JP5335410B2 - レンズ鏡筒及び撮影装置 - Google Patents

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Description

本発明はフィルムカメラやデジタルカメラ等に備えられたレンズ鏡筒と、該レンズ鏡筒を備えた撮影装置に関する。
従来から銀塩フィルムを用いるフィルムカメラは広く普及しているが、近年、フィルムを使用せずに画像データをメモリに取り込むことができるデジタルカメラが急速に普及している。このデジタルカメラの中には、複数の光学レンズを光軸方向に沿って移動させて撮影倍率を変更するズーム機構を備えるものが知られており、ズーム鏡筒の構成の一例が特許文献1に開示されている。
ズーム鏡筒では、例えば複数のレンズをそれぞれに保持する複数のレンズ保持部を、カム環で光軸方向に沿って移動させるとともに、回転規制部によりレンズ保持部の回転方向の移動を規制している。この構成により光学レンズを指定位置へと移動させることができる。
近年では高倍率化が急速に進展しており、それに伴ってレンズ群の数が増加したり、繰出し全長が長くなることに起因してカメラが大型化する傾向にある。また、カメラの薄型化の要求も強くあり、収納時における外筺の厚みを極力薄くすることが求められている。カメラの薄型化を図るためには各鏡筒に関して光軸方向の寸法を短くし、かつ多段構成でつなげていく設計手法が考えられるが、複数のカムを交差することなく配置するためには多くの制約があり、その実現は一般に困難である。
このような課題を解決するための方法が様々提案されている。
例えば、特許文献2に開示されたズームレンズ鏡胴では、光軸方向に移動する少なくとも2つの第1及び第2のレンズ群と、固定筒と、中間筒ユニットと、前進筒と、移動筒を備える。ここで中間筒ユニットは固定筒に対して光軸方向に進退するように構成されており、また前進筒は、中間筒ユニットに対して光軸方向に進退し、上記第1のレンズ群を保持する。そして、移動筒は上記中間筒ユニットに対して光軸方向に進退し、上記第2のレンズ群を保持する。
上記中間筒ユニットは、回転筒と、第1及び第2の直進筒から構成される。この回転筒は光軸中心に回転し、筒の外面及び内面にはそれぞれ第1及び第2のカムが形成されている。上記第1の直進筒は光軸方向に沿って直進し、上記回転筒の外側に配置される。また上記第2の直進筒は光軸方向に沿って直進し、上記回転筒の内側に配置される。そして、上記回転筒が回転するとき中間筒ユニットが軸方向に移動する構成とされている。
上記した前進筒は、上記回転筒の第1のカムに係合する第1のカムフォロアを有するとともに上記第1の直進筒により回転が規制されて軸方向に案内される。また上記移動筒は、上記回転筒の第2のカムに係合する第2のカムフォロアを有するとともに上記第2の直進筒により回転が規制されて軸方向に案内される。
上記のように、特許文献1及び2に示す装置構成では、レンズ群に対して直進規制するための直進筒が設けられている。従って、直進筒を設ける場合には装置がその外周方向においてその分だけ大型化してしまうという問題がある。このような直進筒を廃止した例としては、特許文献3に開示された構成例が挙げられる。つまり、この構成では、内側に第1レンズ群及び第2レンズ群及び第3レンズ群のカム溝を持つカム筒が設けられている。そして、第3レンズ群については外周側にある固定筒から直進連動をとり、第2レンズ群については第3レンズ群より直進連動をとり、第1レンズ群については第2レンズ群より直進連動をとっている。
特開2001−324663号公報 特許第3842087号明細書 特開平09−211292号公報
ところで、上記特許文献2に示す構成では、上記中間筒ユニットに複数の直進規制部が設けられることが問題となる。つまり、上記した第1の直進筒と第2の直進筒という2部材が必要であるため、レンズ鏡筒の直径が大きくなり、装置全体が大型化してしまう虞がある。
このような不具合を防止するためには、肉厚を薄くするといった対策を講じる必要が生じる。しかし、レンズ鏡筒の強度や成型材料の流動性の観点を考慮すると、そのような処方には限界がある。
また、上記特許文献3においては、全てのカム溝を1つのカム筒の内周部に設けているため、カム溝の配置に制約があり、例えば第3レンズ群に関して、カム筒に対して光軸方向への移動は無くバヨネット状になっている。つまりカム筒と第3レンズ群自体は略一体的に光軸方向へ進退する。
近年カメラの小型化が進んでおり、市場のニーズも小型カメラに集中している。そのため装置の大型化を伴わずに、高倍率のズームレンズ鏡筒の構成を備えることが求められている。しかし、レンズ群の移動軌跡には自由度が必要であり、特許文献3に示す構成に内在するような制限が生じると光学的配置に支障を来たす虞がある。
上記課題を解決するために本発明に係るレンズ鏡筒は、複数のレンズと、該レンズをそれぞれ保持する複数のレンズ保持部材と、第1カム筒及び第2カム筒を備えたレンズ鏡筒であって、前記第1カム筒の内周に形成されたカム溝によって前記複数のレンズ保持部材のうち少なくとも1つをレンズ鏡筒の光軸方向に移動させ、また前記第1カム筒の外周に形成されたカム溝によって、前記複数のレンズ保持部材のうちの少なくとも1つであって前記第1カム筒の内周に形成されたカム溝によって移動される前記レンズ保持部材とは別のレンズ保持部材をレンズ鏡筒の光軸方向に移動させ、前記第1カム筒の外周に前記第2カム筒を配置し、該第2カム筒の内周に形成されるカム溝によって前記第1カム筒を前記光軸方向に移動させるように構成する。そして、本発明では、前記第1カム筒の内周に配置されたレンズ保持部材は突起部を有し、前記第2カム筒はその内周に前記突起部と対をなす溝部を有することで、当該レンズ保持部材の移動方向を前記光軸方向に対して平行な方向に規制し、前記第1カム筒の外周に配置されレンズ保持部材は光軸に平行な方向に延びる溝部を有し、前記第1カム筒の内周に配置されたレンズ保持部材は、当該溝部と対をなす前記第1カム筒の径方向外側に向けて突出した突起部を有することで、前記第1カム筒の外周に配置されたレンズ保持部材の移動方向を前記光軸方向に対して平行な方向に規制する。
例えば、本発明を3群構成のレンズ鏡筒に適用した実施形態において、前記第1カム筒内周部及び外周部には第1レンズ群ないし第3レンズ群を光軸方向に駆動させるためのカム溝がそれぞれ設けられる。つまり外周部のカム溝で第1レンズ群の保持部材を移動させ、内周部のカム溝を用いて第2レンズ群の保持部材及び第3レンズ群の保持部材を光軸方向に移動させることができる。その際、第1カムの外周部に形成されたカム溝については内周部に形成されたカム溝の制約を受けない。第1カムの外周には、これを光軸方向に移動させる第2カム筒配置する。この第2カムの内周には、第1カムの内周に配置された第3レンズ群の保持部材に対する直進規制を配置することで、第2カムにより第3レンズ群の保持部材を直進可能状態に保持する。そして第3レンズ群の保持部材により第2レンズ群の保持部材を直進可能状態に保持し、第2レンズ群の保持部材により第1レンズ群の保持部材を直進可能状態に保持する。
本発明によれば、各レンズ群の保持部材及びこれらによって保持されるレンズ群について直進時の精度誤差を低減し、かつ専用の直進規制手段を廃止できるとともに、レンズ鏡筒の外径が大きくなることに起因する装置の大型化を防止できる。
以下に、本発明の実施形態を、図示の撮影装置を例にして詳細に説明する。
図1乃至5は、本実施形態に係るレンズ鏡筒の構成例を示している。レンズ部1、3、5はそれぞれの別のレンズ保持部2、4、6によって保持されており、各レンズ保持部はカム機構及び直進規制機構を用いることでレンズ鏡筒の光軸方向に沿って直進可能な構成とされる。このレンズ鏡筒に関する構造の具体的な説明に先立ち、以下では該レンズ鏡筒を備えた撮影装置の全体像について説明する。
図6乃至図10には、本発明の実施形態に係る撮影装置を備えた機器としてデジタルカメラが示されている。本実施形態に示すデジタルカメラ12には撮影倍率を変更できるズーム機構が適用されている。図6はデジタルカメラ12への電源供給を遮断した状態を例示した外観斜視図である。また図7はデジタルカメラ12に電源を投入した状態を例示した外観斜視図である。図8はデジタルカメラ12の上面図を示し、図9はデジタルカメラ12の背面図を示し、図10はデジタルカメラ12底面図を示している。また図11にはデジタルカメラ12の要部の構成例を示している。
本実施形態のデジタルカメラ12の正面には、測光及び測距を行う場合に光源を補助する補助光部16と、被写体の構図を決めるためのファインダ17と、ストロボ18が設けられている。そして、撮影手段としての撮影レンズ鏡筒部2(後述の第1レンズ保持部2を総称してこう呼ぶ)が構成されている。図8に示すように、カメラ本体の上面にはレリーズボタン13、ズームスイッチ14、電源切換えボタン15が配置されている。また図10に示すように、カメラ本体の底面には三脚取付部27、カードバッテリーカバー28が配置されており、該カバーに覆われた内部には後述するメモリーカードドライブ(42)及びバッテリー挿入部(不図示)が設けられている。
図9に示すように、カメラ本体の背面には、操作ボタン21乃至26が配置されており、これらを用いて使用者が様々な機能の切換えを行うことができる。そして画像表示部としてLCD(液晶式表示装置)より成るディスプレイ20が配置され、その右上方にはファインダ接眼部19が配置されている。使用者は操作ボタン21乃至26を用いてデジタルカメラ12の動作モード、例えば撮影モード、再生モード、動画撮影モード等の選択を行うことができる。
ディスプレイ20は、後述のメモリ(40)に保存された画像データやメモリーカードから読み込んだ画像データを画面上に表示する。また、使用者が上記モードを選択した場合に、複数の撮影データを縮小してディスプレイ20上に画面表示することもできる。
制御部はCPU(中央演算処理装置)46、ROM(読み出し専用メモリ)45、RAM(ランダムアクセスメモリ)47を用いて構成されている。この制御部に対してバス44を介してレリーズボタン13、操作ボタン21乃至26、ディスプレイ20、メモリ40、メモリーカードドライブ42等の各種構成要素が接続されている。
バス44を介して制御部と接続する駆動回路43には、ズームモーター駆動部29、フォーカスモーター駆動部31、シャッタ駆動部32、絞り駆動部35が接続されており、これらは撮影光学系の駆動部を構成する。つまり制御部から駆動回路43に送られる制御信号に従って各々の駆動制御が行われることになる。また駆動回路43には、CCD(電荷結合素子)やCMOS(相補型金属酸化膜半導体)等を用いた撮像素子37や、ストロボ18が接続されており、制御部からの信号によりその動作制御や発光制御が行われる。ROM45には上述の各機能構成要素を制御するプログラムが記憶されている。またRAM47には各制御プログラムに必要なデータが記憶されている。
以上の装置構成において、使用者が電源切換えボタン15を操作して電源を投入すると、CPU46はROM45から必要な制御プログラムを読み出して該プログラムに従って初期動作を開始させる。つまり、CPU46を含む制御部は、後で詳述する撮影レンズ鏡筒を所定の撮影可能領域に移動させた上で、撮影機能を立ち上げて、撮影スタンバイ状態へと移行させる。
その後、使用者が撮影を行うためにレリーズボタン13を押すと、撮像素子37により被写体の明るさを検知し、制御部はその測光値に基づいて絞り値やシャッタスピードを決定し、ストロボ18を発光させるかどうかを判断する。また、予め操作ボタン21によって使用者がストロボ18を強制的に発光させるか、又はストロボ18を発光させないかを選択することもできる。次に図示しない測距部により測距を行い、被写体との距離が測定される。そして制御部がバス44、駆動回路43を介してフォーカスモーター駆動部31を駆動することにより所定のフォーカス位置へとフォーカス部30を移動させる。次に制御部がバス44、駆動回路43を介してシャッタ駆動部32を制御し、シャッタ部33の開閉を行う。こうして所望の画像を撮像素子37に取り込むことができる。
撮像素子37には、露光制御値に基づいて入射した光の光量に応じた電荷が蓄積され、その電荷が画像信号となって、後段のアナログ信号処理部36へと出力される。なお、このアナログ信号処理部36とこれ以降の回路部が画像信号処理部を構成している。
アナログ信号処理部36では、取り込まれた画像データに対して所定のアナログ処理を施し、その処理結果を後段のA/D変換部38に出力する。A/D変換部38では取り込まれたアナログデータをデジタルデータに変換する。このデジタルデータがデジタル信号処理部39に送出されて、ここでデジタルデータの処理が行われる。最終的にデジタルデータはメモリ40に記憶されることになる。
メモリ40に一旦記憶されたデータは、操作ボタン22の操作に従って圧縮伸張部41に送られる。ここでJPEGやTIFF等の形式に応じた圧縮処理等を施したデータはメモリーカードドライブ42に出力された後、メモリーカードに記憶される。
またメモリ40を持たないデジタルカメラの場合には、デジタル信号処理部39で処理されたデジタルデータを圧縮伸張部41に出力することで、圧縮処理後のデータがメモリーカードドライブ42を介してメモリーカードに記憶されることになる。
メモリ40に記憶された画像データやメモリーカードに記憶されている画像データには、圧縮伸張部41によって伸張処理が施され、その画像データはバス44を介してディスプレイ20に表示させることができる。このディスプレイ20上の画像を使用者が見ることができ、例えばその画像が不要であると使用者が判断した場合、操作ボタン23の操作によって対応する画像データを消去することができる。
カメラ本体の上面に配置されたズームスイッチ14を使用者が操作すると、その操作指令を制御部が受けて、駆動回路43を介してズームモーター駆動部29を制御することにより、撮影レンズ鏡筒2をその光軸方向に移動させることができる。また、ディスプレイ20上に表示されている記憶画像に対して、使用者がズームスイッチ14の操作を行うことで、その拡大表示及び縮小表示といった、いわゆるデジタルズームを行うことができる。
次に、本実施形態に係るデジタルカメラ12に備えられた撮影レンズ鏡筒2の構成とこれに具備されている各レンズ群の構成について図1乃至5を用いて詳説する。
図1はカメラが撮影状態にある時の鏡筒の断面図を示している。第1レンズ部1を第1レンズ保持部2が保持しており、第2レンズ部3を第2レンズ保持部4が保持している。また、第3レンズ部5を第3レンズ保持部6が保持している。なお各レンズ部については単レンズ又はレンズ群によって構成される。複数のカム溝を有する第1カム筒部7の外周には第1レンズ部1の第1レンズ保持部2が配置され、第1カム筒部7の内周には第2レンズ保持部4及び第3レンズ保持部6が配置されている。
図2は背面から見たレンズ鏡筒の斜視図であり、図3は第2レンズ保持部4と第3レンズ保持部6の関係を示した斜視図である。図4は第1レンズ保持部2と第2レンズ保持部4の関係を示した斜視図であり、図5は第1カム筒部7と第2レンズ保持部4と第3レンズ保持部6との関係を示した斜視図である。
図1及び図5に示すように、第1カム筒部7の外周部には第1カム溝部7cが形成されている。第1レンズ保持部2に一体で具備されている第1追従部2b(図4参照)が第1カム溝部7cに係合して追従することによって、第1レンズ保持部2がレンズ鏡筒の光軸方向に沿って進退し、つまり前後に移動する。
また図1に示すように、第1カム筒部7の内周には第2カム溝部7a及び第3カム溝部7bが形成されている。つまり、第2カム溝部7aには第2レンズ保持部4に具備されている第2追従部4c(図3参照)が係合して追従し、第3カム溝部7bには第3レンズ保持部6に具備されている第3追従部6c(図3参照)が係合して追従する。こうして、第2レンズ保持部4及び第3レンズ保持部6が光軸方向に沿って前後に移動する。
本実施形態では、第1追従部2b及び第1カム溝部7cが光軸周りに60°の角度間隔をおいて6箇所に配置されている。また第2追従部4c及び第2カム溝部7a、第3追従部6c及び第3カム溝部7bはそれぞれ光軸回りに120°の角度間隔をおいて3箇所に配置されている。
図5に示すように第1カム筒部7は追従部7eを具備しており、本例では第1カム筒部7の外周部に設けられた追従部7eが複数の突起部として光軸回りに所定の角度間隔をおいて配置されている。また、図1に示すように、第1カム筒部7の外周には、固定筒としての第2カム筒部8が配置されている。その内周に第1カム筒部7の追従部7eに対応したカム溝部8aが設けられており、このカム溝部8aには第1カム筒部7の追従部7eが係合して追従する。第2カム筒部8の外周にはカム筒駆動部9が配置されており、このカム筒駆動部9の回転力により第1カム筒部7が回転することで第1カム筒部7そのものが光軸方向に沿って前後に移動する。カム筒駆動部9については上記ズームモーター駆動部29の回転力をギア連結機構で伝達することによって回転する。
図2に示すように第2カム筒部8の内周には、第3レンズ保持部6に対する直進規制部8bが具備されており、当該部は第3レンズ保持部6に具備されている被直進規制部6aをガイドする直進案内部としての役目を有する。なお被直進規制部及び直進規制部は、互いに対をなして動作する。なお本例では図1及び図2に示すように直進規制部8bが光軸に平行な方向に延びる溝として第2カム筒部8の内周面に形成されている。また、図3に示すように、被直進規制部6aが第3レンズ保持部6のフランジ部から外方に突出した突起部として形成されている。
次に図3に示すように、第3レンズ保持部6には第2レンズ保持部4に対する直進規制部6bが具備されており、当該部は第2レンズ保持部4に具備されている被直進規制部4bをガイドする直進案内部としての役目を有する。なお本例では図3及び図4に示すように被直進規制部4bが切欠部として第2レンズ保持部4に形成され、これに挿合する形状をもった直進規制部6bが第3レンズ保持部6に付設されている。
そして図4に示すように、第2レンズ保持部4には第1レンズ保持部2に対する直進規制部4aが具備されており、当該部は第1レンズ保持部2に具備されている被直進規制部2aをガイドする直進案内部としての役目を有する。なお本例では図3に示すように、直進規制部4aが、第2レンズ保持部4の一端部から外周方向に向かって突設され、かつ光軸回りに略120°の角度間隔をもって配置された突出部として形成されている。また、図1及び図4に示すように、これらに対応する溝部として光軸に平行な方向に延びる被直進規制部2aが第1レンズ保持部2に形成されている。
以上のように各保持部及びカム筒部が連結されることで、第2カム筒部8によって第3レンズ保持部6が直進可能な状態で保持される。また、第3レンズ保持部6によって第2レンズ保持部4が直進可能な状態で保持される。また、第2レンズ保持部4によって第1レンズ保持部2が直進可能な状態で保持される。すなわち従来技術の構成のように専用の直進規制部材を用いることなく、カム筒駆動部9の回転力によって、全てのレンズ群の移動方向が光軸に沿う直進方向に規制された状態でこれらを光軸方向に沿って前後に移動させることができる。
図1に示すように、カム筒駆動部9の外周面側には鏡筒カバー部10が配置され、当該部によってカム筒駆動部9を保持するとともに、鏡筒全体を保護している。また、第1カム筒部7の外周面側にはカム筒保護部11が配置されており、レンズ鏡筒の繰出し時に外部から第1カム筒部7が見えないように隠蔽するとともに当該部を保護している。
第2レンズ保持部4が第1カム筒部7の内周側に配置され、第1レンズ保持部1が第1カム筒部7の外周側に配置されることから、第1レンズ保持部2に対する直進規制部4aの配置に工夫が必要となる。つまり直進規制部4aが常に第1カム筒部7の光軸方向において前方に存在するのであれば、なんら問題は生じない。しかし、撮影レンズ鏡筒の収納時に直進規制部4aが第1カム筒部7に対して光軸方向の前方に配置される構成とした場合には、その分、撮影レンズ鏡筒の光軸方向における厚みが大きくなってしまう。
そこで図5に示すように、第1カム筒部7に直進規制部4aの退避部7d(切欠部を参照)を設け、撮影レンズ鏡筒の収納時において直進規制部4aが退避部7dに挿入されて受け入れられた状態にすることが望ましい。これによって、直進規制部4aは第1カム筒部7よりも光軸方向において前方に突出することが無くなり、撮影レンズ鏡筒の厚みを薄くできる。
図12は、本発明の鏡筒機構を具備する撮影装置としてのデジタルカメラの動作についてその電源投入時点から撮影終了時点までの流れを例示したフローチャートである。
先ず、ステップS1201にて使用者が撮影装置の電源を投入した後、次ステップS1202においてCPU46がズームモーター駆動部29に指令を送り、鏡筒駆動モーターをCW(時計回り方向に)回転させる。その後、CPU46の制御下で所定の動作を行い、ステップS1203にて撮影レンズ鏡筒部2が撮影位置に移動したことを確認した上で当該部の動作を停止させる。このとき、図6に示す状態から図7に示す状態へとレンズ鏡筒の状態が変化する。
次ステップS1204にて使用者がレリーズボタン13を押してスイッチをON状態にした後で、ステップS1205にて測光部が測光を行い、被写体の輝度情報を得る。次ステップS1206では、得られた輝度情報が既定の輝度よりも高輝度であるか否かを制御部が判定する。その結果、得られた輝度が既定の輝度よりも高い場合にはステップS1207に進み、CPU46の制御下で絞り部34を光軸に近づく方向へと侵入させ、入射光量を変化させる。他方、得られた輝度が既定の輝度よりも低い場合には、絞り部34の動作制御は行わず当該部を光軸から遠ざかる方向に退避させた状態にしておく。
その後、ステップS1208ではフォーカス部30を作動させて、これを被写体のピントが合う位置へと移動させる。そしてステップS1209に進み、当該位置にて撮像素子37により画像の取り込みを開始する。次ステップS1210にてシャッタ部33を開状態から閉状態へ移動させて入射光量を低減させ、次ステップS1211で画像取り込みが終了する。その後のステップS1212では絞り部34を光軸から離れる方向へと退避させ、次ステップS1213にてフォーカス部30を初期位置に移動させることで一連の動作が終了する。
上記した構成によれば、専用の直進規制部を使用する必要がなく、複数のレンズホルダー同士で直進規制が行われるため、直進性能を高めるとともに、部品コストを低減することができる。また、リング状の直進規制部を配置する必要がないので撮影レンズ鏡筒の直径も小さくなり、従って撮影装置の小型化を実現できる。
なお、上記構成において、レンズ鏡筒の繰出し時、又はレンズ鏡筒の収納時、又はその両方において、前記直進規制部を退避させるための退避部を第1カム筒に設けることが好ましい。これにより、前記直進規制部が退避部内へと進入することで、光軸方向における厚みの増加を防止できる。また、上記構成において、第1カム筒の外周には第1カム筒を覆う保護筒を設けることにより、外部からのゴミの侵入や、衝撃から内部機構を保護することができる。
本発明の一実施形態におけるレンズ鏡筒の繰出し時の状態を示す断面図である。 本発明の一実施形態におけるレンズ鏡筒を後方から見た斜視図である。 本発明の一実施形態におけるレンズ鏡筒の第2レンズ保持部と第3レンズ保持部との関係を示す斜視図である。 本発明の一実施形態におけるレンズ鏡筒の第1レンズ保持部と第2レンズ保持部との関係を示す斜視図である。 本発明の一実施形態におけるレンズ鏡筒のカム筒とレンズ保持部との関係を示す斜視図である。 本発明の一実施形態におけるレンズ鏡筒を有する撮影装置の電源遮断状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態におけるレンズ鏡筒を有する撮影装置の電源投入状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態におけるレンズ鏡筒を有する撮影装置の上面図である。 本発明の一実施形態におけるレンズ鏡筒を有する撮影装置の背面図である。 本発明の一実施形態におけるレンズ鏡筒を有する撮影装置の底面図である。 本発明の一実施形態におけるレンズ鏡筒を有する撮影装置としてのデジタルカメラの構成例についてその要部を示すブロック図である。 本発明の一実施形態におけるレンズ鏡筒を有する撮影装置としてのデジタルカメラについて、その電源投入時点から撮影終了時点までの処理の流れを例示したフローチャートである。
符号の説明
1 第1レンズ部
2 第1レンズ保持部
2a 被直進規制部
2b 第1追従部
3 第2レンズ部
4 第2レンズ保持部
4a 直進規制部
4b 被直進規制部
4c 第2追従部
5 第3レンズ部
6 第3レンズ保持部
6a 被直進規制部
6b 直進規制部
6c 第3追従部
7 第1カム筒部
7a 第2カム溝部
7b 第3カム溝部
7c 第1カム溝部
7d 退避部
7e 追従部
8 第2カム筒部
8a カム溝部
8b 直進規制部
9 カム筒駆動部
10 鏡筒カバー部
11 カム筒保護部
12 撮影装置(デジタルカメラ)

Claims (5)

  1. 複数のレンズと、該レンズをそれぞれ保持する複数のレンズ保持部材と、第1カム筒及び第2カム筒を備えたレンズ鏡筒であって、
    前記第1カム筒の内周に形成されたカム溝によって前記複数のレンズ保持部材のうち少なくとも1つをレンズ鏡筒の光軸方向に移動させ、また前記第1カム筒の外周に形成されたカム溝によって、前記複数のレンズ保持部材のうちの少なくとも1つであって前記第1カム筒の内周に形成されたカム溝によって移動される前記レンズ保持部材とは別のレンズ保持部材をレンズ鏡筒の光軸方向に移動させ、
    前記第1カム筒の外周に前記第2カム筒を配置し、該第2カム筒の内周に形成されるカム溝によって前記第1カム筒を前記光軸方向に移動させるように構成し、
    前記第1カム筒の内周に配置されたレンズ保持部材は突起部を有し、前記第2カム筒はその内周に、前記突起部と対をなす溝部を有することで、該レンズ保持部材の移動方向を前記光軸方向に対して平行な方向に規制し、
    前記第1カム筒の外周に配置されレンズ保持部材は光軸に平行な方向に延びる溝部を有し、前記第1カム筒の内周に配置されたレンズ保持部材は、当該溝部と対をなす前記第1カム筒の径方向外側に向けて突出した突起部を有することで、前記第1カム筒の外周に配置されたレンズ保持部材の移動方向を前記光軸方向に対して平行な方向に規制する、ことを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 前記複数のレンズが第1レンズと、第2レンズと、第3レンズからなり、前記複数のレンズ保持部材が、前記第1レンズを保持する第1レンズ保持部材と、前記第2レンズを保持する第2レンズ保持部材と、前記第3レンズを保持する第3レンズ保持部材からなる構成とし、
    前記第1カム筒の内周には前記第2レンズ保持部材及び前記第3レンズ保持部材をそれぞれ前記光軸方向に移動させるための第2カム溝及び第3カム溝を備え、前記第1カム筒の外周には前記第1レンズ保持部材を前記光軸方向に移動させるための第1カム溝を備え、前記第2カム筒の内周には前記第1カム筒を前記光軸方向に移動させるためのカム溝を備えており、
    前記第3レンズ保持部材に第3の突起部を設けるとともに、該第3の突起部に対応した光軸に平行な方向に延在する第3の溝部を前記第2カム筒の内周に設け、
    前記第2レンズ保持部材第2の溝部を設けるとともに、該第2の溝部に対応した光軸に平行な方向に突出した第2の突起部を前記第3レンズ保持部材に設け、
    前記第1レンズ保持部材には光軸に平行な方向に延在する第1の溝部を設けるとともに、該第1の溝部に対応した、前記第1カム筒の径方向外側に向けて突出した第1の突起部を前記第2レンズ保持部材に設けた、ことを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記第1カム筒は、前記第1の突起部を退避させるための、前記光軸方向に切り欠かれた退避を具備することを特徴とする請求項2に記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記第1カム筒の外周に当該第1カム筒を覆う保護筒を配置したことを特徴とする請求項2又は3に記載のレンズ鏡筒。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載したレンズ鏡筒を備えることを特徴とする撮影装置。
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