JP2010176533A - 取引監視装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】取引監視装置1は、取引端末の利用者を撮影するように設置された監視カメラ130より取得した画像データから利用者の顔領域を抽出する顔検出部22と、顔領域の色情報から利用者の肌色を決定する肌色検出部23と、顔領域の近傍に設定された探索領域内で、利用者の肌色を基準として、色情報が略同一の肌色に相当する所定範囲内の画素を肌色画素として抽出し、その肌色画素が占める面積に基づいて利用者の手を検出する手領域検出部24と、所定期間にわたって順次取得された画像データのそれぞれから利用者の手が検出された場合、利用者が通話中であると判定する判定部25と、通話中であると判定されると、警報を報知する異常報知部12とを有する。
【選択図】図2
Description
ところが、近年、この取引端末による送金処理を利用して、家族または親族などの身内の者を装って、取引端末の利用者に現金を送金させる詐欺行為が増加しており、社会的に問題となっている。
また、同様に、公的団体の職員を装って、医療費または税金が還付される等、払い過ぎた金銭が返金されるかのように偽り、利用者に言葉巧みに取引端末を操作させて、利用者本人が気付かないうちに、他人(詐欺行為者)の口座に金銭を振り込ませる詐欺行為も急増している。
このような問題に対して、利用者が送金処理を行うときに金銭の受取人の正当性を判別することで、詐欺行為の被害を未然に防止しようとするシステムが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
この取引監視装置は、ATMなど、金銭の取引を行う自動取引システムの取引端末に設置される。そしてこの取引監視装置は、取引端末の利用者を撮影した画像から利用者の顔領域を検出し、その顔領域の近傍に手が存在するか否かを調べることにより、利用者が携帯電話機を使用して通話しているか否かを判定する。そしてこの取引監視装置は、利用者が携帯電話機を使用して通話していると判定したときに、利用者に対して詐欺行為の可能性がある旨の警報を発する。特にこの取引監視装置は、利用者の顔と手の色は略等しいと考えられることから、顔領域から求めた利用者の肌色情報を手の検出判断に利用することで、高精度で携帯電話機を使用した通話の有無を判定可能とするものである。
通帳またはキャッシュカードなどの受け入れ口111、112は、筐体110の正面上方に形成されており、取引端末100は、その受け入れ口111に挿入された通帳に記帳したり、受け入れ口112に挿入されたキャッシュカードから所定の情報を取得することが可能となっている。金銭の受け入れ・払い出し口113は、筐体110の正面のテーブル状に形成された部位に形成されており、この受け入れ・払い出し口113を介して、利用者は金銭の預け入れ及び払い出しをすることが可能となっている。
監視カメラ130は、取引端末100の利用者の頭部から肩にかけての領域を正面から撮影することが可能なように、筐体110の正面上方に設置される。なお、監視カメラ130は、利用者の頭部から肩にかけての領域を正面から撮影することが可能であれば、取引端末100と別個に、例えば取引端末100の背面に隣接する壁面に設置されてもよい。また監視カメラ130は、CCDまたはC-MOSなど、可視光に感度を有する光電変換器で構成された2次元検出器と、その2次元検出器上に監視領域の像を結像する結像光学系などを有する。そして監視カメラ130は、一定の時間間隔(例えば1/5秒)ごとに撮影を行って、利用者を撮影した画像を順次取引監視装置1へ出力する。
また、オートホン制御装置151は、取引監視装置1とも接続され、利用者がオートホン150を使用している場合に、その旨を示すオートホン使用信号を取引監視装置1へ出力する。具体的には、オートホン制御装置151は、オートホン150から受話器が外れていることを示すオフフック信号を受信している間、オートホン使用信号を取引監視装置1へ出力する。
なお、オートホン150と取引監視装置1を直接接続し、取引監視装置1は、オートホン150からオフフック信号を直接受信することにより、オートホン150が使用中であることを確認できるようにしてもよい。
図2は、取引監視装置1の概略構成図である。図2に示すように、取引監視装置1は、画像取得部2と、音声出力部3と、通信部4と、記憶部5と、制御部6とを有する。
さらに通信部4は、センサ160から受け取った人体検知信号を制御部6へ渡す。
また取引監視装置1と取引端末100とは、通信部4を介して接続されてもよく、この場合、取引監視装置1の制御部6は、通信部4を介して警報信号などを取引端末100へ送信してもよい。
そして記憶部5は、制御部6と接続され、制御部6からの要求に応じて、所定のプログラム及びデータを出力し、あるいは所定のデータを記憶する。
エッジ画像生成部21は、抽出されたエッジ画素を表すエッジ画像を作成する。例えば、エッジ画像では、抽出されたエッジ画素に対応する画素の画素値が、水平方向のエッジであれば1、垂直方向のエッジであれば2で表され、その他の画素の画素値が0で表される。あるいは、エッジ画像生成部21は、エッジ画像とは別個に、抽出されたそれぞれのエッジ画素の向きを表すエッジ方向データを作成してもよい。
エッジ画像生成部21は、作成したエッジ画像を手領域検出部24へ渡す。また顔検出部22がエッジ画像に基づいて顔特徴点を検出する場合には、エッジ画像生成部21は、顔検出部22にもエッジ画像を渡す。
(1)使用可能な全ての弱識別器について、Haar-like特徴の値に基づいて、入力された画像領域に顔が写っているか否かを識別する閾値を設定する。
(2)各サンプル画像に対する重みを決定する。重みの初期値は、各サンプル画像に対して同じ値とする。
(3)全ての弱識別器に対して各サンプル画像を入力して、弱識別器ごとに識別に失敗したサンプル画像に付けられた重みを合計する。そしてその重みの合計を評価値とする。
(4)評価値が最も小さい弱識別器をAdaboost識別器で使用する弱識別器として選択する。そして評価値から選択された弱識別器の出力に付される重みを決定する。
(5)選択された弱識別器が識別に失敗したサンプル画像の重みを大きくする。
(6)(3)〜(5)の手順を繰り返す。
なお、Haar-like特徴及びAdaboost識別器の詳細については、例えば、Paul Viola and Michael Jones, "Rapid Object Detection using a Boosted Cascade of Simple Features", IEEE CVPR, vol.1, pp.511-518, 2001に開示されている。
顔検出部22は、監視画像から顔領域を検出することができた場合、その顔領域を表す情報(例えば、顔領域の外接矩形の左上端点の画素の座標と右下端点の画素の座標)を、肌色検出部部23及び手領域検出部24へ渡す。さらに顔検出部22は、顔領域内の肌色画素を示す肌色領域情報を肌色検出部23へ渡す。一方、顔検出部22は、監視画像から顔領域を検出することができなかった場合、その旨を示す顔検出不能信号を携帯使用検知部11に返す。
ここで、顔領域内に含まれる肌色画素は、顔検出部22より受け取った肌色領域情報により特定される。また、顔検出部22が肌色画素を抽出しなかった場合、肌色検出部23自体が顔領域内で肌色画素を抽出してもよい。この場合も、顔検出部22が肌色画素を抽出する場合と同様に、顔領域内の各画素のうち、色相Hの成分が所定の範囲に含まれる色情報を有する画素を肌色画素として抽出する。そしてこの所定の範囲も、上記と同様に、例えば、色相Hの成分の色情報が0から255で表される場合、0から40に設定される。このように、肌色検出部23は、色相Hの成分の範囲を制限することにより、顔領域内に存在する、髪、眉、目、鼻孔、唇など、肌とは異なる色を持つ部分を除いて利用者の肌色を決定できる。そのため、肌色検出部23は、利用者の肌色を正確に決定できる。なお、肌色検出部23は、顔検出部22により検出された顔特徴点及びその近傍領域に含まれる画素を除外して、利用者の肌色を決定してもよい。
肌色検出部23は、利用者の肌色を表す肌色情報を手領域検出部24へ通知する。
そこで、手領域検出部24は、手の探索領域内で、肌色情報に示された利用者の肌色を中心として、略同一の肌色に相当する所定範囲内の色情報を持つ画素を肌色画素として抽出する。所定範囲は、同一人物の肌色と判定できる色情報の範囲であって、顔領域内で肌色画素を抽出する際の限定範囲よりも狭く、例えば、色相Hの成分に関して、利用者の肌色を中心として±5に設定される。この所定範囲は、取引監視装置1の設置場所の照明環境など、想定される状況を考慮して、同じ肌色の領域が監視画像上で異なる色として表現される範囲を含むように設定されることが好ましい。
手領域検出部24は、手候補領域の面積Shに対するエッジ画素の数Ehの比Eh/Shが所定の閾値未満の場合、その手候補領域は利用者の手ではないと判定する。一方、その比Eh/Shが所定の閾値以上の場合には、手領域検出部24は、その手候補領域は利用者の手であると判定する。
手領域検出部24は、利用者の手が検出されたか否かの判定結果を示す手領域検出結果信号を携帯使用検知部11に返す。
次に、顔検出部22は、利用者の顔領域を検出する処理を実行し、顔領域が検出できたか否か判定する(ステップS102)。ステップS102において、顔領域が検出できなかった場合、顔検出部22は、顔検出不能信号を携帯使用検知部11に返す。そして携帯使用検知部11は、制御をステップS106に移行する。
一方、ステップS102において、顔領域が検出された場合、肌色検出部23は、顔領域内の肌色画素の色情報の統計的代表値を算出し、その統計的代表値を利用者の肌色とする(ステップS103)。そして肌色検出部23は、利用者の肌色を表す肌色情報を手領域検出部24に渡す。
一方、ステップS109において、カウンタの値が所定値に到達している場合、判定部25は、利用者が携帯電話機を用いて通話中であると判定する(ステップS110)。そして判定部25は、通話中であることが検知されたことを示す通話検出信号を携帯使用検知部11に返し、携帯使用検知部11は、その通話検出信号を制御部6に通知する。そして判定部25は、カウンタを0にリセットし(ステップS111)、その後、携帯使用検知部11は通話検知処理を終了する。
なお、各ステップにおける処理の詳細は、携帯使用検知部11の各部の説明において説明したので、ここではその説明を省略する。
一方、オートホン使用フラグがONに設定されていれば、利用者がオートホン150を用いてオペレータと通話していることを携帯電話機を用いた通話と誤認識して警報を発することがないように、異常報知部12は警報音声データをスピーカ140へ出力しない。
具体的には、フラグ処理部13は、センサ160から、取引端末100を操作する利用者が検知されたことを示す人体検知信号を受信している間、記憶部5に記憶されている人体検出フラグをONに設定する。一方、フラグ処理部13は、人体検知信号を受信しなくなると、人体検出フラグをOFFに書き換える。
また、フラグ処理部13は、オートホン制御装置151からオートホン150が使用されていることを示すオートホン使用信号を受信している間、あるいは、オートホン150からオフフック信号を受信している間、記憶部5に記憶されているオートホン使用フラグをONに設定する。一方、フラグ処理部13は、オートホン使用信号及びオフフック信号を受信しなくなると、オートホン使用フラグをOFFに書き換える。
取引端末100が起動されたとき、取引監視装置1も起動され、処理が開始される。そして、制御部6は、記憶部5に記憶された人体検知フラグがONに設定されているか否か判定する(ステップS201)。ステップS201において、人体検知フラグがOFFであれば(ステップS201−No)、制御部6は、制御をステップS206に進める。一方、ステップS201において、人体検知フラグがONであれば(ステップS201−Yes)、制御部6の携帯使用検知部11は、通話検知処理を実行する(ステップS202)。なお、通話検知処理の詳細手順は、図4とともに上述したとおりである。そして制御部6は、携帯使用検知部11からの通話検出信号を参照して、利用者が携帯電話を使用して通話しているか否かを判定する(ステップS203)。
また、本発明に係る電話使用検出装置は、上記の実施形態のような、取引端末操作時の利用者の携帯電話機を用いた通話を検出するための使用に限定されない。本発明に係る電話使用検出装置は、病院内など、携帯電話機の使用が禁止される場所に設置されたカメラにより取得された画像データに基づいて、人が携帯電話機を用いて通話していることを検出し、その検出結果に応じて注意を促すメッセージを自動的に放送するためにも好適に使用できる。
以上のように、当業者は、本発明の範囲内で、実施される形態に合わせて様々な変更を行うことができる。
110 筐体
120 タッチパネルディスプレイ
130 監視カメラ
140 スピーカ
150 オートホン
151 オートホン制御装置
1 取引監視装置
2 画像取得部
3 音声出力部
4 通信部
5 記憶部
6 制御部
11 携帯使用検知部
12 異常報知部
13 フラグ処理部
21 エッジ画像生成部
22 顔検出部
23 肌色検出部
24 手領域検出部
25 判定部
Claims (4)
- 送金処理が可能な自動取引端末の利用者の行動を監視する取引監視装置であって、
前記自動取引端末の利用者を撮影するように設置された監視カメラより取得した画像データから利用者の顔に対応する顔領域を抽出する顔検出部と、
前記顔領域の色情報から利用者の肌色を決定する肌色検出部と、
前記顔領域の近傍に設定された探索領域内で、前記肌色検出部により決定された利用者の肌色を基準として、色情報が略同一の肌色に相当する所定範囲内の画素を肌色画素として抽出し、当該肌色画素が占める面積に基づいて利用者の手を検出する手領域検出部と、
所定期間中に順次取得された前記画像データのそれぞれから、前記手領域検出部が利用者の手を検出した場合、利用者が携帯電話機を使用して通話中であると判定する判定部と、
前記判定部により、利用者が携帯電話機を使用して通話中であると判定されると警報を報知する異常報知部と、
を有することを特徴とする取引監視装置。 - 前記肌色検出部は、前記顔領域に含まれる画素の色情報の統計的な代表値を算出し、当該代表値を前記利用者の肌色とする、請求項1に記載の取引監視装置。
- 前記肌色検出部は、前記顔領域に含まれる画素のうち、肌色に相当する所定の色情報を持つ画素のみから前記色情報の統計的な代表値を算出する、請求項2に記載の取引監視装置。
- 人物を撮影するように設置された監視カメラより取得した画像データから当該人物が携帯電話機を使用して通話中か否か判定する電話使用検出装置であって、
前記画像データから前記人物の顔に対応する顔領域を抽出する顔検出部と、
前記顔領域の色情報から前記人物の肌色を決定する肌色検出部と、
前記顔領域の近傍に設定された探索領域内で、前記肌色検出部により決定された前記人物の肌色を基準として、色情報が略同一の肌色に相当する所定範囲内の画素を肌色画素として抽出し、当該肌色画素が占める面積に基づいて前記人物の手を検出する手領域検出部と、
所定期間中に順次取得された前記画像データのそれぞれから、前記手領域検出部が前記人物の手を検出した場合、前記人物が携帯電話機を使用して通話中であると判定する判定部と、
を有することを特徴とする電話使用検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009020360A JP2010176533A (ja) | 2009-01-30 | 2009-01-30 | 取引監視装置 |
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2009
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