JP5339942B2 - 取引監視装置 - Google Patents
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ところが、近年、この取引端末による送金処理を利用して、家族または親族などの身内の者を装って、取引端末の利用者に現金を送金させる詐欺行為が増加しており、社会的に問題となっている。
また、同様に、公的団体の職員を装って、医療費または税金が還付される等、払い過ぎた金銭が返金されるかのように偽り、利用者に言葉巧みに取引端末を操作させて、利用者本人が気付かないうちに、他人(詐欺行為者)の口座に金銭を振り込ませる詐欺行為も急増している。
このような問題に対して、利用者が送金処理を行うときに金銭の受取人の正当性を判別することで、詐欺行為の被害を未然に防止しようとするシステムが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
この場合において、耳候補領域内の肌色領域の重心と、耳候補領域内のエッジ画素の重心が略一致するとは、それら二つの重心間の距離が、肌色画素の分布とエッジ画素の分布に偏りの差がないと考えられる所定の閾値以下であることをいう。
この取引監視装置は、ATMなど、金銭の取引を行う自動取引システムの取引端末に設置される。そしてこの取引監視装置は、取引端末の利用者を撮影した画像から利用者の顔領域を検出し、その顔領域の近傍に手が存在するか否かを調べることにより、利用者が携帯電話機を使用して通話しているか否かを判定する。そしてこの取引監視装置は、利用者が携帯電話機を使用して通話していると判定したときに、利用者に対して詐欺行為の可能性がある旨の警報を発する。特にこの取引監視装置は、監視カメラに対して利用者が横方向を向いているときに、利用者の耳が画像上に写っているか否かを通話検知の判定基準に用いることで、利用者が自分の手を単に顔に近づけたときと通話しているときとを識別可能とすることにより、高精度で携帯電話機を使用した通話の有無を判定可能とするものである。
通帳またはキャッシュカードなどの受け入れ口111、112は、筐体110の正面上方に形成されており、取引端末100は、その受け入れ口111に挿入された通帳に記帳したり、受け入れ口112に挿入されたキャッシュカードから所定の情報を取得することが可能となっている。金銭の受け入れ・払い出し口113は、筐体110の正面のテーブル状に形成された部位に形成されており、この受け入れ・払い出し口113を介して、利用者は金銭の預け入れ及び払い出しをすることが可能となっている。
監視カメラ130は、取引端末100の利用者の頭部から肩にかけての領域を正面から撮影することが可能なように、筐体110の正面上方に設置される。なお、監視カメラ130は、利用者の頭部から肩にかけての領域を正面から撮影することが可能であれば、取引端末100と別個に、例えば取引端末100の背面に隣接する壁面に設置されてもよい。また監視カメラ130は、CCDまたはC-MOSなど、可視光に感度を有する光電変換器で構成された2次元検出器と、その2次元検出器上に監視領域の像を結像する結像光学系などを有する。そして監視カメラ130は、一定の時間間隔(例えば1/5秒)ごとに撮影を行って、利用者を撮影した画像を順次取引監視装置1へ出力する。
また、オートホン制御装置151は、取引監視装置1とも接続され、利用者がオートホン150を使用している場合に、その旨を示すオートホン使用信号を取引監視装置1へ出力する。具体的には、オートホン制御装置151は、オートホン150から受話器が外れていることを示すオフフック信号を受信している間、オートホン使用信号を取引監視装置1へ出力する。
なお、オートホン150と取引監視装置1を直接接続し、取引監視装置1は、オートホン150からオフフック信号を直接受信することにより、オートホン150が使用中であることを確認できるようにしてもよい。
図2は、取引監視装置1の概略構成図である。図2に示すように、取引監視装置1は、画像取得部2と、音声出力部3と、通信部4と、記憶部5と、制御部6とを有する。
さらに通信部4は、センサ160から受け取った人体検知信号を制御部6へ渡す。
また取引監視装置1と取引端末100とは、通信部4を介して接続されてもよく、この場合、取引監視装置1の制御部6は、通信部4を介して警報信号などを取引端末100へ送信してもよい。
そして記憶部5は、制御部6と接続され、制御部6からの要求に応じて、所定のプログラム及びデータを出力し、あるいは所定のデータを記憶する。
エッジ画像生成部21は、抽出されたエッジ画素を表すエッジ画像を作成する。例えば、エッジ画像では、抽出されたエッジ画素に対応する画素の画素値が、水平方向のエッジであれば1、垂直方向のエッジであれば2で表され、その他の画素の画素値が0で表される。あるいは、エッジ画像生成部21は、エッジ画像とは別個に、抽出されたそれぞれのエッジ画素の向きを表すエッジ方向データを作成してもよい。
エッジ画像生成部21は、作成したエッジ画像を手領域検出部24及び耳領域検出部25へ渡す。また顔検出部22がエッジ画像に基づいて顔特徴点を検出する場合には、エッジ画像生成部21は、顔検出部22にもエッジ画像を渡す。
(1)使用可能な全ての弱識別器について、Haar-like特徴の値に基づいて、入力された画像領域に顔が写っているか否かを識別する閾値を設定する。
(2)各サンプル画像に対する重みを決定する。重みの初期値は、各サンプル画像に対して同じ値とする。
(3)全ての弱識別器に対して各サンプル画像を入力して、弱識別器ごとに識別に失敗したサンプル画像に付けられた重みを合計する。そしてその重みの合計を評価値とする。
(4)評価値が最も小さい弱識別器をAdaboost識別器で使用する弱識別器として選択する。そして評価値から選択された弱識別器の出力に付される重みを決定する。
(5)選択された弱識別器が識別に失敗したサンプル画像の重みを大きくする。
(6)(3)〜(5)の手順を繰り返す。
なお、Haar-like特徴及びAdaboost識別器の詳細については、例えば、Paul Viola and Michael Jones, "Rapid Object Detection using a Boosted Cascade of Simple Features", IEEE CVPR, vol.1, pp.511-518, 2001に開示されている。
なお、顔検出部22は、顔向き判定部23が、顔特徴点を用いて利用者の顔の向きを判定する場合には、何れの方法を用いて顔領域を検出する場合も、顔特徴点を検出する。
顔検出部22は、監視画像から顔領域を検出することができた場合、その顔領域を表す情報(例えば、顔領域の外接矩形の左上端点の画素の座標と右下端点の画素の座標)を、顔向き判定部部23及び手領域検出部24へ渡す。さらに顔検出部22は、顔領域から抽出された各顔特徴点の位置を、顔向き判定部23へ渡す。一方、顔検出部22は、監視画像から顔領域を検出することができなかった場合、その旨を示す顔検出不能信号を携帯使用検知部11に返す。
さらに、顔向き判定部23は、所定数以上の顔特徴点が抽出できない場合には、利用者の顔の向きを正確に検知できないため、利用者の顔の向きを正面顔でも横向き顔でもないと判定する。なお、その所定数は、例えば、顔検出部22が顔領域から抽出しようとする顔特徴点の個数の半数とすることができる。
顔向き判定部23は、判定された顔向きを表す顔向き情報を、手領域検出部24及び耳領域検出部25へ通知する。
そこで、手領域検出部24は、利用者の手を検出するために、利用者が正面を向いている場合と横方向を向いている場合とで、異なる検出基準を使用する。
手領域検出部24は、肌色画素についてラベリング処理を実行することにより、肌色画素が含まれる肌色領域を手候補領域として抽出する。なお、手領域検出部24は、モルフォロジーのクロージング演算などを行って、肌色領域に囲まれた非肌色画素を手候補領域に含めてもよい。これにより、影などの影響で、手の一部分に対応する画素が監視画像上では肌色でない場合も、手領域検出部24は、手の一部分に対応する非肌色の画素を手候補領域に含めることができる。また手領域検出部24は、複数の手候補領域を抽出してもよい。
手領域検出部24は、手候補領域の面積Shに対するエッジ画素の数Ehの比Eh/Shが所定の閾値未満の場合、その手候補領域は利用者の手ではないと判定する。一方、その比Eh/Shが所定の閾値以上の場合には、手領域検出部24は、その手候補領域は利用者の手であると判定する。
そこで、手領域検出部24は、先ず、監視画像と手の輪郭及び指の輪郭に相当するテンプレートとのパターンマッチングにより、手候補領域を検出する。これらのテンプレートは、予め複数準備され、記憶部5に記憶される。また、何れのテンプレートも、上方に凸な半円弧あるいは逆U字状の連続したエッジ線を表す形状を有する。また、手の輪郭に相当するテンプレートのサイズは、監視画像上での人の平均的な頭部のサイズよりも小さく設定される。さらに、指の輪郭に相当するテンプレートのサイズは、手の輪郭に相当するテンプレートのサイズの数分の1程度に設定される。
利用者が横方向を向いている場合、携帯電話機を持つ手と顔とが重なる場合があるが、このように手の輪郭に相当するテンプレートと一致する領域に囲まれる領域を手候補領域とすることにより、手領域検出部24は、利用者の手である可能性が高い領域を顔領域と区別して検出できる。
手領域検出部24は、指検出個数が最大となる手候補領域を選択する。そして手領域検出部24は、その指検出個数の最大値が所定の閾値以上となるか否か判定する。この所定の閾値は、手候補領域内で検出可能と想定される指の輪郭の数であり、例えば、実験またはシミュレーションの結果に応じて、1〜4の間の何れかの値に設定される。
手領域検出部24は、指検出個数の最大値が所定の閾値未満であれば、手候補領域は利用者の手ではないと判定する。一方、指検出個数の最大値が所定の閾値以上であれば、手領域検出部24は、利用者が正面方向を向いている場合と同様に、手候補領域内に存在する肌色の画素を検出する。そして手領域検出部24は、手領域候補内に存在する肌色画素の数を、手候補領域の面積Shとする。
なお、手の検出に関して要求される精度によっては、手領域検出部24は手候補領域内での指検出個数を調べなくてもよい。
そして、面積比Sh/Sfがその所定の範囲から外れる場合、手領域検出部24は、その手候補領域は利用者の手ではないと判定する。
一方、面積比Sh/Sfがその所定の範囲に含まれる場合、手領域検出部24は、その手候補領域に対応するエッジ画像上の領域に含まれるエッジ画素の数Ehを計数する。そして手領域検出部24は、手候補領域の面積Shに対するエッジ画素の数Ehの比Eh/Shが、手領域に含まれるエッジ画素の一般的な比率の最小値に対応する所定の閾値以上であるか否かを判定する。例えば、その所定の閾値は、0.05に設定される。なおこの閾値は、利用者が正面方向を向いている場合よりも低く設定される。この理由は、利用者が横方向を向いている場合の方が、平坦な手の甲が大きく写り込むため、利用者が正面を向いているときのエッジ数よりも利用者が横方向を向いているときのエッジ数の方が低くなるという知見に基づいている。
手領域検出部24は、手候補領域の面積Shに対するエッジ画素の数Ehの比Eh/Shが所定の閾値未満の場合、その手候補領域は利用者の手ではないと判定する。一方、その比Eh/Shが所定の閾値以上の場合には、手領域検出部24は、その手候補領域は利用者の手であると判定する。
手領域検出部24は、利用者の手が検出されたか否かの判定結果を示す手領域検出結果信号を携帯使用検知部11に返す。そして携帯使用検知部11は、その手領域検出結果信号を耳領域検出部25及び判定部26に通知する。
なお、耳領域検出部25は、耳の探索領域の上下端を、検出された顔領域の上下端に基づいて決定してもよい。例えば、耳領域検出部25は、耳の探索領域が顔領域の垂直方向の中央の1/3となるように、耳の探索領域の上下端を設定してもよい。
一方、耳領域検出部25は、肌色領域の面積がその所定の閾値以上であれば、検出できた肌色画素の重心と、耳候補領域に含まれるエッジ画素の重心との距離を求める。監視画像上では、人の耳に相当する領域から検出されるエッジ画素は、耳の構造上、耳全体に対して比較的均等に分布しているため、エッジ画素の重心は耳に相当する領域の重心と略一致する。一方、耳と誤検出する可能性のある、利用者の手に相当する領域では、エッジ画素は指の輪郭部分に集中する傾向があるため、エッジ画素の重心とその領域の重心との距離は相対的に大きくなる。
そこで、耳領域検出部25は、耳候補領域内に含まれる肌色画素の重心と、耳候補領域に含まれるエッジ画素の重心との距離が所定の閾値以下であれば、それら二つの重心は一致するとみなし、その耳候補領域を利用者の耳であると判定する。一方、その距離が所定の閾値よりも大きければ、それら二つの重心は一致していないとみなし、耳領域検出部25はその耳候補領域は利用者の耳ではないと判定する。なお、この重心間の距離に関する所定の閾値は、肌色画素の分布とエッジ画素の分布に偏りの差がないと考えられる限界値であり、実験的に最適化される。例えば、その所定の閾値は、耳候補領域の垂直方向の長さの1/4〜1/3に設定される。
耳領域検出部25は、耳が検出できたか否かの判定結果を示す耳領域検出結果信号を携帯使用検知部11に返す。そして携帯使用検知部11は、その耳領域検出結果信号を判定部26に通知する。
一方、判定部26は、利用者が監視カメラ130に対して正面方向を向いている場合、何れかの時点で取得された監視画像に対して、手領域検出部24が利用者の手が検出されたことを示す判定結果を返すと、カウンタの値を1インクリメントする。また、判定部26は、利用者が監視カメラ130に対して横方向を向いている場合、手領域検出部24が利用者の手が検出されたことを示す判定結果を返し、かつ、耳領域検出部25が利用者の耳が検出されなかったことを示す判定結果を返していれば、カウンタの値を1インクリメントする。
そのため、順次取得された監視画像に対して連続的に利用者の手が検出されると、カウンタの値が増加する。そしてカウンタの値が所定値に達すると、すなわち、一定期間の間連続して利用者の手が利用者の顔領域の近傍あるいは顔領域との重複領域で検出されると、判定部26は、利用者が携帯電話機を用いて通話中であると判定する。なお、所定値は、例えば、詐欺行為者からの指示を利用者が聞くのに必要と考えられる期間(例えば、1分間)の間に取得される監視画像の枚数に設定されることが好ましい。
次に、顔検出部22は、利用者の顔領域を検出する処理を実行し、顔領域が検出できたか否か判定する(ステップS102)。ステップS102において、顔領域が検出できなかった場合、顔検出部22は、顔検出不能信号を携帯使用検知部11に返す。そして携帯使用検知部11は、制御をステップS107に移行する。
一方、ステップS102において、顔領域が検出された場合、顔向き判定部23は、利用者が監視カメラ130に対して正面を向いているか、あるいは横方向を向いているか判定する(ステップS103)。そして顔向き判定部23は、その判定結果を手領域検出部24に通知する。ステップS103において、利用者が正面を向いていると判定された場合、手領域検出部24は、顔領域の近傍に手の探索領域を設定する(ステップS104)。そして手領域検出部24は、利用者が正面を向いている場合の判定基準に従って手領域検出処理を実行する(ステップS105)。そして手領域検出部24は、その手領域検出処理の結果、手領域が検出できたか否か判定する(ステップS106)。ステップS106において、手領域が検出できなかった場合、手領域検出部24は、利用者の手が検出されなかったことを示す手領域検出結果信号を携帯使用検知部11に返す。そして携帯使用検知部11は、制御をステップS107に移行する。一方、ステップS106において、手領域が検出できた場合、手領域検出部24は、利用者の手が検出されたことを示す手領域検出結果信号を携帯使用検知部11に返す。そして携帯使用検知部11は、制御をステップS109に移行する。
一方、ステップS129において、二つの重心間の距離が所定の閾値より大きい場合、耳領域検出部25は、二つの重心は一致しないと判定する(ステップS129−No)。そして耳領域検出部25は、耳が検出されなかったことを示す耳領域検出結果信号を携帯使用検知部11に返す。そして携帯使用検知部11は、制御をステップS109に移行する。
一方、ステップS110において、カウンタの値が所定値に到達している場合、判定部26は、利用者が携帯電話機を用いて通話中であると判定する(ステップS111)。そして判定部26は、通話中であることが検知されたことを示す通話検出信号を携帯使用検知部11に返し、携帯使用検知部11は、その通話検出信号を制御部6に通知する。そして判定部26は、カウンタを0にリセットし(ステップS112)、その後、携帯使用検知部11は通話検知処理を終了する。
なお、各ステップにおける処理の詳細は、携帯使用検知部11の各部の説明において説明したので、ここではその説明を省略する。
一方、オートホン使用フラグがONに設定されていれば、利用者がオートホン150を用いてオペレータと通話していることを携帯電話機を用いた通話と誤認識して警報を発することがないように、異常報知部12は警報音声データをスピーカ140へ出力しない。
具体的には、フラグ処理部13は、センサ160から、取引端末100を操作する利用者が検知されたことを示す人体検知信号を受信している間、記憶部5に記憶されている人体検出フラグをONに設定する。一方、フラグ処理部13は、人体検知信号を受信しなくなると、人体検出フラグをOFFに書き換える。
また、フラグ処理部13は、オートホン制御装置151からオートホン150が使用されていることを示すオートホン使用信号を受信している間、あるいは、オートホン150からオフフック信号を受信している間、記憶部5に記憶されているオートホン使用フラグをONに設定する。一方、フラグ処理部13は、オートホン使用信号及びオフフック信号を受信しなくなると、オートホン使用フラグをOFFに書き換える。
取引端末100が起動されたとき、取引監視装置1も起動され、処理が開始される。そして、制御部6は、記憶部5に記憶された人体検知フラグがONに設定されているか否か判定する(ステップS201)。ステップS201において、人体検知フラグがOFFであれば(ステップS201−No)、制御部6は、制御をステップS206に進める。一方、ステップS201において、人体検知フラグがONであれば(ステップS201−Yes)、制御部6の携帯使用検知部11は、通話検知処理を実行する(ステップS202)。なお、通話検知処理の詳細手順は、図5及び図6とともに上述したとおりである。そして制御部6は、携帯使用検知部11からの通話検出信号を参照して、利用者が携帯電話を使用して通話しているか否かを判定する(ステップS203)。
また、携帯使用検知部11の耳領域検出部25は、手領域検出部24により検出された手領域を耳候補領域として、その耳候補領域内の肌色領域の重心とエッジ画素の重心とが一致する場合に、耳が検出されたと判定してもよい。
また、本発明に係る電話使用検出装置は、上記の実施形態のような、取引端末操作時の利用者の携帯電話機を用いた通話を検出するための使用に限定されない。本発明に係る電話使用検出装置は、病院内など、携帯電話機の使用が禁止される場所に設置されたカメラにより取得された画像データに基づいて、人が携帯電話機を用いて通話していることを検出し、その検出結果に応じて注意を促すメッセージを自動的に放送するためにも好適に使用できる。
以上のように、当業者は、本発明の範囲内で、実施される形態に合わせて様々な変更を行うことができる。
110 筐体
120 タッチパネルディスプレイ
130 監視カメラ
140 スピーカ
150 オートホン
151 オートホン制御装置
1 取引監視装置
2 画像取得部
3 音声出力部
4 通信部
5 記憶部
6 制御部
11 携帯使用検知部
12 異常報知部
13 フラグ処理部
21 エッジ画像生成部
22 顔検出部
23 顔向き判定部
24 手領域検出部
25 耳領域検出部
26 判定部
Claims (4)
- 送金処理が可能な自動取引端末の利用者の行動を監視する取引監視装置であって、
前記自動取引端末に正対する利用者を撮影するように設置された監視カメラより取得した画像データから利用者の顔に対応する顔領域を抽出する顔検出部と、
前記画像データから、利用者が前記監視カメラに対して正面方向を向いているか、横方向を向いているかを判定する顔向き判定部と、
前記顔領域と重複するように設定された第1の探索領域から利用者の手を検出する手領域検出部と、
前記顔領域において利用者の耳に対応する耳領域があるか否か判定する耳領域検出部と、
前記顔向き判定部により利用者が横方向を向いていると判定された場合、前記手領域検出部が利用者の手を検出するとともに前記耳領域検出部が前記画像データに前記耳領域はないと判定すると、利用者が携帯電話機を使用して通話中であると判定する判定部と、
前記判定部により、利用者が携帯電話機を使用して通話中であると判定されると警報を報知する異常報知部と、
を有することを特徴とする取引監視装置。 - 前記耳領域検出部は、耳の輪郭に沿った形状を有する耳候補領域を検出し、当該耳候補領域内の肌色領域の重心と、当該耳候補領域内のエッジ画素の重心が略一致する所定範囲内にある場合、当該耳候補領域は利用者の耳であると判定する、請求項1に記載の取引監視装置。
- 前記耳領域検出部は、顔特徴点と耳との相対的な位置関係により設定された、前記第1の探索領域よりも狭い第2の探索領域内で前記耳領域があるか否か判定する、請求項1または2に記載の取引監視装置。
- 人物を撮影するように設置された監視カメラより取得した画像データから当該人物が携帯電話機を使用して通話中か否か判定する電話使用検出装置であって、
前記画像データから前記人物の顔に対応する顔領域を抽出する顔検出部と、
前記画像データから、前記人物が前記監視カメラに対して正面方向を向いているか、横方向を向いているかを判定する顔向き判定部と、
前記顔領域と重複するように設定された探索領域から利用者の手を検出する手領域検出部と、
前記顔領域に利用者の耳に対応する耳領域があるか否か判定する耳領域検出部と、
前記顔向き判定部により利用者が横方向を向いていると判定された場合、前記手領域検出部が利用者の手を検出するとともに前記耳領域検出部が前記画像データに前記耳領域はないと判定すると、利用者が携帯電話機を使用して通話中であると判定する判定部と、
を有することを特徴とする電話使用検出装置。
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