JP5348913B2 - Esd試験システム較正 - Google Patents

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Description

本発明は、被試験装置に所定のパルスを印加することにより被試験装置上のESD事象を模擬するために配備されるESDパルス発生器及び上記パルス印加後の上記装置の電圧と電流の波形を取得することにより上記装置の過渡的挙動を検知するために設けられる測定機器から成るESD試験システムの過渡的挙動を較正する方法に関する。
更に本発明は、そのようなESD試験システムによって被試験装置のESDロバスト性を試験する方法に関する。
静電気放電(ESD)に関して被試験装置(DUT)のロバスト性を評価する測定法が多数有る。これらの方法は、ESD事象を模擬するために被試験装置に所定の標準的なパルスを印加する点で共通している。
人体モデル(HMB)及び機械モデル(MM)の試験装置は、速い立ち上がり時間(例えば2〜10ナノ秒)と長い減衰時間(例えば約150ナノ秒)の過渡パルスを利用する。最近では、試験装置は、被試験装置に出現する電圧と電流の双方の波形を取得できるように発達している。このような試験装置は、例えばハンワのHED−W5000Mであり、日本の特許出願の特願2006−182908号に記載されている。
トランスミッションラインパルス(TLP)試験装置は、連続した大振幅の矩形パルスを使用し、被試験装置(DUT)の電圧と電流は、印加パルス頂上の平坦領域で記録される。このI−V点の対を蓄積すると、TLPのI−V曲線が得られる。TLP試験装置の例は、米国2004/0239346号(A1)に示されている。
人体モデル(HBM)とトランスミッションラインパルス(TLP)の試験は、静電気放電(ESD)ストレスの下で装置のロバスト性を評価する一般的な測定方法である。HBMが主として製品の資格付与に使用されるのに対して、TLPは、伝統的に、本質的な技術的可能性を評価すると共に装置を最適化するための手段として単体のESD保護構造上で実行される。従来のHBM試験装置の欠点の一つは、標準的なESD試験方法では、製品の品質の「合否」データしか生じないことである。TLPは、製品を評価する標準的な試験ではないので、大きな欠点を有する。その結果、様々な試験装置が製品の開発と評価のために使用され、簡単に言えば、ESDの信頼性を保証するための時間と労力を倍増している。
ゴティエ、エール(Gauthier, R.)他による「50オームと500オームのインピーダンス探針及びケルビン探針の組合わせを有するTLPシステム(TLP Systems with Combined 50 and 500 Ohm Impedance Probes and Kelvin Probe)」、IEEE電子実装製造に関する議事録(IEEE Transactions on Electronics Packaging Manufacturing)、IEEE、米国ニューヨーク州ピスキャタウェイ、第28巻第3号、2005年7月、第213〜223頁では、2つの異なる負荷線(50オームと500オーム)を有する測定システムで、2つの異なる動作領域における被試験装置の研究を可能とするものが紹介されている。その上、ケルビン探針原理が、探針抵抗値変動の測定データへの影響を最小化するために、TLP試験に適用されている。TLPシステムについて議論が行われ、単一の準定常的(非過渡的)な較正の方法(抵抗除去)が実証されている。
バース、ジェイ(Barth, J.)他による「TLPの較正、相関、標準及び新技術(TLP Calibration, Correlation, Standards and New Techniques)」、IEEE電子実装製造に関する議事録(IEEE Transactions on Electronics Packaging Manufacturing)、IEEE、米国ニューヨーク州ピスキャタウェイ、第24巻第2号、2001年4月、第99〜108頁は、TLP測定システムに焦点を当てている。準定常TLP測定データとその較正、TLPの故障のレベルとHBMの故障のレベルとの相関関係の研究並びにTLP波形データにおけるdV/dtの影響という種々の話題が取り上げられている。紹介されている波形の研究は、この種の測定データに対する較正の手順を用いず、TLP波形の開始だけに着目している。実証された較正の手順は、波形の準定常部だけに関するものである。
本発明の目的は、ESD試験システムの過渡的挙動を較正する方法を提供し、ESD試験システムがより広く適用可能となるようにすることである。
本発明の更なる目的は、被試験装置のESDロバスト性をESD試験システムにより試験し、同時に正確な電流と電圧の波形を取得する方法を提供することである。
本発明によれば、これらの目的は、独立請求項の技術的ステップを示している方法を用いて達成される。
従来技術の問題の分析により示されているのは、システムの過渡応答に起因する測定の不正確さから現在のシステムの適用性が限られていることである。そのような過渡応答はESDの分野では従来は比較的未開拓であり、その理由は、とりわけ、システムの過渡応答を分析できるためにESDパルスの最初の数ナノ秒間の正確なデータが必要なことである。その結果、ESD試験システムに対してシステムの寄生により起こる影響を除去するために較正の手順を開発することは、これまで行われなかった。
本発明によれば、ESD試験システムの過渡的挙動のために必要なデータは、試験システムを、少なくとも一度、1又は複数の既知のシステム、すなわちESD過渡状態時のインピーダンスが既知であるシステムに適用し、システムの応答をESD試験システム自体の測定機器で測定することにより得られる。この測定機器は、ESDパルス発生器に組み込まれていてもよく、例えばオシロコープのような独立した機器でもよい。一旦較正されると、ESD試験装置を使用して被試験装置の電流と電圧の波形を同時に取得し、時間と機器を節約することができる。本発明の較正方法の結果として、例えば伝統的なI−V(TLP)パラメータをウエハレベルの標準的なHBM試験システムにより抽出することが可能となる。本発明の較正方法は、HBM、MM、TLP又は当業者に知られている他の任意のESD試験システムの較正に適用され得る。
また更に、同時取得される電圧と電流の波形に存在する情報は、被試験装置の過渡応答に関する詳細な情報を与えるので、重要であり、ESD保護の設計を簡便化し、改良することができるものである。これは、装置の過渡応答が低電圧・ディープサブミクロンから高電圧技術に至るあらゆる多様な半導体素子に対するESD信頼性について重要な役割を果たすので、重要な利点である。
本発明によれば、ESD試験システムの較正データは、例えば、補正した電流波形を得るために取得電流波形に適用される関数関係、取得電圧波形補正用の寄生インピーダンス及び/又は他の較正データから成る。好適な実施形態では、関数関係と寄生インピーダンスは、取得した電流と電圧の波形を周波数領域に変換することにより決定される。周波数領域への変換を用いることは、比較的単純な較正規則が得られるという利点を有する。
本発明によれば、ESD試験システムは、好ましくは、電流と電圧の実質的に線形の過渡応答を有する少なくとも2つの所定の線形システム、好ましくは2つのオーム負荷、例えば短絡と50オーム負荷、に適用される。しかし、また、既知の素子は、容量性又は誘導性の素子、例えばキャパシタ、インダクタンス、ダイオード若しくは他のもの、又はその組合わせでよい。
一旦較正データが得られると、これは、被試験装置についてESD試験システムにより取得される波形の補正に使用される。また、この補正は、好ましくは、周波数領域への変換から成る。
留意すべきは、周波数領域への変換が本発明の較正と試験の方法に必須ではないということである。較正データを決定することが可能な他の技術には、ウェーブレット分解、時間領域のたたみこみ等がある。
本発明の実施形態では、探針の針は多数対の探針の針から成る。請求項1の較正のステップのa)からc)までは、この場合は、各々の探針の針に対して、順次又は同時に実行される。
本発明は、以下の説明と添付した図面により更に明らかにされる。
発明を実施するための形態
特定の実施形態に関して、また或る図面を参照して本発明が記載されるが、本発明は、これに限定されるものではなく、請求範囲によってのみ限定される。記載された図面は、概略的なものに過ぎず、限定的なものではない。図面では、素子の或るものの大きさは誇張されており、図示の目的のために正確な大きさで描かれていない。大きさ及び相対的な大きさは、必ずしも本発明の実際の具体化に対応するものではない。
また、説明中の及び請求範囲中の第1、第2、第3等の用語は、類似要素の識別のために使用されており、必ずしも順序的な又は時間的な順番を意味するものではない。適当な状況下では用語を交換することができ、発明の実施形態は、ここに記載され図示されたものとは異なる順序で動作することができる。
更に、説明中の及び請求範囲中の頂部、底部、上方、下方等の用語は、説明の目的のために使用されているのであり、必ずしも相対的な位置を記載したものではない。このように使用されている用語は、適当な状況下では交換することができ、ここに記載された発明の実施形態は、ここに記載され図示されたものとは異なる方向で動作することができる。
請求範囲で使用されている「から成る」という用語は、そこに列挙された手段に限定されるように解されてはならず、他の要素やステップを排除するものではない。それは、記述され、言及された特徴、完全なもの、ステップ又は部品の存在を特定しているものと解釈することが必要であり、1つ又は複数の他の特徴、完全なもの、ステップ若しくは部品、又はその集合の存在又は追加を排除するものではない。したがって、「手段A及びBから成る装置」という表現の範囲は、部品A及びBだけからなる装置に限定されるのではない。それが意味するのは、本発明に関して関連する装置部品がA及びBであるということである。
以下、HBM試験システムについて詳細に記載する。留意すべきは、本発明が当業者に知られているMM、TLP又は他のESD試験システムにも適用可能なことである。較正は、周波数領域に移行して行われる。留意すべきは、本発明が時間領域にも適用されることである。この場合、伝達関数TFと寄生インピーダンスZpは、文献、例えば「システム同定−使用者のための理論(System Identification - Theory For the User)」、第2版、PTRプレンティスホール、ニュージャージー州アッパーサドルリバー、1999年、により、周知の原理に基づいて決定できるが、これは参照によってここに全体的に組み込まれる。
I.序論
トランスミッションラインパルス(TLP)試験は、静電気放電(ESD)ストレス下の装置の動作評価のためにの一般的な測定方法であり、主に研究手段として使用されている。ESDロバスト性に関する最終的な製品評価は、通常HBM「合否」試験を用いて行われる。HBMとTLPとの相関/無相関については幾つかの文献で議論されている。また、装置の特性解析と研究の手段としてウエハー上でHBM測定を使用することが紹介されている。電流と電圧(HBMのI−V)は、ESD保護装置のウエハーレベルの特性解析を早めるために、ウエハーレベルのHBM試験の間に同時に取得される。記載される方法論の使用により数秒のHBM試験で得られるI−V曲線に到達するが、TLP試験では同一の結果を得るのに数分を要する。これまで、研究は、HBMのI−V曲線の準定常部分に焦点を当てていた。測定システムの寄生素子の決定無しには、HBMストレス期間の装置の過渡動作を測定することも研究することもできない。
以下、HBMパルス期間の電圧と電流の取得のために、測定システムの全ての寄生素子の十分な評価を含む、改良された方法論について紹介する。シリコン制御整流素子のトリガの間に起こる電圧のオーバーシュート現象は、進歩した装置分析についてのこの新しい方法論の能力を証明するために、初めてHBMシステムを用いて研究される。
II.方法論
測定配置が図1に示されている。ESD試験システムは、商用のウエハーレベルHBM試験装置(ハンワHED−W5000M)から成り、これはESDA標準に従ってHBMパルスを形成し、電流と電圧の測定装置がHBM試験装置の探針接続器に付加されている。この付加により、システムは、時間がたつと模擬的なHBMストレスの間の被試験装置上の電圧と電流を同時に取得することができる。システムが、例えば以下に示すように、較正されていると、これによってHBMのI−V曲線を生成することができる。ここに使用されるウエハーレベルの試験装置配置では、時間がたつと500MHzの帯域幅と8nFの容量を有する商用の電圧探針(テクトロニクス(Tektronix))によって電圧を取得することができる。電流は、250kHzから2GHzの周波数応答を有するテクトロニクスのCT−6変流器によって取得される。
この変流器の低周波数制限のために、HBM電流波形は、歪み、負の値を示す。また、研究によれば、探針の針のインダクタンス(L)や抵抗(R)のような測定配置の寄生素子が電圧波形測定に影響を及ぼすことが示されている。変流器の低周波歪みを除去するために、変流器の伝達関数TFは、測定電流ICTの真の電流Icorrの計算のために決定される。
Figure 0005348913
これは、デコンボリューションの問題に相当し、未知の入力信号の決定は、システムの伝達関数が既知であれば、測定した出力信号から計算される。
伝達関数TF及び針の寄生要素RとLは、既知の抵抗負荷R時及び短絡時(図2)に取得されるHBM電圧波形Vcl及び電流波形Ictから計算される。
測定された電圧Vcl及び電流ICTは、周波数領域に変換される。伝達関数の二つの式が得られ、一つは負荷R時(2)の測定に対するもので、一つは短絡時(3)の測定に対するものである。
Figure 0005348913
Figure 0005348913
Figure 0005348913
ここで、Zは、針のインピーダンスである。双方の伝達関数は、同一の配置で、同一の変流器から得られるから、同一である。
Figure 0005348913
(5)式から、Zpは、次のようになる。
Figure 0005348913
使用された測定配置では、単一の針に対して0.8Ωの直列抵抗Rと15nHのインダクタンスLが検出されている。したがって、TFは、式(2)又は(3)に式(6)を代入することにより求められる。
被試験装置(DUT)を流れる真の電流を求めるために、測定された電流波形IDUT measを周波数領域に変換し、伝達関数TF(7)を乗じる。
Figure 0005348913
被試験装置の補正された電圧波形は、式(8)から計算される。
Figure 0005348913
高周波での信号スペクトルの電力が限定されているために、式(2)及び(3)の分子と分母は、非常に小さくなる。その結果は高周波では非現実的な値となるので、IFFT演算の前に除去しなければならない。したがって、付加的な濾波器の導入が必要であり、最小位相濾波器(ベニア−ナーマン(Bennia-Nahman))が選ばれた。補正された電流IDUT corr(ω)及び電圧VDUT corr(ω)の波形は、時間領域に変換される。最後に、時間上の電流は、同一の装置から得られる時間上の電圧に対してプロットされる。結果として得られるI−V曲線は、HBMストレス下の被試験装置のI−V特性を示す。
変流器の較正の後、電流パルスの立ち下がり部分が補正され、負の部分が除去される(図3)。図4は、較正の前後の、短絡時と50Ω負荷時のHBMのI−V曲線を示す。測定結果の改良が示されている。システムの寄生要素と直列抵抗によるオーバーシュートが除去されている。
III.測定及び結果
前述の方法論を詳しく調べると、測定は、nウェルのシャロートレンチアイソレーション(STI)ダイオード、ゲート接地NMOS(ggNMOS)及び低電圧トリガのシリコン制御整流素子(LVTSCR)で標準的な90nmIMEC技術で製造されたもののような、典型的なESD保護装置を用いて行われる。まず、HBM「合否」試験が、被試験装置の故障レベルを得るために行われる。合否試験の間に電圧と電流を時間にしたがって取得する。一般に使用される方法と比較するために、付加的にTLP測定が行われる。HBMとTLPのデータの間の互換性を保証するために、TLPシステムの直列抵抗で起こる寄生電圧降下は、電圧波形から除去される。
補正前のHBMのI−V曲線(図5)の分析により、強い電圧オーバーシュートの領域(A)、発振領域(B)及び非常に安定な線形領域という3つの明確な領域が分かる。電圧オーバーシュート領域Aは、測定システムの寄生素子と装置の過渡応答に起因する。領域Bは、HBMパルスのピーク電流領域の周囲の電圧と電流の波形の振動を示す。線形領域Cは、電流が最大レベルに達した後のHBM試験装置からのI−V曲線に相当する。
TLPのI−V曲線から、装置故障のレベルIT2、オン抵抗RON及びスナップバック装置の保持電圧Vを抽出することができる。商業的に利用可能な変流器は正確さがないため、TLPの装置故障の点(VT1、IT1)は、直流測定からより良く得られる。同様の情報は、HBM試験から得ることができる。オン抵抗は、HBMのI−V曲線における線形領域の勾配である。また、スナップバック装置では、保持電圧を抽出することができる。
A.ゲート接地NMOS
図6は、スナップバックESD保護装置用のTLPとHBMのI−V曲線を重ね合わせたものを示す。計測されるゲート接地NMOS素子のHBMのI−V曲線における保持電圧Vは、TLPの曲線におけるものと対応している。また、オン抵抗RONは、HBMとTLPの間で良好な対応を示している。TLP故障レベルIT2は、HBMのI−V曲線で決定されるのではなく、HBMの合否試験から知られる。
B.低電圧トリガSCR
図7は、低電圧トリガシリコン制御整流素子のI−V曲線を示す。これらの曲線を比較すると、極めて類似した保持電圧が認められる。しかし、高いストレスレベルでのHBMのI−V曲線から取得したオン抵抗は、TLP測定から若干のずれを示している。
C.ダイオード
図8は、nウェルのシャロートレンチアイソレーションダイオードのTLPとHBMのI−V曲線を重ね合わせたものを示す。HBMのI−V曲線におけるオン抵抗性は、TLP試験中のオン抵抗性と完全に対応してはいない。この観察結果は、HBMとTLPにおける異なる自己加熱によるものである。HBM試験ではダイオードはパルス開始時の短時間に加熱されるが、TLPでは、素子はTLPパルスの間一定の電力で連続的に加熱される。セクションEで示すように、TLPではHBMストレスよりも遙かに速く最大消費エネルギーに到達する。
D.素子故障
所与の素子から取得したI−V特性に加えて、新たな測定技術ではHBMストレス下の素子の劣化も明らかになる。
図9は、2つの異なるHBMストレスレベルでのゲート接地NMOSの電圧波形を示す。900Vの第1の波形は正常動作の素子特性を示しているが、第2の波形は1000Vのストレスレベルでの素子故障を示している。更に、時間領域情報により、約100nsの後に素子が劣化し始めることが分かる。
また、これらのデータ集合からI−V曲線を取得すると素子故障(図10)が分かり、故障しつつある素子のHBMのI−V曲線の線形部は、もはやTLPのI−V曲線に従わないものとなっている。
E.HBMストレス下のエネルギー
経時的な電圧V及び経時的な電流Iを取得すると、式(9)によりHBMストレス下に消費されるエネルギーEの計算が可能となる。
Figure 0005348913
図11は、同一の素子に関してTLPストレス下に消費されるエネルギーと対比してHBMストレス期間に消費されるエネルギーを示す。TLPの100ns間ではHBMストレス下よりも速くエネルギーが増大する。TLPでは100ns後に最大消費エネルギーに到達するが、HBM試験では約370nsである。この動作は、2つの試験方法のパルス波形の相違に起因する。TLPパルスは、典型的には2nsの立ち上がり時間で立ち上がり、100nsの間一定レベルに留まる。HBMパルスは、2nsから10nsの立ち上がり時間で立ち上がる。電流ピークの後、HBMパルスは、130nsから170nsの時定数で減衰する。パルス波形の相違は、両試験方法で測定される素子から得られる故障レベルの比較の際に誤った相関関係を生じる可能性がある。
IV.更なる測定と結果
上述の方法論の可能性を研究し実証するために、ダイオードトリガシリコン制御整流素子(SCR)について、そのトリガ速度の研究のためにHBM測定が行われている。(エム、マージェンス(M. Mergens)他「BiCMOS SiGe HBT及び極薄ゲート酸化物CMOSのRF−ESD保護用のダイオードトリガSCR(DTSCR)(Diode-triggered SCR (DTSCR) for RF-ESD protection of BiCMOS SiGe HBTs and CMOS ultra-thin gate oxides)」IEDM 2003、第21.3.1〜21.3.4頁、及びシー、ジェイ、ブレナン(C. J. Brennan)他「90nmASICSにおけるCDMロバスト性ESD保護のためのダイオード・バイポーラトリガSCRの実装(Implementation of diode and bipolar triggered SCRs for CDM robust ESD protection in 90nm ASICS)」2005年EOS/ESDシンポジウム議事録、第380〜386頁、を参照)。図12に示されているように4個のトリガダイオードを有する素子が使用されており、1.8Vのバイアス条件での通常動作時の低漏洩を保証している。また、ダイオードの数は、保護素子のトリガ電圧を規定する。HBMの結果を通常の試験方法と比較するために、新しい素子でTLP測定が行われる。
3つの異なった種類の回路A、B及びCが使用されている。タイプAは、小さいトリガダイオードTDとSCR内の小さい陽極G2接合とを有する基準回路である。タイプBは、タイプAの速度を最適化したものであり、トリガダイオードと陽極G2接合の双方がSCR本体と同様に広く形成されている。更なる速度の改良提案は、タイプCによって与えられる。タイプBと大きさは同じであるが、陽極G2接合とトリガダイオードの双方がシャロートレンチアイソレーション(STI)定義からポリ定義又はゲート型に変更されている。これは、表1に要約されている。
Figure 0005348913
表1 比較素子の種類の要約
TLP(トランスミッションラインパルス)測定は、3種類のSCRのタイプの全てについて行われる。これは同様の結果を生じる。(表2)
Figure 0005348913
表2 3種のSCRのTLPのI−Vパラメータ V−保持電圧、
t1−トリガ電圧、Ron−オン抵抗、It2−TLP故障レベル
これらの3種のSCR素子を並列ゲートモニタGMを用いた配置で測定すると、取得される結果は変化する。It2は予測よりもかなり小さく、モニタのゲート酸化物を損傷するTLPパルス間の電圧オーバーシュートを示している(表3)。この電圧オーバーシュートは、素子タイプA及びBのESDロバスト性を制限している。素子タイプCについては、酸化物破壊による故障は認められなかった。これはSCR故障により故障し、したがってゲートモニタが無い場合と同じロバスト性を生じる。
Figure 0005348913
表3 並列ゲートモニタ付きの3種のSCR素子のTLPとHBMの故障レベル
較正の方法論を実証するために、まず4kVのHBMパルスをゲートモニタを有しないタイプAのSCR素子に印加する。図13は、生の、補正後の、及び補正・濾波後の測定データから得られるHBMのI−V曲線を示す。システムの寄生の影響を明瞭に見ることができる。測定データを補正しなければ、電圧オーバーシュートは補正後のもの(7Vピーク)よりかなり高く(28Vピーク)なる。また、HBMのI−V曲線の線形部も異なる。勾配(又はオン抵抗)は、測定データに較正方法を適用したすると、低くなる。濾波は、HBMのI−V曲線の線形部から雑音を除去するが、また、オーバーシュート電圧を多少減少させる。
十分に補正され濾波されたHBMのI−V曲線を同一のタイプAの素子から得られたTLPのI−V曲線に重ねると、良好な対応(図14)を示す。保持電圧及びオン抵抗は、HBMとTLPとで同一である。SCRのタイプにもよるが、It2は、並列ゲートモニタを有する配置に対しては小さい。したがって、異なる素子タイプA、B及びCにおけるHBMのI−Vを比較するために、最小のIt2以下のHBMストレスレベルを有するHBMパルスが用いられる。
図15と図16は、異なるタイプA、B及びCが同一のHBMパルス振幅に対して異なる過渡的挙動を示すことを明示している。図15は、HBMストレスレベルが500V HBMで異なる素子から得られるHBMのI−V曲線を示す。図16は、HBMストレスレベル500Vで、立ち上がり(オーバーシュート)部に焦点を当て、異なる素子タイプA、B及びCから得られるHBM電圧波形を重ね合わせたものを示す。その結果によれば、素子タイプAは、最も遅い素子で、HBMパルスの立ち上がりの間に最も高いオーバーシュート電圧を形成することが分かる。素子タイプBは、タイプAよりは速くトリガされ、それ故により低いオーバーシュートを形成する。最も大きな改良は、トリガダイオード及びSCR内部にSTIでなくポリを用いることによって得られる。素子タイプCは、タイプA及びBと比較すると、最も速いトリガスピード(即ち最も短いトリガ時間)に相当する最も低いオーバーシュートを形成する。これは、並列ゲートモニタ付きの配置(表3)に重点を置くと、HBMロバスト性の増加につながる。タイプBが2.6kVで故障するのに対し、タイプCは、改良により、4.6kVのHBMストレスレベルで故障する。
ポリ/ゲーテッドダイオードとSTIダイオードとの過渡的挙動を比較すると、図12のタイプA、B及びCの回路の異なる過渡的挙動をよりよく理解することができる。図17は、n+とp+アクティブとの幅と間隔が同一であり、HBMストレスレベルが1000VでのポリダイオードとSTIダイオードとから得られるHBMのI−V曲線の重ね合わせを示す。この図は、同一のHBMストレス下のSTIダイオードとポリダイオードとの過渡的挙動を示している。STIダイオードのオーバーシュート電圧は、素子トリガが遅いために、より高くなっている。ベース長さが短いために、ポリダイオードはSTIダイオードよりも速くトリガする。ポリダイオードでは電流は水平に流れることができ、STIの下を流れる必要はない。ポリダイオードは、STIダイオードと比較すると、n+とp+アクティブとの間隔を小さくできるために、より高速に設計することができる。更に、ポリダイオードのオン抵抗は、より小さい。
これらの結果は、並列ゲートモニタを有する素子タイプA、B及びCの異なるTLP故障レベルIt2の説明に用いることができる。HBMストレス下に生じるオーバーシュート電圧は、ゲートモニタの故障を引き起こす。したがって、オーバーシュート電圧のピーク値に関して、TLPストレス下に得られるIt2との明確な相関が認められ、これを図示する図18には、異なる素子タイプについて、TLP試験から得られるIt2と500V HBMストレスから得られるオーバーシュートピーク電圧との間の相関が示されている。素子の遅いトリガとその結果の高いオーバーシュート電圧は、低いTLP故障レベルIt2に直接対応する。
V.多数ポートESD試験システム
一つの試験装置と一対の探針の針を含む上述のESD試験配置に基づき、多数ポートのESD試験システム、すなわち探針の針を多数対有するもの、が提案され、多数端子の装置又は回路が一つ(又は複数)のESD試験装置でストレス下に置かれ、電圧と電流が時間に従って2又は「N」個の端子で測定される。端子の数は、被試験装置で利用可能な測定用ピン/パッド、及び/又は電圧と電流の波形の取得のために利用可能な測定チャネルの数によってのみ限定される。
図19は、そのような多数ポートESD試験システムの回路図を示す。電圧と電流は、被試験装置又は回路の「N」個のターミナルで時間に従って測定される。この波形を得るために、「N」個の電圧探針と「N」個の変流器が使用される。更に、この波形の取得及び表示のためのシステムが必要である。そのようなシステムは、図19では「N」個の入力チャネルを有するオシロスコープにより表現されている。
また、各測定ポートは、他のESD試験装置をこれに接続することにより、図19のポート1のように構成することができる。このような構成では、異なるポートで被試験装置又は回路にストレスをかけ、結果として生じる電圧又は電流を任意の利用可能なポートで同時に時間に従って測定することが可能である。
機器を制御し、測定データを処理するためのソフトウエアを使用することができる。このソフトウエアは、測定ポートで波形を取得するための適当なスケーリング方法を含むものとすることができる。
図20は、ESDストレス条件下のESD保護LNA回路におけるトランジスタのゲート電圧を決定する実際の例を示す。
図20aは、ESD保護された低雑音増幅器(LNA)回路の図を示す。保護回路は、回路のRF入力とVSS間にかかるESD等のストレスに対して、トランジスタMを保護する。設計されるESD保護の資格付けのために、ESD事象の間にトランジスタMのゲートに到達する電圧レベルを知ることが重要である。この電圧がトランジスタMの酸化物破壊電圧より高ければ、トランジスタは故障する。この場合、ESD保護は、良好に設計されておらず、背後のLNA回路を確実に保護するために再設計を必要とする。
電圧Vを決定するために、特定の試験配置が用いられる。トランジスタMのゲートに接続されるパッドがLNA回路設計(図20b)に付加される。種々のESDストレスレベルがRFinとVss間に印加される。電圧波形V及びV並びに電流波形Iが同時に取得される。ESD等のストレスの間に保護されるトランジスタM1の最大電圧は波形Vから得られる。
VI.結論
本発明によれば、I−V曲線は、単発のウエハ上のHBM電圧電流測定により得られる。これは、システムの寄生と変流器の低い周波数限界を除去するための改良した全システム較正を伴う。得られたHBMのI−Vの結果は、TLP測定からと同様の準定常的パラメータを生ずるが、かなり少ない時間で取得できる。
また、準定常的装置パラメータに加え、HBMのI−Vは、HBMストレス下の装置の過渡的挙動の研究を可能にする。一つの例は上述の事例研究であり、そこではHBMのI−Vは、種々のESD保護素子のトリガ挙動の比較に使用され、付加的ゲートモニタを用いるTLP測定と関連することが分かる。これにより、HBMのI−V方法は、HBMストレス下のウエハ上素子の高速調査のための理想的な手段となる。
使用された測定配置はMMパルスの供給も可能であるので、同様の手法をMMストレス条件下の装置と回路の研究に使用することが可能である。
図1は、測定配置の概略図を示す。 図2は、本発明の好適な実施形態による、図1の測定配置の較正のための概略図を示す。 図3は、補正後及び補正前のHBM電流波形を示す。 図4は、短絡時と50Ω負荷時に得られる、補正後と補正前のHBMのI−V曲線を示す。(−raw 補正前のデータ、−corr 補正後のデータ) 図5は、n−ウェルSTIダイオードのストレスレベル3kV時におけるHBMのI−V曲線を示す。 図6は、900VのHBMパルス及びTLP、すなわちRON−オン抵抗、V−保持電圧、IT2−故障レベルのTLP、から抽出されるggNMOS素子(l=0.1μm、w=50μm)のI−V曲線を示す。 図7は、4000VのHBMパルス及びTLP、すなわちRON−オン抵抗、V−保持電圧、IT2−故障レベルのTLP、から抽出されるLVTSCR素子(w=50μm、l=1μm)のI−V曲線を示す。 図8は、7000VのHBMパルス及びTLP、すなわちRON−オン抵抗、IT2−故障レベルのTLP、から抽出されるn−ウェルSTIダイオード(l=50μm、w=0.35μm)のI−V曲線を示す。 図9は、故障の前(900V)と故障期間中(1000V)のggNMOS素子(w=50μm、l=0.1μm)のHBM電圧波形を示す。 図10は、故障の前(900V)と故障期間中(1000V)のggNMOS素子(w=50μm、l=0.1μm)のHBMのI−V曲線を示す。 図11は、7000VのHBMパルスと対応するTLPパルスから抽出される、n−ウェルSTIダイオード(l=50μm、w=0.35μm)の時間に対するエネルギーを示す。 図12は、ダイオードトリガーされ、並列ゲートモニターを有するシリコン制御整流素子の回路図を示す。 図13は、図12のタイプAの素子に印加される4kVのHBMパルスから得られるHBMのI−V曲線を示す。(HBM−raw 補正前のデータ、HBM−corr 補正後のデータ、HBM−corr−fil 補正後かつ濾波後のデータ) 図14は、図12のタイプAの素子から得られる4kVのHBMのI−V及びTLPのI−Vを重ね合わせたものを示す。 図15は、HBMストレスレベルが500VのHBMで、図12のタイプA、B及びCの異なった素子から得られるHBMのI−V曲線を示す。 図16は、HBMストレスレベル500Vで、立ち上がり(オーバーシュート部)に焦点を当てた、異なった素子のタイプから得られるHBM電圧波形を重ね合わせたものを示す。 図17は、HBMストレスレベル1000Vで、n+とp+アクティブとの間で同一の幅と間隔を有するポリダイオード及びSTIダイオードから得られるHBMのI−V曲線を重ね合わせたものを示す。 図18は、TLP試験から得られるIt2とタイプA、B及びCの異なった素子に対する500VのHBMストレスレベルから得られるオーバーシュートピーク電圧との間の相関を示す。 図19は、2又は「N」個の測定ポートを有する、多数ポートのESD試験配置の回路図を示す。 図20は、(a)ESDで保護された低雑音増幅器(LNA)及び(b)多数ポートESD試験用配置を示し、VはRF入力での電圧波形、IはRF入力での電流波形、VはトランジスタMのゲートでの電圧波形である。

Claims (10)

  1. ESD事象を模擬する所定のパルスを発生するESDパルス発生器、
    被試験装置に上記所定のパルスを印加する探針の針であって、上記ESDパルス発生器に導体で接続される探針の針、及び、
    上記パルスの結果としての上記被試験装置の電圧と電流の波形を同時に取得することにより上記被試験装置の過渡的挙動を検出する測定機器であって、上記探針の針に接続される測定機器
    から成るESD試験システムの過渡的挙動の較正方法であって、
    a)ESD過渡状態時の既知の第1インピーダンスを有する第1の既知システムにESD試験システムを適用して上記測定機器により第1の電圧と電流の波形を取得し、
    b)第1インピーダンスと異なる、ESD過渡状態時の既知の第2インピーダンスを有する第2の既知システムにESD試験システムを適用して上記測定機器により第2の電圧と電流の波形を取得し、
    c)上記既知の第1及び第2インピーダンスを考慮し、上記第1と第2の電圧と電流の波形に基づき、上記ESD試験システムの過渡的挙動に対する較正データを決定する、
    ステップから成る方法。
  2. 上記較正データが、補正電流波形を得るために上記測定機器により取得される電流波形に適用される関数関係から成ることを特徴とする、請求項1記載の方法。
  3. 上記関数関係が、取得した第1と第2の電流と電圧の波形を周波数領域に変換すること及び第1と第2の電流波形の双方に対して伝達関数を決定することにより、決定されることを特徴とする、請求項2記載の方法。
  4. 上記較正データがESD試験システムの寄生インピーダンスから成ることを特徴とする、請求項1から3までのいずれかに記載の方法。
  5. 上記寄生インピーダンスが、取得され、周波数領域に変換された第1と第2の電流と電圧の波形から決定されることを特徴とする、請求項4記載の方法。
  6. 上記ステップa)及びb)が電流と電圧の実質的に線形な応答を有する2つの所定の線形システムへの上記ESD試験システムの適用から成ることを特徴とする、請求項1から5までのいずれかに記載の方法。
  7. 上記所定の線形システムが2つのオーム負荷から成ることを特徴とする、請求項6記載の方法。
  8. 上記探針の針が多数対の探針の針から成り、ステップa)からc)までが探針の針の各対で実行されることを特徴とする、請求項1から7までのいずれかに記載の方法。
  9. ESD事象を模擬する所定のパルスを発生するESDパルス発生器、
    被試験装置に上記所定のパルスを印加する探針の針であって、上記ESDパルス発生器に導線で接続される探針の針、及び、
    上記パルスの結果としての上記被試験装置の電圧と電流の波形を同時に取得することにより上記被試験装置の過渡的挙動を検出する測定機器であって、上記探針の針に接続される測定機器
    から成るESD試験システムにより被試験装置のESDロバスト性を試験する方法であって、
    d)ESD試験システムにより上記被試験装置に上記所定のパルスを印加し、
    e)上記被試験装置に上記パルスの結果として発生する電圧と電流の波形を測定機器により同時に取得し、
    f)請求項1から8までのいずれかの較正方法により得られる較正データを使用してステップe)で取得した電圧と電流の波形を補正する、
    ステップから成る方法。
  10. ステップf)が、
    g)ステップe)で取得した電圧と電流の波形を周波数領域に変換し、
    h)請求項3の伝達関数を電流波形に適用し、これによって補正した電流波形を獲得し、
    i)請求項5の寄生インピーダンスを電圧波形に適用し、これによって補正した電圧波形を獲得し、
    j)補正した電流と電圧の波形を時間領域に変換する
    ことから成ることを特徴とする、請求項9に記載の方法。
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