JP5342151B2 - 太陽電池モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、太陽電池サブモジュールを所定の封止材により封止した太陽電池モジュールにおいて、太陽電池サブモジュールにおいて発生した電力を外部に導出するためのリボンワイヤと、外部負荷と接続する外部導線とを接続する構造、及び接続する方法に関する。
近年、国際的な環境保護に対する取り組みや光電変換効率の向上に伴って、太陽光等を受光して発電する太陽電池モジュールは、一般的な発電装置としてのみならず、電卓、携帯電話用充電器、道路交通標識や街路灯等の電源として、様々な場所で多様な用途に用いられている。
この点、特許文献1には、太陽電池セルの受光面側にフロントカバーを、その反対面側にバックカバーを配し、各カバーと太陽電池セルとの間に充填樹脂層を設けた太陽電池モジュールにおいて、太陽電池モジュールの周辺部でフロンドカバーとバックカバーとを接合し、フロントカバーとバックカバーの少なくともいずれか一方において充填樹脂層の周縁を封止する太陽電池モジュールが提案されている。
また、特許文献2には、受光面側フィルムと、受光面側充填材と、接続タブで電気的に接続された複数の太陽電池素子と、裏面側充填材と、裏面側フィルムとを重ねるように順次配設して成る太陽電池モジュールであって、前記受光面側フィルムの周縁部と前記裏面側フィルムの周縁部とを熱融着したことを特徴とする太陽電池モジュールが提案されている。
特開2002−118276号公報 特開2006−86390号公報
これら特許文献1、2記載の太陽電池モジュールは、いずれも、太陽電池セルないしは太陽電池素子を、カバーやフィルム等で封止することにより、太陽電池モジュールのコストダウンや耐候性の確保を図っている。しかしながら、太陽電池を使用する場合には、外部負荷に電力を供給するための電極やリボンワイヤ等を設けなければならないところ、例えば、太陽電池セルないしは太陽電池素子上に形成された電極にリボンワイヤを取り付け、モジュールの側端部において、当該リボンワイヤを、受光面側と裏面側のカバー(フィルム)の間から延出させた場合には、当該部分から湿分が浸入しやすく、耐候性を確保することが難しい。
そこで、本発明は、太陽電池サブモジュールと、当該太陽電池サブモジュール上に形成された電極に取り付けられたリボンワイヤとが、封止材により一体的に封止されると共に、耐候性を損なうことなく電力を取り出せる太陽電池モジュールを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る太陽電池モジュールは、受光して発電する太陽電池サブモジュールと、上記太陽電池サブモジュール上に形成された電極に一端部が取り付けられたリボンワイヤと、上記太陽電池サブモジュールと上記リボンワイヤとを一体的に封止する封止材と、からなる太陽電池モジュールであって、上記リボンワイヤの他端は、上記太陽電池サブモジュールの側端部を介して背面側に延出されると共に、上記太陽電池サブモジュールの背面部に位置決めされ、上記封止材には、上記リボンワイヤが位置決めされている箇所に、上記リボンワイヤの一部を露出させて、外部負荷と接続する外部導線を取り付けるための取付孔が形成されていることを特徴とする。
また、上記太陽電池サブモジュールは、サブストレート構造のCIS系薄膜太陽電池サブモジュールであるものとしてもよい。
また、上記外部導線を取り付けるためのターミナルプレート、をさらに有し、上記ターミナルプレートは、上記太陽電池サブモジュールの背面に取り付けられ、上記リボンワイヤの他端は、上記太陽電池サブモジュールの側端部を介して背面側に延出されると共に、上記ターミナルプレートに取り付けられ、上記取付孔は、上記ターミナルプレート上に形成されているものとしてもよい。
また、上記リボンワイヤの横幅が、外部負荷と接続する外部導線の太さないしは横幅よりも広く構成されているものとしてもよい。
また、上記リボンワイヤは、上記太陽電池サブモジュール上において、両側端部に一箇所ずつ形成された二つの電極に1本ずつ取り付けられていると共に、上記一端部から他端部に向けて斜めに配置され、互いのリボンワイヤに対して近接する向きに延出されているものとしてもよい。
本発明によれば、製造コストの軽減と、太陽電池サブモジュールと封止材の高い接着性を実現しながら、太陽電池モジュールと外部負荷の導線とを接続することができる。
以下、本発明の第一の実施の形態に係る太陽電池モジュールについて、図を参照して説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る太陽電池モジュール1は、太陽光等を受光して発電する太陽電池サブモジュール2と、この太陽電池サブモジュール2全体を封止する封止材3とからなる。
そして、図2に示すように、封止材3に設けられた取付孔33を介して、太陽電池サブモジュール2で発生した電力を外部に出力するためのリボンワイヤ22に、外部負荷と電気的に接続した外部導線5を取り付けることで、太陽電池サブモジュール2で発生した電力を外部負荷に導出することができる。
また、この太陽電池モジュール1は、図3及び図4に示すように、太陽電池サブモジュール2と封止材3の間に充填材4が隙間なく充填されていると共に、この充填材4によって、太陽電池サブモジュール2と封止材3とが接着された構造を有している。
太陽電池サブモジュール2は、いわゆるCIS系薄膜太陽電池サブモジュールにより構成され、図6及び図7に示すように、太陽光等を受光して発電する基体21と、この基体21に取り付けられたリボンワイヤ22とからなる。
基体21は、図8に示すように、青板ガラス等からなるガラス基板2A上に、モリブデン(Mo)等の金属からなる金属裏面電極層2B、p型CIS光吸収層2C、高抵抗バッファ層2D、n型窓層(透明導電膜)2Eが順次積層したサブストレート構造のpnへテロ接合デバイスを形成してなる。
ここで、p型CIS光吸収層2Cは、p型の導電性を有するI−III −VI2 族カルコパイライト構造の厚さ1〜3μmの薄膜であり、例えば、CuInSe、Cu(InGa)Se2 、Cu(InGa)(SSe)2 等の多元化合物半導体薄膜である。p型CIS光吸収層2Cとしては、その他、セレン化物系CIS系光吸収層、硫化物系CIS系光吸収層及びセレン化・硫化物系CIS系光吸収層があり、前記セレン化物系CIS系光吸収層は、CuInSe2 、Cu(InGa)Se2 又はCuGaSe2 からなり、前記硫化物系CIS系光吸収層は、CuInS2 、Cu(InGa)S2 、CuGaS2 からなり、前記セレン化・硫化物系CIS系光吸収層は、CuIn(SSe)2 、Cu(InGa)(SSe)2 、CuGa(SSe)2 、また、表面層を有するものとしては、CuIn(SSe)2 を表面層として持つCuInSe2 、CuIn(SSe)2 を表面層として持つCu(InGa)Se2 、CuIn(SSe)2 を表面層として持つCu(InGa)(SSe)2 、CuIn(SSe)2 を表面層として持つCuGaSe2 、Cu(InGa)(SSe)2 を表面層として持つCu(InGa)Se2 、Cu(InGa)(SSe)2 を表面層として持つCuGaSe2 、CuGa(SSe)2 を表面層として持つCu(InGa)Se2 又はCuGa(SSe)2 を表面層として持つCuGaSe2 がある。
このp型CIS光吸収層2Cは、セレン化/硫化法や多元同時蒸着法により製膜されている。
リボンワイヤ22は、導電性を有する帯状の薄い金属板からなり、このリボンワイヤ22に、外部負荷と接続した外部導線5を取り付けることで、基体21において発生した電力を外部負荷に導出することができる。このリボンワイヤ22は、基体21の受光面から、基体21の縁辺において基体21の側端面に当接するように折り曲げられ、さらに、基体21の背面へ回り込むように折り曲げられており、発電した電力を外部に出力するために基体21上に形成された取出電極(図示省略)にハンダ付けされた取付部22a、基体21の側端面に当接する側端部22b、基体21の背面側に当接し、外部導線5が取り付けられる接続部22cとから構成されている。
また、2本のリボンワイヤ22の接続部22cは、基体21の側端部から、リボンワイヤ22同士が近接する向きに折曲して、延出している。そのため、一対の接続部22cに外部導線5を取り付ける際、外部導線5の正極側と負極側とを近い位置配することができるため、配線をすっきりさせることができる。
なお、このようなリボンワイヤ22は、例えば、アルミニウム、銀、銅、あるいはすずメッキした銅からなる厚み80〜150μm程度、幅1.5〜2.0mm程度の帯状金属製薄板により構成することができる。
また、このリボンワイヤ22は、少なくとも、接続部22cが、図5に示すように、外部導線5の太さないしは直径に応じて、外部導線5を接続部22cにハンダ6によって取り付けた際に、外部導線5が接続部22cからはみ出さないだけの横幅を有している。ここで、外部導線5の太さないし直径は、外部導線5が接続する外部負荷の消費電力量等に応じて決定されるため、予め用いる外部導線5の太さないしは直径に応じて、接続部22cの横幅を規格するのがよい。
封止材3は、太陽電池サブモジュール2を封止して外部からの湿分浸入を防ぐ保護シートである。
この封止材3は、図3及び図4に示すように、太陽電池モジュール1の受光面側を覆う受光面側封止材31と、受光面とは反対側の面(以下、「背面」という。)を覆う背面側封止材32とからなる。
この受光面側封止材31と背面側封止材32は、図1及び図2に示すように、その面積が太陽電池サブモジュール2の面積よりも大きく、太陽電池サブモジュール2の平面全体を覆うことができる。
また、少なくとも背面側封止材32は、表面に接着剤が塗布されており、太陽電池サブモジュール2を受光面側封止材31とで挟んでラミネート処理を施したときに、太陽電池サブモジュール2及び受光面側封止材31と直接接着する。
なお、背面側封止材32を、太陽電池サブモジュール2ないし受光面側封止材31と接着させる方法は、他に、熱融着によるものとしてもよい。熱融着は、背面側封止材32を加熱することにより、その表面を溶融させた上、接着させる太陽電池サブモジュール2ないし受光面側封止材32に圧接させてから冷却することで接着させることができる。
また、受光面側封止材31と背面側封止材32の平面のサイズは、ラミネート処理を施す前のシート状の充填材4の平面のサイズよりも大きい。そのため、太陽電池サブモジュール2と充填材4とを、受光面側封止材31と背面側封止材32とで挟み込んでラミネート処理を施した際には、図3及び図4に示すように、熱溶融した充填材4は太陽電池サブモジュール2の端部から外側へ向かって徐々に薄くなるように広がる。
これにより、ラミネート処理が施された太陽電池モジュール1は、図3及び図4に示すように、受光面側封止材31と太陽電池サブモジュール2の間に充填された充填材4が、太陽電池サブモジュール2の端部から外部に向かって徐々に薄くなっていくように隙間なく充填される。また、受光面側封止材31と背面側封止材32とは、周縁部Sにおいて、背面側封止材32の表面に塗布された接着剤、ないしは熱融着によって一体的に接着している。そのため、太陽電池モジュール1の側端面において充填材4が露出することがないし、受光面側封止材31と背面側封止材32とが接着した部分を含め、太陽電池サブモジュール2の側端面から太陽電池モジュール1の側端面まで一定の距離があるため、湿分が浸入しにくく、高い耐湿性が得られる。また、周縁部Sが設けられていると共に、封止材3が樹脂材料からなることから、使用時に落としたりしても破損しにくい。
さらに、封止材3には、図2及び図4に示すように、外部負荷と接続した外部導線5を太陽電池サブモジュール2と接続するため、背面側封止材32に取付孔33が設けられている。この取付孔33は、太陽電池サブモジュール2の接続部22c上に設けられており、取付孔33からは接続部22cが露出する。
ここで、取付孔33の形状は、円形、楕円形、ないしは長方形形状等格別、限られないが、接続部2cのみを露出させると共に、接続部22cと接着する外部導線5の接着部分全体が挿通可能な形状ないしは大きさを備える。
また、2本のリボンワイヤ22の接続部2cが、それぞれに対して近接する向きに、基体21の側端部から折曲しているため、取付穴33が、基体21の端部から離れた位置に設けられる。これにより、取付孔33から湿分する場合でも、湿分が基体21の受光面にまで到達しにくい。
そして、図5に示すように、所定の幅を備える接続部22cのみを露出させる取付孔33を介して、外部導線5がハンダ6によってリボンワイヤ22に取り付けられ、太陽電池サブモジュール2から外部負荷へ電力が導出される。
このような封止材3には、例えば、透光性を有し、熱融着可能な樹脂を用いることができる。このような材料としては、フッ素樹脂材料等が挙げられる。フッ素樹脂は、太陽光等による光分解作用や、気温の変化による膨張収縮作用等に対して高い耐候性を持ち合わせている。具体的な例としては、アフレックス(登録商標、旭硝子株式会社製)、テフゼル(登録商標、デュポン株式会社製)、テドラー(登録商標、デュポン株式会社製)、セレール(登録商標、株式会社クレハ製)、KFCフィルム(登録商標、株式会社クレハ製)等を用いることができる。
その他、熱溶融した状態で接着可能な接着剤を表面に塗布したPET(ポリエチレンテレフタラート)フィルムを用いることもできる。
これらの材料からなる受光面側封止材31と背面側封止材32とを、ラミネート処理の際に、加熱及び加圧することにより、周縁部Sにおいて接着した封止材3とすることができる。
また、受光面側封止材31及び背面側封止材32の厚さは、使用時における耐久性や軽量化の実現の観点から、厚さ50〜200μmm程度が好適である。
充填材4は、太陽電池サブモジュール2と受光面側封止材31の間、及び、太陽電池サブモジュール2の端部近傍における受光面側封止材31と背面側封止材32の間を隙間なく埋めると共に、これらを一体的に接着保持する。なお、充填材4は、太陽電池サブモジュール2の受光面側に形成されている薄膜をヒートショックや湿分浸入から保護して耐久性を高めると共に、衝撃等の外力を緩和することにより薄膜に傷がつくのを防止して機械的強度を上げている。さらには、外観上の美観を向上させている。一方において、背面側封止材32と太陽電池サブモジュール2の間については、充填材4を設けなくとも、太陽電池サブモジュール2の背面側にはガラス基板しか表れず、受光面側に形成されている薄膜との絶縁性も保たれているために、受光面側ほど湿分に対処する必要がなく、外力等に対する耐久性も十分に確保され、また、太陽電池サブモジュール2がガラス基板を備えることで機械的強度が保たれる。
この充填材4は、太陽電池サブモジュール2と受光面側封止材31との間に挟み込んだ状態で加熱しながらプレスすることで溶けて広がり、その隙間を埋めると共に、太陽電池サブモジュール2と封止材3とを接着することができる。
この充填材4の材料としては、例えば、シート状のEVA(エチレン酢酸ビニル共重合体)を用いることができる。
次に、本実施形態に係る太陽電池モジュール1の製造工程について説明する。
太陽電池モジュール1は、受光面側封止材31、充填材4、太陽電池サブモジュール2、及び背面側封止材32を積層させてラミネート処理を施す工程と、封止材3(背面側封止材32)に取付孔33を設ける工程を経て製造される。
ラミネート処理においては、まず、図9に示すように、受光面側封止材31上に太陽電池サブモジュール2と略同じサイズのシート状の充填材4を載せると共に、所定の製膜工程を経て作成された太陽電池サブモジュール2を受光面側が充填材4に当接するように載せ、さらにその上に背面側封止材32を載せて各部材を積層させる。
この際、リボンワイヤ22は、取付部22aが太陽電池サブモジュール2の電極に取り付けられると共に、周縁部22bを太陽電池サブモジュール2の側端面に当接させながら太陽電池サブモジュール2の背面側に回り込むように折り曲げられ、接続部22cが太陽電池サブモジュール2の背面側に当接しているが、上記の通り積層した各部材をラミネートするときに、リボンワイヤ22が捩れたり、所定の位置からずれたりするのを防ぐため、接続部22cの先端を位置決めしておく。位置決めは、例えば、太陽電池サブモジュール2の背面上に、接続部22cの先端を、ラミネート時の熱に対する耐性を備えたテープ等で留めておく。なお、位置決めにおいては、一対の接続部22c同士が、基体21の側端部から、互いに近接する向きに斜めに配置させた上、当該一対の接続部22c同士を近づけて位置決めする。
そして、ラミネート処理装置内に、上記の通り積層した各部材を設置し、当該ラミネート処理装置内を減圧すると共に充填材4の軟化点以上に加熱する。さらに、上記各部材を積層した状態でプレスすることにより、熱溶融した充填材4が受光面側封止材31と太陽電池サブモジュール2の間、及び、太陽電池サブモジュール2の端部近傍の受光面側封止材31と背面側封止材32の間に隙間なく広がると共に、各部材間が充填材4により一体的に接着される。また、太陽電池サブモジュール2と背面側封止材32の間は、封止材3として熱融着可能な樹脂材料を用いた場合には、背面側封止材32の表面が熱により溶融して両部材を接着し、封止材3の表面に接着剤を塗布した場合には、熱により溶融した接着剤を介して両部材が接着される。
この際、太陽電池サブモジュール2の背面側に位置決めされた接続部22cは、位置決めされた位置からずれることなく、背面側封止材32により太陽電池サブモジュール2上に固定される。
また、受光面側封止材31と背面側封止材32が、シート状の充填材4よりも大きいため、図3又は図4に示すように、太陽電池サブモジュール2の端部から外側へ向かって徐々に充填材4が薄くなり、周縁部分Sにおいては、受光面側封止材31と背面側封止材32とは直接接着される。なお、封止材3として熱融着可能な樹脂材料を用いた場合には、受光面側封止材31と背面側封止材32の表面が熱により溶融して互いに接着し、封止材3の表面に接着剤を塗布した場合には、熱により溶融した接着剤を介して受光面側封止材31と背面側封止材32とが接着される。この結果、封止材3の周端部Sの側端面には充填材4が露出しない。
以上のように各部材が接着した状態で温度を低下させると、充填材4が硬化してラミネート処理が完了する。
なお、上記ラミネート処理においては、受光面側封止材31と太陽電池サブモジュール2の間のみならず、太陽電池サブモジュール2と背面側封止材32の間にもシート状の充填材4を挟みこんで各部材を接着することもできる。
上記の通りラミネート処理が完了すると、外部導線5を取り付けるための取付孔33を背面側封止材32に形成する。取付孔33は、図10に示すように、リボンワイヤ22の接続部22c上に、所定の幅を備えるリボンワイヤ22の接続部22cの一部のみが露出するように形成する。また、取付孔33の形状は、円形、楕円形、ないしは長方形形状等、特に限られないが、接続部22cと接着する外部導線5の接着部分全体が挿通可能な形状ないしは大きさを備える。
取付孔33の形成の仕方は、例えば、封止材3の融点以上に加熱した鏝等を当接させ、当該位置の封止材3を融解する。この際、太陽電池サブモジュール2と背面側封止材32の間には、充填材4が充填されていないので、取付孔33から露出するリボンワイヤ22は充填材4に覆われておらず、外部導線5との電気的接続を確実に行うことができる。
これにより取付孔33が設けられ、図5に示すように、この取付孔33を介して、外部導線5をハンダ6によってリボンワイヤ22に取り付けることで、太陽電池サブモジュール2から外部負荷へ電力を供給することができる。
以上の工程により完成した太陽電池モジュール1は、リボンワイヤ22に外部導線5を直接取り付ける構造となっているため、部品点数が少なく、製造コストが軽減される。
また、封止材3表面に出っ張りがほとんど出ないため、使用時において、封止材3が何かに引っ掛かって破れたりするおそれもない。
また、取付孔33が、太陽電池サブモジュール2の端部から離れて設けられているので、外部からの湿分が太陽電池サブモジュールの受光面に到達しにくく、高い耐候性を有する。
さらに、製造段階においても、基体21上には非常に薄いリボンワイヤ22が配設されるだけであるので、複数の部材が積層等することによって部材の端部に充填材4が充填されない隙間ができるのを防ぐことができ、充填材4による接着性を高いものとすることができる。
また、本発明の別の実施形態に係る太陽電池モジュール7を図11に示す。
太陽電池モジュール7は、太陽電池モジュール1と異なり、太陽電池モジュール7と外部導線5とを接続するのにターミナルプレート83を用いる。
ターミナルプレート83は、外部導線5を取り付けるための導電性の板状体であり、リボンワイヤ82の先端がハンダ9により取り付けられていると共に、ターミナルプレート83上の封止材3には、外部導線5をターミナルプレート83に取り付けるための取付孔(図示省略)が設けられている。この取付孔を介してターミナルプレート83に外部導線5を取り付けることで、太陽電池モジュール7において発生した電力が、リボンワイヤ82とターミナルプレート83とを介して外部負荷に出力される。
ターミナルプレート83を用いた太陽電池モジュール7によれば、直接外部導線5をリボンワイヤ22に直接取り付けず、ターミナルプレート83を介して取り付けるので、リボンワイヤ82を細くしたり、薄くしたりすることができる。
また、取付孔は、ターミナルプレート83上であればどの位置にでも設けることができるので、取り付けの自由度が高い。
なお、以上の本発明の実施において、封止材3は表面にエンボス加工を施したものとしてもよい。加工の方法は格別限定されないが、一般的な方法によれば、受光面側封止材31ないし背面側封止材32をゴムのロールと凸凹の加工をした金属のロールの間に通して型押しをすることで表面にエンボス加工が施される。
また、本発明においては、太陽電池サブモジュール2として、サブストレート構造のpnへテロ接合デバイスを構成するCIS系薄膜太陽電池を用いているが、これに限らず、他の化合物系太陽電池、結晶系太陽電池や、アモルファスシリコン太陽電池等を用いて、本発明に係る太陽電池モジュールを構成することもできる。
また、太陽電池モジュール1は、電気二重層コンデンサを一体的に取り付けて、蓄電可能なデバイスとすることもできる。
また、本実施形態においては、太陽電池モジュール1を封止する封止材3は、その平面のサイズが太陽電池サブモジュール2の平面のサイズよりも大きく、四角形状の太陽電池サブモジュール2の平面と合同な形状からなるものとしているが、これに限らず、封止材3の角部分を丸く面取りした形状としてもよい。
これにより、角部分が丸みを帯びて、取り扱う際に角部分で怪我するのを防ぐことができ、安全である。
本発明の実施の形態に係る太陽電池モジュールの正面側を示した外観斜視図である。 本実施形態に係る太陽電池モジュールの背面側を示した外観斜視図である。 本実施形態に係る太陽電池モジュールの断面を示したA−A’断面図である。 本実施形態に係る太陽電池モジュールの断面を示したB−B’断面図である。 本実施形態に係る太陽電池モジュールのC部分を示した部分拡大図である。 本実施形態に係る太陽電池サブモジュールの正面側を示した外観斜視図である。 本実施形態に係る太陽電池サブモジュールの背面側を示した外観斜視図である。 本実施形態に係る基体の積層構造を示した模式図である。 本実施形態に係る太陽電池モジュールの製造工程における積層状態を示した模式図である。 本実施形態に係る太陽電池モジュールにおいて、外部導線を取付可能な取付孔を設けた状態を示した外観斜視図である。 本発明の別の実施形態に係る太陽電池モジュールを示した外観斜視図である。
符号の説明
1 太陽電池モジュール
2 太陽電池サブモジュール
21 基体
22 リボンワイヤ
22a 取付部
22b 側端部
22c 接続部
2A ガラス基板
2B 金属裏面電極層
2C p型CIS系光吸収層
2D 高抵抗バッファ層
2E n型窓層(透明導電膜層)
3 封止材
31 受光面側封止材
32 背面側封止材
33 取付孔
4 充填材
5 外部導線
6 ハンダ
7 太陽電池モジュール
8 太陽電池サブモジュール
82 リボンワイヤ
83 ターミナルプレート
9 ハンダ
S 周縁部

Claims (3)

  1. 受光して発電する太陽電池サブモジュールと、
    上記太陽電池サブモジュールの受光面側に形成された電極に一端部が取り付けられたリボンワイヤと、
    上記太陽電池サブモジュールの背面部に取り付けられ、上記リボンワイヤを外部導線に接続するターミナルプレートと、
    上記太陽電池サブモジュールの受光面側を被覆する受光面側封止材と、
    上記ターミナルプレートの一部を露出させて、外部導線を取り付けるための取付孔が形成され、上記太陽電池サブモジュールの背面側を被覆する背面側封止材と、
    上記受光面側封止材と上記背面側封止材の間に充填される充填材と、からなる太陽電池モジュールであって、
    上記リボンワイヤの他端は、上記太陽電池サブモジュールの側端部を介して背面側に延出されると共に、上記ターミナルプレートに取り付けられて位置決めされ、
    上記受光面側封止材と上記背面側封止材は、
    上記太陽電池サブモジュールの受光面側及び側端部において、充填材を介して上記リボンワイヤを封止するとともに、
    上記太陽電池サブモジュールの背面側において、上記太陽電池サブモジュールに対して上記リボンワイヤ及び上記ターミナルプレートを一体的に封止し、
    上記太陽電池サブモジュールの側端面から一定の距離をおいた上記太陽電池モジュールの周縁部において、直接接着されている、
    ことを特徴とする太陽電池モジュール。
  2. 上記リボンワイヤの横幅が、外部負荷と接続する外部導線の太さないしは横幅よりも広く構成されている、
    請求項1に記載の太陽電池モジュール。
  3. 上記リボンワイヤは、上記太陽電池サブモジュール上において、両側端部に一箇所ずつ形成された二つの電極に1本ずつ取り付けられていると共に、上記一端部から他端に向けて斜めに配置され、互いのリボンワイヤに対して近接する向きに延出されている、
    請求項1又は2記載の太陽電池モジュール。
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