JP5338414B2 - 電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、電子機器に関し、特に、縦向きで使用される場合と横向きで使用される場合のアンテナ素子の放射特性の差を小さくすることができるようにした電子機器に関する。
無線通信機能は、一般的に、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)等の通信機器に搭載されている。また、無線通信機能は、近年、オーディオ機器、ビデオ機器、カメラ機器、プリンタ、エンタテイメントロボット、デジタルフォトフレームなどの通信機器以外の民生用電子機器にも搭載されている。
無線通信方式としては、例えば、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)802.11aで提案されている5.2GHz帯域の搬送電波を用いる狭域無線通信システムがある。また、IEEE802.11bで提案されている2.4GHz帯域の搬送電波を用いる無線LAN(Local Area Network)システムやBluetoothと称される近距離無線通信システム、高い伝送速度を得るためにMIMO(Multiple Input Multiple Output)方式を用いたIEEE802.11等がある。
無線通信機能を有する電子機器のうち、ノート型パーソナルコンピュータ等の、携帯電話機と比較して大きい電子機器では、無線通信用のアンテナ素子は、一般的に筐体のコーナに設置される(例えば、特許文献1乃至3参照)。これは、コーナに設置することで電子機器内部の周辺部品との干渉が減り、また自由空間に開けている部分が多くなるので、利得の向上が期待できるためである。
一方、無線通信機能を有する電子機器には、縦向きに設置しても横向きに設置してもユーザが正位置で視聴可能なように表示が行われるデジタルフォトフレームのように、縦向きと横向きの両方で使用可能な電子機器がある。
このような電子機器においては、それぞれの向きでの使用時におけるアンテナ素子の放射特性に大きな差が生じないことが求められる。
特表2007−503149号公報 特開2006−20136号公報 特許第4047283号
しかしながら、無線通信機能を有する電子機器において、縦向きで使用される場合と横向きで使用される場合のアンテナ素子の放射特性の差を小さくすることは考えられていなかった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、縦向きで使用される場合と横向きで使用される場合のアンテナ素子の放射特性の差を小さくすることができるようにするものである。
本発明の第1の側面の電子機器は、回路基板と、前記回路基板上に設置されるアンテナ素子を備え、前記アンテナ素子は、自分の電子機器が縦向きおよび横向きのいずれの向きであっても、前記アンテナ素子の前記回路基板の端部からの距離に応じて変化する前記アンテナ素子の放射特性の水平面内の分布のばらつきが小さくなるように、前記回路基板の端部から所定のオフセットだけ離れた位置に設置される電子機器である。
本発明の第1の側面においては、アンテナ素子が、自分の電子機器が縦向きおよび横向きのいずれの向きであっても、アンテナ素子の回路基板の端部からの距離に応じて変化するアンテナ素子の放射特性の水平面内の分布のばらつきが小さくなるように、回路基板の端部から所定のオフセットだけ離れた位置に設置される。
本発明の第2の側面の電子機器は、回路基板と、前記回路基板上に設置されるアンテナ素子を備え、前記アンテナ素子は、前記アンテナ素子の前記回路基板の端部からの距離に応じて変化する、自分の電子機器が縦向きである場合と横向きである場合の前記アンテナ素子の放射特性の水平面内の分布の平均値の差が小さくなるように、前記回路基板の端部から所定のオフセットだけ離れた位置に設置される電子機器である。
本発明の第2の側面においては、アンテナ素子が、アンテナ素子の回路基板の端部からの距離に応じて変化する、自分の電子機器が縦向きである場合と横向きである場合のアンテナ素子の放射特性の水平面内の分布の平均値の差が小さくなるように、回路基板の端部から所定のオフセットだけ離れた位置に設置される。
本発明の第3の側面の電子機器は、回路基板と、前記回路基板上に設置されるアンテナ素子を備え、前記アンテナ素子は、前記アンテナ素子の前記回路基板の端部からの距離に応じて変化する前記アンテナ素子の放射特性の全方位分布が真球に近くなるように、前記回路基板の端部から所定のオフセットだけ離れた位置に設置される電子機器である。
本発明の第3の側面においては、アンテナ素子が、アンテナ素子の回路基板の端部からの距離に応じて変化するアンテナ素子の放射特性の全方位分布が真球に近くなるように、回路基板の端部から所定のオフセットだけ離れた位置に設置される。
以上のように、本発明の一側面によれば、縦向きで使用される場合と横向きで使用される場合のアンテナ素子の放射特性の差を小さくすることができる。
本発明を適用した液晶ディスプレイ機器の一実施の形態の外観を示す斜視図である。 アンテナの構成の概略を示す図である。 電磁界解析に用いられるアンテナの構成例を示す図である。 アンテナが縦向きである場合の水平面内の放射レベルの分布を示す図である。 アンテナが縦向きである場合の水平面内の放射利得と放射角度ごとの累積確率分布の関係を示す図である。 アンテナが横向きである場合の水平面内の放射レベルの分布を示す図である。 アンテナが横向きである場合の水平面内の放射利得と放射角度ごとの累積確率分布の関係を示す図である。 アンテナ素子の3次元全方位の放射レベルを示す図である。 放射特性の差が発生する理由について説明する図である。
<一実施の形態>
[液晶ディスプレイ機器の一実施の形態の構成例]
図1は、本発明を適用した液晶ディスプレイ機器の一実施の形態の外観を示す斜視図である。
図1の液晶ディスプレイ機器10は、いわゆるデジタルフォトフレームであり、直方体の筐体11、その直方体の所定の面に配置される液晶ディスプレイ12などにより構成される。
この液晶ディスプレイ機器10は、図1Aに示すように、液晶ディスプレイ12の表示領域が縦長となる向き(以下、縦向きという)に設置して使用することが可能である。また、液晶ディスプレイ機器10は、図1Bに示すように、液晶ディスプレイ12の表示領域が横長となる向き(以下、横向きという)に設置して使用することも可能である。
液晶ディスプレイ機器10は、他の電子機器と無線通信を行うためのアンテナを内蔵する。液晶ディスプレイ機器10は、アンテナを用いて無線通信により画像データを取得し、その画像データに基づいて、液晶ディスプレイ12に自分の向きに対応する向きで画像を表示する。具体的には、液晶ディスプレイ機器10は、ユーザが正位置で視聴可能な向きに画像を表示する。
[アンテナの構成例]
図2は、液晶ディスプレイ機器10が横向きに設置された場合に、液晶ディスプレイ12の設置面に垂直な方向から見たときの液晶ディスプレイ機器10に内蔵されるアンテナ20の構成の概略を示す図である。
図2に示すように、アンテナ20は、地板21、その地板21上に設置される誘電体の回路基板22、および、回路基板22上に配置されるアンテナ素子23により構成される。
アンテナ素子23は、単一の周波数で共振し、回路基板22の右上端部から所定のオフセットdだけ離れた位置を中心として配置される。アンテナ素子23としては、モノポールアンテナ、逆F型アンテナ、逆L型アンテナ、折り返しモノポールアンテナ、スロットアンテナなどを用いることができる。
オフセットdは、液晶ディスプレイ機器10を縦向きで使用する場合と横向きで使用する場合のアンテナ素子23の放射特性の差が小さくなるように決定される。オフセットdは、例えば、電磁界解析を行うことにより求めることができる。
[オフセットの決定方法の説明]
図3は、オフセットdを求めるための電磁界解析に用いられるアンテナの構成例を示している。
図3Aに示すように、電磁界解析では、解析対象とする第1のアンテナ31として、地板21上に設けられた回路基板22の右上端部、即ち右上のコーナにアンテナ素子23が配置されるアンテナが採用される。
なお、図3の例では、地板21の長手方向の長さが140mmで、長手方向に垂直な方向の長さが90mmとなっている。以下では、この長手方向をx方向といい、この長手方向に垂直な方向をz方向といい、地板21に垂直な方向をy方向という。
電磁界解析ではまた、図3Bに示すように、解析対象とする第2のアンテナ32として、地板21上に設けられた回路基板22の上部中央にアンテナ素子23が配置されるアンテナが採用される。さらに、図3Cに示すように、解析対象とする第3のアンテナ33として、地板21上に設けられた回路基板22の右上端部と上部中央の中央にアンテナ素子23が配置されるアンテナが採用される。
なお、電磁界解析に用いられるアンテナ31乃至33の地板21と液晶ディスプレイ機器10の地板21の形状や大きさは同一である。また、アンテナ31乃至33のアンテナ素子23と液晶ディスプレイ機器10のアンテナ素子23の形状、大きさ、および種類は同一である。
また、以下では、液晶ディスプレイ機器10が縦向きに設置された場合のアンテナ20の向きと同一のアンテナ31乃至33の向きを縦向きという。同様に、液晶ディスプレイ機器10が横向きに設置された場合のアンテナ20の向きと同一のアンテナ31乃至33の向きを横向きという。
電磁界解析を行って、アンテナ31乃至33が横向きである場合のアンテナ素子23の最大利得および放射効率を計算すると、アンテナ31では最大利得が3.9dBとなり、放射効率が-0.37dBとなる。また、アンテナ32では、最大利得が3.1dBとなり、放射効率が-0.35dBとなる。アンテナ33では、最大利得が3.4dBとなり、放射効率が-0.82dBとなる。
これにより、アンテナ31では、アンテナ32およびアンテナ33に比べて最大利得が大きいことがわかる。また、アンテナ33では、アンテナ31およびアンテナ32に比べて放射効率が低いことがわかる。従って、従来の横向きでのみ使用する電子機器では、放射利得や放射効率を考慮し、アンテナ31のようにアンテナ素子をコーナに配置することが多い。
図4および図5は、電磁界解析の結果得られる、アンテナ31乃至33が縦向きである場合のアンテナ素子23の水平面(yz面)内の放射特性の分布を示す図である。
図4において、円の角度は、アンテナ素子23の水平面内の放射角度を示し、円の半径は、その放射角度ごとの放射レベルを示している。このことは、後述する図6においても同様である。
図4A、図4B、図4Cは、それぞれ、アンテナ31、アンテナ32、アンテナ33におけるアンテナ素子23の水平面(yz面)内の放射特性としての放射レベルの分布を示している。
図4Aにおいて、水平面内の各放射角度の放射レベルを示す円は大きく歪んでおり、アンテナ31では、放射レベルの水平面内の分布のばらつきが大きいことがわかる。
また、図4Bにおいて、水平面内の各放射角度の放射レベルを示す円の歪みは、図4Aの場合に比べて小さいが、その円弧の中心からの距離は全体的に短い。従って、アンテナ32では、放射レベルの水平面内の分布のばらつきは、アンテナ31に比べて小さいが、放射レベルが全体的に小さいことがわかる。
これに対して、図4Cでは、水平面内の各放射角度の放射レベルを示す円の歪みは十分小さく、その円弧の中心からの距離は全体的に長い。従って、アンテナ33では、放射レベルの水平面内の分布のばらつきが十分小さく、放射レベルが全体的に大きいことがわかる。
図5は、電磁界解析の結果得られる、アンテナ31乃至33が縦向きである場合のアンテナ素子23の水平面(yz面)内の放射利得と放射角度ごとの累積確率分布(CDF(Cumulative Distribution Function))の関係を示している。
図5のグラフにおいて、横軸は放射利得を表し、縦軸は累積確率分布を表している。また、点線、1点鎖線、実線は、それぞれ、アンテナ31、アンテナ32、アンテナ33のアンテナ素子23における関係を示している。このことは、後述する図7においても同様である。
図5において点線の傾きは小さく、アンテナ31では、放射特性としての放射利得の水平面内の分布のばらつきが大きいことがわかる。
また、図5において一点鎖線の傾きは大きいが、放射利得が全体的に小さい。従って、アンテナ32では、放射利得の水平面内の分布のばらつきは、アンテナ31に比べて小さいが、放射利得が全体的に小さいことがわかる。
これに対して、図5の実線の傾きは大きく、放射利得が全体的に大きい。従って、アンテナ33では、放射利得の水平面内のばらつきが十分小さく、放射利得が全体的に大きいことがわかる。
以上により、アンテナ31乃至33が縦向きである場合には、アンテナ33が、アンテナ素子23の放射特性の水平面内の分布のばらつきが十分小さく、放射利得が全体的に大きいことがわかる。
図6および図7は、電磁界解析の結果得られる、アンテナ31乃至33が横向きである場合のアンテナ素子23の水平面(xy面)内の放射特性の分布を示す図である。
図6A、図6B、図6Cは、それぞれ、アンテナ31、アンテナ32、アンテナ33におけるアンテナ素子23の水平面(xy面)内の放射特性としての放射レベルの分布を示している。
図6Aにおいて、水平面内の各放射角度の放射レベルを示す円は大きく歪んでおり、アンテナ31では、放射レベルの水平面内のばらつきが大きいことがわかる。
また、図6Cにおいて、水平面内の各放射角度の放射レベルを示す円の歪みは十分小さいが、その円弧の中心からの距離は全体的に短い。従って、アンテナ33では、放射レベルの水平面内のばらつきは十分小さいが、放射レベルが全体的に小さいことがわかる。
これに対して、図6Bでは、水平面内の各放射角度の放射レベルを示す円の歪みは、図6Cに比べて大きいが、その円弧の中心からの距離は、図6Cに比べて全体的に長い。従って、アンテナ32では、放射レベルの水平面内のばらつきが比較的小さく、放射レベルが全体的に大きい。
図7は、電磁界解析の結果得られる、アンテナ31乃至33が横向きである場合のアンテナ素子23の水平面(xy面)内の放射利得と放射角度ごとの累積確率分布の関係を示している。
図7において点線の最大の放射利得は大きいが、傾きは小さい。従って、アンテナ31では、放射利得の最大値は大きいが、放射利得の水平面内のばらつきも大きいことがわかる。
また、図7において実線の傾きは十分大きいが、放射利得が全体的に小さい。従って、アンテナ33では、放射利得の水平面内のばらつきは十分小さいが、放射利得が全体的に小さいことがわかる。
これに対して、図7の一点鎖線の傾きは実線に比べて小さいが、放射利得が全体的に大きい。従って、アンテナ32では、放射利得の水平面内のばらつきが比較的小さく、放射利得が全体的に大きいことがわかる。
以上により、アンテナ31乃至33が横向きである場合には、アンテナ32が、アンテナ素子23の放射特性の水平面内の分布のばらつきが比較的小さく、放射利得が大きくなることがわかる。
以上の電磁界解析結果から、液晶ディスプレイ機器10が縦向きでのみ使用される場合には、オフセットdの最適値は、地板21の長手方向の長さの1/4であり、横向きでのみ使用される場合には、地板21の長手方向の長さの1/2であることがわかる。
しかしながら、液晶ディスプレイ機器10は縦向きでも横向きでも使用されるため、両方の向きで使用される場合に最適なオフセットdの値を求める必要がある。
従って、液晶ディスプレイ機器10では、オフセットdとして、例えば、液晶ディスプレイ機器10の向きが縦向きおよび横向きのいずれの場合であっても、アンテナ素子23の放射特性の水平面内の分布のばらつきが、より小さくなるような値が求められる。
具体的には、上述した電磁界解析結果において、液晶ディスプレイ機器10が縦向きであっても横向きであっても、水平面内の放射特性の分布のばらつきが最も小さいアンテナはアンテナ33である。従って、地板21の長手方向の長さの1/4がオフセットdとして求められる。
このようにしてオフセットdが決定されることにより、液晶ディスプレイ機器10が縦向きで使用される場合であっても横向きで使用される場合であっても、アンテナ素子23の放射特性の水平面内の分布のばらつきは小さくなる。
従って、液晶ディスプレイ機器10が縦向きで使用される場合と横向きで使用される場合のアンテナ素子23の放射特性の差は小さくなる。また、液晶ディスプレイ機器10において、使用向きによらず、通信相手の位置によって感度が大きく異ならない快適な通信を行うことができる。
また、液晶ディスプレイ機器10では、オフセットdとして、液晶ディスプレイ機器10が縦向きである場合と横向きである場合の放射利得の水平面内の分布の平均値の差(以下、放射利得平均差という)が最も小さくなるような値が求められるようにしてもよい。
具体的には、例えば、上述した電磁界解析では、放射利得平均差が、アンテナ31で3.0dB、アンテナ32で2.8dB、アンテナ33で1.9dBとなる。従って、放射利得平均差が最も小さくなるアンテナはアンテナ33である。よって、地板21の長手方向の長さの1/4がオフセットdとして求められる。
このようにしてオフセットdが決定されることにより、液晶ディスプレイ機器10が縦向きで使用される場合と横向きで使用される場合のアンテナ素子23の放射特性としての放射利得の水平面内の分布の平均値の差は小さくなる。
さらに、液晶ディスプレイ機器10では、オフセットdとして、アンテナ素子23の放射レベルの3次元全方位の分布が最も真球に近くなるような値が求められるようにしてもよい。
図8は、電磁界解析の結果得られる、アンテナ31乃至33におけるアンテナ素子23の3次元全方位の放射レベルを示す図である。
図8において、球の角度は、アンテナ素子23の3次元の放射角度を示し、球の半径は、その放射角度ごとの放射レベルを示している。
図8A、図8B、図8Cは、それぞれ、アンテナ31、アンテナ32、アンテナ33におけるアンテナ素子23の放射特性としての放射レベルの3次元全方位の分布を示している。
図8Aおよび図8Bにおいて、3次元の各放射角度の放射レベルを示す球は歪んでおり、アンテナ31および32は、縦向きである場合と横向きである場合の放射レベルの3次元全方位の分布の差が大きいことがわかる。
これに対して、図8Cでは、放射レベルが局所的に強い方向や弱い方向(ヌル)が少なく、3次元の各放射角度の放射レベルを示す球は真球に近い。従って、アンテナ33では、縦向きである場合と横向きである場合の放射レベルの3次元全方位の分布の差が小さいことがわかる。
よって、アンテナ素子23の放射レベルの3次元全方位の分布が最も真球に近くなるアンテナはアンテナ33であるため、地板21の長手方向の長さの1/4がオフセットdとして求められる。
このようにしてオフセットdが決定されることにより、液晶ディスプレイ機器10が縦向きで使用される場合と横向きで使用される場合のアンテナ素子23の放射特性としての放射レベルの3次元全方位の分布の差は小さくなる。
以上のように、液晶ディスプレイ機器10が縦向きである場合と横向きである場合の放射特性の差が小さくなるようにオフセットdが求められる場合、ユーザは、液晶ディスプレイ機器10を縦向きで使用しても横向きで使用しても無線通信機能の能力の差を感じず、快適に無線通信を行うことができる。
次に、図9を参照して、アンテナ素子23の配置により放射特性の差が発生する理由について説明する。
図9A、図9B、図9Cは、それぞれ、アンテナ31、アンテナ32、アンテナ33において無線通信時にアンテナ素子23と地板21を流れる電流の分布を示している。
図9Aおよび図9Bにおいて、地板21の周囲部分に強い電流の分布が多く存在する。従って、アンテナ31および32では、この地板21の周囲に流れる強い電流によって、放射レベルが局所的に強い方向や弱い方向が多く出現すると考えられる。
これに対して、図9Cでは、地板21の周囲部分に強い電流の分布が存在しないため、アンテナ33では、放射レベルが局所的に強い方向や弱い方向があまり出現しないと考えられる。
なお、上述した説明では、単独で存在するアンテナの電磁界解析を行うことによりオフセットdが求められた。しかしながら、放射特性は、筐体11の形状や材質、液晶ディスプレイ機器10に内蔵される他の電気部品との干渉等によっても異なるため、それらの条件も考慮したアンテナの電磁解析を行うことによりオフセットdが求められるようにしてもよい。この場合、より正確なオフセットdが求められる。
また、上述した説明では、アンテナ素子23は単一の周波数で共振するものとしたが、複数の周波数で共振するものであってもよい。
この場合、アンテナ素子23が複数の周波数の各周波数で共振する場合において、液晶ディスプレイ機器10の向きが縦向きおよび横向きのいずれの向きであっても、アンテナ素子23の放射特性の水平面内の分布のばらつきが小さくなるように、オフセットdが求められる。
または、アンテナ素子23が複数の周波数の各周波数で共振する場合において、液晶ディスプレイ機器10が縦向きである場合と横向きである場合の放射利得平均差が小さくなるように、オフセットdが求められる。または、アンテナ素子23が複数の周波数の各周波数で共振する場合において、アンテナ素子23の放射レベルの3次元全方位の分布が真球に近くなるように、オフセットdが求められる。
筐体10の形状は、直方体に限定されず、例えば立方体であってもよい。
本発明は、縦向きおよび横向きの両方で使用可能な電子機器に適用することができる。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
10 液晶ディスプレイ機器, 11 筐体, 12 液晶ディスプレイ, 21 地板, 22 回路基板, 23 アンテナ素子

Claims (15)

  1. 回路基板と、
    前記回路基板上に設置されるアンテナ素子
    を備え、
    前記アンテナ素子は、自分の電子機器が縦向きおよび横向きのいずれの向きであっても、前記アンテナ素子の前記回路基板の端部からの距離に応じて変化する前記アンテナ素子の放射特性の水平面内の分布のばらつきが小さくなるように、前記回路基板の端部から所定のオフセットだけ離れた位置に設置される
    電子機器。
  2. 前記電子機器の向きに対応する向きで表示を行う表示手段
    をさらに備える
    請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記アンテナ素子は、モノポールアンテナ、逆F型アンテナ、逆L型アンテナ、折り返しモノポールアンテナ、またはスロットアンテナである
    請求項1に記載の電子機器。
  4. 前記アンテナ素子は、複数の周波数で共振する
    請求項1に記載の電子機器。
  5. 前記アンテナ素子は、前記複数の周波数の各周波数で共振する場合において、前記電子機器が縦向きおよび横向きのいずれの向きであっても、前記放射特性の水平面内の分布のばらつきが小さくなるように、前記回路基板の端部から前記所定のオフセットだけ離れた位置に設置される
    請求項4に記載の電子機器。
  6. 回路基板と、
    前記回路基板上に設置されるアンテナ素子
    を備え、
    前記アンテナ素子は、前記アンテナ素子の前記回路基板の端部からの距離に応じて変化する、自分の電子機器が縦向きである場合と横向きである場合の前記アンテナ素子の放射特性の水平面内の分布の平均値の差が小さくなるように、前記回路基板の端部から所定のオフセットだけ離れた位置に設置される
    電子機器。
  7. 前記電子機器の向きに対応する向きで表示を行う表示手段
    をさらに備える
    請求項6に記載の電子機器。
  8. 前記アンテナ素子は、モノポールアンテナ、逆F型アンテナ、逆L型アンテナ、折り返しモノポールアンテナ、またはスロットアンテナである
    請求項6に記載の電子機器。
  9. 前記アンテナ素子は、複数の周波数で共振する
    請求項6に記載の電子機器。
  10. 前記アンテナ素子は、前記複数の周波数の各周波数で共振する場合において、前記電子機器が縦向きである場合と横向きである場合の前記放射特性の水平面内の分布の平均値の差が小さくなるように、前記回路基板の端部から前記所定のオフセットだけ離れた位置に設置される
    請求項9に記載の電子機器。
  11. 回路基板と、
    前記回路基板上に設置されるアンテナ素子
    を備え、
    前記アンテナ素子は、前記アンテナ素子の前記回路基板の端部からの距離に応じて変化する前記アンテナ素子の放射特性の全方位分布が真球に近くなるように、前記回路基板の端部から所定のオフセットだけ離れた位置に設置される
    電子機器。
  12. 前記電子機器の向きに対応する向きで表示を行う表示手段
    をさらに備える
    請求項11に記載の電子機器。
  13. 前記アンテナ素子は、モノポールアンテナ、逆F型アンテナ、逆L型アンテナ、折り返しモノポールアンテナ、またはスロットアンテナである
    請求項11に記載の電子機器。
  14. 前記アンテナ素子は、複数の周波数で共振する
    請求項11に記載の電子機器。
  15. 前記アンテナ素子は、前記複数の周波数の各周波数で共振する場合において、前記放射特性の全方位分布が真球に近くなるように、前記回路基板の端部から前記所定のオフセットだけ離れた位置に設置される
    請求項14に記載の電子機器。
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