JP5341111B2 - アキシコン部を用いた光学的パターン生成器 - Google Patents

アキシコン部を用いた光学的パターン生成器 Download PDF

Info

Publication number
JP5341111B2
JP5341111B2 JP2010545856A JP2010545856A JP5341111B2 JP 5341111 B2 JP5341111 B2 JP 5341111B2 JP 2010545856 A JP2010545856 A JP 2010545856A JP 2010545856 A JP2010545856 A JP 2010545856A JP 5341111 B2 JP5341111 B2 JP 5341111B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
axicon
light beam
pattern generator
optical pattern
optical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010545856A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011511326A (ja
Inventor
レナード・シー・デベネディクティス
デイビッド・エイ・デューイー
ジョージ・フランジニアス
バリー・ジー・ブルーム
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Reliant Technologies LLC
Original Assignee
Reliant Technologies LLC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Reliant Technologies LLC filed Critical Reliant Technologies LLC
Publication of JP2011511326A publication Critical patent/JP2011511326A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5341111B2 publication Critical patent/JP5341111B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B26/00Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
    • G02B26/08Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light
    • G02B26/10Scanning systems
    • G02B26/12Scanning systems using multifaceted mirrors
    • G02B26/129Systems in which the scanning light beam is repeatedly reflected from the polygonal mirror
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B26/00Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
    • G02B26/08Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light
    • G02B26/10Scanning systems
    • G02B26/12Scanning systems using multifaceted mirrors
    • G02B26/125Details of the optical system between the polygonal mirror and the image plane
    • G02B26/126Details of the optical system between the polygonal mirror and the image plane including curved mirrors
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/001Axicons, waxicons, reflaxicons
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/08Mirrors
    • G02B5/09Multifaceted or polygonal mirrors, e.g. polygonal scanning mirrors; Fresnel mirrors

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Lenses (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)

Description

本発明はおおよそ点、領域及び線の画像配列などの光学的図形パターンの生成に関わる。さらに詳細に述べると、本発明は複数のアキシコン偏向部を備えた回転部材を用いて前記のような画像パターンを生成することに関する。
(関連出願の説明)
本出願は米国特許法119条(e)に基づいて、2008年2月5日に米国にて出願された仮特許出願No.61/026,459「アキシコン部を用いた光学的パターン生成器」を基礎として優先権を主張するものである。
あらかじめパターンが設定された点や画像構成の光学的生成は、様々な用途に使用されている。デジタルコピー機、携帯型バーコードスキャナー、工業用の切断や溶接作業、印刷機、指紋認証、ライトショーエンターテイメント、遠距離通信スイッチ、医療用途や光ディスプレーなどがいくつかの例である。図形パターン生成で最も一般的なメカニズムの一つは、傾斜ミラー(例えば検流計によって動かされる振動ミラー)や回転凸ポリゴンからの反射である。
しかしながら、傾斜ミラーに基づく光学的パターン生成器は一般的に特定の用途には適さない特徴がある。例えば、前記生成器によるパターン生成は傾斜ミラーを往復で走査することにより達成される。しかし、傾斜ミラーを振動させたり又は往復走査するには、前記ミラーの動きが止まったらその方向を逆に向けることが必要である。これには時間がかかるため、パターンが生成される速度が制限されてしまう。パターン生成速度を増加させるには、システムにおけるミラーを大抵、検流計の共振周波数付近で稼動させることである。しかしながら、このようにすることは生成されるパターンを厳しく制限するとともに、システムのデューティ−サイクルを低下させる。例えば不規則なパターンを生成することは、ミラーの動きが振動に限定されるため難しい。共振に近い状況も、実現可能なパターン生成速度の範囲を制限する。例えば、共振に近い状況は小範囲の速度にわたってしか存在しないため、前記のようなシステムを速度の広範囲にわたるよう調整することが難しい。加えて、共振パターン生成器の角速度は、通常正弦関数的であり、各時点において滞留時間が適当に一定かつ長く持続しなくてはならない用途の多くに適さない。
二次元の画像パターン(例えば一連の平行線あるいは二次元の領域パターン)が所望される場合、一般的には単一ミラーが同時に二方向に傾けられるか、あるいは調整された二つの傾斜ミラーが用いられる。
多くの場合、レーザーなどのエネルギー源に係る効率性やデューティ−サイクルもまた重要である。効率性やデューティ−サイクルは、「与えられた期間内にエネルギー源から供給される全エネルギー」に対する「処理位置における所望のパターンに蓄積される全エネルギー」の割合で定義される。パターンが背景視野と比較してまばらな場合には、エネルギー源を止めてすぐに露出していない背景を走査し、露出している像点に画像が定まった時にエネルギー源を元に戻すことが好ましい。これには、速やかに加速、減速、停止ができる反応性の良い装置が必要である。このように必要とされる特性の結果として、検流計、凸ポリゴンあるいはその他先行技術のメカニズムはハイスピードなパターン生成にはあまり適しておらず、特にパターンが不規則あるいはまばらな場合には尚更である。
回転凸ポリゴンシステムにおいて、三次元ポリゴンの複数の面は反射するように作られ、そのポリゴンは中心軸周りに回転する。ポリゴンの各々の反射面が回転するときにそこに入射光ビームが入射して、光ビームは反射し走査線上に点の軌跡を作る。各々の反射面の回転が異なる走査線を生み出す。ポリゴンの面が全て同一なら、ポリゴンの各々の面によって同じ線が走査される。反射面が中心回転軸に対して異なるプリズムの角度を有していれば、各々の面は異なる変位走査線を生み出す。
しかしながら、回転ポリゴン手法も特定の用途には適さない欠点がある。例えば、一連の走査線を生み出すシステムは、ポリゴンの回転によって生じる収差という問題を抱えている。一連の走査線を生み出すためには、ポリゴンの各面が走査線を走査方向に垂直な方向にオフセットするような異なるピラミッド型の角度を有していなければならない。しかしながら、各々の面が回転するときにそこに入射光ビームが入射するため、その回転角によってポリゴンの反射面の角度方向は変動する。これによって、回転角の作用によるオフセット量の変動を誘発したりその他の不要な像収差を招く恐れがある。不要な像収差の一例は線の弓形湾曲である。通常、理想の走査線は直線だが、ポリゴンの回転に伴う反射表面の角度方向の変動が原因により、実際の走査線はしばしば弓形の円弧になる。画像円弧のたわみ部分は走査線中の「弓形湾曲」であり、通常、弓形湾曲の量はポリゴンの反射面におけるピラミッド型の立体角の量に依存している。ポリゴンの面における異なるピラミッド型の立体角を用いて異なる線が走査されると、各々の走査線に異なる弓形湾曲の量が生み出される。
ポリゴンの回転によって誘発された走査線の弓形湾曲やその他の影響は、用途に依存したさらなる問題を誘発する可能性がある。例えば、ある用途では、走査動作を処理位置(あるいは表面)に対する走査システムの移動を補うために用いることで、光学系が表面に対して動かされるときも理論上光学的パターンを処理位置に固定させる。この場合、走査線の弓形湾曲やその他のポリゴンによって引き起こされた収差によって、光学的パターンは走査方向に垂直な方向に移動する。処理位置・表面に対する光学的パターンの不要な移動は結果的に不要な画像のぼやけをもたらす。
二つの直交する方向に異なる寸法を有する像点を生み出すためには、検流計によって動かされるミラーあるいは回転凸ポリゴンといった光学的パターン生成器は、一般的に複雑な多要素アナモフィック光学系が必要である。用途によっては円よりもむしろ楕円率の大きな楕円の画像を必要とする。工業用の切断用途やいくつかの医療用途では強楕円のアナモフィック画像構成が必要とされる。アナモフィック光学系は、画像フィールドの位置によって変化する収差を有するため、この複雑さによって、処理位置領域にわたって同じ画像構成配置を保つことは極めて難しくなる。
それゆえに、(できれば各々の像点において滞留時間が長く)デューティーサイクルの大きい高スピードで作動する光学的パターン生成器や、特に不規則なパターンの生成についてニーズがある。また、収差や画像のぼやけを低減したパターン生成器にもニーズがある。さらに、アナモフィックかつ画像フィールド全域で形状が比較的一定である画像構成については多くの用途においてより一層のニーズがある。
本発明はアキシコン部を備える回転部材を用いた光学的パターン生成器を提供することで先行技術の限界を克服している。回転部材は複数の反射アキシコン部を備える。少なくとも二つのアキシコン部は異なる夾角を有している。アキシコン部が回転するときにそこに入射光ビーム入射するように回転部材が位置決めされ、回転部材は回転軸周りに回転する。各々のアキシコン部は画像を生成する入射光ビームを偏向させる。アキシコン部全体が画像パターンを生成する。
別の観点から見ると、光学的パターン生成器はアナモフィック光学系(例:円筒レンズ)をより多く含んでいる。アナモフィック光学系には、サジタル面の入射光ビームがアキシコン部上に結像されるときにそれを圧縮するものもある(例えば、光ビームを線焦点上に結像する)。さらなるアナモフィック光学系は、アキシコン部と離れた後のサジタル面の入射ビームの圧縮を解除する。このように、アキシコン部上の光ビームの幅は減らされ、デューティーサイクルは上昇する。加えて、アナモフィック光学系の相対屈折力を調整することで、目的とする位置に生成される画像の形状も調整可能である。例えば、開口数や目的位置にあるサジタル面及びメリディオナル面の光ビームの領域幅を調整することができる。
アキシコンは回転面である。また、回転軸に対して回転対称である。ある態様では、アキシコン部は回転軸と回転部材の自転軸が一致するように位置決めされている。このように、アキシコン部によって光ビームへもたらされる形状は、アキシコン部が回転するところに光ビームが入射するときも変化せず、また、対応する画像も変化しない。別の手法においては、自転軸はアキシコン部の回転軸と平行だが離れている。この手法はわずかに変化する(移動する)画像を生成するために用いられるもので、特定の用途においては有利に作用し得る。
全体の処理量は光学的パターン生成器へ入射する多重光ビームを用いることで増加させられる。
別の実施例では、光学的パターン生成器は二重アキシコン部構造を用いている。この場合、二つの構成部材があり、その内の少なくとも一つは回転している。両方の構成部材とも反射アキシコン部を有している。回転部材において、回転部材が自転軸周りに回転するとともにアキシコン部が回転してそこに光ビームが入射する。入射光ビームは一つのアキシコン部によって各々の部材から偏向される。二つのアキシコン部は、共同で入射光ビームを偏向させて、画像パターンから画像を生成する。多くの異なる形態も可能である。例えば、第一の部材が回転し第二の部材が静止しても良く、第一の部材が静止し第二の部材が回転しても良く、あるいは両方の部材とも回転しても良い。ある形態では、両部材とも同一の回転部材とすることで、全体の要素の数を減少させる。前記のように、アナモフィック光学系は、光ビームがアキシコン部上に結像される時にそれを圧縮するためにも用いられ得る。
前記光学的パターン生成器は様々な用途で有利に用いられる。例えば、前記光学的パターン生成器は光エネルギーをヒト組織上に付与するためにも用いられ、それは外面的に肌上に行うか、あるいは内面的に様々な穴を通して行われる。光エネルギーは異なる目的を達成するためにも用いられる。例えば局部加熱、アブレーション、切断、焼灼などがある。前記生成器はその他の素材に光エネルギーを付与するためにも用いられる。例えば、金属粉末、その他工業用素材である。切断、溶接、アブレーションそしてマーキングは本発明を用いて実施される製造工程の例である。前記生成器はレーザー、LEDプリンター、光学的画像スキャナー、あるいはコピー機にも用いられる。
多くの場合、これらのアキシコン要素は直接機械加工されるかあるいはプラスティック射出成形、電鋳法、エポキシ樹脂接着法といった複製法によって製造される。
本発明の別の態様では前記に対応する装置、製造、用途の手法が含まれている。
図1Aは、角度Aを有するアキシコン部からのメリディオナル面での反射を示す図 図1Bは、角度A’を有するアキシコン部からのメリディオナル面での反射を示す図 図2Aは、サジタル面での異なるビームの発散を示すアキシコン反射体の端面図 図2Bは、サジタル面での異なるビームの発散を示すアキシコン反射体の端面図 図3は、アキシコン部を備え、サジタル面でアキシコン部に集束するビームを用いる光学的パターン生成器システムの斜視図 図4Aは、図3のアキシコン部を備える光学的パターン生成器システムの側面図 図4Bは、図3のアキシコン部を備える光学的パターン生成器システムの側面図 図5Aは、図3のシステムの端面図 図5Bは、図5Aを引き伸ばしたもので、アキシコン部上の光ビームの軌跡を示す図 図6は、第二の円筒半径が第一の円筒半径の2倍の長さである点広がり関数等高線図 図7は、第一の円筒半径が第二の円筒半径の2倍の長さである点広がり関数等高線図 図8は、小さな夾角を有するアキシコン部を基礎とするアキシコン光学的パターン生成器システムの斜視図 図9は、小さな夾角を有するアキシコン部を基礎とするアキシコン光学的パターン生成器システムの側面図 図10は、小さな夾角を有するアキシコン部を基礎とするアキシコン光学的パターン生成器システムの底面図 図11は、小さな夾角を有するアキシコン部を備えた光学的パターン生成器システムの斜視図 図12は、小さな夾角を有するアキシコン部を備えた光学的パターン生成器システムの上面図 図13は、さらにもう一つの、アキシコン部を備える光学的パターン生成器システムの斜視図 図14は、さらにもう一つの、アキシコン部を備える光学的パターン生成器システムの側面図 図15は、さらにもう一つの、アキシコン部を備える光学的パターン生成器システムの上面図 図16は、自転軸とアキシコン部の回転軸が分かれており、画像図形が線の軌跡方向を横断する方向に移動する、アキシコン光学的パターン生成器システムの斜視図 図17は、自転軸とアキシコン部の回転軸が分かれており、画像図形が線の軌跡方向を横断する方向に移動する、アキシコン光学的パターン生成器システムの上面図 図18は、自転軸と回転軸が一致するアキシコン光学的パターン生成器システムによって形成された図形の領域図 図19は、図16のアキシコン光学的パターン生成器システム(自転軸と回転軸は分かれている)によって形成された図形の領域図 図20は、生成される図形画像を増加させるために多重流入ビームを用いるアキシコン光学的パターン生成器システムの斜視図 図21は、図20の流入ビームによって同時に生成された三つの画像図形の領域図 図22は、サジタル面にもたらされた多重流入ビームが入射するアキシコン光学的パターン生成器システムの斜視図 図23は、サジタル面にもたらされた多重流入ビームが入射するアキシコン光学的パターン生成器システムの上面図 図24は、図22の三つの流入ビームによって同時に生成された三つの画像図形の領域図 図25は、二重アキシコン光学的パターン生成器システムの斜視図 図26は、二重アキシコン光学的パターン生成器システムの側面図 図27は、二重アキシコン光学的パターン生成器システムの上面図 図28は、デューティーサイクルを改善する二重アキシコン態様の斜視図 図29は、デューティーサイクルを改善する二重アキシコン態様の上面図
本発明はその他の利点や特徴を有しており、それは後に続く発明の詳細な説明、添付された請求項及び図面を併用することで容易に明らかになる。
図は本発明の態様を説明の為だけに描いている。当業者であれば、ここで説明された構造及び方法についての別の態様をここに記載された発明の原則から離脱することなく容易に認定する。
図1Aは、メリディオナル面における入射光ビーム14の反射アキシコン表面10からの反射を示した図であり、反射アキシコン表面10は回転軸12周りの回転面である。この場合、アキシコンは直円錐の形状を有する。図1(及び他の多くの図)に示されるアキシコン10上に重ね合わされた格子は図形プログラムで加工したものであり、格子内の各々の台形領域が全て区分的に均一であるという意味ではない。アキシコンの夾角はAである。この夾角は直円錐の頂角の半分で、そこからアキシコンが生成されている。反射光ビーム16が図1に示されている。アキシコン表面10は回転面であるから、回転軸12周りの回転はその表面の形状を変化させず、また反射光ビーム16はアキシコン表面10が回転している時も伝播方向を変化させない。
図1Bは、アキシコンが異なる夾角A’を有するが、それ以外は図1Aと同じである。結果として、反射光ビーム16’は図1Aとは異なる方向へ伝播する。しかしながら、図1Aと同様に、アキシコン10’の回転軸12周りの回転は表面の形状を変化させず、また反射光ビーム16’はアキシコン10’が回転している時も伝播方向を変化させない。
本発明の第1態様によれば、光学的パターン生成器は複数の反射アキシコン部を有する回転部材を備える。図1A及び図1Bにおいて、アキシコン10及び10’は各々が回転軸12周りに完全に360度広がっているが、アキシコン部は360度以下に広がるよう作られても良い。これらは完全な錐体というよりもむしろ錐体の一部に相当する。異なるアキシコン部を360度に広がるよう組立てても良い。例えば、各々のアキシコン部が15度広がっていると仮定する。第一のアキシコン部が夾角Aを有し、その次が夾角A’を有し、と第二十四のアキシコン部まで同じように続くとする。これらのアキシコン部を回転部材の中に取り付けて、その際にその自転軸と各々のアキシコン部の回転軸は一致するものとする。アキシコン部を含む部材が共通の回転軸12周りに回転すると、各々異なる反射アキシコン部が回転してそこに入射光ビーム14が入射し、それによって一連の反射光ビーム16、16’等を生み出す。一連の反射光はそれぞれ異なる反射角を有して良い。さらに、そのアキシコン部は回転軸周りに回転するから、異なるアキシコン部が回転してそこに光ビームが入射するに応じてそれぞれ反射光はおそらく変化するが、ある一つのアキシコン部が回転してそこに入射光ビームが入射するときには反射光は変化しない。
図2Aは、サジタル面における平行入射光ビーム14の反射アキシコン表面10からの反射を示した図である。平行光ビームは反射に際してサジタル面に強く発散する。反射光ビーム16Sの発散量はサジタル面におけるアキシコン表面への入射光ビームのサイズの関数である。図2Aには7本の光線が例として示されている。反射光ビーム上16Sの7本の光線は強く発散し、発散角はアキシコン表面10のサジタル方向寸法における入射光の距離の関数であり、光線は一点から発散しているようには見えない。光線はサジタル面において収差が生じる。
この発散はシステムにおけるメリディオナル面とサジタル面の口径比を変えることに有効だが、アキシコン表面10上の変位はシステムのデューティーサイクルを大幅に低減させてしまう。アキシコン光学的パターン生成器のデューティーサイクルはアキシコン表面における入射ビームの軌跡のサジタル方向幅の関数である。より広い軌跡というのは、部材を回転させる任意の直径に対してデューティーサイクルがより小さいことを意味し、裏を返せば、任意のデューティーサイクルに対して部材を回転させる直径がより大きいということを意味する。
図2Bは、サジタル方向寸法において入射光ビーム14がアキシコン反射表面に集束しているが、それ以外は図2Aと同じある。結果として、反射光ビーム16S’はアキシコンからより小さく発散し、7本の光線はおおよそアキシコン表面10上の1点から発散しているように見える。この構成はシステムのデューティーサイクルを増加させることとアキシコン10のサジタル面における収差を低減させることに有効である。
単一あるいは二重のアキシコンを用いたアキシコン光学的パターン生成器を、図2Aで示されるような発散の大きいケースあるいは図2Bで示されるような発散の小さいケースで上手く活用することも可能である。前記両ケースに基づく態様の例が以下に示されている。
多くの用途では高いデューティーサイクル及び小さな製品ボリュームが必要とされる。これらの用途では、サジタル面においてアキシコン表面に集束するビームを備えた、「単一アキシコン」光学的パターン生成器の構成を上手く利用しても良い。本文における「単一アキシコン」の意味は、光ビーム中の各々の光線がそれぞれ単一のアキシコン部に反射することを意味するが、ただしアキシコン部は回転部材の回転とともに経時変化しても良い。図3は、単一アキシコン光学的パターン生成器の態様の斜視図である。平行入射ビーム100(一般的にはレーザーエネルギー源から)は、調整可能な動力を備えた望遠鏡として機能する2つのレンズ102、104を通過する。その2つのレンズ102、104は、必要な画像サイズを提供するビームの直径を選択する働き及び画像表面を選択的に処理表面の前後へ移動させる働きを有し、操作者によって選択された処理計画を最適化することに供する。
望遠鏡グループの102、104から出ていく拡張ビーム106はビーム調整レンズ108に入り、ビーム調整レンズ108はサジタル面における入射ビームを回転部材112の表面上に集束させ、回転部材112は複数のアキシコン部を備える。アキシコン部は各々が異なる夾角を有しても良い。フォルダーミラー110はシステムのボリュームを低減するためにビーム調整レンズ108と回転部材112の間に置かれても良い。拡張ビーム106は一つのアキシコン部表面114に反射し、反射した射出ビーム116はイメージングレンズ118に入る。ウィンドウ120はシステムをシールするために用いられても良い。ビームは処理位置122に集束している。なお、処理「位置」122をビームが集束する平面として示しているのは分かりやすくするためであり、実際の処理位置は平面でなくても良く、さらには真に三次元でも良い。加えて、焦点は最大効率の位置と同じでなくても良い。図3は、処理表面122の異なる三つの位置に集束する異なる三本のビームを示している。三本のビームは異なる夾角を有する三つのアキシコン部に対応している。すなわち、三本のビームは、処理位置122上に同時には現れないで、むしろ各々のアキシコン部が回転するときにそこに入射光ビームが入射するにつれて連続して現れる。
図3において、ビーム調整レンズ108は片側に円筒表面を有し、この円筒表面は入射してくる拡張ビーム106をアキシコン部表面114に集束させる。円筒表面はビームがはっきりとサジタル面に集束する(線焦点はアキシコン部表面114上に形成される)ように置かれている。図3で示される回転部材112は上端部分が用いられないので省略している。イメージングレンズ118は一つの円筒表面124と一つの球状表面126を有している。円筒表面124は、サジタル面で集束するビームを再度平行にすることで、球状表面126を通過する光ビームがサジタル面及びメリディオナル面の両方において処理表面122に明確に集束するようにしている。ビーム調整レンズ108の円筒表面と円筒表面124はアキシコン部114に共通の焦点を共有しているため、これら二つの円筒表面はサジタル面において望遠鏡として機能する。これら二つの円筒半径の比率を調整することで、望遠鏡の倍率を選択し、サジタル面及びメリディオナル面の口径比を変えることができる。二つの半径が等しい時、望遠鏡のサジタル方向の倍率は一致し、サジタル面及びメリディオナル面の口径比も同じで、さらにこれら2面における画像領域のサイズも等しくなる。場合によっては異なる画像領域のサイズを有することが好都合であるが、それは二つの円筒表面の割合を適切に選択することで達成される。
図4Aは図3中のシステムの側面図である。自転軸113が示されている。これもまたアキシコン部の回転軸である。アキシコン部114から反射したビーム130は処理位置におけるアキシャルポイント132に集束する。図4Bは同じ側面図だが、三つの順次的なアキシコン部114、114’、114’’があり、各々が処理位置において対応する像点132,132’,132’’を生成する。回転部材112の異なるアキシコン部の各々は処理位置において異なる像点を生成し、アキシコン部に光ビームが入射する限りそれぞれの像点は処理位置に存在する。
図5Aは、図4で示されるシステムの端面図であり、ビームの焦点の状況を観察することができる。ビーム調整レンズ108の円筒表面は光ビームをアキシコン部114のサジタル面中の点138に集束させる。アキシコン部114から反射した発散ビーム130はイメージングレンズ118の円筒表面124を通過する。円筒表面124は光ビームをイメージングレンズ118中で再度平行にし、イメージングレンズ118の球状表面126は光ビームを処理位置の点に集束させる。
図5Bは図5Aの拡大図で、角度が少し違う。これは軌跡を示す図で自転軸に沿った回転部材112の投影図を示す。アキシコン部114が示され、アキシコン部のサジタル面における光ビームの線焦点140も見られる。サジタル面における線焦点のおかげで本システムのデューティーサイクルは容易に90%を超えることができる。図5Bより、アキシコン部114における集束ビーム幅が0.5mm、光ビーム入射ポイントにおける回転部材112の外周が125mm、そして20のアキシコン部がある場合、デューティーサイクルはおおよそ〔125(3.14)−(20)(0.5)〕〔100〕/〔125(3.14)〕=97%となる。
本例ではアキシコン部の線焦点への圧縮を達成するために円筒光学部材を用いた。しかしながら、他のタイプのアナモフィック光学系要素や線焦点以外の形への圧縮も用いることができる。アキシコン部を備えた回転部材を光学的に二つのアナモフィック光学系部材間に配置すると大抵有利であり、その二つのアナモフィック光学系部材は、第一のアナモフィック光学系部材が入射光ビームをアキシコン部のサジタル面に圧縮し、第二のアナモフィック光学系部材がアキシコン部から離れた後の光ビームの圧縮を解除するものである。サジタル面での圧縮は概してシステムのデューティーサイクル全体を増加させる。
図3を再度参照すると、ビーム調整レンズ108の一つの円筒表面109は入射平行ビームをアキシコン表面上の線に集束させる。もう一つのイメージングレンズ118の円筒表面124はアキシコン表面上の線に集束したビームを再度平行にする。二つの円筒表面の半径の比率を選択することで、メリディオナル面及びサジタル面における像空間の口径比が異なる値となり、それによって画像寸法は異なる寸法を有する(言い換えればサジタル面とメリディオナル面で画像領域幅が異なる)。
円筒表面124が円筒表面109より長い円筒半径を有すれば、サジタル方向における数値上のレンズの口径はメリディオナル方向の数値上のレンズの口径より大きくなり、画像寸法はサジタル方向において最も短くなる。図6はその画像状態を表している。ここでは、円筒表面124の半径は円筒表面109半径の2倍である。図6は結果として生じる点広がり作用に係る等高線図である。矢印は異なるアキシコン部によって生成された画像線の軌跡の方位を表している。線の軌跡は、その軌跡と直交するメリディオナル方向及びサジタル方向に沿って位置する。
反対に、円筒表面109の円筒半径が円筒表面124の半径より長いときは、メリディオナル方向の開口数はサジタル方向における開口数より大きくなり、画像寸法はメリディオナル方向において最も短くなる。図7はその画像状態を表している。矢印は線の軌跡の方位を表している。
用途によっては、線の軌跡方向に沿って広がる画像領域を上手く利用できるものがあり、それはイメージングレンズ118の円筒半径をビーム調整レンズ108の円筒半径より長くなるよう選択することで成し得る。他の用途では、線の軌跡方向に垂直に広がる画像領域を上手く利用できるものもあり、それはイメージングレンズ118の円筒半径をビーム調整レンズ108の円筒半径より短くなるよう選択することで成し得る。さらに他の用途では、線の軌跡方向とその垂直方向に沿って等しい寸法を有する画像領域を上手く利用できるものもあり、それはイメージングレンズ118とビーム調整レンズ108の円筒半径を等しい大きさにすることで成し得る。
要素108の円筒表面109の位置は要素の第二の側面に示されているが、代わりに第一の側面に位置付けることもできる。同様に、要素118の円筒表面124の位置は要素の第一の側面に示されているが、代わりに第二の側面に位置付けることもできる。
図3から図7で示される態様では、共通の回転軸に対して大きく傾けられたアキシコン部を用いている。別の態様が図8に示されており、この態様ではアキシコン表面は回転軸に対してほんの小さく傾けられている。表面上、いくらか以上のアキシコン部が直円柱(言い換えれば夾角が0度)になっても良く、その残りのアキシコン部が直円柱表面に対して正、負の小さな夾角を有しても良い。円は退化した楕円である、という数学的意味と同様の意味で、直円柱表面は退化したアキシコン表面である。それ故に、本態様はまだアキシコン部を用いるが、よりコンパクトなシステムが可能でより小さいアキシコン表面での収差変動が達成されるほど、夾角が小さい。
図8において、入射光ビーム200は円筒表面204を有する円筒レンズ202を通過し、円筒表面204は自転軸208を有するマルチセグメント回転部材206のアキシコン部204上の線画像にビームを圧縮する。反射光210はフォルダーミラー212に入射し、反射して円筒表面216を有する円筒レンズ214を通過する。円筒表面216はアキシコン部204における線焦点を再度平行にし、ビームはイメージングレンズ218を通過して処理位置220に集束する。図3のシステムと比較すると、図11に係る態様ではアキシコン部204における夾角を小さくするため、光学収差が低減されるとともに、図3で示されるシステムに比べて画像の質も改善される。
図3のシステムのように、円筒表面204及び216の円筒半径の比率を選択することで、画像寸法は処理位置220において円かもしくは楕円のどちらかとなる。
図9、10はそれぞれ図8で示される態様の側面図、底面図である。図9には、三つの異なるアキシコン部204、204’、204’’が示されており、これらは入射ビームをビーム210,210’,210’’として反射させ、処理位置220に三つの像点を表す。ほとんどの用途では多数のアキシコン部が用いられるが、本図では明確さのために三つのみ示される。図10の底面図において、注意すべき点は入射ビーム200及び自転軸208が反射光ビームを含む平面に存在することである。
図11、12はそれぞれ単一アキシコンを用いた他の態様に係る斜視図及び上面図で、ここではアキシコン部は小さな夾角を有する。図12では、入射ビーム300がレンズ302の円筒表面304によってサジタル面に集束するところと、サジタル方向に集束する入射ビームがアキシコン部309の法線に対してある角度をなしてアキシコン部309に入射するところが見られる。部材306は自身の軸308周りに回転するので、サジタル方向に集束するビームはフォルダーミラー310を経由して一定の角度でレンズ312に反射する。レンズ312の円筒表面313はサジタル面でビームを再度平行にする。サジタル方向の反射角は、部材306の全てのアキシコン部において一定である。各々のアキシコン部309とその近くのものは、メリディオナル面において異なる傾斜角を有するから、メリディオナル面における反射光ビームの角度を変えることで、イメージングレンズグループ314は処理位置において一連の像点を生成する。図11には三つの像点が示されている。
用途によっては自転軸に対して平行でない画像線の軌跡を必要とするものもある。図13〜図15は処理位置416の画像線の軌跡が自転軸406に対して垂直である態様を示している。入射光ビーム400は円筒表面403を有するレンズ402を通過し、円筒表面403は、サジタル面中のビームを、自転軸406を有する回転部材404のある部分に集束させる。フォルダーミラー408は反射光ビームが自転軸406と平行になるように反射光ビームの向きを変える。反射光ビームは円筒表面412を有するレンズ410を通過するが、円筒表面412はサジタル面中のビームを再度平行にする。平行になったビームはイメージングレンズ414を通過し、結果として自転軸406に垂直な面に存在する画像表面に集束することになる。本態様もまた回転部材404に垂直なメリディオナル面中の入射光を上手く利用して光学収差は低減される。
多くの態様は、線パターンの軌跡方向における制御された画像図形の横断方向変位を生成する光学的パターン生成器のために存在する。処理表面に対し移動している装置は、システムの相対的な移動によって誘発された画像図形のぼやけを打ち消すために、前記画像図形の横断方向変位を上手く利用できる。工業用マイクロ溶接工法のような他の装置は、溶接の熱条件を改良すべく、より広い領域にわたってエネルギーを広げるために、移動する画像図形を上手く利用してできる。
ここで開示されているアキシコン光学的パターン生成器は自転軸とアキシコン部の回転軸を分けることで画像図形の横断方向移動という特徴を備えることができる。図16に例が示されている。入射光ビーム500は円筒レンズ502を通過し、円筒レンズ502はサジタル面中のビームをアキシコン部506に集束させる。アキシコン部506は回転軸510を有し(言い換えればアキシコン表面は回転軸510に対して回転対称である)、回転軸510は自転軸508から分けられる(言い換えればアキシコン部は物理的に自転軸508周りに回転する)。これら二つの軸508、510が一致すれば、前記例で示されているようにアキシコン部は終始同じところを回転する。これら二つの軸508、510が図16、17で示されているようにずれていれば、アキシコン部が自転軸508周りに回転するにつれて、画像図形は処理位置において横断方向に変位する。図18は処理位置における画像図形を示しており、ここでは二つの軸508、510は一致し横断方向の画像移動は表れていない。図19も処理位置における画像図形を示しており、ここでは二つの軸508、510はずれており、横断方向の画像移動が表れている。図19中の三つの領域郡はアキシコン部の異なる三つの自転位置に対応する。図18には、三つ全ての自転位置に対して同じ領域図が生成されている。
軸508、510のずれは図16,17で示されるアキシコン表面へ小さな画像のピンぼけをもたらす。改良設計は円形よりむしろ非球面断面を使用しているので、アキシコン表面の法線は回転とともに変化し、入射光ビームに対するアキシコン表面の変位が低減される。上記で述べた技術は他のアキシコン構造にも用いることができ、図16、17で示される特定の構造のみに限らない。
生成される図形の数を増加させるため(例えば線の軌跡に沿って画像図形の密度を増加させたり、二次元あるいはジグザグの画像パターンを生成するため)には、多重流入ビームを使用することで、アキシコン光学的パターン生成器の各種態様についてさらなる変形例が可能となる。医療用途ではよく、高密度の画像図形、高速パターン生成あるいは二次元の画像パターンが役に立つ。マイクロ溶接でもまたこれらの改良特徴が役に立つ。
図20は、メリディオナル面中で一直線になった多重流入ビームを用いたアキシコン光学的パターン生成器の斜視図であるが、ここでは多重の画像図形が処理パターンの線の軌跡に沿って同時に生成される。図20において、流入光ビーム600,600’,600’’は円筒表面604を有する円筒レンズ602を通過して、アキシコン部606上の共通の開口絞り608に線焦点を形成する。多重反射光ビームは円筒表面612を有するレンズ610を通過して、サジタル面にて再度平行になり、イメージングレンズ614に入る。多重流入ビーム600,600’,600’’の各々は線パターンの軌跡に沿って同時に画像図形616,616’,616’’を形成する。図24は、処理位置における線パターンの軌跡に沿った多重画像図形616,616’,616’’を示したものである。
特定の用途においては、線パターンの軌跡から横断方向に変位した画像図形を有する画像パターンを生成することも有利になる。ジグザグ状の画像パターンはこのようにして生成され、また処理位置に沿った装置の迅速な移動も装置の移動方向に沿って変位した同時多重画像図形を用いることで成し得る。図22はアキシコン光学的パターン生成器の斜視図を示しており、ここでは線パターンの軌跡に対して横断方向に変位した画像図形を同時に生成するために、多重流入ビームがサジタル面中に導かれている。図22において、サジタル面中に存在する多重流入ビーム700,700’,700’’はレンズ702を通過し、レンズ702はサジタル面中の全てのビームをアキシコン部706に集束させる。多重ビームはアキシコン部706から反射してレンズ702を通過し、レンズ702はサジタル面中の全てのビームを再度平行にする。平行になったビームはイメージングレンズ714を通過し、処理位置に像点716,716’,716’’として現れる。
図23は本態様を示す図で、ここではサジタル面中の多重流入ビーム700,700’,700’’がレンズ702によってアキシコン部706に集束している。流入ビーム700,700’,700’’は、アキシコン部表面706上に中間の像点705,705’,705’’としてサジタル面中で集束し、これら中間の像点は続いて処理位置上に像点716,716’,716’’として再画像化される。図24は、サジタル面中の多重流入ビームによって処理位置に生成された多重画像を示している。像点716,716’,716’’は図24に示されている通り、線パターンの軌跡に対して横断方向に変位している。
アキシコン光学的パターン生成器の利点の一つは、サジタル面及びメリディオナル面において異なる開口数を得ることにより画像図形が線パターンの軌跡に沿った方向及びその横断方向に異なる寸法を得られることである。この特徴は前記態様の全てが提供する。用途によっては画像図形の寸法における非常に大きな差異が有利になる光学的パターン生成器もある。これらの用途ではアキシコン部材一つの代わりに二つを用いる光学的パターン生成器が好ましい配置となる。
図25、26、27はそれぞれ、アキシコン部材一つの代わりに二つを用いるアキシコン光学的パターン生成器の斜視図、側面図、上面図である。これは「二重アキシコン」光学的パターン生成器と言う。流入光ビーム800はまず最初に回転軸804を有するアキシコン部802に入射する。本態様では、アキシコン部802が全て同一かつ同じ夾角を有する。本態様では、全てのアキシコン部が同一であるため代わりに単一非回転アキシコンミラーを用いることができる。他の態様では、回転部材が回転軸804周りに回転するため、アキシコン部が異なる夾角を有し各々が異なって流入ビーム800を偏向させても良い。流入光ビームはアキシコン部802によって反射し、続いて第二のアキシコン部806によって反射する。本態様では、アキシコン部806は異なる夾角を有し、光ビームを各々異なる角度で反射させる。他の態様では、アキシコン部806が各々同じ夾角を有するのに対し、アキシコン部802は各々異なる夾角を有しても良く、また非回転アキシコン表面であっても良い。
本態様では、アキシコン部806から反射した光ビームはメリディオナル面中で異なる角度を有しレンズ808を通過する。レンズ808は円筒表面である一つの表面810を有する。アキシコン部802及び806から反射した光ビームはサジタル面中で強く発散し、円筒表面810はサジタル面中の多重反射光ビームを平行にする。レンズ808の表面812は球状で、二重平面ウィンドウ要素814を通過した後の多重反射光ビームを処理位置に集束させる。
一つの変形例では、アキシコン部802、806は両アキシコン表面が光ビームの偏向に寄与するよう、同一であっても良い。さらに、アキシコン部802、806を備える回転部材をそれぞれ同一の部材にしてその製造の複雑性を低減しても良い。本変形例では、各々のアキシコン部対による偏向の合計が正しいビームの偏向角を得られるように夾角を選択しても良い。
側面図の図26は異なる夾角を有するアキシコン部から生じる多重反射光ビームを示している。図26において、流入光ビーム800はアキシコン部802から反射する。続いて、光ビームは連続するアキシコン部806,806’,806’’から反射し、これらのアキシコン部の各々は光ビーム807,807’,807’’をメリディオナル面中に異なる角度で反射させる。続いて、レンズ808はこれらの反射光ビームをメリディオナル面中の線上にある像点816,816’,816’’に集束させる。
図27は上面図である。流入光ビームは二つの回転部材にあるアキシコン部802、806から反射するが、二つの回転部材は共通の回転軸804周りに回転している。続いて、反射光ビームはレンズ808に入る。二つのアキシコン部802、806から反射した光ビーム807は、レンズ808に入る前にサジタル面中で強く発散する。この強い発散はレンズ808によって再度平行にされ、処理位置816上に結像する。サジタル面におけるビーム807の強い発散によって、レンズ808におけるサジタル方向ビーム幅がメリディオナル方向ビーム幅より非常に大きくなり、よって処理表面816における画像図形寸法がサジタル方向とメリディオナル方向で大きく異なる。画像図形寸法のこの変形例は光学的パターン生成器の特定の用途で非常に所望される。
二重アキシコン光学的パターン生成器は、アキシコン部におけるサジタル方向ビーム幅によって制限されるデューティーサイクルを有する。円筒レンズを入射ビームに加えてビームをサジタル方向において反対側にある二つのアキシコン部間の中ほどに集束させることで、このシステムのデューティーサイクルを改良しても良い。図28、29は前記態様の斜視図、上面図である。入射ビーム900は円筒表面904を有するレンズ902を通過し、円筒表面904はビームを回転軸908周りに回転するアキシコン部906、910間でサジタル方向に集束させる。
詳細な説明には多くの項目が含まれているが、これらによって発明の範囲が制限されるべきではなく、単に発明の異なる例や側面を示しているに過ぎない。当然のことながら、発明の範囲には上記で詳細に論じられていない他の態様も含まれる。当業者から見て明らかであろう他の様々な修正、変化、変形は、本明細書で開示された方法の配置、操作及び詳細、並びに本発明装置中に適用されても良い。
10、10’ アキシコン(表面)
12 回転軸
14 入射光ビーム
16、16’、16S、16S’ 反射光ビーム
100 入射ビーム
102 レンズ
104 レンズ
106 拡張ビーム
108 ビーム調整レンズ
110 フォルダーミラー
112 回転部材
114、114’、114’’ アキシコン部
116 射出ビーム
118 イメージングレンズ
120 ウィンドウ
122 処理位置(表面)
124 円筒表面
126 球状表面
130 ビーム
132,132’,132’’ 像点
138 点
140 線焦点
200 入射ビーム
202 円筒レンズ
204、204’、204’’ 円筒表面(アキシコン部)
206 回転部材
208 自転軸
210,210’,210’’ 反射光
212 フォルダーミラー
214 円筒レンズ
216 円筒表面
218 イメージングレンズ
220 処理位置
300 入射ビーム
302 レンズ
304 円筒表面
306 部材
308 軸
310 フォルダーミラー
312 レンズ
314 イメージングレンズグループ
400 入射光ビーム
402 レンズ
404 回転部材
406 自転軸
408 フォルダーミラー
410 レンズ
412 円筒表面
414 イメージングレンズ
416 処理位置
500 入射光ビーム
502 円筒レンズ
506 アキシコン部
508、510 軸
600,600’,600’’ 流入光ビーム
602 円筒レンズ
604 円筒表面
606 アキシコン部
608 開口絞り
610 レンズ
612 円筒表面
614 イメージングレンズ
616,616’,616’’ 画像図形
700,700’,700’’ 流入ビーム
702 レンズ
705,705’,705’’ 像点
706 アキシコン部
714 イメージングレンズ
716,716’,716’’ 像点
800 流入光ビーム
802 アキシコン部
804 回転軸
806 アキシコン部
808 レンズ
810 円筒表面
812 表面
814 二重平面ウィンドウ要素
816,816’,816’’ 像点
900 入射ビーム
902 レンズ
904 円筒表面
906 アキシコン部
908 回転軸
910 アキシコン部

Claims (11)

  1. 目標位置に図形パターンを生成する単一アキシコン光学的パターン生成器であって、
    複数の反射アキシコン部を有する回転部材と、
    回転部材の自転軸に対する少なくとも二つの異なる傾斜角を有するアキシコン部とを備え、
    回転部材が自転軸周りに回転するときにアキシコン部が回転してそこに入射光ビームが入射するように回転部材が配置され、
    各々のアキシコン部が入射光を偏向させて図形パターンを生成
    アキシコン部は共通の回転軸を有する直円錐の表面部分であり、
    アキシコン部の回転軸は回転部材の自転軸と一致しないが離れていて平行である、単一アキシコン光学的パターン生成器。
  2. サジタル面中の入射光ビームを圧縮してアキシコン部上に結像させる第一のアナモフィック光学部材と、
    アキシコン部から離れた後のサジタル面中の入射光ビームの圧縮を解除する第二のアナモフィック光学部材とを備え、
    回転部材は第一及び第二のアナモフィック光学部材の間に光学的に配置される、請求項1に記載の単一アキシコン光学的パターン生成器。
  3. 第一のアナモフィック光学部材は入射光ビームをアキシコン部における線焦点に圧縮する、請求項2に記載の単一アキシコン光学的パターン生成器。
  4. 入射光ビームは第一のアナモフィック光学部材に入るときに平行で、第一のアナモフィック光学部材は入射光ビームをアキシコン部における線焦点に圧縮し、第二のアナモフィック光学部材は入射光ビームを再度平行にする、請求項2に記載の単一アキシコン光学的パターン生成器。
  5. 第一のアナモフィック光学部材は第一の円筒光学部材を備え、第二のアナモフィック光学部材は第二の円筒光学部材を備える、請求項2に記載の単一アキシコン光学的パターン生成器。
  6. 光ビームを目標位置の領域に集束させるように、回転部材と目標位置の間に光学的に配置されたノンアナモフィックなイメージングレンズをさらに備える、請求項2に記載の単一アキシコン光学的パターン生成器。
  7. 自転軸と共通の面に存在するが自転軸に平行でない方向から光ビームが光学的パターン生成器に入る、請求項1に記載の単一アキシコン光学的パターン生成器。
  8. 自転軸と共通の面に存在する方向から光ビームが光学的パターン生成器に入って出て行く、請求項1に記載の単一アキシコン光学的パターン生成器。
  9. 自転軸とねじれの位置にある方向から光ビームが光学的パターン生成器に入って出て行く、請求項1に記載の単一アキシコン光学的パターン生成器。
  10. 回転部材が自転軸周りに回転するとアキシコン部が回転して多重入射光ビームがそのアキシコン部に入射するように、回転部材が配置され、異なる光ビームが異なる図形パターンを生成する、請求項1に記載の単一アキシコン光学的パターン生成器。
  11. サジタル面中の多重入射光ビームが自転軸と垂直に位置する、請求項1に記載の単一アキシコン光学的パターン生成器。
JP2010545856A 2008-02-05 2008-12-11 アキシコン部を用いた光学的パターン生成器 Active JP5341111B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US2645908P 2008-02-05 2008-02-05
US61/026,459 2008-02-05
PCT/US2008/086418 WO2009099480A1 (en) 2008-02-05 2008-12-11 Optical pattern generators using axicon segments

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011511326A JP2011511326A (ja) 2011-04-07
JP5341111B2 true JP5341111B2 (ja) 2013-11-13

Family

ID=40931381

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010545856A Active JP5341111B2 (ja) 2008-02-05 2008-12-11 アキシコン部を用いた光学的パターン生成器

Country Status (6)

Country Link
US (1) US8289603B2 (ja)
EP (1) EP2248073B1 (ja)
JP (1) JP5341111B2 (ja)
CN (1) CN101965579B (ja)
PL (1) PL2248073T3 (ja)
WO (1) WO2009099480A1 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8475507B2 (en) 2011-02-01 2013-07-02 Solta Medical, Inc. Handheld apparatus for use by a non-physician consumer to fractionally resurface the skin of the consumer
ITFI20120001A1 (it) * 2012-01-11 2013-07-12 Selex Galileo Spa Modulo di scansione continua, sistema di scansione comprendente detto modulo e relativo metodo di scansione
FR2990523B1 (fr) * 2012-05-09 2015-02-27 Ideoptics Systeme optique de deflexion
CN104602637B (zh) * 2012-10-09 2016-08-24 皇家飞利浦有限公司 皮肤治疗设备
US10649071B2 (en) * 2014-10-07 2020-05-12 Konica Minolta, Inc. Scanning optical system and radar
WO2016056541A1 (ja) * 2014-10-07 2016-04-14 コニカミノルタ株式会社 走査光学系及びレーダー
US10782392B2 (en) 2014-10-09 2020-09-22 Konica Minolta, Inc. Scanning optical system and light projecting and receiving apparatus
US10162171B2 (en) 2014-10-09 2018-12-25 Konica Minolta, Inc. Scanning optical system and light projecting and receiving apparatus
US10413361B2 (en) * 2017-04-17 2019-09-17 Candela Corporation Device and method for skin treatment

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4391526A (en) * 1981-08-24 1983-07-05 Itek Corporation Interferometric surface contour measuring arrangement
JPS60159415A (ja) * 1984-01-31 1985-08-20 Nippon Seiko Kk 回転要素の集中応力防止機構
JPS60165926U (ja) * 1984-04-10 1985-11-02 三菱電機株式会社 レ−ザ光分配装置
JPH01295632A (ja) 1988-05-23 1989-11-29 Toshiba Corp ハイブリッド式電源切換装置
US6118569A (en) * 1990-11-15 2000-09-12 Plesko; George A. Ultra compact scanning system for a wide range of speeds, angles and field depth
GB2250884B (en) * 1990-12-07 1995-05-10 Philips Electronic Associated Optical image sensing systems
JP3354162B2 (ja) * 1991-04-26 2002-12-09 富士通株式会社 走査装置
DE69418248T2 (de) * 1993-06-03 1999-10-14 Hamamatsu Photonics Kk Optisches Laser-Abtastsystem mit Axikon
JPH07239405A (ja) * 1994-02-25 1995-09-12 Nec Home Electron Ltd 反射鏡
JPH0850254A (ja) * 1994-08-08 1996-02-20 Nec Home Electron Ltd バリアングルコーンミラー
US5526166A (en) * 1994-12-19 1996-06-11 Xerox Corporation Optical system for the correction of differential scanline bow
JP4323571B2 (ja) 1997-01-31 2009-09-02 エックスワイ, インコーポレイテッド 光学装置
JPH11295632A (ja) * 1998-04-15 1999-10-29 Sankyo Seiki Mfg Co Ltd 間欠スキャン装置
US6292285B1 (en) * 1999-12-20 2001-09-18 Xerox Corporation Single rotating polygon mirror with v-shaped facets for a multiple beam ROS
DE10228899A1 (de) 2002-06-27 2004-01-22 Eads Deutschland Gmbh Einrichtung und Verfahren zur Laserstrahlablenkung für optische Messsysteme und optisches Element
JP2005055765A (ja) * 2003-08-06 2005-03-03 Nec Viewtechnology Ltd 光の偏向用反射体
US7184184B2 (en) * 2003-12-31 2007-02-27 Reliant Technologies, Inc. High speed, high efficiency optical pattern generator using rotating optical elements
US20060023285A1 (en) * 2004-07-29 2006-02-02 Kuo-Yen Lai Pixel differential polygon scanning projector
JP2007010804A (ja) 2005-06-28 2007-01-18 Nidec Sankyo Corp 光ビーム走査装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN101965579A (zh) 2011-02-02
WO2009099480A1 (en) 2009-08-13
EP2248073A1 (en) 2010-11-10
PL2248073T3 (pl) 2016-10-31
US8289603B2 (en) 2012-10-16
JP2011511326A (ja) 2011-04-07
EP2248073B1 (en) 2016-04-20
US20090195848A1 (en) 2009-08-06
CN101965579B (zh) 2013-04-24
EP2248073A4 (en) 2014-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5341111B2 (ja) アキシコン部を用いた光学的パターン生成器
US7480086B2 (en) High speed, high efficiency optical pattern generator using rotating optical elements
JP6430523B2 (ja) 表面のレーザ加工のための機械加工装置及び方法
JP5059624B2 (ja) 単一の回転コンポーネントを用いた光学パターン生成器
JP5330236B2 (ja) 走査検眼鏡の改良または走査検眼鏡に関する改良
JP6347898B2 (ja) レーザ放射による材料加工のための装置
JP2007521518A5 (ja)
JP2004512549A (ja) 直接レーザイメージング装置
JP3990289B2 (ja) 移動レンズを有するリソグラフ及び記憶媒体にデジタルホログラムを生成する方法
WO2008150959A1 (en) Vario-astigmatic beam expander
CN113165110A (zh) 具有摇摆扫描器的激光加工机
KR20230117224A (ko) 재료를 가공하기 위한 장치
US20070279721A1 (en) Linear optical scanner
US7995259B2 (en) Optical pattern generator using a single rotating optical component with ray-symmetry-induced image stability
JPH1048553A (ja) 光スポット発生装置
JP2003295083A (ja) 光線束走査装置及び光線束走査方法
ES2577717T3 (es) Generadores de patrones ópticos usando segmentos de axicón

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110927

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130227

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20130524

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20130531

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130626

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130730

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130807

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5341111

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250