JP5335642B2 - トラフィック制御装置及びシステム及び方法及びプログラム及びプログラム記録媒体 - Google Patents

トラフィック制御装置及びシステム及び方法及びプログラム及びプログラム記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、トラフィック制御装置及びシステム及び方法及びプログラム及びプログラム記録媒体に係り、特に、ネットワークを介して複数種類の通信サービスを行うためのC(Contorol)-plane(呼量)の輻輳対策としてU(User)-plane(使用可能帯域)のトラフィック(通信量)のリソースの状況を加味しつつリアルタイムにトラフィックを制御するトラフィック制御装置及びシステム及び方法及びプログラム及びプログラム記録媒体に関する。
従来、PSTN(Public Switched Telephone Network)において着信集中等により疎通が困難となった交換機、地域を対地とする発信呼の制御方法として、当該対地へ疎通させる総呼数(呼数総量)を発信側の各交換機に配分した上で、各交換機でこの配分値を越える発信呼数分を接続できなかった状態(以下、「規制遭遇」と記す)とする手段をとり、その総量配分方法の最適化を図っている(例えば、特許文献1参照)。
一般に、IP(Internet Protocol)網を介して電話通信を行うためのIP電話システムにおいては、多数の呼の集中によりC-planeのソフトスイッチ機能停止の可能性を生じる輻輳が発生した場合の検出方法として、呼数を監視してそれを所定の呼数と比較することにより多ければ輻輳であると判定する方法がある。また、その制御方法として単位時間当たりの呼の接続数である呼数密度に基づいて呼の接続数を制御する手段を実施している。また、この場合、SIP(Session Initiation Protocol)におけるINVITE信号を呼数密度制御する手段も考えられる。図13に呼数密度制御の例を示す。
また、ETSI/TISPAN ES 282 003において接続要求が要求するbandwidth(以下、「要求帯域」と記す)をavailable resources(以下、「使用可能帯域リソース」と記す)の中で確保するために接続要求の要求帯域がU-planeの使用可能帯域リソースの中で確保可能か否かで新たな呼の受付を判断するRACS(Resource and Admission Control Subsystem)が標準化されている(例えば、非特許文献1参照)。
特許2749659号公報
ETSI/TISPAN ES 282 003
しかしながら、複数種類のサービスを同一ネットワーク上で提供するネットワークにおいて、図14(A)に示す
(1)接続要求
(2)通過呼(広帯域呼)
(3)規制遭遇
の3つの手段をあわせて適用した場合、前述の特許文献1の技術は、RACSとは独立にC-planeの呼数のリソースが(以下、「呼数リソース」と記す)確保できるかの観点でのみ制御を行い、RACSは、U-planeの使用可能帯域リソースが確保できるかの観点で制御を行う。つまり、C-planeとU-planeにおいて独立に制御が実施されることになり、それにより、同図(B)に示すように、C-planeとU-planeのどちらかに使用可能帯域リソースがあっても規制に遭遇させている(以下、「過規制」と記す)。
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、C-planeとU-planeのネットワークリソースをより有効に活用し過規制を避けることが可能なトラフィック制御装置及びシステム及び方法及びプログラム及びプログラム記録媒体を提供することを目的とする。
本発明(請求項1)は、C-plane上に存在し、処理すべき接続要求が増大して輻輳状態となった場合に接続要求の規制を行う輻輳セッション制御手段と、トラフィック測定データに基づき配分する呼数を算出するトラフィック配分算出手段と、C-plane上に存在し、端末から発信される新しい接続要求に対して、目的の接続先間で接続する制御を行う発呼規制セッション制御手段と、C-planeとU-planeの中間に位置し、各発呼規制セッション制御手段と接続される帯域管理制御手段と、を有するトラフィック制御装置であって、
発呼規制セッション制御手段は、
セッション接続処理継続のためのセッション制御装置接続要求処理手段と、
接続要求を規制する発呼規制手段と、を有し、
発呼規制手段は、セッション制御装置接続要求処理手段から新しい接続要求を受け取ると、トラフィック配分算出手段で算出された呼数を上限として呼数密度制御を行い、該呼数密度制御の空いているC-planeの呼数リソースを消費して、該新しい接続要求が疎通した後、該セッション制御装置接続要求処理手段へ該新しい接続要求を疎通させるとの結果を返却する手段と、
セッション制御装置接続要求処理手段から規制遭遇の通知情報を取得すると、規制遭遇した新しい接続要求によって消費したC-planeの呼数リソースを回復させる手段と、
を有し、
セッション制御装置接続要求処理手段は、
発呼規制手段から新しい接続要求を疎通させるとの結果が返却されると、帯域管理制御手段に対して新しい接続要求のリソース確保要求を通知する手段と、
帯域管理制御手段から使用可能帯域が確保できない規制遭遇が通知されると、該規制遭遇の通知情報を発呼規制手段に通知する手段と、
を有し、
帯域管理制御手段は、
セッション制御装置接続要求処理手段から新しい接続要求を取得し、該新しい接続要求と現在監視しているU-planeの使用可能帯域リソースを比較して、使用可能帯域が確保できない場合は、該新しい接続要求の接続を規制(規制遭遇)し、該セッション制御装置接続要求処理手段へ通知する手段を有する。
本発明(請求項2)は、C-plane上に存在し、処理すべき接続要求が増大して輻輳状態となった場合に接続要求の規制を行う輻輳セッション制御手段と、トラフィック測定データに基づき配分する呼数を算出するトラフィック配分算出手段と、C-plane上に存在し、端末から発信される新しい接続要求に対して、目的の接続先まで接続する制御を行う発呼規制セッション制御手段と、C-planeとU-planeの中間に位置し、各発呼規制セッション制御手段と接続される帯域管理制御手段と、を有するトラフィック制御装置であって、
帯域管理制御手段は、
発呼規制セッション制御手段から新しい接続要求を取得し、常時監視しているU-planeの使用可能帯域から該新しい接続要求のU-planeの要求帯域に対する確保可能帯域を算出し、該発呼規制セッション制御手段に通知し、確保可能帯域が算出できなかった場合には、接続が規制された状態(規制遭遇)として使用可能帯域の値を該発呼規制セッション制御手段に通知する手段を有し、
発呼規制セッション制御手段は、
セッション接続処理継続のためのセッション制御装置接続要求処理手段と、
接続要求を規制する発呼規制手段と、を有し、
セッション制御装置接続要求処理手段は、
C-planeの新しい接続要求を発呼規制手段に通知する手段を有し、
発呼規制手段は、
帯域管理制御手段から取得した前記使用可能帯域の通知より一定の時間内にセッション制御装置接続要求処理手段からC-planeの新しい要求を受け取ると、該使用可能帯域の値以下の使用帯域の接続要求を呼数密度制御し、それ以外の接続要求は呼数密度制御せずに、C-planeの呼数リソースを消費せずに呼損とする手段を有する。
図1は、本発明の原理構成図である。
本発明(請求項3)は、C-plane上に存在し、処理すべき接続要求が増大して輻輳状態となった場合に接続要求の規制を行う輻輳セッション制御装置220と、トラフィック測定データに基づき配分する呼数を算出するトラフィック配分算出装置100と、C-plane上に存在し、端末から発信される新しい接続要求に対して、目的の接続先間で接続する制御を行う発呼規制セッション制御装置210と、C-planeとU-planeの中間に位置し、各発呼規制セッション制御装置210と接続される帯域管理制御装置300と、を有するトラフィック制御システムであって、
発呼規制セッション制御装置210は、
セッション接続処理継続のためのセッション制御装置接続要求処理手段213と、
接続要求を規制する発呼規制手段211と、を有し、
発呼規制手段211は、
セッション制御装置接続要求処理手段213から新しい接続要求を受け取ると、トラフィック配分算出装置100で算出された配分された呼数を上限として呼数密度制御を行い、該呼数密度制御の空いているC-planeの呼数リソースを消費して、該新しい接続要求が疎通した後、該セッション制御装置接続要求処理手段213へ該新しい接続要求を疎通させるとの結果を返却する手段と、
セッション制御装置接続要求処理手段213から規制遭遇の通知情報を取得すると、規制遭遇した新しい接続要求によって消費したC-planeの呼数リソースを回復させる手段と、
を有し、
セッション制御装置接続要求処理手段213は、
発呼規制手段211から新しい接続要求を疎通させるとの結果が返却されると、帯域管理制御装置300に対して新しい接続要求のリソース確保要求を通知する手段と、
帯域管理制御装置300から使用可能帯域が確保できない規制遭遇が通知されると、該規制遭遇の通知情報を発呼規制手段211に通知する手段と、
を有し、
帯域管理制御装置300は、
セッション制御装置接続要求処理手段213から新しい接続要求を取得し、該新しい接続要求と現在監視しているU-planeの使用可能帯域リソースを比較して、使用可能帯域が確保できない場合は、該新しい接続要求の接続を規制(規制遭遇)し、該セッション制御装置接続要求処理手段213へ通知する手段を有する。
本発明(請求項4)は、C-plane上に存在し、処理すべき接続要求が増大して輻輳状態となった場合に接続要求の規制を行う輻輳セッション制御装置と、トラフィック測定データに基づき配分する呼数を算出するトラフィック配分算出装置と、C-plane上に存在し、端末から発信される新しい接続要求に対して、目的の接続先まで接続する制御を行う発呼規制セッション制御装置と、C-planeとU-planeの中間に位置し、各発呼規制セッション制御装置と接続される帯域管理制御装置と、を有するトラフィック制御システムであって、
帯域管理制御装置は、
発呼規制セッション制御装置から新しい接続要求を取得し、常時監視しているU-planeの使用可能帯域から該新しい接続要求のU-planeの要求帯域に対する確保可能帯域を算出し、該発呼規制セッション制御装置に通知し、確保可能帯域が算出できなかった場合には、接続が規制された状態(規制遭遇)として使用可能帯域の値を該発呼規制セッション制御装置に通知する手段を有し、
発呼規制セッション制御装置は、
セッション接続処理継続のためのセッション制御装置接続要求処理手段と、
接続要求を規制する発呼規制手段と、を有し、
セッション制御装置接続要求処理手段は、
C-planeの新しい接続要求を発呼規制手段に通知する手段を有し、
発呼規制手段は、
帯域管理制御手段から取得した使用可能帯域の通知より一定の時間内にセッション制御装置接続要求処理手段からC-planeの新しい要求を受け取ると、該使用可能帯域の値以下の使用帯域の接続要求を呼数密度制御し、それ以外の接続要求は呼数密度制御せずに、C-planeの呼数リソースを消費せずに呼損とする手段を有する。
図2は、本発明の原理を説明するための図である。
本発明(請求項5)は、C-plane上に存在し、処理すべき接続要求が増大して輻輳状態となった場合に接続要求の規制を行う輻輳セッション制御装置と、トラフィック測定データに基づき配分する呼数を算出するトラフィック配分算出装置と、C-plane上に存在し、端末から発信される新しい接続要求に対して、目的の接続先まで接続する制御を行う発呼規制セッション制御装置と、C-planeとU-planeの中間に位置し、各発呼規制セッション制御装置と接続される帯域管理制御装置と、有するシステムにおけるトラフィック制御方法であって、
発呼規制セッション制御装置は、発呼規制手段とセッション制御装置接続要求処理手段とを有し、
発呼規制手段は、セッション制御装置接続要求処理手段から新しい接続要求を受け取ると、トラフィック配分算出装置から取得した呼数を上限として呼数密度制御を行い(ステップ1)、該呼数密度制御の空いている呼数リソースを消費して(ステップ2)、該新しい接続要求が疎通した後(ステップ3)、該セッション制御装置接続要求処理手段へ該新しい接続要求を疎通させるとの結果を返却する(ステップ4)ステップと、
セッション制御装置接続要求処理手段は、帯域管理制御装置に対してリソース確保要求を通知するステップ(ステップ5)と、
帯域管理制御装置は、セッション制御装置接続要求処理手段から新しい接続要求を取得し、該新しい接続要求の要求帯域と、現在監視しているU-planeの使用可能帯域リソースとを比較して(ステップ6)、使用可能帯域が確保できない場合は、該新しい接続要求の接続を規制(規制遭遇)し、該セッション制御装置接続要求処理手段に通知し(ステップ7)、確保できる場合には疎通する(ステップ8)ステップと、
セッション制御装置接続要求処理手段は、帯域管理制御装置から通知された規制遭遇を発呼規制手段に通知するステップ(ステップ9)と、
発呼規制手段は、規制遭遇が通知されると、規制遭遇した新しい接続要求によって消費したC-planeの呼数リソースを回復させるステップ(ステップ10)と、
を、呼数密度制御の同一単位時間が終了するまで繰り返す。
本発明(請求項6)は、C-plane上に存在し、処理すべき接続要求が増大して輻輳状態となった場合に接続要求の規制を行う輻輳セッション制御装置と、トラフィック測定データに基づき配分する呼数を算出するトラフィック配分算出装置と、C-plane上に存在し、端末から発信される新しい接続要求に対して、目的の接続先まで接続する制御を行う発呼規制セッション制御装置と、C-planeとU-planeの中間に位置し、各発呼規制セッション制御装置と接続される帯域管理制御装置と、を有するシステムにおけるトラフィック制御方法であって、
帯域管理制御装置は、常時監視しているU-planeの使用可能帯域から新しい接続要求のU-planeの要求帯域に対する確保可能帯域を算出し、発呼規制セッション制御装置に通知し、確保可能帯域が算出できなかった場合には、接続が規制された状態(規制遭遇)として使用可能帯域の値を該発呼規制セッション制御装置に通知し、
発呼規制セッション制御装置は、
帯域管理制御装置からの通知より一定時間内に、当該装置内のセッション制御装置接続要求処理手段からC-planeの新しい接続要求を取得すると、該使用可能帯域の値以下の使用帯域の接続要求を呼数密度制御し、それ以外の接続要求は呼数密度制御せずに、C-planeの呼数リソースを消費せずに呼損とする。
本発明(請求項7)は、請求項1または2に記載のトラフィック制御装置を構成する各手段としてコンピュータを機能させるためのトラフィック制御プログラムである。
本発明(請求項8)は、請求項7に記載のトラフィック制御プログラムを格納したプログラム記録媒体である。
上記のように本発明によれば、C-planeとU-planeで独立判断・実施していた呼受付判定制御において、使用可能帯域等U-planeでの呼受付判定関連情報を、C-planeの呼受付判定を行っている発呼規制セッション制御装置で共有することにより、どちらかに使用可能なリソースがあっても接続を規制していた過規制という問題を解消することで、ネットワークリソースをより有効に活用することができる。
本発明の原理構成図である。 本発明の原理を説明するための図である。 本発明のネットワーク構成図である。 本発明の装置構成図である。 本発明の第1の実施の形態における呼数密度制御における消費呼数リソースを再利用する場合の動作を説明するための図である。 本発明の第1の実施の形態における輻輳による発呼規制要求から制御実施までの全体の処理の流れを示す図である。 本発明の第1の実施の形態における発呼規制セッション制御装置の発呼制御の処理のフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態における帯域管理制御装置のリソース管理部の処理のフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態における要求帯域を加味した呼数密度制御の概要を示す図である。 本発明の第2の実施の形態における輻輳による発呼制御要求から制御実施までの全体の処理の流れを示す図である。 本発明の第2の実施の形態における呼数密度制御の手順のフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態における帯域管理制御の手順のフローチャートである。 既存の呼数密度制御を説明するための図(単位時間内で2呼通過させる場合)である。 従来技術の課題を説明するための図である。
以下、図面と共に本発明の実施の形態を説明する。
以下では、接続要求を接続することを「疎通」と呼び、呼の接続が規制された状態を「規制遭遇」と呼ぶものとする。
図3は、本発明の一実施の形態におけるネットワーク構成を示す。ネットワーク上には、トラフィック配分算出装置100、セッション制御装置200、帯域管理制御装置300、端末400が存在する。
図4は、本発明の一実施の形態における装置構成を示す。
トラフィック配分算出装置100は、トラフィック測定データに基づき、各々の発呼規制セッション制御装置210に配分する呼数を算出する装置であり、測定データ管理部120と配分値決定部110で構成される。測定データ管理部120は、発呼規制セッション制御装置210と輻輳セッション制御装置220からトラフィックデータを受け取り、それらを配分値決定部110へ通知する。更に、配分値決定部110が算出した配分値を各発呼規制セッション制御装置210へ通知する。
セッション制御装置200(発呼規制セッション制御装置210、輻輳セッション制御装置220)は、C-plane1上に存在し、端末400から発信される新しい接続要求に対して、目的の接続先まで接続する制御を行う。
輻輳セッション制御装置220は、処理すべき接続要求が増大して輻輳状態になったために、接続要求の規制をトラフィック配分算出装置100に要求する。これは、輻輳を鎮静するために、発呼規制要求部221からトラフィック配分算出装置100のセッション制御装置指示部122に呼の接続を規制するための要求を行う。これにより、トラフィック配分算出装置100内のセッション制御装置指示部122において、発呼規制セッション制御装置210の発呼規制部211に指示を出すことにより、呼の接続の制限(接続を行わない)を行う。
発呼規制セッション制御装置210は、発呼規制部211、データ測定部212、セッション制御装置接続要求処理部213を有し、ネットワーク中に複数台存在する。発呼規制部211は、輻輳セッション制御装置220に向かう接続要求を、トラフィック配分算出装置100より配分された呼数を上限として呼数密度制御を行う。データ測定部212は、輻輳中に、実際のネットワークが受け付けた呼数(疎通した接続要求の呼数)と接続が完了した接続要求の呼数を測定する。セッション制御装置接続要求処理部213は、発呼規制部211において呼数密度制御が実施されると、DIAMETER-Gq'インタフェース(ETSI TS 183.017)を介して後述する帯域管理制御装置300への帯域確保要求を行う。
上記の基本構成に加え、本発明では、帯域管理制御装置300を更に有する。
帯域管理制御装置300は、C-plane1とU-plane2の中間に位置し、各セッション制御装置200と接続されている。セッション制御装置200は、新たしい接続要求が発生すると、帯域管理制御装置300にU-plane2の帯域リソースがあるかを問い合わせる。
帯域管理制御装置300は、規制通知部311を有するリソース割当算出部310、使用可能リソース通知部320、リソース監視部330を有する。
リソース監視部330は、U-plane2の使用可能帯域の状態を常に監視し、リソース割当算出部310からの問い合わせに対して、その時点での使用可能帯域を通知する。
リソース割当算出部310は、発呼規制セッション制御装置210内の発呼制御部211が呼数密度制御を疎通した後に、セッション制御装置接続要求処理部213からリソース確保要求を受け取ると、リソース管理部330から取得した使用可能帯域に基づいて新たな接続要求の要求帯域が確保可能かを算出する。リソース割当算出部310の規制通知部311は、リソース割当算出部310において新たな接続要求に対して使用可能帯域リソースが確保できない場合は、新しい接続要求を規制(規制遭遇)し、セッション制御装置接続要求処理部213にDIAMETER-Gq'インタフェースを介して通知する。一方、使用可能帯域リソースが確保できた場合は、新しい接続要求を疎通する。
発呼規制セッション制御装置210のセッション制御装置接続要求処理部213は、帯域管理制御装置300の規制通知部311から規制遭遇が通知されると、発呼規制部211に当該通知を流通させる。発呼規制部211は、セッション制御装置接続要求部213を介して規制遭遇が通知されると、規制遭遇した該接続要求によって消費したC-planeの呼数リソースを回復させる。
帯域管理制御装置300の使用可能リソース通知部320は、使用可能帯域の値を発呼規制部211に通知する。なお、図4では、使用可能リソース通知部320から発呼規制部211に通知する例を示しているが、この例に限定されることなく、例えば、DIAMETER-Gq'インタフェースによりセッション制御装置接続要求処理部213を介して発呼規制部211に通知するようにしてもよく、使用可能帯域の通知方法はその経路や手段を限定するものではない。
これにより、発呼規制部211は、通知された使用可能帯域の値以下の使用帯域の接続要求を呼数密度制御し、それ以外の接続要求は呼数密度制御せずに、C-planeの呼数リソースを消費せずに呼損とする。
[第1の実施の形態]
本実施の形態では、上記の構成における呼数密度制御における消費呼数リソースを再利用する例について説明する。
本実施の形態は、発呼規制セッション制御装置210において、C-plane1の呼数リソースを消費し、疎通したが、帯域管理装置300(RACS)による制御により接続要求が規制遭遇した場合に、同一単位時間内の呼数密度制御において、その消費したC-plane1の呼数リソースを元の未消費呼数リソースとして回復させるものである。これにより再度使用可能とすることで過規制を避け、ネットワークリソースをより有効に使用する方法である。以下にその方法を示す。
図5は、本発明の第1の実施の形態における呼数密度制御における消費呼数リソースを再利用する場合の動作を説明するための図である。図5内の括弧内の数字と以下の括弧内の数字は対応している。
(1)端末400は、C-planeの発呼規制セッション制御装置210の発呼規制部211に向けて新しい接続要求を発生させる。
(2)各発呼規制セッション制御装置210は、トラフィック配分算出装置100の配分値決定部110によって算出され配分された呼数を発呼規制部211に通知する。発呼規制部211は、配分された呼数を上限として呼数密度制御を実施する。その呼数密度制御の空いている呼数リソースを消費して新しい接続要求を疎通し、セッション制御装置接続要求処理部213が更に帯域管理制御装置300内のリソース割当算出部310にリソース確保要求を通知する。帯域管理制御装置300への通知には、DIAMETER-Gq'インタフェースを用いて行う。
(3)帯域管理制御装置300(RACS)内のリソース割当算出部310において、新しい接続要求の要求帯域を、リソース監視部330で監視している現在のU-plane2の使用可能帯域リソースと比較し、使用可能帯域を確保できなければ、新しい接続要求を規制遭遇とする。
(4)帯域管理制御装置300(RACS)の規制通知部311は、規制遭遇したことをDIAMETER-Gq'インタフェースによりセッション制御装置接続要求処理部213に通知する。
(5)セッション制御装置接続要求処理部213は、帯域管理制御装置300から取得した規制遭遇の通知を発呼規制部211に転送する。
(6)発呼規制部211は、当該新たな接続要求によって消費したC-plane1の呼数リソースを元の未消費呼数リソースとして回復させる。
なお、以下では、上記の一連の動作の具体例を示す。以下の例はあくまでも一例であり、出力される結果が同じであれば順序は問わない。
図6は、本発明の第1の実施の形態における輻輳による発呼規制要求から制御実施までの全体の流れを示す。
ステップ100) 発呼規制セッション制御装置210のセッション制御装置接続要求処理部213は、通信網を介してセッション接続要求を取得し、発呼規制部211に通知する。
ステップ110) トラフィック配分算出装置100のセッション制御装置指示部122は、輻輳セッション制御装置220から接続要求の規制要求を取得すると、接続要求の規制を発呼規制セッション制御装置210へ接続制御指示信号(呼数)を送出する。
ステップ120) 発呼規制セッション制御装置210は、セッション接続要求の内容を解析し、図7、図8に示す処理を行う。
図7は、発呼規制セッション制御装置210の発呼制御の処理を示し、図8は帯域管理制御装置300の処理を示す。
発呼規制部211は、新たな接続要求を取得すると(ステップ121)、当該接続要求が、トラフィック配分算出装置100のセッション制御装置指示部122から取得した呼数密度の上限以下であるかを判定し(ステップ122)、上限以下であれば疎通とし、呼数密度(単位時間中に発呼規制部211を疎通させた呼数)のカウントアップを行う(ステップ123)。一方、上限以上であれば、当該新しい接続要求を規制遭遇とする(ステップ124)。
ステップ122において呼数が上限以下である場合は、セッション制御装置接続要求処理部213を介して帯域管理制御装置300に帯域確保要求を行う。
ステップ200) 帯域管理制御装置300(RACS)は、セッション制御装置接続要求処理部213からDIAMETER-Gq'インタフェースにより帯域確保要求を取得すると、リソース割当算出部310において、図8に示す処理を行う。
リソース割当算出部310は、リソース要求の帯域とリソース監視部330において監視している現在の使用可能帯域とを比較し、要求されている帯域が確保できるかを判定し(ステップ201)、確保できる場合は疎通とし、ステップ121に移行する(ステップ202)。確保できない場合は規制通知部311から規制遭遇となることをDiameter-Gq'インタフェースを介してセッション制御装置接続要求処理部213に通知する(ステップ203)。
セッション制御装置接続要求処理部213は、規制通知部311から規制遭遇することが通知されると、規定の電子状態または量子状態を以って発呼規制部211に通知する。発呼規制部211は、現在時刻が、帯域管理制御装置300で規制遭遇した当該呼が以前にステップ122で処理された時点と未だに同一単位時間内であるかを判定し(ステップ125)、時間内である場合は呼数密度のカウントダウンを行うことで、消費呼数リソースの回復を行い(ステップ126)、ステップ121に移行する。同一単位時間外である場合はカウントダウンを行わずにステップ121に移行する。
なお、図7では、単位時間が終了し、次の単位時間へ移る時に、呼数密度をゼロクリアする処理は、既存の呼数密度制御の処理内容であり、同図では特記していない。
以上により、特許文献1の技術及びRACSを一つのネットワークにおいて本発明を適用した場合においても、C-plane1の呼数リソースを消費し、呼数密度制御を疎通したが、RACSによる制御において接続要求が規制遭遇しても、C-plane1の消費呼数リソースを回復させ、C-plane1の過規制を避け、ネットワークリソースをより有効に活用することが可能となる。
[第2の実施の形態]
本実施の形態では、要求帯域を加味した呼数密度制御について説明する。本実施の形態における装置構成は前述の第1の実施の形態と同様である。
帯域管理制御装置300(RACS)で管理している使用可能帯域を使用可能リソース通知部320から発呼規制セッション制御装置210の発呼規制部211に通知し、発呼規制部211において、呼数密度制御として、その使用可能帯域を上限として新たな接続要求の要求帯域の受付を判断する方法である。
図9は、本発明の第2の実施の形態における要求帯域を加味した呼数密度制御の概要を示す図である。図9内の括弧内の数字と以下の括弧内の数字は対応している。
(1)帯域管理制御装置300(RACS) の使用可能リソース通知部320は、帯域管理制御装置300(RACS)で管理するU-plane使用可能帯域を発呼規制セッション制御装置210の発呼規制部211に通知する。
(2)端末400よりC-planeの発呼規制セッション制御装置210のセッション制御装置接続要求処理部213に向けて新しい接続要求を送信する。セッション制御装置接続要求処理部213は当該新しい接続要求を発呼規制部211に通知する。
(3)発呼規制セッション制御装置210の発呼規制部211は、一定時間、上記の(1)において帯域管理制御装置300から通知された使用可能帯域を上限として新しい接続要求のみを呼数密度制御する。確保できなかった接続要求については、呼数密度制御を実施せずにC-plane1の呼数リソースを消費せず呼損とする。
(4)帯域管理制御装置300(RACS)のリソース割当算出部310は、使用可能帯域が確保可能であるもののみを疎通とする。
なお、以下では、本発明を適用する場合の具体例を示す。本例はあくまでも一例であり、出力される結果が同じであれば順序は問わない。
前述の第1の実施の形態では、帯域管理制御装置300(RACS)による制御において接続要求が規制遭遇となった場合に、規制遭遇となったことを帯域管理制御装置300(RACS)内の規制通知部311が発呼規制セッション制御装置210に通知することで実現している。
本実施の形態では、この規則に遭遇したことに加え、帯域管理制御装置300(RACS)において管理しているU-plane2の使用可能帯域を使用可能リソース通知部320から発呼規制部211に通知することで、疎通可能な帯域幅を上限とした呼数密度制御が可能となる。
図10は、本発明の第2の実施の形態における輻輳による発呼規制要求から制御実施までの全体の処理の流れの一例を示す。
ステップ300) 発呼規制セッション制御装置210の発呼規制部211は、セッション制御装置接続要求処理部213を介してセッション接続要求を取得する。
ステップ310) トラフィック配分算出装置100のセッション制御装置指示部122は、輻輳セッション制御装置220から接続要求の規制要求を取得すると、接続要求の規制を発呼規制セッション制御装置210へ接続制御指示信号(呼数)を送出する。
ステップ320) 発呼規制セッション制御装置210の発呼規制部211は、セッション接続要求の内容を解析し、図11、図12に示す処理を行う。
この例では、帯域管理制御装置300で規制遭遇となった契機のみ使用可能リソース通知部通知部320から発呼規制セッション制御装置210へ使用可能帯域を通知するとしているため、一度もその契機が発生していない時点では発呼規制セッション制御装置210で使用可能リソース帯域の情報を使用できない。このように使用可能リソース帯域を使用できる時点とそうでない時点をパラメータkで区別し、処理を分岐する。使用できない時点はk=0、使用できる時点はk=1とする。なお、ここでは特に例示しないが、無論、帯域管理制御装置300での規制遭遇とは無関係に装置の初期起動時から使用可能リソース通知手段から発呼規制セッション制御装置210へ使用可能帯域を通知しておく通知契機の定め方も可能であり、このときは常にk=1の場合のフローとすればよい。
装置の初期起動時、上記分岐識別子はk=0(kは0または1の値)とする(ステップ321)。発呼規制部211は、セッション制御装置接続要求処理部213を介して新たな接続要求を受け取ると(ステップ322)、k=1であるかを判定し、k=1である場合は(ステップ323、Yes)、接続要求の要求帯域がb(bは0以上の実数帯域(単位はbps))以下であるかを判定し(ステップ324)、b以下でない場合は(ステップ324、No)、規制遭遇とし、当該接続要求の呼数密度制御をせずに、C-planeの呼数リソースを消費せずに呼損とする(ステップ327)。k=0である場合は(ステップ323、No)、新たな接続要求が呼数密度の上限以下であるかを判定し(ステップ325)、上限以下である場合は(ステップ325、Yes)、疎通とし、呼数密度のカウントアップを行い、セッション制御装置接続要求処理部213から帯域管理制御装置300(RACS)に帯域確保要求をDIAMETER-Gq'インタフェースにより通知する(ステップ326)。新たな接続要求が呼数密度の上限以下でない場合は(ステップ325、No)、規制遭遇(呼損)とする(ステップ327)。
ステップ400) 帯域管理制御装置300(RACS)は、セッション接続要求の内容を解析し、図12に示す処理を行う。
リソース割当算出部310は、取得したセッション接続要求で要求されている帯域とリソース監視部330で現在監視している使用可能帯域リソースとを比較し、接続要求の要求帯域が確保できるかを判定する(ステップ401)。確保できる場合は(ステップ401、Yes)、疎通とし、ステップ322に移行する(ステップ402)。確保できない場合は(ステップ401、No)、bに使用可能帯域を代入し、使用可能リソース通知部320から使用可能帯域の値を規定の電子状態または量子状態を以って発呼規制部211に通知し、ステップ328に移行する(ステップ403)。
発呼規制セッション制御装置210の発呼規制部211は、帯域管理制御装置300(RACS)から使用可能帯域の通知を受けると、kの値を1とし(ステップ328)、未だ当該呼についてステップ325の処理が行われた時点と同一単位時間内であるかを判定し(ステップ329)、同一単位時間内であれば(ステップ329、Yes)、呼数密度をカウントダウンして(ステップ330)、ステップ322に移行する。同一単位時間外であれば(ステップ329、No)、カウントダウンを行わずにステップ322に移行する。
なお、図11では、単位時間が終了し、次の単位時間へ移る時に、呼数密度をゼロクリアする処理は既存の呼数密度制御の処理内容であり、同図では特記していない。
以上により、特許文献1の技術及び非特許文献1のRACSを一つのネットワークにおいて本発明を適用した場合においても、U-plane2の使用可能帯域リソースが確保できる接続要求にしかC-planeの呼数リソースを消費しないため、C-plane1の過規制を避け、ネットワークリソースをより有効に活用することが可能となる。
また、図4の各装置または、個々の装置の動作をプログラムとして構築し、各装置として利用されるコンピュータにインストールして実行させる、または、ネットワークを介して流通させることが可能である。
また、構築されたプログラムをハードディスクや、フレキシブルディスク・CD−ROM等の可搬記憶媒体(プログラム記録媒体)に格納し、コンピュータにインストールする、または、配布することが可能である。
なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲内において種々変更・応用が可能である。
1 C-plane
2 U-plane
100 トラフィック配分算出装置
110 配分値決定部
111 制御パラメータ管理部
112 演算部
120 測定データ管理部
121 測定データ蓄積部
122 セッション制御装置指示部
200 セッション制御装置
210 発呼規制セッション制御装置
211 発呼規制手段、発呼規制部
212 データ測定部
213 セッション制御装置接続要求処理手段、セッション制御装置接続要求処理部
220 輻輳セッション制御装置
221 発呼規制要求部
300 帯域管理制御装置
310 リソース割当算出部
311 規制通知部
320 使用可能リソース通知部
330 リソース監視部
400 端末

Claims (8)

  1. C-plane上に存在し、処理すべき接続要求が増大して輻輳状態となった場合に接続要求の規制を行う輻輳セッション制御手段と、トラフィック測定データに基づき配分する呼数を算出するトラフィック配分算出手段と、C-plane上に存在し、端末から発信される新しい接続要求に対して、目的の接続先間で接続する制御を行う発呼規制セッション制御手段と、C-planeとU-planeの中間に位置し、各発呼規制セッション制御手段と接続される帯域管理制御手段と、を有するトラフィック制御装置であって、
    前記発呼規制セッション制御手段は、
    セッション接続処理継続のためのセッション制御装置接続要求処理手段と、
    接続要求を規制する発呼規制手段と、を有し、
    前記発呼規制手段は、前記セッション制御装置接続要求処理手段から新しい接続要求を受け取ると、前記トラフィック配分算出手段で算出された呼数を上限として呼数密度制御を行い、該呼数密度制御の空いているC-planeの呼数リソースを消費して、該新しい接続要求が疎通した後、該セッション制御装置接続要求処理手段へ結果を返却する手段と、
    前記セッション制御装置接続要求処理手段から規制遭遇の通知情報を取得すると、規制遭遇した新しい接続要求によって消費した前記C-planeの呼数リソースを回復させる手段と、
    を有し、
    前記セッション制御装置接続要求処理手段は、
    前記発呼規制手段から前記結果が返却されると、前記帯域管理制御手段に対して新しい接続要求のリソース確保要求を通知する手段と、
    前記帯域管理制御手段から使用可能帯域が確保できない規制遭遇が通知されると、該規制遭遇の通知情報を前記発呼規制手段に通知する手段と、
    を有し、
    前記帯域管理制御手段は、
    前記セッション制御装置接続要求処理手段から前記新しい接続要求を取得し、該新しい接続要求と現在監視しているU-planeの使用可能帯域リソースを比較して、使用可能帯域が確保できない場合は、該新しい接続要求の接続を規制(規制遭遇)し、該セッション制御装置接続要求処理手段へ通知する手段を有する
    ことを特徴とするトラフィック制御装置。
  2. C-plane上に存在し、処理すべき接続要求が増大して輻輳状態となった場合に接続要求の規制を行う輻輳セッション制御手段と、トラフィック測定データに基づき配分する呼数を算出するトラフィック配分算出手段と、C-plane上に存在し、端末から発信される新しい接続要求に対して、目的の接続先まで接続する制御を行う発呼規制セッション制御手段と、C-planeとU-planeの中間に位置し、各発呼規制セッション制御手段と接続される帯域管理制御手段と、を有するトラフィック制御装置であって、
    前記帯域管理制御手段は、
    前記発呼規制セッション制御手段から新しい接続要求を取得し、常時監視しているU-planeの使用可能帯域から該新しい接続要求のU-planeの要求帯域に対する確保可能帯域を算出し、該発呼規制セッション制御手段に通知し、確保可能帯域が算出できなかった場合には、接続が規制された状態(規制遭遇)として使用可能帯域の値を該発呼規制セッション制御手段に通知する手段を有し、
    前記発呼規制セッション制御手段は、
    セッション接続処理継続のためのセッション制御装置接続要求処理手段と、
    接続要求を規制する発呼規制手段と、を有し、
    前記セッション制御装置接続要求処理手段は、
    C-planeの新しい接続要求を前記発呼規制手段に通知する手段を有し、
    前記発呼規制手段は、
    前記帯域管理制御手段から取得した前記使用可能帯域の通知より一定の時間内に前記セッション制御装置接続要求処理手段からC-planeの新しい要求を受け取ると、該使用可能帯域の値以下の使用帯域の接続要求を呼数密度制御し、それ以外の接続要求は呼数密度制御せずに、C-planeの呼数リソースを消費せずに呼損とする手段を有する
    ことを特徴とするトラフィック制御装置。
  3. C-plane上に存在し、処理すべき接続要求が増大して輻輳状態となった場合に接続要求の規制を行う輻輳セッション制御装置と、トラフィック測定データに基づき配分する呼数を算出するトラフィック配分算出装置と、C-plane上に存在し、端末から発信される新しい接続要求に対して、目的の接続先間で接続する制御を行う発呼規制セッション制御装置と、C-planeとU-planeの中間に位置し、各発呼規制セッション制御装置と接続される帯域管理制御装置と、を有するトラフィック制御システムであって、
    前記発呼規制セッション制御装置は、
    セッション接続処理継続のためのセッション制御装置接続要求処理手段と、
    接続要求を規制する発呼規制手段と、を有し、
    前記発呼規制手段は、
    前記セッション制御装置接続要求処理手段から新しい接続要求を受け取ると、前記トラフィック配分算出装置で算出された配分された呼数を上限として呼数密度制御を行い、該呼数密度制御の空いているC-planeの呼数リソースを消費して、該新しい接続要求が疎通した後、該セッション制御装置接続要求処理手段へ結果を返却する手段と、
    前記セッション制御装置接続要求処理手段から規制遭遇の通知情報を取得すると、規制遭遇した新しい接続要求によって消費した前記C-planeの呼数リソースを回復させる手段と、
    を有し、
    前記セッション制御装置接続要求処理手段は、
    前記発呼規制手段から前記結果が返却されると、前記帯域管理制御装置に対して新しい接続要求のリソース確保要求を通知する手段と、
    前記帯域管理制御装置から使用可能帯域が確保できない規制遭遇が通知されると、該規制遭遇の通知情報を前記発呼規制手段に通知する手段と、
    を有し、
    前記帯域管理制御装置は、
    前記セッション制御装置接続要求処理手段から前記新しい接続要求を取得し、該新しい接続要求と現在監視しているU-planeの使用可能帯域リソースを比較して、使用可能帯域が確保できない場合は、該新しい接続要求の接続を規制(規制遭遇)し、該セッション制御装置接続要求処理手段へ通知する手段を有する
    ことを特徴とするトラフィック制御システム。
  4. C-plane上に存在し、処理すべき接続要求が増大して輻輳状態となった場合に接続要求の規制を行う輻輳セッション制御装置と、トラフィック測定データに基づき配分する呼数を算出するトラフィック配分算出装置と、C-plane上に存在し、端末から発信される新しい接続要求に対して、目的の接続先まで接続する制御を行う発呼規制セッション制御装置と、C-planeとU-planeの中間に位置し、各発呼規制セッション制御装置と接続される帯域管理制御装置と、を有するトラフィック制御システムであって、
    前記帯域管理制御装置は、
    前記発呼規制セッション制御装置から新しい接続要求を取得し、常時監視しているU-planeの使用可能帯域から該新しい接続要求のU-planeの要求帯域に対する確保可能帯域を算出し、該発呼規制セッション制御装置に通知し、確保可能帯域が算出できなかった場合には、接続が規制された状態(規制遭遇)として使用可能帯域の値を該発呼規制セッション制御装置に通知する手段を有し、
    前記発呼規制セッション制御装置は、
    セッション接続処理継続のためのセッション制御装置接続要求処理手段と、
    接続要求を規制する発呼規制手段と、を有し、
    前記セッション制御装置接続要求処理手段は、
    C-planeの新しい接続要求を前記発呼規制手段に通知する手段を有し、
    前記発呼規制手段は、
    前記帯域管理制御手段から取得した前記使用可能帯域の通知より一定の時間内に前記セッション制御装置接続要求処理手段からC-planeの新しい要求を受け取ると、該使用可能帯域の値以下の使用帯域の接続要求を呼数密度制御し、それ以外の接続要求は呼数密度制御せずに、C-planeの呼数リソースを消費せずに呼損とする手段を有する
    ことを特徴とするトラフィック制御システム。
  5. C-plane上に存在し、処理すべき接続要求が増大して輻輳状態となった場合に接続要求の規制を行う輻輳セッション制御装置と、トラフィック測定データに基づき配分する呼数を算出するトラフィック配分算出装置と、C-plane上に存在し、端末から発信される新しい接続要求に対して、目的の接続先まで接続する制御を行う発呼規制セッション制御装置と、C-planeとU-planeの中間に位置し、各発呼規制セッション制御装置と接続される帯域管理制御装置と、有するシステムにおけるトラフィック制御方法であって、
    前記発呼規制セッション制御装置は、発呼規制手段とセッション制御装置接続要求処理手段とを有し、
    前記発呼規制手段は、前記セッション制御装置接続要求処理手段から新しい接続要求を受け取ると、前記トラフィック配分算出装置から取得した呼数を上限として呼数密度制御を行い、該呼数密度制御の空いている呼数リソースを消費して、該新しい接続要求が疎通した後、該セッション制御装置接続要求処理手段へ結果を返却するステップと、
    前記セッション制御装置接続要求処理手段は、前記帯域管理制御装置に対してリソース確保要求を通知するステップと、
    前記帯域管理制御装置は、前記セッション制御装置接続要求処理手段から新しい接続要求を取得し、該新しい接続要求の要求帯域と、現在監視しているU-planeの使用可能帯域リソースとを比較して、使用可能帯域が確保できない場合は、該新しい接続要求の接続を規制(規制遭遇)し、該セッション制御装置接続要求処理手段に通知し、確保できる場合には疎通するステップと、
    前記セッション制御装置接続要求処理手段は、前記帯域管理制御装置から通知された規制遭遇を前記発呼規制手段に通知するステップと、
    前記発呼規制手段は、前記規制遭遇が通知されると、規制遭遇した前記新しい接続要求によって消費したC-planeの呼数リソースを回復させるステップと、
    を、呼数密度制御の同一単位時間が終了するまで繰り返す
    ことを特徴とするトラフィック制御方法。
  6. C-plane上に存在し、処理すべき接続要求が増大して輻輳状態となった場合に接続要求の規制を行う輻輳セッション制御装置と、トラフィック測定データに基づき配分する呼数を算出するトラフィック配分算出装置と、C-plane上に存在し、端末から発信される新しい接続要求に対して、目的の接続先まで接続する制御を行う発呼規制セッション制御装置と、C-planeとU-planeの中間に位置し、各発呼規制セッション制御装置と接続される帯域管理制御装置と、を有するシステムにおけるトラフィック制御方法であって、
    前記帯域管理制御装置は、常時監視しているU-planeの使用可能帯域から新しい接続要求のU-planeの要求帯域に対する確保可能帯域を算出し、前記発呼規制セッション制御装置に通知し、確保可能帯域が算出できなかった場合には、接続が規制された状態(規制遭遇)として使用可能帯域の値を該発呼規制セッション制御装置に通知し、
    前記発呼規制セッション制御装置は、
    前記帯域管理制御装置からの通知より一定時間内に、当該装置内のセッション制御装置接続要求処理手段からC-planeの新しい接続要求を取得すると、該使用可能帯域の値以下の使用帯域の接続要求を呼数密度制御し、それ以外の接続要求は呼数密度制御せずに、C-planeの呼数リソースを消費せずに呼損とする
    ことを特徴とするトラフィック制御方法。
  7. 請求項1または2に記載のトラフィック制御装置を構成する各手段としてコンピュータを機能させるためのトラフィック制御プログラム。
  8. 請求項7に記載のトラフィック制御プログラムを格納したことを特徴とするプログラム記録媒体。
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