID)とを受け付けるものである。
ポイント管理装置90は、この第2の電子マネー媒体引継要求を受信すると、前記図48及び図49に示す第2の電子マネー媒体引継処理を行う。ただし、この第2の電子マネー媒体引継要求に含まれるのは、登録済の引継元の電子マネー媒体IDと、未登録の引継先の電子マネー媒体IDであるので、第2の電子マネー媒体引継処理において、図48[1]の前に、該引継先の電子マネー媒体IDのポイント会員登録を行う。
図11のD150,又は図12のD112で、「電子マネー媒体IDの追加登録」ボタンが操作されると、アクセス端末は、ポイント管理装置90から配信される、図16のD180に示す追加電子マネー媒体ID入力画面を表示する。このD180では、ログインしている登録済の会員カードIDに追加(即ち対応付け)する電子マネー媒体IDの入力欄が表示されると共に、電子マネー媒体IDでログインしている場合には会員カードIDでのログインを求める旨が表示される。
このD180で、追加する電子マネー媒体IDが入力されて、「追加登録」ボタンが操作されると、アクセス端末は、ログインしている登録済の会員カードID(以下、「追加元会員カードID」と称する。)と、該入力された追加する電子マネー媒体ID(以下、「追加対象電子マネー媒体ID」と称する。)とを含む第1の追加登録要求を、ポイント管理装置90に対して送信する。
ポイント管理装置90は、該第1の追加登録要求を受信すると、該第1の追加登録要求に含まれる追加元会員カードIDに対応付けて、既に何かの電子マネー媒体IDが登録されているか否かを判定し、該電子マネー媒体IDが登録されていれば、エラー画面をアクセス端末に対して配信する一方、該電子マネー媒体IDが登録されていなければ、図50に示すように、該第1の追加登録要求に含まれる追加元会員カードIDに対応付けて該第1の追加登録要求に含まれる追加対象電子マネー媒体IDを追加登録する第1の追加登録処理を行う。
ここで図50を参照して、ポイント管理装置90が行う第1の追加登録処理の一例について説明する。この図50は、第1の追加登録処理によるポイント会員DB(図40)及び使用ポイントDB(図41)の記憶内容の推移を表す図であり、[0]に示すように、ポイント会員DBで登録済(ゆえに使用ポイントDBの図41(a)で記憶)かつ電子マネー媒体IDが対応付けられていないA00004の追加元会員カードIDに、ポイント会員DBで未登録(ゆえに使用ポイントDBの図41(c)で記憶)のK00002の追加対象電子マネー媒体IDを追加(即ち対応付け)する例について説明する。
まずポイント管理装置90は、[1]の処理として、ポイント会員DBにおいて、前記第1の追加登録要求に含まれる追加元会員カードID(A00004)に対応付けて、該第1の追加登録要求に含まれる追加対象電子マネー媒体ID(K00002)を登録する。次にポイント管理装置90は、[2]の処理として、使用ポイントDBの図41(a)のデータテーブルにおいて、追加元会員カードID(A00004)に対応付けて、追加対象電子マネー媒体ID(K00002)を登録する。
次にポイント管理装置90は、[3]の処理として、使用ポイントDBにおいて、図41(c)のデータテーブルで追加対象電子マネー媒体ID(K00002)に対応付けられている各データ(即ち各加盟店のプリペイド使用額及び潜在加盟店ポイント)を、図41(a)のデータテーブルで追加元会員カードID(A00004)に対応付けられている各データに移行して、累計を更新する。具体的には、本例では追加元会員カードの発行店舗(当店)がA店なので、追加対象電子マネー媒体IDのA店以外の各加盟店の電子マネー使用額及び潜在加盟店ポイントを、追加元会員カードIDの各加盟店の電子マネー使用額及び正規の加盟店ポイントとして移行すると共に、追加対象電子マネー媒体IDのA店の電子マネー使用額及び潜在加盟店ポイントを、追加元会員カードIDの当店の電子マネー使用額及び正規の使用ポイントとして移行する。
ここで追加対象電子マネー媒体IDのA店の潜在加盟店ポイントを、追加元会員カードIDの当店の使用ポイントとして移行する際に、各日毎の潜在加盟店ポイントと使用ポイントとの合算値が図39(c)に示すポイント付与上限値設定画面で設定された上限値である10ポイントを超えている場合には、該10ポイントを引き継ぐ。本例では、例えば3月4日の使用ポイントについて、追加元会員カードIDの10ポイントと追加対象電子マネー媒体IDの10ポイントとの合算値が20ポイントであるため、上限値である10ポイントを引き継ぐ。
これにより、図41(c)のデータテーブルにおいて、追加対象電子マネー媒体IDの各データは0になり、図41(a)のデータテーブルにおいて、追加元会員カードIDの各データは、追加元の値と追加対象の値との合算値(ただし使用ポイントについては上限値まで)になる。そしてポイント管理装置90は、更新した使用ポイント及び各加盟店ポイントから各消費ポイントを減算することにより、各ポイント残高を更新する。
次にポイント管理装置90は、[4]の処理として、使用ポイントDBにおいて、図41(c)のデータテーブルの追加対象電子マネー媒体ID(K00002)のデータを抹消する。そしてポイント管理装置90は、[5]の処理として、追加登録が完了した旨を示す追加登録完了画面(図示外)をアクセス端末に対して配信して、第1の追加登録処理を終了する。
なお[1]の処理で、追加対象電子マネー媒体IDがポイント会員登録されると、ポイント管理装置90は、前記図44のS523で説明したのと同様にして、チャージポイントDBにおける潜在チャージポイントの移行と、潜在特典電子マネー発行要求の送信とを行う。
図11のD150,又は図13のD122で、「会員カードIDの追加登録」ボタンが操作されると、アクセス端末は、ポイント管理装置90から配信される、図16のD190に示す追加会員カードID入力画面を表示する。このD190では、ログインしている登録済の電子マネー媒体IDに追加(即ち対応付け)する会員カードIDの入力欄が表示されると共に、会員カードIDでログインしている場合には電子マネー媒体IDでのログインを求める旨が表示される。
このD190で、追加する会員カードIDが入力されて、「追加登録」ボタンが操作されると、アクセス端末は、ログインしている登録済の電子マネー媒体ID(以下、「追加元電子マネー媒体ID」と称する。)と、該入力された追加する会員カードID(以下、「追加対象会員カードID」と称する。)とを含む第2の追加登録要求を、ポイント管理装置90に対して送信する。
ポイント管理装置90は、該第2の追加登録要求を受信すると、該第2の追加登録要求に含まれる追加元電子マネー媒体IDに対応付けて、既に何かの会員カードIDが登録されているか否かを判定し、該会員カードIDが登録されていれば、エラー画面をアクセス端末に対して配信する一方、該会員カードIDが登録されていなければ、図51に示すように、該第2の追加登録要求に含まれる追加元電子マネー媒体IDに対応付けて該第2の追加登録要求に含まれる追加対象会員カードIDを追加登録する第2の追加登録処理を行う。
ここで図51を参照して、ポイント管理装置90が行う第2の追加登録処理の一例について説明する。この図51は、第2の追加登録処理によるポイント会員DB(図40)及び使用ポイントDB(図41)の記憶内容の推移を表す図であり、[0]に示すように、ポイント会員DBで登録済かつ会員カードIDが対応付けられていない(ゆえに使用ポイントDBの、図41(a)ではなく、図41(c)で記憶の)DM24278追加元電子マネー媒体IDに、ポイント会員DBで未登録(ゆえに使用ポイントDBの図41(b)で記憶)のA00002の追加対象会員カードIDを追加(即ち対応付け)する例について説明する。
まずポイント管理装置90は、[1]の処理として、ポイント会員DBにおいて、前記第2の追加登録要求に含まれる追加元電子マネー媒体ID(DM24278)に対応付けて、該第2の追加登録要求に含まれる追加対象会員カードID(A00002)を登録する。次にポイント管理装置90は、[2]の処理として、使用ポイントDBの図41(a)のデータテーブルにおいて、追加対象会員カードIDと追加元電子マネー媒体IDとを対応付けて登録する。
次にポイント管理装置90は、[3]の処理として、使用ポイントDBにおいて、図41(b)のデータテーブルで追加対象会員カードID(A00002)に対応付けられている各データ(即ち当店のプリペイド使用額及び潜在使用ポイント)と、図41(c)のデータテーブルで追加元電子マネー媒体ID(DM24278)に対応付けられている各データ(即ち各加盟店のプリペイド使用額及び潜在加盟店ポイント)とを、図41(a)のデータテーブルに移行して、累計を更新する。具体的には、本例では追加対象会員カードの発行店舗(当店)がA店なので、追加元電子マネー媒体IDのA店以外の各加盟店の電子マネー使用額及び潜在加盟店ポイントを、各加盟店の電子マネー使用額及び正規の加盟店ポイントとして移行すると共に、追加対象会員カードIDの当店のプリペイド使用額及び潜在使用ポイントと、追加元電子マネー媒体IDのA店の電子マネー使用額及び潜在加盟店ポイントとを、当店の電子マネー使用額及び正規の使用ポイントとして移行する。
ここで追加対象会員カードIDの当店の潜在使用ポイントと、追加元電子マネー媒体IDのA店の潜在加盟店ポイントとを移行する際に、各日毎の潜在使用ポイントと潜在加盟店ポイントとの合算値が図39(c)に示すポイント付与上限値設定画面で設定された上限値である10ポイントを超えている場合には、該10ポイントを引き継ぐ。本例では、例えば3月3日の使用ポイントについて、追加対象会員カードIDの10ポイントと追加元電子マネー媒体IDの10ポイントとの合算値が20ポイントであるため、上限値である10ポイントを引き継ぐ。
これにより、図41(b)のデータテーブルにおいて、追加対象会員カードIDの各データは0になり、図41(c)のデータテーブルにおいて、追加元電子マネー媒体IDの各データは0になり、図41(a)のデータテーブルにおいて、各データは、追加元の値と追加対象の値との合算値(ただし使用ポイントについては上限値まで)になる。
次にポイント管理装置90は、[4]の処理として、使用ポイントDBにおいて、図41(b)のデータテーブルの追加対象会員カードID(A00002)のデータと、図41(c)のデータテーブルの追加元電子マネー媒体ID(DM24278)のデータを抹消する。そしてポイント管理装置90は、[5]の処理として、追加登録が完了した旨を示す追加登録完了画面(図示外)をアクセス端末に対して配信して、第2の追加登録処理を終了する。
図11に戻り、D150で、「ポイント使用」ボタンが操作されると、アクセス端末は、ログインIDを含むポイント使用要求を、ポイント管理装置90に対して送信し、ポイント管理装置90は、該ポイント使用要求を受信すると、図56に示すポイント使用処理を行い、図57に示す各画面をアクセス端末に対して送信するが、これについては後述する。
図1に戻り、玉貸ユニット20及び簡易型玉貸ユニット20’に対応するパチンコ機10について説明する。このパチンコ機10は遊技機の一例であって、玉貸ユニット20又は簡易型玉貸ユニット20’に対応して設けられ、遊技媒体であるパチンコ玉を遊技領域に打ち込むことにより遊技を行うものであり、ここでは対応する玉貸ユニット20又は簡易型玉貸ユニット20’との間でパチンコ玉の貸与に関する信号のやり取りが行われて玉貸処理(玉貸ユニット20におけるビジタ玉貸処理,プリペイド玉貸処理,及び電子マネー玉貸処理と、簡易型玉貸ユニット20’における電子マネー玉貸処理)が行われる、いわゆるCR式のパチンコ機である。このパチンコ機10は、遊技場内に配置された遊技島(図示外)において該パチンコ機10の機種等に従って設置されている。
このパチンコ機10は、図15(a)及び図16(a)に示すように、その前面に遊技領域,上皿,下皿,及び発射ハンドル等を備えると共に、残度数表示器14,玉貸ボタン15,及び会員カード返却ボタン16を備え、図15(b),図16(b),及び図17に示すように、その内部に遊技制御基板11,払出制御基板12,及び玉払出装置13等を備えており、これらの各構成要素は図17に示すように接続されている。
遊技制御基板11は、パチンコ機10における遊技状態を制御するものである。払出制御基板12は、玉貸ユニット20又は簡易型玉貸ユニット20’の後述する玉貸通信部21aと通信可能に接続され、パチンコ機10と玉貸ユニット20又は簡易型玉貸ユニット20’との間における通信を司るものである。これにより、玉貸処理が行われる場合に、パチンコ機10と玉貸ユニット20又は簡易型玉貸ユニット20’との間でパチンコ玉の貸出に関する信号のやり取りが行われる。また払出制御基板12は、玉払出装置13と接続され、該玉払出装置13を制御するものである。さらに払出制御基板12は、残度数表示器14,玉貸ボタン15,及び会員カード返却ボタン16とも接続されている。玉払出装置13は、玉貸処理が行われて遊技者に貸し出されたパチンコ玉や、遊技の結果として遊技者に付与されるパチンコ玉(いわゆる賞球)を払い出すものである。
残度数表示器14は、玉貸ユニット20の会員カードR/W24にて受け付けている会員カード2に記録されているプリペイド残額に相当する残度数を表示するための表示器である。ここで残度数は、プリペイド残額が所定の比率で変換されたもの(例えば100円=1度数)である。この残度数表示器14では、玉貸通信部21aから残度数を示す度数表示信号が入力されることにより、残度数が表示される。
玉貸ボタン15は、玉貸ユニット20の会員カードR/W24にて受け付けている会員カード2に記録されているプリペイド残額を使用するための玉貸操作を受け付けるボタンである。この玉貸ボタン15が操作されたことにより、玉貸通信部21aに貸出入力信号が入力され、該入力の検出によって玉貸ユニット20の制御部22が、玉貸ボタン15が操作された旨を認識する。
会員カード返却ボタン16は、玉貸ユニット20の会員カードR/W24にて受け付けている会員カード2を遊技用装置外部に排出するための排出操作を受け付けるものである。この会員カード返却ボタン16が操作されたことにより、玉貸通信部21aに返却入力信号が入力され、該入力の検出によって玉貸ユニット20の制御部22が、会員カード返却ボタン16が操作された旨を認識し、会員カードR/W24にて受け付けている会員カード2の排出制御が行われ、該会員カード2が会員カード挿入口24aから排出されて遊技者に返却される。
このパチンコ機10において、玉払出装置13から払い出されたパチンコ玉は、上皿に供給され、発射ハンドルの操作により遊技領域の内部に打ち込まれて、遊技が行われる。そして該打ち込まれたパチンコ玉が、遊技領域に形成された入賞口に入賞すると、払出制御基板12から発せられる払出信号に基づいて、賞球として玉払出装置13からパチンコ玉が払い出されて、上皿又は下皿に供給される。また、このパチンコ機10からは、打ち込まれたパチンコ玉が始動入賞口に入賞した旨を示すスタート信号や、大当りが発生した旨を示す大当り信号等の遊技情報が出力される。
次に、玉貸ユニット20について説明する。この玉貸ユニット20は取引手段の一例であって、ユーザが所有する会員カード2を使用した取引処理(玉貸処理)を行うものであると共に、ユーザが所有する電子マネー媒体(電子マネーカード3,携帯電話4)にチャージされた電子マネーを使用して取引処理(玉貸処理)を行うものである。
この玉貸ユニット20は、図15(a)に示すように、遊技場においてパチンコ機10に対応して(ここではパチンコ機10の左側に隣接して)設けられ、縦長の箱型の形状を呈するものであり、その前面に紙幣挿入口23a,近接部25a,及び会員カード挿入口24a等を備え、図15(b)に示すように、その内部に紙幣識別機23,玉貸通信部21a,場内通信部21b,制御部22,ICチップR/W25,及び会員カードR/W24等を備えており、これらの各構成要素は図17(a)に示すように接続されている。
玉貸通信部21aは、パチンコ機10の払出制御基板12と通信可能に接続されている。場内通信部21bは、ホールコンピュータ60,及び場内残額管理装置65と通信可能に接続されている。制御部22は、CPU,RAM,ROM,EEPROM等を備えており、ROM(あるいはEEPROM)に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、玉貸ユニット20に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。
紙幣識別機23は、紙幣挿入口23aから挿入された紙幣を受け付けて、該受け付けた紙幣が正規の紙幣であるか否か(即ち受付可能な金種の紙幣であるか否か)を識別するものである。この紙幣識別機23は、会員カードR/W24で会員カード2を受け付けている場合には、1000円紙幣,2000円紙幣,5000円紙幣,及び10000円紙幣を受付可能であり、会員カードR/W24で会員カード2を受け付けていない場合には、1000円紙幣のみを受付可能である。この紙幣識別機23で正規の紙幣であると識別されて取り込まれた紙幣は、紙幣通路23bを通じて玉貸ユニット20の背面から外部に排出され、遊技島に設けられた紙幣搬送機構(図示外)により搬送されて、金庫(図示外)に回収される。なお正規の紙幣でないと識別された紙幣は、紙幣挿入口23aから返却される。
会員カードR/W24は、会員カード挿入口24aから挿入された会員カード2を受け付けて、該受け付けた会員カード2のICチップから会員カードIDとプリペイド残額とを読み取るものであり、また入金処理が行われたことに基づいて、該入金処理に供された入金金額を加算した後のプリペイド残額を該会員カード2のICチップに記録する(書き込む)ものであり、またプリペイド玉貸処理が行われたことに基づいて、該プリペイド玉貸処理に使用されたプリペイド使用額を減算した後のプリペイド残額を該会員カード2のICチップに記録するものである。
ICチップR/W25は、近接部25aに近接された電子マネー媒体(電子マネーカード3,携帯電話4)を受け付けて、該受け付けた電子マネー媒体のICチップから電子マネー媒体ID(電子マネーカードID,携帯電話ID)と電子マネー額とを読み取るものであり、また電子マネー玉貸処理が行われたことに基づいて、該電子マネー玉貸処理に使用された電子マネー使用額を減算した後の電子マネー額を該電子マネー媒体のICチップに記録する(書き込む)ものである。
具体的には、ICチップR/W25は、「ケイタイ TOUCH」と表示されている近接部25aを中心とした半球型の空間に向けて、電子マネー媒体のICチップにアクセスするための電磁波を発信しており、電子マネー媒体が近接部25aに近接される(かざされる)ことにより当該空間に入ってくると、該電子マネー媒体のICチップから、電子マネー媒体IDと電子マネー額とを読み取り、また該ICチップに、電子マネー額を書き込む。
ここで制御部22は、会員カード2に対する入金処理を行うものである。具体的には、会員カードR/W24により会員カード2を受け付けている状態で、紙幣識別機23により紙幣を受け付けると、該受け付けて識別された紙幣の金額をプリペイド残額として、会員カードR/W24により会員カード2に記録する処理を行う。
また制御部22は、ビジタ玉貸処理を行うものである。具体的には、会員カードR/W24により会員カード2を受け付けていない状態で、紙幣識別機23により1000円紙幣を受け付けたときに、該1000円分のパチンコ玉の払出を払出制御基板12に対して指令する処理を行う。この指令に応じて、払出制御基板12の制御により、1000円分のパチンコ玉が、玉払出装置13から払い出される。これにより、会員カード2を所有しないビジタ遊技者であっても、パチンコ玉の貸出を受けてパチンコ機10による遊技をすることができる。
また制御部22は、会員カード2に記録されているプリペイド残額を使用したプリペイド玉貸処理を行うものである。具体的には、会員カードR/W24により会員カード2を受け付けている状態で、玉貸ボタン15の操作を受け付けると、会員カード2に記録されているプリペイド残額と予め設定されたプリペイド玉貸設定金額(例えば500円)とを比較して、プリペイド残額≧プリペイド玉貸設定金額であれば、該プリペイド玉貸設定金額分のパチンコ玉の払出を払出制御基板12に対して指令する処理を行い、プリペイド残額<プリペイド玉貸設定金額であれば、該プリペイド残額分のパチンコ玉の払出を払出制御基板12に対して指令する処理を行う。この指令に応じて、払出制御基板12の制御により、プリペイド玉貸設定金額分又はプリペイド残額分のパチンコ玉が、玉払出装置13から払い出される。
また制御部22は、電子マネー媒体(電子マネーカード3,携帯電話4)に記録されている電子マネー額を使用した電子マネー玉貸処理を行うものである。具体的には、ICチップR/W25により電子マネー媒体を受け付け、該受け付けた電子マネーのICチップから電子マネー媒体IDと電子マネー額とを読み取ったときに、該読み取った電子マネー額と予め設定された電子マネー玉貸設定金額(例えば1000円)とを比較して、電子マネー額≧電子マネー玉貸設定金額であれば、該電子マネー玉貸設定金額分のパチンコ玉の払出を払出制御基板12に対して指令する処理を行う。この指令に応じて、払出制御基板12の制御により、電子マネー玉貸設定金額分のパチンコ玉が、玉払出装置13から払い出される。なお電子マネー額<電子マネー玉貸設定金額であれば、払出制御基板12に対する払出の指令は行わない。
ここで図18〜図20を参照して、玉貸ユニット20が行う処理について説明する。
まず図18を参照して、紙幣受付時の処理,入金処理,及びビジタ玉貸処理について説明する。玉貸ユニット20は、紙幣識別機23により紙幣を受け付けると(S01)、該受け付けた紙幣を識別して、会員カードR/W24により会員カード2を受付中であるか否かを判定する(S02)。
このS02で会員カード2を受付中である(YES)と判定された場合には、玉貸ユニット20は、前記識別した紙幣が正規の紙幣であるか否かを判定し(S10)、正規の紙幣でない(NO)と判定された場合には、前記受け付けた紙幣を返却して(S00)、処理を終了する一方、正規の紙幣である(YES)と判定された場合には、該紙幣を取り込んで、受付中の会員カード2のプリペイド残額に該紙幣額である入金金額を加算して(S11)、該入金金額と受付中の会員カード2の会員カードIDとを含む入金情報を、場内残額管理装置65に対して送信する(S12)。該入金情報を受信した場内残額管理装置65は、図1に示すプリペイド残額DBにおいて、該入金情報に含まれる会員カードIDに対応付けて記憶しているプリペイド残額に対して該入金情報に含まれる入金金額を加算して(S13)、入金完了通知を玉貸ユニット20に対して送信する(S14)。該入金完了通知を受信した玉貸ユニット20は、残度数表示器14の表示を更新して、プリペイド玉貸可能状態となる(S15)。
前記S02で会員カード2を受付中でない(NO)と判定された場合には、玉貸ユニット20は、前記識別した紙幣が1000円紙幣であるか否かを判定し(S20)、1000円紙幣でない(NO)と判定された場合には、前記受け付けた紙幣を返却して(S00)、処理を終了する一方、1000円紙幣である(YES)と判定された場合には、該1000円紙幣を取り込んで、1000円分の前記ビジタ玉貸処理を行う(S21)。
次に図19を参照して、会員カード挿入時の処理,玉貸ボタン操作時の処理,及びプリペイド玉貸処理について説明する。玉貸ユニット20は、会員カードR/W24で会員カード2を受け付けると(S30)、該受け付けた会員カード2から会員カードIDとプリペイド残額とを読み取って(S31)、該読み取った会員カードIDとプリペイド残額とを含む使用許諾要求を、場内残額管理装置65に対して送信する(S32)。該使用許諾要求を受信した場内残額管理装置65は、該使用許諾要求に含まれる会員カードID及びプリペイド残額と、図1に示すプリペイド残額DBで記憶している該会員カードID及びプリペイド残額とを照合し(S33)、照合NGであれば、使用不可情報を玉貸ユニット20に対して送信し(S34)、照合OKであれば、使用許諾情報を玉貸ユニット20に対して送信する(S35)。該使用許諾情報を受信した玉貸ユニット20は、受付中の会員カード2のプリペイド残額が0であるか否かを判定し(S36)、プリペイド残額が0でない(NO)と判定された場合には、該プリペイド残額に相当する残度数を残度数表示器14に表示して、プリペイド玉貸可能状態となる一方(S37)、プリペイド残額が0である(YES)と判定された場合には、残度数0を残度数表示器に表示して(S38)、紙幣の受付を待機する状態となる。
次に玉貸ユニット20は、玉貸ボタン15の操作を受け付けると(S40)、プリペイド玉貸可能状態であるか否かを判定し(S41)、プリペイド玉貸可能状態でない(NO)と判定された場合には、玉貸ボタン15の操作を無効にして、処理を終了する一方、プリペイド玉貸可能状態である(YES)と判定された場合には、プリペイド玉貸設定金額分又はプリペイド残額分の前記プリペイド玉貸処理を行い(S50)、受付中の会員カード2のプリペイド残額から該プリペイド玉貸処理に使用されたプリペイド使用額を減算し、残度数表示器14の表示を更新して(S51)、該プリペイド使用額と会員カードIDとを含むプリペイド使用情報を、ホールコンピュータ60及び場内残額管理装置65に対して送信する。
ここでホールコンピュータ60は、図21(a)に示すプリペイド使用額DBを記憶している。このプリペイド使用額DBでは、当該店舗で発行された会員カードの各会員カードID毎に、当日におけるプリペイド使用額の累計が記憶される。このプリペイド使用額は、会員カード2を使用した取引(玉貸)に関する記録媒体取引情報である。ホールコンピュータ60は、前記プリペイド使用情報を受信すると、このプリペイド使用額DBにおいて、該プリペイド使用情報に含まれる会員カードIDに対応付けて記憶しているプリペイド使用額に対して該プリペイド使用情報に含まれるプリペイド使用額を加算する(S53)。なおホールコンピュータ60は、遊技場の営業終了後の締め処理時に、このプリペイド使用額DBで記憶している各会員カードID毎のプリペイド使用額を、ポイント管理装置90に対して送信する(図52(a))。
前記プリペイド使用情報を受信した場内残額管理装置65は、図1に示すプリペイド残額DBにおいて、該プリペイド使用情報に含まれる会員カードIDに対応付けて記憶しているプリペイド残額から該プリペイド使用情報に含まれるプリペイド使用額を減算して(S54)、減算完了通知を玉貸ユニット20に対して送信する(S55)。該減算完了通知を受信した玉貸ユニット20は、受付中の会員カード2の前記減算後のプリペイド残額が0であるか否かを判定し(S56)、プリペイド残額が0でない(NO)と判定された場合には、プリペイド玉貸可能状態を維持する一方(S57)、プリペイド残額が0である(YES)と判定された場合には、プリペイド玉貸可能状態を解除する(S58)。
次に図20を参照して、会員カード返却ボタン操作時の処理について説明する。玉貸ユニット20は、会員カード返却ボタン16の操作を受け付けると(S60)、会員カードR/W24で会員カード2を受付中であるか否かを判定し(S61)、会員カード2を受付中でない(NO)と判定された場合には、カード返却ボタン16の操作を無効にして、処理を終了する一方、会員カード2を受付中である(YES)と判定された場合には、プリペイド玉貸可能状態を解除し、残度数表示器14での残度数表示を中止して(S62)、前記受付中の会員カード2を返却する(S63)。
さらに図20を参照して、電子マネー媒体受付時の処理について説明する。玉貸ユニット20は、ICチップR/W25により電子マネー媒体(電子マネーカード3,携帯電話4)を受け付けると、電子マネー玉貸設定金額分の前記電子マネー玉貸処理を行うと共に(S65)、受け付けた電子マネー媒体の電子マネー額から該電子マネー玉貸処理に使用された電子マネー使用額を減算し(S66)、該電子マネー使用額と電子マネー媒体IDとを含む電子マネー使用情報を、ホールコンピュータ60に対して送信する(S67)。
ここでホールコンピュータ60は、図21(b)に示す電子マネー使用額DBを記憶している。この電子マネー使用額DBでは、当該店舗で本日使用された電子マネー媒体の各電子マネー媒体ID毎に、当日における電子マネー使用額の累計が記憶される。この電子マネー使用額は、電子マネー媒体にチャージ(記憶)された電子マネーを使用した取引(玉貸)に関する電子マネー取引情報である。ホールコンピュータ60は、前記電子マネー使用情報を受信すると、この電子マネー使用額DBにおいて、最初の受信時には、該電子マネー使用情報に含まれる電子マネー媒体IDに対応付けて該電子マネー使用情報に含まれる電子マネー使用額を記憶し、次回以降の受信時には、該電子マネー使用情報に含まれる電子マネー媒体IDに対応付けて記憶している電子マネー使用額に対して該電子マネー使用情報に含まれる電子マネー使用額を加算して(S68)、電子マネー使用額と電子マネー媒体IDと加算後の電子マネー額とを含む減算要求を、電子マネーサーバ80に対して送信する(S69)。
前記減算要求を受信した電子マネーサーバ80は、図37に示す電子マネーDBにおいて、該減算要求に含まれる電子マネー媒体IDに対応付けて記憶している電子マネー額から、該減算要求に含まれる電子マネー使用額を減算する。そして該減算後の電子マネー額と、減算要求に含まれる減算後の電子マネー額とが、一致するか否かの照合を行い、不一致である場合には、当該電子マネー媒体IDを含む使用不可通知を、各店舗のホールコンピュータ60を介して、各玉貸ユニット20及び各簡易型玉貸ユニット20’に対して送信し、これにより、各玉貸ユニット20及び各簡易型玉貸ユニット20’は、該使用不可通知に含まれる電子マネー媒体IDを記憶し、当該電子マネー媒体IDの電子マネー媒体を受け付けても、電子マネー玉貸処理を行わない。
次に、簡易型玉貸ユニット20’について説明する。この簡易型玉貸ユニット20’は取引手段の一例であって、ユーザが所有する電子マネー媒体(電子マネーカード3,携帯電話4)にチャージされた電子マネーを使用して取引処理(玉貸処理)を行うものである。なお簡易型玉貸ユニット20’では、ユーザが所有する会員カード2を使用した取引処理(玉貸処理)は行われない。
この簡易型玉貸ユニット20’は、図16(a)に示すように、遊技場においてパチンコ機10に対応して(ここではパチンコ機10の左側に隣接して)設けられ、縦長の箱型の形状を呈するものであり、その前面に近接部25a等を備え、図16(b)に示すように、その内部に玉貸通信部21a,場内通信部21b,制御部22,及びICチップR/W25等を備えており、これらの各構成要素は図17(b)に示すように接続されている。
即ち簡易型玉貸ユニット20’は、玉貸ユニット20と異なり、紙幣識別機23及び会員カードR/W24を備えていないため、会員カード2及び紙幣を受け付けての入金処理(図18)と、紙幣を受け付けてのビジタ玉貸処理(図18)と、会員カード2を受け付けてのプリペイド玉貸処理(図19)は行うことができない一方、玉貸ユニット20と同様に、ICチップR/W25を備えているため、電子マネー媒体(電子マネーカード3,携帯電話4)を受け付けての電子マネー玉貸処理(図20)は行うことができる。この簡易型玉貸ユニット20’は、紙幣識別機23及び会員カードR/W24を備えていないため、玉貸ユニット20よりも製造コストを低減することができると共に、この簡易型玉貸ユニット20’を備える遊技島は、紙幣搬送機構を設ける必要がないため、簡易に構成することができて製造コストを低減することができる。
次に、電子マネーカード発行回収機30について説明する。この電子マネーカード発行回収機30は記録媒体発行手段の一例であって、電子マネーをチャージ可能な電子マネーカード3をユーザに対して発行するものである。また電子マネーカード発行回収機30は記録媒体回収手段の一例でもあって、該電子マネーカード3を回収するものである。
この電子マネーカード発行回収機30は、店舗内の所定箇所(例えば景品交換カウンタの近傍等)に設けられ、図22(a)に示すように、縦長の箱型の形状を呈するものであり、その前面にタッチパネル式のディスプレイ33,電子マネーカード発行回収口34a,紙幣挿入口35a,及び硬貨投入口36a等を備え、その内部に通信部31,制御部32,電子マネーカードR/W34,電子マネーカードストッカ34b,紙幣識別機35,紙幣収納部35b,硬貨識別機36,及び硬貨返却機37等を備えており、これらの各構成要素は図22(b)に示すように接続されている。
通信部31は、電子マネーサーバ80の通信部81,及びポイント管理装置90の通信部91と通信可能に接続されている。制御部32は、CPU,RAM,ROM,EEPROM等を備えており、ROM(あるいはEEPROM)に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、電子マネーカード発行回収機30に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。
タッチパネル式のディスプレイ33は、各種の情報を表示するためのデバイスであると共に、各種の情報を入力するためのデバイスである。このタッチパネル式のディスプレイ33で表示及び入力される内容については、図24及び図25を参照して後述する。
電子マネーカードR/W34は、電子マネーカード3を発行する際に、該電子マネーカードR/W34の背後に設けられる電子マネーカードストッカ34bから搬送されてくる電子マネーカード3を受け付けて、該受け付けた電子マネーカード3のICチップから電子マネーカードIDを読み取るものであり、また電子マネーカード3を回収する際に、電子マネーカード発行回収口34aから挿入された電子マネーカード3を受け付けて、該受け付けた電子マネーカード3のICチップから電子マネーカードIDと電子マネー額とを読み取るものである。電子マネーカードストッカ34bには、カード会社から納入された新品の電子マネーカード3が予め所定枚数収納されていると共に、回収した電子マネーカード3も収納される。従って、電子マネーカード3を回収する前は、新品の電子マネーカード3がユーザに対して発行されることになるが、電子マネーカード3を回収した後は、該回収した電子マネーカード3もユーザに対して発行される(即ちリサイクルして再発行される)ことになる。
紙幣識別機35は、紙幣挿入口35aから挿入された紙幣を受け付けて、該受け付けた紙幣が正規の紙幣であるか否か(即ち受付可能な金種の紙幣であるか否か)を識別するものである。この紙幣識別機35は、1000円紙幣のみを受付可能である。この紙幣識別機35で正規の紙幣であると識別されて取り込まれた紙幣は、該紙幣識別機35の背後に設けられる紙幣収納部35bに収納される。なお正規の紙幣でないと識別された紙幣は、紙幣挿入口35aから返却される。
硬貨識別機36は、硬貨投入口36aから投入された硬貨を受け付けて、該受け付けた硬貨が正規の硬貨であるか(即ち受付可能な金種の硬貨であるか否か)を識別するものである。この硬貨識別機36は、100円硬貨と500円硬貨を受付可能である。この硬貨識別機36で正規の硬貨であると識別された硬貨は、該硬貨識別機36の下方に設けられる硬貨返却機37に収納される。なお正規の硬貨でないと識別された硬貨は、硬貨返却口37aから返却される。
これら紙幣識別機35及び硬貨識別機36は、電子マネーカード3を発行する際に、予め定められた額(例えば500円)の保証金(以下、「デポジット」と称する。)を受け付けるものであり、また硬貨返却機37は、電子マネーカード3を回収する際に、該デポジットを返却するものであると共に、釣銭がある場合に、該釣銭を返却するものでもある。
ここで図23に示すフローチャートを主として、図24及び図25に示すディスプレイ33に表示される画面を参照しつつ、電子マネーカード発行回収機30が行う処理について説明する。
まず電子マネーカード発行回収機30は、図24のD30に示す画面を表示する(S300)。このD30では、電子マネーカード3を発行する発行モードを選択するための「発行」ボタンと、電子マネーカード3を回収する回収モードを選択するための「回収」ボタンとが表示される。S300の処理を行うと、「発行」ボタンの操作(S301),又は「回収」ボタンの操作(S302)を待機する。
S301で「発行」ボタンの操作が有ると(YES)、発行モードとなって、図24のD31に示す画面を表示する(S311)。このD31では、デポジット(ここでは500円)の入金を求める旨が表示される。S311の処理を行うと、デポジットの入金を待機し(S312)、紙幣識別機35又は硬貨識別機36にデポジットの入金、即ち500円以上の紙幣又は硬貨の入金があると(YES)、電子マネーカードストッカ34bに収納されている電子マネーカード3のうちの1枚を電子マネーカードR/W34に搬送し、該電子マネーカード3のICチップから電子マネーカードIDを読み取って(S313)、該電子マネーカード3を電子マネーカード発行回収口34aから一部排出して発行し(S314)、該発行した電子マネーカード3から読み取った電子マネーカードIDを含む発行通知を、電子マネーサーバ80に対して送信する(S315)。
該発行通知を受信した電子マネーサーバ80は、該発行通知に含まれる電子マネーカードIDを、図37に示す電子マネーDB及び図38に示す発行履歴DBに登録する。これにより、電子マネーサーバ80において、当該電子マネーカード3の電子マネーを使用可能とするための領域が確保されたことになる。
電子マネーカード発行回収機30は、S315の処理を行うと、釣銭が有るか否かを判定し(S316)、釣銭が有る(YES)と判定された場合には、硬貨返却機37により硬貨返却口37aから釣銭を返却して(S317)、図24のD32に示す画面を表示し(S318)、釣銭が無い(NO)と判定された場合にも、S318に進む。このD32では、電子マネーカード3を発行した旨が表示されると共に、電子マネーのチャージやポイントサービスの案内が表示される。S318の処理を行うと、電子マネーカード発行回収口34aから一部排出された電子マネーカード3の抜き取りを待機し(S319)、該電子マネーカード3の抜き取りがあると(YES)、処理を終了する。
前記S302で「回収」ボタンの操作が有ると(YES)、回収モードとなって、図24のD33に示す画面を表示する(S321)。このD33では、回収する電子マネーカード3の挿入を求める旨が表示される。S321の処理を行うと、電子マネーカード3の挿入を待機し(S322)、電子マネーカードR/W34に電子マネーカード3の挿入が有ると(YES)、該電子マネーカード3のICチップから電子マネーカードIDと電子マネー額とを読み取って(S323)、該読み取った電子マネー額が0であるか否かを判定する(S324)。このS324で電子マネー額が0でない(NO)、即ち電子マネー額が残存していると判定された場合には、前記受け付けた電子マネーカード3を電子マネーカード発行回収口34aから一部排出して返却し(S325)、図24のD35に示す画面を表示して(S326)、S319に進む。このD35では、電子マネーが残存しているので電子マネーカード3を回収することができない旨と、該電子マネーカード3を返却した旨とが表示される。一方、S324で電子マネー額が0である(YES)と判定された場合には、前記受け付けた電子マネーカード3から読み取った電子マネーカードIDを含むポイント確認要求を、ポイント管理装置90に対して送信する(S327)。
該ポイント確認要求を受信したポイント管理装置90は、該ポイント確認要求に含まれる電子マネーカードIDに対応付けられているポイントや潜在特典電子マネーの有無を確認する処理を行う。
具体的には、ポイント管理装置90は、当該電子マネーカードIDがポイント会員登録済かつ会員カードIDと対応付けられている場合には、図42(a)に示すチャージポイントDBにおけるチャージポイントの有無と、図41(a)に示す使用ポイントDBにおける使用ポイント及び加盟店ポイントの有無とを確認する、ポイント確認処理を行う。またポイント管理装置90は、当該電子マネーカードIDが未登録である場合には、図42(b)に示すチャージポイントDBにおける潜在チャージポイントの有無と、図41(c)に示す使用ポイントDBにおける潜在加盟店ポイントの有無とを確認する、潜在ポイント確認処理を行う。
またポイント管理装置90は、当該電子マネーカードIDがポイント会員登録済だが会員カードIDと対応付けられていない場合には、図42(a)に示すチャージポイントDBにおけるチャージポイントの有無を確認するポイント確認処理と、図41(c)に示す使用ポイントDBにおける潜在加盟店ポイントの有無とを確認する潜在ポイント確認処理とを行う。
このポイント確認処理及び潜在ポイント確認処理を行う制御部92はポイント有無確認手段の一例であって、電子マネーカード発行回収機30により電子マネーカード3を回収するときに、当該電子マネーカード3に付与されているポイント(チャージポイント,使用ポイント,加盟店ポイント,潜在チャージポイント,潜在加盟店ポイント)の有無を確認するものである。
さらにポイント管理装置90は、当該電子マネーカードIDが未登録である場合には、図42(b)に示すチャージポイントDBにおける潜在特典電子マネーの有無を確認する、潜在特典電子マネー確認処理も行う。この処理を行う制御部92は特典電子マネー有無確認手段の一例であって、電子マネーカード発行回収機30により電子マネーカード3を回収するときに、当該電子マネーカード3について発行されている特典電子マネー(潜在特典電子マネー)の有無を確認するものである。
そしてポイント管理装置90は、これらポイント確認処理,潜在ポイント確認処理,及び潜在特典電子マネー確認処理による確認結果(即ち各ポイントや潜在特典電子マネーの有無)を示すポイント確認通知を、電子マネーカード発行回収機30に対して送信する。
図23に戻り、電子マネーカード発行回収機30は、S327の処理を行うと、ポイント管理装置90から送信されてくるポイント確認通知の受信を待機し(S328)、該ポイント確認通知の受信が有ると(YES)、前記受け付けた電子マネーカード3から読み取った電子マネーカードIDがポイント会員登録済であるか否か、即ち該ポイント確認通知がチャージポイントの有無を示すものであるか否かを判定する(S329)。電子マネーカードIDがポイント会員登録済であれば、上述の如く、少なくともチャージポイントの有無が確認されているからである。
このS329で登録済である(YES)と判定された場合には、前記受け付けた電子マネーカード3から読み取った電子マネーカードIDを含む特典電子マネー確認要求を、電子マネーサーバ80に対して送信する(S331)。登録済であれば、発行されているがチャージされていない未チャージの特典電子マネーが存在する可能性があるからである。一方、S329で未登録である(NO)と判定された場合には、S333に進む。未登録であれば、特典電子マネーは存在しないからである。
前記特典電子マネー確認要求を受信した電子マネーサーバ80は、図38に示す発行履歴DBにおいて、該電子マネー確認要求に含まれる電子マネーカードIDに対応付けて、発行されているがチャージされていない未チャージの(即ちチャージ済フラグ0の)特典電子マネーの有無を確認する、特典電子マネー確認処理を行う。この処理を行う制御部82は特典電子マネー有無確認手段の一例であって、電子マネーカード発行回収機30により電子マネーカード3を回収するときに、当該電子マネーカード3について発行されている特典電子マネーの有無を確認するものである。そして電子マネーサーバ80は、この特典電子マネー確認処理による確認結果(即ち特典電子マネーの有無)を示す特典電子マネー確認通知を、電子マネーカード発行回収機30に対して送信する。
電子マネーカード発行回収機30は、S331の処理を行うと、電子マネーサーバ80から送信されてくる特典電子マネー確認通知の受信を待機し(S332)、該特典電子マネー確認通知の受信が有ると(YES)、S328で受信したポイント確認通知が示すポイント(チャージポイント,使用ポイント,加盟店ポイント)又はS332で受信した特典電子マネー確認通知が示す特典電子マネーの少なくともいずれかが有るか否かを判定する(S333)。このS333でポイント及び特典電子マネーのいずれも無い(NO)と判定された場合には、S328で受信したポイント確認通知が示す潜在ポイント(潜在チャージポイント,潜在加盟店ポイント)又は潜在特典電子マネーの少なくともいずれかが有るか否かを判定する(S334)。
このS334で潜在ポイント及び潜在特典電子マネーのいずれも無い(NO)と判定された場合には、前記受け付けている電子マネーカード3を電子マネーカードストッカ34bに収納して回収し(S341)、該回収した電子マネーカード3の会員カードIDを含む回収通知を、ポイント管理装置90及び電子マネーサーバ80に対して送信する(S342)。
該回収通知を受信したポイント管理装置90は、該回収通知に含まれる電子マネーカードIDに対応付けられているポイントや潜在特典電子マネーを無効化する処理を行う。
具体的には、ポイント管理装置90は、当該電子マネーカードIDがポイント会員登録済かつ会員カードIDと対応付けられている場合には、図42(a)に示すチャージポイントDBにおいて、当該電子マネーカードIDと、チャージ額及び該チャージ額に応じたチャージポイントと、各非加盟店の電子マネー使用額及び該電子マネー使用額に応じたチャージポイントとを抹消し、図41(a)に示す使用ポイントDBにおいて、当該電子マネーカードIDと、当店の電子マネー使用額と、各加盟店の電子マネー使用額及び加盟店ポイントとを抹消し、当店の使用ポイントを付与し直す(即ち当店のプリペイド使用額に応じた使用ポイントを付与する)処理を行う。
またポイント管理装置90は、当該電子マネーカードIDが未登録である場合には、図42(b)に示すチャージポイントDBにおいて、当該電子マネーカードIDと、チャージ額及び該チャージ額に応じた潜在チャージポイントと、各非加盟店の電子マネー使用額及び該電子マネー使用額に応じた潜在チャージポイントとを抹消し、図41(c)に示す使用ポイントDBにおいて、当該電子マネーカードIDと、各加盟店の電子マネー使用額及び潜在加盟店ポイントとを抹消する処理を行う。なお図42(b)に示すチャージポイントDBにおける累計チャージ額の抹消に伴って、該累計チャージ額に応じた潜在特典電子マネーも無効化される。
またポイント管理装置90は、当該電子マネーカードIDがポイント会員登録済だが会員カードIDと対応付けられていない場合には、図42(a)に示すチャージポイントDBにおいて、当該電子マネーカードIDと、チャージ額及び該チャージ額に応じたチャージポイントと、各非加盟店の電子マネー使用額及び該電子マネー使用額に応じたチャージポイントとを抹消し、図41(c)に示す使用ポイントDBにおいて、当該電子マネーカードIDと、各加盟店の電子マネー使用額及び潜在加盟店ポイントとを抹消する処理を行う。
これらポイント等を抹消する処理を行う制御部92はポイント無効化手段の一例であって、電子マネーカード発行回収機30による電子マネーカード3の回収に基づいて、当該電子マネーカード3に付与されているポイントを無効化するものである。これによれば、電子マネーカード発行回収機30で回収した電子マネーカード3に付与されているポイントが無効化されるので、該回収した電子マネーカード3をリサイクルして再発行する場合であっても、該ポイントが他人に引き継がれてしまうことがない。
前記回収通知を受信した電子マネーサーバ80は、該回収通知に含まれる電子マネーカードID,及び該電子マネーカードIDに対応するデータを、図37に示す電子マネーDB及び図38に示す発行履歴DBから抹消する。
電子マネーカード発行回収機30は、S342の処理を行うと、硬貨返却機37により硬貨返却口37aからデポジット(ここでは500円)を返却し(S343)、図24のD34に示す画面を表示して(S344)、処理を終了する。このD34では、デポジットを返却した旨が表示される。
前記S333でポイント及び/又は特典電子マネーが有る(YES)と判定された場合には、図25のD36に示す画面を表示する(S351)。このD36では、S333で有ると判定された種類のチャージポイント,使用ポイントと加盟店ポイント,及び/又は特典電子マネーと、引継,及び回収の案内とが表示されると共に、引継をするための「引継」ボタンと、回収をするための「回収」ボタンとが表示される。
このD36の画面を表示するディスプレイ33はポイント存在報知手段の一例であって、前記ポイント有無確認手段(ポイント管理装置90の制御部92)によりポイントが有ると確認されたことを条件として、該ポイントが有る旨を報知するものである。これによれば、電子マネーカード発行回収機30で回収する電子マネーカード3にポイントが有ると、その旨が報知されるので、該ポイントが有ることをユーザに認識させることで、電子マネーカード3の継続した利用を促進することができる。
また該ディスプレイ33は特典電子マネー存在報知手段の一例であって、前記特典電子マネー有無確認手段(電子マネーサーバ80の制御部82)により特典電子マネーが有ると確認されたことを条件として、該特典電子マネーが有る旨を報知するものである。これによれば、電子マネーカード発行回収機30で回収する電子マネーカード3について発行されている特典電子マネーが有ると、その旨が報知されるので、ユーザが特典電子マネーが有るのに気付かないで損をしてしまうのを防止することができると共に、電子マネーカード3の継続した利用を促進することができる。
S351の処理を行うと、「回収」ボタンの操作(S352),又は「引継」ボタンの操作(S353)を待機する。このS352で「回収」ボタンの操作が有ると(YES)、前記S341に進む。一方、S353で「引継」ボタンの操作が有ると(YES)、図25のD37に示す画面を表示する(S354)。このD37では、引継先の未登録の電子マネー媒体IDの入力欄が表示される。
このD37で、引継先の未登録の電子マネー媒体IDが入力されて、「引継」ボタンが操作されると、回収する引継元の電子マネーカード3の電子マネーカードIDと、該D37で入力された引継先の電子マネー媒体IDとを含む第1の電子マネー媒体引継要求を、ポイント管理装置90に対して送信する。ここで電子マネーカード発行回収機30は引継情報受付手段の一例であって、ポイント引継元の電子マネーカード3に付与されている引継元ポイントを特定可能な情報(回収する引継元の電子マネー媒体ID)と、ポイント引継先の電子マネー媒体を特定可能な情報(D37で入力された引継先の電子マネー媒体ID)とを受け付けるものであり、ここでは前記ポイント有無確認手段(ポイント管理装置90の制御部92)によりポイントが有ると確認されたことに基づいて、ポイント引継先の電子マネー媒体を特定可能な情報を受け付けるものである。
該第1の電子マネー媒体引継要求を受信したポイント管理装置90は、前記図46及び図47に示す第1の電子マネー媒体引継処理を行う。この処理を行う前記引継処理手段である制御部92は、前記引継処理として、電子マネーカード発行回収機30により回収する引継元の電子マネーカード3に付与されている引継元ポイントを引継先の電子マネー媒体のポイントとして引き継ぐ処理を行うものである。これによれば、電子マネーカード発行回収機30で回収する電子マネーカード3に付与されているポイントが有る場合には、引継先の電子マネー媒体を特定可能な情報を受け付けることにより、当該ポイントを該引継先の電子マネー媒体のポイントとして引き継ぐことができるので、該引継のためのユーザの手間を低減することができる。そしてポイント管理装置90は、前記図46[4]で示す引継完了画面に変えて、引継が完了した旨を示す引継完了通知を、電子マネーカード発行回収機30に対して送信する。
電子マネーカード発行回収機30は、S356の処理を行うと、ポイント管理装置90から送信されてくる引継完了通知の受信を待機し(S361)、該引継完了通知の受信が有ると(YES)、前記受け付けている電子マネーカード3を電子マネーカードストッカ34bに収納して回収し(S365)、該回収した電子マネーカード3の会員カードIDを含む回収通知を、電子マネーサーバ80に対して送信し(S366)、硬貨返却機37により硬貨返却口37aからデポジット(ここでは500円)を返却し(S367)、引継が完了した旨とデポジットを返却した旨とを示す画面を表示して(S368)、処理を終了する。
S366の回収通知を受信した電子マネーサーバ80は、該回収通知に含まれる電子マネーカードID,及び該電子マネーカードIDに対応するデータを、図37に示す電子マネーDB及び図38に示す発行履歴DBから抹消する。なおS366の回収通知をポイント管理装置90に対して送信しないのは、S356の第1の電子マネー媒体引継要求を受信したポイント管理装置90が行う第1の電子マネー媒体引継処理において、図46[3]に示すように、電子マネーカード発行回収機30で回収した引継元の電子マネーカード3のデータが抹消されているからである。
前記S334で潜在ポイント及び/又は潜在特典電子マネーが有る(YES)と判定された場合には、図25のD38に示す画面を表示する(S371)。このD38では、S334で有ると判定された種類の潜在チャージポイント,潜在加盟店ポイント,及び/又は潜在特典電子マネーと、ポイント会員登録,引継,及び回収の案内とが表示されると共に、引継をするための「引継」ボタンと、回収をするための「回収」ボタンとが表示される。このD38の画面を表示するディスプレイ33は、前記ポイント存在報知手段,及び前記特典電子マネー存在報知手段として機能するものである。これによれば、電子マネーカード3の継続した利用やポイント会員登録(特典会員登録)を促進することができる。
S371の処理を行うと、「回収」ボタンの操作(S372),又は「引継」ボタンの操作(S373)を待機する。このS372で「回収」ボタンの操作が有ると(YES)、前記S341に進む。一方、S373で「引継」ボタンの操作が有ると(YES)、図25のD39に示す画面を表示する(S374)。このD39では、引継先の登録済の電子マネー媒体IDの入力欄が表示される。
このD39で、引継先の登録済の電子マネー媒体IDが入力されて、「引継」ボタンが操作されると、回収する引継先の電子マネーカード3の電子マネーカードIDと、該D39で入力された引継元の電子マネー媒体IDと含むと共に、前記引継タイミングの指定日として当日を含む第2の電子マネー媒体引継要求を、ポイント管理装置90に対して送信する。ここで電子マネーカード発行回収機30は引継情報受付手段の一例であって、ポイント引継元の電子マネーカード3に付与されている引継元ポイントを特定可能な情報(回収する引継元の電子マネー媒体ID)と、ポイント引継先の電子マネー媒体を特定可能な情報(D39で入力された引継先の電子マネー媒体ID)とを受け付けるものであり、ここでは前記ポイント有無確認手段(ポイント管理装置90の制御部92)によりポイントが有ると確認されたことに基づいて、ポイント引継先の電子マネー媒体を特定可能な情報を受け付けるものである。なお第2の電子マネー媒体引継要求に、引継タイミングの指定日として当日を含むのは、引継元の電子マネーカード3が、電子マネーカード発行回収機30で回収されるため、翌日以降に使用されることがないからである。
該第2の電子マネー媒体引継要求を受信したポイント管理装置90は、前記図48及び図49に示す第2の電子マネー媒体引継処理を行う。この処理を行う前記引継処理手段である制御部92は、前記引継処理として、電子マネーカード発行回収機30により回収する引継元の電子マネーカード3に付与されている引継元ポイントを引継先の電子マネー媒体のポイントとして引き継ぐ処理を行うものである。これによれば、電子マネーカード発行回収機30で回収する電子マネーカード3に付与されているポイントが有る場合には、引継先の電子マネー媒体を特定可能な情報を受け付けることにより、当該ポイントを該引継先の電子マネー媒体のポイントとして引き継ぐことができるので、該引継のためのユーザの手間を低減することができる。そしてポイント管理装置90は、前記図48[2]又は図49[2]で示す引継完了画面に変えて、引継が完了した旨を示す引継完了通知を、電子マネーカード発行回収機30に対して送信する。
電子マネーカード発行回収機30は、S376の処理を行うと、ポイント管理装置90から送信されてくる引継完了通知の受信を待機し(S361)、該引継完了通知の受信が有ると(YES)、前記S365に進む。
以上に説明した電子マネーカード発行回収機30によれば、電子マネーをチャージ可能な携帯電話4を所有していないユーザや、携帯電話4の操作に不慣れなユーザ又はモバイルバンキング決済を利用できないユーザであっても、電子マネーカード3の発行を受けることにより電子マネーを使用した玉貸処理を行うことが可能となるので、電子マネーの利用を促進することができると共に、該電子マネーカード3の発行を受けた場合にも、該電子マネーカード3にチャージされた電子マネーを使用した玉貸が行われるとポイントが付与されるので、より電子マネーの利用を促進することができる。
また電子マネーカード発行回収機30は、デポジットを徴収して電子マネーカード3を発行し、該電子マネーカード3を回収するときに該デポジットを返却するので、電子マネーカード3が捨てられてしまうことを防止することができ、電子マネーカード3に関わるコスト(例えば製造コストや管理コスト等)を低減することができる。
次に、電子マネーチャージ機40について説明する。この電子マネーチャージ機40は第1のチャージ処理手段の一例であって、ユーザが所有する価値を特定するための価値特定情報(紙幣)と該ユーザに対して発行された電子マネーカード3とを受け付けて、該受け付けた価値特定情報から特定される価値の少なくとも一部に相当する電子マネーを当該電子マネーカード3にチャージする記録媒体チャージ処理と、前記価値特定情報と携帯電話4とを受け付けて、該受け付けた価値特定情報から特定される価値の少なくとも一部に相当する電子マネーを当該携帯電話4にチャージする携帯端末チャージ処理とを行うものである。また電子マネーチャージ機40は、前記記録媒体チャージ処理を行う記録媒体チャージ処理手段でもあり、前記携帯端末チャージ処理を行う携帯端末チャージ処理手段でもある。さらに電子マネーチャージ機40は第1の特典チャージ処理手段の一例であって、店舗に設けられ、後述する特典電子マネー発行手段(電子マネーサーバ80)により発行された特典電子マネーを該発行の対象となった電子マネーカード3に前記電子マネーとしてチャージする記録媒体特典チャージ処理と、前記発行された特典電子マネーを該発行の対象となった携帯電話4に前記電子マネーとしてチャージする携帯端末特典チャージ処理とを行うものである。
この電子マネーチャージ機40は、店舗内の所定箇所(例えば景品交換カウンタの近傍や、遊技島の端部等)に設けられ、図26(a)に示すように、縦長の箱型の形状を呈するものであり、その前面にタッチパネル式のディスプレイ43,近接部44a,及び紙幣挿入口45a等を備え、その内部に通信部41,制御部42,ICチップR/W44,紙幣識別機45,及び紙幣収納部45b等を備えており、これらの各構成要素は図26(b)に示すように接続されている。
通信部41は、電子マネーサーバ80の通信部81と通信可能に接続されている。制御部42は、CPU,RAM,ROM,EEPROM等を備えており、ROM(あるいはEEPROM)に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、電子マネーチャージ機40に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。
タッチパネル式のディスプレイ43は、各種の情報を表示するためのデバイスであると共に、各種の情報を入力するためのデバイスである。このタッチパネル式のディスプレイ43で表示及び入力される内容については、図28を参照して後述する。
ICチップR/W44は、近接部44aに近接された電子マネー媒体(電子マネーカード3,携帯電話4)を受け付けて、該受け付けた電子マネー媒体のICチップから電子マネー媒体ID(電子マネーカードID,携帯電話ID)と電子マネー額とを読み取るものであり、また電子マネーの購入や特典電子マネーの受取が行われたことに基づいて、電子マネーを該電子マネー媒体のICチップに記録する(書き込む)ものである。このICチップR/W44の具体的な作用は、前記ICチップR/W25と同様である。
紙幣識別機45は、ユーザが所有する価値を特定するための価値特定情報として、紙幣挿入口45aから挿入された紙幣を受け付けて、該受け付けた紙幣が正規の紙幣であるか否か(即ち受付可能な金種の紙幣であるか否か)を識別するものである。この紙幣識別機45は、1000円紙幣,2000円紙幣,5000円紙幣,及び10000円紙幣を受付可能である。この紙幣識別機45で正規の紙幣であると識別されて取り込まれた紙幣は、該紙幣識別機45の背後に設けられる紙幣収納部45bに収納される。なお正規の紙幣でないと識別された紙幣は、紙幣挿入口45aから返却される。また紙幣識別機45は、釣銭がある場合に、該釣銭を返却するものでもある。
ここで図27に示すフローチャートを主として、図28に示すディスプレイ43に表示される画面を参照しつつ、電子マネーチャージ機40が行う処理について説明する。
まず電子マネーチャージ機40は、図28のD40に示す画面を表示する(S400)。このD40では、電子マネーを購入する購入モードを選択するための「購入」ボタンと、特典電子マネーを受け取る受取モードを選択するための「受取」ボタンとが表示される。S400の処理を行うと、「購入」ボタンの操作(S401),又は「受取」ボタンの操作(S402)を待機する。
S401で「購入」ボタンの操作が有ると(YES)、購入モードとなって、図28のD41に示す画面を表示する(S411)。このD41では、紙幣の投入を促す旨と、購入額の選択を促す旨と、投入された紙幣額である受付額とが表示されると共に、電子マネーの購入額の選択を受け付けるための選択肢として、1000円,2000円,3000円,5000円,及び10000円の各購入額を示す購入額ボタンが表示される。
S411の処理を行うと、いずれかの購入額の選択を待機し(S412)、いずれかの購入額ボタンが操作されて購入額の選択が有ると(YES)、前記受付額が該選択された購入額以上であるか否かを判定する(S413)。なお電子マネーチャージ機40による電子マネーの購入の場合には、リモート発行サーバ110による書込処理(エアチャージ)が行われないので、図10のDK12に示す手数料は徴収されない。ここで受付額が購入額未満である(NO)と判定された場合には、受付額が足りない旨を表示して(S414)、前記S411に戻り、受付額が購入額以上である(YES)と判定された場合には、図28のD42に示す画面を表示する(S415)。このD42では、受付額と、D41で選択された購入額と、釣銭がある場合には該釣銭の額とが表示されると共に、電子マネー媒体(電子マネーカード3,携帯電話4)の受付(近接部44aへのタッチ)を促す旨が表示される。
S415の処理を行うと、電子マネー媒体の受付を待機し(S416)、ICチップR/W44に電子マネー媒体の受付が有ると(YES)、該電子マネー媒体のICチップから電子マネー媒体IDと電子マネー額とを読み取ると共に、D41で選択された購入額に相当する電子マネーをICチップにチャージする(S417)。即ち、電子マネーカード3を受け付けた場合には前記記録媒体チャージ処理を行い、携帯電話4を受け付けた場合には前記携帯端末チャージ処理を行う。これによれば、電子マネーをチャージ可能な携帯電話4を所有していないユーザは、電子マネーカード3の発行を受けることにより電子マネーを使用した玉貸処理が可能となり、また携帯電話4の操作に不慣れなユーザ又はモバイルバンキング決済を利用できないユーザは、電子マネーカード3の発行を受けることにより電子マネーを使用した玉貸処理を行っても良いし、携帯電話4にチャージした電子マネーを使用した玉貸処理を行う場合であってもユーザが所有する紙幣により該チャージを容易に行うことができるので、電子マネーの利用を促進することができる。
S417の処理を行うと、釣銭が有るか否かを判定し(S418)、釣銭が有る(YES)と判定された場合には、紙幣識別機45により紙幣挿入口45aから釣銭を返却して(S419)、図28のD43に示す画面を表示し(S420)、釣銭が無い(NO)と判定された場合にも、S420に進む。このD43では、電子マネーをチャージした旨と、釣銭がある場合には釣銭を返却した旨とが表示されると共に、S417でチャージした購入額である今回チャージ額と、S417で読み取った電子マネー額に今回チャージ額を加算した電子マネー額である電子マネー額残高とが表示される。S420の処理を行うと、S417で読み取った電子マネー媒体IDと、加算後の電子マネー額と、購入額とを含む購入額チャージ完了情報を、電子マネーサーバ80に対して送信して(S421)、処理を終了する。
該購入額チャージ完了情報を受信した電子マネーサーバ80は、図37に示す電子マネーDBにおいて、該購入額チャージ完了情報に含まれる電子マネー媒体IDに対応付けて記憶している電子マネー額及び本日チャージ額に、該購入額チャージ完了情報に含まれる購入額を加算する。そして該加算後の電子マネー額と、購入額チャージ完了情報に含まれる加算後の電子マネー額とが、一致するか否かの照合を行い、不一致である場合には、当該電子マネー媒体IDを含む使用不可通知を、各店舗のホールコンピュータ60を介して、各玉貸ユニット20及び各簡易型玉貸ユニット20’に対して送信し、これにより、各玉貸ユニット20及び各簡易型玉貸ユニット20’は、該使用不可通知に含まれる電子マネー媒体IDを記憶し、当該電子マネー媒体IDの電子マネー媒体を受け付けても、電子マネー玉貸処理を行わない。なお電子マネーサーバ80は、締め処理時に、この電子マネーDBで記憶している各電子マネー媒体ID毎の本日チャージ額を、ポイント管理装置90に対して送信する(図52(a))。
また購入額チャージ完了情報を受信した電子マネーサーバ80は、発行番号を生成し、図38に示す発行履歴DBにおいて、該購入額チャージ完了情報に含まれる電子マネー媒体IDに対応付けて、該生成した発行番号を記憶し、発行額として購入額チャージ完了情報に含まれる購入額を記憶し、種別として「購入」と記憶し、かつチャージ済フラグとして「1(即ち発行額が電子マネー媒体にチャージされている旨)」を記憶する。
この購入額チャージ完了情報を受信する電子マネーサーバ80の通信部81は利用履歴受信手段の一例であって、電子マネーカード3の発行から回収までの間における利用履歴(ここではチャージ額)を受信するものであると共に、携帯電話4の利用履歴(ここではチャージ額)を受信するものである。
電子マネーチャージ機40は、前記S402で「受取」ボタンの操作が有ると(YES)、受取モードとなって、図28のD44に示す画面を表示する(S431)。このD44では、電子マネー媒体(電子マネーカード3,携帯電話4)の受付(近接部44aへのタッチ)を促す旨が表示される。S431の処理を行うと、電子マネー媒体の受付を待機し(S432)、ICチップR/W44に電子マネー媒体の受付が有ると(YES)、該電子マネー媒体のICチップから電子マネー媒体IDと電子マネー額とを読み取って(S433)、該読み取った電子マネー媒体IDを含む特典受取要求を、電子マネーサーバ80に対して送信する(S434)。
該特典受取要求を受信した電子マネーサーバ80は、図38に示す発行履歴DBにおいて、該特典受取要求に含まれる電子マネー媒体IDに対応付けて記憶している電子マネーのうち、未チャージの(即ちチャージ済フラグが0の)特典電子マネー(即ち種別が交換,当選,又は特典である電子マネー)が有るか否かを判定する。ここで未チャージの特典電子マネーが無い(NO)と判定された場合には、未チャージの特典電子マネーが無い旨を示す特典無し情報を、電子マネーチャージ機40に対して送信する。
一方、未チャージの特典電子マネーが有る(YES)と判定された場合には、当該電子マネー媒体IDと、該未チャージの特典電子マネーの発行番号及び発行額(複数有る場合には、各々の発行番号と発行額)とを含むチャージ情報を、電子マネーチャージ機40に対して送信する。このチャージ情報を送信する処理を行う制御部82はチャージ情報送信手段の一例であって、店舗に設けられ、後述する特典電子マネー発行手段(電子マネーサーバ80)により発行された特典電子マネーを該発行の対象となった記録媒体にチャージする第1の特典チャージ処理手段(電子マネーチャージ機40)に対して、該チャージを実行するためのチャージ情報を送信するものである。
電子マネーチャージ機40は、S434の処理を行うと、電子マネーサーバ80から送信されてくるチャージ情報(S435),又は特典無し情報(S436)の受信を待機する。このS436で特典無し情報の受信が有ると(YES)、特典電子マネーが無い旨を表示して、処理を終了する。一方、S435でチャージ情報の受信が有ると(YES)、図28のD45に示す画面を表示する(S438)。このD45では、受信したチャージ情報に含まれる特典電子マネーの発行額(複数有る場合には、各発行額の合算値)と、電子マネー媒体の再度の受付を促す旨が表示される。
S438の処理を行うと、電子マネー媒体の受付を待機し(S439)、ICチップR/W44に電子マネー媒体の受付が有ると(YES)、該電子マネー媒体のICチップから電子マネー媒体IDと電子マネー額とを読み取って(S440)、該読み取った電子マネー媒体IDと前記受信したチャージ情報に含まれる電子マネー媒体IDとが一致するか否かを判定する(S441)。このS441で電子マネー媒体IDが一致しない(NO)と判定された場合には、電子マネー媒体IDが異なるのでチャージできない旨を表示して(S442)、処理を終了する。
一方、S441で電子マネー媒体IDが一致する(YES)と判定された場合には、前記発行額に相当する電子マネーをICチップにチャージする(S443)。即ち、電子マネーカード3を受け付けた場合には前記記録媒体特典チャージ処理を行い、携帯電話4を受け付けた場合には前記携帯端末特典チャージ処理を行う。これによれば、店舗に設けられた電子マネーチャージ機40により、特典電子マネーを電子マネー媒体に電子マネーとしてチャージすることができるので、該電子マネー媒体のユーザは、特典電子マネーを電子マネー媒体にチャージするための専用R/Wを自分で用意する必要がなく、該電子マネー媒体のユーザの利便性を向上することができる。特に電子マネーカード3については、特典電子マネーをエアチャージすることができないことから、該特典電子マネーを電子マネーチャージ機40でチャージすることができることで、該電子マネーカード3のユーザの利便性を大きく向上することができる。
S443の処理を行うと、図28のD46に示す画面を表示する(S444)。このD46では、S443でチャージした発行額である今回チャージ額と、S440で読み取った電子マネー額に今回チャージ額を加算した電子マネー額である電子マネー額残高とが表示される。S444の処理を行うと、S440で読み取った電子マネー媒体IDと、加算後の電子マネー額と、前記受信したチャージ情報に含まれる各発行番号と、発行額とを含む特典チャージ完了情報を、電子マネーサーバ80に対して送信して(S445)、処理を終了する。
該特典チャージ完了情報を受信した電子マネーサーバ80は、図37に示す電子マネーDBにおいて、該特典チャージ完了情報に含まれる電子マネー媒体IDに対応付けて記憶している電子マネー額に、該特典チャージ完了情報に含まれる発行を加算する。なお本日チャージ額に対する発行額の加算は行われない。そして該加算後の電子マネー額と、特典チャージ完了情報に含まれる加算後の電子マネー額とが、一致するか否かの照合を行い、不一致である場合には、当該電子マネー媒体IDを含む使用不可通知を、各店舗のホールコンピュータ60を介して、各玉貸ユニット20及び各簡易型玉貸ユニット20’に対して送信し、これにより、各玉貸ユニット20及び各簡易型玉貸ユニット20’は、該使用不可通知に含まれる電子マネー媒体IDを記憶し、当該電子マネー媒体IDの電子マネー媒体を受け付けても、電子マネー玉貸処理を行わない。
また特典チャージ完了情報を受信した電子マネーサーバ80は、該特典チャージ完了情報に含まれる電子マネー媒体ID及び各発行番号に対応するチャージ済フラグとして「1(即ち発行額が電子マネー媒体にチャージされている旨)」を記憶する。
次に、ポイント会員端末50について説明する。このポイント会員端末50は、店舗内の所定箇所(例えば景品交換カウンタの近傍等)に設けられ、図29(a)に示すように、キオスク端末の形状を呈するものであり、その前面にタッチパネル式のディスプレイ53,及び近接部54a等を備え、その内部に通信部51,制御部52,及びICチップR/W54等を備えており、これらの各構成要素は図29(b)に示すように接続されている。
通信部51は、ポイント管理装置90の通信部91と通信可能に接続されている。制御部52は、CPU,RAM,ROM,EEPROM等を備えており、ROM(あるいはEEPROM)に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、ポイント会員端末50に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。タッチパネル式のディスプレイ53は、各種の情報を表示するためのデバイスであると共に、各種の情報を入力するためのデバイスである。
ICチップR/W54は、近接部54aに近接された会員カード2を受け付けて、該受け付けた会員カード2のICチップから会員カードIDを読み取るものであると共に、近接部54aに近接された電子マネー媒体(電子マネーカード3,携帯電話4)を受け付けて、該受け付けた電子マネー媒体のICチップから電子マネー媒体ID(電子マネーカードID,携帯電話ID)を読み取るものである。このICチップR/W54の具体的な作用は、前記ICチップR/W25,44と同様である。
ここで図30〜図33を参照して、ポイント会員端末50からポイント管理装置90に対して送信される、各種の要求や情報について説明する。この図30〜図33に示す各画面は、ポイント管理装置90から、インターネットを介さずに配信されてきて、ポイント会員端末50のディスプレイ33で表示される画面であり、前記アクセス端末(PC5又は携帯電話4)でディスプレイで表示される図11〜図14に示す各画面と略同様である。
ただしポイント会員端末50では、ICチップR/W54により会員カード2や電子マネー媒体を受け付けて、それらの会員カードIDや電子マネー媒体IDを読み取ることができるため、図30〜図33において画面番号「D○○○’(ダッシュ)」とした各画面(具体的には、図30のD151’と、図31のD111’と、図32のD121’と、図33のD171’,D173’,D174’,D180’,及びD190’)では、入力対象となるIDを、手入力することが可能であると共に、ICチップR/W54による会員カード2や電子マネー媒体の受付によっても入力可能である。
この点を除き、図30〜図33に示す各画面は、前記図11〜図14に示す各画面と同様であるため、ポイント会員端末50からポイント管理装置90に対して送信される各種の要求や情報(具体的には、図30のD150で「ポイント使用」ボタンが操作されると送信されるポイント使用要求,図31のD111’で「登録」ボタンが操作されると送信されるポイント会員登録要求,同D114で「引継」ボタンが操作される送信される会員カード引継要求,図32のD121’で「登録」ボタンが操作されると送信されるポイント会員登録要求,同D124で「引継」ボタンが操作されると送信される第1の電子マネー媒体引継要求,同D125で「引継」ボタンが操作されると第2の電子マネー媒体引継要求,図33のD160で「変更」ボタンが操作されると送信される会員情報変更要求,同D171’で「引継」ボタンが操作されると送信される会員カード引継要求,同D173’で「引継」ボタンが操作されると送信される第1の電子マネー媒体引継要求,同D174’で「引継」ボタンが操作されると送信される第2の電子マネー媒体引継要求,同D180’で「追加登録」ボタンが操作されると送信される第1の追加登録要求,及び同D190’で「追加登録」ボタンが操作されると送信される第2の追加登録要求)も同様である。
従って、ポイント会員端末50は、アクセス端末と同様に、前記ポイント会員登録受付手段(特典会員登録受付手段),及び前記引継情報受付手段として機能するものである。
次に、ポイント管理装置90が行う処理について説明する。
前述の如く、ポイント管理装置90は、アクセス端末又はポイント会員端末50から送信されてくる各種の情報に基づいて、各種の処理を行う。具体的には、ポイント会員登録要求に基づいてポイント会員登録処理(図44)を行い、会員情報変更要求に基づいて会員情報変更処理を行い、会員カード引継要求の受信に基づいて会員カード引継処理(図45)を行い、第1の電子マネー媒体引継要求の受信に基づいて第1の電子マネー媒体引継処理(図46及び図47)を行い、第2の電子マネー媒体引継要求の受信に基づいて第2の電子マネー媒体引継処理(図48及び図49)を行い、第1の追加登録要求の受信に基づいて第1の追加登録処理(図50)を行い、第2の追加登録要求の受信に基づいて第2の追加登録処理(図51)を行う。
これらの各処理の他に、ポイント管理装置90は、当日の営業終了後における締め処理時に、ポイント付与処理(図52〜図54)と、特典電子マネー発行要求処理(図55)と行う。またポイント管理装置90は、当日の営業中に、ポイント使用処理(図56〜図57)を行う。
まず図52を参照して、ポイント管理装置90が行うポイント付与処理について説明する。まずポイント管理装置90の通信部91は、図52(a)に示すように、締め処理時において、各店舗から送信されてくるプリペイド使用額DBの内容(即ち各会員カードID毎のプリペイド使用額)と、各店舗から送信されてくる電子マネー使用額の内容(即ち電子マネー媒体ID毎の電子マネー使用額)と、電子マネーサーバ80から送信されてくる電子マネーDBの内容(即ち各電子マネー媒体ID毎の本日チャージ額)とを受信する。
この通信部91は受信手段の一例であって、各店舗において会員登録した会員に対して発行された会員カード2を使用した取引(玉貸)に関する記録媒体取引情報(プリペイド使用額)と会員カードIDとを受信し、また電子マネー媒体(電子マネーカード3,携帯電話4)にチャージされた電子マネーを使用した取引(玉貸)に関する電子マネー取引情報(電子マネー使用額)と電子マネー媒体IDとを受信し、さらに電子マネー媒体への電子マネーのチャージに関する電子マネーチャージ情報(チャージ額)と電子マネー媒体IDとを受信するものである。
次にポイント管理装置90の制御部92は、図52(b)に示すように、前記受信したプリペイド使用額,電子マネー使用額,及びチャージ額を、各ID毎に集計する。具体的には、ポイント会員DBで登録済であって会員カードID(例えばA00001)と電子マネー媒体ID(例えばK00001)とが対応付けられているものについては、データ種別として、当該会員カードIDに対応するプリペイド使用額の金額及び送信元を集計すると共に、当該電子マネー媒体IDに対応する電子マネー使用額及びチャージ額のそれぞれについて金額及び送信元を集計する。
またポイント会員DBで登録済であって電子マネー媒体IDと対応付けられていない会員カードID(例えばA00004)については、データ種別として、当該会員カードIDに対応するプリペイド使用額の金額及び送信元を集計する。またポイント会員DBで登録済であって会員カードIDと対応付けられていない電子マネー媒体ID(例えばDM24278)については、データ種別として、当該電子マネー媒体IDに対応する電子マネー使用額及びチャージ額のそれぞれについて金額及び送信元を集計する。
またポイント会員DBで未登録の会員カードID(例えばA00002)については、データ種別として、当該会員カードIDに対応するプリペイド使用額の金額及び送信元を集計する。またポイント会員DBで未登録の電子マネー媒体ID(例えばK00002)については、データ種別として、当該電子マネー媒体IDに対応する電子マネー使用額及びチャージ額のそれぞれについて金額及び送信元を集計する。
ここで図52(c)を参照して、図52(b)で集計された各データ種別毎に付与されるポイント種別について説明する。具体的には、ポイント会員DBで登録済であって会員カードID(例えばA00001)と電子マネー媒体ID(例えばK00001)とが対応付けられているものについては、図示の如く、まずプリペイド使用額に対して、当店の使用ポイントを付与し、またチャージ額に対して、チャージポイントを付与する。また各店舗の電子マネー使用額については、会員カードIDの発行店舗である当店(ここではA店)と各電子マネー使用額の送信元とが一致するか否かを判定する店舗一致判定を行い、送信元が一致する電子マネー使用額(ここでは送信元がA店の電子マネー使用額)に対して、当店の使用ポイントを付与する。また送信元が一致しない各店舗の電子マネー使用額については、各電子マネー使用額の送信元が加盟店であるか否かを判定する加盟店判定を行い、送信元が加盟店である電子マネー使用額(ここでは送信元がB店の電子マネー使用額)に対して、当該加盟店の加盟店ポイントを付与し、送信元が非加盟店である電子マネー使用額(ここでは送信元がイ店の電子マネー使用額)に対して、チャージポイントを付与する。
ここで前記店舗一致判定を行う制御部92は店舗一致判定手段の一例であって、前記受信手段により電子マネー使用額と電子マネー媒体IDとを受信したことを条件として、該受信した電子マネー媒体IDに対応付けられている会員カードIDの会員カード2を発行した店舗と、該電子マネー使用額と電子マネー媒体IDの送信元である店舗とが一致するか否かを判定するものである。また前記加盟店判定を行う制御部92は加盟店判定手段の一例であって、前記店舗一致判定手段により一致しないと判定されたことを条件として、電子マネー使用額と電子マネー媒体IDの送信元である店舗が加盟店であるか否かを判定するものである。
またポイント会員DBで登録済であって電子マネー媒体IDと対応付けられていない会員カードID(例えばA00004)については、プリペイド使用額に対して、当店の使用ポイントを付与する。またポイント会員DBで登録済であって会員カードIDと対応付けられていない電子マネー媒体ID(例えばDM24278)については、チャージ額に対して、チャージポイントを付与し、各加盟店の電子マネー使用額に対して、各加盟店の潜在加盟店ポイントを付与し、各非加盟店の電子マネー使用額に対して、各非加盟店のチャージポイントを付与する。
またポイント会員DBで未登録の会員カードID(例えばA00002)については、プリペイド使用額に対して、当店の潜在使用ポイントを付与する。またポイント会員DBで未登録の電子マネー媒体ID(例えばK00002)については、チャージ額に対して、潜在チャージポイントを付与し、各加盟店の電子マネー使用額に対して、各加盟店の潜在加盟店ポイントを付与し、各非加盟店の電子マネー使用額に対して、各非加盟店の潜在チャージポイントを付与する。
ここで制御部92はポイント付与手段の一例であって、プリペイド使用額に応じた使用ポイントを付与するものであり、また制御部92は第1のポイント付与手段の一例であって、携帯電話4への電子マネーのチャージ(チャージ額)に応じたチャージポイント及び/又は携帯電話4にチャージされた電子マネーの使用(電子マネー使用額)に応じた使用ポイント及び/又は加盟店ポイントを付与するものであり、さらに制御部92は第2のポイント付与手段の一例であって、電子マネーカード3の発行から回収までの間における当該電子マネーカード3への電子マネーのチャージ(チャージ額)に応じたチャージポイント及び/又は当該電子マネーカード3にチャージされた電子マネーの使用(電子マネー使用額)に応じた使用ポイント及び/又は加盟店ポイントを付与するものである。そしてこれらポイント付与手段は、ポイント会員登録が行われているものについては、正規のポイント(使用ポイント,加盟店ポイント,チャージポイント)を付与し、ポイント会員登録が行われていないものについては、潜在ポイント(潜在使用ポイント,潜在加盟店ポイント,潜在チャージポイント)を付与する。
次に図53を参照して、ポイント管理装置90が行う使用ポイント付与処理の一例について説明する。この図53は、使用ポイント付与処理による使用ポイントDB(図41(a))の記憶内容の推移を表す図であり、ここでは図53(a)の[0]に示すように、A00001の会員カードIDとK00001の電子マネー媒体IDとが対応付けられている状態で、3月7日に行われる処理について説明する。
まずポイント管理装置90は、[1]の処理として、図52(b)で集計された、当該会員カードID(A00001)に対応する当店のプリペイド使用額(16000円)と当該電子マネー媒体ID(K00001)に対応する当店の電子マネー使用額(12000円),及び当該電子マネー媒体IDに対応する各加盟店(ここではB店)の電子マネー使用額(13000円)を、3月7日の記憶欄に記憶して、各累計を更新する。
次にポイント管理装置90は、[2]の処理として、当店のプリペイド使用額に応じた使用ポイントと当店の電子マネー使用額に応じた使用ポイントとの合算値を付与するが、該合算値が上限値を超えている場合には、該上限値の使用ポイントを付与する。本例では、ポイント付与率が、プリペイド使用額と当店での電子マネー使用額1000円毎に1ポイントで、ポイント付与上限値が1日あたり10ポイントなので、プリペイド使用額に応じた使用ポイント10ポイント+電子マネー使用額に応じた使用ポイント10ポイント=合算値20ポイントとなるため、使用ポイントとして上限値の10ポイントを付与する。また各加盟店の電子マネー使用額に応じた加盟店ポイントを付与するが、上限値を超えている場合には、該上限値の加盟店ポイントを付与する。本例では、ポイント付与率が、加盟店での電子マネー使用額1000円毎に1ポイントで、ポイント付与上限値が1日あたり10ポイントなので、B店での電子マネー使用額に応じた加盟店ポイントとして上限値の10ポイントを付与する。そして各ポイントの累計を更新する。
ここで制御部92はポイント管理手段の一例であって、プリペイド使用額に応じて付与される使用ポイントを、会員カードIDに対応付けて管理し、電子マネー使用額に応じて付与される当店の使用ポイント及び各加盟店の加盟店ポイントを、電子マネー媒体IDに対応付けられている会員カードIDの会員のポイントとして管理するものである。これによれば、会員カード2の会員カードIDと電子マネー媒体の電子マネー媒体IDとを対応付けて記憶しておくことにより、会員カード2を使用することなく、当該会員が電子マネー媒体にチャージされた電子マネーを使用した玉貸を行った場合であっても、該電子マネーの使用に応じて付与される使用ポイント及び各加盟店の加盟店ポイントを当該会員のポイントとして管理することができる。
また前記ポイント管理手段である制御部92は、電子マネー使用額に応じて付与される使用ポイントを、電子マネー媒体IDに対応付けられている会員カードIDの使用ポイントに加算することにより、当該会員のポイントとして管理するものである。これによれば、電子マネーの使用に応じて付与される使用ポイントが、会員カードIDに対応付けられている使用ポイントに加算されることにより、該電子マネーの使用に応じて付与される使用ポイントと会員カード2の使用に応じて付与される使用ポイントとの合算ポイント数を会員が使用することができるようになるので、会員の利便性を向上できる。
また前記ポイント管理手段である制御部92は、前記店舗一致判定手段により一致すると判定されたことを条件として、電子マネー使用額に応じて付与される使用ポイントを、電子マネー媒体IDに対応付けられている会員カードIDのポイントに加算することにより、当該会員のポイントとして管理する一方、前記店舗一致判定手段により一致しないと判定されたことを条件として、電子マネー使用額に応じて付与される加盟店ポイントを、電子マネー媒体IDに対応付けて管理することにより、当該会員のポイントとして管理するものである。これによれば、会員登録している店舗における電子マネーの使用に応じて付与される使用ポイントは、会員カードIDに対応付けられている使用ポイントに加算される一方、会員登録していない店舗における電子マネーの使用に応じて付与される加盟店ポイントは、電子マネー媒体IDに対応付けて管理されることにより、会員登録をしている店舗であるか否かに拘わらず、電子マネーの使用に応じて付与されるポイントを当該会員のポイントとして管理することができるので、電子マネーの利用を促進することができる。
また前記ポイント管理手段である制御部92は、前記加盟店判定手段により加盟店であると判定されたことを条件として、電子マネー使用額に応じて付与されるポイントを、電子マネー媒体IDに対応付けて、当該加盟店の加盟店ポイントとして管理するものである。これによれば、会員登録した店舗以外のポイントサービス加盟店における電子マネーの使用に応じて付与される加盟店ポイントが、会員カード2の使用に応じて付与される使用ポイントと同様に、店舗毎に管理されるため、例えば各店舗との間における当該ポイントに関する決済等を確実に行うことができる。
さらに前記ポイント管理手段である制御部92は、所定期間(1日毎)におけるプリペイド使用額に応じた使用ポイントと、所定期間における電子マネー使用額に応じた使用ポイントとの合算値が、前記上限値設定手段により設定した使用ポイントの上限値を超えていることを条件として、該上限値を会員のポイントとして管理するものである。これによれば、所定期間における会員カード2の使用に応じて付与される使用ポイントと電子マネーの使用に応じて付与される使用ポイントとの合算値が上限値を超えている場合であっても、該上限値を超えたポイントが付与されることがないので、会員カード2のみを所有する会員との公平性を保つことができる。
なお図53(b)に示すように、会員カードIDに対応付けて引継特定情報が記憶されている場合には、図53(a)の[1]の処理を行う前に、該記憶されている引継元IDに対応する当店のプリペイド使用額(2000円)を、当該会員カードIDに対応するプリペイド使用額の3月7日の記憶欄に記憶して、該プリペイド使用額の累計を更新する。その後、図53(a)の[1]及び[2]の処理を行うことにより、3月7日の使用ポイントについては、引継元IDのプリペイド使用額,当該会員カードIDのプリペイド使用額,及び当該電子マネー媒体IDの電子マネー使用額に応じた使用ポイントが付与されることになる。
ここで前記ポイント管理手段である制御部92は、引継先会員カード2について引継特定情報が記憶されていることを条件として、該引継先会員カード2について管理している使用ポイントに対して、引継元会員カード2に付与するポイントと当該引継先会員カード2に付与するポイントとを加算する引継時ポイント加算処理を行うものである。これによれば、引継先会員カード2について引継特定情報が記憶されていることを条件として、引継時ポイント加算処理が行われるので、ポイントを付与する間隔に依らずに、引継元会員カード2に付与するポイントのうち、引継先会員カード2の使用ポイントに対して加算すべきポイントを、確実に加算することができる。
なお、図53では示さないが、ポイント会員DBで登録済であって電子マネー媒体IDと対応付けられていない会員カードID(例えば図52(b)に示すA00004)については、プリペイド使用額に応じた使用ポイントを付与するが、上限値を超えている場合には、該上限値の使用ポイントを付与する。本例では、ポイント付与率が、プリペイド使用額1000円毎に1ポイントで、ポイント付与上限値が1日あたり10ポイントなので、当店でのプリペイド使用額に応じた使用ポイントとして8ポイントを付与する。
また、図53では示さないが、ポイント会員DBで登録済であって会員カードIDと対応付けられていない電子マネー媒体ID(例えば図52(b)に示すDM24278)については、各加盟店の電子マネー使用額に応じた潜在加盟店ポイントを付与するが、上限値を超えている場合には、該上限値の潜在加盟店ポイントを付与する。本例では、ポイント付与率が、加盟店での電子マネー使用額1000円毎に1ポイントで、ポイント付与上限値が1日あたり10ポイントなので、A店での電子マネー使用額に応じた潜在加盟店ポイントとして4ポイントを付与し、B店での電子マネー使用額に応じた潜在加盟店ポイントとして3ポイントを付与する。
また、図53では示さないが、ポイント会員DBで未登録の会員カードID(例えば図52(b)に示すA00002)については、プリペイド使用額に応じた潜在使用ポイントを付与するが、上限値を超えている場合には、該上限値の潜在使用ポイントを付与する。本例では、ポイント付与率が、プリペイド使用額1000円毎に1ポイントで、ポイント付与上限値が1日あたり10ポイントなので、当店でのプリペイド使用額に応じた潜在使用ポイントとして上限値の10ポイントを付与する。
さらに、図53では示さないが、ポイント会員DBで未登録の電子マネー媒体ID(例えば図52(b)に示すK00002)については、各加盟店の電子マネー使用額に応じた潜在加盟店ポイントを付与するが、上限値を超えている場合には、該上限値の潜在加盟店ポイントを付与する。本例では、ポイント付与率が、加盟店での電子マネー使用額1000円毎に1ポイントで、ポイント付与上限値が1日あたり10ポイントなので、A店での電子マネー使用額に応じた潜在加盟店ポイントとして10ポイントを付与し、B店での電子マネー使用額に応じた潜在加盟店ポイントとして10ポイントを付与する。
次に図54を参照して、ポイント管理装置90が行うチャージポイント付与処理の一例について説明する。この図54は、チャージポイント付与処理によるチャージポイントDB(図42(a))の記憶内容の推移を表す図であり、ここでは図54(a)の[0]に示すように、DM00246の電子マネー媒体IDとA01234の会員カードIDとが対応付けられている状態で、3月7日に行われる処理について説明する。
まずポイント管理装置90は、[1]の処理として、図52(b)で集計された、当該電子マネー媒体ID(DM00246)に対応するチャージ額(12000円)と各非加盟店(ここではイ店)の電子マネー使用額(11000円)を、3月7日の記憶欄に記憶して、各累計を更新する。
次にポイント管理装置90は、[2]の処理として、チャージ額に応じたチャージポイントを付与するが、上限値を超えている場合には、該上限値のチャージポイントを付与する。本例では、ポイント付与率が、チャージ額1000円毎に1ポイントで、ポイント付与上限値が1日あたり10ポイントなので、チャージ額に応じたチャージポイントとして上限値の10ポイントを付与する。また各非加盟店の電子マネー使用額に応じたチャージポイントを付与するが、上限値を超えている場合には、該上限値のチャージポイントを付与する。本例では、ポイント付与率が、非加盟店での電子マネー使用額2000円毎に1ポイントで、ポイント付与上限値が1日あたり10ポイントなので、イ店での電子マネー使用額に応じたチャージポイントとして5ポイントを付与する。そして各ポイントの累計を更新する。
ここで前記ポイント管理手段である制御部92は、チャージ額に応じて付与されるチャージポイントを、電子マネー媒体IDに対応付けられている会員カードIDの会員のポイントとして管理するものである。これによれば、電子マネーを電子マネー媒体にチャージした場合にも、該電子マネーのチャージに応じて付与されるチャージポイントを当該会員のポイントとして管理することができるので、電子マネーの利用を促進することができる。
また前記ポイント管理手段である制御部92は、前記加盟店判定手段により加盟店でないと判定されたことを条件として、電子マネー使用額に応じて、加盟店ポイントの付与率よりも低い付与率(本例では50%の付与率)にて付与されるチャージポイントを、電子マネー媒体IDに対応付けられている会員カードIDの会員のポイントとして管理するものである。これによれば、ポイントサービス非加盟店における電子マネーの使用に応じてチャージポイントが付与されるので、非加盟店における電子マネーの使用を促進することができる一方で、加盟店において付与される加盟店ポイントの付与率よりも低い付与率で非加盟店においてチャージポイントが付与されるので、加盟店と非加盟店との間において一定の公平性を保つことができる。
さらに前記ポイント管理手段である制御部92は、所定期間(1日毎)におけるチャージ額に応じたチャージポイントが、前記上限値設定手段により設定したチャージポイントの上限値を超えていることを条件として、該上限値を前記会員のポイントとして管理するものである。これによれば、電子マネーのチャージに応じて付与されるチャージポイントについても、運営機関の方針に添った上限値を設定することができる。
なお図54(b)に示すように、電子マネー媒体IDに対応付けて引継特定情報が記憶されている場合には、図54(a)の[1]の処理を行う前に、引継日付が当日であれば、該記憶されている引継元IDに対応するチャージ額(3000円)と各非加盟店(ここではイ店)の電子マネー使用額(3000円)を、当該電子マネー媒体IDに対応するチャージ額と電子マネー使用額の3月7日の記憶欄に記憶して、それらの累計を更新する。その後、図54(a)の[1]及び[2]の処理を行うことにより、3月7日のチャージポイントについては、引継元IDのチャージ額と当該電子マネー媒体IDのチャージ額に応じたチャージポイントと、引継元IDの電子マネー使用額と当該電子マネー媒体IDの電子マネー使用額に応じたチャージポイントが付与されることになる。
なお引継日付が当日でなければ(例えば3月9日であれば)、3月7日には、記憶されている引継元IDに対応するチャージ額及び電子マネー使用額に応じたチャージポイントの付与は行わない。当日以前においては、引継元IDの電子マネー媒体に対してチャージポイントが付与されるからである。
ここで前記ポイント管理手段である制御部92は、引継先電子マネー媒体について引継特定情報が記憶されている(即ち引継日付が当日である)ことを条件として、該引継先電子マネー媒体について管理しているチャージポイントに対して、引継元電子マネー媒体に付与するポイントと当該引継先電子マネー媒体に付与するポイントとを加算する引継時ポイント加算処理を行う一方、引継特定情報が記憶されていない(即ち引継日付が当日でないこと)ことを条件として、引継先電子マネー媒体について管理しているチャージポイントに対して、引継元電子マネー媒体に付与するポイントを加算しないものである。これによれば、引継先電子マネー媒体について引継特定情報が記憶されていることを条件として、引継時ポイント加算処理が行われるので、ポイントを付与する間隔に依らずに、引継元電子マネー媒体に付与するポイントのうち、引継先電子マネー媒体の使用ポイントに対して加算すべきポイントを、確実に加算することができる。
本例では、前述の如く、ポイント付与の対象となるプリペイド使用額,電子マネー使用額,及びチャージ額(以下、これらを「ポイント付与対象情報」と総称する。)が毎日の締め処理時に送信されてくるので、該ポイント付与対象情報の収集間隔は1日毎であり、該ポイント付与対象情報が送信されてくるとポイント付与処理が行われるので、ポイント付与間隔も1日毎であるが、仮にポイント付与対象情報の収集間隔がポイント付与間隔よりも短い(例えば6時間毎の)場合には、該ポイント付与対象情報が収集される前に引継要求を受信して引継処理を完了すると、収集されるはずのポイント付与対象情報に応じたポイントが付与されず、ユーザにとって不利益になるという問題がある。具体的には、例えば10時に営業を開始して22時に営業を終了する遊技場から、6時間毎、即ち営業中の16時と営業終了後の22時にポイント付与対象情報が送信されてくる場合において、15時に引継要求を受信して引継処理を完了すると、該15時までの間に玉貸やチャージを行っていたとしても、それらに応じたポイント付与対象情報は16時まで収集されないので、該ポイント付与対象情報に応じたポイントが付与されない。
そこで本発明では、引継処理を行うときに、引継特定情報として引継元ID及び引継日付を記憶することにより、前日のポイント付与から本日のポイント付与までの間に引継処理が行われた旨を特定可能に管理しておくようにした。そしてポイント付与処理を行う際に、ポイント付与間隔(ここでは当日)中に引継処理が行われた旨が管理されていれば、引継元IDに対応するポイント付与対象情報に応じたポイント及び引継先IDに対応するポイント付与対象情報に応じたポイントを、引継先IDに対応するポイントに合算するようにしたのである。これによれば、ポイント付与対象情報の収集間隔に依らずに、引継元IDに対応するポイント付与対象情報のうち、引継先会員IDに対応付けられたポイントに加算すべきポイントを確実に加算することができる。
なお、図54では示さないが、ポイント会員DBで登録済であって会員カードIDと対応付けられていない電子マネー媒体ID(例えば図52(b)に示すDM24278)については、チャージ額に応じたチャージポイントを付与するが、上限値を超えている場合には、該上限値のチャージポイントを付与する。本例では、ポイント付与率が、チャージ額1000円毎に1ポイントで、ポイント付与上限値が1日あたり10ポイントなので、チャージ額に応じたチャージポイントとして9ポイントを付与する。また各非加盟店の電子マネー使用額に応じたチャージポイントを付与するが、上限値を超えている場合には、該上限値のチャージポイントを付与する。本例では、ポイント付与率が、非加盟店での電子マネー使用額2000円毎に1ポイントで、ポイント付与上限値が1日あたり10ポイントなので、イ店での電子マネー使用額に応じたチャージポイントとして1ポイントを付与する。
また、図54では示さないが、ポイント会員DBで未登録の電子マネー媒体ID(例えば図52(b)に示すK00002)については、チャージ額に応じた潜在チャージポイントを付与するが、上限値を超えている場合には、該上限値の潜在チャージ使用ポイントを付与する。本例では、ポイント付与率が、チャージ額1000円毎に1ポイントで、ポイント付与上限値が1日あたり10ポイントなので、チャージ額に応じた潜在チャージポイントとして上限値の10ポイントを付与する。また各非加盟店の電子マネー使用額に応じた潜在チャージポイントを付与するが、上限値を超えている場合には、該上限値の潜在チャージポイントを付与する。本例では、ポイント付与率が、非加盟店での電子マネー使用額2000円毎に1ポイントで、ポイント付与上限値が1日あたり10ポイントなので、イ店での電子マネー使用額に応じたチャージポイントとして1ポイントを付与する。
次に図55を参照して、ポイント管理装置90が行う特典電子マネー発行要求処理について説明する。この特典電子マネー発行要求処理は、締め処理時において、前記ポイント付与処理が終了した後に行う。また特典電子マネー発行要求処理は、電子マネーサーバ80において図35(b)に示す特典設定画面で設定され、該電子マネーサーバ80から送信されてきてハードディスク95で記憶している特典発行条件に基づいて行われる。
まずポイント管理装置90は、図40に示すポイント会員DBで登録されている登録済の携帯電話IDの中から一の携帯電話IDを抽出し(S701)、累計チャージ額に応じた特典発行条件(累計チャージ額10000円毎に500円の特典電子マネーを発行)を満たすか否か、即ち該抽出した携帯電話IDに対応付けて図42(a)に示すチャージポイントDBで記憶している累計チャージ額が特典発行の区切り(ここでは10000円毎)に到達しているか否かを判定する(S702)。具体的には、当日のチャージ額を加算する前の累計チャージ額から当日のチャージ額を加算した後の累計チャージ額の間において、10000円毎の区切りに何回到達したかを判定する。例えば加算前の累計チャージ額が29000円で加算後の累計チャージ額が42000円である場合には、10000円毎の区切りとして30000円と40000円の2回の区切りに到達したと判定する。このS702で特典発行の区切りに到達した(YES)と判定された場合には、当該携帯電話IDと、該到達した回数に特典発行条件として設定された特典電子マネーの額(ここでは500円)を乗じた発行額とを含む特典電子マネー発行要求を、電子マネーサーバ80に対して送信して(S703)、S707に進む。
一方、S702で特典付与の区切りに到達していない(NO)と判定された場合には、ポイント会員登録に応じた特典発行条件(携帯電話4を対象とするポイント会員登録の当日に500円の特典電子マネーを発行)を満たすか否か、即ち当該携帯電話IDに対応付けて図40に示すポイント会員DBで記憶している本日登録フラグが1であるか否かを判定する(S704)。このS704で本日登録フラグが1である(YES)と判定された場合には、該本日登録フラグを0に更新して(S705)、当該携帯電話IDと、特典発行条件として設定された特典電子マネーの発行額(ここでは500円)とを含む特典電子マネー発行要求を、電子マネーサーバ80に対して送信して(S703)、S707に進む。
一方、S704で本日登録フラグが0である(NO)と判定された場合には、誕生日に応じた特典発行条件(携帯電話4を対象とするポイント会員登録を行ったユーザの誕生日の前日に1000円の特典電子マネーを発行)を満たすか否か、即ち当該携帯電話IDに対応付けて図40に示すポイント会員DBで記憶している誕生日の前日であるか否かを判定する(S706)。このS706で誕生日の前日である(YES)と判定された場合には、当該携帯電話IDと、特典発行条件として設定された特典電子マネーの発行額(ここでは1000円)とを含む特典電子マネー発行要求を、電子マネーサーバ80に対して送信して(S703)、S707に進む。一方、S706で誕生日の前日でない(NO)と判定された場合には、S707に進む。
S707では、図40に示すポイント会員DBで登録されているすべての登録済の携帯電話IDについてS702,S704,及びS706の処理を終了したか否かを判定する。このS707で処理を終了していない(NO)と判定されると、S701に戻ってループを繰り返し、処理を終了した(YES)と判定されると、S711に進む。
S711では、図40に示すポイント会員DBで登録されている登録済の電子マネーカードIDの中から一の電子マネーカードIDを抽出し、累計チャージ額に応じた特典発行条件(累計チャージ額10000円毎に500円の特典電子マネーを発行)を満たすか否か、即ち該抽出した電子マネーカードIDに対応付けて図42(a)に示すチャージポイントDBで記憶している累計チャージ額が特典発行の区切り(ここでは10000円毎)に到達しているか否かを判定する(S712)。このS712で特典発行の区切りに到達した(YES)と判定された場合には、当該電子マネーカードIDと、該到達した回数に特典発行条件として設定された特典電子マネーの額(ここでは500円)を乗じた発行額とを含む特典電子マネー発行要求を、電子マネーサーバ80に対して送信して(S713)、S714に進む。
S714では、図40に示すポイント会員DBで登録されているすべての登録済の電子マネーカードIDについてS712の処理を終了したか否かを判定する。このS714で処理を終了していない(NO)と判定されると、S711に戻ってループを繰り返し、処理を終了した(YES)と判定されると、S721に進む。
S721では、図42(b)に示すチャージポイントDBで記憶されているすべての未登録の電子マネー媒体ID(携帯電話ID,電子マネーカードID)について、各電子マネー媒体IDに対応付けて記憶している潜在特典電子マネーを、各電子マネー媒体IDに対応付けて記憶している累計チャージ額÷10000円の商の整数部分に500円を乗じて算出される潜在特典電子マネーに更新して、処理を終了する。
次に図56に示すフローチャートを主として、図57に示すアクセス端末又はポイント会員端末50で表示される画面を参照しつつ、ポイント管理装置90が行うポイント使用処理について説明する。
ポイント管理装置90は、アクセス端末(PC5又は携帯電話4)又はポイント会員端末50から送信されてくるポイント使用要求を受信すると、ポイント使用処理を行い、まず図43(a)に示す抽選情報DBで記憶している抽選情報の中から、応募期間内である抽選情報を抽出して(S801)、図57のD200に示す画面をアクセス端末又はポイント会員端末50に対して配信する(S802)。
このD200では、前記D150に示すメニュー画面と同様に、商品との交換及び抽選への応募に使用可能な使用ポイント,合計加盟店ポイント,及び合計チャージポイントが表示されると共に、S801で抽出した抽選情報が表示される。このD200で、いずれかの賞が選択されて、「応募」ボタンが操作されると、アクセス端末又はポイント会員端末50は、該選択された賞を示す情報を含む応募情報を、ポイント管理装置90に対して送信する。またD200で、「商品交換」ボタンが操作されると、アクセス端末又はポイント会員端末50は、商品交換モード選択情報を、ポイント管理装置90に対して送信する。
ポイント管理装置90は、S802の処理を行うと、応募情報の受信(S803),又は商品交換モード選択情報の受信(S804)を待機する。このS804で商品交換モード選択情報の受信が有ると(YES)、図43(b)に示す商品情報DBで記憶している商品情報の中から、交換可能な商品情報を抽出して(S805)、図57のD203に示す画面をアクセス端末又はポイント会員端末50に対して配信する(S802)。このD203では、前記D150に示すメニュー画面と同様に、商品との交換及び抽選への応募に使用可能な使用ポイント,合計加盟店ポイント,及び合計チャージポイントが表示されると共に、S805で抽出した商品情報が表示される。このD203で、いずれかの商品が選択されて、「交換」ボタンが操作されると、アクセス端末又はポイント会員端末50は、該選択された商品を示す情報を含む交換情報を、ポイント管理装置90に対して送信する。またD203で、「抽選応募」ボタンが操作されると、アクセス端末又はポイント会員端末50は、抽選応募モード選択情報を、ポイント管理装置90に対して送信する。
ポイント管理装置90は、S806の処理を行うと、交換情報の受信(S807),又は抽選応募モード選択情報の受信(S808)を待機する。このS808で抽選応募モード選択情報の受信が有ると(YES)、S802に戻る。一方、S807で交換情報の受信が有ると(YES)、前記D203で表示した使用ポイント,合計加盟店ポイント,及び合計チャージポイントを合算した合算ポイントが、該受信した交換情報が示す商品のと交換するための必要ポイント以上であるか否かを判定する(S811)。このS811で合算ポイントが必要ポイント未満である(NO)と判定された場合には、ポイントが足りない旨を示す画面をアクセス端末又はポイント会員端末50に対して配信して(S812)、S806に戻る。
一方、S811で合算ポイントが必要ポイント以上である(YES)と判定された場合には、前記交換情報が示す商品が電子マネーであるか否かを判定する(S813)。このS813で商品が電子マネーである(YES)と判定された場合には、電子マネー媒体IDの登録が有るか否か、即ちログインIDが電子マネー媒体IDであるか,又はログインIDである会員カードIDに対応付けて電子マネー媒体IDが登録されているか否かを判定する(S814)。このS814で電子マネー媒体IDの登録が無い(NO)と判定された場合には、電子マネー媒体の登録が無いために電子マネーと交換できない旨を示す画面をアクセス端末又はポイント会員端末50に対して配信して(S815)、S806に戻る。
一方、S814で電子マネー媒体IDの登録が有る(YES)と判定された場合には、当該電子マネー媒体IDと、商品である電子マネー額に対応する発行額とを含む交換電子マネー発行要求を電子マネーサーバ80に対して送信して(S816)、消費ポイントを決定する(S817)。
このS817の処理は、前記合算ポイントである使用ポイント,合計加盟店ポイント,又は合計チャージポイントのいずれから前記必要ポイントを消費するかを決定する処理であり、ここでは原則として、使用ポイント→合計加盟店ポイント(内訳はA店の加盟店ポイント→B店の加盟店ポイント→C店の加盟店ポイント…の順で消費)→合計チャージポイント(内訳はチャージ額に応じたチャージポイント→イ店のチャージポイント→ロ店のチャージポイント…の順で消費)の順で消費するものとする。例えば使用ポイント115,B店の加盟店ポイント27,チャージ額に応じたチャージポイント263,及びイ店のチャージポイント15を有するユーザが、400ポイントの商品に応募すると、使用ポイント115→B店の加盟店ポイント27→チャージ額に応じたチャージポイント258の順で消費して、チャージ額に応じたチャージポイント5,及びイ店のチャージポイント15が残存することになる。なお消費する順序はこれに限らず、またユーザがいずれのポイントから消費するかを指定することができるようにしても良い。
S817の処理を行うと、当該電子マネー媒体IDに対応付けて図41(a)に示す使用ポイントDBで記憶している消費ポイント,及び当該電子マネー媒体IDに対応付けて図42(a)に示すチャージポイントDBで記憶している消費ポイントに、S817で決定された消費ポイントを加算し、累計ポイントから該加算後の消費ポイントを減算することによりポイント残高を更新すると共に、各請求先毎に消費ポイントの累計を記憶ている請求情報DB(図示外)で、S817で決定された各請求先毎の消費ポイントを加算する(S818)。なお使用ポイント及び加盟店ポイントの消費については、各店舗が対価を負担し、チャージポイント(チャージ額に応じたチャージポイント,及び各非加盟店のチャージポイント)の消費については、カード会社が対価を負担する。
S818の処理を行うと、図57のD204に示す画面をアクセス端末又はポイント会員端末50に対して配信して(S819)、ポイント使用処理を終了する。このD204では、使用ポイント,合計加盟店ポイント,及び合計チャージポイントとして、更新後のポイント残高が表示されると共に、電子マネーと交換した旨と、いずれのポイントから何ポイントを使用したかと、電子マネー媒体への電子マネーのチャージを促す旨とが表示される。
前記S813で商品が電子マネー以外である(NO)と判定された場合には、発送情報DB(図示外)で、交換された商品と、ログインIDに対応付けて図40に示すポイント会員DBで登録されている氏名及び住所とを、当該商品を発送するための発送情報として記憶し(S820)、S817と同様に消費ポイントを決定し(S821)、S818と同様にポイント残高の更新及び請求情報DBの更新を行い(S822)、図57のD205に示す画面をアクセス端末又はポイント会員端末50に対して配信して(S823)、処理を終了する。このD205では、使用ポイント,合計加盟店ポイント,及び合計チャージポイントとして、更新後のポイント残高が表示されると共に、交換した商品と、いずれのポイントから何ポイントを使用したかと、商品を発送する旨とが表示される。
前記S803で応募情報の受信が有ると(YES)、前記D200で表示した使用ポイント,合計加盟店ポイント,及び合計チャージポイントを合算した合算ポイントが、該受信した応募情報が示す賞に応募するための必要ポイント以上であるか否かを判定する(S831)。このS831で合算ポイントが必要ポイント未満である(NO)と判定された場合には、ポイントが足りない旨を示す画面をアクセス端末又はポイント会員端末50に対して配信して(S832)、S802に戻る。
一方、S831で合算ポイントが必要ポイント以上である(YES)と判定された場合には、前記応募情報が示す賞が電子マネーであるか否かを判定する(S833)。このS833で賞が電子マネーである(YES)と判定された場合には、電子マネー媒体IDの登録が有るか否か、即ちログインIDが電子マネー媒体IDであるか,又はログインIDである会員カードIDに対応付けて電子マネー媒体IDが登録されているか否かを判定する(S834)。このS834で電子マネー媒体IDの登録が無い(NO)と判定された場合には、電子マネー媒体の登録が無いために電子マネーと交換できない旨を示す画面をアクセス端末又はポイント会員端末50に対して配信して(S835)、S802に戻る。
一方、S834で電子マネー媒体IDの登録が有る(YES)と判定された場合には、抽選情報DBで、応募する賞に対応付けて当該電子マネー媒体IDを記憶し(S836)、S817と同様に消費ポイントを決定し(S837)、S818と同様にポイント残高の更新及び請求情報DBの更新を行い(S838)、図57のD201に示す画面をアクセス端末又はポイント会員端末50に対して配信して(S839)、処理を終了する。このD201では、使用ポイント,合計加盟店ポイント,及び合計チャージポイントとして、更新後のポイント残高が表示されると共に、応募した賞と、いずれのポイントから何ポイントを使用したかとが表示される。
前記S833で賞が電子マネー以外である(NO)と判定された場合には、抽選情報DBで、応募する賞に対応付けてログインID(会員カードID又は電子マネー媒体ID)を記憶し(S840)、S817と同様に消費ポイントを決定し(S841)、S818と同様にポイント残高の更新及び請求情報DBの更新を行い(S842)、図57のD202に示す画面をアクセス端末又はポイント会員端末50に対して配信して(S843)、処理を終了する。このD202では、使用ポイント,合計加盟店ポイント,及び合計チャージポイントとして、更新後のポイント残高が表示されると共に、応募した賞と、いずれのポイントから何ポイントを使用したかとが表示される。
ポイント管理装置90は、抽選情報DBで記憶している各抽選について、応募期間が終了すると、抽選を行う。そして賞として電子マネーが当選した電子マネー媒体IDについては、当該電子マネー媒体IDと、賞である電子マネー額に対応する発行額とを含む当選電子マネー発行要求を電子マネーサーバ80に対して送信する。一方、賞として電子マネー以外が当選したログインIDについては、発送情報DB(図示外)で、当該ログインIDと、当選した賞と、ログインIDに対応付けて図40に示すポイント会員DBで登録されている氏名及び住所とを、賞を発送するための発送情報として記憶する。
このポイント使用処理を行う制御部92はポイント使用処理手段の一例であって、使用ポイントとチャージポイントとを合算した合算ポイントを会員が所定のサービス(商品との交換,抽選への応募)を享受するために使用させるための処理を行うものである。これによれば、使用ポイントとチャージポイントとを合算した合算ポイントを会員が使用することができるようになるので、会員の利便性を向上できる。なお本例では、加盟店ポイントも合算して使用することができるので、会員の利便性をさらに向上できる。
最後に、電子マネーサーバ80が行う処理について説明する。この電子マネーサーバ80は、前記図7のSb11及び図9のSb31で説明した決済処理手段の一例であると共に、前記図7のSb23及び図9のSb37で説明した第2のチャージ処理手段の一例である。この電子マネーサーバ80は特典電子マネー発行手段の一例であって、電子マネーカード3の発行から回収までの間における当該電子マネーカード3の利用履歴に応じた特典電子マネーを発行するものであると共に、携帯電話4の利用履歴に応じた特典電子マネーを発行するものである。また電子マネーサーバ80は第2の特典チャージ処理手段の一例であって、前記発行された特典電子マネーを該発行の対象となった携帯端末に電子マネーとしてチャージするための特典チャージ処理(エアチャージ)を実行するものである。
この電子マネーサーバ80は、ポイント管理装置90から送信されてくる各種の電子マネー発行要求を受信すると、特典電子マネー発行処理を行う。具体的には、電子マネーサーバ80は、ポイント管理装置90から図55のS703又はS713に示す特典電子マネー発行要求を受信すると、該特典電子マネー発行要求に含まれる電子マネー媒体IDに対して該特典電子マネー発行要求に含まれる発行額に相当する特典電子マネーを発行する。このうち、累計チャージ額に応じた特典発行条件を満たすことで送信されてくる特典電子マネー発行要求は、電子マネーサーバ80が、電子マネーチャージ機40から利用履歴(チャージ額)を受信して、該チャージ額をポイント管理装置90に対して送信し、ポイント管理装置90が、該チャージ額を累計し、該累計チャージ額に応じた特典発行条件を満たすことで送信されてくるものであるため、当該特典電子マネー発行要求に基づく特典電子マネーの発行は、利用履歴受信手段(通信部81)で受信した電子マネー媒体の利用履歴に応じた特典電子マネーの発行である。
また電子マネーサーバ80は、ポイント管理装置90から図56のS816に示す交換電子マネー発行要求を受信すると、該交換電子マネー発行要求に含まれる電子マネー媒体IDに対して該交換電子マネー発行要求に含まれる発行額(即ち交換した商品である電子マネー額)に相当する交換電子マネーを発行する。この交換電子マネー発行要求は、ポイント管理装置90が、電子マネー媒体の利用履歴である電子マネー使用額に応じたポイント(使用ポイント,加盟店ポイント)を使用して商品である電子マネーとの交換を行ったことで送信されてくるものであるため、当該交換電子マネー発行要求に基づく交換電子マネーの発行は、電子マネー媒体の利用履歴に応じた特典電子マネーの発行である。
また電子マネーサーバ80は、ポイント管理装置90から図56に示す当選電子マネー発行要求を受信すると、該当選電子マネー発行要求に含まれる電子マネー媒体IDに対して該当選電子マネー発行要求に含まれる発行額(即ち当選した賞である電子マネー額)に相当する当選電子マネーを発行する。この当選電子マネー発行要求は、ポイント管理装置90が、電子マネー媒体の利用履歴である電子マネー使用額に応じたポイント(使用ポイント,加盟店ポイント)を使用して抽選に応募し、該抽選の賞である電子マネーに当選したことで送信されてくるものであるため、当該当選電子マネー発行要求に基づく当選電子マネーの発行は、電子マネー媒体の利用履歴に応じた特典電子マネーの発行である。
さらに電子マネーサーバ80は、ポイント管理装置90から、図44のS524に示す潜在特典電子マネー発行要求,図46[1]に示す潜在特典電子マネー発行要求,及び図48[4]に示す潜在特典電子マネー発行要求を受信すると、該潜在特典電子マネー発行要求に含まれる潜在特典電子マネーを正規の特典電子マネーとして発行する。この潜在特典電子マネー発行要求は、特典会員登録(ポイント会員登録)を受け付けたことで送信されてくるものである。即ち電子マネーサーバ80は特典電子マネー移行処理手段の一例であって、特典会員登録を受け付けたことを条件として、該特典会員登録の対象となった電子マネー媒体について発行されている特典電子マネー(潜在特典電子マネー)を当該電子マネー媒体の正規の特典電子マネーとして移行する処理を行うものである。これによれば、特典会員登録を受け付けると、該特典会員登録を受け付ける以前に発行された潜在特典電子マネーが電子マネー媒体の正規の特典電子マネーとして移行されるので、特典会員登録を受け付けるタイミングによってユーザが不利となることがない。
ここで図58を参照して、電子マネーサーバ80が行う特典電子マネー発行処理について説明する。
電子マネーサーバ80は、上記各種の電子マネー発行要求を受信すると(Sd01)、該電子マネー発行要求に含まれる発行額を含む資金移動要求を、カード会社のギフト口座及び決済口座が設けられている金融機関サーバ100Bに対して送信する(Sd02)。この資金移動要求を送信する通信部81は資金移動要求送信手段の一例であって、電子マネーサーバ80の運営機関(カード会社)に設けられ、当該運営機関の口座であり特典発行用資金が入金される第1の預金口座(ギフト口座)から、当該運営機関の第2の預金口座(決済口座)へ特典電子マネーに相当する資金(発行額)を移動させることを要求する情報である資金移動要求を、前記第1の預金口座が設けられた金融機関の金融機関サーバ100Bに送信するものである。
該資金移動要求を受信した金融機関サーバ100Bは、ギフト口座の残高(ギフト資金)が該資金移動要求に含まれる発行額以上であるか否かを判定する(Sd03)。ここでギフト口座残高が発行額未満であれば(NO)、資金移動ができない旨を電子マネーサーバ80に対して報知するエラー処理を行う。一方、ギフト口座残高が発行額以上であれば(YES)、ギフト口座の残高から決済口座に発行額分の金額を資金移動して(Sd04)、資金移動完了情報を、電子マネーサーバ80に対して送信する(Sd05)。
該資金移動完了情報を受信した電子マネーサーバ80は、Sd01で受信した電子マネー発行要求に含まれる電子マネー媒体ID及び発行額について発行番号を生成し、図38に示す発行履歴DBで、該電子マネー媒体IDに対応付けて、該生成した発行番号と、発行額と、種別と、チャージ済フラグ0(即ち発行額が携帯電話4にチャージされていない旨)とを記憶する(Sd06)。ここで種別としては、Sd01で受信したのが特典電子マネー発行要求又は潜在特典電子マネー発行要求である場合には「特典」,交換電子マネー発行要求である場合には「交換」,当選電子マネー発行要求である場合には「当選」と記憶する。
このSd06の処理を行う前記特典電子マネー発行手段は、資金移動要求に対する資金移動が完了した旨を示す資金移動完了通知を受信したことを条件として、特典電子マネーを発行するものである。これによれば、特典発行用資金が入金された第1の預金口座から第2の預金口座へ資金が移動されない限り、特典電子マネーが発行されないので、オペレータ等が不正な操作を行った場合であっても、第1の預金口座に入金された特典発行用資金以上に損害が拡大するのを防止することができる。
Sd06の処理を行うと、発行完了情報をポイント管理装置90に対して送信し(Sd07)、発行対象の電子マネー媒体IDが携帯電話IDであるか否かを判定する(Sd08)。このSd08で発行対象が電子マネーカードIDである(NO)と判定された場合には、処理を終了する。一方、Sd08で発行対象が携帯電話IDである(YES)と判定された場合には、前記第2の特典チャージ処理手段として機能する制御部82の制御により、該携帯電話IDに対応付けて図36に示す携帯電話DBで記憶している電子メールアドレスに対して、電子メールを送信して(Sd09)、処理を終了する。
このSd09において、Sd07で記憶した種別が「特典」である場合には、図10のDK20に示す電子メールを送信する。このDK20では、前記発行額(ここでは500円)分の特典電子マネーが付与された旨,及び前記発行番号が表示される。またSd07で記憶した種別が「交換」である場合には、図10のDK19に示す電子メールを送信する。このDK19では、前記発行額(ここでは1000円)分の電子マネーと交換された旨,及び前記発行番号が表示される。さらにSd07で記憶した種別が「当選」である場合には、図10のDK18に示す電子メールを送信する。このDK18では、前記発行額(ここでは10000円)分の電子マネーが当選した旨,及び前記発行番号が表示される。
また、これら電子メールでは、「ここをクリックすると電子マネーが携帯電話にチャージされます」と表示されたチャージ実行要求の送信リンクが表示される。そして該電子メールを展開してチャージ実行要求の送信リンクがクリックされることにより、前記図8で説明した電子マネーチャージ処理が行われて、当該発行額が携帯電話4のICチップに記憶(チャージ)される。
これによれば、第2の特典チャージ処理手段により、特典電子マネーを携帯電話4に電子マネーとしてチャージするための特典チャージ処理(エアチャージ)が実行されるので、該携帯電話4のユーザの利便性を向上することができる。
[3.本発明の変形例]
次に、本発明の変形例について説明する。
上記の実施形態では、図1に示すように、店舗が遊技場であり、取引処理が玉貸処理である例について説明したが、これに限らず、該店舗は、商品やサービスを提供する一般店舗でも良い。例えば店舗がコンビニエンスストアで、取引処理が買い物である場合には、該コンビニエンスストアの店舗会員が、会員カードをPOSレジで受け付けて現金等で支払いを行うことにより買い物を行うと、該会員カードについて買い物額に応じた使用ポイントを付与し、電子マネー媒体(電子マネーカード,携帯電話)にチャージされている電子マネーを使用して買い物を行うと、該電子マネー媒体について買い物額に応じた使用ポイントや特典電子マネーを付与し、電子マネー媒体に電子マネーをチャージすると、該電子マネー媒体にチャージ額に応じたチャージポイントを付与するように構成すれば良い。また店舗がゲーム店で、取引処理がゲーム機での遊技である場合には、該ゲーム店の店舗会員が、会員カードをゲーム機に挿入して遊技を行うと、該遊技の結果に応じた使用ポイントを付与し、電子マネー媒体にチャージされている電子マネーを使用して遊技を行うと、該遊技の結果に応じた使用ポイントや特典電子マネーを付与し、電子マネー媒体に電子マネーをチャージすると、該電子マネー媒体にチャージ額に応じたチャージポイントを付与するように構成すれば良い。
上記の実施形態では、図1に示すように、カード会社において、電子マネーサーバ80とポイント管理装置90とが別個に設けられる例について説明したが、これに限らず、これら電子マネーサーバ80とポイント管理装置90とが一体の管理装置が設けられるものであっても良い。また上記の実施形態では、電子マネーサーバ80及びポイント管理装置90が、ウェブサーバとしても機能する例について説明したが、これに限らず、これら電子マネーサーバ80及びポイント管理装置90とは別に、ウェブサーバが設けられるものであっても良い。
上記の実施形態では、図1に示すように、電子マネーサーバ80及びポイント管理装置90がカード会社に設けられ、該カード会社が電子マネーサービスとポイントサービスとを運営する例について説明したが、これに限らず、電子マネーサービスの運営機関とポイントサービスの運営機関とが別個の組織であっても良い。
上記の実施形態では、図1に示すように、会員用記録媒体(会員カード2)が、カード型である例について説明したが、これに限らず、該会員用記録媒体は、コイン型であっても良く、また携帯電話であっても良い。また上記の実施形態では、記録媒体(電子マネーカード3)が、カード型である例について説明したが、これに限らず、該記録媒体は、コイン型であっても良い。さらに上記の実施形態では、携帯端末が携帯電話4である例について説明したが、これに限らず、該携帯端末は、ICチップを搭載しており、電子メール送受信機能,インターネット接続機能,プログラム実行機能,及び財布機能を有するPDA等であっても良い。
上記の実施形態では、図52(c)に示すように、ポイント会員登録を受け付けた会員カード2及び電子マネー媒体(電子マネーカード3,携帯電話4)について、正規のポイント(使用ポイント,加盟店ポイント,チャージポイント)を付与し、ポイント会員登録を受け付けていない会員カード2及び電子マネー媒体については、潜在ポイント(潜在使用ポイント,潜在加盟店ポイント,潜在チャージポイント)を付与し、ポイント会員登録を受け付けたことを条件として正規のポイントに移行する例について説明したが、これに限らず、ポイント会員登録を受け付けたか否かに拘わらず、正規のポイントを付与するようにしても良い。
同様に、上記の実施形態では、特典会員登録(ポイント会員登録)を受け付けた電子マネー媒体(電子マネーカード3,携帯電話4)について、特典電子マネーを発行し、特典会員登録を受け付けていない電子マネー媒体については、潜在特典電子マネーを発行し、特典会員登録を受け付けたことを条件として正規の特典電子マネーとして移行する例について説明したが、これに限らず、特典会員登録を受け付けたか否かに拘わらず、正規の特典電子マネーを発行するようにしても良い。
上記の実施形態では、図41(a)(b)に示すように、ポイント管理手段であるポイント管理装置90の使用ポイントDBにおいて、各会員カード2の利用履歴(1日毎のプリペイド使用額)及び当該会員カード2に付与されるポイント(1日毎の使用ポイント)が管理される例について説明したが、これに限らず、各会員カード2において、当該会員カード2の利用履歴及びポイントが管理されるものであっても良い。
この場合には、会員カード2のICチップにおいて、該ICチップがポイント付与手段,ポイント移行処理手段,及びポイント管理手段として機能するためのプログラムを記憶しておく。そして該会員カード2が玉貸ユニット20で使用されると、前記プログラムの制御により、プリペイド使用額を記憶すると共に、該プリペイド使用額に応じたポイントを付与して記憶する。ここでICチップは、ポイント会員登録を受け付けた旨を記憶しておき、該記憶が有れば、ポイントを付与する一方、該記憶が無ければ、潜在ポイントを付与して記憶し、ポイント会員登録の受付を条件に当該潜在ポイントを正規のポイントとして移行する。またICチップは、ポイント付与上限値を記憶しておき、該ポイント付与上限値までポイントを付与する。
また前記会員カード引継処理については、例えばポイント会員端末50において、以下のようにして引継を行う。ポイント会員端末50が、第1ステップで、ポイント会員登録済の引継元を受け付けて、該引継元が1日毎に記憶しているプリペイド使用額及び使用ポイントを読み出すと共に、それらの記憶を消去し、第2ステップで、未登録の引継先を受け付けて、該引継先が1日毎に記憶しているプリペイド使用額及び潜在使用ポイントを読み出すと共に、それらの記憶を消去し、第3ステップで、前記読み出した引継元のデータを前記読み出した引継先のデータに引き継ぎ(ポイントについてはポイント付与上限値まで引き継ぎ)、第4ステップで、前記引継先を受け付けて、該引継先に、ポイント会員登録を受け付けた旨を記憶すると共に、引き継ぎ後のデータを記憶する。なお会員カード2のICチップにおいて、該ICチップが引継処理手段として機能するためのプログラムを記憶しておき、ポイント会員端末50が、前記第2ステップで未登録の引継先を受け付けたときに、該引継先にポイント会員登録を受け付けた旨を記憶すると共に、第1ステップで読み出した引継元のデータを記憶し、該引継先の会員カード2が、前記プログラムの制御により、前記第3ステップを実行するものであっても良い。これらの場合において、引継情報受付手段として機能するポイント会員端末50は、引継元に付与されている引継元ポイントを特定可能な情報(ここでは引継元が記憶しているポイント自体)と、引継先である会員カード2自体とを受け付けるものである。
同様に、上記の実施形態では、図42(a)(b),図41(c)に示すように、ポイント管理手段であるポイント管理装置90のチャージポイント及び使用ポイントDBにおいて、各電子マネー媒体の利用履歴(1日毎の電子マネー使用額,チャージ額)及び当該電子マネー媒体に付与されるポイント(1日毎の加盟店ポイント,使用ポイント)が管理される例について説明したが、これに限らず、各電子マネー媒体において、当該電子マネー媒体の利用履歴及びポイントが管理されるものであっても良い。
この場合には、電子マネー媒体のICチップにおいて、該ICチップがポイント付与手段,ポイント移行処理手段,ポイント管理手段,及びポイント有無確認手段として機能するためのプログラムを記憶しておく。そして該電子マネー媒体が玉貸ユニット20又は簡易型玉貸ユニット20’で使用されると、前記プログラムの制御により、電子マネー使用額を記憶すると共に、該電子マネー使用額に応じたポイントを付与して記憶する。また該電子マネー媒体に電子マネーがチャージされると、前記プログラムの制御により、チャージ額を記憶すると共に、該チャージ額に応じたポイントを付与して記憶する。ここでICチップは、ポイント会員登録を受け付けた旨を記憶しておき、該記憶が有れば、ポイントを付与する一方、該記憶が無ければ、潜在ポイントを付与して記憶し、ポイント会員登録の受付を条件に当該潜在ポイントを正規のポイントとして移行する。またICチップは、ポイント付与上限値を記憶しておき、該ポイント付与上限値までポイントを付与する。さらにICチップは、当該電子マネー媒体が電子マネーカード発行回収機30で回収されるときに、ポイントの有無,潜在ポイントの有無を確認する。
さらに電子マネー媒体が電子マネーチャージ機40で受け付けられると、該電子マネー媒体が記憶している利用履歴(累計チャージ額)が読み出され、該読み出された累計チャージ額に応じた特典電子マネーが発行される。
また前記電子マネー媒体引継処理(第1の電子マネー媒体引継処理,第2の電子マネー媒体引継処理)については、例えばポイント会員端末50において、以下のようにして引継を行う。ポイント会員端末50が、第1ステップで、引継元を受け付けて、該引継元が1日毎に記憶している電子マネー使用額及び加盟店ポイントと、チャージ額及びチャージポイントとを読み出すと共に、それらの記憶を消去し、第2ステップで、引継先を受け付けて、該引継先が1日毎に記憶している電子マネー使用額及び加盟店ポイントと、チャージ額及びチャージポイントとを読み出すと共に、それらの記憶を消去し、第3ステップで、前記読み出した引継元のデータを前記読み出した引継先のデータに引き継ぎ(ポイントについてはポイント付与上限値まで引き継ぎ)、第4ステップで、前記引継先を受け付けて、該引継先に、引き継ぎ後のデータを記憶する。なお電子マネー媒体のICチップにおいて、該ICチップが引継処理手段として機能するためのプログラムを記憶しておき、ポイント会員端末50が、前記第2ステップで引継先を受け付けたときに、該引継先に第1ステップで読み出した引継元のデータを記憶し、該引継先の電子マネー媒体が、前記プログラムの制御により、前記第3ステップを実行するものであっても良い。これらの場合において、引継情報受付手段として機能するポイント会員端末50は、引継元に付与されている引継元ポイントを特定可能な情報(ここでは引継元が記憶しているポイント自体)と、引継先である電子マネー媒体自体とを受け付けるものである。
上記の実施形態では、電子マネー媒体(電子マネーカード3,携帯電話4)にチャージされている電子マネーの精算(現金化)ができない例について説明したが、これに限らず、電子マネー媒体にチャージされている電子マネーの精算ができるようにしても良い。
上記の実施形態では、電子マネーカード3及び携帯電話4を、電子マネーシステム1のすべての店舗において使用可能である例について説明したが、これに限らず、携帯電話4についてはすべての店舗で使用可能とする一方、電子マネーカード3については該電子マネーカード3の発行店舗でのみ使用可能としても良い。
上記の実施形態では、図1に示すように、遊技機がパチンコ機10である例について説明したが、これに限らず、該遊技機は、例えば遊技媒体としてメダルを使用するスロットマシン,遊技媒体としてパチンコ玉を使用するスロットマシンであるパロット(登録商標),遊技媒体であるパチンコ玉が指触不能に封入された封入式のパチンコ機,パチンコ玉やメダルを用いることなく得点データを使用して遊技可能なパチンコ機やスロットマシン,遊技領域やパチンコ玉が画像にて表示される画像式のパチンコ機,リールが画像にて表示される画像式のスロットマシン等であっても良い。この場合において、取引処理は、前記メダルを貸与するメダル貸出処理や、前記画像式のパチンコ機やスロットマシンにおいて価値のを遊技媒体としての得点に変換して遊技に使用させる処理等でも良い。
上記の実施形態では、玉貸処理が行われた場合に、玉貸ユニット20とパチンコ機10との間でパチンコ玉の貸与に関する信号のやり取りが行われて、該パチンコ機10に設けられた玉払出装置13からパチンコ玉が払い出されて貸与される例について説明したが、これに限らず、玉貸ユニット20に設けられた図示しない玉払出装置からパチンコ玉が払い出されて貸与されるものであっても良い。
上記の実施形態では、図1に示すように、遊技場において、取引手段として玉貸ユニット20及び簡易型玉貸ユニット20’の両方が設けられる例について説明したが、これに限らず、玉貸ユニット20又は簡易型玉貸ユニット20’のいずれか一方のみが設けられるものであっても良い。
上記の実施形態では、図1に示すように、電子マネーカード発行回収機30が、記録媒体回収手段として機能する例について説明したが、これに限らず、玉貸ユニット20及び/又は簡易型玉貸ユニット20’が、さらに記録媒体回収手段として機能するようにしても良い。この場合には、玉貸ユニット20及び/又は簡易型玉貸ユニット20’に、記録媒体(電子マネーカード3)の挿入を受け付けて該記録媒体の記録情報を読み取る記録媒体受付手段と、記録媒体を収納する記録媒体収納手段と、保証金(デポジット)を返却する保証金返却手段とをさらに設けて、前記記録媒体受付手段により記録媒体の挿入を受け付けて取引処理(玉貸処理)を行い、該挿入された記録媒体にチャージされた電子マネーが零になると、前記記録媒体収納手段により当該記録媒体を回収し、前記保証金返却手段により保証金を返却するようにすれば良い。なお保証金返却手段を設けないで、記録媒体を回収するときに、保証金分の取引処理を行うようにしても良い。さらに玉貸ユニット20及び/又は簡易型玉貸ユニット20’は、記録媒体回収手段として機能するのに伴い、ポイント存在報知手段,及び/又は特典電子マネー報知手段として機能するようにしても良い。
上記の実施形態では、図1に示すように、電子マネーチャージ機40が、第1のチャージ処理手段として機能する例について説明したが、これに限らず、玉貸ユニット20が、さらに第1のチャージ処理手段として機能するようにしても良い。この場合には、電子マネーチャージモードの選択を受け付けるモード選択受付手段をさらに設け、電子マネーチャージモードの選択を受け付けずに価値特定情報(紙幣)を受け付けると、会員カード2を受け付けている場合には前記入金処理を行い、会員カード2を受け付けていない場合には前記ビジタ玉貸処理を行う一方、電子マネーチャージモードの選択を受け付けて価値特定情報を受け付けると、ICチップR/W25により電子マネー媒体(電子マネーカード3,携帯電話4)を受け付けて、該受け付けた電子マネー媒体に対して電子マネーのチャージを行うようにすれば良く、これによれば、当該玉貸ユニット20に対応する遊技機での遊技を中断せずに電子マネーのチャージを行うことができるので、ユーザの利便性が向上する。
上記の実施形態では、図1に示すように、電子マネーチャージ機40が、第1の特典チャージ処理手段として機能する例について説明したが、これに限らず、玉貸ユニット20及び/又は簡易型玉貸ユニット20’が、さらに第1の特典チャージ処理手段として機能するようにしても良い。この場合には、玉貸ユニット20及び/又は簡易型玉貸ユニット20’に、メッセージを出力するメッセージ出力手段(ディスプレイ,ランプ,及び/又はスピーカ等)をさらに設け、ICチップR/W25により電子マネー媒体(電子マネーカード3,携帯電話4)を受け付けると、前記電子マネー玉貸処理を行うと共に、図27のS433〜S4445の処理を行って(ただし前記出力手段によりD44,D45,D46の表示に代わる内容の出力を行って)、当該電子マネー媒体に対して特典電子マネーのチャージを行うようにすれば良く、これによれば、当該玉貸ユニット20での電子マネー玉貸処理に伴い、特別な操作をすることなく、特典電子マネーのチャージを行うことができるので、ユーザの利便性が向上する。
上記の実施形態では、図1に示すように、電子マネーカード発行回収機30が、記録媒体発行手段,記録媒体回収手段,及び引継情報受付手段として機能し、電子マネーチャージ機40が、第1のチャージ処理手段,及び第1の特典チャージ処理手段として機能し、ポイント会員端末50が、ポイント会員登録受付手段,及び引継情報受付手段として機能する例について説明したが、これに限らず、電子マネーカード発行回収機30が、さらに第1のチャージ処理手段,第1の特典チャージ処理手段,及び/又はポイント会員登録受付手段として機能するようにしても良く、また電子マネーチャージ機40が、さらに記録媒体発行手段,記録媒体回収手段,ポイント会員登録受付手段,及び/又は引継情報受付手段として機能するようにしても良く、またポイント会員端末50が、さらに記録媒体発行手段,記録媒体回収手段,第1のチャージ処理手段,及び/又は第1の特典チャージ処理手段として機能するようにしても良い。
上記の実施形態では、図8及び図9のSc13に示す書込処理において、リモート発行サーバ110が、携帯電話4のICチップで記憶している電子マネー使用プログラムを介さずに、該ICチップと直接やり取りを行うことにより、発行額を携帯電話4のICチップに記憶(チャージ)する例について説明したが、これに限らず、携帯電話4がリモート発行サーバ110から書込指示情報を受信したことに応じて、電子マネー使用プログラムがICチップのCPUに対して発行額の書込を指示することにより、書込処理を行うようにしても良い。
上記の実施形態では、図12のD111及び図13のD121に示すように、ポイント会員登録の際にユーザ特定情報(属性情報)を受け付けて、該受け付けたユーザ特定情報をポイント会員DBで記憶してポイント会員登録を行う例について説明したが、これに限らず、ユーザ特定情報を受け付けないで、ユーザ特定情報をポイント会員DBで記憶せずにポイント会員登録を行うものであっても良い。
上記の実施形態では、図23のS311〜S319に示すように、記録媒体発行手段である電子マネーカード発行回収機30において、デポジットの入金が有ると、電子マネーカード3が発行され、釣銭が有ると、該釣銭が返却される例について説明したが、これに限らず、当該電子マネーカード発行回収機30が前記第1のチャージ処理手段としても機能する場合には、デポジット(例えば500円)を超える金額(例えば10000円)を受け付けた場合において、ユーザが電子マネーのチャージを希望する場合には、受付金額からデポジットを減じた額(即ち9500円)の少なくとも一部に相当する電子マネーを電子マネーカード3にチャージしてから該電子マネーカード3を発行すると共に該9500円からチャージ額を減じた額を釣銭として返却するようにし、またユーザが電子マネーのチャージを希望しない場合には、前記9500円を釣銭として返却するようにしても良い。
上記の実施形態では、図23のS324〜S325に示すように、記録媒体回収手段である電子マネーカード発行回収機30において、回収する電子マネーカード3にチャージされている電子マネー額が0でないと判定された場合には、該電子マネーカード3が回収されずに返却される例について説明したが、これに限らず、S324の判定を行わずにS341又はS365で電子マネーカード3を回収し、該回収する電子マネーカード3にチャージされている電子マネー額が0でなければ、S343又はS367で該電子マネー額とデポジットと併せて返却する(即ち該電子マネー額を精算する)ようにしても良い。
上記の実施形態では、図23に示すように、記録媒体回収手段である電子マネーカード発行回収機30において、電子マネーシステム1のすべての店舗で発行された電子マネーカード3を回収可能である例について説明したが、これに限らず、該電子マネーカード発行回収機30が設けられている店舗で発行された電子マネーカード3のみを回収するようにしても良い。これによれば、ある店舗で発行された電子マネーカード3が他の店舗で回収されることが無いので、各店舗で電子マネーカード3のリサイクルをするにあたり、他の店舗で回収されたために電子マネーカード3が不足するという事態を防止することができる。
上記の実施形態では、図24に示すように、記録媒体発行手段(電子マネーカード発行回収機30)において、保証金(デポジット)を徴収したことを条件として記録媒体(電子マネーカード3)が発行され、記録媒体回収手段(電子マネーカード発行回収機30)において、記録媒体を回収するときに保証金が返却される例について説明したが、これに限らず、これら保証金の徴収及び返却をしないものであっても良い。
上記の実施形態では、図25に示すように、記録媒体回収手段(電子マネーカード発行回収機30)が、ポイント存在報知手段,及び特典電子マネー報知手段として機能するディスプレイ33を備える例について説明したが、これに限らず、これら各報知手段は、各報知内容をランプの点灯で報知するものや、各報知内容をスピーカからの包装で報知するものであっても良い。
上記の実施形態では、図26に示すように、第1のチャージ処理手段(電子マネーチャージ機40)において受け付けられる価値特定情報が、紙幣である例について説明したが、これに限らず、該価値特定情報として硬貨を受け付けるものであっても良く、また価値特定情報としてデビットカードのIDを受け付けて、該IDから特定される価値である預金残高のうちの少なくとも一部の額に相当する電子マネーがチャージされるものであっても良く、また価値特定情報としてクレジットカードのIDを受け付けて、該IDから特定される価値である与信金額のうちの少なくとも一部の額に相当する電子マネーがチャージされるものであっても良く、また価値特定情報として別の電子マネー媒体を受け付けて、当該別の電子マネー媒体にチャージされている電子マネーのうちの少なくとも一部の電子マネーがチャージされる(即ち移し替えられる)ものであっても良く、さらに会員特定情報としてポイントを特定可能な情報を受け付けて、該ポイントのうちの少なくとも一部のポイントに相当する電子マネーがチャージされるものであっても良い。即ち第1のチャージ処理手段において受け付けられる価値特定情報は、ユーザが所有する価値を特定可能な情報であれば、その種類は限定されない。
上記の実施形態では、図27に示すように、電子マネーチャージ機40において、「受取」ボタンの操作が有ると(S402でYES)、特典電子マネーのチャージ(S432〜S445)が行われる例について説明したが、これに限らず、電子マネーの購入及びチャージ(S412〜S421)が行われた後に自動的に、特典電子マネーのチャージが行われるようにしても良く、これによれば、電子マネーの購入及びチャージと共に、特典電子マネーのチャージが行われるので、ユーザの利便性が向上する。
上記の実施形態では、図27に示すように、電子マネーチャージ機40において、「受取」ボタンの操作が有ると(S402でYES)、特典電子マネーのチャージ(S432〜S445)が行われる例について説明したが、これに限らず、ユーザが所有するPCや、ある店舗のポイント会員端末50から、電子マネー媒体IDと特典電子マネーを受け取る受取店舗の店舗IDとを含む特典受取要求を、電子マネーサーバ80に対して送信すると、該特典受取要求に含まれる電子マネー媒体IDと該電子マネー媒体IDに対応付けて発行履歴DBで記憶されている特典電子マネーを含むチャージ情報を、該特典受取要求に含まれる店舗IDの受取店舗の電子マネーチャージ機40に対して送信し、当該受取店舗の電子マネーチャージ機40で、該チャージ情報に含まれる電子マネー媒体IDの電子マネー媒体が受け付けられると、該チャージ情報に含まれる特典電子マネーを当該電子マネー媒体にチャージするようにしても良い。この場合において、チャージ情報には特典電子マネーを含めずに電子マネー媒体IDのみを含めて、受取店舗の電子マネーチャージ機40に対して送信し、当該受取店舗の電子マネーチャージ機40で、該チャージ情報に含まれる電子マネー媒体IDの電子マネー媒体が受け付けられると、当該電子マネー媒体IDに対応付けて発行履歴DBで記憶されている特典電子マネーを電子マネーサーバ80から取得して、該取得した特典電子マネーを当該電子マネー媒体にチャージするようにしても良い。
上記の実施形態では、電子マネー媒体(電子マネーカード3,携帯電話4)にチャージできる電子マネーに上限が無い例について説明したが、これに限らず、電子マネー媒体にチャージできる電子マネーに上限(例えば30000円)を設けるようにしても良い。このように上限を設けた場合において、例えば電子マネー媒体に29000円の電子マネーがチャージされている状態で、図28のD41で購入額として3000円が選択された場合には、上限に満たない額(ここでは1000円)の電子マネーをチャージして、購入額からチャージ額を減じた額(ここでは2000円)は返却するようにしても良く、また購入額をそのままチャージすると上限を超えるので、チャージを行わずに、購入額を返却するようにしても良い。また上限を設けた場合において、例えば電子マネー媒体に30000円の電子マネーがチャージされている状態で、図28のD45に示すように1000円の特典電子マネーを受け取る場合には、該特典電子マネーをそのままチャージすると上限を超えるので、チャージを行わずに、電子マネー媒体にチャージされている電子マネー額が29000円になったら特典電子マネーの受取ができる旨を報知するようにすれば良い。
上記の実施形態では、図41(a)に示すように、プリペイド使用額に応じた使用ポイントと、電子マネー使用額に応じた使用ポイントとが、合算されて管理される例について説明したが、これに限らず、両者を別々に管理するようにしても良く、この場合には、ポイントの使用時に両者を合算し、該合算値が上限値を超える場合には、該上限値を超えるポイントは使用できないようにすれば良い。
上記の実施形態では、図41(c)に示すように、会員カード2と対応付けられていない電子マネー媒体については、各加盟店での電子マネー媒体に応じた潜在加盟店ポイントが付与される例について説明したが、これに限らず、会員カード2と対応付けられていない電子マネー媒体についても、各加盟店での電子マネー媒体に応じた正規の加盟店ポイントが付与されるものであっても良い。
上記の実施形態では、図42(b)に示すように、各電子マネー媒体について潜在特典電子マネーが予め算出されて記憶されている例について説明したが、これに限らず、該潜在特典電子マネーの算出は、潜在特典電子マネーを発行するときや、潜在特典電子マネーの有無を確認するときに、累計チャージ額に応じて算出されるようにしても良い。
上記の実施形態では、図39(b)に示すように、ポイント付与率設定手段が、使用額やチャージ額毎に付与するポイント数を設定することにより、ポイント付与率を設定する例について説明したが、これに限らず、該ポイント付与率を、使用額やチャージ額に対するパーセンテージ(例えば使用額の0.001%)で設定するものであっても良い。
上記の実施形態では、図39(c)に示すように、上限値設定手段における設定の基準となる所定期間が1日(当日)である例について説明したが、これに限らず、該所定期間は、1日よりも短い期間(例えば6時間)であっても良く、また1日よりも長い期間(例えば3日間)であっても良い。
上記の実施形態では、図39(c)に示すように、所定期間に付与するポイントの上限値が設定される例について説明したが、これに限らず、該上限値を設定しないものであっても良い。
上記の実施形態では、図41及び図42に示すように、ポイントの付与間隔が1日である例について説明したが、これに限らず、該付与間隔は、1日よりも短い間隔(例えば6時間毎)であっても良く、また1日よりも長い間隔(例えば3日間)であっても良い。なお付与間隔が1日よりも短い場合には、引継特定情報として、引継日付のみならず、引継時刻も管理する。
上記の実施形態では、図41に示す使用ポイントDBと図42に示すチャージポイントDBとが別個に設けられている例について説明したが、これに限らず、これら使用ポイントDBとチャージポイントDBとが一体のものであっても良い。
上記の実施形態では、図55に示すように、特典電子マネー発行要求処理において、利用履歴に応じた特典電子マネーの発行として、累計チャージ額に応じた特典電子マネーの発行要求が行われる例について説明したが、これに限らず、該利用履歴に応じた特典電子マネーの発行として、例えば所定のチャージ回数に達したことや、所定のサービス期間にチャージがあったことに応じて、特典電子マネーの発行要求が行われるものであっても良い。
上記の実施形態では、図57に示すように、ポイント使用処理において、使用ポイントと加盟店ポイントとチャージポイントとを合算した合算ポイントを、所定のサービス(商品との交換,抽選への応募)に使用可能な例について説明したが、これに限らず、使用ポイントと加盟店ポイントとの合算ポイント,使用ポイントとチャージポイントとの合算ポイント,又は加盟店ポイントとチャージポイントとの合算ポイントを、所定のサービスに使用可能としても良い。
上記の実施形態では、ポイント使用処理において提供される所定のサービスが、商品との交換,及び抽選への応募である例について説明したが、これに限らず、該所定のサービスは、遊技場において提供されるサービス(例えば無制限,台移動可能,出玉共有可能等のサービス)や、その他の店舗において提供されるサービス(例えば支払代金の割引)等であっても良い。
上記の実施形態では、図23のS342に示す回収通知を受信したポイント管理装置90において、該回収通知に含まれる電子マネーカードIDに対応付けられているポイントを無効化する処理が行われる例について説明したが、これに限らず、当該電子マネーカードIDがポイント会員登録済である場合には、図11のD100又は図30のD100’に示すログイン画面で、当該電子マネーカードIDでのログインを不可とする一方で、該電子マネーカードIDに対応付けられている使用ポイント,加盟店ポイント,及びチャージポイント(チャージ額に応じたチャージポイント,及び各非加盟店での電子マネー使用額に応じたチャージポイント)を抹消せず、電子マネーカード3の回収後であっても、該電子マネーカード3を所有していたユーザがこれら各ポイントを使用できるようにしても良い。
具体的には、ポイント会員登録済の当該電子マネーカードIDが会員カードIDと対応付けられている場合には、図11のD100又は図30のD100’に示すログイン画面で、該会員カードIDでログインすることにより、抹消されなかった各ポイントを使用可能である。またポイント会員登録済の当該電子マネーカードIDが会員カードIDと対応付けられていない場合には、ログイン画面で、該電子マネーカードIDに対応付けられている氏名でログインすることにより、抹消されなかった各ポイントを使用可能なようにすれば良い。なお、ポイント会員登録が行われると、電子マネーカードIDに対応付けて当該会員を特定可能な情報(例えばポイント会員ID)が登録されるように構成し、ログイン画面で、該ポイント会員IDでログインすることにより、抹消されなかった各ポイントを使用可能なようにしても良い。
[4.実施形態に記載した発明]
最後に、上記の実施形態に記載した発明に対応する「従来技術」,「発明が解決しようとする課題」,及び「発明の効果」を説明する。
[4−1.第1の発明]
まず、従来技術1として、特開2006−215754号公報(図6,図11,図32)を示す。この従来技術1には、ユーザが所有し電子マネーをチャージ可能な携帯端末を予め登録し、ユーザが金融機関に開設した口座の残高を使用してチャージ額のモバイルバンキング決済を当該携帯端末から行うことにより、該チャージ額に相当する電子マネーを当該携帯端末にチャージし、該チャージした電子マネーを使用して取引処理の一例である玉貸を行う電子マネーシステム
が記載されている。
しかしながら、従来技術1に示すシステムでは、電子マネーをチャージ可能な携帯端末を所有していないユーザや、携帯端末の操作に不慣れなユーザ又はモバイルバンキング決済を利用できないユーザは、電子マネーを使用して取引処理を行うことができないため、電子マネーの利用を促進することができないという問題があった。
そこで、上記の実施形態に記載した第1の発明では、電子マネーをチャージ可能な携帯端末を所有していないユーザや、携帯端末の操作に不慣れなユーザ又はモバイルバンキング決済を利用できないユーザであっても、電子マネーを使用して取引処理を行うことができるような、電子マネーシステムを提供することを目的として、以下の発明を構成した。
即ち第1の発明として、ユーザが所有する携帯端末(携帯電話4)にチャージされた電子マネーを使用して取引処理(玉貸処理)を行う取引手段(玉貸ユニット20,簡易型玉貸ユニット20’)を含む電子マネーシステム(1)であって、電子マネーをチャージ可能な記録媒体(電子マネーカード3)をユーザに対して発行する記録媒体発行手段(電子マネーカード発行回収機30)と、ユーザが所有する価値を特定するための価値特定情報(紙幣)と該ユーザに対して発行された前記記録媒体とを受け付けて、該受け付けた価値特定情報から特定される価値の少なくとも一部に相当する電子マネーを当該記録媒体にチャージする記録媒体チャージ処理と、前記価値特定情報と前記携帯端末とを受け付けて、該受け付けた価値特定情報から特定される価値の少なくとも一部に相当する電子マネーを当該携帯端末にチャージする携帯端末チャージ処理とを行う第1のチャージ処理手段(電子マネーチャージ機40)と、前記記録媒体を回収する記録媒体回収手段(電子マネーカード発行回収機30)と、を備えることを特徴とする電子マネーシステムを構成した。これによれば、電子マネーをチャージ可能な携帯端末を所有していないユーザは、記録媒体の発行を受けることにより電子マネーを使用した取引処理が可能となり、また携帯端末の操作に不慣れなユーザ又はモバイルバンキング決済を利用できないユーザは、記録媒体の発行を受けることにより電子マネーを使用した取引処理を行っても良いし、携帯端末にチャージした電子マネーを使用した取引処理を行う場合であってもユーザが所有する価値により該チャージを容易に行うことができるので、電子マネーの利用を促進することができる。
また前記第1の発明において、前記記録媒体発行手段(電子マネーカード発行回収機30)は、予め定められた額の保証金(デポジット)を徴収したことを条件として、前記記録媒体(電子マネーカード3)を発行し、前記記録媒体回収手段(電子マネーカード発行回収機30)は、前記記録媒体を回収するときに、前記徴収した保証金を返却することを特徴とする電子マネーシステム(1)としても良い。これによれば、保証金を徴収して記録媒体を発行し、該記録媒体を回収するときに該保証金を返却するので、記録媒体が捨てられてしまうことを防止することができ、記録媒体に関わるコストを低減することができる。
また前記第1の発明において、前記携帯端末(携帯電話4)への電子マネーのチャージを要求するチャージ要求を当該携帯端末から受け付けたことに基づいて、該携帯端末を所有するユーザが金融機関に開設した口座の残高を使用して当該携帯端末にチャージする電子マネーに相当するチャージ額の決済を行うための決済処理を行う決済処理手段(電子マネーサーバ80)と、前記決済が完了したことを通知するための決済完了通知を受信したことを条件として、前記チャージ額に相当する電子マネーを前記携帯端末にチャージするためのチャージ処理を実行する第2のチャージ処理手段(電子マネーサーバ80)と、をさらに備えることを特徴とする電子マネーシステム(1)としても良い。これによれば、ユーザが所有する携帯端末からチャージ要求を受け付けると、該ユーザが金融機関に開設した口座の残高を使用してチャージ額の決済を行うための決済処理が行われ、該決済が完了すると、チャージ額に相当する電子マネーを携帯端末にチャージするためのチャージ処理が実行されるので、ユーザが価値を手元に所有していない場合であっても電子マネーを携帯端末にチャージすることができ、携帯端末を所有するユーザの利便性を向上させることができる。
また前記第1の発明において、複数の前記金融機関のそれぞれが、専用ネットワークに加盟している金融機関であり、かつ、前記チャージ額の決済を要求する第1決済要求を前記携帯端末から受け付けると共に、当該第1決済要求に対する決済が完了したことを通知するための第1決済完了通知を前記専用ネットワークを介して前記第2チャージ処理手段(電子マネーサーバ80)に通知する第1金融機関サーバ(金融機関サーバ100A)が設置された金融機関である(間接決済に対応する)第1金融機関、及び、前記チャージ額の決済を要求する第2決済要求を前記決済処理手段(電子マネーサーバ80)から受け付けると共に、当該第2決済要求に対する決済が完了したことを通知するための第2決済完了通知を前記第2チャージ処理手段に通知する第2金融機関サーバ(金融機関サーバ100A)が設置された金融機関である(直接決済に対応する)第2金融機関のいずれであるかを設定する金融機関設定手段(電子マネーサーバ80のディスプレイ83及び入力装置84)と、前記複数の金融機関のうちから、前記チャージ額の決済に使用する金融機関の指定を前記携帯端末から受け付ける金融機関指定受付手段(電子マネーサーバ80の通信部81)と、前記チャージ要求を前記携帯端末から受け付けたことに基づいて、前記金融機関指定受付手段により指定された金融機関が前記第1金融機関であるか前記第2金融機関であるかを判定する金融機関判定手段(制御部82)と、をさらに備え、前記決済処理手段(電子マネーサーバ80)は、前記決済処理として、前記金融機関判定手段により前記第1金融機関であると判定されたことを条件として、前記携帯端末から前記第1金融機関サーバにアクセスして前記第1決済要求を送信するためのアクセス情報を当該携帯端末に送信する処理を行う一方、前記金融機関判定手段により前記第2金融機関であると判定されたことを条件として、前記第2決済要求を前記第2金融機関サーバに送信する処理を行い、前記第2のチャージ処理手段は、前記チャージ処理として、前記第1決済要求に対する前記第1決済完了通知を前記専用ネットワークを介して受信したことを条件として、前記携帯端末に電子マネーをチャージするための第1チャージ処理を実行する一方、前記第2決済要求に対する前記第2決済完了通知を前記第2金融機関サーバから受信したことを条件として、前記携帯端末に電子マネーをチャージするための第2チャージ処理を実行することを特徴とする電子マネーシステム(1)としても良い。これによれば、専用ネットワークに加盟している金融機関だけでなく専用ネットワークに加盟していない金融機関も電子マネーのチャージ額の決済に使用することができるようになるので、ユーザの利便性を向上させることができ、電子マネーの利用を促進することができる。
さらに前記第1の発明において、前記金融機関指定受付手段(電子マネーサーバ80の通信部81)により指定された金融機関が前記第2金融機関である場合には、ユーザが当該金融機関に開設した口座を特定可能な口座特定情報を前記携帯端末(携帯電話4)から受け付ける口座特定情報受付手段(電子マネーサーバ80の通信部81)と、各携帯端末について、前記金融機関指定受付手段により指定された前記金融機関を特定可能な情報を記憶すると共に、前記口座特定情報受付手段により受け付けた前記口座特定情報を記憶する金融機関記憶手段(電子マネーサーバ80の携帯電話DB)と、をさらに備え、前記決済処理手段(電子マネーサーバ80)は、前記決済処理として、前記金融機関記憶手段の記憶情報から特定される金融機関の第1金融機関サーバ(金融機関サーバ100A)を前記第1決済要求の通信先として示す情報を前記アクセス情報として前記携帯端末に送信する一方、前記金融機関記憶手段に記憶されている前記口座特定情報から特定される口座からの決済を要求する前記第2決済要求を送信することを特徴とする電子マネーシステム(1)としても良い。これによれば、指定された金融機関が第1金融機関であっても第2金融機関であっても、予め記憶された金融機関を特定可能な情報や口座特定情報が用いられて決済が行われるので、電子マネーのチャージ額の決済毎に該決済のための情報を入力する手間を省くことができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
[4−2.第2の発明]
また、従来技術2として、特開2006−215754号公報(図6,図11,図32)を示す。この従来技術2には、ユーザが所有し電子マネーをチャージ可能な携帯端末を予め登録し、ユーザが金融機関に開設した口座の残高を使用してチャージ額のモバイルバンキング決済を当該携帯端末から行うことにより、該チャージ額に相当する電子マネーを当該携帯端末にチャージし、該チャージした電子マネーを使用して取引処理の一例である玉貸を行う電子マネーシステムが記載されている。
しかしながら、従来技術2に示すシステムでは、電子マネーをチャージ可能な携帯端末を所有していないユーザや、携帯端末の操作に不慣れなユーザ又はモバイルバンキング決済を利用できないユーザは、電子マネーを使用して取引処理を行うことができないため、電子マネーの利用を促進することができないという問題があった。
そこで、上記の実施形態に記載した第2の発明では、電子マネーをチャージ可能な携帯端末を所有していないユーザや、携帯端末の操作に不慣れなユーザ又はモバイルバンキング決済を利用できないユーザであっても、電子マネーを使用して取引処理を行うことができるような、電子マネーシステムを提供することを目的として、以下の発明を構成した。
即ち第2の発明として、ユーザが所有する携帯端末(携帯電話4)にチャージされた電子マネーを使用して取引処理(玉貸処理)を行う取引手段(玉貸ユニット20,簡易型玉貸ユニット20’)を含む電子マネーシステム(1)であって、電子マネーをチャージ可能な記録媒体(電子マネーカード3)をユーザに対して発行する記録媒体発行手段(電子マネーカード発行回収機30)と、ユーザが所有する価値を特定するための価値特定情報(紙幣)と該ユーザに対して発行された前記記録媒体とを受け付けて、該受け付けた価値特定情報から特定される価値の少なくとも一部に相当する電子マネーを当該記録媒体にチャージする記録媒体チャージ処理を行う記録媒体チャージ処理手段(電子マネーチャージ機40)と、前記記録媒体を回収する記録媒体回収手段(電子マネーカード発行回収機30)と、前記携帯端末への電子マネーのチャージ及び/又は前記携帯端末にチャージされた電子マネーの使用に応じたポイントを付与する第1のポイント付与手段(ポイント管理装置90)と、前記記録媒体の発行から回収までの間における当該記録媒体への電子マネーのチャージ及び/又は当該記録媒体にチャージされた電子マネーの使用に応じたポイントを付与する第2のポイント付与手段(ポイント管理装置90)と、を備えることを特徴とする電子マネーシステムである。
を構成した。これによれば、電子マネーをチャージ可能な携帯端末を所有していないユーザや、携帯端末の操作に不慣れなユーザ又はモバイルバンキング決済を利用できないユーザであっても、記録媒体の発行を受けることにより電子マネーを使用した取引処理を行うことが可能となるので、電子マネーの利用を促進することができると共に、記録媒体の発行を受けた場合にもポイントが付与されるので、より電子マネーの利用を促進することができる。
また前記第2の発明において、前記記録媒体回収手段(電子マネーカード発行回収機30)により前記記録媒体(電子マネーカード3)を回収するときに、当該記録媒体に付与されているポイントの有無を確認するポイント有無確認手段(ポイント管理装置90)と、該ポイント有無確認手段によりポイントが有ると確認されたことを条件として、該ポイントが有る旨を報知するポイント存在報知手段(電子マネーカード発行回収機30のディスプレイ33)と、をさらに備えることを特徴とする電子マネーシステム(1)としても良い。これによれば、記録媒体回収手段で回収する記録媒体に付与されているポイントが有ると、その旨が報知されるので、該ポイントが有ることをユーザに認識させることで、記録媒体の継続した利用を促進することができる。
また前記第2の発明において、前記記録媒体回収手段(電子マネーカード発行回収機30)による前記記録媒体(電子マネーカード3)の回収に基づいて、当該記録媒体に付与されているポイントを無効化するポイント無効化手段(ポイント管理装置90)をさらに備えることを特徴とする電子マネーシステム(1)としても良い。これによれば、記録媒体回収手段で回収した記録媒体に付与されているポイントが無効化されるので、該回収した記録媒体をリサイクルして再発行する場合であっても、該ポイントが他人に引き継がれてしまうことがない。
また前記第2の発明において、前記記録媒体(電子マネーカード3)について前記ポイントの付与を受けるためのポイント会員登録を前記ユーザから受け付けるポイント会員登録受付手段(携帯電話4,PC5,ポイント会員端末50)と、前記ポイント会員登録を受け付けたことを条件として、該ポイント会員登録の対象となった記録媒体に付与されているポイント(潜在ポイント)を当該記録媒体の正規のポイントとして移行する処理を行うポイント移行処理手段(ポイント管理装置90)と、をさらに備えることを特徴とする電子マネーシステム(1)としても良い。これによれば、ポイント会員登録を受け付けると、該ポイント会員登録を受け付ける以前に付与されたポイントが記録媒体の正規のポイントとして移行されるので、ポイント会員登録を受け付けるタイミングによってユーザが不利となることがない。
さらに前記第2の発明において、前記記録媒体(電子マネーカード3)について前記ポイントの付与を受けるためのポイント会員登録を前記ユーザから受け付けると共に、該ポイント会員登録を行うユーザを特定可能なユーザ特定情報(属性情報)を受け付けるポイント会員登録受付手段(携帯電話4,PC5,ポイント会員端末50)と、該ポイント会員登録受付手段により受け付けたユーザ特定情報と同一のユーザ特定情報を既に受け付けているか否かを判定するユーザ特定情報受付判定手段(ポイント管理装置90)と、をさらに備え、前記ポイント会員登録受付手段は、該ユーザ特定情報受付判定手段により同一のユーザ特定情報を既に受け付けていると判定されたことを条件として、前記ポイント会員登録を受け付けないことを特徴とする電子マネーシステム(1)としても良い。これによれば、同一のユーザによる重複したポイント会員登録を排除することができるので、他人の記録媒体についてポイント会員登録を行うことにより、該他人の記録媒体に付与されているポイントを自己の記録媒体に付与されているポイントに加算するという行為を防止することができる。
[4−3.第3の発明]
また、上記の実施形態に記載した第3の発明では、前記第2の発明と同様の従来技術,課題,及び目的のもとに、以下の発明を構成した。
即ち第3の発明として、ユーザが所有する携帯端末(携帯電話4)にチャージされた電子マネーを使用して取引処理(玉貸処理)を行う取引手段(玉貸ユニット20,簡易型玉貸ユニット20’)を含む電子マネーシステム(1)であって、電子マネーをチャージ可能な記録媒体(電子マネーカード3)をユーザに対して発行する記録媒体発行手段(電子マネーカード発行回収機30)と、ユーザが所有する価値を特定するための価値特定情報(紙幣)と該ユーザに対して発行された前記記録媒体とを受け付けて、該受け付けた価値特定情報から特定される価値の少なくとも一部に相当する電子マネーを当該記録媒体にチャージする記録媒体チャージ処理を行う記録媒体チャージ処理手段(電子マネーチャージ機40)と、前記記録媒体を回収する記録媒体回収手段(電子マネーカード発行回収機30)と、前記携帯端末への電子マネーのチャージ及び/又は前記携帯端末にチャージされた電子マネーの使用に応じたポイントを付与する第1のポイント付与手段(ポイント管理装置90)と、前記記録媒体の発行から回収までの間における当該記録媒体への電子マネーのチャージ及び/又は当該記録媒体にチャージされた電子マネーの使用に応じたポイントを付与する第2のポイント付与手段(ポイント管理装置90)と、ポイント引継元の記録媒体である引継元記録媒体に付与されている引継元ポイントを特定可能な情報と、ポイント引継先の携帯端末である引継先携帯端末又は該引継先携帯端末を特定可能な情報(携帯電話ID)とを受け付ける引継情報受付手段(携帯電話4,PC5,ポイント会員端末50,電子マネーカード発行回収機30)と、該引継情報受付手段により受け付けた情報から特定される引継元ポイントを前記引継先携帯端末のポイントとして引き継ぐ引継処理を行う引継処理手段(ポイント管理装置90)と、を備えることを特徴とする電子マネーシステムを構成した。これによれば、電子マネーをチャージ可能な携帯端末を所有していないユーザや、携帯端末の操作に不慣れなユーザ又はモバイルバンキング決済を利用できないユーザであっても、記録媒体の発行を受けることにより電子マネーを使用した取引処理を行うことが可能となるので、電子マネーの利用を促進することができると共に、記録媒体の発行を受けた場合にもポイントが付与されるので、より電子マネーの利用を促進することができる。また、引継元記録媒体に付与されている引継元ポイントを引継先携帯端末のポイントとして引き継ぐことができるので、新たに携帯端末の利用を開始するユーザや一時的に電子マネーカードを利用したユーザの利便性を向上できる。
また前記第3の発明において、前記記録媒体回収手段(電子マネーカード発行回収機30)により前記記録媒体(電子マネーカード3)を回収するときに、当該記録媒体に付与されているポイントの有無を確認するポイント有無確認手段(ポイント管理装置90)と、該ポイント有無確認手段によりポイントが有ると確認されたことを条件として、該ポイントが有る旨を報知するポイント存在報知手段(電子マネーカード発行回収機30のディスプレイ33)と、をさらに備えることを特徴とする電子マネーシステム(1)としても良い。これによれば、記録媒体回収手段で回収する記録媒体に付与されているポイントが有ると、その旨が報知されるので、該ポイントが有ることをユーザに認識させることで、記録媒体の継続した利用を促進することができる。
また前記第3の発明において、前記引継情報受付手段(電子マネーカード発行回収機30)は、前記ポイント有無確認手段(ポイント管理装置90)によりポイントが有ると確認されたことに基づいて、前記引継先携帯端末又は該引継先携帯端末を特定可能な情報(携帯電話ID)を受け付け、前記引継処理手段(ポイント管理装置90)は、前記引継処理として、前記記録媒体回収手段(電子マネーカード発行回収機30)により回収する前記引継元記録媒体に付与されている前記引継元ポイントを前記引継先携帯端末のポイントとして引き継ぐ処理を行うことを特徴とする電子マネーシステム(1)としても良い。これによれば、記録媒体回収手段で回収する記録媒体に付与されているポイントが有る場合には、引継先携帯端末又は引継先携帯端末を特定可能な情報を受け付けることにより、当該ポイントを該引継先携帯端末のポイントとして引き継ぐことができるので、該引継のためのユーザの手間を低減することができる。
また前記第3の発明において、前記第1のポイント付与手段(ポイント管理装置90)及び前記第2のポイント付与手段(ポイント管理装置90)は、所定の付与間隔(1日毎)における電子マネーのチャージ及び/又は電子マネーの使用に応じたポイントを付与し、前記第1のポイント付与手段により付与されたポイントを各携帯端末(携帯電話4)毎に管理すると共に、前記第2のポイント付与手段により付与されたポイントを各記録媒体(電子マネーカード3)毎に管理するポイント管理手段(ポイント管理装置90のチャージポイントDB)をさらに備え、前記引継処理において、前記引継元記録媒体にポイントを付与した後に当該引継処理が行われた旨を特定可能な引継特定情報(引継元ID,引継日付)を記憶し、前記ポイント管理手段は、前記引継先携帯端末について前記引継特定情報が記憶されていることを条件として、該引継先携帯端末について管理しているポイントに対して、前記引継元記録媒体に付与するポイントと当該引継先携帯端末に付与するポイントとを加算する引継時ポイント加算処理を行う一方、前記引継特定情報が記憶されていないことを条件として、前記引継先携帯端末について管理しているポイントに対して、前記引継元記録媒体に付与するポイントを加算しないことを特徴とする電子マネーシステム(1)としても良い。これによれば、引継先携帯端末について引継特定情報が記憶されていることを条件として、引継時ポイント加算処理が行われるので、ポイントを付与する間隔に依らずに、引継元記録媒体に付与するポイントのうち、引継先携帯端末のポイントに対して加算すべきポイントを、確実に加算することができる。
また別の第3の発明として、ユーザが所有する携帯端末(携帯電話4)にチャージされた電子マネーを使用して取引処理(玉貸処理)を行う取引手段(玉貸ユニット20,簡易型玉貸ユニット20’)を含む電子マネーシステム(1)であって、電子マネーをチャージ可能な記録媒体(電子マネーカード3)をユーザに対して発行する記録媒体発行手段(電子マネーカード発行回収機30)と、ユーザが所有する価値を特定するための価値特定情報(紙幣)と該ユーザに対して発行された前記記録媒体とを受け付けて、該受け付けた価値特定情報から特定される価値の少なくとも一部に相当する電子マネーを当該記録媒体にチャージする記録媒体チャージ処理を行う記録媒体チャージ処理手段(電子マネーチャージ機40)と、前記記録媒体を回収する記録媒体回収手段(電子マネーカード発行回収機30)と、前記携帯端末への電子マネーのチャージ及び/又は前記携帯端末にチャージされた電子マネーの使用に応じたポイントを付与する第1のポイント付与手段(ポイント管理装置90)と、前記記録媒体の発行から回収までの間における当該記録媒体への電子マネーのチャージ及び/又は当該記録媒体にチャージされた電子マネーの使用に応じたポイントを付与する第2のポイント付与手段(ポイント管理装置90)と、ポイント引継元の携帯端末である引継元携帯端末に付与されている引継元ポイントを特定可能な情報と、ポイント引継先の記録媒体である引継先記録媒体又は該引継先記録媒体を特定可能な情報(電子マネーカードID)とを受け付ける引継情報受付手段(携帯電話4,PC5,ポイント会員端末50)と、該引継情報受付手段により受け付けた情報から特定される引継元ポイントを前記引継先記録媒体のポイントとして引き継ぐ引継処理を行う引継処理手段(ポイント管理装置90)と、を備えることを特徴とする電子マネーシステムを構成した。これによれば、電子マネーをチャージ可能な携帯端末を所有していないユーザや、携帯端末の操作に不慣れなユーザ又はモバイルバンキング決済を利用できないユーザであっても、記録媒体の発行を受けることにより電子マネーを使用した取引処理を行うことが可能となるので、電子マネーの利用を促進することができると共に、記録媒体の発行を受けた場合にもポイントが付与されるので、より電子マネーの利用を促進することができる。また、引継元携帯端末に付与されている引継元ポイントを引継先記録媒体のポイントとして引き継ぐことができるので、電子マネーをチャージ可能な携帯端末が利用できなくなったユーザの利便性を向上できる。
また前記第3の発明において、前記第1のポイント付与手段(ポイント管理装置90)及び前記第2のポイント付与手段(ポイント管理装置90)は、所定の付与間隔(1日毎)における電子マネーのチャージ及び/又は電子マネーの使用に応じたポイントを付与し、前記第1のポイント付与手段により付与されたポイントを各携帯端末(携帯電話4)毎に管理すると共に、前記第2のポイント付与手段により付与されたポイントを各記録媒体(電子マネーカード3)毎に管理するポイント管理手段(ポイント管理装置90のチャージポイントDB)をさらに備え、前記引継処理において、前記引継元記録媒体にポイントを付与した後に当該引継処理が行われた旨を特定可能な引継特定情報(引継元ID,引継日付)を記憶し、前記ポイント管理手段は、前記引継先記録媒体について前記引継特定情報が記憶されていることを条件として、該引継先記録媒体について管理しているポイントに対して、前記引継元携帯端末に付与するポイントと当該引継先記録媒体に付与するポイントとを加算する引継時ポイント加算処理を行う一方、前記引継特定情報が記憶されていないことを条件として、前記引継先記録媒体について管理しているポイントに対して、前記引継元携帯端末に付与するポイントを加算しないことを特徴とする電子マネーシステム(1)としても良い。これによれば、引継先記録媒体について引継特定情報が記憶されていることを条件として、引継時ポイント加算処理が行われるので、ポイントを付与する間隔に依らずに、引継元携帯端末に付与するポイントのうち、引継先記録媒体のポイントに対して加算すべきポイントを、確実に加算することができる。
また前記第3の発明において、前記第1のポイント付与手段(ポイント管理装置90)及び前記第2のポイント付与手段(ポイント管理装置90)は、所定の付与間隔(1日毎)における電子マネーのチャージ及び/又は電子マネーの使用に応じたポイントを付与し、前記第1のポイント付与手段により付与されたポイントを各携帯端末(携帯電話4)毎かつ各付与間隔毎に管理すると共に、前記第2のポイント付与手段により付与されたポイントを各記録媒体(電子マネーカード3)毎かつ各付与間隔毎に管理する付与間隔毎ポイント管理手段(ポイント管理装置90のチャージポイントDB)と、各付与間隔において前記携帯端末及び前記記録媒体に付与するポイントの上限値を設定する上限値設定手段(ポイント管理装置90のディスプレイ93及び入力装置94)と、をさらに備え、前記引継処理手段(ポイント管理装置90)は、前記引継処理として、同一の付与間隔において携帯端末に付与されたポイントと記録媒体に付与されたポイントとの合算値が前記上限値設定手段により設定した上限値を超えていることを条件として、当該上限値のポイントを引き継ぐ処理を行うことを特徴とする電子マネーシステム(1)としても良い。これによれば、同一の付与間隔において携帯端末に付与されたポイントと記録媒体に付与されたポイントとの合算値が上限値を超えている場合には、該上限値のポイントが引き継がれるので、引継を悪用して上限値を超えたポイントの付与を受ける行為を防止することができる。
また前記第3の発明において、前記携帯端末(携帯電話4)及び前記記録媒体(電子マネーカード3)について前記ポイントの付与を受けるためのポイント会員登録を前記ユーザから受け付けるポイント会員登録受付手段(携帯電話4,PC5,ポイント会員端末50)をさらに備え、前記引継処理手段(ポイント管理装置90)は、前記引継処理として、前記ポイント会員登録を受け付けていない前記引継元記録媒体又は前記引継元携帯端末に付与されているポイント(潜在ポイント)を、前記ポイント会員登録を受け付けた前記引継先携帯端末又は前記引継先記録媒体の正規のポイントとして引き継ぐ処理を行うことを特徴とする電子マネーシステム(1)としても良い。これによれば、ポイント会員登録を受け付けていない引継元記録媒体又は引継元携帯端末について一旦ポイント会員登録をすることなく、該引継元記録媒体又は引継元携帯端末に付与されているポイントを、ポイント会員登録を受け付けた引継先携帯端末又は引継先記録媒体の正規のポイントとして引き継ぐことができるので、該引継のためのユーザの手間を低減することができる。
さらに前記第3の発明において、前記携帯端末(携帯電話4)及び前記記録媒体(電子マネーカード3)について前記ポイントの付与を受けるためのポイント会員登録を前記ユーザから受け付けると共に、該ポイント会員登録を行うユーザを特定可能なユーザ特定情報(属性情報)を受け付けるポイント会員登録受付手段(携帯電話4,PC5,ポイント会員端末50)と、該ポイント会員登録受付手段により受け付けたユーザ特定情報と同一のユーザ特定情報を既に受け付けているか否かを判定するユーザ特定情報受付判定手段(ポイント管理装置90の制御部92)と、をさらに備え、前記引継情報受付手段(携帯電話4,PC5,ポイント会員端末50)は、該ユーザ特定情報受付判定手段により同一のユーザ特定情報を既に受け付けていると判定されたことに基づいて、前記受付を行うことを特徴とする電子マネーシステム(1)としても良い。これによれば、ポイント会員登録を行うユーザのユーザ特定情報と同一のユーザ特定情報が既に受け付けられている場合には、ポイント会員登録の受付に併せて引継の受付ができるので、該引継のためのユーザの手間を低減することができる。
[4−4.第4の発明]
また、従来技術4として、特開2005−11116号公報(段落0022,0137)を示す。この従来技術4には、電子マネーサーバにおいて、ユーザが所有する携帯端末にチャージされた電子マネーの使用又はユーザが所有する記録媒体の一例である電子マネーカードにチャージされた電子マネーの使用に応じたポイントを付与し、携帯端末の場合には、前記電子マネーサーバから携帯端末に加算コマンドを送信することにより、前記付与したポイントに相当する特典電子マネーを当該携帯端末にチャージする一方、電子マネーカードの場合には、ユーザが所有するパソコンに接続した専用リーダ/ライタに該電子マネーカードをセットすることにより、前記電子マネーサーバから該専用リーダ/ライタを介して、前記付与したポイントに相当する特典電子マネーを当該電子マネーカードにチャージするシステムが記載されている。
しかしながら、従来技術4に示すシステムでは、電子マネーカードのユーザは、特典電子マネーを該電子マネーカードにチャージするために、前記専用リーダ/ライタを自分で用意するコストがかかるため、該ユーザの利便性が低いという問題があった。
そこで、上記の実施形態に記載した第4の発明では、電子マネーをチャージ可能な記録媒体のユーザが、専用リーダ/ライタを自分で用意することなく、特典電子マネーを記録媒体にチャージすることができるような、電子マネーシステム及び電子マネーサーバを提供することを目的として、以下の発明を構成した。
即ち第4の発明として、電子マネーをチャージ可能な記録媒体(電子マネーカード3)をユーザに対して発行する記録媒体発行手段(電子マネーカード発行回収機30)と、ユーザが所有する価値を特定するための価値特定情報(紙幣)と該ユーザに対して発行された前記記録媒体とを受け付けて、該受け付けた価値特定情報から特定される価値の少なくとも一部に相当する電子マネーを当該記録媒体にチャージする記録媒体チャージ処理を行う記録媒体チャージ処理手段(電子マネーチャージ機40)と、前記記録媒体にチャージされた電子マネーを使用して取引処理(玉貸処理)を行う取引手段(玉貸ユニット20,簡易型玉貸ユニット20’)と、前記記録媒体を回収する記録媒体回収手段(電子マネーカード発行回収機30)とが店舗(遊技場)に設けられた電子マネーシステム(1)であって、前記記録媒体の発行から回収までの間における当該記録媒体の利用履歴に応じた特典電子マネーを発行する特典電子マネー発行手段(電子マネーサーバ80)と、前記店舗に設けられ、該特典電子マネー発行手段により発行された特典電子マネーを該発行の対象となった記録媒体に前記電子マネーとしてチャージする記録媒体特典チャージ処理を行う第1の特典チャージ処理手段(電子マネーチャージ機40)と、をさらに備えることを特徴とする電子マネーシステムを構成した。これによれば、店舗に設けられた第1の特典チャージ処理手段により、特典電子マネーを記録媒体に電子マネーとしてチャージすることができるので、該記録媒体のユーザは、特典電子マネーを記録媒体にチャージするための専用リーダ/ライタを自分で用意する必要がなく、該記録媒体のユーザの利便性を向上することができる。
また前記第4の発明において、前記取引手段(玉貸ユニット20,簡易型玉貸ユニット20’)は、ユーザが所有し前記電子マネーをチャージ可能な携帯端末(携帯電話4)にチャージされた電子マネーを使用して取引処理(玉貸処理)を行い、前記特典電子マネー発行手段(電子マネーサーバ80)は、前記携帯端末の利用履歴に応じた特典電子マネーを発行し、該発行された特典電子マネーを該発行の対象となった携帯端末に前記電子マネーとしてチャージするための特典チャージ処理を実行する第2の特典チャージ処理手段(電子マネーサーバ80)をさらに備えることを特徴とする電子マネーシステム(1)としても良い。これによれば、第2の特典チャージ処理手段により、特典電子マネーを携帯端末に電子マネーとしてチャージするための特典チャージ処理が実行されるので、該携帯端末のユーザの利便性を向上することができる。
また前記第4の発明において、前記特典電子マネー発行手段(電子マネーサーバ80)の運営機関(カード会社)に設けられ、当該運営機関の口座であり特典発行用資金が入金される第1の預金口座(金融機関サーバ100Bのギフト口座)から、当該運営機関の第2の預金口座(金融機関サーバ100Bの決済口座)へ前記特典電子マネーに相当する資金を移動させることを要求する情報である資金移動要求を、前記第1の預金口座が設けられた金融機関の金融機関サーバ(100B)に送信する資金移動要求送信手段(電子マネーサーバ80)をさらに備え、前記特典電子マネー発行手段は、該資金移動要求送信手段により送信された前記資金移動要求に対する資金移動が完了した旨を示す資金移動完了通知を受信したことを条件として、前記特典電子マネーを発行することを特徴とする電子マネーシステム(1)としても良い。これによれば、特典発行用資金が入金された第1の預金口座から第2の預金口座へ資金が移動されない限り、特典電子マネーが発行されないので、オペレータ等が不正な操作を行った場合であっても、第1の預金口座に入金された特典発行用資金以上に損害が拡大するのを防止することができる。
また前記第4の発明において、前記記録媒体回収手段(電子マネーカード発行回収機30)により前記記録媒体(電子マネーカード3)を回収するときに、当該記録媒体について発行されている特典電子マネーの有無を確認する特典電子マネー有無確認手段(電子マネー管理サーバ80)と、該特典電子マネー有無確認手段により特典電子マネーが有ると確認されたことを条件として、該特典電子マネーが有る旨を報知する特典電子マネー存在報知手段(電子マネーカード発行回収機30のディスプレイ33)と、をさらに備えることを特徴とする電子マネーシステム(1)としても良い。これによれば、記録媒体回収手段で回収する記録媒体について発行されている特典電子マネーが有ると、その旨が報知されるので、ユーザが特典電子マネーが有るのに気付かないで損をしてしまうのを防止することができると共に、記録媒体の継続した利用を促進することができる。
また前記第4の発明において、前記記録媒体(電子マネーカード3)について前記特典電子マネーの発行を受けるための特典会員登録を前記ユーザから受け付ける特典会員登録受付手段(携帯電話4,PC5,ポイント会員端末50)と、前記特典会員登録を受け付けたことを条件として、該特典会員登録の対象となった記録媒体について発行されている特典電子マネー(潜在特典電子マネー)を当該記録媒体の正規の特典電子マネーとして移行する処理を行う特典電子マネー移行処理手段(電子マネーサーバ80)と、をさらに備えることを特徴とする電子マネーシステム(1)としても良い。これによれば、特典会員登録を受け付けると、該特典会員登録を受け付ける以前に発行された特典電子マネーが記録媒体の正規の特典電子マネーとして移行されるので、特典会員登録を受け付けるタイミングによってユーザが不利となることがない。
さらに別の第4の発明として、電子マネーをチャージ可能であり店舗(遊技場)において発行及び回収される記録媒体(電子マネーカード3)の該発行から回収までの間における利用履歴を受信する利用履歴受信手段(通信部81)と、該利用履歴受信手段で受信した記録媒体の利用履歴に応じた特典電子マネーを発行する特典電子マネー発行手段(制御部82)と、前記店舗に設けられ、該特典電子マネー発行手段により発行された特典電子マネーを該発行の対象となった記録媒体に前記電子マネーとしてチャージする記録媒体特典チャージ処理を行う第1の特典チャージ処理手段(電子マネーチャージ機40)に対して、該記録媒体特典チャージ処理を実行するためのチャージ情報を送信するチャージ情報送信手段(制御部82)と、を備えることを特徴とする電子マネーサーバ(80)を構成した。これによれば、店舗に設けられ、特典電子マネーを記録媒体に電子マネーとしてチャージする記録媒体特典チャージ処理を行う第1の特典チャージ処理手段に対して、該記録媒体特典チャージ処理を実行するためのチャージ情報が送信されることにより、該店舗において特典電子マネーを記録媒体に電子マネーとしてチャージすることができるので、該記録媒体のユーザは、特典電子マネーを記録媒体にチャージするための専用リーダ/ライタを自分で用意する必要がなく、該記録媒体のユーザの利便性を向上することができる。
[4−5.第5の発明]
また、従来技術5−1として、特開2005−270210号公報(図12〜図14)を示す。この従来技術5−1には、各遊技場において会員登録した会員が、該会員の会員IDをポイント管理装置に登録し、該会員IDが記録された会員カードをカードユニットに挿入して玉貸を行うと、該玉貸金額に応じて付与されるポイントが前記会員IDに対応付けて管理されるポイント管理装置が記載されている。
また、従来技術5−2として、特開2006−215754号公報(図18〜図29,図34)を示す。この従来技術5−2には、携帯端末を所持するユーザが、該携帯端末をサーバに登録し、該携帯端末をユニットのアンテナに近接させると、該携帯端末にチャージされた特定の電子マネーを使用した玉貸が行われる電子マネーシステムが記載されている。
しかしながら、従来技術5−1に示す会員が、電子マネー媒体の一例である従来技術5−2に示す前記携帯端末の電子マネーを使用して、取引の一例である前記玉貸を行う場合には、会員用記録媒体の一例である前記会員カードをカードユニットに挿入していないと、玉貸金額に応じたポイントの付与を受けられないという問題があった。
そこで、上記の実施形態に記載した第5の発明では、会員用記録媒体を使用せずに電子マネーを使用した取引を行った場合であっても、該会員に対してポイントを付与することができるような、ポイント管理装置を提供することを目的として、以下の発明を構成した。
即ち第5の発明として、各店舗(遊技場)において会員登録した会員に対して発行された会員用記録媒体(会員カード2)を使用した取引に関する記録媒体取引情報(プリペイド使用額)と、該会員用記録媒体に記録され、当該会員を個々に識別可能な会員識別情報(会員カードID)とを受信する受信手段(通信部91)と、該受信手段により記録媒体取引情報と会員識別情報とを受信したことを条件として、該受信した記録媒体取引情報に応じて付与される取引ポイント(使用ポイント)を、該受信した会員識別情報に対応付けて管理するポイント管理手段(制御部92及び使用ポイントDB)と、を有するポイント管理装置(90)であって、前記会員識別情報と、当該会員識別情報の会員が所有し電子マネーをチャージ可能な電子マネー媒体(携帯電話4,PC5)を個々に識別可能な電子マネー媒体識別情報(電子マネー媒体ID)とを対応付けて記憶する識別情報記憶手段(ポイント会員DB)をさらに有し、前記受信手段は、前記電子マネー媒体にチャージされた電子マネーを使用した前記取引に関する電子マネー取引情報(電子マネー使用額)と、該電子マネー媒体の電子マネー媒体識別情報とを受信すると共に、前記電子マネー媒体への電子マネーのチャージに関する電子マネーチャージ情報(チャージ額)と、該電子マネー媒体の電子マネー媒体識別情報とを受信し、前記ポイント管理手段は、該受信手段により電子マネー取引情報と電子マネー媒体識別情報とを受信したことを条件として、該受信した電子マネー取引情報に応じて付与される取引ポイントを、該受信した電子マネー媒体識別情報に対応付けて前記識別情報記憶手段で記憶されている会員識別情報の会員のポイントとして管理すると共に、前記受信手段により電子マネーチャージ情報と電子マネー媒体識別情報とを受信したことを条件として、該受信した電子マネーチャージ情報に応じて付与されるチャージポイントを、該受信した電子マネー媒体識別情報に対応付けて前記識別情報記憶手段で記憶されている会員識別情報の会員のポイントとして管理することを特徴とするポイント管理装置を構成した。これによれば、会員用記録媒体に記録されている会員識別情報と、会員が所有している電子マネー媒体の電子マネー媒体識別情報とを対応付けて記憶しておくことにより、会員用記録媒体を使用することなく、当該会員が電子マネー媒体にチャージされた電子マネーを使用した取引を行った場合であっても、該電子マネーの使用に応じて付与される取引ポイントを当該会員のポイントとして管理することができると共に、電子マネーを電子マネー媒体にチャージした場合にも、該電子マネーのチャージに応じて付与されるチャージポイントを当該会員のポイントとして管理することができるので、電子マネーの利用を促進することができる。
また前記第5の発明において、前記ポイント管理手段(制御部92及び使用ポイントDB)は、前記受信手段(通信部91)により電子マネー取引情報(電子マネー使用額)と電子マネー媒体識別情報(電子マネー媒体ID)とを受信したことを条件として、該受信した電子マネー取引情報に応じて付与される取引ポイント(使用ポイント)を、該受信した電子マネー媒体識別情報に対応付けて前記識別情報記憶手段(ポイント会員DB)で記憶されている会員識別情報(会員カードID)に対応付けられているポイントに加算することにより、前記会員のポイントとして管理することを特徴とするポイント管理装置(90)としても良い。これによれば、電子マネーの使用に応じて付与される取引ポイントが、会員識別情報に対応付けられているポイントに加算されることにより、該電子マネーの使用に応じて付与される取引ポイントと会員用記録媒体の使用に応じて付与される取引ポイントとの合算ポイント数を会員が使用することができるようになるので、会員の利便性を向上できる。
また前記第5の発明において、前記受信手段(通信部91)により電子マネー取引情報(電子マネー使用額)と電子マネー媒体識別情報(電子マネー媒体ID)とを受信したことを条件として、該受信した電子マネー媒体識別情報に対応付けて前記識別情報記憶手段(ポイント会員DB)で記憶されている会員識別情報(会員カードID)が記録された会員用記録媒体(会員カード2)を発行した店舗(遊技場)と、該電子マネー取引情報と電子マネー媒体識別情報の送信元である店舗とが一致するか否かを判定する店舗一致判定手段(制御部92)をさらに有し、前記ポイント管理手段(制御部92及び使用ポイントDB)は、該店舗一致判定手段により一致すると判定されたことを条件として、前記受信した電子マネー取引情報に応じて付与される取引ポイント(使用ポイント)を、前記受信した電子マネー媒体識別情報に対応付けて前記識別情報記憶手段で記憶されている会員識別情報に対応付けられているポイントに加算することにより、前記会員のポイントとして管理する一方、前記店舗一致判定手段により一致しないと判定されたことを条件として、前記受信した電子マネー取引情報に応じて付与される取引ポイント(加盟店ポイント,非加盟店のチャージポイント)を、前記受信した電子マネー媒体識別情報に対応付けて管理することにより、前記会員のポイントとして管理することを特徴とするポイント管理装置(90)としても良い。これによれば、会員登録している店舗における電子マネーの使用に応じて付与される取引ポイントは、会員識別情報に対応付けられているポイントに加算される一方、会員登録していない店舗における電子マネーの使用に応じて付与される取引ポイントは、電子マネー媒体識別情報に対応付けて管理されることにより、会員登録をしている店舗であるか否かに拘わらず、電子マネーの使用に応じて付与される取引ポイントを当該会員のポイントとして管理することができるので、電子マネーの利用を促進することができる。
また前記第5の発明において、該ポイント管理装置が提供するポイントサービスに加盟する店舗(遊技場)を設定する加盟店設定手段(ディスプレイ93及び入力装置94)と、前記店舗一致判定手段(制御部92)により一致しないと判定されたことを条件として、前記電子マネー取引情報(電子マネー使用額)と電子マネー媒体識別情報(電子マネー媒体ID)の送信元である店舗が前記加盟店設定手段により設定された加盟店であるか否かを判定する加盟店判定手段(制御部92)と、をさらに有し、前記ポイント管理手段(制御部92及び使用ポイントDB)は、該加盟店判定手段により加盟店であると判定されたことを条件として、前記受信した電子マネー取引情報に応じて付与される取引ポイント(使用ポイント)を、前記受信した電子マネー媒体識別情報に対応付けて、当該加盟店のポイント(加盟店ポイント)として管理することを特徴とするポイント管理装置(90)としても良い。これによれば、会員登録した店舗以外のポイントサービス加盟店における電子マネーの使用に応じて付与される取引ポイントが、会員用記録媒体の使用に応じて付与される取引ポイントと同様に、店舗毎に管理されるため、例えば各店舗との間における当該ポイントに関する決済等を確実に行うことができる。
また前記第5の発明において、前記ポイント管理手段(制御部92及びチャージポイントDB)は、該加盟店判定手段(制御部92)により加盟店でないと判定されたことを条件として、前記受信した電子マネー取引情報(電子マネー使用額)に応じて、前記取引ポイント(使用ポイント)の付与率よりも低い付与率にて付与される前記チャージポイント(非加盟店のチャージポイント)を、前記受信した電子マネー媒体識別情報(電子マネー媒体ID)に対応付けて前記識別情報記憶手段(ポイント会員DB)で記憶されている会員識別情報(会員カードID)の会員のポイントとして管理することを特徴とするポイント管理装置(90)としても良い。これによれば、ポイントサービス非加盟店における電子マネーの使用に応じてチャージポイントが付与されるので、非加盟店における電子マネーの使用を促進することができる一方で、加盟店において付与される取引ポイントの付与率よりも低い付与率で非加盟店においてチャージポイントが付与されるので、加盟店と非加盟店との間において一定の公平性を保つことができる。
また前記第5の発明において、所定期間(1日毎)に付与する前記取引ポイント(使用ポイント)の上限値を設定すると共に、所定期間に付与する前記チャージポイントの上限値を設定する上限値設定手段(ディスプレイ93及び入力装置94)をさらに有し、前記ポイント管理手段(制御部92,使用ポイントDB,及びチャージポイントDB)は、前記所定期間における前記記録媒体取引情報(プリペイド使用額)に応じた取引ポイントと、前記所定期間における前記電子マネー取引情報(電子マネー使用額)に応じた取引ポイントとの合算値が、前記上限値設定手段により設定した取引ポイントの上限値を超えていることを条件として、該上限値を前記会員のポイントとして管理すると共に、前記所定期間における前記電子マネーチャージ情報(電子マネー使用額)に応じたチャージポイントが、前記上限値設定手段により設定したチャージポイントの上限値を超えていることを条件として、該上限値を前記会員のポイントとして管理することを特徴とするポイント管理装置(90)としても良い。これによれば、所定期間における会員用記録媒体の使用に応じて付与される取引ポイントと電子マネーの使用に応じて付与される取引ポイントとの合算値が上限値を超えている場合であっても、該上限値を超えたポイントが付与されることがないので、会員用記録媒体のみを所有する会員との公平性を保つことができると共に、電子マネーのチャージに応じて付与されるチャージポイントについても、運営機関の方針に添った上限値を設定することができる。
さらに前記第5の発明において、前記取引ポイント(使用ポイント)と前記チャージポイントとを合算した合算ポイントを前記会員が所定のサービス(商品との交換,抽選への応募)を享受するために使用させるための処理を行うポイント使用処理手段(制御部92)をさらに有することを特徴とするポイント管理装置(90)としても良い。これによれば、取引ポイントとチャージポイントとを合算した合算ポイントを会員が使用することができるようになるので、会員の利便性を向上できる。