JP2007325224A - トラヒック制御方法とシステムおよびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】品質クラスごとのネットワークリソース管理を行うことで、QoS制御の効率化を図り、音声や動画のリアルタイム配信やテレビ電話などのネットワークサービスの品質を向上させる。
【解決手段】リソース管理/受付判定機能は、トークンレートrkのみ要求を受け、バーストサイズσkを、予め品質クラスごとに定められた定数(定数ah)を用いて、トークンレートrkの一次式とすることで求め(例σhk=rk×ah)、また、ピークレートPkとして、サービスネットワークの最大スループット(P)を用いる。さらに、従来の積み上げ帯域の算出に用いるネットワークリソース量(バッファ量Bij、リンク帯域Cij)の代わりに、予め品質クラスごとに定められたサービスネットワークにおけるバッファ時間(Dh)を用い、chk=P/[1+{Dh×(P−rk)/σhk}]により当該品質クラスhの積み上げ帯域(見なし帯域)chkを求め、受付判定に用いる。
【選択図】図1

Description

本発明は、IETF(Internet Engineering Task Force)提案のSIP(Session Initiation Protocol)等のセッション制御を用いて音声や動画のリアルタイム配信やテレビ電話などのIP(Internet Protocol)ネットワークサービスを提供する技術に係り、特に、トークンバケットモデルにより規制されたトラヒックに対する確定的なのQoS(Quality of Service)保証を効率的に行うのに好適な技術に関するものである。
近年、NGN(Next Generation Network)の議論が活発に進められ、機能アーキテクチャをはじめとした国際標準化が行われている。NGNは次世代の様々なネットワークサービスに対するQoS通信インフラの提供を目指しており、例えば、非特許文献1、非特許文献2においては、QoS管理を実施するRACS(Resource and Admission Control Subsystem)と呼ばれるリソース管理/受付制御機能が考えられている。
リソース管理/受付制御機能においては、SIP等のセッション制御機能からの帯域要求に基づいて、ネットワークリソースの払出し管理を行ってネットワークリソースの上限値を基にリソース管理を実施し、当該帯域要求に対する受付可否の判定を行う。
受付判定で受付が許可された要求に対しては、トランスポート機能に対してポリシー制御を行うことによって、エンドユーザ間(end-to-end)でのQoSを提供することが検討されている。
このリソース管理/受付制御機能においてQoS確保する考え方は、ネットワークにおける設備リソース量を、帯域要求に応じて配分し、サービス終了までネットワーク側で確保するということである。
例えば、ユーザまたはアプリケーションからセッション制御機能に、ある帯域量が要求されると、セッション制御機能はリソース管理/受付制御機能に要求帯域量を通知し、リソース管理/受付制御機能は、ネットワークリソース量を上限として、受付管理し、セッション制御機能を介してユーザまたはアプリケーションに対して許可、拒否の通知を行い、許可の場合には、ポリシー制御機能に対して、要求帯域量を設定し、実際のトラヒックが通過できるようにする。
許可された要求に対しては、例えば非特許文献3に記載のように、IETF(Internet Engineering Task Force) Diffserにおけるポリシー制御機能において実際のトラヒック流入に対して監視を行う。
NGNでは、様々なトラヒック特性、品質要求条件を持つアプリケーションを収容することが想定されているため、リソース管理/受付制御機能(RACS)としての処理は、主に、SIP等のセッション接続要求を機に、これらを品質クラスごとに実施すること、さらに、リアルタイムに実施することが要求される。
このためは、品質クラスごとにリソース量の論理抽象化を行う必要がある。具体的には、アプリケーションから要求されるリソース量と、管理するネットワークリソース量の論理化を品質クラスごとに行い、かつ処理を高速に行う必要がある。
このようなリソース管理/受付制御機能における要求リソース量の論理化に関しては、トラヒック監視としてDiffservのポリシー制御機能を用いることから、非特許文献3に記載のように、トークンバケットモデルで行うことになる。
従って、アプリケーション側でも、トークンバケットモデルに従ったバースト制限内でトラヒックを送出する必要があり、これをUNI(User-Network Interface)におけるトラヒック規定とする。トークンバケットモデルでは、トークンレート(長時間の平均レートを規制する)とバーストサイズ(バーストの大きさを規制する)およびピークレート(バースト転送時の最大レートを規制する)の3パラメータでトラヒックを規定する。
このトークンバケットパラメータを考慮して、ネットワークへの入力トラヒックに対する受付判定を行う技術として、例えば、非特許文献4に記載の仮想リソース管理技術がある。
この仮想リソース管理技術では、トークンバケットモデルに従ったトラヒックの最悪条件をON/OFFトラヒックとしてモデル化し、申告帯域に対して、比例したバッファ量を仮想的に割り当てることによって、ネットワーク帯域を管理する帯域管理サーバによる各ネットワーク転送ノードのバッファ量を考慮した実効帯域(Effective Bandwidth)の積み上げ管理を以下の考え方に基づいて行い、論理的パケット損失率ゼロの受付判定を行う。以下、図8〜図12を用いて、その詳細を説明する。
まず、トークンバケットから送出されるトラヒックの最悪条件に関して説明する。トークンバケットで規定されるトラヒックに関しては、図8に示す極値ON/OFF過程(Tonの期間はピークレートPでパケットを送出し、Toffの期間はパケットを送出しない)が最悪条件と考えられる。
すなわち、極値ON/OFF過程は、トークンバケットから送出されるトラヒックパターンの中では、ネットワークに対して最も負荷が大きく、極値ON/OFF過程でのトラヒックパターンの受付判定で、論理的パケットロス率がゼロである条件を満足すれば、そのほかのトラヒックパターンにおいても論理的パケットロス率がゼロである条件を十分満足する。
時刻0からtまでの間にトークンバケットから送出されるトラヒック量Ω(t)とトークンバケットパラメータ(トークンレートr,バケットサイズσ,ピークレートP)、およびTon,Toffの関係は、図9に示すように表わすことができ、これらの図8、図9で示される関係から、極値ON/OFF過程におけるTon,Toffはトークンバケットパラメータで表わすことができ、下記の式(a)および式(b)で表わされる。
式(a): Ton=σ/(P−r)
式(b): Toff=σ/r
次に、極値ON/OFF過程トラヒックが使用するリソース量(b,c)の特性について説明する。図10に示すように、トークンバケットから送出された1本のセッションフローが確定的なキューイングシステムにおいてサービスされることを考える。
ここでは、v(t)を時刻tにおけるバッファ量とし、bを使用するバッファ量の最大値、u(t)を時刻tにおける利用帯域、cを利用可能な最大帯域とする。
図11に示す「キューイングシステムのバッファ量と滞留している時間」と「キューイングシステムにおいて利用している帯域とその時間」との関係に着目すると、このキューイングシステムサービス窓口での、「busy period:サーバが稼働状態である時間」Donと、「idle period:サーバがアイドル状態である時間」Doffとの関係は、下記の式(c)と式(d)で表わされる。
式(c): Don=Ton+(b/c)
式(d): Doff=Toff−(b/c)
以上の表現を用いてキューイングシステムにおけるbusy periodである時間の割合を式(c)と式(d)を用いて表わすと、次の式(e)が成立する。
式(e): r/c=Don/(Don+Doff)
=Ton/(Ton+Toff)+b/{c×(Ton+Toff)}
さらに、式(e)を変形すると、下記の式(f)が成り立つ。
式(f): b=c×(Ton+Toff)×[(r/c)−{Ton/(Ton+Toff)}]
=σ−{σ×(c−r)/(P−r)}
次に、仮想リソース技術について説明する。今、トークンバケットパラメータ(トークンレートrk、バーストサイズσk、ピークレートPk)を持つセッションフローk(k=1,2,・・,k)がリソース(バッファ量Bij,リンク帯域Cij)を持つノードiからノードjへ至るリンクijに多重されることを考える。
このとき、図12に示すように、各セッションフローkに対してリンク帯域ck(rk≦ck≦Pk)を仮想的に割り当てることを考える。ただし、この仮想リソース(ck)の総量はリンク帯域Cijを上回らないようにする。すなわち、下記の式(g)とする。
式(g): Σck≦Cij
このとき、セッションフローkが使用する仮想的なバッファリソースの最大値bkは、上述の式(f)の結果を用いて、下記の式(h)と表わすことができる。
式(h): bk=σk−{σk×(ck−rk)/(Pk−rk)}
実際のバッファ使用量の最大値bは、仮想バッファ使用量の和Σbkを上回ることはないので、次の式(i)が成り立てば、論理的なパケットロスがゼロになる。
式(i) Σbk≦Bij
言い換えると、上述の式(i)を満たすK組の仮想リソース(仮想バッファbk、見なし帯域ck)に対して、上述の式(g)および上述の式(i)が成り立てば、当該リンクにおける論理的なパケットロスはゼロになる。
この技術では、一般的にバッファ量とリンク帯域という2種類のリソース使用量を管理しなければならないが、仮想リソース(仮想バッファbk、見なし帯域ck)が下記の式(j)を満たせば、バッファ使用量=リンク使用帯域となるため、どちらか一つのリソース管理を行うだけでよい。
式(j): Bij/Cij=bk/ck
この場合、上述の式(h)および式(j)から見なし帯域ckは、下記の式(k)となる。
式(k): ck=Pk/[1+{Bij×(Pk−rk)}/(Cij×σk)]
この式(k)で与えられた見なし帯域ckを、セッションフローkのリンクijにおける実効帯域ek,ijとすれば、この実効帯域ek,ijは、セッションフローkをリンクij(ノードリンクi,j)において論理的パケットロスがゼロの状態で多重し、積み上げ計算することができる帯域値である。
このように、上記仮想リソース管理技術においては、トークンバケットパラメータ(トークンレートrk、バーストサイズσk、ピークレートPk)、および、ネットワークにおける物理リンクijにおけるバッフア量Bij、リンク帯域Cijを用い、見なし帯域cを、上述の式(k)で計算する。
そして、上述の式(k)で求められる帯域値ckを管理することによって、帯域に加えて、要求されるバースト量、およびネットワークリソース量を考慮した管理を行うことができる。すなわち、要求される帯域とバッフア量の両方の管理を、帯域管理のみで実施することが可能であり、管理データの削減、判定処理の高速化を図ることが可能である。
しかしながら、この仮想リソース管理技術では、これらの積み上げ帯域を計算するパラメータの取得技術、または品質クラスごとの管理技術に関しての考慮がなされていない。
すなわち、上述の式(k)における見なし帯域cは、品質クラスごとの帯域値、バッフア量を考慮したものではない。そのため、品質クラスごとにネットワークリソースを管理することができないとの第1の課題がある。
また、上述の式(k)における積み上げ帯域値ckは、品質クラスごとに許可するバーストの大きさを考慮していないため、高品質クラスにおいて大きなバーストを許可してしまい、品質劣化が生じるという第2の課題がある。
さらに、SIP等のセクション制御機能による帯域要求に基づく形で、上述の式(k)における見なし帯域cを計算する場合、要求される帯域値がトークンレートに対応するが、残りのトークンバケットパラメータであるバーストサイズとピークレートを決めなくてはならない。
これらバーストサイズとピークレートのいずれのパラメータも、アプリケーションの送出特性を反映したパラメータ値が理想であり、QoS確保の観点からは、ある程度安全側に大きく見積もる必要があることから、ピークレートに関しては、サービスネットワークにおける最大スループットをネットワーク側で与えて定数とすることで問題は起こらない。
しかし、バーストサイズに関しては、定数でネットワーク側において与えた場合、狭帯域の要求に対しては許可するバーストが大きすぎ、広帯域の要求に対しては許可するバーストが小さすぎるという第3の課題がある。
また、トークンレートとバーストサイズおよびピークレートの3つのトークンバケットパラメータは、NGNにおけるRACS機能アーキテクチャでは、ポリシー制御パラメータとなる。
すなわち、本パラメータ値をポリシー制御ポイントでトラヒック監視することにより、これを通過するトラヒック量がパラメータ値を超えていた場合にそのトラヒックは廃棄する。逆に、このトラヒック監視では、UNI条件としてこのパラメータ値以内の流量でトラヒックが流入した場合には、廃棄せずに通過をさせなくてはならない。
しかしながら、実際には、RACS機能アーキテクチャにおいて、UNI規定点とトラヒック監視ポイントが異なっている場合には、UNI規定点からトラヒック監視ポイントまでの遅延ゆらぎの影響により、規定内のトラヒックでも廃棄されてしまうという第4の課題がある。
European Telecommunications Standards Institute, "Telecommunications and Internet converged Services and Protocols for Advanced Networking (TISPAN);NGN Functional Architecture Release 1," ETSI ES 282 001,2005. European Telecommunications Standards Institute," Telecommunications and Internet converged Services and Protocols for Advanced Networking (TISPAN)Resource and Admission Control Subsystem(RACS)Functional Architecture," ETSI ES 282 003,2006. S. Blake, D. Black, M. Carlson, and E. Davies, Z. Wang, W. Weiss,"An Architecture for Differentiated Service," Internet Engineering Task Force, RFC 2475, Dec. 1998. 宮坂昌宏,岩井隆典,笠原英樹,土屋利明, "規制されたIPトラヒックに対する受付判定方式," 信学技報,NS2005-7,pp.25-28,2005.
解決しようとする問題点は、従来の、SIP等のセッション制御からの帯域要求に基づきネットワークリソース管理を実施するQoS確保技術においては、仮想リソース管理技術での「積み上げ帯域値ck」は、(1)品質クラスごとの帯域値およびバッフア量を考慮したものではないため、品質クラスごとにネットワークリソース管理を行うことができないという点と、(2)品質クラスごとに許可するバーストの大きさを考慮していないため、高品質クラスにおいて大きなバーストを許可してしまい、品質劣化が生じてしまう点、(3)バーストサイズを定数でネットワーク側において与えた場合、狭帯域の要求に対しては許可するバーストが大きすぎ、逆に広帯域の要求に対しては許可するバーストが小さすぎるという点、(4)NGNでのRACS機能アーキクチャにおける、UNI規定点とトラヒック監視ポイントが異なっている場合には、UNI規定点からトラヒック監視ポイントまでの遅延揺らぎの影響により、規定内のトラヒックでも廃棄されてしまうという点である。
本発明の目的は、これら従来技術の課題を解決し、QoS制御を効率的に行い、音声や動画のリアルタイム配信やテレビ電話などのネットワークサービスの品質を向上させることを可能とすることである。
上記目的を達成するため、本発明では、従来の仮想リソース管理技術による上記式(k)による積み上げ帯域の算出に用いたトークンバケットパラメータ(トークンレートrk、バーストサイズσk、ピークレートPk)の内、トークンレート(要求された帯域値rk)に関してのみはそのまま積み上げ帯域の算出に利用し、他の2つのパラメータの内、バーストサイズは、予め各品質クラスごとに定められた定数(例えば品質クラスhに対しては定数ah)を用いて、上記要求された帯域値rkの一次式とすることで求め(例えばσhk=rk×ah)、また、ピークレートPkとして、サービスネットワークの最大スループット(P)を用い、さらに、サービスネットワーク内のリソース量(バッファ量Bij、リンク帯域Cij)の代わりに、予め各品質クラスごとに定められたサービスネットワークにおけるバッファ時間(例えば品質クラスhに対しては、バッファ時間Dh=品質クラスhのバッファ量÷品質クラスhの割り当て帯域であり、品質クラスhにおけるバッフア量がすべて読み出されるまでの最大時間である)を用いて、式「chk=P/[1+{Dh×(P−rk)/σhk}]」により、当該品質クラスhの積み上げ帯域(見なし帯域chk)を求めることを特徴とする。
本発明によれば、品質クラスごとのネットワークリソース管理を行うことができ、QoS制御を効率的に行い、音声や動画のリアルタイム配信やテレビ電話などのネットワークサービスの品質を向上させることが可能である。
以下、図を用いて本発明の最良の実施形態例を説明する。図1は、本発明に係るトラヒック制御システムの構成例を示すブロック図であり、図2は、図1におけるトラヒック制御システムの動作原理を示す説明図、図3は、図1におけるリソース管理装置の第1の処理動作例を示すフローチャート、図4は、図1におけるリソース管理装置の第2の処理動作例を示すフローチャート、図5は、図1におけるリソース管理装置の第3の処理動作例を示すフローチャート、図6は、図1におけるリソース管理装置の第4の処理動作例を示すフローチャート、図7は、図1におけるリソース管理装置の第5の処理動作例を示すフローチャートである。
図1において、1は本発明に係る処理動作を行うリソース管理装置(図中「QoS管理装置」と記載)、2はユーザ端末、3はポリシー制御装置、4はUNI、5,6はネットワークであり、リソース管理装置1は、ユーザ端末2からの帯域要求に基づいてセッションの管理を実施するセッション制御機能1a(図中「セッション制御部」と記載)と、サービスネットワークのリソース制御を実施するリソース管理/受付判定機能1b(図中「リソース管理/受付判定部」と記載)を有する。
ユーザ端末2は、CPU(Central Processing Unit)や主メモリ、表示装置、入力装置、外部記憶装置、通信制御装置等を具備したコンピュータ構成からなり、光ディスク駆動装置等を介してCD−ROM等の記憶媒体に記録されたプログラムやデータを外部記憶装置内にインストールした後、この外部記憶装置から主メモリに読み込みCPUで処理することにより、ネットワーク5,6を介しての通信等を実行する。
リソース管理装置1とポリシー制御装置3もコンピュータ構成としプログラムを用いて各機能を実現する構成とすることもよいが、本例では、ハードウェア構成として高速化を図る。
このリソース管理装置1とポリシー制御装置3は、トークンバケットモデルによるトラヒック制御を行い、ユーザ端末2等に対するネットワーク5,6でのデータ転送品質の保証(QoS保証)を行う。
すなわち、リソース管理装置1は、セッション制御部1aにより、SIP等のセッション制御からの帯域要求を受け取り、リソース管理/受付判定部1bにより、当該帯域要求に対する仮想リソース管理処理を実施して受付判定を行う。
ポリシー制御装置3は、ネットワーク6に流入するトラヒックが、受け付けた要求に違反していないか否かを監視し、違反したトラヒックの流入を防止する機能を有する。
本例のリソース管理装置1は、SIP等のセッション制御からの帯域要求に基づき、仮想リソース管理技術を用いてQoS確保処理を行うが、この仮想リソース管理技術において「積み上げ帯域値」を求める際、品質クラスごとの帯域値およびバッフア量を考慮し、品質クラスごとにネットワークリソース管理を行うことを特徴とする。
すなわち、図2(a)に示すように、従来の仮想リソース管理技術では、ネットワークリソースを、物理リンク単位または経路単位には単一のものと考え、帯域とバッフア量を考慮した積み上げ帯域を計算し、ネットワークリソースを上限とした積み上げ管理を実施している。
これに対して、図2(b)に示すように、本例(本発明)の仮想リソース管理技術では、ネットワークリソースを品質クラス単位に分割して管理すると共に、バーストサイズと積み上げ帯域値を、品質クラスごとに計算して積み上げ管理を実施する。
具体的には、ユーザ端末2からの帯域要求をセッション制御機能1aで受け取ると、セッション制御機能1aからリソース管理/受付判定機能1bに要求帯域値が通知され、リソース管理/受付判定機能1bは、通知された要求帯域値に基づき受付判定を実施し、ポリシー制御機能3に対して制御パラメータを通知することにより、QoS確保動作を行う。
リソース管理/受付判定機能1bによる受付判定動作において、従来技術のトークンバケットモデルでは、長時間の平均レートを規制するトークンレートrkと、バーストの大きさを規制するトークンバケットサイズ(バーストサイズ)σk、および、バースト転送時の最大レートを規制するピークレートPkの3つのパラメータをSIP等のセッション制御からの要求時に決定し、決定した各3つのパラメータ(rk、σk、Pk)と、サービスネットワーク内のリソース量(バッファ量Bij、リンク帯域Cij)を用いて、式(k)(ck=Pk/[1+{Bij×(Pk−rk)}/(Cij×σk)])により、積み上げ帯域(見なし帯域)ckを求めているが、本例では、トークンレートrkのみ要求を受け、バーストサイズσkは、予め品質クラスごとに定められたバーストサイズ係数(品質クラスhに対して係数ah、bh)を用いて、トークンレートrkの一次式として計算することで求め(例σhk=rk×ah)、また、ピークレートPkとして、ユーザ契約時に決定されるサービスネットワークの最大スループット(P)を用いる。
尚、バーストサイズは一般式として、σhk=r×a+bと設定される。また、バーストサイズ係数(ah,bh)は、予めユーザ端末2のユーザとの契約で当該ユーザ端末2からの要求帯域に対する品質クラス(h)が決定されているものとする。
さらに、従来の仮想リソース管理技術において積み上げ帯域の算出に用いる式(k)におけるサービスネットワーク内のリソース量(バッファ量Bij、リンク帯域Cij)の代わりに、本例では、予め品質クラスごとに定められたサービスネットワークにおけるバッファ時間(例えば品質クラスhに対してはバッファ時間Dh=品質クラスhのバッファ量÷品質クラスhの割り当て帯域で、品質クラスhにおけるバッフア量がすべて読み出されるまでの最大時間である)を用い、式「chk=P/[1+{Dh×(P−rk)/σhk}]」により、当該品質クラスhの積み上げ帯域(見なし帯域)chkを求める。
以下、このような本発明に係る受付判定動作の<第1の実施例>に関して、図3を用いて詳細に説明する。
図3に示す受付判定動作は、図1におけるユーザ端末2からの帯域要求に基づいてセッションの管理を実施するセッション制御機能1aと、サービスネットワークのリソース制御を実施するリソース管理/受付判定機能1bにより実施される。
尚、リソース管理/受付判定機能1bは、予めネットワークサービスを提供する側で設定される品質クラス(h)ごとのバーストサイズ(σhk)を求める際に用いる品質クラス(h)ごとに定められた定数(ah)と、従来の仮想リソース管理技術における積み上げ帯域算出用の式(k)におけるピークレートPkの代わりに用いるサービスネットワークの最大スループットPおよびサービスネットワーク内のリソース量(バッファ量Bij、リンク帯域Cij)の代わりに用いる、予め品質クラスごとに定められたサービスネットワークにおけるバッファ時間(Dh)を、記憶装置に記憶管理しておく。
リソース管理/受付判定機能1bは、セッション制御機能1aからセッションk(k=1,2,・・・,N)ごとに通知される帯域値rkを入力すると(ステップS301)、まず、この帯域値rkと、当該セッションkの品質クラスhに対応付けて記憶装置に記憶している定数ahとから、当該セッションkに対するバーストサイズσhkを下記の式(1)を用いて求める(ステップS302)。
式(1):σhk=rk×ah
次に、リソース管理/受付判定機能1bは、式(1)で求めたバーストサイズσhkと、記憶装置に記憶している定数P(サービスネットワークで最大スループットを表す定数)および当該品質クラスに対応する定数Dh(サービスネットワークにおける当該品質クラスhのバッフア時間を表す定数)を用いて、当該セッションの積み上げ帯域chkを下記の式(2)で計算する(ステップS303)。
式(2): chk=P/[1+{Dh×(P−rk)/σhk}]
そして、リソース管理/受付判定機能1bは、下記の式(3)による計算を当該品質クラスhに対して行うことで、積み上げ処理を実施し、予め当該品質クラスhに対して定められた使用上限帯域と比較して、積み上げ処理の結果の値shkが小さい場合は受付可とし、大きい場合には受付不可とし、その判定結果をセッション制御機能1aに通知する(ステップS304)。
式(3):shk=Σmax(rk,chk)、 (k=1,2,…,N)
次に、図4を用いて、本発明に係る受付判定動作の<第2の実施例>に関して、その詳細を説明する。
図4に示す受付判定動作は、図1におけるユーザ端末2からの帯域要求に基づいてセッションの管理を実施するセッション制御機能1aと、サービスネットワークのリソース制御を実施するリソース管理/受付判定機能1b、および、サービスネットワークヘのトラヒック流入に対してトラヒック監視・規制を実施するポリシー制御機能3により実施され、かつ、リソース管理/受付判定機能1bにおいては、最大スループットPと、「定数ah」を含む各品質クラスごとのバーストサイズ係数および各品質クラスごとのバッファ時間(Dh)を記憶装置に記憶管理しておく。
リソース管理/受付判定機能1bは、セッション制御機能1aからセッションk(k=1,2,・・・,N)ごとに通知される帯域値rkを入力すると(ステップS401)、まず、この帯域値rkと、当該セッションkの品質クラスhに対応して記憶装置に記憶しているバーストサイズ係数ahとから、当該セッションkに対するバーストサイズσhkを下記の式(4)を用いて求める(ステップS402)。
式(4):σhk=rk×ah
次に、リソース管理/受付判定機能1bは、次の式(5)による計算を行うことで、品質クラスhでの積み上げ処理を実施し、当該品質クラスhの使用上限帯域と比較して、積み上げ処理の結果の値shkが小さい場合は受付可とし、大きい場合には受付不可とする(ステップS403)。尚、この処理は、上述の第1の実施例におけるステップS303の積み上げ帯域値の計算において「ah=Dh」とした場合に相当する。
式(5):shk=Σ(rk)、 (k=1,2,…,N)
さらに、リソース管理/受付判定機能1bは、サービスネットワーク(5)ごとに決定されるUNI(4)からポリシー制御ポイント(3)までの遅延ゆらぎを表す定数であるdを予め記憶装置に記憶管理しており、ステップS403の処理における受付判定の結果が受付可であった場合、制御バーストサイズσ'hkを下記の式(6)で求める(ステップS404)。
式(6):σ'hk=rk×ah×d
そして、リソース管理/受付判定機能1bは、算出した制御バーストサイズσ'hkと、セッション制御機能1aから通知された帯域値rkをポリシー制御機能3に通知する(ステップS405)。
次に、図5を用いて、本発明に係る受付判定動作の<第3の実施例>に関して、その詳細を説明する。
図5に示す受付判定動作は、図1におけるユーザ端末2からの帯域要求に基づいてセッションの管理を実施するセッション制御機能1aと、サービスネットワークのリソース制御を実施するリソース管理/受付判定機能1b、および、サービスネットワークヘのトラヒック流入に対してトラヒック監視・規制を実施するポリシー制御機能3により実施され、かつ、リソース管理/受付判定機能1bにおいては、最大スループットPおよび予め各品質クラスごとに定められたバーストサイズ係数(品質クラスhに対して定数ah)とバッファ時間(品質クラスhに対しては定数Dh)、ならびに、UNIからポリシー制御ポイントまでの遅延ゆらぎを表す定数dを予め記憶装置に記憶管理しておく。
リソース管理/受付判定機能1bは、セッション制御機能1aからセッションk(k=1,2,・・・,N)ごとに通知される帯域値rkを入力すると(ステップS501)、まず、この帯域値rkと、当該セッションkの品質クラスhに対応して記憶装置に記憶している定数ahとから、当該セッションに対するバーストサイズσhkを下記の式(7)を用いて求める(ステップS502)。
式(7):σhk=rk×ah
次に、リソース管理/受付判定機能1bは、式(7)で求めたバーストサイズσhkと、記憶装置に記憶している定数P(サービスネットワークで最大スループットを表す定数)および定数Dh(サービスネットワークにおける品質クラスhのバッフア時間を表す定数)を用いて、当該品質クラスhの当該セッションの積み上げ帯域chkを下記の式(8)で計算する(ステップS503)。
式(8): chk=P/[1+{Dh×(P−rk)/σhk}]
そして、リソース管理/受付判定機能1bは、下記の式(9)による計算を行うことで、当該品質クラスhの積み上げ処理を実施し、当該品質クラスhに対して予め定められた使用上限帯域と比較して、積み上げ処理の結果の値shkが小さい場合は受付可とし、大きい場合には受付不可とし、その判定結果をセッション制御機能1aに通知する(ステップS504)。
式(9):shk=Σmax(rk,chk)、 (k=1,2,…,N)
ステップS504の処理における受付判定の結果が受付可であった場合、リソース管理/受付判定機能1bは、記憶装置に記憶している遅延ゆらぎを表す定数dを用いて、制御バーストサイズσ'hkを下記の式(10)で求める(ステップS505)。
式(10):σ'hk=rk×ah×d
そして、リソース管理/受付判定機能1bは、算出した制御バーストサイズσ'hkと、セッション制御機能1aから通知された帯域値rkをポリシー制御機能3に通知する(ステップS506)。
次に、図6を用いて、本発明に係る受付判定動作の<第4の実施例>に関して、その詳細を説明する。
図6に示す受付判定動作は、図1におけるユーザ端末2からの帯域要求に基づいてセッションの管理を実施するセッション制御機能1aと、サービスネットワークのリソース制御を実施するリソース管理/受付判定機能1b、および、サービスネットワークヘのトラヒック流入に対してトラヒック監視・規制を実施するポリシー制御機能3により実施され、かつ、リソース管理/受付判定機能1bにおいては、最大スループットPおよび予め各品質クラスごとに定められたバーストサイズ係数(品質クラスhに対し定数ah、b)とバッファ時間(品質クラスhに対しては定数Dh)、UNIからポリシー制御ポイントまでの遅延ゆらぎを表す定数dおよびアプリケーションの帯域に依存しない制御ゆらぎを表す定数eを予め記憶装置に記憶管理しておく。
リソース管理/受付判定機能1bは、セッション制御機能1aからセッションk(k=1,2,・・・,N)ごとに通知される帯域値rkを入力すると(ステップS601)、まず、この帯域値rkと、当該セッションkの品質クラスhに対応して記憶装置に記憶している定数ahおよび定数bhから、当該セッションに対するバーストサイズσhkを下記の式(11)を用いて求める(ステップS602)。
式(11):σhk=rk×ah+bh
次に、リソース管理/受付判定機能1bは、式(11)で求めたバーストサイズσhkと、記憶装置に記憶している定数P(サービスネットワークで最大スループットを表す定数)および定数Dh(サービスネットワークにおける当該品質クラスhのバッフア時間を表す定数)を用いて、当該品質クラスhのセッションkの積み上げ帯域chkを下記の式(12)で計算する(ステップS603)。
式(12): chk=P/[1+{Dh×(P−rk)}/σhk
そして、リソース管理/受付判定機能1bは、下記の式(13)による計算を行うことで、当該品質クラスhの積み上げ処理を実施し、当該品質クラスhに予め対応付けて定められた使用上限帯域と比較して、積み上げ処理の結果の値shkが小さい場合は受付可とし、大きい場合には受付不可とし、その判定結果をセッション制御機能1aに通知する(ステップS604)。
式(13):shk=Σmax(rk,chk)、 (k=1,2,…,N)
ステップS604の処理における受付判定の結果が受付可であった場合、リソース管理/受付判定機能1bは、記憶装置に記憶している遅延ゆらぎ定数dと制御ゆらぎ定数eを用いて、制御バーストサイズσ'hkを下記の式(14)で求める(ステップS605)。
式(14):σ'hk=rk×ah×d+e
そして、リソース管理/受付判定機能1bは、算出した制御バーストサイズσ'hkと、セッション制御機能1aから通知された帯域値rkをポリシー制御機能3に通知する(ステップS606)。
次に、図7を用いて、本発明に係る受付判定動作の<第5の実施例>に関して、その詳細を説明する。
図7に示す受付判定動作は、図1におけるユーザ端末2からの帯域要求に基づいてセッションの管理を実施するセッション制御機能1aと、サービスネットワークのリソース制御を実施するリソース管理/受付判定機能1b、および、サービスネットワークヘのトラヒック流入に対してトラヒック監視・規制を実施するポリシー制御機能3により実施され、かつ、リソース管理/受付判定機能1bにおいては、最大スループットPおよび予め各品質クラスごとに定められたバーストサイズ係数(品質クラスhに対して定数ah)とバッファ時間(品質クラスhに対しては定数Dh)、ならびに、UNIからポリシー制御ポイントまでの遅延ゆらぎを表す定数dとアプリケーションの帯域に依存しない制御ゆらぎを表す定数eを予め記憶装置に記憶管理しておく。
リソース管理/受付判定機能1bは、セッション制御機能1aからセッションk(k=1,2,・・・,N)ごとに通知される帯域値rkを入力すると(ステップS701)、まず、この帯域値rkと、当該セッションkの品質クラスhに対応して記憶装置に記憶している定数ah、同じく記憶装置に記憶している遅延ゆらぎ定数dと制御ゆらぎ定数eから、当該セッションkの制御バーストサイズσ'hkを下記の式(15)を用いて求める(ステップS702)。
式(15):σ'hk=rk×ah×d+e
そして、リソース管理/受付判定機能1bは、算出した制御バーストサイズσ'hkと、セッション制御機能1aから通知された帯域値rkをポリシー制御機能3に通知する(ステップS703)。
以上、図1〜図7を用いて説明したように、本例では、ユーザ端末2からセッション制御機能1aを介して帯域値のみが通知され、これに基づいたQoS確保を行う際に、積み上げ帯域値ckにおいて、品質クラスごとのバッフア時間を表す定数(品質クラスhではDh)、品質クラスごとのアプリケーションバーストサイズを表す定数(品質クラスhでは定数ah)を導入することによって、品質クラスごとにネットワークリソース管理を行うことができると共に、品質クラスごとに許可するバーストの大きさを考慮でき、高品質クラスにおいて大きなバーストを許可してしまい品質劣化が生じるという課題を回避することができる。
また、本例では、トークンバケットパラメータのうち、トークンレートを通知される帯域値とし、バーストサイズを品質クラスごとに規定される比例係数、例えば品質クラスhにおける定数ahを用いて、一次式の形で計算する。このことにより、バーストサイズを定数で与えた場合に起こる、狭帯域の要求に対しては許可するバーストサイズが大きすぎ、広帯域の要求に対しては許可するバーストサイズが小さすぎるという課題を回避することができる。
さらに、本例では、UNIからポリシー制御ポイントまでの遅延ゆらぎを表す定数dと、制御ゆらぎを表す定数eをサービスネットワークで決められる定数として保持し、例えは一次式の形で新たに制御バーストサイズを計算する。このことによって、UNI規定点とトラヒック監視ポイントが異なっている場合においてUNI規定点からトラヒック監視ポイントまでの遅延ゆらぎの影響により、規定内のトラヒックでも廃棄されてしまうという課題を回避することができる。
尚、本発明は、図1〜図7を用いて説明した例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、本例では、リソース管理装置1やポリシー制御装置3をコンピュータ構成としても良いとしたが、この場合、キーボードや光ディスクの駆動装置の無いコンピュータ構成としても良い。また、記憶媒体として、光ディスクやFD(Flexible Disk)等を用いることでも良い。また、プログラムのインストールに関しても、通信装置を介してネットワーク経由でプログラムをダウンロードしてインストールすることでも良い。
また、本例では、予めユーザ端末2のユーザとの契約で当該ユーザ端末2からの要求帯域に対する品質クラス(h)が決定されているものとしているが、ユーザ端末2からの帯域要求時に、その都度、品質クラス(h)を決定することでも良い。
また、本例では、UNIトラヒック規定に従ったポリシー制御を行っており、違反したトラヒックの扱いについては、廃棄または、DSCPリマーキングをして下位優先度のサービスクラスに送るか廃棄優先度を高くして廃棄しやすくさせる方式を考えることができるが、本発明は、このポリシー制御方式に限定されるものではない。
また、本例の適用例としては、IP電話ナービスや映像コミュニケーションサービス、ストリーミング配信等の、要求品質が厳しいサービスをアプリケーションとして利用することができ、従って、本発明は、これらアプリケーションに固有の技術、プロトコルによりその有効性が限定されるものではない。
また、本例でのセッション制御を行うためのプロトコルとして、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)、SIP、H.323等があるが、本発明は、これらのシグナリングにより、その有効性が限定されるものではない。
本発明に係るトラヒック制御システムの構成例を示すブロック図である。 図1におけるトラヒック制御システムの動作原理を示す説明図である。 図1におけるリソース管理装置の第1の処理動作例を示すフローチャートである。 図1におけるリソース管理装置の第2の処理動作例を示すフローチャートである。 図1におけるリソース管理装置の第3の処理動作例を示すフローチャートである。 図1におけるリソース管理装置の第4の処理動作例を示すフローチャートである。 図1におけるリソース管理装置の第5の処理動作例を示すフローチャートである。 従来技術におけるトークンバケットから送出されるトラヒックの最悪パターンである極値ON/OFF過程を示す説明図である。 従来技術におけるトークンバケットから送出されるトラヒック量とトークンバケットパラメータの関係を示す説明図である。 従来技術におけるバッファ量と帯域の関係を示す説明図である。 従来技術のキューイングシステムにおけるバッファ量と利用している帯域とそれぞれの時間の関係を示す説明図である。 従来技術における仮想バッファ/トラヒックモデルの動作例を示す説明図である。
符号の説明
1:リソース管理装置(QoS管理装置)、1a:セッション制御機能(セッション制御部)、1b:リソース管理/受付判定機能(リソース管理/受付判定部)、2:ユーザ端末、3:ポリシー制御装置、4:UNI、5,6:ネットワーク。

Claims (9)

  1. トークンバケットモデルにおけるパラメータを用いて見なし帯域を求め、求めた見なし帯域の積み上げ処理結果と予め定められた使用上限帯域とを比較してサービスネットワークへの入力トラヒックに対する受付判定を行うシステムのトラヒック制御方法であって、
    セッションフローk(k=1,2,…,N)のトークンレートrkを入力する第1のステップ、
    該入力されたトークンレートrkと予め当該セッションフローの品質クラスhに応じて設定され記憶装置に記憶された係数を用いて、一次式により当該セッションフローkに対するバーストサイズσhkを求める第2のステップ、
    該求めたバーストサイズσhkと上記入力されたトークンレートrk、および、予め設定され記憶装置に記憶された当該サービスネットワークの最大スループットPと予め当該品質クラスhに応じて設定され記憶装置に記憶された当該サービスネットワークにおけるバッファ時間定数Dhを用いて、下記の式(イ)で見なし帯域chkを求める第3のステップ、
    該求めた見なし帯域chkと上記入力されたトークンレートrkとを用いて、下記の式(ロ)で当該品質クラスhの積み上げ処理結果shkを求める第4のステップ、
    該求めた品質クラスhの積み上げ処理結果shkと予め当該品質クラスhに対応して定められた使用上限帯域とを比較し、積み上げ処理結果shkが使用上限帯域より小さい場合に受け付け可と判定し、大きい場合に受け付け不可と判定する第5のステップ
    を有することを特徴とするトラヒック制御方法。
    式(イ): chk=P/[1+{Dh×(P−rk)}/σhk
    式(ロ): shk=Σmax(rk,chk)、 (k=1,2,…,N)
  2. 請求項1に記載のトラヒック制御方法であって、
    予め当該セッションフローの品質クラスhに応じて設定され記憶装置に記憶されたバーストサイズ係数ahを用いて
    式(ハ): σhk=rk×ah
    により各品質クラス間でバーストサイズσhkを求めることを特徴とするトラヒック制御方法。
  3. 請求項2に記載のトラヒック制御方法であって、
    バーストサイズ係数ahと上記バッファ時間定数Dhを同じ値とし、
    上記式(イ)と上記式(ロ)の代わりに、下記の式(二)を用いて上記品質クラスhの積み上げ処理結果shkを求める第6のステップを有することを特徴とするトラヒック制御方法。
    式(二): shk=Σ(rk)、 (k=1,2,…,N)
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載のトラヒック制御方法であって、
    予め当該品質クラスhに対応して設定され記憶装置に記憶されたアプリケーションの帯域に依存しないバースト時間定数bhを上記求めたバーストサイズσhkに加算する第7のステップと、
    該バースト時間定数bhを加算したバーストサイズを上記式(イ)におけるバーストサイズσhkに代入して、上記見なし帯域chkを求める第8のステップと
    を有することを特徴とするトラヒック制御方法。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載のトラヒック制御方法であって、
    上記受け付け可と判定した場合、
    予め記憶装置に記憶された、サービスネットワークごとに決定されるUNIからポリシー制御ポイントまでの遅延ゆらぎ定数dを上記求めたバーストサイズσhkに乗算して、ポリシー制御に用いる制御バーストサイズを求める第9のステップを有することを特徴とするトラヒック制御方法。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載のトラヒック制御方法であって、
    上記受け付け可と判定した場合、
    予め記憶装置に記憶された、アプリケーションの帯域に依存しない制御ゆらぎ定数eを上記求めたバーストサイズσhkに加算して、ポリシー制御に用いる制御バーストサイズを求める第10のステップを有することを特徴とするトラヒック制御方法。
  7. コンピュータに、請求項1から請求項6のいずれかに記載のトラヒック制御方法における各ステップでの処理を実行させるためのプログラム。
  8. トークンバケットモデルにおけるパラメータを用いて見なし帯域を求め、求めた見なし帯域の積み上げ処理結果と予め定められた使用上限帯域とを比較してサービスネットワークへの入力トラヒックに対する受付判定を行うトラヒック制御システムであって、
    請求項1におけるバーストサイズ係数ahを含む各品質クラスごとに予め対応つけて設定されたバーストサイズ係数と、請求項1におけるバッファ時間定数Dhを含む各品質クラスごとに予め対応つけて設定されたバッファ時間定数、および、請求項1における最大スループットPを記憶する記憶手段と、
    請求項1における上記第1のステップの処理を実行して上記トークンレートrkを入力する手段と、
    請求項1における上記第2のステップの処理を実行して上記バーストサイズσhkを求める手段と、
    請求項1における上記第3のステップの処理を実行して上記見なし帯域chkを求める手段と、
    請求項1における上記第4のステップの処理を実行して上記積み上げ処理結果shkを求める手段と、
    請求項1における上記第5のステップの処理を実行して上記受け付け可否の判定を行う手段と
    を有することを特徴とするトラヒック制御システム。
  9. 請求項8に記載のトラヒック制御システムであって、
    請求項2における上記第6のステップの処理を実行して上記積み上げ処理結果shkを求める手段と、
    請求項4における上記バースト時間定数bhを含む各品質クラスごとに予め対応つけて設定されたバースト時間定数を記憶する記憶装置を具備すると共に上記第7のステップの処理を実行して上記バースト時間定数bhの上記求めたバーストサイズσhkへの加算を行う手段と、
    請求項4における上記第8のステップの処理を実行して上記見なし帯域chkを求める手段と、
    請求項5における上記遅延ゆらぎ定数dを記憶する記憶装置を具備すると共に上記第9のステップの処理を実行して上記ポリシー制御に用いる制御バーストサイズを求める手段と、
    請求項6における上記制御ゆらぎ定数eを記憶する記憶装置を具備すると共に上記第10のステップの処理を実行して上記ポリシー制御に用いる制御バーストサイズを求める手段の少なくともいずれか一つを有することを特徴とするトラヒック制御システム。
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