JP5344194B2 - 匿名通信システム - Google Patents

匿名通信システム Download PDF

Info

Publication number
JP5344194B2
JP5344194B2 JP2010522759A JP2010522759A JP5344194B2 JP 5344194 B2 JP5344194 B2 JP 5344194B2 JP 2010522759 A JP2010522759 A JP 2010522759A JP 2010522759 A JP2010522759 A JP 2010522759A JP 5344194 B2 JP5344194 B2 JP 5344194B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
anonymous
communication
terminal
notification
anonymity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010522759A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2010013804A1 (ja
Inventor
奈津子 加川
岳明 南澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2010522759A priority Critical patent/JP5344194B2/ja
Publication of JPWO2010013804A1 publication Critical patent/JPWO2010013804A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5344194B2 publication Critical patent/JP5344194B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L63/00Network architectures or network communication protocols for network security
    • H04L63/04Network architectures or network communication protocols for network security for providing a confidential data exchange among entities communicating through data packet networks
    • H04L63/0407Network architectures or network communication protocols for network security for providing a confidential data exchange among entities communicating through data packet networks wherein the identity of one or more communicating identities is hidden
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L63/00Network architectures or network communication protocols for network security
    • H04L63/04Network architectures or network communication protocols for network security for providing a confidential data exchange among entities communicating through data packet networks
    • H04L63/0407Network architectures or network communication protocols for network security for providing a confidential data exchange among entities communicating through data packet networks wherein the identity of one or more communicating identities is hidden
    • H04L63/0421Anonymous communication, i.e. the party's identifiers are hidden from the other party or parties, e.g. using an anonymizer
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04MTELEPHONIC COMMUNICATION
    • H04M3/00Automatic or semi-automatic exchanges
    • H04M3/42Systems providing special services or facilities to subscribers
    • H04M3/42008Systems for anonymous communication between parties, e.g. by use of disposal contact identifiers
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04MTELEPHONIC COMMUNICATION
    • H04M7/00Arrangements for interconnection between switching centres
    • H04M7/006Networks other than PSTN/ISDN providing telephone service, e.g. Voice over Internet Protocol (VoIP), including next generation networks with a packet-switched transport layer

Description

本発明は匿名による通信が行える匿名通信システムに関し、特に第三者が匿名通信の匿名性質を確認することができる匿名通信システムに関する。
匿名通信とは、自身を特定する識別情報を通信相手に明かさずに行う通信を言う。一例として、非特許文献1に記載された音声利用IP通信網による発番号通知・非通知サービスがある。この発番号通知・非通知サービスでは、契約時のデフォルト設定を発番号非通知に設定しておく。若しくは、そのような設定をしておかなくても、例えば日本の電話通信においては、発側端末で「184」を宛先電話番号の前につけてダイヤルすることにより、着側端末に対して発側端末の電話番号を非通知にした通信、つまり匿名通信を行うことができる。なお、契約時のデフォルト設定を発番号通知に設定しておくか、そのような設定をしておかなくても、例えば日本の電話通信においては発側端末で「186」を宛先電話番号の前につけてダイヤルすることにより、着側端末に対して発側端末の電話番号を通知することができる。
また、非特許文献2に記載された特定番号通知サービスも匿名通信の一種である。この特定番号通知サービスでは、発信者が特定番号通知サービスの契約者となる場合、着側端末に対して発側端末の個別電話番号ではなく、発信者が契約している着信課金電話番号(一種の代表番号)を通知することができる。
西日本電信電話株式会社、「音声利用IP通信網サービス」、第3.0版、2007年2月1日、pp.11、ナンバー・ディスプレイ、[平成20年7月25日検索]、インターネット<URL:http://www.ntt-west.co.jp/flets/hikaridenwa_office/download/hikari_office3.0.pdf> 西日本電信電話株式会社、「特定番号通知サービス」、[平成20年7月25日検索]、インターネット<URL:http://www.ntt-west.co.jp/flets/hikaridenwa_office/service/bangoutuuchi/index.html> 谷口展郎、千田浩司、塩野入理、金井敦著、IEICE Technical Report SITE2005−53「分散アイデンティティエスクローにおける匿名性/仮名性/本人性の管理に関する考察」、社団法人電子情報通信学会 Andreas Pfitzmann、Marit Hansen著、Anonymity, Unlinkability, Undetectability, Unobservability,Pseudonymity, and Identity Management-A Consolidated Proposal for Terminology、[平成20年7月25日検索]、インターネット<URL:http://dud.inf.tu-dresden.de/literatur/Anon_Terminology_v0.31.pdf> フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』、「匿名」、[平成20年7月25日検索]、インターネット<URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%BF%E5%90%8D#.E9.96.A2.E9.80.A3.E9.A0.85.E7.9B.AE>
上述した匿名通信システムでは、通信セッションの確立時、着信者が発信者の匿名性質を確認することはできる。つまり、通信の一方の当事者である着信者が通信の他方の当事者である発信者の匿名性質を確認できる。しかし、通信の当事者以外の第三者が通信の当事者の匿名性質を確認することはできない。このため、例えば子供が誰かと通信している場合に、親が子供の通信の匿名性質を確認するといったことは困難であった。
本発明の目的は、通信の当事者以外の第三者が通信の当事者の匿名性質を確認することができる匿名通信システムを提供することにある。
本発明の匿名通信システムは、匿名による通信が可能な匿名通信システムであって、通信端末の実アドレスと匿名アドレスと匿名性質とを含む匿名管理情報を保持する匿名性質管理手段と、着側端末を指定した発側端末からの通信接続要求時、発側端末の匿名管理情報と着側端末の匿名管理情報を前記匿名性質管理手段から取得して発側端末と着側端末との間に通信セッションを確立すると共に、前記取得した匿名管理情報に含まれる発側端末の匿名性質に応じて着側端末へ通知する発側端末のアドレスを実アドレスおよび匿名アドレスのうちの何れにするかを決定する匿名通信確立手段と、前記匿名通信確立手段によって確立される通信セッションを通じて通信する発側端末および着側端末の少なくとも一方の通信当事者の匿名性質を前記匿名管理情報から取得して、発側端末および着側端末以外の第三者端末に通知する匿名性質通知手段とを備えることを特徴とする。
本発明の匿名通信方法は、匿名通信確立手段が、着側端末を指定した発側端末からの通信接続要求時、通信端末の実アドレスと匿名アドレスと匿名性質とを含む匿名管理情報を保持する匿名性質管理手段から、発側端末の匿名管理情報と着側端末の匿名管理情報を取得して発側端末と着側端末との間に通信セッションを確立すると共に、前記取得した匿名管理情報に含まれる発側端末の匿名性質に応じて着側端末へ通知する発側端末のアドレスを実アドレスおよび匿名アドレスのうちの何れにするかを決定する匿名通信確立ステップと、匿名性質通知手段が、前記匿名通信確立ステップによって確立される通信セッションを通じて通信を行う発側端末および着側端末の少なくとも一方の通信当事者の匿名性質を前記匿名管理情報から取得して、発側端末および着側端末以外の第三者端末に通知する匿名性質通知ステップとを含むことを特徴とする。
通信端末の実アドレスと匿名アドレスと匿名性質とを含む匿名管理情報を保持する匿名性質管理手段と、着側端末を指定した発側端末からの通信接続要求時、発側端末の匿名管理情報と着側端末の匿名管理情報を前記匿名性質管理手段から取得して発側端末と着側端末との間に通信セッションを確立すると共に、前記取得した匿名管理情報に含まれる発側端末の匿名性質に応じて着側端末へ通知する発側端末のアドレスを実アドレスおよび匿名アドレスのうちの何れにするかを決定する匿名通信確立手段とを備えた、匿名による通信が可能な匿名通信システムに設けられる匿名性質通知装置であって、前記匿名通信確立手段によって確立される通信セッションを通じて通信する発側端末および着側端末の少なくとも一方の通信当事者の匿名性質を前記匿名管理情報から取得して、発側端末および着側端末以外の第三者端末に通知する通知手段を備えることを特徴とする。
本発明の通信端末は、通信端末の実アドレスと匿名アドレスと匿名性質とを含む匿名管理情報を保持する匿名性質管理手段と、着側端末を指定した発側端末からの通信接続要求時、発側端末の匿名管理情報と着側端末の匿名管理情報を前記匿名性質管理手段から取得して発側端末と着側端末との間に通信セッションを確立すると共に、前記取得した匿名管理情報に含まれる発側端末の匿名性質に応じて着側端末へ通知する発側端末のアドレスを実アドレスおよび匿名アドレスのうちの何れにするかを決定する匿名通信確立手段と、該匿名通信確立手段によって確立される通信セッションを通じて通信を行う発側端末および着側端末の少なくとも一方の通信当事者の匿名性質を前記匿名管理情報から取得して、発側端末および着側端末以外の第三者端末に通知する匿名性質通知装置とを備えた匿名通信システムにおける前記第三者端末を構成する通信端末であって、前記匿名性質通知装置から通知される前記通知情報を受信し、前記通知情報で示される匿名性質を文字出力、音声出力および振動出力の何れか1つまたは複数の出力形態で出力する手段を備えることを特徴とする。
本発明のプログラムは、通信端末の実アドレスと匿名アドレスと匿名性質とを含む匿名管理情報を保持する匿名性質管理手段と、着側端末を指定した発側端末からの通信接続要求時、発側端末の匿名管理情報と着側端末の匿名管理情報を前記匿名性質管理手段から取得して発側端末と着側端末との間に通信セッションを確立すると共に、前記取得した匿名管理情報に含まれる発側端末の匿名性質に応じて着側端末へ通知する発側端末のアドレスを実アドレスおよび匿名アドレスのうちの何れにするかを決定する匿名通信確立手段とを備えた匿名通信システムに設けられる匿名性質通知装置を構成するコンピュータを、前記匿名通信確立手段によって確立される通信セッションを通じて通信を行う発側端末および着側端末の少なくとも一方の通信当事者の匿名性質を前記匿名管理情報から取得して、発側端末および着側端末以外の第三者端末に通知する通知手段として機能させる。
本発明のプログラムは、通信端末の実アドレスと匿名アドレスと匿名性質とを含む匿名管理情報を保持する匿名性質管理手段と、着側端末を指定した発側端末からの通信接続要求時、発側端末の匿名管理情報と着側端末の匿名管理情報を前記匿名性質管理手段から取得して発側端末と着側端末との間に通信セッションを確立すると共に、前記取得した匿名管理情報に含まれる発側端末の匿名性質に応じて着側端末へ通知する発側端末のアドレスを実アドレスおよび匿名アドレスのうちの何れにするかを決定する匿名通信確立手段と、該匿名通信確立手段によって確立される通信セッションを通じて通信を行う発側端末および着側端末の少なくとも一方の通信当事者の匿名性質を前記匿名管理情報から取得して、発側端末および着側端末以外の第三者端末に通知する匿名性質通知装置とを備えた匿名通信システムにおける前記第三者端末である通信端末を構成するコンピュータを、前記匿名性質通知装置から通知される前記通知情報を受信し、前記通知情報で示される匿名性質を文字出力、音声出力および振動出力の何れか1つまたは複数の出力形態で出力する手段として機能させる。
本発明によれば、通信の当事者以外の第三者が通信の当事者の匿名性質を確認することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る匿名通信システムのブロック図である。 本発明の第1の実施の形態における匿名管理情報記憶部に記憶されるデータ例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における発着匿名管理情報一時保存部に記憶されるデータ例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における通知制御情報記憶部に記憶されるデータ例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る匿名通信システムの動作説明図である。 本発明の第1の実施の形態における第三者端末の要部ブロック図である。 本発明の第2の実施の形態に係る匿名通信システムのブロック図である。 本発明の第2の実施の形態で使用する匿名性質通知要求のフォーマット例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る匿名通信システムの動作説明図である。 本発明の第2の実施の形態における第三者端末の要部ブロック図である。 本発明の第3の実施の形態に係る匿名通信システムのブロック図である。 本発明の第3の実施の形態に係る匿名通信システムの動作説明図である。 本発明の第3の実施の形態における通信端末の要部ブロック図である。 本発明の第4の実施の形態に係る匿名通信システムのブロック図である。 本発明の第4の実施の形態における利用者属性記憶部に記憶されるデータ例を示す図である。 本発明の第4の実施の形態における問合せ条件記憶部に記憶されるデータ例を示す図である。 本発明の第5の実施の形態に係る匿名通信システムのブロック図である。 本発明の第5の実施の形態における公開可第三者記憶部に記憶されるデータ例を示す図である。 匿名管理情報記憶部に記憶されるデータの別の例を示す図である。
[第1の実施の形態]
図1を参照すると、本発明の第1の実施の形態に係る匿名通信システム100は、複数の通信端末110と、匿名性質管理装置120と、匿名通信確立装置130と、匿名性質通知装置140と、複数の第三者端末150とがネットワーク160を通じて通信可能に接続されている。
通信端末110は、匿名通信に使用する通信端末であり、具体的には携帯電話機やパーソナルコンピュータ等の通信機能を有する機器である。個々の通信端末110には、実アドレスと匿名アドレスとの2種類の通信アドレスが割り当てられる。
実アドレスは、通信端末110を一意に識別するための識別子であり、具体的には個別の電話番号やSIP−URIなどである。実アドレスは、利用者にとって容易に変更できない識別子であるため、悪意のある第三者に知られると、不要な通信を受けるなど利用者の安全が脅かされる危険性がある。
匿名アドレスは、実アドレスに対応付けて発行される識別子である。実アドレスと匿名アドレスとの対応関係は匿名通信システム内で管理され、匿名通信に際して通信の相手方を含め外部に公開されることはない。このため、匿名アドレスから利用者の実アドレスが知られることはなく、利用者の安全性を確保した匿名通信が可能になる。また、悪意のある第三者に匿名アドレスが知られた場合、匿名アドレスを無効にするか、或いは変更することで、実アドレスを変更することなく利用者の安全性を確保することができる。
第三者端末150は、通信端末110で匿名通信を行っている当事者以外の第三者が匿名通信の当事者の匿名性質を確認するのに使用する通信機器であり、具体的には携帯電話機やパーソナルコンピュータ等の通信機能を有する機器である。個々の第三者端末150には、その端末を一意に識別するための通信アドレスが割り当てられている。
匿名性質管理装置120は、通信端末110の匿名管理情報を保持管理する装置であり、匿名管理情報記憶部121と管理部122とを有する。
匿名管理情報記憶部121は、通信端末110毎の匿名管理情報を記憶するデータベースである。個々の通信端末110の匿名管理情報は、その通信端末110に割り当てられた実アドレスと、この実アドレスに対応して発行された匿名アドレスと、匿名性質とから構成される。匿名管理情報記憶部121に記憶されている匿名管理情報の一例を図2に示す。
匿名性質は、少なくとも匿名アドレスが有効であるか、無効であるかを示す情報であり、さらに、匿名アドレスが有効である場合に、匿名アドレスの匿名性質を特徴付ける1以上の属性が記述されていてもよい。匿名アドレスの匿名性質を特徴付ける属性の例として、非特許文献3では、Identity(本人性、実名性)、Psuedonymity(仮名性)、Anonymity(匿名性)の3つの概念が定義されている。また、非特許文献4では、Anonymity(匿名性)、Unlinkability(リンク不可能性)、Undetectability(検知不可能性)、Unobservability(観測不可能性)、Psuedonymity(仮名性)、Identity(本人性、実名性)の6つの概念が定義されている。更に、非特許文献5では、Unlinkability(リンク不可能性)、Undeniability(否認不可能性)の2つの概念が定義されている。因みに、Unlinkability(リンク不可能性)は、誰が行為者であるかだけでなく、或る2つの行為を実行したのが同一人物であるかどうかも判定することができない性質を意味し、Undeniability(否認不可能性)は、その行為を行った者が自分でないということを第三者に証明できない性質を意味する。
匿名性質管理装置120の管理部122は、匿名通信確立装置130からの匿名管理情報の取得要求に応じて、匿名管理情報記憶部121から該当する匿名管理情報を検索し、匿名通信確立装置130へ応答する手段である。
匿名通信確立装置130は、通信端末110間に通信セッションを確立する装置であり、通信確立部131と匿名管理情報取得部132とを有する。
通信確立部131は、通信端末110から着側端末を指定した通信接続要求がネットワーク160経由で送信されてきたときに、発側端末と着側端末との間に通信セッションを確立し、また確立した通信セッションを通信終了時に破棄する手段である。通信セッションの確立時には、発側端末の匿名管理情報と着側端末の匿名管理情報とを匿名管理情報取得部132を通じて匿名性質管理装置120から取得する。また、取得した匿名管理情報に含まれる発側端末の匿名性質に応じて、着側端末へ通知する発側端末のアドレスを実アドレスおよび匿名アドレスのうちの何れにするかを決定する。なお、匿名アドレスが複数存在する場合、匿名アドレスを通知すると決定した場合には、さらに何れの匿名アドレスを通知するかを決定する。
また、通信確立部131は、通信セッションを確立した時に、匿名管理情報取得部132から受け取った発側端末の匿名管理情報を発側匿名管理情報、着側端末の匿名管理情報を着側匿名管理情報として含む発着匿名管理情報を生成し、この発着匿名管理情報に一意な識別子を付加してネットワーク160経由で匿名性質通知装置140へ送信する。さらに、通信確立部131は、通信セッションを破棄した時に、通信セッション確立時に送信した発着匿名管理情報に付加した識別子を指定して発着匿名管理情報を破棄する指示を匿名性質通知装置140へ送信する。
匿名管理情報取得部132は、通信確立部131からの指示に従って、発側端末の匿名管理情報と着側端末の匿名管理情報の取得要求をネットワーク160経由で匿名性質管理装置120に送信し、それに対する応答として匿名性質管理装置120から送信されてくる匿名管理情報を受信し、通信確立部131に伝達する手段である。
匿名性質通知装置140は、匿名通信確立装置130によって確立された通信セッションを通じて互いに通信を行う通信当事者の匿名性質を第三者端末150に通知する装置であり、発着匿名管理情報一時保存部141、通知制御情報記憶部142、管理部143、登録部144および通知部145を有する。
発着匿名管理情報一時保存部141は、発着匿名管理情報を一時的に保存する記憶手段である。発着匿名管理情報一時保存部141に記憶されている発着匿名管理情報の一例を図3に示す。
管理部143は、匿名通信確立装置130から送信されてきた発着匿名管理情報を発着匿名管理情報一時保存部141に保存する手段である。また管理部143は、匿名通信確立装置130から削除することを指示された発着匿名管理情報を発着匿名管理情報一時保存部141から消去する処理を行う。
通知制御情報記憶部142は、どの通信端末110の匿名性質をどの第三者端末150に通知するかといったことを定める通知制御情報を記憶する記憶手段である。具体的には、通知制御情報は、監視対象となる通信端末110の指定情報(例えば実アドレス)と、匿名性質を通知する第三者端末150の指定情報(例えば実アドレス)と、匿名性質の通知対象となる通信当事者の指定情報と、通知条件とから構成される。
監視対象となる通信端末110の指定情報には、例えば親が子供の携帯電話機で行われる匿名通信の匿名性質を監視したい場合、子供の携帯電話機の例えば実アドレスを設定する。
匿名性質を通知する第三者端末150の指定情報には、例えば前述の例で親が子供の携帯電話機で行われる匿名通信の匿名性質を自身の携帯電話機に通知してもらいたい場合、親自身の携帯電話機の例えば実アドレスを設定する。
匿名性質の通知対象となる通信当事者の指定情報には、発側および着側の何れの端末の匿名性質を通知してほしいのか、双方の匿名性質を通知してほしいのかの区別を設定する。
通知条件には、例えば、「通信セッションの確立時に通知する」、「通信の開始からt秒経過時点で通知する」、「匿名性質が予め設定したものである場合に限り通知する」、「通信の行われている時刻が予め設定された時間帯である場合に限り通知する」、「監視対象となる通信端末が発側端末である場合に通知する」、「監視対象となる通信端末が着側端末である場合に通知する」などが設定される。通知制御情報記憶部142に記憶されている通知制御情報の一例を図4に示す。
なお、通知制御情報中の匿名性質の通知対象や通知条件は必須ではなく省略することができる。省略された場合、通知対象とする匿名性質および通知条件をどのようにするかはシステム設定に従う。どのようなシステム設定にするかは任意であり、例えば以下に例示するシステム設定が考えられる。
(1)発側端末の匿名性質を通知する。
(2)発側端末の匿名性質とその匿名アドレスを通知する。
(3)着側端末の匿名性質を通知する。
(4)着側端末の匿名性質とその匿名アドレスを通知する。
(5)発側端末および着側端末の匿名性質を通知する。
(6)発側端末および着側端末の匿名性質とそれらの匿名アドレスを通知する。
(7)上記(1)〜(6)の通知を行うか否かを判定するタイミングを、通信開始後t秒後とする。
登録部144は、通知制御情報記憶部142へ通知制御情報を登録する手段である。登録部144は、通信端末110および第三者端末150からネットワーク160経由で登録要求を受信し、その登録要求に添えられた通知制御情報に登録番号を付与して通知制御情報記憶部142に登録する。また登録部144は、通信端末110および第三者端末150からネットワーク160経由で削除要求を受信した場合、削除要求で指定された通知制御情報を通知制御情報記憶部142から削除する処理を行う。
通知部145は、通信端末110間の通信に係る新たな発着匿名管理情報が発着匿名管理情報一時保存部141に登録されてから削除されるまでの間、つまり通信セッションが確立されている期間中、通信当事者の匿名性質を通知する必要性を判定し、必要な場合に該当する第三者端末150に通知を行う手段である。
具体的には、通知部145は、発着匿名管理情報に含まれる発側匿名管理情報について注目し、以下の処理を行う。まず、発側匿名管理情報中の実アドレスで特定される通信端末を監視対象としている通知制御情報を通知先情報記憶部142から検索する。検索に失敗した場合には、発側匿名管理情報についての処理を終える。検索に成功すれば、検索した通知制御情報に含まれる通知条件を評価して通知の可否を判定する。通知する必要がないと判断した場合、発側匿名管理情報についての処理を終える。通知可と判定した場合には、検索した通知制御情報で指定される第三者端末150に対して、発側匿名管理情報および着側匿名管理情報中の匿名性質のうち、検索した通知制御情報に含まれる匿名性質の通知対象となる通信当事者の指定情報で指定された当事者の匿名性質を通知する。これで発側匿名管理情報について注目した処理を終え、次に着側匿名管理情報について注目し、発側匿名管理情報に注目した処理と同様の処理を繰り返す。なお、匿名性質を通知する際に、その匿名性質を持つ匿名アドレスをあわせて通知するようにしてもよい。
次に本実施の形態に係る匿名通信システム100の動作例について説明する。例としては、通信端末110−1で通信が行われた際に通信当事者の匿名性質を第三者端末150−1に通知する例を取り上げる。ここで、通信端末110−1の利用者をA、実アドレスをsip:101@example.com、匿名アドレスをsip:anonym-1-1@example.com、匿名性質をUnlinkability&Undeniabilityとし、第三者端末150−1の利用者をX、実アドレスをsip:301@example.comとする。
利用者Xは、通信端末110−1で匿名通信が行われた際に通信当事者の匿名性質を第三者端末150−1に通知してもらうために、通知制御情報を匿名性質通知装置140に登録する。この登録は、例えば第三者端末150−1から匿名性質通知装置140の登録部144にアクセスし、必要な情報を入力することで可能である。ここでは第三者端末150−1から登録操作を行ったが、通信端末110−1などから登録操作を行うことも可能である。この登録操作によって、匿名性質通知装置140の通知制御情報記憶部142に図4の登録番号X001の通知制御情報が登録されたものとする。なお、通知制御情報の登録に際して、登録部144において登録者の認証を行い、不正な登録者による登録を排除するようにしてもよい。
その後、利用者Aが通信端末110−1から利用者Bの通信端末110−2に匿名通信を行った場合の動作を図5を参照して説明する。ここで、利用者Bの通信端末110−2の実アドレスをsip:201@example.com、匿名アドレスをsip:anonym-2-1@example.com、匿名性質をUnlinkability&Undeniabilityとする。
利用者Aが通信端末110−1上で利用者Bへの発呼操作を行うと、通信端末110−1からネットワーク160経由で匿名通信確立装置130の通信確立部131に対して通信接続要求が送信される(図5の(1))。この通信接続要求には、発側端末である通信端末110−1を特定する情報として通信端末110−1の例えば実アドレスが含まれ、着側端末を特定する情報として通信端末110−2の例えば匿名アドレスが含まれている。
通信確立部131は、通信接続要求に含まれる発側端末の実アドレス、着側端末の匿名アドレスを匿名管理情報取得部132に渡して発側匿名管理情報、着側匿名管理情報の取得を要求する(図5の(2))。
匿名管理情報取得部132は、発側端末の実アドレスを含む匿名管理情報の取得要求および着側端末の匿名アドレスを含む匿名管理情報の取得要求をネットワーク160経由で匿名性質管理装置120の管理部122へ送信する(図5の(3))。
管理部122は、発側端末の実アドレスと同じ実アドレスを含む匿名管理情報および着側端末の匿名アドレスと同じ匿名アドレスを含む匿名管理情報を匿名管理情報記憶部121から検索し、発見した匿名管理情報を匿名管理情報取得部132へネットワーク160経由で送信する(図5の(4))。匿名管理情報取得部132は、受信した匿名管理情報を通信確立部131へ伝達する(図5の(5))。この結果、図2に示した1行目の匿名管理情報が発側匿名管理情報として、また図2に示した2行目の匿名管理情報が着側匿名管理情報として、通信確立部131へ渡されることになる。
通信確立部131は、発側匿名管理情報中の匿名性質がUnlinkability&Undeniabilityであることを認識し、着側端末へ通知する発側端末のアドレスを匿名アドレスにすることを決定する。そして、着側匿名管理情報から着側端末である通信端末110−2の実アドレスを読み出し、着側端末である通信端末110−2に発側端末である通信端末110−1の実アドレスを隠蔽し、代わりに発側匿名管理情報中の匿名アドレスを通知して、通信端末101−1と通信端末110−2との間に通信セッションを確立する(図5の(6))。これにより、通信端末110−1と通信端末110−2は、その通信セッションを通じて通信を開始する(図5の(7))。
同時に通信確立部131は、発側匿名管理情報と着側匿名管理情報とを含む発着匿名管理情報をネットワーク160経由で匿名性質通知装置140の管理部143へ送信する(図5の(8))。管理部143は、受信した発着匿名管理情報を発着匿名管理情報一時保存部141に登録する(図5の(9))。これにより、発着匿名管理情報一時保存部141には図3の1行目に示した発着匿名管理情報が登録されることになる。
匿名性質通知装置140の通知部145は、発着匿名管理情報一時保存部141に新たに登録された発着匿名管理情報のうち、まず発側匿名管理情報に注目する。この発側匿名管理情報中の実アドレスを監視対象となる通信端末の実アドレスとして含む通知制御情報を通知制御情報記憶部142から検索すると、図4の1行目の通知制御情報が得られるため、通知部145は、その通知制御情報に含まれる通知条件を評価して通知の可否を判定する。図4の1行目の通知制御情報の通知条件は「発側の場合」となっており、通信端末110−1が発側である今回の条件に適合するので、通知可と判定する。そして、通知部145は、通知制御情報に含まれる通信アドレスで特定される第三者端末150−1に対して、検索した通知制御情報に含まれる匿名性質の通知対象の匿名性質を含む通知情報を送信する(図5の(10))。今の場合、匿名性質の通知対象は、発側端末および着側端末となっているので、発側匿名管理情報中の匿名性質を発側端末の匿名性質、着側匿名管理情報中の匿名性質を着側端末の匿名性質とする通知情報が送信される。このとき発側端末の匿名アドレス、着側端末の匿名アドレスを通知情報に含めて送信してもよい。
第三者端末150−1は、通知情報を受信すると、利用者Xに通知情報を提示する。提示する方法は、表示画面への表示、音声や音による出力、振動による出力の何れであってもよいし、それらを組み合わせたものであってもよい。通知情報の提示構成の一例を図6に示す。この例では、通知情報受信部161が通知部145からの通知情報を受信し、表示部162、音声発生部163および振動発生部164へ伝達する。表示部162は、液晶ディスプレイなどの表示画面に、監視対象者Aが匿名通信中である旨の<Aさんが匿名通信中>という表示を行った上で、通知情報で通知された発側端末および着側端末の匿名性質を表示する。また、音声発生部163はスピーカなどの音声出力素子から同様の内容を音声にて出力する。さらに、振動発生部164は、例えば各匿名性質に1対1に対応付けられた振動パターンによって振動子を振動させることで利用者Xに匿名性質を通知する。
その後、通信端末110−1および通信端末110−2の通信が終了すると、匿名通信確立装置130の通信確立部131は、通信端末110−1と通信端末110−2との間に確立されていた通信セッションを解放する。また通信確立部131は、この通信セッションの確立時に匿名性質通知装置140へ送信した発着匿名管理情報の識別子を指定して、ネットワーク160経由で匿名性質通知装置140の管理部143に対して、発着匿名管理情報の削除を要求する。管理部143は、この要求に応じて該当する発着匿名管理情報を発着匿名管理情報一時保存部141から削除する。
次に本実施の形態の効果を説明する。
本実施の形態によれば、通信の当事者以外の第三者が通信の当事者の匿名性質を確認することができる。
また本実施の形態によれば、第三者が通知制御情報を匿名性質通知装置140に一旦登録しておけば、監視対象とした通信端末を使用した匿名通信が行われる都度、自動的に匿名性質の通知を受けることができる。
また本実施の形態によれば、通知制御情報で匿名性質の通知対象となる通信当事者を指定できるため、或る通信端末が発側端末、別の通信端末が着側端末となって匿名通信が開始された場合に、発側端末の匿名性質だけの通知を受けたり、着側端末の匿名性質だけの通知を受けたり、双方の匿名性質の通知を受けたりすることを自由に選択することができる。
また本実施の形態によれば、通知制御情報で通知条件を指定できるため、「匿名性質が予め設定したものである場合に限り通知する」、「通信の行われている時刻が予め設定された時間帯である場合に限り通知する」、「監視対象となる通信端末が発側端末である場合に通知する」、「監視対象となる通信端末が着側端末である場合に通知する」などの任意の通知条件を設定しておくことで、所望の通知だけを受けるようにすることができる。
[第2の実施の形態]
図7を参照すると、本発明の第2の実施の形態に係る匿名通信システム200は、図1に示した第1の実施の形態に係る匿名通信システム100と比較して、匿名性質通知装置140内に通知制御情報記憶部142および登録部144に相当する部分がなく、通知部145に代えて通知部146を備えている点、第三者端末150に代えて第三者端末151を備えている点で相違し、その他は第1の実施の形態に係る匿名通信システム100と同じである。
第三者端末151は、匿名性質の通知情報の受信機能に加えてさらに、ネットワーク160経由で匿名性質通知装置140の通知部146に対して匿名性質通知要求を送信する機能を有する。匿名性質通知要求は、図8(a)に示すように、監視対象となる通信端末110の指定情報(例えば実アドレス)と、匿名性質を通知する第三者端末151の指定情報(例えば実アドレス)と、匿名性質の通知対象となる通信当事者の指定情報と、通知条件とから構成される。図8(b)は匿名性質通知要求の具体例を示す。
監視対象となる通信端末110の指定情報には、例えば親が子供の携帯電話機で行われる匿名通信の匿名性質を監視したい場合、子供の携帯電話機の例えば実アドレスを設定する。
匿名性質を通知する第三者端末151の指定情報には、例えば前述の例で親が子供の携帯電話機で行われる匿名通信の匿名性質を自身の携帯電話機に通知してもらいたい場合、親自身の携帯電話機の例えば実アドレスを設定する。ここで、匿名性質通知要求を送信する第三者端末151と匿名性質を通知する第三者端末151とは必ずしも同じ端末でなくてもよい。
匿名性質の通知対象には、発側および着側の何れの端末の匿名性質を通知してほしいのか、双方の匿名性質を通知してほしいのかの区別を設定する。
通知条件には、例えば、「通信セッションの確立時に通知する」、「通信の開始からt秒経過時点で通知する」、「発側の匿名性質がこれこれで行われている匿名通信の場合に限り通知する」、「着側の匿名性質がこれこれで行われている匿名通信の場合に限り通知する」、「監視対象となる通信端末が発側端末である場合に通知する」、「監視対象となる通信端末が着側端末である場合に通知する」などが設定される。
なお、匿名性質通知要求中の匿名性質の通知対象や通知条件は必須ではなく省略することができる。省略された場合、通知対象とする匿名性質および通知条件をどのようにするかはシステム設定に従う。どのようなシステム設定にするかは任意であり、例えば以下に例示するシステム設定が考えられる。
(1)発側端末の匿名性質を通知する。
(2)発側端末の匿名性質とその匿名アドレスを通知する。
(3)着側端末の匿名性質を通知する。
(4)着側端末の匿名性質とその匿名アドレスを通知する。
(5)発側端末および着側端末の匿名性質を通知する。
(6)発側端末および着側端末の匿名性質とそれらの匿名アドレスを通知する。
(7)上記(1)〜(6)の通知を行うか否かを判定するタイミングを、通信開始後t秒後とする。
匿名性質通知装置140の通知部146は、第三者端末151からネットワーク160経由で匿名性質通知要求を受信し、この匿名性質通知要求に対する応答を生成して指定された第三者端末151へ送信する手段である。具体的には、通知部146は、以下の処理を行う。まず、匿名性質通知要求で監視対象として指定された通信端末の実アドレスを含む発側匿名管理情報および着側匿名管理情報を発着匿名管理情報一時保存部141から検索する。検索に失敗した場合には、例えば、監視対象の通信端末が通信を行っていない旨の応答を第三者端末151に送信する。検索に成功すれば、匿名性質通知要求中の通知条件を評価して通知の可否を判定する。通知する必要がないと判断した場合、例えば、監視対象の通信端末が通信しているが通知条件が成立しなかった旨の応答を第三者端末151に送信する。通知可と判定した場合には、匿名性質通知要求で指定された第三者端末151に対して、検索した発側または着側匿名管理情報に含まれる匿名性質のうち、匿名性質通知要求中の匿名性質の通知対象となる通信当事者の指定情報で指定される通信当事者の匿名性質を通知する。なお、匿名性質を通知する際に、その匿名性質を持つ匿名アドレスをあわせて通知するようにしてもよい。
次に本実施の形態に係る匿名通信システム200の動作例について説明する。例としては、通信端末110−1で匿名通信が行われている最中に、通信端末110−1を監視対象に指定した匿名性質通知要求が第三者端末151−1から匿名性質通知装置140に送信された例を取り上げる。ここで、通信端末110−1の利用者をA、実アドレスをsip:101@example.com、匿名アドレスをsip:anonym-1-1@example.com、匿名性質をUnlinkability&Undeniabilityとし、第三者端末151−1の利用者をX、実アドレスをsip:301@example.comとする。
まず、利用者Aの通信端末110−1で匿名通信が行われる際の動作を、通信相手が例えば利用者Bの通信端末110−2である場合を例に、図9を参照して説明する。ここで、利用者Bの通信端末110−2の実アドレスをsip:201@example.com、匿名アドレスをsip:anonym-2-1@example.com、匿名性質をUnlinkability&Undeniabilityとする。
利用者Aが通信端末110−1上で利用者Bへの発呼操作を行うと、通信端末110−1からネットワーク160経由で匿名通信確立装置130の通信確立部131に対して通信接続要求が送信される(図9の(11))。この通信接続要求には、発側端末である通信端末110−1を特定する情報として通信端末110−1の例えば実アドレスが含まれ、着側端末である通信端末110−2を指定する情報として通信端末110−2の例えば匿名アドレスが含まれている。
通信確立部131は、通信接続要求に含まれる発側端末の実アドレス、着側端末の匿名アドレスを匿名管理情報取得部132に渡して発側匿名管理情報、着側匿名管理情報の取得を要求する(図9の(12))。
匿名管理情報取得部132は、発側端末の実アドレスを含む匿名管理情報の取得要求および着側端末の匿名アドレスを含む匿名管理情報の取得要求をネットワーク160経由で匿名性質管理装置120の管理部122へ送信する(図9の(13))。
管理部122は、発側端末の実アドレスと同じ実アドレスを含む匿名管理情報および着側端末の匿名アドレスと同じ匿名アドレスを含む匿名管理情報を匿名管理情報記憶部121から検索し、発見した匿名管理情報を匿名管理情報取得部132へネットワーク160経由で送信する(図9の(14))。匿名管理情報取得部132は、受信した匿名管理情報を通信確立部131へ伝達する(図9の(15))。この結果、図2に示した1行目の匿名管理情報が発側匿名管理情報として、また図2に示した2行目の匿名管理情報が着側匿名管理情報として、通信確立部131へ渡されることになる。
通信確立部131は、発側匿名管理情報中の匿名性質がUnlinkability&Undeniabilityであることを認識し、着側端末へ通知する発側端末のアドレスを匿名アドレスにすることを決定する。そして、着側匿名管理情報から着側端末である通信端末110−2の実アドレスを読み出し、着側端末である通信端末110−2に発側端末である通信端末110−1の実アドレスを隠蔽し、代わりに発側匿名管理情報中の匿名アドレスを通知して、通信端末110−1と通信端末110−2との間に通信セッションを確立する(図9の(16))。これにより、通信端末110−1と通信端末110−2は、その通信セッションを通じて通信を開始する(図9の(17))。
同時に通信確立部131は、発側匿名管理情報と着側匿名管理情報とを含む発着匿名管理情報をネットワーク160経由で匿名性質通知装置140の管理部143へ送信する(図9の(18))。管理部143は、受信した発着匿名管理情報を発着匿名管理情報一時保存部141に登録する(図9の(19))。これにより、発着匿名管理情報一時保存部141には図3の1行目に示した発着匿名管理情報が登録されることになる。
ここまでの動作は、図5を参照して説明した第1の実施の形態の動作と同じである。
次に、通信端末110−1と通信端末110−2との間で匿名通信が行われている最中に利用者Xが、第三者端末151−1から匿名性質通知要求を送信する際の動作を説明する。
図10を参照すると、第三者端末151−1には、キーボード等の入力部165と匿名性質通知要求送信部166とが設けられている。利用者Xは、通信端末110−1で行われている匿名通信の通信当事者の匿名性質を通知してもらうために、入力部165から監視対象となる通信端末の実アドレス、自端末の実アドレス、匿名性質の通知対象および通知条件を入力すると、匿名性質通知要求送信部166は、入力された情報から図8(b)に示したような匿名性質通知要求を生成し、匿名性質通知装置140の通知部146にネットワーク160経由で送信する(図9の(20))。
匿名性質通知装置140の通知部146は、第三者端末151−1からネットワーク160経由で匿名性質通知要求を受信すると、匿名性質通知要求中の監視対象となる通信端末の実アドレスと同じ実アドレスを含む発側匿名管理情報および着側匿名管理情報を発着匿名管理情報一時保存部141から検索する。図8(b)の匿名性質通知要求の場合、監視対象となる通信端末の実アドレスは、sip:101@example.comであるため、図3の1行目の発側匿名管理情報が検索される。次に通知部146は、匿名性質通知要求中の通知条件を評価して通知の可否を判定する。図8(b)の匿名性質通知要求の場合、通知条件は「発側の場合」となっており、通信端末110−1が発側である今回の条件に適合するので、通知可と判定する。次に通知部146は、匿名性質通知要求中の通信アドレスで特定される第三者端末151−1に対して、匿名性質通知要求中の匿名性質の通知対象となる通信当事者の指定情報で指定される通信当事者の匿名性質を通知する(図9の(21))。今の場合、匿名性質の通知対象は、発側端末および着側端末となっているので、前記検索した発側匿名管理情報中の匿名性質を発側端末の匿名性質、この発側匿名管理情報に対応する着側匿名管理情報中の匿名性質を着側端末の匿名性質とする通知情報が送信される。このとき発側端末の匿名アドレス、着側端末の匿名アドレスを通知情報に含めて送信してもよい。
第三者端末151−1は、通知情報を図10に示した通知情報受信部161で受信すると、表示部162による表示画面への表示、音声発生部163による音声による出力、振動発生部164による振動による通知によって、利用者Xに通知情報を提示する。
その後、通信端末110−1および通信端末110−2の通信が終了すると、匿名通信確立装置130の通信確立部131は、通信端末110−1と通信端末110−2との間に確立されていた通信セッションを解放する。また通信確立部131は、この通信セッションの確立時に匿名性質通知装置140へ送信した発着匿名管理情報の識別子を指定して、ネットワーク160経由で匿名性質通知装置140の管理部143に対して、発着匿名管理情報の削除を要求する。管理部143は、この要求に応じて該当する発着匿名管理情報を発着匿名管理情報一時保存部141から削除する。これにより、以後、第三者端末151−1から通信端末110−1や通信端末110−2を監視対象とする匿名性質通知要求が匿名性質通知装置140に対して出されても、該当する発側あるいは着側の匿名管理情報が発着匿名管理情報一時保存部141に保存されていないので、通信中でない旨の応答が返されることになる。
次に本実施の形態の効果を説明する。
本実施の形態によれば、通信の当事者以外の第三者が通信の当事者の匿名性質を確認することができる。
また本実施の形態によれば、第三者が送信した匿名性質通知要求に応答する形で通信当事者の匿名性質を第三者に通知するため、第三者は通知を受けるタイミングを自身で制御することができる。
また本実施の形態によれば、監視対象とする通信端末が実際に匿名通信を行っている場合に限って通信当事者の匿名性質を第三者に通知することができ、付加的な効果として、監視対象の通信端末が実際に匿名通信中か否かの検知が行える効果がある。
また本実施の形態によれば、匿名性質通知要求で匿名性質の通知対象を指定できるため、或る通信端末が発側端末、別の通信端末が着側端末となって匿名通信が開始された場合に、発側端末の匿名性質だけの通知を受けたり、着側端末の匿名性質だけの通知を受けたり、双方の匿名性質の通知を受けたりすることを自由に選択することができる。
また本実施の形態によれば、匿名性質通知要求で通知条件を指定できるため、「匿名性質が予め設定したものである場合に限り通知する」、「監視対象となる通信端末が発側端末である場合に通知する」、「監視対象となる通信端末が着側端末である場合に通知する」などの任意の通知条件を設定しておくことで、所望の通知だけを受けるようにすることができる。
[第3の実施の形態]
図11を参照すると、本発明の第3の実施の形態に係る匿名通信システム300は、図7に示した第2の実施の形態に係る匿名通信システム200と比較して、匿名性質通知装置140内に新たに通知可否問合せ部148を備えている点、通知部146に代えて通知部147を備えている点、通信端末110に代えて通信端末111を備えている点で相違し、その他は第2の実施の形態に係る匿名通信システム200と同じである。
通知可否問合せ部148は、通知部147からの指示に従って、匿名通信で使用している匿名アドレスの匿名性質を第三者に通知してよいかどうかを匿名通信を行っている通信端末111に問合せ、通信端末111からの応答結果を通知部147に返す手段である。
通知部147は、第2の実施の形態における通知部146と比較して、第三者端末151から受信した匿名性質通知要求に従って通信端末111の匿名性質を第三者端末151に通知するのに先立って、その通知の可否を通知可否問合せ部148を通じて通信端末111に問合せ、通信端末111から許可の応答が返ってきた場合に限り、通知を行うようにした点で相違する。
通信端末111は、第2の実施の形態における通信端末110の機能に加えてさらに、匿名性質通知装置140の通知可否問合せ部148からの問い合わせを受信し、それに対する応答を通知可否問合せ部148に送信する機能を有している。
次に本実施の形態に係る匿名通信システム300の動作例について説明する。例としては、通信端末111−1で匿名通信が行われている最中に、通信端末111−1を監視対象に指定した匿名性質通知要求が第三者端末151−1から匿名性質通知装置140に送信された例を取り上げる。ここで、通信端末111−1の利用者をA、実アドレスをsip:101@example.com、匿名アドレスをsip:anonym-1-1@example.com、匿名性質をUnlinkability&Undeniabilityとし、通信端末111−1が発側端末となって匿名通信を行う着側端末を通信端末111−2、その利用者をB、その実アドレスをsip:201@example.com、匿名アドレスをsip:anonym-2-1@example.com、匿名性質をUnlinkability&Undeniabilityとする。また、第三者端末151−1の利用者をX、実アドレスをsip:301@example.comとする。
利用者Aの通信端末111−1が発側端末となって利用者Bの通信端末111−2と匿名通信が行われる際の動作は、第2の実施の形態において利用者Aの通信端末110−1が発側端末となって利用者Bの通信端末110−2と匿名通信が行われる際の動作と同じであり、図12の手順(11)〜(19)に従って実行される。これにより、発着匿名管理情報一時保存部141には図3の1行目に示した発着匿名管理情報が登録されることになる。
次に、通信端末111−1と通信端末111−2との間で匿名通信が行われている最中に利用者Xが、第三者端末151−1から匿名性質通知要求を送信した際の動作を説明する。
利用者Xは、通信端末111−1で行われている匿名通信の通信当事者の匿名性質を通知してもらうために、例えば図8(b)に示したような匿名性質要求を第三者端末151−1から匿名性質通知装置140の通知部147にネットワーク160経由で送信する(図12の(20))。
匿名性質通知装置140の通知部147は、第三者端末151からネットワーク160経由で匿名性質通知要求を受信すると、匿名性質通知要求中の監視対象となる通信端末の実アドレスと同じ実アドレスを含む発側匿名管理情報および着側匿名管理情報を発着匿名管理情報一時保存部141から検索する。図8(b)の匿名性質通知要求の場合、監視対象となる通信端末の実アドレスは、sip:101@example.comであるため、図3の1行目の発側匿名管理情報が検索される。次に通知部147は、匿名性質通知要求中の通知条件を評価して通知の可否を判定する。図8(b)の匿名性質通知要求の場合、通知条件は「発側の場合」となっており、通信端末111−1が発側である今回の条件に適合するので、通知可と判定する。
次に通知部147は、発側匿名管理情報に含まれる匿名性質の通知対象の匿名性質を参照し、匿名性質の通知対象が、発側端末および着側端末となっていることを確認し、発側端末である通信端末111−1と着側端末である通信端末111−2の双方を問合せ先に決定する。次に通知部147は、通知可否問合せ部148に対して、匿名性質通知要求中の第三者端末151−1の実アドレスを匿名性質通知先情報、通信端末111−1および通信端末111−2の実アドレスを問合せ先情報として渡し、問合せを指示する(図12の(21))。
通知可否問合せ部148は、通信端末111−1および通信端末111−2の双方に対して、各々の匿名性質を第三者端末151−1に通知してよいかどうかを、第三者端末151−1の指定情報(例えば実アドレス)を示してネットワーク160経由で問合せる(図12の(22),(23))。このとき、それぞれの匿名アドレスを問合せ中に含めてもよい。
通信端末111には、図13に示すように、匿名性質通知装置140からの問合せを受信する問合せ受信部167と、問合せ内容を表示装置の画面に表示すると共に利用者からの回答を受け付ける入出力部168と、受け付けた回答を問合せに対する応答として匿名性質通知装置140へ送信する応答送信部169とが設けられている。通信端末111−1および通信端末111−2の利用者Aおよび利用者Bは、画面に表示される問い合わせ内容を見て、許可(OK)または不許可(NG)の何れかを入力すると、それが通信端末111−1および通信端末111−2から匿名性質通知装置140へ送られる(図12の(24),(25))。
匿名性質通知装置140の通知可否問合せ部148は、通信端末111−1および通信端末111−2からの応答結果を通知部147へ伝達する(図12の(26))。通知部147は、この応答結果に基づいて、通知の可否を最終的に判断する。ここで、双方の通信端末111−1、111−2から不許可の応答があった場合には通知不可と判断し、双方の通信端末111−1、111−2から許可の応答があった場合には通知可と判断する。何れか一方の通信端末だけから通知可の応答があった場合には、例えば通知可の応答があった通信端末の匿名性質だけを通知可と判断する。通知部147は、最終的な判断の結果、通知可となった場合、第三者端末151−1に対して通知可となった匿名性質を含む通知情報を送信する(図12の(27))。
第三者端末151−1は、通知情報を図10に示した通知情報受信部161で受信すると、表示部162による表示画面への表示、音声発生部163による音声による出力、振動発生部164による振動による通知によって、利用者Xに通知情報を提示する。
その後、通信端末111−1および通信端末111−2の通信が終了すると、匿名通信確立装置130の通信確立部131は、通信端末111−1と通信端末111−2との間に確立されていた通信セッションを解放する。また通信確立部131は、この通信セッションの確立時に匿名性質通知装置140へ送信した発着匿名管理情報の識別子を指定して、ネットワーク160経由で匿名性質通知装置140の管理部143に対して、発着匿名管理情報の削除を要求する。管理部143は、この要求に応じて該当する発着匿名管理情報を発着匿名管理情報一時保存部141から削除する。これにより、以後、第三者端末151から通信端末111−1や通信端末111−2を監視対象とする匿名性質通知要求が匿名性質通知装置140に対して出されても、該当する発側あるいは着側の匿名管理情報が発着匿名管理情報一時保存部141に保存されていないので、通信中でない旨の応答が返されることになる。
次に本実施の形態の効果を説明する。
本実施の形態によれば、第2の実施の形態と同様の効果が得られると同時に、匿名通信を行っている当事者の許可を得てから、当該当事者の匿名性質を第三者に通知することが可能になる。
[第4の実施の形態]
図14を参照すると、本発明の第4の実施の形態に係る匿名通信システム400は、図11に示した第3の実施の形態に係る匿名通信システム300と比較して、匿名性質通知装置140内に新たに利用者属性記憶部14Aおよび問合せ条件記憶部14Bを備えている点、通知部147に代えて通知部149を備えている点で相違し、その他は第3の実施の形態に係る匿名通信システム300と同じである。
通知部149は、第3の実施の形態における通知部147と比較して、第三者端末151から受信した匿名性質通知要求に従って通信端末111の匿名性質を第三者端末151に通知するのに先立って、その通知の可否の問合せを行う必要があるかどうかを利用者属性記憶部14Aおよび問合せ条件記憶部14Bを参照して判断し、問合せを行う必要がある場合に限って通信端末111に問合せを行うようにした点で、相違する。
利用者属性記憶部14Aは、図15に示すように、通信端末111の実アドレスに対応して通信端末111の利用者の年齢を記憶するデータベースである。なお、匿名性質管理装置120で管理される匿名管理情報中に利用者の年齢の情報を含ませることで、利用者属性記憶部14Aを省略することも可能である。この場合、匿名通信中の利用者の年齢を含む匿名管理情報は、発着匿名管理情報一時保存部141に保存されることになるので、通知部149は発着匿名管理情報一時保存部141中の匿名管理情報を参照して利用者の年齢を取得することになる。
問合せ条件記憶部14Bは、図16に示すように、問合せ閾値とする年齢を記憶する記憶手段である。この例は、問合せ先の通信端末の利用者の年齢が13才以上であれば問合せが必要であることを示す閾値が設定されている。
次に本実施の形態の動作を説明する。
本実施の形態に係る匿名通信システム400の動作は、通知部149の動作を除いて第3の実施の形態に係る匿名通信システム300の動作と同じである。通知部149は、第三者端末151からネットワーク160経由で図8(b)に示したような匿名性質通知要求を受信すると、匿名性質通知要求で監視対象として指定された通信端末の実アドレスを含む発側匿名管理情報および着側匿名管理情報を発着匿名管理情報一時保存部141から検索する。図8(b)の匿名性質通知要求の場合、監視対象となる通信端末の実アドレスは、sip:101@example.comであるため、発着匿名管理情報一時保存部141の内容が図3に示した内容であった場合、1行目の発側匿名管理情報が検索される。次に通知部149は、匿名性質通知要求中の通知条件を評価して通知の可否を判定する。図8(b)の匿名性質通知要求の場合、通知条件は「発側の場合」となっており、通信端末111−1が発側である今回の条件に適合するので、通知可と判定する。
次に通知部149は、発側匿名管理情報に含まれる匿名性質の通知対象の匿名性質を参照し、匿名性質の通知対象が、発側端末および着側端末となっていることを確認し、発側端末である通信端末111−1と着側端末である通信端末111−2の双方を問合せ先に決定する。
次に通知部147は、通信端末111−1の実アドレスをキーに利用者属性記憶部14Aを検索して、利用者Aの年齢「20才」を取得し、問合せ条件記憶部14Bに記憶された問合せ閾値「13才以上」と比較することにより、問合せが必要であると判断する。また、通知部149は、通信端末111−2の実アドレスをキーに利用者属性記憶部14Aを検索して、利用者Bの年齢「12才」を取得し、問合せ条件記憶部14Bに記憶された問合せ閾値「13才以上」と比較することにより、問合せは必要ないと判断する。これらの判断結果に基づき、通知部149は、通信端末111−1だけに問合せを行うために、通知可否問合せ部148に対して、匿名性質通知要求中の第三者端末151−1の実アドレスを匿名性質通知先情報、通信端末111−1の実アドレスを問合せ先情報として渡し、問合せを指示する。
通知可否問合せ部148は、通信端末111−1に対して、その匿名性質を第三者端末に通知してよいかどうかを、第三者端末の実アドレスを示してネットワーク160経由で問い合わせる。このとき、匿名アドレスを問い合わせ中に含めてもよい。そして、通知可否問合せ部148は、通信端末111−1からの応答結果を通知部149へ伝達する。
通知部149は、この応答結果に基づいて、通知の可否を最終的に判断する。ここで、問合せた通信端末111−1から許可の応答があった場合には通知可と判断する。問合せた通信端末111−1から不許可の応答があった場合には、例えば問合せ不要と判断した通信端末111−2の匿名性質だけを通知可と判断する。通知部149は、最終的な判断の結果、通知可となった場合、第三者端末151−1に対して通知可となった匿名性質を含む通知情報を送信する。
次に本実施の形態の効果を説明する。
本実施の形態によれば、第2の実施の形態と同様の効果が得られると同時に、匿名通信を行っている当事者の許可を得てから、当該当事者の匿名性質を第三者に通知することが可能になる。また、事前に設定された問合せ条件を満たす当事者のみに対して問合せを行うことが可能である。
[第5の実施の形態]
図17を参照すると、本発明の第5の実施の形態に係る匿名通信システム500は、図7に示した第2の実施の形態に係る匿名通信システム200と比較して、匿名性質通知装置140内に新たに公開可第三者記憶部14Dを備えている点、通知部146に代えて通知部14Cを備えている点で相違し、その他は第2の実施の形態に係る匿名通信システム200と同じである。
公開可第三者記憶部14Dは、図18に示すように、通信端末111の実アドレスに対応して通信端末111の匿名アドレスの匿名性質を通知してよい第三者端末のリスト(実アドレスのリスト)を記憶するデータベースである。なお、匿名性質管理装置120で管理される匿名管理情報中に公開可第三者端末の実アドレスを含ませることで、公開可第三者記憶部14Dを省略することも可能である。この場合、匿名通信中の当事者の公開可第三者端末の実アドレスを含む匿名管理情報は、発着匿名管理情報一時保存部141に保存されることになるので、通知部14Cは発着匿名管理情報一時保存部141中の匿名管理情報を参照して公開可第三者端末の実アドレスを取得することになる。
通知部14Cは、第2の実施の形態における通知部146と比較して、第三者端末151から受信した匿名性質通知要求に従って通信端末111の匿名性質を第三者端末151に通知する前に、当該通信端末111の匿名性質を当該第三者端末151に通知して良いかどうかを公開可第三者記憶部14Dを参照して判断する点で、相違する。
次に本実施の形態の動作を説明する。
本実施の形態に係る匿名通信システム500の動作は、通知部14Cの動作を除いて第2の実施の形態に係る匿名通信システム200の動作と同じである。通知部14Cは、第三者端末151からネットワーク160経由で図8(b)に示したような匿名性質通知要求を受信すると、匿名性質通知要求中の監視対象となる通信端末の実アドレスと同じ実アドレスを含む発側匿名管理情報および着側匿名管理情報を発着匿名管理情報一時保存部141から検索する。図8(b)の匿名性質通知要求の場合、監視対象となる通信端末の実アドレスは、sip:101@example.comであるため、発着匿名管理情報一時保存部141の内容が図3に示した内容であった場合、1行目の発側匿名管理情報が検索される。次に通知部14Cは、匿名性質通知要求中の通知条件を評価して通知の可否を判定する。図8(b)の匿名性質通知要求の場合、通知条件は「発側の場合」となっており、通信端末111−1が発側である今回の条件に適合するので、通知可と判定する。
次に通知部14Cは、発側匿名管理情報に含まれる匿名性質の通知対象の匿名性質を参照し、匿名性質の通知対象が、発側端末および着側端末となっていることを確認し、発側端末である通信端末111−1と着側端末である通信端末111−2の双方について、公開可第三者記憶部14Dに基づいて通知の可否を判断する。
まず通知部14Cは、通信端末111−1の実アドレスをキーに公開可第三者記憶部14Dを検索して、通信端末111−1に対応する公開可第三者端末のリストを取得する。そして、このリスト中に通知先の第三者端末151−1の実アドレスが含まれているか否かを調べることによって、通信端末111−1の匿名性質を第三者端末151−1へ通知することが許可されているかどうかを判断する。図18の公開可第三者記憶部14Dでは、通信端末111−1の実アドレスsip:101@examlpe.comに対応して第三者端末151−1の実アドレスsip:301@example.comが登録されているので、通知可と判断する。
次に通知部14Cは、通信端末111−2の実アドレスをキーに公開可第三者記憶部14Dを検索して、通信端末111−2に対応する公開可第三者端末のリストを取得する。そして、このリスト中に通知先の第三者端末151−1の実アドレスが含まれているか否かを調べることによって、通信端末111−2の匿名性質を第三者端末151−1へ通知することが許可されているかどうかを判断する。図18の公開可第三者記憶部14Dでは、通信端末111−2の実アドレスsip:101@examlpe.comに対応して第三者端末151−1の実アドレスsip:301@example.comは登録されていないので、通知不可と判断する。
これらの判断結果に基づき、通知部14Cは、第三者端末151−1に対して通知可となった匿名性質を含む通知情報を送信する。
次に本実施の形態の効果を説明する。
本実施の形態によれば、第2の実施の形態と同様の効果が得られると同時に、匿名通信を行っている当事者の許可が得られている第三者端末に対してのみ、当該当事者の匿名性質を通知することが可能になる。
[その他の実施の形態]
本発明は以上の実施の形態にのみ限定されず、以下のような各種の付加変更が可能である。
以上の実施の形態では、通信端末の実アドレスに対応する匿名アドレスは予め生成されて匿名性質管理装置120に記憶されているものとしたが、動的に生成するようにしてもよい。この場合、例えば匿名性質管理装置120の管理部122に、通信端末の実アドレスから匿名アドレスを生成する機能が設けられる。管理部122は、匿名通信確立装置130の匿名管理情報取得部132から実アドレスを含む匿名管理情報の取得要求を受信したとき、匿名管理情報記憶部121に該当する匿名管理情報が存在しない場合、或いは存在しても匿名性質が例えばUnlinkabilityのために前回と異なる匿名アドレスを生成する必要がある場合、受信した実アドレスから所望の匿名性質を持つ匿名アドレスを生成し、実アドレスと前記生成した匿名アドレスと匿名性質とから構成される匿名管理情報を匿名管理情報記憶部121に登録すると同時に、匿名管理情報取得部132へ送信する。
以上の実施の形態では、全ての通信端末の匿名管理情報が1つの匿名性質管理装置120で管理されるものとしたが、複数の匿名性質管理装置120で分散的に管理されるものであってもよい。
以上の実施の形態では、1つの匿名通信確立装置130が、発側の通信端末の実アドレスと着側の通信端末の実アドレスを認識して、双方の通信端末の間に通信セッションを確立したが、1つの匿名通信確立装置に発側および着側双方の実アドレスが知られないようにするために、複数の匿名通信確立装置で分担して通信セッションを確立するようにしてもよい。具体的には、発側の通信端末から発側の実アドレスと着側の匿名アドレスを含む通信接続要求を受けた第1の匿名通信確立装置は、発側の実アドレスで特定される通信端末との間に通信セッションを確立し、着側の通信端末の匿名アドレスと匿名性質管理装置から取得した発側の匿名管理情報中の発側の匿名アドレスとを第2の匿名通信確立装置へ送信する。第2の匿名通信確立装置は、着側の匿名アドレスに対応する実アドレスを含む匿名管理情報を匿名性質管理情報から取得し、着側の実アドレスで特定される通信端末との間に通信セッションを確立する。最後に、第1の匿名通信確立装置で確立した通信セッションと第2の匿名通信確立装置で確立した通信セッションとを結合し、発側と着側との間の通信に使用する通信セッションを生成する。
以上の実施の形態では、匿名性質通知装置140は、匿名通信確立装置130と物理的に異なる装置として説明したが、同じコンピュータ内に実装されていてもよい。この場合、匿名通信確立装置130と匿名性質通知装置140との間の通信はコンピュータ内のプロセス通信で行ってもよい。
以上の実施の形態では、通信端末の匿名アドレスは実アドレスと1対1に対応しているものとして説明したが、1つの実アドレスに対して複数の匿名アドレスが対応していてもよい。この場合、匿名性質はすべて同じであってもよいし、一部あるいは全部で異なっていてもよい。また、匿名アドレスを通信相手の匿名アドレスによって使い分けるようにしてもよい。図19は、実アドレスとしてsip:101@example.comを持つ通信端末に2つの匿名アドレスsip:anonym-1-1@example.com、sip:anonym-1-2@example.comを対応付けた匿名管理情報の例を示す。この例では、通信相手の匿名アドレスがsip:anonym-2-1@example.comのときはsip:anonym-1-1@example.comを使用し、通信相手の匿名アドレスがsip:anonym-2-2@example.comのときはsip:anonym-1-2@example.comを使用するように設定されている。このような匿名管理情報を使用する場合、匿名通信確立装置130が例えば発側の通信端末の実アドレスを含む匿名管理情報の取得を要求する場合、通信相手である着側の匿名アドレス(例えばsip:anonym-2-1@example.comとする)も要求中で指定する。匿名性質管理装置120の管理部122は、取得要求で指定された発側の実アドレスsip:101@example.comを持ち、かつ要求中で指定された通信相手(着側)の匿名アドレスを持つ匿名管理情報を匿名管理情報記憶部121から検索する。従って、図19の場合は、1行目の匿名管理情報が検索され、匿名通信確立装置130へ送られる。
以上の実施の形態では、1つの通信端末は同時には他の1つの通信端末とだけ匿名通信を行うものとして説明したが、1つの通信端末が同時に複数の他の通信端末と匿名通信を行うことも可能である。その際、図19に示したように通信相手毎に異なる匿名アドレスを使用するようにしてもよい。このとき、当該1つの通信端末を監視対象とする匿名性質通知要求が第三者端末から出された場合、当該1つの通信端末が現に行っているすべての匿名通信について、その通信当事者(発側、着側の何れか又は双方)の匿名性質を第三者端末に通知するようにしてもよい。
以上の実施の形態では、1つの通信端末は他の1つの通信端末との間で1つの匿名通信だけを行うものとして説明したが、1つの通信端末が他の1つの通信端末と同時に複数の通信セッションを確立して、匿名通信毎に同一または異なる匿名性質の匿名アドレスを使用して同時に複数の匿名通信を行うことも可能である。このとき、当該1つの通信端末を監視対象とする匿名性質通知要求が第三者端末から出された場合、当該1つの通信端末が他の1つの通信端末との間で現に行っているすべての匿名通信について、その発側、着側の何れか又は双方の匿名性質を第三者端末に通知するようにしてもよい。このとき、個々の匿名通信で使用されている匿名アドレスや、個々の匿名通信を識別するために匿名通信確立装置130が各通信セッションに付与するセッション識別子を第三者端末にあわせて通知するようにしてもよい。
また、上述した各実施の形態における匿名通信確立装置、匿名性質管理装置、匿名性質通知装置、通信端末および第三者端末が有する各機能は、ハードウェア的に実現することは勿論、コンピュータとプログラムとで実現することができる。
本発明は、インターネットや次世代通信網(NGN)を通じて携帯電話機などの通信端末間で行われる匿名通信システムにおいて、第三者が匿名通信の匿名性質を確認するシステムおよび方法に適用することができる。
以上の如く、本発明の第1の態様は、匿名による通信が可能な匿名通信システムであって、通信当事者の匿名性質を検知し、通信当事者の通信端末以外の第三者端末に通知することを特徴とする。
本発明の第2の態様は、上記態様において、通信端末の実アドレスと匿名アドレスと匿名性質とを含む匿名管理情報を保持する匿名性質管理手段と、着側端末を指定した発側端末からの通信接続要求時、発側端末の匿名管理情報と着側端末の匿名管理情報を前記匿名性質管理手段から取得して発側端末と着側端末との間に通信セッションを確立すると共に、前記取得した匿名管理情報に含まれる発側端末の匿名性質に応じて着側端末へ通知する発側端末のアドレスを実アドレスおよび匿名アドレスのうちの何れにするかを決定する匿名通信確立手段と、前記匿名通信確立手段によって確立される通信セッションを通じて通信する発側端末および着側端末の少なくとも一方の通信当事者の匿名性質を前記匿名管理情報から取得して、発側端末および着側端末以外の第三者端末に通知する匿名性質通知手段とを備えることを特徴とする。
本発明の第3の態様は、上記態様において、前記匿名通信確立手段によって取得された前記匿名管理情報を発側端末および着側端末間に通信セッションが確立されている期間中保持する発着匿名管理情報一時保存手段を備え、前記匿名性質通知手段は、前記発着匿名管理情報一時保存手段に保持された前記匿名管理情報から発側端末および着側端末の少なくとも一方の通信当事者の匿名性質を取得することを特徴とする。
本発明の第4の態様は、上記態様において、監視対象となる通信端末の指定情報と匿名性質通知先情報とを含む通知制御情報を記憶する通知制御情報記憶手段を備え、前記匿名性質通知手段は、前記匿名通信確立手段によって確立される通信セッションを通じて通信を行う通信端末を監視対象として指定する通知制御情報を前記通知制御情報記憶手段から検索し、該検索した通知制御情報に含まれる匿名性質通知先情報に対して発側端末および着側端末の少なくとも一方の通信当事者の匿名性質を通知することを特徴とする。
本発明の第5の態様は、上記態様において、監視対象となる通信端末の指定情報と匿名性質通知先情報と通知条件とを含む通知制御情報を記憶する通知制御情報記憶手段を備え、前記匿名性質通知手段は、前記匿名通信確立手段によって確立される通信セッションを通じて通信を行う通信端末を監視対象として指定する通知制御情報を前記通知制御情報記憶手段から検索し、該検索した通知制御情報に含まれる通知条件の成否を判定し、通知条件が成立している場合に、前記検索した通知制御情報に含まれる匿名性質通知先情報に対して発側端末および着側端末の少なくとも一方の通信当事者の匿名性質を通知することを特徴とする。
本発明の第6の態様は、上記態様において、監視対象となる通信端末の指定情報と匿名性質通知先情報と匿名性質の通知対象となる通信当事者の指定情報を含む通知制御情報を記憶する通知制御情報記憶手段を備え、前記匿名性質通知手段は、前記匿名通信確立手段によって確立される通信セッションを通じて通信を行う通信端末を監視対象として指定する通知制御情報を前記通知制御情報記憶手段から検索し、該検索した通知制御情報に含まれる匿名性質通知先情報に対して、発側端末および着側端末の通信当事者のうち、前記検索した通知制御情報に含まれる匿名性質の通知対象となる通信当事者の指定情報で指定される通信当事者の匿名性質を通知することを特徴とする。
本発明の第7の態様は、上記態様において、監視対象となる通信端末の指定情報と匿名性質通知先情報と匿名性質の通知対象となる通信当事者の指定情報と通知条件とを含む通知制御情報を記憶する通知制御情報記憶手段を備え、前記匿名性質通知手段は、前記匿名通信確立手段によって確立される通信セッションを通じて通信を行う通信端末を監視対象として指定する通知制御情報を前記通知制御情報記憶手段から検索し、該検索した通知制御情報に含まれる通知条件の成否を判定し、通知条件が成立している場合に、前記検索した通知制御情報に含まれる匿名性質通知先情報に対して、発側端末および着側端末の通信当事者のうち、前記検索した通知制御情報に含まれる匿名性質の通知対象となる通信当事者の指定情報で指定される通信当事者の匿名性質を通知することを特徴とする。
本発明の第8の態様は、上記態様において、前記匿名性質通知手段は、前記第三者端末から、前記匿名通信確立手段によって確立された通信セッションを通じて通信中の発側端末および着側端末の少なくとも一方の端末の匿名性質の通知を要求する匿名性質通知要求を受信し、該匿名性質通知要求で要求された匿名性質を前記匿名管理情報から取得して前記第三者端末へ通知することを特徴とする。
本発明の第9の態様は、上記態様において、前記匿名性質通知要求は監視対象となる通信端末の指定情報と匿名性質通知先情報とを含み、前記匿名性質通知手段は、前記匿名通信確立手段によって確立される通信セッションを通じて行われている匿名通信のうち、前記監視対象となる通信端末の指定情報で指定される通信端末が発側端末または着側端末として加わっている匿名通信を検出し、該検出した匿名通信における発側端末および着側端末の少なくとも一方の通信当事者の匿名性質を前記匿名管理情報から取得して前記匿名性質通知先情報で指定される端末に通知することを特徴とする。
本発明の第10の態様は、上記態様において、前記匿名性質通知要求は監視対象となる通信端末の指定情報と匿名性質通知先情報と通知条件とを含み、前記匿名性質通知手段は、前記匿名通信確立手段によって確立される通信セッションを通じて行われている匿名通信のうち、前記監視対象となる通信端末の指定情報で指定される通信端末が発側端末または着側端末として加わっている匿名通信を検出し、該検出した匿名通信が前記匿名性質通知要求中の通知条件を満足するか否かを判定し、通知条件を満足している場合に、前記検出した匿名通信における発側端末および着側端末の少なくとも一方の通信当事者の匿名性質を前記匿名管理情報から取得して前記匿名性質通知先情報で指定される端末に通知することを特徴とする。
本発明の第11の態様は、上記態様において、前記匿名性質通知要求は監視対象となる通信端末の指定情報と匿名性質通知先情報と匿名性質の通知対象となる通信当事者の指定情報とを含み、前記匿名性質通知手段は、前記匿名通信確立手段によって確立される通信セッションを通じて行われている匿名通信のうち、前記監視対象となる通信端末の指定情報で指定される通信端末が発側端末または着側端末として加わっている匿名通信を検出し、該検出した匿名通信における発側端末および着側端末の通信当事者のうち、前記匿名性質通知要求中の匿名性質の通知対象となる通信当事者の指定情報で指定される通信当事者の匿名性質を前記匿名管理情報から取得して前記匿名性質通知先情報で指定される端末に通知することを特徴とする。
本発明の第12の態様は、上記態様において、前記匿名性質通知要求は監視対象となる通信端末の指定情報と匿名性質通知先情報と匿名性質の通知対象となる通信当事者の指定情報と通知条件とを含み、前記匿名性質通知手段は、前記匿名通信確立手段によって確立される通信セッションを通じて行われている匿名通信のうち、前記監視対象となる通信端末の指定情報で指定される通信端末が発側端末または着側端末として加わっている匿名通信を検出し、該検出した匿名通信が前記匿名性質通知要求中の通知条件を満足するか否かを判定し、通知条件を満足している場合に、前記検出した匿名通信における発側端末および着側端末の通信当事者のうち、前記匿名性質通知要求中の匿名性質の通知対象となる通信当事者の指定情報で指定される通信当事者の匿名性質を前記匿名管理情報から取得して前記匿名性質通知先情報で指定される端末に通知することを特徴とする。
本発明の第13の態様は、上記態様において、前記匿名性質通知手段は、匿名性質を第三者に通知してよいかどうかを通信端末に問い合わせ、その応答結果に基づいて匿名性質の通知の可否を判断することを特徴とする。
本発明の第14の態様は、上記態様において、前記匿名性質通知手段は、問合せ先の通信端末の利用者の属性情報と予め設定された問合せ条件とを比較し、その比較結果に基づいて、問い合わせの可否を判断することを特徴とする。
本発明の第15の態様は、上記態様において、前記匿名性質通知手段は、匿名性質を通知してよい第三者端末のリストを参照して、匿名性質の通知の可否を判断することを特徴とする。
本発明の第16の態様は、匿名による通信が可能な匿名通信方法であって、通信当事者の匿名性質を検知し、通信当事者の通信端末以外の第三者端末に通知することを特徴とする。
本発明の第17の態様は、上記態様において、a)匿名通信確立手段が、着側端末を指定した発側端末からの通信接続要求時、通信端末の実アドレスと匿名アドレスと匿名性質とを含む匿名管理情報を保持する匿名性質管理手段から、発側端末の匿名管理情報と着側端末の匿名管理情報を取得して発側端末と着側端末との間に通信セッションを確立すると共に、前記取得した匿名管理情報に含まれる発側端末の匿名性質に応じて着側端末へ通知する発側端末のアドレスを実アドレスおよび匿名アドレスのうちの何れにするかを決定する匿名通信確立ステップと、b)匿名性質通知手段が、前記匿名通信確立ステップによって確立される通信セッションを通じて通信を行う発側端末および着側端末の少なくとも一方の通信当事者の匿名性質を前記匿名管理情報から取得して、発側端末および着側端末以外の第三者端末に通知する匿名性質通知ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の第18の態様は、匿名による通信が可能な匿名通信システムに設けられる匿名性質通知装置であって、通信当事者の匿名性質を検知し、通信当事者の通信端末以外の第三者端末に通知することを特徴とする。
本発明の第19の態様は、上記態様において、通信端末の実アドレスと匿名アドレスと匿名性質とを含む匿名管理情報を保持する匿名性質管理手段と、着側端末を指定した発側端末からの通信接続要求時、発側端末の匿名管理情報と着側端末の匿名管理情報を前記匿名性質管理手段から取得して発側端末と着側端末との間に通信セッションを確立すると共に、前記取得した匿名管理情報に含まれる発側端末の匿名性質に応じて着側端末へ通知する発側端末のアドレスを実アドレスおよび匿名アドレスのうちの何れにするかを決定する匿名通信確立手段とを備えた匿名通信システムに設けられる匿名性質通知装置であって、前記匿名通信確立手段によって確立される通信セッションを通じて通信する発側端末および着側端末の少なくとも一方の通信当事者の匿名性質を前記匿名管理情報から取得して、発側端末および着側端末以外の第三者端末に通知する通知手段を備えることを特徴とする。
本発明の第20の態様は、上記態様において、通信端末の実アドレスと匿名アドレスと匿名性質とを含む匿名管理情報を保持する匿名性質管理手段と、着側端末を指定した発側端末からの通信接続要求時、発側端末の匿名管理情報と着側端末の匿名管理情報を前記匿名性質管理手段から取得して発側端末と着側端末との間に通信セッションを確立すると共に、前記取得した匿名管理情報に含まれる発側端末の匿名性質に応じて着側端末へ通知する発側端末のアドレスを実アドレスおよび匿名アドレスのうちの何れにするかを決定する匿名通信確立手段と、該匿名通信確立手段によって確立される通信セッションを通じて通信を行う発側端末および着側端末の少なくとも一方の通信当事者の匿名性質を前記匿名管理情報から取得して、発側端末および着側端末以外の第三者端末に通知する匿名性質通知装置とを備えた匿名通信システムにおける前記第三者端末を構成する通信端末であって、前記匿名性質通知装置から通知される前記通知情報を受信し、前記通知情報で示される匿名性質を文字出力、音声出力および振動出力の何れか1つまたは複数の出力形態で出力する手段を備えることを特徴とする。
本発明の第21の態様は、上記態様において、通信端末の実アドレスと匿名アドレスと匿名性質とを含む匿名管理情報を保持する匿名性質管理手段と、着側端末を指定した発側端末からの通信接続要求時、発側端末の匿名管理情報と着側端末の匿名管理情報を前記匿名性質管理手段から取得して発側端末と着側端末との間に通信セッションを確立すると共に、前記取得した匿名管理情報に含まれる発側端末の匿名性質に応じて着側端末へ通知する発側端末のアドレスを実アドレスおよび匿名アドレスのうちの何れにするかを決定する匿名通信確立手段とを備えた匿名通信システムに設けられる匿名性質通知装置を構成するコンピュータを、前記匿名通信確立手段によって確立される通信セッションを通じて通信を行う発側端末および着側端末の少なくとも一方の通信当事者の匿名性質を前記匿名管理情報から取得して、発側端末および着側端末以外の第三者端末に通知する通知手段として機能させる。
本発明の第22の態様は、上記態様において、通信端末の実アドレスと匿名アドレスと匿名性質とを含む匿名管理情報を保持する匿名性質管理手段と、着側端末を指定した発側端末からの通信接続要求時、発側端末の匿名管理情報と着側端末の匿名管理情報を前記匿名性質管理手段から取得して発側端末と着側端末との間に通信セッションを確立すると共に、前記取得した匿名管理情報に含まれる発側端末の匿名性質に応じて着側端末へ通知する発側端末のアドレスを実アドレスおよび匿名アドレスのうちの何れにするかを決定する匿名通信確立手段と、該匿名通信確立手段によって確立される通信セッションを通じて通信を行う発側端末および着側端末の少なくとも一方の通信当事者の匿名性質を前記匿名管理情報から取得して、発側端末および着側端末以外の第三者端末に通知する匿名性質通知装置とを備えた匿名通信システムにおける前記第三者端末である通信端末を構成するコンピュータを、前記匿名性質通知装置から通知される前記通知情報を受信し、前記通知情報で示される匿名性質を文字出力、音声出力および振動出力の何れか1つまたは複数の出力形態で出力する手段として機能させる。
以上、実施の形態及び実施例をあげて本発明を説明したが、本発明は必ずしも上記実施の形態及び実施例に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内において様々に変形し実施することが出来る。
100、200、300、400、500…匿名通信システム
110、111…通信端末
120…匿名性質管理装置
130…匿名通信確立装置
140…匿名性質通知装置
150、151…第三者端末
160…ネットワーク

Claims (19)

  1. 匿名による通信が可能な匿名通信システムであって、
    通信端末の実アドレスと匿名アドレスと匿名性質とを含む匿名管理情報を保持する匿名性質管理手段と、
    着側端末を指定した発側端末からの通信接続要求時、発側端末の匿名管理情報と着側端末の匿名管理情報を前記匿名性質管理手段から取得して発側端末と着側端末との間に通信セッションを確立すると共に、前記取得した匿名管理情報に含まれる発側端末の匿名性質に応じて着側端末へ通知する発側端末のアドレスを実アドレスおよび匿名アドレスのうちの何れにするかを決定する匿名通信確立手段と、
    前記匿名通信確立手段によって確立される通信セッションを通じて通信する発側端末および着側端末の少なくとも一方の通信当事者の匿名性質を前記匿名管理情報から取得して、発側端末および着側端末以外の第三者端末に通知する匿名性質通知手段と
    を備えることを特徴とする匿名通信システム。
  2. 前記匿名通信確立手段によって取得された前記匿名管理情報を発側端末および着側端末間に通信セッションが確立されている期間中保持する発着匿名管理情報一時保存手段を備え、前記匿名性質通知手段は、前記発着匿名管理情報一時保存手段に保持された前記匿名管理情報から発側端末および着側端末の少なくとも一方の通信当事者の匿名性質を取得することを特徴とする請求項1に記載の匿名通信システム。
  3. 監視対象となる通信端末の指定情報と匿名性質通知先情報とを含む通知制御情報を記憶する通知制御情報記憶手段を備え、
    前記匿名性質通知手段は、前記匿名通信確立手段によって確立される通信セッションを通じて通信を行う通信端末を監視対象として指定する通知制御情報を前記通知制御情報記憶手段から検索し、該検索した通知制御情報に含まれる匿名性質通知先情報に対して発側端末および着側端末の少なくとも一方の通信当事者の匿名性質を通知する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の匿名通信システム。
  4. 監視対象となる通信端末の指定情報と匿名性質通知先情報と通知条件とを含む通知制御情報を記憶する通知制御情報記憶手段を備え、
    前記匿名性質通知手段は、前記匿名通信確立手段によって確立される通信セッションを通じて通信を行う通信端末を監視対象として指定する通知制御情報を前記通知制御情報記憶手段から検索し、該検索した通知制御情報に含まれる通知条件の成否を判定し、通知条件が成立している場合に、前記検索した通知制御情報に含まれる匿名性質通知先情報に対して発側端末および着側端末の少なくとも一方の通信当事者の匿名性質を通知する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の匿名通信システム。
  5. 監視対象となる通信端末の指定情報と匿名性質通知先情報と匿名性質の通知対象となる通信当事者の指定情報を含む通知制御情報を記憶する通知制御情報記憶手段を備え、
    前記匿名性質通知手段は、前記匿名通信確立手段によって確立される通信セッションを通じて通信を行う通信端末を監視対象として指定する通知制御情報を前記通知制御情報記憶手段から検索し、該検索した通知制御情報に含まれる匿名性質通知先情報に対して、発側端末および着側端末の通信当事者のうち、前記検索した通知制御情報に含まれる匿名性質の通知対象となる通信当事者の指定情報で指定される通信当事者の匿名性質を通知する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の匿名通信システム。
  6. 監視対象となる通信端末の指定情報と匿名性質通知先情報と匿名性質の通知対象となる通信当事者の指定情報と通知条件とを含む通知制御情報を記憶する通知制御情報記憶手段を備え、
    前記匿名性質通知手段は、前記匿名通信確立手段によって確立される通信セッションを通じて通信を行う通信端末を監視対象として指定する通知制御情報を前記通知制御情報記憶手段から検索し、該検索した通知制御情報に含まれる通知条件の成否を判定し、通知条件が成立している場合に、前記検索した通知制御情報に含まれる匿名性質通知先情報に対して、発側端末および着側端末の通信当事者のうち、前記検索した通知制御情報に含まれる匿名性質の通知対象となる通信当事者の指定情報で指定される通信当事者の匿名性質を通知することを特徴とする請求項1または2に記載の匿名通信システム。
  7. 前記匿名性質通知手段は、前記第三者端末から、前記匿名通信確立手段によって確立された通信セッションを通じて通信中の発側端末および着側端末の少なくとも一方の端末の匿名性質の通知を要求する匿名性質通知要求を受信し、該匿名性質通知要求で要求された匿名性質を前記匿名管理情報から取得して前記第三者端末へ通知することを特徴とする請求項1または2に記載の匿名通信システム。
  8. 前記匿名性質通知要求は監視対象となる通信端末の指定情報と匿名性質通知先情報とを含み、前記匿名性質通知手段は、前記匿名通信確立手段によって確立される通信セッションを通じて行われている匿名通信のうち、前記監視対象となる通信端末の指定情報で指定される通信端末が発側端末または着側端末として加わっている匿名通信を検出し、該検出した匿名通信における発側端末および着側端末の少なくとも一方の通信当事者の匿名性質を前記匿名管理情報から取得して前記匿名性質通知先情報で指定される端末に通知することを特徴とする請求項7に記載の匿名通信システム。
  9. 前記匿名性質通知要求は監視対象となる通信端末の指定情報と匿名性質通知先情報と通知条件とを含み、前記匿名性質通知手段は、前記匿名通信確立手段によって確立される通信セッションを通じて行われている匿名通信のうち、前記監視対象となる通信端末の指定情報で指定される通信端末が発側端末または着側端末として加わっている匿名通信を検出し、該検出した匿名通信が前記匿名性質通知要求中の通知条件を満足するか否かを判定し、通知条件を満足している場合に、前記検出した匿名通信における発側端末および着側端末の少なくとも一方の通信当事者の匿名性質を前記匿名管理情報から取得して前記匿名性質通知先情報で指定される端末に通知することを特徴とする請求項7に記載の匿名通信システム。
  10. 前記匿名性質通知要求は監視対象となる通信端末の指定情報と匿名性質通知先情報と匿名性質の通知対象となる通信当事者の指定情報とを含み、前記匿名性質通知手段は、前記匿名通信確立手段によって確立される通信セッションを通じて行われている匿名通信のうち、前記監視対象となる通信端末の指定情報で指定される通信端末が発側端末または着側端末として加わっている匿名通信を検出し、該検出した匿名通信における発側端末および着側端末の通信当事者のうち、前記匿名性質通知要求中の匿名性質の通知対象となる通信当事者の指定情報で指定される通信当事者の匿名性質を前記匿名管理情報から取得して前記匿名性質通知先情報で指定される端末に通知することを特徴とする請求項7に記載の匿名通信システム。
  11. 前記匿名性質通知要求は監視対象となる通信端末の指定情報と匿名性質通知先情報と匿名性質の通知対象となる通信当事者の指定情報と通知条件とを含み、前記匿名性質通知手段は、前記匿名通信確立手段によって確立される通信セッションを通じて行われている匿名通信のうち、前記監視対象となる通信端末の指定情報で指定される通信端末が発側端末または着側端末として加わっている匿名通信を検出し、該検出した匿名通信が前記匿名性質通知要求中の通知条件を満足するか否かを判定し、通知条件を満足している場合に、前記検出した匿名通信における発側端末および着側端末の通信当事者のうち、前記匿名性質通知要求中の匿名性質の通知対象となる通信当事者の指定情報で指定される通信当事者の匿名性質を前記匿名管理情報から取得して前記匿名性質通知先情報で指定される端末に通知することを特徴とする請求項7に記載の匿名通信システム。
  12. 前記匿名性質通知手段は、匿名性質を第三者に通知してよいかどうかを通信端末に問い合わせ、その応答結果に基づいて匿名性質の通知の可否を判断することを特徴とする請求項7乃至11の何れか1項に記載の匿名通信システム。
  13. 前記匿名性質通知手段は、問合せ先の通信端末の利用者の属性情報と予め設定された問合せ条件とを比較し、その比較結果に基づいて、問い合わせの可否を判断することを特徴とする請求項12に記載の匿名通信システム。
  14. 前記匿名性質通知手段は、匿名性質を通知してよい第三者端末のリストを参照して、匿名性質の通知の可否を判断することを特徴とする請求項7乃至11の何れか1項に記載の匿名通信システム。
  15. 匿名による通信が可能な匿名通信方法であって、
    a)匿名通信確立手段が、着側端末を指定した発側端末からの通信接続要求時、通信端末の実アドレスと匿名アドレスと匿名性質とを含む匿名管理情報を保持する匿名性質管理手段から、発側端末の匿名管理情報と着側端末の匿名管理情報を取得して発側端末と着側端末との間に通信セッションを確立すると共に、前記取得した匿名管理情報に含まれる発側端末の匿名性質に応じて着側端末へ通知する発側端末のアドレスを実アドレスおよび匿名アドレスのうちの何れにするかを決定する匿名通信確立ステップと、
    b)匿名性質通知手段が、前記匿名通信確立ステップによって確立される通信セッションを通じて通信を行う発側端末および着側端末の少なくとも一方の通信当事者の匿名性質を前記匿名管理情報から取得して、発側端末および着側端末以外の第三者端末に通知する匿名性質通知ステップと
    を含むことを特徴とする匿名通信方法。
  16. 通信端末の実アドレスと匿名アドレスと匿名性質とを含む匿名管理情報を保持する匿名性質管理手段と、着側端末を指定した発側端末からの通信接続要求時、発側端末の匿名管理情報と着側端末の匿名管理情報を前記匿名性質管理手段から取得して発側端末と着側端末との間に通信セッションを確立すると共に、前記取得した匿名管理情報に含まれる発側端末の匿名性質に応じて着側端末へ通知する発側端末のアドレスを実アドレスおよび匿名アドレスのうちの何れにするかを決定する匿名通信確立手段とを備えた、匿名による通信が可能な匿名通信システムに設けられる匿名性質通知装置であって、
    前記匿名通信確立手段によって確立される通信セッションを通じて通信する発側端末および着側端末の少なくとも一方の通信当事者の匿名性質を前記匿名管理情報から取得して、発側端末および着側端末以外の第三者端末に通知する通知手段を備えることを特徴とする匿名性質通知装置。
  17. 通信端末の実アドレスと匿名アドレスと匿名性質とを含む匿名管理情報を保持する匿名性質管理手段と、着側端末を指定した発側端末からの通信接続要求時、発側端末の匿名管理情報と着側端末の匿名管理情報を前記匿名性質管理手段から取得して発側端末と着側端末との間に通信セッションを確立すると共に、前記取得した匿名管理情報に含まれる発側端末の匿名性質に応じて着側端末へ通知する発側端末のアドレスを実アドレスおよび匿名アドレスのうちの何れにするかを決定する匿名通信確立手段と、該匿名通信確立手段によって確立される通信セッションを通じて通信を行う発側端末および着側端末の少なくとも一方の通信当事者の匿名性質を前記匿名管理情報から取得して、発側端末および着側端末以外の第三者端末に通知する匿名性質通知装置とを備えた匿名通信システムにおける前記第三者端末を構成する通信端末であって、
    前記匿名性質通知装置から通知される前記通知情報を受信し、前記通知情報で示される匿名性質を文字出力、音声出力および振動出力の何れか1つまたは複数の出力形態で出力する手段を備えることを特徴とする通信端末。
  18. 通信端末の実アドレスと匿名アドレスと匿名性質とを含む匿名管理情報を保持する匿名性質管理手段と、着側端末を指定した発側端末からの通信接続要求時、発側端末の匿名管理情報と着側端末の匿名管理情報を前記匿名性質管理手段から取得して発側端末と着側端末との間に通信セッションを確立すると共に、前記取得した匿名管理情報に含まれる発側端末の匿名性質に応じて着側端末へ通知する発側端末のアドレスを実アドレスおよび匿名アドレスのうちの何れにするかを決定する匿名通信確立手段とを備えた匿名通信システムに設けられる匿名性質通知装置を構成するコンピュータを、
    前記匿名通信確立手段によって確立される通信セッションを通じて通信を行う発側端末および着側端末の少なくとも一方の通信当事者の匿名性質を前記匿名管理情報から取得して、発側端末および着側端末以外の第三者端末に通知する通知手段として機能させるプログラム。
  19. 通信端末の実アドレスと匿名アドレスと匿名性質とを含む匿名管理情報を保持する匿名性質管理手段と、着側端末を指定した発側端末からの通信接続要求時、発側端末の匿名管理情報と着側端末の匿名管理情報を前記匿名性質管理手段から取得して発側端末と着側端末との間に通信セッションを確立すると共に、前記取得した匿名管理情報に含まれる発側端末の匿名性質に応じて着側端末へ通知する発側端末のアドレスを実アドレスおよび匿名アドレスのうちの何れにするかを決定する匿名通信確立手段と、該匿名通信確立手段によって確立される通信セッションを通じて通信を行う発側端末および着側端末の少なくとも一方の通信当事者の匿名性質を前記匿名管理情報から取得して、発側端末および着側端末以外の第三者端末に通知する匿名性質通知装置とを備えた匿名通信システムにおける前記第三者端末である通信端末を構成するコンピュータを、
    前記匿名性質通知装置から通知される前記通知情報を受信し、前記通知情報で示される匿名性質を文字出力、音声出力および振動出力の何れか1つまたは複数の出力形態で出力する手段として機能させるプログラム。
JP2010522759A 2008-07-31 2009-07-31 匿名通信システム Expired - Fee Related JP5344194B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010522759A JP5344194B2 (ja) 2008-07-31 2009-07-31 匿名通信システム

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008197946 2008-07-31
JP2008197946 2008-07-31
JP2010522759A JP5344194B2 (ja) 2008-07-31 2009-07-31 匿名通信システム
PCT/JP2009/063640 WO2010013804A1 (ja) 2008-07-31 2009-07-31 匿名通信システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2010013804A1 JPWO2010013804A1 (ja) 2012-01-12
JP5344194B2 true JP5344194B2 (ja) 2013-11-20

Family

ID=41610498

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010522759A Expired - Fee Related JP5344194B2 (ja) 2008-07-31 2009-07-31 匿名通信システム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8498394B2 (ja)
JP (1) JP5344194B2 (ja)
WO (1) WO2010013804A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8125931B2 (en) * 2006-01-10 2012-02-28 Utbk, Inc. Systems and methods to provide availability indication
JP5601328B2 (ja) * 2009-11-17 2014-10-08 日本電気株式会社 匿名通信方法
US9167274B1 (en) 2012-03-21 2015-10-20 Google Inc. Generating synchronized dictionaries for sparse coding
US9137528B1 (en) * 2012-09-28 2015-09-15 Google Inc. Synchronizing sparse coding dictionaries for use in communication sessions
WO2018183577A1 (en) * 2017-03-31 2018-10-04 Zzgulu, Llc System and devices for enabling anonymous communication based on motor vehicle identifiers
WO2023151354A2 (zh) * 2022-12-01 2023-08-17 黄建邦 数据传输方法、系统、第一端、中间网络设备及控制设备

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008028847A (ja) * 2006-07-24 2008-02-07 Nec Corp 通信管理装置、通信装置、ネットワーク、サーバ、通信システム、通信方法およびプログラム

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FI20020818A0 (fi) * 2002-04-30 2002-04-30 Ericsson Telefon Ab L M Menetelmä ja järjestely persoonattoman tilapäisen numeron antamiseksi viestintäverkon tilaajalle
US20080025488A1 (en) * 2006-01-13 2008-01-31 Ben Dean Anonymous Communications Using Sender Based Routing

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008028847A (ja) * 2006-07-24 2008-02-07 Nec Corp 通信管理装置、通信装置、ネットワーク、サーバ、通信システム、通信方法およびプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
US8498394B2 (en) 2013-07-30
JPWO2010013804A1 (ja) 2012-01-12
US20110228920A1 (en) 2011-09-22
WO2010013804A1 (ja) 2010-02-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5344194B2 (ja) 匿名通信システム
WO2010023803A1 (ja) 匿名通信システム
JP4436208B2 (ja) Ip電話番号照会システム及びip電話システム
KR102159208B1 (ko) 통화자에 관한 추가 정보
JP5464211B2 (ja) 匿名通信システム、匿名通信方法、通信制御装置、端末装置、及び通信制御用プログラム
JP2013005205A (ja) 悪質電話防止装置、悪質電話防止システム
US8606305B2 (en) Impersonal mobile communication for internet communities
JP5344193B2 (ja) 匿名通信システム
JP5601328B2 (ja) 匿名通信方法
JP2013135417A (ja) メッセージ中継システム、メッセージ中継方法及びプログラム
JP5216687B2 (ja) 加入者情報アクセス方法、加入者情報アクセスシステムとそのサーバ装置
JP6081990B2 (ja) 発呼元の識別子を被呼側デバイス上に表示するためのシステム及び方法
KR102465171B1 (ko) 향상된 자동 발신자 식별 해석
JP5344192B2 (ja) 匿名通信システム
JP2007116545A (ja) 認証方法、認証システム、認証サーバ、通話端末、及び認証プログラム
JP2013183404A (ja) 通話録音システム、携帯電話端末、通話録音サーバー、通話録音方法及び通話録音プログラム
JP2009017212A (ja) 電話番号認証登録装置
JP6627263B2 (ja) 電話システム、発信者確認システム及び発信者確認装置
JP6082253B2 (ja) 電話システムおよび電話制御装置
KR101247200B1 (ko) 개인번호를 이용한 발신자 정보 제공 시스템 및 방법
KR20060056056A (ko) 이동통신 단말기의 통화상태 모니터링 시스템 및 그동작방법
JP2011035671A (ja) サーバ装置及び匿名発信方法
JP4853069B2 (ja) 通信制御装置、通信制御方法、通信制御システム、及び通信制御プログラム
KR20060068280A (ko) 이동 전화 번호 제공 방법, 서버 및 그 시스템
JP5180671B2 (ja) 通信用プログラム提供装置、通信サービス提供方法、及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120608

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130424

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130624

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130717

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130730

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5344194

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees