以下、本願発明を実施するための最良の形態を実施形態と共に図面を参照して詳細に説明する。ただし、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための電子装置としてカーナビゲーション装置を例示して説明するものであって、本発明をこのカーナビゲーション装置に特定することを意図するものではなく特許請求の範囲に示した技術思想を逸脱することなくその他の電子装置にも等しく適用し得るものである。
まず、図1を参照して、本発明の実施例に係るカーナビゲーション装置の構成について説明する。図1は、本発明の実施例に係るカーナビゲーション装置の内部ブロック図である。カーナビゲーション装置10は、制御手段100、通信手段110、現在位置検出手段120、経路探索手段130、音声制御手段140、各種情報要求手段150、表示制御手段160、記憶手段170、タッチパネル式表示部180を備えて構成される。
制御手段100は、CPU、RAM、ROMからなるプロセッサで構成され、RAM又はROMに記憶されているプログラムをCPUにおいて実行することによってカーナビゲーション装置10の各部の動作を制御統括する。通信手段110は、このカーナビゲーション装置10と通信可能な情報提供サーバ(図示せず)との間で各種情報の送受信を行う。
現在位置検出手段120は、GPS受信機などで構成され、地球上空を周回している複数のGPS衛星からの時刻情報を含む電波を受信し、それに基づいて現在位置情報を算出する。現在位置検出手段120は、さらに、距離センサや方位センサを使用してもよい。この場合、距離センサや方位センサは、車両の走行距離と走行方位とをそれぞれ検出し、これらの値を基準位置に対して積算することによって現在位置を求める。この現在位置検出方法は、GPS受信機と組み合わせることで、GPS電波を受信できないトンネル内や、誤差が生じやすい高層ビル街において効果を発揮する。
経路探索手段130は、ユーザにより出発地や目的地が指定されると、記憶手段170の道路ネットワークデータ173に記憶されているデータを参照し、指定された出発地から目的地にいたる最適経路を探索し、案内経路データを作成する。この最適経路の探索は、現在位置またはユーザによって指定された出発地に対応する道路ノードからユーザによって指定された目的地に対応する道路ノードに至るリンクとノードをダイクストラ法などの各種の手法によって探索し、リンク長(リンクコスト)や所要時間などを累積し、総リンク長または総所要時間などが最短となる経路を案内経路とし、当該経路に属する道路ノードやリンクを案内経路データとして提供するものである。案内経路データは、記憶手段170の案内経路データ記憶部175に記憶される。
音声制御手段140は、記憶手段170の案内経路データ記憶部175に記憶された案内経路データと、現在位置検出手段120によって検出された現在位置とを比較し、現在位置において必要とされるガイダンスを図示しないスピーカなどから音声出力する。
各種情報要求手段150は、ユーザにより各種の情報要求の操作が行われると、このカーナビゲーション装置10と通信可能なデータ提供サーバ(図示せず)に通信手段110を介して接続し、交通渋滞情報、施設・イベント情報などを要求する。
表示制御手段160は、記憶手段170の道路ネットワークデータ記憶部173、地図記憶部174、案内経路データ記憶部175にそれぞれ記憶された道路データ、地図画像、案内経路データに基づき、タッチパネル式表示部180を構成する表示部181に全体の案内経路に関するデータを表示したり、現在位置検出手段120によって検出された現在位置に対応する部分の案内経路や地図画像などを抽出し、重ね合わせて表示するための制御を行う。また、本実施例の表示制御手段160は、本発明の表示制御手段に相当するものであり、後述するように、クイックメニュー画面300やメニューカスタマイズ画面500などの画面を編集、制御する。
記憶手段170は、メニュー候補記憶部171、メニュー設定記憶部172、道路ネットワークデータ記憶部173、地図記憶部174、案内経路データ記憶部175、各種情報記憶部176を備えて構成される。メニュー候補記憶部171は、カーナビゲーション装置10が有する各種の機能を実行するための多数のメニュー候補を記憶している。これは後述するが、図2に示されている。メニュー設定記憶部172には、メニュー候補記憶部171の中から選択された所定数のメニュー候補が、後述するメニューイメージアイコンに対応づけられて記憶されている。
道路ネットワークデータ記憶部173は各道路の交差点や分岐点などの結節点をノードとし、それぞれのノード間を結ぶ経路をリンクとした道路ノードデータと道路リンクデータを含む道路データを記憶している。道路ノードデータには、道路ノードの番号、位置座標、接続リンク本数、交差点名称などが含まれる。また、道路リンクデータには起点および終点となる道路ノードの番号、道路種別、リンク長(リンクコスト)、所要時間、車線数、車道幅などが含まれる。道路リンクデータにはさらに、リンク属性として橋、トンネル、踏切、料金所などのデータが付与される。
地図記憶部174は、道路ネットワークデータに対応したベクター形式の地図画像を記憶しており、これには、海岸線、湖沼、河川形状などの画像、行政境界データ、施設の位置、形状などが含まれている。道路ネットワークデータ記憶部173に記憶された道路データと地図記憶部174に記憶された地図画像は、表示制御手段160により重ね合わされてタッチパネル式表示部180を構成する表示手段181に表示される。
案内経路データ記憶部175は、経路探索手段130によって探索された出発地から目的地にいたる最適経路に係る案内経路データを記憶する。この案内経路データには、総所要時間、当該経路に属する道路ノードやリンクのデータを含む。
各種情報記憶部176は、各種情報要求手段150によって情報提供サーバ(図示せず)から取得された各種のデータ、例えば、交通渋滞情報、施設・イベント情報などを記憶して保持する。
タッチパネル式表示部180は、表示手段181と入力手段182を備えて構成される。表示手段181は例えば、液晶表示ユニットから構成され、入力手段182はその液晶表示ユニットの画面の表面に貼付け固定されたシート状のタッチセンサーから構成される。ユーザは表示手段181に表示された画面を見ながらその表面に触れることで入力手段182を操作し、入力を行うことができる。
次に、図2を参照して、カーナビゲーション装置10において実行される各種処理(機能)に対応する選択肢(メニュー)について説明する。図2は、本発明の実施例に係るカーナビゲーション装置10が有するメニューの候補一覧図である。図2では34種類のメニューが示されている。
例えば、「自宅」のメニューは、このメニューが選択された場合に現在位置検出手段120により検出された現在位置を出発地とし、各種情報記憶部176に自宅の位置として記憶されている地点情報(自宅位置)を到着地として経路探索手段130が道路ネットワークデータ記憶部173を参照して経路探索を行い、探索により得られた案内経路を案内経路データ記憶部175に記憶し、表示制御手段160がこれに基づいて案内経路と地図記憶部174から該当する部分の地図データとを重ね合わせて表示手段181に表示して経路案内が行われる。また、音声制御手段140が必要に応じて音声によるガイダンスを行う。
また、「渋滞地点」のメニューは、このメニューが選択された場合に、各種情報要求手段150が通信手段110を介して情報提供サーバ(図示せず)に渋滞情報の取得要求を送信し、情報提供サーバから所定の渋滞情報を受信すると、これは各種情報記憶部176に記憶され、表示制御手段160は、これに基づいて道路ネットワークデータ記憶部173或いは地図記憶部174の道路データ或いは地図データの該当する部分を抽出して渋滞情報と重ね合わせて表示手段181に表示する。以下、各メニューの説明については、本発明の実質的な構成要素ではないので、説明を省略する。
ところで、これらカーナビゲーション装置10が有するメニューは多岐にわたるために、通常一画面に表示することは不可能である。そのため、本実施例のカーナビゲーション装置10では、ユーザにより予め選択された所定数のメニューのみを表示するクイックメニュー画面を有する。図3は、本実施例のカーナビゲーション装置10の表示手段181に表示されるクイックメニュー画面の一例を示す図である。
クイックメニュー画面300は、画面上部に表示される「設定」アイコン310、「戻る」アイコン320、画面中央の大部分の領域を占めるメニュー表示領域330、画面下部に表示される時刻表示部351、現在位置表示部352より構成される。メニュー表示領域330には、10個のメニューアイコン331〜340が横方向に5列、縦方向に2行に配列されて表示されている。ここで、メニューアイコン331〜340は、本発明の選択肢に相当する。なお、メニュー表示領域330に表示するメニューアイコンの数は10個に限られるものではないし、配置の方法も上記の方法に限られることなく種々変更することができる。
ユーザにより「設定」アイコン310が選択されると、表示制御手段160は、後述するメニューカスタマイズ画面を表示手段181に表示する。「戻る」アイコン320が選択されると、このクイックメニュー画面300の直前に表示していた画面に戻る。メニュー表示領域330に表示されるメニューアイコン331〜340は、メニュー候補記憶部171に記憶されているメニュー候補の中からユーザにより予め選択されたメニューであり、これらはメニュー設定記憶部172に記憶されている。
図3では、第1行目に配列されている第1のメニューアイコン331には「自宅」メニューが表示され、第2のメニューアイコン332には「登録地点」メニューが表示され、第3のメニューアイコン333には「周辺施設」メニューが表示され、第4のメニューアイコン334には「右画面表示」メニューが表示され、第5のメニューアイコン335には「渋滞地点」メニューが表示される。
また、第2行目に配列されている第6のメニューアイコン336には「渋滞予測回避」メニューが表示され、第7のメニューアイコン337には「図形情報」メニューが表示され、第8のメニューアイコン338には「案内スタート/ストップ」メニューが表示され、第9のメニューアイコン339には「再探索」メニューが表示される。第10のメニューアイコン340には対応するメニューが登録されておらず、何も表示されていない。
このクイックメニュー画面300において、ユーザが「設定」アイコン310を選択すると、表示制御手段160は、以下に説明するようにメニューカスタマイズ画面500を表示する。以下、クイックメニュー画面300のカスタマイズについて、図4〜図12を参照して説明する。
図4は、本実施例に係るカーナビゲーション装置10のメニューカスタマイズ画面における動作を示すフローチャートである。図5は、本実施例に係るカーナビゲーション装置10のメニューカスタマイズ画面の一例を示す図である。図3のクイックメニュー画面300において、ユーザが「設定」アイコン310を選択すると、カーナビゲーション装置10の表示制御手段160は、図5に示すメニューカスタマイズ画面500を表示するとともに図4に示すフローチャートに従って動作する。
メニューカスタマイズ画面500は、上部に表示される「戻る」アイコン510、画面左半分の領域に表示されるメニュー候補表示画面520、画面右半分の領域に表示されるメニュー配置イメージ画面530、画面下部に表示される時刻表示部570、操作案内表示部580より構成される。
メニュー候補表示画面520は、左端部のスクロールバー526と、その右側に表示される第1〜第5のメニュー候補表示部521〜525より構成され、ここにはメニュー候補記憶部171に記憶されたメニュー候補が順番に表示される。図5では、5つのメニュー候補が表示されている。メニュー候補は実際には5つだけではなく多数に及ぶ。ユーザがスクロールバー526を操作するとメニュー候補表示部521〜525に表示されるメニュー候補がメニュー候補記憶部171から読み出され、順次切替わって表示される。
例えば、図5のようにメニュー候補表示部521〜525に第1〜第5のメニュー候補が表示されている場合に、スクロールバー526の下端の矢印が1回タッチされると、第1のメニュー候補は消去され、第2〜第5のメニュー候補がいわば上に移動して第1〜第4のメニュー候補表示部521〜524に表示され、第5のメニュー候補表示部525にはメニュー候補記憶部171から読み出された第6のメニュー候補が新たに表示される。
スクロールバー526の下端の矢印がもう一度タッチされると、第2のメニュー候補が消去され、第3〜第6のメニュー候補がいわば上に移動して第1〜第4のメニュー候補表示部521〜524に表示され、第5のメニュー候補表示部525にはメニュー候補記憶部171から読み出された第7のメニュー候補が新たに表示される。
一方、第3〜第7のメニュー候補が表示された状態でスクロールバー526の上端の矢印がタッチされると、第7のメニュー候補が第5のメニュー候補表示部525から消去され、第3〜第6のメニュー候補がいわば下に移動して第2〜第5のメニュー候補表示部522〜525に表示され、第1のメニュー候補表示部521には第2のメニュー候補がメニュー候補記憶部171から読み出されて表示される。
なお、ここではスクロールバー526の上端、下端の矢印にタッチした場合に1つずつメニュー候補の表示が移動する場合について説明したが、これに限られることなく、例えば、第1〜第5のメニュー候補が表示された状態で下端の矢印をタッチすると第6〜第10のメニュー候補が表示される、などのようにまとめて表示を切替えるようにしてもよい。また、この操作をスクロールバー526のバー部分をタッチすることにより行えるようにしてもよい。
メニュー配置イメージ画面530は、図3に示したメニュー表示領域330に対応しており、これを縮小表示したプレビュー画面である。メニュー配置イメージ画面530は、第1〜第10のメニューイメージアイコン531〜540と、その下方に表示される「標準」アイコン550と、「全解除」アイコン560より構成される。ここで、メニューイメージアイコン531〜540は、本発明の選択肢のイメージ画像に相当する。
図5では、第1〜第9のメニューイメージアイコン531〜539に第1〜第9のメニュー候補が順に割当てられているが、これはユーザが設定変更を行っていない初期状態の画面である。それぞれのメニューイメージアイコンはそれほど大きくないので、図5では、割当てられたメニュー候補の番号だけが表示されているが、必要に応じて画像やマークなどを表示するようにしてもよい。第10のメニューイメージアイコンにはメニュー候補が割当てられておらず、何も表示されていない。
図5のメニューカスタマイズ画面500が表示されている状態で、カーナビゲーション装置10の入力手段182に入力操作があった場合、図4のステップS401においては、メニュー配置イメージ画面530のいずれかのメニューイメージアイコン531〜540が選択されたか否かを判定する。
メニューイメージアイコン531〜540のいずれかが選択されたと判定された場合、処理はステップS402に進み、選択されたメニューイメージアイコンに割当てられたメニューがメニュー候補表示画面520のメニュー候補表示部521〜525に表示されているか否かを判定する。メニュー候補表示部521〜525に選択されたメニューが表示されていると判定された場合、ステップS403の処理において、表示制御手段160は、選択されたメニューイメージアイコンと、そのメニューイメージアイコンに割当てられたメニュー候補が表示されているメニュー候補表示部とを強調表示し、ステップS401の処理に戻る。強調表示とは、色や輝度を変化させて表示させたり、点滅表示させたりすることが含まれる。
図6は、図5のメニューカスタマイズ画面において、メニュー配置イメージ画面の一つのメニューイメージが選択された際に、メニュー候補表示画面の対応するメニュー候補が強調表示された状態を示した図である。図6では、図5のメニューカスタマイズ画面500において、第1のメニュー候補が割当てられている第1のメニューイメージアイコン531が選択された状態が示されている。この場合、第1のメニューイメージアイコン531が強調表示されるとともに、第1のメニュー候補が表示されている第1のメニュー候補表示部521が強調表示される。
ステップS402において、メニュー候補表示部521〜525に選択されたメニューが表示されていないと判定された場合、ステップS404の処理に進み、表示制御手段160は、選択されたメニューを含むメニュー候補の一覧部分をメニュー候補記憶部171から呼出して、メニュー候補表示部521〜525に表示する。このとき、表示制御手段160は、選択されたメニューイメージアイコンと、そのメニューイメージアイコンに割当てられたメニュー候補が表示されているメニュー候補表示部とを強調表示し、ステップS401の処理に戻る。
図7は、図5のメニューカスタマイズ画面において、メニュー配置イメージ画面の一つのメニューイメージアイコンが選択された際に、対応するメニュー候補を、メニュー候補表示画面を切替えて表示した場合を示す。図7では、図5のメニューカスタマイズ画面500において、第7のメニュー候補が割当てられている第7のメニューイメージアイコン537が選択された状態が示されている。図5のメニュー候補表示画面520のメニュー候補表示部521〜525には第7のメニュー候補が表示されていないので、図7では、メニュー候補表示部521〜525に表示されるメニュー候補が切替え表示されている。
つまり、第1〜第5のメニュー候補表示部521〜525に第6〜第10のメニュー候補が順に表示される。そして、第7のメニュー候補が表示されている第2のメニュー候補表示部522が強調表示されている。また、メニュー配置イメージ画面530において、第7のメニュー候補が割当てられている第7のメニューイメージアイコン537が強調表示されている。
ステップS401の処理において、メニュー配置イメージ画面530のいずれのメニューイメージアイコン531〜540も選択されていないと判定されると、ステップS405の処理に進み、メニュー候補表示画面520のいずれかのメニュー候補表示部521〜525が選択されたか否かを判定する。
ステップS405において、メニュー候補表示画面520のいずれかのメニュー候補表示部521〜525が選択されたと判定された場合、選択されたメニュー候補表示部に表示されているのがどのメニュー候補かを検出し、ステップS406において、そのメニュー候補がすでにメニュー配置イメージ画面530のメニューイメージアイコン531〜540のいずれかに割当てられているか否かを判定する。
メニューイメージアイコンに既に設定済みのメニュー候補であると判定された場合には、ステップS407の処理に進み、メニュー設定記憶部172において対応付けられている当該メニューイメージアイコンとメニュー候補の設定を解除し、それ以降のメニューイメージアイコンにメニュー候補を繰上げて対応付ける。加えて、表示制御手段160は、メニューイメージアイコンに表示されていた当該メニュー候補を消去し、そのメニューイメージアイコン以降に割当てられていたメニュー候補を繰上げしてメニューイメージアイコンに割当てて表示する。
図8は、図5のメニューカスタマイズ画面において、メニュー候補表示画面で既にメニュー配置イメージ画面に配置されたメニュー候補を選択した場合を示す図である。図8では、図5のメニューカスタマイズ画面500において、第4のメニュー候補表示部524が選択されて、対応していた第4のメニュー候補がメニューイメージアイコン534から設定を解除された後の状態が示されている。
図5では、第4のメニュー候補表示部524には第4のメニュー候補が割当てられており、これはメニュー配置イメージ画面530では、第4のメニューイメージアイコン534に設定済み、つまり割当てられている。そこで、図8では、第4のメニュー候補を第4のメニューイメージアイコン534から設定を解除して第4のメニュー候補の表示をメニューイメージアイコンから消去する。同時に、第4のメニューイメージアイコン534〜第8のメニューイメージアイコン538には、第5〜第9のメニュー候補が繰上げして再設定され、第5〜第9のメニュー候補が表示される。なお、第9、第10のメニューイメージアイコン539、540は、設定されるメニュー候補がないために何も表示されていない。
ステップS406において、選択されたメニュー候補がメニュー配置イメージ画面530のメニューイメージアイコン531〜540のいずれにも割当てられていないと判定された場合、ステップS408の処理に進み、メニューイメージアイコンに割当て可能なメニュー候補の数である10を超えて11個目のメニュー候補を割当てようとしているか否かを判定する。割当てようとしているメニュー候補が11個目ではないと判定された場合には、ステップS409の処理に進み、選択されたメニュー候補を、まだメニュー候補が割当てられていないメニューイメージアイコンに割当て、メニュー設定記憶部172においてそのメニュー候補とメニューアイコンとを対応付けて記憶し、次いでステップS401の処理に戻る。
図9は、図5のメニューカスタマイズ画面において、「全解除」アイコンを選択した場合を示す図である。図10は、図9のメニューカスタマイズ画面において、メニュー候補が選択順にメニュー配置イメージ画面に配置された場合を示す図である。図10では、図9に示すメニューイメージアイコン531〜540にいずれのメニュー候補も割当てられていないときに、第4のメニュー候補である「右画面表示」、第5のメニュー候補である「渋滞地点」が選択されてメニュー配置イメージ画面530の第1のメニューイメージアイコン531に第4のメニュー候補が割当てられて「4」の番号が表示され、第2のメニューイメージアイコン532に第5のメニュー候補が割当てられて「5」の番号が表示された状態のときに、さらに第2のメニュー候補である「登録地点」が選択された場合が示されている。
ここでは、第2のメニュー候補がユーザによって選択されたために、第2のメニュー候補が表示されている第2のメニュー候補表示部522は強調表示されている。そして、第3のメニューイメージアイコン533に第2のメニュー候補が割当てられて「2」の番号が表示される。第4〜第10のメニューイメージアイコン534〜540はいずれのメニュー候補も割当てられていないために何も表示されていない。
図11は、図9のメニューカスタマイズ画面において、10個のメニュー候補が選択されてメニュー配置イメージ画面に配置された場合を示す図である。図11では、第1〜第9のメニューイメージアイコン531〜539にそれぞれメニュー候補が割当てられてそれぞれ対応するメニュー候補の番号が表示されている状態のときに、さらに10番目のメニューとして、第1のメニュー候補である「自宅」が選択された場合が示されている。
ここでは、第1のメニュー候補がユーザによって選択されたために、第1のメニュー候補が表示されている第1のメニュー候補表示部521が強調表示されている。また、第10のメニューイメージアイコン540に第1のメニュー候補が割当てられて「1」の番号が表示されている。
ステップS408において、既に10個のメニュー候補がそれぞれのメニューイメージアイコンに割当てられており(つまり、図11に示されているような状態)、ユーザが選択したメニュー候補が11個目であると判定された場合には、ステップS410の処理に進み、表示制御手段160は、図12に示すようなエラーメッセージ590をメニューカスタマイズ画面500に表示し、ステップS401の処理に戻る。
図12は、図11のメニューカスタマイズ画面において、さらに11個目のメニュー候補が選択されてエラーメッセージが表示された場合を示す図である。エラーメッセージ590は、数秒間表示された後に図11に示されるようなメニューカスタマイズ画面500に戻るか、或いはユーザが「戻る」アイコン510を選択することによって図11に示されるようなメニューカスタマイズ画面500に戻るまで表示されるかする。
ステップS405の処理において、メニュー候補表示画面520のいずれのメニュー候補表示部521〜525も選択されていないと判定された場合、ステップS411の処理に進み、「標準」アイコン550が選択されたか否かを判定する。「標準」アイコン550が選択されたと判定された場合は、ステップS412に進み、メニュー配置イメージ画面530に表示されるメニューイメージアイコン531〜540に割当てられているメニュー候補を予め定められた初期値或いは標準値に設定しなおす。この初期値或いは標準値は、メニュー設定記憶部172に、メニューアイコンとそれに割当てられるメニュー候補とを対応付けて記憶されている。その後、ステップS401の処理に戻る。
例えば、図10のように第1〜第3のメニューイメージアイコン531〜533にそれぞれメニュー候補が割当てられている状態で、「標準」アイコン550が選択された場合、各メニューイメージアイコンに割当てられていたメニュー候補は、割当てを一旦消去され、次いで、初期値或いは標準値に割当てしなおされる。例えば、図5に示されるように、第1〜第9のメニューイメージアイコン531〜539に第1から第9のメニュー候補が割当てられ、「1」から「9」までのメニュー候補の数字が表示される。
ステップS411の処理において、「標準」アイコン550が選択されたのではないと判定された場合、ステップS413の処理に進み、「全解除」アイコン560が選択されたか否かを判定する。「全解除」アイコン560が選択されたと判定された場合、ステップS414に進み、メニューイメージアイコン531〜540に割当てられているすべてのメニュー候補の割当てを解除する。つまり、メニュー設定記憶部172に記憶されたメニューアイコンとメニュー候補の対応関係の記憶を消去する。次いでステップS401の処理に戻る。
例えば、図5に示されるように、第1〜第9のメニューイメージアイコン531〜539にそれぞれメニュー候補が割当てられている状態で、「全解除」アイコン560が選択されると、それぞれのメニューイメージアイコンからメニュー候補の割当てが解除されて、図9に示すように、すべてのメニューイメージアイコン531〜540からメニュー候補が解除されすべてのメニューイメージアイコンに何も表示されていない状態になる。
ステップS413の処理において、「全解除」アイコン560が選択されたのではないと判定された場合、ステップS415の処理に進み、「戻る」アイコン510が選択されたか否かが判定される。「戻る」アイコン510が選択されと判定された場合、ステップ416の処理に進み、その時点までに各メニューイメージアイコン531〜540に割当てられたメニュー候補の対応関係をメニュー設定記憶部172に記憶し、設定を保存して処理を終了する。そして、メニューカスタマイズ画面500を表示する前に表示していた画面、つまり、図3に示すようなクイックメニュー画面300を表示する。
ステップS415において、「戻る」アイコン510が選択されたのではないと判定された場合、ステップS401の処理に戻る。
以上説明したように本発明の実施例に係るカーナビゲーション装置によれば、多数の機能を有するナビゲーション装置のメニュー設定をユーザが自由に設定できるメニューカスタマイズ画面を、多数の機能の一覧を一画面上ですべて表示できない場合に切替え可能に表示するメニュー候補表示画面と、メニュー候補一覧の中からメニュー画面に表示されるものとして選択された所望のメニューを表示するメニュー配置イメージ画面とにより構成して同一画面上に表示することが可能となる。このため、メニュー候補が多数にわたる場合でも、メニュー候補の表示画面を切替えることによってユーザは容易に所望のメニューの候補一覧を見て、所望のメニュー候補を選択することが可能となる。
また、メニュー配置イメージ画面に表示された所望のメニューが選択された場合に、選択されたメニューに対応するメニュー候補が強調表示されることが可能となる。選択されたメニューがその時点でメニュー候補表示画面に表示されていない場合、対応するメニュー候補が含まれるメニューの一覧部分が表示されるように画面を切替えて、対応するメニュー候補を強調表示することが可能となる。これにより、視認性にすぐれたメニューカスタマイズ画面を提供することが可能となる。
なお、上記実施例では、本発明の電子装置について、カーナビゲーション装置を一例として説明したが、本発明は、ナビゲーション装置だけに限って適用されるものではない。例えば、デジタルカメラなどの電子装置のように表示部を備える電子装置であって、複数の機能を有するものであれば、メニューのカスタマイズを上記実施例のように行うことが可能である。
また、上記実施例では、本発明の選択肢として、メニューアイコンを一例として説明したが、本発明は、これに限られるものではなく、表示画面に一覧配置される複数のフォルダアイコン等といったユーザが表示画面から選択可能な各種アイコンであってもよい。
さらに、上記実施例ではクイックメニュー画面300のメニュー表示領域330には、所定数(図3では10個)のメニューアイコン331〜340を同じ大きさで表示している。そして、メニューが割当てられていないメニューアイコンは、図3の第10のメニューアイコン340で示されるように、空白のメニューアイコンだけが表示され、そこには機能名称など何も表示されていない。しかしながら、本発明は、これに限られず、メニューが割当てられたメニューアイコンのみを拡大してメニュー表示領域330に表示するようにしてもよい。
図13は、図5のメニューカスタマイズ画面において、「全解除」アイコンを選択した場合のその他の例を示す図であり、図14は、図13のメニューカスタマイズ画面において、1個のメニュー候補が選択されてメニュー配置イメージ画面に配置された場合を示す図であり、図15は、図13のメニューカスタマイズ画面において、選択された2個のメニュー候補が選択順にメニュー配置イメージ画面に配置された場合を示す図であり、図16は、図13のメニューカスタマイズ画面において、選択された3個のメニュー候補が選択順にメニュー配置イメージ画面に配置された場合を示す図であり、図17は、本実施例のカーナビゲーション装置の表示手段181に表示されるクイックメニュー画面のその他の例を示す図である。
すなわち、例えば図5のメニューカスタマイズ画面において、「全解除」アイコンが選択されて、メニューイメージアイコン531〜540からメニュー候補の割当てが解除されると、図13に示すように、メニュー配置イメージ画面530にメニューイメージアイコンが表示されない状態となる。
そして、第4のメニュー候補である「右画面表示」が選択されると、図14に示すように、メニュー配置イメージ画面530には、第4のメニュー候補が割当てられて「4」の番号が表示された第1のメニューイメージアイコン531だけが画面中央に表示される。さらに、第5のメニュー候補である「渋滞地点」が選択されると、図15に示すように、メニュー配置イメージ画面530の第2のメニューイメージアイコン532に第5のメニュー候補が割当てられて「5」の番号が表示されることになる。
この場合、2個のメニュー候補だけがそれぞれメニューイメージアイコンに割当てられているため、メニュー配置イメージ画面530には、2個のメニューイメージアイコン531,532だけが画面全体に表示されている。これら2個のメニューイメージアイコン531,532は同じ大きさで表示される。
そして、図16には、図15に示す状態のときに、さらに第2のメニュー候補である「登録地点」が選択された場合が示されている。この場合、3個のメニュー候補がそれぞれメニューイメージアイコンに割当てられているため、メニュー配置イメージ画面530には、3個のメニューイメージアイコン531〜533だけが画面全体に表示されている。これら3個のメニューイメージアイコン531〜533は同じ大きさで表示される。このように、10個のメニューイメージアイコン531〜540が表示された場合と比べて、3つのメニューイメージアイコン531〜533が表示された場合は、表示されるメニューイメージアイコンの大きさが大きくなり、視認性も増す。
図17は、図16のメニューカスタマイズ画面500において示されるように3つのメニュー候補がそれぞれのメニューイメージアイコンに割当てられて設定が完了した場合のクイックメニュー画面300を示しているが、画面中央のメニュー表示領域330には、3個のメニューアイコン331〜333が表示されている。この場合、図3に示すように10個のメニューアイコン331〜340がメニュー表示領域330に表示された場合に比べて、各メニューアイコン331〜333が拡大されて表示されているために視認性が向上する。
なお、上記には3個のメニューアイコンのみが表示された場合について説明したが、本発明はこれに限られず、ユーザの設定によって4個、或いは他の数のメニューアイコンを表示するようにしてもよいことは明らかである。