JP5340630B2 - コーティング液および偏光膜 - Google Patents
コーティング液および偏光膜 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5340630B2 JP5340630B2 JP2008112767A JP2008112767A JP5340630B2 JP 5340630 B2 JP5340630 B2 JP 5340630B2 JP 2008112767 A JP2008112767 A JP 2008112767A JP 2008112767 A JP2008112767 A JP 2008112767A JP 5340630 B2 JP5340630 B2 JP 5340630B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- polarizing film
- liquid crystal
- polyvinyl alcohol
- coating liquid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
(1)本発明の偏光膜成膜用コーティング液は、リオトロピック液晶化合物、ポリビニルアルコールおよび溶媒を含み、前記リオトロピック液晶化合物の濃度が、0.5重量%〜50重量%の少なくとも一部の濃度範囲で液晶相を示すコーティング液であって、前記リオトロピック液晶化合物は、下記一般式(1)で表わされるアゾ系化合物であり、前記ポリビニルアルコールの鹸化度が97%以上であることを特徴とする偏光膜成膜用コーティング液。
(2)本発明の偏光膜成膜用コーティング液は、前記リオトロピック液晶化合物が下記一般式(2)で表わされるアゾ化合物であることを特徴とする。
(3)本発明の偏光膜は、上記の偏光膜成膜用コーティング液を流延し、溶媒を蒸発させることによって得られることを特徴とする。
本発明のコーティング液はリオトロピック液晶化合物、ポリビニルアルコールおよび溶媒を含む。ポリビニルアルコールの鹸化度は97%以上であり、好ましくは98%以上である。鹸化度はポリマー全体の構造に対してビニルアルコール骨格が占める割合を示し、JIS K 6726「ポリビニルアルコール試験方法」により求めることができる。鹸化度が高いポリビニルアルコールはコーティング液中に均一に広がりやすく、かつ、リオトロピック液晶化合物と水素結合しやすい。このため上記のポリビニルアルコールを含むコーティング液を用いることにより、二色比の高い偏光膜を得ることができる。
本発明のコーティング液に用いられるリオトロピック液晶化合物は、溶媒に溶解させた溶液状態で温度や濃度を変化させることにより、等方相−液晶相の相転移を起こす性質をもつ液晶化合物をいう。
ポリビニルアルコールは、代表的には酢酸ビニルポリマーを重合したポリ酢酸ビニルを鹸化して得られる。本発明に用いられるポリビニルアルコールは鹸化度が97%以上のものであれば、任意のものが採用できる。上記のポリマーは直鎖状ポリマーでもよいし、枝分かれポリマーでもよい。
本発明に用いられる溶媒としては、上記リオトロピック液晶化合物を溶解するものであれば特に制限はなく、例えば水、アルコール類、セロソルブ類およびそれらの混合溶媒である。
本発明の偏光膜は本発明のコーティング液を基材や金属ドラム表面に流延し、溶媒を蒸発させることによって得られる。
本発明のコーティング液は、任意の適切な方法により調製される。例えばリオトロピック液晶化合物を含んだ溶液にポリビニルアルコールを混合してもよいし、ポリビニルアルコールを含んだ液にリオトロピック液晶化合物を加えて溶解してもよい。
本発明の偏光膜は偏光素子として好適に用いられる。偏光素子は、例えばコンピュータディスプレイ、コピー機、携帯電話、時計、デジタルカメラ、携帯情報端末、携帯ゲーム機、ビデオカメラ、液晶テレビ、電子レンジ、カーナビゲーション、カーオーディオ、各種モニターなどの液晶パネルに使われる。本発明の偏光膜は基材から剥離して用いてもよいし、基材と積層したまま用いてもよい。基材と積層したまま光学用途に用いる場合、基材は可視光に透明なものが好ましい。基材から剥離した場合は、好ましくは他の支持体や光学素子に積層して用いられる。
4−ニトロアニリンと8−アミノ−2−ナフタレンスルホン酸とを、常法(細田豊著「理論製造 染料化学 第5版」昭和43年7月15日技法堂発行、135ページ〜152ページ)に従ってジアゾ化およびカップリング反応させてモノアゾ化合物を得た。得られたモノアゾ化合物を同様に常法によりジアゾ化し、さらに7−アミノ−1−ナフトール−3,6−ジスルホン酸リチウム塩とカップリング反応させて下記構造式(3)のアゾ化合物を含む粗生成物を得、これを塩化リチウムで塩析することにより下記の構造式(3)のアゾ化合物を得た。
ポリビニルアルコールの混合量を1.0重量部とした以外は実施例1と同様にコーティング液を調製し、偏光膜を作製した。得られた偏光膜の光学特性を表1に示す。
ポリビニルアルコールの混合量を1.5重量部とした以外は実施例1と同様にコーティング液を調製し、偏光膜を作製した。得られた偏光膜の光学特性を表1に示す。
鹸化度が98%のポリビニルアルコール(日本合成化学社製 商品名「NH−18」)を0.5重量部混合した以外は実施例1と同様にコーティング液を調製し、偏光膜を作製した。得られた偏光膜の光学特性を表1に示す。
鹸化度が95%のポリビニルアルコール(日本合成化学社製 商品名「C−500」)を0.5重量部混合した以外は実施例1と同様にコーティング液を調製し、偏光膜を作製した。得られた偏光膜の光学特性を表1に示す。
鹸化度が86.5%のポリビニルアルコール(日本合成化学社製 商品名「GH−17」)を0.5重量部混合した以外は実施例1と同様にコーティング液を調製し、偏光膜を作製した。得られた偏光膜の光学特性を表1に示す。
鹸化度が78.5%のポリビニルアルコール(日本合成化学社製 商品名「KH−17」)を0.5重量部混合した以外は実施例1と同様にコーティング液を調製し、偏光膜を作製した。得られた偏光膜の光学特性を表1に示す。
鹸化度が78.5%のポリビニルアルコール(日本合成化学社製 商品名「KH−17」)を1.0重量部混合した以外は実施例1と同様にコーティング液を調製し、偏光膜を作製した。得られた偏光膜の光学特性を表1に示す。
鹸化度が78.5%のポリビニルアルコール(日本合成化学社製 商品名「KH−17」)を1.5重量部混合した以外は実施例1と同様にコーティング液を調製し、偏光膜を作製した。得られた偏光膜の光学特性を表1に示す。
[ポリビニルアルコールの鹸化度の測定]
ポリビニルアルコールの鹸化度は、JIS K 6726に準じて測定した。
偏光膜の一部を剥離し、三次元非接触表面形状計測システム(菱化システム社製 製品名「Micromap MM5200」)を用いて段差を測定し、偏光膜の厚みを求めた。
コーティング液を少量ポリスポイトで採取し、2枚のスライドガラス(松浪ガラス社製 商品名「MATSUNAMI SLIDE GLASS」)に挟み、顕微鏡用大型試料加熱冷却ステージ(ジャパンハイテック社製 製品名「10013L」)を備えた偏光顕微鏡(オリンパス社製 商品名「OPTIPHOT−POL」)を用いて観察した。
グラントムソン偏光子を備えた分光光度計(日本分光社製 製品名「U−4100」)を用いて、波長380nm〜780nmの直線偏光の測定光を入射させ、各波長ごとに視感度補正係数をかけて積分することにより、上記波長領域の平均のk1およびk2を求め、下式により二色比を算出した。
式 : 二色比=log(1/k2)/log(1/k1)
ここでk1は最大透過率方向の直線偏光の透過率を表わし、k2は最大透過率方向に直交する方向の直線偏光の透過率を表わす。
Claims (3)
- リオトロピック液晶化合物、ポリビニルアルコールおよび溶媒を含み、前記リオトロピック液晶化合物の濃度が、0.5重量%〜50重量%の少なくとも一部の濃度範囲で液晶相を示すコーティング液であって、前記リオトロピック液晶化合物は、下記一般式(1)で表わされるアゾ系化合物であり、前記ポリビニルアルコールの鹸化度が97%以上であることを特徴とする偏光膜成膜用コーティング液。
- 請求項1または2に記載の偏光膜成膜用コーティング液を流延し、溶媒を蒸発させることによって得られることを特徴とする偏光膜。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008112767A JP5340630B2 (ja) | 2008-04-23 | 2008-04-23 | コーティング液および偏光膜 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008112767A JP5340630B2 (ja) | 2008-04-23 | 2008-04-23 | コーティング液および偏光膜 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009263453A JP2009263453A (ja) | 2009-11-12 |
JP5340630B2 true JP5340630B2 (ja) | 2013-11-13 |
Family
ID=41389727
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008112767A Active JP5340630B2 (ja) | 2008-04-23 | 2008-04-23 | コーティング液および偏光膜 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5340630B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5210287B2 (ja) | 2009-11-09 | 2013-06-12 | 日東電工株式会社 | 液晶性コーティング液および偏光膜 |
JP5504232B2 (ja) * | 2011-09-22 | 2014-05-28 | 住友化学株式会社 | 偏光板の製造方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3933255B2 (ja) * | 1997-06-04 | 2007-06-20 | 日本化薬株式会社 | リオトロピック液晶の配向方法 |
JP2007241269A (ja) * | 2006-02-10 | 2007-09-20 | Mitsubishi Chemicals Corp | 樹脂組成物、並びに光学素子及び液晶表示素子 |
-
2008
- 2008-04-23 JP JP2008112767A patent/JP5340630B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009263453A (ja) | 2009-11-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5153445B2 (ja) | 液晶性コーティング液および偏光膜 | |
JP4915699B2 (ja) | 液晶性コーティング液および偏光膜 | |
JP5336751B2 (ja) | 液晶性コーティング液および偏光膜 | |
JP4929480B2 (ja) | 偏光膜生成用コーティング液及び偏光膜 | |
JP5153436B2 (ja) | 耐水性偏光膜の製造方法 | |
WO2012124400A1 (ja) | 偏光フィルム、コーティング液、及び画像表示装置 | |
JP5210287B2 (ja) | 液晶性コーティング液および偏光膜 | |
JP5623154B2 (ja) | 液晶性コーティング液および偏光膜 | |
WO2009096087A1 (ja) | 光学積層体 | |
JP5340630B2 (ja) | コーティング液および偏光膜 | |
JP2009192577A (ja) | 偏光膜 | |
JP2010204527A (ja) | 偏光子、画像表示装置、及び偏光子の製造方法 | |
JP2013174925A (ja) | 光学積層体の製造方法 | |
KR101191689B1 (ko) | 액정성 코팅액 및 편광막 | |
JP5428091B2 (ja) | 偏光子、偏光子の製造方法、及び画像表示装置 | |
JP5388689B2 (ja) | 偏光フィルム、コーティング液、及び画像表示装置 | |
JP2011085748A (ja) | コーティング液およびその製造方法、ならびに偏光膜 | |
JP2009115866A (ja) | コーティング液と偏光膜および偏光膜の製造方法 | |
JP2011008112A (ja) | 偏光子用組成物、偏光子、偏光子の製造方法、及び画像表示装置 | |
JP2010197760A (ja) | 耐水性偏光膜の製造方法 | |
JP5695298B2 (ja) | 液晶性コーティング液および偏光膜 | |
JP2014238592A (ja) | 液晶性コーティング液および偏光膜 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20101122 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130201 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130326 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130802 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130807 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5340630 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |