JP5340250B2 - 芯出し装置 - Google Patents

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Description

本発明は、芯出し装置に関し、特に、表面がテーパ面に形成された円柱状又は円筒状の対象物に、軸線方向に移動可能に取り付けられる研磨装置の芯出しに好適な芯出し装置に関する。
従来から、不要になった既設の電柱は、撤去し、回収して別の場所に移転したり、橋脚や桟橋の脚部として再利用することが行われているが、撤去し、回収した既設の電柱は、風雨に晒されることによって表面に汚れが付着したり、機器を取り付けたバンド類の跡等が付いていることがあるため、そのままの状態では外観が悪く、再利用することが難しい。
このため、撤去し、回収した既設の電柱の表面に付着した汚れ等を除去する作業が必要になるが、このような既設の電柱の表面の汚れ等の除去はグラインダ等を用いて手作業で行っているため、その作業に時間と手間と費用がかかる。このため、撤去し、回収した既設の電柱は、再利用するのに十分な強度や耐久性を有しているにも関わらず、再利用せずに保管したり、或いは廃棄されることが多い。
上記のような問題に対処するため、特許文献1、2等に記載されているような研磨装置を用い、撤去し、回収した既設の電柱の表面を自動的に研磨することが行われている。
特許文献1に記載されている研磨装置は、電柱の表面に装着されて、電柱の表面上を電柱の長手方向に螺旋状に移動可能な本体と、本体に設けられて本体と一体に移動可能な回転式の研磨ディスクを備えた研磨部と、本体及び研磨部を電柱の表面に沿って移動させる移動手段と、研磨部及び移動手段の駆動源とを備えたものであって、研磨部の研磨ディスクを回転させながら、本体と一体に研磨部を電柱の長手方向に螺旋状に移動させることにより、電柱の表面の全体を研磨することができるというものである。
また、特許文献2に記載されている研磨装置は、円筒状のハウジングと、ハウジングの内側に軸受を介して回転自在に設けられる回転部と、回転部の内側に設けられて、回転部の径方向に伸縮自在な伸縮部と、伸縮部に設けられる電柱の表面を研磨する研磨部とを備えたものであって、回転部を回転させながら、ハウジングを電柱の長手方向に移動させることにより、電柱の表面の全体を研磨することができるというものである。
特開2006−231496号公報 特開2006−289526号公報
しかし、特許文献1、2に記載されている研磨装置は、電柱の表面に取り付けた場合に、装置の中心を電柱に軸線に一致させる芯出しに非常に手間がかかる。このため、電柱1本当たりの研磨に要する時間が長くなり、複数本の電柱の研磨作業を効率良く、短時間で行うことができない。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みなされたものであって、表面がテーパ面に形成された円柱状又は円筒状の対象物に、研磨装置を軸線方向に移動可能に取り付ける場合に、研磨装置の中心を対象物の軸線に一致させる芯出し作業を容易に行うことができる、芯出し装置を提供することを目的とする。
上記のような課題を解決するために、本発明は、以下のような手段を採用している。
すなわち、本発明は、表面がテーパ面に形成された円柱状又は円筒状の対象物に、該対象物の軸線方向に移動可能に取り付けられる門形状のフレームと、該フレームの移動方向の前方側又は後方側に設けられるとともに、前記対象物の周方向に回転可能な半円弧板状の回転板と該回転板を前記対象物の周方向に回転させる、前記フレームの周面に設けられる半円弧状の半円弧ギア、前記回転板に設けられる駆動モータ、及び該駆動モータの駆動軸に取り付けられるとともに、前記半円弧ギアと噛合する駆動ギアからなる回転手段と、前記回転板に前記対象物を直径方向の両側から挟むように設けられるとともに、前記対象物の直径方向の両側から前記対象物の直径方向に進退可能な一対の研磨ブラシとを備えた研磨装置と該研磨装置の芯出しをするための芯出し手段とを備えた芯出し装置であって前記芯出し手段は、前記フレームに設けられるとともに、前記フレームを前記対象物の軸線方向に移動可能に支持する複数の支持ローラと、該複数の支持ローラを回転可能、かつ前記対象物の径方向に互いに同期させて進退可能に支持する複数のローラ支持手段とを備え、前記複数の支持ローラ及び前記複数のローラ支持手段は、前記フレームに、前記対象物の周方向に等間隔ごとに少なくとも3箇所に配置されていることを特徴とする。
本発明の芯出し装置によれば、フレームを対象物に取り付け、フレームに設けられている芯出し手段の複数のローラ支持手段を作動させて、複数のローラ支持手段に支持される複数の支持ローラを互いに同期させて対象物の径方向に進退させて、複数の支持ローラの周面を対象物の表面に当接させることにより、フレームの中心を対象物の中心に一致させることができ、研磨装置の芯出しを行うことができる。そして、この状態で、フレームに回転可能に設けられる回転板に設けられる研磨ブラシを対象物の径方向の両側から対象物の径方向に進退させることにより、対象物の径方向の両側から対象物の表面に研磨ブラシを均等に接触させることができる。
また、本発明において、前記複数の支持ローラのうちの何れか一の支持ローラは、駆動モータに連結されていることとしてもよい。
本発明の芯出し装置によれば、駆動モータを作動させて、複数の支持ローラのうちの何れか一の支持ローラを回転駆動させることにより、研磨装置を対象物の軸線方向に移動させることができる。
また、本発明において、前記ローラ支持手段は、前記フレームに設けられるとともに、前記対象物の径方向に進退可能な支持ロッドと、該支持ロッドを前記対象物の径方向に進退させるアクチュエータとを備え、前記支持ロッドの先端に前記支持ローラが回転可能に設けられていることとしてもよい。
本発明の芯出し装置によれば、アクチュエータを作動させて、支持ロッドを対象物の径方向に進退させることにより、支持ロッドに追従して支持ローラを対象物の径方向に進退させることができる。
さらに、本発明において、前記ローラ支持手段は、前記フレームに設けられるとともに、前記対象物の径方向に進退可能なラックと、該ラックと噛合するピニオンと、該ピニオンを回転駆動させる駆動モータとを備え、前記ラックの先端に前記支持ローラが回転可能に設けられていることとしてもよい。
本発明の芯出し装置によれば、駆動モータを作動させて、ピニオンを回転駆動させることにより、ラックを対象物の径方向に進退させることができ、ラックに追従して支持ローラを対象物の径方向に進退させることができる。
以上、説明したように、本発明の芯出し装置によれば、研磨装置のフレームを対象物に取り付け、フレームに設けられている芯出し手段の複数のローラ支持手段を作動させて、複数のローラ支持手段に支持される複数の支持ローラを互いに同期させて対象物の径方向に進退させて、複数の支持ローラの周面を対象物の表面に当接させることにより、フレームの中心を対象物の中心に一致させることができ、研磨装置の芯出しを行うことができる。そして、この状態で、フレームに回転可能に設けられる回転板に設けられる研磨ブラシを対象物の径方向の両側から対象物の径方向に進退させることにより、対象物の径方向の両側から対象物の表面に研磨ブラシを均等に接触させることができる。
従って、研磨装置により対象物の表面を研磨する場合に、研磨装置のフレームを対象物に取り付けて、フレームの芯出しに要する手間を大幅に削減することができ、研磨装置による対象物の表面の研磨作業を効率よく行うことができる。
本発明による芯出し装置の一実施の形態を示した正面図である。 図1のA−A線に沿って見た側面図であって、芯出し装置を対象物の最大直径の部分に位置させた状態を示した概略図である。 図1のA−A線に沿って見た側面図であって、芯出し装置を対象物の最少直径の部分に位置させた状態を示した概略図である。 芯出し装置の変形例を示した概略図である。 図1のB−B線に沿って見た側面図であって、芯出し装置を対象物の最大直径の部分に位置させた状態を示した概略図である。 図1のB−B線に沿って見た側面図であって、芯出し装置を対象物の最少直径の部分に位置させた状態を示した概略図である。 図1の芯出し装置の回転部を反時計周りに90°回転させた状態を示した概略図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図7には、本発明による芯出し装置の一実施の形態が示されている。本実施の形態の芯出し装置は、表面がテーパ面に形成された円柱状又は円筒状の対象物50に、軸線方向に移動可能に取り付けられる研磨装置1の芯出しに有効なものであって、本実施の形態においては、撤去し、回収した表面が全長に亘ってテーパ面に形成された円柱状の既設の電柱を対象物50とし、この対象物50に軸線方向に移動可能に取り付けられる研磨装置1の芯出しに適用している。
なお、本実施の形態においては、対象物50は、例えば、研磨ヤードの定盤51の上部に、軸線が水平方向を向くように軸方向の両端が支持部材52によって支持され、この対象物50に研磨装置1が軸線方向に移動可能に取り付けられる。
研磨装置1は、図1〜図7に示すように、対象物50に取り付けられるとともに、対象物50の軸線方向に移動可能な装置本体2と、装置本体2の移動方向の前方側又は後方側に設けられるとともに、対象物50の周方向に回転可能な回転部25と、回転部25に設けられるとともに、対象物50の表面を研磨する研磨ブラシ45を有する研磨部35とを備えている。
装置本体2は、図1に示すように、下方が開口された門形状のフレーム3と、フレーム3を対象物50の軸線方向に移動させる移動手段10とを備え、フレーム3の内側に対象物50を挿通させることにより、対象物50に軸線方向に移動可能に取り付けられる。
フレーム3は、例えば、対象物50の軸線方向に間隔をおいて互いに平行をなすように設けられる門形状の前フレーム4及び後フレーム5と、前フレーム4と後フレーム5の上部間を対象物50の軸線方向に連結する上フレーム6と、前フレーム4と後フレーム5の両側部間を対象物50の軸線方向に連結する横フレーム7、8とから構成されている。
移動手段10は、装置本体2の芯出し装置を兼ねるものであって、フレーム3を対象物50の軸線方向に移動可能に支持する複数の支持ローラ12と、支持ローラ12を回転可能、かつ対象物50の径方向に進退可能に支持するローラ支持手段11と、複数の支持ローラ12のうちの何れかを回転駆動させる駆動モータ(図示せず)とを備え、駆動モータの作動により、何れかの支持ローラ12を回転駆動させることにより、フレーム3を対象物50の軸線方向に移動させることができる。
本実施の形態においては、図2〜図4に示すように、対象物50の周方向に120°間隔ごとに支持ローラ12が配置されるように、フレーム3の内側の上部及び両側部の3箇所に対象物50の軸線方向にそれぞれ一対ずつ支持ローラ12を設けている。
ローラ支持手段11は、軸線が対象物50の径方向を向くようにフレーム3に固定されるリニアブッシュ13と、リニアブッシュ13によって対象物50の径方向に進退可能に支持される支持ロッド14と、支持ロッド14を対象物50の径方向に進退させるエアーシリンダ等のアクチュエータ16から構成され、支持ロッド14の先端にローラガイド15を介して一対の支持ローラ12が回転自在に支持されている。
アクチュエータ16を作動させて、支持ロッド14を介して支持ローラ12を対象物50の径方向に進退させることにより、支持ローラ12の周面を対象物50の表面に当接させ、又は支持ローラ12の周面を対象物50の表面から離間させることができる。
3つのローラ支持手段11のアクチュエータ16は、同期して作動するように制御されるとともに、各支持ローラ12の進退量が同一となるように、各支持ロッド14のストロークが調整される。これにより、3つのローラ支持手段11のアクチュエータ16を作動させて、各支持ロッド14を進退させて各支持ローラ12を対象物50の表面に当接させたときに、フレーム3の内側の中心と対象物50の中心(軸線)とを一致させることができ、装置本体2の芯出しを行うことができる。これにより、対象物50の直径の大小に関わらず、後述する研磨部35の研磨ブラシ45を対象物50の直径方向の両側から対象物50の表面に均等に接触させることができる。
ローラ支持手段11は、上記のようなリニアブッシュ13と支持ロッド14とアクチュエータ16との組み合わせに限らず、図4に示すように、ラック17と、ピニオン18と、ピニオン18を回転させる駆動モータ19との組み合わせによって構成してもよい。
この場合、フレーム3にラック17を案内する案内ガイド20を設けて、ラック17を対象物50の径方向に進退可能に案内するとともに、このラック17にフレーム3に回転自在に設けたピニオン18を噛合させる。或いは、上記のリニアブッシュ13によって支持される支持ロッド14の一部にラックを設け、このラックにフレーム3に回転自在に設けたピニオンを噛合させる。
また、3つのローラ支持手段11のピニオン18、ラック17は、同期して作動するように制御されるとともに、各支持ローラ12の進退量が同一となるように、各ラック17のストロークが調整される。これにより、3つのローラ支持手段11の駆動モータ19を作動させて、各ピニオン18を回転させて各ラック17を進退させて、各支持ローラ12を対象物50の表面に当接させたときに、フレーム3の内側の中心と対象物50の中心(軸線)とを一致させることができ、装置本体2の芯出しを行うことができる。これにより、対象物50の直径の大小に関わらず、後述する研磨部35の研磨ブラシ45を対象物50の直径方向の両側から対象物50の表面に均等に接触させることができる。
3つのローラ支持手段11のピニオン18、ラック17を同期させる手段としては、例えば、図4に示すように、各ピニオン18にスプロケット21又はプーリー23を取り付け、隣接するピニオン18のスプロケット21又はプーリー23間にチェーン22又はベルト24を掛け渡す方法等が挙げられる。
なお、移動手段10の動力源として、電動ウインチ(図示せず)を用い、電動ウンチを対象物50の軸線の延長線上に研磨対象物50と間隔をおいて配置し、この電動ウインチのワイヤを装置本体2のフレーム3に取り付け、この電動ウンチを作動させてワイヤを巻き上げることにより、装置本体2を研磨対象物50の軸線方向に移動させるように構成してもよい。
回転部25は、図5〜図7に示すように、装置本体2のフレーム3の前フレーム4の前面側に、中心がフレーム3の中心と一致するように固定されるとともに、周面にギア27が設けられる半円弧状の半円弧ギア26と、装置本体2のフレーム3の前フレーム4の前面側(半円弧ギア26の前面側)に、中心がフレーム3の中心と一致するように設けられるとともに、フレーム3の中心を中心として対象物50の周方向に、半円弧ギア26に沿って所定の範囲内(図中左右方向に約180°の範囲内)を回転可能な半円弧板状の回転板31と、回転板31に固定される駆動モータ28と、駆動モータ28の駆動軸に取り付けられるとともに、周面に半円弧ギア26のギア27と噛合可能なギア30が設けられる円板状の駆動ギア29と、前フレーム4に設けられるとともに、回転板31を半円弧ギア26に沿って回転可能に支持する複数の軸受32とから構成され、駆動モータ28、駆動ギア29、及び半円弧ギア26により、回転板31を回転させる回転手段33が構成されている。
駆動モータ28を作動させて駆動ギア29を回転させることにより、駆動ギア29が半円弧ギア26の周面上を周方向に転動し、この駆動ギア29の転動に追従して回転板31が半円弧ギア26の周方向に回転し、回転板31の周方向の両端部に設けられる研磨部35が回転板31と一体に半円弧ギア26の周方向に回転する。これにより、両研磨部35が対象物50の直径方向(水平方向)の両側に位置する位置(図5及び図6参照)と、対象物50の直径方向(鉛直方向)の両側に位置する位置(図3参照)との間を時計周り及び反時計回りに移動し、対象物50の周面の全体に研磨部35の研磨ブラシ45を接触させることができる。
駆動モータ28は、対象物50の直径に応じて回転速度が変更され、対象物50の直径の大小に関わらずに、研磨部35の研磨ブラシ45が研磨対象物50の表面上を一定の速度で移動するように構成されている。
これは、駆動モータ28の回転速度を一定にすると、対象物50の直径が小さくなる程、研磨部35の研磨ブラシ45の移動速度が遅くなる。例えば、対象物50の最大直径を40cm、最小直径を20cmとすると、対象物50の直径が最大のときの研磨部35の研磨ブラシ45の移動距離は、40π/2(180°回転時)となり、最小のときの研磨部35の研磨ブラシ45の移動距離は、20π/2(180°回転時)となり、対象物50の直径が小さくなる程、研磨ブラシ45による研磨時間が長くなり、部分的に研磨ムラが生じ、対象物50の全表面を均一の仕上げ精度で研磨することが困難になるからである。
具体的には、基準となる対象物50の直径をAとし、研磨部35の回転速度をRとすると、対象物50の直径がBのときの研磨部35の回転速度は、
R´=A/B×R……(1)
となる。
また、研磨部35の移動距離をCとすると、
B=A−2C……(2)
となり、これを(1)式に代入すると、
R´=A/(A−2C)×R……(3)
となり、C(支持ローラ12の位置)から研磨部35の回転速度を設定することが可能となる。
なお、駆動モータ28を装置本体2のフレーム3の上フレーム6に固定し、この状態で駆動モータ28の駆動軸に取り付けた駆動ギア29のギア30を半円弧ギア26のギア27に噛合させ、駆動モータ28を作動させて駆動ギア29を回転させることにより、半円弧ギア26に沿って回転板31を回転させるように構成してもよい。
研磨部35は、図5〜図7に示すように、回転板31の周方向の両端部に固定されるガイド部36と、ガイド部36によって対象物50の径方向に進退可能に支持される取付部37と、取付部37を研磨対象物50の径方向に進退させるエアーシリンダ等のアクチュエータ38と、取付部37に取り付けられるとともに、対象物50の表面を研磨する研磨ブラシ45を有する研磨手段40とから構成されている。
研磨手段40は、例えば、市販のハンドグラインダであって、モータが内蔵された本体41と、本体41のヘッド42に着脱自在に取り付けられる研磨ブラシ45とから構成され、両研磨手段40の両研磨ブラシ45が研磨対象物50の直径方向の両側に位置するように、各研磨手段40が各取付部37に取り付けられている。
研磨手段40の研磨ブラシ45の回転速度は、例えば、5000〜10000r.p.mの範囲内で調整可能に構成され、対象物50の表面の汚れ具合に応じて、研磨手段40の研磨ブラシ45の回転速度を調整する。研磨ブラシ45の回転速度の調整は、研磨手段40の本体41の回転速度調整スイッチの操作によって行ってもよいし、市販のスピードコントローラを研磨手段40の本体31に接続し、このスピードコントローラの操作によって回転速度を調整するようにしてもよい。
研磨ブラシ45としては、例えば、円盤状のホイルの周囲に鋼線、ステンレス線等からなるブラシを植込んだものや、カップ状のホイルの開口縁部に鋼線、ステンレス線等からなるブラシを植込んだもの等、市販の各種の研磨ブラシ45を使用することができる。
なお、本実施の形態においては、エアーシリンダ等のアクチュエータ38によって取付部37と一体に研磨手段40を対象物50の径方向に進退させているが、エアーシリンダ等のアクチュエータ38の代わりに、ラックと、ピンオンと、駆動モータとの組み合わせ(図示せず)を用い、駆動モータを作動させることにより、ピニオンを回転させてラックを進退させることにより、取付部37と一体に研磨手段40を進退させるように構成してもよい。
そして、上記のように構成した本実施の形態の研磨装置1によって対象物50の表面を研磨するには、まず、図1〜図4に示すように、研磨ヤードの定盤51の上部に支持部材52によって対象物50を水平に支持し、この対象物50の表面に研磨装置1を取り付ける。
次に、図2及び図3に示すように、各ローラ支持手段11のアクチュエータ16を同期させて作動させることにより、各ローラ支持手段11の支持ロッド12を対象物50の径方向に前進させて、各支持ローラ12を対象物50の表面に当接させ、研磨装置1のフレーム3の中心と対象物50の軸線とを一致させることにより、研磨装置1の芯出しを行う。
次に、図5及び図6に示すように、各研磨部35のアクチュエータ38を作動させることにより、各研磨部35の研磨手段40を対象物50の径方向に前進させ、各研磨部35の研磨手段40の研磨ブラシ45を対象物50の表面に直径方向の両側から接触させる。
次に、各研磨部35の研磨手段40を作動させて研磨ブラシ45を回転させるとともに、回転部25の駆動モータ28を作動させて、回転板31を対象物50の周方向に180°の範囲内を半時計周り又は時計周りに回転させることにより(図7参照)、研磨ブラシ45を対象物50の表面の全周に接触させ、対象物50の表面の全周を研磨するとともに、駆動モータ(図示せず)を作動させることにより、複数の支持ローラ12のうちの何れか一の支持ローラ21を回転させることにより、研磨装置1を対象物50の軸線方向に移動させる。
この場合、対象物50の直径に応じて駆動モータ28の回転速度を変更することにより、対象物50の直径の大小に関わらず、研磨ブラシ45を対象物50の表面上を一定の速度で周方向に移動させながら、対象物50の表面を研磨する。
また、対象物50の表面の汚れ具合に応じて、研磨手段40の研磨ブラシ45の回転速度を変更し、対象物50の表面に付着している汚れを綺麗に除去する。
このようにして、回転板31を研磨対象物50の周方向に回転させながら、研磨装置1を対象物50の軸線方向に移動させることにより、対象物50の表面の全体を研磨ブラシ45で研磨することができる。
上記のように構成した本実施の形態の芯出し装置にあっては、研磨装置1を対象物50に取付けた場合に、芯出し装置10のローラ支持手段11を同期させて作動させて、支持ローラ12を対象物50の表面に同期させて当接させることにより、装置本体2のフレーム3の中心を対象物50の軸線に一致させることができ、研磨装置1の芯出しを行うことができる。従って、研磨装置1の芯出しを容易に行うことができるので、対象物50の研磨に要する時間を大幅に短縮することができ、対象物50の研磨作業を効率よく行うことができる。
また、研磨手段40として、市販のハンドグラインダを使用しているので、消耗品としての研磨ブラシ45を安価に調達することができ、ランニングコストを低減させることができる。
さらに、研磨対象物50の直径の大小に関わらず、研磨ブラシ45を研磨対象物50の表面上を一定の速度で移動させることができるので、研磨ムラが生じることなく、短時間で研磨対象物50の全表面を研磨することができ、研磨対象物50の表面の研磨作業の効率を高めることができる。
さらに、3つのローラ支持手段11のアクチュエータ16を同期させて作動させて、各ローラ支持手段11の支持ローラ12を研磨対象物50の表面に当接させているので、装置本体2のフレーム3の中心を研磨対象物50の軸線に一致させることができ、回転部25の両端の研磨部35の研磨手段40の研磨ブラシ45を、研磨対象物50の表面に直径方向の両側から均等の圧力で接触させることができ、研磨対象物50の全表面を研磨ムラが生じることなく確実に研磨することができる。
研磨装置
2 装置本体
3 フレーム
4 前フレーム
5 後フレーム
6 上フレーム
7、8 横フレーム
10 芯出し装置(移動手段)
11 ローラ支持手段
12 支持ローラ
13 リニアブッシュ
14 支持ロッド
15 ローラガイド
16、38 アクチュエータ
17 ラック
18 ピニオン
20 案内ガイド
21 スプロケット
22 チェーン
23 プーリー
24 ベルト
25 回転部
26 半円弧ギア
27、30 ギア
28 駆動モータ
29 駆動ギア
31 回転板
32 軸受
33 回転手段
35 研磨部
36 ガイド部
37 取付部
40 研磨手段
41 本体
42 ヘッド
45 研磨ブラシ
50 対象物
51 定盤
52 支持部材

Claims (4)

  1. 表面がテーパ面に形成された円柱状又は円筒状の対象物に、該対象物の軸線方向に移動可能に取り付けられる門形状のフレームと、該フレームの移動方向の前方側又は後方側に設けられるとともに、前記対象物の周方向に回転可能な半円弧板状の回転板と該回転板を前記対象物の周方向に回転させる、前記フレームの周面に設けられる半円弧状の半円弧ギア、前記回転板に設けられる駆動モータ、及び該駆動モータの駆動軸に取り付けられるとともに、前記半円弧ギアと噛合する駆動ギアからなる回転手段と、前記回転板に前記対象物を直径方向の両側から挟むように設けられるとともに、前記対象物の直径方向の両側から前記対象物の直径方向に進退可能な一対の研磨ブラシとを備えた研磨装置と該研磨装置の芯出しをするための芯出し手段とを備えた芯出し装置であって
    前記芯出し手段は、前記フレームに設けられるとともに、前記フレームを前記対象物の軸線方向に移動可能に支持する複数の支持ローラと、該複数の支持ローラを回転可能、かつ前記対象物の径方向に互いに同期させて進退可能に支持する複数のローラ支持手段とを備え、
    前記複数の支持ローラ及び前記複数のローラ支持手段は、前記フレームに、前記対象物の周方向に等間隔ごとに少なくとも3箇所に配置されていることを特徴とする芯出し装置
  2. 前記複数の支持ローラのうちの何れか一の支持ローラは、駆動モータに連結されていることを特徴とする請求項1に記載の芯出し装置
  3. 前記ローラ支持手段は、前記フレームに設けられるとともに、前記対象物の径方向に進退可能な支持ロッドと、該支持ロッドを前記対象物の径方向に進退させるアクチュエータとを備え、前記支持ロッドの先端に前記支持ローラが回転可能に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の芯出し装置
  4. 前記ローラ支持手段は、前記フレームに設けられるとともに、前記対象物の径方向に進退可能なラックと、該ラックと噛合するピニオンと、該ピニオンを回転駆動させる駆動モータとを備え、前記ラックの先端に前記支持ローラが回転可能に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の芯出し装置
JP2010251118A 2010-11-09 2010-11-09 芯出し装置 Expired - Fee Related JP5340250B2 (ja)

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