JP5343508B2 - 溶融金属めっき鋼帯製造装置 - Google Patents
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Description
そこで、溶融亜鉛めっき鋼帯の亜鉛目付量を制御する気体噴射ノズルを、溶融亜鉛めっき鋼帯の幅方向一端側が開口した開口部付きの保持枠に保持したものが知られている(例えば、特許文献4参照)。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、熱歪による品質低下を招いたりすることなく溶融金属めっき鋼帯を製造することのできる溶融金属めっき鋼帯製造装置を提供することを目的とするものである。
請求項5の発明に係る溶融金属めっき鋼帯製造装置は、請求項2又は3記載の溶融金属めっき鋼帯製造装置において、前記サポートロールの鋼帯幅方向両端部を鋼帯に対して接離する方向に進退駆動するサポートロール進退駆動用装置を前記下部架台に設けたことを特徴とするものである。
請求項5の発明によると、鋼帯に対するサポートロールの平行度を下部架台に設けたサポートロール進退駆動用装置によって調整することが可能となるので、高品質の溶融金属めっき鋼帯を製造することができる。
図2は図1のA−A矢視図、図3は図2のB−B矢視図、図4は図1のC−C矢視図、図5は図4のD−D矢視図であり、これらの図に示すように、下部架台17の側面部17aと上部架台18の側面部18aには、それぞれ開口部20が形成されている。
上部架台18に設けられた連結機構21は、開口部20の一方の壁面部20aに設けられた第1の連結部21aと、この第1の連結部21aに対向して開口部20の他方の壁面部20bに設けられた第2の連結部21bと、これらの連結部21a,21bを連結する連結ピン21iとを有し、連結ピン21iを手前側に引くことによって第1の連結部21aと第2の連結部21bとの連結状態が解除されるようになっている。
下部架台17に設けられた連結機構21は、開口部20の一方の壁面部20aに設けられた第1の連結部21aと、この第1の連結部21aに対向して開口部20の他方の壁面部20bに設けられた第2の連結部21bとからなり、第1の連結部21aは上下方向に回動自在な連結部材21cを有している。
上部架台18には、ガスワイピングノズル19,19の鋼帯幅方向両端部を鋼帯14に対して接離する方向に不図示のボールねじを介して進退駆動するためのガスワイピングノズル進退駆動用装置(モータ)24,25,26,27(図4参照)を設けることが好ましい。
図6は、下部架台及び上部架台を天井クレーンにより吊り上げるときに使用される吊り具の一例を示す図である。同図に示すように、下部架台17及び上部架台18を天井クレーンにより吊り上げてロール類の交換作業を行なう場合は、下部架台17及び上部架台18に吊り具28を取り付け、この吊り具28を介して下部架台17及び上部架台18を天井クレーンにより吊り上げてロール類の交換作業が行なわれる。
さらに、上述のように、鋼帯14の幅方向一端部に対向して開口する開口部20を下部架台17に設けると、下部架台17を鋼帯14の幅方向に動かしてシンクロール11やサポートロール15,16の交換作業を行なう際に、下部架台17が鋼帯14と干渉し合うことがない。したがって、鋼帯14を切断することなくシンクロール11やサポートロール15,16の交換作業を行なうことができる。
さらに、ガスワイピングノズル19,19の鋼帯幅方向両端部を鋼帯14に対して接離する方向に進退駆動するガスワイピングノズル進退駆動用装置24,25,26,27を上部架台18に設けると、これらの装置24〜27を駆動してガスワイピングノズル19,19を鋼帯14に対して平行に調整することが可能となる。したがって、上部架台18に熱歪が生じても鋼帯14に対してガスワイピングノズル19,19を平行に保つことができるため、高品質の溶融金属めっき鋼帯を製造することができる。
上述した本発明の一実施形態に係る溶融金属めっき鋼帯製造装置においてシンクロール等の交換作業に要する時間と、下部架台及び上部架台に開口部を持たない従来の溶融金属めっき鋼帯製造装置においてシンクロール等の交換作業に要する時間とを表1に示す。
なお、上述した本発明の一実施形態では、鋼帯14の幅方向一端部に対向して開口する開口部20を下部架台17と上部架台18に設けたものを示したが、これに限られるものではなく、例えば、開口部20を下部架台17のみに設けてもよいし、上部架台18のみに設けてもよい。
また、上述した本発明の一実施形態では、開口部20の相対向する二つの壁面部20a,20bを切離し可能に連結する連結機構21を下部架台17と上部架台18に設けたものを示したが、これに限られるものではなく、例えば、連結機構21を下部架台17のみに設けてもよいし、上部架台18のみに設けてもよい。
12 溶融金属
13 溶融金属貯溜槽
14 鋼帯
15,16 サポートロール
17 下部架台
18 上部架台
19 ガスワイピングノズル
20 開口部
20a,20b 壁面部
21 連結機構
21a 第1の連結部
21b 第2の連結部
21c 連結部材
21d スクリュージャッキ
21e ねじ軸
21f フック部
21g 連結軸
21h 操作ハンドル
21i 連結ピン
21j 螺子軸
21k 操作棒
24,25,26,27 ガスワイピングノズル進退駆動用装置
30,31,32,33 サポートロール進退駆動用装置
Claims (5)
- 溶融金属を貯留する溶融金属貯溜槽内で鋼帯の進行方向を下方から上方に変更するシンクロールと、このシンクロールにより進行方向を変更された鋼帯を鉛直に支持する複数のサポートロールと、前記シンクロール及び前記サポートロールを支持する下部架台と、この下部架台の上側に配置された上部架台と、この上部架台により前記溶融金属貯溜槽の上方位置に相対向して支持された一対のガスワイピングノズルと、を備えた溶融金属めっき鋼帯製造装置において、
前記鋼帯の幅方向一端部に対向して開口する開口部を前記上部架台に設けるとともに、前記開口部の相対向する二つの壁面部を切離し可能に連結する連結機構を前記上部架台に設けたことを特徴とする溶融金属めっき鋼帯製造装置。 - 溶融金属を貯留する溶融金属貯溜槽内で鋼帯の進行方向を下方から上方に変更するシンクロールと、このシンクロールにより進行方向を変更された鋼帯を鉛直に支持する複数のサポートロールと、前記シンクロール及び前記サポートロールを支持する下部架台と、この下部架台の上側に配置された上部架台と、この上部架台により前記溶融金属貯溜槽の上方位置に相対向して支持された一対のガスワイピングノズルと、を備えた溶融金属めっき鋼帯製造装置において、
前記鋼帯の幅方向一端部に対向して開口する開口部を前記下部架台に設けるとともに、前記開口部の相対向する二つの壁面部を切離し可能に連結する連結機構を前記下部架台に設けたことを特徴とする溶融金属めっき鋼帯製造装置。 - 溶融金属を貯留する溶融金属貯溜槽内で鋼帯の進行方向を下方から上方に変更するシンクロールと、このシンクロールにより進行方向を変更された鋼帯を鉛直に支持する複数のサポートロールと、前記シンクロール及び前記サポートロールを支持する下部架台と、この下部架台の上側に配置された上部架台と、この上部架台により前記溶融金属貯溜槽の上方位置に相対向して支持された一対のガスワイピングノズルと、を備えた溶融金属めっき鋼帯製造装置において、
前記鋼帯の幅方向一端部に対向して開口する開口部を前記下部架台および前記上部架台に設けるとともに、前記開口部の相対向する二つの壁面部を切離し可能に連結する連結機構を前記下部架台および前記上部架台に設けたことを特徴とする溶融金属めっき鋼帯製造装置。 - 前記ガスワイピングノズルの鋼帯幅方向両端部を鋼帯に対して接離する方向に進退駆動するガスワイピングノズル進退駆動用装置を前記上部架台に設けたことを特徴とする請求項1又は3記載の溶融金属めっき鋼帯製造装置。
- 前記サポートロールの鋼帯幅方向両端部を鋼帯に対して接離する方向に進退駆動するサポートロール進退駆動用装置を前記下部架台に設けたことを特徴とする請求項2又は3記載の溶融金属めっき鋼帯製造装置。
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