JP5349366B2 - 複合型圧力計、及び複合型圧力計の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複合型圧力計、及び複合型圧力計の製造方法に関する。
特許文献1に記載の真空計は、真空装置などに接続するためのフランジを有する保護管と支持プレートが弾性ばねを介して溶接されている。支持プレートにはガラスシール管を介してセラミック製のダイヤフラムが配置されており、それらで囲まれた空間は基準真空室を形成している。ここで、外部からダイヤフラムに気体圧力が加わると、ダイヤフラムは基準真空室側に撓む。ダイヤフラムと支持プレートの基準真空室側の表面には導電性の電極が形成されており、両電極間の静電容量を測定することで気体圧力を測定することができる。
さらに、本従来技術の真空計はダイヤフラムを囲むようにして保護リングが配置されており、その外側には二本のフィラメントが支持柱によって固定して配置されている。このフィラメントはピラニ真空計を構成するものであり、気体がフィラメントの熱を持ち去る量(このフィラメントは白金やタングステン、ニッケルまたはこれらの金属のうち少なくとも1つを含む合金を材料としており、その抵抗率は温度によって大きく変わる。つまり、その抵抗率は気体がフィラメントから持ち去る熱量、つまり気体の圧力に依存する)から圧力を測定することができる。また、ピラニ真空計の電気的情報は、静電容量型真空計の接続端子とは別の接続端子から外部に出力され、これらの電気的情報は電気回路によって気体圧力に応じた電気情報に補正されて、最終的に圧力値として表示される仕組みとなっている。
また、特許文献2には、圧力測定装置としてMEMS技術を用いて、ピラニ真空計と隔膜真空計を作成する旨が開示されている。
特表2002−520613号公報 特開2008−209284号公報
しかしながら、特許文献1の複合型圧力計は、別々の製造工程を経て形成された静電容量型真空計とピラニ真空計とを、単に接近させて配置させたものである。そのために、製造上でのコスト低減効果は乏しい。さらに、二つの真空計を狭い場所に配置することから、作業効率の低下や場合によっては歩留まりの低下を招き製造コスト面では上昇することもある。
特許文献2では、ピラニ真空計と隔膜真空計を同一基板上に同時に作成するための具体的な製造方法は開示されていないので、プロセスを共通化できず、製造コストの低減もできない。
そこで、本発明は、従来の複合型圧力計及びその製造方法が有する、上記ような問題点を鑑みてなされたものであり、製造コストを低減し、かつ小型の複合型圧力計、及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る複合型圧力計の製造方法は、静電容量型隔膜真空計とピラニ真空計を含む複合型圧力計の製造方法であって、
エッチングにより、シリコン基板の第一面側に第一溝部及び該第一溝部に隣接した第二溝部を形成する溝形成工程と、前記シリコン基板の前記第一面側で前記第一溝部と前記第二溝部を覆うように、前記シリコン基板にガラス基板を接合する接合工程と、を含む。
さらに、本発明に係る複合型圧力計は、シリコン基板の第一面側に形成された第一溝部及び該第一溝部に隣接した第二溝部と、前記第一溝部と前記第二溝部とを覆うように前記シリコン基板に接合されたガラス基板と、前記シリコン基板の第二面側で、かつ前記第一溝部に対応する位置に形成された、第三溝部と、前記前記シリコン基板の第二面側で、かつ第二溝部に対応する位置に形成された、第四溝部とを有し、前記第一溝部と前記第三溝部とによって、静電容量型隔膜真空計が形成され、前記第二溝部と前記第四溝部によって、ピラニ真空計が形成されていることを特徴とする。
本発明に係る複合型圧力計によれば、小型で広範囲の圧力を高精度で測定することが可能な真空計を実現することができる。更に詳しくは、本発明に係る複合型圧力計の製造方法によればマイクロマシン技術によって静電容量型隔膜真空計とピラニ真空計を単一のシリコン基板上に製造することが可能で、これにより製品の小型化と大量生産による製造コストの低減が可能となる。また、本発明の複合型圧力計を製造するプロセスにおいても、両真空計を同時に加工製造することが可能であるために製造プロセスの共通化を図ることが可能となり、従来のように個々の真空計を別々に製造してその後合体して組み立てるよりも、製造プロセスの大幅な短縮化が可能となり、これによっても製造コスト低減の面で大きな効果を得ることが可能である。
本発明に係る複合型圧力計の一実施形態を示す断面図である。 本発明に係る複合型圧力計の一実施形態を示す斜視構造図である。 本発明に係る複合型圧力計の一実施形態を示す斜視構造図である。 本発明に係る複合型圧力計の製造プロセスの一実施形態を示す図である。 本発明に係る複合型圧力計の製造プロセスの一実施形態を示す図である。
近年はマイクロマシン(Microelectro Mechanical Systems:MEMS)技術の進歩により、微細な機械構造体を低価格で大量に製造することが可能となった。この技術は真空計の製造技術にも応用され、静電容量型真空計やピラニ真空計もマイクロマシン技術によって製造することは可能である。本発明は両真空計を別々に製造して一つの複合型圧力計として組み上げるのではなく、MEMS技術を用いた製造過程から複合型の真空計として加工し、両真空計の製造プロセスを共通化することによって効率的に製造し、両真空計素子の配置プロセスを簡略して製造、組み上げコストを低減した複合型圧力計の製造方法である。
以下、図1、図2、及び図3を用いて本発明の複合型圧力計の構造について説明する。
図1は、本発明の複合型圧力計30の断面図である。図2は複合型圧力計30の構成を上面から見た斜視図である。図3は複合型圧力計30の構成を下面から見た斜視図である。
図1に示すように、複合型圧力計30は、静電容量型隔膜真空計101及びピラニ真空計102を有している。
静電容量型隔膜真空計101は、ダイヤフラム3構造を有し、そのダイヤフラム3に気体の圧力が加わるとダイヤフラム3が撓み、その撓み量をダイヤフラム3に対向した容量電極6との静電容量から検出してそれを圧力に換算する原理の真空計である。静電容量型真空計101は、気体の圧力によって引き起こされる現象を直接測定するため、ガスの種類に依存せずに高い精度で圧力を測定することができる。また、ダイヤフラム3の厚さや大きさを変えることで気体圧力の測定領域を変えることができる。
しかしながら、静電容量型隔膜真空計101は、ダイヤフラムは気体圧力だけではなく、ダイヤフラム3及びダイヤフラム3を支えている周辺材料の熱膨張係数の違いからも撓み量が変化することもあり、それが測定誤差の発生原因になるという問題がある。さらに、静電容量型隔膜真空計101は、構造が複雑なために製造コストが高いなどの問題がある。特に、大気圧の10分の1、100分の1以下の圧力(10000Pa以下)を測定するためにはダイヤフラム3の厚さが100μm以下となるのが一般的で、高度な機械加工精度が要求され、その結果製造コストは上昇する。
一方、ピラニ真空計102は、気体の熱伝導率が気体圧力に依存して変化する現象で動作する原理の真空計である。例えば、白金やタングステン、ニッケルやその合金材料で作られたフィラメント11に一定電流を流すことで、フィラメント11は加熱されて温度が上昇する。このとき、フィラメント周辺に気体が存在すると気体が熱を奪い去っていくためにフィラメント温度は低下する。また、フィラメント材料である白金やタングステン、ニッケルやその合金材料は、その温度変化に対する抵抗率の変化量、つまり温度係数が他の金属に比べて大きいために、その抵抗率の変化量から気体の圧力を知ることができる。つまり、ピラニ真空計102は、このような簡単な構造で0.001〜10000Pa程度の気体圧力を簡単に測定することができる。一方で、気体の熱伝導率はガス種によって異なるために、正確な圧力を知るためにはガス種類に合わせて測定値を補正しなければならず、また大気圧付近の圧力領域では圧力変化に対して気体の熱伝導率の変化量がほとんど変化せずに飽和状態となるために、大気圧付近の圧力測定には不向きであると言う問題がある。
そこで、上記の静電容量型隔膜真空計101で、大気圧の10分の1あるいは100分の1よりも高い圧力を測定し、それ以下の圧力はピラニ真空計102で測定するようにすれば、0.001Paから大気圧までの広い範囲の圧力を測定できる。
以下、静電容量型隔膜真空計101の詳細な構成を説明する。図1に示すように、シリコン基板1の両面には、複数の溝部(凹凸部)が形成されている。具体的には、シリコン基板1の第一面側(ガラス基板側)に設けられた一つの凹部(第一溝部)31と、シリコン基板1の第二面側の該凹部(第一溝部)31に対応する位置に設けられた凹部(第三溝部)33との間には、ダイヤフラム3が形成されている。
シリコン基板1の第一面側の凸部41、42上には、ガラス基板2が接合して完全に密着固定されている。凹部(第一溝部)31とガラス基板2との間に基準圧力室4が形成されている。基準圧力室4は高真空に封止された状態となっており、図示されていないが、基準圧力室4の内部には、残留しているガスを吸着・排気する機能を有する非蒸発型ゲッタが配置されている。
図2に示すように、ダイヤフラム3の凹部31の底面上には、複数の微細な突起構造体5が互いに離間して形成されている。ダイヤフラム3に外部から気体圧力が加わると、ダイヤフラム3はガラス基板側に撓み、その撓み量はダイヤフラム3の大きさと厚さによって依存する。例えば、ダイヤフラム3に大きな気体圧力が加わるとダイヤフラム3の撓み量は大きくなり、複数の微細な突起構造体5が、場合によってはガラス基板2の基準圧力室4側に配置された容量電極6、参照電極7に密着する。再び気体圧力が低くなったときにダイヤフラム3は元の位置に戻らなければならないが、ダイヤフラム3と容量電極6及び参照電極7との間に弱い吸着力(例えばファンデルワールス力)が働くとダイヤフラム3は上記電極に密着したままとなって真空計として機能しなくなる。突起構造体5はダイヤフラム3と容量電極6や参照電極7との接触面積を小さくすることで、この問題を回避する働きがある。
一方、前述の容量電極6及び参照電極7は、ガラス基板2の基準圧力室4側に配置されている。ダイヤフラム3に外部から気体圧力が加わると、ダイヤフラム3はガラス基板側に近づき、ダイヤフラム3と容量電極6との間の静電容量は増加する。その増加量から気体圧力を測定することができる。また、ダイヤフラム3と参照電極7との間の静電容量も変化するが、参照電極7はダイヤフラム3の中心から外れた位置に配置されているために容量電極6で検出されるほどの静電容量変化は得られない。実際には容量電極6で検出される静電容量変化量から、参照電極7で検出される静電容量変化量を減算した結果の静電容量変化量から圧力を算出することが多い。これは、静電容量型隔膜真空計101は、構成材料の熱膨張係数の違いから環境温度の影響を受けやすいと言う問題があるため、容量電極6で検出される静電容量に含まれる環境温度の影響による誤差と、参照電極7で検出される静電容量に含まれる環境温度の影響による誤差を相殺させることで、誤差成分を軽減するためである。
なお、本実施例においては、容量電極6、参照電極7、及びダイヤフラム3は、正方形を基本にした形状で説明を行っているが、その形状を特に限定する必要は無く円形であっても問題は生じない。
なお、ダイヤフラム3、容量電極6、及び参照電極7の電気信号は、ガラス基板2の上下面を貫通する貫通配線8及び電極パッド9を通して、図示されていない外部の電気回路に伝達されて電気的に処理され、最終的に圧力値として外部に出力される。
次に、ピラニ真空計102の詳細な構成を説明する。
シリコン基板1の第一面側には上述の静電容量型隔膜真空計101の第一溝部31と隣接して凹部(第二溝部)32が形成されている。凹部(第二溝部)32は前述の基準圧力室4の様な閉ざされた溝ではなく、シリコン基板1の厚さ方向に完全に貫通した開口部と、ガラス基板2の切り欠きによって形成された開口部が存在する。また、凹部(第二溝部)32は一面絶縁膜10で覆われている。その絶縁膜10の一部はシリコン基板1によって底部から支えられることが無く、絶縁膜10が完全に単膜で浮いた状態となっている。また、絶縁膜10の一部は開口構造となってシリコン基板1の上面から下面までが連通した空間となっている。そして、前述の絶縁膜10が完全に単膜で浮いた部分には、白金やニッケル、タングステンあるいはその合金を材料として形成されたフィラメント11が形成されている。このフィラメント11は適当な長さと発熱部面積、抵抗率を調整するために形や大きさ、膜厚を調整して形成している。フィラメント11の両端は絶縁膜上電極パッド12に電気的に結合されており、この絶縁膜上電極パッド12を通してフィラメント11に電力が供給される。
また、シリコン基板1の第二面側には、凹部(第二溝部)32に対応する位置に凹部(第四溝部)34が設けられている。
また、フィラメント11が形成された凹部(第二溝部)32に対向する、ガラス基板2の底面部には、温度センサ13が形成されている。この温度センサ13もフィラメント11と同様に抵抗率の温度係数が大きい材料(例えば、白金)で形成されるのが好ましい。この温度センサ13は、ガラス基板2を貫通した貫通配線8を通して、フィラメント11が配置された溝の外壁部分の温度情報を外部に伝達する機能を有する。
ガラス基板2の下面側には、貫通配線8を介して電極パッド9と接続された温度センサ13が、フィラメント11と対向して配置されている。
ピラニ真空計102の基本的な動作原理は前述の通りであるが、圧力の測定精度を上げるためには温度センサ13によってフィラメント11が配置された空間の壁面温度を知ることは非常に重要である。つまり、気体はフィラメント11との熱交換を行っていると同時にフィラメント11が配置された空間の壁面とも熱交換を行っているため、実際にはフィラメント11とフィラメント11が配置された空間の壁面温度との温度差を常に測定することによってより高精度な圧力測定を行うことができる。
次に図4及び図5を参照して、本発明に係る複合型圧力計を製造するプロセスについて説明する。図4は、ガラス基板2の加工プロセスを説明するための図である。ガラス基板2としては、予め貫通配線8が所定の位置に配置されたコーニング社のパイレック基板あるいはショット社のテンパックスガラス(あるいはSiと接合が可能な絶縁性基板)を用いる(図4A)。このガラス基板2の上面にレジスト20を塗布し(図4B)、フォトリソグラフィ技術でパターニングを行う(図4C)。そしてその上から金属膜21をスパッタ、CVD、蒸着などで成膜し(図4D)た後、レジスト20を剥離することで金属膜21のパターンをガラス基板上面に形成することができる(図4E)。これと同様の作業によりガラス基板2の下面にも金属膜を形成することができる(図4F)。具体的には、ガラス基板2の上面の金属膜は電極パッド9となるが、その膜材料としてはAu/Crなどが挙げられる。またガラス基板2の下面の金属膜は容量電極6、参照電極7、温度センサ13となるが、温度センサ13の抵抗率の温度係数を考慮すれば白金、ニッケル、タングステンなどが好ましく、これにより静電容量型隔膜真空計の電極とピラニ真空計の温度センサを一括同時に形成することができる。また、これらの金属膜を別の材料で形成したい場合はプロセスを分けて形成すれば良い。
次に図5を用いてシリコン基板1の加工プロセスを説明する。まず、シリコン基板1は通常に市販されている単結晶シリコン基板であり、サイズもそのプロセスに使用される設備に合わせてφ2インチ〜12インチなどのものを使用する(図5A)。また、その抵抗率はダイヤフラム3に導電性を持たせる意味で0.1Ω・cm以下の低抵抗率のものを用いることが好ましいが、プロセスの途中でダイヤフラムにイオン注入や不純物拡散を行うことであれば必ずしも低抵抗のシリコン基板を使用する必要は無い。そして、このシリコン基板1の表面全体に熱酸化膜22を形成した後(図5B)、全面にレジスト20を塗布して(図5C)パターニングを行い(図5D)、所定の位置の酸化膜をフッ酸などでエッチングする(図5E)。
続いて、パターニングされた酸化膜22をマスクとして、例えば水酸化カリウム(KOH)やテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド(TMAH)などの薬品を用いてシリコン基板1を所定の深さだけエッチングすると、静電容量型真空計の第一溝部31とピラニ真空計の第二溝部32を、隣接した位置(溝間の間隔は、0.3〜1.5mm、好ましくは0.7〜1mm)に同時に形成することができる(溝形成工程:図5G)。なお、ここでいう「同時に行なう」とは、その一部或いは全部を同時に行なうことをいう。
そして再びこのシリコン基板1を熱酸化するなどして表面に絶縁膜23を形成する(あるいは上面にCVDなどで酸化膜、窒化膜などの絶縁膜を形成しても良い)(絶縁膜形成工程:図5H)。
次に、シリコン基板1の下面(第二面側)の絶縁膜22の一部のみをパターニングする(上面全体をレジストで保護してフッ酸などでエッチングしても良いし、ドライエッチングを用いてパターニングしても良い)(絶縁膜パターニング工程:図5I)。
続いてシリコン基板1の下面(第二面側)に開けられた絶縁膜22をマスクにシリコン基板1の一部を上述のエッチング液あるいはドライエッチングでエッチングして、第四溝部34を形成する(第四溝形成工程:図5J)。なお、このときのエッチング深さ(第四溝部34の深さ)は後述の図5Qのエッチングを行うことによって基板が貫通するのに適した深さのものでなくてはならない。
そして再びシリコン基板1の上下両面の絶縁膜22をパターニングすることで、静電容量型隔膜真空計101の突起構造体5の形成と、ピラニ真空計102の絶縁膜10のパターニングと、シリコン基板1の下面(第二面側)のダイヤフラム形成予定位置の絶縁膜22のパターニングとを同時に行なう(パターニング工程:図5K)。なお、ここでいう「同時に行なう」とは、その一部或いは全部を同時に行なうことをいう。
次にシリコン基板1の上面(第一面側)にレジスト20を塗布(図5L)した後にレジスト20のパターニングを行い(図5M)、その上から金属膜24(ニッケルや白金、タングステンやそれらの合金)をスパッタや真空蒸着で成膜する(図5N)。
そして、レジスト20を剥離させることでピラニ真空計部分にフィラメント11と絶縁膜上の電極パッド12を形成することができる(フィラメント形成工程及び電極パッド形成工程:図5O)。続いてその上から図4のプロセスで完成したガラス基板2を接合する(接合工程:図5P)。この接合は真空中で行うが、基板を加熱しながらガラス側に負の高電圧を印加させながら接合を行う陽極接合や、基板を加熱せずに真空中でArプラズマによって基板表面を活性化してそのまま接合を行う常温接合などで行うことができる。また、この接合を行いながら基板の加熱を行ったり、或いは別途基板を加熱するなどして基準圧力室4内部に配置された非蒸発型ゲッタ(図示されていない)を活性化する。
次に、シリコン基板1の下面(第二面側)を上述の水酸化カリウム(KOH)やテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド(TMAH)或いはドライエッチングなどによって、絶縁膜23をマスクとして所定の深さのエッチングを行って、第三溝部33を形成しすることで所定の厚さのダイヤフラム3を形成する(ダイヤフラム形成工程:図5Q)と同時に、ピラニ真空計の溝部(第四溝部)34をシリコン基板1の下面(第二面側)から貫通させる(貫通孔形成工程:図5Q)。ダイヤフラムの厚さとしては、例えばダイヤフラムの大きさが6.6mm角ほどの大きさであれば厚さ200μmほどのダイヤフラムで圧力領域1000〜100,000Paの領域で適度に撓むダイヤフラムを形成することができる。続いて、上ガラスの一部をダイサでカットし、その外側部分を基板全体の厚さでカットすることで(図5R)絶縁膜上電極パッド12を露出させた形の複合型圧力計を製造することができる(図5S)。
なお、本発明の複合型圧力計は動作原理の異なる2種類の圧力センサが搭載されているため、静電容量型隔膜真空計が出力する静電容量情報と、ピラニ真空計が出力する抵抗値情報(実際にはブリッジ回路を使用して効率良く抵抗値情報を引き出すのが一般的である)を圧力値として出力する電気回路がそれぞれ必要であるが、この電気回路も一枚の回路上に形成することで小型且つ低価格化を実現することができる。
1 シリコン基板
2 ガラス基板
3 ダイヤフラム
4 基準圧力室
5 突起構造体
6 容量電極
7 参照電極
8 貫通配線
9 電極パッド
10 絶縁膜
11 フィラメント
12 絶縁膜上電極パッド
13 温度センサ
20 レジスト
21 金属膜
23 絶縁膜
24 金属膜
30 複合型圧力計
31 第一溝部
32 第二溝部
33 第三溝部
34 第四溝部
41 第一凸部
42 第二凸部
43 第三凸部
44 第四凸部
101 静電容量型隔膜真空計
102 ピラニ真空計



Claims (6)

  1. 静電容量型隔膜真空計とピラニ真空計を含む複合型圧力計の製造方法であって、
    エッチングにより、シリコン基板の第一面側に第一溝部及び、前記第一溝部に隣接した第二溝部を形成する溝形成工程と、
    前記シリコン基板の前記第一面側で前記第一溝部と前記第二溝部を覆うように、前記シリコン基板にガラス基板を接合する接合工程と、
    を含む複合型圧力計の製造方法。
  2. 前記溝形成工程は、前記第一溝部及び前記第二溝の一部或いは全部を同時に形成することを特徴とする請求項1に記載の複合型圧力計の製造方法。
  3. 前記シリコン基板の前記第一面側で、前記第二溝部底面に絶縁膜を形成する絶縁膜形成工程と、
    前記絶縁膜をパターニングする絶縁膜パターニング工程と、
    前記パターニングされた絶縁膜上にフィラメントを形成するフィラメント形成工程と、
    前記シリコン基板の第二面側で、前記第一溝部に対応する位置をエッチングして、ダイヤフラムを形成するダイヤフラム形成工程と、
    前記第二溝部に対応する位置をエッチングして、前記第二溝部と貫通する貫通孔を形成する貫通孔形成工程と、含む請求項1又は2に記載の複合型圧力計の製造方法。
  4. 前記ダイヤフラム形成工程と前記貫通孔形成工程は、その一部或いは全部を同時に行なわれることを特徴とする請求項3に記載の複合型圧力計の製造方法。
  5. シリコン基板の第一面側に形成された第一溝部及び該第一溝部に隣接した第二溝部と、
    前記第一溝部と前記第二溝部とを覆うように前記シリコン基板に接合されたガラス基板と、
    前記シリコン基板の第二面側で、かつ前記第一溝部に対応する位置に形成された、第三溝部と、
    前記前記シリコン基板の第二面側で、かつ第二溝部に対応する位置に形成された、第四溝部とを有し、
    前記第一溝部と前記第三溝部とによって、静電容量型隔膜真空計が形成され、
    前記第二溝部と前記第四溝部によって、ピラニ真空計が形成されていることを特徴とする複合型圧力計。
  6. 前記第一溝部と前記第三溝部との間に形成されたダイヤフラムと、
    前記ガラス基板の、前記第一溝部に対向した面に設けられた参照電極と、
    前記第二溝部に設けられたフィラメントと、
    前記ガラス基板の、前記第二溝部に対向した面に設けられた温度センサと、
    を有し、前記シリコン基板の前記第二溝部と前記第四溝部との間には、貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項5に記載の複合型圧力計。
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